Codex

Codexとは?OpenAIのAIエージェントでできること・料金・始め方を解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Codexとは何か(ChatGPTとの違い・名前の意味・Claude Codeとの違い)
  • 使える場所(ChatGPTデスクトップアプリ・CLI・IDE拡張・クラウド)と選び方
  • できること・向いていない仕事
  • 料金と使えるプラン、使用量の上限の考え方
  • 始め方と、最初に頼むと良い仕事
  • 社内で使うときに決めておきたい権限とルール
目次
  1. Codexとは
  2. OpenAIのAIエージェント
  3. Codexの作業の進め方
  4. ChatGPTとの違い
  5. 使い分けの例
  6. どんな人に向いているか
  7. 名前の意味・読み方
  8. 2026年の主な変化
  9. Claude Codeとの違い
  10. Codexを使える場所
  11. ChatGPTデスクトップアプリ
  12. Codex CLI
  13. IDE拡張
  14. Codex Cloud
  15. スマホから使う
  16. どこから始めればいいか
  17. 設定は共通
  18. Codexでできること
  19. コードを書く・直す
  20. プログラムの中身を説明してもらう
  21. プルリクエストの作成・レビュー
  22. ファイル整理・資料づくり
  23. ブラウザ・パソコンの操作
  24. 作業を予約する
  25. ほかのエージェントからの乗り換え
  26. プロジェクトで仕事をまとめる
  27. スキルで手順を使い回す
  28. 大きな作業を手分けする
  29. そのほかの機能
  30. 向いていない仕事
  31. 料金と使えるプラン
  32. ChatGPTのプランに含まれる
  33. 使用量の上限
  34. トークンとクレジット
  35. Businessで社員に使わせる場合の考え方
  36. 速度を上げるモードと使用量
  37. 使用量を長持ちさせるコツ
  38. 上限に達したときの選択肢
  39. APIキーで使う場合
  40. Proの3つの価格帯
  41. どのプランを選べばいいか
  42. Codexの始め方
  43. CLIで始める場合
  44. 初日にやっておくこと
  45. 最初に頼むと良い仕事
  46. 依頼の書き方
  47. うまく動かないときは
  48. AGENTS.md で毎回の指示をまとめる
  49. 業務での使い方
  50. 社内の小さな業務ツールを作る・直す
  51. 引き継いだシステムを読み解く
  52. Webサイトの修正
  53. 例:月次の集計を小さなツールにする
  54. 社内ツールを作るときに決めておくこと
  55. 外部に頼む前の資料づくり
  56. ChatGPT Workと組み合わせる
  57. 非エンジニアが使うときの現実的な線引き
  58. 任せる作業の見つけ方
  59. 効果の測り方
  60. 会社で使うときの注意点
  61. サンドボックスと承認の設定
  62. データの扱い
  63. 秘密情報を渡さない
  64. 外から入ってくる指示に注意する
  65. 管理者が決められること
  66. 個人のプランとBusinessの違い
  67. 確認する人の時間を見込む
  68. 作業を元に戻せるようにしておく
  69. Codex Cloudのネットワークの扱い
  70. 社内ルールに入れておくこと
  71. 社内に広げるときの進め方
  72. よくある質問
  73. まとめ

「Codex(コーデックス)という名前をよく聞くけれど、ChatGPTと何が違うのか分からない」「エンジニアでなくても使えるのだろうか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

Codexは、OpenAIが提供するAIエージェントです。ChatGPTのように質問に答えるだけでなく、パソコンの中のファイルを読み書きし、コマンドを動かして、頼まれた作業を最後まで進めてくれます。もともとはプログラミング向けの道具として始まりましたが、2026年7月からはChatGPTのデスクトップアプリの一部になり、ChatGPTの契約があれば使えるようになっています。

この記事では、Codexとは何か、ChatGPTやClaude Codeとの違い、使える場所、できること、料金とプラン、始め方、業務での使い方、会社で使うときの注意点までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。料金やモデル(AIの種類)はよく変わるので、契約や社内の稟議の前には公式ページもあわせて確認してください。

Codexとは

ノートPCに向かい、AIに頼んだ作業の進み具合を確かめる会社員

OpenAIのAIエージェント

Codexは、ChatGPTを提供しているOpenAIのAIエージェントです。AIエージェントとは、人が指示した目的に向けて、AIが自分で手順を考え、道具を使いながら作業を進める仕組みのことです。

たとえば「このWebサイトの問い合わせフォームに、電話番号の入力欄を追加して」と頼むと、Codexは関係するファイルを探して中身を読み、どこをどう直せばよいかを考え、ファイルを書き換え、動作を確かめるコマンドを実行し、何を変えたかを報告します。人がやるのは、目的を伝えることと、できあがった変更を確認することです。

Codexの作業の進め方

Codexに作業を頼むと、おおよそ次の順で進みます。途中で何をしているかは画面に表示されるので、方向がずれていればその場で止めたり、指示を足したりできます。

  1. 依頼を受け取る「問い合わせフォームに電話番号の欄を追加して」のように、目的を伝えます。
  2. 調べる関係しそうなファイルを探し、中身を読んで、いまの作りを把握します。
  3. 進め方を考えるどのファイルをどう変えるかを決めます。大きな作業では、先に計画を示すこともあります。
  4. 変更するファイルを書き換えます。決められた範囲を超える操作が必要なときは、許可を求めます。
  5. 確かめるテストを動かしたり、画面を表示したりして、変更が正しく動くかを確認します。うまくいかなければ直して、もう一度確かめます。
  6. 報告する何をどう変えたか、確認した結果、残っている課題をまとめて報告します。

ChatGPTとの違い

ChatGPTのふつうのチャットは、質問すると答えが文章で返ってきます。プログラムの直し方を聞けば、修正後のコードを見せてくれますが、それを実際のファイルに貼り付けて動かすのは人の仕事です。

Codexは、その「貼り付けて動かす」ところまで自分で行います。ChatGPTは答えを返す道具、Codexは手を動かす道具と考えると分かりやすいでしょう。人がコピーと貼り付けを繰り返す手間がなくなるぶん、何十ものファイルにまたがる作業や、試して直してを繰り返す作業で差が大きくなります。

ChatGPT(チャット)Codex
頼み方質問や相談を書くやってほしい作業と、完成の形を伝える
触れる範囲会話に貼った文章やファイル指定したフォルダやリポジトリ(プログラム一式)のファイル、コマンド
返ってくるもの文章による回答、コードの例実際に書き換えたファイル、実行結果、変更点のまとめ
人がやること回答を読んで、自分で反映する変更内容を確認して、採用するか決める
向いている仕事調べもの、文章の下書き、考えの整理プログラムの作成・修正、ファイルの整理、決まった手順の作業

使い分けの例

同じ「Webサイトの問い合わせフォーム」の話でも、何をしたいかで使う道具が変わります。

やりたいこと使う道具
問い合わせフォームにどんな項目を置くべきか相談したいChatGPTのChat
競合のフォームを調べて、比較表を作ってほしいChatGPT Work
自社サイトのフォームに、実際に電話番号の欄を追加してほしいCodex
フォームの変更を、公開前にほかの人の目でもチェックしたいCodex(コードレビュー)

どんな人に向いているか

こんな人Codexの使いどころ
社内のエンジニア・開発担当機能の追加、不具合の修正、テストの作成、プルリクエストのレビュー
Webサイトを自社で管理している担当者文言の差し替え、ページの追加、表示の崩れの修正
システムを引き継いだ担当者中身の説明、改修を外部に頼むときの資料づくり
Excelや手作業での集計が多い部署集計やデータ加工を小さなツールにする
ChatGPTをすでに使っている会社追加の契約なしで、作業を任せる使い方を試せる

名前の意味・読み方

Codexは「コーデックス」と読みます。英語の codex は、もともと「写本」や「古い書物」を意味する言葉です。プログラムのコード(code)を連想させる名前でもあります。

なお、OpenAIは2021年にも「Codex」という名前で、コードを書くためのAIモデルを発表しています。いまのCodexは、それとは別の、作業を進めるAIエージェントの製品です。ネットで古い記事を読むときは、どちらの話なのかに注意してください。

2026年の主な変化

Codexは2026年に入ってから大きく変わりました。公式の更新履歴(チェンジログ)で確かめられた主な出来事は次のとおりです。

時期出来事
2026年4月23日GPT-5.5がCodexで使えるようになり、多くの作業で推奨のモデルに
2026年7月9日CodexがChatGPTのデスクトップアプリ(Mac・Windows)の一部に。これまでのCodexアプリの利用者は、プロジェクトや設定を引き継いだまま更新できる
2026年8月11日Linux版のChatGPTデスクトップアプリがプレビューとして公開。Claude CodeやCursorの設定を取り込む機能も追加
2026年9月22日新しいモデル「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」の提供開始。FreeとGoでもデスクトップアプリでLunaを使える
2026年9月29日「GPT-6.1 Sol」の提供開始
2026年10月14日ChatGPTでログインして使うCodexからGPT-5.5が退役(APIキーで使う場合は対象外)

2026年10月時点の公式のモデルのページでは、Plus・Pro・Business・Enterprise・EduではGPT-6.1 Sol、FreeとGoではデスクトップアプリでGPT-6 Lunaを選ぶよう案内されています。複雑な作業にはSol、決まった作業をたくさんこなすにはLuna、という使い分けです。モデルの名前は短い期間で変わるので、使うときはアプリのモデル選択の画面で確認してください。

「ChatGPT Work」とCodexの関係

いまのChatGPTのデスクトップアプリでは、「ChatGPT」と「Codex」を切り替えて使います。ChatGPTの中にはさらに「Chat(チャット)」と「Work」の切り替えがあり、Workは調べもの・分析・文書やスライド・表計算などの成果物づくり向け、Codexはプログラムの開発向けと案内されています。公式の料金ページでは、ChatGPT WorkとCodexは同じ使用量の上限を共有すると説明されています。

Claude Codeとの違い

Codexとよく比べられるのが、Anthropicの「Claude Code」です。どちらも、AIがファイルを読み書きし、コマンドを動かして作業を進めるAIエージェントで、できることの方向性はよく似ています。違いは、提供している会社、契約の入口、設定ファイルの名前などです。

CodexClaude Code
提供元OpenAIAnthropic
契約の入口ChatGPTのプラン(Plus・Pro・Businessなど)、またはOpenAIのAPIキーClaudeの有料プラン(Pro・Max・Teamなど)、またはClaude Console(API)
使える場所ChatGPTデスクトップアプリ、CLI、IDE拡張、クラウド(Web・スマホ)ターミナル、IDE拡張、Claudeデスクトップアプリ、Web
毎回の指示を書くファイルAGENTS.mdCLAUDE.md
主なモデルOpenAIのGPTシリーズAnthropicのClaudeシリーズ

どちらを選ぶかは、性能の細かな差よりも、すでに会社で契約しているサービスや、社内で標準にしたいサービスで決めるのが現実的です。ChatGPTを全社で使っているならCodex、Claudeを使っているならClaude Code、という選び方です。両方を使い分けている会社もあります。ChatGPTのデスクトップアプリには、Claude Codeの指示や設定を取り込む機能も用意されています。

あわせて読みたいCodex vs Claude Code徹底比較|料金・機能・安全性の違いと選び方OpenAIのCodexとAnthropicのClaude Codeを、料金・使える場所・機能・安全性・社内での使いやすさで比べました。2026年10月時点の公式情報をもとに、違いの一覧表、目的別の選び方、両方を使い分けるときの考え方まで、非エンジニアにも分かる言葉でまとめています。

Codexを使える場所

机の上のノートPCとデスクトップPCを見比べる担当者

Codexは、いくつかの場所から使えます。どこから使っても同じアカウント・同じ契約で、使用量も共通です。

ChatGPTデスクトップアプリ

いちばん手軽な入口が、ChatGPTのデスクトップアプリです。MacとWindowsに対応し、Linux版はプレビューとして提供されています(Ubuntu 24.04 LTS・26.04 LTS、Debian 13、Fedora 43・44、Arch Linux。x64とARM64)。2026年7月に、以前の「Codexアプリ」はこのアプリに統合されました。

アプリの中では、目的によって3つの使い方を切り替えます。公式ドキュメントの説明を整理すると次のとおりです。

切り替え使うとき例
Chat質問や相談をやりとりしたいとき質問する、Web検索、アイデア出し、メッセージの下書き
ChatGPT Work目的を伝えて、確認できる成果物を作ってほしいときスライドを作る、ファイルを分析する、報告書の下書き、計画づくり
Codex開発の道具や技術的な詳細を使いたいとき不具合の調査、テストの実行、プルリクエストのレビュー、機能の実装

公式ドキュメントでは、デスクトップアプリを使う理由として、すべての会話を見渡しながら複数の仕事を行き来できること、文書・表計算・画像などのファイルを同じ画面で作って確認できること、ブラウザやパソコンのアプリ、プラグインを使って作業できることが挙げられています。紹介されている使い方の例には、カレンダーやメールをもとにした毎朝の仕事のまとめ、データの分析とグラフ化、散らばった資料からの企画書づくり、乱れたデータの整理、意見の取りまとめなどがあります。

アプリでは、作業するフォルダを選んで、会話で作業を頼みます。公式ドキュメントでは、複数のプロジェクトを並行して進める、文書や表計算などのファイルを作って中身を確認する、ブラウザやパソコンのアプリを使う、作業を予約して定期的に動かす、といった使い方が紹介されています。エンジニアでない方は、まずここから始めるのがおすすめです。

Codex CLI

CLIは、ターミナル(黒い画面)から文字のコマンドで使う方法です。使うモデル、考える深さ、権限、実行してよいコマンドなどを細かく決めたい人や、自動化の仕組み(CI)に組み込みたい人向けです。codex exec というコマンドを使うと、人が操作しなくても決まった作業を流せます。

CLIの入れ方は、公式ドキュメントで次の方法が案内されています。

環境入れ方
Mac・Linuxインストール用のスクリプト(curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh)
Windows新しいPowerShellの画面で、インストール用のコマンドを実行
npmnpm install -g @openai/codex
Homebrewbrew install --cask codex

CLIには、前回の会話に戻る codex resume、エラー画面などの画像を添える codex --image、最新の情報をWebで調べながら作業させる codex --search、クラウドに作業を渡す codex cloud、外部のツールとつなぐ codex mcp、作業の権限を切り替える /permissions などのコマンドがあります。

IDE拡張

IDEは、プログラムを書くためのエディタのことです。VS Code、Cursor、Windsurfでは拡張機能を入れて使い、XcodeやJetBrains系のエディタではそれぞれの連携機能から使えます。開いているファイルや選んだ部分をそのまま依頼に含められ、変更点もエディタの中で確認できます。VS Code・Cursor・Windsurfでは、Codexのアイコンを選ぶか、コマンドパレットで「Codex: Open Codex Sidebar」を実行して開きます。Xcodeではコーディングアシスタントで、JetBrains系ではAI ChatでCodexを選びます。手元で素早く直す作業はエディタで行い、時間のかかる作業はクラウドに渡して、あとから結果を確認する使い方もできます。ふだんからエディタでプログラムを書いている人に向いています。

Codex Cloud

Codex Cloudは、自分のパソコンではなく、OpenAIのクラウド上で作業させる方法です。GitHubのリポジトリをつなぎ、作業用の環境を用意しておくと、そこで作業が進みます。公式ドキュメントでは、作業ごとに別の作業場所が用意され、パソコンがスリープしていても作業が続くと説明されています。Webやスマホ、デスクトップアプリから作業を始めたり、結果を確認したりできます。

公式ドキュメントでは、Codex Cloudを始める流れが次のように案内されています。

  1. ChatGPTを開くWeb、スマホ、デスクトップアプリのいずれかでChatGPTを開き、ログインします。
  2. 作業環境を選ぶ・作る「Work in」→「Cloud」から環境を選びます。新しく作る場合は、Webかデスクトップアプリで「Create environment」を選びます。
  3. Codexに準備させるGitHubのリポジトリを選んで始めると、Codexがリポジトリを調べ、必要な道具を入れて、動くかどうかを試します。足りない情報や権限があれば質問されます。
  4. 確認して公開する準備の内容と試した結果を確認し、「Publish」で環境を公開します。
  5. 作業を頼む「Start a new task」で作業を頼みます。変更点と試した結果を確認し、追加の修正を頼むか、変更を確定してプルリクエストを作ります。

スマホから使う

スマホのChatGPTアプリからも、Codex Cloudの作業を始めたり、結果を確認したりできます。公式の料金ページの機能一覧では、手元のパソコンで動いているCodexの作業をスマホから確認・操作する「モバイルのリモート操作」も、Plus以上で使えるとされています。外出先で作業の進み具合を確かめたり、追加の指示を送ったりするのに便利です。

どこから始めればいいか

エンジニアでない方や、初めてCodexを使う方は、ChatGPTのデスクトップアプリから始めるのがおすすめです。インストールしてログインするだけで使え、作業の様子も画面で確認しやすいからです。ふだんからエディタやターミナルを使っているエンジニアなら、IDE拡張やCLIの方が手になじむでしょう。GitHubでチーム開発をしている場合は、Codex Cloudでプルリクエストの作成やレビューを任せると効果が出やすくなります。どこから始めても、あとから別の場所を追加して使えます。

設定は共通

デスクトップアプリ、CLI、IDE拡張は、同じ設定ファイル(config.toml)を使います。権限やよく使う設定を一度決めておけば、どの場所から使っても同じように動きます。

使う場所向いている人必要な準備対応OS・環境
ChatGPTデスクトップアプリ非エンジニア、初めて使う人アプリを入れてログインMac・Windows、Linux(プレビュー)
Codex CLIターミナルに慣れたエンジニアインストールのコマンドを実行Mac・Linux・Windows
IDE拡張エディタでプログラムを書く人エディタに拡張機能を入れるVS Code・Cursor・Windsurfなど
Codex CloudGitHubで開発しているチームGitHubをつなぎ、作業環境を用意Web・スマホ・デスクトップアプリ
やりたいことおすすめの場所
手元のファイルの整理、資料の作成ChatGPTデスクトップアプリ(ファイルや資料づくりが中心ならWork、プログラムが絡むならCodex)
社内のシステムやWebサイトの修正デスクトップアプリ、またはIDE拡張
毎朝決まった作業を動かすデスクトップアプリの予約、またはCLIの codex exec
GitHubでの開発、プルリクエストのレビューCodex Cloud

Codexでできること

会議室で、ノートPCの画面を同僚と一緒に確認する二人

Codexでできることを、業務でよく使うものから紹介します。

コードを書く・直す

Codexの中心となる仕事です。新しい機能の追加、不具合の修正、既存のプログラムの書き直し、テスト(プログラムが正しく動くかを確かめる仕組み)の作成と実行まで任せられます。公式のクイックスタートでも、「このアプリを調べて、使いやすさを一番改善できる点を1つ見つけて実装し、テストを更新して、スマホとパソコンで確認して」といった依頼の例が紹介されています。

プログラムの中身を説明してもらう

前の担当者が作ったシステムや、外部の会社が作ったプログラムの中身を、日本語で説明してもらえます。「このプロジェクトについて教えて」と頼むだけで、全体の構成、主な機能、どのファイルが何をしているかをまとめてくれます。ファイルを変更しない「読むだけ」の作業なので、最初に試すのにも向いています。

プルリクエストの作成・レビュー

GitHubでは、プログラムの変更を取り込む前に「プルリクエスト」という形で変更内容を確認するのが一般的です。CodexはGitHubと連携して、プルリクエストを作ったり、ほかの人の変更を確認(レビュー)したりできます。GitHubのプルリクエストやイシューで @codex と書いて作業を頼むことも、変更を自動でレビューさせることもできます。これらはChatGPTのプランで使える機能で、APIキーでの利用では使えません。

デスクトップアプリには「Code Review」の機能もあり、プルリクエストの説明・変更されたファイル・コメント・チェックの結果をまとめて確認できます。自分に依頼されたレビューを一覧で探したり、「この変更で、絞り込みの初期値が変わらないか説明して」のように質問しながら確認したりできます。公式ドキュメントでは、Codexの指摘は、最新の変更内容や期待する動き、テストと照らし合わせてから修正が必要か判断するようすすめています。GitLabのマージリクエストへの対応はプレビューです。

レビューを頼むときは、期待する動きを具体的に伝えると、確認の精度が上がります。公式ドキュメントの例を日本語にすると、「このプルリクエストを説明して。初期の絞り込みが『すべて』のままであることと、該当がないときの表示を重点的に見て」「該当がない場合の処理とテストを示して。何が確認済みで、何が未確認かを説明して」のような頼み方です。根拠となるコードやテストを示してもらい、それを自分でも確かめるのがポイントです。

ファイル整理・資料づくり

プログラム以外の作業もできます。公式ドキュメントでは、デスクトップアプリの使い方として、乱れたCSVや表計算のデータをきれいに整える(元のファイルは変えずに、整えたコピーを作る)、複数の資料をもとに文書を作る、データを分析してグラフにまとめる、といった例が紹介されています。

ただし、資料づくりや調べものが中心なら、同じアプリの「Work」の方が向いています。プログラムを書いたり、フォルダの中のファイルをまとめて処理したりする作業はCodex、と使い分けるとよいでしょう。

ブラウザ・パソコンの操作

デスクトップアプリでは、内蔵のブラウザで作ったWebページを確認したり、パソコンの画面を操作したりする機能(コンピューター操作)もあります。公式の料金ページの機能一覧では、ブラウザでのコンピューター操作やChromeとの連携は、どのプランでも「一部の提供(limited)」とされています。使えるかどうかは、プランや提供状況によって異なるので、アプリの画面で確認してください。

公式ドキュメントによると、デスクトップアプリのコンピューター操作は、対応する地域でMacとWindowsで使えます。アプリの「Plugins」から「Computer Use」のプラグインを入れて使い、Macでは画面収録とアクセシビリティの許可が必要です。依頼文で @Computer やアプリ名を書くと、そのアプリを操作します。

Codexが操作できるのは、自分が許可したアプリだけです。作業中に初めて使うアプリでは許可を求められ、「Always allow」を選ぶと次からは確認なしで使えます。Windowsでは、作業中はマウスやキーボードの操作をCodexが使うため、同じ画面でほかの作業はできません。専用の連携(プラグインやMCP)があるアプリでは、画面操作よりそちらを使う方が確実だと案内されています。

作業を予約する

デスクトップアプリでは、決まった時間に作業を動かす「予約(Scheduled)」が使えます。毎朝、前日の変更をまとめた報告を作る、定期的にエラーの記録を調べて修正案を出す、といった使い方です。公式ドキュメントによると、手元のプロジェクトを使う予約は、パソコンの電源を入れ、アプリを起動したままにしておく必要があります。Gitで管理しているプロジェクトでは、作業中のファイルと混ざらないよう、別の作業場所(ワークツリー)で動かすこともできます。

予約した作業は、人が見ていない間に、標準の権限の設定で動きます。必要な範囲だけの権限から始め、最初の数回は結果を確認してから任せるようにしましょう。Webやスマホでは、Gmail・Slack・GitHubで特定のことが起きたときに作業を動かす設定も、対象のプランで使えます。

ほかのエージェントからの乗り換え

Claude CodeやCursorを使っていた場合は、その設定を取り込めます。公式ドキュメントによると、デスクトップアプリの「設定」→「Import」から、Claude Code・Claude Cowork・Cursorの指示ファイル、設定、スキル、プラグイン、プロジェクト、直近30日の会話などを取り込めます。指示ファイルはAGENTS.mdに、設定はconfig.tomlに変換されます。元の設定は変更・削除されません。取り込んだあとは、権限やツールの制限、接続の設定が意図どおりかを確認するようすすめられています。

プロジェクトで仕事をまとめる

デスクトップアプリの「Projects(プロジェクト)」では、関係する会話やファイル、指示をまとめて管理できます。公式ドキュメントによると、プロジェクトには、アップロードしたファイルや接続した資料を共有する「ChatGPTのプロジェクト」と、パソコンのフォルダとつながる「ローカルのプロジェクト」があります。Codexでプログラムを扱うときは、ローカルのプロジェクトでフォルダを指定します。

公式ドキュメントでは、成果物ごとに会話を分けるようすすめています。「問い合わせフォームの修正」「料金ページの追加」のように会話を分けておくと、それぞれのやりとりが混ざらず、あとから見返すときも探しやすくなります。CLIでは、作業したいフォルダで codex を起動すると、そのフォルダがプロジェクトとして扱われます。

スキルで手順を使い回す

スキルは、特定の作業の手順や、テンプレート、守るべき決まりなどをまとめて、何度でも使えるようにしたものです。プラグインは、スキルや外部ツールとの接続(MCPサーバー)をまとめて入れられるパッケージです。公式ドキュメントでは、週次の報告、会議のあとの連絡、決まった形式の資料づくりのように、手順と形式をそろえたい作業から作るとよいと案内されています。

Codexでは $skill-creator と入力して、作業の目的、手順、成果物の形、必ず入れることや避けることを伝えると、スキルの下書きを作れます。依頼の内容がスキルの目的に合うと、Codexが自動でスキルを使います。$ に続けてスキルの名前を書いて、明示的に使うこともできます。

大きな作業を手分けする

Codexは、作業を小さく分けて、サブエージェント(手分けして動く別のAI)に同時に進めさせることができます。公式ドキュメントでは、プログラム全体の調査や、何段階もある機能の実装のように、分けて同時に進められる作業に向いていると説明されています。調査のメモやテストの記録などの細かい情報をサブエージェント側で処理し、要点だけを本体に返すので、本体の会話が情報であふれて精度が落ちるのを防げます。

ただし、サブエージェントはそれぞれが作業するため、1つのAIで進めるより多くの使用量を消費します。分ける必要がない小さな作業では使わない方がよいでしょう。Codexに頼むときに「調査はサブエージェントに分けて」のように伝えると、手分けして進めてくれます。

そのほかの機能

公式の料金ページの機能一覧によると、Plus以上のプランでは次のような機能も使えます。

  • 作業の予約(決まった時間に作業を動かす)
  • Web検索、画像の生成・編集、音声での入力
  • スキル(作業手順をまとめて再利用する仕組み)、プラグイン、MCP(外部のツールとつなぐ仕組み)
  • サブエージェント(作業を手分けして進める別のAI)
  • SlackやLinearとの連携

このほか、公開ベータ版の「Sites」では、作ったページを公開する機能も対象のプランで使えます。料金ページでは、Plus・ProではChatGPT for Excelも同じ使用量の上限を共有すると説明されています。

向いていない仕事

便利な道具ですが、何でも任せればよいわけではありません。次のような仕事は、人が判断するか、別の方法を使った方が確実です。

  • 最終的な判断が必要な仕事:どの機能を作るか、どちらの案を採用するかといった判断は、事業の状況を知っている人が行う
  • 正確さの保証が必要な数値:請求額や税額などの最終的な数字は、必ず人やほかの仕組みで確かめる
  • 影響の大きい操作:本番のデータベースの書き換え、お客様へのメール送信、本番環境への公開など、取り消しにくい操作は任せきりにしない
作業使う場所人が確認すべき点
機能の追加・不具合の修正デスクトップアプリ、IDE拡張、CLI変更されたファイルと内容、テストが通っているか
プログラムの説明どこでも説明が実際の動きと合っているか
プルリクエストのレビューCodex Cloud(GitHub連携)指摘が妥当か。最終的に取り込むかは人が決める
データの整理・集計デスクトップアプリ件数や合計が元のデータと合っているか
定期的な作業デスクトップアプリの予約、CLI結果を定期的に確かめ、想定外の動きがないか

頼むときは「完成形」と「触ってよい範囲」を伝える

Codexには、手順を細かく書くより、どんな状態になったら完成かを伝える方がうまくいきます。あわせて、「このフォルダの中だけを変更して」「本番の設定ファイルには触らないで」のように、触ってよい範囲を最初に伝えておくと、思わぬ変更を防げます。

料金と使えるプラン

自席で料金表を見ながら社内の稟議メモを書く経理担当

ChatGPTのプランに含まれる

Codexは単体では売られておらず、ChatGPTのプランに含まれています。ChatGPTを契約していれば、追加の契約なしでCodexを使えます。FreeとGoでも一部使えますが、本格的に使うならPlus以上が目安です。

プラン料金Codexで使える範囲
Free0ドルデスクトップアプリでGPT-6 Lunaを使える(順次提供)。簡単な作業を試す程度
Go月8ドルデスクトップアプリでGPT-6 Lunaを使える(順次提供)。軽い作業向け
Plus月20ドルWeb・CLI・IDE拡張・iOSで使える。GitHubの自動レビューやSlack連携も。GPT-6.1 SolとGPT-6 Luna
Pro月100ドルから(100・200・500ドルの3種類)Plusのすべてに加え、使える量が多い。500ドルのプランでは超高速モードも
Business1人月20ドル(年払い・2人以上)、月払いなら1人月25ドルデスクトップ・スマホでChatGPTとCodex。管理機能、SAML SSO。標準で業務データを学習に使わない
Enterprise・Edu個別見積りBusinessのすべてに加え、細かい権限管理、監査ログ、データの保存期間・保存場所の管理など
APIキーAPIの料金で従量課金CLI・SDK・IDE拡張で使える。クラウドの機能(GitHubのレビュー、Slackなど)は使えない

料金は公式の料金ページに載っているドル建ての金額です。日本円での請求額は、為替や税金によって変わります。

使用量の上限

プランには使える量の上限があります。公式の料金ページによると、送れるメッセージの数は、使うモデル、作業の大きさや複雑さ、手元で動かすかクラウドで動かすかによって変わります。小さな修正なら少しの消費で済みますが、大きなプロジェクトや長時間の作業は、1回でも多く消費します。

料金ページには、PlusとBusinessのスタンダード席で、5時間あたりに送れる手元でのメッセージ数の目安が載っています。

モデル5時間あたりの目安(Plus・Businessスタンダード)
GPT-6 Astra5〜45回
GPT-6.1 Sol15〜160回
GPT-6 Sol15〜150回
GPT-6 Luna350〜3,000回

これは決まった回数ではなく目安で、クラウドでの作業は手元より多く消費することがあります。週ごとの上限がかかる場合もあります。Proは、いまのところ5時間ごとの上限はないとされています。現在の上限とリセットの時刻は、使用量のダッシュボードで確認できます。CLIで作業しているときは /status で残りを確認できます。

上限に達しても、作業中のやりとりはそのまま最後まで続けられます。PlusとProは、ChatGPTのクレジットを追加で購入すれば、プランを変えずに作業を続けられます。BusinessやEnterpriseの柔軟な料金の契約では、ワークスペースのクレジットを追加購入します。どのプランでも、APIキーを使ってAPIの料金で手元の作業を続ける方法もあります。

トークンとクレジット

料金ページには「トークン」と「クレジット」という言葉が出てきます。トークンは、AIが読み書きする情報の単位です。依頼文だけでなく、読み込んだファイル、それまでの会話、ツールの実行結果、AIの返答もすべてトークンとして数えられます。クレジットは、プランの上限を超えたあとに使う支払いの単位です。料金ページには、モデルごとに100万トークンあたり何クレジットかかるかの表が載っています。

同じように見える作業でも、モデルの選び方、読み込む量、考える深さ、ツールの使い方によって消費量が大きく変わります。公式の料金ページでも、依頼文の長さだけでは消費量を見積もれないと注意されています。

Businessで社員に使わせる場合の考え方

Businessは2人以上で契約するプランで、年払いなら1人月20ドル、月払いなら1人月25ドルです。たとえば5人で年払いにすると、月100ドル(年1,200ドル)が目安になります。上限を超えて使いたい場合は、柔軟な料金の契約でワークスペースのクレジットを追加購入します。BusinessではChatGPTのチャットやWorkも同じ契約で使えるので、Codexを使わない社員も、資料づくりや調べものに活用できます。

速度を上げるモードと使用量

Codexには、モデルの返事を速くする「Fastモード」があります。公式ドキュメントによると、Fastモードはプランの使用量を通常の2.5倍の速さで消費し、購入したクレジットでは通常の2倍で計算されます。さらに速い「Ultrafastモード」は、Pro(月500ドル)と対象のEnterprise・Eduで使え、プランの使用量を通常の8倍の速さで消費します。急ぎでなければ、通常の速さで使う方が使用量を長持ちさせられます。

画像の生成も、通常のやりとりより使用量を多く消費します。公式の料金ページでは、平均で3〜5倍の速さで上限に近づくとされています。画像の生成は無料プランでは使えません。

使用量を長持ちさせるコツ

公式の料金ページでは、使用量を長持ちさせる方法として次の点が紹介されています。

  • 指示は正確に、ただし必要のない背景説明は削る
  • 渡す資料は関係するファイルだけに絞る。期間や範囲もできるだけ狭くする
  • 欲しい成果物の読み手・形式・長さを決め、必須の作業と「できれば」の作業を分ける
  • AGENTS.mdを大きくしすぎない。大きなプロジェクトではフォルダごとに分ける
  • 使っていないMCPサーバー(外部ツールとの接続)は止める

あわせて、1〜2週間に一度は使用量のダッシュボードを確認し、思ったより減りが早いときは、小さなモデルで足りないか、依頼の範囲を絞れないかを見直すようすすめられています。

上限に達したときの選択肢

選択肢内容向いている場面
リセットを待つダッシュボードでリセットの時刻を確認して待つ急ぎでない作業
小さなモデルに切り替える決まった作業ならGPT-6 Lunaなど、消費の少ないモデルにする簡単な修正や定型の作業
クレジットを追加購入するPlus・Proはクレジットを買って続ける。Business・Enterpriseはワークスペースのクレジット今日中に終わらせたい作業
上のプランに変えるPlusからProへ毎週のように上限に達する
APIキーで続ける手元の作業をAPIの料金で続ける一時的に多く使う

APIキーで使う場合

ChatGPTのプランではなく、OpenAIのAPIキーでCodexを使うこともできます。料金はAPIの標準料金で、使った分だけ払います。CI(自動でテストなどを動かす仕組み)のような共有の環境での自動化に向いていると案内されています。ただし、Codex Cloud、GitHubのコードレビュー、Slack連携などのクラウドの機能は使えません。2026年10月14日のGPT-5.5の退役は、APIキーで使う場合は対象外です。

Proの3つの価格帯

Proには、月100ドル・200ドル・500ドルの3つの価格帯があり、価格が高いほど使える量が多くなります。公式の料金ページでは、Proにはいまのところ5時間ごとの上限がないとされ、500ドルのプランでは超高速のUltrafastモードも使えます。各価格帯の詳しい使用量は、OpenAIのヘルプセンターの比較ページで確認できます。まずは100ドルのプランで始め、足りなければ上げるのが無理のない選び方です。

どのプランを選べばいいか

  • まず試してみたい:無料のFreeでデスクトップアプリから試し、物足りなければPlus
  • 仕事で週に何度か使う:Plus(月20ドル)
  • 毎日の開発で長時間使う:Pro(月100ドルから)。上限で止まる時間を減らせる
  • 社員で使う:Business。管理機能があり、業務データは標準で学習に使われない
  • 全社で使い、監査や細かい管理が必要:Enterprise

料金・上限・モデル名はよく変わる

Codexの料金や上限、モデルの名前は、短い期間で変わっています。この記事の内容も2026年10月時点のものです。社内で稟議を出す前や契約の前には、公式の料金ページで最新の情報を確認してください。

あわせて読みたいCodexの料金を解説|プラン別の価格・使用量の上限・クレジット・API料金【2026年10月】OpenAIのCodexの料金を、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterpriseの価格と違い、5時間あたりの使用量の目安、上限に達したときのクレジット、APIキーで使う場合の料金、モデルごとのコスト、プランの選び方まで解説します。

Codexの始め方

自宅の机でノートPCにアプリをインストールする人

ここでは、いちばん手軽なChatGPTデスクトップアプリで始める流れを説明します。

  1. ChatGPTのアカウントを用意するChatGPTのアカウントを作るか、契約しているアカウントを用意します。会社で使う場合は、BusinessやEnterpriseのアカウントを使います。
  2. デスクトップアプリを入れるChatGPTのダウンロードページから、MacまたはWindows用のアプリを入れます。Linuxはインストールの案内に従います。
  3. ログインするアプリを開き、ChatGPTのアカウントでログインします。
  4. Codexに切り替える画面上部の切り替えで「Codex」を選び、「New chat」で新しい作業を始めます。
  5. 作業するフォルダを選ぶCodexに読み書きさせるフォルダを選びます。最初は、作業用に新しく作ったフォルダか、コピーしたプロジェクトを選ぶと安全です。
  6. 小さな仕事を頼む「このプロジェクトについて教えて」のように、ファイルを変更しない依頼から始めます。
  7. 結果と変更点を確認するCodexが報告した内容や、変更したファイルの差分を確認します。問題があれば、同じ会話で直してほしい点を伝えます。

CLIで始める場合

ターミナルに慣れている方は、CLIでも始められます。公式ドキュメントでは、MacとLinuxはインストール用のスクリプト、WindowsはPowerShellのコマンド、ほかにnpmやHomebrewでも入れられると案内されています。入れたら、プロジェクトのフォルダで codex と入力し、初回は「Sign in with ChatGPT」でログインします。そのあと「Tell me about this project(このプロジェクトについて教えて)」のように頼めば始められます。

CLIの更新は、入れたときと同じ方法で行います(npmなら同じインストールのコマンド、Homebrewなら brew upgrade --cask codex)。人が操作せずに決まった作業を流したい場合は、codex exec に依頼文を付けて実行します。

あわせて読みたいCodex CLIのインストール方法|Mac・Windows・Linux別の手順とログインまでCodex CLIのインストール方法を、Mac・Linux・Windows別に手順で解説します。公式インストーラー・npm・Homebrewの違い、ChatGPTアカウントでのログイン、最初の権限設定、アップデート、よくあるエラーの対処まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

初日にやっておくこと

  • アプリのモデルの選択で、推奨のモデル(Plus以上ならGPT-6.1 Sol)が選ばれているか確認する
  • 権限の設定が「承認を求める」設定になっているか確認する
  • 個人向けプランなら、学習の設定(データコントロール)を確認する
  • 作業用のフォルダを作り、試すファイルのコピーだけを入れる
  • 使用量のダッシュボードの場所を確認しておく

最初に頼むと良い仕事

使い始めは、失敗しても困らない仕事から頼みましょう。

  • 読むだけの作業:プロジェクトの構成の説明、特定の機能がどこで処理されているかの調査
  • 説明:エラーメッセージの意味、古いプログラムが何をしているかの解説
  • 小さな修正:文言の差し替え、表示の崩れの修正、テストの追加
種類最初の依頼文の例
全体の把握「このプロジェクトについて教えて。主な機能と、どのファイルが何をしているかを、エンジニアでない人にも分かるように説明して。ファイルは変更しないで」
場所の調査「お問い合わせフォームの送信の処理はどこにある?関係するファイルと流れを説明して」
エラーの説明「このエラーメッセージ(貼り付け)の意味と、考えられる原因を3つ挙げて。まだ直さないで」
小さな修正「トップページの営業時間を『9:00〜18:00』に変えて。変更したファイルと差分を見せて」

いきなり本番のデータやシステムを触らせるのは避けましょう。公式ドキュメントでも、作業の前後でGit(変更の履歴を管理する仕組み)のチェックポイントを作り、いつでも元に戻せるようにしておくことがすすめられています。

依頼の書き方

公式ドキュメントでは、決まった書き方は必要なく、まず自分の言葉で頼んでみて、返ってきた結果を見ながら直していけばよいと説明されています。大きな作業や大事な作業では、次の4つを入れると伝わりやすくなります。

入れること内容例
目的何をしてほしいか問い合わせフォームに電話番号の欄を追加する
背景・材料結果を左右する情報や資料電話番号は任意入力。既存のメールアドレス欄と同じ見た目で
成果物形式・長さ・詳しさ変更したファイルと差分、確認した手順を報告して
境界変えてはいけないこと、事前に確認してほしいこと送信先の設定ファイルは変更しないで。新しい部品を入れる前に相談して

特に「境界」は、やり直しや思わぬ操作を防ぐうえで大切です。公式ドキュメントでも、「承認済みの日付や金額は変えない」「渡した資料だけを使い、足りない情報は推測せずに知らせる」「メッセージは下書きにして、送信しない」といった書き方の例が紹介されています。

うまく動かないときは

困っていること確認すること
Codexの切り替えが見当たらないデスクトップアプリが最新版か。会社のワークスペースでは、管理者がCodexを使えるようにしているか
推奨のモデルが選べないプラン。Enterprise・Eduでは、新しいモデルは管理者が有効にするまで使えない
途中で止まった、返事が来ない使用量の上限に達していないか(ダッシュボード、CLIなら /status)
ファイルを変更してくれない権限の設定が読み取り専用になっていないか。作業フォルダの外のファイルではないか
予約した作業が動かなかったパソコンの電源とアプリが動いていたか。退役したモデルを指定していないか

AGENTS.md で毎回の指示をまとめる

AGENTS.mdは、Codexへの毎回の指示を書いておくファイルです。Codexは作業を始める前にこのファイルを読みます。「ファイルを変えたら必ずテストを実行する」「新しい部品を追加する前に確認を求める」のような、プロジェクトのルールを書いておくと、毎回伝える手間がなくなります。

公式ドキュメントによると、ホームフォルダの ~/.codex/AGENTS.md にはすべてのプロジェクト共通の指示を、プロジェクトのフォルダの AGENTS.md にはそのプロジェクトだけの指示を書けます。両方がある場合は組み合わせて読まれ、作業中のフォルダに近いファイルの指示が優先されます。ただし、指示が長すぎると毎回の使用量が増えるので、必要なことに絞って書きましょう。標準では、読み込むのは合計32KiBまでです。

たとえば、社内のWebサイトのプロジェクトなら、次のような内容を書いておきます。

## このプロジェクトのルール
・説明や報告は日本語で書く
・ファイルを変更したら、必ず表示を確認してから報告する
・お問い合わせフォームの送信先の設定は変更しない
・新しいライブラリを追加する前に、必ず確認を求める
・変更したファイルと、変更の理由を最後にまとめる

業務での使い方

小さな事務所で、社員がノートPCを使いながら上司に進め方を説明している場面

Codexはエンジニア向けの道具という印象がありますが、中小企業の業務でも使いどころがあります。

社内の小さな業務ツールを作る・直す

Excelのマクロで動かしている集計や、手作業で行っているデータの加工を、小さなツールに置き換えることができます。たとえば「毎月届くCSVを読み込んで、取引先ごとの合計を出し、Excelに書き出すツールを作って」と頼むと、Codexがプログラムを書き、実際に動かして確かめてくれます。

Excelのマクロを置き換えるときは、いきなり作り直すのではなく、まずCodexにマクロの中身を説明してもらい、「何を入力して、何を出力しているか」を確認するところから始めます。そのうえで「同じ結果になるツールを作って。結果が一致するか、先月のデータで比べて確認して」と頼めば、置き換えの前後で結果が変わっていないかを確かめながら進められます。古いマクロは、新しいツールで数か月問題なく動くことを確認するまで残しておきましょう。

引き継いだシステムを読み解く

担当者が辞めてしまい、中身が分からなくなった社内システムは、多くの会社が抱える悩みです。Codexにプログラム一式を読ませて「どの画面で何をしているか、データはどこに保存されているかを説明して」と頼めば、中身を日本語で説明してくれます。外部の会社に改修を頼むときの資料づくりにも役立ちます。

Webサイトの修正

自社のWebサイトのプログラムが手元にあれば、文言の差し替え、新しいページの追加、スマホでの表示の崩れの修正などを頼めます。デスクトップアプリの内蔵ブラウザで、変更後の画面を確認しながら進められます。

Webサイトの修正を頼むときは、次の流れで進めると安全です。まず、Gitで現在の状態を記録しておきます。次にCodexに修正を頼み、内蔵ブラウザやテスト用の環境で表示を確認します。問題がなければ変更を確定し、本番に反映するのは、決められた担当者が行います。公開中のサイトに直接変更を加えるのは避けましょう。

例:月次の集計を小さなツールにする

経理の担当者が、毎月の売上の集計をCodexでツールにする場合を例に、流れを追ってみます。これまでは、販売管理システムから書き出したCSVをExcelで開き、取引先ごとに並べ替えて合計を出し、前月の表と見比べる作業に、毎月半日かかっていたとします。

  1. 作業用のフォルダを作る「売上集計」フォルダを作り、先月と今月のCSVのコピーを入れます。元のデータはそのまま残しておきます。
  2. 依頼するデスクトップアプリのCodexでフォルダを選び、「このフォルダのCSVを読み込んで、取引先ごとの今月の合計と前月との差を出し、Excelで保存するツールを作って。元のCSVは変更しないで。使い方も説明して」と頼みます。
  3. 進め方を確認するCodexが、CSVの列の意味や、取引先名の表記のゆれ(全角・半角など)をどう扱うかを示します。合っているかを確認し、違う点があれば伝えます。
  4. 結果を確かめるできあがったExcelの合計が、販売管理システムの画面の数字と合っているかを確認します。合わない場合は「A社の合計が画面より多い。重複している行がないか確認して」のように伝えます。
  5. 翌月から使う次の月からは、CSVをフォルダに置いてツールを動かすだけで集計表ができます。デスクトップアプリの予約に登録しておけば、決まった日に自動で動かすこともできます。

人が行うのは、データを用意すること、表記の扱いなどの判断、そして最後に数字を確かめることです。Codexが作ったツールのプログラムもフォルダに残るので、あとから「消費税の列を追加して」のように直すこともできます。

社内ツールを作るときに決めておくこと

Codexを使うと、小さな社内ツールは短時間で作れます。ただ、作ったツールを長く使うには、次の点を先に決めておく必要があります。

  • ツールをどこで動かすか(担当者のパソコン、社内のサーバー、クラウドなど)
  • 誰が直すか。担当者が異動・退職したときに引き継げるか
  • 使い方と仕組みの説明を残す場所(Codexに説明書を書かせておくと便利)
  • 扱うデータに個人情報やお金の情報が含まれるか。含まれる場合は詳しい人の確認を受ける

担当者しか中身が分からないツールが増えると、かつての「誰も触れないExcelマクロ」と同じ問題が起きます。Codexに作らせたツールも、説明と置き場所を決めて管理しましょう。

外部に頼む前の資料づくり

システムの改修を外部の会社に頼むとき、いまのシステムがどうなっているかを説明できないと、見積もりに時間がかかったり、認識がずれたりします。Codexにプログラム一式を読ませて、画面の一覧、主な処理の流れ、使っているデータベースの構成などをまとめてもらえば、打ち合わせの資料として使えます。ただし、外部に渡す前に、パスワードや顧客の情報が含まれていないかを必ず確認してください。

ChatGPT Workと組み合わせる

業務では、Codexだけで完結させるより、同じアプリのChatGPT Workと組み合わせると便利です。たとえば、Workで競合のWebサイトを調べて改善点をまとめた報告書を作り、その内容をもとにCodexで自社サイトのプログラムを直す、という流れです。調べてまとめる仕事はWork、ファイルやプログラムを実際に変える仕事はCodex、と役割を分けると、それぞれの会話も整理しやすくなります。使用量はどちらも同じ上限から消費される点は覚えておきましょう。

非エンジニアが使うときの現実的な線引き

エンジニアでなくても、Codexに作業を頼むことはできます。ただし、Codexが書いたプログラムが正しいか、安全かを判断するには、ある程度の知識が必要です。非エンジニアが使うときは、次のように分けると安心です。

  • Codexに任せる:プログラムを書く、ファイルを整理する、説明する、案を出す
  • 人が判断する:何を作るか、変更を採用するか、本番に反映するか、外部に公開するか
  • 詳しい人に見てもらう:お金や個人情報を扱う部分、外部に公開するWebサイトやシステム
部署頼み方の例
総務「このフォルダの申請書のPDFから、申請日・氏名・金額を一覧表にするツールを作って。元のファイルは変更しないで」
営業「顧客リストのCSVで、表記がばらばらな会社名(株式会社の位置、全角・半角)をそろえたコピーを作って」
経理「毎月の売上のCSVを読み込んで、取引先ごとの合計と前月との差を出すツールを作って。結果はExcelで保存して」
Web担当「会社のWebサイトのプログラムで、トップページの営業時間の表記を変えて。変更したファイルと差分を教えて」

任せる作業の見つけ方

Codexに向いているのは、「手順はだいたい決まっているが、手作業だと時間がかかる」「結果が正しいかを人が確かめやすい」作業です。たとえば、毎月同じ形で届くデータの加工、決まった形式への変換、表記の統一、Webサイトの細かな修正などです。反対に、何を作るべきかがまだ決まっていない仕事や、結果の正しさを確かめにくい仕事は、まず人が考えを整理してから頼む方がうまくいきます。

効果の測り方

業務で使い始めたら、Codexに任せた作業について、これまでかかっていた時間と、Codexを使ったあとの時間(依頼と確認にかかった時間を含む)を記録しておきましょう。確認や手直しに時間がかかりすぎる作業は、任せ方を見直すか、人が行った方がよい作業だと分かります。1〜2か月記録すると、どの作業に向いているかがはっきりし、プランを上げるか、社員に広げるかを判断しやすくなります。

最初の1か月は「読むだけ・提案だけ」から

使い始めの1か月ほどは、Codexにファイルを変更させず、説明や提案だけを頼むのがおすすめです。どんな説明をするのか、どこまで正確なのかが分かってから、少しずつ変更を任せる範囲を広げていくと、大きな失敗を防げます。

会社で使うときの注意点

会議室で、ノートPCを開いたまま社内ルールを話し合う数人

Codexは実際にファイルを書き換え、コマンドを動かすので、使い方を誤ると影響が大きくなります。会社で使う前に、次の点を決めておきましょう。

サンドボックスと承認の設定

Codexには、サンドボックス(AIが作業できる範囲を区切る仕組み)と、承認(作業の前に人の許可を求めるタイミング)の設定があります。公式ドキュメントでは、サンドボックスは次の3つの段階が案内されています。

  • 読み取り専用(read-only):ファイルを読むだけ。許可なしにファイルを変えたりコマンドを動かしたりできない
  • 作業フォルダの中だけ書き込み可(workspace-write):作業フォルダの中でファイルを変更し、決まったコマンドを動かせる。手元での作業の標準的な設定
  • フルアクセス(danger-full-access):制限なしで動く。ファイルやネットワークの範囲の制限がなくなる

承認は、「範囲を超えるときだけ許可を求める(on-request)」と「許可を求めない(never)」があります。デスクトップアプリでは、入力欄の下の権限の設定から「Ask for approval(承認を求める)」「Approve for me(条件を満たす承認を自動で行う)」「Full access(フルアクセス)」などを選べます。

組み合わせ動き方向いている場面
読み取り専用読むだけ。変更やコマンドは許可が必要使い始め、システムの調査や説明
作業フォルダの中だけ書き込み可+範囲を超えるときに承認作業フォルダの中は自由に作業し、外に出るときだけ確認を求めるふだんの作業。公式もリスクの低い設定として案内
フルアクセス+承認なし制限なく、確認もせずに動く隔離された環境など、影響が出ないことが分かっている場合だけ

確認の手間を減らしたい場合は、「Approve for me(自動レビュー)」も選べます。公式ドキュメントによると、これは作業の範囲を超えるときの許可を、人の代わりに別のAI(レビュー役)が判断する仕組みです。作業できる範囲そのものは変わらず、範囲内の作業は今までどおり確認なしで進みます。慣れてきて、毎回の許可が負担になってきたら検討するとよいでしょう。

Windowsでは、PowerShellで使う場合はWindows用のサンドボックス、WSL2(Windowsの中でLinuxを動かす仕組み)で使う場合はLinux用のサンドボックスが使われます。Macでは、標準の仕組みでそのまま動きます。

社内でふだん使うのは、真ん中の「作業フォルダの中だけ書き込み可+範囲を超えるときに承認」が基本です。フルアクセスは避けましょう。公式ドキュメントでも、許可を求められたときは、作業を続けられるいちばん狭い範囲で許可するようにすすめています。

データの扱い

入力した内容がAIの学習に使われるかどうかは、プランと設定によって変わります。OpenAIのヘルプセンターによると、Plus・Proなどの個人向けプランでは、ChatGPTの「すべての人のためにモデルを改善する」の設定がCodexの作業にも適用されます。この設定をオフにするか、プライバシーポータルで学習の停止を申し込めば、ChatGPTの会話とCodexの作業の両方が対象外になります。Codexには、作業環境の情報を学習に含めるかどうかの別の設定(Include environments)もあるので、あわせて確認してください。

Business・Enterprise・Edu、APIでは、標準で業務データを学習に使わないとされています。なお個人向けプランでは、回答に評価(グッド・バッド)を付けると、学習を停止していてもその会話が使われる場合があると案内されています。

個人向けプランの学習の設定は、ChatGPTの「設定」の「データコントロール」から確認できます。会社の仕事で使う前に、自分のアカウントの設定がどうなっているかを確かめておきましょう。

秘密情報を渡さない

Codexが読めるフォルダに、次のようなファイルを置いたままにしないよう注意しましょう。

  • パスワードやAPIキーが書かれた設定ファイル(.env など)
  • 顧客の個人情報が入ったデータ
  • 社外に出せない契約書や財務資料

どうしても必要な場合は、作業用のフォルダに、伏せ字にしたコピーや架空のデータを用意して使います。Codex Cloudで外部のサービスにつなぐ必要がある場合は、公式ドキュメントで案内されているとおり、環境の設定で接続先を限定し、認証情報は専用の設定に入れて管理します。

外から入ってくる指示に注意する

Codexは、Webページや外部のファイル、プルリクエストのコメントなどを読みながら作業します。その中に、AIをだまして意図しない操作をさせるための指示が書かれていることがあります(プロンプトインジェクション)。知らないサイトを大量に読ませる作業や、社外から届いたファイルを扱う作業では、承認を求める設定で内容を確認しながら進め、フルアクセスでは動かさないようにしましょう。

管理者が決められること

BusinessやEnterpriseでは、管理者が社員の使い方を制御できます。公式ドキュメントによると、requirements.toml という管理用の設定で、社員が変更できない決まり(使えるサンドボックスの段階や承認の方法など)を定められます。Business・Enterpriseでは、クラウドで管理する設定の方針も使えます。Enterpriseでは、役割ごとの権限、操作の記録(監査ログ)、データの保存期間や保存場所の管理なども使えます。

管理画面の「Agent Security」では、組織全体の方針と、OSや環境ごとの例外を管理できます。コンピューター操作についても、管理者がCodexに使わせてよいアプリを制限したり、「常に許可」を保存できるかどうかを決めたりできると案内されています。会社のパソコンで使わせる場合は、こうした設定を先に整えてから配ると安心です。

個人のプランとBusinessの違い

社員が個人でPlusを契約して業務に使うと、会社としての管理ができません。主な違いを公式の料金ページの内容から整理します。

個人のプラン(Plus・Pro)BusinessEnterprise
業務データの学習設定でオフにする必要がある標準で使われない標準で使われない
会社のアカウントでのログイン(SAML SSO)×○○
クラウドで管理する設定の方針×○○
自動化用のアクセストークン×○○
役割ごとの権限××○
監査ログ・分析ダッシュボード××○
データの保存期間・保存場所の管理××○

確認する人の時間を見込む

Codexを導入すると、作業そのものの時間は減りますが、変更内容を確認する時間は残ります。確認する人がいないまま使う量だけを増やすと、確認が追いつかず、未確認の変更がたまってしまいます。誰が、どのくらいの頻度で確認するかを決め、その時間も業務の中に見込んでおきましょう。

作業を元に戻せるようにしておく

Codexがファイルを書き換えたあとで「やっぱり元に戻したい」となったときに備えて、作業の前後で状態を記録しておきましょう。プログラムのプロジェクトなら、Gitで変更の履歴を管理し、Codexに作業を頼む前と後に記録を残すのが基本です。Gitを使っていないフォルダで作業させる場合は、作業の前にフォルダごとコピーを取っておくと安心です。

Codex Cloudのネットワークの扱い

Codex Cloudで作業させる場合は、クラウドの作業環境がどこに接続できるかにも注意が必要です。公式ドキュメントでは、作業環境の設定で、パッケージの置き場所やAPI、社内のサービスなど、必要な接続先だけを許可し、認証情報はネットワーク用の秘密の設定に入れて管理するよう案内されています。ネットに自由に接続できる状態にすると、読み込んだWebページなどに仕込まれた不正な指示の影響を受けやすくなるため、必要な範囲に絞りましょう。

社内ルールに入れておくこと

  • Codexを使ってよい業務と、使ってはいけない業務
  • Codexに触らせてよいフォルダやリポジトリ
  • 使ってよいサンドボックス・承認の設定(フルアクセスは禁止など)
  • Codexが作った変更を確認する人と、本番に反映するまでの手順
  • 渡してはいけない情報(顧客の個人情報、パスワードなど)
  • 個人のアカウントではなく、会社のアカウントで使うこと

社内に広げるときの進め方

  1. 試す人と作業を決めるまず2〜3人で、読むだけの作業や小さな修正を対象に試します。
  2. Businessで契約する個人の契約ではなく、会社のワークスペースで使えるようにします。
  3. 権限とルールを決める使ってよいサンドボックスの段階、触らせてよいフォルダ、確認する人を決め、必要なら管理用の設定で固定します。
  4. うまくいった頼み方を共有するAGENTS.mdのひな形や、うまくいった依頼文を社内で共有し、使う人による差を小さくします。
  5. 効果を確かめて広げる作業時間の変化と、確認の手間を振り返り、効果が見えた部署や作業から広げます。

AIが書いたコードはそのまま本番に出さない

Codexが書いたプログラムは、一見正しく動いていても、想定していない場面で不具合が出たり、安全上の問題を含んでいたりすることがあります。本番のシステムやWebサイトに反映する前に、必ず人が変更内容を確認し、テスト用の環境で動作を確かめてください。

あわせて読みたいCodexに学習させない設定|手順・プラン別のデータの扱い・会社での対策Codexに入力した内容をOpenAIのAI学習に使わせない設定を、手順つきで解説します。ChatGPTの設定とプライバシーポータル、Codex独自の「Include environments」、オフでも使われるケース、保存期間、手元に残るデータ、Business以上とAPIの扱い、会社での対策まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

よくある質問

Codexは無料で使えますか?

ChatGPTの無料プラン(Free)でも、デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを使って試せます(順次提供)。ただし使える範囲は限られており、Codex Cloudや画像の生成などは使えません。本格的に使うならPlus(月20ドル)以上が目安です。

エンジニアでなくても使えますか?

使えます。ChatGPTのデスクトップアプリなら、会話で作業を頼めます。ただし、Codexが書いたプログラムが正しいかを判断するには知識が必要です。最初は説明や提案、ファイルの整理などから始め、外部に公開するものは詳しい人に確認してもらいましょう。

ChatGPTとCodexは別々に契約が必要ですか?

必要ありません。CodexはChatGPTのプランに含まれています。ChatGPTを契約していれば、同じアカウントでCodexも使えます。

入力した内容はAIの学習に使われますか?

プランと設定によります。個人向けプランでは、ChatGPTの学習の設定がCodexにも適用され、オフにできます。Business・Enterprise・Edu、APIでは、標準で業務データは学習に使われません。

日本語で指示できますか?

日本語で指示できます。説明や報告も日本語で返してもらえます。プロジェクトのルールをAGENTS.mdに日本語で書いておくこともできます。

CLIとデスクトップアプリはどちらを使えばいいですか?

ターミナルに慣れていない方は、デスクトップアプリがおすすめです。作業の様子や変更点を画面で確認しやすく、ファイルや資料の確認もアプリの中でできます。細かい設定をしたいエンジニアや、自動化の仕組みに組み込みたい場合はCLIが向いています。設定ファイルは共通なので、両方を使い分けることもできます。

Windowsでも使えますか?

使えます。ChatGPTのデスクトップアプリはWindowsに対応しており、CLIもPowerShellのコマンドで入れられます。コンピューター操作もWindowsで使えますが、作業中はマウスやキーボードをCodexが使うため、同じ画面でほかの作業はできません。

スマホからも使えますか?

スマホのChatGPTアプリから、Codex Cloudの作業を始めたり、結果を確認したりできます。手元のパソコンで動いている作業の確認や追加の指示も、Plus以上ならスマホから行えます。

Claude Codeから乗り換えられますか?

ChatGPTのデスクトップアプリの「設定」→「Import」から、Claude Codeの指示ファイルや設定、スキル、プロジェクト、直近30日の会話などを取り込めます。CLIでも /import で取り込めます。元のClaude Codeの設定は変更されません。

ChatGPT Workと使用量は別ですか?

別ではありません。公式の料金ページでは、ChatGPT WorkとCodexは同じ料金・クレジット・使用量の上限を共有すると説明されています。Workで資料を多く作った日は、Codexで使える量も減ります。

GPT-5.5はもう使えないのですか?

ChatGPTのアカウントでログインして使うCodexでは、2026年10月14日に退役しました。Plus以上ではGPT-6.1 Sol、FreeとGoではGPT-6 Lunaへの切り替えが案内されています。APIキーで使う場合は対象外です。予約した作業や設定ファイルでGPT-5.5を指定している場合は、新しいモデルに書き換えてください。

作業中にパソコンを閉じたらどうなりますか?

手元のフォルダで動かしている作業は、パソコンとアプリが動いている間だけ進みます。予約した作業も、手元のプロジェクトを使う場合はパソコンの電源を入れ、アプリを起動しておく必要があります。パソコンを閉じても進めたい作業は、Codex Cloudで動かすと、作業ごとの環境で続きます。

画面のスクリーンショットを見せて頼めますか?

頼めます。デスクトップアプリでは画像を添えて依頼でき、CLIでは codex --image で画像を渡せます。エラー画面や、こう直したいという画面のイメージを見せると、言葉だけより正確に伝わります。

会社のGitHubにつないでも大丈夫ですか?

つなぐこと自体はできますが、どのリポジトリにアクセスさせるか、誰が変更を取り込むかを先に決めておきましょう。Codexに直接取り込ませず、プルリクエストを作らせて人がレビューしてから取り込む流れにすると安全です。Business・Enterpriseでは、管理者が設定の方針を決められます。

料金は日本円でいくらですか?

公式の料金ページの金額はドル建てです(Plusは月20ドルなど)。日本円での請求額は為替や税金によって変わるので、申し込み画面や請求書で確認してください。

会社のEnterpriseで新しいモデルが選べません。

公式ドキュメントによると、Enterprise・Eduでは、GPT-6.1 Solなどの新しいモデルは、管理者が有効にするまで使えません。社内のChatGPTの管理者に、モデルを有効にしてもらうよう相談してください。

以前のCodexアプリはどうなりましたか?

2026年7月9日に、ChatGPTのデスクトップアプリ(Mac・Windows)に統合されました。これまでのCodexアプリの利用者は、ふだんどおり更新すれば、プロジェクトや設定、作業の流れをそのまま引き継げます。Codexを最初に開く画面に設定することもできます。

まとめ

この記事のまとめ

  • Codexは、ファイルの読み書きやコマンドの実行まで行い、作業を最後まで進めるOpenAIのAIエージェント
  • 2026年7月からChatGPTのデスクトップアプリの一部になり、ほかにCLI・IDE拡張・クラウドから使える
  • ChatGPTのプランに含まれ、本格的に使うならPlus(月20ドル)以上。使用量にはモデルや作業量で変わる上限がある
  • 最初は読むだけ・説明だけの作業から始め、AGENTS.mdでプロジェクトのルールを伝える
  • 会社で使うなら、サンドボックスと承認の設定、データの扱い、社内ルールを先に決める

Codexは、プログラムを書く人の作業を大きく減らすだけでなく、社内の小さなツールづくりや、引き継いだシステムの読み解きにも使える道具です。まずはデスクトップアプリで、読むだけの小さな作業から試してみてください。

社内でCodexを使い始めるときの権限の設定やルールづくり、社員の方への使い方の説明まで手が回らない場合は、INTERCREATE JAPANにご相談ください。Codex・Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典