Claude Code

Claude Code Teamプランの使い方|料金・管理設定・使用量を解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Claude CodeがTeam・Enterpriseの席にどう含まれるか
  • 標準席・上位席の使い分けと、Enterpriseの料金の考え方
  • メンバーがログインするまでの手順と、つまずきやすい点
  • Teamで使えるClaude Codeの機能(クラウド実行・Code Review など)
  • 管理者が配れる設定(管理設定・共通の指示・ログインの制限)
  • 使用量クレジットと利用状況の見方、Enterpriseが必要になる場面
目次
  1. Claude CodeとTeamプランの関係
  2. 単体のプランはなく、席に含まれる
  3. 会社でClaude Codeに接続する方法
  4. claude.aiのアカウントが必要な機能がある
  5. 席の種類と料金
  6. Teamの標準席と上位席
  7. Enterpriseの料金の考え方
  8. 誰にどの席を割り当てるか
  9. 席にFableが含まれるかどうか
  10. 使い始めの手順
  11. 管理者の手順
  12. メンバーの手順
  13. VS CodeやJetBrainsでも同じ席で使える
  14. ログインでつまずいたとき
  15. 自動実行やCIでは長期トークンを使う
  16. Teamで使える機能
  17. クラウドで動かす(クラウド実行)
  18. 定期実行(Routines)
  19. 手元の作業を外から操作する(Remote Control)
  20. プルリクエストを自動でレビューする(Code Review)
  21. 管理者が設定できること
  22. 役割ごとにできること
  23. 管理設定を配る手順
  24. 配れる設定の種類
  25. 会社共通の指示と、スキルの配布
  26. ログインできる組織を限定する
  27. 管理設定の限界と、端末側の設定との併用
  28. 使用量と費用の管理
  29. 席の枠は1人ずつで、チャットと共有
  30. 上限に達したときのメッセージの見分け方
  31. 使用クレジットで枠を超えて使う
  32. 支出の上限を決める単位
  33. メンバーからの申請の流れ
  34. 利用状況と費用を見る場所
  35. 貢献指標を出すための設定
  36. 費用の目安と、予算の立て方
  37. Enterpriseが必要になるとき
  38. Teamに含まれないもの
  39. どちらを選ぶかの判断
  40. よくある質問
  41. まとめ

「Claude Codeを会社で使いたいが、TeamとEnterpriseのどちらを契約すればいいのか」「Teamの席にClaude Codeは含まれているのか」「管理者は何を設定できて、使いすぎはどう防ぐのか」と迷っている担当者の方も多いのではないでしょうか。

先に結論を書くと、Claude Code単体の契約はなく、TeamやEnterpriseの席にClaude Codeが含まれています。Teamなら標準席にも上位席にも含まれるので、「Claude Code用の席」を別に買う必要はありません。違いは、使える量、管理者が使える機能、使った分の請求の仕方にあります。

この記事では、Claude Codeを使う人の立場から、Teamプランでできること・できないことを整理します。席の種類と料金、メンバーがログインするまでの手順、クラウド実行やCode Reviewなどの機能、管理者が配れる設定、使用量と費用の管理、Enterpriseが必要になる場面の順に説明します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。料金や機能は変わることがあるので、契約の前には公式ページもあわせて確認してください。

Claude CodeとTeamプランの関係

会議室で担当者と開発者がノートPCを見ながら、契約の種類を書いた資料を見比べている場面。画面は二人の方を向いている

Claude Codeは、パソコンの中のファイルを読み書きし、コマンドを実行して、プログラムの作成や修正を進めてくれるAnthropic社のツールです。会社で使うときは、Claudeの法人向けプランに含まれる形で契約します。まずは、契約の考え方を整理します。

単体のプランはなく、席に含まれる

Claude Codeには、単体の料金プランがありません。Team・Enterpriseのどちらも、メンバー1人ぶんの「席(シート)」の中にClaude Codeが含まれています。公式ヘルプでは、Teamは「すべての席に含まれる」、新しい契約やセルフサーブのEnterpriseは「1種類のEnterprise席に含まれ、追加の購入は不要」と説明されています。

そのため、同じ席で、ブラウザやアプリのチャット、仕事を任せるCowork、Claude Codeのすべてを使えます。事務の担当者と開発の担当者で、別々の契約をする必要はありません。

公式の管理者向けドキュメントでも、Claude Codeとclaude.aiを1つの席ごとの契約にまとめられ、自分たちで用意する設備がないことから、TeamかEnterpriseが既定の推奨とされています。

会社でClaude Codeに接続する方法

会社でClaude Codeを使う方法は、TeamやEnterpriseだけではありません。料金の払い方と管理の仕方が違うので、整理しておきます。

接続の方法料金の考え方向いている会社
Team席ごとの月額。席に含まれる使用量の範囲で使い、超えた分は使用クレジットで払える2〜150人。すぐ始めたい会社
Enterprise席の料金に加えて、使った分をAPI料金で払う(新しい契約)監査やアカウントの自動管理が必要な組織
Claude Console(API)使った分だけ。ワークスペースごとに支出の上限を決めるAPI中心で、従量課金にしたい会社
Amazon Bedrockなどのクラウド各クラウドの請求にまとまるすでにAWS・Google Cloud・Azureの管理を使っている会社

このうち、Claude Codeを使う社員と、チャットやCoworkを使う社員を、同じ契約で管理したいなら、TeamかEnterpriseになります。API・クラウド経由の場合は、チャットの画面は含まれません。

claude.aiのアカウントが必要な機能がある

公式ドキュメントには、次の機能はClaude ConsoleのAPIキーやクラウドの認証情報だけでは使えず、claude.aiのアカウントでのログインが必要と書かれています。

  • クラウド上で動かす作業(Claude Codeのクラウド実行)
  • 定期実行(Routines)
  • Code Review
  • Remote Control(スマホやブラウザから手元の作業を操作する機能)
  • Chromeの拡張機能

Amazon Bedrockなどで契約していても、これらを使いたい人にはTeamかEnterpriseの席が要ります。API中心で始める会社は、先に使いたい機能を確かめておくと、契約の手戻りを防げます。

この記事の対象は、TeamとEnterpriseの席で使う場合

以降の説明は、社員がclaude.aiのアカウントでClaude Codeにログインして使う前提です。APIの従量課金やクラウド経由の使い方は、Claude Codeの料金の記事と、導入手順の記事で説明しています。

席の種類と料金

経営者と担当者が席の数と費用を書いた表を見ながら相談している場面。ノートPCは二人の方を向いている

席の料金そのものは、Claudeの料金全体の記事でも説明しています。ここでは、Claude Codeを使う人の視点で、席をどう割り当てるかを中心に整理します。金額はドル建て・税別の、公式の料金ページの表示です。

Teamの標準席と上位席

Teamは2〜150人向けで、席は「標準席(公式の表記はStandard)」と「上位席(Premium)」の2種類です。1つの組織の中で混ぜて契約できます。

標準席上位席
月払い(1人)25ドル125ドル
年払い(1人・1か月あたり)20ドル100ドル
使える量(5時間あたり)Proの1.25倍Proの6.25倍(標準席の5倍)
Claude Code含まれる含まれる
Cowork・チャット含まれる含まれる
最上位モデルのFable使用クレジットで払う週の上限の50%まで追加料金なし

上位席は機能が増えるのではなく、使える量が標準席の5倍になる席です。Claude Codeは、1回の作業でファイルの中身やコマンドの結果、何段階もの推論を扱うため、チャットより使用量を多く消費します。毎日長く使う人だけを上位席にして、そのほかの人は標準席にする、という組み合わせが基本です。

日本では、2026年4月1日から、すべてのプランの料金に10%の消費税が別に加算されています。請求書の税額は円で表示され、適格請求書として発行されます。円での金額の目安は、料金を円で整理した記事にまとめています。

Enterpriseの料金の考え方

Enterpriseは、料金ページによると、1席あたり月20ドル(年払い)で、20席からです。この席の料金に、使った分のAPI料金が加わります。つまり、Teamのように「席の料金に一定の使用量が含まれる」形ではなく、「席は使うための権利で、使った分を従量で払う」形です。年払いのみで、セルフサーブでも営業担当を通す形でも申し込めます。

TeamEnterprise(新しい契約)
席の料金標準席 月25ドル(年払い20ドル)/上位席 月125ドル(年払い100ドル)1席 月20ドル(年払い)
席に含まれる使用量あり(標準席はProの1.25倍、上位席は6.25倍)なし。使った分をAPI料金で払う
人数2〜150人20席から
支払いクレジットカードのみセルフサーブはカードとACH。営業経由は請求書払いも可
毎月のAPIクレジット最大で月500ドル分(Claude Codeには使えない)なし

Enterpriseで使用量に応じて払う場合、席ごとの上限はなく、使った分がAPIの標準料金で請求されます。そのぶん、使いすぎを防ぐには、管理者が組織・席の種類・個人の単位で支出の上限を決めておく必要があります。上限の決め方は、後の「使用量と費用の管理」で説明します。

古いEnterpriseの契約は席の種類が違う

以前のEnterpriseには、「Chat」「Chat + Claude Code」「Premium」などの席の種類があり、席の種類によってはClaude Codeが使えません。公式ヘルプでは、旧契約ではChat + Claude Code席(使用量に応じた課金)とPremium席(席ごとの課金)でClaude Codeが使えると案内されています。すでにEnterpriseを契約している会社は、使いたい人の席にClaude Codeが含まれているか、管理者に確認してください。

誰にどの席を割り当てるか

席を決めるときは、役職ではなく「Claude Codeをどのくらい使うか」で考えると、無駄が出ません。

使い方席の目安理由
Claude Codeを毎日、何時間も使う開発担当上位席標準席だと上限に達して作業が止まりやすい。止まっている時間の人件費の方が高くつく
社内ツールの修正やWebサイトの更新をときどき頼む担当標準席1回の作業が小さければ、標準席の範囲で足りることが多い
チャットやCoworkが中心で、Claude Codeは試す程度標準席席にはClaude Codeが含まれるので、追加の契約はいらない
まだ使い方が分からない担当標準席から数週間使って上限に何度も達する人だけ、上位席に変える

たとえば、年払いで標準席3人・上位席2人なら、席の料金は月260ドル(20ドル×3人+100ドル×2人)です。Claude Codeを毎日使う2人だけが上位席なので、全員を上位席にするより費用を抑えられます。

上位席への変更は、管理者(Admin以上)が「Organization settings」→「Members」で、そのメンバーの「Tier」を選ぶだけでできます。上位席の空きがなければ購入が必要で、差額は日割りですぐに請求されます。上位席から標準席への変更や、席の数を減らす手続きは、次の更新日から反映され、返金はありません。席の追加・削減の詳しい手順は、Teamの記事にまとめています。

あわせて読みたいClaude Teamプランとは?料金・標準席と上位席の違い・Proとの比較と導入手順Claude Team(チームプラン)は、2〜150人の会社やチーム向けの有料プランです。標準席と上位席の料金、人数別の費用の目安、Proとの違い、使える機能、使用量の上限と追加購入、データの扱い、申し込みと席の管理の手順までをまとめました。

席にFableが含まれるかどうか

最上位モデルのFableは、席の種類で扱いが違います。公式ヘルプによると、Teamの上位席では、週の上限のうち50%まで、追加料金なしでFableを使えます。標準席では、Fableは席の使用量に含まれず、最初から使用クレジット(追加の料金)で使う形です。標準席のメンバーがFableを選ぶと、使用クレジットが減ります。

この「50%」は、使える量が50%増えるという意味ではありません。Fableを使った分も、ほかのモデルを使った分も、同じ週の上限から消費されます。日常の作業はSonnetやOpusで進め、難しい作業だけFableに任せるという使い分けを、チームで決めておくと費用を読みやすくなります。

使い始めの手順

開発担当者がノートPCのターミナルでClaude Codeにログインしている場面を、斜め後ろから見た構図

Teamを契約してから、メンバーがClaude Codeを使えるようになるまでの手順を、管理者とメンバーに分けて説明します。

管理者の手順

  1. Teamを契約する会社のメールアドレスで申し込みます。Gmailなど誰でも作れるメールアドレスでは作成できません。席の数と種類、月払いか年払いかを決めます。
  2. メンバーを招待する管理画面から、メンバーの会社のメールアドレスに招待を送ります。招待された人は、招待メールから参加します。
  3. 席の種類を確かめる「Organization settings」→「Members」の「Tier」の列に、メンバーごとの席の種類(標準・上位)が出ます。この列を見られるのは、Admin以上です。
  4. 使用クレジットと上限を決める席の枠を超えて使うかどうか、使うなら月の上限額をいくらにするかを決めます。設定方法は、後の「使用量と費用の管理」で説明します。
  5. 管理設定を配る触ってはいけないファイルや、使わせたくない機能を、管理画面から全員のClaude Codeに配ります。設定方法は「管理者が設定できること」で説明します。

メンバーの手順

メンバーは、Claude Codeをインストールしたうえで、会社のアカウントでログインします。公式ヘルプに載っている手順は次のとおりです。

  1. Claude Codeを入れるターミナルで使う場合は、公式の手順に沿ってインストールします。ターミナルに慣れていない人は、デスクトップアプリのCodeタブから始めることもできます。
  2. claudeと入力して起動するターミナルでclaudeと入力します。別のアカウントでログインしている場合は、先に/loginを実行します。
  3. ログイン方法を選ぶ「Claude account with subscription」を選ぶと、ブラウザが開いて認可の画面になります。
  4. 会社のプランを選んで承認するTeamまたはEnterpriseのプランを選び、「Authorize」をクリックします。これで、その人の席とClaude Codeがつながります。
  5. 状態を確かめるClaude Codeの中で/statusと入力すると、どのアカウントでログインしているか、どの管理設定が効いているかを確認できます。

ログインすると、自分のClaudeアカウントのスキルとプラグインに加えて、組織が配っているスキルとプラグインも自動で読み込まれます。この動作にはClaude Codeのバージョン2.1.273以上が必要です。

VS CodeやJetBrainsでも同じ席で使える

同じ席は、VS Code・Cursorなどのエディタ、JetBrainsのIDE(IntelliJやPyCharmなど)の拡張機能でも使えます。ターミナルと同じTeamのアカウントでログインします。エディタから使った分も、ターミナルと同じ使用量の枠から消費され、同じ方法で課金されます。

ログインでつまずいたとき

症状原因対処
ログイン方法に会社のアカウントの選択肢が出ないClaude Codeのバージョンが古い/logoutを実行し、claude updateで更新して、ターミナルを開き直してからclaudeで入り直す
「You haven't been added to your organization yet」と出るその人の席にClaude Codeが含まれていない(旧Enterpriseの席の種類など)管理者が管理画面で席の種類を確認し、Claude Codeを含む席に変更する
会社ではなく個人のアカウントでログインしている以前の個人のログインが残っている/loginで入り直し、/statusで組織名とメールアドレスを確かめる
会社の席ではなくAPI料金で請求されるANTHROPIC_API_KEYという環境変数が設定され、使うことを承認しているunset ANTHROPIC_API_KEYで外して、/statusで使われている認証を確認する
管理設定が反映されないConsoleのAPIキーでログインしている、またはクラウド向けの環境変数が設定されているclaude doctorの「Managed settings (remote)」の行で状態を確認し、会社のアカウントでログインし直す

APIキーを設定したままだと、席を使わない

公式ドキュメントによると、ANTHROPIC_API_KEYが環境変数に設定されていて、Claude Codeがそのキーを使うことを承認すると、会社の席ではなくAPIキーが優先されます。APIキーに紐づく組織が無効だと、認証に失敗することもあります。以前にAPIを試した人のパソコンでは、まずこの設定がないかを確認してください。

自動実行やCIでは長期トークンを使う

ブラウザでログインできない環境(CIや、定期的に動かすスクリプトなど)では、claude setup-tokenで1年間有効なトークンを発行できます。発行したトークンは、CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKENという環境変数に設定して使います。このトークンは、Pro・Max・Team・Enterpriseのプランが必要で、モデルへの依頼だけができます。Remote Controlのセッションを作ったり、claude.aiのコネクタを取得したりはできません。

個人のアカウントと会社のアカウントを1台のパソコンで使い分けたいときは、アカウントごとに設定の置き場所を分ける方法があります。詳しくは、アカウント切り替えの記事を参照してください。

Teamで使える機能

担当者がノートPCでクラウド上で動いている作業の進み具合を確認している場面を、肩越しに見た構図

Teamの席で使えるClaude Codeの機能を、公式ドキュメントの「プラン別の提供状況」の表をもとに整理します。個人向けのPro・Maxとの違いも、あわせて示します。

機能Pro・MaxTeamEnterprise
クラウド実行(claude.ai/code)○○○(注記あり)
定期実行(Routines)○○○
Remote Control○管理者が有効にした場合管理者が有効にした場合
Channels○管理者が有効にした場合管理者が有効にした場合
Code Review×○○
分析ダッシュボード・貢献指標×○○
サーバー管理設定×○○
SSO×○○
コンピューター操作(画面の操作)○××
SCIM・Compliance API××○
Enterprise Analytics API××○

Enterpriseのクラウド実行には、公式の表に「プレミアム席かChat + Claude Code席が必要」という注記があります。旧契約の席の種類を前提にした注記なので、Enterpriseで使う場合は管理者に確認してください。次に、Teamで特に押さえておきたい機能を説明します。

クラウドで動かす(クラウド実行)

クラウド実行は、自分のパソコンではなく、Anthropicが用意したクラウド上でClaude Codeの作業を動かす機能です。パソコンを閉じても作業が続き、claude.ai/codeやスマホアプリから状況を確認したり、指示を足したりできます。ターミナルからはclaude --cloudで始められます。クラウドの仮想マシンに別の料金はかかりませんが、使用量はプランの枠から消費されます。

コードを扱うには、GitHubとの接続が必要です。公式ドキュメントによると、リポジトリの取得とプルリクエストの作成はGitHubが前提です。GitLabやBitbucketのリポジトリは、手元のリポジトリを丸ごとアップロードする形で送れますが、結果をその場所に書き戻すことはできません。

TeamとEnterpriseには、メンバーの設定の手間を減らす「Quick setup」という組織の設定があります。初期状態ではオフです。オーナーが「Organization settings」→「Claude Code」で「Quick setup」をオンにすると、メンバーはGitHubの接続を簡単にでき、最初の環境(Default)も自動で作られます。

クラウドでの作業を共有するときの公開範囲は、Teamでは「Private(本人のみ)」と「Team(組織のメンバー)」の2つです。Proのように、claude.aiにログインした誰でも見られる公開範囲はありません。

IPアドレスの制限と相性が悪い

クラウド実行は、Anthropicが管理するクラウドからAPIを呼び出します。組織でIPアドレスの許可リストを設定している場合、Anthropicが用意した環境でのクラウド実行は認証エラーになります。Code Reviewや、Anthropicの環境で動かすRoutinesも同じです。公式ドキュメントでは、除外の設定をAnthropicのサポートに依頼するよう案内されています。

定期実行(Routines)

Routinesは、決まった時刻や、GitHubのイベントなどをきっかけに、Claude Codeの作業を自動で動かす機能です。実行はクラウド上のセッションとして動きます。毎朝の依存ライブラリの更新確認や、プルリクエストが開かれたときの確認など、人が毎回頼まなくてもよい作業に向いています。ターミナルからは/scheduleで設定できます。

注意したいのは使用量です。定期実行は、人が見ていない間も動いて、プランの使用量を消費します。公式ドキュメントでは、Claude Code内の定期タスクも、作業していない間に決まった間隔で会話全体を送るため、使用量が増える原因の1つとして挙げられています。不要になった定期実行は止めておきましょう。

手元の作業を外から操作する(Remote Control)

Remote Controlは、自分のパソコンで動いているClaude Codeの作業を、スマホのClaudeアプリやブラウザ(claude.ai/code)から続ける機能です。コードの実行やファイルへのアクセスは、手元のパソコンのままです。

TeamとEnterpriseでは、初期状態でオフです。オーナーが「Claude Codeの管理設定」ページで「Remote Control」のスイッチをオンにして初めて使えます。さらに厳しく管理したい場合は、「Organization settings」→「Capabilities」→「Remote sessions」にある「Require trusted devices」で、登録した端末からのみ使えるようにできます。端末側の管理設定で、この機能を完全に無効にすることもできます。

プルリクエストを自動でレビューする(Code Review)

Code Reviewは、GitHubのプルリクエストをClaudeが自動で確認し、問題がありそうな行にコメントをつける機能です。TeamとEnterpriseで使えます。複数のエージェントが変更内容と周辺のコードを読み、見つけた問題を検証したうえで、重要度の順に報告します。承認や差し戻しはせず、マージの判断は人が行います。

項目内容
設定する人組織のOwner。GitHubのClaude GitHub Appをインストールして、対象のリポジトリを選ぶ
レビューの深さQuick(軽い確認)・Standard(既定)・Deep(最も詳しい)。組織で1つ決め、リポジトリごとに変えられる
実行のタイミング「Once after PR creation(作成時に1回)」「After every push(プッシュのたびに)」「Manual(@claude reviewで手動)」。リポジトリを追加した直後は、費用が最も多くなる「After every push」になっている
費用使用クレジットで、トークンの使用量に応じて請求される。プランに含まれる使用量とは別で、組織に請求される
使えない場合ゼロデータ保持(ZDR)やHIPAA対応の構成を有効にしている組織では使えない

1回あたりの定額料金はなく、変更の大きさや深さで費用が変わります。公式ドキュメントでは、導入前に、月の上限額を決めたうえで、少数のリポジトリで「作成時に1回」または手動で試し、管理画面の「Average cost(平均費用)」を見てから広げるよう案内されています。上限額は、「claude.ai/admin-settings/usage」でCode Reviewのサービスに対して設定します。上限を使い切ると、レビューは自動でスキップされ、プルリクエストにその理由のコメントが付きます。

Code Reviewを組織で有効にしなくても、自分のブランチなら/code-reviewコマンドで、どのプランでも手元のセッションで確認できます。まずはこちらで試して、組織での自動レビューが必要か判断する進め方もあります。

管理者が設定できること

情報システムの担当者がノートPCで管理画面の設定項目を一つずつ確認している場面を、肩越しに見た構図

会社でClaude Codeを使うときの大きな利点は、管理者が設定を一括で配れることです。誰が何を設定できるのかと、設定を配る方法を説明します。

役割ごとにできること

Teamのメンバーには、Primary Owner(主オーナー)、Owner(オーナー)、Admin(管理者)、Member(一般メンバー)の役割があります。Claude Code関連の操作と、必要な役割を整理しました。

操作必要な役割場所
席の購入・削減Owner以上「Organization settings」→「Organization and access」
席の種類(標準・上位)の変更Admin以上「Organization settings」→「Members」
管理設定(サーバー管理設定)の編集Owner以上「Organization settings」→「Claude Code」→「Managed settings」
使用クレジットの有効化・上限の設定Owner以上「Organization settings」→「Usage」
利用状況の分析画面を見るTeamは Owner以上。EnterpriseはAdminもclaude.ai/analytics/claude-code
Remote Control・クラウド実行の許可Ownerclaude.ai/admin-settings/claude-code
Code Reviewの設定Ownerclaude.ai/admin-settings/claude-code
Enterprise Analytics APIのキー発行Primary Owner(Enterpriseのみ)claude.ai/analytics/api-keys

公式ヘルプでは、役割ごとの細かい権限の一覧は見つかりませんでした。上の表は、公式ヘルプとClaude Codeのドキュメントで確認できた範囲です。請求を管理する人と、メンバーや席を管理する人を分けて決めておくと、運用しやすくなります。

管理設定を配る手順

管理者がClaude Codeの設定を全員に配る仕組みを、サーバー管理設定(Server-managed settings)といいます。端末を管理するツール(MDM)がなくても使えるのが特徴です。TeamとEnterpriseで使えます。

  1. 管理画面を開くOwnerかPrimary Ownerで、「Organization settings」→「Claude Code」→「Managed settings」を開きます。アクセス権がない場合は、OwnerかPrimary Ownerに依頼します。
  2. 設定をJSONで書くClaude Codeの設定ファイル(settings.json)で使える設定が、ほとんどそのまま使えます。権限のルールや、フック、環境変数なども書けます。
  3. 保存する保存すると、メンバーのClaude Codeに、次の起動時か、1時間ごとの更新のときに届きます。入力の形式に問題があっても警告が出るだけで、保存はできます。
  4. 届いたかを確かめるメンバーにClaude Codeを再起動してもらい、/permissionsで権限のルールが効いているか、claude doctorの「Managed settings (remote)」の行で届いた状態を確認します。この行は、バージョン2.1.248以上で確認できます。

公式ドキュメントの設定例は次のとおりです。コマンドのcurlによる通信と、環境設定のファイル(.env)や秘密情報のフォルダの読み取りを禁止し、確認を飛ばす設定を使えないようにし、権限のルールを管理設定に書いたものだけに限っています。

{
  "permissions": {
    "deny": [
      "Bash(curl *)",
      "Read(./.env)",
      "Read(./.env.*)",
      "Read(./secrets/**)"
    ],
    "disableBypassPermissionsMode": "disable"
  },
  "allowManagedPermissionRulesOnly": true
}

配れる設定の種類

管理設定で制御できるものを、公式の管理者向けドキュメントの一覧から、中小企業で使いやすいものに絞って紹介します。

やりたいこと使う設定(キー)効果
特定のファイルやコマンドを禁止・許可するpermissions.allow・permissions.denyルールに合う操作を止める、または許可する
個人の設定で権限を緩めさせないallowManagedPermissionRulesOnly権限のルールを、管理設定に書いたものだけにする
確認を飛ばす実行を使えなくするpermissions.disableBypassPermissionsMode確認なしの実行モード(bypass)に入れなくする
外部ツール(MCPサーバー)を制限するallowedMcpServers・deniedMcpServers接続してよいサーバーを決める
使えるモデルを絞るavailableModelsモデルの選択肢を、指定したものだけにする
実行環境を隔離するsandbox.enabled・sandbox.network.allowedDomainsファイルとネットワークの範囲をOSの機能で制限する
古いバージョンの利用を防ぐminimumVersion自動更新が、決めた最低バージョンを下回らないようにする
会社共通の指示を渡すclaudeMd全員のセッションで読み込まれる指示文を配る

最初から多くを設定する必要はありません。まず、秘密情報のファイルの読み取り禁止と、確認を飛ばす実行の禁止の2つから始めるのが現実的です。利用状況を見ながら、必要になったルールを足していきます。

会社共通の指示と、スキルの配布

会社として毎回伝えたいこと(社名の表記、触ってはいけない領域、書き方の決まりなど)は、CLAUDE.mdという指示のファイルに書きます。管理設定のclaudeMdに書くと、全員のセッションで読み込まれます。この方法で配った指示は、バージョン2.1.260以降では、利用者の承認の画面を出さずに適用されます。

また、「見積書のチェック手順」のように、繰り返す作業の手順は、スキルとして組織に配れます。メンバーがClaude Codeにログインすると、組織が配ったスキルとプラグインも自動で読み込まれます。スキルの作り方は、Claude Codeのスキルの記事で説明しています。

ログインできる組織を限定する

社員が個人のアカウントでClaude Codeを使ってしまうのを防ぎたい場合は、管理設定にforceLoginMethodとforceLoginOrgUUIDを入れます。forceLoginOrgUUIDには、claude.aiの管理画面に表示される組織のIDを入れます。会社の組織以外のclaude.aiアカウントでログインしようとすると、エラーになります。

この制限をかけている端末では、ANTHROPIC_API_KEYなどの環境変数による認証も、起動時にブロックされます。ただし、公式ドキュメントでは、サーバー管理設定は「すでに組織にログインしているアカウント」にしか届かないため、最初のログインを制限するには、端末の管理ツールで配る方法を併用するよう案内されています。

管理設定の限界と、端末側の設定との併用

サーバー管理設定は、公式ドキュメントで「セキュリティの境界ではなく、利用者側で動く制御」と説明されています。知っておきたい点を整理しました。

場面どうなるか
組織のメンバー全員への適用設定は組織の全員に同じ内容で適用される。グループごとの出し分けには、現在は対応していない
管理されていない端末利用者が、管理者権限がなくても回避できる場合がある
ConsoleのAPIキーで使う場合別の組織の扱いになるため、claude.aiの管理画面の設定は届かない
クラウドのBedrockなどを使う場合設定は届かない。クラウド側の仕組みや、端末側の管理設定を使う
ネットワークにつながらない場合前回取得した設定が使われる。一度も取得していなければ、サーバー管理設定なしで起動する
フックなどを含む設定を配った場合対話型の起動のときに、利用者に確認の画面が出る。拒否するとClaude Codeが終了する

最後の行は、運用に影響します。フックのように、コマンドを実行する設定を配ると、利用者は内容を確認して承認する必要があります。配る前に、その旨をメンバーに伝えておきましょう。

端末にMDMを入れている会社は、macOSの設定ファイル、Windowsのレジストリ、各OSのmanaged-settings.jsonで、より改ざんされにくい形で設定を配れます。ただし、既定では、サーバー管理設定が設定を届けている間は、端末側の設定は(一部のキーを除いて)読まれません。両方を使う場合は、同じ内容を両方に書いておく必要があります。起動のたびに最新の設定を必須にしたい場合は、forceRemoteSettingsRefreshをtrueにします。この場合、設定を取得できないとClaude Codeは起動しないので、ネットワークの許可を先に確認しておきます。

あわせて読みたいClaude Codeの導入手順|契約・社内ルール・管理設定・効果測定までClaude Codeを会社で導入するときの進め方を、最初に任せる仕事の選び方、契約の選び方、試験導入の手順、管理者が設定できること、費用と効果の測り方、社内への展開と研修の順にまとめました。2026年10月時点の公式情報をもとにしています。

使用量と費用の管理

担当者がノートPCで使用量のグラフと費用の一覧を確認している場面を、肩越しに見た構図

Teamでは、費用は席の料金で決まっています。そのうえで、使用量の上限と、超えたときの追加の費用の管理が、運用の中心になります。

席の枠は1人ずつで、チャットと共有

公式ドキュメントによると、TeamとEnterprise(席ごとの契約)では、各メンバーのClaude Codeの使用量は、その人の席の枠から消費されます。枠は、5時間ごとに戻る枠と、週ごとの枠の2つで、チャットやCoworkと共通です。枠の大きさは、標準席・上位席で違います。

上限は、メンバー1人ずつに決まっています。ある人が上限に達しても、ほかの人には影響しません。逆に、使っていない人の余りを、多く使う人に回すこともできません。使用量の偏りが大きいなら、その人の席を上位席にします。

公式には、枠の具体的な量(何時間・何回)が数字で示されていません。「1日◯時間使える」といった数字は、公式のものではありません。まず少人数で1〜2か月使い、上限に達する頻度を記録して、席の構成を決めるのが確実です。

上限に達したときのメッセージの見分け方

メンバーから「止まった」と相談されたとき、管理者はメッセージから原因を見分けられます。公式ドキュメントでは、次のように整理されています。

メッセージ意味管理者の対応
You've hit your session limit/weekly limit席の枠(5時間/週)を使い切った。すべてのモデルで共通のため、モデルを切り替えても使えるようにならないリセットを待つか、使用クレジットを有効にする。使う頻度が高いなら上位席を検討する
You've hit your Opus limit/Sonnet limitモデルの種類ごとの上限に達した別の種類のモデルに切り替えれば、作業を続けられる
individual spend limit/org's monthly spend limit/team's shared budget使用クレジットの支出が、設定した上限に達したメッセージに書かれた上限を、「Organization settings」→「Usage」で引き上げる

最後の行のように、使用クレジットの上限に達した場合は、メッセージに「どの上限か」が書かれています。管理者は、それを見て、個人の上限を上げるのか、組織全体の上限を上げるのかを判断します。

使用クレジットで枠を超えて使う

使用クレジットは、席の枠を使い切ったあとも、作業を止めずに続けるための追加の使用量です。チャット・Cowork・Claude Codeのどれにも使えます。料金は、標準のAPI料金で計算されます。Teamでは、オーナーが次の手順で有効にします。

  1. 使用量の設定を開くOwnerかPrimary Ownerで、「Organization settings」→「Usage」を開きます。
  2. 有効にして支払う「Usage credits」の横の「Enable」をクリックし、案内に沿って支払います。Teamでは、クレジットを先に購入しておく形です。
  3. 自動の補充を決める「Reload when balance reaches」で、残高がいくらを下回ったら、いくら追加するかを決めます。
  4. 組織全体の月の上限を決める組織全体で、月にいくらまで使えるかを設定します。
  5. 使える人を決める特定のメンバーだけに使わせるか、組織全員に使わせるかを選びます。

有効にしても、自分で設定しない限り、勝手に費用が増えることはありません。最初は小さめの月額上限で始め、1か月分の使用額を見てから調整するのがおすすめです。

毎月のAPIクレジットは、Claude Codeの追加枠ではない

Teamには、毎月のAPIクレジット(標準席1人20ドル、上位席1人100ドル、組織で最大500ドル)が付きます。しかし公式ヘルプでは、このクレジットはClaude Codeやアプリの使用量には使えないと明記されています。上限を超えて使うための使用クレジットとは別物です。自社のアプリをAPIで作るときの試作に使うものです。

支出の上限を決める単位

使用クレジットの支出には、いくつかの単位で上限を決められます。どれか1つでも上限に達すると、その範囲のメンバーは止まります。

単位TeamEnterprise(席ごとの契約)設定する場所
組織全体の月の上限○○「Usage and spend limits」→「Adjust limit」
席の種類ごと(標準・上位)×○「By group」タブ
グループごと記載が分かれている○グループの設定(別の公式記事)
1人ごと○○「Spend limits by user」→「Edit limit」

グループごとの上限は、Claude Codeのドキュメントでは「TeamとEnterprise」、使用クレジットのヘルプでは「Enterprise」の機能として書かれていて、記載が分かれています。Teamで必要な場合は、管理画面に項目があるかを確かめてください。

席ごとの契約のEnterpriseでは、使用クレジットの使用額は、月末にその月の使用実績で請求されます。Teamでは、先にクレジットを購入して、残高から使われる形です。

1人ごとの上限に達したメンバーは、月末まで使用クレジットが止まります。この画面では、メンバーごとの今月の使用額(MTD Spend)も見られます。なお、上限の確認は1回の依頼の前に行われるため、1回の依頼が上限を少し超えることがあります。そのあとの依頼が止まります。

メンバーからの申請の流れ

使用クレジットを使いたくても、請求の権限を持たないメンバーは、自分では有効にできません。そうしたメンバーが、Claude Codeの中で/usage-creditsを実行すると、確認のあとで、組織の管理者に利用の申請が送られます。請求の権限があるメンバーが実行した場合は、組織の使用量の設定画面がブラウザで開きます。

席ごとの契約のEnterpriseでは、上限に達したメンバーの画面に「Request usage credits」のリンクが出ます。席の種類を標準から上位に変える申請か、使用クレジットを有効にする申請を選べます。管理者は、「Organization settings」→「Usage」の「Review requests」で内容を確認し、「Increase limit」で承認します。申請の機能を使いたくない場合は、同じ画面の下の「Usage credit requests」をオフにできます。管理者には、未対応の申請をまとめた通知メールが毎日届きます。

利用状況と費用を見る場所

見たいこと見る場所分かること
自分の使用状況Claude Code内の/usage使用量のグラフと、スキル・サブエージェント・MCPサーバーごとの使用量の割合。そのパソコンの記録から計算される
チームの利用状況claude.ai/analytics/claude-code1日の利用者数、セッション数、受け入れられたコードの行数、提案の受け入れ率
1人ごとの費用「Settings」→「Analytics」の「How much is Claude costing?」→「Export spend report」メンバー別・モデル別の使用量と推定の支出(CSV)。毎日、1日遅れで更新される
Code Reviewの費用claude.ai/analytics/code-reviewレビューしたプルリクエストの数、今月の費用、リポジトリごとの内訳
1人ごとの使用量(プログラムから)Enterprise Analytics APIEnterpriseのみ。Primary Ownerがキーを発行する

注意したいのは、利用額のレポートに載るのは、使用クレジットの支出だという点です。席の枠の中で使った分は、ドルでは計測されません。Enterpriseの席ごとの契約でも、載るのは枠を超えた分だけです。「誰が、どのくらい使っているか」を把握したいときは、分析ダッシュボードの利用者数や、/usageの内訳と合わせて見ます。

利用状況の分析画面を見られる役割は、公式ヘルプでは、TeamはOwnerとPrimary Owner、EnterpriseはAdminも見られる(ただし支出以外)と書かれています。Claude Codeのドキュメントには「AdminとOwnerが見られる」とあるので、Teamの管理者が画面を開けない場合は、役割を確認してください。

貢献指標を出すための設定

分析ダッシュボードでは、利用者数などの「利用状況」は、TeamとEnterpriseのすべてのアカウントで確認できます。一方、「Claude Codeの支援を受けて作られたプルリクエストの数と行数」を示す貢献指標(公開ベータ)は、GitHubとの連携が必要です。

  1. GitHubアプリを入れるGitHubの管理者が、組織のGitHubアカウントにClaude GitHub Appをインストールします。
  2. Claude Codeの分析を有効にするClaudeの組織のOwnerが、claude.ai/admin-settings/claude-codeで、Claude Codeの分析機能をオンにします。
  3. GitHubの分析をオンにする同じページの「GitHub analytics」のスイッチをオンにします。
  4. GitHubで認証する認証の手順を進め、分析の対象にするGitHubの組織を選びます。

データは、有効にしてから通常24時間以内に表示され、毎日更新されます。対象は、github.comにあるリポジトリです。GitHub Enterprise Serverのリポジトリでは、利用状況のみが表示されます。ゼロデータ保持を有効にした組織では、貢献指標は使えません。

貢献指標は「控えめな見積もり」

公式ドキュメントでは、貢献指標は、Claude Codeが関わったと確信できる行とプルリクエストだけを数える、意図的に控えめな指標だと説明されています。大きく書き換えた部分(元の出力から20%を超える差)は、Claude Codeの分として数えられません。また、事務や企画の作業の効果は測れません。導入効果を説明するときは、自社で記録した作業時間と組み合わせてください。

費用の目安と、予算の立て方

公式ドキュメントには、企業での導入実績として、開発者1人あたり、1稼働日あたり平均約13ドル、1か月で150〜250ドルという目安が載っています。利用者の9割は、1稼働日30ドル未満です。この数字は、APIの料金で計算した値で、Teamの席の料金とは別の物差しです。使い方で大きく変わるため、公式も、まず少人数で試して、実際の使用量を基準にしてから広げるよう案内しています。

公式ドキュメントでは、予算を立てるときは、チャットだけの席より、Claude Codeを使う席を多めに見込むよう注意されています。1回の不具合調査で、チャットの1日分以上を使うことがあるためです。

導入を進める順番の例を、次に示します。

  1. 2〜3人で1〜2か月試す全員を標準席にして、毎日使う人を決めます。上限に達した回数と、使用クレジットの使用額を記録します。
  2. 席の構成を決める上限に何度も達した人を上位席にします。使用クレジットは、組織と1人ごとの月額上限を決めて有効にします。
  3. 管理設定を配る禁止するファイルやコマンド、使えるモデルを決めて、管理画面から配ります。
  4. 月に1回、見直す支出レポートとダッシュボードを見て、使われていない席や、上限に当たる人を確認します。

使われていない席は、更新日の前に確認します。席の削減は更新日から反映され、返金がないためです。

Enterpriseが必要になるとき

会議室で経営者と情報システムの担当者がノートPCに映したプランの比較表を見ながら相談している場面

多くの中小企業では、Teamで足りることが多いでしょう。ただし、社内の規程や契約上の理由で、Teamにない機能が必要になる場合があります。

Teamに含まれないもの

公式の料金ページには、Teamに含まれないものとして、次の項目が挙げられています。

Teamにないもの何のための機能か
SCIM社内のアカウント管理システムと連携して、入社・退職に合わせてアカウントを自動で作成・停止する
監査ログ誰が何をしたかの記録を残して確認する
Compliance API利用の記録を、社内の監視や保管のシステムに取り込む
データ保持期間の設定組織が会話などのデータを残す期間を自分で決める
役割ごとのアクセス管理細かい権限を、役割に応じて割り当てる(記載が分かれているため後述)
HIPAA対応米国の医療情報の規制に対応した構成
請求書払い・銀行振込カード以外の支払い方法

Enterpriseには、これらに加えて、ネットワーク単位のアクセス制御とIPアドレスの許可リスト、Claude Security(ベータ版)などが含まれます。Claude Codeに関しては、Enterpriseでは、端末に設定を配らなくても、管理者の画面から、モデルを個別に使えなくする設定、新しいセッションの既定のモデル、役割ごとの思考の深さ(エフォート)の上限を決められると、公式の管理者向けドキュメントに書かれています。

公式ページで記載が分かれている機能

「役割ごとの権限」「ドメインキャプチャ(会社のドメインのアカウントを自動でチームに入れる機能)」「JIT(初回ログイン時の自動登録)」について、Teamのヘルプでは含まれると書かれている一方、料金ページではTeamに含まれないとされています。2026年10月時点で記載が分かれているため、これらが必須の場合は、契約前にAnthropicに確認してください。

どちらを選ぶかの判断

状況おすすめ考え方
数人〜数十人で、まず使い始めたいTeam席の料金に使用量が含まれ、毎月の費用を読みやすい。管理設定・分析・SSOも使える
Claude Codeを毎日使う人と、あまり使わない人が混ざるTeam(標準席+上位席)使う人だけ上位席にして、費用を抑える
社員が150人を超えるEnterpriseTeamは150席まで
入退社に合わせてアカウントを自動で管理したいEnterpriseSCIMが必要
操作の記録(監査ログ)を残す規程があるEnterpriseTeamには監査ログがない
請求書払いが必須Enterprise(営業担当経由)Teamはカード払いのみ
使う人と使わない人の差が大きい大規模な組織Enterpriseも検討使った分だけ払うため、使わない席に使用量の費用がかからない

迷うときは、Teamで数か月使い、メンバーごとの使い方を見てから判断すると失敗が少なくなります。TeamからEnterpriseへは、今の組織をそのまま切り替える手順が公式ヘルプに用意されています。会話の履歴、プロジェクト、メンバーと役割、一部の設定は引き継がれます。ただし、セルフサーブの手続きで切り替えると元に戻せず、20席以上が必要です。また、毎月のAPIクレジットは対象外になり、スキルやコード実行、Claude in Chromeなどの機能は、切り替え後に初期状態でオフになります(データは残り、有効にすると戻ります)。くわしくは、Enterpriseの記事を参照してください。

あわせて読みたいClaude Enterpriseとは?料金の仕組み・Teamとの違い・導入の流れを解説Claude Enterpriseは、大きな組織向けのClaudeの法人プランです。1席あたりの料金と利用料(API料金)の2本立ての料金の仕組み、セルフサーブと営業経由の違い、使える管理・セキュリティ機能、Teamとの違い、導入とTeamからの移行の手順までをまとめました。

よくある質問

Claude Code用の席は、別に買う必要がありますか?

必要ありません。Teamでは、標準席・上位席のどちらにもClaude Codeが含まれます。新しい契約やセルフサーブのEnterpriseでも、1種類の席にClaude Codeが含まれています。ただし、旧契約のEnterpriseには、Claude Codeが使えない席の種類があるので、管理者に確認してください。

標準席と上位席で、使える機能は違いますか?

Claude Codeの機能は同じです。違いは使える量で、上位席は標準席の5倍です。ほかに、最上位モデルのFableが、上位席では週の上限の50%まで追加料金なしで使えるのに対し、標準席では使用クレジットで払う点が違います。

Teamは何人から契約できますか?

2人から150人までです。1人だけで使うならPro・Max、150人を超えるならEnterpriseです。Enterpriseは20席から契約できます。

TeamとEnterpriseで、Claude Codeの機能に差はありますか?

Claude Code本体の機能は同じです。差は、管理と記録の機能にあります。EnterpriseにはSCIM、監査ログ、Compliance API、データ保持期間の設定、IPアドレスの許可リストなどがあり、使用量の払い方も、使った分をAPI料金で払う形になります。

会社のアカウントでログインできているか、どう確かめますか?

Claude Code内で/statusを実行します。ログインしているアカウントの組織名とメールアドレス、有効な管理設定の情報が表示されます。会社の組織以外でログインできないようにしたい場合は、管理者が管理設定でログインできる組織を限定できます。

管理設定を配ると、すぐ全員に反映されますか?

メンバーのClaude Codeは、起動時に設定を取得し、使用中は1時間ごとに更新します。そのため、起動中のセッションには、最大で1時間ほどかかります。多くの更新は再起動なしで反映されますが、modelの設定など、次の起動時にだけ反映されるものもあります。

部署ごとに、管理設定を変えられますか?

サーバー管理設定は、現在は組織の全員に同じ内容が適用され、グループごとの設定には対応していません。部署ごとに変えたい場合は、プロジェクトの設定ファイルや、端末側の管理設定で調整します。

使用量の上限に達したらどうなりますか?

使用クレジットを有効にしていなければ、リセットの時刻まで待つことになります。有効にしていれば、設定した上限額までは、枠を超えて使い続けられます。「session limit」「weekly limit」のメッセージは、モデルを切り替えても解消されません。

1人が使いすぎると、ほかの人が使えなくなりますか?

なりません。席の枠は1人ずつで、ほかのメンバーには影響しません。ただし、使用クレジットの組織全体の月額上限は共通なので、誰かが多く使うと、組織全体の上限に早く達することはあります。

Claude Codeに入力したコードは、AIの学習に使われますか?

公式の管理者向けドキュメントによると、Team・Enterprise・API・クラウド経由の契約では、Anthropicは入力したコードやプロンプトでモデルを学習しません。個人向けのプランでは、設定で選ぶ形です。くわしい扱いは、セキュリティの記事にまとめています。

毎月のAPIクレジットで、Claude Codeの上限を超えて使えますか?

使えません。Teamの毎月のAPIクレジットは、Claude Codeやアプリには使えないと、公式ヘルプに書かれています。上限を超えて使いたいときは、使用クレジットを有効にします。

社員のスマホからClaude Codeを使えますか?

クラウド実行は、スマホのClaudeアプリから状況を確認したり、指示を足したりできます。手元のパソコンの作業を外から操作するRemote Controlは、TeamとEnterpriseでは、管理者が有効にした場合に使えます。

席を減らしたり、メンバーを外したりしたら返金されますか?

返金されません。席の削減は、次の更新日から反映されます。メンバーを外しても、その席は空くだけで、料金は変わりません。次回の請求を減らしたい場合は、更新日の前に席の総数を減らしてください。

日本円ではいくらですか?

公式の料金ページはドル建て・税別の表示です。日本では、2026年4月1日から10%の消費税が加わります。円での金額は、為替やカード会社のレートで変わります。契約画面(claude.ai/upgrade)で、自分の地域の表示を確認してください。

まとめ

この記事のまとめ

  • Claude Code単体のプランはなく、Teamの標準席・上位席、Enterpriseの席に含まれる
  • 標準席は月25ドル(年払い20ドル)、上位席は月125ドル(年払い100ドル)。上位席は使える量が標準席の5倍で、毎日長く使う人だけに割り当てる
  • メンバーはclaudeを起動し、「Claude account with subscription」で会社のアカウントにログインする。APIキーの環境変数が残っていると、席ではなくAPI料金になる
  • 管理者は、「Managed settings」から、禁止するファイルや使えるモデルなどを全員に配れる。全員に同じ設定が届き、管理されていない端末では回避される場合がある
  • 席の枠は1人ずつで、チャット・Coworkと共通。超えて使うには使用クレジットを有効にし、組織と1人ごとに上限額を決める
  • SCIM・監査ログ・Compliance API・請求書払いが必要ならEnterpriseを検討する

Teamプランは、Claude Codeを会社で使い始めるための、費用の読みやすい入口です。まずは2〜3人で、標準席から始めて、上限に達した回数と使用額を記録しながら、席の構成と上限額を決めていくのが確実です。

管理設定の内容や、触らせてよい範囲、社員への使い方の説明など、導入の段階では決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典