Claude Codeの使用量を確認する方法|/usage・ステータスライン
この記事でわかること
- Claude Codeで使用量を確認できる画面とコマンドの一覧
- 「/usage」の各ブロックの読み方と、請求額とは別の数字であること
- 「/context」・スピナー・ステータスラインに出る数字の違い
- Windowsでステータスラインに使用率を常時表示する設定
- プロンプトキャッシュの状態の読み方と、キャッシュが切れる操作
- 使用量が増えたときの調べ方と、チームでの確認方法
目次
- 使用量を確認できる場所
- 見られる数字は4種類ある
- 先にログイン方法を確かめる
- バージョンによって表示が変わる
- 知りたいことごとの見る順番
- 「/usage」の読み方
- 画面の構成
- Sessionブロックを読む
- Attribution・Behavior flags・Loops
- 使用クレジットの行
- 画面の状態から、次の一手を考える
- デスクトップアプリ・VS Codeでの確認
- 会話の長さを見る
- 「/context」の画面
- スピナー横のトークン数
- 似た数字の違い
- 会話の入れ物と自動圧縮
- 「/clear」で会話を空にする前に
- ステータスラインで常時表示する
- 「/statusline」で作る
- 使用量に関係する項目
- どの項目を出すか
- Windowsで設定する
- 表示が出ないとき
- プロンプトキャッシュを読む
- 「Prompt cache (main)」の行
- キャッシュの有効期間
- キャッシュが切れる操作・切れない操作
- 休憩のあとに再開するとき
- キャッシュを保つための習慣
- 使用量が増えたときの調べ方
- 場面別の原因と見る場所
- 見えにくい消費
- 1週間の記録のつけ方
- 「/insights」で使い方を振り返る
- パソコンに残る記録
- チーム・会社で確認する
- Team・Enterprise
- Consoleで見る
- OpenTelemetryで記録する
- 契約料金で表示をそろえる
- レート制限の目安(API)
- 費用の目安
- 上限のメッセージが出たとき
- 管理者が毎週確認する手順
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeを使っていたら、いつの間にか上限に達していた」「画面に出ているドルの数字は、請求額なのか」「使用量を見るコマンドがいくつもあって、どれを見ればよいか分からない」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
Claude Codeには、使った量を確認する画面やコマンドが複数あります。「/usage」「/context」、画面の下に常に出るステータスライン、作業中のスピナー(待機中の表示)の横に出る数字などです。どれも別のものを数えているため、同じ「使用量」と思って見比べると、数字が合わずに混乱します。
この記事では、Claude Codeの画面とコマンドに絞って、それぞれが何を数えているのか、どう読めばよいのかを順に解説します。Windowsでのステータスラインの設定、プロンプトキャッシュの見方、使用量が増えたときの調べ方、チームでの確認方法も取り上げます。Claude全体の確認場所は「Claudeの使用量の確認方法」の記事、上限の仕組みと対処は「Claudeの制限」の記事で扱っているので、ここではClaude Codeで見える数字の読み方を中心にします。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。表示や仕組みはバージョンによって変わるため、公式ドキュメントもあわせて確認してください。
使用量を確認できる場所

まず、Claude Codeで使用量や関連する数字を見られる場所を一覧にします。同じ数字が複数の場所に出ることもありますが、見ている範囲や更新のタイミングが違います。
| 場所 | 見られる数字 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 「/usage」(別名「/cost」「/stats」) | セッションの費用の目安、プランの上限の使用状況、何に使ったかの内訳、活動の統計 | 使用量をまとめて確認したいとき |
| 「/context」 | 会話の長さ(コンテキスト)の使用状況を色つきの格子で表示 | 会話が長くなってきたとき |
| スピナー横のトークン数 | いま実行中の1回の依頼で、Claudeが出力した量の概算 | 重い作業が動いているのを見守るとき |
| ステータスライン | 5時間・週の使用率、会話の長さ、セッションの費用の目安、キャッシュの状態など、自分で選んだ項目 | 画面の下に常に出しておきたいとき |
| デスクトップアプリの使用量リング | 会話の長さと、プランの使用量 | デスクトップアプリで使っているとき |
| VS Codeの「Account & usage」 | プランの上限のバー、内訳(日・週で切り替え) | VS Codeの拡張機能で使っているとき |
| 「/insights」 | 最近のセッションの使い方を分析したレポート | 使い方を振り返りたいとき |
| 管理者向けの画面・API・OpenTelemetry | メンバー別・日別の利用状況と費用の目安 | チームや会社で確認するとき |
claude.aiの「設定」にある「使用量」画面でも、Claude Codeで使った分を含めたプランの上限の進み具合を見られます。Claude CodeはClaudeのチャットと同じ上限を共有するためです。この画面の見方は「Claudeの使用量の確認方法」の記事にまとめています。
見られる数字は4種類ある
画面ごとの違いを整理する前に、Claude Codeで見られる数字の種類を押さえておきます。何を数えた数字なのかが分かると、画面ごとのずれにも納得できます。
| 数字の種類 | 何を数えているか | 主な表示場所 |
|---|---|---|
| プランの使用率 | 契約しているプランの、5時間の枠と週の上限をどれだけ使ったか | 「/usage」のバー、ステータスライン、使用量リング |
| 費用の目安(ドル) | 使ったトークン数から、定価で計算した推定の金額 | 「/usage」のSessionブロック、ステータスライン |
| 会話の長さ | いまの会話の中に、どれだけの量が入っているか。上限は会話の入れ物の大きさ | 「/context」、ステータスライン、使用量リング |
| トークン数 | 入力・出力・キャッシュの読み書きなど、AIが処理した文字数に近い単位の量 | 「/usage」のSessionブロック、スピナー横、OpenTelemetry |
たとえば、「会話の長さ」が100%近いことは、プランの上限に近いことを意味しません。会話の長さは「1つの会話の入れ物」の話で、プランの使用率は「5時間・週に使える総量」の話です。両方を別々に確認する必要があります。
先にログイン方法を確かめる
Claude Codeは、claude.aiの有料プランでも、Claude ConsoleのAPIアカウントでも、クラウド(Amazon Bedrockなど)経由でも使えます。どの方法でログインしているかによって、「/usage」に出る内容が変わります。
| ログイン方法 | 「/usage」で見られる内容 | 料金のかかり方 |
|---|---|---|
| claude.aiの有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise) | プランの上限のバー、内訳、活動の統計。Sessionブロックは参考値 | プランに含まれる。上限を超えた分は使用クレジットで支払う場合がある |
| Claude Console(APIアカウント・APIキー) | Sessionブロックの費用とトークン数 | トークン数に応じた従量課金 |
| Amazon Bedrockなどのクラウド | Sessionブロックの費用とトークン数 | クラウドの請求に、トークン数に応じて加算 |
公式ドキュメントでは、ProやMaxの契約では使用量がプランに含まれるため、Sessionブロックのドル表示は請求の目安として意味がないと説明されています。逆に、APIで使っている人は、このドル表示が費用を考える手がかりになります。
いまどのアカウントで使っているかは、「/status」で確かめられます。Claude Codeのコマンド一覧では、「/status」はバージョン、モデル、アカウント、接続状態を表示する画面と説明されています。
APIキーの環境変数があると、プランの枠を使わない
パソコンの環境変数に「ANTHROPIC_API_KEY」が設定されていると、Claude Codeは契約中のプランではなく、そのAPIキーで認証します。公式ヘルプでも、この場合はプランに含まれる使用量ではなく、API料金が発生すると説明されています。確認したいときは、PowerShellで「if ($env:ANTHROPIC_API_KEY) { "設定されています" }」を実行します。キーそのものを画面に出さずに、設定の有無だけが分かります。
バージョンによって表示が変わる
Claude Codeは更新が頻繁で、「/usage」やステータスラインの項目も、バージョンによって出るものが違います。古いバージョンでは、この記事で紹介する項目が出ないことがあります。公式ドキュメントに書かれている、主な項目の必要バージョンを表にします。
| 項目 | 必要なバージョン |
|---|---|
| 「/usage」のLoops(定期実行タスクの内訳) | v2.1.242以降 |
| 「/usage」の「Prompt cache (main)」行、ステータスラインの「prompt_cache」 | v2.1.251以降 |
| 「Prompt cache (main)」行の「likely cause(考えられる原因)」 | v2.1.260以降 |
| 「/clear」でSessionブロックの合計が0に戻る動き | v2.1.211以降(それより前は、プロセスが動いている間は累積) |
| 契約料金で費用を表示する「modelPricing」設定 | v2.1.242以降 |
| 使用上限のあとに自動で続ける機能 | v2.1.234以降 |
バージョンは、ターミナルで「claude --version」を実行すると確認できます。更新の手順や、更新後に何が変わるかは「Claude Codeのアップデート」の記事で解説しています。
知りたいことごとの見る順番
画面が多いので、迷ったときのために、知りたいことから見る場所を引けるようにしておきます。
| 知りたいこと | 最初に見る | 次に見る |
|---|---|---|
| あと、どれくらい使えるか | ステータスライン、または「/usage」のプランの上限のバー | リセットまでの時間 |
| この会話を、まだ続けてよいか | 「/context」、ステータスラインの会話の長さ | 長ければ「/compact」か「/clear」 |
| 今週、なぜ早く減っているのか | 「/usage」の内訳(Attribution・Behavior flags) | 「Prompt cache (main)」の行、Loops |
| 今回の作業に、いくらかかったか(APIの場合) | 「/usage」のSessionブロック | Consoleの使用量ページ |
| チームで、誰がどれだけ使っているか | 費用レポート、またはConsoleのダッシュボード | OpenTelemetry、Claude Code Analytics API |
| 自分の使い方に、無駄がないか | 「/insights」のレポート | 「/usage」の内訳 |
迷ったら、まず「/usage」を開きます。そこから、会話の長さが気になれば「/context」、常時見たければステータスライン、というように広げていくと、無理なく把握できます。
「/usage」の読み方

Claude Codeで使用量を調べるとき、最初に開くのが「/usage」です。公式のコマンド一覧では、セッションの費用、プランの上限、活動の統計を表示するコマンドと説明されています。「/cost」と「/stats」は別名で、「/stats」は統計のタブが開いた状態で始まります。
使い方は、Claude Codeを起動して「/usage」と入力するだけです。Claudeが回答している最中でも実行でき、作業を止めずに確かめられます。
画面の構成
画面は、契約の種類によって出るブロックが変わります。公式ドキュメントの内容を整理しました。
| ブロック | 内容 | 出る人 |
|---|---|---|
| Session | 現在のセッションの費用の目安、所要時間、変更した行数、モデル別のトークン数 | 全員 |
| Prompt cache (main) | キャッシュの使われ方の要約(後の章で説明) | 全員(v2.1.251以降) |
| プランの上限のバー | 5時間の枠・週の上限の進み具合と、リセットまでの時間 | claude.aiの有料プラン |
| Attribution | スキル・サブエージェント・プラグイン・MCPサーバーごとの割合 | Pro・Max・Team・Enterprise |
| Behavior flags | 使用量の10%以上を占める行動(長い会話、キャッシュの読み直しなど) | 同上 |
| Loops | 定期実行のタスクのうち、使用量の多いもの | 同上(v2.1.242以降) |
| 使用クレジットの行 | 今月の使用クレジットの支出と、上限に対する割合 | 使用クレジットを有効にしている人 |
内訳のブロックでは、「d」キーで直近24時間、「w」キーで直近7日間を切り替えられます。内訳の数字は、そのパソコンのセッション履歴から計算した概算で、ほかの端末やclaude.aiで使った分は含まれません。
Sessionブロックを読む
Sessionブロックは、いまのセッションで使った量を示します。公式ドキュメントに載っている表示例は、次のとおりです。
Total cost: $0.55
Total duration (API): 6m 20s
Total duration (wall): 6h 33m 10s
Total code changes: 0 lines added, 0 lines removed
Usage by model:
claude-sonnet-4-6: 1.2k input, 5.3k output, 940.0k cache read, 50.0k cache write ($0.55)
各行の意味を表にします。モデル名は公式ドキュメントの表示例のもので、実際の画面では使っているモデルの名前が出ます。
| 行 | 意味 | 読み方のポイント |
|---|---|---|
| Total cost | トークン数から、定価で計算した費用の目安 | 請求額ではない。ProやMaxの人は、請求とは関係がない |
| Total duration (API) | AIの応答を待っていた時間の合計 | 作業の重さの目安になる |
| Total duration (wall) | セッションを開いていた時間の合計 | 席を離れていた時間も含まれるため、(API)より大きくなる |
| Total code changes | 追加・削除した行数 | ファイルを書き換えない作業では0のまま |
| Usage by model | モデルごとの入力・出力・キャッシュの読み書きのトークン数と費用 | 複数のモデルを切り替えた場合は、モデルごとに行が分かれる |
上の例では、入力が1.2k、出力が5.3kに対して、キャッシュの読み込み(cache read)が940.0kと大きくなっています。Claude Codeは依頼のたびに会話全体を送りますが、すでに処理した部分はキャッシュから読み込まれます。公式ドキュメントでは、この読み込みは通常の入力より低い「キャッシュ用の料金」で計算されると説明されています。cache readの数字が大きいこと自体は、異常ではありません。
Sessionブロックの合計は、「/clear」で新しい会話を始めると0に戻ります。1日の合計を知りたい場合は、セッションの区切りごとに数字を控えるか、後で紹介するOpenTelemetryなどで記録します。
管理者が「modelPricing」の設定を配っている組織では、契約した料金で計算され、「Total cost」の行に「at your organization's configured rates」という注記が付きます。それでも、請求書そのものではなく推定値です。
Attribution・Behavior flags・Loops
プランで使っている人にとっていちばん役に立つのは、「何に使ったか」を示す3つのブロックです。公式ドキュメントの説明を、読み方の例とあわせて整理します。
| ブロック | 公式の説明 | 読み方の例 |
|---|---|---|
| Attribution | 最近の使用量を、スキル・サブエージェント・プラグイン・MCPサーバーごとの割合で表示する。MCPサーバーの割合は、そのサーバーのツールの結果を使ったリクエストだけを数える | あるMCPサーバーの割合が突出していれば、そのサーバーを使う作業が使用量を押し上げていると分かる |
| Behavior flags | 長い会話(long context)やキャッシュの読み直し(cache misses)など、最近の使用量の10%以上を占める行動に印をつけ、減らすためのヒントを添える | 「long context」に印があれば、会話が長いまま使い続けている可能性が高い |
| Loops | 最近動いた「/loop」などの定期実行のうち、使用量の多いものを合計トークン数順に表示する。実行の頻度、回数、1回あたりのトークン数、最後に動いた時刻も出る | 1回あたりは小さくても、頻度が高いタスクは合計で大きくなる |
これらは、使用量が増えたときの原因を絞るための手がかりです。具体的な調べ方は、後の章で手順にまとめます。
使用クレジットの行
使用クレジットを有効にしていると、「/usage」に使用クレジットの行が出ます。プランの上限を超えて使った分は、この仕組みで支払います。表示される内容は、契約によって違います。
| 契約 | 行に出る内容 |
|---|---|
| Pro・Max | 今月の支出。月の支出上限を決めている場合は、その上限に対する割合。上限を決めていない場合は「Unlimited」と出て、金額は出ない |
| Team・Enterprise | 自分の今月の支出。自分に適用される上限があれば、その上限に対する割合。組織全体の上限は、この行には出ない |
使用クレジットを使うには、「/usage-credits」を実行します。ProとMaxの人は、claude.aiの「設定」の使用量画面がブラウザで開きます。TeamやEnterpriseで請求の権限がない人は、確認のあとで、管理者への追加の依頼が送られます。上限に達したときの考え方は、「Claudeの制限」の記事で説明しています。
取得に失敗したとき
プランの上限の数字を取得できなかったとき、「/usage」は直近60分以内に読み込んだバーを「Showing last-known usage」という注記つきで表示します。「r」キーを押すと、再取得できます。60分以内の数字がない場合は、取得が制限されていることを示す表示と、再取得のショートカットが出ます。
画面の状態から、次の一手を考える
数字を読むだけでなく、見えたものから次に何をするかまでつなげると、確認が役に立ちます。次の表は、起こりやすい状態を例として、読み取り方と次の一手をまとめたものです。数字は説明のための仮のもので、公式の目安ではありません。
| 画面の状態(例) | 読み取れること | 次の一手 |
|---|---|---|
| 5時間のバーが8割、リセットまで30分 | ほぼ使い切っているが、短時間で戻る | 重い作業は30分後に回し、軽い確認だけ先に済ませる |
| 週のバーが7割なのに、まだ週の前半 | このペースだと、週の後半に足りなくなる | 内訳を見て、割合の大きい原因を1つ減らす |
| Attributionで、あるMCPサーバーの割合が大きい | そのサーバーを使う作業が、使用量の多くを占めている | 本当に必要な作業かを見直す。不要なら「/mcp」で無効にする |
| Behavior flagsに「long context」 | 長い会話を、そのまま続けている | 作業の区切りで「/clear」。続けるなら「/compact」 |
| Loopsに、頻度の高いタスクが1つだけ出ている | そのタスクが、待機中も動き続けている | 間隔を空けるか、不要なら止める |
| 「Showing last-known usage」と出ている | 最新の数字を取得できていない | 「r」キーで再取得する。古い数字のまま判断しない |
デスクトップアプリ・VS Codeでの確認
ターミナル以外で使っている場合の確認方法も押さえておきます。
| 使っている場所 | 確認の方法 | 見られる内容 |
|---|---|---|
| デスクトップアプリ(Codeタブ) | モデル選択の横の使用量リングをクリック | いまの会話の長さと、プランの使用量。会話の長さはセッションごと、プランの使用量はClaude Codeを使うすべての画面で共通の数字 |
| VS Code(claude.aiのプラン) | 「/usage」で「Account & usage」ダイアログを開く | プランの上限のバー、Attributionの割合、Behavior flags。「Day」「Week」で24時間と7日間を切り替え。Loopsの行は出ない |
| VS Code(APIキー・クラウド経由) | 同じダイアログ | プランのバーの代わりに、そのセッションの費用とトークン数(v2.1.277以降) |
VS Codeの拡張機能には、コマンドの一覧を開く「Slash commands」の画面があります。ターミナルのコマンドに慣れていない方は、この一覧から「/usage」を選ぶこともできます。VS Codeでの使い方は「Claude CodeのVS Code拡張機能」の記事で解説しています。
「/usage」を開いても、気にするほどは減らない
公式ドキュメントでは、「/usage」などの一部のコマンドが状態の確認のためにリクエストを出すことがあり、こうした背景の処理で使うトークンは通常、1セッションあたり0.04ドル未満と書かれています。確認のために開くのをためらう必要はありません。
会話の長さを見る

プランの使用率と並んで見ておきたいのが、いまの会話がどれくらい長くなっているかです。Claude Codeは、依頼のたびに会話の全体を送り直します。会話が長くなるほど、1回の依頼で処理する量が増え、プランの使用量も進みやすくなります。
公式ドキュメントでも、使用量が増える理由の筆頭に「長い会話」が挙げられています。一言の質問でも、1日開いたままのセッションでは、それまでの履歴の全体が処理されます。
「/context」の画面
「/context」は、いまの会話の中身が、どれだけの量を占めているかを色つきの格子で表示します。公式のコマンド一覧では、コンテキストを多く使っているツールや、メモリの肥大化、容量の警告があれば、改善の提案も表示されると説明されています。会話が上限を超えているときは、超えた量と、空きを作るためのコマンドを示す警告が出ます。
全画面表示のときは、項目ごとの内訳が折りたたまれ、格子が見えやすくなります。内訳をすべて見たいときは「/context all」を実行します。
会話の中身には、次のようなものが含まれます。「/context」で、どの部分が大きいかを見ると、整理するべきものが分かります。
- 最初から入っているもの(システムの指示、CLAUDE.md、自動メモリ、ツールの一覧、スキルの説明)
- 自分が送った依頼と、Claudeの回答
- ファイルの読み込みやコマンドの実行結果など、ツールの結果
公式ドキュメントによると、起動直後にも多くの内容が入っています。CLAUDE.mdは会話の開始時に読み込まれ、自動メモリは最初の200行または25KBまでが読み込まれます。CLAUDE.mdは200行程度までにしておくのが、公式の勧めです。
スピナー横のトークン数
Claudeが作業しているあいだ、スピナーの横に、経過時間とトークン数が出ることがあります。たとえば「Deciphering… (10m 27s · ↓ 5.5k tokens)」のような表示です。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 何の数字か | いまの1回の依頼で、Claudeが出力した量の概算(リアルタイム) |
| 含まれるもの | 回答のテキスト、ツールの呼び出し、考えている内容(thinking)、前面で動いているサブエージェントの出力 |
| 含まれないもの | Claude Codeがモデルに送った内容(自分の依頼、会話の履歴、そのほかの文脈) |
| 0に戻るとき | 新しい依頼の開始時と、会話を圧縮したとき |
| 表示されないとき | 出力が始まるまでの間、画面が狭いとき、スクリーンリーダーのモードのとき |
この数字は、「/usage」のSessionブロックの数字とは一致しません。スピナー横は1回の依頼の出力量、Sessionブロックはセッション全体の合計だからです。
似た数字の違い
ここまでに出てきた数字を、見比べやすいように整理します。数字が合わないと感じたら、どの行の数字を見ているかを確かめると、多くは説明がつきます。
| 数字 | 範囲 | 含まれるもの | リセット |
|---|---|---|---|
| スピナー横のトークン数 | いまの1回の依頼 | 出力のみ | 依頼ごと |
| Sessionの「Usage by model」 | 現在のセッション全体 | 入力・出力・キャッシュの読み書き | 「/clear」で新しいセッション |
| 「/context」・ステータスラインの会話の長さ | いまの会話の入れ物 | 入力側の量(最後の応答時点) | 「/clear」「/compact」で小さくなる |
| プランの上限のバー | 5時間の枠・週の上限 | Claude・Claude Code・Desktopなどの合計 | 5時間・週ごとに戻る |
| 「/usage」の内訳 | 直近24時間・7日間(このパソコン) | このパソコンのセッション履歴からの概算 | なし(期間の切り替え) |
ステータスラインの会話の長さの数字は、最後の応答時点の数字です。一方「/context」は、その後に追加された分の概算も加えるため、次の応答までは「/context」のほうが少し高く出ることがあります。公式ドキュメントにも、同じ説明があります。
会話の入れ物と自動圧縮
会話の入れ物の大きさ(コンテキストウィンドウ)は、公式ドキュメントでは、初期値が200,000トークン、長い文脈に対応したモデルでは1,000,000トークンと説明されています。ステータスラインの「used_percentage」は、入力側のトークン数(通常の入力、キャッシュへの書き込み、キャッシュからの読み込み)の合計を入れ物の大きさで割った値で、出力の分は含まれません。
会話が入れ物の上限に近づくと、Claude Codeは古い履歴を自動で要約します。自分で行いたい場合は、次のコマンドを使います。
| コマンド | 動き | 使う場面 |
|---|---|---|
| /clear | 空の会話で新しく始める。前の会話は「/resume」で戻れる | 関係のない作業に移るとき |
| /compact | 会話を要約して、同じ会話を続ける。「/compact コードとAPIの使い方を残して」のように、残したい内容を添えられる | 同じ作業を続けたいが、会話が長くなったとき |
| /rename | 会話に名前を付ける | 「/clear」の前に、あとで探せるようにするとき |
「/compact」は、会話の全体を読んで要約するため、会話が大きいほど、それ自体が大きな依頼になります。公式ドキュメントには、作業の区切りで行うこと、そして全く別の作業に移るなら、要約ではなく「/clear」のほうが安く済むことが書かれています。
「/clear」で会話を空にする前に
「/clear」は新しい空の会話で始めるコマンドで、前の会話は「/resume」で呼び戻せます。「/clear 月次集計」のように名前を添えると、前の会話に名前が付き、一覧から探しやすくなります。公式ドキュメントでも、「/rename」で名前を付けてから空にし、必要になったら「/resume」で戻る進め方が紹介されています。
会話を空にする前に、次の内容があれば、メモかファイルに書き出しておくと、新しい会話の最初の依頼で再利用できます。
- 決まった方針や、採用しなかった案とその理由
- 途中のファイル名や、次にやる作業の一覧
- 何度も使うことになりそうな指示(CLAUDE.mdに移してもよい内容)
要点を引き継ぎながら会話を小さくできるため、「長い会話をそのまま続ける」より、使用量を抑えられます。
ステータスラインで常時表示する

「/usage」を毎回開かなくても、画面の下に使用率や会話の長さを常に表示しておく方法があります。それが、ステータスラインです。
ステータスラインは、設定したスクリプトの出力を、Claude Codeの画面の下に表示する仕組みです。公式ドキュメントでは、スクリプトはパソコンの中で動き、APIのトークンを消費しないと説明されています。表示のために使用量が減る心配はありません。
「/statusline」で作る
プログラムを書かなくても、Claude Codeに作ってもらえます。
- 「/statusline」を実行する表示したい内容を文章で添えます。たとえば「/statusline モデル名と、5時間・週の使用率と、会話の長さを表示して」のように書きます。自然な文章で指示できます。
- ファイルの作成と設定の変更を許可するClaude Codeがスクリプトを「~/.claude/」の中に作り、設定ファイルに登録します。確認が出たら、内容を見て許可します。
- 最初のやり取りのあとで確認する使用率などは、セッションで最初の応答があったあとから表示されます。
- 必要なら、表示を調整する項目を足したいときや減らしたいときは、もう一度「/statusline」で頼みます。
ステータスラインをやめたいときは、「/statusline」で「消して」と頼むか、設定ファイルの「statusLine」の項目を削除します。
使用量に関係する項目
スクリプトには、セッションの情報がJSON形式で渡されます。使用量の確認に使える主な項目を、公式ドキュメントから整理しました。
| 項目 | 内容 | 出る条件・注意 |
|---|---|---|
| rate_limits.five_hour.used_percentage | 5時間の枠の使用率(0〜100) | claude.aiのProまたはMax。最初の応答のあと |
| rate_limits.seven_day.used_percentage | 週の上限の使用率(0〜100) | 同上 |
| rate_limits.*.resets_at | それぞれの枠が戻る時刻(UNIX時間の秒) | 同上。時刻が過ぎた枠は出なくなる |
| cost.total_cost_usd | セッションの費用の目安(ドル) | 定価での推定。「/clear」で0に戻る |
| cost.total_duration_ms | セッションが動いていた時間(ミリ秒) | 再開しても累積される |
| context_window.used_percentage | 会話の長さの使用率 | セッションの開始直後は空のことがある |
| context_window.context_window_size | 会話の入れ物の大きさ(トークン) | 初期値は200000、長い文脈のモデルでは1000000 |
| exceeds_200k_tokens | 直近の応答の合計が20万トークンを超えたか | 固定のしきい値 |
| effort.level | いまの推論の強さ(low〜max) | 対応していないモデルでは出ない |
| prompt_cache.hit_ratio | キャッシュから読み込まれた入力の割合(0〜1) | 最初の応答のあと。v2.1.251以降 |
| prompt_cache.warm | キャッシュが有効期間内か | 同上 |
| prompt_cache.misses | キャッシュを読み直した回数 | 同上 |
5時間と週の使用率は、claude.aiのProまたはMaxの契約のときだけ項目が出ます。TeamやEnterpriseでは、公式ドキュメントにこの項目が出るという記載がないため、確認した範囲では表示できると言えません。その場合は「/usage」を使います。
どの項目を出すか
項目を増やしすぎると、表示が長くなって肝心の数字が見づらくなります。公式ドキュメントでも、ステータスラインは幅が限られているため、出力を短くするよう勧められています。目的別に、出す項目の組み合わせの例を挙げます。
| 使い方 | 出す項目 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 最小 | 5時間の使用率、週の使用率 | 残りだけ分かればよい人(ProまたはMax) |
| 標準 | モデル名、5時間・週の使用率、会話の長さ | 長い作業をする人。会話を区切るタイミングも知りたい人 |
| APIで使う人向け | モデル名、会話の長さ、セッションの費用の目安 | APIキーやクラウド経由で使う人(使用率の項目は出ない) |
| キャッシュも見る | 標準の項目に、キャッシュの割合(hit_ratio)と、有効かどうか(warm) | 使用量が増える原因を調べたい人 |
公式ドキュメントには、会話の長さを進捗バーで出す例、gitのブランチを色つきで出す例、費用と所要時間を出す例など、コピーして使えるスクリプトが載っています。また、コミュニティが公開している設定集もあると紹介されています。会社のパソコンに入れるかどうかは、社内のルールに従って判断してください。
Windowsで設定する
Windowsでは、公式ドキュメントによると、Git Bashがインストールされていればそれを使い、なければPowerShellでコマンドが実行されます。設定で注意したいのは、パスの区切りに円記号(バックスラッシュ)を使わないことです。Git Bashでは円記号が特別な文字として扱われ、パスが壊れて、エラーも出ないまま動かなくなります。パスは「C:/Users/ユーザー名/.claude/statusline.ps1」のように、スラッシュで書きます。「~」も使えます。
PowerShellのスクリプトを使う場合の例です。まず、設定ファイル(「~/.claude/settings.json」)に次を書きます。
{
"statusLine": {
"type": "command",
"command": "powershell -NoProfile -File C:/Users/ユーザー名/.claude/statusline.ps1"
}
}
次に、「statusline.ps1」を作ります。5時間と週の使用率、会話の長さを「5h 24% | 7d 41% | ctx 38%」のように1行で出す例です。項目がない場合は、何も出さずにモデル名だけを表示します。
$j = $input | Out-String | ConvertFrom-Json
$parts = @()
$h5 = $j.rate_limits.five_hour.used_percentage
$d7 = $j.rate_limits.seven_day.used_percentage
$ctx = $j.context_window.used_percentage
if ($null -ne $h5) { $parts += ("5h {0}%" -f [math]::Round($h5)) }
if ($null -ne $d7) { $parts += ("7d {0}%" -f [math]::Round($d7)) }
if ($null -ne $ctx) { $parts += ("ctx {0}%" -f [math]::Round($ctx)) }
if ($parts.Count -eq 0) { $parts += $j.model.display_name }
Write-Host ($parts -join " | ")
スクリプトは、公式ドキュメントが示す方法(標準入力のJSONを読んで、標準出力に書く)に沿っています。ファイルを保存する前に、次のように、ダミーのJSONで動作を確かめておくと安心です。公式ドキュメントでも、設定する前に疑似データで試すことが勧められています。
'{"model":{"display_name":"Opus"},"context_window":{"used_percentage":38.4},"rate_limits":{"five_hour":{"used_percentage":23.5},"seven_day":{"used_percentage":41.2}}}' | powershell -NoProfile -File C:/Users/ユーザー名/.claude/statusline.ps1
会社のパソコンでは、スクリプトの実行が制限されていることがある
PowerShellのスクリプトの実行が、パソコンの設定で制限されていると、上の方法では表示されないことがあります。その場合は、無理に設定を変えず、情報システムの担当者に相談してください。「/usage」を使う方法であれば、スクリプトを使わずに確認できます。
表示が出ないとき
ステータスラインが空欄になるときの原因を、公式ドキュメントのトラブルシューティングから整理します。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| まったく表示されない | スクリプトが標準出力に書いていない、エラーで終了している、パスの区切りが円記号になっている | スクリプトを単体で実行して確かめる。パスはスラッシュで書く。「claude --debug」で、スクリプトのエラー出力が確認できる |
| フォルダを開いた直後だけ空欄 | そのフォルダの信頼の確認(workspace trust)に、まだ答えていない | 確認の画面で許可して、再起動する |
| 5時間・週の使用率が出ない | ProまたはMaxの契約ではない。最初の応答がまだない | 1回やり取りしてから見る。TeamやEnterpriseでは「/usage」を使う |
| 会話の長さが空欄または「--」 | セッションの開始直後や「/compact」の直後は、値が空になる | 次の応答のあとに表示される |
| 設定したのに消える | 組織の管理設定が、ステータスラインを管理側の設定のものに限っている | 管理者に、自分の設定が使えるかを確認する |
| 通知で表示が切れる | 画面が狭いと、MCPのエラーなどの通知が、ステータスラインと同じ行に出る | 出力を短くする。ターミナルの幅を広げる |
また、スクリプトは、新しい応答が届いたときや「/compact」の完了時などに繰り返し実行されます。時間のかかる処理を入れると、表示が遅れます。短く、軽い処理にとどめるのが公式の勧めです。時計など、時間で変わる情報を出したい場合は、「refreshInterval」で、決まった秒数ごとの再実行を設定できます。
プロンプトキャッシュを読む

使用量の仕組みを理解するうえで欠かせないのが、プロンプトキャッシュです。Claude Codeは、依頼のたびに会話の全体を送ります。そのたびに全部を処理し直すと、時間も使用量もかかります。そこで、前回と同じ部分を、すでに処理済みのものとして再利用する仕組みが使われています。これがプロンプトキャッシュです。
公式ドキュメントによると、再利用した部分は、通常の入力より低い「キャッシュ用の料金」で計算されます。キャッシュが効いているほど、同じ作業を少ない使用量で進められます。逆に、キャッシュが切れると、次の依頼で全体を読み直すため、遅く、使用量も大きくなります。
「Prompt cache (main)」の行
最初の応答のあと、「/usage」のSessionブロックに、「Prompt cache (main)」の行が加わります(v2.1.251以降)。公式ドキュメントに載っている例は、次のとおりです。
Prompt cache (main): 14 requests · 91% of input tokens from cache · 2 misses (last 6m 10s ago, 310.2k tokens re-cached) · 1 expected rebuild (compaction or tool-result clearing) · warm (1h TTL, last activity 40s ago)
この1行は、次のように読みます。
| 部分 | 意味 | 読み方 |
|---|---|---|
| 14 requests | メインの会話で送ったリクエストの数 | 少ない間は、割合の数字が安定しない |
| 91% of input tokens from cache | 入力のうち、キャッシュから読み込まれた割合 | 高いほどキャッシュが効いている |
| 2 misses | キャッシュが使えず、すでに処理した内容を読み直した回数。最後に起きた時間と、書き戻した量も出る | 増え続けるときは、会話の途中で何かが変わっている |
| 1 expected rebuild | 圧縮(compaction)やツールの結果の整理のあとの再構築。想定内の読み直し | 異常ではない |
| warm (1h TTL, …) | キャッシュが有効期間内で、有効期間が1時間であること、最後の操作からの時間 | coldと出たら、次の依頼で全体を読み直す |
cache missesが出たとき、原因が特定できれば「likely cause: tool definitions changed」のように、考えられる原因も表示されます(v2.1.260以降)。この行は、メインの会話だけを対象にしており、サブエージェントは含まれません。ステータスラインの「prompt_cache」でも、同じ数字を常時表示できます。
miss(読み直し)は、1回あるだけなら心配しない
キャッシュの読み直しは、休憩のあとの最初の依頼や、モデルの切り替えなどで、通常の使い方でも起きます。見るべきなのは、割合が長く低いままなのか、特定の操作のたびに起きているのか、という傾向です。1回だけの読み直しで、使い方を変える必要はありません。
キャッシュの有効期間
キャッシュは、一定時間使わないと切れます。この有効期間(TTL)は、契約の種類で変わります。公式ドキュメントの内容を表にします。
| 依頼の種類 | claude.aiのプランの範囲内 | 使用クレジット・APIキー・クラウド |
|---|---|---|
| メインの会話 | 1時間 | 5分 |
| それ以外(サブエージェント、圧縮、セッション名の生成など) | 5分(一部の補助的な依頼は1時間) | 5分 |
つまり、プランの範囲内で使っている間は、1時間の休憩までは、キャッシュが残ります。一方、プランの上限を超えて使用クレジットで支払う状態になると、メインの会話も5分に短くなります。公式ドキュメントでは、この場合に1時間を保ちたければ、「promptCacheTtl」の設定か、環境変数「CLAUDE_CODE_PROMPT_CACHE_TTL」で、自分で選べると説明されています(v2.1.242以降)。1時間のキャッシュは、書き込みの料金が高くなります。短い作業が続く使い方では、5分のほうが安く済む場合があります。
実際にどちらの有効期間で書き込まれたかは、「claude -p "hello" --output-format json」を実行し、結果の「usage.cache_creation」を見ると確認できます。1時間の書き込みは「ephemeral_1h_input_tokens」、5分の書き込みは「ephemeral_5m_input_tokens」に出ます。
キャッシュが切れる操作・切れない操作
公式ドキュメントでは、キャッシュを使えなくする操作が整理されています。これらの操作の直後の1回は、遅く、使用量も大きくなります。そのあとは新しい内容でキャッシュが作り直されます。
| 操作 | 何が起きるか | 避け方 |
|---|---|---|
| モデルの切り替え(/model) | モデルごとにキャッシュが別。切り替えると、会話全体をキャッシュなしで読み直す。キャッシュが有効なうちは、切り替えの確認が出る | 作業の最初にモデルを決める |
| 推論の強さの変更(/effort) | 多くのモデルで、強さごとにキャッシュが別。公式ドキュメントでは、一部の最新モデル(APIキーまたは契約プランの場合)では、変更してもキャッシュが保たれると説明されている | こちらも作業の最初に決める |
| 高速モード(fast mode)を入れる | 最初の1回だけ、読み直しになる。会話の中で一度入れれば、切っても入れ直してもキャッシュは保たれる | 入れるなら会話の最初に |
| MCPサーバーの接続・切断 | ツールの定義が変わると、システムの指示が変わるため、読み直しになる。ツールの検索(tool search)で定義を後から読み込む設定では影響しない | 使わないサーバーは、作業の前に整理する |
| ツールを丸ごと拒否する設定の追加 | ツールの検索が使えない状況では、定義が消えて、読み直しになる | 権限の設定は、作業の前に済ませる |
| 会話の圧縮(/compact) | 履歴が要約に置き換わるため、読み直しになる。想定内の再構築として数えられる | 作業の区切りで行う |
| 画像やPDFが増える | 上限を超えそうになると、古いものがまとめて外され、その分が読み直しになる | 必要のなくなった画像は、新しい会話に移す |
| Claude Codeの更新 | システムの指示やツールの定義が変わり、更新後の最初の会話は、最初から作る | 更新は、作業の区切りで |
一方、次の操作はキャッシュを切りません。気にせずに使えます。
- リポジトリのファイルを編集する(変更の通知が、会話の末尾に追加されるだけ)
- CLAUDE.mdを編集する(セッション中は反映されないが、キャッシュも切れない。反映は「/clear」「/compact」か再起動のあと)
- 権限モードの切り替え
- 出力スタイルの切り替え
- スキルやコマンドの呼び出し(スキルがモデルを指定している場合は、そのターンだけモデルの切り替えになる)
- 「/recap」による要約の表示
- 「/rewind」で、以前の時点に戻る(すでにキャッシュされている接頭部に戻るため)
休憩のあとに再開するとき
昼休みや会議のあとで、長い会話を再開した最初の1回は、キャッシュが切れて、全体を読み直します。公式ドキュメントでは、この場合の対処として次のことが挙げられています。
- ProとMaxでは、大きなセッションを長い休憩のあとに再開すると、要約から再開するかを確認される。要約から始めると、以降の依頼が全履歴を持ち運ばずに済む
- 1時間のキャッシュを使っている長い会話では、キャッシュが切れる直前に、Claude Codeが自動で会話を圧縮することがある。止めたい場合は「idleCompaction」を「false」にする(この設定はv2.1.290以降)
- サブエージェントは、メインの会話とは別のキャッシュで動き、初期値では5分のキャッシュになる
「長い休憩の前に、要点を書き出して会話を区切る」「再開するときは新しい会話から始める」という習慣は、キャッシュの仕組みから見ても理にかなっています。
キャッシュを保つための習慣
公式ドキュメントの内容から、日々の使い方に落とし込めるものを整理します。どれも、特別な設定は要りません。
| 習慣 | 理由 |
|---|---|
| 作業の最初に、モデルと推論の強さを決める | モデルごとに、多くの場合は強さごとにキャッシュが別になる。途中で変えると、会話全体を読み直す |
| MCPサーバーや権限の設定は、作業の前に済ませる | ツールの定義が変わると、システムの指示が変わり、キャッシュが切れる場合がある |
| 「/compact」は、作業の区切りで使う | 自動での圧縮を待つと、作業の途中で読み直しが起きる。区切りで行えば、そのコストを選べる |
| 方向がずれたら、「/rewind」を使う | すでにキャッシュされている時点に戻れるため、要約し直すより読み直しが少ない |
| 長い休憩の前に、会話を区切る | 有効期間を過ぎると、再開した最初の依頼で全体を読み直す |
これらは、使用量を減らすための「やってはいけないこと」ではありません。必要なときに、モデルを切り替えたり、サーバーを追加したりするのは、通常の使い方です。切り替えるコストを知ったうえで、タイミングを選ぶことが目的です。
使用量が増えたときの調べ方

「今週は、いつもより早く上限に達した」と感じたときに、どの画面を、どの順番で見るかを決めておくと、原因を絞りやすくなります。ここでは、公式ドキュメントで確認できる画面だけを使った手順を示します。
- 期間をはっきりさせる「今日だけ増えた」のか、「1週間ずっと多い」のかを、「/usage」の24時間(dキー)と7日間(wキー)で見比べます。今日だけなら、その日の作業を思い出せば絞りやすくなります。
- 割合の大きいものを探すAttributionで、スキル・サブエージェント・プラグイン・MCPサーバーのうち、大きな割合のものを探します。割合が大きいものがあれば、そこが最初の候補です。
- 印のついた行動を確かめるBehavior flagsに「long context」や「cache misses」などが出ていないかを見ます。10%以上を占める行動だけが出ます。
- 定期実行を確かめるLoopsに、頻度の高いタスクが出ていないかを見ます。1回は小さくても、毎回、会話の全体を送るため、合計が大きくなります。
- キャッシュの状態を見る「Prompt cache (main)」の行で、割合が低くないか、読み直し(misses)が多くないか、原因の表示(likely cause)が出ていないかを確かめます。
- 1つだけ変えて、数日見る原因と思われる点を1つだけ変え、同じ画面で変化を見ます。複数を同時に変えると、どれが効いたのか分からなくなります。
場面別の原因と見る場所
公式ドキュメントに書かれている原因を、場面ごとに整理します。
| 場面 | 見る場所 | よくある原因 | 対応の方向 |
|---|---|---|---|
| 1日、同じ会話を開いたまま使っている | 「/context」、Behavior flagsの「long context」 | 履歴の全体が、依頼のたびに処理される | 作業の区切りで「/clear」。続けたいなら「/compact」 |
| 休憩のあとの最初の1回だけ重い | 「Prompt cache (main)」のwarm・cold | 有効期間を過ぎて、全体を読み直した | 休憩の前に会話を区切る。要約からの再開を使う |
| モデルや推論の強さを何度も変えている | 「Prompt cache (main)」のmisses・likely cause | モデルごと、強さごとにキャッシュが別 | 作業の最初に決めて、途中で変えない |
| サブエージェントを多用している | Attributionのサブエージェントの割合 | サブエージェントは、それぞれ別のリクエストを送る | 単純な作業は、小さいモデルを指定する |
| エージェントチームを使っている | Attribution、「/usage」のSession | メンバーごとに会話を持つ。プランモードでは、通常のセッションの約7倍のトークンを使うことがある | チームを小さくし、作業が終わったメンバーは止める |
| 特定のMCPサーバーを入れてから増えた | AttributionのMCPサーバーの割合、「/context」 | そのサーバーの結果を使うリクエスト、ツールの一覧 | 「/mcp」で、使っていないサーバーを無効にする |
| 定期実行のタスクがある | Loops | 待機中でも決めた間隔で動き、そのたびに全体の文脈を送る | 間隔を空ける。不要なものは止める |
| CLAUDE.mdが長くなった | 「/context」の内訳 | 毎回の会話の最初から、その分が入っている | 200行程度に。作業ごとの手順はスキルに移す |
| 簡単な作業でも使用量が多い | effort.level(ステータスライン) | 推論の強さが高いと、考える量(thinking)が増える | 簡単な作業は、推論の強さを下げる |
具体的な節約の方法は、別の記事で扱います。ここでは、数字から原因の見当をつけるまでを扱いました。
見えにくい消費
自分では何も操作していないのに、使用量が動くことがあります。公式ドキュメントに、そうした背景の消費が整理されています。
| 消費の種類 | 内容 | 止め方・抑え方 |
|---|---|---|
| 会話の要約(再開用) | 「claude --resume」で会話を再開できるように、過去の会話を要約する背景の処理 | 通常は、1セッション0.04ドル未満 |
| 状態確認のコマンド | 「/usage」などが、状態の確認のためにリクエストを出すことがある | 同上 |
| 次の入力の提案(prompt suggestions) | 回答のあとに、次に入力しそうな内容を提案するための短いリクエスト。キャッシュを再利用するため、ほぼ読み込みと少量の出力。上限に近いときは送られない | 設定でオフにできる |
| 定期実行のタスク | セッションが待機中でも、決めた間隔で動く | 間隔を空ける、止める |
| ほかのセッションからのメッセージ | 別のセッションからの連絡が、待機中の会話で新しい依頼として処理される | 「crossSessionInbound」を「hold」にする |
| ゴールの確認(goal check-ins) | バックグラウンドの作業を待っている間、様子を確認する依頼が、最大3回まで送られる(回数の上限はv2.1.246以降) | 環境変数「CLAUDE_CODE_GOAL_CHECKIN_MINUTES」を0にする |
| 会話の圧縮 | 「/compact」自体が、大きな会話を読む依頼になる | 全く別の作業なら「/clear」 |
1つひとつは小さくても、長時間のセッションでは積み重なります。「/usage」のBehavior flagsとLoopsに出てくるのは、これらのうち、割合が大きいものです。
1週間の記録のつけ方
「/usage」の内訳は直近7日間までです。原因を絞って対処した結果を確かめるには、自分で数字を控えておくと便利です。たとえば、週の最初と最後に、次のような表をメモに残します。
| 記録する項目 | どこで見るか | 記録のタイミング |
|---|---|---|
| 週の上限の使用率 | 「/usage」のバー、ステータスライン | 週の最初と最後(リセット直前) |
| 内訳で割合の大きいもの上位3つ | Attribution(7日間) | 週の最後 |
| 印のついた行動 | Behavior flags | 週の最後 |
| 変えたこと | 自分のメモ | 変えた日 |
1か月ほど続けると、「どの作業が重いのか」「対処が効いたのか」が自分の数字で分かります。数字を残しておけば、プランを上げるべきかどうかの判断材料にもなります。
「/insights」で使い方を振り返る
「/insights」は、使ったトークン数ではなく、どんな仕事をして、どこでつまずいたかをまとめるレポートです。最近のセッションを分析して、HTMLのレポートを書き出します。公式ドキュメントによると、次のような内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | そのパソコンの、まだ分析していないセッション。1回の実行で最大200件。ごく短いものは除外 |
| レポートの内容 | 取り組んだ作業、指示が伝わらなかった・コードに不具合があった等のつまずき、使い方の提案 |
| 保存場所 | 「~/.claude/usage-data/report.html」。実行ごとの日時つきのコピーも同じ場所に残る |
| 注意点 | 分析にもトークンを使い、プランまたはAPIの使用量に数えられる。ほかの端末やclaude.aiのセッションは対象外 |
使用量が多い原因が、プロンプトの出し方や、同じ指示を何度もやり直していることにあるとき、このレポートがヒントになります。
パソコンに残る記録
Claude Codeは、作業の記録をパソコンの中に保存しています。使用量の数字の元になるものもあります。公式ドキュメントの内容を整理します。
| 場所 | 内容 |
|---|---|
| ~/.claude/projects/(プロジェクトごと) | 会話の全記録(メッセージ、ツールの呼び出しと結果)。再開や巻き戻しに使われる |
| ~/.claude/stats-cache.json | 「/usage」に表示される、トークンと費用の集計 |
| ~/.claude/usage-data/ | 「/insights」のレポートと、分析に使ったデータ |
| ~/.claude/history.jsonl | 入力した依頼の履歴(上矢印での呼び出しなどに使用) |
公式ドキュメントによると、会話の全記録(projects)と「/insights」のデータ(usage-data)は、「cleanupPeriodDays」の設定(初期値は30日)を過ぎると、起動時に削除されます。一方、「stats-cache.json」と「history.jsonl」は、削除するまで残ります。「/usage」の数字は、このパソコンに残っている記録から計算されるため、別のパソコンで使った分や、削除された記録の分は含まれません。
また、これらは暗号化されていない平文のファイルです。ファイルの内容やコマンドの出力が、そのまま会話の記録に残るため、機密情報の扱いには注意が必要です。記録を残したくない場合は、「cleanupPeriodDays」を短くする方法があります。
非公式の集計ツールについて
パソコンの記録を読んで、日別・月別に集計する非公式のツール(ccusageなど)が公開されています。Anthropicが提供する公式の機能ではありません。会社のパソコンで使う場合は、実行する前に、情報システムの担当者や社内のルールを確認してください。この記事では、公式の画面とコマンドだけを扱います。
チーム・会社で確認する

複数人でClaude Codeを使うと、「誰がどれくらい使っているか」「予算に収まっているか」を確認する必要が出てきます。見られる画面と方法は、どの契約でClaude Codeを使っているかで変わります。
| 契約 | 使用量・費用を見る | 上限を決める | ユーザーごとの数字 |
|---|---|---|---|
| Claude for Teams・Enterprise | 組織の分析画面の費用レポート(毎日更新) | 管理画面の支出上限(組織・グループ・個人) | 費用レポートのCSV。Enterpriseは分析のAPIも |
| Claude Console(API) | Consoleの使用量ページ、Claude Codeの専用ダッシュボード | ワークスペースの支出上限 | ダッシュボード、Claude Code Analytics API |
| Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry | クラウドの請求画面 | クラウドの予算管理 | OpenTelemetryか、LLMゲートウェイ |
公式ドキュメントでは、OpenTelemetryによる出力は、どの契約でも使え、ユーザー別のトークン数と費用を、ほぼリアルタイムで自社の監視システムに流せる唯一の方法とされています。
Team・Enterprise
TeamとEnterpriseでは、メンバーのClaude Codeの使用量は、1人ずつの席の枠から引かれます。枠は、5時間ごとと週ごとに戻り、ClaudeのチャットやCoworkと共有されます。枠の大きさは、席の種類(StandardかPremium)で変わります。確認と管理の方法は、次のとおりです。
| 目的 | 方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 費用を見る | 組織の分析画面の費用レポート。ユーザー別・モデル別の推定費用を見られ、CSVでも書き出せる | 更新は1日1回。対象は使用クレジットの費用で、席の枠の中の使用は金額として計測されない |
| 利用状況を見る | Claude Codeの分析画面(claude.ai/analytics/claude-code) | 日ごとのアクティブなユーザー数・セッション数、受け入れた行数など。トークン数ではない |
| 上限を決める | 使用クレジットを有効にして、組織・グループ・個人の単位で支出の上限を設定 | 席の枠が、既定の上限になる |
| プログラムから取得する | EnterpriseのAnalytics API(読み取り権限のキーをPrimary Ownerが作成) | Teamでは使えない |
分析画面は、AdminとOwnerが見られます。公式ドキュメントによると、Claude Codeの分析画面には、受け入れた行数、提案の受け入れ率、日ごとのユーザー数とセッション数が出ます。GitHubとつなぐと、Claude Codeの支援で書かれたPRや行数も確認できます(ベータ版)。ただしこれらは導入の進み具合や成果の指標で、トークン数や費用そのものを見る画面ではありません。
ヘルプセンターの「Claude Enterprise consumption guide」には、管理者向けの確認の仕組みとして、次のものが挙げられています。
- 上限に達する頻度を見る「Time at limit」の表示
- 組織の上限に対して、75%と90%に達したときの通知
- グループで共有する予算に対して、50%・75%・95%・100%での通知
Claude Codeの公式ドキュメントでは、Claude Codeの1回の依頼にはファイルの内容やツールの呼び出しが含まれるため、コーディングで使う席は、チャットだけの席より多めに見積もるよう説明されています。この資料でも、Claude Codeはチャットよりセッションあたりのトークンが多いとされていますが、1人あたりの具体的な金額の目安は書かれていません。
Consoleで見る
Claude Console(APIアカウント)でClaude Codeを使う場合、最初にログインしたときに、「Claude Code」というワークスペースが自動で作られます。このワークスペースでは、次のことができます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 費用と使用量の確認 | Consoleの使用量ページで、Claude Code全体の費用と使用量を見られる |
| 支出の上限 | ワークスペースに、Claude Code全体の支出の上限を設定できる |
| ダッシュボード | platform.claude.com/claude-code で、受け入れた行数、提案の受け入れ率、日ごとのアクティブなユーザー数とセッション数、日ごとの費用を見られる。「Spend this month」「Lines this month」で、メンバーごとの数字も出る |
| レート制限 | このワークスペースのレート制限を別に設定して、ほかの本番の処理を守れる |
ダッシュボードを見るには、UsageViewの権限が必要で、Developer、Billing、Admin、Owner、Primary Ownerの役割に付与されています。画面の費用は、分析用の推定値です。実際の費用は、請求のページで確認します。
日別・ユーザー別の数字をプログラムで取りたい場合は、Claude Code Analytics APIがあります。Admin APIキーが必要で、個人のアカウントでは使えません。公式ドキュメントによると、1ユーザー・1日ごとのレコードに、次の情報が含まれます。
| 分類 | 主な項目 |
|---|---|
| 利用状況 | セッション数、追加・削除した行数、コミット数、プルリクエスト数 |
| ツールの採否 | Edit・MultiEdit・Write・NotebookEditの、受け入れ数と拒否数 |
| モデル別 | 入力・出力・キャッシュの読み書きのトークン数、推定費用(セントのアメリカドル) |
| 属性 | ユーザー(メールアドレス)またはAPIキー名、契約の種類、ターミナルの種類 |
データは、利用から約1時間遅れで反映され、日単位の集計です。リアルタイムの監視には向きません。また、Bedrockなどのクラウド経由の利用は対象外です。
OpenTelemetryで記録する
クラウド経由で使っている場合や、ほぼリアルタイムで記録したい場合は、OpenTelemetryが使えます。Claude Codeの使用状況を、標準的な形式で、自社の監視システムに送る仕組みです。公式ドキュメントでは、次の環境変数で有効にすると説明されています。
| 環境変数 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| CLAUDE_CODE_ENABLE_TELEMETRY | 送信を有効にする(必須) | 1 |
| OTEL_METRICS_EXPORTER | 数値データの送信先の種類 | otlp、prometheus、console、none |
| OTEL_LOGS_EXPORTER | イベント(ログ)の送信先の種類 | otlp、console、none |
| OTEL_EXPORTER_OTLP_PROTOCOL | 通信の方式(初期値なし) | grpc、http/json、http/protobuf |
| OTEL_EXPORTER_OTLP_ENDPOINT | 送信先のアドレス | http://localhost:4317 |
| OTEL_EXPORTER_OTLP_HEADERS | 認証のヘッダー | Authorization=Bearer ... |
主なメトリクス(数値データ)は、次のとおりです。
| メトリクス | 内容 |
|---|---|
| claude_code.token.usage | 使ったトークン数。種類(入力・出力・キャッシュの読み書き)、モデル、スキル名などで分けられる |
| claude_code.cost.usage | セッションの費用(米ドル) |
| claude_code.session.count | 開始したセッションの数 |
| claude_code.active_time.total | 操作していた時間(待機を除く) |
| claude_code.lines_of_code.count | 追加・削除した行数 |
「api_request」というイベントには、リクエストごとのモデル、費用、入力・出力・キャッシュのトークン数が記録されます。部署ごとの集計をしたい場合は、「OTEL_RESOURCE_ATTRIBUTES」で「department=engineering」のような属性を付けられます。
初期値では、依頼や回答の内容は送られない
公式ドキュメントでは、依頼の本文、Claudeの回答、ツールの入力内容、APIの本文は、初期値ではすべて記録されないと説明されています。これらを記録する設定(OTEL_LOG_USER_PROMPTSなど)は、個人情報や機密を扱う場合は慎重に判断してください。また、リポジトリの設定ファイルでは、送信先を指定する環境変数を設定できません。
組織で一括して設定する場合は、管理設定ファイルの「env」に、これらを書いて配布します。管理設定で送信先を指定すると、開発者が個別に設定した送信先は無効になります。
契約料金で表示をそろえる
Claude Codeが表示する費用は、初期値では定価で計算されます。割引など、契約した料金がある組織では、「/usage」やステータスライン、OpenTelemetryの数字が、実際の請求と合いません。この場合、管理者が管理設定の「modelPricing」に契約の料金を登録すると、表示がその料金で計算されます(v2.1.242以降。割増は v2.1.271以降)。
この設定は、表示を変えるだけで、Anthropicからの請求を変えるものではありません。登録した料金は、契約が変わるたびに、手動で更新する必要があります。確認するには、設定を受け取ったセッションで「/usage」を開き、「Total cost」の行に「at your organization's configured rates」と出ているかを見ます。
レート制限の目安(API)
APIの組織でClaude Codeを使う場合、利用が集中して、別の業務システムの処理に影響が出ないように、レート制限(1分あたりの量の上限)を決めておく必要があります。公式ドキュメントには、チームの人数別の1人あたりの目安が載っています。
| チームの人数 | 1人あたりのTPM(1分のトークン数) | 1人あたりのRPM(1分のリクエスト数) |
|---|---|---|
| 1〜5人 | 200,000〜300,000 | 5〜7 |
| 5〜20人 | 100,000〜150,000 | 2.5〜3.5 |
| 20〜50人 | 50,000〜75,000 | 1.25〜1.75 |
| 50〜100人 | 25,000〜35,000 | 0.62〜0.87 |
| 100〜500人 | 15,000〜20,000 | 0.37〜0.47 |
| 500人以上 | 10,000〜15,000 | 0.25〜0.35 |
人数が多いほど、同時に使う人の割合が下がるため、1人あたりの目安は小さくなります。この制限は組織全体にかかるもので、個人ごとに区切られるものではありません。研修で大人数が同時に使う場合など、同時利用が多い場面では、より大きな値が必要になることがあると、公式ドキュメントに書かれています。
費用の目安
APIで使う場合の費用について、公式ドキュメントには、企業での導入全体の平均が載っています。開発者1人あたり、利用した日に約13ドル、月に150〜250ドルで、利用した日の費用が30ドルを下回る人が90%とされています。ただし、使うモデル、コードの規模、並行して動かす数などで大きく変わります。自社の目安は、少人数で試した結果をもとに決めるよう、公式ドキュメントでも案内されています。
最初は少人数で、数字を記録しながら始める
導入の初期は、2〜3人の小さなグループで試し、1週間ごとに使用量と費用の数字を控えると、自社の使い方に合った基準がつかめます。基準ができてから対象を広げれば、予算のずれも小さくなります。
上限のメッセージが出たとき
メンバーから「止まった」と相談されたとき、どの上限に当たったのかで、管理者がやることが変わります。公式ドキュメントのエラーの説明を整理します。
| 表示されるメッセージ | 意味 | 管理者がやること |
|---|---|---|
| You've hit your session limit / weekly limit | 席の枠(5時間・週)を使い切った。全モデル共通で、モデルを切り替えても戻らない | リセットを待つか、使用クレジットの利用を案内する |
| You've hit your Opus limit / Sonnet limit | そのモデルの系統だけの上限。ほかの系統のモデルなら続けられる | 「/model」でほかの系統に切り替えるよう案内する |
| You've hit your individual spend limit | 使用クレジットの、個人の支出上限に達した | 管理画面の使用量の設定で、該当の上限を引き上げるか判断する |
| You've hit your org's monthly spend limit | 組織の月の支出上限に達した | OwnerまたはAdminが、上限を引き上げるか判断する |
| You've hit your team's shared budget | グループに割り当てた共有の予算を使い切った | グループの予算を見直す |
支出の上限に関するメッセージは、使用クレジットが対象です。上限を引き上げる前に、そのメンバーの使い方に改善の余地がないかを、前の章の手順で確かめると、無駄な支出を防げます。会話の長さが近づいたことを示す警告は、使用量の上限ではなく、会話の圧縮を促す表示です。取り違えないようにしてください。
管理者が毎週確認する手順
公式には、毎週何を見るかの決まりは示されていません。ここでは、確認できる画面をもとにした進め方の例を紹介します。
- 利用者数を見る分析画面で、先週のアクティブなユーザー数とセッション数を確認します。席を買っているのに使っていない人がいないかも見ます。
- 費用の大きい人とモデルを見る費用レポートのCSVで、使用クレジットの費用が大きい人と、使われているモデルを確認します。
- 上限に達した人の事情を聞く上限で作業が止まっている人には、どの作業で多く使っているかを確認します。使い方の改善で解決できるか、席の見直しが必要かを判断します。
- 設定を見直す必要に応じて、支出の上限、使用クレジットの有効化、使えるツールの範囲を見直します。
上位の席に変えるかどうかは、「上限に近いか」だけでなく、上限で作業が止まって、仕事に影響が出ているかで判断すると、無駄な契約を避けられます。
よくある質問
Claude Codeの使用量は、どこで確認できますか?
Claude Codeを起動して「/usage」と入力すると、プランの上限の使用状況と、使用量の内訳が表示されます。「/cost」と「/stats」は、同じ画面を開く別名です。claude.aiの「設定」の「使用量」でも、Claude Codeで使った分を含めた数字を確認できます。
残りの使用量を、パーセントで常に表示できますか?
claude.aiのProまたはMaxの契約であれば、ステータスラインで、5時間の枠と週の上限の使用率を0〜100で表示できます。TeamやEnterpriseの契約では、公式ドキュメントにこの項目が出るという記載がないため、「/usage」で確認します。
「/usage」に出るドルの数字は、請求額ですか?
いいえ。トークン数から定価で計算した推定値です。ProやMaxなどのプランに含まれる使用量には、請求額との関係がありません。API利用の場合も、正確な請求額はConsoleの使用量ページで確認します。
「/status」と「/usage」は、どう違いますか?
Claude Codeのコマンド一覧では、「/status」はバージョン、モデル、アカウント、接続状態を表示する画面と説明されています。使用量やプランの上限は「/usage」で見ます。なお、ヘルプセンターの一部の記事は、残りの確認に「/status」と書いています。表示が合わないときは、「/usage」を使ってください。
「/usage」の内訳が、実感より少ないのはなぜですか?
内訳は、そのパソコンのセッション履歴から計算した概算で、ほかの端末やclaude.aiで使った分は含まれないからです。全体の進み具合は、プランの上限のバーで確認します。
会話の長さが100%に近づくと、どうなりますか?
古い履歴が自動で要約されます。自分で行いたい場合は、「/compact」で要約するか、関係のない作業なら「/clear」で新しい会話を始めます。会話の長さは、プランの上限とは別の数字です。
cache missesが出ていますが、問題ですか?
1回だけなら、休憩のあとの再開やモデルの切り替えなどで、通常の使い方でも起きます。割合が長く低いままのときや、特定の操作のたびに起きているときは、公式ドキュメントにある「キャッシュが切れる操作」に当てはまっていないかを見直してください。
ステータスラインの設定をすると、使用量が減りますか?
ステータスラインのスクリプトはパソコンの中で動き、APIのトークンを消費しないと公式ドキュメントに書かれています。表示のために使用量が増えることも、減ることもありません。
Windowsで、ステータスラインが表示されません。
パスの区切りに円記号を使っていないかを確認してください。Git Bashが使われる環境では、円記号がパスを壊し、エラーも出ないまま動かなくなります。パスはスラッシュで書きます。また、フォルダの信頼の確認に答えていないと、空欄のままになります。
過去の使用量の履歴は、どこまで残りますか?
会話の記録などは、「cleanupPeriodDays」の設定により、初期値では30日を過ぎると削除されます。長く残したい場合は、OpenTelemetryなどで、外部に記録する方法を検討してください。
チームのメンバーごとの使用量を知りたいです。
TeamとEnterpriseでは、組織の分析画面の費用レポートで、ユーザー別・モデル別の推定費用を確認できます。ただし、席の枠の中の使用は金額として計測されません。トークン数をユーザー別に見たい場合は、OpenTelemetryを使います。
クラウド(Bedrockなど)経由の使用量は、どこで見られますか?
利用しているクラウドの請求画面で確認します。Anthropicの分析画面や、Claude Code Analytics APIの対象には含まれません。ユーザー別に集計したい場合は、OpenTelemetryか、LLMゲートウェイを使う方法が公式ドキュメントで案内されています。
Claude Codeの使用量は、チャットとは別に数えられますか?
別の枠ではなく、同じ上限から引かれます。ヘルプセンターでは、ClaudeとClaude Codeのすべての利用が、同じ上限に数えられると説明されています。IDE(VS Code、Cursor、JetBrains)からの利用も同様です。どちらで使った分かは、「/usage」の内訳で見分けます。
サブエージェントの使用量は、どこに出ますか?
プランの上限には、メインの会話と同じように数えられます。「/usage」のAttributionで、サブエージェントの割合を確認できます。キャッシュの行(Prompt cache (main))は、メインの会話だけが対象で、サブエージェントは含まれません。
使用クレジットの残高や、今月の支出はどこで確認できますか?
ProとMaxでは、「/usage-credits」を実行すると、claude.aiの設定の使用量画面が開き、残高、今月の支出、月の支出上限を確認できます。「/usage」にも、今月の支出の行が出ます。TeamとEnterpriseでは、権限のある人が、組織の設定の使用量画面で確認します。
上限に達したときは、どうすればいいですか?
リセットまで待つ、使用クレジットを使う、プランを上げる、などの選択肢があります。「/rate-limit-options」で、続けるための選択肢を確認することもできます。詳しくは「Claudeの制限」の記事で解説しています。
まとめ
この記事のまとめ
- Claude Codeの使用量は、「/usage」、「/context」、ステータスライン、スピナー横の数字など、見る場所ごとに数えているものが違う
- 「/usage」のドル表示は、定価からの推定値で、請求額ではない。ProやMaxの人は、プランの上限のバーと、内訳(Attribution・Behavior flags・Loops)を見る
- 会話の長さは、プランの使用率とは別の数字。長くなったら「/compact」、別の作業なら「/clear」
- ステータスラインに使用率を出しておくと、「/usage」を開かずに残りが分かる。Windowsではパスをスラッシュで書く
- キャッシュは、モデルの切り替えや圧縮などで切れる。「Prompt cache (main)」の行で、割合と読み直しの傾向を見る
- チームでは、契約によって見る場所が違う。ユーザー別のトークン数を記録したいなら、OpenTelemetryを使う
使用量は、止まってから見るより、止まる前に見ておくほうが手を打ちやすくなります。まずは「/usage」を開いて、自分がどの契約で使っているかと、プランの上限のバーがどこまで進んでいるかを確かめるところから始めてみてください。
社内の複数人が使い始める段階では、誰がどの画面を見るか、上限に達したときにどう扱うか、使用クレジットの予算をどう決めるかといった運用が必要になります。INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
- Manage costs effectively(Claude Code Docs)
- Customize your status line(Claude Code Docs)
- Commands(Claude Code Docs)
- How Claude Code uses prompt caching(Claude Code Docs)
- Monitoring(Claude Code Docs)
- Track team usage with analytics(Claude Code Docs)
- Explore the .claude directory(Claude Code Docs)
- Use Claude Code in VS Code(Claude Code Docs)
- Claude Code Analytics API(Claude Platform Docs)
- Using Claude Code with your Pro or Max plan(Anthropic ヘルプセンター)
- Claude Enterprise consumption guide(Anthropic ヘルプセンター)
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