AIエージェント・業務活用

AIエージェントとは?生成AIとの違い・できること・始め方をわかりやすく解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • AIエージェントとは何か(ひとことで言うと・身近な例)
  • 生成AI・チャットボット・RPAとの違い
  • AIエージェントが仕事を進める仕組み
  • 2026年時点で使える主なAIエージェント(Claude・ChatGPT・Codexなど)
  • 業務で向いている仕事、向いていない仕事
  • 中小企業が導入するときの手順と、決めておく社内ルール
目次
  1. AIエージェントとは
  2. ひとことで言うと
  3. 身近なたとえ
  4. 「エージェント」という言葉の意味
  5. いま注目されている理由
  6. できること・まだ苦手なこと
  7. よく出てくる関連用語
  8. 生成AI・チャットボット・RPAとの違い
  9. 生成AIとの違い
  10. チャットボットとの違い
  11. RPAとの違い
  12. 同じ仕事での違い
  13. ワークフローの代表的な型
  14. どこまで任せるかは段階で選べる
  15. AIエージェントが仕事を進める仕組み
  16. 目標を受け取り、手順を考える
  17. 道具を使う
  18. 結果を見て、次の手を決める
  19. 覚えておく
  20. よいAIエージェントの3つの原則
  21. 頭脳になるAIモデル
  22. 作業する場所:クラウドと手元のパソコン
  23. 途中で止める・方向を変える
  24. 仕事の頼み方のコツ
  25. 人が確認する場面の決め方
  26. AIエージェントの種類・主なサービス
  27. 使う人から見た3つのタイプ
  28. 1体で動くか、複数で分担するか
  29. 教科書的な分類
  30. 2026年時点で使える主なAIエージェント
  31. Claude(旧Claude Cowork)
  32. ChatGPT Work
  33. Claude Code・Codex
  34. Microsoft・Google系のサービス
  35. 自社で組む場合
  36. どれを選ぶかの考え方
  37. 業務での活用例
  38. 任せる仕事の見つけ方
  39. 任せる前に材料を整える
  40. 定期実行に向く仕事
  41. 事務・総務
  42. 例:請求書の処理での分担
  43. 営業・マーケティング
  44. 企画・経営
  45. カスタマーサポート
  46. 人事・採用
  47. 社内ツール・システム
  48. 例:毎月の売上報告を任せた場合の流れ
  49. 部署ごとの依頼文の例
  50. メリット・注意点
  51. メリット
  52. 仕事の進め方を見直すきっかけになる
  53. 間違える・やりすぎるリスク
  54. 情報漏えい・権限のリスク
  55. 費用が読みにくい
  56. 費用の考え方の例
  57. 情報の扱いで確認したいこと
  58. 向いていない仕事
  59. AIに頼りすぎるリスク
  60. リスクを減らす具体的な対策
  61. 中小企業が導入するときの進め方
  62. 任せたい仕事を棚卸しする
  63. 既製品から小さく試す
  64. 社内ルールを決める
  65. 効果を測って広げる
  66. 既製品で足りないと感じたら
  67. 1か月の試し方
  68. 社内の役割を決める
  69. 効果の測り方
  70. ガイドラインが利用者に求めていること
  71. よくある失敗
  72. 社内への伝え方
  73. 外部に相談するときに確認したいこと
  74. 費用と補助金
  75. 導入の5ステップ
  76. よくある質問
  77. まとめ

ニュースや社内の会議で「AIエージェント」という言葉を聞く機会が増えました。けれども、「ChatGPTのような生成AIと何が違うのか」「うちの会社の仕事に使えるのか」と聞かれると、うまく説明できないという方も多いのではないでしょうか。

AIエージェントは、ひとことで言うと「目標を伝えると、手順を自分で考え、道具を使って、仕事を最後まで進めてくれるAI」です。質問に1回答えて終わる従来のチャットとは違い、調べる・比べる・ファイルを作る・システムに入力する、といった作業をいくつも続けて行います。

この記事では、AIエージェントの意味と仕組み、生成AIやRPAとの違い、2026年時点で実際に使える主なサービス、業務での使いどころ、中小企業が導入するときの進め方と社内ルールまでを、専門用語をなるべく使わずに説明します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。製品の名前や提供状況は短い期間で変わるので、契約の前には各社の公式ページもあわせて確認してください。

AIエージェントとは

ノートPCに依頼を入力し、画面を見ながら作業の進み具合を確かめる会社員

ひとことで言うと

AIエージェントとは、目標を伝えると、達成するための手順を自分で考え、検索やファイル操作などの道具を使いながら、作業を最後まで進めるAIのことです。

総務省と経済産業省が2026年3月31日に公表した「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」では、AIエージェントを次のように定義しています。

本ガイドラインにおけるAIエージェントとは、特定の目標を達成するために、環境を感知し自律的に行動するAIシステムとする。

「環境を感知する」とは、画面に表示された内容や、検索の結果、ファイルの中身などを読み取ることです。「自律的に行動する」とは、人が1つずつ指示しなくても、次に何をするかをAIが自分で決めて動くことです。ガイドラインでは参考として、国際規格(ISO/IEC 22989:2022)の「自動化された主体であり、環境を感知して応答し、自らの目標を達成するために行動を取るもの」という定義も紹介されています。

身近なたとえ

AIエージェントと従来のチャットの違いは、「質問に答えてくれる人」と「仕事を任せられる部下」の違いにたとえると分かりやすくなります。

たとえば、来月の大阪出張の手配を考えてみましょう。従来のチャットに「大阪への行き方を教えて」と聞けば、新幹線や飛行機の一般的な行き方を答えてくれます。でも、実際に時刻を調べて、料金を比べて、予約の候補をまとめるのは自分です。

AIエージェントに「来月10日に大阪で14時から打ち合わせがある。出張の手配案を作って」と頼むと、次のように動きます。

  1. 調べる打ち合わせ場所の最寄り駅と、出発地からの移動手段を調べます。
  2. 比べる新幹線と飛行機の時刻や料金、社内の出張規程(渡されていれば)を比べます。
  3. 案を作る「この便で行き、このホテルに泊まる」という手配案を、表にまとめます。
  4. 確認を求める予約の手前で「この内容で予約してよいですか」と確認を求めます。

人がするのは、最初に目標を伝えることと、最後に内容を確認して判断することだけです。途中の「調べる・比べる・まとめる」をAIが引き受けてくれる、というのがAIエージェントの考え方です。

「エージェント」という言葉の意味

英語の「agent(エージェント)」は、「代理人」「代わりに動く人」という意味です。旅行代理店(travel agent)が、お客さんの代わりに切符やホテルを手配してくれるのと同じように、人の代わりに作業をしてくれるAIなので「AIエージェント」と呼ばれています。

いま注目されている理由

AIエージェントが注目されているのは、AIを提供する主要な会社が、「質問に答えるAI」から「仕事を任せるAI」へと製品の中心を移しているためです。

  • Anthropicは、Claudeに仕事を任せて最後まで進めてもらう「Claude Cowork」を、通常のチャットと統合しました。製品ページでは「Claude Cowork is now just Claude.(Claude Coworkは、いまは単にClaudeになった)」と案内されています
  • OpenAIの公式ドキュメントでは、ChatGPTそのものを「自然な言葉でやりとりするAIエージェント」と説明し、仕事を任せるための「ChatGPT Work」を用意しています
  • プログラムづくりでは、AnthropicのClaude CodeやOpenAIのCodexのように、ファイルを読み、直し、コマンドを実行するところまでAIが進める道具が広く使われています

AIの性能が上がり、長い作業を途中で迷わずに進められるようになったことで、「AIに答えを聞く」から「AIに仕事を頼む」への変化が、2026年に一気に進んでいます。

できること・まだ苦手なこと

AIエージェントは何でもできるわけではありません。2026年時点の主なサービスでできることと、まだ苦手なことを整理しておきます。

得意なことまだ苦手なこと・注意が必要なこと
Webや社内の資料を調べて、要点を表や文書にまとめる調べた情報が正しいかの最終的な判断(間違った情報をもっともらしく書くことがある)
複数のファイルを読み、集計や比較をして、Excelやスライドに仕上げる集計の考え方そのものを読み違えたときに、自分で気づくこと
決まった時間に、同じ作業をくり返す社内の暗黙のルールや、書かれていない事情をくみ取ること
プログラムを書く・直す・説明する専用のつなぎ方がない古い社内システムの安定した操作
大きな仕事を小分けにして、同時に進める責任を伴う判断(契約・採用・お金の支払いなど)

迷ったときは、「間違っていたときに、すぐ気づけて、すぐ直せるか」を基準にすると、任せてよい仕事かどうかを判断しやすくなります。

よく出てくる関連用語

AIエージェントの解説では、似た言葉や専門用語がよく出てきます。この記事でも使う言葉を、先に整理しておきます。

用語意味
エージェンティックAIAI事業者ガイドラインの脚注では、AIエージェントより包括的で発展的な考え方として、「複数のAIエージェントにより自律的に意思決定を下しアクションを起こす目標主導型のAIシステム」と説明されている
マルチエージェント複数のAIエージェントが役割を分けて、1つの仕事を進める形
サブエージェント大きな仕事の一部を任される、補助役のAIエージェント。調べものなどを別に進めて、結果だけを返す
ツール(道具)AIエージェントが使う機能。検索、ファイル操作、ブラウザ操作、社内システムとの接続など
MCP・コネクタAIと外部のツールやサービスをつなぐための仕組み。差し込み口のようなもの
ハルシネーションAIが事実と違うことを、もっともらしく答えてしまう現象
プロンプトインジェクションAIが読み込む文章の中に、AIをだますための指示を紛れ込ませる攻撃

ガイドラインでは、「自律」についても、高度に自律した状態だけでなく、ある程度の自律性を持つものも含むと注記されています。人の確認を挟みながら動く今のAIエージェントも、この意味での「自律的に行動するAI」に含まれます。

「ワークフロー」と「エージェント」の違い

Anthropicは、AIを使った仕組みを2つに分けて説明しています。ワークフローは、AIと道具を「あらかじめ決めた手順」で動かす仕組みです。エージェントは、AIが「手順や道具の使い方を自分で決めながら」進める仕組みです。手順が決まっている仕事はワークフローの方が予測しやすく安定し、手順を事前に決めにくい仕事はエージェントが向いている、とされています。

生成AI・チャットボット・RPAとの違い

机で2つの資料を見比べながら考える担当者

AIエージェントは、似た言葉と混同されがちです。ここでは、よく比べられる「生成AI」「チャットボット」「RPA」との違いを整理します。

生成AIとの違い

生成AIは、文章・画像・プログラムなどを作り出すAIの総称です。ChatGPTやClaudeのチャットで、質問すると文章で答えが返ってくるのが代表的な使い方です。

従来の生成AIの使い方は、1回の質問に1回答えるのが基本でした。答えをもとに次に何をするかは、人が考えて、また質問します。一方、AIエージェントは、目標に向けて自分で何回も動きます。調べた結果を見て次の調べものをし、ファイルを作り、できたものを見直す、といった流れを自分で続けます。

多くのAIエージェントは、中身に生成AIを使っています。生成AIが「考える頭」だとすれば、AIエージェントは「頭に手足と道具を持たせて、仕事を進められるようにしたもの」と考えると分かりやすいでしょう。

チャットボットとの違い

ここでいうチャットボットは、会社のWebサイトの問い合わせ窓口などで使われている、決まった質問に決まった答えを返す仕組みです。あらかじめ用意したシナリオやよくある質問の中から、合うものを選んで返します。

チャットボットは、用意されていない質問にはうまく答えられません。AIエージェントは、状況を見て次の行動を自分で選ぶので、想定外の依頼にも、調べたり聞き返したりしながら対応できます。その反面、答えや行動が毎回まったく同じになるとは限りません。

RPAとの違い

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、パソコンの操作を記録して、同じ手順を正確に繰り返させる仕組みです。「毎朝、このシステムからデータを書き出し、Excelに貼り付けて、メールで送る」のような決まった作業を自動化するのに使われます。

RPAは、決めた手順をそのとおりに繰り返すのが得意です。画面の配置が変わったり、例外的なデータが来たりすると止まってしまいます。AIエージェントは、手順そのものを考えるので、多少の変化には対応できます。

ただし、手順が完全に決まっていて変わらない作業なら、RPAや普通のプログラムによる自動化の方が、安く、速く、確実な場合も多くあります。Anthropicも「できるだけ単純な方法から始め、必要なときだけ複雑にする」ことを勧めていて、AIエージェントを使わない方がよい場面もあると明言しています。

生成AI(チャット)チャットボットRPAAIエージェント
得意なこと文章や案を作る、質問に答える決まった質問に答える決まった操作を正確に繰り返す目標に向けて、調べる・作る・操作するを続ける
動き方1回の質問に1回答える用意した答えから選ぶ記録した手順どおりに動く手順を自分で考え、結果を見て次を決める
向く仕事下書き、要約、相談よくある問い合わせへの一次対応手順が変わらない定型作業手順が毎回少しずつ違う、何段階もある仕事
注意点答えの正しさは人が確かめる想定外の質問に弱い画面や手順が変わると止まる動きが毎回同じとは限らない。権限の管理が必要

同じ仕事での違い

違いをつかむために、同じ仕事を「生成AIのチャット」と「AIエージェント」に頼んだ場合を比べてみます。

仕事生成AIのチャットに頼んだ場合AIエージェントに頼んだ場合
競合3社の料金の比較知っている範囲の情報で答える。最新の料金は自分で各社のサイトを見て確かめる各社のサイトを開いて料金表を読み、比較表のファイルにまとめる。出典も残せる
請求書20枚の一覧化1枚ずつ貼り付けて、項目を拾ってもらう。表にまとめるのは自分フォルダの請求書を順に読み、取引先・金額・期日の一覧表を作る
毎週の売上報告毎回データを貼り付けて、要約を頼む決まった曜日にデータを読み、前週と比べた報告の下書きを自動で作る
社内ツールの不具合エラー文を貼ると、考えられる原因と直し方を答える。直すのは自分プログラムのファイルを読み、原因を探して直し、動作を確かめるところまで進める

チャットは「答えを返す」まで、AIエージェントは「仕事を仕上げる」まで、と考えると、違いがはっきりします。

ワークフローの代表的な型

この記事の最初の囲みで触れたように、Anthropicは、AIを決まった手順で動かす「ワークフロー」にもいくつかの型があると紹介しています。AIエージェントを使うほどではない仕事でも、こうした型を使えばAIを業務に組み込めます。

型動き方業務での例
順番につなぐ(プロンプトチェーン)仕事を決まった段階に分け、前の段階の結果を次の段階に渡す。途中で確認を挟める資料の目次を作る→目次が条件を満たすか確認する→本文を書く
振り分ける(ルーティング)入ってきた内容を分類し、種類ごとに別の処理に回す問い合わせを「一般的な質問」「返金の依頼」「技術的な相談」に分けて、それぞれ別の対応に回す
同時に進める(並列化)仕事を分けて同時に進めたり、同じ仕事を何回か行って結果を比べたりする1つの文書を「法律面」「表現面」「数字」の観点で別々に確認する
まとめ役と作業役(オーケストレーター)まとめ役のAIが仕事を分け、作業役のAIに任せ、結果をまとめる。分け方は内容に応じてその都度決める複数の情報源から情報を集めて分析する調査
作る役と評価する役(評価と改善)1つのAIが作り、別のAIが評価して意見を返す。これを繰り返して仕上げる翻訳文を、別のAIがニュアンスの観点で見直して直す

Anthropicは、多くの場合は1回の呼び出しを工夫するだけで十分で、それで足りないときにワークフロー、さらに柔軟さが必要なときにエージェント、という順で考えるよう勧めています。「何でもAIエージェントにする」のではなく、仕事に合った仕組みを選ぶことが大切です。

どこまで任せるかは段階で選べる

「自律的に動く」と聞くと、すべてを勝手に進められてしまうように感じるかもしれません。実際には、どこまでAIに任せるかは、使う側が段階を選べます。

任せ方の段階AIがすること人がすること向いている場面
①提案だけ調べて、やり方や案を示す実際の作業はすべて行う使い始め、重要な判断
②下書きまで資料やメールの下書き、表を作る中身を確かめて仕上げる・送る社外に出す文書、数字を扱う資料
③承認後に実行操作の前に確認を求め、承認されたら実行する操作ごとに内容を見て承認する社内システムへの入力、ファイルの書き換え
④自動で実行決めた範囲の中で、確認なしで進める結果をあとから確かめる定期的な集計、調べもの、元に戻せる作業

最初は①や②から始め、結果を見ながら③④へ広げていくのが安全です。同じ会社の中でも、仕事によって段階を変えて構いません。

あわせて読みたいAIエージェントと生成AIの違いとは?仕組み・できること・使い分けを解説AIエージェントと生成AI(チャットで使うAI)の違いを、総務省のAI事業者ガイドラインとAnthropic・OpenAI・AWS・IBMの公式資料の定義をもとに整理しました。仕組みの違い、同じ仕事での比べ方、境目があいまいな理由、使い分けと注意点までまとめています。

AIエージェントが仕事を進める仕組み

ホワイトボードに作業の流れを書き出して説明する社員と、それを見る同僚

AIエージェントの中身は複雑に見えますが、Anthropicは「多くの場合、エージェントは周りの状況からの反応を見ながら、ループの中で道具を使う大規模言語モデルにすぎない」と説明しています。ここでは、その動きを4つに分けて見ていきます。

目標を受け取り、手順を考える

最初に、人から目標を受け取ります。「先月の売上の報告資料を作って」のような依頼です。AIエージェントは、この目標を達成するために何をすればよいかを考え、「データを探す→集計する→グラフを作る→資料にまとめる」のような手順に分けます。

目標があいまいなときは、作業を始める前に「対象は全店舗ですか、それとも直営店だけですか」のように聞き返すこともあります。

道具を使う

AIエージェントの大きな特徴は、道具(ツール)を使えることです。主な道具には次のようなものがあります。

  • Web検索で情報を調べる
  • パソコンやクラウドのファイルを読む・作る・書き換える
  • ブラウザを操作して、サイトを見たりフォームに入力したりする
  • プログラムやコマンドを実行する
  • メール・カレンダー・社内システムなどとつないで、データを読み書きする

AIと外部のツールをつなぐ方法として、MCP(Model Context Protocol)という共通の仕組みが広く使われています。MCPは「AIと他のツールをつなぐための共通の差し込み口」のようなものです。ClaudeやChatGPTでは「コネクタ」や「プラグイン」という名前で、こうしたつなぎ込みを選べるようになっています。

結果を見て、次の手を決める

道具を使ったら、その結果を見て、次に何をするかを決めます。検索しても情報が足りなければ別の言葉で調べ直し、集計の結果がおかしければデータを見直します。Anthropicは、エージェントが各段階で道具の実行結果などの「実際の結果」を確かめながら進むことが重要だと説明しています。

この「見る→判断する→動く」を繰り返すことで、AIエージェントは手順が決まっていない仕事も進められます。逆に言えば、繰り返すたびに判断を誤る可能性もあるため、間違いが積み重なるおそれもあります。

覚えておく

長い仕事や、何度も繰り返す仕事では、AIエージェントが前回までの内容を覚えておく仕組みも使われます。「この会社の資料はです・ます調で書く」「金額は税込で表示する」のような決まりを、メモや指示のファイルとして残しておくと、毎回説明しなくても守ってもらえます。ClaudeやChatGPTでは「メモリ」や「プロジェクト」、Claude Codeでは「CLAUDE.md」というファイルがこの役割を担っています。

出張手配を任せた場合の流れを、仕組みに沿ってまとめると次のようになります。

  1. 目標を受け取る「来月10日の大阪出張の手配案を作って。予算は往復3万円まで」という依頼を受け取ります。
  2. 手順を考える「打ち合わせ場所を確認→移動手段を調べる→宿泊先を探す→手配案にまとめる」と手順を決めます。
  3. 道具を使うWeb検索で時刻と料金を調べ、カレンダーで前後の予定を確認します。
  4. 結果を見て直す予算を超える組み合わせしかなければ、出発時刻をずらすなどの別の案を探します。
  5. 人に確認する手配案を表にまとめ、「この内容で予約に進んでよいですか」と確認を求めます。予約や支払いは、人の承認を得てから行います。

よいAIエージェントの3つの原則

Anthropicは、AIエージェントを作るときに守っている原則として、次の3つを挙げています。自社で組む場合だけでなく、既製品を選ぶときや使い方を決めるときの目安にもなります。

  • シンプルに保つ:仕組みを必要以上に複雑にしない。複雑にするのは、それで結果がはっきり良くなるときだけ
  • 計画の段階を見せる:AIがどんな手順で進めようとしているかを、人に見える形で示す
  • 道具の説明をていねいに作る:AIが使う道具の説明や使い方を分かりやすく整え、十分に試す

使う側から見ると、「何をしているかが画面で見える」「途中で止めたり方向を変えたりできる」サービスを選ぶことが、安心して任せるための条件になります。

頭脳になるAIモデル

AIエージェントの「考える頭」には、大規模言語モデル(LLM)と呼ばれるAIモデルが使われています。同じサービスの中でも、能力と速さ、費用の違う複数のモデルから選べることが一般的です。

たとえばAnthropicのClaudeでは、2026年10月時点で、大量の作業を速く処理するHaiku、速さと賢さのバランスがよいSonnet、長い作業や知的作業に向くOpus、難しい推論や長時間の自律的な作業に向くFableの4つのクラスが提供されています。上のクラスほど賢い反面、時間と費用がかかります。

Anthropicは、簡単でよくある質問は小さく安いモデルに、難しく珍しい質問は能力の高いモデルに振り分けることで、性能と費用のバランスを取る方法も紹介しています。AIエージェントを自社で組む場合は、作業ごとにモデルを使い分けることが費用を抑えるポイントになります。

作業する場所:クラウドと手元のパソコン

AIエージェントが作業する場所には、大きく分けて「クラウド(提供元のサーバー)」と「手元のパソコン」があります。どちらで動くかによって、できることと注意点が変わります。

クラウドで動く手元のパソコンで動く
パソコンを閉じたとき作業が続く止まる(アプリが開いている間だけ動く)
手元のファイル使えないか、条件つき指定したフォルダを直接使える
向く作業Webでの調べもの、定期的な確認、長い作業パソコンの中の資料を使う作業
注意点データが提供元のサーバーを通るアクセスできるフォルダの範囲に注意する

たとえばClaudeでは、ProとMaxで新しく始めた作業はクラウドで動き、手元のフォルダは、デスクトップアプリが開いている間だけ読み書きできると案内されています。ChatGPT Workも、デスクトップアプリでは手元のファイルやアプリを使え、手元の資源に依存しない作業はクラウドで動かせます。OpenAIは、Webサイトを調べたり確認したりする定期作業は、パソコンが起動していなくてよいクラウドが便利だと説明しています。

途中で止める・方向を変える

AIエージェントに任せている間も、人は作業を見守り、必要に応じて口を挟めます。主なサービスでは、作業の途中経過が画面に表示されます。

  • Claudeでは、開いたファイルや使った道具、判断した内容が順に表示され、ずれていればその場で指示を足せます
  • ChatGPT Workでも、進み具合を見ながら、質問に答えたり、方向を変えたり、重要な操作を承認したりできると説明されています
  • Claude Managed Agentsのような開発向けの基盤でも、作業の途中で追加の指示を送ったり、止めたりできます

終わってから作り直すより、ずれに気づいた時点で伝えた方が、結果的に早く仕上がります。最初のうちは、作業の様子をよく見ておくと、AIの進め方のくせもつかめます。

仕事の頼み方のコツ

AIエージェントは目標から手順を考えるので、手順を細かく書くより、「何のために、何を、どんな形で」ほしいのかを伝える方がうまくいきます。依頼文には、次の4つを入れると伝わりやすくなります。

  • 目的:何に使うのか(例:来週の部長会で使う)
  • 材料:どのデータやファイルを使うのか(例:「売上」フォルダの店舗別のデータ)
  • 完成形:どんな形でほしいのか(例:スライド3枚、1枚目に結論)
  • 確認してほしい点:どこで止まって確認を求めてほしいか(例:計算の考え方を決めたら一度見せて)
来週の部長会で使う、9月の売上報告を作ってください。「売上」フォルダの店舗別データを使い、店舗ごとの売上と前月比の表と、スライド3枚(1枚目に全体の結論)にまとめてください。前月から10%以上下がった店舗は目立たせてください。集計の方法を決めた段階で、一度内容を見せてください。

できあがったものが違っていたら、「やり直して」とだけ伝えるのではなく、どこがなぜ違うのかを伝えます。同じ指摘を何度もするようなら、それは指示やメモに書いておくべき決まりごとです。

人が確認する場面の決め方

どこで人が確認するかは、操作の「取り消しやすさ」と「影響の大きさ」で決めると整理しやすくなります。

操作の例取り消しやすさ人の確認
Webで調べる、ファイルを読む何も変わらない不要(結果だけ確認)
新しいファイルを作る、下書きを書く消せば元に戻るできあがりを確認
既存のファイルを書き換えるコピーがあれば戻せる作業前にコピーを取り、変更点を確認
社内システムにデータを入力する戻すのに手間がかかる入力の前に内容を承認
メールの送信、発注、支払い、データの削除取り消せない、または難しい必ず人が承認する。できれば実行も人が行う

人が確認する場面を先に決めておく

AIエージェントを実務で使うコツは、どこで人が確認・承認するかを最初に決めておくことです。Anthropicも、エージェントは区切りの場面や行き詰まったときに人の判断を仰げるようにし、繰り返しの回数の上限などの止める条件を入れておくことを勧めています。予約・支払い・社外への送信など、取り消しにくい操作の手前では、必ず人が確認する流れにしましょう。

AIエージェントの種類・主なサービス

複数の担当者がそれぞれPCで作業し、リーダーが全体を見渡しているオフィス

使う人から見た3つのタイプ

AIエージェントにはさまざまな分け方がありますが、会社で使う立場から見ると、次の3つに分けて考えると選びやすくなります。

  • ①チャット画面から仕事を任せる型:いつものチャットの画面から「この資料を作って」と頼むと、ファイルの作成やWebでの調べものまで進めてくれる。Claude(旧Claude Cowork)、ChatGPT Workなど
  • ②プログラムづくりを任せる型:フォルダの中のファイルを読み、プログラムを書いたり直したりする。Claude Code、Codexなど。社内の小さな業務ツールづくりにも使える
  • ③自社の業務に合わせて組む型:APIや開発のための基盤を使って、自社の業務やシステムに合わせたAIエージェントを作る。開発の知識が必要で、開発会社に頼むことが多い
①チャットから任せる型②プログラムづくりを任せる型③自社で組む型
主に使う人事務・営業・企画など、すべての部署エンジニア、社内ツールを作りたい担当者開発会社、社内の開発部門
できること資料・表計算の作成、調べもの、定期的な作業プログラムの作成・修正、データ処理の仕組みづくり自社のシステムや業務の流れに組み込んだ自動化
始めやすさ契約してすぐ使えるパソコンへの導入と、少しの慣れが必要設計・開発・テストが必要
費用のかかり方1人あたりの月額プラン1人あたりの月額プラン、またはAPIの従量課金開発費+APIの従量課金+保守

1体で動くか、複数で分担するか

AIエージェントは、1体ですべての作業を進める形(シングルエージェント)と、複数のエージェントが役割を分けて進める形(マルチエージェント)があります。

たとえば、20社分の会社情報を調べる仕事なら、1体が順番に調べるより、何体かに分けて同時に調べた方が早く終わります。調べる役・まとめる役・見直す役を分けることで、仕上がりの質を上げる使い方もあります。いまの主なサービスでは、大きな仕事を小分けにして、裏で複数のエージェント(サブエージェント)に同時に進めさせる仕組みが組み込まれています。使う人が意識しなくても、AIの側で分担してくれることが増えています。

教科書的な分類

専門書や大手IT企業の解説では、AIエージェントを動き方の仕組みで分類することがあります。代表的な分け方を簡単に紹介します。

分類動き方身近な例
単純反射型決まった条件に、決まった反応を返す温度が下がったら暖房をつけるサーモスタット
モデルベース型周りの状況を覚えておき、それをもとに反応する部屋の形を覚えて掃除するロボット掃除機
目標ベース型目標に近づくための行動を選ぶ目的地までの道順を探すカーナビ
効用ベース型複数の選択肢から、最も良い結果になるものを選ぶ早さ・料金・乗り換えの少なさを比べる乗換案内
学習型経験から学んで、行動を改善していく使うほど好みに合っていくおすすめ機能

こうした分類は仕組みを理解するには役立ちますが、会社でどのサービスを使うかを決めるときには、先ほどの「使う人から見た3つのタイプ」で考える方が実用的です。

あわせて読みたいAIエージェントの種類とは?5つの分け方と、自社に合う型の選び方を解説AIエージェントの種類は、見る軸によって分け方が変わります。ワークフロー型とエージェント型、教科書的な7分類、1体か複数か、対話型と自律型、使う場面の5つの軸で整理し、公式資料の根拠と、自社に合う型を選ぶ質問表までまとめました。

2026年時点で使える主なAIエージェント

ここからは、2026年10月時点で、中小企業でも契約してすぐ使える主なサービスを紹介します。

Claude(旧Claude Cowork)

Anthropicの「Claude」では、もともと「Claude Cowork」という名前で、仕事を任せる機能が提供されていました。いまはチャットと統合され、入力欄から「この資料を作って」と頼むだけで、Claudeが作業として進めるかどうかを判断してくれる形に切り替わりつつあります。統合はProとMaxから順に提供されています。

製品ページによると、指定したフォルダの中のファイルを直接読み書きし、数式つきのExcel、PowerPointのスライド、文書などを作れます。Webの作業が必要なときは内蔵のブラウザでサイトを開き、決まった間隔で同じ作業を動かす定期実行もできます。パソコンを閉じても、クラウドで作業が続きます。使えるのは有料プランです。

作業の進め方を細かく管理したい場合は、Claudeがどこまで確認なしに動くかを決める権限のモードも選べます。最初は操作のたびに確認を求めるモードで使い、慣れてきたら確認の手間を減らす、という使い方ができます。会社のプラン(Team・Enterprise)では、管理者が組織としての利用範囲や、使えるツールを管理できます。

あわせて読みたいClaude Coworkとは?チャットとの統合で変わったこと、できること・使い方を解説Claude Cowork(クロード コワーク)は、Claudeに仕事を任せて最後まで進めてもらう機能です。いまはチャットと統合され、入力欄の「Cowork」の切り替えはなくなりつつあります。統合で変わったこと、できること、料金とプラン、使い方、業務での活用例、安全に使うための設定までをまとめました。

ChatGPT Work

OpenAIの「ChatGPT Work」は、ChatGPTに仕事を任せるための使い方です。公式ドキュメントでは、答えや説明、短い下書きがほしいときは通常のチャット、資料・スライド・分析・定期的な更新・ファイルなど「はっきりした成果物」がほしいときはChatGPT Work、と使い分けが説明されています。

ファイルやプラグイン、許可したツールを使って情報を集め、完成したファイルを作り、確認できる状態まで仕上げます。進み具合を見ながら質問に答えたり、方向を変えたり、重要な操作を承認したりできます。デスクトップアプリでは、手元のファイルやアプリ、ブラウザも使えます。OpenAIの料金ページの機能表では、Web版のChatGPT WorkはPlus・Pro・Business・Enterpriseで使えるとされています。

公式ドキュメントでは、ChatGPT Workで最初に試す仕事の例として、次の3つが紹介されています。

  • メモや資料、会議の材料から、構成の整ったプレゼン資料を作る
  • メモや資料をもとに、選択肢を比べる表を作り、評価やリスク、おすすめの案をまとめる
  • 決まった間隔で、情報の確認や更新をくり返す(定期タスク)

どれも、はっきりした成果物があり、材料がいくつかあり、できたものを人が確認できる仕事です。OpenAIは、こうした仕事がChatGPT Workに向いていると説明しています。

Claude Code・Codex

Claude Code(Anthropic)とCodex(OpenAI)は、プログラムづくりを任せるAIエージェントです。作業するフォルダを指定すると、中のファイルを読み、プログラムを書いたり直したりし、コマンドを実行して動作を確かめるところまで進めます。

どちらも、ターミナル(文字で操作する画面)だけでなく、デスクトップアプリやエディタの拡張機能からも使えるようになり、エンジニアでない人が社内の小さなツールを作る場面も出てきています。たとえば、毎月手作業で行っている集計をプログラムにする、ExcelのマクロをAIに作り直してもらう、といった使い方です。Claude CodeはClaudeの有料プラン、CodexはChatGPTの有料プラン(Plus以上)か、APIの従量課金で使えます。

プログラムづくりのAIエージェントには、注意点もあります。AI事業者ガイドラインの別添では、生成AIで作ったプログラムにセキュリティ上の弱点が含まれていた場合、情報の改ざんや漏えいにつながるおそれがあることや、作った人の意図やプログラムの構造が分かりにくくなる可能性があることが指摘されています。そのため、社内にノウハウをどう蓄積していくかが重要だとされています。作ったツールは、動作の確認とあわせて、何をするものか、どう直せばよいかを記録しておきましょう。

どちらの道具も、AIが勝手に危ない操作をしないための仕組みを持っています。Claude Codeでは、操作のたびに確認を求める、ファイルの編集だけ自動で許可する、別のAIが裏で安全を確かめながら進める、といった「権限モード」を選べます。Codexでは、作業するフォルダの外への書き込みや、ネットワークへの接続は、初期設定では人の承認が必要になっています。

CodexをChatGPTのプランで使う場合、OpenAIの料金ページでは、Plusプラン(月20ドル)以上でCLI・エディタの拡張機能・Web版などが使えるとされています。FreeとGoのプランで案内されているのは、デスクトップアプリでの利用(順次提供)です。APIキーで使うこともでき、その場合は使った分だけの従量課金になります。

Microsoft・Google系のサービス

社内でMicrosoft 365やGoogle Workspaceを使っている会社では、それぞれの提供元のAI機能も選択肢になります。普段使っているメールや文書、表計算とつながっているため、導入の手間が少ないのが利点です。ただし、提供される機能や対象のプランは時期によって変わるため、本記事では詳しく扱いません。検討する場合は、各社の公式情報で最新の内容を確認してください。

自社で組む場合

既製品では対応できない、自社独自の業務やシステムに組み込みたい場合は、APIや開発のための基盤を使ってAIエージェントを作ります。たとえばAnthropicの「Claude Managed Agents」は、AIエージェントを動かすための仕組みと実行環境をまとめて提供するサービスで、2026年10月時点ではベータ版です。数分〜数時間かかる長い作業や、裏で動かし続ける作業に向いていて、Anthropicが管理するクラウドの環境か、自社で用意した環境で動かせます。

この型は、設計・開発・テスト・運用の知識が必要になるため、多くの場合は開発会社に相談することになります。

Claude Managed Agentsは、次の4つの考え方で組み立てられています。

考え方中身
エージェント使うモデル、指示、道具、外部サービスとのつなぎ方、スキルなどの設定
環境エージェントが作業する場所。Anthropicが管理するクラウドの環境か、自社で用意した環境
セッション環境の中で、特定の仕事を進めている1回分の実行
イベント自社のシステムとエージェントの間でやりとりされるメッセージ(依頼、道具の実行結果、進み具合など)

公式ドキュメントでは、何分〜何時間もかかる長い作業、安全な実行環境が必要な作業、法令やデータの保管場所の都合で自社の環境で動かしたい作業、自前で仕組みを作り込みたくない場合などに向いているとされています。途中で追加の指示を送って方向を変えたり、止めたりすることもできます。

サービス提供元向く仕事使い始め方料金の考え方
Claude(旧Cowork)Anthropic資料・表計算の作成、調べもの、定期作業有料プランに申し込み、アプリやWebで依頼するプランの月額(使用量に上限あり)
ChatGPT WorkOpenAI資料・比較表・分析の作成、定期的な更新対象のプランでChatGPTを開き、Workに切り替えて依頼するプランの月額
Claude CodeAnthropicプログラム・社内ツールの作成と修正デスクトップアプリやターミナルで使うプランの月額、またはAPIの従量課金
CodexOpenAIプログラム・社内ツールの作成と修正デスクトップアプリやターミナルで使うプランの月額、またはAPIの従量課金
Claude Managed AgentsなどAnthropicなど自社のシステムに組み込んだ自動化開発して組み込む(ベータ版)開発費+APIの従量課金

具体的な金額はプランや為替によって変わるため、この記事では扱いません。各サービスの料金は、それぞれの個別の記事や公式ページで確認してください。

製品の名前と提供状況は入れ替わりが早い

AIエージェントの分野では、製品の名前が変わったり、別の製品に統合されたり、対象のプランが変わったりすることが頻繁に起きています。たとえば「Claude Cowork」は、2026年にチャットと統合されました。古い記事の情報をそのまま信じず、契約の前には必ず公式ページで最新の内容を確認してください。

どれを選ぶかの考え方

どのサービスがよいかは、会社の状況によって変わります。迷ったときは、次のように考えると選びやすくなります。

こんな会社ならまず検討したいもの理由
まずは資料づくりや調べものを楽にしたいClaude、ChatGPT Workチャットの延長で使え、すべての部署で使いやすい
Microsoft 365やGoogle Workspaceが社内の中心各社の提供元のAI機能も比較する普段のメールや文書とのつながりやすさを比べられる
手作業の集計や、古いExcelのマクロに困っているClaude Code、Codex小さな業務ツールを自分たちで作れる
自社のシステムと深く連携させたいAPIや開発の基盤(開発会社に相談)既製品では届かない部分を作り込める

どれか1つに決めきる必要はありません。たとえば、全社ではチャット型のサービスを使い、社内ツールづくりの担当者だけがプログラムづくりの道具を使う、という組み合わせも一般的です。契約の前に、無料の範囲や少人数の契約で、実際の仕事を使って試してみるのが確実です。

Anthropicは、AIエージェントが特に価値を発揮するのは、会話と実際の操作の両方が必要で、成功の基準がはっきりしていて、結果を見て直せる流れがあり、人がきちんと関われる仕事だと説明しています。サービスを選ぶ前に、任せたい仕事がこの条件に合うかを考えてみると、向き不向きが見えてきます。

業務での活用例

営業担当がPCで提案資料のたたき台を確認している場面

AIエージェントは、特定の業種や部署だけのものではありません。ここでは、中小企業でよくある仕事を例に、どんな使い方ができるかを紹介します。どれも一般的な使い方の例で、実際の効果は仕事の内容や使い方によって変わります。

任せる仕事の見つけ方

自社のどの仕事がAIエージェントに向いているかは、次のような質問に答えていくと見つけやすくなります。「はい」が多い仕事ほど、任せやすい仕事です。

確認する質問「はい」の場合
毎週・毎月くり返している仕事か一度うまくいけば、くり返し効果が出る
材料(データ・資料・サイト)がデジタルでそろっているかAIが読める形なので、すぐ任せられる
できあがりの形が決まっているか完成形の見本を渡せば、やり直しが少ない
結果が正しいかを、人がすぐ確かめられるか間違いに気づきやすく、安心して任せられる
間違っても、すぐ直せるか取り返しのつかない事故になりにくい
作業時間の多くが、調べる・写す・整えることかAIが得意な部分なので、時間が減りやすい

逆に、材料が紙の書類しかない、できあがりの形が毎回違う、結果を確かめる方法がない、という仕事は、先に材料や手順を整えてから考える方が近道です。

任せる前に材料を整える

AIエージェントの仕上がりは、渡す材料の質に大きく左右されます。任せる前に、次の点を整えておくと、やり直しが減ります。

  • 材料をデジタルにする:紙の書類はスキャンし、AIが読める形にしておく
  • 置き場所を決める:仕事ごとにフォルダを分け、関係のないファイルを混ぜない
  • 見本を用意する:前回作った資料や表など、完成形の見本を一緒に渡す
  • 決まりを書き出す:「金額は税込」「社名は正式名称」など、毎回守ってほしいことを短い文章にしておく

材料が整っていれば、AIが余計な推測をせずに済み、確認する人も楽になります。

定期実行に向く仕事

AIエージェントの多くは、決まった時間に同じ作業を動かす「定期実行」の機能を持っています。人が忘れずに続けるのが大変な仕事ほど、定期実行の効果が出やすくなります。

  • 毎週月曜に、先週の売上データを集計して、前週と比べた報告の下書きを作る
  • 毎朝、競合のサイトや業界のニュースを確認して、変わった点だけを要約する
  • 毎月末に、各部署から集まったデータの抜けや形式の誤りを確認して、一覧にする
  • 毎週、問い合わせの件数と内容を集計して、増えている質問を報告する

定期実行では、人が見ていない間に作業が進みます。最初の数回は結果を必ず確認し、問題がないことを確かめてから任せきりにしましょう。また、パソコンの中のファイルを使う作業は、パソコンやアプリが動いていないと実行されないサービスもあるので、動く条件を確認しておきます。

事務・総務

事務・総務の仕事には、「書類から必要な項目を拾って表にまとめる」「決まった形式の文書を作る」といった作業が多くあります。AIエージェントに向いている仕事の代表例です。

  • 請求書や申込書のPDFから、取引先・金額・日付を拾って一覧表にする
  • 問い合わせや依頼への返信メールの下書きを作る(送信は人が行う)
  • 毎月のデータを集めて、決まった形の集計表やグラフを作る
  • 社内規程の改定前と改定後を比べて、変わった箇所の一覧と社員向けのお知らせ文を作る

例:請求書の処理での分担

取引先から届く請求書を処理する仕事を例に、人とAIエージェントの分担を考えてみます(説明のための例です)。

工程担当内容
請求書を集める人メールや郵送で届いた請求書を、決めたフォルダに入れる(紙はスキャンする)
項目を拾うAI取引先・金額・支払期日・請求番号を読み取り、一覧表にする
突き合わせるAI発注の記録と照らし合わせ、金額の違いや、記録にない請求に印をつける
確認する人印がついたものを中心に内容を確かめ、支払ってよいか判断する
支払う人承認された請求の支払いを行う

AIに任せるのは「拾う・突き合わせる」まで、判断と支払いは人が行います。こうしておけば、AIが読み取りを間違えても、支払いの前に気づけます。

営業・マーケティング

  • 商談の前に、相手の会社の公開情報(事業内容、最近のお知らせなど)を調べて要点をまとめる
  • 過去の提案書と商談メモをもとに、新しい提案書のたたき台を作る
  • 競合のサイトの料金表やサービス内容を定期的に確認し、変わった点を報告させる
  • アクセス解析や広告の数字を書き出したデータを整理し、改善の候補をまとめる

公開情報を調べる仕事は、AIエージェントが得意とするところです。ただし、調べた内容が正しいかどうかは、出典を確かめてから使いましょう。

企画・経営

  • 会議の議事メモを読み、決まったこと・宿題・期限を一覧にする
  • 新しい事業や商品について、公開情報から市場や競合の情報を集めて、検討資料のたたき台を作る
  • 複数の部署の数字を集めて、経営会議用の資料にまとめる
  • 補助金や制度の公募要領を読み、自社が当てはまりそうな条件と必要な書類を整理する(最終的な判断は公式の情報で確認する)

企画や経営の仕事では、AIに「材料集めと整理」を任せ、考える時間を増やす使い方が向いています。集めた情報の出典を必ず残してもらい、大事な数字は元の資料で確かめてから判断に使いましょう。

カスタマーサポート

Anthropicは、AIエージェントが特に役立つ分野としてカスタマーサポートを挙げています。会話の流れの中で、顧客の情報や注文の履歴、よくある質問の記事などを調べながら対応できるためです。

  • 問い合わせの内容を読み、過去の対応履歴やFAQをもとに回答案を作る
  • 問い合わせを内容ごとに分類し、担当者に振り分ける
  • よく来る質問をまとめて、FAQのページの改善案を作る

中小企業では、まず「回答案を作るところまでAI、送信するのは人」という形から始めるのが安全です。返金や契約の変更など、お金や約束に関わる対応は、人が判断しましょう。

人事・採用

  • 求人票の下書きを、職種ごとの決まった形式で作る
  • 入社の手続きに必要な書類と手順を、チェックリストにまとめる
  • 社内研修の資料や、よくある質問への回答集を作る

なお、応募者の評価や採用の合否のように、人の人生に大きく関わる判断はAIに任せず、人が行いましょう。AI事業者ガイドラインでも、AIの出力を特定の人の評価の参考にする場合は、AIを使っていることを評価の対象となる人に知らせ、AIに頼りすぎる傾向(自動化バイアス)にも注意しながら人が合理的に判断し、求めがあれば説明できるようにすることが求められています。

社内ツール・システム

Claude CodeやCodexのような、プログラムづくりを任せるAIエージェントを使えば、社内の小さなツールを作ることもできます。

  • 手作業で行っている集計を、ボタン1つで動くプログラムにする
  • 複雑になって誰も触れなくなったExcelのマクロを、分かりやすいプログラムに作り直す
  • 前任者が作ったプログラムの中身を説明してもらい、引き継ぎ資料を作る
  • 自社のホームページの文言や表示の崩れを直す

作ったツールを長く使い続けるには、動作の確認や、変更の管理、問題が起きたときの対応も必要です。社内で続けられる体制を考えたうえで作りましょう。

例:毎月の売上報告を任せた場合の流れ

経営企画の担当者が、毎月の売上報告をAIエージェントに任せる場合を例に、流れを追ってみます(説明のための例です)。これまでは、店舗ごとのデータを1つの表に貼り合わせ、前月比を計算し、グラフを作ってスライドに貼る作業に、毎月かなりの時間がかかっていたとします。

  1. データを置く販売管理システムから店舗別のデータを書き出し、決めたフォルダに入れます。前月の報告スライドも同じフォルダに置き、体裁をそろえてもらいます。
  2. 依頼する「前月の報告と同じ構成で、今月分の報告を作って。前月比が大きく下がった店舗は目立たせて、理由の候補をメモに書いて」と伝えます。
  3. 計画を確かめるAIが「データを結合→店舗別に集計→前月と比較→表とスライドを作成」という進め方を示すので、内容を確認して進めてもらいます。
  4. 途中の判断を確かめる月によってデータの列名が違っていた場合などに、AIがどう扱ったかを確認します。
  5. できあがりを確かめる表の合計が販売管理システムの数字と合っているかを確かめ、スライドの言い回しを必要に応じて直して完成です。

翌月からは、同じ依頼を定期実行に登録しておけば、データを置くだけで報告の下書きができあがる形にもできます。人が行うのは、データを置くこと、途中の判断と最後の数字を確かめることです。

部署ごとの依頼文の例

そのまま使える形で、依頼文の例を紹介します。フォルダ名や条件は、自社に合わせて書き換えてください。

総務:社内規程の改定のお知らせ

「就業規則」フォルダにある改定前と改定後の文書を比べて、変わった箇所を一覧にしてください。そのうえで、社員向けのお知らせ文(A4で1枚程度、です・ます調)を作ってください。

営業:商談前の下調べ

明日訪問する〇〇株式会社について、公式サイトの会社概要と最近のお知らせから、事業内容・拠点・最近の取り組みを調べて、A4で1枚にまとめてください。それぞれの情報の出典のURLも書いてください。

カスタマーサポート:問い合わせの整理

このフォルダにある先月の問い合わせメールを読んで、内容ごとに分類し、件数の多い順に表にしてください。よく来る質問の上位5つについては、FAQに載せる回答の案も作ってください。

経理:予算との差の確認

「予算実績」フォルダの部門別のデータと年間予算のファイルを突き合わせて、科目ごとに予算と実績の差を出してください。差が予算の10%を超える項目に色をつけた一覧表を作ってください。
部署AIエージェントに任せやすい仕事人が残る工程
事務・総務書類からの転記、集計表の作成、文書の下書き数字の最終確認、社外に出す文書の確認
経理データの突き合わせ、差が大きい項目の洗い出し仕訳や支払いの判断、帳簿への最終的な反映
営業相手先の下調べ、提案書のたたき台、商談メモの整理提案の方針決め、顧客とのやりとり
マーケティング競合の定点チェック、数字の整理、文章の案出し施策の判断、公開する内容の確認
カスタマーサポート回答案の作成、問い合わせの分類、FAQの改善案回答の送信、返金や例外対応の判断
社内システム小さなツールの作成、プログラムの説明、修正何を作るかの判断、動作の確認、本番への反映

どの部署でも共通するのは、「集める・まとめる・形にする」をAIに任せ、「判断する・確定する・社外に出す」は人が持つという分け方です。

メリット・注意点

会議室で導入の良い点と心配な点を話し合う経営者と担当者

メリット

AIエージェントを使うことで期待できる主な効果は、次のとおりです。

  • 時間のかかる下調べや転記が減る:情報を集めて表にまとめる、書類から項目を拾う、といった作業を任せられる
  • 夜間や定期的な作業を任せられる:決まった時間に動く定期実行の機能を使えば、毎週の集計や確認を自動で進められる
  • 一人で回せる範囲が広がる:専門の担当者がいない仕事(簡単なプログラムづくり、データの整理など)も、AIの助けを借りて進められる
  • 手順書がなくても始められる:RPAのように細かい手順を事前に決めなくても、目標を伝えれば進めてくれる

仕事の進め方を見直すきっかけになる

AIエージェントに仕事を任せるには、「何を材料に、どんな手順で、どんな形に仕上げるのか」を言葉にする必要があります。この作業を通じて、担当者の頭の中にしかなかった仕事の進め方が見えるようになる、という効果もあります。

依頼文や指示のメモは、そのまま仕事の手順書にもなります。担当者が休んだときや替わったときの引き継ぎにも役立つので、うまくいった依頼文は社内で共有しておきましょう。

間違える・やりすぎるリスク

AIエージェントは、人の代わりに実際に操作をするぶん、間違えたときの影響も大きくなります。AI事業者ガイドラインの別添でも、AIエージェントは自律的に動く中で、人が意図しない商品の注文やファイルの削除などを行う可能性があると指摘されています。

  • 思い込みで進む:依頼の意味を取り違えたまま、作業を最後まで進めてしまうことがある
  • 間違いが積み重なる:途中の判断の誤りが、その後の作業に引き継がれる
  • 外部の文章に引っ張られる:読み込んだWebページやファイルの中に、AIをだますための指示が書かれていることがある(プロンプトインジェクション)。AIがその指示に従ってしまうおそれがある

情報漏えい・権限のリスク

AIエージェントは、つないだツールやフォルダのデータを読み書きできます。ガイドラインの別添では、AIエージェントが外部のシステムやクラウドサービスと自律的に連携する中で、弱点を突いた攻撃によって動きが不正に操られ、社内のデータが意図せず外部に送信されるおそれがあると書かれています。

対策の基本は、AIに渡す権限を必要最小限にすることです(最小権限)。ガイドラインの別添でも、ユーザーやシステムに付与する権限を、業務に必要な最小限に設定することが挙げられています。「念のため全部のフォルダにアクセスできるようにしておく」のではなく、その仕事に必要なフォルダやツールだけを渡すようにしましょう。

費用が読みにくい

AIエージェントは、1つの依頼の中で何度も考えたり道具を使ったりするため、普通のチャットより多くの使用量を使います。Anthropicも、エージェントのような仕組みは、多くの場合、速さや費用と引き換えに性能を上げるものだと説明しています。

月額のプランでは、上限に達すると一定時間使えなくなることがあります。APIの従量課金で使う場合は、使った分だけ費用がかかるため、想定より請求額が増えることもあります。使い始めの時期は、使用量を定期的に確認しましょう。

費用の考え方の例

APIの従量課金で使う場合は、使ったモデルと量によって費用が変わります。たとえばClaudeのAPIの基本料金は、2026年10月時点で、100万トークン(AIが文章を処理するときの単位)あたり、Sonnet 5.5が入力2ドル・出力10ドル、Opus 5.5が入力4ドル・出力20ドルです。同じ仕事でも、使うモデルによって費用が2倍違うことになります。

AIエージェントは、1つの依頼の中で何度も資料を読み直したり、道具を使ったりするため、1回の依頼で使う量がチャットより大きくなりがちです。自社で組む場合は、簡単な工程には安いモデルを使う、同じ資料の読み直しを減らす、といった工夫で費用を抑えられます。月額のプランで使う場合も、上限に達しやすいかどうかを最初の1か月で確かめておきましょう。

情報の扱いで確認したいこと

AIエージェントに社内の情報を渡す前に、次の点を確認しておきましょう。

  • 入力した内容が、AIの学習に使われるかどうか(プランと設定で変わる)
  • 入力した内容や作業の記録が、どこに、どのくらいの期間保存されるか
  • つないだツール(メール・ファイル共有など)のうち、AIがどこまで読めるのか
  • 作業の記録を、会社として確認できるか(管理者の機能があるか)
  • 退職者のアカウントや、使わなくなったつなぎ込みを止める手順があるか

たとえばClaudeのTeam・Enterpriseでは、管理者が組織としての利用範囲や、使えるツールを管理できます。どこまで管理できるかは、契約の前に確認しておくと安心です。

向いていない仕事

次のような仕事は、AIエージェントに任せない方がよいか、任せる範囲を限るべきです。

  • 判断の責任が重い仕事:採用の合否、融資や契約の判断、健康や安全に関わる判断など
  • 手順が完全に決まっていて、絶対に間違えられない仕事:毎回同じ処理でよいなら、普通のプログラムやRPAの方が確実で安い
  • 機密度が極めて高い情報を扱う仕事:社外に出してはいけない情報は、渡す範囲を慎重に決める
  • 取り消しのきかない操作:支払い、発注、社外への送信などは、AIが下準備をして人が最後に実行する

AIに頼りすぎるリスク

AI事業者ガイドラインでは、「自動化バイアス」などの、AIに過度に依存するリスクにも触れています。自動化バイアスとは、人が判断や意思決定をするときに、自動化されたシステムや技術を過度に信頼したり、頼りすぎたりしてしまう現象のことです。

AIエージェントの作るものは、見た目がよく整っているぶん、中身を確かめずに使ってしまいがちです。また、ガイドラインの別添では、生成AIが事実と異なることをもっともらしく答える「ハルシネーション」をめぐって、提供する企業が訴えられた例も紹介されています。最初のうちは「AIは間違えることがある」という前提で、数字や事実、固有名詞を確かめる習慣をつけましょう。

リスクを減らす具体的な対策

リスク対策の例
意図しない操作(注文・削除など)取り消しにくい操作は人の承認を必須にする。作業前にファイルのコピーを取る
思い込み・間違いの積み重ね途中で計画や判断を確認する。区切りごとにできあがりを見る
プロンプトインジェクション知らないサイトや外部から届いたファイルを扱う作業は、確認を多めにする。AIに渡す権限を絞る
情報漏えいAIに渡すフォルダやツールを、仕事に必要なものだけにする。渡してはいけない情報を決めておく
費用の増加使用量を定期的に確認する。APIで使う場合は予算の上限を決める
頼りすぎ(自動化バイアス)数字・事実・固有名詞は必ず確かめる。社外に出す前に人が読む

AI事業者ガイドラインが求めていること

AI事業者ガイドラインは、AIを使う事業者に「人間の判断の介在」を求めています。出力によって重大な影響や被害が生じ得る場合は、人間の判断を介在させる仕組みを設けること、判断に必要な時間の余裕や、人の判断が実際に機能するための対応を事前に整理しておくことなどが示されています。AIエージェントを導入するときは、人が確認する場面、AIに渡す権限、つなぐツールの範囲を、あらかじめ決めておきましょう。

中小企業が導入するときの進め方

担当者がノートPCで業務の棚卸し表を作り、上司が横から確認している

AIエージェントは、大企業だけのものではありません。むしろ、人手が限られている中小企業ほど、効果を実感しやすい面もあります。ここでは、小さく始めて広げていく進め方を紹介します。

任せたい仕事を棚卸しする

最初にするのは、「どの仕事を任せたいか」の洗い出しです。いきなりAIの製品を選ぶのではなく、自社の仕事から考えます。

洗い出すときは、毎週・毎月くり返している作業から見ていくと見つけやすくなります。次の3つがそろう仕事は、AIエージェントに向いている可能性が高いです。

  • 毎週・毎月くり返している
  • 手順はだいたい決まっているが、毎回少しずつ違う
  • 作業時間の多くが、調べる・転記する・体裁を整えることに使われている

あわせて、その仕事に何時間かかっているかを記録しておくと、導入後の効果を比べやすくなります。

既製品から小さく試す

最初から自社専用のAIエージェントを開発するのではなく、契約してすぐ使える既製品で試すのがおすすめです。ClaudeやChatGPT Workなどは、月額のプランで始められます。

試すときは、範囲を絞ります。目安としては、1つの仕事・1〜2人・1か月程度です。対象の仕事を決め、試す人を決め、期間を区切って使ってみると、「どこまで任せられるか」「どこで人の確認が必要か」が具体的に見えてきます。

社内ルールを決める

試す段階から、最低限のルールは決めておきましょう。特に大事なのは次の3つです。

  • 入れてよい情報・ダメな情報:顧客の個人情報、未公開の数字、取引先との契約内容などを、AIに渡してよいかどうか
  • 承認が必要な操作:社外への送信、発注、データの削除など、人の承認がないと進めてはいけない操作
  • 使うプランと設定:会社で管理できるプラン(法人向け)を使う。個人向けのプランを使う場合は、データを学習に使わせない設定を確認する

効果を測って広げる

試す期間が終わったら、効果を振り返ります。作業時間がどう変わったか、確認や手直しにどれだけ時間がかかったか、困ったことは何かを、試した人から聞き取ります。

効果が見えた仕事から、ほかの人や部署に広げます。うまくいった依頼の仕方や、指示に書いておくとよい決まりごとを共有すると、使う人による差が小さくなります。逆に、手直しの方が時間がかかった仕事は、無理にAIに任せず、元のやり方に戻す判断も大切です。

既製品で足りないと感じたら

既製品を試していると、「社内のこのシステムとつなげたい」「この手順を毎回確実に守らせたい」といった要望が出てくることがあります。その場合の選択肢は、大きく3つです。

  • 既製品の設定で工夫する:指示やメモ、スキル、コネクタなどの機能で、多くの要望は対応できる
  • 小さな仕組みを足す:Claude CodeやCodexで、データの受け渡しや整形をする小さなツールを作り、既製品と組み合わせる
  • 自社専用のものを作る:APIや開発の基盤を使い、業務に合わせたAIエージェントを開発する

下にいくほど自由度は上がりますが、費用と手間、作った後の保守も増えます。まずは上から順に検討し、本当に必要な部分だけを作り込むのが失敗の少ない進め方です。

1か月の試し方

「1つの仕事・1〜2人・1か月」で試すときの進め方の例です。

  1. 1週目:慣れる失敗しても困らない作業(公開情報の調べもの、コピーしたデータの集計など)で、依頼の仕方とAIの進め方に慣れます。導入前の作業時間もこの週までに記録しておきます。
  2. 2週目:本番の仕事で試す選んだ仕事を、実際に任せてみます。結果は必ず人が確かめ、手直しにかかった時間も記録します。
  3. 3週目:やり方を整えるうまくいった依頼文を残し、毎回伝えている決まりごとを指示やメモに書いておきます。確認の手順も決めます。
  4. 4週目:振り返る作業時間・手直しの時間・困ったことをまとめ、続けるか、ほかの仕事や人に広げるかを決めます。

試した結果、効果が小さかった場合も、それは「この仕事はAIに向いていない」と分かったという成果です。別の仕事で試すか、仕事の進め方そのものを見直すきっかけにしましょう。

社内の役割を決める

小さな会社でも、誰が何をするかを決めておくと、導入が進めやすくなります。兼任でも構いません。

役割主な仕事
責任者(経営者など)目的を決める。使ってよい範囲と予算を決める。問題が起きたときの最終判断
推進役試す仕事を選ぶ。ルールの案を作る。うまくいった使い方を社内に広める
利用者実際に使い、結果を確かめる。困ったことや効果を推進役に伝える
相談先(社内の詳しい人・外部の支援先)設定やトラブルの相談に乗る。新しい使い方を提案する

効果の測り方

効果を正しく判断するには、導入の前後で同じものを比べる必要があります。次のような項目を記録しておくと、振り返りがしやすくなります。

測る項目測り方の例
作業にかかった時間導入前と導入後で、1回あたりの作業時間を記録する
確認・手直しにかかった時間AIの結果を確かめ、直すのにかかった時間も含めて比べる
こなせた量同じ時間で処理できた件数(調べた会社の数、作った資料の数など)
間違いの数確認で見つかった誤りの数と、その内容
使った人の感想楽になった点、困った点、続けたいかどうか

見落としがちなのが、確認と手直しの時間です。作業自体は早く終わっても、確認に時間がかかっていれば、全体としての効果は小さくなります。ここを含めて比べると、本当に任せるべき仕事が見えてきます。

ガイドラインが利用者に求めていること

AI事業者ガイドラインには、AIを使う側(AI利用者)が取り組むことも書かれています。別添の「AI利用者向け」の章で挙げられている具体的な手法のうち、中小企業でも取り入れやすいものを抜き出すと、次のようになります。

  • 使う前に、そのAIサービスの適切な使い道と、便利さ・リスクを理解しておく
  • 正しく使うために必要な知識や技能を身につけておく
  • 使う前に、想定どおりに動くかを基本的に確かめる
  • 操作の履歴や、入力・出力の記録を管理できるようにしておく
  • 使っている間も、適切な範囲で使えているかを定期的に確かめる
  • 出力によって重大な影響が出る場合は、人の判断を挟んで決める
  • 不要なデータや記録を消し、データを最小限にして適切に管理する
  • 問題が起きたとき(起きそうなときも)は、提供元に情報を伝える

すべてを最初から完璧にする必要はありませんが、社内ルールを作るときのチェックリストとして役立ちます。

よくある失敗

AIエージェントの導入でつまずきやすいのは、次のようなパターンです。

  • 目的があいまいなまま始める:「とりあえずAIを入れる」だけでは、使われないまま終わりがち。どの仕事の、どの作業を減らしたいのかを先に決める
  • いきなり全社に広げる:使い方やルールがそろわないまま広げると、人によって使い方がばらばらになり、トラブルも起きやすい
  • 最初から完璧を求める:AIの結果には手直しが必要なことも多い。「下書きまで任せられれば十分」という気持ちで始める
  • ルールを決めずに使う:社員が個人のアカウントで業務データを扱ってしまい、あとから管理できなくなる
  • 効果を測らない:導入前の作業時間を記録していないと、効果があったのかどうか判断できない

社内への伝え方

AIエージェントを導入するときは、社員の不安にも目を向けましょう。「自分の仕事がなくなるのでは」「使いこなせるだろうか」と感じる人もいます。

「AIに任せるのは調べる・まとめるといった作業の部分で、判断と確認は人が担う」「浮いた時間で、お客様対応や改善の仕事に力を入れたい」といった形で、目的と役割分担をはっきり伝えると、受け入れられやすくなります。うまくいった使い方を社内で共有する場を設けるのも効果的です。

外部に相談するときに確認したいこと

社内に詳しい人がいない場合は、外部の会社に導入の支援を頼むのも選択肢です。相談するときは、次の点を確認しておくと安心です。

  • どのサービスを、なぜ勧めるのか(特定の製品に偏っていないか)
  • 導入後の使い方の説明や、社内ルールづくりまで手伝ってもらえるか
  • 自社専用のものを作る場合、作った後の保守や修正はどうなるのか
  • 費用の内訳(初期費用・月額・AIサービスの利用料)が分かれているか

費用と補助金

既製品のAIエージェントは、1人あたりの月額で使えるものが多く、少人数で試すなら大きな費用はかかりません。一方、自社専用のAIエージェントや業務システムを開発する場合は、開発費や運用の費用がかかります。

ITツールの導入には、国の「デジタル化・AI導入補助金」(旧:IT導入補助金)を使える場合があります。2026年も実施されていて、10月9日には第7次公募回以降の制度変更のお知らせが出ています。補助の対象になるのは事務局に登録されたITツールなので、使いたいサービスが対象になるかどうかは、公式サイトの「ITツール検索」などで個別に確認する必要があります。また、交付申請の手続きでは、IPAの「SECURITY ACTION」の自己宣言IDの登録も案内されています。

SECURITY ACTIONは、中小企業が情報セキュリティ対策に取り組むことを自分で宣言する、IPA(情報処理推進機構)の制度です。取り組みの段階に応じて「一つ星」「二つ星」があります。IPAは中小企業向けに「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」も公開していて、2026年3月に第4.0版が出ています。AIエージェントの導入は、こうしたセキュリティ対策を見直すよい機会にもなります。

導入の5ステップ

ここまでの内容を、導入の流れとしてまとめると次のようになります。

  1. 仕事を棚卸しするくり返しの多い仕事を書き出し、かかっている時間を記録します。
  2. 試す仕事と人を決めるAIに向いていそうな仕事を1つ選び、試す人を1〜2人決めます。
  3. ルールを決める入れてよい情報、承認が必要な操作、使うプランを決めます。
  4. 1か月試す既製品で実際に使い、うまくいった依頼の仕方や困ったことを記録します。
  5. 振り返って広げる作業時間と手直しの手間を比べ、効果が見えた仕事から広げます。

社内ルールで決めておきたい項目は、次の表をチェックリストとして使ってください。

社内ルールで決めておく項目決める内容の例
使ってよいサービスとプラン会社で契約した法人向けプランのみ。社員の個人契約で業務データを扱わない
入れてよい情報公開情報、社内の一般的な資料はよい。顧客の個人情報、未公開の決算数字は入れない
承認が必要な操作社外への送信、発注・支払い、データの削除は、必ず人が承認する
つないでよいツールメール・カレンダー・ファイル共有など、つなぐツールは担当者が許可したものだけ
成果物の確認社外に出す資料と、数字が入った資料は、担当者が中身を確認してから使う
学習への利用入力した内容をAIの学習に使わせない設定を確認する
困ったときの連絡先おかしな動きをしたときに連絡する社内の担当者や、外部の相談先
あわせて読みたいAIエージェント導入は中小企業でもできる?少人数・低予算で始める手順と注意点AIエージェントは、中小企業でも少人数・低予算で導入できます。専任者がいない会社が先に決めること、サービスの選び方、小さく始める進め方、費用と補助金の見方、少人数でも守りたいルール、うまくいかない原因までを、担当者・経営者向けに整理しました。

よくある質問

AIエージェントは無料で使えますか?

無料プランでも一部の機能を試せるサービスはありますが、仕事を任せる機能の多くは有料プラン向けです。たとえばClaudeの仕事を任せる機能は有料プランで使え、OpenAIの料金ページではWeb版のChatGPT WorkはPlus以上のプランで使えるとされています。業務で使うなら、法人向けの有料プランを前提に考えるのが現実的です。

ChatGPTやClaudeは、もうAIエージェントなのですか?

いまのChatGPTやClaudeは、AIエージェントとしての機能を持っています。OpenAIは公式ドキュメントでChatGPTを「自然な言葉でやりとりするAIエージェント」と説明しています。Claudeも、チャットと仕事を任せる機能(旧Claude Cowork)が統合されています。ふつうに質問すれば答えが返り、作業を頼めば最後まで進めてくれる、という形です。

プログラミングができなくても使えますか?

使えます。ClaudeやChatGPT Workは、日本語で頼むだけで資料づくりや調べものを進めてくれます。Claude CodeやCodexのようなプログラムづくりの道具も、デスクトップアプリから画面の操作で使えるようになっています。ただし、AIが作ったものが正しいかを確かめる作業は、人が行う必要があります。

社員の仕事はなくなりますか?

AIエージェントが得意なのは、調べる・転記する・まとめるといった作業の部分です。何を目標にするかを決めること、結果を確かめること、判断して責任を持つことは、人の役割として残ります。作業の一部をAIに任せ、確認と判断を人が持つ、という分担で考えるのが現実的です。

社外秘の情報を入れても大丈夫ですか?

サービスとプランによって、入力した情報の扱い(学習に使うかどうか、どのくらい保存するか)が違います。たとえばClaudeでは、個人向けのプラン(Free・Pro・Max)と法人向けのプラン(Team・Enterprise・API)で適用される規約が違い、個人向けのプランでは、入力した内容を学習に使わせるかどうかをプライバシーの設定で選べます。社外秘の情報を扱う前に、使うプランの規約と設定を確認し、社内で「入れてよい情報」を決めておきましょう。

自社専用のAIエージェントは作れますか?

作れます。APIやClaude Managed Agentsのような開発のための基盤を使えば、自社の業務やシステムに合わせたAIエージェントを作れます。ただし、設計・開発・テスト・運用が必要になるため、まずは既製品で試して、既製品では足りない部分が見えてから検討するのがおすすめです。

RPAをすでに使っています。AIエージェントに置き換えるべきですか?

無理に置き換える必要はありません。手順が決まっていて変わらない作業は、RPAの方が安く確実に動くことも多くあります。RPAでは対応しきれない、例外が多い作業や、判断が必要な作業から、AIエージェントを組み合わせていく考え方が現実的です。

AIエージェントの答えや作ったものは、どこまで信用してよいですか?

AIは事実と違うことをもっともらしく書いてしまうことがあります(ハルシネーション)。特に数字・日付・固有名詞・法律や規程に関わる内容は、元の資料や公式の情報で確かめてから使いましょう。調べものを頼むときは、出典のURLもあわせて出してもらうと確認しやすくなります。

パソコンの電源を切っていても動きますか?

サービスによって違います。たとえばClaudeでは、クラウドで動く作業はパソコンを閉じても続きます。ただし、パソコンの中のファイルを使う作業は、そのパソコンでアプリが開いている間だけ動くなど、条件があります。定期的に動かしたい作業は、クラウドで動くかどうかを確認して選びましょう。

AIエージェントを入れるのに、補助金は使えますか?

「デジタル化・AI導入補助金」(旧:IT導入補助金)の対象になる場合があります。対象は事務局に登録されたITツールなので、使いたいサービスが登録されているかを公式サイトで確認してください。公募の時期や条件は回ごとに変わります。

小さな会社でも、導入する意味はありますか?

あります。人数が少ない会社ほど、一人が多くの仕事を抱えていることが多く、調べものや転記の時間が減る効果を実感しやすい面があります。月額のプランで少人数から始められるので、まずは1つの仕事で試してみるのがおすすめです。

社員が個人で契約したAIを業務に使ってもよいですか?

おすすめしません。社員の個人契約では、会社として誰がどのデータを入れたかを管理できず、退職したときの扱いも難しくなります。また、個人向けと法人向けのプランでは、データの扱いの規約が違う場合があります。業務で使うなら、会社で契約し、管理できるプランを使いましょう。

導入にはどのくらいの時間がかかりますか?

既製品のサービスなら、契約したその日から使い始められます。ただし、社内のルールを決め、試して、効果を確かめて広げるまでには、ある程度の期間がかかります。まずは1つの仕事を1か月ほど試すところから始めると、自社に合うかどうかを判断しやすくなります。

AIエージェントが間違った操作をしたら、誰の責任になりますか?

AI事業者ガイドラインでは、AIを使う側(AI利用者)にも、提供元の情報を踏まえて適切な範囲で使い、重大な影響が出る場合は人の判断を挟むことなどが求められています。また、Claude Codeの公式ドキュメントでは、提案されたコードやコマンドを承認前に確認するのは利用者の責任と明記されています。取り消せない操作は人が承認する、という流れを作っておくことが大切です。

AIエージェントを使うには、特別なパソコンが必要ですか?

クラウドで動くサービスなら、ふつうのパソコンやスマホのブラウザから使えます。パソコンの中のファイルを使う場合や、プログラムづくりの道具を使う場合は、対応するOSのパソコンにアプリを入れる必要があります。動作環境は各サービスの公式ページで確認してください。

AIエージェント同士がやりとりするようになると、どうなりますか?

AI事業者ガイドラインの別添では、AIエージェントの自律性が高まるにつれて、人による監視だけでは、AI同士の高速なやりとりに対応しきれない場面が十分に想定されると書かれています。今後は、AIシステム同士で見張り合うなど、新しい安全確保の方法の検討が期待されるとしています。いまの段階では、AIに渡す権限を絞り、人が確認する場面を設けることが基本です。

日本語で頼んでも大丈夫ですか?

ClaudeやChatGPTなどの主なサービスは、日本語の依頼で問題なく使えます。作る資料の言葉づかい(です・ます調など)や、社内の用語の決まりは、指示やメモに書いておくと毎回そろいます。

AIエージェントにパスワードを教えて、システムにログインさせてもよいですか?

おすすめしません。パスワードをAIに直接渡すと、記録に残ったり、意図しない使われ方をしたりするおそれがあります。社内のシステムとつなぐ場合は、提供元が用意した正式なつなぎ方(コネクタなど)を使い、AIが触れられる範囲を必要最小限にしましょう。どうしても画面操作が必要な場合は、作業用に権限を絞ったアカウントを用意するなどの工夫が必要です。

まとめ

この記事のまとめ

  • AIエージェントは、目標を伝えると手順を自分で考え、道具を使って作業を最後まで進めるAI
  • 生成AIのチャットは「1回の質問に1回答える」、RPAは「決めた手順を繰り返す」。AIエージェントは「手順を考えて何回も動く」
  • 2026年時点では、Claude(旧Cowork)やChatGPT Work、Claude Code・Codexなど、契約してすぐ使えるサービスがそろっている
  • 「集める・まとめる・形にする」をAIに、「判断する・確定する・社外に出す」を人に、という分担が基本
  • 導入は、仕事の棚卸し→既製品で小さく試す→ルールを決める→効果を測って広げる、の順で進める

AIエージェントは、使い方を工夫するほど任せられる仕事が広がる道具です。まずは1つの仕事から試し、どこまで任せられるかを確かめながら進めていくのがおすすめです。

何から任せればよいか分からない、社内のルールや権限の決め方に迷うといった場合は、INTERCREATE JAPANのAI導入支援もご利用いただけます。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典