Codex CLIのインストール方法|Mac・Windows・Linux別の手順とログインまで
この記事でわかること
- Codex CLIを入れる前に確認すること(プラン・OS・デスクトップアプリとの違い)
- 公式インストーラー・npm・Homebrewのどれを選べばよいか
- Mac・Linux、Windowsそれぞれのインストール手順
- ChatGPTアカウントやAPIキーでのログイン方法
- 最初に決めておきたい権限の設定と、アップデートの方法
- つまずきやすいエラーと、その対処
目次
- インストールの前に確認すること
- Codex CLIとは
- デスクトップアプリで足りないか
- 必要なもの
- 会社のPCに入れる場合
- インストール方法の選び方
- 公式インストーラー
- npm
- Homebrew
- Mac・Linuxでのインストール手順
- ターミナルに慣れていない人向けの基本操作
- Homebrewで入れる場合
- npmで入れる場合
- 手動でダウンロードする場合
- 画面のないLinuxサーバーで使う場合
- Windowsでのインストール手順
- Windowsのサンドボックス
- WSLを使う場合
- ログインと最初の設定
- 最初に試したい依頼の例
- APIキーで使う場合
- 最初に決めたい権限
- 設定ファイル(config.toml)
- アップデートの方法
- codex updateで更新する
- 更新したほうがよい理由
- よくあるエラーと対処
- 社内ネットワークで止まるとき
- それでも解決しないとき
- よくある質問
- まとめ
「Codex CLIを使ってみたいけれど、インストールのコマンドが何通りもあって、どれを使えばいいのか分からない」「Windowsでも動くのか、WSLが必要なのか、記事によって書いてあることが違う」と迷っていないでしょうか。
Codex CLIは、OpenAIのAIエージェント「Codex」を、パソコンのターミナル(文字でコマンドを入力して操作する画面)から使うための道具です。現在の公式の手順では、Mac・Linuxはコマンド1行、WindowsはPowerShellでコマンド1行でインストールでき、Node.jsも必要ありません。
この記事では、インストールの前に確認すること、方法の選び方、OS別の手順、ログインと最初の設定、アップデート、よくあるエラーの対処までを順に説明します。内容は2026年10月時点の公式ドキュメントとGitHubのREADMEをもとにしています。コマンドや対応環境は変わることがあるので、実行する前に公式ページもあわせて確認してください。
インストールの前に確認すること

Codex CLIとは
Codex CLIは、OpenAIが提供する、パソコン上で動くコーディングエージェント(プログラムを書いたり直したりするAI)です。プロジェクトのフォルダでターミナルから起動すると、Codexがファイルを読み、修正し、コマンドを実行しながら作業を進めます。「このプロジェクトの中身を説明して」「このエラーの原因を調べて直して」のように日本語で頼めます。
CLIは「コマンドライン・インターフェース」の略で、マウスではなく文字の入力で操作する道具のことです。黒い画面に慣れていない人には少し取っつきにくいですが、スクリプトに組み込んで決まった作業を自動化しやすいという強みがあります。
デスクトップアプリで足りないか
Codexは、CLIのほかにChatGPTのデスクトップアプリやVS Codeなどの拡張機能からも使えます。デスクトップアプリでは、フォルダを選んで画面上で依頼し、できあがったファイルや変更点をそのまま確認できます。ターミナルの操作に慣れていない場合は、まずデスクトップアプリで十分なことが多いです。
| Codex CLI | ChatGPTデスクトップアプリ | |
|---|---|---|
| 操作の方法 | ターミナルに文字で入力する | アプリの画面で操作する |
| 入れ方 | コマンドでインストール | 公式サイトからダウンロード |
| 向いている人 | エンジニア、作業を自動化したい人 | ターミナルに慣れていない人、資料やファイルも扱いたい人 |
| 得意なこと | スクリプトやCI(自動テストの仕組み)への組み込み、細かい設定 | 複数の作業を並べて進める、成果物を画面で確認する |
| 設定ファイル | CLIとIDE拡張は同じ設定(config.toml)を共有する | |
GitHubのREADMEでは、デスクトップアプリを使いたい場合はCLIからcodex appを実行するか、Codexのアプリのページを開くよう案内されています。両方を入れて、場面によって使い分けることもできます。
必要なもの
- アカウント:ChatGPTの有料プラン(Plus・Pro・Business・Edu・Enterprise)か、OpenAIのAPIキー。公式の料金ページでは、Free・Goプランで案内されているのはデスクトップアプリでの利用で、CLIはPlus以上とAPIキーの欄に載っています
- パソコン:macOS(Apple Silicon・Intel)、Linux(x86_64・arm64)、Windows。Windowsは11が推奨で、10の場合はバージョン1809以降が必要とされています
- 作業するフォルダ:Codexに読ませたいプロジェクトのフォルダ。最初は大事なファイルが入っていない練習用のフォルダがおすすめです
料金は、ChatGPTのPlusが月20ドル、Proは月100ドルからと公式の料金ページに載っています。APIキーで使う場合は、プランの月額ではなく、APIの使用量に応じた従量課金になります。
会社のPCに入れる場合
会社から支給されたPCに入れる場合は、インストールの前に情報システムの担当者に確認しておきましょう。確認しておきたいのは次の点です。
- ソフトウェアを自分でインストールしてよいか(管理者権限が必要か)
- 社内のネットワークから
chatgpt.comやreleases.openai.comに接続できるか - 社内のプロキシや、独自の証明書を使ったネットワークになっていないか
- 業務のプログラムやデータをAIに読ませてよいか、社内のルールがあるか
Windowsの公式ドキュメントでも、会社が管理するPCではOSのバージョンに問題がなくても、セットアップの一部が社内の設定で止められることがあると説明されています。
迷ったらデスクトップアプリから
「Codexで何ができるのかをまず知りたい」という段階なら、デスクトップアプリで試してから、慣れたところでCLIに進むのが近道です。作業の自動化やサーバーでの利用など、CLIでないとできないことが出てきたら入れれば十分です。
インストール方法の選び方

Codex CLIの入れ方は、公式に4通り案内されています。どれで入れても、使える機能は同じです。
| 方法 | 対象のOS | 必要なもの | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 公式インストーラー | Mac・Linux・Windows | ターミナル(WindowsはPowerShell) | ほとんどの人。迷ったらこれ |
| npm | Mac・Linux・Windows | Node.jsとnpm | 普段からNode.jsを使っている人 |
| Homebrew | Mac | Homebrew | ほかのツールもHomebrewで管理している人 |
| 手動ダウンロード | Mac・Linux | GitHub Releasesからファイルを取得 | 決まったバージョンを手で入れたい人 |
公式インストーラー
いちばん手軽な方法です。コマンドを1行貼り付けて実行するだけで、Codex CLIの本体がダウンロードされます。Node.jsのような別のソフトを先に入れる必要がありません。READMEによると、インストーラーは標準でreleases.openai.comからファイルを取得し、取得できない場合はGitHub Releasesに切り替えます。
以前は「npmで入れる」と書かれた記事が多くありましたが、現在の公式ページでは、Mac・Linux・Windowsのどれも、このインストーラーが最初に案内されています。
会社のネットワークでreleases.openai.comへの接続が止められている場合は、取得元をGitHub Releasesに固定することもできます。READMEでは、環境変数CODEX_INSTALLER_USE_RELEASES_OPENAI_COMをfalseにして実行する方法が案内されています。
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | CODEX_INSTALLER_USE_RELEASES_OPENAI_COM=false sh
Windowsでは、PowerShellで$env:CODEX_INSTALLER_USE_RELEASES_OPENAI_COM='false'; irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iexと実行します。どちらの取得元を許可するかは会社の方針によるので、担当者と相談して決めてください。
npm
npmは、Node.js(JavaScriptをパソコン上で動かす仕組み)についてくる、ソフトの管理ツールです。すでにNode.jsで開発をしていて、ほかの道具もnpmで管理している人に向いています。必要なNode.jsのバージョンは公式には書かれていないので、エラーが出る場合は公式インストーラーに切り替えるのが簡単です。
Homebrew
Homebrewは、Macでよく使われるソフトの管理ツールです。ほかの開発ツールもHomebrewで入れている人なら、同じ流れでCodex CLIも管理できます。Homebrewを使っていない人が、Codexのためだけに入れる必要はありません。
どの方法でも機能は同じ
入れ方によって使える機能が変わることはありません。違うのは、アップデートのしかたです。インストーラーで入れたらインストーラーで、npmで入れたらnpmで、Homebrewで入れたらHomebrewで更新します。あとで迷わないよう、どの方法で入れたかをメモしておきましょう。
Mac・Linuxでのインストール手順

MacとLinuxは、同じインストーラーのコマンドで入れられます。ここでは公式インストーラーを使う手順を説明します。
- ターミナルを開くMacは「アプリケーション」→「ユーティリティ」の「ターミナル」を開きます。Spotlight(command+スペース)で「ターミナル」と入力しても開けます。Linuxは、使っているデスクトップ環境の端末アプリを開きます。
- インストーラーのコマンドを実行する次のコマンドを貼り付けて、Enterキーを押します。
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh - 新しいターミナルを開くインストールが終わったら、いったんターミナルを閉じて開き直します。開き直すことで、
codexというコマンドが使えるようになったことがターミナルに反映されます。 - 作業フォルダに移動する
cdコマンドで、Codexに作業させたいフォルダに移動します。例:cd ~/projects/sample - Codexを起動する
codexと入力してEnterキーを押します。初回はログインの画面が表示されます。ログインの手順は後の章で説明します。
手順5で起動の画面が表示されれば、インストールは完了です。codex: command not foundのように表示される場合は、「よくあるエラーと対処」の章を確認してください。
ターミナルに慣れていない人向けの基本操作
Codexを起動する前に「作業フォルダに移動する」必要があります。ターミナルをほとんど使ったことがない人は、次の3つの操作だけ覚えておけば十分です。
| やりたいこと | Mac・Linux | Windows(PowerShell) |
|---|---|---|
| 今いるフォルダを確かめる | pwd | pwd |
| フォルダの中身を見る | ls | ls(dirでも可) |
| フォルダを移動する | cd フォルダ名 | cd フォルダ名 |
| 1つ上のフォルダに戻る | cd .. | cd .. |
Macでは、Finderのフォルダをターミナルの画面にドラッグ&ドロップすると、そのフォルダの場所が文字で入力されます。cd (cdのあとに半角スペース)と打ってからフォルダをドラッグすれば、長い場所を手で打たずに移動できます。
Homebrewで入れる場合
Homebrewを使っている場合は、次のコマンドでも入れられます。
brew install --cask codex
インストールが終わったら、作業フォルダでcodexと入力して起動します。
npmで入れる場合
Node.jsとnpmがすでに入っている場合は、次のコマンドでも入れられます。
npm install -g @openai/codex
-gは「パソコン全体で使えるように入れる」という意味です。これがないと、コマンドを実行したフォルダの中だけに入ってしまいます。
手動でダウンロードする場合
GitHubの最新リリースのページから、使っているパソコンに合ったファイルを選んでダウンロードする方法もあります。READMEで案内されているファイルは次のとおりです。
| パソコン | ファイル名 |
|---|---|
| Mac(Apple Silicon) | codex-aarch64-apple-darwin.tar.gz |
| Mac(Intel) | codex-x86_64-apple-darwin.tar.gz |
| Linux(x86_64) | codex-x86_64-unknown-linux-musl.tar.gz |
| Linux(arm64) | codex-aarch64-unknown-linux-musl.tar.gz |
展開すると、ファイル名にパソコンの種類が入った1つの実行ファイルが出てくるので、codexに名前を変えて使います。パスの通し方など自分で設定することが増えるため、特別な理由がなければインストーラーを使う方が簡単です。
画面のないLinuxサーバーで使う場合
サーバーのように画面やブラウザがない環境では、ブラウザでのログインがうまくいかないことがあります。公式ドキュメントでは、この場合はデバイスコードでのログイン(ベータ版)が勧められています。
codex login --device-auth
表示されたリンクを手元のパソコンのブラウザで開き、ログインしてから、画面に出たワンタイムコードを入力します。事前に、個人のアカウントならChatGPTのセキュリティ設定、会社のワークスペースなら管理者の設定で、デバイスコードでのログインを有効にしておく必要があります。
Windowsでのインストール手順

Codex CLIは、Windowsでもそのまま動きます。WSL(Windowsの中でLinuxを動かす仕組み)は必須ではありません。ここではPowerShellで公式インストーラーを使う手順を説明します。
- PowerShellを開くスタートメニューで「PowerShell」と入力し、「Windows PowerShell」を開きます。公式ページでは、新しく開いたPowerShellのウィンドウで実行するよう案内されています。
- インストーラーのコマンドを実行する次のコマンドを貼り付けて、Enterキーを押します。
powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex" - PowerShellを開き直すインストールが終わったら、ウィンドウを閉じて新しいPowerShellを開きます。
- 作業フォルダに移動する
cdコマンドで作業フォルダに移動します。例:cd C:\Users\ユーザー名\projects\sample - Codexを起動する
codexと入力してEnterキーを押し、ログインに進みます。
npmで入れる場合は、Mac・Linuxと同じnpm install -g @openai/codexが使えます。
Windowsのサンドボックス
Codexは、AIが実行するコマンドが触れる範囲を制限する「サンドボックス」という仕組みの中で動きます。Windowsでは、公式に3つの方式が用意されています。
| 方式 | 特徴 | 使われる場面 |
|---|---|---|
| MXC | Windowsの新しい分離の仕組みを使う。管理者の許可や追加の設定がいらない | 推奨。Windows 11 24H2(ビルド26100.9278以降)・25H2(ビルド26200.9278以降)で、Microsoftが順次提供中 |
| elevated | 専用のユーザーやファイアウォールの設定を作って分離する。最初に管理者の許可が必要 | MXCが使えないときの第一候補 |
| unelevated | 今のユーザーの権限を制限して動かす。ネットワークの分離は弱め | 管理者の許可が得られないときの代わり |
公式ドキュメントでは、デスクトップアプリは対応する端末ならMXCを自動で選ぶと説明されています。CLIだけで使う場合は、設定ファイル(config.toml)にprefer_mxc = trueを書くとMXCを優先できます。会社のPCで管理者の許可が出せない場合は、情報システムの担当者が先にCLIを入れて、elevatedのサンドボックスを準備しておく方法も案内されています。
また、winget(Windowsのソフト管理ツール)が使える状態であることが前提とされています。入っていない場合は、Windowsを最新の状態に更新してください。
WSLを使う場合
WSLは必須ではありませんが、Linux向けの開発ツールを使っている人や、すでにWSLの中で開発している人は、WSLの中にCodexを入れることもできます。その場合、CodexはLinuxとして動き、Windowsのサンドボックスは使いません。
- 使えるのはWSL2です。WSL1はCodex 0.114までの対応で、0.115以降は使えません
- WSLの中では、Mac・Linuxと同じ
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | shで入れます - 作業フォルダは
/mnt/c/...のようなWindows側ではなく、Linux側のホームフォルダ(例:~/code/my-app)に置くと、動作が速く、権限のトラブルも少なくなります
| Windowsでそのまま使う | WSL2の中で使う | |
|---|---|---|
| 準備 | PowerShellでインストーラーを実行するだけ | WSL2とLinuxを入れてから、その中でインストール |
| サンドボックス | Windowsのサンドボックス(MXCなど) | Linuxのサンドボックス |
| 作業フォルダ | Windowsのフォルダ | Linux側のホームフォルダが推奨 |
| 向いている人 | ほとんどの人 | Linux向けのツールで開発している人 |
「WindowsはWSL必須」は古い情報
以前は「WindowsではWSLが必要」と書かれた記事が多くありました。GitHubのリポジトリ内の古い資料にも、Windows 11はWSL2経由と書かれたものが残っています。現在の公式ドキュメントでは、CLI・デスクトップアプリ・IDE拡張のどれもWindowsでそのまま使え、WSLは「Linuxのツールが必要な場合の選択肢」という扱いです。
ログインと最初の設定

インストールが終わったら、ChatGPTのアカウントでログインします。初めてcodexを起動すると、ログインの方法を選ぶ画面が表示されます。
- 作業フォルダでCodexを起動するターミナルで作業フォルダに移動し、
codexと入力します。 - 「Sign in with ChatGPT」を選ぶログインの方法の中から、ChatGPTでのログインを選びます。
- ブラウザでログインする自動でブラウザが開くので、ChatGPTのアカウントでログインします。ログインが終わると、ブラウザからCodexにログイン情報が渡されます。
- ターミナルに戻るターミナルに戻ると、依頼を入力できる状態になっています。
- 小さな依頼を試すまずは「Tell me about this project」や「このプロジェクトについて説明して」のように、ファイルを変えない依頼から試します。
公式のクイックスタートでは、作業の前後にGitでチェックポイント(その時点の状態の記録)を作っておき、必要なら元に戻せるようにすることが勧められています。Gitを使っていない場合は、最初はフォルダごとコピーを取ってから試すと安心です。
あとからログインし直すときはcodex login、今どの方法でログインしているかを確かめるときはcodex login status、ログアウトするときはcodex logoutを使います。
最初に試したい依頼の例
インストールとログインが終わったら、ファイルを壊す心配の少ない依頼から試して、Codexの進め方に慣れていきます。
| 目的 | 依頼文の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 中身を知る | このプロジェクトが何をするものか、フォルダの構成と一緒に説明して | 説明が実際のファイルと合っているか |
| エラーを調べる | このエラーメッセージの原因を調べて。まだ直さなくていい | 原因の説明に納得できるか |
| 小さく直す | READMEの誤字を直して。変更点を最後に一覧にして | 変更の差分を自分の目で見て、意図どおりか |
APIキーで使う場合
ChatGPTのプランではなく、OpenAIのAPIキーで使うこともできます。APIキーで使うと、料金はプランの月額ではなく、APIの標準料金での従量課金になります。会社でCodexの費用を別に管理したい場合や、自動化の仕組みに組み込む場合に向いています。
printenv OPENAI_API_KEY | codex login --with-api-key
ただし公式ドキュメントでは、APIキーではクラウドの機能(GitHubでの自動レビューやSlack連携など)は使えないか、制限があると説明されています。
| ChatGPTアカウント | APIキー | |
|---|---|---|
| 料金の払い方 | ChatGPTのプランの月額に含まれる使用量 | APIの使用量に応じた従量課金 |
| 使える機能 | CLIに加えて、クラウドの機能も使える | 手元での作業が中心。クラウドの機能は制限あり |
| データの扱い | ChatGPTのワークスペースの設定に従う | APIの組織の設定に従う |
| 向いている人 | 個人で使う人、ChatGPTのプランをすでに契約している会社 | 費用を分けて管理したい会社、自動化に組み込みたい人 |
最初に決めたい権限
Codexには、AIが技術的にどこまで触れるかを決める「サンドボックス」と、いつ人に確認を求めるかを決める「承認」の2つの設定があります。公式ドキュメントで案内されている主な組み合わせは次のとおりです。
| 設定 | Codexができること | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Auto(標準) | 作業フォルダの中なら、ファイルの読み書きとコマンドの実行を自動で進める。フォルダの外の変更やネットワークの利用は確認を求める | Gitで管理しているフォルダでの普段の作業 |
| Read Only | ファイルを読むだけで、変更はしない | 中身の説明や、計画だけ立ててほしいとき |
| フルアクセス | サンドボックスも確認もなしに動く(公式は非推奨) | 隔離された環境で、中身を完全に把握している作業だけ |
公式ドキュメントによると、起動したフォルダがGitで管理されていればAuto、管理されていなければRead Onlyが勧められます。作業中は/permissionsと入力すると切り替えられ、/statusで今の設定と書き込める範囲を確認できます。初めて使うときは、Read Onlyで中身を説明してもらうところから始めると安心です。
設定ファイル(config.toml)
使うモデルや権限の初期値は、ホームフォルダの~/.codex/config.tomlに書いておけます。CLIとIDE拡張は同じ設定を読み込むので、一度書いておけばどちらにも反映されます。プロジェクトごとに変えたい場合は、そのフォルダに.codex/config.tomlを置きます。会社のPCでは、管理者が設定を固定している場合もあります。
auth.jsonはパスワードと同じ扱いに
ログイン情報は、~/.codex/auth.jsonというファイルか、OSの資格情報の保管場所に保存されます。auth.jsonには認証のための情報が入っているので、公式ドキュメントでも「パスワードと同じように扱う」よう注意されています。Gitにコミットしない、問い合わせのチケットやチャットに貼らない、人に渡さないようにしてください。
アップデートの方法

Codex CLIは更新の頻度が高く、新しいモデルや機能は新しいバージョンでないと使えないことがあります。アップデートは、入れたときと同じ方法で行います。
| 入れた方法 | アップデートのコマンド |
|---|---|
| インストーラー(Mac・Linux) | curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh(インストールと同じコマンドをもう一度実行) |
| インストーラー(Windows) | powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex"(同上) |
| npm | npm install -g @openai/codex(同上) |
| Homebrew | brew upgrade --cask codex |
codex updateで更新する
CLIのリファレンスには、codex updateというコマンドも載っています。入れたバージョンが自動更新に対応している場合は、このコマンドで新しい版の確認と更新ができます。対応していない場合は、上の表の方法で更新してください。
更新したほうがよい理由
古いバージョンのままだと、新しいモデルが選べない、設定の書き方が変わってエラーになる、といったことが起きます。たとえば公式ドキュメントでは、以前使えた承認の設定approval_policy = "untrusted"が廃止され、設定に残っていると起動できないことがあると案内されています。調子がおかしいと感じたら、まず最新版にしてから試すのが近道です。
よくあるエラーと対処

インストールやログインでつまずきやすい場面と、確認する点をまとめました。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
codex: command not foundと出る | インストール直後で、ターミナルに反映されていない | ターミナル(PowerShell)を閉じて開き直す。WSLではwhich codexで場所を確認する |
| npmで入れるとエラーになる | Node.jsやnpmの環境の問題 | Node.jsが不要な公式インストーラーに切り替える |
| PowerShellのコマンドが止められる | 会社のPCで、スクリプトの実行が社内の設定で制限されている | 自分で設定を変えず、情報システムの担当者に相談する |
| ブラウザでのログインが終わらない | 画面のない環境、またはネットワークの設定で、ログインの戻り先(localhost)に届かない | codex login --device-authでデバイスコードのログインを試す |
| 社内ネットワークで接続エラーになる | 社内のプロキシや独自の証明書 | 情報システムの担当者に証明書のファイルをもらい、CODEX_CA_CERTIFICATEにその場所を指定してからログインする |
| Windowsでエラー1385が出る | サンドボックス用のユーザーに必要なログオンの権限が、社内のポリシーで拒否されている | 情報システムの担当者に権限の設定を確認してもらう |
| 「Everyoneが書き込めるフォルダがある」と警告が出る | フォルダの権限が広すぎて、サンドボックスで守りきれない | 警告に出たフォルダの権限を見直す。分からなければ担当者に相談する |
| 更新後に起動しなくなった | 廃止された設定が残っている | config.tomlからapproval_policy = "untrusted"などの古い設定を消す |
社内ネットワークで止まるとき
会社のネットワークでは、外部への通信がプロキシを通る、独自の証明書で通信を検査している、といった設定がよくあります。公式ドキュメントでは、社内の証明書を使う場合は環境変数CODEX_CA_CERTIFICATEに証明書ファイル(PEM形式)の場所を指定してからログインする方法が案内されています。
ただし、ネットワークやセキュリティの設定を自分の判断で変えるのは避けてください。どの設定にすべきかは会社によって違うので、エラーの画面を保存して、情報システムの担当者に相談するのが確実です。ログインの問題を調べるときは、codex loginを実行すると記録されるログファイル(codex-login.log)も手がかりになります。
それでも解決しないとき
Codex CLIはオープンソースで公開されていて、GitHubのリポジトリ(openai/codex)で不具合の報告が集まっています。同じエラーが報告されていないかを検索すると、原因や回避策が見つかることがあります。Windowsのサンドボックスの問題については、公式ドキュメントでCODEX_HOME/.sandbox/sandbox.logのログを添えて報告するよう案内されています。
よくある質問
Codex CLIは無料で使えますか?
CLI自体はオープンソースで、インストールは無料です。ただし使うには、ChatGPTの有料プラン(Plus以上)でログインするか、APIキーで従量課金にする必要があります。公式の料金ページでは、Free・Goプランで案内されているのはデスクトップアプリでの利用です。
Node.jsは必要ですか?
公式インストーラーやHomebrewで入れる場合は必要ありません。npmで入れる場合だけ、Node.jsとnpmが必要です。
WindowsでもCodex CLIは使えますか?WSLは必要ですか?
使えます。PowerShellで公式インストーラーを実行すれば、Windowsでそのまま動きます。WSLは必須ではなく、Linux向けのツールを使いたい場合の選択肢です。WSLを使う場合はWSL2が必要です。
デスクトップアプリとCLIは両方入れても大丈夫ですか?
両方入れて使い分けられます。CLIとIDE拡張は同じ設定ファイルとログイン情報を共有するので、片方でログアウトすると、もう片方でもログインし直しが必要になります。
インストールできたかどうかは、どうやって確かめますか?
新しいターミナルを開き、作業フォルダでcodexと入力して起動の画面が表示されれば完了です。ログイン済みかどうかはcodex login statusで確認できます。
アンインストールするには?
公式ドキュメントには、アンインストールの手順は案内されていません(2026年10月時点)。npmやHomebrewで入れた場合は、それぞれのツールの削除の操作で消すのが一般的です。ログイン情報が残っている場合は、先にcodex logoutを実行しておくと安心です。
会社のPCに入れても大丈夫ですか?
技術的には入れられますが、ソフトのインストールや、業務のプログラムをAIに読ませてよいかは会社のルールによります。インストールの前に、情報システムの担当者に確認してください。
まとめ
この記事のまとめ
- Codex CLIは、Mac・Linuxは
curl、WindowsはPowerShellのコマンド1行で入れられる。Node.jsは不要 - npm・Homebrewでも入れられる。機能は同じで、違うのはアップデートのしかた
- WindowsはWSLなしでそのまま動く。WSLを使うならWSL2で、作業フォルダはLinux側に置く
- 使うにはChatGPTのPlus以上のプランか、APIキーが必要。ログインは
codexを起動して「Sign in with ChatGPT」を選ぶ - 最初はRead OnlyかAutoで使い、フルアクセスは避ける。auth.jsonは人に渡さない
インストールが終わったら、まずは練習用のフォルダで「このプロジェクトについて説明して」と頼むところから始めてみてください。慣れてきたら、少しずつ任せる作業を増やしていくのがおすすめです。
会社のPCへの導入や、権限・社内ルールの決め方で迷う場合は、INTERCREATE JAPANのCodex導入支援もご利用いただけます。
参考・出典
- Codex CLI(OpenAI ChatGPT Learn)
- openai/codex README(GitHub)
- Authentication(OpenAI ChatGPT Learn)
- Windows sandbox(OpenAI ChatGPT Learn)
- WSL(OpenAI ChatGPT Learn)
- Agent approvals & security(OpenAI ChatGPT Learn)
- Config basics(OpenAI ChatGPT Learn)
- CLI reference(OpenAI ChatGPT Learn)
- Pricing(OpenAI ChatGPT Learn)
INTERCREATE JAPAN
