Claude Codeのモデル変更方法|/modelの使い方とモデルの選び方
この記事でわかること
- Claude Codeで選べるモデルと、opus・sonnetなどエイリアスの意味
- /model・--model・設定ファイルでの変更方法と、優先順位
- 作業の種類ごとの、モデルとeffortの使い分けの目安
- 高速モード・1Mコンテキスト・自動切り替えの仕組み
- 会社でモデルを制限・固定する設定
- モデルが選べないときの原因と対処
目次
- 選べるモデルとエイリアス
- Opus 5.5が標準になった理由
- エイリアスの意味
- エイリアスの行き先は環境で違う
- バージョンの条件と旧モデル
- モデルの変更方法
- いま使っているモデルを確認する
- /modelで変更する手順
- 起動時・環境変数・設定ファイルで指定する
- 最初に使われるモデルは何か
- VS Code・デスクトップアプリでの変更
- 切り替えたときの動き
- 使い分けの目安
- 公式の考え方
- 場面別の目安
- 公式でも、推奨が分かれている点
- Haiku・Sonnetを選ぶとき
- 作業の流れの例
- opusplanで、計画だけ強いモデルに任せる
- サブエージェントとバックグラウンドの処理
- Fableを使うとき
- effortと思考の設定
- レベルとモデルごとの既定値
- 設定する方法
- どのレベルを選ぶか
- うまくいかないときの調整の順番
- ultracodeとultrathink
- 思考のオン・オフ
- 高速モード・1M・自動切り替え
- 高速モード(/fast)
- 100万トークンの会話(1Mコンテキスト)
- 別のモデルに自動で切り替わるとき
- 過負荷のときのフォールバック
- 会社での制限と固定
- 使えるモデルを絞る設定
- 社内のゲートウェイや独自のモデルIDを追加する
- エイリアスは、ある日突然、指す先が変わる
- Bedrock・Vertex・Foundryでの固定
- 導入するときの進め方
- うまくいかないとき
- 上限に達したとき
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeで、いまどのモデルが使われているのか分からない」「OpusとSonnetのどちらを選べばいいのか」「勝手にモデルが変わった気がする」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
Claude Codeは、起動するたびに自動でモデルを選んでくれますが、モデルと、その考える深さ(effort)は自分で変えられます。変更はClaude Codeの画面で/modelと入力するだけで済みます。ただし、どのモデルを選ぶかで、速さ・できること・使用量の減り方が大きく変わります。
この記事では、2026年10月時点で選べるモデルとエイリアス(短い呼び名)を整理し、変更の方法、使い分けの目安、effortや高速モードの設定、会社での制限のかけ方、うまくいかないときの対処までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式ドキュメントをもとにしています。モデルは更新が早いので、実際の画面もあわせて確認してください。
選べるモデルとエイリアス

Claude Codeで選べるモデルは、Anthropicの現行モデル4つが中心です。2026年10月時点では、Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5がそろっています。
| モデル | 呼び名(エイリアス) | 公式の位置づけ | API料金(100万トークンあたり) | 公開日 | 必要なバージョン |
|---|---|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | fable | 難しい推論と、長時間の作業向け | 入力10ドル・出力50ドル | 2026年9月1日 | v2.1.257以降 |
| Opus 5.5 | opus | 長時間のコーディングや、複雑な推論向け | 入力4ドル・出力20ドル | 2026年9月22日 | v2.1.280以降 |
| Sonnet 5.5 | sonnet | 速さと賢さのバランス | 入力2ドル・出力10ドル | 2026年9月28日 | v2.1.284以降 |
| Haiku 5.5 | haiku | 速さを優先する、軽い作業向け | 入力0.10ドル・出力0.50ドルから | 2026年10月7日 | v2.1.293以降 |
4つとも、扱える会話の長さ(コンテキストウィンドウ)は100万トークン、1回の出力の上限は12.8万トークンと公式の一覧に書かれています。Haiku 5.5の料金は、プロンプトが10万トークンまでなら入力0.10ドル・出力0.50ドル、それを超えると入力0.50ドル・出力2.50ドルです。
API料金と、サブスクリプションの関係
表の料金は、API(従量課金)で使った場合の単価です。ProやMaxなどの契約でログインして使う場合は、この単価でそのまま請求されるわけではなく、プランに含まれる使用量の枠から減っていきます。それでも「どのモデルが高く、どれが安いか」の目安としては同じ見方ができます。
Opus 5.5が標準になった理由
Claude Codeの標準が、Opus 5.5になっています。Anthropicの発表(2026年9月22日)によると、Opus 5.5はOpus 5より出力が30%以上速く、1回の作業で使うトークンの予算も少なくなりました。API料金は入力4ドル・出力20ドルで、一般的な作業では、既定の設定のとき、Opus 5より費用が約40%下がると説明されています。また、ProやMax、Team、シート制のEnterpriseでは、5時間ごとの使用量の上限が引き上げられたとも書かれています。
これらはAnthropic自身の発表であり、自分の作業での速さや使用量が同じになるとは限りません。標準のモデルが変わると、同じ作業でも使用量の減り方が変わることがあるので、更新した直後は/usageで様子を見ておきましょう。
エイリアスの意味
Claude Codeでは、claude-opus-5-5のような正式な名前のほかに、opusやsonnetといった短い呼び名(エイリアス)でモデルを指定できます。エイリアスは「そのファミリーの最新版」を指すので、バージョン番号を覚えなくても済みます。
| エイリアス | 意味 |
|---|---|
default | モデルの指定を取り消し、アカウントごとの標準のモデルに戻す。モデルの名前ではない |
best | Fableが使える環境ではfableと同じモデル。使えない環境ではopusと同じモデル |
fable | もっとも難しく、長い作業向けのFable |
opus | 最新のOpus。複雑な推論向け |
sonnet | 最新のSonnet。日常のコーディング向け |
haiku | 速くて軽いHaiku。簡単な作業向け |
sonnet[1m] / opus[1m] | 100万トークンの会話の長さで使う指定。すでに100万トークンが標準のモデルでは、付けても変わらない |
opusplan | 計画を立てる段階(プランモード)ではOpus、実行する段階ではSonnetを使う |
opusplanの使いどころは、あとの「使い分けの目安」で説明します。
エイリアスの行き先は環境で違う
同じopusでも、どのモデルを指すかは、つなぎ先(プロバイダー)によって違います。Anthropicに直接つなぐ場合は、最新の5.5シリーズが対象です。一方、AWSやGoogle Cloud、Microsoftのサービス経由でつなぐ場合は、まだ以前のモデルを指すことがあります。
| つなぎ先 | opus | sonnet | haiku |
|---|---|---|---|
| Anthropic API | Opus 5.5 | Sonnet 5.5 | Haiku 5.5 |
| Claude Platform on AWS | Opus 5.5 | Sonnet 4.6 | Haiku 4.5 |
| Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform | Opus 5.5 | Sonnet 4.5 | Haiku 4.5 |
| Microsoft Foundry | Opus 4.6 | Sonnet 4.5 | Haiku 4.5 |
会社でクラウド経由のClaude Codeを使っている場合は、個人で使っている人と同じ名前を選んでも、動いているモデルが違うことがあります。固定する方法は「会社での制限と固定」で説明します。
バージョンの条件と旧モデル
新しいモデルは、Claude Code側のバージョンが対応していないと使えません。表に載せた必要バージョンより古い場合は、claude updateで更新してください。更新の方法は「Claude Codeのアップデート方法」の記事で詳しく解説しています。
旧モデルも、正式な名前を指定すれば使えます。公式のモデル一覧では、Fable 5、Opus 5、Opus 4.8、Opus 4.7、Opus 4.6、Opus 4.5、Sonnet 5、Sonnet 4.6、Haiku 4.5が「レガシー(まだ利用できる旧版)」として載っています。たとえば次のように指定します。
/model claude-opus-4-6[1m]
/model claude-sonnet-5
特別な理由がなければ、最新のエイリアスを選べば足ります。旧モデルは、以前の動きを再現したいときや、会社の決まりで版が指定されているときに使います。
モデルの変更方法

モデルを変える方法はいくつかありますが、ふだんは/modelだけで足ります。起動時の指定や設定ファイルは、毎回同じモデルで始めたいときに使います。
いま使っているモデルを確認する
変更の前に、現在のモデルを確かめておきましょう。公式ドキュメントでは、次の2つが案内されています。
- ステータスライン:画面の下に常に表示する帯です。設定しておくと、モデル名が出続けます
/status:バージョン・アカウント・モデルなどが表示されます
ステータスラインは、/statuslineに「モデル名とコンテキストの使用率を表示して」のように日本語で頼めば、Claude Codeが設定を作ってくれます。作られたスクリプトでは、現在のモデル名をmodel.display_nameという項目で取り出す形になっています。
/modelで変更する手順
- バージョンを確かめる最新のモデルを選びたいときは、先に
claude updateで更新しておきます。古いバージョンでは、新しいモデルが選べません。 - /modelを入力するClaude Codeの入力欄に
/modelだけを入力すると、選択の画面(ピッカー)が開きます。/model sonnetのように名前まで書けば、画面を開かずに切り替わります。 - モデルを選ぶ矢印キーで選んで
Enterを押すと、そのモデルに切り替わり、次回以降の標準としても保存されます。今回の会話だけ変えたいときは、sキーを押します。 - effortも合わせる画面にeffortのスライダーが出る場合は、左右の矢印キーで考える深さも選べます。effortについては、次の節で説明します。
- 確かめる切り替えたら、
/statusやステータスラインで、意図したモデルになっているかを確認します。
「保存する」か「今回だけ」かを区別する
Enterは、その場の会話だけでなく、次回以降の標準モデルも書き換えます。「今日だけ試したい」ときはsを使うのが安全です。なお、effortをsでその会話だけに適用する操作は、v2.1.257以降と公式ドキュメントに書かれています。
起動時・環境変数・設定ファイルで指定する
毎回同じモデルで始めたいときや、スクリプトから呼ぶときは、起動時のオプションや設定ファイルを使います。指定が重なったときは、次の順(上が優先)で採用されます。
| 順位 | 指定の方法 | 効く範囲 |
|---|---|---|
| 1 | 会話中の /model <名前>(または/modelのピッカー) | その場から |
| 2 | 起動時の claude --model <名前> | そのセッションだけ |
| 3 | 環境変数 ANTHROPIC_MODEL | そのセッションだけ |
| 4 | 設定ファイルの model | 以後すべて |
| 5 | 環境変数 ANTHROPIC_DEFAULT_MODEL(v2.1.236以降) | 新しいセッションの初期値 |
起動時に指定する場合は、次のように書きます。
claude --model opus
claude --model sonnet --effort high
Windowsでは、PowerShellで環境変数を設定してから起動できます。
$env:ANTHROPIC_MODEL = "sonnet"
claude
設定ファイルに書くときは、modelの項目に名前を入れます。ユーザー全体の設定は~/.claude/settings.json(Windowsではユーザーフォルダの.claudeの中)、プロジェクトで共有する設定はプロジェクトの.claude/settings.jsonです。
{
"model": "opus"
}
設定ファイルの種類は、強い順に「組織の管理設定」「起動時の--settings」「プロジェクトのローカル設定(.claude/settings.local.json)」「プロジェクトの共有設定」「ユーザー設定」です。同じ項目が複数にあれば、強い方が採用されます。設定ファイルの全体は「Claude Codeの設定」の記事で解説します。
最初に使われるモデルは何か
何も指定していないとき、最初のモデルは契約の種類で決まります。公式ドキュメントでは、次のように説明されています。
| 契約・つなぎ先 | 標準のモデル |
|---|---|
| Pro・Max・Team・Enterprise、Anthropic API | Opus 5.5 |
| Claude Platform on AWS・Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform | Opus 5.5 |
| Microsoft Foundry | Sonnet 4.5 |
Fableは、どのプラン・どのつなぎ先でも標準にはなりません。使うには、自分で選ぶ必要があります。
古いバージョンでは、標準のモデルが違う
標準のモデルは、Claude Codeのバージョンによって変わってきました。公式ドキュメントによると、v2.1.280より前は、ProとTeam Standardの標準はSonnet 5で、Max・Team Premium・Enterpriseなどの標準はOpus 5でした。更新していない環境では、同じ契約でも、人によって標準のモデルが違うことがあります。
会社や自分のPCで標準を変えたいときは、設定ファイルのmodelに書くか、環境変数ANTHROPIC_DEFAULT_MODELを使います。管理者が「組織の標準モデル」を決めている場合は、defaultはその指定に従います(v2.1.196以降)。
VS Code・デスクトップアプリでの変更
ターミナル以外の画面でも、モデルは変えられます。
| 使う場所 | 変更の方法 |
|---|---|
| VS Code拡張機能 | コマンドメニューの「Switch model…」を選ぶか、入力欄の下に出ているモデル名を押す。v2.1.284以降は、入力欄に/modelと打っても開く。effortの行も出る |
| デスクトップアプリ(Codeタブ) | 送信ボタンの隣にあるモデルの選択欄から選ぶ。会話の途中でも変更できる。モデルの選択のショートカットは、WindowsでCtrl+Shift+I、MacでCmd+Shift+I |
デスクトップアプリでは、effortのメニューをCtrl+Shift+E(MacはCmd+Shift+E)で開けると公式ドキュメントに書かれています。選択肢の中身については、公式のページに一覧がなく、画面で確認する必要があります。
切り替えたときの動き
モデルを切り替えるときは、次の動きを知っておくと、思わぬ使用量の増え方を避けられます。
- プロンプトキャッシュ(会話の再利用)はモデルごと:公式のエラー解説では、モデルごとにキャッシュがあるため、切り替え直後の1回目は会話全体を読み直し、キャッシュが効かないと説明されています。長い会話の途中で何度も切り替えるのは避けましょう
- サブエージェントは追従する:モデルを指定していないサブエージェントは、
/modelで変えたモデルに従います。サブエージェントの定義でモデルを書いてあれば、その指定が優先されます - 再開した会話は、前のモデルのまま:
--resumeなどで再開した会話は、記録に残っているモデルで始まります。--model・ANTHROPIC_MODEL・ANTHROPIC_DEFAULT_MODELのいずれかがあれば、そちらが優先されます --modelとANTHROPIC_MODELは、その1回だけ:ターミナルごとに別のモデルで起動して、並行して作業できます
使い分けの目安

モデルは「高いほど常に良い」わけではありません。作業の難しさと、使える使用量の枠を見ながら選びます。ここでは、公式の説明をもとに、考え方と目安を整理します。
公式の考え方
AnthropicのClaude Codeの解説(公式ブログ)では、モデルとeffortを次のように分けて説明しています。
- モデル:どれだけ賢いか。大きいモデルは、原因が分かりにくい不具合、慣れていない分野、設計の判断など、難しい問題や曖昧な依頼に強い
- effort:どれだけ丁寧に取り組むか。読むファイルの数、確認の回数、ツールの使い方などの「1回の作業量」を決める
小さいモデルは、手順が明確な修正や機械的な変更、すでに読み込んでいるコードについての質問のように、決まった作業に向いています。公式は、必要な情報を渡してあり、しっかり取り組ませたのに間違えたなら、大きいモデルに替えるという順序を勧めています。逆に、定型の作業を大きいモデルで続けているなら、小さいモデルに下げると、品質を保ったまま速く、安くなることが多いとされています。
場面別の目安
次の表は、公式の説明を「中小企業の担当者が使う場面」に置き換えた、当サイトの整理です。公式が決めた対応表ではないので、自分の仕事で試しながら調整してください。
| 場面 | モデルの目安 | effortの目安 |
|---|---|---|
| 文言の修正、小さな変更、変数名の変更 | Sonnet 5.5、またはHaiku 5.5 | low〜medium |
| 新しい機能を、範囲を決めて作る | Opus 5.5、またはSonnet 5.5 | medium(既定) |
| 既存のコードの不具合を直す | Opus 5.5 | high |
| 設計や構成の見直し、原因が分からない障害 | Opus 5.5、うまくいかなければFable 5.1 | high〜xhigh |
| 丸1日かかるような長い作業を任せる | Fable 5.1 | 既定(high) |
| 大量のファイルを調べて、要点だけ返してもらう | Haiku 5.5(サブエージェントで) | low〜medium |
| 方針を立てるところだけ、強いモデルで | opusplan | 既定 |
迷ったら、既定のまま始めて、足りなければ上げる
最初から最上位を選ぶ必要はありません。標準のモデルとeffortで始め、「読み落としが多い」「確認をしない」ならeffortを上げ、「そもそも間違える」ならモデルを上げる。この順序なら、使用量を無駄にしません。
公式でも、推奨が分かれている点
公式ドキュメントを読むと、ページによって推す順番が少し違います。
- モデル一覧のページ(Claude Platform)では、多くの用途でまずOpus 5.5から始め、難しい推論や長い作業、またはOpus 5.5を高いeffortで試しても足りないときにFable 5.1を使うよう案内されています
- 費用を管理するページ(Claude Code)では、多くのコーディング作業はSonnetで足り、Opusより安いので、複雑な設計の判断や、何段階もの推論が必要な作業にOpusを使うよう書かれています
どちらも公式の説明で、前者は「最初に試す1つ」、後者は「費用を抑える観点」の話なので、矛盾しているわけではありません。ただし、同じ公式でも、見る場所によって推す順が違うことは知っておくとよいでしょう。なお、Opus 5.5のAPI料金は、前のOpus 5(入力5ドル・出力25ドル)より下がり、入力4ドル・出力20ドルになりました(Anthropicの発表)。使用量の減り方は、使う契約やプランでも変わるので、自分の作業で、同じ作業を2つのモデルで試して比べるのがもっとも確実です。
Haiku・Sonnetを選ぶとき
Opusより軽いモデルを選ぶときは、次の点を知っておくと判断しやすくなります。
- Haiku 5.5:公式の位置づけは、分類・抽出・振り分けのような、件数が多く、待ち時間を短くしたい作業です。以前のHaiku 4.5と同じ文章でも、新しい数え方(トークナイザー)のため、約30%多いトークンとして数えられます。料金が下がっていても、見かけほど安くなるとは限りません
- Sonnet 5.5:速さと賢さのバランス型です。API料金はOpus 5.5の半分で、日常のコーディングに向きます。標準のモデルを下げて使用量を節約したいときの、最初の選択肢です
- どちらも、思考をオフにできない:effortを下げることで、使用量を抑えます
作業の流れの例
モデルの使い分けを、具体的な流れで見てみます。たとえば、社内の売上集計スクリプトを直して、設定ファイルを整える作業を頼むとします。
- 計画を立てる
/model opusplanにして、プランモードで進め方を相談します。ここは強いモデルが担当するので、影響のある範囲や、直す順番を整理してもらえます。 - 実行する計画を承認すると、実行はSonnetに切り替わります。範囲が決まった修正は、Sonnetで足ります。
- つまずいたら、段階を上げる同じ不具合が直らないときは、まずeffortをhighに上げ、それでも直らないなら
/model opusで原因の調査だけをOpusに任せます。 - 調べ物はHaikuに分ける「どのファイルが関係するか」を調べる作業は、
model: haikuのサブエージェントに任せ、要点だけをメインの会話に戻します。
この流れは、あくまで一例です。作業の種類や、使う契約の使用量の枠に応じて、組み合わせを変えてください。
opusplanで、計画だけ強いモデルに任せる
opusplanは、プランモード(実行前に計画を立てる段階)ではOpus、計画が決まって実行する段階ではSonnetに切り替わる、組み合わせの指定です。「考える段階には強いモデルを使い、手を動かす段階は軽いモデルで済ませたい」という場合に向いています。
/model opusplan
計画も実行も100万トークンの長さで使いたいときは、/model opusplan[1m](v2.1.265以降)と指定します。プランモードの使い方は、別の記事で解説しています。
サブエージェントとバックグラウンドの処理
Claude Codeでは、作業の一部を別のClaude(サブエージェント)に任せることがあります。サブエージェントのモデルは、次の順で決まります。
- 呼び出し時の指定その場で「このサブエージェントはHaikuで」と指定された場合です。
- サブエージェントの定義にある
model定義ファイルの先頭の設定です。inheritと書けば、メインの会話と同じモデルになります。 - 環境変数
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODELエイリアスか、正式なモデル名で指定します。 - メインの会話のモデル上のどれもなければ、メインの会話と同じモデルです。
簡単な調査を任せるサブエージェントには、定義にmodel: haikuと書いておくと、使用量を抑えられます。公式の費用のページでも、単純なサブエージェントの作業にはHaikuを指定するよう案内されています。また、背景で動く処理(会話の要約など)は、ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODELで決めたモデルが使われると、環境変数の一覧に書かれています。
Explore(調査用のサブエージェント)は、標準ではHaikuではない
調べものを担当する組み込みのExploreは、公式ドキュメントでは、メインの会話と同じモデルで動くと説明されています。メインがFableのときは、契約や環境に応じてOpusに切り替わります。Haikuで動かしたいときは、Exploreという名前のサブエージェントを自分で定義して、model: haikuを書く必要があります。
Fableを使うとき
Fableは、4つの中でもっとも高く、もっとも大きな作業向けのモデルです。/model fable、またはclaude --model fableで選びます。公式のヘルプセンターによると、Fableの扱いはプランで違います。
| プラン・シート | Fableの扱い |
|---|---|
| Max、Teamのプレミアムシート、Enterpriseのプレミアムシート | プランに含まれる。週の使用量の上限のうち、最大50%までをFableに使える。超えたら使用量クレジットか、別のモデルへ |
| Pro、Teamの標準シート | プランの使用量には含まれない。最初から従量課金の使用量クレジットで使う |
| Enterpriseの標準シート | プランに含まれない。組織が使用量クレジットを有効にしている場合だけ使える |
| 従量課金のEnterprise、API | 標準のAPI料金で課金される |
使用量クレジットで課金される場合、/modelの画面のFableの行に「Requires usage credits」と出ます。対話中は、課金される前に確認の表示が出て、「Fableで続ける」か「標準のモデルに切り替える」かを選べます。一方、-pオプションでの非対話の実行では、確認なしに課金されると公式ドキュメントに書かれています。自動実行にFableを組み込むときは、特に注意してください。
公式ドキュメントでは、Fableの使い方として、手順ではなく結果の形を伝えて進め方を任せること、原因調査や障害の切り分けのような曖昧な問題を渡すこと、確認を促す指示は省いてよいこと、普段なら分割する大きさの作業をまとめて渡すことが挙げられています。逆に、短い作業に使っても、費用が高くなるだけで、差が出にくくなります。
effortと思考の設定

effort(努力レベル)は、同じモデルの中で「どれだけ深く、丁寧に考えさせるか」を決める設定です。モデルを替えなくても、effortを変えるだけで、速さと使用量が変わります。
レベルとモデルごとの既定値
選べるレベルは、モデルによって違います。
| モデル | 選べるレベル | Claude Codeでの既定 |
|---|---|---|
| Fable 5.1・Fable 5 | low・medium・high・xhigh・max | high |
| Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5 | low・medium・high・xhigh・max | medium |
| Opus 5・Sonnet 5・Opus 4.8 | low・medium・high・xhigh・max | high |
| Opus 4.7 | low・medium・high・xhigh・max | xhigh |
| Opus 4.6・Sonnet 4.6 | low・medium・high・max | high |
選べないレベルを指定した場合は、それ以下でもっとも高いレベルになります。たとえばOpus 4.6でxhighを指定すると、highとして動きます。
Sonnet 5.5の既定は、資料によって書き方が違う
Claude Codeの公式ドキュメントでは、Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5の既定はmediumと書かれています。一方、API向けのモデル一覧では、Sonnet 5.5の既定のeffortはhighと書かれています。同じ公式でも、Claude CodeとAPIで値が違うため、Claude Codeで使う場合は/effortで表示される値を確認してください。
設定する方法
| 方法 | 使い方 | 効く範囲 |
|---|---|---|
/effort | スライダーが開く。/effort highのようにレベルまで書いてもよい | Enterで保存、sでこの会話だけ |
/effort auto | いま使っているモデルの保存済みレベルを消して、既定に戻す | そのモデルの保存値 |
--effort | 起動時に指定する。claude --effort high | そのセッションだけ |
CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL | 環境変数で指定する。autoで既定に戻す | 以後すべて(最優先) |
設定ファイルのeffortLevel | low・medium・high・xhighのどれか。maxは書けない | 以後すべて |
/modelの画面 | 左右の矢印キーでスライダーを動かす | Enterで保存、sでこの会話だけ |
決まる順番は、まずCLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL・--effort・会話中の/effort、その次に設定ファイルや保存済みの値、最後にモデルの既定です。レベルはモデルごとに保存されるので、Opusではmedium、Sonnetではhighのように、別々に決められます。
また、maxは、環境変数で指定した場合を除いて、その会話だけに効きます。「常にmax」にしたいなら環境変数を使います。ただし、公式はmaxについて、効果が伸びにくく、考えすぎることもあるので、広く使う前に試すよう案内しています。
どのレベルを選ぶか
| レベル | 向いている場面(公式の説明) |
|---|---|
| low | 1つずつ結果を見ながら進める短いやりとり。アイデア出し、下書き、名前の変更のような小さな修正 |
| medium | Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5の既定。範囲が決まっている新機能の実装など、日常の開発。ほかのモデルでは、少し賢さを落としても使用量を抑えたいとき |
| high | 確認が大事な作業や、考えるべき例外が多い作業。既存のコードの不具合の修正など |
| xhigh | より深く考えさせる。そのぶん使用量も増える |
| max | 人に頼らず、長く粘らせたい難問(脆弱性の発見など)。効果が伸びにくいことがあり、考えすぎることもある |
公式の説明では、高いレベルほど、例外を多く試し、答える前により多く確認します。その代わり、自分で判断する場面も増えます。低いレベルは、早めに「たたき台」を返してくれるので、結果を見ながら進める作業に向いています。
なお、Opus 5.5の既定がmediumである点について、公式は「Anthropicのテストでは、Opus 5.5のmediumは、コーディングと知的作業の評価でOpus 5のhighと同等以上」と説明し、Opus 5からOpus 5.5に移るときは、Opus 5で使っていたレベルをそのまま引き継がず、mediumから始めるよう案内しています。effortの目盛りはモデルごとに調整されているため、同じ名前でも同じ深さではない点にも注意が必要です。
以前の「effortLevel」が、Opus 5.5には効かないことがある
設定ファイル(ユーザー設定)の一番上の階層に、以前からeffortLevelを書いている場合、その指定はOpus 5.5とそれ以降のモデルには適用されません。Opus 5.5は、/effortか/modelの画面で自分で決めるまで、既定のmediumで始まります。プロジェクト・ローカル・管理設定や--settingsで渡したeffortLevelは、すべてのモデルに効きます。
うまくいかないときの調整の順番
出来が思わしくないとき、モデルを替えるべきか、effortを上げるべきかで迷います。公式ブログは、まず渡している情報を見直し、そのうえで「頑張りが足りないのか(effortを上げる)」「知識や力が足りないのか(モデルを上げる)」を考える、という順序を示しています。これをもとに、場面別に整理しました(下の2行は当サイトの補足です)。
| 見られる様子 | 最初に試すこと | それでも直らないとき |
|---|---|---|
| ファイルを読み飛ばす、テストを実行しない、確認をしない | effortを上げる(特に、既定より下げているとき) | モデルを大きいものにする |
| 必要な情報があるのに、判断を間違える | プロンプト・CLAUDE.md・ツールの許可・作業の範囲を見直す | モデルを大きいものにする |
| 簡単な作業なのに、遅くて使用量が多い | effortを下げる、または小さいモデルにする | 高速モード(Opusの場合)を使う |
| 長い作業の途中で、方向がずれる | 計画を先に確認する(プランモード) | Fableなど、長い作業向けのモデルを試す |
公式は、effortは使用量を「方向づける」ものであって、上限を決めるものではないと説明しています。高いレベルは、同じ質問でもトークンを大きく増やすことがあり(ブログでは約7倍の例が示されています)、確実に止めたいときは、使用量の確認や、依頼の範囲を絞る工夫が必要です。
ultracodeとultrathink
effortの名前に似た機能が2つあります。混同しやすいので、違いを整理します。
| 名前 | 何か | 使い方 |
|---|---|---|
| ultracode | effortのレベルではなく、Claude Codeの設定。作業ごとに、段取り(ワークフロー)を計画してから進める | /effort ultracodeでオン、/effort ultracode offでオフ(v2.1.284以降)。claude --effort ultracodeならxhighで、オンの状態で始まる |
| ultrathink | その1回の依頼だけ、深く考えさせる指示 | プロンプトの中に「ultrathink」と書く。セッション全体のeffortは変わらない |
ultracodeは環境変数CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVELや、保存されるeffortLevelには書けません。設定ファイルで"ultracode": trueと書くか、/effortから切り替えます。
思考のオン・オフ
Claude Codeは、答える前に考える「拡張思考」を標準で使います。思考の分は出力のトークンとして数えられるので、使用量にも影響します。
- 切り替え:macOSは
Option+T、WindowsとLinuxはAlt+Tで、その会話の思考をオン・オフできます - 標準の設定:
/configから設定でき、~/.claude/settings.jsonのalwaysThinkingEnabledに保存されます - 思考を見る:
Ctrl+Oで表示します。対話の画面では、標準で内容が伏せられた形で届くので、要約を受け取りたいときはshowThinkingSummaries: trueを設定します
ただし、Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5・Fableでは、思考をオフにできません。MAX_THINKING_TOKENS=0を指定しても、これらには効かないと公式ドキュメントに書かれています。使用量を抑えたいときは、思考を切るのではなく、effortを下げる方法を使います。
高速モード・1M・自動切り替え

モデルを選ぶ画面の外にも、モデルの動きを左右する仕組みがあります。ここでは、高速モード、100万トークンの会話、別のモデルに自動で切り替わる仕組みを説明します。
高速モード(/fast)
高速モードは、同じOpusを、最大2.5倍の速さで動かす設定です。別のモデルではなく、同じ品質のまま、速さを優先する構成になります。そのぶん、トークンあたりの料金が高くなります。公式の説明では、研究プレビューの機能とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応モデル | Opus 5.5、Opus 5、Opus 4.8。SonnetやHaikuでは使えない。Opus 4.7での高速モードは、2026年7月24日に終了した |
| 料金(100万トークンあたり) | Opus 5.5は入力8ドル・出力40ドル。Opus 5・Opus 4.8は入力10ドル・出力50ドル |
| 切り替え | /fastでオン・オフ。設定ファイルの"fastMode": trueでも指定できる。オンの間は、入力欄の横に↯の印が出る |
| 使える契約 | Pro・Max・Team・Enterpriseと、Claude Console。Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWSでは使えない |
| サブスクリプションでの課金 | プランの使用量には含まれず、使用量クレジットから課金される |
| Team・Enterprise | 初期状態では無効。オーナーが管理画面で有効にする必要がある |
公式は、会話の中で高速モードを初めてオンにしたとき、会話全体の入力を高速モードの料金で読み直すため、会話が長いほど、そのときの負担が大きくなると説明しています。使うなら、会話の最初にオンにするのが効率的です。向いているのは、短い間隔で試行を重ねる作業や、その場で進めたい不具合の調査です。逆に、長時間の自動作業や、費用を抑えたい処理には向きません。
「Fast mode requires usage credits」と出たら
契約が個人向けのProやMax、または法人向けのTeamやEnterpriseのときは、使用量クレジットがオンになっていないと、高速モードは使えません。ProとMaxは、claude.aiの「設定」→「使用量」でオンにします。Claude Code内で/usage-creditsを実行しても、同じ画面が開きます。Team・Enterpriseは、請求の権限を持つ人が組織の設定でオンにします。
100万トークンの会話(1Mコンテキスト)
コンテキストウィンドウは、1回の会話で扱える長さの上限です。公式ドキュメントによると、Fable 5.1・Fable 5、Sonnet 5以降、Haiku 5.5、Opus 4.7以降は、100万トークンが標準です。追加の指定は要りません。
| モデル | 100万トークンの扱い |
|---|---|
| Fable、Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5など | 標準で100万トークン。[1m]の指定は要らない |
| Opus 4.6・Sonnet 4.6 | [1m]を付けると100万トークンになる。例:/model claude-opus-4-6[1m] |
Opus 4.6・Sonnet 4.6の100万トークンは、プランによって扱いが異なります。Max・Team・EnterpriseはOpus 4.6の100万トークンがプランに含まれ、Sonnet 4.6は使用量クレジットが必要です。Proは両方とも使用量クレジットが必要で、APIや従量課金は両方に対応しています。
会話を200Kトークンに抑えたいときは、環境変数CLAUDE_CODE_DISABLE_1M_CONTEXT=1を設定します。長くなった会話を自動で要約する基準は、/autocompact 500kのように変えられます(100K〜1Mトークンの範囲)。会話が長いほど1回ごとの使用量が増えるため、長い会話を続けるより、区切りのよいところで/clearで新しく始めるほうが、使用量は減ります。
別のモデルに自動で切り替わるとき
Claude Codeでは、会話の途中で、モデルが自動的に別のモデルに替わることがあります。これは故障ではなく、安全のための仕組み(分類器)が働いた結果です。公式ドキュメントでは、Fable・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Opus 5が安全の分類器を通っており、特にサイバーセキュリティと生物に関する内容が対象になりやすいと説明されています。
| 元のモデル | サイバーセキュリティと判断されたとき | 生物と判断されたとき |
|---|---|---|
| Fable 5.1・Fable 5・Opus 5.5 | Opus 4.8でやり直す | Opus 5でやり直す |
| Sonnet 5.5 | Sonnet 5でやり直す | やり直さず、断られる |
| Opus 5 | Opus 4.8でやり直す | やり直さず、断られる |
切り替わると、会話の記録に通知が出ます。その後は、切り替わった先のモデルで会話が続きます。元のモデルに戻したいときは、/modelで選び直します。なお、この仕組みはv2.1.219以降のものです。
切り替わったときのeffortは、切り替え前の依頼で使っていたレベルがそのまま引き継がれます。たとえば、Opus 5.5の既定mediumで動いていて、Opus 4.8に切り替わった場合、Opus 4.8の既定はhighですが、mediumのまま続きます。自分でeffortを選び直したり、モデルを選んだり、会話を再開したりすると、この引き継ぎはなくなります。
確認なしに切り替わるのが困る場合は、/configを開き、「Switch models when a message is flagged」を「Ask each time」にします。設定ファイルではswitchModelsOnFlagをfalseにします。すると、切り替える前に止まり、「切り替える」か「プロンプトを直してやり直す」かを選べます。
最初の1回目から切り替わることがある
最初のメッセージを送った時点で、CLAUDE.mdやGitの状態など、作業場所の情報も一緒に送られます。セキュリティや生物に関する資料が入ったリポジトリでは、この情報だけで判定されることがあります。原因を探るときは、claude --safe-modeで起動します。CLAUDE.md・スキル・MCP・フックを無効にして始められます。
過負荷のときのフォールバック
上の仕組みとは別に、モデルが混み合っていて使えないときに、別のモデルへ回す設定もあります。
claude --fallback-model sonnet,haiku
設定ファイルではfallbackModelに配列で書きます。指定できるのは、重複を除いて3つまでです。フォールバックが働くのは、過負荷や利用不可のときだけで、認証・請求・レート制限・リクエストの大きさのエラーでは働きません。切り替わりは、その1回のやりとりだけです。
会社での制限と固定

会社でClaude Codeを使うときは、「使えるモデルを絞りたい」「全員を同じバージョンにそろえたい」という要望が出てきます。管理者向けに、次の設定が用意されています。
使えるモデルを絞る設定
管理者は、組織の管理設定(managed settings)で、メンバーが選べるモデルを制限できます。
| 設定 | はたらき | 必要なバージョン |
|---|---|---|
availableModels | 選べるモデルの許可リスト。ファミリー(sonnet)、バージョンの頭の部分(claude-sonnet-4-5)、完全な名前のどれでも書ける | ― |
enforceAvailableModels | trueにすると、許可リストを「標準(Default)」の選択肢にも適用する | v2.1.175以降 |
deniedModels | 許可リストに入っていても、特定のモデルを禁止する | v2.1.283以降 |
availableModelsMatch | "exact"にすると、各項目が、書いた版だけを許可する | v2.1.283以降 |
requiredMinimumVersion | これより古いClaude Codeは起動させない | ― |
書き方の例を2つ示します。1つ目は、OpusとSonnetは許可し、Opus 5.5だけを禁止する例です。
{
"availableModels": ["opus", "sonnet"],
"deniedModels": ["claude-opus-5-5"]
}
2つ目は、Sonnet 4.5に固定して、標準の選択肢にも適用する例です。
{
"model": "claude-sonnet-4-5",
"availableModels": ["claude-sonnet-4-5", "haiku"],
"enforceAvailableModels": true,
"env": {
"ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL": "claude-sonnet-4-5"
}
}
管理者が許可リストを決めると、メンバーが自分の設定(ユーザー・プロジェクト・ローカル)で、その範囲を広げることはできません。許可リストにないモデルは、/modelの画面から外れ、--modelで指定しても受け付けられません。
「特定のモデルを書く」と、ファミリー全体の許可は外れる
許可リストで["sonnet", "claude-sonnet-4-5"]のように、ファミリー名と特定の版を並べて書くと、sonnetの「全部許可」の意味はなくなり、Sonnet 4.5の系統だけが許可されます。意図せず狭くなることがあるので、書いたあとに/modelで見え方を確かめましょう。
Enterpriseでは、組織の標準モデルを決めたり、組織としてモデルを制限したりする機能もあります(v2.1.187およびv2.1.196以降)。制限されたモデルは/modelに出ず、選ぼうとすると通知が出て、許可されたモデルに切り替わります。
社内のゲートウェイや独自のモデルIDを追加する
社内のLLMゲートウェイ(Claudeへの通信を中継する仕組み)を通している場合は、モデルの名前の扱いに注意が必要です。ANTHROPIC_BASE_URLは、リクエストの送り先を変えるだけで、どのモデルが答えるかは変えません。
| やりたいこと | 使う設定 |
|---|---|
| 選択画面に、独自のモデルIDを1つ追加する | ANTHROPIC_CUSTOM_MODEL_OPTION。表示名は_NAME、説明は_DESCRIPTIONを付けた変数で決める。IDの検証はされない |
| ゲートウェイが持つモデルを、選択画面に自動で並べる | CLAUDE_CODE_ENABLE_GATEWAY_MODEL_DISCOVERY=1。ゲートウェイの/v1/modelsから取得する |
| 選択画面の構成を、すべて自分で決める | 設定ファイルのmodelPicker |
| 固定したモデルが、effortや思考に対応していると伝える | ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL_SUPPORTED_CAPABILITIESのように、_SUPPORTED_CAPABILITIESを付けた変数に、effort・xhigh_effort・max_effort・thinkingなどを書く |
許可リスト(availableModels)を設定している場合は、追加した独自のモデルIDも、リストに入れてください。入れないと、選択画面から外され、--modelでも選べなくなります。
エイリアスは、ある日突然、指す先が変わる
opusやsonnetは、新しいモデルが出るたびに、指す先が新しい版に更新されます。公式ドキュメントの版の履歴を見ると、この数か月でも何度も変わっています。
| Claude Codeのバージョン | 変更の内容 |
|---|---|
| v2.1.293 | haikuがHaiku 5.5を指す(Anthropic API) |
| v2.1.284 | sonnetがSonnet 5.5を指す(Anthropic API) |
| v2.1.280 | opusがOpus 5.5を指す(Anthropic API・AWS・Bedrock・Google Cloud) |
| v2.1.257 | fableがFable 5.1を指す |
| v2.1.219 | opusがOpus 5を指す |
| v2.1.197 | sonnetがSonnet 5を指す |
| v2.1.154 | opusがOpus 4.8を指す |
つまり、エイリアスのままにしておくと、社員がClaude Codeを更新したタイミングで、使うモデルが変わります。出力の傾向や使用量が変わる可能性があるので、業務で同じ動きにそろえたい作業は、正式なバージョンで固定するのが基本です。
Bedrock・Vertex・Foundryでの固定
AWS・Google Cloud・Microsoft経由でClaude Codeを使う場合は、公式ドキュメントで、利用者に配る前に、バージョンを固定するよう強く勧められています。固定しないと、エイリアスが各プロバイダーの組み込みの既定を指しますが、その既定は最新版より遅れていることがあり、自分のアカウントでまだ有効になっていないモデルを指す場合もあるためです。BedrockとGoogle Cloudでは通知が出て前の版に戻りますが、Microsoft Foundryではエラーになります。
| 環境変数 | 固定する対象 |
|---|---|
ANTHROPIC_DEFAULT_FABLE_MODEL | fableが指すモデル |
ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL | opusが指すモデル。プランモードのopusplanでも使われる |
ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL | sonnetが指すモデル。opusplanの実行段階でも使われる |
ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL | haikuが指すモデル。背景の処理でも使われる |
CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL | サブエージェント・エージェントチームの既定のモデル |
値には、プロバイダーごとの正式なモデルID(Bedrockならus.anthropic.claude-opus-4-8のような形)を入れます。複数の版を、それぞれ別のARNや配備名に結び付けたいときは、設定ファイルのmodelOverridesを使います。
古い名前の環境変数
ANTHROPIC_SMALL_FAST_MODELは非推奨で、ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODELが代わりに使われます。以前の手順書をそのまま使っている場合は、確認してください。
導入するときの進め方
- 使うモデルを決めるまず、部署で使うモデルの範囲を、Opus・Sonnetの2つなどに絞ります。Fableを許すかどうかは、使用量クレジットの費用とあわせて決めます。
- 管理設定を作る
availableModelsと、必要ならdeniedModelsを書き、requiredMinimumVersionで古い版を止めます。クラウド経由なら、ANTHROPIC_DEFAULT_*_MODELで版を固定します。 - 配布して見え方を確かめる社員のPCで、
/modelに出る選択肢と、/statusのモデルを確認します。 - 使用量を見ながら見直す想定より使用量が多ければ、標準のモデルやeffortを見直します。確認の方法は、使用量の確認の記事を参照してください。
うまくいかないとき

モデルまわりの不具合は、バージョン・契約・組織の設定のどれかが原因のことがほとんどです。症状ごとに、原因と対処を表にまとめました。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 新しいモデルが選択肢に出ない、選ぶとエラーになる | Claude Codeが古い。必要なバージョンに達していない | claude updateで更新する。必要なバージョンは、冒頭の表を参照 |
| 「Claude Code does not support this model」と出る | 選んだモデルに、いまのバージョンが対応していない | 同じくclaude updateで更新する |
| Fableの行がグレーで選べない | 組織がFableを使えない設定(ゼロデータ保持など) | 行に出る理由を確認し、管理者に相談する |
| Fableを選ぶと「Requires usage credits」と出る | プランの使用量には含まれず、使用量クレジットでの課金になる | /usage-creditsで設定するか、別のモデルを使う。プラン別の扱いは「Fableを使うとき」の表を参照 |
| 選んでいないのに、モデルが替わった | 安全の分類器による自動切り替え。または過負荷時のフォールバック | 記録に出る通知を確認する。元に戻すには/modelで選び直す |
| effortの選択肢が出ない | そのモデルがeffortに対応していない、またはカスタムのモデルIDで認識されていない | モデルを替える。カスタムIDなら、ANTHROPIC_DEFAULT_*_MODEL_SUPPORTED_CAPABILITIESにeffortなどを書く |
| 「会話の長さが200Kと仮定される」と出る | ゲートウェイ経由などで、Claude Codeがモデルを認識できていない | 最新版に更新する、modelOverridesで対応づける、[1m]を付ける、CLAUDE_CODE_MAX_CONTEXT_TOKENSで実際の長さを指定する |
| /fastが使えない | 使用量クレジットがオフ、組織が無効にしている、またはモデルが非対応 | 「高速モード」の節の表と注意を参照 |
上限に達したとき
使用量の上限に達したときのメッセージは、種類によって、モデルを替えて続けられるかどうかが違います。
- 「You've hit your Opus limit」「You've hit your Sonnet limit」:そのモデルのファミリーだけに効く上限です。
/modelで、別のファミリーのモデルに替えれば続けられます - 「You've hit your session limit」「weekly limit」:すべてのモデルで共有される上限です。モデルを替えても、解除されません
どちらも、/usageで上限とリセットの時刻を確認できます。ProやMaxでは/usage-creditsで追加の使用量を購入でき、TeamやEnterpriseでは管理者に申請できます。なお、モデルを替えた直後の1回目は、会話全体を読み直すため、いつもより多く使用量が減ります。使用量の見方は、別の記事で詳しく解説しています。
よくある質問
Claude Codeで、いまどのモデルが使われているかを知るには?
/statusで、バージョン・アカウント・モデルを確認できます。ステータスラインを設定しておけば、画面の下に常にモデル名を表示できます。VS Code拡張機能では、入力欄の下にモデル名のボタンが出ています。
モデルを変えても、次に起動するとまた元に戻ってしまうのはなぜですか?
/modelの画面でsキーを使うと、その会話だけの変更になります。次回以降も保ちたいときは、Enterで選ぶか、設定ファイルのmodelに書きます。また、--modelやANTHROPIC_MODELは、その1回だけです。
OpusとSonnetは、結局どちらを選べばいいですか?
Claude Codeの標準はOpus 5.5です。モデル一覧のページでも、多くの用途でまずOpus 5.5から始めるよう案内されています。軽い作業を大量に回す場合や、使用量を抑えたい場合はSonnet 5.5が候補になります。同じ作業で両方を試して、結果と使用量を比べるのがもっとも確実です。
無料プランでも、モデルは選べますか?
Claude Codeは、Pro・Max・Team・Enterpriseの契約か、Claude Consoleのアカウントで使います。VS Code拡張機能の公式ページでも、前提として有料の契約かConsoleのアカウントが挙げられています。契約や費用については、Claude Codeの料金の記事を参照してください。
Fableは、使わない方がいいのでしょうか?
そのようなことはありません。ただし、Fableは4つの中でもっとも高く、ProやTeamの標準シートでは使用量クレジットでの課金が最初から発生します。まずOpus 5.5で試し、足りなかった作業にだけFableを使う進め方が、公式の説明とも合っています。
高速モードをオンにすると、モデルの性能も変わりますか?
公式の説明では、同じ品質・同じ機能のまま、速さを優先する設定です。別のモデルになるわけではありません。ただし、トークンあたりの料金が高くなり、サブスクリプションでは使用量クレジットから課金されます。
日本語で指示しても、モデルによって精度は変わりますか?
公式ドキュメントには、日本語での精度をモデルごとに比べた情報は載っていません。作業の難しさでモデルを選び、日本語の出来を見て調整するのが現実的です。
会社のPCで、個人用のモデル設定を使わせたくありません。
組織の管理設定で、availableModelsやenforceAvailableModelsを使います。管理設定がある場合は、ユーザーやプロジェクトの設定では許可リストを広げられません。詳しくは「会社での制限と固定」を参照してください。
旧モデルは、いつまで使えますか?
公式のモデル一覧には、現行モデルごとに「これより早くは提供を終えない」という日付が示されています。たとえばOpus 5.5は2027年9月22日より前には終了しないと書かれています。旧モデルの扱いは、公式のモデルの提供終了のページで確認してください。
サブエージェントだけ、別のモデルにできますか?
できます。サブエージェントの定義にmodel: haikuのように書くか、環境変数CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODELで指定します。優先順位は、呼び出し時の指定、定義のmodel、環境変数、メインの会話のモデルの順です。
モデルを変えると、使用量はどれだけ変わりますか?
公式には、モデルごとの使用量の差を示す一覧はありません。APIの料金は、Fable 5.1が入力10ドル・出力50ドル、Opus 5.5が4ドル・20ドル、Sonnet 5.5が2ドル・10ドルで、サブスクリプションでの減り方も、この価格差を目安に考えられます。実際の減り方は/usageで確認してください。
モデルのバージョンを固定して使いたいのですが、どう書けばいいですか?
エイリアスではなく、完全なモデル名を指定します。Anthropic APIでは、たとえばclaude-opus-5-5のように書きます。/model claude-opus-5-5やclaude --model claude-opus-5-5、設定ファイルのmodelのどれでも使えます。クラウド経由の場合は、そのプロバイダーのモデルIDを指定します。
スクリプトからclaude -pで実行するとき、モデルはどう指定しますか?
claude -p "..." --model sonnetのように、起動時のオプションで指定します。-pの実行の中で/modelを使った場合は、そのセッションだけに適用されます(v2.1.205以降)。なお、-pでは、Fableの使用量クレジットの確認が表示されず、そのまま課金されるので、自動実行でFableを指定するときは注意してください。
チームで、全員の標準のモデルをそろえるにはどうすればいいですか?
プロジェクトの.claude/settings.jsonにmodelを書いて共有すると、そのプロジェクトで作業する人の標準がそろいます。ただし、各自のローカル設定(.claude/settings.local.json)や、--model・/modelでの指定は、これより優先されます。強制したい場合は、管理者が管理設定のavailableModelsなどで範囲を決めます。
モデルの一覧に、古い名前しか出ません。
契約やつなぎ先によっては、エイリアスの行き先が古いモデルのことがあります。BedrockやMicrosoft Foundryなどでは、環境変数で版を指定する必要があります。まずclaude updateで更新したうえで、「エイリアスの行き先は環境で違う」の表を確認してください。
まとめ
この記事のまとめ
- Claude Codeで選べる中心のモデルは、Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5で、
fable・opus・sonnet・haikuの短い呼び名で指定できる - 変更は
/modelで行う。Enterで次回以降の標準として保存、sでその会話だけ。起動時は--model、毎回なら設定ファイルのmodel - 標準のモデルは、Pro・Max・Team・EnterpriseともOpus 5.5。Fableは標準にならず、プランによって使用量クレジットでの課金になる
- 考える深さはeffortで決まる。Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5の既定はmedium。まず既定で始め、足りなければeffortを上げ、それでも足りなければモデルを上げる
- 高速モードはOpusを最大2.5倍の速さで動かすが、料金が高く、サブスクリプションでは使用量クレジットから課金される
- 会社では、
availableModelsなどでモデルを絞り、エイリアスの行き先が変わることを前提に、必要なら版を固定する
モデルとeffortの選び方は、作業の中身で答えが変わります。まずは標準の設定で小さな作業を任せ、足りない点を見ながら、モデルやeffortを少しずつ調整していくのがおすすめです。
社内に広げる段階では、使えるモデルの範囲、使用量の管理、社員の方への説明など、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude CodeやCodexの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
- Model configuration(Claude Code Docs)
- Speed up responses with fast mode(Claude Code Docs)
- Manage costs effectively(Claude Code Docs)
- Create custom subagents(Claude Code Docs)
- Use Claude Code in VS Code(Claude Code Docs)
- Use Claude Code Desktop(Claude Code Docs)
- Customize your status line(Claude Code Docs)
- Settings(Claude Code Docs)
- Error reference(Claude Code Docs)
- Models overview(Claude Platform Docs)
- Claude Opus 5.5(Claude Platform Docs)
- Claude Sonnet 5.5(Claude Platform Docs)
- Claude Haiku 5.5(Claude Platform Docs)
- Claude Fable 5.1(Claude Platform Docs)
- Claude Fable models on your plan(Anthropic ヘルプセンター)
- Choosing a Claude model and effort level in Claude Code(Claude Blog)
- Introducing Claude Opus 5.5(Anthropic)
INTERCREATE JAPAN