Claude Codeの使い方を初心者向けに解説|始め方から実務のコツまで
この記事でわかること
- 使い始める前に用意するもの(プラン・パソコン・作業フォルダ)
- デスクトップアプリ・ターミナルそれぞれの始め方
- 最初の指示の出し方と、変更内容の確かめ方
- 権限モード・CLAUDE.md・よく使うコマンド
- 失敗を減らすコツ(計画モード・やり直し・会話の整理)
- 業務での使い方の例と、社内で使うときの注意点
目次
- Claude Codeの始め方
- 用意するもの
- 使う場所の選び方
- デスクトップアプリで始める
- デスクトップアプリで慣れてきたら使いたい機能
- Chat・Cowork・Codeの違い
- Local・Cloud・SSH・WSLの違い
- ターミナルで始める
- ターミナルに慣れていない人向けの基本操作
- VS Codeで始める
- Web版で始める
- Windowsで使うときの注意
- アップデートの方法
- 最初の指示を出してみる
- まずはフォルダの中身を説明してもらう
- 小さな修正を頼む
- 変更内容を確認する
- ファイルや画像を渡す
- 最初の30分で試すこと
- Gitと一緒に使う
- 依頼文の基本の型
- 作業の途中で止める・方向を変える
- 答えをそのまま信じない
- 権限モードを使い分ける
- 権限モードとは
- 4つの基本モード
- 切り替え方
- 初心者はどれを選ぶか
- Planモードの使い方
- 最初のモードを固定する
- どのモードでも自動では許可されない操作
- CLAUDE.md・よく使うコマンド
- CLAUDE.mdで毎回のルールを伝える
- CLAUDE.mdに書くこと・書かないこと
- Claudeが自分でとるメモ(自動メモリ)
- くり返しの手順は「スキル」にまとめる
- CLAUDE.mdがうまく効かないとき
- 起動するときのコマンド
- 作業中に使うコマンド
- 覚えておくと便利な操作
- うまく使うコツ
- 調べる→計画する→作る→保存する、の順で頼む
- 具体的に頼む
- 完成を確かめる方法を渡す
- 完成の条件を最後まで守らせる
- 関係のない作業の間は会話をリセットする
- 2回直しても違うときは、やり直す
- チェックポイントで元に戻す
- 調べものはサブエージェントに任せる
- 先輩に聞くように質問する
- ターミナルから1回だけ頼む
- モデルと思考の深さを選ぶ
- 別の会話に見直してもらう
- 会話に名前をつけて、続きから再開する
- 業務での使い方の例
- 業務用の作業フォルダの整え方
- 社内の小さなツールを作る
- Excel・CSVのデータを整える
- Webサイトの文言や表示を直す
- 引き継いだプログラムの中身を説明してもらう
- テストや説明書を整える
- 決まった作業を定期実行に乗せる
- 例:月次の集計ツールを作るときの流れ
- うまくいかないときの立て直し方
- 社内で使うときの注意点
- 任せる前に確認したいこと
- 扱ってよいデータを決める
- 変更は必ず人が確認する
- 社員の個人契約で業務データを扱わない
- 読み込ませる情報にも注意する
- 外部のツールとつなぐときの注意
- 使用量と費用を管理する
- 小さく試してから広げる
- 社内ルールの文例
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeを入れてみたけれど、何をどう頼めばいいのか分からない」「黒い画面(ターミナル)が不安で、なかなか触れない」という方は多いのではないでしょうか。
Claude Codeは、Anthropic社のAI「Claude」に、パソコンの中のファイルを読ませたり、書き換えさせたり、コマンドを実行させたりしながら、プログラムづくりや修正を任せる道具です。ふつうのチャットと違って、Claudeがフォルダの中身を自分で調べ、手順を考え、実際にファイルを直すところまで進めます。いまはターミナルだけでなく、デスクトップアプリの画面からも使えるので、黒い画面に慣れていない人でも始められます。
この記事では、始め方から、最初の指示の出し方、権限モード、CLAUDE.md、よく使うコマンド、失敗を減らすコツ、業務での使い方、社内で使うときの注意点までを順に説明します。内容は2026年10月時点の公式ドキュメントをもとにしています。Claude Codeは更新が速く、画面や名前が変わることがあるので、気になる点は公式ページもあわせて確認してください。
Claude Codeの始め方

用意するもの
Claude Codeを使うには、次の3つを用意します。
- Claudeの有料プラン:Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれか。APIを使う人向けのClaude Consoleのアカウントや、Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry経由でも使えます
- パソコン:公式の動作環境は、macOS 13.0以降、Windows 10(1809以降)またはWindows Server 2019以降、Ubuntu 20.04以降など。メモリは4GB以上が必要です
- 作業するフォルダ:Claudeに読ませたり直させたりするファイルが入ったフォルダ。最初は、中身をよく知っている小さなフォルダがおすすめです
Claude Codeでできることを一言でいうと、「フォルダの中身を理解したうえで、頼んだ作業をファイルの変更まで進めてくれる」ことです。プログラムを書く・直す・説明するのはもちろん、データの整理や、Webサイトの文言の修正、社内の小さなツールづくりなどにも使えます。
無料プランでは使えない
Claude Codeは有料プラン向けの機能で、無料プランでは使えません。デスクトップアプリで「Code」タブを開いたときにアップグレードを求められた場合は、先に有料プランへの申し込みが必要です。プランごとの料金や使える量は、Claude Codeの料金の記事で詳しく解説しています。
使う場所の選び方
Claude Codeは、ターミナル、デスクトップアプリ、VS Codeなどのエディタ、Webブラウザ(claude.ai/code)から使えます。どこから使っても中身は同じClaude Codeで、違うのは操作の方法と、作業が動く場所です。
| こんな人なら | おすすめの始め方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 黒い画面が不安、まず試してみたい | デスクトップアプリの「Code」タブ | 画面の操作だけで使える。Node.jsやCLIのインストールもいらない |
| 普段からターミナルを使うエンジニア | ターミナル(CLI) | 機能がいちばん揃っている。スクリプトに組み込みやすい |
| VS Codeでプログラムを書いている | VS Codeの拡張機能 | エディタの中で変更点を見ながら使える |
| 手元のパソコンに環境を作りたくない | Web版(claude.ai/code) | クラウドで動く。GitHubのリポジトリが必要 |
非エンジニアの方は、まずデスクトップアプリから始めて、慣れてきたらターミナルも試す、という順番が無理なく進められます。
デスクトップアプリで始める
黒い画面を使わずに始める方法です。デスクトップアプリにはClaude Codeが含まれているので、別にインストールするものはありません。
- アプリをダウンロードしてインストールする公式サイトからClaudeのデスクトップアプリをダウンロードします。Mac(IntelとApple Silicon共通)、Windows(x64)、Windows(ARM64)の版があり、Linux(UbuntuとDebian)はベータ版です。
- Anthropicのアカウントでログインするアプリを起動し、有料プランを契約したアカウントでログインします。
- 「Code」タブを開く画面上部の中央にある「Code」タブをクリックします。
- 「Local」を選び、作業フォルダを選ぶ「Local」を選ぶと、手元のパソコンのファイルを使って作業します。「Select folder」をクリックして、作業するフォルダを選びます。
- モデルを選ぶ送信ボタンの横の選択欄で、使うモデルを選びます。あとから同じ場所で変えられます。
- やってほしいことを入力する入力欄に依頼を書いて送ります。最初は「このフォルダの中身を説明して」のような、ファイルを変えない依頼がおすすめです。
デスクトップアプリで慣れてきたら使いたい機能
デスクトップアプリの「Code」タブには、画面ならではの便利な機能がそろっています。公式ドキュメントで紹介されている主なものは次のとおりです。
- 並行して複数の作業:サイドバーから新しいセッションを開き、別々の作業を同時に進められる。それぞれをGitの別の作業場所(worktree)で動かすこともできる
- 脇道の質問:作業中の会話の流れを乱さずに、ちょっとした質問をする「サイドチャット」が使える
- 画面の配置:チャット・差分・ターミナル・ファイル・ブラウザの各画面を、好きな配置に並べられる。
Ctrl+`でターミナルを開ける - アプリの表示確認:開発用のサーバーを動かすと、アプリの中のブラウザ画面に表示され、Claudeも画面を見ながら確認できる
- 定期実行:決まった時間に作業を自動で動かす「定期タスク」を設定できる
- クラウドへの引き継ぎ:時間がかかりそうな作業を、途中からクラウドに移して、アプリを閉じても続けられる
はじめから全部を使う必要はありません。まずは1つの作業を最後まで進めることに慣れてから、必要に応じて試してみてください。
Chat・Cowork・Codeの違い
デスクトップアプリには3つのタブがあります。Claude Codeとして使うのは「Code」タブです。
| タブ | できること | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| Chat | ふつうのチャット。ファイルには触れない | 質問や相談、文章の下書き |
| Cowork | 仕事を任せると、裏で自分で進めてくれる | 資料づくりや集計など、プログラミング以外の仕事 |
| Code | 手元のファイルを直接読み書きしながら、プログラムづくりや修正を進める | プログラムの作成・修正、社内ツールづくり、Webサイトの修正 |
Local・Cloud・SSH・WSLの違い
「Code」タブでは、作業をどこで動かすかを選べます。
- Local:自分のパソコンで動かす。手元のファイルをそのまま使う
- Cloud:クラウドで動かす。アプリを閉じても作業が続く。GitHubのリポジトリを使う
- SSH:自社のサーバーなど、別のマシンにつないで動かす
- WSL(Windowsのみ):Windowsの中のLinux環境(WSL 2)で動かす
最初は「Local」で十分です。クラウドの作業は、Pro・Max・Teamと、Enterpriseの対象の席で使えます。
ターミナルで始める
ターミナルで使う場合は、Claude Codeを別にインストールします。
- インストールのコマンドを実行するMac・Linux・WSLでは
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash、WindowsのPowerShellではirm https://claude.ai/install.ps1 | iexを貼り付けて実行します。WindowsのコマンドプロンプトではCMD用のコマンドが別に用意されています。インストール中は進み具合が表示されないので、終わるまで待ちます。 - 新しいターミナルを開いて確認するターミナルを開き直し、
claude --versionと入力します。バージョン番号のあとに「(Claude Code)」と表示されれば成功です。 - 作業フォルダに移動して起動する
cdで作業フォルダに移動し、claudeと入力します。 - ブラウザでログインする初回はログインを求められるので、表示に従ってブラウザでログインします。一度ログインすれば、次からは不要です。
- 最初の質問をする入力欄の上に、バージョン・使っているモデル・作業フォルダが表示されます。「what does this project do?」や「このプロジェクトは何をするもの?」と入力してみましょう。
ログインに使えるアカウントは、次のとおりです。
| アカウント | 支払いの形 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Claude Pro・Max・Team・Enterprise(推奨) | プランの月額に含まれる利用枠 | 個人や会社で日常的に使う人 |
| Claude Console(API) | 前払いのクレジットから従量課金 | 使った分だけ払いたい、費用を細かく管理したい会社 |
| Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry | 各クラウドの契約に応じた支払い | すでにこれらのクラウドを使っている会社 |
あとからアカウントを切り替えたいときは、Claude Codeの中で/loginと入力します。
HomebrewやWinGetで入れることもできます。ただし公式ドキュメントによると、公式のインストーラーで入れた場合は裏で自動的に更新されるのに対して、HomebrewやWinGetで入れた場合は自動更新されないため、自分で定期的に更新する必要があります。
ターミナルに慣れていない人向けの基本操作
ターミナルでClaude Codeを使うときに最低限必要なのは、「作業フォルダに移動する」操作だけです。次の操作を覚えておけば、まずは困りません。
| やりたいこと | 入力するコマンド | 補足 |
|---|---|---|
| 今いるフォルダを確かめる | pwd | Mac・Linux・Windows(PowerShell)共通 |
| フォルダの中身を見る | ls | WindowsのCMDではdir |
| フォルダに移動する | cd フォルダ名 | Macではcd と入力してからフォルダをターミナルにドラッグすると、場所が入力される |
| 1つ上のフォルダに戻る | cd .. | 共通 |
| Claude Codeを起動する | claude | 作業フォルダに移動してから起動する |
公式ドキュメントには、ターミナルを使ったことがない人向けのガイド(terminal guide)も用意されていて、ターミナルの開き方やコマンドの貼り付け方から説明されています。
VS Codeで始める
普段VS Codeでファイルを編集している人は、拡張機能から使うのが便利です。公式ドキュメントでは、VS Codeで使う場合はこの拡張機能が推奨されています。
- 拡張機能を入れるVS Code(1.94.0以降)で拡張機能の画面を開き(Macは
Cmd+Shift+X、WindowsはCtrl+Shift+X)、「Claude Code」を検索してインストールします。 - Claude Codeを開くファイルを開いた状態で、エディタの右上に出るアイコンをクリックします。画面右下の「✻ Claude Code」からも開けます。
- ログインする初回はログインの画面が出るので、「Sign in」を押してブラウザでログインします。APIキーは不要です。
- 依頼する入力欄に依頼を書きます。エディタで選択している部分はClaudeに自動で伝わります。
Manualモードでは、Claudeがファイルを変えようとすると、変更前と変更後を左右に並べた画面が表示され、受け入れるか断るかを選べます。変更ごとに「Accept this change」「Reject this change」で1つずつ判断することもできます。
Web版で始める
手元のパソコンに何も入れずに使いたい場合は、ブラウザでclaude.ai/codeを開きます。Web版では、作業はAnthropicが管理するクラウドの仮想マシンで動きます。
- 使うにはGitHubのリポジトリが必要です。Claudeがリポジトリを取得して作業し、変更をブランチとして送ります
- パソコンを閉じても作業が続き、あとからスマホのClaudeアプリなどで結果を確認できます
- 手元のパソコンの設定やファイルは使えません。手元の環境が必要な作業は、ローカルで使う方が向いています
Web版のクラウドの作業は、Pro・Max・Teamと、Enterpriseの対象の席で使えます。
Windowsで使うときの注意
Windowsでターミナルから使う場合は、Git for Windowsを入れておくことが勧められています。入っていない場合は、Claude CodeはPowerShellを使ってコマンドを実行します。WSLで使う場合は、Git for Windowsは必要ありません。
また、Windowsには「PowerShell」と「コマンドプロンプト(CMD)」という2種類の画面があり、インストールのコマンドが違います。行の先頭にPS C:\と表示されていればPowerShell、C:\だけならCMDです。
| 表示されるエラー | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
claudeが見つからない(not found/not recognized) | インストール先がPATH(コマンドを探す場所の一覧)に入っていない | ターミナルを開き直す。それでも出る場合は公式の「Fix your PATH」の手順を確認する |
The token '&&' is not a valid statement separator | CMD用のコマンドをPowerShellで実行した | PowerShell用のコマンドを使う |
'irm' is not recognized | PowerShell用のコマンドをCMDで実行した | CMD用のコマンドを使うか、PowerShellを開く |
syntax error near unexpected token '<'や403 | ネットワークやダウンロードの問題など | 公式の「Troubleshoot installation」でエラーに合った対処と、別のインストール方法を確認する |
アップデートの方法
Claude Codeは更新の頻度が高く、新しいモデルや機能は新しいバージョンでないと使えないことがあります。更新の方法は、入れ方によって違います。
| 入れ方 | 更新の方法 |
|---|---|
| 公式のインストーラー | 裏で自動的に更新される。すぐに更新したいときはclaude update |
| Homebrew | 自動更新されない。brew upgrade claude-codeで更新する |
| WinGet | 自動更新されない。winget upgrade Anthropic.ClaudeCodeで更新する |
| デスクトップアプリ | アプリに含まれているClaude Codeを使う |
うまく動かないときは、ターミナルでclaude doctorを実行すると、インストールの状態や設定ファイルの問題を確認できます。Claude Codeを起動した後に/doctorと入力すると、問題を診断し、確認したうえで直す提案までしてくれます。
最初はよく知っている小さなフォルダで試す
公式のクイックスタートでも、最初は中身をよく知っている小さなプロジェクトで試すよう勧められています。大事なファイルが入ったフォルダで試すときは、先にフォルダごとコピーを取っておくと、何かあっても元に戻せます。
最初の指示を出してみる

Claude Codeを起動したら、いきなり大きな作業を頼むのではなく、まずは「調べる」「説明してもらう」ところから始めます。Claudeがどう考え、どう動くのかが分かってから、少しずつ任せる範囲を広げていきましょう。
まずはフォルダの中身を説明してもらう
最初の依頼は、ファイルを変えない質問がおすすめです。公式のクイックスタートでも、次のような質問が例に挙がっています。
- このプロジェクトは何をするもの?
- このプロジェクトはどんな技術を使っている?
- 処理の入口(最初に動くファイル)はどこ?
- フォルダの構成を説明して
Claude Codeは、必要なファイルを自分で開いて読みます。どのファイルを見ればいいかを自分で指示する必要はありません。日本語で質問すれば、日本語で答えが返ってきます。
Claude Code自体の使い方を質問することもできます。「Claude Codeで何ができる?」「Claude Codeでスキルを作るには?」のように聞けば、使い方を教えてくれます。
小さな修正を頼む
中身が分かったら、小さな修正を頼んでみます。たとえば「READMEの誤字を直して」「この関数に説明のコメントを追加して」といった、結果をすぐ確かめられる作業です。
Claude Codeは、直すべきファイルを探して、変更の内容を示します。変更してよいか確認を求められたら、内容を見て問題なければ「Yes」を選びます。確認を求められるかどうかは、後で説明する「権限モード」によって変わります。
変更内容を確認する
Claudeが何を変えたかを確かめる方法は、使う場所によって少し違います。
- デスクトップアプリ:ファイルが変更されると「+12 -1」のような表示(追加した行数と削除した行数)が出ます。クリックすると差分(変更前と変更後の違い)の画面が開き、ファイルごとに確認できます。特定の行にコメントを書くと、Claudeがそれを読んで直してくれます
- 手動で承認するモードの場合:変更が反映される前に差分が表示され、「Accept(受け入れる)」「Reject(断る)」を選べます。断った場合は、Claudeがどう進めるかを聞いてきます
- ターミナル:変更の内容が画面に表示されます。作業中のコマンド
/diffを使うと、Claudeがここまでに加えた変更をまとめて確認できます
デスクトップアプリでは、入力欄に/code-reviewと入力すると、Claudeに変更内容を見直してもらうこともできます。
ファイルや画像を渡す
特定のファイルについて質問したいときは、入力欄に@ファイル名と書くと、そのファイルを会話に取り込めます。画面のスクリーンショットやデザインの画像は、貼り付けるか、ドラッグ&ドロップで渡せます。デスクトップアプリでは、添付ボタンから画像やPDFを渡すこともできます。
「この画面のここがずれている」と言葉で説明するより、スクリーンショットを貼って「この画像の赤枠の部分を直して」と頼んだ方が、早く正確に伝わります。
最初の30分で試すこと
何から試せばいいか迷う場合は、練習用のフォルダを使って、次の順で触ってみてください。Claude Codeの基本的な動きを一通り体験できます。
- 練習用のフォルダを作る新しいフォルダを作り、手元にある簡単なファイル(メモのテキストファイルや、小さなCSVなど)のコピーを入れます。
- 中身を説明してもらう「このフォルダにあるファイルを説明して」と頼み、Claudeがファイルを開いて読む様子を見ます。
- 新しいファイルを作ってもらう「このCSVの内容を、見出しつきの表にしたHTMLファイルを作って」のように頼み、ファイルができる様子と、確認の画面を体験します。
- 直してもらう「表の見出しの色を青にして」のように修正を頼み、差分の画面で変更点を確かめます。
- 元に戻してみる
/rewind(デスクトップアプリでは同じコマンドを入力欄に入力)で、修正前の状態に戻してみます。 - CLAUDE.mdを作ってみる
/initでCLAUDE.mdを作り、「説明は日本語で、です・ます調で」と書き足して、次の依頼で反映されるかを確かめます。
この6つを試すと、「読む・作る・直す・戻す・ルールを伝える」という基本の流れがつかめます。実際の仕事のフォルダで使うのは、そのあとで十分です。
Gitと一緒に使う
Git(ファイルの変更の履歴を記録する仕組み)を使っているフォルダなら、Gitの操作も日本語で頼めます。公式のクイックスタートでは、次のような依頼が例に挙がっています。
- どのファイルを変更した?
- 分かりやすいメッセージをつけて、変更をコミット(記録)して
- feature/quickstart という名前の新しいブランチを作って
- 最近の5件のコミットを見せて
- マージのときの競合を解決するのを手伝って
Gitを使っていれば、Claudeの変更がうまくいかなかったときに、記録した時点まで確実に戻せます。社内のツールやWebサイトのファイルをClaude Codeで扱うなら、Gitの導入も一緒に検討すると安心です。Gitの使い方そのものを、Claudeに聞きながら覚えることもできます。
依頼文の基本の型
慣れないうちは、次の4つを意識して依頼文を書くと、伝わりやすくなります。
- 目的何のための作業か。例:「来月から消費税の扱いが変わるので」
- 対象どのファイル・どの部分か。例:「@見積書作成.py の金額の計算部分」
- やってほしいこと何をどう変えるか。例:「税率を設定ファイルから読み込むように変えて」
- 完成の条件どうなれば終わりか。例:「既存のテストがすべて通り、税率を変えたときのテストも追加されていること」
複雑な作業は、公式のクイックスタートでも勧められているように、「1. 〇〇する 2. △△する 3. □□する」と手順に分けて書くと、Claudeが順番に進めやすくなります。
作業の途中で止める・方向を変える
Claudeが思っていたのと違う方向に進み始めたら、途中で止められます。
- ターミナル:
Escキーで止まります。それまでの会話は残っているので、「そうではなく、〇〇の方法で」と伝えて続けられます - デスクトップアプリ:停止ボタンですぐに止まります。止めずに、入力欄に修正の指示を書いてEnterキーを押すと、作業を続けながら方向を変えられます
終わるまで待ってからやり直すより、ずれに気づいた時点ですぐ伝えた方が、結果的に早く仕上がります。
答えをそのまま信じない
Claudeの説明はとても自然な文章なので、つい正しいと思い込みがちです。しかし、ファイルの読み違いや、思い込みで説明してしまうこともあります。特に最初のうちは、説明の中で挙がったファイル名や設定を実際に開いて、本当にそうなっているかを確かめる習慣をつけましょう。
「その説明の根拠になったファイルと行を示して」と頼むと、どこを読んでそう判断したのかを示してくれます。根拠を見ながら確かめれば、間違いにも気づきやすくなります。
| 目的 | 依頼文の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 全体を知る | このフォルダは何のためのものか、主なファイルの役割と一緒に説明して | 説明が実際のファイルと合っているか |
| 特定のファイルを理解する | @集計.py が何をしているか、処理の順番どおりに説明して | 説明の中に分からない言葉がないか(あれば重ねて質問する) |
| 小さく直す | READMEの誤字・脱字を直して。直した箇所を最後に一覧にして | 差分を見て、意図しない変更がないか |
| 原因を調べる | このエラーの原因を調べて。まだ直さずに、考えられる原因と直し方の案だけ教えて | 原因の説明に納得できるか |
| 見た目を直す | (スクリーンショットを貼って)スマホで見たとき、この部分の文字がはみ出している。直して、直った状態を確認して | 実際の画面で直っているか |
権限モードを使い分ける

権限モードとは
権限モードは、Claudeがどの操作を、確認なしで進めてよいかを決める設定です。ファイルの編集、コマンドの実行、ネットワークへのアクセスといった操作のたびに確認を求めるのか、ある程度は任せるのかを選べます。
確認が多いほど安全ですが、10回目の確認あたりから中身を見ずに承認してしまいがち、と公式のベストプラクティスでも指摘されています。作業の内容と慣れに合わせて、モードを使い分けることが大切です。
4つの基本モード
ふだん使うのは、次の4つのモードです。
- Auto(自動):別のAI(分類器)が裏で操作を確認し、危なそうな操作だけ止めて、それ以外は確認なしで進める。Claude Code v2.1.283以降では、ターミナルとVS Codeで起動したときの最初のモードになっている
- Manual(手動):ファイルを読むことはできるが、ファイルの編集やコマンドの実行の前には毎回確認を求める。
lsやgit statusのような読むだけのコマンドは確認なしで動く - Accept edits(編集を自動で許可):作業フォルダの中のファイルの編集と、フォルダの作成やファイルのコピーなど一部のコマンドは確認なしで進める。それ以外のコマンドは確認を求める
- Plan(計画):ファイルを変更せず、調べて計画だけを出す。計画を承認すると作業に進む
公式ドキュメントによると、Autoモードの分類器は、頼まれた範囲を超える操作、よく分からない外部のシステムへの操作、読み込んだ文章に書かれた不審な指示に従った操作などを止めます。
| モード | 確認なしで進むこと | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Auto | ほぼすべて(裏で安全確認あり) | 長い作業、確認の手間を減らしたいとき |
| Manual | ファイルを読むことだけ | 大事なファイルを扱うとき、慣れないうちや中身をよく知らないフォルダ |
| Accept edits | ファイルの編集と、一部のファイル操作 | 変更を見ながらテンポよく直していきたいとき |
| Plan | ファイルを読むこと(変更はしない) | 大きな変更の前に、進め方を確かめたいとき |
切り替え方
ターミナルでは、Shift+Tabを押すたびにモードが切り替わります。Autoから始めた場合、Manual→Accept edits→Planの順に切り替わり、もう一度押すとAutoに戻ります。今のモードは入力欄の下に「⏸ manual mode on」「⏵⏵ accept edits on」「⏸ plan mode on」「⏵⏵ auto mode on」のように表示されます。
起動するときにclaude --permission-mode planのように指定することもできます。デスクトップアプリでは、送信ボタンの横のモード選択欄で切り替えます。VS Codeでは、入力欄の下のモード表示をクリックして切り替えます。
初心者はどれを選ぶか
迷ったときは、次のように考えると決めやすくなります。
- 大事なファイルを扱う、まだ慣れていない:Manual。1つずつ中身を見て承認する
- 何をどう変えるのか、先に知りたい:Plan。計画を読んで納得してから進める
- 変更点は後でまとめて確認すればよい:Accept edits
- 慣れてきて、決まった範囲の作業を任せたい:Auto。ただし、Gitなどで元に戻せる状態にしておく
Manualでコマンドの実行を確認されたときは、その1回だけ許可するか、以後は同じ操作を許可するかを選べます。よく使う安全なコマンドは、/permissionsで「許可するもの」として登録しておくと、確認の回数を減らせます。
Planモードの使い方
Planモードは、初心者にとって特に役に立つモードです。Claudeはファイルを読んで調べたり、質問に答えたりしますが、ファイルの変更はしません。計画を出したところで止まるので、何をどう変えるのかを確かめてから進められます。
- 入り方:ターミナルでは
Shift+Tabを押して「⏸ plan mode on」にするか、/planと入力する。/plan 請求書の金額がずれる不具合を直したいのように、依頼を続けて書くとそのまま計画づくりが始まる。起動時にclaude --permission-mode planと指定してもよい - 計画を直す:計画に足りない点があれば、そのまま会話で伝える。ターミナルでは
Ctrl+Gで計画をテキストエディタで開き、直接書き直すこともできる - 作業に進む:計画を承認するか、
Shift+Tabでモードを切り替えると、計画をもとに作業が始まる
「計画を読んでもよく分からない」という場合は、「この計画を、プログラミングを知らない人にも分かるように説明して」と頼むと、かみくだいて説明してくれます。
最初のモードを固定する
毎回同じモードで始めたい場合は、設定ファイルで最初のモードを決めておけます。たとえば、自分のパソコンで起動するすべてのセッションをManualで始めたいなら、~/.claude/settings.jsonに次のように書きます(Manualの設定上の名前はdefaultです)。
{
"permissions": {
"defaultMode": "default"
}
}
次に起動すると、入力欄の下に「⏸ manual mode on」と表示されます。デスクトップアプリも同じ設定ファイルを読み、新しいローカルのセッションに反映されます。会社で一律に決めたい場合は、管理者が組織全体の設定(managed settings)で最初のモードを決めたり、Autoモードを使えないようにしたりすることもできます。
どのモードでも自動では許可されない操作
公式ドキュメントによると、どのモードでも自動では許可されない操作があります。たとえば、システムにとって重要な場所を対象にした削除のコマンド(rmなど)や、ユーザーへの質問が必要な操作です。また、自分で「確認する」「禁止する」と決めたルールは、Autoモードでも守られます。
Autoモードで操作が止められたときは、/permissionsの画面から、最近止められた操作を確認できます。ManualやAccept editsのモードでコマンドの確認が出たときに「Yes, and switch to auto mode」を選ぶと、そのコマンドを許可してAutoモードに切り替えることもできます。
確認をすべて飛ばすモードは普段使わない
Claude Codeには、確認も安全チェックもすべて飛ばす「bypassPermissions」というモードもあります。公式ドキュメントでは、隔離したコンテナや仮想マシン専用とされています。普段使っているパソコンでは使わないでください。デスクトップアプリでは、ProとMaxでは設定で明示的に有効にしないと選べず、TeamとEnterpriseでは組織の方針で管理されます。
CLAUDE.md・よく使うコマンド

CLAUDE.mdで毎回のルールを伝える
CLAUDE.mdは、Claude Codeが会話を始めるたびに最初に読むメモです。「テストはこのコマンドで動かす」「このフォルダは触らない」「文章はです・ます調で書く」のように、毎回伝えたいことを書いておくと、いちいち説明しなくても守ってもらえます。
作業フォルダで/initと入力すると、フォルダの中身をもとにCLAUDE.mdのひな形を作ってくれます。それをもとに、自分で書き足したり削ったりして育てていくのが基本の使い方です。書いた内容が読み込まれているかは、/contextで確認できます。
CLAUDE.mdは、置く場所によって効く範囲が変わります。
| 置く場所 | 効く範囲 | 書く内容の例 |
|---|---|---|
プロジェクトのフォルダ(./CLAUDE.md) | そのプロジェクトで作業する全員 | テストの方法、触ってはいけないフォルダ、コードの書き方の決まり |
自分のホームフォルダ(~/.claude/CLAUDE.md) | 自分が作業するすべてのプロジェクト | 自分の好み(説明は日本語で、など) |
./CLAUDE.local.md | そのプロジェクトでの自分だけ | 自分の検証用の環境の情報など |
CLAUDE.mdに書くこと・書かないこと
公式のベストプラクティスでは、CLAUDE.mdは短く、人が読んで分かる形に保つよう勧められています。長すぎると大事なルールが埋もれて、守られなくなるからです。1行ごとに「この行を消したら、Claudeは間違えるだろうか?」と考え、そうでなければ消す、という基準が紹介されています。
| 書くこと | 書かないこと |
|---|---|
| Claudeが推測できないコマンド(テストやビルドの方法) | コードを読めば分かること |
| 一般的なやり方と違う、自社独自の書き方の決まり | Claudeがすでに知っている一般的な決まり |
| テストの進め方 | 長い説明書や細かい仕様(資料へのリンクで足りる) |
| ブランチの名前の付け方など、作業の決まり | 頻繁に変わる情報 |
| そのプロジェクト特有の設計の判断 | ファイル1つずつの説明 |
| 必要な環境変数など、環境のくせ | 「きれいなコードを書く」のような当たり前のこと |
| 見落としやすい注意点 | 長い解説やチュートリアル |
何度伝えても守られないルールがある場合は、ファイルが長すぎてルールが埋もれている可能性があります。どうしても守ってほしい1行だけに「IMPORTANT」のような強調をつける方法も紹介されていますが、強調する行が多すぎると、どれも目立たなくなります。
中小企業の社内ツールなら、たとえば次のような短いCLAUDE.mdで十分です(説明のための架空の例です)。
# このフォルダについて
- 受注データを集計して、月次の一覧表(Excel)を作る社内ツール
# 作業のルール
- 説明と報告は日本語で、です・ます調で書く
- 「元データ」フォルダの中のファイルは読むだけにして、変更・削除しない
- 集計の結果は「出力」フォルダに保存する
- 変更したら、python3 test_集計.py を実行して、すべて通ることを確かめる
# 注意
- 金額は税込で扱う。税抜の列は使わない
- 取引先コードは先頭の0を消さない(文字列として扱う)
いったん書いたら、Claudeの動きを見ながら見直していきます。同じ指摘を何度もしているなら、それはCLAUDE.mdに書くべき内容です。逆に、書かなくてもClaudeが正しくできていることは消して構いません。
Claudeが自分でとるメモ(自動メモリ)
CLAUDE.mdが「人が書くルール」なのに対して、自動メモリは「Claudeが自分で書くメモ」です。作業の中で分かったことや、あなたから受けた指摘などを、Claudeが次の会話のために書き残します。手元で使う場合は、初期設定でオンになっています。
| CLAUDE.md | 自動メモリ | |
|---|---|---|
| 書く人 | あなた | Claude |
| 中身 | 指示やルール | 作業で分かったことや、受けた指摘 |
| 効く範囲 | プロジェクト・自分・組織 | リポジトリごと(そのパソコンの中だけ) |
| 読み込まれる量 | 毎回すべて | 毎回、先頭の200行(25KB)まで |
自動メモリのオン・オフや、書かれた内容の確認は/memoryで行えます。覚えてほしくない内容が残っていたら、ここで確認して整理しましょう。
また、CLAUDE.mdの中に@ファイルのパスと書くと、別のファイルの内容を読み込ませることもできます。長い説明は別のファイルに分けておくと、CLAUDE.mdを短く保てます。
くり返しの手順は「スキル」にまとめる
毎回同じ手順を説明しているなら、スキルにまとめておくと便利です。スキルは、手順やチェックリストを書いたSKILL.mdというファイルで、.claude/skills/スキル名/SKILL.mdに置くと、/スキル名で呼び出せるようになります。関係のある作業のときは、Claudeが自分で使うこともあります。
CLAUDE.mdとの違いは、読み込まれるタイミングです。CLAUDE.mdは毎回読み込まれますが、スキルは使うときだけ読み込まれます。そのため、長い手順書をスキルにしても、ふだんの会話の容量をほとんど使いません。公式ドキュメントでも、CLAUDE.mdの一部が「事実」ではなく「手順」になってきたら、スキルに移すことが勧められています。
Claude Codeには、最初から入っているスキルもあります。たとえば/code-reviewは変更内容の不具合を確認し、/doctorは設定の問題を診断します。
CLAUDE.mdがうまく効かないとき
CLAUDE.mdに書いたのに守られない、という場合は、次の点を確認します。
- 読み込まれているか:
/contextで、CLAUDE.mdが読み込まれているかを確かめる - 長すぎないか:ルールが多すぎると埋もれる。言わなくてもできていることは消す
- 書き方があいまいでないか:CLAUDE.mdに書いてあることをClaudeが質問してくる場合は、書き方が分かりにくい可能性がある
- 古い内容や矛盾がないか:
/doctor prompt-auditで、CLAUDE.mdやスキルに古い指示や矛盾する指示がないかを確認できる
公式ドキュメントでは、CLAUDE.mdを「コードと同じように扱う」よう勧めています。うまくいかないときに見直し、定期的に削り、変更したらClaudeの動きが本当に変わったかを確かめる、という扱い方です。プロジェクトのCLAUDE.mdをGitで共有すれば、チームのみんなで育てていけます。
起動するときのコマンド
ターミナルでClaude Codeを起動するときのコマンドは、次の5つを覚えておけば十分です。
claude:対話の画面を開くclaude "依頼":最初の依頼を入れた状態で対話の画面を開く(例:claude "ビルドのエラーを直して")claude -p "依頼":1回だけ答えを出して終わる。スクリプトに組み込むときに使うclaude -c:そのフォルダで最後に使っていた会話の続きから始めるclaude -r:過去の会話を選んで再開する
作業中に使うコマンド
Claude Codeを起動した後は、入力欄に「/」から始まるコマンドを入力して操作します。「/」だけ入力すると、使えるコマンドの一覧が表示されます。
覚えておくと便利な操作
/:使えるコマンドとスキルの一覧を出すTab:コマンドの入力を補完する↑:前に入力した内容を呼び出すShift+Tab:権限モードを切り替えるEsc:作業を止めるEscを2回(入力欄が空のとき):やり直しのメニューを開くCtrl+G:Planモードで作った計画を、テキストエディタで開いて直接書き直す(ターミナル)Ctrl+Dを2回:Claude Codeを終了する
| コマンド | できること | 使う場面 |
|---|---|---|
/help | 使えるコマンドとヘルプを表示する | 迷ったとき |
/clear | 会話をリセットして、新しい会話を始める | 関係のない別の作業に移るとき |
/compact | ここまでの会話を要約して、容量を空ける | 同じ作業を続けたいが、会話が長くなったとき |
/rewind | 会話やファイルを、前の時点に戻す | 変更を取り消したいとき |
/init | CLAUDE.mdのひな形を作る | 新しいフォルダで使い始めるとき |
/memory | CLAUDE.mdを編集する、自動メモリの設定を変える | ルールを見直すとき |
/model | 使うモデルを切り替える | 難しい作業でより賢いモデルを使いたいとき |
/permissions | 許可・確認・禁止する操作のルールを管理する | 確認の回数を減らしたい、特定の操作を禁止したいとき |
/plan | Planモードに入る(/plan 依頼でそのまま計画づくりを始める) | 大きな変更の前 |
/context | 会話の容量の使われ方を表示する | 動きが鈍くなった、CLAUDE.mdが読まれているか確かめたいとき |
/diff | Claudeが加えた変更を含め、作業中の変更を確認する | 作業の区切りで変更点を見直すとき |
/rename | 今の会話に名前をつける | あとで続きから再開したい作業 |
/resume | 過去の会話を選んで再開する | 前回の続きをしたいとき |
/usage | 使用量や、プランの利用上限の状況を表示する | 上限が気になるとき |
/login | Anthropicのアカウントでログインする | アカウントを切り替えるとき |
/exit | Claude Codeを終了する | 作業を終えるとき |
コマンドは追加や変更が多いので、最新の一覧は/helpか公式のコマンド一覧で確認してください。
うまく使うコツ

公式のベストプラクティスの多くは、ひとつの前提から来ています。それは、会話が長くなるほど、Claudeの精度が落ちるということです。Claudeが一度に覚えておける量(コンテキスト)には限りがあり、読んだファイルや実行したコマンドの結果もすべてそこに入ります。いっぱいに近づくと、最初の指示を忘れたり、間違いが増えたりします。以下のコツは、この点を意識すると理解しやすくなります。
調べる→計画する→作る→保存する、の順で頼む
いきなり作業させると、見当違いの問題を解いてしまうことがあります。公式のベストプラクティスでは、次の4段階で進めることが勧められています。
- 調べるPlanモードにして、関係するファイルを読ませます。この段階ではファイルは変更されません。例:「受注データの読み込みと集計の部分を読んで、どう動いているか理解して」
- 計画する何をどう変えるのか、計画を出してもらいます。例:「取引先ごとの集計を追加したい。どのファイルをどう変える必要がある?計画を作って」。ターミナルでは
Ctrl+Gで計画をエディタで開いて、直接書き直すこともできます。 - 作る計画を承認するか、
Shift+TabでPlanモードを抜けて、作業させます。例:「計画どおりに実装して。テストを書いて実行し、失敗したら直して」 - 保存するGitを使っている場合は、変更の内容が分かるメッセージをつけて記録してもらいます。例:「分かりやすいメッセージをつけてコミットして」
ただし、計画にも手間がかかります。公式ドキュメントでは、変更の内容を1文で説明できるような小さな修正なら、計画は省いてよいとされています。誤字の修正や、変数の名前の変更などは、そのまま頼めば十分です。計画が役に立つのは、進め方に迷うとき、複数のファイルにまたがる変更、よく知らないプログラムを変えるときです。
具体的に頼む
Claudeは意図をある程度くみ取ってくれますが、心を読めるわけではありません。どのファイルで、何を、どうなれば完成かを書くほど、やり直しが減ります。
| あいまいな頼み方 | 具体的な頼み方 |
|---|---|
| テストを追加して | @集計.py について、取引先コードが空のデータが混ざっている場合のテストを書いて |
| ログインの不具合を直して | しばらく操作しないでいると、ログインできなくなると報告があった。認証の処理を確認して、まず問題を再現するテストを書いてから直して |
| カレンダーを追加して | トップページにある既存の部品の作り方を参考にして、同じ書き方で月を選べるカレンダーを追加して。新しいライブラリは使わないで |
| 見やすくして | (スクリーンショットを貼って)このデザインのとおりに直して。直した後の画面を撮って元の画像と比べ、違う点を一覧にして直して |
一方で、「このファイルで改善できるところは?」のようなあいまいな質問が役に立つ場面もあります。自分では思いつかない点を挙げてもらえるので、調べものの段階では気軽に聞いてみてください。
完成を確かめる方法を渡す
公式のベストプラクティスで最初に挙げられているのが、Claudeが自分で結果を確かめられる手段を渡すことです。Claudeは「できたように見えた」ところで作業を止めます。確かめる手段がないと、間違いに気づくのはあなたの役目になります。
確かめる手段には、テスト、ビルド(プログラムを組み立てる処理)が通るか、期待する結果との比較、見本の画面のスクリーンショットなどがあります。「〇〇のテストを実行して、通るまで直して」と頼めば、Claudeは作業→確認→修正を繰り返します。
さらに、「できました」という報告だけで済ませず、実行したコマンドとその結果、テストの出力、スクリーンショットなどの証拠を見せてもらうことも勧められています。証拠を見る方が、自分で確かめ直すより早く済みます。
完成の条件を最後まで守らせる
確かめる手段を、どのくらい強く守らせるかも選べます。公式のベストプラクティスでは、次のような段階が紹介されています。
- 1回の依頼の中で:「テストを実行して、通るまで直して」と依頼文に書く。どんな作業でもすぐ使える
- 会話全体を通して:
/goalで完成の条件を設定すると、別の評価役が毎回の作業のあとに条件を確かめ、満たすまでClaudeが作業を続ける - 仕組みとして:フック(決まったタイミングで自動で動く仕組み)で、確認のスクリプトが通るまで作業を終われないようにする
最初は1つめの「依頼文に書く」方法で十分です。人が見ていない間も作業を正しく終わらせたくなったら、/goalやフックを検討しましょう。
関係のない作業の間は会話をリセットする
1つの作業が終わって、関係のない別の作業に移るときは、/clearで会話をリセットします。前の作業の内容が残ったままだと、Claudeの注意がそれたり、精度が落ちたりします。
同じ作業を続けたいけれど会話が長くなった場合は、/compactで要約して容量を空けます。/compact 集計の変更点を中心にのように、残してほしい内容を指定することもできます。会話の流れに残す必要のない、ちょっとした質問には/btwが便利です。答えは会話の履歴に入らないので、容量を使いません。
2回直しても違うときは、やり直す
同じ問題で2回以上修正を頼んでもうまくいかない場合、会話の中に失敗した方法がたまっている状態です。公式ドキュメントでは、/clearで会話をリセットし、それまでに分かったことを盛り込んだ依頼文で最初からやり直すよう勧めています。修正を重ねた長い会話より、よく考えた依頼文で始めた新しい会話の方が、ほとんどの場合うまくいくとされています。
チェックポイントで元に戻す
Claude Codeは、依頼を送るたびに、その時点のファイルの状態を自動で記録しています(チェックポイント)。入力欄が空のときにEscを2回押すか、/rewindと入力すると、やり直しのメニューが開きます。
- 会話とファイルの両方を、その時点に戻す
- 会話だけを戻す(ファイルは今のまま)
- ファイルだけを戻す(会話は今のまま)
- そこから先、またはそこまでの会話を要約して、容量を空ける
チェックポイントは会話と一緒に保存されるので、ターミナルを閉じて後で再開しても使えます。ただし、Claudeがコマンドで変更した分(ファイルの削除や移動など)は記録されません。公式ドキュメントでも「Gitの代わりではない」と書かれているので、大事な作業はGitで記録しながら進めましょう。
調べものはサブエージェントに任せる
Claudeがたくさんのファイルを読んで調べると、そのぶん会話の容量が使われます。「サブエージェントを使って、〇〇の仕組みを調べて」と頼むと、別の会話の中で調べて、結果の要約だけを返してくれます。メインの会話の容量を、実際の作業のために残しておけます。
大きな機能をつくるときは、先にClaudeにインタビューしてもらう方法も紹介されています。「〇〇を作りたい。細かい点まで質問して、終わったら仕様をSPEC.mdにまとめて」と頼むと、自分では考えていなかった点まで質問してくれます。仕様ができたら、新しい会話でその仕様をもとに作業させます。
| よくある失敗 | 何が起きるか | 対策 |
|---|---|---|
| 1つの会話で何でも頼む | 関係のない内容で会話がいっぱいになり、精度が落ちる | 関係のない作業の間は/clear |
| 何度も直させる | 失敗した方法が会話にたまり、同じ間違いを繰り返す | 2回直してだめなら/clearして、依頼文を書き直す |
| CLAUDE.mdを長くしすぎる | 大事なルールが埋もれて守られない | 思い切って削る。言わなくてもできていることは消す |
| 確かめずに信じる | それらしく見えるが、例外的なケースで動かない | テストや画面での確認を必ず入れる。確かめられないものは使わない |
| 範囲を決めずに「調べて」と頼む | 何百ものファイルを読んで、会話の容量を使い切る | 調べる範囲を絞るか、サブエージェントに任せる |
先輩に聞くように質問する
Claude Codeは、作業を任せるだけでなく、プログラムについて質問する相手としても使えます。公式のベストプラクティスでは、「経験のあるエンジニアに聞くような質問を、そのままClaudeにすればよい」と紹介されています。
- ログはどこに、どうやって記録されている?
- 新しい画面を追加するには、どのファイルを触ればいい?
- この関数は、どんな例外的なケースに対応している?
- なぜここでは、この書き方をしている?
特別な書き方は必要ありません。社内に詳しい人がいない場合でも、まず自分で調べられる手段として役に立ちます。
ターミナルから1回だけ頼む
ターミナルでは、対話の画面を開かずに、1回だけ依頼して結果を受け取ることもできます。claude -p "このプロジェクトが何をするものか説明して"のように使います。エラーのログを渡して原因を聞く、cat error.log | claude -p "このエラーを説明して"のような使い方も公式に紹介されています。
この使い方は、決まった作業をスクリプトに組み込むときの土台になります。ただし、確認の画面が出ない形で動くため、どの操作を許可するかを事前に決めておく必要があります。慣れるまでは、対話の画面で使う方が安全です。
モデルと思考の深さを選ぶ
Claude Codeでは、/modelで使うモデルを切り替えられます。Anthropicのアカウントで使う場合、主な選択肢は次のとおりです。
| 指定のしかた | 使われるモデル | 向いている作業 |
|---|---|---|
sonnet | Sonnet 5.5 | ふだんのプログラミング作業 |
opus | Opus 5.5 | 複雑な推論が必要な作業 |
fable | Fable 5.1(使える場合) | いちばん難しい作業、長い時間をかける作業 |
haiku | Haiku 5.5 | 簡単な作業 |
opusplan | 計画はOpus、作業はSonnet | 計画をしっかり立ててから進めたい作業 |
モデルとは別に、/effortで「思考の深さ(effort)」も調整できます。公式ドキュメントでは、低くすると簡単な作業が速く安く済み、高くすると難しい作業でより深く考える、と説明されています。上のクラスのモデルや深い思考は、そのぶん使用量も多く消費するので、作業の難しさに合わせて選びましょう。
別の会話に見直してもらう
Claudeは、自分が書いたものを見直すとき、どうしても自分の考えに引っ張られがちです。公式のベストプラクティスでは、書く役と見直す役を別の会話に分ける方法が紹介されています。
- 会話Aで作る「申込データの集計機能を作って」と頼みます。
- 会話Bで見直す新しい会話で「@集計.py の実装を見直して。例外的なデータ、計算の誤り、既存の書き方との違いを確認して」と頼みます。
- 会話Aで直す会話Bの指摘を会話Aに渡して、「この指摘に対応して」と頼みます。
同じことを、サブエージェントに見直しを頼む形でもできます。ただし、「問題を探して」と頼まれた見直し役は、問題がなくても何かしら指摘しがちだと公式ドキュメントでも注意されています。正しさや要件に関わる指摘だけを挙げるよう頼み、それ以外は参考程度に扱いましょう。
テストでも同じ考え方が使えます。公式ドキュメントでは、1つの会話でテストを書かせ、別の会話でそのテストを通すプログラムを書かせる方法も紹介されています。テストを書く役とプログラムを書く役が分かれるので、テストが「今のプログラムに合わせただけのもの」になりにくくなります。何を確かめるテストなのかは、人が読んで納得できるかを見ておきましょう。
会話に名前をつけて、続きから再開する
作業が1日で終わらないときは、/renameで会話に分かりやすい名前をつけておくと便利です。次の日はclaude -c(claude --continue)で最後の会話の続きから、claude -r(claude --resume)で一覧から選んで再開できます。同じ説明を繰り返す必要がありません。
業務での使い方の例

Claude Codeは、エンジニアだけの道具ではありません。ここでは、中小企業の業務で使いやすい例を紹介します。どれも一般的な使い方の例で、実際に使うときは、扱うデータや社内のルールに合わせて調整してください。
業務用の作業フォルダの整え方
業務でClaude Codeを使うときは、作業フォルダの整え方で、使いやすさと安全さが大きく変わります。次のような形にしておくと、Claudeにも人にも分かりやすくなります。
- 仕事ごとにフォルダを分ける:「申込集計」「サイト修正」のように、1つの仕事に1つのフォルダ。関係のないファイルを混ぜない
- 元データと出力を分ける:「元データ」「出力」のようにフォルダを分け、元データは読むだけ、とCLAUDE.mdに書いておく
- 見本を置く:完成形の見本(前回の集計表や、デザインの画像)を置いておくと、毎回説明しなくて済む
- 不要な機密情報を置かない:個人情報やパスワードが入ったファイルは、作業に必要なければフォルダに入れない
- Gitで記録する:変更の履歴が残り、いつでも前の状態に戻せる
フォルダの中身が整理されているほど、Claudeが余計なファイルを読まずに済み、会話の容量も節約できます。
社内の小さなツールを作る
たとえば「毎月、申込フォームから書き出したCSVを開いて、担当者ごとに件数を数えて表にしている」という作業があるとします。Claude Codeに「このCSVを読み込んで、担当者別・月別の件数を集計し、Excelファイルに出力するプログラムを作って」と頼めば、集計の仕組みを作ってくれます。
ポイントは、最初に見本のデータと、完成形のイメージを渡すことです。「元データ.csvを読んで、出力の見本.xlsxと同じ形の表を作って。集計した件数が元データの行数と一致することを確かめて」のように頼むと、Claude自身が結果を確かめながら進めてくれます。
Excel・CSVのデータを整える
複数の部署から集めたデータは、列の名前がばらばら、日付の書き方が違う、同じ取引先が別の名前で登録されている、といったことがよくあります。Claude Codeに整理の仕組みを作ってもらうと、毎回の手作業を減らせます。
- 列の名前や順番をそろえて、1つのファイルにまとめる
- 日付や電話番号の書き方を統一する
- 重複していそうなデータを洗い出して、一覧にする(消すかどうかは人が判断する)
- 集計した結果を、決まった形のExcelで出力する
元のファイルは必ずコピーを取ってから使い、「元のファイルは変更せず、結果は別のファイルに保存して」と伝えておきましょう。
Webサイトの文言や表示を直す
自社のホームページのファイルを手元に持っている場合は、文言の修正や、表示の崩れの修正も頼めます。「会社概要のページの住所を新しいものに変えて」「スマホで見たときにメニューが重なるので直して」のように頼み、変更後の画面を自分の目で確認します。
デスクトップアプリでは、開発用のサーバーを動かすと、アプリの中のブラウザの画面でサイトを表示でき、Claudeもその画面を見ながら確認と修正を繰り返せます。公開中のサイトをいきなり直すのではなく、手元で確認してから反映する流れにしましょう。
引き継いだプログラムの中身を説明してもらう
前任者が作ったプログラムや、外部の会社に作ってもらったシステムの中身が分からない、という悩みにも使えます。公式のベストプラクティスでも、新しいプログラムに慣れるための使い方として紹介されています。
- このプログラムは全体として何をしている?
- 毎月の請求書のデータはどこで作られている?
- この設定を変えると、どこに影響がある?
- このエラーが出たとき、どこを見ればいい?
説明してもらった内容をもとに、「このプログラムの使い方と、困ったときの確認手順を、社内向けの資料にまとめて」と頼めば、引き継ぎ用の資料づくりにも役立ちます。
テストや説明書を整える
社内のツールを長く使い続けるには、動作を確かめるテストや、使い方の説明書が欠かせません。どちらも後回しにされがちですが、Claude Codeに頼めば手間をかけずに整えられます。公式のクイックスタートでも、次のような依頼が例に挙がっています。
- 計算の関数について、テストを書いて
- READMEにインストールの手順を追記して
- 私の変更を見直して、改善点を提案して
テストがあると、次にClaudeにプログラムを直してもらうときも、「テストがすべて通ること」を完成の条件として渡せます。説明書があると、担当者が替わったときの引き継ぎも楽になります。
決まった作業を定期実行に乗せる
毎日・毎週同じ作業をしているなら、決まった時間に自動で動かすこともできます。公式ドキュメントでは、3つの方法が紹介されています。
| クラウドのRoutines | デスクトップの定期タスク | /loop | |
|---|---|---|---|
| 動く場所 | クラウド | 自分のパソコン | 自分のパソコン |
| パソコンの電源 | 切れていても動く | 入っている必要がある | 入っている必要がある |
| 手元のファイル | 使えない(リポジトリを毎回取得) | 使える | 使える |
| 最短の間隔 | 1時間 | 1分 | 1分 |
| 作り方 | Web・デスクトップアプリ・ターミナルの/schedule | デスクトップアプリのRoutinesのページ | ターミナルで/loop(開いている間だけ繰り返す) |
手元のファイルを使う作業ならデスクトップの定期タスク、パソコンを閉じていても動かしたいならクラウドのRoutines、作業中に一時的に繰り返したいなら/loop、という使い分けです。デスクトップの定期タスクは、アプリが開いていてパソコンが起きている間だけ動く点に注意してください。
例:月次の集計ツールを作るときの流れ
総務の担当者が、毎月手作業で行っている申込データの集計を、Claude Codeで仕組みにする場合を例に、流れを追ってみます(説明のための例です)。
- 作業用のフォルダを用意する「申込集計」というフォルダを作り、先月分のCSVのコピーと、いつも作っている集計表の見本を入れます。個人情報の列は、必要なければ消しておきます。
- 中身を説明してもらうClaude Codeをこのフォルダで起動し、「このCSVと見本のExcelを見て、どんな集計をすればよいか説明して」と頼みます。Claudeの理解がずれていれば、ここで直します。
- 計画を立ててもらうPlanモードにして、「CSVを読み込んで見本と同じ表を作るプログラムを作りたい。計画を出して」と頼みます。使う言語や出力の形を確認し、問題なければ承認します。
- 作って、確かめてもらう「計画どおりに作って。担当者別の件数の合計が、CSVの行数と一致することを確かめて」と頼みます。Claudeがプログラムを作り、実行して結果を確かめます。
- 人が結果を確かめるできあがった表を、これまで手作業で作った先月分の表と見比べ、数字が合っているかを確認します。
- ルールを書き残す「元データのフォルダは変更しない」「金額は税込で扱う」など、途中で伝えたルールをCLAUDE.mdにまとめてもらいます。翌月からは、CSVを置き換えて実行するだけで済みます。
人が行うのは、データを用意すること、Claudeの理解と計画を確かめること、最後の数字を確かめることです。作業そのものはClaudeに任せ、判断と確認は人が持つ、という分け方にすると安心して使えます。
| 業務 | 依頼文の例 | 人が確認すること |
|---|---|---|
| 集計 | 「元データ」フォルダの今月のCSVを読み、担当者別の件数と金額の表をExcelで作るプログラムを作って。合計が元データと一致するか確かめて | 合計の数字が元のシステムと合っているか |
| データ整理 | 3つの部署のExcelの列名をそろえて1つにまとめて。重複していそうな行は消さずに、別のシートに一覧で出して | 重複の判断、まとめた件数 |
| サイト修正 | 会社概要ページの営業時間を「9:00〜18:00」に変えて。ほかのページにも同じ記載がないか探して、あれば一覧にして | 公開前に画面で表示を確認する |
| 引き継ぎ | このプログラムの全体像と、毎月の作業手順を、社内向けにA4で2枚程度の資料にまとめて | 説明が実際の運用と合っているか |
| 定期作業 | 毎朝、売上データのフォルダを確認して、前日分の集計表を作って「出力」フォルダに保存して | 最初の数回の結果、失敗したときの通知の仕方 |
うまくいかないときの立て直し方
業務で使っていると、思ったような結果にならない場面も出てきます。よくある状況と、立て直し方の目安をまとめました。
| こんなとき | 考えられる原因 | 立て直し方 |
|---|---|---|
| 頼んでいないファイルまで変えられた | 作業の範囲が伝わっていない | 変更を/rewindで戻し、「〇〇以外のファイルは変更しない」と範囲を書いて頼み直す。必要ならCLAUDE.mdにも書く |
| 完成したと言うが、動かない | 確かめる手段を渡していない | 「実行して、結果を見せて」「テストを書いて、通るまで直して」と、確認の方法を指定する |
| 同じ間違いを繰り返す | 会話に失敗した方法がたまっている | /clearして、分かったことを盛り込んだ依頼文で最初から頼む |
| だんだん的外れな答えが増える | 会話が長くなり、容量がいっぱいに近い | /contextで確認し、/compactで要約するか、/clearで区切る |
| 何をしているのか分からないまま進む | いきなり作業させている | Planモードで計画を出させ、「分かりやすく説明して」と頼んでから進める |
| 確認の画面が多すぎて疲れる | よく使う安全な操作まで毎回確認している | /permissionsで安全な操作を許可に登録する。慣れてきたらAccept editsやAutoも検討する |
どの場合も、「うまくいかなかった理由」を考えて、依頼文やCLAUDE.mdに反映していくと、次第にやり直しが減っていきます。
社内で使うときの注意点

Claude Codeは、実際にファイルを書き換えたりコマンドを実行したりする道具です。個人で試すぶんには気軽に使えますが、会社の仕事で使う前に、いくつかのルールを決めておきましょう。
任せる前に確認したいこと
新しい作業をClaude Codeに任せる前に、次の点を確認しておくと、トラブルを防げます。
- 間違っていたときに、すぐ気づける作業か(結果を確かめる方法があるか)
- 間違っていたときに、すぐ元に戻せる作業か(Gitやコピーがあるか)
- 作業フォルダに、渡してはいけない情報が入っていないか
- 社外への送信や、本番への反映など、取り消せない操作が含まれていないか
すべて問題なければ、気軽に任せて構いません。取り消せない操作が含まれる場合は、そこだけは人が行うように分けておきましょう。
扱ってよいデータを決める
Claudeのデータの扱いは、プランによって適用される規約が違います。公式ドキュメントによると、Free・Pro・Maxは個人向けの規約(Consumer Terms)、Team・Enterprise・APIは法人向けの規約(Commercial Terms)が適用されます。個人向けのプランでは、データを学習に使わせるかどうかを、プライバシーの設定でいつでも変えられます。
会社として、どのプランで、どんなデータをClaude Codeに読ませてよいかを決めておきましょう。顧客の個人情報や、未公開の数字など、渡してはいけない情報もあわせて決めておくと、使う人による判断のばらつきを防げます。
変更は必ず人が確認する
公式のセキュリティのページには、提案されたコードやコマンドを、承認する前に安全かどうか確認するのは利用者の責任だと明記されています。Autoモードの安全確認があっても、最終的な確認は人が行う前提です。
特に、社外に公開するもの(Webサイトなど)や、お金や顧客の情報に関わる処理は、必ず担当者が中身を確認してから反映するルールにしておきましょう。
社員の個人契約で業務データを扱わない
社員が個人でProを契約して、会社のプログラムやデータを扱う形は、情報の管理が難しくなります。誰がどのデータを読ませたのか、退職したときにどうするのか、といった管理ができないためです。業務で使う場合は、TeamやEnterpriseなど、会社で管理できるプランを使いましょう。
読み込ませる情報にも注意する
Webページや外部から届いたファイルの中に、AIをだますための指示が書かれていることがあります(プロンプトインジェクション)。公式ドキュメントでは、信頼できない内容を扱うときの注意として、提案されたコマンドを承認前に確認する、信頼できない内容をそのままClaudeに流し込まない、重要なファイルへの変更を確認する、外部のサービスとやりとりする作業は仮想マシンで動かす、といった点が挙げられています。
また、初めて開くフォルダでClaude Codeを起動すると、そのフォルダを信頼してよいかを確認する画面が出ます。他人から受け取ったプログラムのフォルダでは、中身が分からないうちに安易に信頼しないようにしましょう。
外部のツールとつなぐときの注意
Claude Codeは、MCP(AIとほかのツールをつなぐための共通の仕組み)を使って、Notion・Figma・データベースなどの外部のツールとつなげられます。便利な反面、つないだ先のデータをClaudeが読んだり書いたりできるようになります。
公式ドキュメントでは、自分で作ったMCPサーバーか、信頼できる提供元のものを使うよう勧められています。AnthropicはClaudeのコネクタの一覧に載せる前に審査をしていますが、セキュリティの監査まではしていないとも書かれています。社内で使う場合は、つないでよいツールの範囲も決めておきましょう。
使用量と費用を管理する
Claude Codeの使用量は、Claudeのチャットなどと同じ利用枠から使われます。今の使用状況とプランの上限は/usageで確認できます。上限に達したときは、使用量クレジットを追加購入するか、TeamやEnterpriseのメンバーであれば管理者に依頼することもできます(/usage-credits)。
APIのアカウント(Claude Console)で使う場合は、使った分だけの従量課金になります。初回のログイン時に、Console側に「Claude Code」というワークスペースが自動で作られ、費用をまとめて確認できるようになっています。会社で使うときは、誰がどのくらい使っているかを定期的に確認し、予算の上限を決めておくと安心です。
小さく試してから広げる
いきなり全社で使い始めるより、次のような順番で進めると失敗が少なくなります。
- 試す人と作業を決めるくり返しの多い作業を持っている1〜2人と、対象の作業を1つか2つに絞ります。
- コピーしたデータで試す本番のデータではなく、コピーや、個人情報を消したデータで使い勝手を確かめます。
- ルールを決める使ってよいプラン、渡してよいデータ、使ってよい権限モード、確認の手順を決めます。
- 使い方をそろえるうまくいった依頼文や、CLAUDE.mdの書き方を共有します。
- 効果を確かめて広げる作業時間がどう変わったか、確認の手間はどうだったかを振り返り、効果が見えた作業から広げます。
| 導入前に決めること | 決める内容の例 |
|---|---|
| 使うプラン | TeamかEnterpriseで会社として契約する。個人契約での業務利用はしない |
| 渡してよいデータ | 社内ツールのプログラムはよい。顧客の個人情報、パスワード、未公開の決算の数字は渡さない |
| 権限モード | 慣れるまではManualかPlan。Autoは対象の作業と担当者を決めてから |
| 変更の確認 | 公開・本番に反映する前に、担当者以外のもう1人が確認する |
| 元に戻す手段 | Gitで記録する。Gitを使わないフォルダは、作業前にコピーを取る |
| 困ったときの相談先 | 社内の担当者、または外部の支援先を決めておく |
社内ルールの文例
決めたルールは、短い文書にして社内で共有しておくと、使う人による差が出にくくなります。たとえば次のような形です(説明のための架空の例です。自社の状況に合わせて書き換えてください)。
Claude Code 利用ルール(総務部)
1. 会社で契約したTeamプランのアカウントで使う。個人契約のアカウントで業務のファイルを扱わない
2. 顧客の個人情報、パスワード、APIキーが入ったファイルは、作業フォルダに置かない
3. 権限モードは、原則としてManualまたはPlanで使う。Autoを使う作業は、事前に担当者の了承を得る
4. Webサイトや本番のシステムに反映する前に、作業した本人以外の1人が変更内容を確認する
5. 作業の前に、Gitで記録するか、フォルダのコピーを取る
6. 外部のツール(MCP・コネクタ)をつなぐときは、事前に担当者に相談する
7. 困ったとき、おかしな動きをしたときは、すぐに担当者へ連絡する
ルールは最初から完璧である必要はありません。小さく使い始めて、困った点が出てきたら足していく形で十分です。
パスワードや顧客情報を作業フォルダに置かない
Claude Codeは、作業フォルダの中のファイルを必要に応じて読みます。パスワードやAPIキーを書いたファイル、顧客の名簿などを作業フォルダに置いたままにしないでください。どうしても必要な場合は、/permissionsでそのファイルを読むことを禁止するルールを設定するなど、読ませない工夫をしておきましょう。
よくある質問
プログラミングの知識がなくても使えますか?
使えます。日本語で頼めば、Claudeがプログラムを書いたり直したりしてくれます。ただし、変更の内容を確認する責任は使う人にあると公式に明記されています。最初はファイルを変えない質問から始め、変更を頼むときは、テストや画面で結果を確かめる習慣をつけましょう。
日本語で指示しても大丈夫ですか?
日本語で問題なく使えます。説明や報告の言葉づかい(です・ます調など)は、CLAUDE.mdに書いておくと毎回そろいます。
Windowsでも使えますか?
使えます。デスクトップアプリはWindows(x64・ARM64)版があり、ターミナルではPowerShellやコマンドプロンプトからインストールできます。Windows 10の場合は1809以降が必要です。ターミナルで使う場合は、Git for Windowsを入れておくことが勧められています。
途中で作業を止めたいときは?
ターミナルではEscキー、デスクトップアプリでは停止ボタンで止められます。会話は残っているので、方向を変える指示を出してそのまま続けられます。
Claude(チャット)とClaude Codeはどう使い分けますか?
質問や相談、文章の下書きならチャット、手元のファイルを読んだり書き換えたりしながら進める作業ならClaude Codeが向いています。資料づくりや集計など、プログラミング以外の仕事を任せたい場合は、Coworkも選択肢になります。
間違って変更されたファイルを元に戻せますか?
Claudeがファイル編集の機能で変更した分は、入力欄が空のときにEscを2回押すか、/rewindで前の時点に戻せます。ただし、コマンドで行った削除や移動などは戻せないので、Gitで記録するか、作業前にコピーを取っておきましょう。
使える量に上限はありますか?
有料プランごとに利用上限があり、Claudeのチャットなどと同じ枠を使います。今の使用状況は/usageで確認できます。上限に達しやすい場合は、関係のない作業の間に/clearするなど、会話を短く保つと使用量を抑えられます。
インターネットにつながっていなくても使えますか?
使えません。公式の動作環境では、インターネットへの接続が必要とされています。会社のネットワークで外部への接続が制限されている場合は、情報システムの担当者に確認してください。
会話の履歴はどこに保存されますか?
手元で使う場合、Claude Codeは会話をパソコンの中に保存します。そのため、claude -cや/resumeで前回の続きから再開できます。クラウドで動かす場合は、クラウド側に保存されます。
覚えてほしくないことを覚えられてしまったら?
/memoryで、CLAUDE.mdや、Claudeが自分で書いた自動メモリの内容を確認・編集できます。自動メモリをオフにすることもできます。
VS Codeの拡張機能とターミナルは、両方入れる必要がありますか?
VS Codeの拡張機能には、Claude Codeが含まれているので、拡張機能の画面だけで使うならターミナル用のインストールは不要です。VS Codeの中のターミナルでclaudeコマンドを使いたい場合は、別にインストールします。
デスクトップアプリで「Code」タブが使えません。
公式ドキュメントでは、次のように案内されています。アップグレードを求められた場合は、有料プランへの申し込みが必要です。オンラインでのログインを求められた場合は、ログインを済ませてからアプリを再起動します。403のエラーが出る場合は、公式の認証のトラブルシューティングを確認してください。
スマホからも使えますか?
クラウドで動かすWeb版は、パソコンのブラウザに加えて、iOS・AndroidのClaudeアプリからも使えます。パソコンで始めたクラウドの作業の結果を、外出先からスマホで確認するといった使い方ができます。
料金はいくらかかりますか?
Claude Codeは、Pro・Max・Team・Enterpriseの各プランに含まれていて、プランの利用枠の中で使えます。APIのアカウントで使う場合は従量課金です。プランごとの料金と選び方は、Claude Codeの料金の記事で解説しています。
Web版(claude.ai/code)は何が違いますか?
Web版は、作業をクラウドで動かします。手元のパソコンに環境を用意する必要がなく、アプリやブラウザを閉じても作業が続きます。使うにはGitHubのリポジトリが必要で、手元のパソコンの設定やファイルは使えません。
まとめ
この記事のまとめ
- Claude Codeは有料プランで使える。黒い画面が不安ならデスクトップアプリの「Code」タブから始める
- 最初はファイルを変えない質問から。変更は差分を見て、内容を確かめてから受け入れる
- 権限モードは、慣れるまではManualかPlan。Autoは元に戻せる状態にしてから使う
- 毎回伝えることはCLAUDE.mdに短く書く。
/initでひな形を作れる - うまく使うコツは、具体的に頼む、確かめる手段を渡す、関係のない作業の間は
/clearする、2回直してだめならやり直す - 会社で使うときは、プラン・渡してよいデータ・確認の手順を先に決める
Claude Codeは、使い方のコツをつかむほど任せられる範囲が広がる道具です。まずは練習用のフォルダで質問や小さな修正を繰り返し、Claudeの進め方に慣れるところから始めてみてください。
社内への導入や、権限・ルールの決め方、社員の方向けの使い方の研修などで迷ったときは、INTERCREATE JAPANのClaude Code導入支援もご利用いただけます。
参考・出典
- Quickstart(Claude Code Docs)
- Get started with the desktop app(Claude Code Docs)
- Choose a permission mode(Claude Code Docs)
- Best practices for Claude Code(Claude Code Docs)
- Commands(Claude Code Docs)
- Checkpointing(Claude Code Docs)
- How Claude remembers your project(Claude Code Docs)
- Security(Claude Code Docs)
- Advanced setup(Claude Code Docs)
- Use Claude Code in the cloud(Claude Code Docs)
- Desktop scheduled tasks(Claude Code Docs)
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