Claude CodeとCodexを併用する方法|設定の共通化と役割分担の例
この記事でわかること
- Claude CodeとCodexを併用する考え方と、向いている人・向いていない人
- 両方を契約したときの費用と、使用量の枠の考え方
- AGENTS.mdを1つにまとめて、両方に同じ指示を効かせる方法
- 書く側とレビューする側など、役割分担の例
- Claude CodeからCodexを呼び出す公式プラグインの入れ方と使い方
- 設定の取り込み・並行作業・使用量・権限の注意点
目次
- 併用とは
- 併用の3つの形
- 併用で得られること
- 向いている人・向いていない人
- かかる費用
- それぞれの契約
- 使用量の枠は別々
- 契約するときの考え方
- 指示ファイルを共通にする
- どちらが何を読むか
- おすすめは「AGENTS.mdを本体にして、CLAUDE.mdから取り込む」
- 共通のファイルに書く内容
- 役割分担の例
- 書く側とレビューする側に分ける
- 計画する側と実装する側に分ける
- 作業の種類で分ける
- 避けたい分け方
- Claude CodeからCodexを呼ぶ
- 用意するもの
- 入れ方
- 使えるコマンド
- レビューゲートは慎重に
- プラグインを使わない呼び出し方
- 設定やスキルをそろえる
- お互いの設定を取り込む
- 取り込んだ指示ファイルは「一度きりのコピー」
- スキルは形式が同じ、置き場所が違う
- MCPと権限は別々に設定する
- 並行作業の注意点
- 同じファイルを同時に触らせない
- 使用量の消費に注意する
- 権限・秘密情報の扱い
- まず1か月試すときの進め方
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeを使っているが、Codexも試してみたい」「両方契約したけれど、どう組み合わせればいいのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。どちらも、AIにファイルの読み書きやコマンドの実行まで任せる道具です。使い分けのコツを知らないまま両方を入れると、指示ファイルが二重になったり、同じファイルを同時に書き換えてしまったりして、かえって手間が増えます。
この記事は、どちらかを選ぶための比較記事ではありません。すでにどちらか、または両方を使っている方が、2つをうまく組み合わせるためのやり方をまとめています。決まりごとを書くファイルを1つにまとめる方法、書く側とレビューする側に分ける方法、Claude Codeの中からCodexを呼び出す公式プラグインの使い方、並行して作業するときの注意点を順に説明します。
内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。両社とも変更が速いので、設定の前には公式ドキュメントもあわせて確認してください。2つの違いそのものを知りたい方は、先に比較記事を読むと全体像がつかめます。
併用とは

併用と言っても、2つのAIを同時に動かして何かを自動で連携させる、という大げさなものではありません。実際には、次の3つの形のどれかを指すことがほとんどです。
併用の3つの形
| 形 | やること | 始めやすさ |
|---|---|---|
| 作業で使い分ける | この作業はClaude Code、あの作業はCodex、と人が選んで開く | いちばん簡単。設定はほぼ不要 |
| 同じプロジェクトで役割を分ける | 片方で書き、もう片方でレビューする。計画と実装を分ける | 指示ファイルをそろえておくと楽 |
| 片方の中からもう片方を呼ぶ | Claude Codeの画面からCodexにレビューや調査を頼む | 公式プラグインを入れる必要がある |
多くの人にとっては、1つ目と2つ目から始めれば十分です。3つ目は、2つを日常的に使うようになってから試すと、手間に見合うかどうかを判断しやすくなります。
併用で得られること
併用の利点は、大きく3つあります。
- 見落としに気づきやすくなる:片方が書いた変更を、別の会社のAIに見せると、同じ見落としを繰り返しにくくなります。確実に効果が出ると言い切れる公式の資料はありませんが、人間のレビューでも「書いた人とは別の人が見る」ことが基本なので、同じ考え方です。
- 使用量の上限に当たったときの逃げ道ができる:どちらも定額プランには使用量の上限があります。片方が上限に達しても、もう片方で作業を続けられます。
- 機能や画面の得意不得意に合わせられる:入口になるアプリや周辺のサービスが違うので、作業内容に合う方を選べます。
向いている人・向いていない人
併用は、全員におすすめできるものではありません。次の表で、自分に合うかどうかを確かめてください。
| こんな人・状況 | 併用 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎日のように開発の作業を任せている | 向いている | 上限に当たる機会が多く、レビューの相互利用の効果も出やすい |
| 会社のコードを複数人で触っている | 向いている | レビュー役を分けられる。指示ファイルの共通化の価値が大きい |
| まだどちらも使い始めたばかり | 後回しでよい | まず片方に慣れる方が早い。比較記事で1つ選ぶ |
| 月に数回しか使わない | 向いていない | 契約が2つになる手間と費用の方が大きい |
| 情報システムの担当がおらず、権限を管理できない | 慎重に | 権限の設定と契約が2倍になる。1つに絞って運用を固めてから |
「どちらが賢いか」はここでは扱いません
併用の目的は、片方を優秀にすることではなく、役割を分けて抜けを減らすことです。性能の優劣は作業や時期で入れ替わるため、この記事でも断定しません。どちらの性能が自社の作業に合うかは、同じ作業を両方に任せて確かめるのがいちばん確実です。
かかる費用

併用するには、Claude Code側とCodex側で、それぞれ契約が必要です。ここでは、公式の料金ページに載っている金額(ドル建て・税抜)で、いくらかかるのかを整理します。
それぞれの契約
Claude Codeは、Claudeの有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)に含まれます。Proは月20ドル(年払いなら月17ドル相当)で、無料プランでは使えません。CodexはChatGPTのプランに含まれていて、Plusが月20ドルです。CLIやエディタ拡張、Webで使えると料金ページに書かれているのはPlusからです。
| 契約の形 | Claude Code側 | Codex側 | 合計(月・税抜) |
|---|---|---|---|
| 個人で両方を試す | Pro 月20ドル | Plus 月20ドル | 40ドル |
| 個人で両方、Claudeは年払い | Pro 月17ドル相当 | Plus 月20ドル | 37ドル相当 |
| 3人の会社で両方(年払い・標準の席) | Team標準席 20ドル×3人 | Business 20ドル×3人 | 120ドル |
| 3人の会社で両方(月払い・標準の席) | Team標準席 25ドル×3人 | Business 25ドル×3人 | 150ドル |
上の表は、公式の価格を単純に足し算したものです。上限を超えたときの追加料金は含まれていません。日本円での請求額は、為替や消費税で変わります。
使用量の枠は別々
併用で見落としやすいのが、使用量の枠がそれぞれの会社で別々になっている点です。Claudeの枠は、Web・デスクトップ・スマホ・Claude Codeで共通で、5時間ごとの枠と週ごとの上限があります。Codex側は、ChatGPTのプランに応じた枠を使います。Claude Codeで使い切っても、Codexの枠は減りません。その逆も同じです。
ただし、片方の中から他方を呼ぶ使い方では、呼ばれた側の枠が減ります。たとえば、Claude Codeの画面からプラグインでCodexにレビューを頼んだ場合は、Codexの使用量の枠を使います。公式のREADMEにも、プラグインの利用はCodexの使用量の上限に数えられると書かれています。
契約するときの考え方
- 最初は片方だけ有料にする:すでに社内でChatGPTのプランに入っているなら、CodexはそのChatGPTのプランの中で使えます。足りないと感じてからClaude側を足します。
- 会社で使うなら会社向けのプランを選ぶ:個人向けのプランで会社のコードを扱うと、データの扱いの設定を会社として管理できません。ChatGPTならBusiness、ClaudeならTeam以上が会社向けです。
- 両方を全員に配らない:全員が両方を使う必要はありません。開発をよく任せる人だけが両方を契約し、他の人は片方、という形でも運用できます。
APIキーで使う場合の注意
どちらも、定額プランの代わりにAPIキーで使うこともできますが、使った量に応じた従量課金になります。CodexはAPIキーで使うと、CLI・SDK・エディタ拡張では使えるものの、クラウド機能は使えないと料金ページに書かれています。プラグインからCodexを呼ぶときも、ChatGPTのプランかAPIキーのどちらかが必要です。
指示ファイルを共通にする

併用するときに、最初に手をつけると効果が大きいのが、プロジェクトの決まりごとを書くファイルを1つにまとめることです。Codexでは「AGENTS.md」、Claude Codeでは「CLAUDE.md」というファイルに書きます。どちらも、作業の最初にAIが読む「引き継ぎメモ」です。
別々に書いていると、片方だけ更新して、もう片方が古い指示のまま動く、ということが起きます。1つのファイルを書き、両方から読めるようにしておけば、この問題を避けられます。
どちらが何を読むか
| ファイルの状況 | Claude Codeが読むもの |
|---|---|
| AGENTS.mdだけがある | AGENTS.md(v2.1.277以降) |
| AGENTS.mdとCLAUDE.mdの両方がある | CLAUDE.mdだけ |
| CLAUDE.mdの中でAGENTS.mdを取り込んでいる | CLAUDE.md。取り込んだAGENTS.mdも一緒に読まれる |
Claude Codeは、CLAUDE.mdが無くAGENTS.mdだけがある場合に、AGENTS.mdを読みます。反対に、両方があるとCLAUDE.mdだけを読み、AGENTS.mdは読みません。両方のファイルを置いたのに、Claude CodeがAGENTS.mdの内容を知らない、というのは、よく起きる行き違いです。
Codexは、AGENTS.mdを読みます。各フォルダでAGENTS.override.md、AGENTS.md、設定で追加した別名の順に探し、フォルダごとに1つだけ使います。公式の説明では、設定ファイルの「project_doc_fallback_filenames」に名前を追加すると、AGENTS.md以外のファイル名も読めるようになります。
おすすめは「AGENTS.mdを本体にして、CLAUDE.mdから取り込む」
両方から確実に読ませたいなら、次の形にするのが無難です。
- 決まりごとをAGENTS.mdに書く使う言語、テストの動かし方、触ってはいけないファイル、書き方のルールなどを書きます。Codexはこのファイルを読みます。
- CLAUDE.mdの1行目に「@AGENTS.md」と書くこれで、Claude CodeがAGENTS.mdの内容を取り込みます。公式ドキュメントでも、AGENTS.mdを他のツールと共有する方法として紹介されています。
- Claude Codeだけに効かせたい指示は、その下に書くたとえば「このフォルダの変更は、まず計画モードで進める」といった、Claude Codeの機能に関する指示です。
- 読み込まれているかを確かめるClaude Codeでは、セッションの中で「/memory」や「/context」を実行して、CLAUDE.mdが読み込まれているかを確認できます。
このほか、Claude Codeの設定(「/config」の「Project instructions」)を「claude-md-and-agents-md」にすると、CLAUDE.mdとAGENTS.mdの両方を読むようにもできます。ただ、この設定は人ごとの設定なので、プロジェクトに入れる仕組みとしては、ファイルの中で取り込む方が確実です。
Windowsではシンボリックリンクを避ける
「ln -s AGENTS.md CLAUDE.md」のように、CLAUDE.mdをAGENTS.mdへのリンクにする方法もあります。ただ、Claude Codeの公式ドキュメントは、Windowsで使う人がいる場合は「@AGENTS.md」の取り込みを使うよう案内しています。Windowsでリンクを作るには管理者権限か開発者モードが必要で、Gitが普通の文字ファイルとしてチェックアウトすると、1行だけのCLAUDE.mdになってしまうためです。
共通のファイルに書く内容
共通ファイルには、どちらのAIが読んでも意味が通る内容だけを書きます。書く内容の例は次のとおりです。
- プロジェクトの概要(何のためのプログラムか、誰が使うか)
- 使っている言語・道具と、そのバージョン
- ビルドやテストの動かし方(実際に打つコマンド)
- フォルダ構成と、触ってはいけないファイル(顧客データ、設定の秘密情報など)
- コードの書き方のルール(名前の付け方、コメントの書き方)
- 人の確認なしに実行してはいけない操作(公開、削除、外部への送信)
反対に、「Claude Codeの権限モードをacceptEditsにする」「Codexのサンドボックスをworkspace-writeにする」のような、片方の道具にしか通じない設定は、それぞれの設定ファイルに分けておきます。共通ファイルに混ぜると、もう片方のAIが意味の分からない指示を読むことになります。
役割分担の例

指示ファイルをそろえたら、次は「どちらに何を任せるか」を決めます。ここで紹介する分け方は公式が決めたものではなく、2つの道具の作りから考えた一例です。自社の作業に合わせて入れ替えてください。
| 分け方 | Claude Code | Codex | 効果が出やすい場面 |
|---|---|---|---|
| 書く側とレビュー側 | 実装する | 変更をレビューする(逆でもよい) | 機能追加、バグ修正、リファクタリング |
| 計画と実装 | 計画を立てる | 計画に沿って実装する(逆でもよい) | 大きな変更、初めて触るプロジェクト |
| 作業の種類で分ける | 資料づくりや集計、画面の確認 | プログラムの修正や自動化 | 非エンジニアが混ざるチーム |
| 並行して別の作業 | 機能Aを進める | 機能Bを進める | ワークツリーで分けられるとき |
書く側とレビューする側に分ける
もっとも使いやすいのが、片方が書いた変更をもう片方に見せる形です。同じAIに「自分で書いたコードを見直して」と頼むと、同じ前提のまま読んでしまい、気づきが減ることがあります。別の会社のAIに、白紙の状態で見せた方が、別の視点が入りやすくなります。
手順は単純です。
- 書く側で作業を終える変更が一区切りついたら、Gitで保存(コミット)しておきます。
- レビュー側に変更を見せるCodexなら、CLIやアプリで「/review」と入力すると、未コミットの変更やベースのブランチとの差分、特定のコミットを選んでレビューさせられます。Claude Codeにレビューさせるなら「/code-review」を使います。
- 指摘を確認して、直すかを決める指摘が正しいかは人が判断します。見当違いの指摘も出るので、そのまま全部は直しません。
- 必要なものだけ書く側に戻す採用する指摘を、書く側のAIに伝えて直してもらいます。
Codexの「/review」は、レビュー用の担当が差分を読んで、優先度のついた指摘を返すだけで、作業ツリーのファイルを書き換えません。Claude Codeの「/code-review」は、公式の説明では、現在の差分を正しさの観点で確認し、「--fix」を付けると指摘の反映までできます。レビューの段階では反映しない使い方から始めるのが安全です。
計画する側と実装する側に分ける
大きな変更では、先に計画だけを作らせて、人が確認してから実装に進むと、やり直しが減ります。Claude Codeには権限モードの「plan」があり、計画を承認するまでファイルの編集が止まります。Codexにも、「/plan」と入力して計画モードに切り替える方法があります。
この計画づくりを片方、実装をもう片方に任せる分け方もできます。ただし、計画は文章でやりとりすることになるので、計画をファイルに書き出しておくのが大切です。「PLAN.md」のようなファイルに保存しておけば、どちらのAIにも同じ内容を渡せます。
作業の種類で分ける
どちらの会社も、開発用の道具の隣に、事務・企画向けのサービスを用意しています。ChatGPTには、資料づくりや調べものを任せる「ChatGPT Work」があり、Claudeには仕事を任せる機能(旧Cowork)があります。開発の作業と事務の作業を、それぞれ別のアプリで分けるのも、併用のひとつの形です。
最初は「レビューだけ別のAIに頼む」から
併用の効果をいちばん早く確かめられるのは、書く側とレビュー側に分ける方法です。設定ファイルをいじる必要がなく、1回の作業で結果が見えます。計画と実装の分担や、プラグインでの呼び出しは、これに慣れてから試しても遅くありません。
避けたい分け方
- 同じ作業を両方に同時に頼み、良い方を採用する:試用の期間だけなら有効ですが、毎回やると使用量も確認の手間も2倍になります。
- 同じファイルを両方に同時に直させる:片方の変更をもう片方が上書きしてしまうおそれがあります。この点は、あとの「並行作業の注意点」で説明します。
- レビューの結果を、確認せずにそのまま適用する:AIのレビューは見当違いのこともあります。採用するかどうかは人が決めます。
Claude CodeからCodexを呼ぶ

2つのアプリを行き来する代わりに、Claude Codeの画面の中からCodexにレビューや調査を頼む方法があります。OpenAIが公開している「Codex plugin for Claude Code」(リポジトリ名はopenai/codex-plugin-cc)というプラグインを使います。
このプラグインは、手元にあるCodex CLIとCodexのアプリサーバーを呼び出す作りです。別のAIの仕組みが入るわけではなく、Codexで使っているログイン情報や設定、リポジトリのコピーがそのまま使われます。なお、このプラグインはOpenAI側が公開しているもので、Claude Codeの公式ドキュメントでは確認していません。
用意するもの
- ChatGPTのプラン(Freeを含む)か、OpenAIのAPIキー。使用量はCodexの上限に数えられます
- Node.js 18.18以上
- Codex CLI(プラグインの設定時に、入っていなければ案内されます)
入れ方
- マーケットプレイスを追加するClaude Codeのセッションの中で、「/plugin marketplace add openai/codex-plugin-cc」と入力します。
- プラグインを入れる「/plugin install codex@openai-codex」と入力し、続けて「/reload-plugins」で読み込み直します。
- 状態を確認する「/codex:setup」を実行します。Codexが入っていない場合は、npmがあればインストールを案内されます。手動で入れるなら「npm install -g @openai/codex」です。
- ログインするCodexにログインしていなければ、Claude Codeの中から「!codex login」を実行します。
READMEでは、最初の試しとして「/codex:review --background」を実行し、「/codex:status」で状況を見て、「/codex:result」で結果を取り出す流れが紹介されています。
使えるコマンド
| コマンド | 何をするか |
|---|---|
| /codex:review | 未コミットの変更、または指定したブランチとの差分を、Codexが読み取り専用でレビューする |
| /codex:adversarial-review | 設計の判断や前提を疑う、より踏み込んだレビュー。注目してほしい点を文章で添えられる。コードは直さない |
| /codex:rescue | バグの調査や修正、前回の作業の続きなどをCodexに任せる |
| /codex:transfer | いまのClaude Codeのセッションから、Codexの会話を作る。続きはCodex側で再開できる |
| /codex:status・/codex:result・/codex:cancel | バックグラウンドの作業の確認、結果の表示、中止 |
| /codex:setup | 導入状態の確認と、ログインの確認。レビューゲートの有効化・無効化 |
複数ファイルにまたがる変更のレビューは時間がかかることがあるため、READMEでは「--background」を付けてバックグラウンドで動かすことが勧められています。
レビューゲートは慎重に
プラグインには「レビューゲート」という機能があります。有効にすると、Claude Codeが作業を終えようとするたびに、Codexが自動でレビューし、問題が見つかればClaude Codeの終了を止めて、先に直させます。便利に見えますが、READMEには「ClaudeとCodexのやりとりが長く続き、使用量の上限を急速に使い切るおそれがある」と注意書きがあります。
レビューゲートは見守れるときだけ
レビューゲートは、人が画面を見ていないと使用量を使い切る可能性があります。最初は無効のままにして、「/codex:review」を自分の手で実行する使い方から始めてください。有効にする場合は、作業を見守れるときに限りましょう。
プラグインを使わない呼び出し方
プラグインを入れずに、コマンドでもう片方を呼ぶ方法もあります。どちらにも、画面を出さずに1回だけ作業を実行する「非対話モード」があります。
| Codex | Claude Code | |
|---|---|---|
| コマンド | codex exec "依頼の内容" | claude -p "依頼の内容" |
| 既定の権限 | 読み取り専用のサンドボックス。編集は「--sandbox workspace-write」で許可 | 使えるツールを「--allowedTools」で指定 |
| 結果の取り出し | 「-o ファイル名」で最後のメッセージを保存、「--json」で詳細な記録 | 「--output-format json」で結果と情報を取得 |
| スクリプトでの注意 | Gitのリポジトリの中で動かす。ログイン情報は秘密として扱う | スクリプトでは「--bare」が推奨されている。この場合はAPIキーが必要 |
たとえばClaude Codeに「codex execでこの変更をレビューして、結果を読んで」と頼む、あるいは、自分で書いたスクリプトから呼ぶ、といった使い方ができます。ただし、これは「コマンドを実行する」という基本機能の応用で、公式が併用の方法として案内しているわけではありません。権限の設定は、必ず自分で確認してから使ってください。
古い記事にある「codex mcp-server」は使えません
以前は、Codex自体をMCPサーバーとして、Claude Codeなどから呼び出す方法がよく紹介されていました。OpenAIの公式ドキュメントでは、「codex mcp-server」コマンドと単体のバイナリは削除されたと案内されています。代わりに案内されているのはCodexのアプリサーバーですが、MCPとは別のプロトコルで、実験的な機能とされています。古い記事の手順をそのまま試さないようにしてください。
設定やスキルをそろえる

片方で作り込んだ設定を、もう片方に移したいときは、手で書き直す前に、取り込みの機能を使います。両方の道具に、他方の設定を読み込む「/import」があります。
お互いの設定を取り込む
| Codexに取り込む | Claude Codeに取り込む | |
|---|---|---|
| コマンド | /import(CLI)、設定の「Import」(デスクトップアプリ) | /import(codex・gemini・cursorから選ぶ) |
| 取り込めるもの | 指示ファイル、設定、スキルとコマンド、プラグイン、MCP、フック、サブエージェント、プロジェクトの記憶、直近30日の会話 | 指示ファイル、MCPサーバー、コマンド、サブエージェント、スキル |
| 元の設定 | 変更・削除されない | 公式の説明では、指示ファイルは一度きりのコピー |
| 必要なバージョン | 公式に明記なし | v2.1.213以降 |
| 注意点 | CLIでは会話は50件まで。実行中の作業中などは使えない | Amazon Bedrockなどの一部の接続環境では使えない |
Codex側のデスクトップアプリでは、Claude Codeに加えてClaude CoworkやCursorからも取り込め、取り込んだ内容を自動で同期させることもできます。CLIの「/import」にはこの同期の機能はありません。
取り込んだあとは、必ず中身を確認してください。公式にも、取り込んだツールの権限、フック、プロンプトのひな形は、使う前に確認するよう書かれています。MCPサーバーのうち、独自の認証が必要なものは、再度ログインが必要な場合があります。
取り込んだ指示ファイルは「一度きりのコピー」
Claude Codeの「/import」は、AGENTS.mdなどの指示ファイルを、対応するCLAUDE.mdに一度だけ追記します。取り込んだあとに片方を直しても、もう片方は変わりません。取り込んだ後は、前の章で説明した「AGENTS.mdを本体にして、CLAUDE.mdから取り込む」形に整理し直しておくと、二重管理を避けられます。
スキルは形式が同じ、置き場所が違う
作業手順をまとめた「スキル」は、どちらも「SKILL.md」というファイルを中心にした、同じ「Agent Skills」という公開の標準に沿っています。ただし、置き場所は違います。
| 種類 | Claude Code | Codex |
|---|---|---|
| プロジェクト用 | .claude/skills/スキル名/SKILL.md | .agents/skills/スキル名/SKILL.md |
| 個人用(全プロジェクト共通) | ~/.claude/skills/スキル名/SKILL.md | ~/.agents/skills/スキル名/SKILL.md |
| 必須の項目 | 先頭の説明部分(YAMLの項目)と本文 | nameとdescription |
公式ドキュメントでは、Claude Codeの置き場所に「.agents/skills」は載っていません。そのため、片方で作ったスキルをもう片方でも使うには、フォルダごとコピーするか、先ほどの「/import」で取り込む方法になります。コピーした後に、一方だけを直すと内容がずれるので、元にするフォルダを1つ決めておきましょう。
MCPと権限は別々に設定する
外部のサービスとつなぐMCPの設定は、Claude Codeでは「claude mcp add」で追加し、プロジェクトで共有するなら「.mcp.json」に保存されます。Codexでは「codex mcp」で管理します。置き場所も書き方も別々なので、取り込みの機能で移すか、それぞれに設定します。
権限の設定も別々です。Claude Codeは権限モード(Manual・acceptEdits・plan・auto・dontAsk・bypassPermissions)、Codexはサンドボックスと承認の組み合わせで決めます。片方で慎重に設定しても、もう片方が確認なしで動く状態になっていることがあります。両方の権限を、同じ基準で確認しておくのが併用の基本です。
並行作業の注意点

併用でいちばん事故が起きやすいのが、2つのAIが同じプロジェクトの同じファイルを、同時に書き換えてしまうことです。この章では、並行して作業するときの注意点をまとめます。
同じファイルを同時に触らせない
Claude Codeでの作業中に、同じフォルダでCodexにも編集させると、後から保存した方が先の変更を上書きしたり、片方が読んだ内容が古くなったりします。避ける方法は、作業ごとに別のフォルダ(ワークツリー)で作業させることです。
ワークツリーとは、同じGitリポジトリの中に作る、別の作業用コピーです。ファイルとブランチは別々に持ちつつ、履歴は共有します。どちらの道具にも標準の機能があります。
| Claude Code | Codex | |
|---|---|---|
| 作り方 | 「claude --worktree 名前」。デスクトップアプリではセッション開始時にワークツリーを選ぶ | アプリの入力欄の下で「Worktree」を選ぶ |
| 置き場所 | 既定ではリポジトリ内の「.claude/worktrees/名前/」 | 既定では「$CODEX_HOME/worktrees」。設定で変更可 |
| ブランチ | 「worktree-名前」という新しいブランチが作られる | 最初は特定のブランチを持たない状態(detached HEAD)。必要なら「Create branch here」 |
| 注意点 | .envなどのGit管理外のファイルは「.worktreeinclude」に書くとコピーされる | Git管理外のファイルは引き継がれない。「.worktreeinclude」に書くとコピーされる |
Gitの決まりとして、同じブランチは同時に1か所でしか開けません。Codexのドキュメントにも、ブランチがワークツリーで開かれている間は、手元の本体では開けないと書かれています。「Claude Codeはブランチaで、Codexはブランチb」のように、ブランチを分けて作業させると、衝突しにくくなります。
使用量の消費に注意する
併用すると、1つの作業に使う量が増えがちです。レビューを毎回両方に頼む、プラグインのレビューゲートを有効にする、複数の作業を並行して動かす、といった使い方は、使用量をまとめて消費します。Claude Codeの公式ドキュメントにも、複数のセッションやサブエージェントを同時に動かすと、トークンの使用量が増えると書かれています。
使用量の目安をつかむために、最初の1〜2週間は、どの作業でどれだけ減ったかを記録しておくと、後から運用を見直しやすくなります。
権限・秘密情報の扱い
- 確認なしで動く設定は専用の環境だけで:Codexの「Full access」、Claude Codeの「bypassPermissions」は、確認をすべて省きます。仮想マシンなど、壊れても困らない環境に限ります。
- 秘密情報を読ませない:パスワードやAPIキーを書いたファイルは、AIに読ませないフォルダに置くか、そもそもプロジェクトに入れません。2つのAIに読ませると、それだけ漏れる経路が増えます。
- 外部の情報に紛れた指示に注意:Webページや受け取ったファイルに、AIへの指示が隠れていることがあります。一方のAIが読んだ外部の内容を、もう一方に渡すときも、中身を人が確認してから渡します。
- 実行したコマンドを残す:どちらのAIが、いつ、何を実行したかを、あとから追えるようにします。作業の前後にGitで保存しておくのが、いちばん簡単な記録です。
まず1か月試すときの進め方
- 指示ファイルを1つにまとめるAGENTS.mdを本体にして、CLAUDE.mdの1行目で取り込みます。両方で「/memory」などを実行し、読み込まれているかを確認します。
- 任せる作業を2〜3つに絞る失敗しても困らない作業(Webサイトの文言修正、小さな自動化など)で始めます。
- 確認つきの権限で動かすClaude CodeはManualかplan、Codexは範囲の外に出る前に確認が入る承認の設定(アプリでは「Ask for approval」)にします。
- レビューの相互利用を試す書いた変更を、もう片方に「/review」などで見せます。指摘のうち、採用した数と見当違いだった数を数えます。
- 1か月後に続けるかを決める採用した指摘の数、使用量、手間を見て、続けるか、片方に絞るかを決めます。
よくある質問
Claude CodeとCodexは、両方契約しないと併用できませんか?
併用するには、両方の契約が必要です。CodexはChatGPTのプラン、Claude CodeはClaudeの有料プランに含まれます。Claude Codeは無料プランでは使えません。Codexは、ChatGPTのFreeやGoでもデスクトップアプリで一部のモデルを使えると料金ページに書かれていますが、CLIやエディタ拡張で使えるとされているのはPlusからです。
指示ファイルは、AGENTS.mdとCLAUDE.mdのどちらに書けばいいですか?
AGENTS.mdに書いて、CLAUDE.mdの1行目で「@AGENTS.md」と取り込むのがおすすめです。CodexはAGENTS.mdを読み、Claude CodeはCLAUDE.mdを経由してAGENTS.mdの内容を読めます。Claude Codeだけに効かせたい指示は、CLAUDE.mdの取り込みの下に書きます。
Claude Codeの設定をCodexに移せますか?
移せます。CodexのCLIで「/import」を実行するか、デスクトップアプリの設定の「Import」から、Claude Codeを選んで取り込みます。指示ファイル、スキル、MCP、フック、直近30日の会話(CLIは50件まで)などが対象です。元のClaude Codeの設定は変更されません。取り込んだ内容は、使う前に確認してください。
Codexの設定をClaude Codeに移せますか?
移せます。Claude Codeで「/import」を実行し、codexを選びます。指示ファイル、MCPサーバー、コマンド、サブエージェント、スキルが対象です。Claude Codeのv2.1.213以降が必要です。
プラグインを入れると、Claude Codeの使用量も減りますか?
プラグインでCodexを呼んだ分は、Codexの使用量の上限に数えられます。ただし、Claude Codeがその結果を読んだり、続きを進めたりする分は、Claude側の使用量を使います。両方の枠が減ると考えておく方が安全です。
片方が使用量の上限に達したら、もう片方に切り替えられますか?
切り替えられます。使用量の枠はそれぞれの会社で別々です。ただし、切り替えた先でも指示ファイルが読まれているか、権限の設定が同じ水準かを確認してください。
2つを同時に動かすとき、気をつけることは何ですか?
同じファイルを同時に編集させないことです。ワークツリーなどで作業用のコピーを分け、ブランチも別にしておきます。Gitの決まりで、同じブランチは同時に1か所でしか開けません。
Windowsでも併用できますか?
どちらもWindowsで使えます。ただし、CLAUDE.mdをAGENTS.mdへのシンボリックリンクにする方法は、Windowsでは管理者権限などが必要でトラブルになりやすいため、「@AGENTS.md」の取り込みを使う方が確実です。プラグインを使うには、Node.js 18.18以上が必要です。
両方を使うと、結果の質は上がりますか?
質が上がると言い切れる公式の資料はありません。別の会社のAIにレビューさせると、見落としに気づきやすくなる場合がある、という考え方です。効果は作業内容で変わるため、自社の作業で試して判断してください。
会社で併用するとき、最初に何を決めればいいですか?
使ってよいフォルダ、確認なしで進めてよい操作、契約するプランと管理者、秘密情報の置き場所の4つです。この4つを決めてから、指示ファイルに書いておくと、どちらのAIでも同じ決まりで動きます。
Claude CodeのサブエージェントとしてCodexを使えますか?
Claude Codeの公式ドキュメントでは、並行して動かす仕組みの作業者は、すべてClaudeのセッションと説明されています。別のツールを入れたいときは、MCPサーバーとして公開する、という考え方です。Codex自身のMCPサーバーは削除されているため、いまのところは公式プラグインか、コマンドでの呼び出しが現実的です。
まとめ
この記事のまとめ
- 併用の形は、作業で使い分ける・役割を分ける・片方から呼ぶ、の3つ。まずは使い分けとレビューの相互利用から始める
- 契約は両方に必要。使用量の枠は会社ごとに別で、プラグインで呼んだ分は呼ばれた側の枠を使う
- 決まりごとはAGENTS.mdに書き、CLAUDE.mdの1行目の「@AGENTS.md」で取り込むと、両方に同じ指示が効く
- 書く側とレビューする側を分けると、見落としに気づきやすくなる。レビューの結果は人が判断する
- Claude CodeからCodexを呼ぶには、OpenAIの公式プラグインを使う。レビューゲートは使用量を急速に消費するため、見守れるときだけにする
- 同じファイルを同時に触らせないよう、ワークツリーとブランチを分ける。権限の設定は両方で同じ基準にそろえる
併用は、道具を増やすことそのものよりも、決まりごとの置き場所と、役割の分け方を決めておくことが大切です。まずは1つのプロジェクトで、指示ファイルをそろえ、レビューを別のAIに頼むところから試してみてください。
社内に広げる段階では、指示ファイルの設計、権限の決め方、契約するプランの選び方など、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude CodeやCodexの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
- How Claude remembers your project(Claude Code Docs)
- Commands(Claude Code Docs)
- Run agents in parallel(Claude Code Docs)
- Run parallel sessions with worktrees(Claude Code Docs)
- Run Claude Code programmatically(Claude Code Docs)
- Extend Claude with skills(Claude Code Docs)
- プランと料金(Anthropic)
- Import from another agent(OpenAI ChatGPT・Codex ドキュメント)
- Custom instructions with AGENTS.md(OpenAI ChatGPT・Codex ドキュメント)
- Worktrees(OpenAI ChatGPT・Codex ドキュメント)
- Non-interactive mode(OpenAI ChatGPT・Codex ドキュメント)
- Build skills(OpenAI ChatGPT・Codex ドキュメント)
- Codex MCP server removal(OpenAI ChatGPT・Codex ドキュメント)
- Pricing(OpenAI ChatGPT・Codex ドキュメント)
- Codex plugin for Claude Code(GitHub: openai/codex-plugin-cc)
INTERCREATE JAPAN