AIエージェント・業務活用

AIエージェントの種類とは?5つの分け方と、自社に合う型の選び方を解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • AIエージェントの種類の分け方が、記事や提供元ごとに違う理由
  • ワークフロー型とエージェント型の違いと、使い分けの考え方
  • AWSが紹介している教科書的な7つの分類
  • 1体で動く型と、複数で分担する型の違いと費用の出方
  • 人の入力で動く型と、イベントで自動で動く型の違い
  • 自社の仕事に合う型を選ぶための質問表と、任せる範囲の決め方
目次
  1. AIエージェントの種類は分け方で変わる
  2. 提供元ごとに分け方が違う
  3. この記事で使う5つの軸
  4. どこからが「エージェント」か
  5. どの軸から見ればよいか
  6. ワークフロー型・エージェント型
  7. Anthropicによる2つの定義
  8. ワークフローの5つの型
  9. エージェント型が向く場面
  10. 仕事ごとの使い分け
  11. 同じ仕事を3通りで作ってみる
  12. 組み合わせて使う
  13. 教科書的な7つの分類
  14. AWSが紹介する7つ
  15. この分類の読み方
  16. 仕事の判断の難しさで読み替える
  17. 1体型・複数体型
  18. まずは1体から
  19. 複数体の2つの組み方
  20. Claude Codeにあるサブエージェントとエージェントチーム
  21. 複数体の流れの例
  22. 複数体にすると、費用はどうなるか
  23. 対話型・自律型
  24. 2つの動き出し方
  25. 自律型で決めておくこと
  26. 対話型から自律型へ移す手順
  27. 定期実行も自律型の一種
  28. 使う場面で分ける3つの型
  29. チャット型・開発型・組み込み型
  30. ここまでの軸との関係
  31. 型を決める前に確認したいこと
  32. 自社に合う種類の選び方
  33. 5つの質問で型を絞る
  34. 質問の答えから見る、型の組み合わせ
  35. 道具の種類で、リスクを見分ける
  36. 頭脳になるモデルの選び方
  37. 任せる範囲の段階
  38. よくある選び間違い
  39. 社内で説明するときの言い換え
  40. よくある質問
  41. まとめ

AIエージェントの種類を調べると、記事によって「5種類」「7種類」「3タイプ」と数も名前もばらばらで、結局どれを見ればよいのか分からなくなることがあります。

ばらばらに見える理由は、記事ごとに「何を基準に分けているか」が違うからです。手順を誰が決めるかで分ける説明もあれば、判断の仕組みで分ける説明、使う場面で分ける説明もあります。どれも間違いではなく、見ている軸が違うだけです。

この記事では、Anthropic・OpenAI・AWS・Microsoftなどの公式資料で実際に使われている分け方を、軸ごとに整理します。公式の分類ではなく、読者向けにまとめた部分は「この記事での整理」と書き分けました。最後に、自社の仕事に合う型を選ぶための質問表も載せています。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。AIエージェントそのものの説明は、AIエージェントとはの記事で解説しています。

AIエージェントの種類は分け方で変わる

机に広げた複数の資料を見比べて、分け方を整理している会社員

先に結論を書くと、AIエージェントの種類に「決まった数」や「標準の分類」はありません。今回、公式資料を確かめた範囲でも、提供元ごとに分け方が違いました。

提供元ごとに分け方が違う

各社が説明に使っている分け方を並べると、次のようになります。

提供元分け方何を基準にしているか
Anthropicワークフロー/エージェント作業の手順を、あらかじめ人が決めるか、AIが決めるか
AWS7つの分類(単純反射型・目標ベース型など)AIが判断するときの仕組み
OpenAI単体/マネージャー型/分散型複数のエージェントをどう組み合わせるか
Microsoft(Copilot Studio)会話で動く型/イベントで動く型何がきっかけで動き出すか
Claude Codeサブエージェント/エージェントチーム複数のAIがどう協力するか

見ている切り口がそれぞれ違うので、「AIエージェントは○種類」という数え方は成り立ちません。ある記事が5種類、別の記事が7種類と書いていても、どちらかが誤りというわけではないのです。

この記事で使う5つの軸

この記事では、上の分け方に、使う場面からの見方を加えた5つの軸で整理します。軸の立て方はこの記事での整理です。

軸見るポイント分かれる型
1. 手順の決め方作業の手順を誰が決めるかワークフロー型/エージェント型
2. 判断の仕組みAIがどんな考え方で動くか単純反射型から学習型まで(AWSの分類)
3. 体の数何体のAIで分担するか1体型/複数体型
4. 動き出すきっかけ人の入力か、出来事か対話型/自律型
5. 使う場面誰がどこで使うかチャット型/開発型/組み込み型

1つのサービスは、複数の軸に同時に当てはまる

たとえば「毎週月曜に売上を集計して、資料の下書きを作る」AIは、手順の決め方ではエージェント型、きっかけでは自律型、使う場面では組み込み型、というように軸ごとに別の型になります。軸は重ねて使うもので、どれか1つを選ぶものではありません。

どこからが「エージェント」か

種類を分ける前に、そもそも何をエージェントと呼ぶのかも確認しておきます。OpenAIの実践ガイドでは、エージェントを「利用者に代わって、独立して仕事を進めるシステム」と定義し、次のような特徴を挙げています。

  • LLMを使って、仕事の進行を管理し、判断を下す。仕事が終わったことを認識し、必要なら自分の行動を直す。失敗したときは、処理を止めて人に操作を戻す
  • 外部のシステムとやりとりするための道具を持ち、状況に応じて適切なものを選ぶ。常に決められた安全の枠(ガードレール)の中で動く

反対に、LLMを使っていても、仕事の進行をLLMが制御していない単純なチャットボットや、1回で応答が終わるものはエージェントではない、とガイドは書いています。「AI搭載」と書かれたサービスのすべてが、エージェントというわけではありません。

どの軸から見ればよいか

目的によって、先に見る軸が変わります。

  • 仕事を任せるサービスを選びたい:軸4(きっかけ)と軸5(使う場面)から見ます
  • 自社の仕事に組み込みたい:軸1(手順の決め方)と軸3(体の数)から見ます
  • 解説記事や製品資料の用語を読み解きたい:軸2(判断の仕組み)の分類を知っておくと読みやすくなります
あわせて読みたいAIエージェントとは?生成AIとの違い・できること・始め方をわかりやすく解説AIエージェントとは、目標を伝えると手順を自分で考え、ツールを使って作業を最後まで進めるAIです。生成AIやRPAとの違い、仕組み、種類、2026年時点で使える主なサービス、業務での使いどころ、中小企業が導入するときの手順と社内ルールまでをわかりやすく解説します。

ワークフロー型・エージェント型

手順書を手元に置きながら、AIに任せる範囲を相談する担当者と上司

実務で最も役に立つのは、この分け方です。AIに任せる仕事の手順を、人が先に決めておくか、AIに決めさせるかの違いです。

Anthropicによる2つの定義

Anthropicは、LLM(大規模言語モデル)とツールを組み合わせたシステムをまとめて「エージェンティックなシステム」と呼び、その中を2つに分けています。

  • ワークフロー:LLMとツールを、あらかじめ決めた処理の流れに沿って動かすもの
  • エージェント:LLM自身が、自分の進め方とツールの使い方を、その都度決めながら動くもの

料理にたとえると、ワークフローはレシピ通りに作ること、エージェントは冷蔵庫にあるものを見て、献立から考えることに近い関係です。

ワークフロー型エージェント型
手順を決める人人(事前に決めておく)AI(作業中に決める)
得意なこと決まった作業を、毎回同じ品質でこなす状況によってやり方が変わる作業
弱いところ想定外の事態に対応できない費用がかさみやすく、途中の間違いが後の工程に響く
結果の予測しやすさ高い低め

Anthropicの解説では、ワークフローは定義がはっきりした仕事に向いて、予測しやすさと安定感が得られると説明されています。一方でエージェントは、柔軟さとAI自身の判断が大規模に必要な場合の選択肢です。

ワークフローの5つの型

Anthropicは、ワークフローをさらに5つの型に分けて紹介しています。AIエージェントというほど複雑でなくても、これらの型だけで業務に組み込める仕事は多くあります。右端の業務例は、この記事での想定例です。

型動き向く場面(公式の説明)業務での想定例
順番に進める(プロンプトチェーン)仕事を段階に分け、前の段階の結果を次に渡す固定の小さな作業に、きれいに分けられるとき目次を作る→内容を確認する→本文を書く
振り分ける(ルーティング)入力を分類し、種類ごとの担当に回す種類ごとに別々に扱った方がよいとき問い合わせを「請求」「技術」「その他」に分けて回す
同時に進める(並列化)作業を分けて同時に実行し、結果を集める分けた作業を並行して進められるとき1つの契約書を、法務・財務の観点で別々に確認する
司令役と作業役(オーケストレーター)司令役のAIが作業を分け、作業役のAIに任せて結果をまとめる必要な小作業を事前に予測できないとき複数の情報源から、必要なものを探して整理する
作る役と評価役(評価と改善)1つのAIが作り、別のAIが評価して改善を繰り返す評価の基準が明確で、繰り返す価値があるとき翻訳文を、別のAIが違和感の観点で点検して直す

Anthropicは、これらの型を組み合わせて使うことを前提にしつつ、「できるだけシンプルな解決策を探し、必要なときだけ複雑にする」ことを勧めています。

エージェント型が向く場面

エージェント型を選ぶのは、必要な手順の数を事前に予測しにくく、固定の道筋を書けない仕事です。AIは目標を受け取り、計画を立て、ツールを使って結果を確かめながら、最後まで自分で進めます。

OpenAIの実践ガイドでは、エージェントが向く場面として次の3つを挙げています。

  • 複雑な判断が要る:例外や文脈に応じた判断がある仕事(返金の承認など)
  • 保守しにくいルールがある:ルールが増えすぎて、更新に手間と間違いが出ている仕事(取引先の審査など)
  • 文書などの非定型データを扱う:自然な文章を読み取る必要がある仕事(保険の請求書類など)

これらに当てはまらない場合は、決まった手順で動く仕組みで足りることがある、とも書かれています。

まずワークフロー、足りなければエージェント

エージェント型は、柔軟な分だけ費用が高くなり、途中の間違いが積み重なるおそれがあります。Anthropicもこの点に触れています。手順が決まっているかもしれないと迷ったら、先にワークフロー型で足りないかを考えるのが安全です。

仕事ごとの使い分け

手順の決まり具合から、向く型を整理しました。表の中身は、この記事での想定例です。

仕事の例向く型理由
毎月同じ様式の請求書を、表にまとめるワークフロー型手順が毎回同じで、結果の安定が大事
届いた問い合わせを、担当部署に振り分けるワークフロー型(振り分け)分類のルールが決められる
取引先候補を調べ、状況をまとめて一覧にするエージェント型調べる中で、次に見るべきものが変わる
システム障害の原因を調べるエージェント型手がかりによって、調べる方向が変わる
契約書の一次チェックワークフロー型+人の確認確認観点は決められるが、最終判断は人が行う

同じ仕事を3通りで作ってみる

型の違いは、同じ仕事を作り分けると分かりやすくなります。「取引先からの問い合わせメールに、返信の下書きを作る」仕事を例に、3つの作り方を比べます(この記事での想定例です)。

作り方流れ向いている状況
ワークフロー型メールを読む→種類を分類する→種類ごとのひな形に当てはめて下書きを作る。流れはすべて人が決めておく問い合わせの種類が数種類に絞れて、返信の形式もほぼ決まっている
エージェント型メールの内容を読み、必要なら過去のやりとりや契約内容を調べ、返信の方針を自分で決めて下書きを作る内容がまちまちで、調べるものも問い合わせごとに変わる
組み合わせ分類と下書きの流れは人が決め、「過去の経緯の確認が要る」と分類されたものだけ、エージェントに調べさせる大半は定型で、一部だけ判断が要る

3つのうち、どれが正解ということはありません。問い合わせの種類と件数、間違えたときの影響を見て選びます。多くの会社では、最初の「ワークフロー型」か「組み合わせ」から始めるのが現実的です。

組み合わせて使う

2つの型は、どちらか一方を選ぶものではありません。MicrosoftのCopilot Studioの公式ドキュメントでは、「エージェント」「ワークフロー」「エージェントフロー」を別々の部品として用意しています。ワークフローの途中の手順で、エージェントに仕事を頼む組み合わせも例に挙がっています。

全体の流れは決めておき、判断が必要な1か所だけをエージェントに任せる、という作り方は、費用も間違いも抑えやすい方法です。

あわせて読みたいAIエージェントの作り方|ノーコードから開発まで手順とコツを解説AIエージェントの作り方を、プログラミング不要のノーコードから、SDKを使った開発まで順を追って解説します。作る前の準備、Claude・ChatGPT・Copilot Studioでの作り方、Claude Agent SDKやOpenAI Agents SDKでの開発、テストと安全な運用のしかたまで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

教科書的な7つの分類

7枚のカードを机に並べて、違いを確かめている会社員

解説記事で最もよく見かけるのが、「単純反射型」「目標ベース型」といった分類です。AWSの解説ページには、次の7つが紹介されています。

AWSが紹介する7つ

「身近な例」は、イメージしやすくするためのこの記事での例えで、AWSの記載ではありません。

分類判断の仕組み(AWSの説明の要約)身近な例(この記事での例え)
単純反射型決めたルールと、今得られる情報だけで動く件名に「請求書」とあれば、決まったフォルダに入れる
モデルベース反射型得られる情報から、周りの状況の内部モデルを作り、判断に使う前日の在庫と入荷予定から、不足しそうなら通知する
目標ベース型目標を達成するために、最も効率のよい道を選ぶ目的地までの道を探して案内するカーナビ
効用ベース型複数の選択肢の得られる価値を比べ、最も利益の大きいものを選ぶ出張の手配で、料金・所要時間・乗り換えを総合して選ぶ
学習型過去の経験から学び、成果を改善し続ける採点結果を見て、回答の仕方を改善していく
階層型上位のエージェントが仕事を細かく分け、下位に割り当てる。進み具合は上位へ報告する部長が課長に、課長が担当者に仕事を割り振る
マルチエージェント複数のエージェントが互いにやりとりして問題を解く。協力・調整・競争がある配送の車両が、互いの位置を見ながら効率よく回る

この分類の読み方

7つを眺めると、上から5つは1体のAIが、どれだけ賢く判断するかの違いで、下の2つは複数体をどう組み合わせるかの違いになっています(この記事での見方です)。

この分類は、AIエージェントの考え方を整理するためのものです。現在の生成AIを使った製品を見て「これは目標ベース型」と1つに当てはめるものではありません。製品の説明に分類名が出てきたときは、次のように読むと役立ちます。

  • 単純反射型・モデルベース型:ルールに近い仕組み。決まったルールで済む仕事は、通常の自動化でも足りる
  • 目標ベース型・効用ベース型:目標や基準を受け取り、選択肢を比べて選ぶ仕組み。生成AIのエージェントが得意とする領域
  • 学習型:経験から改善する仕組み。実際に利用者のデータで学習するかは、サービスごとの設定と規約で決まる
  • 階層型・マルチエージェント:複数体で動く仕組み。次の章で詳しく扱う

仕事の判断の難しさで読み替える

7つの分類は、「その仕事にどの程度の判断が要るか」を考えるときの物差しにもなります。次の表は、この記事での読み替えです。

仕事の判断近い分類必要な仕組みの目安
条件を書けば、答えが決まる単純反射型通常の自動化やルール設定で足りることが多い
状況の変化を覚えて判断するモデルベース反射型データの蓄積と、決まった判断基準があればよい
目標だけ決まっていて、手順は状況で変わる目標ベース型生成AIのエージェント型が向く
複数の案を、基準で比べて選ぶ効用ベース型比べる基準(費用、納期など)を人が示す必要がある
仕事が大きく、分担したほうがよい階層型・マルチエージェント分担と確認の設計が要る

上の2行は、AIを使わなくても実現できる仕事です。AIエージェントを入れる前に、「ルールを書ければ済む仕事ではないか」を一度確かめると、無駄な費用を避けられます。

分類名は、提供元ごとに意味が変わることがある

製品の紹介ページに「目標ベース型」「自律型」といった言葉があっても、提供元ごとに定義が違う場合があります。名前だけで判断せず、そのエージェントが「何を、どこまで、誰の確認で」進めるのかを説明から読み取ってください。

あわせて読みたいAIエージェントと生成AIの違いとは?仕組み・できること・使い分けを解説AIエージェントと生成AI(チャットで使うAI)の違いを、総務省のAI事業者ガイドラインとAnthropic・OpenAI・AWS・IBMの公式資料の定義をもとに整理しました。仕組みの違い、同じ仕事での比べ方、境目があいまいな理由、使い分けと注意点までまとめています。

1体型・複数体型

ホワイトボードに役割分担を書き出して、チームに説明する社員

AIエージェントは、1体ですべての作業を進める形と、複数の体で役割分担する形があります。「複数の方が高性能」と思われがちですが、公式資料ではむしろ慎重な書き方がされています。

まずは1体から

OpenAIの実践ガイドは、「まず1体のエージェントの能力を最大限に使うこと」を一般的な推奨としています。エージェントを増やすと、役割ごとに整理しやすくなる一方で、複雑さと処理の負担が増えるからです。

1体のエージェントでも、ツールを少しずつ増やせば、できることを広げられます。複数に分けるのは、次のような場合です。

  • 条件分岐が複雑になった:指示文の中に「もし〜なら」が増えすぎて、管理しにくいとき
  • ツールが多すぎて、選び間違える:同じ名前や似た役割のツールが多く、ツールの説明を直しても改善しないとき

ツールの数については、よく定義された15個以上のツールをうまく使えている例もあれば、似通った10個未満で苦戦している例もあります。数ではなく、ツールが互いに似ていないかが目安になります。

複数体の2つの組み方

OpenAIは、複数のエージェントを組み合わせる形を、大きく2つに分けています。

マネージャー型分散型(引き継ぎ型)
仕組み中心の「マネージャー」が、専門のエージェントに仕事を割り振り、結果をまとめる対等なエージェントが、専門に応じて仕事を引き継ぎ合う
利用者と話す相手常にマネージャー1体引き継がれた先のエージェント
向く場面1体に全体を管理させ、利用者との窓口も1つにしたいとき全体を束ねる役が不要で、担当ごとに交代したいとき
身近な例翻訳の依頼を受け、言語ごとの担当に振って結果を返す受付が問い合わせの内容を見て、技術・営業・注文管理の担当に引き渡す

身近な例は、どちらもOpenAIのガイドで使われている例です。窓口が1つにまとまっているか、担当に交代するか、という違いと考えると分かりやすいでしょう。

Claude Codeにあるサブエージェントとエージェントチーム

プログラミング用のAI「Claude Code」には、複数で動く仕組みが2つあります。同じ「複数体」でも、動き方の違いがはっきりしているので、型の理解に役立つ例です。

サブエージェントエージェントチーム
動く場所1つの作業セッションの中別々のClaude Codeのセッション
連絡のしかた結果を、呼び出した側に返すメンバー同士が直接メッセージを送り合う
仕事の進め方呼び出した側がすべてを管理する共有の作業リストを見て、メンバーが仕事を取りに行く
向く仕事結果だけが必要な、的を絞った作業議論や協力が必要な、複雑な作業
トークンの使用量比較的少ない(結果が要約されて戻る)多い(メンバーごとに別のClaudeが動く)

サブエージェントは、それぞれ独立した文脈(記憶の範囲)、専用の指示、使えるツールの制限を持ちます。たとえば、ファイルの調査だけを担当し、書き込みはできない読み取り専用のものが標準で用意されています。

エージェントチームは、実験的な機能で、初期状態では無効と公式ドキュメントに書かれています。順番に進める仕事や、同じファイルの編集、依存関係の多い仕事には、1つのセッションかサブエージェントの方が向くとも説明されています。

複数体の流れの例

Anthropicの調査システムは、司令役のエージェントが、複数の作業役のエージェントに調べものを分けて頼む形です。作業役は、それぞれ独立した文脈とツールを持ち、調べた結果を要約して司令役に返します。この流れを、会社の仕事に置き換えた例が次のとおりです(この記事での想定例です)。

  1. 依頼を受ける司令役が「競合5社の最近の動きを、一覧にまとめて」という依頼を受け取ります。
  2. 仕事を分ける司令役が、5社を作業役に1社ずつ割り当てます。
  3. それぞれが調べる作業役は、並行して公式サイトやニュースを調べ、要点だけを返します。
  4. 結果をまとめる司令役が、返ってきた要点を1つの表に整理します。
  5. 人が確認する出典と数字を、担当者が確かめてから使います。

社ごとに調べる内容が独立しているので、並行して進められる、複数体に向いた仕事です。反対に、1つの企画書を書き上げる仕事は、前の工程の結果に次の工程が左右されるため、1体で順に進めた方が合います。

複数体にすると、費用はどうなるか

Anthropicが自社の調査システムについて公表している数字では、エージェントは通常のチャットの約4倍、複数のエージェントを使う場合は約15倍のトークン(AIが処理する文字量の単位)を使っています。

同じ記事では、複数体が向くのは、並列に進められる調べもののように、価値が高く、1体の文脈に収まりきらない仕事だとされています。反対に、共有する文脈が多い仕事や、作業同士の依存関係が多い仕事(例としてプログラミングが挙げられています)は向きにくいと書かれています。

複数体は、高性能という意味ではない

複数のAIを動かすと、使用量は増え、調整の手間と、意図しない動きの可能性も増えます。「並行して進められる」「1体では文脈が入りきらない」といった理由がないなら、1体から始めてください。

あわせて読みたいClaude Codeのサブエージェントとは?使い方・作り方・設定項目まで解説Claude Codeのサブエージェントは、調査やレビューなどの作業を別のClaudeに任せ、結果の要約だけを受け取る機能です。標準のサブエージェント、呼び出し方、自作の手順、設定項目、費用の注意点を2026年10月時点の公式ドキュメントでまとめました。

対話型・自律型

カレンダーと時計の横で、自動で作られた報告資料を確認する担当者

4つ目の軸は、AIが「何をきっかけに動き出すか」です。人が話しかけて動くか、何かが起きたら自分で動くかの違いです。

2つの動き出し方

MicrosoftのCopilot Studioは、利用者の入力で動くものと、イベントで自律的に動くものを区別しています。公式ドキュメントでは、イベントトリガーは、利用者の入力を必要とする従来のトリガーとは違い、定義した出来事が起きたときにエージェントが自律的に動くための仕組みと説明されています。

対話型自律型(イベント起動型)
動き出すきっかけ人が質問や依頼を入力する出来事が起きる(ファイルが作られた、タスクが完了した、一定時間が経った など)
人がいる場面やりとりの間、人が画面の前にいる人がいない時間にも動く
向く仕事相談しながら進める資料づくり、調べもの定例の集計、届いた書類の受付処理、新入社員への案内
主な注意点頼み方で結果が変わる動いた結果に、人が後から気づく

公式ドキュメントでは、イベントの例として「SharePointに項目が作られたとき」「OneDriveにファイルが作られたとき」「Plannerのタスクが完了したとき」、そして「一定時間が経ったとき」(定期実行)が挙げられています。

自律型で決めておくこと

人がいない場面で動くので、対話型より先に決めておくことが増えます。Copilot Studioのドキュメントで注意されている点を整理しました。

  • 誰の権限で動くか:イベントで起動するエージェントは、作成者の資格情報で動きます。公開すると、利用者が作成者の権限でデータやシステムにアクセスできてしまう可能性が、公式に警告されています
  • 公開後は自動で反応する:トリガーを設定して公開すると、イベントが起きるたびに自動で動きます。公開前に十分にテストする必要があります
  • 起動の回数が費用に直結する:トリガーによる起動も、利用量として数えられます。10分ごとに起動する設定なら、10分ごとに1回分の利用量がかかります
  • 情報が出ていく経路:イベントの内容に、機密の情報が含まれることがあります。何が起動の条件になり、どの情報がどこに出力されるかを事前に確かめます

対話型から自律型へ移す手順

対話型で使っている仕事を、自律型に切り替えるときの手順の例です(この記事での整理です)。

  1. 対話型で3〜5回頼む毎回、同じ形式の結果が返るかを確かめます。形式がぶれるうちは自動化に向きません。
  2. 確認する項目を書き出す「合計が元データと合っているか」「宛先に間違いがないか」など、人が見ていた点を一覧にします。
  3. 権限を絞る読むだけでよいのか、書き込みや送信が要るのかを分け、必要な範囲に限ります。
  4. 最初は下書きで止める自動で動かしても、最後の送信や確定は人が行う形にします。
  5. 動きの記録を見直すしばらくは毎回の結果を確かめ、問題がなければ頻度や範囲を広げます。

定期実行も自律型の一種

「毎週月曜の朝に先週の売上を集計する」のような定期実行は、時間の経過をきっかけにして動くので、自律型の一種です(この記事での整理です)。チャット型のサービスでも、定期実行の機能を持つものがあります。Claudeでの例はClaude Coworkの解説記事で扱っています。

最初は対話型で、定型になったら自律型へ

いきなり自律型にすると、間違いに気づくのが遅れます。まず対話型で同じ仕事を数回頼み、結果の確認ポイントが固まってから、定期実行などの自律型に切り替えると安全です。

あわせて読みたいClaude Coworkとは?チャットとの統合で変わったこと、できること・使い方を解説Claude Cowork(クロード コワーク)は、Claudeに仕事を任せて最後まで進めてもらう機能です。いまはチャットと統合され、入力欄の「Cowork」の切り替えはなくなりつつあります。統合で変わったこと、できること、料金とプラン、使い方、業務での活用例、安全に使うための設定までをまとめました。

使う場面で分ける3つの型

パソコン画面を同僚と一緒に見ながら、使う場面を話し合う会社員

最後の軸は、利用者から見た「どこで・誰が使うか」です。これは公式の分類ではなく、サービスを選ぶときに使いやすいこの記事での整理です。製品名の比較や料金はAIエージェントのおすすめの記事に任せ、ここでは型の違いだけを扱います。

チャット型・開発型・組み込み型

チャット型開発型組み込み型
どこで頼むかチャットの画面、アプリターミナルやエディタ、アプリ社内のシステム、メール、フォームなどの中
任せる仕事資料づくり、集計、調べものプログラムや業務ツールの作成・修正決まった業務の自動化、受付・振り分け
使う人事務・営業・企画など、全部門エンジニア、社内ツールを作りたい人開発会社、情報システム担当
代表的なサービスClaudeやChatGPT WorkClaude CodeやCodexCopilot Studio、Claude Managed Agents など
始めやすさ契約してすぐ使えるインストールと慣れが要る設計・開発・テストが要る
費用の出方月額プランが中心月額プラン、またはAPIの従量課金開発費用に、利用量の従量課金や月額

ここまでの軸との関係

使う場面の型は、これまでの軸と傾向として結びつきます。厳密な決まりではなく、見当をつけるための目安です(この記事での整理)。

使う場面手順の決め方体の数動き出すきっかけ
チャット型エージェント型が中心1体が基本。大きな仕事はAI側で分担することも対話型が中心。定期実行を持つものもある
開発型エージェント型1体が基本。サブエージェントやチームで並列化できるものもある対話型が中心
組み込み型ワークフロー型に、エージェント型を組み合わせる1体から、必要に応じて複数体自律型が多い

たとえば開発型のサービスは「エージェント型で、1体を基本に、対話で動かす」使い方が中心です。組み込み型は、ワークフローの中でエージェントを使い、イベントで自動で動かす設計になることが多くなります。

この見方があると、新しいサービスの名前を見たときにも、「どの場面で、どの型の組み合わせか」から落ち着いて判断できます。

サービスの名前や提供範囲は短い期間で入れ替わることがあります。名前を覚えるよりも、軸を使って「何をどこまで任せるもの」かを読み取る習慣をつけておくと、情報が古くなっても判断を続けられます。

型を決める前に確認したいこと

使う場面を選ぶときは、サービスの機能より先に、次の点を社内で確かめておくと迷いません。

確認すること理由
いま使っているツール(メール、表計算、チャットなど)はどれか日常の道具とつなげられると、担当者が新しい画面を覚える負担が減る
任せたい仕事で、どのデータを渡すか渡すデータの機密度によって、使えるプランや設定が変わる
使う人は何人か、誰が管理するか個人契約のままでは、管理や設定の統一が難しくなる
プログラムを扱える人が社内にいるかいなければ、開発型や組み込み型は外部の支援が前提になる
あわせて読みたいAIエージェントのおすすめ13選|種類別の特徴と、自社に合う選び方・費用の考え方AIエージェントのおすすめを、チャットから任せる型・プログラムづくり・ノーコード・業務システム向けの4タイプで整理。Claude・ChatGPT Work・Copilotなど13サービスの特徴、料金の出方、会社の状況別の選び方、試し方まで解説します。

自社に合う種類の選び方

チェックリストを見ながら、導入する仕事を選ぶ担当者と経営者

5つの軸を知っても、実際の判断に使えなければ意味がありません。ここでは、任せたい仕事から型を絞る手順を示します。表や判断基準は、公式資料の考え方をもとにした、この記事での整理です。

5つの質問で型を絞る

任せたい仕事を1つ決めて、次の順に答えてください。

  1. 手順は決まっているか毎回ほぼ同じ手順なら、ワークフロー型で足ります。調べる内容や順番が状況で変わるなら、エージェント型を検討します。
  2. 誰が、どこから頼むか全部門の担当者がふだんの画面から頼むならチャット型、プログラムを作る人が使うなら開発型、システムの中で自動で動かすなら組み込み型です。
  3. 人が頼むのか、出来事で動かすのか相談しながら進めるなら対話型、定例や受付なら自律型です。最初は対話型で試す方が安全です。
  4. 間違えたときの影響はどこまでか社外への送信、支払い、取り消せない操作が含まれるなら、必ず人の確認を挟む設計にします。
  5. 費用の出方を把握できるか月額で収まるのか、使った分だけ増えるのかを確かめます。複数体や自律型は、使用量が増えやすい構成です。

質問の答えから見る、型の組み合わせ

3つの会社を想定して、型の組み合わせを整理しました。いずれもこの記事での想定例です。

想定する状況向く型の組み合わせ考え方
営業事務が、毎月の売上資料づくりに時間がかかっているチャット型・エージェント型・対話型まず担当者が頼んで形を作る。毎月同じになったら定期実行を検討
総務に毎日届く申込書を、決まった様式に転記して振り分けたい組み込み型・ワークフロー型(必要なら一部にエージェント)手順が決まっているため、安定を優先する。例外だけ人が確認
社内の手作業を、小さなツールにして減らしたい開発型・エージェント型・対話型作るのはAI、使い続けるのは通常のツール。完成後は決まった手順で動く

道具の種類で、リスクを見分ける

OpenAIの実践ガイドでは、エージェントが使う道具(ツール)を3種類に分けています。この分け方は、任せる範囲を決めるときの手がかりになります。

道具の種類できること(ガイドの説明)例リスクの目安(この記事での整理)
データ仕事に必要な情報を取りに行くデータベースやCRMの検索、PDFの読み取り、Web検索低め。見せてよい範囲だけ読ませる
アクションシステムを操作して、内容を変えるメールの送信、CRMの記録の更新、問い合わせの人への引き継ぎ高め。取り消しにくい操作ほど人の確認を入れる
オーケストレーションほかのエージェントを道具として呼び出す返金担当・調査担当・執筆担当のエージェント構成が複雑になるぶん、全体の動きを記録で追えるようにする

最初は「データ」の道具だけを持たせ、調べて下書きを作る範囲で試します。「アクション」の道具は、結果に慣れてから、少しずつ加えます。

頭脳になるモデルの選び方

型を決めたら、エージェントの頭脳となるAIモデルも選びます。OpenAIの実践ガイドは、次の進め方を勧めています。

  • まず、最も高性能なモデルで試す:どの程度の精度が出せるかの基準を作る
  • 精度の目標を満たせるか確かめる:手元の仕事で、合格ラインを決めて評価する
  • 小さなモデルに置き換えて確かめる:結果が足りるなら、費用と待ち時間を減らせる

ガイドでは、情報の検索や分類のような簡単な仕事なら小さく速いモデルで足りる場合もあり、返金の可否のような難しい判断には高性能なモデルが向く、と説明されています。すべての工程に最も高性能なモデルを使う必要はありません。

任せる範囲の段階

型を選んだら、「どこまで任せるか」も決めます。OpenAIの実践ガイドでは、人の介入が必要になる典型的な場面として、失敗が続いたとき(再試行の回数を超えたときなど)と、影響の大きい操作(注文の取り消し、高額の返金、支払いなど)を挙げています。そのうえで、信頼できると確かめられるまで、人の監督を残すことを勧めています。

段階AIがすること人がすること向く仕事
1. 下書きまで調べて、案や下書きを作る内容を確かめ、実行は自分で行う使い始め、重要な判断
2. 確認を得て実行実行の前に確認を求め、承認後に動く操作ごとに内容を見て承認する社内システムへの入力、ファイルの書き込み
3. 範囲内で実行決めた範囲で、確認なしに進める結果をあとで確かめる定期的な集計、調べもの

最初は段階1か2から始めて、結果を見ながら広げます。社外への送信や支払いのような取り消せない操作は、どの型でも、人の確認を残すのが基本です。

よくある選び間違い

  • 最初から複数体で組もうとする:1体で足りるのに、構成と費用が重くなります。まずは1体で始めます
  • 手順が決まっている仕事にエージェントを使う:費用が高く、結果もぶれます。ワークフロー型や通常の自動化で足りないかを先に考えます
  • 自律型を、広い権限のままで動かす:人がいない間に、意図しない操作が起きます。権限は仕事に必要な範囲に絞ります
  • 名前の分類だけで選ぶ:提供元ごとに定義が違うので、実際に何を任せられるかを試して確かめます
  • 確認の場面を設計しない:どこで人が見るかを決めずに運用すると、間違いに気づけません
  • 効果を測る基準を決めない:「作業時間が何分減ったか」「やり直しが何回あったか」のように、試す前に見る数字を決めておかないと、続けるかどうかを判断できません

迷ったら「1体・対話型・下書きまで」から

型の選び方で迷う段階なら、チャット型のサービスで、人が頼んで下書きまでを任せるところから始めるのが安全です。使いながら「ここは手順が決まっている」「ここは毎週同じ」と見えてきた仕事から、ワークフロー化や自律型へ進めていけます。

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社内で説明するときの言い換え

社内に共有するときは、用語を言い換えると伝わりやすくなります。次の表は、そのまま使える言い換えの例です(この記事での整理です)。

用語社内での言い換え
ワークフロー型手順を人が決めて、その通りにAIが動く使い方
エージェント型目標を伝えると、手順をAIが考えて進める使い方
1体型・複数体型AIが1人で進めるか、チームで分担するか
対話型人が頼んだときだけ動く
自律型決めた条件で、人が頼まなくても自動で動く
権限を絞るAIが読んだり書いたりできる範囲を、仕事に必要な分だけにする

この表を貼っておくと、「どの型を使うのか」という会話が、社内で同じ意味で進められます。

よくある質問

AIエージェントの種類は、全部でいくつありますか?

決まった数はありません。分け方(軸)によって数が変わります。AWSの解説では7つの分類が紹介されていますが、Anthropicはワークフローとエージェントの2つに分け、OpenAIは単体とマネージャー型・分散型という組み方で分けています。提供元ごとの基準が違うため、数を比べても意味がありません。

ワークフロー型とエージェント型は、どちらが優れていますか?

優劣はなく、仕事によって向き不向きがあります。手順が決まっている仕事はワークフロー型の方が、安定して費用も抑えられます。手順を事前に決められない仕事は、エージェント型が向きます。両方を組み合わせることもできます。

チャットボットは、AIエージェントですか?

OpenAIの実践ガイドでは、LLMを使っていても、ワークフローの実行をLLMが制御していない単純なチャットボットや1回きりの応答は、エージェントではないとされています。ただし、製品名に「エージェント」とついていても、中身は提供元ごとに異なります。何をどこまで任せられるのかを確かめてください。

マルチエージェントの方が高性能ですか?

一概には言えません。Anthropicの調査システムでは、並列に進められる調べものでは役立った一方で、使用量は通常のチャットの約15倍になったと公表されています。OpenAIのガイドも、まず1体の能力を最大限に使うことを勧めています。

サブエージェントとエージェントチームは、何が違いますか?

サブエージェントは、1つの作業セッションの中で動き、結果を呼び出した側に返します。エージェントチームは、別々のセッションが互いにメッセージを送り合い、共有の作業リストで仕事を進めます。エージェントチームは実験的な機能で、初期状態では無効と公式ドキュメントにあります。

自律型のエージェントは危険ではありませんか?

人がいない場面でも動くので、権限と確認の設計が大事になります。Microsoftの公式ドキュメントでは、イベントで動くエージェントが作成者の権限で動くこと、公開後は自動で反応することを注意点としています。権限を絞り、公開前にテストし、重要な操作には人の確認を入れれば、リスクは抑えられます。

RPAは、どの型にあたりますか?

決めた手順をそのまま繰り返す仕組みなので、考え方としては手順を人が決めるワークフロー型、判断の仕組みでは単純反射型に近いものです(この記事での整理です)。手順が決まっている仕事は、RPAや通常の自動化の方が安く確実な場合があります。

学習型のエージェントは、使うほど自動で賢くなりますか?

学習型は、過去の経験から改善する仕組みを持つ分類です。実際のサービスが、利用者の入力内容で学習するかどうかは、サービスごとの設定や規約で決まります。業務のデータを入れる前に、提供元の情報の扱いを確かめてください。

中小企業は、どの型から試すのがよいですか?

チャット型のサービスで、1体・対話型・下書きまでを任せる使い方から始めるのが現実的です。毎回同じ手順になる仕事が見えてきたら、ワークフロー化や定期実行を検討します。自社のシステムへの組み込みは、そのあとで構いません。

一度選んだ型は、あとから変えられますか?

変えられます。型は会社全体で1つに決めるものではなく、仕事ごとに選ぶものです。たとえば、最初は対話型・エージェント型で試し、手順が固まった仕事だけをワークフロー型や定期実行に切り替える、という進め方ができます。

複数体の型を試すのに向いている仕事は何ですか?

Anthropicの調査システムの例では、複数の対象を並行して調べる仕事が向いています。たとえば、複数の競合や取引先候補を調べる仕事です。作業同士が独立しているため、分担しやすくなります。順番に進める仕事は、1体の方が向いています。

AIエージェントに、人の確認は必ず必要ですか?

取り消せない操作や、影響の大きい操作には、人の確認を残すのが基本です。OpenAIのガイドでも、注文の取り消しや高額の返金、支払いなどは、信頼性が確かめられるまで人が監督するよう勧めています。調べものや下書きのように、間違いにすぐ気づける仕事は、確認を後からにすることもできます。

用語の「エージェンティック」とは何ですか?

Anthropicが、ワークフローとエージェントの両方をまとめて呼ぶときに使っている言葉です。LLMとツールを組み合わせて、複数の段階の作業を進めるシステム全体を指します。

サービスの説明に、どの型か書かれていないときはどうすればよいですか?

この記事の5つの軸で、説明を読み直してください。手順は誰が決めるのか、何をきっかけに動くのか、使う場所はどこか、複数のAIが動くのか。これらが読み取れない場合は、提供元に確認するか、小さな仕事で試して確かめます。

まとめ

この記事のまとめ

  • AIエージェントの種類に標準の分類や決まった数はなく、提供元ごとに分け方(軸)が違う
  • 実務で最も役立つのは、手順を人が決めるワークフロー型と、AIが決めるエージェント型の分け方。足りるなら、まずワークフロー型にする
  • 「単純反射型」「目標ベース型」などの7分類は、判断の仕組みを理解するための考え方で、製品に当てはめるものではない
  • 複数体で動かす型は、使用量が増え調整も難しくなる。まず1体から始める
  • 人の入力で動く対話型と、出来事で動く自律型では、権限・公開前のテスト・利用量の確認が必要になる
  • 型を選ぶときは「手順・使う場所・きっかけ・影響の大きさ・費用の出方」の5つを質問表で確かめ、任せる範囲は下書きまでから広げる

種類の名前を覚えるより、「この仕事は手順が決まっているか」「間違えたとき誰が気づくか」を考えると、自社に合う型は絞れます。分け方の軸が分かれば、これから新しいサービスが出てきても、同じ見方で整理できます。

INTERCREATE JAPANでは、Claude CodeやCodexなどの導入から、業務に合わせたAIの活用方法の整理、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。どの型から始めればよいか迷うときは、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典