Codexで画像生成する方法|使えるプラン・使用量・指示文の書き方を解説
この記事でわかること
- Codexの画像生成でできることと、画像を「見せる」機能との違い
- 使える場所(アプリ・CLI・IDE拡張・Web)とプラン、使用量の減り方
- 場所別の頼み方($imagegen、-i / --image)
- 指示文の書き方と、直し方・参考画像・文字入れのコツ
- 業務での使いどころと、そのまま使える依頼文の例
- 著作権や社内ルールなど、使う前の注意点
目次
- Codexで画像生成はできるのか
- 公式の説明
- できること
- 画像を「見せる」機能との違い
- Claudeとの違い
- 使える場所とプラン
- 使える場所
- プラン別の使えるかどうか
- 使用量の減り方
- クレジットのレート
- 大量に作るときはAPIキーを使う
- 場所別の使い方
- デスクトップアプリで作る
- CLIで作る
- IDE拡張で作る
- ChatGPTのWeb画面で作る
- 指示文の書き方
- 公式が勧める5つの要素
- 例文
- 悪い例と良い例
- 画像の用途ごとに先に決めておくこと
- 直し方・参考画像・文字入れ
- 少しずつ直す
- 範囲を選んで直す
- 複数の参考画像を使う
- 画像の中に文字を入れる
- 図解・ポスターの下書きに使う
- 業務での使いどころ
- 依頼文の例
- 例:サービス紹介ページの画像を用意する流れ
- 使う前の注意点
- 公式が挙げている4つの注意点
- 他社の権利に触れないために
- 社内ルールで決めておくこと
- 公開前の確認チェックリスト
- うまくいかないときの対処
- よくある質問
- まとめ
「Codexで画像も作れると聞いたが、どう頼めばいいのか」「ChatGPTのチャットで作る画像と何が違うのか」「無料プランでもできるのか」と調べている方も多いのではないでしょうか。Codexはプログラムを書く道具というイメージが強く、画像の機能はあまり知られていません。
結論から言うと、Codexには画像を生成・編集する機能があります。公式ドキュメントによると、内蔵の画像生成はgpt-image-2というモデルを使い、デスクトップアプリ・CLI・IDE拡張・ChatGPTのWeb画面から頼めます。ただし、無料のFreeプランでは使えず、画像を作ると使用量が通常より速く減る点に注意が必要です。
この記事では、Codexの画像生成でできること、使える場所とプラン、使用量の減り方、場所別の頼み方、指示文の書き方、直し方、業務での使いどころ、使う前の注意点を順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報にもとづいています。機能や料金は変わることがあるので、使う前には公式ページもあわせて確認してください。
Codexで画像生成はできるのか

Codex(コーデックス)は、OpenAIが提供する、パソコンの中のファイルを読み書きして作業を進めるAIエージェントです。画像を作る機能も備えていて、公式ドキュメントの「Image generation」のページで説明されています。まず、公式がどう説明しているかを確認しましょう。
公式の説明
公式のページでは、画像生成の用途として、UIの素材、バナー、背景、イラスト、スプライトシート、仮の画像(プレースホルダー)が挙げられています。スプライトシートとは、ゲームなどで使う、複数のコマを1枚に並べた画像のことです。これらを「コードと並べて作る」ときや、ChatGPTのチャットの中で作るときに使う、と案内されています。
つまりCodexの画像生成は、絵そのものを作品として作るというより、Webサイトやアプリ、資料を作る作業の流れの中で、必要な画像素材をその場で用意するための機能です。サイトの作成や修正を頼んでいるのと同じ画面で、「ここに入れる背景画像も作って」と頼めるのが特徴です。
できること
公式のページに書かれている内容を、できることとして整理しました。
| やりたいこと | Codexでできるか | 公式の案内 |
|---|---|---|
| 文章で説明して、画像を新しく作る | ○ | 自然な言葉で画像を説明して頼む |
| 手持ちの画像を元に、別の画像に作り変える | ○ | 参考画像を添えると、変換や、見た目の手本として使える |
| 画像の一部だけを直す | ○ | アプリとWebでは、画像の範囲を選んで、その部分の変更内容を伝えられる |
| 複数の参考画像を組み合わせる | ○ | 1枚目は内容、2枚目は雰囲気、のように役割を伝える |
| 画像の中に文字を入れる | ○ | 短い文字を、正確に指定する。長い文字は人が確認する |
| 図解・ポスター・年表などの下書き | ○ | 情報の多い画像の下書きに使える。最終品は確認と仕上げが必要 |
| 大量の画像を一度に作る | 条件つき | APIキーを設定し、API経由で生成するよう案内されている |
| Freeプランで使う | × | 公式の料金ページで、Freeでは使えないとされている |
画像を「見せる」機能との違い
Codexには、画像を読み取らせる機能もあります。名前が似ているので、最初に違いを押さえておきましょう。
| 画像生成(Image generation) | 画像の入力(Image inputs) | |
|---|---|---|
| 目的 | 画像を新しく作る、手持ちの画像を作り変える | エラー画面や設計図などを見せて、状況を伝える |
| 画像の流れ | Codexから出てくる | こちらからCodexへ渡す |
| 例 | サイトのバナー画像を作ってもらう | エラーのスクリーンショットを見せて、原因を聞く |
| 公式ページ | Image generation | Image inputs |
公式も、見せて確認させたいときは画像の入力、画像を作る・編集するときは画像生成を使う、と整理しています。なお、画像生成で手持ちの画像を元にしたい場合は、その画像を「参考画像」として添える形になります。添え方は、画像の入力と同じです。
「画像を渡せる」と「画像を作れる」は別の機能
画像を渡して見てもらう機能は、画像を作る機能とは別です。画像を作りたいときは、指示文の中で「画像を作って」と頼み、必要なら$imagegenを書いて画像生成の機能を明示します。使い方は、あとの章で説明します。
Claudeとの違い
同じ業務用のAIでも、Claudeには、写真やイラストを描く画像生成の機能がありません。Anthropicの公式ヘルプで、Claudeは画像生成ツールのように写真やイラストを生成しないと案内されています。そのかわり、図・グラフ・資料を作ることには強みがあります。
| Codex | Claude | |
|---|---|---|
| 写真・イラストを描く機能 | あり(内蔵はgpt-image-2) | 公式に機能の案内なし |
| 画像を読み取る機能 | あり(画像の入力) | あり |
| 図・グラフ・資料の作成 | 情報の多い画像(図解・ポスターなど)の下書きに使える | カスタムビジュアル、アーティファクト、Claude Design |
| 制限 | Freeでは画像生成が使えない。使用量が速く減る | 画像を描きたいときは他社サービスと組み合わせる |
Claudeでできること・できないこと、図や資料で代用する方法は、別の記事で詳しく解説しています。
使える場所とプラン

Codexの画像生成は、どの画面からでも使えるわけではなく、プランによって使える範囲も変わります。公式の情報をもとに整理します。
使える場所
公式のページには、画面ごとの頼み方が書かれています。デスクトップアプリ・CLI・IDE拡張・ChatGPTのWeb画面の4つで使えます。
| 場所 | 頼み方 | 参考画像の添え方 |
|---|---|---|
| デスクトップアプリ | 入力欄に、作りたい画像を書く。$imagegenを入れて機能を明示することもできる | 入力欄に添える。公式ではShiftキーを押しながらドラッグする方法が紹介されている |
| CLI(ターミナル) | 対話の画面で説明するか、$imagegenを入れて画像生成のスキルを明示する | -iまたは--imageでファイルを指定する |
| IDE拡張 | 拡張機能のチャットから頼む。$imagegenも使える | Shiftキーを押しながら、画像を入力欄にドラッグする |
| ChatGPTのWeb画面 | チャットで頼む | 入力欄に画像を添付する |
スキルとは、Codexに特定の作業のやり方を教える仕組みのことです。$imagegenは、画像生成のスキルを呼び出す書き方です。公式では、アプリ・CLI・IDEで、指示文に$imagegenを含めると画像生成を明示的に使える、と説明されています。
プラン別の使えるかどうか
公式の料金ページの機能一覧と、よくある質問をもとに、プランごとの状況をまとめました。
| プラン | 画像の生成と編集 | 備考 |
|---|---|---|
| Free | × | 公式のよくある質問に「Freeプランでは使えない」と書かれている |
| Go | 公式に案内なし | 機能一覧の表にGoの列がなく、よくある質問にも記載がない。使えるかは画面か公式で確認する |
| Plus | ○ | 機能一覧で「利用可」 |
| Pro | ○ | 機能一覧で「利用可」 |
| Business | ○ | 機能一覧で「利用可」。ワークスペースの設定による場合がある |
| Enterprise・Edu | ○ | 機能一覧で「利用可」 |
| APIキー | ○ | 機能一覧で「利用可」。料金はAPI料金が適用される |
なお、Web画面での画像の生成については、公式のページに「利用できるかと上限は、プランとワークスペースの設定による」と書かれています。会社のアカウントで使う場合は、管理者の設定で使えない場合もあることを、あらかじめ知っておきましょう。
Goプランで使えるかは、公式に案内がない
公式の料金ページには、GoのCodexについて「軽いプログラミング作業向け」という位置づけが書かれていますが、画像の生成が使えるかどうかは明記されていません。この記事では「使える」とも「使えない」とも書きません。Goで試したい方は、実際の画面で確認するか、OpenAIのヘルプで確かめてください。
使用量の減り方
画像の生成は、Codexの使用量を多めに使います。公式の料金ページとドキュメントには、次のように書かれています。
- 画像生成は、ローカルの作業やクラウドの作業と同じ、一般的な使用量の上限から差し引かれる
- 画像を生成する作業は、画像のない同じような作業に比べて、含まれる上限を平均で3〜5倍速く使う(画質やサイズによる)
- 含まれる上限に達したあとは、クレジットからも差し引かれる
- APIキーでCodexを使っている場合は、含まれる上限ではなく、API料金が適用される
つまり、画像を1枚作るたびに、文章だけの作業より早く上限に近づきます。上限の確認方法や、使用量を抑えるコツは、別の記事で詳しく解説しています。
クレジットのレート
公式の料金ページには、クレジットで支払うときのレートの表があり、画像生成のモデルも載っています。100万トークンあたりのクレジット数(標準の速さの場合)は、次のとおりです。
| 項目 | 入力トークン | キャッシュ入力トークン | 出力トークン |
|---|---|---|---|
| GPT-Image-2(image) | 200クレジット | 50クレジット | 750クレジット |
| GPT-Image-2(text) | 125クレジット | 31.25クレジット | 250クレジット |
トークンとは、AIが文章や画像を処理するときの単位のことです。この表から、1枚の画像が何クレジットになるかは分かりません。画質やサイズによって処理する量が変わるためで、公式にも1枚あたりの目安は案内されていません。実際の減り方は、使用量の画面で確かめるのが確実です。
大量に作るときはAPIキーを使う
公式のページでは、より多くの画像をまとめて作るときは、環境にOPENAI_API_KEYを設定し、API経由で画像を生成するよう頼むと案内されています。この場合は、ChatGPTの使用量ではなく、API料金が適用されます。
OpenAIのAPIの画像生成ガイドには、API側の仕様も書かれています。Codexを通して使う場合に、そのまま当てはまるかは公式に案内がありませんが、参考として主な点を紹介します。
| 項目 | APIガイドの内容 |
|---|---|
| 推奨のサイズ | 1024×1024、1536×1024、1024×1536 |
| 画質の指定 | low・medium・high・xhigh・max・auto(モデルによる) |
| 出力の形式 | PNG(既定)、JPEG、WebP。背景を透明にするにはPNGかWebP |
| 画像の編集 | Edits(既存の画像の編集)に対応。マスク(編集する範囲の指定)も使える |
| 利用の条件 | 組織の認証(API Organization Verification)が必要な場合がある |
なお、APIのガイドに載っているモデル名と、Codexの内蔵の画像生成が使うとされているgpt-image-2とは、名前が異なっています。モデルの名前や対応状況は更新されるため、APIで使うときは、OpenAIのAPIガイドで最新の情報を確認してください。
場所別の使い方

ここからは、場所ごとの具体的な頼み方を説明します。画面の細かな名前や配置は、アプリの更新で変わることがあるため、公式のページに書かれている内容を中心にまとめています。
デスクトップアプリで作る
ChatGPTのデスクトップアプリには、Codexの画面があります。アプリの入り方は、Codexアプリの記事で解説しています。画像は、入力欄から頼みます。
- Codexの画面を開くデスクトップアプリで、Codexの画面を開き、作業するプロジェクトを選びます。
- 作りたい画像を文章で書く入力欄に、何のための画像か、何が描かれているか、雰囲気はどうかを書きます。明示したいときは、指示文に
$imagegenを入れます。 - 必要なら参考画像を添える手持ちの画像を元にしたい場合は、Shiftキーを押しながら入力欄へドラッグします。
- できた画像を開いて確認する生成された画像を選ぶと、拡大した表示画面が開きます。「Focused view」で1枚をじっくり見て、「Canvas view」で同じ会話で作った画像を並べて見られます。
- 直したい点を伝えるCanvas viewでは「Comment」で、画像にコメントを書き込めます。「Multi-select」で複数の画像を選び、コメントと追加の指示をまとめて送れます。「何を変えるか」と「何を変えないか」を書くのがコツです。
CLIで作る
CLIは、ターミナル(黒い画面)から使う方法です。公式のページでは、対話の画面で画像を説明するだけでも作れると書かれています。画像生成のスキルを確実に使わせたいときは、$imagegenを含めます。
手持ちの画像を元にしたいときは、-iまたは--imageで、ファイルを指定します。複数の画像を渡すときは、パスをカンマで区切るか、オプションを繰り返します。
codex -i logo-sample.png "$imagegen この画像の雰囲気に合わせて、ブログ記事用の横長の背景画像を作って。文字やロゴは入れない"
上の例は、公式のオプションの書き方に沿って、画像生成の依頼を組み立てた一例です。画像の形式については、公式のページに「PNGやJPEGなど、一般的な形式に対応」とあり、それ以外の形式やファイルサイズの上限の案内はありません。うまく読み込めないときは、PNGかJPEGに変換してから渡してください。
IDE拡張で作る
IDE拡張では、VS Codeなどのエディタの中にある、拡張機能のチャットから頼みます。参考画像を添えるときは、Shiftキーを押しながら画像を入力欄へドラッグします。Shiftを押さないと、画像のドロップがエディタ側に渡されてしまいます。公式では、拡張機能にドロップを受け取らせるための操作と説明されています。
プログラムを書いている画面のまま、必要な画像を頼めるのが利点です。たとえば、サイトの画面を直している途中で「このセクションに使う背景画像を作って」と頼めます。
ChatGPTのWeb画面で作る
ChatGPTのWeb画面でも、チャットから画像を頼めます。参考画像は、入力欄に添付します。公式のページでは、Web画面での画像の利用可否と上限が、プランとワークスペースの設定によると書かれています。また、プログラムから画像を作りたい場合は、OpenAIのAPIの画像生成ガイドを使うよう案内されています。
| やりたいこと | 向いている場所 | 理由 |
|---|---|---|
| サイトやアプリの作業をしながら、画像素材を用意する | アプリ・CLI・IDE拡張 | 作業中のプロジェクトのそばで、画像も頼める |
| コードは触らず、画像だけを何度も試したい | アプリ・Web | 画面で結果を見ながら、範囲を選んで直せる |
| 1枚ずつ見比べて、コメントで直したい | アプリ | Canvas viewで、複数の画像にコメントを付けられる |
| 決まった手順で、何枚も自動で作りたい | CLI(とAPIキー) | コマンドで呼び出せる。大量のときはAPI料金になる |
指示文の書き方

画像生成は、指示文の書き方で結果が大きく変わります。公式のページにも、指示文の書き方の説明が載っています。
公式が勧める5つの要素
公式のページでは、よい指示文は、1〜3文の明確な文章であることが多いと説明されています。長く書けばよいわけではなく、結果を左右する点をはっきり書くことが大切です。
| 要素 | 書くこと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 目的・見る人 | 何のための画像か、誰が見るか | 新入社員向けの、研修ガイドの挿絵 |
| 被写体と動き | 中心になるもの、何が起きているか | 机で、案件の進み具合を整理している人 |
| 場面・構図・画風 | 場所、配置、絵のタッチ | 明るい事務所。落ち着いたイラスト風 |
| 見た目の指定 | 枠の切り方、サイズ、光、色、素材 | 左の窓からの自然光。色数は少なめ。横長 |
| 制約 | 入れてはいけないもの | ロゴ、文字、未来的な表現は入れない |
公式は、「美しい光で」のような漠然とした言い方より、具体的な視覚の言葉を使うことを勧めています。たとえば、「光がどこから当たっているか」を書く、といった具合です。また、必ず守ってほしい条件は、繰り返し書くよう案内されています。
例文
公式のページには、英語の例文が載っています。それを日本語にしたものを、次に紹介します。
新入社員向けの案内資料に使う、すっきりしたイラストを作ってください。机でノートPC、ノート、簡単な進行チェックリストを使いながら、仕事を整理している人物を描いてください。左側の窓からの柔らかい日差し、抑えた色づかい、親しみやすい現代的な画風にしてください。背景は最小限にし、ロゴ・文字・未来的な表現は入れないでください。
この例文は、目的(新入社員向けの案内資料)、被写体(机で仕事を整理する人物)、光と色(左からの日差し、抑えた色)、画風(現代的で親しみやすい)、制約(ロゴ・文字・未来的な表現なし)の5つがすべて入っています。自社で使うときは、この形を型にして、中身だけを書き換えるのが簡単です。
悪い例と良い例
同じ画像でも、書き方で伝わり方が変わります。ブログのアイキャッチ画像を頼む場面での比較です。
| 伝わりにくい頼み方 | 伝わりやすい頼み方 |
|---|---|
| いい感じのブログ用の画像を作って | 経理担当者向けのブログ記事のアイキャッチ。請求書を整理している会社員を、フラットなイラストで。白背景、青と灰色を基調に。横長で、文字は入れない |
| おしゃれに、きれいな光で | 左側の窓から入る、朝の柔らかい自然光。影は薄め |
| もっとプロっぽく | 背景の小物を減らし、中心の人物を大きく。色は3色までに絞る |
| 企業らしい画像で | 日本の中小企業の事務所の雰囲気。スーツではなく、オフィスカジュアルの服装 |
「いい感じ」「おしゃれ」「プロっぽく」といった言葉は、受け取る側によって意味が変わります。目で見て判断できる言葉に置き換えることが、やり直しを減らす近道です。
画像の用途ごとに先に決めておくこと
毎回ゼロから書くのではなく、用途ごとの「型」を決めておくと、画像の雰囲気をそろえやすくなります。次の項目を、用途ごとに社内で決めておくのがおすすめです。
| 用途 | 決めておくこと | 例 |
|---|---|---|
| ブログのアイキャッチ | 画風、色、サイズ、文字の有無 | フラットなイラスト、青と灰色、横長、文字なし |
| SNS用の画像 | 縦横の比率、文字を載せる余白 | 正方形、上部に文字用の余白 |
| サイトの背景 | 文字が読める明るさ、模様の細かさ | 淡い色、模様は控えめ |
| 資料の挿絵 | 人物の描き方、登場人物の数 | 顔は細かく描かない、1〜2人 |
| 仮の画像 | 置き換えやすさ、ファイル名のルール | 単色の背景に簡単な図形 |
決めた内容は、AGENTS.mdなどのファイルに書いておくと、毎回の指示で書かなくても済みます。AGENTS.mdは、Codexに毎回読ませる共通の指示を書いておくファイルのことです。ただし、画像生成の指示をAGENTS.mdに書いた場合に、どこまで効くかについて、公式に具体的な案内はありません。まず小さく試して、結果を確認してください。
直し方・参考画像・文字入れ

画像は、1回で完成することは少なく、少しずつ直していくのが基本です。公式のページにも、直し方のコツが書かれています。
少しずつ直す
公式では、まず核になる案を作り、そのあとで小さく、的を絞って直していくと案内されています。一度に直す点を1つにすると、構図やほかの大切な部分が変わってしまうのを防げます。
既存の画像を直すときは、何を変えて、何を変えないかを、はっきり書くのがコツです。公式の例文を日本語にすると、次のようになります。
添付の画像を編集してください。マグカップだけを、小さな観葉植物の鉢に置き換えてください。人物、机の配置、光、色、切り取り、そのほかの細部は、そのまま保ってください。文字やロゴは入れないでください。
全体を変えたいときは、「もっと明るく」「色の鮮やかさを下げて」「背景を簡素に」「構図はそのままで、画風だけ変えて」のように、直接的で行動に移せる言葉で伝えます。
| 直したいこと | 伝え方の例 |
|---|---|
| 色味 | 全体の色の鮮やかさを下げて、落ち着いた印象に。人物と構図は変えない |
| 背景 | 背景の棚の小物を減らして、壁を単色に。手前の人物は変えない |
| 一部の置き換え | 机の上のコーヒーカップだけを、ペンと手帳に置き換える |
| 画風 | 構図はそのままで、写真風ではなく、線の細いフラットなイラストに |
| 余白 | 右上に、あとで文字を載せるための余白をあける |
範囲を選んで直す
公式のページには、画像の特定の範囲を選んで、その部分の変更内容を伝えられると書かれています。これは、アプリとWebで案内されている機能です。「ここだけ直したい」というときに、言葉で場所を説明するより正確に伝わります。
さらにアプリでは、先ほどのCanvas viewで、複数の画像に対して、場所を指定したコメントを書き込めます。複数の案を並べて、気になる点をまとめて伝えるときに便利です。
複数の参考画像を使う
公式では、複数の参考画像を使う場合は、少ない枚数にして、それぞれの役割を伝えるよう案内されています。たとえば、1枚目が「内容の元」、2枚目が「画風の手本」というように、役割を分けます。
伝えるときは、画像を順番で呼び、画像どうしの関係を説明します。位置を指定するときは、前景・背景・左・右といった空間の言葉を使います。
1枚目は、編集する商品の写真です。2枚目は、画風の見本です。1枚目の商品、カメラの角度、配置、物の位置は保ったまま、2枚目のすっきりした線、落ち着いた色、柔らかい影を取り入れてください。商品は中央に置き、右上は、あとで文字を載せるために空けておいてください。
参考画像を使うときは、社内の素材や、使ってよいと確認できた画像だけを使うようにしてください。他社の画像を、そのまま見本として渡す使い方には、権利の面で注意が必要です。くわしくは、あとの「使う前の注意点」で説明します。
画像の中に文字を入れる
画像の中に文字を入れる場合は、公式のページに次のような注意が書かれています。
- 画像の中の文字は、短くして、正確に指定する
- 入れたい文字を引用符で囲んで、大文字・小文字など、そろえたい表記のまま書く
- 文字のスタイル、大きさ、色、置く場所も書く
- 聞き慣れない名前は、文字を1つずつ書き出して伝える
- ほかの文字を入れてよいかどうかも、書いておく
画像に、タイトル「春の業務改善セミナー」だけを追加してください。大きく太い白のゴシック体で、画像の上から3分の1の位置の中央に、1行で入れてください。ほかの文字は入れず、元の画像も変えないでください。
公式の例文では、英語の文字を入れる場合が示されています。日本語の文字をどのくらい正確に入れられるかについては、このページに案内がありません。日本語の文字は、生成後に必ず1文字ずつ確認するか、文字を入れずに画像を作って、資料作成のソフトで文字を重ねる方法が確実です。
図解・ポスターの下書きに使う
公式では、画像生成は、ポスター・ラベル付きの図・年表など、情報の多い画像の下書きにも役立つと説明されています。そのときは、情報の優先順位と配置を書き、ラベルは短くして、文字をはっきり描くよう頼みます。
ただし、文字が多い画像や、印刷物など、文字の正確さが大切な成果物は、すべての語句を確認し、必要ならデザインのソフトで仕上げるよう、公式にも書かれています。たたき台として使い、最終品は人が仕上げる、という分担が現実的です。
業務での使いどころ

画像生成が役立つのは、「画像がないために作業が止まる」場面です。公式が挙げている用途をもとに、部署ごとの使いどころをまとめました。表の内容は、公式の用途を仕事に置き換えた例で、公式がこの使い方を紹介しているわけではありません。
| 部署 | 頼む内容の例 | 注意すること |
|---|---|---|
| Web担当 | サイトの背景、バナー、仮の画像を作る。コードを直す作業と並べて頼む | 公開前に、似た画像や権利の問題がないか確認する |
| 広報・販促 | ブログのアイキャッチ、SNSの投稿画像、チラシの挿絵 | 文字は後から重ねると、間違いを避けやすい |
| 営業 | 提案書の挿絵、サービスの流れを示す図解の下書き | 実物の商品の写真は、生成画像で代用しない |
| 総務・人事 | 社内報や研修資料の挿絵、案内資料のイラスト | 実在の社員の顔に似せない |
| 開発担当 | アプリ画面の仮の素材、ゲームのスプライトシート、アイコンの案 | 仮の画像のまま公開しない。差し替えの管理を決めておく |
仮の画像(プレースホルダー)は、画面の設計を進めるときに便利です。本番の画像が届くまでの間、レイアウトを確認するための画像を、その場で作れます。ただし、仮の画像が本番の画面に残ったまま公開されることがあるので、差し替えのリストを作っておくと安心です。
依頼文の例
そのまま使える形で、依頼文の例を紹介します。内容は、自社に合わせて書き換えてください。
ブログのアイキャッチ
$imagegen 中小企業の経理担当者向けのブログ記事に使う、横長のアイキャッチ画像を作ってください。請求書を整理しているオフィスの会社員を、白背景のフラットなイラストで描いてください。色は青と灰色を基調にし、画像の中に文字やロゴは入れないでください。
サイトの仮の画像
$imagegen サービス紹介ページの、3つの特徴の欄に入れる仮の画像を、3枚作ってください。単色の背景に、シンプルな図形だけで描いてください。文字は入れず、あとで本番の画像に差し替えます。
参考画像から展開する
添付の画像は、当社のチラシのイラストです。この画風、線の太さ、色づかいをそろえて、別の場面(打ち合わせをしている2人)を描いてください。文字やロゴは入れないでください。
画像の一部を直す
添付の画像の、机の上にあるマグカップだけを、観葉植物の小さな鉢に置き換えてください。人物、机の配置、光、色、切り取りは、そのまま保ってください。
例:サービス紹介ページの画像を用意する流れ
Web担当の方が、サービス紹介ページの画像を、Codexで作る場面を例に、流れを追ってみます。これまでは、画像を探す時間や、デザイナーへの依頼の待ち時間で、ページの公開が遅れていたとします。
- 画像の役割を決めるページの上部の背景、3つの特徴の欄の挿絵、お問い合わせへの誘導の部分など、どこに何の画像が要るかを一覧にします。
- 共通のルールを書く画風(フラットなイラスト)、色(青と灰色)、サイズの比率、文字は入れない、というルールを決めて、毎回の指示に入れます。
- 1枚ずつ作って確認する最初は仮の画像や、1か所分だけを作り、雰囲気が合っているかを見ます。方向が合ったら、残りを作ります。
- 細かい点を直す「ここだけ変える」「ここは変えない」を書いて、1回に1点ずつ直します。
- 公開前に人が確認する他社の画像やロゴに似ていないか、人物の表情や手の形が不自然でないか、社名や商品名の誤りがないかを確認します。
Codexで任せるのは、「案を作る」「直す」の部分です。「使ってよいかの判断」と「最終の確認」は、人が行います。
使う前の注意点

画像を作るAIは、文章を扱うときとは別の確認が必要です。公式のページにも、いくつかの注意が書かれています。
公式が挙げている4つの注意点
公式のページの「Additional considerations」には、次の4つが書かれています。
| 注意点 | 公式の説明 | 実務での受け止め方 |
|---|---|---|
| 人物の似顔絵に注意する | 実在の人物を描くときは、必要に応じて参考の写真を渡し、本人の許可を得ているか確認する | 社員・取引先・著名人の顔を描く場合は、本人の同意を先にとる |
| オリジナルの表現を頼む | 特定のブランド・商品・作者・作品をまねるのではなく、一般的、またはオリジナルのデザインを頼む | 「○○社風に」という指定は避ける。参考にする場合も、自社の素材にとどめる |
| クレジットは任意 | 生成した画像について、OpenAIの名前を表示する必要はない。どう作ったかを説明するのは構わない | 表示の義務はないが、社内の方針で記載してもよい |
| 方針に従う | 組織のガイドラインと、OpenAIの利用ポリシーに従って使う | 社内ルールとOpenAIの規約の両方を確認する |
なお、このページには、生成した画像を商用に使ってよいかどうかを詳しく説明した記載はありません。「クレジットの表示は要らない」と書かれているだけです。商用利用の扱いは、OpenAIの利用規約で確認してください。
商用利用の可否は、このページには書かれていない
公式の画像生成のページには、生成した画像の利用範囲について詳しい説明がありません。販促物、商品パッケージ、広告など、お金に関わる使い方をする前に、OpenAIの利用規約と利用ポリシーを読み、会社として確認してください。
他社の権利に触れないために
画像生成では、意図せず、他社のロゴやキャラクターに似た画像ができることがあります。公開前に、次の点を確認してください。
- 他社のロゴ、キャラクター、商品に似ていないか
- 実在の人物(有名人、取引先、社員)に似ていないか
- 画像に写り込んだ文字や看板が、他社の名前や商標になっていないか
- 見本として渡した画像が、他社のものではないか
確認が難しい場合は、会社のロゴなど長く使うものは、デザイナーに依頼する方法もあります。生成した画像は、あくまで案や素材として使い、最終の判断は人が行います。
社内ルールで決めておくこと
会社の仕事で使う場合は、使う人によって扱いがばらばらにならないよう、次のことを先に決めておくと安心です。
| 決めること | 内容の例 |
|---|---|
| 使ってよい用途 | ブログ・SNS・社内資料はよい。商品パッケージや広告は、担当者の確認が必要 |
| 渡してよい情報 | 社外秘の資料、顧客の個人情報、未公開の商品の画像は、参考画像として渡さない |
| 使うアカウント | 個人のアカウントではなく、会社で契約したプランを使う |
| 確認する人 | 公開前に、画像の内容と権利を確認する担当者を決める |
| 記録の残し方 | どの指示文で作った画像か、どこに使ったかを残す |
| 使用量の管理 | 画像を大量に作るときの上限や、API料金の扱いを決める |
生成AIを会社で使うときのルールづくりは、別の記事で解説しています。入力した情報の扱い(学習に使われるか)も、あわせて確認しておきましょう。
公開前の確認チェックリスト
- 指示文に書いた内容が、画像に反映されているか
- 人物の顔・手・指の形に不自然な点がないか
- 画像の中の文字に、誤りや読めない部分がないか(日本語は特に確認する)
- 他社のロゴ、キャラクター、実在の人物に似ていないか
- 実物の商品や、実際の場所を示す画像ではないか(実物と違う印象を与えないか)
- 仮の画像のまま、本番に残っていないか
- 使う場所に合うサイズ・比率か
うまくいかないときの対処
| 困りごと | 考えられる理由 | 対処 |
|---|---|---|
| 画像を作ってくれない、機能が見当たらない | Freeプラン、またはワークスペースの設定で、使えない状態 | プランを確認する。会社のアカウントなら管理者に確認する |
| 画像ではなく、説明の文章が返ってくる | 画像を作る依頼だと伝わっていない | 「画像を作ってください」と明記する。$imagegenを入れる |
| 頼んだ内容と違う雰囲気になる | 指示が漠然としている | 目的・被写体・画風・色・制約を、具体的な言葉で書く |
| 直すたびに、構図が変わってしまう | 一度に多くの点を直している。変えない点を書いていない | 1回に直す点を1つにし、変えない点を書く |
| 文字が崩れる、間違う | 画像の中の文字は、正確に描くのが難しい | 文字は短くする。または文字なしで作り、あとから重ねる |
| 使用量がすぐ減る | 画像生成は使用量を多く使う | 画質やサイズを必要な分に絞る。大量なら、APIキーで生成する |
| 参考画像が読み込まれない | 形式が合っていない、または添付の操作が違う | PNGかJPEGにする。アプリ・IDEはShiftを押しながらドラッグする |
よくある質問
Codexで画像生成はできますか?
できます。公式ドキュメントに画像生成のページがあり、デスクトップアプリ・CLI・IDE拡張・ChatGPTのWeb画面から頼めます。内蔵の画像生成は、gpt-image-2というモデルを使うと説明されています。
無料のFreeプランでも使えますか?
使えません。公式の料金ページのよくある質問で、画像生成はFreeプランでは使えないとされています。Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduと、APIキーでは使えると案内されています。
Goプランでは使えますか?
公式には案内がありません。料金ページの機能一覧にGoの列がなく、よくある質問にもGoについての記載がないためです。使えるかどうかは、実際の画面か、OpenAIのヘルプで確認してください。
画像を作ると、使用量はどのくらい減りますか?
公式の説明では、画像を生成する作業は、画像のない同じような作業に比べて、含まれる上限を平均で3〜5倍速く使うとされています。画質やサイズによって変わります。1枚あたりの具体的な消費量は、公式に案内がありません。
上限に達したらどうなりますか?
公式の料金ページでは、含まれる上限に達したあとは、クレジットからも差し引かれると説明されています。クレジットの買い足し方や上限の確認方法は、料金の記事で解説しています。
たくさんの画像を一度に作りたいときは?
公式のページでは、環境にOPENAI_API_KEYを設定し、API経由で画像を生成するよう頼む方法が案内されています。この場合は、ChatGPTの使用量ではなく、API料金が適用されます。
手持ちの画像を元にして、別の画像を作れますか?
作れます。公式のページに、参考画像を添えて、画像を作り変えたり、見た目の手本として使ったりできると書かれています。CLIでは-iまたは--image、アプリとIDE拡張ではShiftキーを押しながらのドラッグ、Webでは入力欄への添付で渡します。
画像の一部だけを直せますか?
アプリとWebでは、画像の範囲を選んで、その部分の変更内容を伝えられると公式のページに書かれています。どの画面でも、「何を変えて、何を変えないか」を文章で書けば、部分的な修正を頼めます。
日本語の文字を画像の中に入れられますか?
公式のページには、画像の中の文字を短く、正確に指定するよう書かれていますが、日本語の文字の正確さについての案内はありません。日本語の文字を入れた場合は、必ず1文字ずつ確認してください。確実にしたいときは、文字なしで画像を作り、あとから資料作成のソフトで文字を重ねる方法があります。
作った画像は商用で使えますか?
公式の画像生成のページには、商用利用の可否を詳しく説明した記載がありません。クレジットの表示は要らないとされています。商用に使う前に、OpenAIの利用規約と利用ポリシーを確認してください。
画像生成と画像の入力は、何が違いますか?
画像生成は、画像を新しく作る、または作り変える機能です。画像の入力は、エラー画面や設計図などを見せて、状況を伝える機能です。公式でも別のページで説明されています。
Claudeでも同じように画像を作れますか?
Claudeには、写真やイラストを描く画像生成の機能がないと、Anthropicの公式ヘルプで案内されています。図・グラフ・資料を作る機能はあります。詳しくは、Claudeの画像生成についての記事を参照してください。
まとめ
この記事のまとめ
- Codexには画像を生成・編集する機能があり、内蔵の画像生成はgpt-image-2を使う
- デスクトップアプリ・CLI・IDE拡張・ChatGPTのWeb画面から頼める。
$imagegenで画像生成を明示できる - Freeプランでは使えない。Goは公式に案内がない。Plus以上とAPIキーでは使える
- 画像生成は使用量を平均3〜5倍速く使う。上限後はクレジット、APIキーならAPI料金になる
- 指示文は、目的・被写体・画風・見た目・制約を具体的に書き、直すときは1点ずつ、変えない点も書く
- 公開前に、権利・文字・仮の画像の残りを人が確認し、社内ルールと利用規約に沿って使う
Codexの画像生成は、サイトや資料を作る作業の流れの中で、画像素材をその場で用意できるのが強みです。まずは仮の画像や社内向けの資料から試して、使用量の減り方と、仕上がりの品質を確かめてみてください。
社内で使い始めるときは、使ってよい用途、渡してよい情報、確認する人など、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude CodeやCodexの導入から、社内で使い続けられるルールと仕組みづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
INTERCREATE JAPAN