CodexをMacで使う方法|アプリ・CLIの入れ方とMacだけの機能を解説
この記事でわかること
- MacでCodexを使う3つの方法と、必要な環境・プラン
- デスクトップアプリの入れ方と、最初にしておく設定
- ターミナルでCLIを入れる方法と、更新のしかた
- Computer Use・Appshots・スマホからの操作など、Macで使える機能
- Macのフォルダ許可とサンドボックス、権限モードの考え方
- つまずきやすい点の対処と、会社のMacで使うときの確認事項
目次
- Macで使う方法と必要な環境
- 3つの使い方
- 必要な環境
- 使えるプラン
- デスクトップアプリの入れ方
- 最初にしておきたい設定
- 最初に試す作業
- CLIの入れ方
- 入れ方は4種類
- 入れてからサインインするまで
- サインインの状態を確かめる
- アップデートのしかた
- Macで使える機能
- Computer Use(画面の操作)
- Locked use(Macがロックされたあとも続ける)
- Appshots(アプリの画面を渡す)
- スマホからMacのCodexを操作する
- Macのアプリを作る使い方
- Windows版との違い
- Macの許可と安全
- サンドボックス(作業できる範囲の区切り)
- 権限モードを選ぶ
- Macのフォルダの許可
- 作業の記録を共有する
- つまずきやすい点の対処
- バージョンの確かめ方
- ログと履歴の場所
- 会社のMacで使うとき
- アプリの更新を管理する
- Macへの配布
- 決めておくこと
- よくある質問
- まとめ
「MacBookでもCodexは使えるのか」「アプリを入れるだけでよいのか、ターミナルも必要なのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、CodexはMacでそのまま使えます。Mac用のデスクトップアプリがあり、CLI(ターミナルから使う版)も用意されています。Macでは、AIが触れる範囲を区切る仕組み(サンドボックス)もOSに標準で備わった機能で動くので、追加で何かを入れる必要はありません。
この記事では、Macでの使い方の選び方、アプリとCLIの入れ方、Macで使える機能、フォルダの許可と安全のための設定、つまずきやすい点の対処、会社のMacで使うときの確認事項を順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。画面やコマンドは変わることがあるので、実行前には公式ページもあわせて確認してください。
Macで使う方法と必要な環境

Mac版のCodexは、2026年2月に単独のデスクトップアプリとして登場しました。その後、2026年7月9日に、MacとWindowsのChatGPTデスクトップアプリに統合されています。いまは、ChatGPTのアプリを入れて、画面上部でCodexを選んで使う形です。
3つの使い方
Macでは、次の3つの方法で使えます。どれも同じChatGPTアカウントでサインインできるので、あとから使い分けても構いません。
| 使い方 | 入れるもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| デスクトップアプリ | ChatGPTのMac用アプリ | 画面で操作したい人。まず試したい人。プログラミングに慣れていない人 |
| CLI | Codex CLI(ターミナルで使う) | ターミナルに慣れている人。スクリプトに組み込みたい人 |
| エディタの拡張機能 | VS Codeなどの拡張機能 | エディタで開発しながら使いたい人 |
迷ったら、デスクトップアプリから始めるのがおすすめです。ターミナルの操作は不要で、変更点の確認も画面で行えます。CLIは、あとから必要になったときに追加すれば十分です。
必要な環境
Macで使うために必要なものを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Mac本体 | アプリは、公式ヘルプのシステム要件ではmacOS 14以降。Apple Silicon(M1以降)かIntelのどちらでも使えると案内されている。CLIはApple SiliconとIntelの両方に対応 |
| アカウント | ChatGPTのアカウント。APIキーでも使えるが、一部の機能が使えない |
| インターネット | 常時の接続が必要 |
| Git | 変更の確認や取り消しに使う。入れておくと作業しやすい |
| Node.js | npmでCLIを入れるときだけ必要。アプリや公式インストーラーでは不要 |
Intel Macでの対応は、公式の案内が分かれています
OpenAIのヘルプセンターは、ChatGPTのMac用アプリを「Apple Silicon(M1以降)またはIntel」と案内しています。一方で、開発者向けドキュメントのMac用ダウンロードボタンは「Apple Silicon」向けと表示されています。Intel Macを使っている場合は、公式のダウンロードページを自分のMacで開いて、そのMac用のインストーラーが案内されるかを確かめてください。うまくいかないときは、Intelにも対応したCLIから使う方法があります。
自分のMacがApple SiliconかIntelかは、画面左上のAppleメニューから「このMacについて」を開くと、「チップ」または「プロセッサ」の欄で分かります。
使えるプラン
統合後のアプリは、ChatGPTのすべてのプラン(無料プランを含む)で使えます。ただし、使える量やモデルはプランによって違います。
| プラン | 月額 | Codexでの使い方の目安 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 簡単な作業を試す。使える量は少ない |
| Go | 8ドル | 軽い作業をする |
| Plus | 20ドル | Web・CLI・IDE拡張・iOSも使える。週に数回、集中して使う個人向け |
| Pro | 100・200・500ドル | 毎日たくさん使う個人向け。5時間ごとの上限なし(週の上限はある場合がある) |
| Business | 1人20ドル(年払い)/25ドル(月払い) | 2人以上の会社向け。管理機能がある |
| Enterprise・Edu | 営業に問い合わせ | 大きな組織・教育機関向け |
料金は米ドル建てで、日本円での請求額は為替や税によって変わります。使える量の目安やモデルの違いは、料金の記事で詳しく解説しています。
デスクトップアプリの入れ方

Macでは、ChatGPTのデスクトップアプリを入れて、その中でCodexを使います。アプリを入れる手順は次のとおりです。
- 公式のダウンロードページを開くブラウザで公式のダウンロードページ(chatgpt.com/download)を開き、Mac用のアプリをダウンロードします。ファイルの形式は.dmgです。
- アプリをApplicationsフォルダに入れるダウンロードした.dmgを開き、表示された画面でアプリをApplicationsフォルダにドラッグします。
- アプリを開いてサインインするLaunchpadか、Spotlight(⌘+スペース)からアプリを開き、ChatGPTのアカウントでサインインします。
- Codexを選ぶ画面上部の切り替えで「Codex」を選びます。⌃+3のショートカットでも切り替えられます。
- 作業するフォルダを開く⌘+Oでフォルダを選びます。Codexは、選んだフォルダの中のファイルを読み書きします。
- 最初の依頼を送る入力欄に、やりたいことを書いて送ります。
初めてフォルダを開くと、macOSが「デスクトップ」「書類」「ダウンロード」などのフォルダへのアクセスの許可を求めることがあります。作業に必要なフォルダだけ許可しましょう。許可の考え方は、後の「Macの許可と安全」で説明します。
以前のMac用アプリについて
Codexアプリが統合される前のMac用ChatGPTアプリは、OpenAIのヘルプセンターで「ChatGPT Classic」として案内されており、引き続き使えます。ただし、Codexを使うには、統合された新しいアプリが必要です。ダウンロードしたアプリの名前や画面が思っていたものと違うときは、新しいアプリになっているかを確認してください。
最初にしておきたい設定
アプリを開いたら、「設定」(⌘+,)で次の項目を確かめておくと、使いやすくなります。
| 設定 | 内容 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| Prevent sleep while running | Codexが作業している間、Macがスリープしないようにする(macOSとLinuxの設定) | 長い作業を任せて席を離れるなら、オンにする |
| Enter key behavior | Enterで送信するか、macOSでは⌘+Enterで送信するかを選ぶ | 長い依頼を書くことが多いなら、⌘+Enterで送信にすると誤送信を防げる |
| Notifications | 作業が終わったときの通知を出すかどうか。通知の許可を求めるかどうかも選べる | 別の作業をしながら待つなら、オンにする |
| 権限モード | 入力欄の下で、確認の厳しさを選ぶ | 最初は「Ask for approval」 |
最初に試す作業
最初は、ファイルを書き換えない頼み方から始めると安心です。Macのフォルダを開いて、次のような依頼を試してみてください。
| 作業 | 頼み方の例 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| フォルダの説明 | 「このフォルダの中身と、それぞれのファイルの役割を説明して」 | 説明が実際の中身と合っているか見る |
| ファイルの整理案 | 「ダウンロードフォルダのコピーを見て、種類ごとに分ける案を作って。まだ移動はしないで」 | 案を読んで、移動してよいかを自分で決める |
| CSVの整理 | 「この2つのCSVを結合して、重複を消した新しいファイルを作って」 | 元のファイルが残っているか、行数が合っているか見る |
| Webページの文言修正 | 「会社概要ページの住所を新しいものに直して」 | レビュー画面の差分と、表示を見る |
2つ目の例のように、実際のフォルダではなく、コピーしたフォルダで試すのが安全です。慣れてきたら、目的・触ってよい範囲・確かめ方をそろえて頼みます。
CLIの入れ方

CLIは、ターミナル(黒い画面)に文字を入力して使う版です。アプリと同じChatGPTアカウントで使えます。デスクトップアプリだけで足りる方は、この章は読み飛ばして構いません。
ターミナルは、Spotlight(⌘+スペース)で「ターミナル」と入力すると開けます。
入れ方は4種類
公式のREADMEには、次の入れ方が載っています。
| 方法 | コマンド・入手先 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 公式インストーラー | curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh | はじめて入れる人。Node.jsが不要で、いちばん手軽 |
| Homebrew | brew install --cask codex | ほかのソフトもHomebrewで管理している人 |
| npm | npm install -g @openai/codex | Node.jsを使っている人 |
| バイナリのダウンロード | GitHubの最新リリースから、Apple Siliconは codex-aarch64-apple-darwin.tar.gz、Intelは codex-x86_64-apple-darwin.tar.gz | インストーラーを使えない環境の人 |
どの方法で入れても、使える機能は同じです。違うのは、アップデートのしかたです。入れた方法に合わせて更新します。
バイナリをダウンロードした場合は、ファイルを展開したあと、ファイル名をcodexに変更して使います。
入れてからサインインするまで
- コマンドを実行する上の表のいずれかのコマンドを、ターミナルに貼り付けて実行します。
- 作業するフォルダに移動するターミナルで、作業したいフォルダに移動します。たとえば
cd ~/Documents/my-projectのように入力します。 - Codexを起動する
codexと入力して実行します。 - サインインする初回は「Sign in with ChatGPT」を選び、ブラウザの画面でサインインします。
- 依頼を書く入力欄に、やりたいことを書いて送ります。
Gitの確認
Gitをまだ使ったことがないMacでは、初めてGitを使うときに、Appleの「コマンドライン・デベロッパ・ツール」のインストールを求められることがあります。表示された案内に従って入れれば、そのままGitが使えるようになります。公式の案内でも、作業の前後にGitで状態を保存しておき、あとで元に戻せるようにすることがすすめられています。
サインインの状態を確かめる
サインインの状態や、使っているバージョンは、次のコマンドで確かめられます。
| やりたいこと | コマンド |
|---|---|
| サインイン中の方法を確かめる | codex login status |
| サインアウトする | codex logout |
| CLIのバージョンを確かめる | codex --version |
サインインの情報は、~/.codex/auth.jsonというファイルか、OS(macOS)の資格情報の保管場所に保存されます。auth.jsonに保存される設定のときは、パスワードと同じように扱い、他人に渡さないようにしてください。
アップデートのしかた
入れ方ごとに、更新のしかたが違います。
| 入れ方 | 更新のしかた |
|---|---|
| 公式インストーラー | 同じインストールコマンドをもう一度実行する |
| Homebrew | brew upgrade --cask codex |
| npm | npm install -g @openai/codex@latest |
| デスクトップアプリ | アプリが自動で確認して更新する。手動なら「Check for Updates」 |
デスクトップアプリとCLIは、別々に更新されます。そのため、片方でだけ使える機能がある場合があります。公式のトラブル対処の案内でも、アプリとCLIは違うバージョンになることがあり、機能が片方だけで使えることがあると説明されています。
Macで使える機能

デスクトップアプリには、Macの画面やアプリと組み合わせて使える機能があります。公式の変更履歴で案内されている、Mac向けの機能を整理します。
| 機能 | できること | Macで必要なもの |
|---|---|---|
| Computer Use | 画面を見ながら、ほかのアプリをクリック・入力して操作する | 「画面収録」と「アクセシビリティ」の許可 |
| Locked use | 承認ずみのComputer Useの作業を、Macがロックされたあとも続ける | 設定でオンにする(macOSだけの機能) |
| Appshots | いま手前にあるアプリのウィンドウを、Codexに渡す | Commandキーを左右同時に押す。権限の許可 |
| スマホからの操作 | スマホのChatGPTアプリから、MacのCodexの作業を確認・承認・指示する | Macが起動していて、オンラインであること |
| Apple Messagesプラグイン | メッセージの内容と宛先を承認したうえで、Codexからメッセージを送る | Macのデスクトップアプリ |
| Record & Replay | Macで実演した作業を、再利用できるスキルにする | Computer Useが必要 |
機能によって、使えるプランや地域が違います。Computer Useは、提供地域が限られる場合があるので、使えないときは公式のリリースノートで対象を確認してください。
Computer Use(画面の操作)
Computer Useは、Codexが画面を見ながら、マウスやキーボードの操作をする機能です。コマンドや専用の連携では難しい、画面でしかできない作業に使います。たとえば、ほかのアプリの表示を確かめる、画面でしか変えられない設定を直す、といった場面です。
使い始めるには、次の準備をします。
- プラグインを入れるアプリの「Plugins」から「Computer Use」を開き、入れるよう案内されたらインストールします。
- 機能をオンにするComputer Useのサーバーとスキルのスイッチをオンにして、「Try now」を選びます。
- macOSの許可を出すmacOSが許可を求めたら、「画面収録」と「アクセシビリティ」を許可します。
この2つの許可は、役割が違います。
| 許可 | 役割 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 画面収録(Screen Recording) | 操作する対象のアプリを見られるようにする | システム設定の「プライバシーとセキュリティ」 |
| アクセシビリティ(Accessibility) | クリック・入力・移動ができるようにする | システム設定の「プライバシーとセキュリティ」 |
アプリを見たり操作したりできないときは、システム設定の「プライバシーとセキュリティ」で、「Codex Computer Use」にこの2つが許可されているかを確かめます。macOSの許可とは別に、アプリごとの承認もあります。操作を始める前に、Codexはアプリごとに許可を求めます。
Computer Useでできないこと
公式の案内では、ターミナルのアプリとChatGPT自身は、Computer Useで操作できません。また、管理者として認証する操作や、セキュリティとプライバシーの許可を承認する操作もできません。パスワードの入力が必要な画面などでは、人が操作する必要があります。重要な操作を任せる前に、小さな作業で動きを確かめておきましょう。
Locked use(Macがロックされたあとも続ける)
Locked useは、Computer Useの作業を、Macの画面がロックされたあとも続ける機能です。設定の「Computer Use」でオンにします。オンにすると、Appleの認証用のプラグインがインストールされます。
公式の案内では、次の点が説明されています。
- 自動の解除が使えるのは、Computer Useの作業をしている間だけで、短い時間・1回限りの仕組みで行われる
- 一時的にロックが解除されている間は、ChatGPTがすべてのディスプレイを覆う
- 本人のキーボードやポインタの操作を検知したら、Macを再びロックし、本人が手動で解除するまで自動の解除は止まる
- どこからでもMacのロックを解除できるような仕組みではない
便利な反面、ロックを外す仕組みを使うので、使う場所と相手を選びます。会社のMacで使う場合は、情報システムの担当者に確認してからにしましょう。
Appshots(アプリの画面を渡す)
Appshotsは、いま手前にあるアプリのウィンドウを、Codexに送る機能です。Macでは、Commandキーを左右同時に押して使います。「この画面のエラーの意味を教えて」のように、言葉で説明しにくい画面を、そのまま見せて相談できます。
設定の「Screen context」をオンにしている場合は、「Take a look at this」と話しかけて、手前のウィンドウを共有することもできます。使う前に、メインのアプリでAppshotsの権限を許可し、「Appshot destination」の送り先を設定しておく必要があります。
スマホからMacのCodexを操作する
スマホのChatGPTアプリから、Macのデスクトップアプリで動いているCodexの作業を確認したり、承認したり、追加の指示を送ったりできます。外出先から、作業の進み具合を見たいときに便利です。公式の手順で例に挙がっているのはiOSのアプリで、設定したMacは、スマホの「Codex」の画面に表示されます。
- Macで設定を始めるアプリの「設定」→「Connections」→「Control this Mac or PC」を開き、「Set up」か「Add」を選んで、リモートの操作を許可します。
- QRコードを読み取る表示されたQRコードをスマホで読み取ります。このコードで、そのスマホとそのMacがひも付きます。
- 同じアカウントで確認するスマホのChatGPTで、同じアカウント・同じワークスペースにサインインしているかを確かめ、必要な認証を済ませます。
- Macを選ぶスマホの「Codex」(アプリによっては「Remote」)に、つないだMacが表示されます。
スマホから操作している間も、作業そのものはMacの上で動きます。Macがスリープしたり、ネットワークが切れたり、アプリが閉じたりすると、リモートの操作は止まります。復帰すれば再開します。
| Macの状態 | リモートの操作 |
|---|---|
| ふたを開けて、電源につないでいる | 使える状態を保てる |
| ふたを閉じている | 外付けのディスプレイもつないでいる場合に使える |
| 「スリープ」を選んだ | 止まる |
| アプリを閉じた | 止まる |
スリープを防ぐには、「設定」→「Connections」→「Other settings」の「Keep this Mac awake」をオンにします。電源につないでいて、リモートの操作が有効なときに、スリープを防ぎます。接続するのは、自分が管理しているMacだけにしましょう。
Macのアプリを作る使い方
MacのCodexは、Mac用のアプリを作る作業にも使えます。公式の「Build for macOS」では、SwiftUIで新しいMacアプリを作る、既存のMacアプリのウィンドウやメニュー、設定画面を直す、といった使い方が紹介されています。ビルドにはxcodebuildやswift buildのコマンドを使い、「Build macOS Apps」というプラグインも用意されています。
この使い方は難易度が高めで、公式でも上級者向けとされています。まずは、普段の業務の作業から試すのがおすすめです。
Windows版との違い
同じChatGPTのデスクトップアプリでも、MacとWindowsで細かな違いがあります。主な違いは次のとおりです。
| 項目 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| サンドボックス | macOSの標準の仕組み(Seatbelt)を使う。追加の設定は不要 | Windows用のサンドボックスを使う。設定が必要な場合がある |
| WSL | 関係なし | 使うかどうかを選べる |
| ショートカット | ⌘・⌃を使う | CtrlとAltを使う |
| ロック中の作業(Locked use) | 使える | macOSだけの機能 |
| 権限の許可 | 画面収録・アクセシビリティ・フォルダの許可 | Windowsの設定とサンドボックスの種類 |
Windowsでの入れ方や設定は、別の記事で詳しく解説しています。
Macの許可と安全

Codexはファイルを読み書きし、コマンドを実行します。安全に使うために、Macでは「Macそのものの許可」と「Codexの権限モード」の2つを理解しておくと安心です。
サンドボックス(作業できる範囲の区切り)
サンドボックスは、Codexが触れる範囲を区切る仕組みです。公式の案内では、macOSでは「組み込みのSeatbeltの仕組みで、そのまま動く」と説明されています。Linuxのように、追加のパッケージを入れる必要はありません。
サンドボックスには、次の3つの設定があります。
| 設定名 | できること |
|---|---|
| read-only | ファイルを見られる。編集やコマンドの実行は、承認が必要 |
| workspace-write | 作業するフォルダの中で編集でき、通常のコマンドも実行できる。ローカルでの作業の初期の設定 |
| danger-full-access | 制限なし。ファイルとネットワークの境界がなくなる |
権限モードを選ぶ
デスクトップアプリでは、入力欄の下で、確認の厳しさを選べます。
| モード | 動き方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Ask for approval | 外部のファイルを編集するとき、インターネットを使うときは、必ず確認する | 使い始め。大事なファイルを扱うとき |
| Approve for me | 安全でない可能性があると判断された操作だけ確認する。対象の依頼は自動でレビューされる | 慣れてきて、確認の回数を減らしたいとき |
| Full access | インターネットとMacのどのファイルにも、制限なしでアクセスできる | 中身を完全に把握している作業だけ |
| Custom(config.toml) | 設定ファイルで決めた権限を使う | 細かく制御したい人 |
公式の案内では、ほとんどの作業で「Ask for approval」から始めるのがすすめられています。CLIで権限を切り替えるときは、/permissionsと入力します。
Macのフォルダの許可
macOSには、アプリがファイルにアクセスするときの許可の仕組みがあります。公式のトラブル対処の案内では、「ミュージック」「ダウンロード」「デスクトップ」など、macOSの一部のフォルダは、ユーザーの追加の承認が必要とされています。Codexがホームフォルダを使う必要があるときは、macOSが許可を求めてきます。
| 場面 | 考え方 |
|---|---|
| 許可を求められた | 作業に必要なフォルダだけ許可する。心当たりのない許可は断る |
| 許可してよいか迷う | 作業用のフォルダを新しく作り、そこへ必要なファイルをコピーして使う |
| あとから許可を変えたい | システム設定の「プライバシーとセキュリティ」で変更する |
作業用のフォルダを分けておく
デスクトップやダウンロードフォルダには、個人的なファイルや請求書などが混ざりがちです。Codexに使わせるフォルダは、作業ごとに新しく作り、必要なファイルだけを入れておくと、うっかり見せてしまうことを防げます。サンドボックスの設定を広げるより、フォルダを分ける方が確実です。
Webページの指示に注意
ブラウザやComputer Useで開いたページの中に、AIに向けた指示が紛れ込んでいることがあります。知らないサイトを大量に読ませる作業や、社外から届いたファイルを扱う作業では、「Ask for approval」で内容を確認しながら進めてください。
作業の記録を共有する
Mac版のアプリでは、Codexとのやりとりを、読み取り専用の記録として共有できます。個人のアカウントではリンクを知っている人なら誰でも開け、会社のアカウントでは同じワークスペースのメンバーだけが開けます。共有しても、相手がプロジェクトやMacにアクセスできるようになるわけではありません。ただし、ファイルのパスなどが残ることがあるので、渡す前に中身を確認しましょう。
つまずきやすい点の対処

Macで使うときに、つまずきやすい点と対処をまとめました。
| 症状 | 確かめること | 対処 |
|---|---|---|
| ダウンロードしたアプリが思っていたものと違う | 以前のMac用アプリ(ChatGPT Classic)を入れていないか | 公式のダウンロードページから、統合された新しいアプリを入れ直す |
| Intel Macでアプリが入らない・動かない | ダウンロードページが、そのMac用のものを案内しているか | 案内されないときは、IntelにもCLIが対応しているので、CLIを使う |
| フォルダの中のファイルが読めない | macOSのフォルダの許可が出ているか | システム設定の「プライバシーとセキュリティ」で許可する。または作業用のフォルダにコピーする |
| Computer Useでアプリが見えない・操作できない | 「画面収録」と「アクセシビリティ」が、Codex Computer Useに許可されているか | システム設定の「プライバシーとセキュリティ」で、2つの許可をオンにする |
| 作業の途中で止まった | 承認待ちになっていないか | 承認の画面を確認する。git statusのような簡単なコマンドが動くか試す |
| ターミナルの画面が動かない | ターミナルのパネルが固まっていないか | パネルを閉じ、⌃+`で開き直して、pwdやgit statusを実行する |
| スマホから見ると、Macが表示されない・止まる | Macがスリープしていないか。アプリが開いているか | 「Keep this Mac awake」をオンにする。同じアカウントとワークスペースで入っているかも確かめる |
| アプリとCLIで、使える機能が違う | それぞれのバージョン | どちらも最新版に更新する。バージョンはコマンドで確かめられる |
それでも解決しないとき
画面が固まっているときは、まず動いている作業が終わるのを待ってから、アプリを再起動します。再起動しても直らないときは、新しい会話を、短い依頼で始めてみてください。
バージョンの確かめ方
アプリに入っているCodexのバージョンと、CLIのバージョンは、それぞれ別に確かめます。公式の案内では、次のコマンドが載っています。
| 確かめたいもの | コマンド |
|---|---|
| CLIのバージョン | codex --version |
| アプリに入っているCodexのバージョン | /Applications/Codex.app/Contents/Resources/codex --version |
2つ目のコマンドは、公式の案内に載っているアプリの置き場所をもとにしています。アプリの名前や置き場所が違う場合は、そのパスに読み替える必要があります。
ログと履歴の場所
問題の原因を調べるときや、作業の履歴を確かめたいときのために、Macでの保存場所を知っておくと便利です。
| 種類 | 場所(Mac) |
|---|---|
| アプリのログ | ~/Library/Logs/com.openai.codex/年/月/日 |
| 会話の記録 | ~/.codex/sessions |
| アーカイブした会話 | ~/.codex/archived_sessions |
| サインインの情報 | ~/.codex/auth.json、またはmacOSの資格情報の保管場所 |
会話の記録の保存場所は、環境変数のCODEX_HOMEで変えられます。ログや記録には、機密の情報が含まれている場合があります。人に見せる前に、中身を確かめてください。
会社のMacで使うとき

会社のMacでCodexを使う場合は、個人のMacとは違う点に注意が必要です。業務の情報を扱うので、更新の管理、権限、データの扱いを先に決めておきましょう。
アプリの更新を管理する
デスクトップアプリは、標準で自動的に更新を確認し、インストールします。会社で更新のタイミングを管理したい場合は、管理者が設定でアプリの自動更新を止められます。公式の案内によると、管理されたポリシー(Managed configuration)のrequirements.tomlに、次の設定を追加します。
[features]
in_app_updates = false
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書く場所 | 管理されたポリシーのrequirements.toml。すでに[features]がある場合は、そこに1行足す。config.tomlには書かない |
| 反映のしかた | 使う人が、アプリを完全に終了して開き直す。ウィンドウを閉じるだけでは再起動されないことがある |
| 確認のしかた | 「設定」→「General」の「In-app updates」が「Managed」と表示される |
| 元に戻すとき | 該当のポリシー・MDMのプロファイル・requirements.tomlから、この行を取り除き、配り直す |
更新を止めると、脆弱性の修正を受けられません
公式の案内では、更新を遅らせると、すでに知られている脆弱性にさらされたままになると注意されています。古いバージョンに、別の形でセキュリティの修正が出されることもありません。止めるときは、承認したバージョンを別の方法で配る手順を、先に決めておいてください。
また、OpenAIがバージョンを固定する仕組みや、別の配布チャンネル、古いバージョンの互換性の保証は用意されていません。この設定が対象とするのは、MacとWindowsのデスクトップアプリで、スマホアプリ・CLI・IDE拡張は対象外です。
Macへの配布
公式の案内では、Macへの配布は、組織がすでに使っている端末の管理の仕組みで行うとされています。承認したバージョンのインストーラー(.dmg)を使って配ります。特定のMDM製品の手順は、公式には案内されていません。
- 承認するバージョンを決める配るバージョンを決め、公式のインストーラーを入手します。
- 少人数で試す情報システムの担当者など、少人数のグループに先に配り、動作を確かめます。
- インストールされたバージョンを確かめる端末の管理画面などで、どのバージョンが入っているかを確認します。
- 範囲を広げる問題がなければ、対象を広げます。
決めておくこと
会社で使う場合は、次のようなルールを先に決めておくと、使う人によって扱いがばらばらになるのを防げます。
| 項目 | 決める内容 |
|---|---|
| 契約するプラン | 個人のアカウントではなく、BusinessやEnterpriseなど、管理機能のあるプランにするか |
| 渡してよい情報 | 顧客の個人情報や未公開の数字など、渡してはいけない情報 |
| 権限モード | 使ってよいモード。Full accessは禁止にするか |
| Computer UseとLocked use | 使ってよいか。使うなら、使ってよいアプリの範囲 |
| スマホからの操作 | 許可するか。管理者の許可が必要な場合がある |
| 確認する人 | Codexが作ったものを、公開や提出の前に誰が確認するか |
スマホからの操作は、ワークスペースの管理者が、リモートの操作を有効にする必要がある場合があります。社員が個人のアカウントで業務のデータを扱う形になっていないか、先に確認しておきましょう。
よくある質問
MacでCodexは無料で使えますか?
統合後のデスクトップアプリは、無料プランを含むChatGPTのすべてのプランで使えます。ただし、無料プランでは使える量が少なく、簡単な作業向けです。毎日使うなら、有料プランを検討してください。
MacBook AirなどのMacでも動きますか?
動きます。公式のシステム要件として挙げられているのは、macOS 14以降です(ヘルプセンターの案内)。それ以外の性能の条件は、公式には示されていません。
Intel Macでも使えますか?
OpenAIのヘルプセンターでは、Mac用アプリはApple SiliconとIntelの両方に対応すると案内されています。一方、開発者向けドキュメントのダウンロードボタンはApple Silicon向けの表示です。Intel Macでは、公式のダウンロードページで案内されるかを確かめてください。CLIは、Intel用のファイルも用意されています。
アプリとCLIは、両方入れる必要がありますか?
必要ありません。どちらか一方だけでも使えます。同じアカウントなら、あとから片方を追加しても構いません。画面で操作したいならアプリ、ターミナルで素早く使いたいならCLIが向いています。
Macがスリープしても作業は続きますか?
ローカルで動かしている作業は、Macがスリープすると止まります。「Prevent sleep while running」をオンにしておくと、作業中はスリープしません。スマホから操作する場合は、「Keep this Mac awake」も使えます。
Homebrewで入れたCodexと、アプリは別ですか?
別です。Homebrewで入れるのはCLIで、アプリとは別にインストールされ、別々に更新されます。どちらも同じアカウントでサインインできます。
Macのファイルを、Codexが勝手に見ることはありますか?
Codexが読み書きするのは、自分で開いたフォルダの中が基本です。デスクトップなどのフォルダは、macOSの許可の仕組みで、許可しない限りアクセスされません。ただし、Full accessを選ぶと、Macのどのファイルにも制限なしでアクセスできる状態になります。使う場面は慎重に選んでください。
アンインストールするには、どうすればよいですか?
公式のドキュメントには、アンインストールの手順は案内されていません(2026年10月時点)。アプリはApplicationsフォルダから削除し、CLIはインストールした方法(npm・Homebrewなど)に合わせて削除する、という一般的な方法になります。会話の記録は~/.codexに残るので、不要なら確認したうえで削除してください。
日本語で指示しても大丈夫ですか?
日本語の依頼文で使えます。毎回伝えたい決まりごとは、プロジェクトのフォルダにAGENTS.mdというファイルを置いて書いておくと、毎回同じことを書かずに済みます。
会社のMacで使ってもよいか、どう判断すればよいですか?
まず、会社の情報管理のルールと、契約するプランの扱いを確かめます。そのうえで、渡してよい情報、使ってよい権限モード、更新の管理を決めておくと安心です。判断に迷うときは、情報システムの担当者に相談してください。
まとめ
この記事のまとめ
- CodexはMacでそのまま使える。デスクトップアプリ・CLI・エディタ拡張の3つの方法があり、まずはアプリから始めるのが手軽
- アプリはChatGPTのMac用アプリを入れて、画面上部でCodexを選ぶ。2026年7月に統合され、無料プランを含む全プランで使える
- CLIは、公式インストーラー・Homebrew・npm・バイナリのどれでも入れられる。機能は同じで、違うのは更新のしかた
- Macでは、Computer Use・Appshots・Locked use・スマホからの操作などが使える。画面収録とアクセシビリティの許可が必要なものがある
- サンドボックスはmacOSの標準の仕組みで動く。最初は「Ask for approval」で使い、作業用のフォルダを分けておく
- 会社のMacで使うときは、更新の管理、渡してよい情報、権限モードのルールを先に決めておく
Macでは、アプリを入れてフォルダを開くだけで、すぐにCodexを試せます。まずは、コピーしたフォルダで小さな作業を任せて、どこまで頼めるかを確かめながら、使う範囲を広げていくのがおすすめです。
会社のMacに広げる段階では、権限の設定や更新の管理、任せる仕事の選び方、社員の方への使い方の説明など、決めることが一気に増えます。INTERCREATE JAPANでは、Codex・Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
- ChatGPT desktop app(OpenAI ChatGPT・Codex ドキュメント)
- Quickstart(OpenAI ChatGPT・Codex ドキュメント)
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