Codex

Claude CodeとCodexを併用する方法|設定の共通化と役割分担の例

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Claude CodeとCodexを併用する考え方と、向いている人・向いていない人
  • 両方を契約したときの費用と、使用量の枠の考え方
  • AGENTS.mdを1つにまとめて、両方に同じ指示を効かせる方法
  • 書く側とレビューする側など、役割分担の例
  • Claude CodeからCodexを呼び出す公式プラグインの入れ方と使い方
  • 設定の取り込み・並行作業・使用量・権限の注意点
目次
  1. 併用とは
  2. 併用の3つの形
  3. 併用で得られること
  4. 向いている人・向いていない人
  5. かかる費用
  6. それぞれの契約
  7. 使用量の枠は別々
  8. 契約するときの考え方
  9. 指示ファイルを共通にする
  10. どちらが何を読むか
  11. おすすめは「AGENTS.mdを本体にして、CLAUDE.mdから取り込む」
  12. 共通のファイルに書く内容
  13. 役割分担の例
  14. 書く側とレビューする側に分ける
  15. 計画する側と実装する側に分ける
  16. 作業の種類で分ける
  17. 避けたい分け方
  18. Claude CodeからCodexを呼ぶ
  19. 用意するもの
  20. 入れ方
  21. 使えるコマンド
  22. レビューゲートは慎重に
  23. プラグインを使わない呼び出し方
  24. 設定やスキルをそろえる
  25. お互いの設定を取り込む
  26. 取り込んだ指示ファイルは「一度きりのコピー」
  27. スキルは形式が同じ、置き場所が違う
  28. MCPと権限は別々に設定する
  29. 並行作業の注意点
  30. 同じファイルを同時に触らせない
  31. 使用量の消費に注意する
  32. 権限・秘密情報の扱い
  33. まず1か月試すときの進め方
  34. よくある質問
  35. まとめ

「Claude Codeを使っているが、Codexも試してみたい」「両方契約したけれど、どう組み合わせればいいのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。どちらも、AIにファイルの読み書きやコマンドの実行まで任せる道具です。使い分けのコツを知らないまま両方を入れると、指示ファイルが二重になったり、同じファイルを同時に書き換えてしまったりして、かえって手間が増えます。

この記事は、どちらかを選ぶための比較記事ではありません。すでにどちらか、または両方を使っている方が、2つをうまく組み合わせるためのやり方をまとめています。決まりごとを書くファイルを1つにまとめる方法、書く側とレビューする側に分ける方法、Claude Codeの中からCodexを呼び出す公式プラグインの使い方、並行して作業するときの注意点を順に説明します。

内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。両社とも変更が速いので、設定の前には公式ドキュメントもあわせて確認してください。2つの違いそのものを知りたい方は、先に比較記事を読むと全体像がつかめます。

あわせて読みたいCodex vs Claude Code徹底比較|料金・機能・安全性の違いと選び方OpenAIのCodexとAnthropicのClaude Codeを、料金・使える場所・機能・安全性・社内での使いやすさで比べました。2026年10月時点の公式情報をもとに、違いの一覧表、目的別の選び方、両方を使い分けるときの考え方まで、非エンジニアにも分かる言葉でまとめています。

併用とは

2台のノートPCを並べて、片方の変更をもう片方の画面で見比べる会社員

併用と言っても、2つのAIを同時に動かして何かを自動で連携させる、という大げさなものではありません。実際には、次の3つの形のどれかを指すことがほとんどです。

併用の3つの形

形やること始めやすさ
作業で使い分けるこの作業はClaude Code、あの作業はCodex、と人が選んで開くいちばん簡単。設定はほぼ不要
同じプロジェクトで役割を分ける片方で書き、もう片方でレビューする。計画と実装を分ける指示ファイルをそろえておくと楽
片方の中からもう片方を呼ぶClaude Codeの画面からCodexにレビューや調査を頼む公式プラグインを入れる必要がある

多くの人にとっては、1つ目と2つ目から始めれば十分です。3つ目は、2つを日常的に使うようになってから試すと、手間に見合うかどうかを判断しやすくなります。

併用で得られること

併用の利点は、大きく3つあります。

  • 見落としに気づきやすくなる:片方が書いた変更を、別の会社のAIに見せると、同じ見落としを繰り返しにくくなります。確実に効果が出ると言い切れる公式の資料はありませんが、人間のレビューでも「書いた人とは別の人が見る」ことが基本なので、同じ考え方です。
  • 使用量の上限に当たったときの逃げ道ができる:どちらも定額プランには使用量の上限があります。片方が上限に達しても、もう片方で作業を続けられます。
  • 機能や画面の得意不得意に合わせられる:入口になるアプリや周辺のサービスが違うので、作業内容に合う方を選べます。

向いている人・向いていない人

併用は、全員におすすめできるものではありません。次の表で、自分に合うかどうかを確かめてください。

こんな人・状況併用理由
毎日のように開発の作業を任せている向いている上限に当たる機会が多く、レビューの相互利用の効果も出やすい
会社のコードを複数人で触っている向いているレビュー役を分けられる。指示ファイルの共通化の価値が大きい
まだどちらも使い始めたばかり後回しでよいまず片方に慣れる方が早い。比較記事で1つ選ぶ
月に数回しか使わない向いていない契約が2つになる手間と費用の方が大きい
情報システムの担当がおらず、権限を管理できない慎重に権限の設定と契約が2倍になる。1つに絞って運用を固めてから

「どちらが賢いか」はここでは扱いません

併用の目的は、片方を優秀にすることではなく、役割を分けて抜けを減らすことです。性能の優劣は作業や時期で入れ替わるため、この記事でも断定しません。どちらの性能が自社の作業に合うかは、同じ作業を両方に任せて確かめるのがいちばん確実です。

かかる費用

電卓を横に置き、2つの料金表を見比べて月の費用を計算する担当者

併用するには、Claude Code側とCodex側で、それぞれ契約が必要です。ここでは、公式の料金ページに載っている金額(ドル建て・税抜)で、いくらかかるのかを整理します。

それぞれの契約

Claude Codeは、Claudeの有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)に含まれます。Proは月20ドル(年払いなら月17ドル相当)で、無料プランでは使えません。CodexはChatGPTのプランに含まれていて、Plusが月20ドルです。CLIやエディタ拡張、Webで使えると料金ページに書かれているのはPlusからです。

契約の形Claude Code側Codex側合計(月・税抜)
個人で両方を試すPro 月20ドルPlus 月20ドル40ドル
個人で両方、Claudeは年払いPro 月17ドル相当Plus 月20ドル37ドル相当
3人の会社で両方(年払い・標準の席)Team標準席 20ドル×3人Business 20ドル×3人120ドル
3人の会社で両方(月払い・標準の席)Team標準席 25ドル×3人Business 25ドル×3人150ドル

上の表は、公式の価格を単純に足し算したものです。上限を超えたときの追加料金は含まれていません。日本円での請求額は、為替や消費税で変わります。

使用量の枠は別々

併用で見落としやすいのが、使用量の枠がそれぞれの会社で別々になっている点です。Claudeの枠は、Web・デスクトップ・スマホ・Claude Codeで共通で、5時間ごとの枠と週ごとの上限があります。Codex側は、ChatGPTのプランに応じた枠を使います。Claude Codeで使い切っても、Codexの枠は減りません。その逆も同じです。

ただし、片方の中から他方を呼ぶ使い方では、呼ばれた側の枠が減ります。たとえば、Claude Codeの画面からプラグインでCodexにレビューを頼んだ場合は、Codexの使用量の枠を使います。公式のREADMEにも、プラグインの利用はCodexの使用量の上限に数えられると書かれています。

契約するときの考え方

  • 最初は片方だけ有料にする:すでに社内でChatGPTのプランに入っているなら、CodexはそのChatGPTのプランの中で使えます。足りないと感じてからClaude側を足します。
  • 会社で使うなら会社向けのプランを選ぶ:個人向けのプランで会社のコードを扱うと、データの扱いの設定を会社として管理できません。ChatGPTならBusiness、ClaudeならTeam以上が会社向けです。
  • 両方を全員に配らない:全員が両方を使う必要はありません。開発をよく任せる人だけが両方を契約し、他の人は片方、という形でも運用できます。

APIキーで使う場合の注意

どちらも、定額プランの代わりにAPIキーで使うこともできますが、使った量に応じた従量課金になります。CodexはAPIキーで使うと、CLI・SDK・エディタ拡張では使えるものの、クラウド機能は使えないと料金ページに書かれています。プラグインからCodexを呼ぶときも、ChatGPTのプランかAPIキーのどちらかが必要です。

指示ファイルを共通にする

1つの文書を画面に開いて、決まりごとを書き込んでいる会社員

併用するときに、最初に手をつけると効果が大きいのが、プロジェクトの決まりごとを書くファイルを1つにまとめることです。Codexでは「AGENTS.md」、Claude Codeでは「CLAUDE.md」というファイルに書きます。どちらも、作業の最初にAIが読む「引き継ぎメモ」です。

別々に書いていると、片方だけ更新して、もう片方が古い指示のまま動く、ということが起きます。1つのファイルを書き、両方から読めるようにしておけば、この問題を避けられます。

どちらが何を読むか

ファイルの状況Claude Codeが読むもの
AGENTS.mdだけがあるAGENTS.md(v2.1.277以降)
AGENTS.mdとCLAUDE.mdの両方があるCLAUDE.mdだけ
CLAUDE.mdの中でAGENTS.mdを取り込んでいるCLAUDE.md。取り込んだAGENTS.mdも一緒に読まれる

Claude Codeは、CLAUDE.mdが無くAGENTS.mdだけがある場合に、AGENTS.mdを読みます。反対に、両方があるとCLAUDE.mdだけを読み、AGENTS.mdは読みません。両方のファイルを置いたのに、Claude CodeがAGENTS.mdの内容を知らない、というのは、よく起きる行き違いです。

Codexは、AGENTS.mdを読みます。各フォルダでAGENTS.override.md、AGENTS.md、設定で追加した別名の順に探し、フォルダごとに1つだけ使います。公式の説明では、設定ファイルの「project_doc_fallback_filenames」に名前を追加すると、AGENTS.md以外のファイル名も読めるようになります。

おすすめは「AGENTS.mdを本体にして、CLAUDE.mdから取り込む」

両方から確実に読ませたいなら、次の形にするのが無難です。

  1. 決まりごとをAGENTS.mdに書く使う言語、テストの動かし方、触ってはいけないファイル、書き方のルールなどを書きます。Codexはこのファイルを読みます。
  2. CLAUDE.mdの1行目に「@AGENTS.md」と書くこれで、Claude CodeがAGENTS.mdの内容を取り込みます。公式ドキュメントでも、AGENTS.mdを他のツールと共有する方法として紹介されています。
  3. Claude Codeだけに効かせたい指示は、その下に書くたとえば「このフォルダの変更は、まず計画モードで進める」といった、Claude Codeの機能に関する指示です。
  4. 読み込まれているかを確かめるClaude Codeでは、セッションの中で「/memory」や「/context」を実行して、CLAUDE.mdが読み込まれているかを確認できます。

このほか、Claude Codeの設定(「/config」の「Project instructions」)を「claude-md-and-agents-md」にすると、CLAUDE.mdとAGENTS.mdの両方を読むようにもできます。ただ、この設定は人ごとの設定なので、プロジェクトに入れる仕組みとしては、ファイルの中で取り込む方が確実です。

Windowsではシンボリックリンクを避ける

「ln -s AGENTS.md CLAUDE.md」のように、CLAUDE.mdをAGENTS.mdへのリンクにする方法もあります。ただ、Claude Codeの公式ドキュメントは、Windowsで使う人がいる場合は「@AGENTS.md」の取り込みを使うよう案内しています。Windowsでリンクを作るには管理者権限か開発者モードが必要で、Gitが普通の文字ファイルとしてチェックアウトすると、1行だけのCLAUDE.mdになってしまうためです。

あわせて読みたいCodex AGENTS.mdとは?書き方・置き場所・読み込まれる順番を解説CodexのAGENTS.mdは、毎回守ってほしいルールを書いておく指示書のファイルです。置き場所と読み込まれる順番、/initでの作り方、書く内容、GitHubのレビュー基準、効かないときの確認方法までを、2026年10月時点の公式情報で解説します。

共通のファイルに書く内容

共通ファイルには、どちらのAIが読んでも意味が通る内容だけを書きます。書く内容の例は次のとおりです。

  • プロジェクトの概要(何のためのプログラムか、誰が使うか)
  • 使っている言語・道具と、そのバージョン
  • ビルドやテストの動かし方(実際に打つコマンド)
  • フォルダ構成と、触ってはいけないファイル(顧客データ、設定の秘密情報など)
  • コードの書き方のルール(名前の付け方、コメントの書き方)
  • 人の確認なしに実行してはいけない操作(公開、削除、外部への送信)

反対に、「Claude Codeの権限モードをacceptEditsにする」「Codexのサンドボックスをworkspace-writeにする」のような、片方の道具にしか通じない設定は、それぞれの設定ファイルに分けておきます。共通ファイルに混ぜると、もう片方のAIが意味の分からない指示を読むことになります。

役割分担の例

2人の担当者が並んで座り、それぞれのPCで作業と確認を分担している

指示ファイルをそろえたら、次は「どちらに何を任せるか」を決めます。ここで紹介する分け方は公式が決めたものではなく、2つの道具の作りから考えた一例です。自社の作業に合わせて入れ替えてください。

分け方Claude CodeCodex効果が出やすい場面
書く側とレビュー側実装する変更をレビューする(逆でもよい)機能追加、バグ修正、リファクタリング
計画と実装計画を立てる計画に沿って実装する(逆でもよい)大きな変更、初めて触るプロジェクト
作業の種類で分ける資料づくりや集計、画面の確認プログラムの修正や自動化非エンジニアが混ざるチーム
並行して別の作業機能Aを進める機能Bを進めるワークツリーで分けられるとき

書く側とレビューする側に分ける

もっとも使いやすいのが、片方が書いた変更をもう片方に見せる形です。同じAIに「自分で書いたコードを見直して」と頼むと、同じ前提のまま読んでしまい、気づきが減ることがあります。別の会社のAIに、白紙の状態で見せた方が、別の視点が入りやすくなります。

手順は単純です。

  1. 書く側で作業を終える変更が一区切りついたら、Gitで保存(コミット)しておきます。
  2. レビュー側に変更を見せるCodexなら、CLIやアプリで「/review」と入力すると、未コミットの変更やベースのブランチとの差分、特定のコミットを選んでレビューさせられます。Claude Codeにレビューさせるなら「/code-review」を使います。
  3. 指摘を確認して、直すかを決める指摘が正しいかは人が判断します。見当違いの指摘も出るので、そのまま全部は直しません。
  4. 必要なものだけ書く側に戻す採用する指摘を、書く側のAIに伝えて直してもらいます。

Codexの「/review」は、レビュー用の担当が差分を読んで、優先度のついた指摘を返すだけで、作業ツリーのファイルを書き換えません。Claude Codeの「/code-review」は、公式の説明では、現在の差分を正しさの観点で確認し、「--fix」を付けると指摘の反映までできます。レビューの段階では反映しない使い方から始めるのが安全です。

計画する側と実装する側に分ける

大きな変更では、先に計画だけを作らせて、人が確認してから実装に進むと、やり直しが減ります。Claude Codeには権限モードの「plan」があり、計画を承認するまでファイルの編集が止まります。Codexにも、「/plan」と入力して計画モードに切り替える方法があります。

この計画づくりを片方、実装をもう片方に任せる分け方もできます。ただし、計画は文章でやりとりすることになるので、計画をファイルに書き出しておくのが大切です。「PLAN.md」のようなファイルに保存しておけば、どちらのAIにも同じ内容を渡せます。

作業の種類で分ける

どちらの会社も、開発用の道具の隣に、事務・企画向けのサービスを用意しています。ChatGPTには、資料づくりや調べものを任せる「ChatGPT Work」があり、Claudeには仕事を任せる機能(旧Cowork)があります。開発の作業と事務の作業を、それぞれ別のアプリで分けるのも、併用のひとつの形です。

最初は「レビューだけ別のAIに頼む」から

併用の効果をいちばん早く確かめられるのは、書く側とレビュー側に分ける方法です。設定ファイルをいじる必要がなく、1回の作業で結果が見えます。計画と実装の分担や、プラグインでの呼び出しは、これに慣れてから試しても遅くありません。

避けたい分け方

  • 同じ作業を両方に同時に頼み、良い方を採用する:試用の期間だけなら有効ですが、毎回やると使用量も確認の手間も2倍になります。
  • 同じファイルを両方に同時に直させる:片方の変更をもう片方が上書きしてしまうおそれがあります。この点は、あとの「並行作業の注意点」で説明します。
  • レビューの結果を、確認せずにそのまま適用する:AIのレビューは見当違いのこともあります。採用するかどうかは人が決めます。

Claude CodeからCodexを呼ぶ

ターミナルのような画面でコマンドを入力し、結果を確認している担当者を斜め後ろから見た場面

2つのアプリを行き来する代わりに、Claude Codeの画面の中からCodexにレビューや調査を頼む方法があります。OpenAIが公開している「Codex plugin for Claude Code」(リポジトリ名はopenai/codex-plugin-cc)というプラグインを使います。

このプラグインは、手元にあるCodex CLIとCodexのアプリサーバーを呼び出す作りです。別のAIの仕組みが入るわけではなく、Codexで使っているログイン情報や設定、リポジトリのコピーがそのまま使われます。なお、このプラグインはOpenAI側が公開しているもので、Claude Codeの公式ドキュメントでは確認していません。

用意するもの

  • ChatGPTのプラン(Freeを含む)か、OpenAIのAPIキー。使用量はCodexの上限に数えられます
  • Node.js 18.18以上
  • Codex CLI(プラグインの設定時に、入っていなければ案内されます)

入れ方

  1. マーケットプレイスを追加するClaude Codeのセッションの中で、「/plugin marketplace add openai/codex-plugin-cc」と入力します。
  2. プラグインを入れる「/plugin install codex@openai-codex」と入力し、続けて「/reload-plugins」で読み込み直します。
  3. 状態を確認する「/codex:setup」を実行します。Codexが入っていない場合は、npmがあればインストールを案内されます。手動で入れるなら「npm install -g @openai/codex」です。
  4. ログインするCodexにログインしていなければ、Claude Codeの中から「!codex login」を実行します。

READMEでは、最初の試しとして「/codex:review --background」を実行し、「/codex:status」で状況を見て、「/codex:result」で結果を取り出す流れが紹介されています。

使えるコマンド

コマンド何をするか
/codex:review未コミットの変更、または指定したブランチとの差分を、Codexが読み取り専用でレビューする
/codex:adversarial-review設計の判断や前提を疑う、より踏み込んだレビュー。注目してほしい点を文章で添えられる。コードは直さない
/codex:rescueバグの調査や修正、前回の作業の続きなどをCodexに任せる
/codex:transferいまのClaude Codeのセッションから、Codexの会話を作る。続きはCodex側で再開できる
/codex:status・/codex:result・/codex:cancelバックグラウンドの作業の確認、結果の表示、中止
/codex:setup導入状態の確認と、ログインの確認。レビューゲートの有効化・無効化

複数ファイルにまたがる変更のレビューは時間がかかることがあるため、READMEでは「--background」を付けてバックグラウンドで動かすことが勧められています。

レビューゲートは慎重に

プラグインには「レビューゲート」という機能があります。有効にすると、Claude Codeが作業を終えようとするたびに、Codexが自動でレビューし、問題が見つかればClaude Codeの終了を止めて、先に直させます。便利に見えますが、READMEには「ClaudeとCodexのやりとりが長く続き、使用量の上限を急速に使い切るおそれがある」と注意書きがあります。

レビューゲートは見守れるときだけ

レビューゲートは、人が画面を見ていないと使用量を使い切る可能性があります。最初は無効のままにして、「/codex:review」を自分の手で実行する使い方から始めてください。有効にする場合は、作業を見守れるときに限りましょう。

プラグインを使わない呼び出し方

プラグインを入れずに、コマンドでもう片方を呼ぶ方法もあります。どちらにも、画面を出さずに1回だけ作業を実行する「非対話モード」があります。

CodexClaude Code
コマンドcodex exec "依頼の内容"claude -p "依頼の内容"
既定の権限読み取り専用のサンドボックス。編集は「--sandbox workspace-write」で許可使えるツールを「--allowedTools」で指定
結果の取り出し「-o ファイル名」で最後のメッセージを保存、「--json」で詳細な記録「--output-format json」で結果と情報を取得
スクリプトでの注意Gitのリポジトリの中で動かす。ログイン情報は秘密として扱うスクリプトでは「--bare」が推奨されている。この場合はAPIキーが必要

たとえばClaude Codeに「codex execでこの変更をレビューして、結果を読んで」と頼む、あるいは、自分で書いたスクリプトから呼ぶ、といった使い方ができます。ただし、これは「コマンドを実行する」という基本機能の応用で、公式が併用の方法として案内しているわけではありません。権限の設定は、必ず自分で確認してから使ってください。

古い記事にある「codex mcp-server」は使えません

以前は、Codex自体をMCPサーバーとして、Claude Codeなどから呼び出す方法がよく紹介されていました。OpenAIの公式ドキュメントでは、「codex mcp-server」コマンドと単体のバイナリは削除されたと案内されています。代わりに案内されているのはCodexのアプリサーバーですが、MCPとは別のプロトコルで、実験的な機能とされています。古い記事の手順をそのまま試さないようにしてください。

設定やスキルをそろえる

フォルダの中のファイルを整理して、別の場所に移している会社員

片方で作り込んだ設定を、もう片方に移したいときは、手で書き直す前に、取り込みの機能を使います。両方の道具に、他方の設定を読み込む「/import」があります。

お互いの設定を取り込む

Codexに取り込むClaude Codeに取り込む
コマンド/import(CLI)、設定の「Import」(デスクトップアプリ)/import(codex・gemini・cursorから選ぶ)
取り込めるもの指示ファイル、設定、スキルとコマンド、プラグイン、MCP、フック、サブエージェント、プロジェクトの記憶、直近30日の会話指示ファイル、MCPサーバー、コマンド、サブエージェント、スキル
元の設定変更・削除されない公式の説明では、指示ファイルは一度きりのコピー
必要なバージョン公式に明記なしv2.1.213以降
注意点CLIでは会話は50件まで。実行中の作業中などは使えないAmazon Bedrockなどの一部の接続環境では使えない

Codex側のデスクトップアプリでは、Claude Codeに加えてClaude CoworkやCursorからも取り込め、取り込んだ内容を自動で同期させることもできます。CLIの「/import」にはこの同期の機能はありません。

取り込んだあとは、必ず中身を確認してください。公式にも、取り込んだツールの権限、フック、プロンプトのひな形は、使う前に確認するよう書かれています。MCPサーバーのうち、独自の認証が必要なものは、再度ログインが必要な場合があります。

取り込んだ指示ファイルは「一度きりのコピー」

Claude Codeの「/import」は、AGENTS.mdなどの指示ファイルを、対応するCLAUDE.mdに一度だけ追記します。取り込んだあとに片方を直しても、もう片方は変わりません。取り込んだ後は、前の章で説明した「AGENTS.mdを本体にして、CLAUDE.mdから取り込む」形に整理し直しておくと、二重管理を避けられます。

スキルは形式が同じ、置き場所が違う

作業手順をまとめた「スキル」は、どちらも「SKILL.md」というファイルを中心にした、同じ「Agent Skills」という公開の標準に沿っています。ただし、置き場所は違います。

種類Claude CodeCodex
プロジェクト用.claude/skills/スキル名/SKILL.md.agents/skills/スキル名/SKILL.md
個人用(全プロジェクト共通)~/.claude/skills/スキル名/SKILL.md~/.agents/skills/スキル名/SKILL.md
必須の項目先頭の説明部分(YAMLの項目)と本文nameとdescription

公式ドキュメントでは、Claude Codeの置き場所に「.agents/skills」は載っていません。そのため、片方で作ったスキルをもう片方でも使うには、フォルダごとコピーするか、先ほどの「/import」で取り込む方法になります。コピーした後に、一方だけを直すと内容がずれるので、元にするフォルダを1つ決めておきましょう。

あわせて読みたいClaude Code Skillsとは?作り方・使い方と、業務で役立つ例を解説Claude Code Skills(スキル)は、よく使う手順や決まりごとをSKILL.mdにまとめ、Claudeに必要なときだけ読み込ませる仕組みです。CLAUDE.mdとの違い、最初のスキルの作り方、置き場所、設定項目、チームでの共有方法、うまく動かないときの直し方、安全に使う注意点まで、2026年10月時点の公式ドキュメントをもとに解説します。

MCPと権限は別々に設定する

外部のサービスとつなぐMCPの設定は、Claude Codeでは「claude mcp add」で追加し、プロジェクトで共有するなら「.mcp.json」に保存されます。Codexでは「codex mcp」で管理します。置き場所も書き方も別々なので、取り込みの機能で移すか、それぞれに設定します。

権限の設定も別々です。Claude Codeは権限モード(Manual・acceptEdits・plan・auto・dontAsk・bypassPermissions)、Codexはサンドボックスと承認の組み合わせで決めます。片方で慎重に設定しても、もう片方が確認なしで動く状態になっていることがあります。両方の権限を、同じ基準で確認しておくのが併用の基本です。

並行作業の注意点

2つのフォルダを画面に並べて、変更が重ならないよう確認する担当者

併用でいちばん事故が起きやすいのが、2つのAIが同じプロジェクトの同じファイルを、同時に書き換えてしまうことです。この章では、並行して作業するときの注意点をまとめます。

同じファイルを同時に触らせない

Claude Codeでの作業中に、同じフォルダでCodexにも編集させると、後から保存した方が先の変更を上書きしたり、片方が読んだ内容が古くなったりします。避ける方法は、作業ごとに別のフォルダ(ワークツリー)で作業させることです。

ワークツリーとは、同じGitリポジトリの中に作る、別の作業用コピーです。ファイルとブランチは別々に持ちつつ、履歴は共有します。どちらの道具にも標準の機能があります。

Claude CodeCodex
作り方「claude --worktree 名前」。デスクトップアプリではセッション開始時にワークツリーを選ぶアプリの入力欄の下で「Worktree」を選ぶ
置き場所既定ではリポジトリ内の「.claude/worktrees/名前/」既定では「$CODEX_HOME/worktrees」。設定で変更可
ブランチ「worktree-名前」という新しいブランチが作られる最初は特定のブランチを持たない状態(detached HEAD)。必要なら「Create branch here」
注意点.envなどのGit管理外のファイルは「.worktreeinclude」に書くとコピーされるGit管理外のファイルは引き継がれない。「.worktreeinclude」に書くとコピーされる

Gitの決まりとして、同じブランチは同時に1か所でしか開けません。Codexのドキュメントにも、ブランチがワークツリーで開かれている間は、手元の本体では開けないと書かれています。「Claude Codeはブランチaで、Codexはブランチb」のように、ブランチを分けて作業させると、衝突しにくくなります。

あわせて読みたいClaude Code worktreeとは?使い方・設定・片付け方を解説Claude Codeのworktreeは、同じプロジェクトを別のフォルダ・別のブランチで取り出し、複数のClaudeが互いの作業を壊さずに並行で進められる機能です。--worktreeの使い方、片付け、.worktreeinclude、サブエージェントやデスクトップアプリでの使い方を2026年10月時点の公式ドキュメントでまとめました。

使用量の消費に注意する

併用すると、1つの作業に使う量が増えがちです。レビューを毎回両方に頼む、プラグインのレビューゲートを有効にする、複数の作業を並行して動かす、といった使い方は、使用量をまとめて消費します。Claude Codeの公式ドキュメントにも、複数のセッションやサブエージェントを同時に動かすと、トークンの使用量が増えると書かれています。

使用量の目安をつかむために、最初の1〜2週間は、どの作業でどれだけ減ったかを記録しておくと、後から運用を見直しやすくなります。

権限・秘密情報の扱い

  • 確認なしで動く設定は専用の環境だけで:Codexの「Full access」、Claude Codeの「bypassPermissions」は、確認をすべて省きます。仮想マシンなど、壊れても困らない環境に限ります。
  • 秘密情報を読ませない:パスワードやAPIキーを書いたファイルは、AIに読ませないフォルダに置くか、そもそもプロジェクトに入れません。2つのAIに読ませると、それだけ漏れる経路が増えます。
  • 外部の情報に紛れた指示に注意:Webページや受け取ったファイルに、AIへの指示が隠れていることがあります。一方のAIが読んだ外部の内容を、もう一方に渡すときも、中身を人が確認してから渡します。
  • 実行したコマンドを残す:どちらのAIが、いつ、何を実行したかを、あとから追えるようにします。作業の前後にGitで保存しておくのが、いちばん簡単な記録です。

まず1か月試すときの進め方

  1. 指示ファイルを1つにまとめるAGENTS.mdを本体にして、CLAUDE.mdの1行目で取り込みます。両方で「/memory」などを実行し、読み込まれているかを確認します。
  2. 任せる作業を2〜3つに絞る失敗しても困らない作業(Webサイトの文言修正、小さな自動化など)で始めます。
  3. 確認つきの権限で動かすClaude CodeはManualかplan、Codexは範囲の外に出る前に確認が入る承認の設定(アプリでは「Ask for approval」)にします。
  4. レビューの相互利用を試す書いた変更を、もう片方に「/review」などで見せます。指摘のうち、採用した数と見当違いだった数を数えます。
  5. 1か月後に続けるかを決める採用した指摘の数、使用量、手間を見て、続けるか、片方に絞るかを決めます。

よくある質問

Claude CodeとCodexは、両方契約しないと併用できませんか?

併用するには、両方の契約が必要です。CodexはChatGPTのプラン、Claude CodeはClaudeの有料プランに含まれます。Claude Codeは無料プランでは使えません。Codexは、ChatGPTのFreeやGoでもデスクトップアプリで一部のモデルを使えると料金ページに書かれていますが、CLIやエディタ拡張で使えるとされているのはPlusからです。

指示ファイルは、AGENTS.mdとCLAUDE.mdのどちらに書けばいいですか?

AGENTS.mdに書いて、CLAUDE.mdの1行目で「@AGENTS.md」と取り込むのがおすすめです。CodexはAGENTS.mdを読み、Claude CodeはCLAUDE.mdを経由してAGENTS.mdの内容を読めます。Claude Codeだけに効かせたい指示は、CLAUDE.mdの取り込みの下に書きます。

Claude Codeの設定をCodexに移せますか?

移せます。CodexのCLIで「/import」を実行するか、デスクトップアプリの設定の「Import」から、Claude Codeを選んで取り込みます。指示ファイル、スキル、MCP、フック、直近30日の会話(CLIは50件まで)などが対象です。元のClaude Codeの設定は変更されません。取り込んだ内容は、使う前に確認してください。

Codexの設定をClaude Codeに移せますか?

移せます。Claude Codeで「/import」を実行し、codexを選びます。指示ファイル、MCPサーバー、コマンド、サブエージェント、スキルが対象です。Claude Codeのv2.1.213以降が必要です。

プラグインを入れると、Claude Codeの使用量も減りますか?

プラグインでCodexを呼んだ分は、Codexの使用量の上限に数えられます。ただし、Claude Codeがその結果を読んだり、続きを進めたりする分は、Claude側の使用量を使います。両方の枠が減ると考えておく方が安全です。

片方が使用量の上限に達したら、もう片方に切り替えられますか?

切り替えられます。使用量の枠はそれぞれの会社で別々です。ただし、切り替えた先でも指示ファイルが読まれているか、権限の設定が同じ水準かを確認してください。

2つを同時に動かすとき、気をつけることは何ですか?

同じファイルを同時に編集させないことです。ワークツリーなどで作業用のコピーを分け、ブランチも別にしておきます。Gitの決まりで、同じブランチは同時に1か所でしか開けません。

Windowsでも併用できますか?

どちらもWindowsで使えます。ただし、CLAUDE.mdをAGENTS.mdへのシンボリックリンクにする方法は、Windowsでは管理者権限などが必要でトラブルになりやすいため、「@AGENTS.md」の取り込みを使う方が確実です。プラグインを使うには、Node.js 18.18以上が必要です。

両方を使うと、結果の質は上がりますか?

質が上がると言い切れる公式の資料はありません。別の会社のAIにレビューさせると、見落としに気づきやすくなる場合がある、という考え方です。効果は作業内容で変わるため、自社の作業で試して判断してください。

会社で併用するとき、最初に何を決めればいいですか?

使ってよいフォルダ、確認なしで進めてよい操作、契約するプランと管理者、秘密情報の置き場所の4つです。この4つを決めてから、指示ファイルに書いておくと、どちらのAIでも同じ決まりで動きます。

Claude CodeのサブエージェントとしてCodexを使えますか?

Claude Codeの公式ドキュメントでは、並行して動かす仕組みの作業者は、すべてClaudeのセッションと説明されています。別のツールを入れたいときは、MCPサーバーとして公開する、という考え方です。Codex自身のMCPサーバーは削除されているため、いまのところは公式プラグインか、コマンドでの呼び出しが現実的です。

まとめ

この記事のまとめ

  • 併用の形は、作業で使い分ける・役割を分ける・片方から呼ぶ、の3つ。まずは使い分けとレビューの相互利用から始める
  • 契約は両方に必要。使用量の枠は会社ごとに別で、プラグインで呼んだ分は呼ばれた側の枠を使う
  • 決まりごとはAGENTS.mdに書き、CLAUDE.mdの1行目の「@AGENTS.md」で取り込むと、両方に同じ指示が効く
  • 書く側とレビューする側を分けると、見落としに気づきやすくなる。レビューの結果は人が判断する
  • Claude CodeからCodexを呼ぶには、OpenAIの公式プラグインを使う。レビューゲートは使用量を急速に消費するため、見守れるときだけにする
  • 同じファイルを同時に触らせないよう、ワークツリーとブランチを分ける。権限の設定は両方で同じ基準にそろえる

併用は、道具を増やすことそのものよりも、決まりごとの置き場所と、役割の分け方を決めておくことが大切です。まずは1つのプロジェクトで、指示ファイルをそろえ、レビューを別のAIに頼むところから試してみてください。

社内に広げる段階では、指示ファイルの設計、権限の決め方、契約するプランの選び方など、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude CodeやCodexの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典