Codex

Codexの使い方を初心者向けに解説|アプリ・CLI・頼み方のコツ

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Codexをどこから使うか(アプリ・CLI・エディタ拡張・クラウド・スマホ)の選び方
  • 始める前に用意するもの(プラン・作業フォルダ・Git)
  • デスクトップアプリでの基本の流れと、作業中に指示を足す方法
  • Codex CLIのよく使うコマンドと、決まった作業の自動化
  • うまく頼むコツ(目的・材料・形・守ること)とAGENTS.mdの書き方
  • 業務での活用例と、安全に使うための注意点
目次
  1. Codexの使い方の全体像
  2. Codexでできること
  3. 5つの入口
  4. 迷ったらデスクトップアプリから
  5. Chat・Work・Codexの使い分け
  6. アプリの画面の見方
  7. 始める前の準備
  8. プランを決める
  9. 作業用のフォルダを用意する
  10. Gitを入れておく
  11. Windowsで使う場合の準備
  12. デスクトップアプリでの使い方
  13. 作業中に指示を足す
  14. 変更を確認して取り込む・戻す
  15. 任せている間は通知で知る
  16. モデルと考える深さを選ぶ
  17. 作ったファイルをその場で確かめる
  18. 並行で進める
  19. ほかのAIの設定を取り込む
  20. 決まった作業を定期的に動かす
  21. Codex CLIでの使い方
  22. インストールとサインイン
  23. 最初の起動と依頼
  24. よく使うスラッシュコマンド
  25. CLIでの権限の選び方
  26. ほかのツールとつなぐ
  27. 前回の続きから再開する
  28. 決まった作業を自動化する
  29. エディタ拡張・クラウド・スマホでの使い方
  30. エディタ拡張
  31. クラウドで動かす
  32. GitHubの変更を見直させる
  33. スマホから確認・承認する
  34. うまく頼むコツ
  35. 目的・材料・形・守ることを書く
  36. 終わりの条件と確かめ方を書く
  37. 画像やスクリーンショットを渡す
  38. 大きな作業はまず計画から
  39. 依頼文の完成例
  40. 長い作業を任せるとき
  41. AGENTS.mdで決まりごとを伝える
  42. スキルで手順を使い回す
  43. よくある失敗と直し方
  44. 業務での活用例と注意点
  45. 業務での活用例
  46. 安全に使うための注意点
  47. 社内で使い始めるときの進め方
  48. よくある質問
  49. まとめ

「Codexを入れてみたけれど、何をどう頼めばいいのか分からない」「ネットの使い方の記事と、自分の画面が違う」と困っている方は多いのではないでしょうか。Codexは更新が速く、半年前の記事でも画面や手順が変わっていることがよくあります。

Codex(コーデックス)は、OpenAIのAIに、ファイルの読み書きやコマンドの実行まで任せられる道具です。使い方は大きく分けて、使う場所(入口)を選ぶ、作業するフォルダを渡す、やりたいことを書いて頼む、結果を確かめるの4つです。この流れさえ押さえれば、どの入口から使っても迷いません。

この記事では、ChatGPTのデスクトップアプリ・Codex CLI・エディタ拡張・クラウドの入口ごとの使い方と、うまく頼むコツ、業務での活用例、安全に使うための注意点までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。

Codexの使い方の全体像

ノートPCの前で、どの方法で使うか考えながらメモを取る会社員

Codexでできること

ChatGPTのチャットでは、AIが書いたコードを自分でコピーしてファイルに貼り、動かして、エラーが出たらまた聞き直す、という往復が必要でした。Codexでは、この往復をAI自身が進めます。指定したフォルダの中のファイルを開き、書き換え、コマンドを実行して結果を確かめ、うまくいかなければ自分で直します。

プログラムの修正やWebサイトの更新だけでなく、CSVの整理、ファイル名の一括変更、社内の小さな道具づくりなど、「パソコンの中のファイルを使う作業」なら幅広く頼めます。

5つの入口

Codexは、同じ中身をいくつもの場所から使えます。どこから使っても、できることの大枠は同じです。

入口使い方向いている人
デスクトップアプリChatGPTのアプリで「Codex」を選ぶはじめての人、画面で操作したい人
Codex CLIターミナル(文字で命令を打つ画面)で「codex」と打つエンジニア、作業を自動化したい人
エディタ拡張VS Codeなどのエディタの横の画面で使うエディタでコードを書く人
クラウドWebやアプリからOpenAIのクラウドで動かすパソコンを閉じても作業を進めたい人
スマホChatGPTアプリから、クラウドやつないだパソコンの作業を確認・承認する外出先で進み具合を見たい人

迷ったらデスクトップアプリから

以前は単独の「Codexアプリ」がありましたが、2026年7月9日にChatGPTのデスクトップアプリに統合されました。いまはChatGPTのアプリを開き、画面上部の切り替えで「Codex」を選ぶ形です。黒い画面の操作を覚えなくても、フォルダを選んで依頼を書くだけで始められるので、はじめての方はアプリから入るのがおすすめです。

Chat・Work・Codexの使い分け

ChatGPTのデスクトップアプリには、Codexのほかに「Chat」と「Work」があります。同じアプリの中で切り替えられるので、作業の種類で使い分けましょう。

使い方向いている作業特徴
Chat質問、相談、文章の下書きやりとりしながら考える
Work資料・表・スライドづくり、ファイルの分析技術的な表示を隠し、完成品を返す
CodexプログラムやWebサイトの修正、テスト、変更の確認差分やコマンドなど技術的な中身も見せる

WorkとCodexは使用量の上限が共通です。どちらかでたくさん使うと、もう片方で使える量も減る点は覚えておきましょう。

アプリの画面の見方

デスクトップアプリでCodexを開くと、画面は大きく4つの部分に分かれています。最初にどこに何があるかを知っておくと、操作に迷いません。

  • 左の一覧:プロジェクトと、これまでの会話が並ぶ。続けて取り組む仕事はプロジェクトにまとめる
  • 真ん中の会話:Codexとのやりとりと、作業の進み具合が表示される
  • 入力欄とその下の設定:依頼を書く場所。下には、作業する場所(Local・Worktree・Cloud)、権限、モデルと考える深さの切り替えが並ぶ
  • 右や下のパネル:変更点を確認するレビュー画面、ターミナル、ブラウザ、ファイルのプレビューを開く場所
あわせて読みたいCodexとは?OpenAIのAIエージェントでできること・料金・始め方を解説Codex(コーデックス)は、OpenAIのAIエージェントです。ChatGPTのプランで使え、ファイルの編集やコマンドの実行まで任せられます。ChatGPTとの違い、使える場所、できること、料金、始め方、会社で使うときの注意点までを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

始める前の準備

机の上でパソコンの中のフォルダを整理している会社員

いきなり使い始めるより、3つの準備をしておくと、その後がずっと楽になります。

プランを決める

CodexはChatGPTのプランに含まれています。どの入口で使えるかは、プランによって変わります。金額は公式の料金ページに載っているドル建て・税抜の価格です。

プラン料金使える入口
Free・Go0ドル・月8ドルデスクトップアプリでGPT-6 Luna(順次提供)
Plus月20ドルアプリに加え、Web・CLI・エディタ拡張・iOS
Pro月100・200・500ドルPlusと同じ入口で、より多くの使用量
Business年払い1人月20ドル(月払い25ドル)会社向け。業務データは既定で学習に使われない

CLIやエディタ拡張も使いたい場合や、おすすめモデルのGPT-6.1 Solで本格的に作業させたい場合は、Plus以上を選びます。会社の仕事で使うなら、管理機能のあるBusinessがおすすめです。

作業用のフォルダを用意する

Codexは、渡したフォルダの中のファイルを読み書きします。最初は、作業用に新しいフォルダを作り、必要なファイルだけをコピーして渡すのが安全です。本番のファイルをいきなり渡すと、思わぬ変更があったときに困ります。フォルダの名前は「codex作業用」のように、何のためのフォルダか分かるものにしておくと、あとで整理しやすくなります。

Gitを入れておく

Git(ギット)は、ファイルの変更の記録を残す道具です。Codexの公式の案内では、作業の前後にGitで状態を保存しておくことがすすめられています。変更が思ったものと違っても、保存した時点に戻せるからです。デスクトップアプリで変更点を確認する画面も、Gitを使って動いています。

Codexは、Gitで管理しているフォルダでは、作業フォルダの中の読み書きとコマンドの実行を自動で進める設定から始まります。Gitで管理していないフォルダでは、読むだけの設定から始まります。この意味でも、Gitを入れておくと使いやすくなります。

Gitの使い方を覚えていなくても大丈夫

Gitを入れておけば、操作そのものはCodexに頼めます。「作業を始める前に、いまの状態をGitで保存して」「さっきの変更を取り消して」と伝えれば、Codexが必要なコマンドを実行します。まずはインストールだけ済ませておきましょう。

Windowsで使う場合の準備

Windowsでは、CodexはPowerShellを使って動き、Windows用のサンドボックス(AIが触れる範囲を区切る仕組み)で守られます。公式の案内では、Git、Node.js、Pythonなどの道具を入れておくとCodexが作業しやすくなるとされ、PowerShellで「winget install --id Git.Git」のように入れる方法が紹介されています。

はじめてNode.jsなどを使うと、「スクリプトの実行が無効」というエラーが出ることがあります。これはPowerShellの実行ポリシーによるもので、公式では設定をRemoteSignedに変える方法が案内されています。変える前に、Microsoftの説明もあわせて確認してください。WSL(Windowsの中でLinuxを動かす仕組み)で使う場合は、WSL2が必要です。

デスクトップアプリでの使い方

デスクでアプリに依頼を入力し、作業の進み具合を見守る会社員

ChatGPTのデスクトップアプリで、最初の依頼を送るまでの流れです。

  1. アプリを入れる公式のダウンロードページからMac用・Windows用のChatGPTアプリを入れます。WindowsはMicrosoft Storeからも入れられます。Linux版はプレビュー版です。
  2. サインインするアプリを開き、ChatGPTのアカウントでサインインします。
  3. Codexを選ぶ画面上部の切り替えで「Codex」を選びます。資料づくりが目的なら「ChatGPT」の「Work」の方が向いています。
  4. フォルダを開く準備した作業用のフォルダを開きます。Codexはこのフォルダの中で作業します。
  5. 作業する場所と権限を確かめる入力欄の下で、Local(このフォルダで直接作業)・Worktree(作業用コピーで作業)・Cloud(クラウドで作業)と、権限の設定を確認します。最初は「Ask for approval」のままにしておきます。
  6. やりたいことを書いて送る目的と、終わったと判断する条件を書いて送ります。Codexが進め方を考え、作業を始めます。
  7. 結果を確かめる終わったら、変更点の一覧(レビュー画面)を見て、思ったとおりか確認します。直してほしい点は同じ会話で伝えます。

作業中に指示を足す

Codexが作業している途中でも、次のメッセージを送れます。送り方は2種類あります。

  • Steer:いま進んでいる作業にメッセージを足す。方向を変えたい、伝え忘れた条件を足したいときに使う
  • Queue:いまの作業が終わってから、次の依頼として送る。順番に頼みたいことがあるときに使う

どちらを標準にするかは、アプリの「設定」→「一般」の「Follow-up behavior」で選べます。Queueに入れたメッセージは入力欄の上に並び、順番を入れ替えたり、消したりもできます。

変更を確認して取り込む・戻す

Codexがファイルを書き換えると、どこをどう変えたのかがレビュー画面に表示されます。変更前と変更後の違い(差分)の中で直接直したり、不要な変更を戻したりできます。作っているWebページなら、アプリに入っているブラウザで表示を確かめることもできます。

任せている間は通知で知る

Codexに作業を任せている間、画面を見張っている必要はありません。アプリの設定で、作業が終わったときの通知を「出さない」「アプリが後ろにあるときだけ」「いつも」から選べます。Codexが許可や質問を待っているときの通知も、別にオン・オフできます。「Activity」が使える場合は、左の一覧のベルのアイコンから、実行中・返事待ち・未読の会話をまとめて確認できます(MacはCmd+Option+U、WindowsはCtrl+Alt+U)。

モデルと考える深さを選ぶ

入力欄の下で、使うモデルと考える深さ(推論の強さ)を選べます。Plus以上のプランでは、複雑な作業向けのおすすめはGPT-6.1 Solです。決まった作業を速く進めたいときはGPT-6 Luna、画面の見た目の判断が必要な難しい作業には最上位のGPT-6 Astraも選べます(使えるモデルはプランや提供状況で変わります)。

考える深さを上げると、難しい作業の結果がよくなることがありますが、時間がかかり、使用量も多く減ります。公式は、まず標準のまま使い、深い計画や分析が必要なときに上げるようすすめています。大きな作業を分けて進める「Ultra」というモードもあり、サブエージェント(手分けして動く別のAI)を使って作業を速めます。

作ったファイルをその場で確かめる

Codexが作った文書・スライド・表計算・PDFは、アプリの中でプレビューできます。HTMLファイルは、表示した状態とソースを切り替えて確認できます。プレビューの一部に印を付けて「ここをもっと短く」と伝えると、その部分だけを直してもらえます。

並行で進める

同じプロジェクトで複数の作業を同時に頼みたいときは、「Worktree」を選びます。Gitのワークツリーという仕組みで作業用のコピーを作り、元のフォルダには影響を与えずに作業します。いまの作業はLocalで続けながら、別の作業をWorktreeで裏で進める、という使い方ができます。終わった作業は「Hand off」でLocalに移して、ふだんの環境で確かめられます。なお、ワークツリーはGitで管理しているプロジェクトでだけ使えます。

ほかのAIの設定を取り込む

Claude Code・Claude Cowork・Cursorを使っていた場合は、その設定や指示、スキル、プロジェクト、最近の作業をアプリに取り込めます。「設定」→「Import」から、取り込む元と項目を選ぶだけです。CLIでも「/import」でClaude CodeやCursorの設定と、直近30日の会話を最大50件まで取り込めます。取り込んでも元の設定は変わりません。

決まった作業を定期的に動かす

「毎週月曜の朝に、先週の変更をまとめる」のような作業は、定期実行(Scheduled tasks)として登録できます。デスクトップアプリでは、プロジェクトのフォルダか、作業用コピー(ワークツリー)の中で動かせます。手元のファイルを使う作業では、パソコンの電源とアプリを入れたままにしておく必要があります。

公式のガイドでは、まずふつうの会話で依頼文を試し、結果が安定してから定期実行にするようすすめています。登録したあとも、最初の数回の結果を見て、依頼文や間隔を調整しましょう。

あわせて読みたいCodexアプリとは?ダウンロード方法・使い方・料金をわかりやすく解説Codexアプリは、2026年7月からChatGPTのデスクトップアプリに統合され、ChatGPTの画面から切り替えて使う形になりました。Mac・Windows・Linuxでのダウンロード方法、ChatGPT(Chat・Work)との違い、できること、料金、基本の使い方、安全に使う設定までを2026年10月時点の公式情報でまとめました。

Codex CLIでの使い方

ターミナルに表示されたAIの返答を読みながらメモを取るエンジニア

Codex CLIは、ターミナルからCodexを使うための道具です。料金ページでは、CLIはPlus以上のプランに含まれると書かれています。

インストールとサインイン

公式の案内では、次のどれかの方法で入れます。

環境インストールのコマンド
Mac・Linuxcurl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh
Windows(PowerShell)powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex"
npm(Node.jsを使っている人)npm install -g @openai/codex

更新するときも、同じコマンドをもう一度実行します。入れたら、作業したいフォルダに移動して「codex」と打ちます。初回はサインインを求められるので、ChatGPTのアカウントでサインインします。

最初の起動と依頼

CLIでは、codexを起動したフォルダが、その作業の対象になります。別のフォルダで作業したいときは、そのフォルダに移動してから起動するか、「--cd」で指定します。

最初は「このプロジェクトの構成と、それぞれのファイルの役割を説明して」のように、ファイルを書き換えない依頼から始めると安心です。入力欄で「@」を打つと、フォルダの中のファイルを選んで依頼に含められます。作業中にEnterキーで送るとSteer(いまの作業に追加)、Tabキーで送るとQueue(次の依頼として予約)になります。

よく使うスラッシュコマンド

入力欄で「/」から始まるコマンドを打つと、設定の変更や便利な操作ができます。公式の一覧から、よく使うものを選びました。

コマンドできること
/model使うモデルと、考える深さを選ぶ
/permissions確認なしで進めてよい範囲を変える
/plan作業に入る前に、進め方の計画を出させる
/goal大きな作業の目標を設定して、進み具合を追わせる
/diff変更点(Gitの差分)を表示する
/reviewいまの変更をCodexに見直させる
/initAGENTS.md(決まりごとのファイル)の下書きを作る
/statusいまのモデル・権限・使用量を確認する
/usageアカウントの使用量を確認する
/new・/clear新しい会話を始める
/resume保存された前の会話を再開する
/compact長くなった会話を要約して、余裕を作る
/skills保存したスキル(作業手順)を選んで使う
/appいまの会話をデスクトップアプリで続ける(Mac・Windows)

CLIでの権限の選び方

CLIでは「/permissions」で権限を切り替えます。よく使うのは次の2つです。

設定動き方向いている場面
Auto作業フォルダの中の読み書きとコマンドは自動。フォルダの外の編集やネットワークが必要なコマンドは確認するふだんの作業
read-only読むだけ。ファイルを変えない相談・計画だけしたいとき、初めて触るプロジェクト

標準の設定では、コマンドからのネットワークへの接続はオフになっています。パッケージのインストールなどでネットワークが必要なときは、Codexが確認を求めてきます。

ほかのツールとつなぐ

Codexは、プラグインやMCP(AIとツールをつなぐ共通の規格)を使って、Google Drive、Gmail、Slack、GitHubなどのサービスとつなげます。プラグインは、スキルとMCPのつなぎ先をひとまとめにしたものです。CLIでは「/plugins」で入っているプラグインを確認・追加でき、「/mcp」でつながっているツールの一覧を見られます。使えるプラグインはプランや会社の設定によって変わります。

前回の続きから再開する

CLIを閉じても、会話は保存されています。続きから作業したいときは、Codexを起動して「/resume」と打つか、ターミナルで「codex resume」を実行して、一覧から選びます。会話の記録は残りますが、ファイルは「いまのフォルダの状態」を読み直して作業します。長く続く決まりごとは、会話ではなくAGENTS.mdに書いておくと、次の会話でも効きます。

決まった作業を自動化する

「codex exec」を使うと、対話の画面を開かずにCodexを動かせます。スクリプトや、定期的に動く処理、CI(変更のたびに自動で処理を動かす仕組み)に組み込むための使い方です。

codex exec "直近10件のコミットからリリースノートを作って" | tee release-notes.md

codex execでは、途中経過は画面に流れ、最後の答えだけが出力されます。そのため、結果をファイルに保存したり、別の道具に渡したりしやすくなっています。自動で動かすときは、どこまで確認なしで進めてよいかを事前に決めておきましょう。

エディタ拡張・クラウド・スマホでの使い方

エディタの横に開いたAIの画面で、コードの説明を読んでいる人

エディタ拡張

VS Code・Cursor・Windsurfでは、Codexの拡張機能を入れて使います。XcodeとJetBrainsのIDEでは、それぞれの機能の中からCodexを選びます。入れたら、エディタの横に出るCodexのアイコンを選び、サインインして使い始めます。

エディタ拡張の便利な点は、いま開いているファイルや、選んだ部分のコードをそのまま依頼に含められることです。「選んだ部分の処理の流れを説明して」のように頼めば、説明し直す手間がかかりません。公式は、ここでも作業の前後にGitで状態を保存しておくことをすすめています。

作業が大きくなってきたら、エディタからクラウドに作業を渡すこともできます。手早く直したい作業はエディタの中で進め、時間のかかる作業はクラウドに任せて、終わったら同じエディタで結果を確かめる、という使い分けができます。

クラウドで動かす

パソコンの電源に左右されずに作業させたいときは、クラウドを使います。WebかデスクトップアプリでWork in(作業する場所)を「Cloud」にし、「Select environment」から環境を作ります。

  1. リポジトリを選ぶGitHubのリポジトリを選び、必要ならGitHubとつなぎます。
  2. 準備を任せるCodexがリポジトリを調べ、必要な道具を入れて、動くかどうかを確かめます。足りない情報や権限があれば聞かれます。
  3. 確認して公開する準備の内容とテストの結果を確認し、保存して「Publish」を選びます。
  4. 作業を頼む公開した環境で新しい作業を始めます。終わったら変更点を確認し、プルリクエスト(変更の取り込み依頼)を作れます。

クラウドの作業には、パソコンの中のファイルやブラウザのログイン状態は引き継がれません。必要なものは環境の設定に含めておきます。

GitHubの変更を見直させる

チームでGitHubを使っているなら、プルリクエスト(変更の取り込み依頼)の見直しをCodexに手伝わせることができます。デスクトップアプリには「Code Review」の機能があり、プルリクエストの説明、変わったファイル、コメント、チェックの結果をまとめて見ながら、問題がないかを調べさせられます。料金ページでは、GitHubの自動コードレビューはPlus以上のクラウドの機能として案内されています。

スマホから確認・承認する

ChatGPTのスマホアプリから、クラウドの作業や、つないだMac・Windowsのパソコンで動く作業を確認できます。パソコンのアプリで「設定」→「Connections」→「Control this Mac or PC」を開き、表示されたQRコードをスマホで読み取ってつなぎます。外出先で、Codexが実行しようとしているコマンドを確認して承認したり、変更点を見たりできます。公式の案内で例に挙がっているのはiOSのアプリです。

うまく頼むコツ

ホワイトボードに依頼の要点を書き出して整理する担当者

Codexの結果の良し悪しは、頼み方で大きく変わります。公式のガイドの考え方をもとに、コツをまとめます。

目的・材料・形・守ることを書く

OpenAIのガイドでは、大きな作業や大事な作業を頼むときは、次の4つのうち必要なものを入れるようすすめています。全部を毎回書く必要はなく、結果に影響するものだけで十分です。

要素書くこと例
目的(Goal)何をしてほしいかお問い合わせフォームの送信エラーを直したい
材料(Context)参考にしてほしい情報・ファイルcontactフォルダのファイル、エラーの画面のスクリーンショット
形(Output)どんな形で返してほしいか直したファイルと、原因の説明を3行で
守ること(Boundaries)変えてはいけないこと、確認してほしいことデザインは変えない。公開はせず、確認を待つ

ガイドでは、手順を細かく指示するより、欲しい結果を先に伝えるようにすすめています。手順そのものが大事なとき以外は、進め方はCodexに任せた方がうまくいきます。

終わりの条件と確かめ方を書く

Codexへの依頼では、「どうなったら完成か」と「どう確かめるか」を書いておくのが特に大切です。公式のガイドでも、役に立つ依頼は、してほしい動き、関係するコードや再現の手順、守るべき条件、変更の確かめ方を含むとされています。「テストがすべて通ること」「スマホの幅で表示が崩れないこと」のように書くと、Codexが自分で確かめてから終わるようになります。

画像やスクリーンショットを渡す

表示の崩れやエラーの画面など、見た目が関係する作業では、スクリーンショットを依頼に添えると伝わりやすくなります。公式のガイドでは、画像だけに頼らず、どの部分を見てほしいかを文章でも指すようすすめています。「画像の右上のボタンが、スマホで2行に折り返してしまう」のように書くと、Codexが問題の場所を見つけやすくなります。

大きな作業はまず計画から

いくつもの段階がある作業では、入力欄で「/plan」と打ち、作業に入る前に進め方を提案させます。計画を読んで、ずれていれば直してから作業に進むと、やり直しが減ります。長くかかる作業では、計画のあとに「/goal」で目標を設定しておくと、Codexがその目標に向かって進み具合を追いながら作業します(使えるかどうかは提供状況によります)。

依頼文の完成例

ここまでのコツをまとめると、たとえば次のような依頼文になります。

会社のWebサイトで、お問い合わせフォームを送信するとエラーになる問題を直してください。
・関係するのはcontactフォルダのファイルです。エラーの画面のスクリーンショットを添えます
・デザインと文言は変えないでください
・直したら、テスト用の内容で送信して、完了画面が出ることを確かめてください
・最後に、原因と直したファイルを3行でまとめてください。公開はせず、確認を待ってください

目的、材料、守ること、確かめ方、返してほしい形が入っています。最初からここまで書けなくても大丈夫です。結果を見てから「デザインは変えないで」と足していけば、だんだん自分の型ができてきます。

長い作業を任せるとき

何段階もかかる作業を任せるときは、公式のガイドでも、はっきりした成果、守る条件、完成の基準を伝えるようすすめています。関係する作業は同じ会話の中で続けると、Codexがそれまでの流れを使って次の手順を選び、完成したかどうかを判断しやすくなります。

「/goal」で目標を設定した場合は、進み具合の表示から、目標の一時停止・再開・書き換え・取り消しができます。途中で状況を知りたいときは、同じ会話で「いまどこまで進んでいる?」と聞けば答えてくれます。互いに関係のない作業は、会話を分けて並行で進める方が効率的です。

AGENTS.mdで決まりごとを伝える

毎回伝えたい決まりごとは、AGENTS.mdというファイルに書いておきます。Codexは作業を始める前にこのファイルを読みます。置き場所は2つあります。

  • 全体の決まりごと:ホームフォルダの「.codex」の中のAGENTS.md。すべてのプロジェクトで効く
  • プロジェクトの決まりごと:プロジェクトのいちばん上のフォルダのAGENTS.md。そのプロジェクトでだけ効く

下の階層に別のAGENTS.mdやAGENTS.override.mdを置くと、その部分だけ決まりごとを変えられます。合計の大きさには上限(初期設定で32KiB)があるので、長い説明より、短い箇条書きで書くのがおすすめです。CLIで「/init」と打つと、下書きを作ってくれます。

AGENTS.mdの例

・回答と説明は日本語で書く
・作業を始める前と終わったあとに、Gitで状態を保存する
・customersフォルダの中身は読まない、変えない
・新しい道具(ライブラリ)を追加する前に確認する
・Webページを直したら、スマホの幅で表示を確かめる

スキルで手順を使い回す

同じ手順の作業を何度も頼むなら、スキルにまとめておくと便利です。スキルは、作業の手順やテンプレートをひとまとめにしたものです。Codexでは「$skill-creator」と打って、やりたい作業の流れを説明すると、スキルの下書きを作れます。作ったスキルは、依頼の中で「$スキル名」と書いて呼び出すか、依頼の内容に合わせてCodexが自分で選んで使います。

よくある失敗と直し方

使い始めのころにつまずきやすい点と、その直し方をまとめました。

よくある失敗原因直し方
思っていたのと違うものができた目的や完成の形が伝わっていない欲しい結果、使う場面、形を書く。大きな作業は「/plan」で計画を先に確認する
関係ないファイルまで変わった触ってよい範囲を書いていない対象のフォルダやファイルを指定し、「ほかは変えない」と書く。AGENTS.mdにも書いておく
何度も確認を求められて進まない作業フォルダの外やネットワークが必要な作業をしている必要な操作だけを許可する。作業に必要なファイルを作業フォルダに入れる
すぐに上限に達する大きな作業を一度に頼んでいる、深い推論の設定のまま作業を小さく区切る。公式も、小さいモデルや範囲を絞った依頼を検討するよう案内している
会話が長くなって話がずれる前の指示や試行錯誤が積み重なっている結果ごとに新しい会話を始める。CLIでは「/compact」で要約する

業務での活用例と注意点

事務担当がパソコンで、整理されたファイルの結果を確認している

業務での活用例

エンジニアでなくても、パソコンの中のファイルを使う作業なら、Codexに頼めることは多くあります。頼み方と確かめ方の例をまとめました。

作業頼み方の例確かめ方
CSVの整理「売上フォルダの月別CSVを1つにまとめ、取引先名の表記ゆれをそろえた新しいファイルを作って。元のファイルは変えない」行数の合計が合っているか、元のファイルが残っているか
ファイル名の一括変更「写真フォルダの画像を、撮影日順に『2026-10-01_01.jpg』の形に名前を変えて。まずコピーで試して」コピーしたフォルダで結果を見てから本番に使う
Webサイトの更新「会社概要ページの営業時間を変更して。ほかの部分は変えない」レビュー画面の差分と、ブラウザでの表示
社内の小さな道具「毎月の請求データのCSVから、取引先ごとの合計を出すスクリプトを作って。使い方も書いて」先月のデータで動かし、手作業の結果と比べる
既存のプログラムの説明「このフォルダのプログラムが何をしているか、担当者向けに説明書を作って」分かる部分の説明が正しいか確かめる

どの作業でも、最初は「元のファイルは変えない」「まずコピーで試す」と伝えておくと安心です。慣れてきたら、少しずつ任せる範囲を広げていきましょう。

安全に使うための注意点

Codexは自分でファイルを書き換え、コマンドを実行します。便利な一方で、使い方を決めずに広げると、思わぬ変更が起きることもあります。最低限、次の点を守りましょう。

  • 権限は確認つきから:公式も、ふだんの作業は「Ask for approval」(作業フォルダの中は自動、外に出るときは確認)から始めるよう案内しています。CLIでは「/permissions」で切り替えます
  • 機密情報を渡さない:顧客名簿やパスワード、APIキーが入ったファイルは、作業用のフォルダに入れないようにします
  • 外部の情報は疑ってかかる:Webページや受け取ったファイルの中に、AIへの指示が紛れ込んでいることがあります。公式の案内でも、Web検索の結果は信用できない情報として扱うよう書かれています
  • 送信・公開・削除は人が確かめる:取り消せない操作の前で止めて、人が確認する流れにしておきます

「Full access」はふだんのパソコンで使わない

確認をすべて省く設定(Full access)にすると、Codexが作業フォルダの外にも手を出せるようになります。OpenAIの案内でも、意図しない操作でデータを失うおそれがあると注意されています。使うなら、仮想マシンなど壊れても困らない環境に限りましょう。

社内で使い始めるときの進め方

  1. 任せる作業を決める失敗しても困らず、結果を確かめやすい作業を2〜3個選びます。
  2. 会社向けのプランで少人数から始めるChatGPTのBusinessを、担当者1〜2人分から契約します。業務データを個人のプランで扱うのは避けます。
  3. 決まりごとを書く使ってよいフォルダ、触らせないファイル、人が確認する操作を、社内のルールとAGENTS.mdの両方に書きます。
  4. 結果を記録するかかった時間、やり直しの回数、上限に達した回数をメモし、効果があった作業から範囲を広げます。
あわせて読みたいCodexの料金を解説|プラン別の価格・使用量の上限・クレジット・API料金【2026年10月】OpenAIのCodexの料金を、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterpriseの価格と違い、5時間あたりの使用量の目安、上限に達したときのクレジット、APIキーで使う場合の料金、モデルごとのコスト、プランの選び方まで解説します。

よくある質問

Codexは無料で使えますか?

ChatGPTのFreeとGoでも、デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを使える、と料金ページに書かれています(順次提供)。CLI・エディタ拡張・Web・iOSで使えると書かれているのはPlus(月20ドル)からです。本格的に使うなら、Plus以上を検討してください。

ChatGPTとCodexはどう使い分けますか?

質問や相談はChatGPTの「Chat」、資料・表・スライドなどの成果物づくりは「Work」、プログラムやWebサイトのファイルを触る作業は「Codex」が向いています。WorkとCodexはできることが重なっていますが、Codexは変更の差分やコマンドなど、技術的な中身も見せてくれます。

日本語で頼んでも大丈夫ですか?

日本語での依頼について、公式のドキュメントで対応を明記したページは確認できませんでした。使い始めるときは、日本語で短い作業を頼んでみて、返答や作業の進め方に問題がないかを確かめてください。説明や報告を日本語で受け取りたい場合は、AGENTS.mdに「回答と説明は日本語で書く」と書いておく方法があります。公式のドキュメントや一部の画面表示は英語です。

プログラミングができなくても使えますか?

デスクトップアプリなら、フォルダを開いて、やりたいことを書くだけで使い始められます。ただ、Codexの変更が正しいかを確かめる場面はあるので、最初は「元のファイルは変えない」「まずコピーで試す」と伝え、失敗しても困らない作業から始めてください。

使用量の上限に達したらどうなりますか?

上限がリセットされるまで待つか、上のプランに変えるか、PlusとProならChatGPTクレジットを買い足して続けられます。作業の途中で上限に達した場合でも、その回の作業は続けられるよう配慮されていると公式は説明しています。残りの量は、CLIでは「/status」、またはWebの使用量の画面で確認できます。

古い記事に出てくるGPT-5.5は使えますか?

ChatGPTでサインインしたCodexでは、2026年10月14日にGPT-5.5が使えなくなりました。PlusからEnterpriseまではGPT-6.1 Sol、FreeとGoはGPT-6 Lunaに切り替えるよう案内されています。設定ファイルや定期実行のタスクに古いモデル名が残っていないか確認してください。

アプリとCLIで設定は共通ですか?

デスクトップアプリ・CLI・エディタ拡張は、同じ設定ファイルを使います。AGENTS.mdも、どの入口から使っても同じように読み込まれます。アプリで始めて、あとからCLIを入れても、設定や決まりごとを作り直す必要はありません。

Claude Codeとどちらを使えばいいですか?

できることの大枠はほぼ同じです。社内でChatGPTを使っているならCodex、Claudeを使っているならClaude Code、と合わせると、アカウントや請求、データの扱いを一本にまとめられます。違いの詳細は、CodexとClaude Codeの比較記事で解説しています。

以前の「Codexアプリ」を入れていました。どうすればいいですか?

2026年7月9日に、CodexアプリはChatGPTのデスクトップアプリに統合されました。OpenAIの案内では、それまでの利用者はいつもどおり更新すればよいとされています。更新後は、ChatGPTのアプリの中でCodexを選んで使います。

パソコンを閉じても作業は続きますか?

LocalとWorktreeの作業は自分のパソコンの上で動くので、パソコンを閉じたりスリープさせたりすると止まります。パソコンを閉じても進めたい作業は、Cloudを選んでクラウドで動かします。クラウドの作業は、Webやスマホから進み具合を確認できます。

まとめ

  • Codexの使い方は「入口を選ぶ・フォルダを渡す・やりたいことを頼む・結果を確かめる」の4つ
  • はじめてならChatGPTのデスクトップアプリで「Codex」を選ぶのが手軽。CLIやエディタ拡張はPlus以上
  • 始める前に、作業用のフォルダとGitを用意しておくと、失敗しても元に戻せる
  • 頼むときは目的・材料・形・守ること、それに終わりの条件と確かめ方を書く。大きな作業は「/plan」から
  • 決まりごとはAGENTS.md、繰り返す手順はスキルにまとめる。権限は「Ask for approval」から始める

Codexは、任せる作業と社内のルールが決まると、日々の仕事の中で力を発揮します。INTERCREATE JAPANでは、Codexの導入から、AGENTS.mdやスキルの整備、社内で使うためのルールづくりまでをお手伝いしています。使い方で迷ったときは、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典