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LLMO対策の費用相場は?外注の料金の内訳と、見積りで聞くべき質問を解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.18

この記事でわかること

  • LLMO対策の費用相場(2026年の調査と、公開料金95件の集計)
  • 費用の内訳:診断・計測・技術の設定・記事・外部での言及
  • 契約の形と、最低契約期間の傾向
  • 自社でやる場合にかかる道具と作業時間
  • 見積りで聞くべき15の質問
  • 見積書で気をつけたい点と、予算別の進め方
目次
  1. LLMO対策の費用相場
  2. 外注している企業への調査(2026年7月)
  3. 公式サイトに出ている料金の集計(2026年10月)
  4. 2つの数字の読み方
  5. 記事によって相場の数字が違う理由
  6. 費用の内訳
  7. どこに費用がかかりやすいか
  8. 3社の見積りを並べて比べる例
  9. 納品物の中身で比べる
  10. 外部での言及は、何にお金がかかるのか
  11. 記事の費用の考え方
  12. 公開したあとの更新の費用も見ておく
  13. 契約の形
  14. 最低契約期間を確かめる
  15. 成果報酬は「何が成果か」で判断する
  16. SEOとまとめて頼むか、分けて頼むか
  17. 頼む先の種類と、得意なこと
  18. 自社でやる場合にかかるもの
  19. 無料で使える道具
  20. 作業時間の見積り方
  21. 診断を頼む前に、自分で確かめられること
  22. 外に頼む金額と比べる
  23. 社内でやること・外に頼むことの分け方
  24. 見積りで聞くべき質問
  25. 対象と計測について
  26. 作業の中身について
  27. 契約と費用について
  28. 答え方で分かること
  29. 見積りの依頼文の例
  30. 見積書で気をつけたいこと
  31. AIの回答への表示を言い切っている
  32. llms.txtの設置に大きな金額が付いている
  33. 大量の記事を自動で作って公開する
  34. 費用をかけなくてよいもの
  35. 営業の電話やメールで提案されたとき
  36. そのほか確かめたい項目
  37. 契約書で確かめる項目
  38. 予算別の進め方
  39. 3か月で土台を整える場合の進め方
  40. 費用に見合っているかの確かめ方
  41. 社内で予算を通すときの説明
  42. 発注までの手順
  43. 契約したら、最初の1か月でそろえるもの
  44. よくある質問
  45. まとめ

「LLMO対策を月50万円で提案された。高いのか安いのか分からない」
「3社から見積りを取ったら、金額も作業の中身もばらばらで比べられない」
LLMO対策を外に頼もうとすると、多くの担当者がこの壁にぶつかります。

LLMO対策は新しい仕事のため、料金を公開していない会社も多く、同じ「LLMO対策」でも含まれる作業が会社ごとに大きく違います。
相場の数字だけを見ても、出てきた見積りが妥当かどうかは判断できません。

この記事では、出どころがはっきりしている2つの数字(2026年7月の企業調査と、2026年10月時点の公開料金95件の集計)をもとに相場を整理し、何にお金を払うのか、自社でやるとどれくらいかかるのか、見積りで何を聞けばよいのかまでを具体的にまとめます。
LLMO対策そのものの中身は、別の記事で詳しく解説しています。

LLMO対策の費用相場

複数社の見積書を机に並べ、ノートPCの表に金額を書き写して比べる担当者

LLMO対策の相場について、調べ方と時期がはっきりしているのは、次の2つです。
ひとつは実際に外注している企業に聞いた調査、もうひとつは各社が公式サイトに出している料金を集めたものです。
見ている対象が違うので、両方を並べて読むと相場の幅がつかめます。

外注している企業への調査(2026年7月)

株式会社PRIZMAは、2026年7月23日〜27日に、LLMO対策を外注している企業の担当者418人にインターネットで調査し、結果を公表しています。
対象は、従業員30人以上・年商5億円以上の企業です。

項目結果
実際に毎月払っている総額(多い順)月40万円程度 18.4%、月50万円程度 17.2%、月30万円程度 15.1%。この3つで過半数
想定していた予算で最も多かったもの月30万円程度 18.7%
年商5億〜10億円未満の企業月10万〜30万円が中心
年商100億円以上の企業月100万円以上が20.9%で最多
頼み方特定の施策だけを頼む「特化型」65.8%、まとめて任せる「フルサポート型」34.2%

施策ごとの月額の平均は、次のように出ています。
どの施策も平均で月37万〜39万円ほどで、施策による差は小さい結果でした。

施策月額の平均
今あるページの書き直し(リライト)約39.3万円
複数の施策を組み合わせた対策約38.3万円
構造化データの実装約38.1万円
AIでの引用状況の定点観測約37.8万円
一次情報・事実をまとめたコンテンツづくり約37.8万円
最初のLLMO・AIO診断約37.7万円
第三者のサイトやメディアでの言及を増やす約36.9万円

公式サイトに出ている料金の集計(2026年10月)

AI検索の診断サービスを運営するステラジェント株式会社の「AI検索ドック」は、各社の公式サイトやプレスリリースに出ている料金を2026年10月6日時点で確かめ、95件を集計しています。
数字は各社の一番安いプランの料金で、税込と税抜が混ざっています。

種類公開していた数いちばん安い真ん中の値(中央値)いちばん高い
計測ツール(国内・月額)10件5,990円39,900円100,000円
計測ツール(海外・月額)5件29ドル95ドル300ドル
診断・調査(1回)18件10,000円150,000円900,000円
継続の対策支援(月額)27件(ほかに非公開11件)10,000円225,000円700,000円
期間を決めた支援(1回)6件100,000円300,000円900,000円
記事作成(1本)5件10,000円33,000円80,000円

同じ集計では、主な対策支援の会社10社のうち5社が料金を公開していなかったこと、継続の支援で料金を公開している27社のうち11社が最低6か月の契約を明記していたことも分かっています。

2つの数字の読み方

2つの数字を並べると、次のことが分かります。

  • 外注している企業が実際に払っている額は、月30万〜50万円が中心。ただし調査の対象は従業員30人以上・年商5億円以上の企業で、年商5億〜10億円の層では月10万〜30万円が中心
  • 公開されている継続の支援の「入口の料金」は、真ん中が月22.5万円。最低プランの料金なので、実際の契約では作業を足して上がることが多い
  • 診断だけなら1回15万円前後が真ん中。ただし1万円から90万円まで幅が大きく、中身の差も大きい
  • 計測ツールだけなら月4万円前後から使える

従業員が数人〜数十人の会社が外注を考える場合、月30万〜50万円の数字をそのまま当てはめる必要はありません。
このあと説明する内訳を見て、自社に必要な作業だけを選べば、金額は大きく変わります。
受け取った見積りがこの範囲から大きく外れている場合も、高い・安いを決める前に、内訳で中身を確かめてください。
高い見積りには記事やページの改修が多く入っている、安い見積りは記録と報告だけ、ということがあります。

なお、「AI検索ドック」の集計は診断サービスを売る会社によるもので、PRIZMAの調査も公表元による集計です。
どちらも、相場の目安として使い、最終的には自社が受け取った見積りの中身で判断します。

記事によって相場の数字が違う理由

「LLMO対策 費用」で調べると、記事ごとに「月10万円から」「月50万円から」と、相場の数字がかなり違います。
違いが出る理由は、主に次の4つです。

  • 入口の料金か、実際の支払いか:公式サイトに出ているのは一番安いプランの料金で、実際の契約では作業を足して上がることが多い
  • 何が含まれているか:記録と報告だけなのか、記事づくりやページの改修まで入っているのかで、金額は数倍変わる
  • どの規模の会社の話か:PRIZMAの調査でも、年商によって中心の価格帯が大きく違う
  • 税込か税抜か:公開料金は会社によって表示が違う。比べるときはそろえる

出どころが書かれていない相場の数字は、その記事を書いた会社の料金表であることもあります。
数字を見るときは、だれが、いつ、何を対象に集めた数字なのかを確かめる習慣をつけておきましょう。

あわせて読みたいLLMO対策とは?AI検索に自社が出るための設定例・確かめ方・やることを解説LLMO(大規模言語モデル最適化)は、ChatGPTやGoogleのAI Overviewなど、AIの回答に自社の情報が正しく使われるようにする取り組みです。公式が言っていること、robots.txtでAIのクローラーを許可・拒否する書き方、構造化データやllms.txtの例、AIの回答に自社が出ているかを毎月確かめる手順までをまとめました。

費用の内訳

見積書の項目に一つずつ印を付けながら、作業の中身をメモに書き出す担当者

LLMO対策の見積りが比べにくいのは、同じ言葉の中に、まったく違う作業が入っているからです。
まずは「何にお金を払うのか」を作業の単位に分けておきます。
受け取った見積りを、この表の行に当てはめていくと、会社ごとの違いが見えてきます。

作業中身受け取るもの頻度
① 診断・調査決まった質問をAIに聞き、自社や競合が回答に出ているか、どのサイトが引用されているかを調べる。サイトの設定も確かめる診断のレポート、質問の一覧、改善の優先順位最初に1回。半年ごとなど
② 技術の設定robots.txtやCDNでAIのクローラーを止めていないか確かめて直す。構造化データを入れる。サイトマップの送信など直した内容の一覧、設定したファイル最初に1回。以後は必要なとき
③ 今あるページの書き直し会社概要・サービス・料金のページを、答えが先にあり、数字と条件がそろった書き方に直す書き直した原稿、反映済みのページ月に数ページ
④ 新しい記事・ページお客さんがAIに聞きそうな質問に答える記事やページを作る記事の原稿、公開したページ月に数本
⑤ 外部での言及業界のサイト、地域のポータル、メディアなど、ほかのサイトに自社の正しい情報を載せてもらう。情報の表記をそろえる掲載先の一覧、直した表記の一覧随時
⑥ 定点観測・報告毎月同じ質問をAIに聞き、結果を記録して前の月と比べる月次のレポート、記録のデータ毎月
⑦ 打ち合わせ・助言結果の説明、次にやることの相談、社内の担当者への助言議事録、次の月の計画毎月
⑧ 計測ツールAIの回答を自動で集めるツールの利用料ツールのアカウント、画面毎月

どこに費用がかかりやすいか

作業の量で見ると、費用の大部分は③④の「ページを書く・直す」と、⑥の「毎月の記録」に入ります。
②の技術の設定は、サイトがふつうに作られていれば、作業そのものは数時間で終わることが多い作業です。
見積りの中で②に大きな金額が付いている場合は、何をどこまでやるのかを具体的に聞いてみましょう。

⑥の定点観測は、質問の数と聞くAIの数、1問あたり何回聞くかで作業量が決まります。
たとえば30問を3つのAIに10回ずつ聞くと、900回分の回答になります。
「AI検索ドック」の記事では、この900回答の診断を30万円(税抜)とした場合、1回答あたり約333円になる、という計算が紹介されています。
見積りの金額を「質問数×AIの数×回数」で割ってみると、会社ごとの違いを比べやすくなります。

「LLMO対策一式」は分けてもらう

見積書に「LLMO対策一式 月額40万円」としか書かれていない場合は、上の表の①〜⑧のどれが入っていて、それぞれ何本・何問・何時間なのかを書き出してもらいましょう。
分けてもらうと、自社でできる作業を外して金額を下げる相談もしやすくなります。

3社の見積りを並べて比べる例

内訳に分けると、金額だけでは見えなかった違いが分かります。
たとえば、次の3社から見積りを受け取った場合を考えます。

  • A社:「LLMO対策一式」月40万円、最低6か月
  • B社:初期費用30万円(診断と技術の設定)+月25万円、最低6か月
  • C社:記録と報告だけで月15万円、1か月ごとに解約できる。記事は必要なときに1本4万円

この3社に作業の中身を聞き、内訳の表に当てはめると、次のようになります。

A社B社C社
毎月の記録30問×4か所×1回=120回答50問×6か所×3回=900回答20問×5か所×2回=200回答
技術の設定含む(最初の月)初期費用に含む含まない(助言のみ)
ページの書き直し月2ページ月1ページ含まない
新しい記事月2本含まない1本4万円で別に頼める
打ち合わせ月1回月1回報告書のみ
6か月の総額240万円180万円(30万+25万×6)90万円(記事を月2本足すと138万円)

月額だけを見るとC社が安く見えますが、記事を月2本足すと6か月で138万円になります。
B社は記録の量がいちばん多い一方で、記事は含まれていません。
A社は記録の量が少ないかわりに、書く作業がまとめて入っています。

どれが良いかは、社内で何ができるかで決まります。
文章を書ける人が社内にいて、記録と分析だけがほしいならB社かC社、書く人手がないならA社かC社に記事を足す形、という選び方になります。
このように、見積りは「自社に足りない作業」に当てはめて比べると、判断を誤りにくくなります。

実際に比べるときは、次の列を持つ表をExcelやスプレッドシートで作り、受け取った見積りを1社1行で書き込んでいくと便利です。

列書く内容
初期費用・月額税込・税抜をそろえて書く
最低契約期間・6か月の総額初期費用+月額×6
記録の量質問数×AIの数×1問あたりの回数
1回答あたりの金額記録にかかる金額÷記録の量(記録の金額が分かれている場合)
書き直し・記事月のページ数と本数。1本あたりの金額
技術の設定実装までするか、提案だけか
受け取れるもの質問リスト、記録のデータ、記事の権利
解約の条件申し出の時期、途中解約の費用

納品物の中身で比べる

同じ「診断」「月次の報告」でも、受け取るものの中身は会社によって大きく違います。
「AI検索ドック」の集計でも、料金を公開している診断18件のうち、質問の数や聞く回数を書いていたのは4件だけでした。
見積りの段階で、レポートの見本を見せてもらい、次の項目が入っているかを確かめましょう。

診断のレポートに入っていてほしいもの月次の報告に入っていてほしいもの
使った質問の一覧(質問文そのもの)その月に聞いた質問と、AIごとの結果
聞いたAIと、聞いた条件(回数・ログインの有無)前の月と比べて、自社名が出た割合の変化
AIごとの回答の保存(画面やテキスト)引用された自社のページの一覧
自社名が出た割合と、引用された自社のページ一緒に出た競合と、引用された他社のサイト
一緒に出た競合と、引用元になったサイトの一覧自社について誤って答えていた内容
自社について誤って答えている内容その月にやった作業(直したページ・書いた記事・変えた設定)
robots.txt・CDN・構造化データの確認結果AIから来たアクセスの数(Googleアナリティクス・Bing)
優先順位つきの改善案(どのページを、どう直すか)次の月にやること

質問文そのものと、回答の保存が入っていないレポートは、あとで自分で確かめ直すことができません。
特に診断は、その後の改善の出発点になるので、元のデータまで受け取れるかを確かめておきましょう。

外部での言及は、何にお金がかかるのか

⑤の外部での言及は、内訳の中でいちばん中身が見えにくい作業です。
AIは、自社のサイトだけでなく、ほかのサイトに書かれた情報もあわせて答えに使います。
そのため、ほかのサイトに自社の正しい情報が載っていることには意味があります。
ただ、何をするのかによって、費用のかかり方も、問題のなさも大きく違います。

やり方中身費用のかかり方
表記をそろえるGoogleビジネスプロフィール、ポータルサイト、求人サイトなどの社名・住所・電話番号・事業内容を、サイトとそろえる作業の時間だけ。社内でもできる
会員・取引先のページ業界団体や商工会議所の会員紹介、取引先の導入事例に、正しい情報を載せてもらう依頼の手間。会費などは本来の加入の目的で判断する
プレスリリース新しいサービスや調査結果を、配信サービスを使って発表する配信サービスの料金と、原稿づくりの費用
取材・寄稿業界紙や地域のメディアに取材してもらう、記事を寄稿する企画と調整の手間。掲載料がかかるものは広告として扱う
お金を払ってリンクや記事を載せる掲載料を払って、自社に有利な記事やリンクを載せてもらう掲載料。検索エンジンのポリシーに反するおそれがあり、勧めない

見積りに「外部での言及」「サイテーション獲得」といった項目があったら、上のどのやり方なのかを聞いてください。
表記をそろえる作業は、社内でもできる作業です。
外に頼むなら、掲載先の一覧と、直した内容の記録を受け取れるようにしておきましょう。

記事の費用の考え方

④の新しい記事は、1本ごとの単価で見積もられることが多い作業です。
「AI検索ドック」の集計では、料金を公開していた5件の記事作成の真ん中の値は1本33,000円でした。
記事の単価は、文字数よりも、次の作業が入っているかで変わります。

  • テーマとキーワードを選ぶ作業
  • 競合の記事や、公式の情報を調べる作業
  • 自社への取材(担当者への聞き取り、写真、数字の提供)
  • 事実の確認と、専門家・担当者による点検
  • CMSへの入稿、画像の用意、構造化データの設定
  • 公開後の書き直し(情報が古くなったときの更新)

Microsoftは、AIの回答に引用されやすくするために、例やデータ、出典で主張を支えることを勧めています。
ほかのサイトにも書いてある一般的な内容では、自社のページを引用する理由がありません。
安い単価で一般的な記事をたくさん作るより、取材と点検の入った、自社にしかない数字や事例を含む記事を少なく作るほうが、LLMO対策としては筋が良いと言えます。

公開したあとの更新の費用も見ておく

見落としやすいのが、公開したあとの更新の費用です。
料金やサービスの内容が変わったのに古い記事が残っていると、AIがその古い情報をもとに答えてしまうことがあります。
記事を作る見積りだけでなく、公開した記事を年に何回見直すのか、見直しは1本いくらなのかも聞いておきましょう。

当社が運営するメディア「AI・Web実務研究所」でも、調べる→構成を作る→書く→点検する→古い情報を更新する、という流れで記事を作り、公開したあとの更新までを一つの作業として回しています。
記事は書いて終わりではなく、更新の手間まで含めて費用を考えると、あとから予算が足りなくなることを防げます。

契約の形

会議室で契約書の条件を読み比べながら、相手の担当者と話す経営者

LLMO対策の契約は、大きく分けて5つの形があります。
PRIZMAの調査では、外注している企業の支払い方は「初期費用+月額」31.3%、「月額」29.2%、「一括」26.8%、「都度払い」10.3%、「成果報酬」1.9%でした。

形中身公開料金の目安(AI検索ドックの集計の中央値)向いている会社
診断だけ(スポット)1回の診断と改善案のレポート。実行は自社で行う1回15万円まず今の状態を知りたい。直す作業は社内でできる
期間を決めた支援3か月などの期間で、診断から設定・ページの直しまでを行う1回30万円土台を一度整えたら、あとは社内で回したい
月額の継続支援毎月の記録・報告と、ページの直しや記事づくり、打ち合わせ月22.5万円(入口の料金)社内に担当者を置けない。毎月続けたい
記事ごと1本ごとに記事を作る1本33,000円計画や記録は社内でできる。書く人手だけが足りない
ツールだけAIの回答を自動で集めるツールを使う月39,900円(国内)記録の手間を減らしたい。分析と改善は社内でできる

最低契約期間を確かめる

月額の継続支援では、最低契約期間を決めている会社が多くあります。
「AI検索ドック」の集計では、料金を公開している継続の支援27社のうち、11社が最低6か月の契約を明記しており、その11社の入口の月額の真ん中は25万円でした。
1か月ごとに解約できると書いていたのは3社、期間の記載がないのは13社です。

月25万円で6か月なら、最低でも150万円の契約になります。
初めて頼むときは、最低契約期間と、途中でやめるときの条件を、金額と同じくらい丁寧に確かめましょう。

比べるときは、月額ではなく最低契約期間までの総額でそろえます。
たとえば「月20万円・最低6か月」なら120万円、「月30万円・最低3か月」なら90万円で、月額の高いほうが総額は小さくなります。
はじめての依頼では、総額が小さく、短い期間で見直せる契約のほうが、合わなかったときの損が小さく済みます。

成果報酬は「何が成果か」で判断する

成果報酬型は、調査では1.9%とごく少数でした。
LLMO対策の成果は、AIの回答に名前が出たかどうかで測ることが多いのですが、AIの回答は聞くたびに変わります。
成果報酬を提案されたら、「どの質問で」「どのAIで」「何回聞いて何回出たら成果とするか」「だれが確かめるか」を契約書に書いてもらえるかを聞いてください。
ここが決められない成果報酬は、払う額の見通しが立ちません。

成果を決めるときは、たとえば次のように、だれが見ても同じ判断になる形で書いておきます。

決めること書き方の例
対象の質問契約の最初に決めた20問(質問文を契約書の別紙に書く)
対象のAIChatGPT・Gemini・Perplexity・GoogleのAIモードの4か所
聞き方ログアウトした状態の新しい会話で、1問につき3回
成果の基準自社名が出た回数が、契約前の記録(240回中の回数)より30回以上増えた月
確かめ方毎月の記録表を両者で共有し、回答の画面も保存する

ここまで決めても、AIの仕組みが変わって結果が大きく動くことはあります。
成果報酬を選ぶ場合は、基準を見直す時期も一緒に決めておくと、あとでもめにくくなります。

SEOとまとめて頼むか、分けて頼むか

LLMO対策の作業の多くは、SEO(検索エンジン最適化)の作業と重なります。
Googleも、AI Overview・AIモードにはSEOのベストプラクティスがそのまま当てはまると案内しています。
すでにSEOを外に頼んでいる場合は、新しい会社にLLMO対策を別に頼む前に、今の会社に「AIの回答の記録」と「AIのクローラーの確認」を足せないかを聞いてみると、費用が重なるのを防げます。

頼む先の種類と、得意なこと

LLMO対策を受けている会社は、もともとの本業によって得意なことが違います。
見積りの中身にも、その会社の本業が表れます。

頼む先得意なこと見積りで確かめたいこと
SEOの会社検索の仕組みの分析、記事の企画、サイトの技術的な確認AIの回答の記録が、SEOの報告とは別にきちんと入っているか
Web制作会社robots.txt・構造化データ・ページの改修など、サイトの仕組みに触る作業毎月の記録や記事づくりまで対応できるか
記事制作・編集の会社記事の企画・取材・執筆・点検技術の設定や記録は、だれがやるのか
PR・広報の会社プレスリリース、メディアでの掲載、外部での言及サイトの中の改善は含まれるか。掲載の方法は適切か
計測ツールの会社AIの回答を自動で集めて集計する分析と改善の提案はどこまで含まれるか。データを持ち出せるか
個人の専門家小さな範囲の作業を、柔軟に安く受ける担当者が1人の場合、休んだときや辞めたときの引き継ぎ

どれか1社にすべてを任せる必要はありません。
サイトの改修は今の制作会社、記事と記録は別の会社、といった分け方もよく取られます。
その場合は、だれが何をするかを最初に表にして、全員で同じものを見られるようにしておきます。

あわせて読みたいSEO対策の費用相場|施策別の内訳・見積書の読み方・予算別の組み立て方SEO対策の費用を、調査の主体・時期つきの相場、内部対策・記事・コンサル・ツール代の内訳、月額固定・成果報酬・スポットの見積書の読み方、月の予算ごとの組み立て方、中小企業が最初にお金をかける順番、AI検索対策の費用の入り方まで解説します。

自社でやる場合にかかるもの

社内の担当者がPCで複数のAIに質問し、結果をスプレッドシートに記録している様子

LLMO対策は、道具の面では、ほとんどお金をかけずに始められます。
かかるのは主に担当者の時間です。
外に頼むかどうかを決める前に、自社でやったらどれくらいの手間になるかを見積もっておくと、見積りの金額が妥当かどうかを判断しやすくなります。

無料で使える道具

道具使いみち費用
Google Search ConsoleGoogleへの登録状況の確認。AI Overview・AIモードからのアクセスも「ウェブ」の数字に含まれる無料
Bing Webmaster ToolsBingへの登録。「AI Performance」でMicrosoft CopilotなどのAIの回答で引用された回数が見られる(2026年2月から公開プレビュー)無料
Googleアナリティクス4ChatGPT・Perplexity・GeminiなどのAIから来た人の数無料
各社のAIChatGPT・Gemini・Perplexity・Copilot・GoogleのAIモードに質問して、回答を記録する無料のアカウントでも確かめられる
表計算ソフト質問と回答の記録表Googleスプレッドシートなら無料

計測ツールを使うと記録の手間は減りますが、最初の数か月は、手で聞いて記録するほうが、AIがどんな答え方をするのかをつかめます。
ツールは、記録の手間が負担になってから考えても遅くありません。

作業時間の見積り方

自社でやる場合の作業時間は、次のように見積もれます。
自社の状況に合わせて数字を入れ替えてください。

作業見積りの式計算の例
毎月の記録質問数 × AIの数 × 1回あたりの時間20問 × 5か所 × 3分 = 300分(約5時間)
記録のまとめ前の月と比べ、直すページを決める月に1〜2時間
ページの書き直し直すページ数 × 1ページあたりの時間月2ページ × 3時間 = 6時間
新しい記事本数 × 1本あたりの時間(調べる・書く・点検する)月1本 × 8時間 = 8時間
最初の設定robots.txtの確認、構造化データ、Search Console・Bingへの登録最初の月だけ半日〜1日

この例では、毎月およそ20時間になります。
この時間を担当者の人件費に置き換えると、外に頼む金額と比べる目安になります。
ページの書き直しや記事づくりの時間は、文章を書くのに慣れているかどうかで大きく変わります。

診断を頼む前に、自分で確かめられること

1回15万円前後の診断を頼む前に、次の5つは担当者が自分で確かめられます。
1時間ほどの作業で、診断で指摘されることの一部は先に分かります。
結果を見積りの依頼に添えれば、診断の範囲を絞ってもらうこともできます。

  1. robots.txtを開くブラウザで「自社のドメイン/robots.txt」を開き、OAI-SearchBot・Claude-SearchBot・PerplexityBotの名前と「Disallow: /」の組み合わせがないか、「User-agent: *」の下が「Disallow: /」になっていないかを見ます。
  2. GoogleとBingに登録されているか見るSearch ConsoleとBing Webmaster Toolsで、主なページが登録されているかを確かめます。
    まだ登録していなければ、ここで登録してサイトマップを送ります。
  3. AIに自社のことを聞くChatGPT・Gemini・Perplexityに「株式会社〇〇はどんな会社ですか」と聞き、会社名・所在地・事業内容が正しく答えられるかを見ます。
  4. 探し方で聞く「〇〇市で〇〇を頼める会社は?」のように、お客さんが探すときの聞き方で5問ほど聞き、自社と競合が出るかを記録します。
  5. 会社概要のページを見直す社名・所在地・事業内容・対応地域・料金の目安が、画像ではなく文字で書かれているかを確かめます。

ここで大きな問題が見つからず、AIが自社のことを正しく答えているなら、高い診断を頼む前に、記録を続けながらページの改善から始める選び方もあります。
反対に、クローラーが止まっている、AIが自社を知らない、間違って答えている、といった問題が見つかったら、その内容を伝えて見積りを頼むと話が早く進みます。

外に頼む金額と比べる

作業時間がわかったら、人件費に置き換えて外部の見積りと比べます。
たとえば、担当者の人件費を1時間3,000円とすると、月20時間で6万円です。
月25万円の見積りなら、差の19万円で「社内の人がやるより早い・上手い・続く」ものが買えるかどうかを考えることになります。

比べるときは、時間だけでなく、次の点も一緒に考えます。

  • 担当者が本来の仕事を後回しにしていないか(営業や現場の担当者が兼ねる場合は特に)
  • 文章を書くのが苦手な人が書くと、1本あたりの時間が見積りの何倍にもなること
  • 担当者が異動・退職すると、記録が止まりやすいこと
  • 反対に、社内の人のほうが、自社の数字や事例を早く正確に出せること

社内でやるか外に頼むかは、「全部どちらか」ではなく、作業ごとに決めるのが現実的です。

社内でやること・外に頼むことの分け方

すべてを外に頼む必要はありません。
会社のことをいちばん知っているのは社内の人なので、次のように分けると、費用を抑えながら中身の濃い対策ができます。

作業社内でやるとよいもの外に頼むとよいもの
質問リストお客さんがよく聞く質問を出す(営業・電話の担当者から集める)質問の分類と、競合との比べ方の設計
毎月の記録手で聞いて記録する(時間がとれるなら)記録と集計をまとめて任せる(時間がとれないなら)
技術の設定サイトの管理画面で直せる範囲robots.txt・構造化データ・CDNの設定など、サイトの仕組みに触る作業
ページ・記事料金・事例・対応地域などの事実と数字を出す。最後の確認構成を作る、書く、整える、公開する
外部での言及取引先や業界団体に、掲載や紹介を頼む掲載先の洗い出し、表記のずれの確認

最初の3か月は自分で記録してみる

外に頼むにしても、最初の1〜3か月は担当者が自分で記録をとってみることをおすすめします。
AIが自社をどう答えているかを自分の目で見ておくと、外部の会社の報告を読むときに、内容が正しいかどうかを判断できるようになります。
記録の方法は、LLMO対策の解説記事で、記録表の項目まで紹介しています。

見積りで聞くべき質問

オンライン会議で、質問のリストを手元に置いて相手の会社に確かめている担当者

見積りの金額は、聞いた質問への答えと一緒に見てはじめて比べられます。
次の15の質問を、見積りを依頼するときにそのまま送ってください。
答えが具体的な会社ほど、契約したあとの作業も具体的です。

対象と計測について

質問なぜ聞くか具体的な答えの例
1. どのAIを対象にしますかAIごとに情報の取り方が違う。対象が少ないと、見えていない場所が残るChatGPT・Gemini・Perplexity・GoogleのAI Overview・AIモード・Copilotの6か所
2. 計測する質問は何問で、だれが決めますか質問の数と中身で、作業量も結果も変わる30問。初回の打ち合わせで御社の営業担当の方と一緒に決めます
3. 1つの質問を何回聞きますか。条件はそろえますかAIの回答は聞くたびに変わる。1回だけでは比べられない各AIで3回ずつ、ログアウトした状態の新しい会話で聞きます
4. 質問リストと記録のデータはもらえますか契約をやめたあとも、自社で記録を続けられるかが決まる質問リストと毎月の記録は、スプレッドシートでお渡しします
5. 毎月の報告には何が載りますか報告の中身で、何が良くなったかを判断できるかが決まる自社名が出た割合、引用された自社のページ、一緒に出た競合、誤った情報、次の月にやること

作業の中身について

質問なぜ聞くか具体的な答えの例
6. 月額に含まれる作業は何ですか。本数と時間で教えてください「一式」では比べられない記録30問×6か所、ページの書き直し2本、新しい記事2本、打ち合わせ1時間
7. robots.txtや構造化データは、だれが実装しますか提案だけで、実装は自社や制作会社に任されることがある当社がCMSに直接入れます。サーバーの設定は制作会社様と調整します
8. 記事はだれが書き、だれが事実を確かめますかAIの回答に引用されるのは正確で具体的な記事。点検の手順で質が決まる当社の編集者が書き、御社の担当者に数字と事実を確かめていただいてから公開します
9. AIで記事を作る場合、どう点検しますかGoogleは、AIで作った文章も公開前に人が事実を確かめるよう案内しているAIで下書きを作り、出典の確認と担当者の点検を通したものだけを公開します
10. 外部のサイトに載せてもらう作業は、どんな方法ですかお金を払って載せる、リンクを買うなどの方法は、後で問題になることがある業界団体や地域のサイトに、正しい会社情報の掲載や修正を依頼します

契約と費用について

質問なぜ聞くか具体的な答えの例
11. 最低契約期間と、途中で解約するときの条件は月額が安くても、最低期間が長いと総額は大きくなる最低3か月。以後は1か月前の連絡で解約できます
12. 計測ツールの費用は月額に含まれますかツール代が別に請求されることがある含まれています。御社でアカウントを持つ必要はありません
13. 契約が終わったら、何が手元に残りますか記事の権利、記録のデータ、設定の内容が残るかで、続け方が変わる記事の原稿と画像、質問リスト、全期間の記録をお渡しします
14. 今のSEOの会社や制作会社とは、どう分担しますか同じ作業に二重に払うのを防ぐサイトの改修は制作会社様、記事と記録は当社、と分けて最初に決めます
15. 3か月たって変化がなかったら、どう見直しますか結果が出ないまま同じ作業が続くのを防ぐ質問ごとの結果を見て、直すページと記事のテーマを入れ替えます

15問すべてを最初から聞くのが大変なら、まずは2・4・6・11・13の5問だけでも聞いてください。
「質問は何問か」「データはもらえるか」「何が月額に入っているか」「いつやめられるか」「やめたら何が残るか」が分かれば、見積りの比べ方は大きく変わります。

答え方で分かること

質問への答えは、中身だけでなく、答え方にも会社の進め方が表れます。
次のような答えが返ってきたら、もう一歩踏み込んで聞いてみてください。

あいまいな答え聞き返すこと
主要なAIはすべて対象です具体的にどのAIか。GoogleのAI OverviewとAIモードは分けて見ているか
独自の方法で計測します質問の数、1問あたりの回数、聞く条件。結果の元のデータはもらえるか
必要な施策をすべて行います今月は何を何本やるのか。月ごとの作業の量
成果が出るまで続けることが大切です何をもって成果とするか。3か月後にどの数字を見て判断するか
AIのアルゴリズムに合わせて最適化します具体的にどのページの、どこを、どう直すのか。例を見せてもらえるか

具体的な答えが返ってこないこと自体は、悪い会社のしるしとは限りません。
ただ、契約したあとの報告も同じ書き方になりやすいので、比べるときの大事な手がかりになります。

見積りの依頼文の例

見積りを頼むときに、自社の状況をまとめて伝えると、各社の提案が同じ前提でそろい、比べやすくなります。
次の文面を、自社に合わせて書き換えて送ってください。

件名:LLMO対策(AI検索での見え方の改善)のお見積りのお願い

当社は山口県下関市で住宅の外壁塗装と屋根の修理をしている会社です(従業員12名、ホームページはWordPressで、制作会社に管理を任せています)。
ChatGPTやGoogleのAIモードで「下関市 外壁塗装」などを調べたときに、当社の名前が出ないことが多く、改善したいと考えています。
先月、社内で20問を5つのAIに聞いた記録がありますので、添付します。

次の点を、作業の単位(何問・何本・何時間)でお見積りください。
・計測の対象にするAI、質問の数、1問あたりの回数
・月額に含まれる作業(記録・ページの書き直し・記事・打ち合わせ)
・robots.txtや構造化データの実装をどなたが行うか
・最低契約期間と、解約の条件
・契約が終わったときに受け取れるもの(質問リスト・記録のデータ・記事)

予算は月10万〜20万円を考えています。
記事の事実確認と最後の確認は、当社の担当者が行えます。

予算と、社内でできることを書いておくのがポイントです。
予算を伝えると、その中でできる作業の組み合わせを提案してもらえます。
社内でできることを伝えると、その分を外した見積りが出てきます。

見積書で気をつけたいこと

見積書の気になる行に付箋を貼り、上司と一緒に内容を確かめる担当者

LLMO対策はまだ新しい分野のため、会社によって説明の仕方がばらばらです。
次のような説明や項目が見積書にあったら、契約の前に中身を確かめましょう。

AIの回答への表示を言い切っている

「ChatGPTで必ず1位に表示」「AI Overviewに確実に載せる」のような説明には注意が必要です。
Googleは、AI Overview・AIモードに出るための条件を満たしていても、表示されることは保証されないと案内しています。
OpenAIやPerplexityも、検索に出るためのクローラーの扱いは案内していますが、回答に必ず出る方法は示していません。
言い切っている場合は、どの質問で、どのAIで、どう確かめるのかを聞いてください。

llms.txtの設置に大きな金額が付いている

llms.txtは、AIに向けてサイトの要点をまとめるファイルとして2024年に提案された形式です。
ただ、主要なAI検索がllms.txtを読んで回答に使っていることは、公式の情報では確かめられていません。
Googleは、AI Overview・AIモードに出るためにAI用のテキストファイルは必要ないと明言しています。
ファイル自体は短いテキストで、作る手間も大きくありません。
llms.txtの作成だけで高い金額が付いている場合は、根拠を聞いてみましょう。

大量の記事を自動で作って公開する

「AIで月100本の記事を作って公開」のような提案は、慎重に判断してください。
Googleは、生成AIを調べものや構成づくりに使うこと自体は認めていますが、利用者にとって価値のないページを大量に作ることはスパムのポリシー(大量生成されたコンテンツの不正使用)に反するおそれがあると案内しています。
また、AIが作った文章は事実と違うことがあるため、公開前に人が事実を確かめるよう求めています。
本数ではなく、1本ごとの点検の手順を聞いてください。

費用をかけなくてよいもの

見積りの中には、公式の情報や研究に照らすと、お金をかける意味が薄いものが入っていることがあります。
次のような項目は、外すか、金額を下げられないかを相談してみてください。

項目費用をかけなくてよい理由
FAQの構造化データ(FAQPage)の実装GoogleのFAQのリッチリザルトは2026年5月7日で表示が終わり、6月に説明のページも削除された。よくある質問は本文に書けば足りる
AIのためだけの隠しページ・隠しテキスト人に見えない文字をAI向けに書くことは、検索エンジンのポリシーに反するおそれがある。Googleは、構造化データも画面に出ている内容と一致させるよう求めている
キーワードの詰め込み2023年の研究(GEO: Generative Engine Optimization)では、キーワードを詰め込む方法は、AIの回答での見え方をほとんど良くしなかったと報告されている
AI専用のテキストファイルの作り込みGoogleは、AI Overview・AIモードのためにAI用のファイルは必要ないとしている。llms.txtを置くとしても、短いファイルで足りる
毎日の記録AIの回答は日によって変わるが、ページの改善が反映されるには時間がかかる。中小企業なら月1回の記録で変化は追える

反対に、お金をかける価値が大きいのは、自社にしかない情報(料金・事例・数字・お客さんの声)を集めて、読みやすいページにする作業です。
同じ研究でも、出典を示す、引用を加える、数字を加えるといった直し方は、AIの回答での見え方を良くしたと報告されています。

営業の電話やメールで提案されたとき

LLMO対策は、営業の電話やメールで提案されることも増えています。
提案を受けたら、その場で決めずに、次の3つをお願いしてみてください。

  • 自社について、どの質問をどのAIに聞いたら、どんな結果だったのか(質問文と回答の画面)
  • 提案している作業を、月ごとの量で書いた見積り
  • 最低契約期間と、解約の条件を書いた資料

「AIに御社が表示されていません」と言われた場合も、どの質問で、どの条件で聞いたのかを確かめます。
同じ質問を自分でも聞いてみて、結果が同じかを確かめれば、提案の前提が正しいかどうかが分かります。

そのほか確かめたい項目

見積書・提案書にあるもの確かめること
「AI最適化」「AI対策コンサル」などの名前だけの項目中身を作業の単位(何本・何問・何時間)で書いてもらう
外部サイトへの掲載・被リンクの獲得どのサイトに、どんな方法で載せるのか。お金を払って載せるのか
口コミ・比較サイトへの掲載自社で口コミを書いたり、自社に有利な比較サイトを作ったりする方法ではないか
独自の計測ツールの利用料契約が終わったあと、記録のデータを持ち出せるか
初期費用初期費用に含まれる作業(診断・設定)と、その納品物
レポート作成費レポートの項目と、元のデータをもらえるか

契約書で確かめる項目

見積りの内容に納得したら、契約書に次の項目が書かれているかを確かめます。
口頭で聞いた内容も、契約書か発注書に残しておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。

項目書いてあってほしいこと
作業の範囲月ごとの作業の量(質問数・ページ数・記事本数・打ち合わせの回数)
納品物レポート、質問リスト、記録のデータ、記事の原稿と画像
権利記事の原稿や画像の著作権が、支払い後に自社に移るか、使い続けてよいか
データの引き渡し契約終了時に、記録のデータを使える形式(スプレッドシートなど)で受け取れるか
AIの使い方記事や報告の作成にAIを使うか、使う場合の点検の手順、社内の情報をAIに入れるときの扱い
再委託作業をほかの会社や個人に任せることがあるか
秘密の保持売上や顧客の情報など、渡した情報の扱い
契約期間と解約最低期間、解約の申し出の時期、途中解約の費用
サイトへの作業サイトの設定やファイルを触る範囲と、触る前の確認の手順

報告が「表示回数が増えた」だけになっていないか

毎月の報告が、AIの回答に出た回数や割合だけになっていると、何をしたから変わったのかが分かりません。
報告には、その月にやった作業(直したページ、書いた記事、変えた設定)と、結果の変化を並べて書いてもらいましょう。
作業と結果が並んでいれば、次の月に何を続け、何をやめるかを決められます。

予算別の進め方

経営者と担当者がPCの画面を見ながら、予算と進め方の計画を話し合っている様子

最後に、予算の大きさごとに、何から手を付けるとよいかをまとめます。
どの予算でも、最初にやることは同じで、「今の状態を記録すること」です。
記録があれば、外に頼んだあとに何が変わったのかを、自分の目で確かめられます。

予算進め方外に頼むもの
外部費用なし担当者が質問リストを作り、毎月記録する。robots.txtの確認と会社概要のページの書き直しを社内で行うなし。分からないところだけスポットで相談する
1回の診断だけ最初の診断を外に頼み、出てきた改善案を社内で進める。記録は社内で続ける診断・質問リストの設計
期間を決めて土台を整える3か月ほどで、診断・技術の設定・主なページの書き直しまでを頼み、以後は社内で回す診断、技術の設定、ページの書き直し
月額で継続して任せる毎月の記録と報告、ページの書き直し、記事づくりを任せる。社内は事実の提供と最後の確認に絞る記録・報告・記事・ページの改善

3か月で土台を整える場合の進め方

期間を決めて頼む場合は、次のような進め方が一つの目安になります。
3か月目の終わりに、社内で記録を続けられる状態にしておくのがねらいです。

時期外部の会社がやること社内でやること
1か月目診断(質問リストの作成、AIへの質問と記録)、robots.txt・CDN・構造化データの確認と修正よく聞かれる質問を営業・電話の担当者から集める。料金・対応地域・事例の資料を渡す
2か月目会社概要・サービス・料金のページの書き直し。誤った情報が出ている原因の洗い出し書き直した原稿の事実を確かめる。外部サイトの古い情報の修正を依頼する
3か月目2回目の記録と、1か月目との比較。記録の手順書づくり手順書を見ながら、担当者が自分で記録をとってみる

費用に見合っているかの確かめ方

LLMO対策の費用が見合っているかは、最終的には問い合わせや受注につながったかで判断します。
そのために、契約を始める前に次の2つを用意しておきましょう。

  • Googleアナリティクスで、問い合わせの完了を「キーイベント」として計測し、ChatGPT・Perplexity・Geminiなどから来た人の問い合わせを分けて見られるようにする
  • 問い合わせフォームの「当社を何で知りましたか」に、「ChatGPT・GeminiなどのAIで調べた」という選択肢を足す

GoogleのAI Overview・AIモードから来た人は、GoogleアナリティクスではふつうのGoogle検索と区別できません。
フォームの選択肢は、この見えない部分を補う手がかりになります。

そのうえで、「月の費用 ÷ 1件の受注で得られる粗利」で、元を取るのに必要な受注の数を出しておきます。
たとえば月25万円の費用で、1件の受注の粗利が50万円なら、2か月に1件の受注で元が取れる計算です。
この数字を先に決めておくと、半年後に続けるかどうかを判断しやすくなります。

社内で予算を通すときの説明

担当者が外注を考えても、経営者や上司に説明して予算を通さなければなりません。
LLMO対策は新しい言葉なので、言葉の説明より、自社の今の状態を見せるほうが伝わります。
次の4つをそろえて説明すると、判断してもらいやすくなります。

そろえるもの中身
今の状態お客さんが聞きそうな質問をAIに聞いた記録。「20問中、自社の名前が出たのは2問、競合のA社は9問」のように数字で
困っていること競合ばかり出る、自社のことを間違って答えている、など。回答の画面を数枚つける
費用と期間見積りの比較表と、最低契約期間を含めた総額
判断の基準3か月後・6か月後に、どの数字がどうなっていたら続けるか。AIから来た問い合わせの数、記録で自社名が出た割合など

判断の基準を先に決めておくと、続けるかどうかを感覚ではなく数字で決められます。
外部の会社に頼む場合も、この基準を最初の打ち合わせで共有しておくと、報告の中身がそろいます。

発注までの手順

  1. 今の状態を1回記録するお客さんが聞きそうな質問を20問ほど作り、ChatGPT・Gemini・Perplexity・GoogleのAIモードなどに聞いて、自社が出るかどうかを表に書きます。
    これが比べる基準になります。
  2. やりたいことと予算を決める記録を見て、「名前が出ない」「間違った情報が出る」「競合ばかり出る」のどれが困りごとかをはっきりさせます。
    困りごとによって、必要な作業が変わります。
  3. 2〜3社に見積りを頼むこの記事の15の質問を一緒に送ります。
    1回目の記録の表も見せると、提案が具体的になります。
  4. 内訳を同じ表に並べる受け取った見積りを、費用の内訳の表(①〜⑧)に当てはめ、作業の量あたりの金額で比べます。
  5. 短い期間で始める最初は診断や3か月ほどの契約で始め、報告の質と作業の進め方を見てから、続けるかどうかを決めます。

契約したら、最初の1か月でそろえるもの

契約が決まったら、外部の会社がすぐに動けるように、次のものを社内で用意します。
ここが遅れると、最初の1か月がほとんど準備だけで終わってしまいます。

  • Search Console・Googleアナリティクス・Bing Webmaster Toolsの閲覧の権限(パスワードは渡さず、相手のアカウントに権限を付ける)
  • サイトの管理画面を触ってよい範囲と、触る前に確認をとる人
  • 会社の基本情報・料金表・事例など、事実の資料
  • お客さんからよく聞かれる質問の一覧
  • 事実を確かめて、公開のOKを出す社内の担当者
  • 報告を受ける日と、打ち合わせの日(毎月同じ日に決めておく)

あわせて、契約前に社内でとった1回目の記録を渡しておくと、外部の会社の1回目の診断と比べることができます。
同じ質問で結果が大きく違う場合は、聞き方の条件が違っていないかを一緒に確かめましょう。

記事づくりを含めて、メディアの運用ごと外に頼む場合の会社の選び方は、別の記事でまとめています。

あわせて読みたいオウンドメディアの運用代行|任せる範囲の切り分けと依頼先・契約の決め方オウンドメディアの運用代行を検討している方向けに、戦略・記事・取材・CMS・分析・AI検索対策のどこを任せ、何を社内に残すか、依頼先5種類の向き不向き、見積りで聞く質問、記事の権利やアカウントの持ち主など契約で決めること、毎月の報告で見る数字までをまとめました。

よくある質問

LLMO対策の費用の相場はいくらですか?

株式会社PRIZMAの2026年7月の調査では、外注している企業(従業員30人以上・年商5億円以上)が実際に払っている額は、月30万〜50万円程度が中心でした。
年商5億〜10億円の企業では月10万〜30万円が中心です。
公式サイトに出ている料金を集計した「AI検索ドック」の調べでは、継続の対策支援の入口の料金の真ん中が月22.5万円、診断は1回15万円でした。

LLMO対策は無料でできますか?

道具の面では、ほとんど無料で始められます。
Search Console、Bing Webmaster Tools、Googleアナリティクスは無料で、ChatGPTやGeminiなども無料のアカウントで回答を確かめられます。
かかるのは担当者の時間で、毎月の記録とページの改善を合わせると、月に20時間ほどが目安です。

SEO対策をしていれば、LLMO対策の費用は別にいりませんか?

作業の多くは重なるため、今のSEOの会社に「AIの回答の記録」と「AIのクローラーの確認」を足してもらえれば、別の会社に頼む必要はないこともあります。
Googleも、AI Overview・AIモードにはSEOのベストプラクティスがそのまま当てはまると案内しています。
まずは今の会社に相談してみてください。

効果が出るまで、どれくらいの期間の契約が必要ですか?

AIのクローラーの設定は早ければ1日ほどで反映されますが、ページの改善がAIの回答に出るまでには、ページが読み直される時間がかかります。
3か月ほど同じ質問で記録を続けて変化を見るのが現実的です。
最初から長い契約を結ぶより、3か月ほどで区切って見直せる契約がおすすめです。

料金を公開していない会社には、どう聞けばよいですか?

この記事の「見積りで聞くべき質問」を一緒に送り、作業の単位(何問・何本・何時間)で見積もってもらいましょう。
「AI検索ドック」の集計でも、主な対策支援の会社10社のうち5社が料金を公開していませんでした。
非公開であること自体は珍しくないので、中身を具体的に出してもらえるかで判断します。

小さな会社でも、外に頼む意味はありますか?

あります。
ただし、すべてを任せるより、自社でできる作業(質問を出す、事実を出す、最後に確かめる)は社内に残し、書く・設定する・記録する作業だけを頼むと、費用を抑えられます。
まずは1回の診断や短い期間の契約で、どこまで社内でできるかを確かめてから決めるとよいでしょう。

計測ツールは契約したほうがいいですか?

最初の数か月は、手で聞いて記録するだけでも十分です。
質問の数が増えて記録の手間が負担になったら、ツールを考えましょう。
「AI検索ドック」の集計では、国内の計測ツールの入口の料金の真ん中は月39,900円でした。

ホームページの制作会社とLLMO対策の会社、どちらに頼めばよいですか?

robots.txtや構造化データなど、サイトの仕組みに触る作業は、サイトを管理している制作会社のほうが早く確実です。
一方、毎月の記録や記事づくりは、制作会社が対応していないこともあります。
まずは今の制作会社に、どこまで対応できるかを聞き、足りない作業だけを別の会社に頼むと、費用が重なりません。

途中で依頼先を変えるときに困ることはありますか?

質問リストと記録のデータを受け取っていないと、新しい会社と比べる基準がなくなります。
記事の原稿や画像の権利も、契約の内容によっては使い続けられないことがあります。
契約の前に、終わったときに何を受け取れるかを確かめておきましょう。

月額数万円の安いサービスは、使っても大丈夫ですか?

中身しだいです。
「AI検索ドック」の集計では、継続の支援の入口の料金は月1万円からありました。
安い料金のプランでは、記録と報告だけなのか、ページの書き直しや記事づくりまで入っているのかを、内訳で確かめてください。
記録だけを頼み、改善は社内で進める使い方なら、安いサービスでも役に立ちます。

無料の診断を受けても大丈夫ですか?

受けてみる価値はあります。
「AI検索ドック」の集計でも、無料の診断が6件見つかっています。
有料の診断と同じように、使った質問の数と質問文、聞いたAIと条件、回答の保存が結果に入っているかを確かめ、契約を急がずに中身で判断してください。

見積りは何社から取ればよいですか?

2〜3社がおすすめです。
1社だけだと比べる基準がなく、多すぎると内訳をそろえる手間が大きくなります。
本業の違う会社(SEOの会社と、制作会社など)を混ぜて取ると、作業の分け方の違いが見えて、自社に合う組み合わせを考えやすくなります。

SEO対策の費用とLLMO対策の費用は、どちらが高いですか?

作業の多くが重なるため、どちらが高いとは一概に言えません。
LLMO対策では、SEOの作業に加えて、AIの回答を毎月記録して比べる作業が入ります。
SEOの費用の相場や内訳は、別の記事で詳しく解説しています。

診断と月額の支援、どちらから始めればよいですか?

社内でページを直せる人がいるなら、診断から始めるのがおすすめです。
診断で分かった改善を社内で進め、記録を続けながら、手が足りない作業だけをあとから頼めます。
社内に担当者を置けない場合は、3か月ほどの短い月額の契約で始め、報告の中身を見てから続けるかを決めましょう。

ホームページの改修費は、LLMO対策の費用に含まれますか?

会社によって違います。
構造化データの追加や会社概要のページの書き直しは含まれていても、ページのデザインの変更や新しいページの作成は別料金のことがあります。
サイトの仕組みに触る作業がどこまで含まれるかを、見積りの段階で一つずつ確かめてください。

まとめ

この記事のまとめ

  • 外注している企業が払っている額は、月30万〜50万円程度が中心(PRIZMA、2026年7月、従業員30人以上・年商5億円以上の418人)。年商5億〜10億円では月10万〜30万円が中心
  • 公開料金の真ん中は、継続の支援が月22.5万円、診断が1回15万円、記事が1本33,000円、計測ツールが月39,900円(AI検索ドック、2026年10月、95件)
  • 見積りは、診断・技術の設定・書き直し・新しい記事・外部での言及・定点観測・打ち合わせ・ツールに分けて比べる
  • 道具はほとんど無料。自社でやる場合は、毎月20時間ほどの作業が目安
  • 見積りでは、質問の数、データをもらえるか、月額に入る作業、最低契約期間、契約後に残るものを必ず聞く
  • 表示を言い切る説明、llms.txtだけの高額な項目、大量の自動生成記事には注意する

LLMO対策の費用は、相場よりも「何を、どれだけ、だれがやるか」で決まります。
INTERCREATE JAPANでは、オウンドメディアの記事づくりと運用に、AI検索での見え方の記録と改善を組み合わせてお手伝いしています。
どこまでを社内でやり、どこからを頼むかの切り分けから、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典