Codex CLIとは?使い方・インストール・料金を初心者向けに解説
この記事でわかること
- Codex CLIとは何か、ChatGPTデスクトップアプリ・IDE拡張との違い
- 使えるプランと料金(料金表ではCLIはPlus以上に記載)
- Mac・Windows・Linuxでのインストールとサインインの手順
- 最初の依頼から、よく使うコマンド・スラッシュコマンドまでの基本の使い方
- サンドボックスと承認の設定で、安全に使う方法
- 非エンジニアの業務での使いどころ
目次
- Codex CLIとは
- ひとことで言うと
- ChatGPTデスクトップアプリ・IDE拡張・クラウドとの違い
- Claude Codeとの違い
- Codex CLIでできること
- ファイルを読んで説明・修正する
- コマンドを実行して確かめる
- 変更を見直す
- 決まった作業を自動で回す
- 画像・Web検索・外部ツールを使う
- 大きな作業を分ける・クラウドに渡す
- 使えるプランと料金
- ChatGPTのプランで使う
- FreeとGoはデスクトップアプリのみ
- APIキーで使う
- 使用量の上限とクレジット
- どのプランを選ぶか
- インストールとサインイン
- 事前に用意するもの
- Mac・Linux
- Windows
- npmで入れる
- サインインする
- アップデート
- 基本の使い方
- 最初の依頼
- 指示の出し方
- AGENTS.mdに決まりごとを書く
- よく使うスラッシュコマンド
- モデルと考える深さを選ぶ
- 便利な操作
- Claude CodeやCursorの設定を取り込む
- 前回の続きから再開する
- 安全に使うための設定
- サンドボックスと承認の考え方
- /permissionsで切り替える
- Gitで作業の前後を保存する
- 安全の監視で作業が止まることがある
- Web検索とネットワークの注意
- 社内で使うときに決めること
- 業務での活用例
- 社内の小さなツールを作る
- データの整理・変換
- Webサイトの修正
- 決まった作業を夜間に回す
- 最初の1週間の進め方
- よくある質問
- まとめ
「Codex CLIを入れてみたいけれど、どこから始めればいいのか分からない」「ネットの記事どおりに進めたら、画面やコマンドが違っていた」という方も多いのではないでしょうか。Codexは更新が速く、少し前の記事でも手順や設定の名前が変わっていることがあります。
Codex CLIは、OpenAIのAI「Codex」を、ターミナル(文字で命令を打ち込む画面)から使うための道具です。手元のフォルダのファイルを読ませて、直させて、コマンドを動かして確かめさせるところまで任せられます。
この記事では、Codex CLIでできること、使えるプランと料金、インストールとサインインの手順、基本の使い方、安全に使うための設定、業務での活用例までを順に解説します。内容は2026年10月時点のOpenAIの公式ドキュメントをもとにしています。料金や機能は変わることがあるので、契約の前には公式ページもあわせて確認してください。
Codex CLIとは

まずは、Codex CLIがどんな道具なのかを押さえておきましょう。
ひとことで言うと
Codex CLIは、ターミナルからCodexに頼みごとをして、手元のフォルダのファイルを読ませ、編集させ、コマンドを実行させる道具です。CLIは「コマンドラインインターフェース」の略で、マウスではなく文字の命令で操作する形式を指します。
公式ドキュメントでは、Codex CLIを使う理由として次の3つが挙げられています。
- 手元のプログラム一式で作業できる:Codexがファイルを調べ、編集し、パソコンに入っている道具を動かす
- 自分で管理できる:使うモデル、考える深さ、権限、実行するコマンドを作業ごとに選べる
- スクリプトや自動処理に組み込める:対話しながら使うほか、
codex execで決まった処理の中から呼び出せる
ChatGPTデスクトップアプリ・IDE拡張・クラウドとの違い
Codexは、CLI以外にもいくつかの入口から使えます。どれも同じCodexを使う方法で、違うのは「どこで操作するか」「どこで動くか」です。以前は「Codexアプリ」と呼ばれていたデスクトップアプリは、いまの公式ドキュメントでは「ChatGPTデスクトップアプリ」と書かれています。
| 入口 | 向いている人 | 動く場所 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ChatGPTデスクトップアプリ | 黒い画面に慣れていない人 | 自分のパソコン | 複数の作業を並べて進め、結果を画面で確認できる |
| Codex CLI | ターミナルで作業する人、自動化したい人 | 自分のパソコン | スクリプトや自動処理に組み込みやすい。細かく設定できる |
| IDE拡張 | VS Codeなどのエディタで作業する人 | 自分のパソコン | 開いているファイルや選んだ部分をそのまま依頼に使える |
| Codexクラウド | 長い作業を任せて後で見たい人 | OpenAIのクラウド | 手元のパソコンを使わずに進む。ChatGPTでのサインインが必要 |
IDE拡張は、VS Codeとその互換エディタ向けに用意されていて、XcodeやJetBrainsのエディタには、それぞれの製品側に連携の仕組みがあると公式ドキュメントで案内されています。
CLIは手元のフォルダで動くので、社内のファイルを使った作業や、毎日決まった時刻に動かす処理に向いています。CLIからクラウドに作業を渡すこともできます。
Claude Codeとの違い
よく比べられるのが、Anthropicの「Claude Code」です。どちらも、ターミナルからAIにファイルの読み書きやコマンドの実行を任せられる道具で、考え方はよく似ています。大きな違いは、Codex CLIはChatGPTのプラン(またはOpenAIのAPI)で使い、Claude CodeはClaudeのプラン(またはAnthropicのAPI)で使う点です。すでに契約しているサービスや、社内で使っているAIに合わせて選ぶのが現実的です。
Codex CLIでできること

公式ドキュメントで紹介されている機能をもとに、Codex CLIでできることを紹介します。
ファイルを読んで説明・修正する
Codex CLIをプロジェクトのフォルダで起動すると、Codexがファイルを調べて中身を理解します。見慣れないプログラムの説明、変更の計画、ファイルの編集までを、ひとつの画面の中で進められます。作業中に出てくるコマンドや変更点(差分)はその場で表示されるので、確かめながら進められます。
コマンドを実行して確かめる
Codexは、パソコンに入っている道具(テストやビルド、自作のスクリプトなど)を実行して、結果を見ながら作業を進めます。「直したらテストを動かして、通ることを確かめて」と頼めば、テストが失敗したときに原因を調べて直すところまで続けます。
変更を見直す
codex review や、対話中の /review を使うと、まだ保存していない変更や、特定の変更をCodexに見直してもらえます。公式ドキュメントによると、レビューではファイルを書き換えずに、重要度順に指摘を出すので、変更を確定する前に問題を見つけられます。
決まった作業を自動で回す
codex exec(短く codex e)は、人が操作しなくても最後まで終わる形でCodexを動かすコマンドです。スクリプトや、CI(プログラムの変更のたびに自動でテストなどを回す仕組み)から呼び出す使い方を想定しています。
結果は読みやすい文章で出力されるほか、--json を付けると、プログラムで扱いやすい形式で途中経過を受け取れます。公式ドキュメントでは、CIでは --json と --output-last-message を組み合わせて、機械が読める途中経過と、最後のまとめの文章の両方を残す方法が紹介されています。
画像・Web検索・外部ツールを使う
- 画像:
codex --imageでエラー画面のスクリーンショットや設計図を依頼に添えられる - Web検索:
codex --searchで、最新の情報を検索しながら作業させられる - 外部ツール:
codex mcpで、MCP(AIと外部のサービスをつなぐ共通の仕組み)のサーバーを追加できる - スキル・プラグイン:繰り返し使う指示をスキルとしてまとめ、プラグインでチームのツールやデータとつなげる
大きな作業を分ける・クラウドに渡す
大きな調査は、サブエージェント(特定の作業を受け持つ別のCodex)に分けて任せ、結果をまとめさせられます。時間のかかる作業は codex cloud でクラウドに渡し、後で結果を手元のフォルダに反映することもできます。
CLIからは、進行中や完了済みのクラウドの作業を一覧で見たり、設定した環境に作業を送ったりできます。外出前に重い作業をクラウドに渡しておき、戻ってから結果を確かめて手元に取り込む、といった使い方ができます。
| やりたいこと | 使うコマンド・機能 |
|---|---|
| 対話しながら作業する | codex |
| 前回の作業の続きをする | codex resume |
| 変更を見直してもらう | codex review//review |
| スクリプトや自動処理から動かす | codex exec |
| 画像を添えて頼む | codex --image |
| Web検索を使わせる | codex --search |
| 外部ツールとつなぐ | codex mcp |
| クラウドに作業を渡す | codex cloud |
| 権限を切り替える | /permissions |
使えるプランと料金

Codex CLIは、ChatGPTの有料プランか、OpenAIのAPIキーで使います。料金は2026年10月時点の公式の料金表の金額(ドル建て)です。
ChatGPTのプランで使う
公式の料金表では、Plus(月20ドル)の項目に「Web、CLI、IDE拡張、iOSでCodexを使える」と書かれています。Proは月100ドル・200ドル・500ドルの3種類があり、Plusの内容に加えて使える量が増えます。会社で使うBusinessは、2人以上・年払いで1人あたり月20ドル(月払いなら25ドル)です。
FreeとGoはデスクトップアプリのみ
FreeとGo(月8ドル)の項目には、「デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを使える(順次提供)」とだけ書かれていて、CLIの記載はありません。料金表では、CLIが使えるのはPlus以上として書かれています。CLIを使いたい場合は、Plus以上を選びましょう。
APIキーで使う
OpenAIのAPIキーでサインインして使うこともできます。この場合は月額ではなく、APIの料金表に沿って使った分だけ支払います。料金表では、CIのような共有の環境での自動化に向いているとされています。ただし、GitHubでのコードレビューやSlack連携といったクラウドの機能は使えません。
使用量の上限とクレジット
ChatGPTのプランには、使える量の上限があります。料金表によると、上限はChatGPT Work(ChatGPTに仕事を任せる機能)と共通で、上限を超えたらChatGPTのクレジットを買って使う量を増やせます。
料金表には、PlusとBusiness標準で、5時間あたりに手元で送れるメッセージ数の目安も載っています。たとえばGPT-6.1 Solなら15〜160件です。ただし、これは決まった上限ではなく、作業の大きさやモデルによって大きく変わるとされています。Proは現在、5時間ごとの上限がないと書かれています。いまの使用量は、Codexの設定の使用量の画面か、CLIの中で /status を入力すると確認できます。
| プラン | 月額(ドル) | CLI | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| Free | 0 | 料金表に記載なし(デスクトップアプリのみ) | アプリで軽く試す |
| Go | 8 | 料金表に記載なし(デスクトップアプリのみ) | アプリで軽い作業をする |
| Plus | 20 | 使える | 週に数回、集中して作業する |
| Pro | 100/200/500 | 使える | 毎日たくさん使う |
| Business | 1人20(年払い)/25(月払い) | 使える | 会社で使う。既定で業務データを学習に使わない |
| Enterprise・Edu | 営業窓口に問い合わせ | 使える | 監査ログやデータの保存場所の管理が必要な組織 |
| APIキー | 使った分だけ | 使える | 自動処理・CI。クラウドの機能は使えない |
どのプランを選ぶか
個人でまず試すならPlusで十分です。料金表でもPlusは「週に数回の集中したコーディング作業向け」とされています。毎日長い時間使って上限に何度も達するようならPro、会社で数人以上が使うならBusinessを検討しましょう。Businessには管理機能やSAML SSO(会社のアカウントでのログイン)が付き、既定で業務データを学習に使いません。
なお、応答を速くする「Fast」モードは、料金表によると、プランに含まれる使用量を通常の2.5倍の速さで消費します。急ぎでない作業は通常の速さで十分です。
APIの単価で「何回使えるか」は計算できない
料金表には、APIのトークン単価はサブスクリプションの使用量とは別のもので、プランで何回使えるかの見積もりには使わないように、と注意書きがあります。同じような作業でも、モデル、読み込む量、考える深さ、ツールの使い方によって消費量は変わります。
インストールとサインイン

ここからは、Codex CLIを入れて動かすまでの手順を紹介します。
事前に用意するもの
- ChatGPTの有料プラン(Plus以上)のアカウント、またはOpenAIのAPIキー
- ターミナル(Macは「ターミナル」、WindowsはPowerShell)
- Git(変更の履歴を残す仕組み)。必須ではありませんが、公式は作業の前後に履歴を残すことを勧めています
Mac・Linux
公式のインストーラーを使う場合は、ターミナルで次の1行を実行します。
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh
Homebrewを使っている場合は、brew install --cask codex でも入ります。
Windows
新しいPowerShellの画面を開き、次の1行を実行します。
powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex"
Windowsでは、WSL(Windowsの中でLinuxを動かす仕組み)を使わなくても、Windowsのまま動かせます。公式ドキュメントでは、Windowsの安全な作業環境(サンドボックス)として、対応しているパソコンでは「MXC」を使うことが推奨されています。Linuxの道具が必要な場合や、すでにWSL2で作業している場合はWSLを選べます。なお、WSL1はCodex 0.115から使えなくなっています。
MXCは、管理者の承認や追加のWindowsアカウントを用意しなくても使える仕組みです。MXCが使えないパソコンでは、管理者の承認を得て設定する「elevated」という古い方式が代わりの選択肢になります。会社のパソコンで設定がうまくいかない場合は、情報システムの担当者に相談してください。
npmで入れる
Node.js(JavaScriptを動かす環境)を入れている人は、npm install -g @openai/codex でも入れられます。
サインインする
作業したいフォルダに移動して codex と入力すると、Codexが起動します。初回は「Sign in with ChatGPT」を選ぶと、ブラウザが開いてサインインの画面になります。サインインが終わると、ブラウザからCodexに認証の情報が渡されます。APIキーでサインインすることもできます。
画面のないサーバーなどでは、デバイスコードによる認証(ベータ版)が使えます。ChatGPTのセキュリティ設定でデバイスコードのログインを有効にしてから、codex login --device-auth を実行します。
アップデート
公式のインストーラーやnpmで入れた場合は、インストールと同じコマンドをもう一度実行すると最新版になります。Homebrewの場合は brew upgrade --cask codex です。対応している版では codex update でも更新できます。
- インストールする上のコマンドのうち、自分のパソコンに合うものを1つ実行します。
- 作業フォルダに移動するターミナルで、Codexに扱わせたいフォルダに移動します(例:
cd my-project)。 - Codexを起動する
codexと入力してEnterキーを押します。 - サインインする「Sign in with ChatGPT」を選び、ブラウザでChatGPTのアカウントにサインインします。
- 最初の依頼を出す「Tell me about this project」(このプロジェクトについて教えて)のような、何も書き換えない依頼から始めます。
インストールでつまずいたら
「command not found(コマンドが見つからない)」と表示されるなど、インストールのつまずきは、パソコンの設定(PATHと呼ばれる、コマンドの置き場所の登録)が原因のことが多いです。まずはターミナルを開き直して試し、それでも動かないときは、つまずきやすい点をまとめたインストールの記事を参考にしてください。
基本の使い方

インストールが終わったら、実際に依頼を出してみましょう。
最初の依頼
公式ドキュメントでも、最初の依頼の例として「Tell me about this project(このプロジェクトについて教えて)」が挙げられています。まずはフォルダの中身を説明させて、Codexがどのようにファイルを読み、どんな言葉で返してくるかを確かめましょう。そのうえで、小さな修正や不具合の調査を頼んでいくのがおすすめです。
指示の出し方
Codexには、目的・対象・終わりの条件の3つを伝えるとうまくいきます。
商品一覧のCSVを読み込むスクリプトを直してください。
・目的:価格の欄に「円」や「,」が入っていると止まるのを直したい
・対象:scriptsフォルダの import_products.py
・終わりの条件:サンプルのCSVで最後まで動くことを確かめ、変えた部分を説明する
入力欄で @ を打つと、フォルダの中のファイルを検索して、依頼文にファイルの場所を入れられます。作業中にEnterキーで追加の指示を入れることもできます。
AGENTS.mdに決まりごとを書く
AGENTS.md(エージェンツエムディー)は、Codexに毎回守ってほしい決まりを書いておくファイルです。/init と入力すると、いまのフォルダにAGENTS.mdの下書きが作られます。中身を見直して、自分たちのやり方に合わせて書き直しましょう。「説明は日本語で書く」「このフォルダのファイルは変更しない」「変更したら必ずテストを動かす」といった決まりを書いておけば、毎回伝え直す必要がなくなります。
よく使うスラッシュコマンド
対話中に / から始まるコマンドを入力すると、設定の切り替えなどができます。
/model:使うモデルを選ぶ。選べるのは自分のアカウントで使えるモデルだけ/plan:計画モードに切り替え、手を動かす前に進め方を考えさせる/permissions:権限(どこまで確認なしで動かすか)を切り替える/review:まだ保存していない変更を見直させる/init:AGENTS.mdの下書きを作る/status:いまの設定と、使用量の上限を確認する/clear・/new:画面をきれいにして、新しい会話を始める
モデルと考える深さを選ぶ
/model で使うモデルを、/reasoning で考える深さを選べます。公式ドキュメントでは、複雑なコーディングやエージェント的な作業にはGPT-6.1 Sol、はっきりした繰り返しの作業にはLuna、もっとも難しい作業にはAstraが勧められています。考える深さを上げると複雑な作業の結果が良くなることがありますが、時間がかかり、使用量も増えます。まずは初期設定で試し、必要なときだけ上げましょう。
なお、ChatGPTでサインインして使うCodexでは、GPT-5.5が2026年10月14日(太平洋夏時間の正午)に終了しました。Plus・Pro・BusinessなどではGPT-6.1 Solへの切り替えが案内されています。設定ファイルやスクリプトで gpt-5.5 を指定している場合は書き換えが必要です。APIキーで使っている場合は、この終了の影響を受けません。
便利な操作
公式ドキュメントで紹介されている、知っておくと便利な操作です。
- Codexが作業している間にTabキーを押すと、次に送る依頼を予約できる
- 入力欄が空のときにEscキーを2回押すと、直前の自分のメッセージを直して、そこから会話をやり直せる
- 行の先頭に
!を付けると、いまの権限の範囲で、手元のコマンドを直接実行できる - Ctrl+Rで過去の依頼文を検索でき、Ctrl+Oか
/copyで直前の返答をコピーできる
Claude CodeやCursorの設定を取り込む
すでにClaude CodeやCursorを使っている場合は、/import で設定やプロジェクトのファイル、最近の会話をCodexに取り込めます。公式ドキュメントによると、会話は過去30日以内の最大50件が対象です。乗り換えや併用を考えている場合に便利です。
前回の続きから再開する
codex resume を使うと、いまのフォルダで最近行った会話を開き直せます。--last を付けると直前の会話、--all を付けるとほかのフォルダの会話も探せます。
| コマンド | できること |
|---|---|
codex | 対話の画面を起動する |
codex resume | 前回の会話の続きを開く |
codex exec "依頼文" | 人の操作なしで最後まで動かす |
codex review | 変更を見直す(ファイルは書き換えない) |
/model | モデルを選ぶ |
/plan | 計画モードに切り替える |
/permissions | 権限を切り替える |
/init | AGENTS.mdの下書きを作る |
/status | 設定と使用量の上限を確認する |
/skills | スキルを使う |
安全に使うための設定

Codex CLIは、実際にファイルを書き換え、コマンドを実行します。仕事で使う前に、安全のための仕組みを理解しておきましょう。
サンドボックスと承認の考え方
公式ドキュメントでは、Codexの安全の仕組みは2つの層でできていると説明されています。
- サンドボックス:Codexが技術的に何をできるか(どこに書き込めるか、ネットにつながるか)を決める
- 承認:Codexが動く前に、人に確認を求めるタイミングを決める
初期設定では、ネットワークへの接続はオフで、書き込めるのは作業中のフォルダの中だけです。この範囲はOS(パソコンの基本ソフト)の仕組みで守られています。
/permissionsで切り替える
標準の「Auto」では、作業フォルダの中であれば、ファイルを読む・直す・コマンドを動かすところまでCodexが自動で進めます。作業フォルダの外を書き換えるときや、ネットワークが必要なコマンドを動かすときは、確認を求められます。
MCPなどの外部ツールの操作のうち、ツール側が「データを壊す・消す操作」と申告しているものは、必ず確認を求められると公式ドキュメントに書かれています。
相談や計画だけをしたいときは、/permissions で「Read Only(読み取りのみ)」に切り替えます。ファイルを書き換えずに、中身の説明や進め方の案だけを出させられます。
Gitで作業の前後を保存する
公式ドキュメントでは、作業の前後にGitで履歴(チェックポイント)を残し、元に戻せるようにしておくことが勧められています。Codexの変更が思っていたのと違ったときも、作業前の状態にすぐ戻せます。Gitに慣れていない場合は、少なくとも作業前にフォルダのコピーを取っておきましょう。
安全の監視で作業が止まることがある
公式ドキュメントによると、GPT-6 Astraには、作業中のモデルのふるまいを見守る安全の監視が付いています。危ないふるまいを見つけると、作業を一時停止することがあります。監視は作業と並行して行われるため、止まるのが問題の操作の少し後になることもあります。
Codex CLIでは、止まった理由の詳しい内容を見て再開する仕組みは使えず、その作業は終了します。監視があるからといって、サンドボックスや権限の設定、結果の確認が不要になるわけではない、とも書かれています。
Web検索とネットワークの注意
Web検索は、初期設定ではOpenAIが管理する検索結果の保存版(キャッシュ)を使います。--search を付けると、その場でWebを検索します。公式ドキュメントでは、ネットワークやWeb検索を有効にするときは注意するよう書かれています。Webページに仕込まれた指示(プロンプトインジェクション)によって、Codexが信頼できない指示に従ってしまうおそれがあるためです。
社内で使うときに決めること
- Codexに渡してよいデータと、渡してはいけないデータ(顧客の個人情報、未公開の数字など)
- APIキーを使う場合、キーを誰が管理し、どこに保存するか
- サインインの方法(ChatGPTかAPIキーか)。公式ドキュメントでは、ChatGPTでサインインするとChatGPTのワークスペースの権限やデータ保存の設定に従い、APIキーではAPIの組織の設定に従うと説明されている
- 使ってよい権限の設定(全自動は使わない、など)
- Codexが作った変更を、誰が確認してから反映するか
古い記事の設定がそのまま残っていないか確認する
古い記事で紹介されている approval_policy = "untrusted" という設定は、いまは使えなくなりました。公式ドキュメントによると、この設定が残っているとCodexが起動しないことがあります。設定ファイル(config.toml)などに書いていないか確認し、残っていれば消してください。
| やりたいこと | 設定 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 読むだけ(相談・計画) | /permissions で Read Only、または --sandbox read-only --ask-for-approval on-request | 中身の説明、進め方の相談、初めて触るフォルダ |
| 作業フォルダの中は自動(Auto) | 初期設定。--sandbox workspace-write --ask-for-approval on-request | ふだんの修正や作業 |
| 人の操作なしで動かす | codex exec --sandbox workspace-write | 決まった処理の自動化 |
| すべて自動(おすすめしない) | --dangerously-bypass-approvals-and-sandbox | 専用の隔離された環境の中だけ。公式も非推奨 |
業務での活用例

Codex CLIはエンジニア向けの道具ですが、プログラムを書けない人でも、依頼の仕方次第で業務に役立てられます。中小企業で使いやすい例を紹介します。
社内の小さなツールを作る
毎月手作業で行っているExcelの集計や、ファイル名の付け替えなどは、小さなプログラムに置き換えられることがあります。Codexに「何をしたいか」を伝えれば、プログラムを書いて、実際に動かして確かめるところまで進めてくれます。
データの整理・変換
複数のCSVファイルを1つにまとめる、表記ゆれ(「株式会社」と「(株)」など)をそろえる、決まった形式に並べ替える、といった作業も任せられます。元のファイルはコピーを渡し、結果を元のデータと見比べて確かめましょう。
Webサイトの修正
自社サイトのファイルが手元にあれば、文言の差し替えや、スマホで表示が崩れる原因の調査を頼めます。変更した後は、ブラウザで実際の表示を確認してから公開します。
決まった作業を夜間に回す
codex exec を使えば、人が操作しなくても作業を最後まで進められます。エンジニアがいる会社なら、毎晩のデータの整形や、レポートの下書き作りを自動で回す仕組みに組み込めます。
依頼文の例
「salesフォルダにある店舗別のCSVを1つにまとめて、月別・店舗別の売上合計の表をCSVで出力するPythonのスクリプトを作ってください。金額の欄に『円』や『,』が入っていても読み込めるようにして、最後にサンプルのデータで動かして、合計が合っていることを確かめてください。」
最初の1週間の進め方
いきなり大事な業務を任せるより、次のように段階を踏むと、Codexのくせとできることの範囲がつかめます。
- 1〜2日目:読むだけで試す
/permissionsをRead Onlyにして、フォルダの中身の説明や、作業の進め方の相談をします。 - 3〜4日目:コピーで小さな作業コピーしたフォルダで、文言の差し替えやCSVの整理など、失敗しても困らない作業を任せます。
- 5日目:決まりを書く気づいた点をAGENTS.mdにまとめ、毎回伝えていた指示を書いておきます。
- 6〜7日目:実際の作業で試すGitで履歴を残したうえで、本来の作業フォルダで小さな修正を任せ、変更点を確認してから反映します。
よくある質問
Codex CLIは無料で使えますか?
公式の料金表では、FreeとGoはデスクトップアプリで使う形として書かれていて、CLIの記載はありません。CLIを使うなら、Plus(月20ドル)以上のプランか、使った分だけ払うAPIキーが必要です。
日本語で指示できますか?
公式ドキュメントに日本語についての明記は見当たりませんでした。最初に日本語で簡単な依頼を出して、返答を確かめてみてください。AGENTS.mdに「説明は日本語で書く」と書いておくと、返答の言葉をそろえやすくなります。
プログラミングができなくても使えますか?
依頼は普通の言葉で書けるので、使うこと自体はできます。ただし、ターミナルの操作と、できあがったものが正しいかを確かめる作業は必要です。黒い画面に抵抗がある場合は、ChatGPTデスクトップアプリから始めるのも一つの方法です。
Windowsでも使えますか?
使えます。PowerShellで公式のインストーラーを実行すれば入り、WSLを使わずにWindowsのまま動かせます。Linuxの道具が必要ならWSL2も選べますが、WSL1には対応していません。
社外秘のコードやデータを扱っても大丈夫ですか?
公式の料金表では、Businessプランは既定で業務データを学習に使わないとされています。個人向けプランでの扱いは設定によって変わるため、会社のデータを扱うならBusiness以上を検討し、渡してよい情報の範囲を社内で決めておきましょう。
使用量はどこで確認できますか?
ChatGPTのCodexの設定にある使用量の画面で確認できます。CLIの作業中なら、/status と入力すると残りの上限を確認できます。公式は、1〜2週間ごとに使用量の画面を見て、自分の使うペースをつかむことを勧めています。
モデルの一覧からGPT-5.5が消えました。
ChatGPTでサインインして使うCodexでは、GPT-5.5は2026年10月14日に終了しました。Plus以上のプランではGPT-6.1 Solを選んでください。設定ファイルやスクリプトにGPT-5.5の指定が残っている場合は、書き換えが必要です。
Claude Codeとどちらを選べばいいですか?
できることは似ているので、すでに契約しているAIサービスで選ぶのが現実的です。ChatGPTを使っているならCodex CLI、Claudeを使っているならClaude Codeから試すと、追加の契約なしで始められます。
まとめ
この記事のまとめ
- Codex CLIは、ターミナルからCodexにファイルの読み書きやコマンドの実行を任せられる、OpenAIの道具
- 料金表では、CLIはPlus(月20ドル)以上のプランで使える。APIキーでも使えるが、クラウドの機能は使えない
- Mac・Linuxは公式インストーラーの1行、WindowsはPowerShellの1行で入る。
codexで起動してChatGPTでサインインする - AGENTS.mdに決まりを書き、
/permissionsで権限を選び、作業の前後はGitで履歴を残す - 社内ツールづくり、データの整理、Webサイトの修正、定型作業の自動化などに使える
Codex CLIは、ターミナルに慣れればとても頼りになる道具です。まずは何も書き換えない依頼や、コピーしたデータを使った小さな作業から始めて、どこまで任せられるかを確かめていきましょう。
社内での使い方のルールづくりや、業務への組み込みで迷ったときは、INTERCREATE JAPANのCodex導入支援もご活用ください。
参考・出典
INTERCREATE JAPAN
