Web制作

ホームページ制作を自分でする方法|作成サービス・WordPress・AIの選び方

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • 自分で作る4つの方法と、向き不向き
  • 作る前に決めること(目的・ページ構成・原稿・写真)
  • ドメイン・サーバーの用意と、かかる費用の考え方
  • 作成サービス・WordPress・AI(Claude Codeなど)で作る手順と注意点
  • 公開前に確認すること(法律面の表示・スマホ表示・フォーム)
  • 公開後の運用と、自分で続けるのが難しいときの考え方
目次
  1. 自分で作る方法の全体像
  2. 自分で作る4つの方法
  3. 自分で作れる範囲の目安
  4. 無料で作れるのか
  5. 作業の内訳を知っておく
  6. ありがちな思い込み
  7. 自分で作った人がつまずきやすい点
  8. 公開の基準を先に決める
  9. 作る時間を、仕事の時間として数える
  10. 方法を選ぶための3つの質問
  11. 作る前に決めること
  12. 目的を1つに絞る
  13. 見てほしい相手の「知りたいこと」を書き出す
  14. 参考にするホームページの選び方
  15. ページ構成を決める
  16. 原稿を引き出す質問リスト
  17. トップページの書き方
  18. 原稿の書き方
  19. ページ別の書き方の型
  20. 写真の用意
  21. 写真を載せる前の整え方
  22. 色・文字・ロゴの決め方
  23. 社名・住所・連絡先をそろえる
  24. ドメイン・サーバー・費用
  25. 用語を整理する
  26. ドメインの取り方
  27. サーバーの選び方
  28. 設定したのに表示されないとき
  29. HTTPSにする
  30. 独自ドメインのメールアドレス
  31. 契約情報を1か所にまとめておく
  32. かかる費用の考え方
  33. 補助金を使えるか
  34. 作成サービスで作る
  35. 主な作成サービスの比較
  36. 選び方のチェックポイント
  37. 作成サービスでの手順
  38. ひな形を活かすコツ
  39. Googleサイトで作る場合
  40. 問い合わせが届かないときの確認
  41. ページを増やすときの考え方
  42. 乗り換え・依頼に備える
  43. 作成サービスの注意点
  44. WordPressで作る
  45. WordPress.org・WordPress.comの違い
  46. 必要な環境を確認する
  47. WordPressでの手順
  48. 管理画面で迷いやすい用語
  49. テーマとプラグインの選び方
  50. 公開前の設定を確認する
  51. 運用の手間を知っておく
  52. 方法ごとの運用の負担を比べる
  53. 安全に使うために
  54. AI・コードで作る
  55. 静的サイトという考え方
  56. 公開先の選び方
  57. Claude Codeで作る流れ
  58. 指示の書き方の例
  59. AIが作ったファイルの中身を、少しだけ知っておく
  60. 小さく作って、直しながら進める
  61. 修正の頼み方と確認の重さ
  62. 更新をAIに頼むときの手順
  63. AIに渡す情報の線引き
  64. AIが作ったページを確認するポイント
  65. AIで作る方法の限界
  66. 公開前の確認・運用
  67. 法律に関わる表示
  68. 公開前のチェックリスト
  69. 読みやすさ・使いやすさの確認
  70. 検索に見つけてもらうための登録
  71. 公開後の最初の1か月にやること
  72. 公開後の運用カレンダー
  73. 更新を続けるコツ
  74. 問い合わせへの返信を決めておく
  75. 3か月ごとに見直す観点
  76. 自分で続けるのが難しくなったとき
  77. よくある質問
  78. まとめ

「ホームページを自分で作ってみたいけれど、作成サービス、WordPress、AIと方法が多くて、どれを選べばよいか分からない」と迷っている担当者の方や、個人で事業を始めた方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、ホームページは自分でも作れます。いまは、プログラムを書かなくても、ひな形を選んで文章と写真を入れれば公開できる作成サービスがあります。AIに指示を出して、ページのプログラムを書いてもらう方法も選べます。一方で、作ることよりも難しいのは、何を載せるかを決めることと、公開してからも更新し続けることです。ここでつまずいて、作ったまま止まってしまうホームページもあります。

この記事では、自分で作る方法の全体像、作る前に決めること、ドメインとサーバーの用意、方法ごとの手順、公開前の確認、公開後の運用までを順に解説します。特定のサービスをおすすめする記事ではありません。料金や仕様は2026年10月時点で公式ページから確認できた内容のみを載せており、変わることがあるため、契約の前には各社の公式ページもあわせて確認してください。

自分で作る方法の全体像

会社員が机でノートPCと手書きのメモを前に、ホームページの作り方を比べて考えている様子

まず、自分で作る方法にどんな種類があり、それぞれ何が必要で、どんな人に向いているのかを整理します。

自分で作る4つの方法

自分でホームページを作る方法は、大きく4つに分けられます。

1つ目は、作成サービスを使う方法です。Wix、STUDIO、Jimdo、Googleサイトのように、ブラウザの画面でひな形を選び、文字や写真を入れ替えていくサービスです。プログラムを書く必要はなく、サーバー(ホームページのデータを置く場所)もサービス側が用意してくれます。

2つ目は、WordPressで作る方法です。WordPress(ワードプレス)は、ホームページやブログを作るためのソフトです。レンタルサーバーを借りて、そこにWordPressを入れて使うのが一般的です。デザインの自由度は高いのですが、更新や安全対策を自分で行う必要があります。

3つ目は、HTMLやCSSを書いて公開する方法です。ページのプログラムを自分で書いて、公開用のサービスに置きます。費用を低く抑えやすい反面、書き方を学ぶ時間が必要です。

4つ目は、AIにページのプログラムを書いてもらう方法です。Claude CodeやCodexのようなAIに「こういうホームページを作って」と日本語で指示すると、3つ目の方法で必要なプログラムを書いてもらえます。ただし、公開の手続きや、できあがりの確認は自分で行います。

方法用意するもの向いている人つまずきやすい点
作成サービスサービスのアカウント、文章、写真ページ数が少なく、まず公開したい人サービスが用意していない機能は足しにくい。料金が続く
WordPressドメイン、レンタルサーバー、文章、写真自由度を求める人、社内にパソコンに詳しい人がいる会社更新とバックアップを自分たちで続ける必要がある
HTML・CSSを書くドメイン、公開用のサービス、書き方の知識プログラムを書くことが苦にならない人書き方を学ぶ時間がかかり、直すたびに手作業になる
AIに書いてもらうドメイン、公開用のサービス、AIの契約、文章、写真指示を文章で出すのが苦にならず、確認に時間を使える人できあがりの正しさを自分で確かめる必要がある

制作会社に頼む方法も含めた比較は「ホームページ制作の進め方」の記事で解説しています。ここでは、自分で作る4つに絞って詳しく見ていきます。

自分で作れる範囲の目安

自分で作るといっても、ホームページに必要な作業のすべてを自分で行う必要はありません。得意なところは自分で行い、難しいところだけを外に頼むという選び方もあります。次の表は、自分で作りやすいケースと、制作会社に頼んだほうがよいケースの目安です。

状況自分で作る頼むことを考える
ページ数会社案内・サービス紹介・問い合わせなど、数ページで足りる数十ページあり、検索で見つけてもらうための設計が必要
作る目的取引先や求職者に、会社の基本情報を確かめてもらう問い合わせや応募を増やすために、構成と文章から組み立てたい
社内の時間原稿と写真の用意に、担当者が時間を取れる担当者が他の業務と兼務で、制作に時間を使えない
機能問い合わせフォームと地図があれば足りる予約、会員ページ、通販、システムとの連携が必要
公開後の更新担当者が自分で更新を続けられる更新や保守を任せたい
デザインひな形のデザインで問題ないブランドに合わせたオリジナルのデザインにしたい

表の左側に当てはまる項目が多ければ、自分で作る方法を選びやすい状況です。右側に当てはまる項目が多い場合は、すべてを任せなくても「構成だけ相談する」「デザインだけ頼む」といった部分的な依頼も選べます。

無料で作れるのか

「無料で作りたい」という要望は多いのですが、ホームページには、無料でできる部分と、費用がかかる部分があります。

項目無料でできること費用がかかること
作成サービスSTUDIO、Jimdoには無料プランがあり、無料で作り始められる独自ドメインでの公開や、機能・ページ数の拡張は有料プランが必要になることが多い
GoogleサイトGoogleのアカウントでサイトを作れる独自ドメインを使うなら、ドメインの取得費用がかかる
WordPress.com無料プランがある。ただし独自ドメインは使えず、WordPress.comのサブドメインになる独自ドメインを使うには有料プランが必要
公開用サービス(Cloudflare Pagesなど)無料プランでページを公開できるドメイン代。商用利用の可否はサービスごとに確認が必要

無料プランでは、サービスの名前が入ったアドレスになることが多く、会社のホームページとしては信頼感が出にくくなります。名刺や取引先への案内に載せるなら、「自社の名前.jp」のような独自ドメイン(ホームページの住所)を取得しておくのが基本です。独自ドメインの費用は、次の章で詳しく説明します。

注意したいのは、無料のサービスの中に、商用利用ができないものがあることです。たとえばVercelのHobbyプランは、公式の説明で「非商用の個人利用」に限られています。無料だからという理由だけで公開先を選ぶと、あとで規約に反していたと気づくことがあります。詳しくは「AI・コードで作る」の章で取り上げます。

作業の内訳を知っておく

「ホームページを作る」と聞くと、パソコンの画面でデザインを整えている場面を思い浮かべがちです。実際には、画面を操作する時間よりも、その前後の作業が多くを占めます。

作業中身方法によって変わるか
1. 決める目的、見てほしい相手、ページ構成を決める変わらない。どの方法でも必要
2. 書く・撮る各ページの文章を書き、写真を撮る変わらない。いちばん時間がかかりやすい
3. 用意するドメインやサーバー、サービスの契約をする方法によって変わる
4. 組み立てるひな形やプログラムに、文章と写真を入れてページにする方法によって大きく変わる
5. 確認する誤字、リンク、スマホ表示、問い合わせフォームを確認する変わらない
6. 公開するインターネット上に公開し、検索に登録する方法によって変わる
7. 続ける更新、バックアップ、契約の更新を行う方法によって変わる

方法によって差が出るのは、3・4・6・7の作業です。作成サービスなら、3と6の手間がほとんどなく、4もひな形に入力するだけです。WordPressは3・6・7に手間がかかりますが、4の自由度は高くなります。AIに書いてもらう方法は、4の時間を大きく短縮できますが、5の確認に時間を使う必要があります。

一方、1と2は、どの方法を選んでも自分で行う必要があります。ホームページづくりで時間がかかるのは、道具の操作ではなく、載せる内容を決めて文章にする作業です。この点を先に知っておくと、日程を見積もりやすくなります。

ありがちな思い込み

自分で作ろうと考え始めたときに、よく聞かれる思い込みがあります。作る前に、事実と照らしておきましょう。

思い込み実際には
作れば、自然に問い合わせが来る公開しただけでは、見つけてもらえない。名刺や取引先への案内、検索への登録など、見てもらう手立てが必要
無料で始めれば、失敗しても損がない費用はかからなくても、原稿や写真づくりの時間は使う。無料のサービスの商用利用の条件も確認が必要
AIに頼めば、全部任せられる何を伝えるかを決めることと、できあがりの確認は、人が行う必要がある
デザインが凝っているほど、良いホームページ見てほしい相手が、知りたいことに早くたどり着けるかが基準。凝りすぎると、読みにくくなる
一度作れば、そのまま使える情報は変わる。契約の更新、安全対策、内容の見直しが、公開後も必要になる
ページ数が多いほど、有利になるGoogleのガイドでも、文章の量だけを調整しても順位は上がらないと説明されている。内容が役に立つかが重要

自分で作った人がつまずきやすい点

自分で作る場合、作業そのものよりも、段取りの面で止まってしまうことがよくあります。つまずきやすい点と、先にできる対策を表にまとめました。

つまずき起きる理由先にできる対策
原稿が終わらない全ページを同時に書こうとして、どこも中途半端になる最初に作るページを4〜5ページに絞り、1ページずつ完成させる
デザインにこだわりすぎる色や配置を何度も直し、公開の日が決まらないひな形の配色をそのまま使い、公開後に直す
公開後に放置される更新の担当者や頻度が決まっていない公開前に、担当者2名と月に1回の更新日を決める
スマホで崩れるパソコンの画面だけで確認している公開前に、実際のスマホで全ページを開く
問い合わせが届かない通知先のメールアドレスの設定ミス、迷惑メールへの振り分け公開前にテスト送信し、迷惑メールフォルダも確認する
写真が他社と同じに見える素材の写真だけで作っている入口、作業風景、設備など、自社で撮れる写真を数枚足す
契約の更新を忘れるドメインやサーバーの更新通知が、個人のメールに届いている共有のアドレスを通知先にし、自動更新を設定する

とくに「デザインにこだわりすぎる」という失敗は、真面目な人ほど起こしやすいものです。ホームページは、公開したあとに直せます。完璧になってから公開するより、最低限の基準を満たした時点で公開し、見た人の反応を見ながら直していくほうが、結果的に早く良いものになります。

公開の基準を先に決める

いつまでも公開できない状態を避けるために、「この項目がそろったら公開する」という基準を、作り始める前に決めておきます。次は、基準の例です。

  • トップページ、サービス紹介、会社概要、問い合わせの4ページがそろっている
  • 会社名、住所、電話番号、営業時間に誤りがない
  • 問い合わせフォームから送ったテストが、担当者の受信箱に届いた
  • スマホとパソコンの両方で、全ページが読める
  • アドレスが「https」で始まっている

基準を満たしていれば、そこで公開して構いません。事例やお知らせ、ブログのように、あとから足せるものは、公開後に追加します。「全部そろってから」と考えるほど、公開が遠のきます。

作る時間を、仕事の時間として数える

自分で作ると、外に払う費用は抑えられますが、自分の時間は使います。費用を比べるときは、その時間も数えてみてください。計算の考え方は、次のとおりです。

項目計算の考え方
作る作業の時間決める、書く、撮る、組み立てる、確認するの合計時間
担当者の1時間あたりの人件費給与や社会保険料などを、年間の労働時間で割った金額の目安
作る作業の人件費作業の時間 × 1時間あたりの人件費
公開後の、毎月の更新にかかる時間更新の回数 × 1回あたりの時間 × 12か月
外に払う費用ドメイン、サーバー、サービスの利用料、素材の費用など

この計算をしてみると、「外に払う費用は安いが、担当者の時間を多く使っている」という状態が見えてくることがあります。担当者の時間が、売上に直結する仕事に使えるなら、その時間の価値は高いと言えます。反対に、担当者に余裕があり、ホームページづくりが勉強にもなるなら、自分で作る価値は大きくなります。どちらが正しいかは、会社の状況によって変わります。

方法を選ぶための3つの質問

どの方法にするか迷ったときは、次の3つの質問に答えてみてください。

  • 公開してから1年後も、自分または社内の誰かが更新を続けられるか
  • 問い合わせフォーム以外に、予約や通販など特別な機能が必要か
  • パソコンの設定やトラブルの対応に、時間を割ける人がいるか

1つ目が「はい」で、2つ目と3つ目が「いいえ」であれば、作成サービスが最も無理なく始められます。2つ目が「はい」なら、WordPressなどの選択肢を調べる必要があります。3つ目が「はい」で、指示を文章で出すことに抵抗がなければ、AIを使う方法も候補に入ります。

迷ったら、まず作成サービスの無料プランで試す

作る方法で迷っているときは、作成サービスの無料プランで、トップページだけを作ってみる方法があります。実際に文章と写真を入れてみると、自分に必要な機能や、原稿づくりにかかる手間が見えてきます。本格的に使うと決めた段階で、有料プランや別の方法に切り替えれば遅くありません。ただし、作成サービスで作ったページは、別のサービスにそのまま引っ越せないことが多いため、文章と写真は手元にも保存しておきましょう。

作る前に決めること

壁に貼った付箋を見ながら、ホームページのページ構成を考えている担当者

自分で作る場合、サービスの画面を開く前に、紙やメモ帳アプリで次の項目を決めておくと、作業が止まりにくくなります。作成サービスもWordPressもAIも、先に決めておく内容は共通です。

目的を1つに絞る

ホームページの目的は、最初に1つだけ決めます。「問い合わせを増やしたい」「採用の応募を集めたい」「取引先に会社の信頼性を確かめてもらいたい」のように、いちばん大事なものを選びます。複数の目的を同じ重さで載せようとすると、トップページがすべてを詰め込んだ状態になり、見た人が次に何をすればよいか分からなくなります。

目的を決めたら、「そのためにページを見た人に何をしてもらうか」まで書いておきます。たとえば「問い合わせフォームから送信してもらう」「募集要項のページまで進んでもらう」「会社概要で住所と電話番号を確かめてもらう」といった形です。この行動が、ページの中で最も目立たせるべきボタンや情報になります。

見てほしい相手の「知りたいこと」を書き出す

見てほしい相手が変わると、載せるべき情報も変わります。自分の言いたいことを並べる前に、相手が何を確かめにホームページを開くのかを書き出してみましょう。

見てほしい相手ホームページで確かめたいこと載せておきたいページ
取引先の担当者どんな会社か、何を頼めるか、実在するか会社概要、事業内容、取扱商品、アクセス
新しく依頼を考えている企業・個人自分の困りごとに対応できるか、進め方、料金の目安サービス内容、仕事の流れ、よくある質問、問い合わせ
近所のお客様場所、営業時間、予約の方法、メニューや価格店舗情報、メニュー、アクセス、予約
求職者仕事内容、働く環境、募集条件、応募の方法仕事紹介、社員紹介、募集要項、応募フォーム

表の一番右の列が、最初に作るべきページの候補になります。相手が複数いる場合は、目的に最も近い相手を1つ選び、その人が知りたいことを優先して作りましょう。

参考にするホームページの選び方

自分で構成を考えるとき、他のホームページを見ると、必要なページや並べ方の手がかりが得られます。ただし、ただ眺めるだけでは、何を真似すればよいのか分からなくなります。次の手順で見ると、自社のホームページに活かしやすくなります。

  1. 見るホームページを3〜5つ選ぶ同じ業種で、地域や規模が近い会社を中心に選びます。取引先のホームページも参考になります。
  2. トップページの上から順に書き出すどんな順番で、何が書かれているかを、メモします。デザインよりも、情報の並び順を見ます。
  3. 問い合わせまでの経路を確かめるトップページから、問い合わせフォームにたどり着くまでに、何回クリックが必要かを数えます。
  4. 「分かりやすい」と感じた点と、「分かりにくい」と感じた点を書く理由も一緒に書いておくと、自社のページで避けたい点が見えてきます。
  5. 自社に取り入れる点を3つに絞る多くを取り入れようとせず、最も効果が出そうなものを選びます。

他社の文章や画像を、そのまま使ってはいけません。他社のホームページの文章や写真には著作権があります。参考にするのは、ページの構成と、情報の順番、読みやすさの工夫までにしてください。

ページ構成を決める

次に、どんなページを作るのかを決めます。最初から多くのページを作ろうとすると、原稿づくりが終わらずに公開が延びてしまいます。目的に必要なページだけを作り、公開したあとで増やしていく方が、作業は続けやすくなります。

ページ書くこと最初に必要か
トップページ何をしている会社か、誰のどんな困りごとに応えるか、次に見てほしいページへの入口必須
サービス・事業内容提供しているものの内容、対象、進め方、対応地域必須
会社概要会社名、所在地、代表者、設立、事業内容、連絡先、地図必須
問い合わせフォーム、電話番号、受付時間、返事までの目安必須
よくある質問問い合わせや商談で、よく聞かれる質問と答えあると親切
事例・実績課題、行ったこと、結果(掲載の許可を得たものだけ)実際にあるものだけ。無理に作らない
お知らせ・ブログ営業日の変更、新サービスなどの更新情報更新を続けられる場合のみ
採用情報募集要項、仕事内容、応募方法採用が目的なら必須
プライバシーポリシー個人情報の利用目的、問い合わせ先フォームを置くなら必要

事例や実績のページは、実際にあるものだけを載せます。まだ実績が少ない場合は、無理に作らず、仕事の進め方や、対応できる範囲を具体的に書くほうが、相手にとっての判断材料になります。お知らせやブログも、更新が止まると「この会社は今も営業しているのだろうか」という印象を与えます。続けられる見通しが立ってから追加しても遅くありません。

原稿を引き出す質問リスト

「何を書けばよいか分からない」と感じたときは、次の質問に、箇条書きで答えてみてください。答えをそのまま整えれば、原稿のたたき台になります。

質問使うページ
どんなお客様から、いちばん多く依頼を受けていますかトップページ、サービス
お客様は、依頼する前に、どんなことで困っていますかトップページ、サービス
初めての方に、いつも最初に説明していることは何ですかサービス、よくある質問
打ち合わせや電話で、よく聞かれる質問は何ですかよくある質問
他社ではなく、自社に頼んでもらえる理由は何ですかトップページ、会社概要
依頼から納品までに、どんな手順がありますかサービス、依頼の流れ
お断りしている依頼や、対応できない地域はありますかサービス、よくある質問
どんな設備、資格、許認可を持っていますか会社概要、設備一覧
仕事で大切にしていること、守っているルールは何ですか会社概要

質問への答えは、きれいな文章にしなくて構いません。話し言葉のままで書き出し、あとから、読む人に分かる言葉に直していきます。社内の別の担当者や、営業担当の人に聞いてみると、自分では気づかない強みや、お客様がよく気にする点が見つかることがあります。

トップページの書き方

トップページは、会社の入口にあたるページです。上から順に、見た人が次の疑問を持つ順番で情報を並べます。

  1. 何の会社かを一言で書くページの一番上に、事業内容と対象を書きます。「山口県内の製造業向けに、金属部品の試作から量産までを請け負う会社です」のように、業種・対象・内容が入った一文にします。
  2. 困りごとと、できることを書く見てほしい相手がよく抱える困りごとを挙げ、それに対して何ができるかを短く書きます。
  3. 選ばれる理由を書く他社との違いを、事実で書きます。設備、対応できる範囲、納期の考え方など、確かめられる内容にします。
  4. 主なサービスへの入口を置く詳しい説明は各ページに任せ、トップページには一言とリンクだけを置きます。
  5. 問い合わせへの入口を置く電話番号とフォームへのボタンを、ページの上と下の両方に置きます。

トップページで全部を説明しようとしないことがポイントです。トップページの役目は、見た人が「自分に関係がある会社だ」と判断して、次のページに進めるようにすることです。

原稿の書き方

文章は、きれいに書くことよりも、事実を具体的に書くことを優先します。会社の中で当たり前になっている言葉や略語は、はじめて見る人には通じないことがあります。社内の人以外にも分かる言い方に直しておきましょう。

伝わりにくい書き方伝わりやすい書き方
お客様第一で、高品質なサービスを提供しますご相談から納品まで、同じ担当者が窓口になります。納期や仕様の変更も、その担当者に直接ご連絡ください
豊富な経験と確かな技術がありますステンレスとアルミの切削加工を中心に、試作1個から対応しています
お気軽にお問い合わせくださいお問い合わせフォームから、お見積もりのご相談を受け付けています。平日の営業時間内に、2営業日以内を目安にご返信します
地域に密着しています山口県内の約〇社のお客様に、月に〇回ほど訪問しています(実際の数字を書く)

左側の書き方は、どの会社でも書けてしまうため、読んだ人の判断材料になりません。右側のように、対象・方法・範囲・約束の内容が入ると、他の会社との違いが伝わります。

書くときは、次の点も意識してみてください。

  • 1つの文は短くし、1つの段落は2〜4文にする
  • 見出しだけを読んでも、ページの内容が分かるようにする
  • 数字は、実際に確かめられるものだけを書く。曖昧なときは「約」「〜ほど」を付けるか、書かない
  • お客様の声や実績は、実際にあるものだけを、許可を得て載せる
  • 書いた文章は、社外の人(家族や知人でもよい)に読んでもらい、分からない言葉がないかを確かめる

原稿は、サービスの画面ではなく文書ファイルで先に書く

作成サービスの画面に直接打ち込むと、文章を直すたびにレイアウトも気になり、作業が進みにくくなります。先にメモ帳アプリや文書ソフトで原稿を書き、ページごとに見出しと文章を整えてから、画面に貼り付ける方が早く進みます。サービスを乗り換えるときにも、原稿が手元に残っているので役立ちます。

ページ別の書き方の型

原稿を書くとき、何から書けばよいか迷うことがあります。ページごとに、書く順番の型を用意しておくと、手が止まりにくくなります。

サービス紹介ページ

  • はじめに、そのサービスで何ができるかを、1〜2文で書く
  • どんな困りごとを持つ人に向けたサービスかを書く
  • サービスの内容を、箇条書きまたは表にまとめる
  • 依頼から納品(提供開始)までの流れを、手順で示す
  • 料金の考え方(目安、見積もりの条件)を書く。金額を出せない場合も、何で決まるのかを説明する
  • 対応できる地域と、対応できない内容を明記する
  • よくある質問を数個載せ、最後に問い合わせの入口を置く

会社概要のページ

  • 会社名(正式名称)、所在地、電話番号、代表者名、設立、事業内容
  • 営業時間、定休日、アクセス(地図と、最寄りの駅や駐車場の案内)
  • 取引先・許認可など、信頼の判断材料になる情報(実際にあるものだけ)
  • 代表あいさつや、会社の考え方。長くなりすぎず、事業の中身が分かる内容にする

よくある質問のページ

  • 実際に問い合わせや商談で聞かれた質問から選ぶ。想像で作らない
  • 質問は、お客様の言葉のまま書く。専門用語に言い換えない
  • 答えは、結論を先に書き、必要な説明を続ける
  • 料金や納期など、問い合わせの前に知りたい質問を上のほうに置く

問い合わせのページ

  • 入力項目は、返事をするのに必要なものだけにする(名前、連絡先、相談内容が基本)
  • 電話番号と受付時間を、フォームの近くに載せる
  • 返事が届くまでの目安を書く
  • 個人情報の利用目的を、送信ボタンの近くに書く
  • 送信したあと、完了したことが分かるページやメッセージを表示する

写真の用意

写真は、文章では伝えにくい会社の様子を伝える手段です。素材集の写真だけで作ると、どの会社のホームページも同じ印象になってしまいます。自社でしか撮れない写真を用意できると、見た人に会社の様子が伝わりやすくなります。

撮影には、スマートフォンで十分です。次の点に気をつけると、仕上がりが整います。

  • 明るい時間帯に、窓からの光が入る場所で撮る。暗い場所では、照明を増やしてから撮る
  • 撮る前にレンズを拭く。指紋でぼやけた写真は、意外に多い
  • スマホを水平に構え、被写体をまっすぐ写す。建物や棚が傾かないよう、画面のグリッド線を表示する
  • 背景に、写してはいけないもの(取引先の書類、他社の商品、個人情報が見える画面など)が入っていないか確認する
  • ホームページで使う位置に合わせ、横長と縦長の両方を撮っておく
  • 人が写る場合は、本人に使用目的を伝えて、掲載の同意を得る

撮るものの例としては、社屋の外観と入口、作業や仕事の様子、設備や商品、働く人の手元、事務所の内部などがあります。顔を出したくない場合は、手元や後ろ姿の写真でも、仕事の様子は伝わります。

写真を載せる前の整え方

スマートフォンで撮った写真は、そのままホームページに入れると、容量が大きすぎて、ページの表示が遅くなることがあります。載せる前に、次の点を整えておきます。

  • 向きを確認する:スマホで撮った写真が、横向きに表示されていないかを確かめる
  • 不要な部分を切り取る:周りに写り込んだものを、トリミングで切り取る。看板や書類の文字、人の顔などが写っていないかも確認する
  • 大きさを調整する:ホームページに載せる大きさより極端に大きい写真は、縮小する。多くの作成サービスは、自動で調整してくれる
  • ファイル名を分かりやすくする:「IMG_1234」のままにせず、「外観」「作業風景」など、内容が分かる名前にしておくと、管理しやすい
  • 元の写真を残しておく:ホームページ用に加工する前の写真は、別のフォルダに保管する

撮影した写真には、撮影場所の情報が含まれていることがあります。自宅や、個人の所在地が分かる場所で撮った写真を載せるときは、位置情報が残っていないかを確認してください。

色・文字・ロゴの決め方

見た目を整えるときは、凝ったデザインを目指さず、読みやすさを最優先にします。次の目安を守るだけで、整った印象になります。

  • 色は、基本の色(文字と背景)、強調の色(ボタンなど)の2〜3色に絞る。ロゴの色があれば、強調の色に合わせる
  • 文字は、背景との色の差をはっきり付ける。薄いグレーの文字は読みにくい
  • 文字の大きさは、スマホでも読める大きさにし、本文と見出しの差をつける
  • 書体(フォント)は、1〜2種類までにする。たくさん混ぜると、散らかって見える
  • ページの端や、文章と画像の間には、余白をとる

フォントや写真、イラストには、それぞれ利用条件が定められています。商用利用や、ホームページでの掲載が認められているかは、入手した場所の利用規約を確かめておきましょう。ひな形に含まれているものは、そのサービスの規約の範囲で使えます。

社名・住所・連絡先をそろえる

見落としやすいのが、会社の情報の表記ゆれです。株式会社の位置(前か後ろか)、住所の番地の書き方、電話番号の区切り、営業時間の書き方などが、ページごとに異なっていると、見た人に不安を与えます。ホームページの外でも、名刺や封筒、請求書、Googleマップの情報と一致しているかを確かめておきましょう。

基本情報は、1か所にまとめたメモを作り、ページを作るときはそのメモから貼り付けるようにすると、表記ゆれを防げます。

ドメイン・サーバー・費用

担当者がノートPCでドメインとサーバーの契約内容を確認し、メモに書き写している様子

ホームページを公開するには、「ドメイン」と「サーバー」が必要です。作成サービスを使う場合は、サーバーはサービス側が用意してくれるため、契約する必要はありません。ただし、会社のホームページとして使うなら、独自ドメインは自分で用意しておくのが基本です。この章では、用語の意味から、取り方、費用の考え方までを説明します。

用語を整理する

ホームページの契約まわりでは、聞き慣れない言葉がいくつも出てきます。最初に、意味を整理しておきましょう。

用語意味たとえると
ドメイン「example.jp」のように、ホームページやメールの住所になる文字列住所
サーバーホームページのデータを置いて、見に来た人に表示する場所土地・建物
DNS(ネームサーバー)ドメインと、サーバーの場所を結びつける仕組み住所と場所を結ぶ住所録
HTTPS(SSL)見る人とサーバーの間の通信を暗号化する仕組み。アドレスが「https」で始まる封をした封筒
CMS文章や画像を、管理画面から差し替えられる仕組み。WordPressが代表的掲示板の差し替え口
ひな形(テンプレート)あらかじめデザインが整っているページの型ワイシャツの型紙

ドメインを取るとき、サーバーを借りるとき、どちらの手続きでも「ドメインとサーバーを結びつける設定(DNSの設定)」が出てきます。作業の名前は難しく見えますが、各社の公式ページに手順が載っているので、案内に沿って進めれば行えます。

ドメインの取り方

ドメインは、「ドメイン登録事業者」と呼ばれる会社を通じて取得し、毎年、更新料を払って使い続けます。すでに他の人が使っているドメインは取得できないため、希望の文字列が空いているかを検索して確かめます。

ドメインの種類

ドメインの末尾(「.jp」「.com」など)には、種類があります。日本の「.jp」ドメインについて、運営元であるJPRSの案内から、会社や個人事業主に関係するものを抜き出しました。

種類登録できる人向いている場面
汎用JP(example.jp)日本国内に住所をもつ個人・団体・組織であれば、誰でもいくつでも登録できる個人事業主、屋号で事業をしている人、法人の両方
CO.JP(example.co.jp)日本国内で登記を行っている会社株式会社、合同会社など、会社として登記している法人
OR.JP(example.or.jp)財団法人、社団法人、医療法人、宗教法人、NPO法人などこれらの法人
.com・.netなどJPRSの案内の対象外(別の種類のドメイン)。登録事業者の案内を確認する取得の条件は、登録事業者の案内で確認する

登記のない個人事業主は、CO.JPを取得できません。個人事業主が「.jp」を使いたい場合は、汎用JPを選びます。なお、JPRSの案内では、1つの組織が取得できる数などの条件がドメインの種類によって異なるため、取得の前に、登録事業者の案内で条件を確認してください。

ドメイン名の決め方

ドメイン名は一度決めると、ホームページとメールのアドレスに長く使うため、慎重に決めたいところです。次の点を目安にしてください。

  • 会社名や屋号、事業名など、見た人がつながりを連想しやすい文字列にする
  • 短くする。長いと、入力ミスや書き間違いが増える
  • 電話口で伝えたとき、聞き間違えにくい綴りにする(似た文字や、ハイフン、数字の多用を避ける)
  • 他社の商標や社名に似たものは避ける。トラブルの原因になる
  • 将来、事業が変わっても使えるよう、特定の商品名や地名を入れすぎない

ドメイン名に検索のためのキーワードを入れても、順位への効果は限られると、Googleは案内しています。社名や屋号で覚えやすいものを選ぶほうが、実際の運用では役に立ちます。

ドメインを取得する手順

ドメインの取得は、どの事業者でも、次のような流れで進みます。画面の名前は事業者によって異なります。

  1. 希望の文字列を検索する事業者の画面で、使いたい文字列を入力し、末尾(.jp、.comなど)ごとに空いているかを確認します。
  2. 候補を決める第一希望と、別の末尾の候補を、いくつか用意しておきます。希望の文字列が、すでに使われている場合もあります。
  3. 登録者の情報を入力する会社名(または屋号)、住所、連絡先を入力します。ここで入力した情報が、ドメインの名義になります。
  4. 支払いと、更新の設定をする支払い方法を登録し、自動更新を有効にします。更新の通知が届くメールアドレスも、共有のものにしておきます。
  5. 契約内容を保管するログインに使うID、契約した日、更新の時期を、社内の共有できる場所に記録します。

ドメインを取得しただけでは、まだホームページは表示されません。作成サービスやサーバーの設定画面で、取得したドメインを結びつける操作が必要です。結びつけの設定は、反映までに時間がかかることがあるため、公開の予定日の数日前までに済ませておくと安心です。

ドメインの管理で気をつけること

ドメインは、会社の住所のようなものです。契約や管理を間違えると、ホームページもメールも使えなくなるため、次の点は必ず確認してください。

  • 名義(登録者)を自社にする。制作会社や知人の名義で取得すると、連絡が取れなくなったときに、自社のものとして手続きできなくなるおそれがあります
  • 自動更新を設定し、更新の通知が届くメールアドレスを、担当者個人ではなく、共有のアドレスにする。担当者の退職や異動で、更新の知らせを見落とす事故を防げます
  • ログイン情報を、複数人が分かる場所で保管する。パスワード管理の仕組みを使うか、社内のルールを決めておきます
  • 支払い用のクレジットカードの有効期限を確かめる。期限切れで更新に失敗し、ドメインが失効する例があります

サーバーの選び方

サーバーは、WordPressなどを使う場合に、自分で用意する必要があります。多くの会社が「レンタルサーバー」として、月額で貸し出しています。作成サービスを使う場合や、Cloudflare Pagesのような公開用のサービスを使う場合は、別にサーバーを借りる必要はありません。

レンタルサーバーを選ぶときは、次の点を確認します。

  • WordPressを簡単に導入できる機能があるか
  • 独自ドメインのHTTPS(SSL)を無料で使えるか
  • 自動でバックアップを取ってくれるか、何日分を保存するか
  • 独自ドメインのメールアドレスを作れるか
  • 電話やチャットなどのサポートがあるか
  • 契約期間によって、月額がどう変わるか。支払いは、一括の前払いか、月ごとか
  • 独自ドメインの無料特典が付いているか。付いている場合、更新料も無料か

例として、エックスサーバーの公式ページに載っている料金を紹介します(2026年10月時点、すべて税込)。

契約期間スタンダードプランの月額(通常)キャンペーン中の月額
3か月1,320円(記載なし)
12か月1,100円990円
24か月1,045円836円
36か月990円693円

初期費用は0円で、料金は契約期間分の一括前払いです。キャンペーン価格は、2026年10月5日から11月4日までの期間限定と、ページに記載されています。また、独自ドメインの永久無料特典は、スタンダードプランでは12か月契約で1つ、24か月以上の契約で2つとされています。サーバーの契約期間は短くすると月額が高くなるため、続ける見通しが立っているなら、長めの期間を選ぶほうが安く済みます。ただし、料金やキャンペーンは変わるため、契約の前に必ず公式ページで確認してください。

設定したのに表示されないとき

ドメインとサーバー(または作成サービス)を結びつけたあと、ホームページが表示されないことがあります。慌てて設定を何度も変えると、かえって原因が分かりにくくなります。次の順番で確認してください。

確認すること見方
設定してから時間がたっているか設定の反映には時間がかかる。Googleサイトのヘルプでは、最長48時間ほどかかることがあると案内されている
入力した内容に誤りがないかサービスの案内に書かれた値と、1文字ずつ照らす。余計な空白や、文字の抜けがないかを見る
「www」ありとなしの両方で確認したかどちらか一方だけが設定されていて、もう一方では表示されないことがある
別の端末や回線で開いても表示されないかパソコンのブラウザに、前の表示が残っていることがある。スマホの通信回線など、別の環境でも確かめる
以前の設定が残っていないか前に使っていたサービスの設定が、残ったままになっていないかを確かめる

確認しても解決しない場合は、サービスの公式サポートに問い合わせます。そのとき、どのドメインを、どこで設定したのか、いつ設定したのか、どんな画面が表示されるのかを、画面の写真と一緒に伝えると、早く対応してもらえます。

HTTPSにする

アドレスが「https」で始まるホームページは、見る人とサーバーの間の通信が暗号化されています。「https」で始まらないホームページは、Chromeなどのブラウザで「保護されていない通信」と表示されます。Googleの公式ヘルプでは、このようなサイトでは個人情報や機密情報の入力を避けるよう、利用者に案内しています。

問い合わせフォームに名前や連絡先を入力してもらうホームページでは、HTTPSが欠かせません。作成サービスは、多くの場合、最初からHTTPSで公開されます。STUDIOの公式ページにも、SSLが含まれると記載されています。レンタルサーバーを使う場合は、独自ドメインのHTTPSを、管理画面から設定します。公開したあと、アドレスバーに「保護されていない通信」と出ていないかを、必ず確認してください。

独自ドメインのメールアドレス

名刺や見積書に、フリーメールのアドレスではなく、「info@自社のドメイン」のようなアドレスを載せたいという場面があります。独自ドメインのメールは、レンタルサーバーに付いているメール機能や、Google Workspaceのような有料サービスで作れます。

ホームページとメールに同じドメインを使う場合、ホームページの引っ越しやドメインの設定変更で、メールが届かなくなることがあります。作成サービスの乗り換えやサーバーの移転では、メールの設定がどこに残るかを、事前に確認しておきましょう。

契約情報を1か所にまとめておく

ドメイン、サーバー、作成サービス、AIの利用料など、ホームページには複数の契約が関わります。担当者が替わったときや、トラブルが起きたときに、どこで何を契約しているかが分からないと、対応が大きく遅れます。次の項目を、共有できる一覧表にまとめておきましょう。

記録する項目書く内容
サービス名・契約の種類ドメイン、レンタルサーバー、作成サービス、AIなど
契約者(名義)会社名、または屋号。個人名義になっていないかを確認する
ログインIDの保管場所パスワードそのものではなく、どこで管理しているか。パスワード管理の仕組みの名前など
更新の期限ドメインは毎年、サーバーや作成サービスは契約期間の終わり
料金と支払い方法月額または年額、支払いに使うカード、請求書の届き先
通知の届き先更新や障害の連絡が届くメールアドレス
担当者管理する人、代わりの人

この一覧は、パスワードそのものは書かずに、保管場所だけを書くのがポイントです。一覧が社外に漏れても、すぐに不正なログインにつながらないようにしておきます。

かかる費用の考え方

ホームページを自分で作る場合でも、費用がゼロになることは多くありません。かかる費用は、初期にかかるものと、継続してかかるものに分けて考えます。

項目初期か継続か中身
ドメイン継続(毎年)取得費と、毎年の更新費。種類によって料金が異なる
サーバー・作成サービスの利用料継続(毎月・毎年)レンタルサーバーの月額、または作成サービスのプラン料金
テーマ・プラグイン初期または継続WordPressで有料のものを使う場合
写真・イラスト素材初期または継続有料の素材集を使う場合。自社で撮影するなら不要
AIの利用料継続(毎月)Claudeなどの有料プランを使う場合
自分の作業時間初期・継続お金は出ていかないが、他の仕事に使えたはずの時間

公式ページの表示から、契約期間を3年間とした場合の合計を計算すると、次のようになります。いずれもドメイン代、オプション、税の扱いの違いを含まない、あくまで目安です。

方法公式ページの表示3年分の計算
作成サービス(STUDIO Mini)月590円(年払い)。月払いは月1,290円590円 × 36か月 = 21,240円
作成サービス(STUDIO Personal)月1,190円(年払い)。月払いは月1,720円1,190円 × 36か月 = 42,840円
WordPress+レンタルサーバー(スタンダード・36か月契約)月990円(キャンペーン中は月693円)990円 × 36か月 = 35,640円(キャンペーン中は24,948円)
WordPress.com(Personal・年払い)月US$4(年払い)US$4 × 36か月 = US$144(為替で円換算は変わる)

この表には、STUDIOのページに税込・税抜の注記が見当たらなかったこと、ドメイン代が含まれていないこと、レンタルサーバーはキャンペーン価格が期間限定であることなど、注意点が多くあります。数字だけで比べず、何が含まれていて、何が別料金かを確かめることが大切です。

あわせて読みたいホームページ制作費用の相場の見方|内訳・見積りの計算方法・費用が変わる要素ホームページ制作費用の相場は、公的な統計では確かめられませんでした。そのため金額ではなく、費用の内訳、見積りの計算方法、費用が変わる要素、依頼先別のかかり方、公開後の総額の出し方、税と支払い、補助金までを解説します。

「無料」「月額〇円から」だけで決めない

月額の安いプランは、ページ数、機能、独自ドメインの使用可否などに制限があることがあります。たとえばSTUDIOのMiniプランは、ページ数の上限が「2ページ+404ページ」と表示されています。会社案内を数ページ作りたい場合は、上位のプランが必要になるかもしれません。料金表の「月額」だけでなく、機能の比較表も見てから選びましょう。

補助金を使えるか

ホームページの制作では、小規模事業者持続化補助金の「ウェブサイト関連費」が使われることがあります。商工会議所地区の公募要領(第8版)では、ウェブサイト関連費について、次のように定められています。

  • ウェブサイト関連費だけでの申請はできない。必ず、ほかの経費と一緒に申請する
  • ウェブサイト関連費として申請できる額は、上限30万円(税込)
  • 交付決定の前に発注・契約・支払いをした経費は、対象外

第20回公募の申請受付は、2026年11月5日から12月15日17時までです。ただし、自分でホームページを作る場合、自社の作業時間の人件費や、作成サービスの利用料、ドメイン代が対象になるかについては、今回確認した資料の範囲では分かりませんでした。自分で作る場合の扱いは、必ず申請前に、商工会・商工会議所に確認してください。また、交付決定の前に契約や支払いをしてしまうと対象外になるため、補助金を使う予定があるなら、サービスの契約は決定を待ってからにします。

作成サービスで作る

担当者がノートPCでホームページのひな形を選び、文章と写真を差し替えている様子

作成サービス(ホームページ作成ツール)は、はじめて自分で作る人にとって、最も始めやすい方法です。サーバーの契約や、安全対策の設定を、サービス側が引き受けてくれるためです。この章では、主なサービスの特徴と、選び方、作り方の手順を説明します。

主な作成サービスの比較

代表的なサービスについて、公式ページで確認できた内容を表にしました。料金や機能は変わることがあるため、契約の前に、最新の公式ページを確認してください。

サービス無料で使えるか独自ドメイン公式で確認できた特徴
Wix無料プランあり(広告の削除は有料のプレミアムプランに含まれる)有料のプレミアムプランが必要プレミアムプランは1サイトにつき1プラン。14日間の返金保証がある。料金は地域によって異なる
STUDIO無料プラン(Free)ありMiniプランの案内に「独自ドメイン接続/公開」と記載コードを書かずにデザインできる。CMS、フォーム、検索エンジン向けの設定を備える。SSLを含む。月額はFree 0円、Mini 590円(年払い)、Personal 1,190円(年払い)
Jimdo無料プランあり有料プランに含まれる有料プラン(Creator Pro・Creator Business)は広告なし。契約期間を選んで前払いする形式
GoogleサイトGoogleのアカウントで作成できるカスタムドメインを関連付けられる(オーナーのみ、最大5つ)サイトを全世界に共有(公開)しておく必要がある。ドメインは別の事業者で取得するか、Google Workspaceを通じて取得する

表の中で、まず確かめたいのは「独自ドメインを使えるか」です。無料のまま使いたい場合は、アドレスがサービスの名前入りになることを受け入れる必要があります。会社のホームページとして長く使うなら、独自ドメインに対応するプランを前提に選びましょう。

同じ作成サービスでも、プランによって、作れるページの数や、フォームの回答の保存数などに上限があります。たとえばSTUDIOのMiniプランは、ページ数の上限が「2ページ+404ページ」と表示されています。プランを決める前に、必要なページ数と照らし合わせることが大切です。

選び方のチェックポイント

サービスを選ぶときは、デザインの好みだけでなく、運用を続けられるかを確かめておきます。

確認することなぜ大事か
独自ドメインを使えるプランか、その料金はいくらか独自ドメインが必要なのに、無料プランでは使えないことがある
必要なページ数を作れるかプランによって、ページ数に上限がある
問い合わせフォームを置けるか、届いた問い合わせをどこで受け取れるか問い合わせが届かないと、ホームページの目的が果たせない
スマホでの表示を調整できるかスマホで見る人が多く、見た目が崩れると離脱しやすい
検索エンジン向けの設定(タイトル、説明文など)を、ページごとに変えられるかページごとの内容を、検索結果に正しく表示させるため
解約したとき、ページや文章、画像はどうなるか多くの場合、別のサービスに、そのまま引っ越せない
サポートの窓口と、対応している時間困ったときに、自分で調べる以外の手段があるか
料金が改定されたときの扱い長く使うほど、料金の変更の影響を受ける

作成サービスでの手順

作成サービスの画面は会社ごとに異なりますが、作業の流れはほぼ共通しています。

  1. アカウントを作るメールアドレスで登録します。会社のホームページに使う場合は、担当者個人のアドレスではなく、共有のアドレスで登録しておくと、引き継ぎで困りません。
  2. ひな形を選ぶ業種や雰囲気が近いものを選びます。作り始めたあとの変更は手間がかかるため、少なくとも、トップページの構成と、メニューの数を確認してから決めます。
  3. サイト全体の設定をするサイト名、ロゴ、色、文字のスタイルなど、全ページに関わる設定を先に行います。ページを作り込んでから変えると、直す箇所が増えます。
  4. ページを作る用意した原稿と写真を、ページごとに入れていきます。トップページ、サービス、会社概要、問い合わせの順に作ると、迷いにくくなります。
  5. 問い合わせフォームを設定する入力項目と、届いた問い合わせを受け取るメールアドレスを設定します。自分宛てにテストを送り、実際に届くことを確かめます。
  6. 独自ドメインを接続するサービスの案内に従って、ドメイン側でDNSの設定を行います。反映までには時間がかかることがあります。Googleサイトのヘルプでは、変更の反映に最長48時間ほどかかることがあると案内されています。
  7. スマホとパソコンで確認する全ページを、実際のスマホとパソコンで開いて確認します。リンク切れや、文字のはみ出しがないかも見ます。
  8. 公開する公開の操作をしたあと、別の端末や、ログインしていないブラウザで開いて、表示を確かめます。

ひな形を活かすコツ

ひな形は、見やすさを考えて用意された型です。細かいところを自分で直しすぎると、かえって整った印象が崩れてしまいます。

  • 文字の量は、ひな形が想定している量に合わせる。長い文章を入れる場合は、見出しで区切る
  • 画像は、ひな形で使われているものと同じ縦横の比率のものを用意する
  • 色は、ひな形の配色をそのまま使うか、強調の色を1つだけ変える程度にとどめる
  • 使わないセクションは、ひな形から削除する。「ここに会社名を入れてください」のような初期の文言が残っていないか確かめる
  • ひな形に含まれる写真は、差し替え忘れがないか確かめる。他社と同じ写真のままになりがち

Googleサイトで作る場合

Googleサイトは、Googleのアカウントで使えるサイト作成ツールです。独自ドメインを使う場合は、ドメインを自分で取得して、サイトに関連付けます。

公式ヘルプによると、独自ドメインを使う手順は、次のとおりです。

  1. サイトを公開するGoogleサイトの公開の手続きを済ませ、サイトが全世界に共有されている状態にします。共有されていないと、カスタムドメインでなく、sites.google.comのアドレスに転送されます。
  2. 設定から「カスタム ドメイン」を開くドメイン名を入力します。
  3. 所有権を確認する求められた場合は、Google Search Consoleで、ドメインの所有権を確認します(DNSにTXTレコードを追加します)。
  4. ドメイン登録事業者側で設定する画面の指示に従って、ドメインを取得した事業者の管理画面で設定を行います。
  5. 完了を押す反映には最長48時間ほどかかることがあります。

公式ヘルプの注意点として、サイトのオーナーだけがドメインを関連付けられること、1つのサイトに設定できるカスタムドメインは最大5つであること、サイトを削除したり、所有権を他の人に譲渡したりすると、カスタムドメインが機能しなくなることが挙げられています。会社のホームページとして使う場合は、個人のGoogleアカウントではなく、会社用のアカウントでオーナーになっておくと、退職時の引き継ぎで困りません。

問い合わせが届かないときの確認

作成サービスでフォームを設置したのに、問い合わせが届かないことがあります。原因として確かめたい点は、次のとおりです。

確認することよくある原因
通知先のメールアドレス入力ミス、使っていないアドレス、退職した担当者のアドレスのまま
迷惑メールフォルダ通知メールが、迷惑メールとして振り分けられている
メールの受信制限会社のメールの設定で、サービスからのメールを受信できていない
フォームの管理画面メールで届かない設定になっており、サービスの管理画面にだけ保存されている
送信テスト公開後に、一度も実際に送信して確かめていない

確認の方法は簡単です。公開後に、自分のスマホから、実際にフォームを送信してみます。担当者の受信箱に届くまでの時間と、メールの内容が読める状態かを確かめます。届かない場合は、通知先の設定を見直し、別のメールアドレスでも試してください。公開後も、半年に1回ほど、同じ確認を繰り返しておくと、気づかないうちに問い合わせを逃す事態を防げます。

ページを増やすときの考え方

公開したあとに、ページを増やしたくなる場面があります。そのときは、次の点を確かめてから作ります。

  • そのページは、見てほしい相手の疑問に答える内容か
  • すでにあるページに、書き足すだけで済まないか
  • メニューや、他のページからのリンクで、たどり着けるか
  • 作ったあとの更新を、続けられるか

ページを増やしすぎると、更新が追いつかず、古い情報が残りやすくなります。ページ数が多いことよりも、1ページ1ページの内容が正確で、新しいことのほうが大切です。

乗り換え・依頼に備える

作成サービスで作ったホームページを、のちに別のサービスや制作会社に移す可能性があるなら、最初から次の準備をしておくと、引っ越しの手間が小さくなります。

  • ページごとの原稿を、文書ファイルに保存しておく。公開した文章を、更新のたびに文書ファイルにも反映しておく
  • 写真やロゴの元のファイルを、ホームページ用に加工する前の状態で、フォルダにまとめておく
  • ページの一覧(ページ名、アドレス、役割)を、表にして残しておく
  • 独自ドメインの登録者が自社になっていて、管理画面にログインできる状態にしておく
  • ホームページで使っている外部のサービス(フォーム、予約、地図、アクセス解析)の一覧を作る

とくに、ドメインを自社名義で持っていれば、サービスを乗り換えても、ホームページのアドレスとメールのアドレスは変わりません。乗り換えのたびに、名刺や案内を作り直す必要がなくなります。

作成サービスの注意点

注意点起こりうること備えておくこと
引っ越しが難しい別のサービスやサーバーに、作ったページをそのまま移せない原稿と写真を、手元のパソコンやクラウドに保存しておく
サービスの仕様変更・料金改定使っていた機能がなくなる、料金が上がる契約の更新時に、プランの内容と料金を見直す
機能の制約予約や会員機能など、サービスが用意していない機能は追加しにくい作る前に、必要な機能を書き出して確かめる
独自ドメインの名義サービス経由でドメインを取得した場合、名義や管理の仕組みが分かりにくいドメインの登録者が自社になっていること、更新の通知先を確かめる
契約の期間と返金年払い・前払いのため、途中で解約しても返金されない返金保証の条件と期間を確認する。Wixのプレミアムプランには、14日間の返金保証がある

年払いの前に、無料プランや短い期間で試す

年払いのほうが月額は安くなりますが、前払いのため、やめたくなったときに戻ってくるお金が少ないことがあります。最初は無料プランや、月払いの選択肢があるプランで、実際に作業をしてみてから、年払いに切り替えるほうが安全です。作ってみたら、思っていた機能がなかったという失敗を防げます。

作成サービスが向いているのは「会社の紹介」を目的にしたホームページ

会社案内、サービス紹介、問い合わせ窓口を数ページで作る場合は、作成サービスの機能で足りることが多く、運用の手間も小さく済みます。反対に、検索から多くの問い合わせを集めるために、記事を継続して増やしていくような使い方には、記事の管理や検索向けの設定を細かく行えるWordPressなどが向いています。

WordPressで作る

担当者がノートPCでWordPressの管理画面を開き、固定ページの文章を書き直している様子

WordPressは、ホームページ作成に使えるソフトです。ブログやお知らせの記事を、管理画面から追加していける仕組みが標準で備わっており、デザインや機能を、テーマ(デザインの型)やプラグイン(機能を足す部品)で拡張できます。作成サービスよりも自由度が高い代わりに、運用は自分たちで行う必要があります。この章では、作り方と、運用の手間の中身を説明します。

WordPress.org・WordPress.comの違い

「WordPress」には、似た名前のものが2つあります。契約の前に、どちらの話をしているのかを確かめておきましょう。

WordPress.orgWordPress.com
何かソフトそのもの。自分で用意したサーバーに入れて使うWordPressを使えるようにしたサービス。サーバー込みで利用する
サーバーレンタルサーバーなどを自分で契約するサービス側が用意する
独自ドメイン自分で取得して設定する無料プランでは使えず、有料プランで接続できる
更新・バックアップ自分で行う(サーバーの機能で自動化できる場合もある)プランによって異なる。公式の案内で確認する
向いている人自由度を求め、運用の手間を引き受けられる人WordPressの操作性を使いつつ、サーバーの管理を任せたい人

WordPress.comの料金は、公式ページに米ドルで掲載されています(2026年10月時点)。

プラン月額(年払い)月額(月払い)独自ドメイン
FreeUS$0―使えない(WordPress.comのサブドメインのみ)
PersonalUS$4US$9接続できる。年払いなら1年間無料のドメインが付く
PremiumUS$8US$18同上
BusinessUS$25US$40同上
CommerceUS$45US$70同上

プランによって、使えるプラグインの範囲などが異なります。細かな違いは、公式の比較表で確認してください。以降は、レンタルサーバーに自分でWordPressを入れる、WordPress.orgの方法を中心に説明します。

必要な環境を確認する

WordPressを動かすには、サーバーが一定の条件を満たしている必要があります。WordPress.orgの公式ページでは、推奨される環境として、次の内容が示されています(2026年10月時点)。

項目推奨される環境
PHP(サーバー側のプログラムを動かす仕組み)バージョン8.3以上
データベースMariaDB 10.11以上、またはMySQL 8.0以上
通信HTTPSに対応していること
WebサーバーApacheまたはNginx

公式ページには、PHP 7.4以上やMySQL 5.5.5以上でも動作するが、これらはサポートが終わっており、セキュリティ上のリスクがあるとも書かれています。レンタルサーバーによって、選べるPHPのバージョンは異なります。契約の前に、新しいバージョンを使えるかを、サーバー会社の案内で確かめておくと安心です。

WordPressでの手順

レンタルサーバーにWordPressを入れて公開するまでの、一般的な流れを説明します。各社の管理画面の名前や手順は少しずつ違うため、実際の操作は、契約したサーバー会社の公式マニュアルを見ながら進めてください。

  1. ドメインを取得する前の章の内容にそって、自社名義でドメインを取得します。ドメイン無料特典が付くサーバーなら、サーバーの契約と同時に取得できます。
  2. レンタルサーバーを契約する契約期間と、プランを選びます。迷ったら、いちばん安いプランから始め、必要になったら上位プランへ変更するという選び方もできます。
  3. ドメインとサーバーを結びつけるサーバーの管理画面でドメインを追加し、ドメイン側のDNS設定を行います。同じ会社でドメインとサーバーを契約している場合は、自動で行われることもあります。
  4. HTTPS(SSL)を有効にするサーバーの管理画面から、独自ドメインのSSLを設定します。設定の反映には、少し時間がかかります。
  5. WordPressをインストールするレンタルサーバーによっては、WordPressの導入を補助する機能があります。サイト名、管理者のユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力して進めます。
  6. 初期設定をする管理画面にログインし、サイトのタイトルと説明文、投稿や固定ページのアドレスの形式などを設定します。
  7. テーマを選ぶデザインの型を選び、色、ロゴ、メニューを設定します。
  8. 固定ページを作るトップページ、会社概要、サービス、問い合わせなどを「固定ページ」として作ります。お知らせは、「投稿」で作ります。
  9. 問い合わせフォームを設置するフォーム用のプラグインを使うのが一般的です。メールが確実に届くか、テスト送信で確かめます。
  10. 確認して公開する全ページを、スマホとパソコンで確認します。公開前は、検索エンジンに登録されない設定にしておき、公開のタイミングで解除します。

ここまでの作業で、最もつまずきやすいのは、3と4のドメインとサーバーの結びつけです。設定が反映されるまでに、最大で数時間から1日ほどかかることがあります。設定したのに表示されないときは、時間をおいてから、もう一度確認してみてください。

管理画面で迷いやすい用語

WordPressの管理画面には、はじめて使う人が戸惑う用語がいくつかあります。意味を整理しておくと、操作で迷いにくくなります。

用語意味使う場面
投稿日付順に並ぶ記事。ブログやお知らせ向けお知らせ、コラムを書くとき
固定ページ日付に関係なく、常に同じ場所に置くページ会社概要、サービス、問い合わせなど
メディアアップロードした画像やファイルの保管場所写真を差し替えるとき
外観(テーマ)サイト全体のデザインの型を選ぶ場所デザインの変更、メニューの設定
プラグイン機能を足す部品。問い合わせフォームなど機能の追加、更新
ユーザー管理画面にログインできる人の一覧担当者の追加、退職者の削除
設定サイト名や、表示の基本的な設定公開前の検索エンジンの設定など

とくに、退職者や、使わなくなった外部の人のユーザーは、そのまま残さずに削除しておきましょう。管理画面に入れる人を最小限にすることが、安全の基本です。

テーマとプラグインの選び方

テーマとプラグインは、WordPressの便利さを支える部品ですが、増やしすぎると、安全面でも動作の面でも問題を抱えやすくなります。

  • テーマは、日本語の情報が多く、定期的に更新されているものを選ぶ
  • プラグインは、本当に必要な機能に絞る。入れたものの使っていないプラグインは、削除する
  • 入れる前に、最終更新日と、利用者の評価、サポートの状況を確認する
  • 有料のテーマ・プラグインは、更新の料金と、ライセンスの条件を確かめる
  • 入れる前後で、サイトの表示や、問い合わせフォームの動作を確認する

テーマは、あとから変更もできますが、作り込んだ内容によっては、見た目が崩れることがあります。長く使うことを前提に選びましょう。

公開前の設定を確認する

WordPressで公開する前に、次の項目を確かめます。

  • サイトのタイトル(サイト名)と、説明文が、正しく設定されている
  • 公開前に設定していた「検索エンジンに登録されないようにする」設定を、解除している
  • 管理者のメールアドレスが、共有のアドレスなど、確実に届くものになっている
  • 使っていないテーマ・プラグインを、削除している
  • 問い合わせフォームのテスト送信が成功している
  • 「https」で表示され、アドレスバーに警告が出ていない

なお、検索エンジンに登録されないようにする設定を、公開後も解除し忘れると、いつまでも検索に表示されません。公開の直後に、必ずもう一度確認してください。

運用の手間を知っておく

WordPressでは、公開したあとの更新・保守が、作る作業と同じくらい重要です。公式の開発者向けドキュメントで案内されている内容を、運用の作業として整理しました。

作業中身頻度の目安
WordPress本体の更新既存のサイトでは、マイナーバージョンと翻訳ファイルが自動で更新される。新しくインストールしたサイト(5.6以降)では、メジャーバージョンの自動更新も初期設定で有効。設定で変えられる通知が出たら、早めに確認する
プラグイン・テーマの更新原則として自動では更新されない(重大な脆弱性への対応などの特別なケースを除く)。管理画面で、手動で更新する通知が出たら、早めに確認する
バックアップデータベースとファイルの両方を保存する。保存は複数の場所に分け、3〜5世代を保管する投稿が少ない小規模なサイトで週1回、更新が多いなら毎日
更新の前のバックアップ更新前に必ず取る。取っていないと、戻すのが難しくなる更新のたびに
動作確認更新後に、トップページ、問い合わせフォームが正しく動くかを確かめる更新のたびに
契約の更新ドメインとサーバーの更新期限を確かめる年に1回、または更新の通知が来たとき

バックアップについては、公式ドキュメントに、重要な注意があります。WordPressのバックアップには、データベース(記事やコメントなどのデータ)と、ファイル(WordPress本体、テーマ、プラグイン、アップロードした画像など)の両方が必要です。どちらか一方だけでは、元の状態に戻せません。復元するときは、先にファイルを戻し、次にデータベースを戻します。また、自動のバックアップを設定していても、定期的に手動でも取り、正しく保存されているかを確かめることが勧められています。

レンタルサーバーの多くは、自動バックアップの機能を備えていますが、保存の期間や範囲はサービスによって異なります。契約する前に、何日分を、どの範囲で保存してくれるのかを確かめておいてください。

方法ごとの運用の負担を比べる

公開後の運用で、誰が何を担うのかは、方法によって異なります。公式の案内で確認できた内容をもとに、整理しました。

項目作成サービスWordPress(レンタルサーバー)静的サイト(AI・コード)
サーバーの管理サービス側が行うサーバー会社が基盤を管理。設定は自分で行う公開先のサービスが基盤を管理
本体・部品の更新サービス側が行う自分で確認し、更新する(一部は自動)更新する部品が少ない。使っている部品があれば自分で確認する
バックアップサービスの仕様によるデータベースとファイルの両方を、自分で、または機能を使って取る元のファイルを、自分の管理する場所に残しておく
文章の更新管理画面から行う管理画面から行うファイルを書き換えて公開し直す。AIに頼む方法もある
機能の追加サービスが用意している範囲プラグインで幅広く追加できる外部のサービスを組み合わせる。またはコードを書く
乗り換えのしやすさそのままは移しにくいことが多いデータを書き出して移せるファイルを別の場所に置けば移せる

表のとおり、どの方法でも「何もしなくてよい」ということはありません。作成サービスは、運用の多くをサービス側が担う分、できることがサービスの範囲に限られます。WordPressと静的サイトは、自由度が高いかわりに、運用の責任が自分たちにあります。

安全に使うために

WordPressは、本体もプラグインも、定期的に更新されます。更新を止めたまま長期間放置すると、古い部品の弱点が残り、不正アクセスを受けるリスクが高くなります。公式ドキュメントも、更新の前にバックアップを取ることを勧めています。基本的な対策は次のとおりです。

  • 管理画面のログインには、推測されにくいパスワードを使い、他のサービスと使い回さない
  • 管理者のユーザー名に、「admin」のような推測されやすいものを使わない
  • 使っていないテーマ、プラグインを削除する
  • 更新の通知を、見落とさない担当者とアドレスに届くようにする
  • 管理画面のログイン情報を、1人だけが知っている状態にしない。ただし、共有する範囲は最小限にする

「更新しない」ことが、いちばん危ない

WordPressは、作ったあとにほったらかしにして、数年たってから不具合や不正アクセスに気づくことがあります。更新の通知が出たらバックアップを取って更新する、という作業を、誰が、どの頻度で行うかを、公開前に決めておきましょう。決められない場合は、更新や保守が含まれる作成サービスのほうが、結果的に手間を抑えられます。

WordPressが向いているのは、記事を増やしていきたい場合

お知らせやコラムを、継続して追加していきたい。ページの数が将来増える見込みがある。他のシステムとの連携や、特別な機能を足したい。このような場合は、WordPressの自由度が活きます。反対に、会社案内を数ページ作って、更新はほとんどないという場合は、運用の手間を考えると、作成サービスのほうが負担は小さくなります。

AI・コードで作る

担当者がノートPCに向かい、ホームページに載せたい内容をAIへの指示として文章で書いている様子

近年は、Claude CodeやCodexのような、プログラムを書けるAIを使って、ホームページを作る方法も選べるようになりました。日本語で「会社案内のホームページを作って」と指示すると、HTMLやCSS(ページの構造と見た目を書くプログラム)を、AIが書いてくれます。この章では、仕組み、公開先の選び方、Claude Codeを使う流れ、確認するときの注意点を説明します。

静的サイトという考え方

AIやコードで作るホームページは、多くの場合「静的サイト」と呼ばれる形になります。静的サイトは、できあがったHTMLファイルや画像を、そのままサーバーに置いて表示する仕組みです。WordPressのように、見る人がページを開くたびにデータベースから文章を取り出して組み立てる仕組みとは異なり、構造が単純で、動作が速くなりやすく、管理する部品も少なくて済みます。

一方で、静的サイトにはできないことや、工夫が必要なことがあります。

項目静的サイトでの扱い
問い合わせフォームフォームだけでは、送信された内容を受け取れない。外部のフォームサービスなどを組み合わせる
文章の更新ファイルを書き換えて、公開し直す。WordPressのような管理画面はない。AIに「この文章をこう直して」と頼む方法もある
お知らせやブログ記事ごとにページを追加する。数が増えると手間がかかるため、仕組みを工夫するか、CMSを組み合わせる
予約・会員・通販静的サイトだけでは作れない。外部のサービスを組み込むか、別の仕組みが必要になる

会社案内、サービス紹介、会社概要、問い合わせへの導線という構成のホームページには、静的サイトで十分なことが多くあります。

公開先の選び方

できあがった静的サイトは、どこかに置いて公開する必要があります。無料で使える公開先もありますが、無料のサービスには、商用利用に制限があるものがあります。会社のホームページに使う前に、規約を確かめることが大切です。

公開先無料プランの内容(公式の記載)会社のホームページとして使うときの注意
Cloudflare Pages無料プランでは、月500回のビルド、1サイトあたり20,000ファイル、1ファイル25MiBまで、1プロジェクトあたり100件のカスタムドメイン無料プランの上限を超えない範囲なら利用できる。商用利用の可否は、規約で確認する
GitHub Pages公開サイトは1GB以下、月100GBの帯域の目安があるオンラインビジネスやeコマースなど、商取引を主な目的とするサイトへの利用は、認められていないと公式に書かれている
Vercel(Hobbyプラン)無料。個人のプロジェクト向け「非商用の個人利用のみ」に限られると、公式の説明に書かれている。商用で使う場合は、有料のProプランなどが選択肢になる
レンタルサーバー月額の費用がかかるHTMLファイルを置くだけの使い方もできる。契約先の規約で、商用利用が可能かを確認する

Cloudflare Pagesの公式ページでは、静的なHTMLサイトの公開手順として、Gitのリポジトリ(ファイルの履歴を管理する場所)と連携する方法が説明されています。リポジトリにファイルを送ると、自動でサイトが公開され、更新のたびに自動で反映されます。仕組みに慣れていない人にとっては、このGitの扱いが最初の壁になります。AIに手順を聞きながら進めるか、レンタルサーバーに、ファイルを直接アップロードする方法を選ぶのも現実的です。

無料の公開先は、商用利用の条件を確かめる

VercelのHobbyプランは、公式ドキュメントで非商用の個人利用に限定されています。GitHub Pagesも、商取引を主な目的とするサイトには使えません。会社のホームページを無料で公開できると思って作り込んだあとに、規約に反していたと分かると、公開先を移すやり直しが発生します。作り始める前に、公開先の規約と、料金プランの条件を確認しましょう。

Claude Codeで作る流れ

Claude Codeは、Anthropic社が提供する、コードを書くAIです。公式のドキュメントでは、ターミナル、VS Code、デスクトップアプリ、Webブラウザのいずれからも使えるとされています。デスクトップアプリは、Claudeのアプリを開いて「Code」のタブから使え、Claude Codeを別にインストールする必要はありません。ただし、有料のプランが必要です。

料金は、公式ページで確認できる範囲では、Proプランが月20ドル(年払いの場合は月17ドル相当)で、Claude Codeが含まれます。無料のFreeプランには、Claude Codeは含まれません。使える量には上限があります。長い作業を頻繁に任せる場合は、上位のプランが必要になることがあります。上限の内容や料金は変わるため、契約の前に公式ページを確認してください。

ホームページを作る流れは、次のとおりです。

  1. 作業用のフォルダを作るパソコンに、このホームページ専用のフォルダを作ります。その中に、用意した原稿のファイルと、写真、ロゴを入れます。
  2. 目的と条件を書いた指示書を置く誰に何を伝えるホームページか、使ってはいけない表現、会社名や住所など、毎回伝える内容をまとめたファイル(CLAUDE.mdなど)をフォルダに置きます。Claude Codeは、このファイルを作業の開始時に読み込みます。
  3. 作ってほしい内容を伝えるページの数と名前、載せる内容、デザインの雰囲気、守ってほしい条件を、文章で伝えます。
  4. 方針を確認するAIが、どんなファイル構成で作るかを示します。意図と違う場合は、この段階で直してもらいます。
  5. ブラウザで表示を確認するできあがったページを、パソコンのブラウザで開き、見た目や文章を確かめます。
  6. 直したいところを伝える「トップページの見出しを短く」「問い合わせのボタンを大きく」のように、具体的に頼みます。
  7. 公開先にアップロードする公開先の手順に従って、ファイルを公開します。独自ドメインを結びつけて、HTTPSで開けることを確認します。

指示の書き方の例

AIには、曖昧な指示より、条件がそろった指示のほうが、思った結果が得られやすくなります。指示の例を紹介します。

山口県内の製造業向けに、金属部品の加工を行う会社のホームページを作ってください。
・目的:新しい取引先からの問い合わせを増やす
・ページ:トップ、事業内容、設備一覧、会社概要、問い合わせ(5ページ)
・文章は、フォルダの「原稿.txt」の内容を使い、書いていないことは追加しない
・実績や数字は、原稿にあるものだけを使う
・色は紺色と白を基本にし、強調の色は1色まで
・スマホでも読みやすく表示する
・問い合わせボタンは、全ページの上部と下部に置く
・完成したら、ブラウザで開いて確認できる状態にする

この例のポイントは、「書いていないことは追加しない」「実績や数字は、原稿にあるものだけを使う」と明記していることです。AIは、文章を自然に仕上げようとして、事実と違う内容や、存在しない実績を書き足してしまうことがあります。ホームページに載る情報は、会社としての約束になるため、最初に歯止めをかけておきます。

あわせて読みたいClaude Codeでホームページを作る方法|手順・公開・注意点を解説Claude Codeでホームページを作る手順を、準備から公開まで解説します。デスクトップアプリとターミナルの選び方、計画の立て方、見た目の確かめ方、無料の公開先の利用条件、公開前の確認、自分で作るか頼むかの目安を、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

AIが作ったファイルの中身を、少しだけ知っておく

AIが作ったホームページのフォルダを開くと、見慣れないファイルがいくつも並んでいます。細かい中身まで理解する必要はありませんが、役割だけを知っておくと、確認や更新で迷いにくくなります。

ファイルの種類役割こんなときに触る
HTMLファイル(.html)ページの文章と構造が書かれたファイル。ページごとに1つ作られることが多い文章や見出しを直すとき
CSSファイル(.css)色、文字の大きさ、余白など、見た目を決めるファイル色や文字の大きさを変えるとき
画像ファイル(.jpg、.png など)ページで使う写真やロゴ写真を差し替えるとき
指示書(CLAUDE.mdなど)AIに毎回伝える、作業の決まりごと表現や作り方のルールを変えたいとき

写真の差し替えのように、単純な更新なら、画像ファイルを同じ名前で入れ替えるだけで済むこともあります。ファイルをどう触ればよいか分からないときは、AIに「このページの写真を差し替えたいので、手順を教えてください」と聞けば、フォルダの中身に合わせた手順を示してくれます。

作業を始める前に、フォルダ全体を別の場所にコピーして、バックアップを取っておくことも大切です。AIに修正を頼んだあとで、元に戻したくなったときに役立ちます。

小さく作って、直しながら進める

AIに、一度で完成形を作らせようとすると、思った内容と違うものができあがり、直しに時間がかかることがあります。最初は小さい範囲で作り、確認しながら広げていく進め方が、結果的に早く仕上がります。

  1. 最初にトップページだけを作ってもらう全体の雰囲気、文章のトーン、色づかいを確かめます。ここで方向が合っていれば、他のページも同じ方針で作れます。
  2. 気になる点をまとめて伝える直したい点を、1つずつではなく、まとめて伝えると、やりとりの回数が減ります。
  3. 他のページを追加するトップページの方針に合わせて、サービス、会社概要、問い合わせの順に作ってもらいます。
  4. 全ページをまとめて確認するリンクの飛び先、表記のゆれ、スマホでの表示を、通して確かめます。
  5. 公開の前に、文章の事実確認をする数字や固有名詞を、元の原稿と1つずつ突き合わせます。

修正の頼み方と確認の重さ

AIへの修正の依頼は、内容によって、確認にかかる手間が変わります。目安を整理しました。

修正の種類例確認の重さ
文言の差し替え「この見出しを短くして」「電話番号を差し替えて」軽い。差し替えた箇所を見れば足りる
見た目の調整「ボタンを大きく」「余白を広く」やや重い。他のページが崩れていないか確認する
ページの追加「よくある質問のページを増やして」やや重い。メニューやリンクにつながっているか確認する
機能の追加「フォームで添付ファイルを受け取れるように」重い。動作を実際に試し、個人情報の扱いも確認する
全体の作り替え「デザインを全部変えて」重い。全ページを確認し直す必要がある

更新をAIに頼むときの手順

公開したあとの更新も、AIに頼めます。お知らせを1件増やしたいときは、次のように進めます。

  1. 更新したい内容を、文章で用意する日付、見出し、本文を、メモ帳などに書きます。
  2. 該当の作業フォルダを開き、AIに頼む「お知らせのページに、次の内容を追加してください」と伝え、文章を貼り付けます。
  3. ブラウザで内容を確認する追加された内容と、他のページに影響がないかを見ます。
  4. 公開先に反映する公開先の手順に従って、更新したファイルを公開します。

更新のたびに、手順を行える人が社内にいるかが、運用を続けるうえでの鍵になります。担当者が1人だけだと、その人が不在のときに更新が止まります。手順書を作り、2人以上が行える状態にしておくことをおすすめします。

AIに渡す情報の線引き

AIを使ってホームページを作るときは、AIに入力する内容にも注意が必要です。入力した内容が、どう扱われるかは、サービスやプランの設定によって異なります。会社の情報を扱う前に、利用するAIの公式の案内で、データの取り扱いを確認してください。そのうえで、次のように分けておくと安全です。

渡してよい情報渡さない情報
ホームページに載せることを前提にした、会社の紹介文、サービスの説明顧客や取引先の個人情報、連絡先の一覧
公開してよい、住所・電話番号・営業時間社内の未公開の数字、取引条件、原価
掲載の許可を得た、実績や事例の概要契約書、見積書など、社外秘の書類の中身
公開用に整えた、写真とロゴログインのID、パスワード、APIキーなどの認証情報

とくに、サーバーやサービスのログイン情報を、AIへの指示に貼り付けることは避けてください。公開の操作が必要なときは、AIには手順を聞き、実際の入力は自分で行います。

AIが作ったページを確認するポイント

AIが書いたページは、一見きれいに見えても、確かめるべき点があります。自分で確認する項目を整理しました。

確認すること見る場所よくある問題
文章の事実会社名、住所、電話番号、設備、実績、数字書いていない内容が足されている。表記が原稿と変わっている
画像の権利使っている画像の出どころ他のサイトの画像や、利用条件の不明なものを使っている
リンクメニュー、ボタン、電話番号のリンクリンク先がない、別のページに飛ぶ
問い合わせフォーム送信ボタン、届く先のメール見た目だけで、実際には送信されない
スマホ表示実際のスマホで、全ページを確認文字がはみ出す、ボタンが押しにくい
外部との通信読み込んでいる外部のサービスや部品意図しない外部のサービスを読み込んでいる
ページのタイトル・説明文ブラウザのタブの表示、検索結果での表示全ページ同じタイトルになっている

問い合わせフォームは、特に注意が必要です。静的サイトでは、フォームの画面だけが作られていても、送信された内容を受け取る仕組みが別途ないと、実際には何も届かないことがあります。公開の前に、必ず自分でテスト送信を行い、担当者の受信箱に届くことを確かめてください。

AIに作業を任せるとき、顧客の個人情報や、社外に出せない情報を、そのまま入力しないことも大切です。ホームページに載せる原稿には、載せてよい内容だけを入れるようにします。

AIで作る方法の限界

AIを使うと、ページを作る作業は大きく短縮できますが、できないこともあります。

  • 何を伝えるホームページにするかを決めることは、AIが代わりにはできない
  • 公開先やドメインの契約、DNSの設定は、自分で行う必要がある
  • 公開後に、文章や写真を更新する担当者と手順は、自分たちで決める必要がある
  • AIが作った内容の正しさ、権利、安全性は、最終的に自分たちが責任を持つ
  • AIが書いたプログラムの仕組みを、自分たちが理解できていないと、不具合が起きたときに対応しにくい

つまり、AIは「作る作業を速くする道具」です。目的を決めることと、できあがりを確かめることは、これまでと同じく人の仕事です。この2つに時間を使える人にとっては、強い味方になります。

公開前の確認・運用

担当者がスマホとノートPCを並べて、公開前のホームページの表示を見比べている様子

ホームページは、公開した日がスタートです。公開前に確かめておくべきことを済ませ、公開後に続ける作業を決めておくと、作ったあとに止まってしまうことを防げます。この章では、法律に関わる表示、公開前のチェック、検索への登録、運用の進め方を説明します。

法律に関わる表示

ホームページに載せる内容には、法律で求められている表示があります。すべての会社に同じ表示が必要なわけではなく、ホームページで何をしているかによって異なります。ここでは、自分で作るときに関わりやすい2つを取り上げます。

通信販売をする場合の表示(特定商取引法)

ホームページで商品やサービスの申込みを受け付ける、いわゆる通信販売を行う場合は、特定商取引法にもとづいて、広告に一定の事項を表示する必要があります。消費者庁の「特定商取引法ガイド」には、表示が必要な事項が一覧で載っています。主なものを抜き出しました。

表示する事項内容の例
販売価格(役務の対価)、送料商品やサービスの価格。送料がかかるなら、その金額
代金の支払時期、方法前払いか後払いか、クレジットカード・銀行振込などの方法
商品の引渡時期(役務の提供時期)注文から何日以内に届けるか、いつから提供するか
申込みの撤回・解除に関する事項返品の可否と条件、返品の送料の負担
事業者の氏名(名称)、住所、電話番号事業者の情報。法人は、代表者または業務の責任者の氏名も必要
販売価格、送料以外に負担する金銭手数料、設置費用など
特別な販売条件があるとき数量の制限、申込みの期間など
電子メールで広告を送るとき事業者のメールアドレス

消費者庁のページには、これ以外の事項も含め、合計15の項目が挙げられています。対象になるのは、「販売または役務の提供を業として営む者」で、営利の意思をもって反復継続して取引を行っていれば、個人でも対象になります。広告の態様によっては、一部の事項を省略できる場合もありますが、その場合は、請求があれば遅滞なく書面(インターネット通販では電子メールも可)を提供する旨を広告に示し、実際に提供できる体制を整えておく必要があります。

自社のホームページが対象になるか、どこまで表示すればよいかは、取引の内容によって変わります。判断に迷う場合は、消費者庁の特定商取引法ガイドや、経済産業局の窓口に確認してください。

個人情報を扱う場合の表示(個人情報保護法)

問い合わせフォームで、名前やメールアドレス、電話番号を受け取る場合は、個人情報の取り扱いに関するルールが関わります。個人情報保護委員会のQ&Aでは、次の内容が示されています。

  • 個人情報を事業の用に供している事業者は、取り扱う人数が少なくても、個人情報取扱事業者に該当する
  • 利用目的は、できる限り具体的に特定する。「お客様のサービスの向上」のような抽象的な表現では不十分とされている
  • 利用目的の公表は、ホームページへの掲載でも可能。ただし、分かりやすい場所に掲載する必要がある
  • 入力画面で、本人から直接情報を取得する場合は、原則として利用目的を示す。取得の状況から利用目的が明らかな場合は、例外がある

実務では、問い合わせフォームの送信ボタンの近くに、利用目的を書いておき、詳しい内容を「プライバシーポリシー」のページで説明する形が一般的です。たとえば、次のような書き方があります(あくまで例です)。

いただいたお名前、メールアドレス、お電話番号、お問い合わせ内容は、お問い合わせへの回答と、ご依頼いただいた内容に関するご連絡のためにのみ使用します。

個人情報の取り扱いには、ほかにも、保管の方法や、第三者への提供のルールなど、守るべき点があります。詳しくは、個人情報保護委員会の案内を確認してください。判断に迷う場合は、専門家に相談することも検討しましょう。

文章・画像・名前の権利

ホームページに載せる文章、画像、フォント、ロゴ、人物の写真には、それぞれ権利があります。作る人が気をつけたい点を整理します。

対象気をつけること
文章他のサイトの文章を、そのまま、または少し言い換えて載せない。AIが書いた文章でも、既存の文章に似ていないか確かめる
画像・写真自社で撮影したものか、利用条件を確認した素材だけを使う。商用利用が可能か、クレジット表記が必要かを確かめる
人物の写真写っている人に、ホームページに掲載する目的を伝え、同意を得る。社員の退職後の扱いも決めておく
取引先のロゴ・社名掲載の許可を得る。「取引実績」として載せる場合は、先方の了解を取る
フォント利用条件を確かめる。ホームページでの利用に制限があるものもある
地図・外部のサービス各サービスの利用規約に沿った方法で埋め込む

公開前のチェックリスト

公開する前に、次の項目を、実際の画面で確かめてください。公開後に見つかると、見た人の印象を下げるものばかりです。

分類確認すること
内容会社名、住所、電話番号、営業時間、価格に誤りがない。誤字・脱字がない。サービスの内容が、実際と合っている
初期の文言ひな形やテーマの「ここにテキストを入れてください」などの初期文言が残っていない
リンクメニューやボタンのリンクが、正しいページに飛ぶ。電話番号をタップして電話できる
問い合わせフォームから実際に送信し、担当者の受信箱に届く。送信後の完了メッセージが表示される
表示スマホとパソコンの両方で、文字や画像が崩れていない。文字の大きさ、ボタンの押しやすさに問題がない
速さ写真が大きすぎて、ページの表示に時間がかかっていない
安全アドレスが「https」で始まり、「保護されていない通信」と表示されない
検索ページごとに、内容を説明するタイトルと説明文を設定している
法律必要な表示(特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシー)を載せている
権利使っている画像、文章、フォントの利用条件を確認している

確認するときは、自分でパソコンの画面を見るだけでなく、スマホでも開き、できれば、そのホームページを知らない人にも見てもらうと、見落としに気づきやすくなります。社内の別の担当者や、家族に、トップページから問い合わせまで進んでもらい、迷う場所がないかを聞いてみてください。

読みやすさ・使いやすさの確認

内容に誤りがなくても、読みにくいホームページは、最後まで読んでもらえません。次の点を確かめておきます。

観点確認すること
文字の大きさスマホで、拡大しなくても本文が読める大きさになっている
文字と背景の色薄い色の文字や、背景に溶け込む文字がない。屋外の明るい場所でも読める
1行の長さパソコンで、1行が長すぎない。長い文章は、見出しや箇条書きで区切る
ボタン指で押しやすい大きさと間隔になっている。何のボタンか、文字で分かる
画像の代替テキスト画像の内容が、文字でも伝わる。画像が表示されないときや、読み上げの場面でも内容が分かる
メニュー主なページに、どのページからも1〜2回の操作でたどり着ける
戻る動作どのページからでも、トップページに戻れる

画像の代替テキストは、Googleのガイドでも、画像の内容と文脈を説明する分かりやすい言葉を設定するよう勧められています。視覚に頼らずにホームページを読む人にも、検索エンジンにも、画像の意味が伝わります。

検索に見つけてもらうための登録

公開したホームページは、しばらくすると、Googleなどの検索エンジンに見つけてもらえるようになります。ただし、見つけてもらうまでには時間がかかることがあります。Googleの公式ガイドでは、変更が検索結果に反映されるまで、数時間から数か月かかる場合があり、一般的には、数週間待ってから効果を確認することが勧められています。

Search Consoleに登録する

Google Search Consoleは、Googleが無料で提供しているサービスです。登録すると、Googleが自社のホームページをどう認識しているか、どんな検索のときに表示されたか、インデックスの登録に問題がないかを確認できます。ドメインの所有権の確認を済ませたあとに、サイトマップ(ホームページ内のページの一覧)を送信すると、Googleがページを見つけやすくなります。

公開直後は、Googleの検索窓に「site:自社のドメイン」と入力して検索し、ページが表示されるかを確かめる方法も案内されています。何も出てこない場合は、公開から少し時間をおいて、もう一度確認します。

ページごとの設定

Googleのガイドが推奨している、基本的な設定は次のとおりです。

  • タイトル:ページごとに異なる、内容を簡潔に説明するタイトルを付ける。全ページ同じにしない
  • 説明文(メタディスクリプション):ページ固有の内容を、1〜2文で簡潔にまとめる
  • 見出し:長い文章を整理し、見通しをよくするために使う。見出しの数に、決まりはない
  • 画像の代替テキスト(alt):画像の内容と、周りの文脈を説明する、分かりやすい言葉を設定する
  • リンクの文字:リンク先の内容が分かる、具体的な文字にする。「こちら」だけにしない

同じガイドには、重要でないことも書かれています。メタキーワード(ページに設定するキーワードの一覧)は、Google検索では使われません。キーワードを不自然に詰め込むことは、スパムのポリシー違反になります。文章の量だけを調整しても、順位は上がりません。必要なのは、独自で、読みやすく、利用者にとって役に立つ内容を、最新の状態に保つことだと説明されています。

Googleビジネスプロフィール

店舗や事務所を構えて、お客様と対面でサービスを提供している事業の場合は、Googleビジネスプロフィールの登録も検討してください。Googleマップと検索に表示される自社の情報(営業時間、電話番号、ウェブサイト、対応地域など)を、無料で管理できます。ただし、公式のヘルプでは、対象は営業時間中に顧客と対面でサービスを提供する店舗などで、オンラインのみで営業し、来店もなく顧客を訪問もしない事業は対象外とされています。自社が対象かどうかは、公式ヘルプで確かめてください。

公開後の最初の1か月にやること

公開した直後は、確認する項目が多く、その後の運用の土台を作る時期です。時期ごとの作業を、表にまとめました。

時期やること
公開した当日別のスマホやパソコン、ログインしていないブラウザで開き、表示を確認する。問い合わせフォームのテスト送信を行う
公開の翌日までSearch Consoleに登録し、サイトマップを送信する。Googleビジネスプロフィールの対象なら、ウェブサイトの欄を更新する
1週間後「site:自社のドメイン」で検索し、ページが登録されているかを確かめる。社内外の人に見てもらい、感想を集める
2週間後集めた感想をもとに、分かりにくい説明や、誤字を直す。名刺、メール署名、取引先への案内に、アドレスを載せる
1か月後Search Consoleで、表示された検索の言葉を確認する。問い合わせの件数と内容を振り返り、次に直すページを決める

公開直後は、検索にまだ表示されないことも少なくありません。検索の反映には、数週間ほどかかることがあると、Googleのガイドに書かれています。最初の1か月は、検索からの流入に期待しすぎず、名刺やメールの署名、取引先への案内など、直接伝えられる場所にアドレスを載せて、見てもらう機会を作ることが大切です。

公開後の運用カレンダー

ホームページを続けるために、頻度ごとの作業を決めておくと、担当者が替わっても引き継ぎやすくなります。

頻度やること使う道具
随時営業日、価格、担当者、設備などの情報が変わったら、すぐ直す管理画面、作成サービス
月に1回お知らせ・事例の追加、問い合わせ件数の確認、検索された言葉の確認、リンク切れの確認Search Console、問い合わせの記録
四半期に1回全ページの内容が、実際の事業と合っているかの見直し、写真の入れ替えページの一覧
年に1回ドメイン・サーバー・作成サービスの契約更新の確認、プランの見直し、料金の確認契約の一覧
WordPressの場合は常時更新通知の確認、更新前のバックアップ、更新後の動作確認管理画面、バックアップ

更新を続けるコツ

ホームページが止まる理由の多くは、更新の担当者と手順が決まっていないことです。続けやすくするために、次のような工夫があります。

  • 更新の担当者を、1人ではなく、少なくとも2人にする
  • 更新の手順を、短いメモに残す。ログイン方法、画像のサイズ、文章の書き方を含める
  • 仕事が終わるたびに、写真を数枚撮っておく習慣をつける
  • お客様から聞かれた質問を、そのつど、メモしておく。よくある質問のページの材料になる
  • 更新のたびに大きな記事を書こうとせず、短いお知らせで十分とする
  • 更新できなかった月があっても、やめない。次の月に、できる範囲で再開する

問い合わせが来ないときは、まず「経路」を確かめる

問い合わせが来ない場合は、作り直す前に、確かめることがあります。トップページから問い合わせフォームまで、迷わず進めるか。フォームの送信は、実際に成功しているか。届いた問い合わせを、見落としていないか。迷惑メールフォルダに入っていないか。ここに原因がある場合があります。

問い合わせへの返信を決めておく

問い合わせが来たあとの対応も、ホームページの印象を左右します。公開の前に、次の点を決めておきます。

  • 問い合わせを確認する担当者と、代わりの担当者
  • 確認する頻度(平日は毎日、など)
  • 返信までの目安(「2営業日以内」など)。ホームページに書いた目安は守る
  • 返信の文面のひな形。見積もりの相談、資料請求、営業の売り込みなど、種類ごとに用意しておく
  • 問い合わせの記録の取り方(日付、相手、内容、対応、結果)

返信までに時間がかかると、問い合わせた人は、他の会社にも同じ内容を送っていることがあります。早く、短くても丁寧に返すことが、成約につながる最初の一歩になります。

3か月ごとに見直す観点

四半期に1度は、ホームページ全体を見直す時間を取ります。次の観点で確認すると、古くなった情報や、改善できる点が見つかります。

  • 会社の情報(住所、電話番号、担当者名、営業時間)が、最新になっているか
  • サービスの内容や料金の目安が、実際と合っているか
  • 終了した募集、過ぎたイベントのお知らせが、残っていないか
  • 問い合わせの多いページと、ほとんど見られていないページはどこか
  • 問い合わせの内容から、ホームページに足したほうがよい説明はないか
  • リンク切れ、画像の表示崩れがないか

見直しの結果は、メモに残しておきましょう。次に担当者が替わったときも、何を直し、何を見送ったかが分かります。

自分で続けるのが難しくなったとき

自分で作ったホームページでも、事業が成長したり、担当者が替わったりして、続けるのが難しくなることがあります。そのような場合は、全部を作り直さなくても、一部だけを外に頼む方法があります。

困っていること頼める範囲の例
何を載せるべきか分からない構成と原稿の相談だけを頼む
見た目が整わないデザインの調整だけを頼む
更新や安全対策に手が回らない保守だけを頼む
機能が足りない機能の追加だけを頼む
検索で見つけてもらえないページの見直しや、記事の追加を相談する

依頼先の選び方と、相談前に準備しておくことは、別の記事で詳しく解説しています。作成サービスで作ったホームページは、別のサービスにそのまま移せないことが多いため、頼む前に、使っているサービスの名前と、原稿・写真の保存場所を、整理しておくとスムーズです。

あわせて読みたいホームページ制作会社の選び方|比べる8つのポイントと契約前の確認事項ホームページ制作会社の選び方を、依頼前に決めること、依頼先の種類と向き不向き、比べる8つのポイント、見積もり・提案書の見方、契約前に確認したい著作権・ドメイン・保守の条件、依頼から公開までの流れ、よくある失敗の順に解説します。初めて制作会社を選ぶ中小企業の担当者向けです。

自分で作るか、頼むかは、一度決めたら変えられないものではありません。まずは自分で作って始め、問い合わせが増えてきた段階で、必要な部分だけを外に頼むという進め方も現実的です。

よくある質問

ホームページを自分で作るのに、プログラミングの知識は必要ですか?

作成サービスを使う場合は、プログラミングの知識は必要ありません。ひな形を選んで、文章と写真を入れ替えていく操作で作れます。WordPressは、管理画面の操作だけで作れますが、サーバーの設定や更新、バックアップの知識が必要です。AIにページを書いてもらう方法では、プログラムを自分で書く必要はありませんが、できあがりを確かめる力が必要になります。

完全に無料でホームページを作れますか?

STUDIOやJimdoには無料プランがあり、費用をかけずに作り始められます。ただし、独自ドメインを使うには、ドメインの取得費用や、有料プランが必要になることが多くあります。無料のままでも公開はできますが、会社のホームページとして使うなら、独自ドメインを用意しておくのが一般的です。

作成サービスとWordPressは、どちらがよいですか?

公開後の更新を、自分たちで続けられるかで選ぶと決めやすくなります。ページ数が少なく、更新も多くない場合は、運用の手間が小さい作成サービスが向いています。お知らせやコラムを増やしていきたい、機能を追加したいという場合は、WordPressが向いていますが、更新とバックアップを自分たちで行う必要があります。

自分で作る場合、費用は最低いくらかかりますか?

方法によって異なります。公式ページで確認できた範囲では、作成サービスのSTUDIOは無料プランから始められ、Miniプランは月額590円(年払い)です。レンタルサーバーは、エックスサーバーのスタンダードプランが36か月契約で月990円(キャンペーン中は月693円)です。ドメイン代は別にかかる場合があります。料金は変わるため、契約の前に公式ページで確認してください。

作るのに、どれくらいの期間がかかりますか?

一律には言えません。かかる期間は、ページ数と、原稿・写真の準備の進み具合で大きく変わります。多くの場合、道具の操作よりも、載せる内容を決めて文章にする作業に時間がかかります。公開したい時期が決まっているなら、その日から逆算して、原稿づくりの期限を先に決めておくと進めやすくなります。

独自ドメインは、必ず取得する必要がありますか?

必須ではありません。ただし、独自ドメインを使うと、ホームページのアドレスと、メールのアドレスを、自社の名前で統一できます。あとから別のドメインに変えると、アドレスが変わるため、名刺や取引先への案内も更新が必要になります。長く使う予定なら、最初に取得しておくことをおすすめします。

作成サービスで作ったホームページを、あとでWordPressなどに移せますか?

作成サービスで作ったページは、そのまま別のサービスやサーバーに移せないことが多くあります。多くの場合は、原稿と写真を使って、新しく作り直す形になります。乗り換えの可能性があるなら、原稿と写真を、手元のパソコンにも保存しておきましょう。

AIで作ったホームページを、そのまま公開しても大丈夫ですか?

そのまま公開するのは、おすすめしません。AIが作った文章には、事実と違う内容や、実際にはない実績が含まれることがあります。画像の権利や、問い合わせフォームが実際に届くかも、自分で確かめる必要があります。公開の前に、会社名、住所、数字、リンク、フォームの動作を、1つずつ確認してください。

個人事業主でも、特定商取引法の表記は必要ですか?

ホームページで商品やサービスの申込みを受け付ける通信販売を行う場合は、個人でも対象になります。消費者庁の特定商取引法ガイドでは、営利の意思をもって反復継続して取引を行っていれば、個人でも「販売業者または役務提供事業者」に当たると説明されています。会社紹介と問い合わせの受付だけのホームページが対象になるかは、取引の内容によって変わるため、ガイドや窓口で確認してください。

公開したのに、検索しても出てきません。

公開してから検索結果に反映されるまでには、時間がかかることがあります。Googleの公式ガイドでは、数時間から数か月かかる場合があり、一般的には数週間待つことが勧められています。まず、Googleで「site:自社のドメイン」と検索して、ページが登録されているかを確かめましょう。Search Consoleに登録し、サイトマップを送信しておくと、見つけてもらいやすくなります。

スマホだけで、ホームページを作れますか?

サービスによって異なります。スマホから編集できるかは、各サービスの公式ページで確認してください。ただし、長い文章の入力や、写真の整理、全ページの確認は、画面が大きいパソコンのほうが作業しやすくなります。公開後は、スマホで見る人が多いため、できあがりは必ずスマホでも確認してください。

持続化補助金で、自分で作るホームページの費用は対象になりますか?

自分で作る場合に、作成サービスの利用料やドメイン代などが対象になるかは、今回確認した公募要領の範囲では分かりませんでした。ウェブサイト関連費は、単独での申請ができず、上限は30万円(税込)で、交付決定前の契約・支払いは対象外とされています。自分で作る場合の扱いは、申請前に、商工会・商工会議所に確認してください。

自分で作る場合と、制作会社に頼む場合で、費用はどれくらい違いますか?

制作会社の費用は、ページ数や内容、含まれる作業によって大きく変わるため、一律の金額は示せません。自分で作る場合は、外に払う費用は抑えやすい一方で、原稿づくり、写真撮影、設定、公開後の更新に、担当者の時間がかかります。担当者の時間を、他の業務に使ったときの価値も含めて、比べてみてください。

途中で、制作会社に切り替えることはできますか?

できます。自分で作った原稿、写真、ドメインの情報、これまでの問い合わせの内容などを整理しておけば、制作会社に相談しやすくなります。構成だけ、デザインだけ、保守だけといった、部分的な依頼も選べます。

まとめ

この記事のまとめ

  • 自分で作る方法は、作成サービス、WordPress、HTML・CSSを書く、AIに書いてもらう、の4つ。公開後の更新を続けられるかで選ぶ
  • どの方法でも、目的・見てほしい相手・ページ構成・原稿・写真は、先に自分で決める。時間がかかるのはこの作業
  • 独自ドメインは、自社名義で取得し、更新の通知が届く共有のアドレスを設定する。アドレスは「https」で公開する
  • WordPressは、更新とバックアップ(データベースとファイルの両方)を、自分たちで続ける必要がある
  • 無料の公開先には、商用利用に制限があるものがある。VercelのHobbyプランは非商用の個人利用のみ、GitHub Pagesは商取引が主な目的のサイトに使えない
  • 公開前に、法律に関わる表示、フォームの動作、スマホ表示を確かめる。公開後は、Search Consoleで検索の状況を見て、月に1回は更新する

ホームページは、自分で作ることも、一部だけを外に頼むことも、段階的に進めることもできます。まずは、目的と見てほしい相手を決め、トップページの原稿を書いてみるところから始めてみてください。

INTERCREATE JAPANでは、ホームページの制作から、公開後の更新・保守までをお手伝いしています。自分で作る途中で迷ったときに、構成の相談だけ、保守だけといった部分的なご相談も可能です。進め方に迷ったら、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典