Codexにログインできないときの対処|ログイン方法・状態の確認・ログアウトまで
この記事でわかること
- Codexのサインイン方式(ChatGPT・APIキー・アクセストークン)の違いと選び方
- デスクトップアプリ・CLI・IDE拡張それぞれのログイン手順
- SSH先やサーバーなど、画面のない環境でのログイン方法
- ログイン状態の確認(codex login status・/status)とログアウト、切り替え
- auth.jsonなど、ログイン情報の保存場所と扱い方
- ログインできないときの確認の順番と、会社で使うときの注意
目次
- Codexのログインとは
- 3つのサインイン方式
- 方式によって使える機能が違う
- 使えるプランの確認
- ログインの手順
- デスクトップアプリの場合
- CLI(ターミナル)の場合
- エディタの拡張機能(IDE拡張)の場合
- APIキーでCLIに入る場合
- 画面のない環境でのログイン
- 3つの方法の違い
- 方法1:デバイスコードでログインする
- 方法2:ログイン情報のファイルをコピーする
- 方法3:ポートを転送してログインする
- 状態の確認・ログアウト
- ログインの状態を確認する
- ログアウトする
- 別のアカウントや方式に切り替える
- クライアントの間でログインが共有される
- ログアウトやログインが受け付けられない場合
- ログイン情報の保存と管理
- どこに保存されるか
- 保存の方式を選ぶ
- ログイン情報を守るための基本
- ログインできないとき
- まず確認する順番
- 症状別の対処
- 社内のネットワークで止まるとき
- ログファイルを手がかりにする
- それでも解決しないとき
- 会社で使うときの注意
- 管理者が決められること
- アクセストークンを使う場合
- MFA(多要素認証)の考え方
- 導入するときの進め方
- 社内で決めておくこと
- よくある質問
- まとめ
「Codexを入れたのにログインの画面から先に進めない」「ブラウザが開かない」「いまどのアカウントで入っているのか分からない」と困っている方は多いのではないでしょうか。
Codexは、ChatGPTのアカウントでログイン(公式の表記では「サインイン」)して使うのが基本です。ただし、サインインの方式はほかにもあり、使う画面(デスクトップアプリ・CLI・エディタの拡張機能)や、手元のパソコンかサーバーかによって、手順もつまずく場所も変わります。
この記事では、ログイン方式の違いを整理したうえで、画面別の手順、画面のない環境でのログイン、状態の確認とログアウト、ログイン情報の扱い、できないときの確認の順番、会社で使うときの注意までを説明します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。画面の表示や仕様は変わることがあるので、困ったときは公式ページもあわせて確認してください。
Codexのログインとは

Codexを使うには、まず「誰として使うか」をCodexに伝える必要があります。これがログイン(サインイン)です。公式の認証のページでは、OpenAIのモデルを使うサインイン方式として、ChatGPTでサインインする方法とAPIキーでサインインする方法の2つが挙げられています。このほか、自動実行向けにアクセストークンという仕組みもあります。
3つのサインイン方式
| 方式 | どういう仕組みか | 費用の考え方 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| ChatGPTでサインイン | ChatGPTのアカウントで入る。CLIではcodex loginでブラウザが開く | ChatGPTのプランに含まれる使用量 | 人が画面を見ながら使う(ふつうはこれ) |
| APIキーでサインイン | OpenAIのAPIのキーを渡して入る | 標準のAPI料金(使った分だけ請求) | 自動化。プランの上限を超えた日の追加利用 |
| アクセストークン | ChatGPTのワークスペースの権限で動く、自動実行用の合い鍵 | ワークスペースのプランに従う | 社内の信頼できるスクリプトやCI(BusinessまたはEnterprise) |
ふつうに画面を見ながら使う場合は、ChatGPTでのサインインを選べば足ります。APIキーとアクセストークンは、人がいないところで自動的に動かしたいときのための方式です。APIキーの設定や料金の詳しい話は、別の記事(Codex APIの記事)にまとめています。この記事では、ログインそのものに絞って説明します。
方式によって使える機能が違う
どの方式で入ったかによって、使える機能が変わります。公式の認証のページには、次のような違いが書かれています。
| 項目 | ChatGPTでサインイン | APIキーでサインイン |
|---|---|---|
| デスクトップアプリ・CLI・IDE拡張でのローカル作業 | ○ | ○ |
| Codex cloud(クラウドで作業を任せる) | ○(サインインが必須) | × |
| 一部のプラグイン | ○ | 使えないものがある |
| ワークスペースの管理(権限・データの保存設定) | ChatGPTのワークスペースの設定に従う | OpenAIのAPIの組織の設定に従う |
| 請求 | プランの使用量・クレジット | 標準のAPI料金 |
「ほかの人は使えているクラウドの機能が自分だけ出てこない」「プラグインが見当たらない」という場合は、ログインの方式がAPIキーになっていないかを先に疑ってみてください。確認の方法は、後の章(状態の確認・ログアウト)で説明します。
使えるプランの確認
ChatGPTでサインインして使う場合、使えるかどうかはChatGPTのプランによって変わります。公式の料金のページには、Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise & Eduのプランが載っています。Freeプランでも、デスクトップアプリで簡単な作業を試せると案内されていますが、提供の状況によって異なるとの注記があります。どのプランでどこまで使えるかは、料金の記事(Codexの料金の記事)で整理しています。
ログインできないのは、プランのせいとは限らない
「ログインに失敗する」場合と、「ログインはできたが、使えない機能がある」場合は、原因が別です。前者は手順やネットワーク、後者はプランやサインインの方式の違いが原因であることが多くなります。この記事の後半では、まず前者から順に確かめる流れを説明します。
ログインの手順

ここでは、使う画面ごとに、ChatGPTのアカウントでサインインする手順と、APIキーで入る場合の入口を説明します。画面の名前や表示は、公式のドキュメントに書かれているものです。アプリの更新で表記が変わることがあります。
デスクトップアプリの場合
Codexは、ChatGPTのデスクトップアプリの中で使えます。公式のクイックスタートによると、アプリを開いてChatGPTのアカウントでサインインし、そのあと、チャットを始めるか、プロジェクトやフォルダを開く流れです。
- アプリを開くChatGPTのデスクトップアプリを開きます。入れ方は、Codexアプリの記事で説明しています。
- 「Continue to sign in」を選ぶ認証のページでは、デスクトップアプリでChatGPTでサインインするときの選択肢として、この表示が案内されています。
- ブラウザでアカウントに入るChatGPTのアカウントのメールアドレスやパスワード、または使っているシングルサインオンの画面で、ふだんどおりログインします。
- アプリに戻って、作業を始めるアプリに戻ると、サインインした状態になっています。
APIキーで入りたい場合は、サインインの画面で「Sign in another way」を選び、キーを入力します。APIキーは、Codexの記事(Codex APIの記事)で説明している方法で作ります。
CLI(ターミナル)の場合
CLIでは、次の2通りの入り方があります。
| 入り方 | やること | こんなとき |
|---|---|---|
| 初回の起動で選ぶ | 作業フォルダでcodexと入力して起動し、表示された「Sign in with ChatGPT」を選ぶ | インストール直後の最初のログイン |
| コマンドで入る | codex loginと入力する | ログインし直したいとき、別のアカウントで入りたいとき |
公式のコマンドの一覧では、codex loginは、何も付けなければブラウザを開いて、ChatGPTのOAuth(外部サービスへの許可の仕組み)の画面に進むと説明されています。手順は次のとおりです。
- ターミナルを開くmacOSならターミナル、WindowsならPowerShellなどを開きます。
codex loginと入力する入力してEnterキーを押すと、ブラウザが開きます。- ChatGPTのアカウントでログインするブラウザの案内に従ってログインし、許可します。
- ターミナルに戻るログインが終わると、ターミナルに結果が表示されます。
- 状態を確かめる
codex login statusと入力して、ログインの方式が表示されることを確認します。
Codex CLIの入れ方は、別の記事(Codex CLIのインストールの記事)にまとめています。
エディタの拡張機能(IDE拡張)の場合
Visual Studio Code・Cursor・Windsurf では、Codexの拡張機能(openai.chatgpt)を入れて使います。公式のIDE拡張のページには、エディタのCodexのアイコンから開く、アイコンが隠れているときはコマンドパレットで「Codex: Open Codex Sidebar」を実行する、と書かれています。
サインインの選択肢は、公式の認証のページに次のように載っています。
| 方式 | 選ぶ項目 |
|---|---|
| ChatGPTでサインイン | 「Sign in with ChatGPT」 |
| APIキーでサインイン | 「Use API Key」 |
XcodeやJetBrainsのIDEでは、それぞれの開発元のAIアシスタントの仕組みを通して使う形で、サインインはその環境の案内に従います。
APIキーでCLIに入る場合
公式の例では、環境変数に入れたキーをcodex loginに渡します。
printenv OPENAI_API_KEY | codex login --with-api-key
この書き方は、macOSやLinux向けの例です。Windows(PowerShell)での書き方は、公式には案内がありません。Windowsでは、デスクトップアプリやIDE拡張の画面からキーを入力する方法が確実です。キーをコマンドに直接書くと、操作の履歴に残るおそれがあります。キーは、チャットやメモには貼らないようにしてください。
迷ったら、ChatGPTのアカウントで入る
人が画面を見ながら使うなら、ChatGPTでのサインインが基本です。クラウドの機能も使えますし、使用量もプランの中で管理できます。APIキーに切り替えるのは、自動化したいときや、プランの上限を超えたあとも続けたいときにしておくと、設定のわかりにくさが減ります。
画面のない環境でのログイン

サーバーや、SSHでつないだ先のパソコン、Dockerのコンテナなどでは、ブラウザが開けないため、ふつうのログインが終わらないことがあります。公式の認証のページには、SSHの先や、localhost(そのパソコン自身)への戻り先がふさがれている環境では、ブラウザでのログインに失敗することがあると書かれています。ここでは、公式が案内している3つの方法を説明します。
3つの方法の違い
| 方法 | やること | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| デバイスコード(公式の第一候補) | codex login --device-authを実行し、別のパソコンのブラウザでコードを入力する | サーバーの側でブラウザが要らない | ベータ版。事前に設定で有効にする必要がある |
| auth.jsonをコピーする | ブラウザのあるパソコンでログインし、~/.codex/auth.jsonをサーバーに写す | サーバー側の操作が少ない | OSの資格情報ストアに保存されている場合は使えない。ファイルの扱いに注意 |
| ポートを転送する | SSHでポート1455を転送して、手元のブラウザで開く | 通常のログインの流れをそのまま使える | SSHの設定が必要 |
方法1:デバイスコードでログインする
公式が最初に勧めているのは、デバイスコードによるログインです(2026年10月時点ではベータ版)。ブラウザのない機械でcodex login --device-authを実行すると、手元のパソコンのブラウザで開くリンクとワンタイムコードが示されます。
- デバイスコードのログインを有効にする個人のアカウントは、ChatGPTのセキュリティの設定で有効にします。会社のワークスペースでは、管理者がワークスペースの権限の設定で有効にします。
- サーバーでコマンドを実行するサーバーのターミナルで
codex login --device-authと入力します。対話の画面で「Sign in with Device Code」を選ぶ方法もあります。 - リンクを手元のブラウザで開く表示されたリンクを、自分のパソコンのブラウザで開き、ChatGPTのアカウントでログインします。
- ワンタイムコードを入力するサーバーの画面に表示されたコードを、ブラウザに入力します。
- 状態を確かめるサーバーに戻って、
codex login statusでログインできていることを確認します。
「有効にする設定」が見つからないとき
デバイスコードは、事前に設定で有効にしておかないと使えません。会社のアカウントで選択肢が出ない場合は、管理者の設定が必要なことがあります。設定画面の具体的なメニュー名は、公式の認証のページに書かれていないため、この記事では特定しません。管理者に「デバイスコードでのログインをワークスペースの権限で有効にしてほしい」と伝えてください。
方法2:ログイン情報のファイルをコピーする
手元のブラウザがあるパソコンでログインしておき、できたファイルをサーバーにコピーする方法です。公式の説明では、手順は次のとおりです。
- 手元のパソコンでログインする
codex loginでログインし、~/.codex/auth.jsonができていることを確認します。 - サーバーの同じ場所にコピーするサーバーの
~/.codex/auth.jsonに同じファイルを置きます。公式のページには、SSHやDockerを使ったコピーの例が載っています。 - サーバーで状態を確かめる
codex login statusでログインできていることを確認します。
コピーの一例として、手元のパソコンから次のように転送する方法があります(userとserverは読み替えてください)。これは一般的なファイル転送の書き方で、公式の例そのものではありません。
scp ~/.codex/auth.json user@server:~/.codex/auth.json
auth.jsonは、パスワードと同じに扱う
公式の説明では、auth.jsonにはアクセストークンが入っているため、パスワードと同様に扱うよう書かれています。チャットやメール、チケットに貼らない、Gitのリポジトリに入れない、他の人と共有しない、が基本です。コピーするときも、信頼できる経路だけを使い、サーバー側では他のユーザーが読めない場所に置いてください。
また、この方法は、ログイン情報がOSの資格情報ストア(キーチェーンなど)に保存されている場合には使えません。公式は、その場合、保存先をファイル方式にしてからログインし直すよう案内しています。保存方式の設定は、後の「ログイン情報の保存と管理」で説明します。
方法3:ポートを転送してログインする
ブラウザでのログインでは、公式の説明によると、ログイン後の戻りを受け取る窓口がlocalhost:1455(そのパソコン自身の1455番のポート)で待ち受けます。SSHでつないだ先では、手元のブラウザからこの窓口に届かないことがあるため、ポートを転送して届くようにします。公式の例は次のとおりです。
ssh -L 1455:localhost:1455 user@remote
- ポートを転送してSSHでつなぐ上のコマンドで、転送を付けてサーバーにつなぎます。
- そのSSHの画面で
codex loginを実行するつないだ画面の中で実行します。 - 表示されたアドレスを手元で開くターミナルに表示されたアドレスを、自分のパソコンのブラウザで開き、ログインします。
自動化には、APIキーが基本
サーバーで人がいない状態のまま動かす自動実行には、公式はAPIキーを使うことを勧めています。ChatGPTのログイン情報(auth.json)を使い回す方法は上級者向けで、手間も多くなります。自動化の考え方は、Codex APIの記事で説明しています。
状態の確認・ログアウト

「いま、どのアカウントで入っているのか」「APIキーで入っているのか」を確かめたい場面は、意外と多くあります。公式のコマンドの一覧にある、確認とログアウトの方法を整理します。
ログインの状態を確認する
| やりたいこと | 方法 | 分かること |
|---|---|---|
| ログインの方式を確認する(CLI) | codex login status | いまの認証の方式。ログインしていれば終了コード0で終わる |
| アカウントを確認する(アプリ) | アプリのプロフィールのメニュー | いまのアカウント。ログアウトもここから行える |
| セッションの設定を確認する(CLI) | /status | 使っているモデル、承認の設定、書き込めるフォルダ、トークンの使用量など |
ここで注意したいのは、codex statusという名前のコマンドは、公式のコマンドの一覧には載っていないことです。ログインの方式を知りたいときはcodex login status、会話の中の設定を知りたいときは、Codexを起動してから/statusと入力します。
なお、/statusが表示する内容として、公式に案内されているのは、モデルや承認の設定、書き込めるフォルダ、残りの余裕(コンテキスト)や使用量などです。ログインの方式やアカウント名が表示されるかどうかは、公式には案内がありません。ログインの方式を確かめるには、codex login statusを使ってください。
codex login statusが「ログインしていない」と判定したときの終了コードは、公式のコマンドの一覧には記載がありません。スクリプトの中で使うときは、「0ならログイン済み」という点だけを前提にしておくと安全です。
ログアウトする
ログアウトの方法は、次のとおりです。
| 場面 | 方法 | 消えるもの |
|---|---|---|
| CLIのコマンド | codex logout | 保存されているAPIキーとChatGPTの認証情報の両方 |
| Codexの会話の中 | /logout | Codexからサインアウトし、そのユーザーの保存された認証情報を消す |
| デスクトップアプリ | プロフィールのメニュー | アプリのサインイン |
codex logoutは、オプションがありません。ログインの方式を選ばず、保存されている認証情報をまとめて消します。
別のアカウントや方式に切り替える
アカウントや方式を切り替えるときは、いったんログアウトしてから、入りたい方式でログインし直します。
- ログアウトする
codex logoutを実行します。 - 入りたい方式でログインするChatGPTなら
codex login、APIキーならcodex login --with-api-keyを使います。 - 状態を確かめる
codex login statusで、狙った方式になっていることを確認します。
たとえば、「APIキーで入っていたせいで、クラウドの機能が使えなかった」という場合は、この手順でChatGPTのアカウントに戻せます。
クライアントの間でログインが共有される
公式の認証のページによると、CLIとIDE拡張は、同じログインの情報を共有しています。どちらか一方でログアウトすると、もう一方でも、次に起動したときにログインし直しが必要になります。「エディタを使っていたら、突然ログインを求められた」という場合は、ターミナルでログアウトしたことが原因かもしれません。デスクトップアプリが同じログイン情報を共有するかどうかは、公式の認証のページには記載がありません。
ログインが期限切れになることはあるのか
公式の説明では、ChatGPTのアカウントでのログインは、トークンが期限切れになる前に、自動で更新されると書かれています。ふつうは何もしなくても入ったままです。それでもログインを求められたときは、ログアウトや、設定で決められたサインイン方式との食い違いがないかを確認してください。
ログアウトやログインが受け付けられない場合
公式には、サーバーの運用などで「ワークロードアイデンティティ」という仕組みを使っている場合、codex loginとcodex logoutは拒否される、という説明があります。この場合は、プロセスの環境で認証が決まる仕組みのため、コマンドでは変えられません。管理者や環境の担当者に確認してください。
ログイン情報の保存と管理

ログインしたあとの情報は、パソコンの中に保存されます。保存の場所と扱い方を知っておくと、「ログインが消えた」「サーバーに引っ越したい」「情報を守りたい」といったときに役立ちます。
どこに保存されるか
公式の説明では、ログイン情報は、~/.codex/auth.jsonというファイルか、パソコンのOSが持つ資格情報の保管場所に保存されます。このフォルダは、環境変数CODEX_HOMEで変えられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期の保存フォルダ | ~/.codex(ユーザーのホームフォルダの中) |
| フォルダを変える | 環境変数CODEX_HOME。変える場合は、そのフォルダを先に作っておく必要がある |
| フォルダに入るもの | 設定、ログイン情報、ログ、セッションの記録など、Codexの状態一式 |
| ログイン情報のファイル | CODEX_HOMEの下のauth.json |
設定ファイルのconfig.tomlも同じフォルダに置かれます。CODEX_HOMEを変えると、別のフォルダのログイン情報や設定が読まれるため、環境によって「ログインしている/していない」が変わることがあります。WindowsとWSLの間で、ログイン情報が引き継がれるかどうかは、公式のWSLのページには記載がありません。確実に確かめるには、それぞれの環境でcodex login statusを実行してください。
保存の方式を選ぶ
設定ファイル(config.toml)のcli_auth_credentials_storeで、保存の方式を選べます。
| 設定値 | 保存先 | 考え方 |
|---|---|---|
file | CODEX_HOMEの下のauth.json | ファイルをコピーして別の機械で使いたいとき。ファイルの管理に注意が必要 |
keyring | OSの資格情報ストア | 使えない環境ではエラーになる。ファイルに残したくないとき |
auto | ストアが使えればストア、使えなければauth.json | 環境によって保存先が変わる |
ephemeral | 実行中のプロセスのメモリだけ | 終了すると消える。そのたびにログインが必要 |
「サーバーにログイン情報をコピーしても動かない」という場合、手元のパソコンのログイン情報が、ファイルではなくOSの資格情報ストアに保存されていることがあります。その場合は、設定をfileにしてからログインし直すと、auth.jsonができます。
ログイン情報を守るための基本
auth.jsonは、パスワードと同じように扱い、Gitのリポジトリにコミットしない- メール・チャット・チケット・AIへの質問に、ファイルの中身やトークンを貼らない
- 複数の人や、複数の機械で、同じログイン情報を共有しない
- 共用のパソコンやサーバーでは、保存方式を
keyringやephemeralにすることを検討する - トラブルのときにログを共有する前に、機密の情報が入っていないか確認する
- 信頼できない環境や、公開の環境で、Codexの実行を外部に開かない
公式のトラブルシューティングのページにも、ログを他の人に渡す前に、機密の情報が含まれていないか確かめるよう書かれています。
ログイン情報を貼ってしまったら
トークンやAPIキーを、チャットやチケットに貼ってしまった場合の専用の手順は、公式の認証のページには載っていません。一般的な対応としては、貼った場所から削除する、ChatGPTのアカウントのセキュリティの設定を見直す、APIキーなら作り直して古いキーを無効にする、が基本です。会社のアカウントなら、すぐに管理者に知らせてください。
ログインできないとき

ここからは、ログインがうまくいかないときの確認の順番を説明します。公式のドキュメントには、エラーメッセージごとの対処の一覧はありません。そのため、症状から、公式の説明で確かめられる原因を絞っていく形にしています。
まず確認する順番
- どの画面でログインしたかを確かめるデスクトップアプリ・CLI・IDE拡張のどれで起きているかを整理します。CLIとIDE拡張は、ログイン情報を共有しています。
codex login statusを実行するログインしているか、どの方式かが分かります。予想と違う方式なら、ログアウトして入り直します。- アプリや拡張を最新にする公式のトラブルシューティングのページには、CLIのバージョンを
codex --versionで確かめる方法が載っています。古い場合は、更新してから試します。 - 画面のない環境かを確かめるSSHの先やサーバーなら、ブラウザでのログインが終わらないのは自然なことです。前の章のデバイスコードなどを試します。
- ネットワークの設定を確かめる会社のネットワークで、証明書やプロキシが関係していないかを確かめます。
- ログを見る
codex loginを直接実行したときの記録(codex-login.log)が手がかりになります。
症状別の対処
| 症状 | 考えられる原因 | 確かめること・対処 |
|---|---|---|
| ブラウザが開かない、ログインが終わらない | SSHの先など、画面がない環境。または戻り先(localhost)がふさがれている | codex login --device-authを使う。auth.jsonのコピー、ポート1455の転送も選べる |
| デバイスコードの選択肢が出ない、使えない | デバイスコードのログインが有効になっていない | 個人はChatGPTのセキュリティの設定、ワークスペースは管理者が権限の設定で有効にする |
| 会社のネットワークだけ、ログインに失敗する | 独自の証明書で通信を検査している | 情報システムの担当者に、証明書(PEM形式)をもらい、CODEX_CA_CERTIFICATEに指定してからログインする |
| auth.jsonをコピーしたのに、入れない | 元のログイン情報がOSの資格情報ストアに保存されている | 保存方式をfileにしてログインし直し、ファイルを作ってからコピーする |
| エディタで急にログインを求められる | ターミナルなど、別のクライアントでログアウトした | CLIとIDE拡張はログイン情報を共有している。どちらかでログインし直す |
| クラウドの機能・プラグインが使えない | APIキーでサインインしている | codex login statusで確認。ChatGPTでログインし直す |
| ログインしたのに、自動的にログアウトされて終了する | 管理者が、ログインの方式やワークスペースを固定している | 設定と食い違っている。管理者に、使うべき方式とワークスペースを確認する |
codex login・codex logoutが拒否される | ワークロードアイデンティティで認証している | 環境の担当者に確認する。コマンドでは変えられない |
| keyringを指定したら、ログインできない | OSの資格情報ストアが使えない環境 | 保存方式をfileかautoにする |
| クラウドを使おうとすると、MFAを求められる | メールアドレスとパスワードのアカウントは、クラウドの前にMFAの設定が必要 | ChatGPTのアカウントで多要素認証を設定する |
社内のネットワークで止まるとき
公式の説明では、会社が独自の証明書で通信を検査している環境などでは、PEM形式のCA証明書の束を環境変数CODEX_CA_CERTIFICATEで指定してからログインするよう案内されています。CODEX_CA_CERTIFICATEが設定されていない場合は、SSL_CERT_FILEが使われます。
なお、公式の環境変数のページには、プロキシ用の環境変数についての記載はありません。プロキシの設定が関係している場合は、勝手に設定を変えず、情報システムの担当者に、エラーの画面を添えて相談してください。
ログファイルを手がかりにする
公式の認証のページには、codex loginを直接実行すると、専用のログファイルcodex-login.logが、設定したログのフォルダに書かれると書かれています。ブラウザでのログインやデバイスコードの失敗を調べるときの手がかりになります。既定の保存場所は、公式の認証のページには載っていません。
また、操作画面(TUI)のログについては、log_dirという設定でフォルダを指定すると、平文のログ(codex-tui.log)が出力される、と環境変数のページに書かれています。公式の例は次のとおりです。
RUST_LOG=debug codex -c log_dir=./.codex-log
ログには作業の内容が含まれることがあります。調査のために他の人へ渡すときは、機密の情報が入っていないかを確かめてからにしてください。
それでも解決しないとき
公式のトラブルシューティングのページでは、不具合の報告先として、OpenAIのGitHub(openai/codex)のIssuesが案内されています。同じ症状の報告がないかを検索してから、新しく報告します。報告のときは、codex --versionの結果と、使っているOS、実行したコマンド(トークンやキーは伏せる)を添えると、原因を絞りやすくなります。
会社のアカウントなら、まず管理者に確認するのが近道です。ワークスペースの設定やログインの制限が原因のことが多いためです。
会社で使うときの注意

会社でCodexを使う場合は、個人のログインとは別に、管理者が決められる項目があります。ここでは、公式のドキュメントで確かめられる範囲を整理します。
管理者が決められること
| 項目 | 内容 | メンバー側で起きること |
|---|---|---|
| ログインの方式の固定 | forced_login_methodで"chatgpt"か"api"に限定する | 方式が合わないと、ログアウトされて終了する |
| ワークスペースの固定 | forced_chatgpt_workspace_idで、ChatGPTのログインを特定のワークスペースに限る | 別のワークスペースでは入れない |
| 保存方式や接続先の固定 | 管理された設定(Managed configuration)で、保存方式やchatgpt_base_urlを固定する | メンバーは変更できない |
| デバイスコードの許可 | ワークスペースの権限で有効にする | サーバーなどでデバイスコードが使えるようになる |
| アクセストークンの許可 | ワークスペースの設定で、メンバーによる作成を許可する | 自動実行用のトークンを作れる |
ログインの方式やワークスペースを固定しているのに、メンバーが別の方式でログインすると、Codexはその利用者をログアウトして終了します。「ログインしたのに、すぐ閉じてしまう」という問い合わせが来たときは、この固定の設定を確認してください。
プロジェクトの設定では、接続先は変えられない
リポジトリの中の.codex/config.tomlには、chatgpt_base_urlなどの一部のキーを書けません。書いても無視され、起動時に警告が出ます。他人のリポジトリを開いたとき、ログインの接続先をすり替えられないようにするための仕組みです。
アクセストークンを使う場合
BusinessまたはEnterpriseのワークスペースでは、人がいない自動実行のために、アクセストークンを使えます。公式のページによると、次のような仕組みです。
- トークンは、ワークスペースのAccess tokensのページで作る。作った人の立場で動き、その人の実行として記録される
- 作成には、管理者(オーナー)がワークスペースの権限の設定で許可しておく必要がある
- 有効期間を決めて作る。トークンは作成時に一度だけ表示されるので、シークレットの保管場所に保存する
- 使い方は、環境変数
CODEX_ACCESS_TOKENに入れて実行する方法と、codex login --with-access-tokenでログインする方法がある(後者は、その機械に保存される) - 公開のCI、フォークされたプルリクエスト、共用の機械では使わない。持っている人は、作成者として実行できてしまうため
OpenAIのAPIの呼び出しに使うAPIキーとは別のものです。ワークスペースの権限で動かしたい自動実行にはアクセストークン、一般的なAPIの呼び出しにはAPIキー、と使い分けます。
MFA(多要素認証)の考え方
公式の認証のページでは、Codex cloudを使うアカウントには、MFAを有効にするよう案内されています。ログインの方法ごとの扱いは次のとおりです。
| ログインの方法 | MFAの扱い |
|---|---|
| Google・Microsoft・Appleなどのソーシャルログイン | ChatGPT側での設定は必須ではないが、各サービスのMFAを設定できる |
| SSO(シングルサインオン) | SSOの管理者が、MFAを必須にする |
| メールアドレスとパスワード | Codex cloudを使う前に、MFAの設定が必要。ほかのログイン方法も併用していても同じ |
公式の管理者向けFAQでは、ChatGPTはワークスペース全体でMFAを強制しないため、必須にしたい組織は、SSOと、ID管理の側のMFAで強制するよう案内されています。
導入するときの進め方
- ログインの方式を決める人が使う場合はChatGPTのアカウント、自動実行はAPIキーまたはアクセストークン、というように、用途ごとに決めます。
- 管理者の設定を確認するログインの方式の固定、ワークスペースの固定、デバイスコードの許可、アクセストークンの許可が、方針と合っているかを確かめます。
- 使う人に手順を渡す画面ごとのログイン手順と、ログイン情報の扱い(貼らない、共有しない)を伝えます。
- 困ったときの窓口を決めるログインできない場合に、誰に何を伝えるか(画面のスクリーンショット、
codex login statusの結果、バージョン)を決めておきます。
社内で決めておくこと
- どのサインイン方式を、誰が、何の目的で使ってよいか
- 個人のアカウントや個人のAPIキーを、業務で使ってよいか
- ログイン情報(auth.json・APIキー・トークン)の保管の方法と、共有の禁止
- 情報が漏れた疑いがあるときの連絡先と、対応の流れ
- メンバーが退職・異動したときの、アクセスの停止の手順
公式の管理者向けFAQでは、SCIMで管理しているユーザーの利用を止めるには、ID管理の側でアクセスを外すよう案内されています。そうしないと、あとの同期でまた登録される場合があるためです。アクセストークンを使っている場合は、トークンの取り消しも必要です。
よくある質問
Codexのログインは、ChatGPTのアカウントでないとできませんか?
ChatGPTのアカウントでのサインインのほか、APIキーでもサインインできます。ただし、APIキーでは一部の機能(Codex cloudなど)が使えません。自動実行向けにアクセストークンという方式もあります。ふつうに使うなら、ChatGPTのアカウントがおすすめです。
codex statusでは、何が分かりますか?
公式のコマンドの一覧には、codex statusというコマンドは載っていません。ログインの方式はcodex login status、会話の中のモデルや設定は/statusで確認します。
ログインしているのに、また「Sign in」と出ます。なぜですか?
CLIとIDE拡張はログイン情報を共有しているため、どちらかでログアウトすると、もう一方でもログインし直しが必要になります。ほかにも、管理者が設定したログインの方式やワークスペースと合っていない場合は、Codexがログアウトして終了します。
ブラウザが開かない環境で、ログインするにはどうしますか?
codex login --device-authによるデバイスコードのログインが、公式の第一候補です。ほかに、手元のパソコンで作ったauth.jsonをコピーする方法と、SSHでポート1455を転送する方法があります。
デバイスコードのログインが使えません。
事前に、個人のアカウントならChatGPTのセキュリティの設定、会社のワークスペースなら管理者の権限の設定で、有効にする必要があります。ベータ版の機能で、設定の画面の名前は変わることがあります。
ログアウトすると、何が消えますか?
codex logoutは、保存されているAPIキーとChatGPTの認証情報の両方を削除します。会話の中の/logoutも、Codexからサインアウトして、そのユーザーの認証情報を消します。設定ファイル(config.toml)などは、公式の説明では消えるとは書かれていません。
auth.jsonは、他の人に渡してもよいですか?
渡してはいけません。公式の説明で、パスワードと同じように扱うよう案内されています。他の人や別の機械に、同じログイン情報を共有することも避けてください。サーバーで使いたい場合は、その機械で別にログインするか、自動実行ならAPIキーなどを使います。
ログイン情報は、どこに保存されていますか?
初期設定では~/.codex/auth.jsonか、OSの資格情報の保管場所です。保存の方式は、config.tomlのcli_auth_credentials_storeで、file・keyring・auto・ephemeralから選べます。
Windowsでも同じ手順でログインできますか?
デスクトップアプリとIDE拡張は、画面の案内に従ってログインできます。CLIは、PowerShellでcodex loginを実行します。APIキーを標準入力に渡す書き方(PowerShell)は、公式には案内がありません。
会社のネットワークでだけログインできません。
独自の証明書で通信を検査している環境が考えられます。公式では、PEM形式の証明書を環境変数CODEX_CA_CERTIFICATEに指定してからログインする方法が案内されています。ネットワークの設定は、情報システムの担当者に相談してください。
ログインしたのに、ChatGPTの会社のワークスペースではなく個人のアカウントで入ってしまいます。
ブラウザで、ChatGPTの別のアカウントにログインしている可能性があります。管理者がワークスペースを固定している場合は、forced_chatgpt_workspace_idの設定により、別のワークスペースではログアウトされます。使うアカウントを確認し、codex logoutのあと、会社のアカウントで入り直してください。
ログインの記録(ログ)は、どこで見られますか?
codex loginを直接実行すると、codex-login.logが設定したログのフォルダに書かれます。既定の保存場所は、公式には案内がありません。操作画面のログは、log_dirを指定するとcodex-tui.logとして出力できます。
解決しない場合は、どこに問い合わせればよいですか?
公式のトラブルシューティングのページでは、OpenAIのGitHub(openai/codex)のIssuesでの報告が案内されています。会社のアカウントなら、まず管理者に確認してください。報告するときは、トークンやキーを伏せたうえで、バージョンと症状を添えます。
まとめ
この記事のまとめ
- Codexのサインイン方式は、ChatGPTのアカウント・APIキー・アクセストークンの3つ。人が使うなら、ChatGPTのアカウントが基本
- デスクトップアプリは「Continue to sign in」、CLIは
codex login、IDE拡張は「Sign in with ChatGPT」で入る - 画面のない環境では、
codex login --device-authが公式の第一候補。auth.jsonのコピーやポート1455の転送も選べる - 状態は
codex login statusで確認し、ログアウトはcodex logout。CLIとIDE拡張はログイン情報を共有している - ログイン情報は
auth.jsonなどに保存される。パスワードと同じに扱い、貼らない・共有しない - 会社で使うときは、方式やワークスペースの固定、MFA、アクセストークンの扱いを管理者が決めておく
ログインの問題は、原因が手順・ネットワーク・設定・アカウントの権限のどれなのかを切り分けると、早く解決できます。まずはcodex login statusで、いまの状態を確かめるところから始めてください。
社内の複数の人が使う段階では、ログインの方式や管理者の設定、ログイン情報の扱いのルールなど、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Codex・Claude Codeの導入から、社内で使い続けられるルールづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
- Authentication(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Developer commands(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Slash commands in Codex CLI(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Access tokens(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Environment variables(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Advanced Configuration(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Codex CLI(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Codex IDE extension(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Quickstart(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Pricing(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- Troubleshooting(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
- ChatGPT Work admin FAQ(ChatGPT + Codex docs/OpenAI)
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