Claude Code Desktopとは?入れ方・使い方・ターミナル版との違い
この記事でわかること
- Claude Code Desktop(Codeタブ)とは何か、ターミナル版・チャットとの違い
- 使えるプランと料金、使用量の見方
- インストールと最初の1回の流れ(Windows・Mac・WSL)
- 依頼の送り方、権限モード、変更の確認(差分表示)
- 並行セッション・プレビュー・スケジュール実行・クラウド・スマホ連携
- 安全に使うための設定、会社で使うときの管理、うまく動かないときの対処
目次
- Claude Code Desktopとは
- 3つのタブの役割
- Codeタブでできること
- ターミナル版(CLI)との違い
- デスクトップ版にない機能
- ターミナル版からの切り替え
- 向いている人と、向いていない人
- 料金と使えるプラン
- 使用量の見方
- どのプランを選べばいいか
- インストールと最初の1回
- OSごとの違い
- WSLで使う場合
- 最初に頼んでみること
- 会社のパソコンで使うとき
- 基本の使い方
- 依頼を送る・途中で直す
- ファイルや画像を渡す
- 次の依頼の提案を使う
- 権限モードを選ぶ
- 変更を確認する(差分表示)
- Claudeにコードを見直してもらう(/code-review)
- プルリクエストの状態を見張ってもらう
- 便利な機能
- 画面を自由に並べ替える
- ターミナルとファイル編集
- 作っているサイトをその場で確かめる(プレビュー)
- 複数の作業を並行して進める
- サイドチャットで、作業を邪魔せず質問する
- ほかのセッションの様子を聞く
- 表示の詳しさを切り替える
- バックグラウンドの作業を見る
- 主なショートカット
- 外部ツール・自動化
- コネクタで外部のサービスとつなぐ
- スキルとプラグインで、決まった作業を再利用する
- スケジュールで、決まった時間に自動実行する
- スケジュールの3つの方式を使い分ける
- クラウドで動かす
- スマホから頼む(Remote ControlとDispatch)
- コンピューター操作(リサーチプレビュー)
- 安全に使う・困ったとき
- 安全に使うための設定
- 会社・組織で使うとき
- うまく動かないとき
- バージョンの確認と更新
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeはターミナル(黒い画面)で使うものと聞いたけれど、ふつうのアプリのように使える版があるらしい」「Claudeのデスクトップアプリにある『Code』タブは何ができるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
Claude Code Desktopは、Claudeのデスクトップアプリの中の「Code」タブで使う、Claude Codeの画面付きの版です。ターミナルを開かなくても、パソコンのフォルダを指定して作業を頼み、Claudeが直したところを画面で確かめながら進められます。公式の案内でも、ターミナルを使わずにコードの変更を頼み、その内容を確認できるアプリとして紹介されています。Node.jsやコマンドラインのClaude Codeを別に入れる必要もありません。
この記事では、Claude Code Desktopで何ができるのか、ターミナル版とどう違うのかを最初に整理したうえで、使えるプランと料金、インストールの手順、基本の使い方、便利な機能、安全に使うための設定、うまく動かないときの対処までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式ドキュメントをもとにしています。画面の文言や提供状況は変わることがあるので、使う前に公式ページもあわせて確認してください。
Claude Code Desktopとは

Claude Code Desktopは、Anthropic社のAI「Claude」のデスクトップアプリ(Mac・Windows)に入っている「Codeタブ」のことです。AIにプログラムを書かせたり、Webサイトや社内ツールのファイルを直させたりするための道具である「Claude Code」を、ふつうのアプリの画面から使えるようにしたものです。
パソコンの中のフォルダを1つ選び、「このページの電話番号を新しいものに変えて」のように日本語で頼むと、Claudeがファイルを読み、必要な変更をして、変更した箇所を画面に色つきで示してくれます。使う人は、その内容を見て、よければ受け入れ、違えば直してもらいます。
3つのタブの役割
Claudeのデスクトップアプリには、公式ドキュメントでは次の3つのタブがあると説明されています。Claude Code Desktopは、このうちの「Code」です。
| タブ | 役割 | ファイルの扱い |
|---|---|---|
| Chat | ふつうの会話。claude.aiのチャットと同じ使い方 | パソコンのファイルには直接触れない |
| Cowork | 資料づくりや集計など、仕事を任せて進めてもらう | バックグラウンドで自律的に作業を進める。ファイルの扱いは、Coworkの記事を参照 |
| Code | プログラムやWebサイトのファイルを、会話しながら直す | 指定したプロジェクトのフォルダを直接読み書きする |
公式の説明では、Codeは「ローカルのファイルに直接アクセスできる、対話型のコーディングアシスタント」とされています。権限の設定によって、Claudeが変更を提案するたびに承認する使い方も、変更後にまとめて確認する使い方も選べます。
Coworkはチャットとの統合が進んでいます
Coworkは、いまチャットと統合され、入力欄で「Cowork」を選ばなくても使える形に切り替わりつつあります。そのため、お使いのアプリのタブの表示が、ここで説明した3つと異なる場合があります。Coworkについては「Claude Coworkとは」の記事で詳しく解説しています。この記事で扱うのは、プログラムやWebサイトのファイルを直すための「Codeタブ」です。
Codeタブでできること
公式ドキュメントに載っている、Codeタブでできることを業務での使い方に置き換えて整理しました。
- フォルダの中のファイルを読んで、質問に答えたり、修正を加えたりする
- 変更した箇所を、ファイルごとに色つきで確認し、行ごとにコメントして直してもらう(差分表示)
- 作っているWebサイトやアプリを、アプリ内のブラウザで開いて、表示を確かめながら進める(プレビュー)
- 複数の作業を、別々のセッションで同時に進める
- パソコンを閉じても続けたい長い作業を、クラウドで動かす
- 毎朝・毎週など、決まった時間に決まった作業を自動で動かす(スケジュール実行)
- Google カレンダー・Slack・GitHubなどの外部サービスとつなぐ
- スマホから頼んだ作業を、パソコン側のCodeタブで受けて進める
プログラミングの経験がなくても、ホームページの文言の差し替え、画像の入れ替え、簡単な社内ツールの修正といった作業を、画面で確認しながら頼めます。ただし、仕組みとしては「ファイルを書き換える」道具なので、何を頼んだか、どう変わったかを確かめる習慣が大切です。この点は、あとの「安全に使うための設定」で説明します。
ターミナル版(CLI)との違い
Claude Codeには、ターミナルに文字を打ち込んで使う版(CLI、コマンドライン版)もあります。公式ドキュメントでは、DesktopはCLIと同じ仕組みを、画面付きで使えるようにしたものと説明されています。同じパソコンで両方を同時に使うこともでき、設定やCLAUDE.md(プロジェクトごとの指示書)も共通です。
| デスクトップ版(Codeタブ) | ターミナル版(CLI) | |
|---|---|---|
| 操作する場所 | アプリの画面(ボタン・メニュー) | ターミナルに文字を入力 |
| 変更の確認 | 色つきの差分表示、行ごとのコメント | 文字ベースの表示 |
| 複数の作業 | サイドバーのセッションを切り替える | ターミナルを複数開く |
| 画像・PDFの添付 | ボタンやドラッグ&ドロップで渡せる | 公式の比較表では「なし」 |
| スケジュール実行 | アプリのスケジュール機能 | cronや自動化の仕組み |
| スクリプトでの自動実行 | なし | あり(--printやAgent SDK) |
| 権限モード | Manual・Accept edits・Plan・Auto(設定を有効にするとBypass permissions) | 上記に加えてdontAskも選べる |
公式ドキュメントでは、使い分けの目安として「複数のセッションを1つの画面で管理したい、画面を並べて作業したい、変更を目で見て確認したいときはDesktop。スクリプトでの自動化や、ターミナルでの作業が好みならCLI」と書かれています。
デスクトップ版にない機能
便利な反面、デスクトップ版では使えない機能もあります。公式ドキュメントの「Desktopで使えないもの」をまとめました。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 入力中のコード補完 | エディタのような、打ちながらの自動補完は出ない。会話での依頼と、明示的な変更が中心 |
| スクリプトでの自動実行 | --printなどの、プログラムから呼び出す使い方はない。対話での利用のみ |
| エージェントチーム | 複数のClaudeを役割分担させる機能は、CLIだけで使える。デスクトップ版では、1つのセッション内で動く「ワークフロー」を使う |
| 一部のコマンド | ターミナルで専用の操作パネルが開くコマンドは、動きが違う。/permissionsのように引数のないものは「この環境では使えない」と返る |
| サードパーティのプロバイダ | 初期状態ではAnthropicのAPIにつながる。Amazon Bedrockなどにつなぐには別の設定が必要 |
エディタの中で使いたい場合は、VS Codeの拡張機能として使う方法もあります。「Claude CodeをVS Codeで使う方法」の記事で解説しています。
ターミナル版からの切り替え
すでにCLIを使っている方は、作業中のセッションをデスクトップ版に移せます。ターミナルで/desktopと入力すると、セッションが保存され、デスクトップアプリで開きます。この機能は、MacとWindows(x64)で、Claudeのサブスクリプションでログインしているときに使えます。APIキーでの利用や、Amazon Bedrockなどの経由では使えません。
逆に、デスクトップアプリのプロンプト欄に/resumeと入力すると、ターミナルで始めたセッションの一覧が出て、続きを再開できます。同じセッションがそのまま続くので、コピーではなく、ターミナル側からも見えます。
向いている人と、向いていない人
| こんな人は | 向いているか | 理由 |
|---|---|---|
| ターミナルに慣れていない担当者 | 向いている | 黒い画面を使わずに始められ、変更を目で見て確認できる |
| ホームページや社内ツールのファイルを、自分で直したい人 | 向いている | プレビューで表示を確かめながら、日本語で修正を頼める |
| 複数の案件・ブランチを並行して進めたい人 | 向いている | セッションごとにGitのworktree(作業用のコピー)を分けられる |
| 文書・表計算など、プログラム以外の作業を任せたい人 | Coworkのほうが近い | Codeタブは、プログラムを扱う作業が中心 |
| スクリプトで夜間バッチのように自動実行したい人 | CLIが向いている | デスクトップ版には、スクリプトから呼び出す手段がない |
料金と使えるプラン

Claude Code Desktopを使うには、Claudeの有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)が必要です。デスクトップアプリ自体は無料プランのアカウントでも入れられますが、Codeタブを開こうとすると、有料プランへの切り替えを求められます。公式の料金ページでも、Claude Codeは無料プランでは「No」、Pro・Maxでは「Yes」と表示されています。
2026年10月時点の公式の料金ページに載っている価格は次のとおりです。いずれも税別で、プランや価格はAnthropicの判断で変わることがあります。
| プラン | Claude Code | 料金 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| Free | 使えない | 0ドル | チャットを試す。Codeタブは使えない |
| Pro | 使える | 月20ドル(年払いなら月17ドル相当) | まず個人で試したい |
| Max | 使える | 月100ドルから(Proの5倍・20倍の使用量から選ぶ) | 毎日のように長い作業を任せる |
| Team | 使える | 標準席が月25ドル(年払いなら月20ドル)、プレミアム席が月125ドル(年払いなら月100ドル) | 部署・会社で使い、管理機能がほしい |
| Enterprise | 使える | 席の料金+利用量に応じた従量課金(20席から) | SSOや監査などが必要な大きな組織 |
使用量には上限があります
どのプランにも使用量の上限があります。Claude Codeの作業は、チャットで質問するよりも多くの使用量を消費しやすいため、長い作業を続けて頼むと上限に達することがあります。Proで頻繁に上限に当たる場合は、Maxへの切り替えを検討します。上限の仕組みは「Claudeの使用制限」の記事で解説しています。
使用量の見方
Codeタブでは、モデルを選ぶ欄の隣にある「使用量のリング」をクリックすると、いまのコンテキストウィンドウ(Claudeが一度に覚えておける量)の使用状況と、プランの使用量が表示されます。コンテキストの使用量はセッションごとの数字です。プランの使用量は、Claude Codeを使うすべての場所(デスクトップ・ターミナル・VS Codeなど)で共有されます。
会話が長くなってコンテキストがいっぱいになると、Claudeは自動で会話を要約して続けます。早めに整理したいときは、/compactと入力すると要約を実行できます。
使用量を消費するのは、依頼への返答だけではありません。公式ドキュメントでは、プロンプト欄に出る「次の依頼の提案」も、短い裏側の処理を行うため、プランの使用量やAPI料金に含まれると説明されています。
どのプランを選べばいいか
| こんな使い方なら | おすすめ | 考え方 |
|---|---|---|
| まず1人で、ホームページの修正などを試したい | Pro | 月20ドルで、Codeタブの使い勝手を確かめられる。上限に当たったら、その日は待つか、頼み方を小さくする |
| 毎日のように作業を頼み、待ち時間が仕事の遅れになる | Max | 上限で止まるたびに作業が中断するなら、余裕のあるプランのほうが結果的に効率がよい |
| 部署の数人で使い、設定やルールをそろえたい | Team | 管理者が、メンバーの追加や、Claude Codeを使えるかどうかを管理画面で決められる |
| 全社で使い、SSOや操作の記録も必要 | Enterprise | 管理設定の配布や、利用状況の把握などの機能を使う |
会社の仕事で使う場合、社員が個人でProを契約して業務のファイルを扱うと、情報の管理が難しくなります。数人で試す段階から、TeamやEnterpriseの契約にしておくほうが、あとで広げるときにも設定を引き継げます。
インストールと最初の1回

ここでは、デスクトップアプリを入れてから、最初の依頼を送って変更を確認するまでの流れを説明します。コマンドラインのClaude Codeを別に入れたり、Node.jsを用意したりする必要はありません。
- アプリをダウンロードする公式サイト(claude.com/download)から、お使いのOS用のインストーラーをダウンロードします。Macは、IntelとApple Siliconの両方に対応した1つのインストーラーです。Windowsは、通常のパソコン用(x64)のほかに、ARM64向けのインストーラーも用意されています。
- インストールしてサインインするインストーラーを実行し、Claudeのアプリを起動します。Macは「アプリケーション」フォルダ、WindowsはスタートメニューからClaudeを開き、Anthropicのアカウントでサインインします。
- 「Code」タブを開く画面上部の中央にある「Code」をクリックします。有料プランへの切り替えを求められた場合は、契約を済ませます。ブラウザでのサインインを求められたら、サインインを完了してからアプリを再起動します。
- 環境とフォルダを選ぶ最初は「Local」(このパソコンで動かす)を選び、「Select folder」から作業するフォルダを指定します。
- モデルを選ぶ送信ボタンの隣のプルダウンから、使うモデルを選びます。あとから変更できます。
- やりたいことを書いて送る入力欄に日本語で依頼を書き、Enterキーで送信します。
- 変更を確認する権限モードによって、Claudeが変更の承認を求めてきたり、変更後に「+12 -1」のような表示が出たりします。内容を確認して、受け入れるか、直してもらいます。
最初のフォルダは、小さくて内容を知っているものを
公式のクイックスタートでも、「小さなプロジェクトで、自分がよく知っているものから始める」ことがすすめられています。まずは、コピーを取ったフォルダや、小さなWebサイトのフォルダで試すと、Claudeの動き方が分かります。
OSごとの違い
| OS・環境 | 入れ方 | 注意点 |
|---|---|---|
| Mac | .dmgのインストーラー(IntelとApple Siliconの両方に対応) | iOSアプリの動作確認用の「iOS Simulator」ペインが使える(Macのみ) |
| Windows(x64) | 公式サイトのインストーラーを実行 | worktreeを使うセッションにはGitが必要。古い版のアプリは、使わない場合でもGitを求めることがあるので更新する |
| Windows(ARM64) | ARM64用のインストーラー | 通常のWindows用とは別のファイル |
| Windows(WSL) | Windowsのアプリから、WSL 2のLinux環境を選んで使う | WSL 2とLinux、そのLinuxの中のgitが必要。WSL 1は対象外 |
| Linux(ベータ) | aptまたは.debパッケージ(UbuntuとDebian向け) | コンピューター操作はまだ使えない |
公式サイトからのダウンロードと実行は、必ず公式のリンクからのものを使ってください。会社のパソコンで、アプリのインストールが制限されている場合は、情報システムの担当者に相談します。
WSLで使う場合
プロジェクトのファイルが、WSL(Windows上でLinuxを動かす仕組み)の中にある場合は、デスクトップアプリの環境選択でWSLのLinux環境を選べます。公式ドキュメントでは、WSLの中のファイルをWindows側から扱うと、ネットワーク経由のファイルシステムになり、遅くなる、ファイルの変更検知が効かなくなる、と説明されています。WSLの中のファイルは、WSLのセッションで扱うと、この問題を避けられます。
WSLのセッションでは、並行セッション、サイドチャット、差分表示、ブランチとPRの状態表示、worktreeが使えます。一方で、内蔵ターミナル、コネクタとプラグイン、セッションの分岐、ファイルのペイン、入力時の@によるファイル候補は、WSLのセッションではまだ使えません。
最初に頼んでみること
公式のクイックスタートでは、最初の依頼として「TODOコメントを見つけて直して」「メイン関数のテストを追加して」「このコードベース用のCLAUDE.mdを作って」といった例が挙げられています。非エンジニアの方は、次のような「読むだけ」の依頼から始めると、ファイルが変わる心配がありません。
- 「このフォルダに何が入っているか、初めて見る人向けに説明して」
- 「このWebサイトのトップページの構成を、見出しの一覧で教えて」
- 「このフォルダの使い方を、README.mdにまとめて」(新しいファイルを作る依頼)
慣れてきたら、「会社の住所の表記を、全ページで新しいものに差し替えて」のように、複数のファイルにまたがる修正を頼めます。差分表示で、どのファイルのどこが変わったかを確かめながら進めます。
会社のパソコンで使うとき
会社が管理しているパソコンでは、IT担当者が、Claude Codeの機能そのものを無効にしたり、自動更新を制御したりしていることがあります。公式ドキュメントでは、MDM(Macの一括管理)やWindowsのグループポリシーなどで、Claude Codeの機能の有効・無効や自動更新の制御ができると説明されています。「Codeタブが出ない」「Localを選べない」ときは、管理者の設定の可能性があるため、まず社内の担当者に確認してください。
基本の使い方

この章では、日々の作業で使う基本の操作を説明します。ほとんどの作業は、入力欄に依頼を書いて送り、変更を確認し、必要なら直してもらう、という流れの繰り返しです。
依頼を送る・途中で直す
入力欄に依頼を書いてEnterで送ると、Claudeはプロジェクトのファイルを読み、権限モードに従って、変更やコマンドの実行を進めます。
作業中に、方向がずれていると気づいたときは、停止ボタンで止めるか、訂正の内容を書いてEnterで送るかを選べます。後者の場合、Claudeは、いま実行中の操作が終わった時点で訂正を読み、次の操作から内容を変えます。最初からやり直す必要はありません。
ファイルや画像を渡す
入力欄では、文章での依頼のほかに、2つの方法で材料を渡せます。
| 方法 | 使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| @でファイルを指定する | @に続けてファイル名を入力し、候補から選ぶ | クラウドのセッションと、WSLのセッションでは使えない |
| ファイルを添付する | 添付ボタンから選ぶか、入力欄にドラッグ&ドロップする | 画像、PDFなどを渡せる。不具合の画面のスクリーンショットや、デザイン案、参考資料を渡すときに便利 |
プロンプト欄の「+」ボタンからは、ファイルの添付のほか、スキル、コネクタ、プラグインにもアクセスできます。「/」を入力すると、使えるコマンドとスキルの一覧が表示されます。
次の依頼の提案を使う
Claudeが答えたあと、入力欄が空のときに、次の依頼の候補が薄い灰色の文字で表示されることがあります。TabキーまたはRight arrowキーで、その提案を入力欄に入れられます。内容を直してからEnterで送ることもできます。表示されているだけの状態でEnterを押しても、送信はされません。
提案が不要な場合は、「Settings」→「Claude Code」の「Sessions」にある「Prompt suggestions」をオフにします。先に説明したとおり、提案の生成も使用量に含まれます。
権限モードを選ぶ
権限モードは、Claudeがファイルの変更やコマンドの実行を、どこまで確認なしに進めるかを決める設定です。送信ボタンの隣のモード選択から、作業の途中でも切り替えられます。
| モード | 動き方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Manual | ファイルの編集やコマンドの実行の前に確認を求める。差分を見て、1つずつ受け入れるか断るかを選べる | 使い始め、大事なファイルを扱うとき |
| Accept edits | ファイルの編集と、mkdir・touch・mvなどの基本的なファイル操作は自動で受け入れる。それ以外のコマンドは確認を求める | ファイルの変更は信頼できるので、速く進めたいとき |
| Plan | ファイルを読み、コマンドで調べたうえで、ソースを変更せずに計画だけを示す | 大きな変更の前に、進め方を確認したいとき |
| Auto | 通常の確認なしで進める。シェルコマンドやネットワーク通信などの実行前に、裏側のチェック機能が、依頼に沿った内容かを確認する | 確認の手間を減らしたいが、一定の歯止めはほしいとき |
| Bypass permissions | 確認なしで進める(一部の例外を除く)。CLIの--dangerously-skip-permissionsと同じ | 隔離された環境(コンテナや仮想マシン)だけ |
Autoモードは、対応するモデルが限られ、画面に表示されないことがあります。Settingsに専用の切り替えはなく、使える条件を満たしたときにモード選択へ表示されます。Bypass permissionsは、ProとMaxでは「Settings」→「Claude Code」の「Allow bypass permissions mode」をオンにすると表示されます。TeamとEnterpriseでは、組織の設定で管理されます。
複雑な作業は、Planから始める
公式のベストプラクティスでも、複雑な作業は、まずPlanモードで進め方を確認し、計画に納得してからAccept editsやManualに切り替えて実行する流れがすすめられています。変更が大きいほど、先に計画を見るほうが、やり直しが少なく済みます。
モードの選択は、フォルダごとに記憶されます。ただし、Planは現在のセッションにだけ適用されます。新しいセッションの初期設定を変えたいときは、設定ファイルのpermissions.defaultModeに書きます。
変更を確認する(差分表示)
Claudeがファイルを変更すると、画面に「+12 -1」のような、追加・削除された行数の表示が出ます。これをクリックすると、左にファイルの一覧、右にファイルごとの変更箇所が表示される画面が開きます。
- 変更の表示を開く「+12 -1」のような表示をクリックして、差分の画面を開きます。
- ファイルごとに見る左の一覧からファイルを選び、右で、どの行がどう変わったかを確かめます。
- 気になる行にコメントする行をクリックするとコメント欄が開きます。「ここは元の表記のままにして」のように書いてEnterを押します。
- まとめて送る複数の行にコメントを付けたら、Macは
Cmd+Enter、WindowsはCtrl+Enterで、すべてのコメントを一度に送ります。 - 直った内容を確認するClaudeがコメントに沿って直し、新しい差分が表示されます。納得できるまで繰り返します。
Manualモードでは、変更を受け入れる前はファイルが書き換わりません。変更を断ると、Claudeは、どうしたいかを尋ねてきます。
Claudeにコードを見直してもらう(/code-review)
変更を確定する前に、Claude自身に見直してもらうこともできます。入力欄に/code-reviewと入力すると、レビューが行われ、結果が会話に返ってきます。ローカル・SSH・WSLのセッションでは、結果が「Code review」のカードとして、ファイルごとに表示されます。
- 「Walk through in diff」:差分の画面で、指摘を1つずつ順に確認する。各指摘では「Fix this one」で直すか、却下するかを選べる
- 「Apply fixes」:まだ残っている指摘を、まとめて直すようClaudeに頼む
自分の確認だけでは見落としそうな箇所を、もう1度チェックしてもらう使い方ができます。
プルリクエストの状態を見張ってもらう
GitHubのプルリクエスト(変更を取り込んでもらうための依頼)を出したあとは、セッションの中に、チェックの状態を表示するバーが出ます。Claude Codeは、GitHub CLI(gh)を使って、チェックの結果を定期的に確認します。次の2つを選べます。
| 設定 | 動き |
|---|---|
| Auto-fix CI & address comments | チェックが失敗したら、失敗の内容を読んで、自動で直そうとする。ローカルのセッションでは、他の人(リポジトリの所有者・組織のメンバー・共同作業者など)が付けたレビューコメントにも対応する |
| Auto-merge when ready | すべてのチェックが通ったら、自動で取り込む(squashマージ)。先に、GitHubのリポジトリ設定で自動マージを有効にしておく必要がある |
この機能を使うには、ghがパソコンに入っていて、ログインされている必要があります。入っていない場合は、プルリクエストを初めて作るときにインストールを促されます。
便利な機能

Codeタブには、基本の使い方に慣れてきたら試したい機能がいくつもあります。公式ドキュメントに載っているものを、業務で役立つ順に紹介します。
画面を自由に並べ替える
Codeタブは、チャット・差分・ブラウザ・ターミナル・ファイル・計画・タスク・サブエージェントといった「ペイン」を、好きな配置に並べて使えます。ペインのヘッダーをドラッグすると位置が変わり、端をドラッグするとサイズが変わります。フォーカスしているペインは、MacはCmd+\、WindowsはCtrl+\で閉じられます。
差分やターミナルのペインは、別ウィンドウに切り離せます。別のモニターに出しておいて、メインのウィンドウではClaudeの作業を見続ける、という使い方ができます。
ペインの配置には、アプリの更新が必要です
ペインの配置、ターミナル、ファイルの編集、表示モードは、Claude Desktop v1.2581.0以降で使えます。Macは「Claude」→「Check for Updates」、Windowsは「Help」→「Check for Updates」で更新できます。
ターミナルとファイル編集
アプリの中のターミナルを開くと、別のアプリに切り替えずに、コマンドを実行できます。タイトルバーの「Terminal」をクリックするか、Ctrl+`を押します。ターミナルは、セッションの作業フォルダで開き、Claudeと同じ環境を共有するので、git statusなどを実行すると、Claudeが編集しているファイルが見えます。ターミナルはローカルとSSHのセッションで使えます。
チャットや差分の中のファイルのパスをクリックすると、ファイルのペインで開いて、その場で手直しして保存できます。ファイルのパスを右クリックすると、「Attach as context」(次の依頼の材料に加える)、「Open in」(VS CodeやCursorなどで開く)、「Show in Finder/Explorer」(フォルダを開く)、「Copy path」(パスをコピー)を選べます。
作っているサイトをその場で確かめる(プレビュー)
Claudeは、開発用のサーバーを起動して、アプリ内の「Browser」ペインで開き、変更の結果を確かめられます。画面のスクリーンショットを撮り、要素を調べ、ボタンを押し、フォームに入力して、問題があれば自分で直します。初期設定では、ファイルを編集するたびに、Claudeが自動で動作を確認します(auto-verify)。
Browserペインからできることは、次のとおりです。
- 動いているサイトを、その場で自分でも操作する
- 開発用サーバーの起動・停止を、ヘッダーの「Dev servers」メニューから行う
- HTML・PDF・画像・動画のファイルを、チャットのパスをクリックして開く
- ドキュメントや課題管理サービスなどの外部サイトを、別タブで並べて開く
確認用のブラウザは、ふだん使っているブラウザとは別の、まっさらなプロファイルです。保存されたログインや履歴はありません。ふだんのログイン状態でClaudeに作業させたいときは、別の拡張機能である「Claude in Chrome」を使います。
開発用サーバーの起動方法は、プロジェクトのフォルダの.claude/launch.jsonに保存されます。通常はClaudeが自動で作りますが、起動のコマンドやポートが特殊な場合は、自分で書き換えます。
{
"version": "0.0.1",
"configurations": [
{
"name": "my-app",
"runtimeExecutable": "npm",
"runtimeArgs": ["run", "dev"],
"port": 3000
}
]
}
自動の動作確認が不要なときは、このファイルに"autoVerify": falseを加えるか、Browserペインの「⋮」メニューで「Auto-verify changes」をオフにします。オフにしても、依頼すれば、そのつど確認してもらえます。なお、このファイルはリポジトリに含めて共有されることがあるため、パスワードなどの秘密の値は書かないでください。
複数の作業を並行して進める
サイドバーの「+ New session」(MacはCmd+N、WindowsはCtrl+N)で、新しいセッションを作れます。セッションごとに会話とフォルダが独立しているので、別々の作業を、同時に進められます。Ctrl+Tabで、サイドバーのセッションを順に切り替えられます。
Gitのリポジトリでは、ブランチ名の隣の「worktree」を選ぶと、そのセッションだけの作業用コピーが作られます。Aの作業中にBの作業をしても、お互いのファイルが混ざりません。作業用コピーは、初期設定では、プロジェクトの.claude/worktrees/に保存されます。保存先とブランチ名の接頭辞は、「Settings」→「Claude Code」で変えられます。
作業が終わった作業用コピーは、サイドバーのセッションにカーソルを合わせ、アーカイブのアイコンで片付けられます。プルリクエストの取り込みや終了のときに、自動でアーカイブする設定もあります。なお、worktreeの機能を使うにはGitが必要です。多くのMacには、最初からGitが入っています。
| 場面 | おすすめの使い方 |
|---|---|
| 別々の修正を同時に進めたい | セッションを分け、worktreeを選ぶ。ファイルが混ざらない |
| 1つの修正の途中で、別の質問をしたい | サイドチャットを使う(次の項) |
| Claudeの作業を見ながら、別のセッションも見たい | Cmd(WindowsはCtrl)を押しながら、サイドバーのセッションをクリックして並べて開く |
| 作業が終わったセッションを片付けたい | アーカイブする。プルリクエストの取り込み後に自動でアーカイブする設定もある |
サイドチャットで、作業を邪魔せず質問する
サイドチャットは、セッションの内容を踏まえて質問できるが、その質問と答えは、メインの会話には残らない機能です。コードの意味を知りたい、前提を確かめたい、といったときに、作業の流れを崩さずに使えます。
開くには、MacはCmd+;、WindowsはCtrl+;を押すか、入力欄に/btwと入力します。閉じると、メインの会話に戻ります。サイドチャットは、アプリを閉じると消えます。ディスクには保存されません。
ほかのセッションの様子を聞く
Claudeは、Codeタブにある他のセッションの一覧を見たり、内容を読んだり、メッセージを送ったり、名前を変えたり、アーカイブしたりできます。「認証まわりを触っているのはどのセッション?」「APIのセッションは何と結論した?」のように、日本語で聞けます。見えるのは、デスクトップアプリが動かしているローカル・SSH・WSLのセッションで、クラウドのセッションやターミナルのセッションは対象外です。
セッションをアーカイブする前には、通常は確認のカードが出ます。AutoモードとBypass permissionsモードのときだけ、確認なしにアーカイブされることがあります。
表示の詳しさを切り替える
Claudeの作業の記録をどこまで見せるかは、表示モードで変えられます。Ctrl+Oで順に切り替わります。
| モード | 見えるもの | 使う場面 |
|---|---|---|
| Normal | 操作はまとめて表示され、文章の返答は全文が見える | ふだんの作業 |
| Thinking | Normalに加えて、Claudeの考えの過程が見える | どう判断したのかを知りたいとき |
| Verbose | 読んだファイル、実行したコマンドなど、1つ1つの操作がすべて見える | 思わぬ動きの原因を調べるとき |
バックグラウンドの作業を見る
セッションの中で、サブエージェント(手分けして動く別のClaude)や、バックグラウンドのコマンドが動いているときは、タイトルバーの「⋮」メニューにある「Background tasks」からタスクのペインを開けます。各項目をクリックすると、出力を確認したり、止めたりできます。
主なショートカット
Cmd+/(WindowsはCtrl+/)を押すと、Codeタブで使えるショートカットの一覧が表示されます。主なものを表にまとめました。Windowsでは、CmdをCtrlに読み替えます。
| ショートカット | 動作 |
|---|---|
Cmd+N | 新しいセッション |
Cmd+W | セッションを閉じる |
Ctrl+Tab / Ctrl+Shift+Tab | 次・前のセッション |
Esc | Claudeの応答を止める |
Cmd+Shift+D | 差分のペインを開閉 |
Cmd+Shift+B | Browserペインを開閉 |
Ctrl+` | ターミナルを開閉 |
Cmd+; | サイドチャットを開く |
Ctrl+O | 表示モードを切り替える |
Cmd+Shift+M | 権限モードのメニューを開く |
Cmd+Shift+I | モデルのメニューを開く |
Cmd+Shift+E | 思考の深さ(effort)のメニューを開く |
ターミナル版と異なり、デスクトップ版では、Shift+Tabで権限モードは切り替わりません。モードの切り替えは、モード選択のメニューか、Cmd+Shift+Mを使います。
外部ツール・自動化

この章では、Codeタブを、外部のサービスとつないだり、決まった時間に自動で動かしたり、パソコンを離れても使ったりする方法を説明します。
コネクタで外部のサービスとつなぐ
ローカルとSSHのセッションでは、入力欄の「+」ボタンから「Connectors」を選ぶと、Googleカレンダー、Slack、GitHub、Linear、Notionなどのサービスを追加できます。つないだあとは、Claudeが予定を読んだり、メッセージを送ったり、課題を作ったりできます。セッションの前でも、途中でも追加できます。
コネクタの正体は、MCP(外部ツールとの接続の共通の仕組み)のサーバーに、画面での設定手順を付けたものです。一覧にない連携は、設定ファイルでMCPサーバーを追加します。管理や解除は、「Settings」→「Connectors」か、コネクタのメニューの「Manage connectors」から行います。
なお、「+」ボタンの機能は、クラウドとWSLのセッションでは使えません。
スキルとプラグインで、決まった作業を再利用する
スキルは、「コードレビューの観点」「公開前の確認手順」のように、繰り返し使う指示をまとめたものです。入力欄で「/」を入力すると、使えるコマンドとスキルの一覧が出ます。選ぶと入力欄にハイライト表示され、そのあとに依頼を書いて送ります。自分で作ったスキルは、ローカルセッションでは~/.claude/skills/から読み込まれます。
プラグインは、スキル・エージェント・フックなどをまとめた配布用のパッケージです。「+」ボタンの「Plugins」から、公式のマーケットプレイスなどにあるプラグインを探して入れられます。ターミナルを開かずに追加でき、ユーザー全体・特定のプロジェクト・自分だけ、のように適用範囲も選べます。クラウドとWSLのセッションでは、プラグインは使えません。
サイドバーの「Customize」からは、コネクタ・スキル・プラグインをまとめて管理できます。
スケジュールで、決まった時間に自動実行する
「毎朝9時に、前日の変更をレビューする」「毎週月曜に、依存関係の更新を確認する」のように、決まった時間に新しいセッションを自動で始める機能です。Codeタブのサイドバーの「Routines」から、「New routine」を選び、「Local」を選んで作成します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Name | タスクの名前。小文字のケバブケース(英小文字とハイフン)に変換され、フォルダ名になる |
| Description | 一覧に出る短い説明 |
| Instructions | 実行時にClaudeがやること。ふだんの依頼と同じように書く。権限モードとモデルも、ここで選ぶ |
| Schedule | 実行の間隔(下の表) |
| 作業フォルダ | 必須。まだ信頼していないフォルダは、保存前に信頼の確認が出る。実行ごとに独立したworktreeを使うかも選べる |
スケジュールの設定には、次の項目があります。
| 設定 | 動き |
|---|---|
| Manual | 自動では動かず、「Run now」を押したときだけ実行。よく使う依頼の保存にも使える |
| Hourly | 1時間ごと |
| Daily | 毎日、決めた時刻に |
| Weekdays | 土日を除く毎日 |
| Weekly | 曜日と時刻を選ぶ |
「15分ごと」「毎月1日」「明日の午後3時に1回だけ」のように、プリセットにない間隔は、セッションの中で日本語で頼めば設定してもらえます。「毎朝9時に、コードレビューを実行する定期タスクを作って」のように話しかけるだけでも作れます。
パソコンの電源とアプリが必要です
ローカルのスケジュール実行は、アプリが起動していて、パソコンがスリープしていない間だけ動きます。スリープ中に予定の時刻を過ぎると、その回はスキップされます。起動時や復帰時には、直近7日間の見逃しを確認し、見逃した実行があれば、一番新しい1回分だけを実行します。「9時の予定が夜23時に動く」こともあるため、時刻が大事な作業は、依頼文に「午後5時を過ぎていたら、実行せずにスキップした旨だけ報告して」のような条件を書いておきます。放置による自動スリープは、「Settings」→「This computer」→「System」の「Keep computer awake」をオンにすると防げます。ただし、ノートPCのふたを閉じると、この設定をオンにしてもスリープします。
スケジュールされたタスクが、確認が必要な操作に当たると、許可を出すまでその回は止まったままになります。作成した直後に「Run now」で1度動かし、許可の確認が出たら「always allow」を選んでおくと、次回以降は同じ操作を自動で通します。許可の内容は、タスクの詳細画面で確認し、取り消せます。
実行すると、デスクトップ通知が出て、サイドバーの「Scheduled」の欄に新しいセッションが現れます。開くと、Claudeが何をしたかを確認できます。
スケジュールの3つの方式を使い分ける
Claude Codeには、定期的な実行の方法が3つあります。公式ドキュメントの比較表を、要点に絞って整理しました。
| クラウド(Routines) | デスクトップ | /loop | |
|---|---|---|---|
| 動く場所 | クラウド(Anthropicの管理) | 自分のパソコン | 自分のパソコン |
| パソコンの電源 | 不要 | 必要 | 必要 |
| セッションを開いておく | 不要 | 不要 | 必要 |
| パソコンのファイル | 使えない(新しくコピーを取得) | 使える | 使える |
| 最小の間隔 | 1時間 | 1分 | 1分 |
パソコンを閉じていても確実に動かしたい作業は、クラウドのRoutinesが向いています。手元のファイルや、手元だけにあるツールが必要な作業は、デスクトップの機能を使います。
クラウドで動かす
大きな修正や、時間のかかるテスト、まとまった移行作業などは、セッションを始めるときに「Local」ではなく「Cloud」を選びます。クラウドのセッションは、Anthropicが管理する環境で動き、アプリを閉じても、パソコンの電源を切っても続きます。進み具合は、あとから確認したり、方向を直したりできます。claude.ai/codeやClaudeのスマホアプリからも確認できます。
- クラウドのセッションの使用量は、サブスクリプションの上限に含まれる。別の計算料金はかからない
- 複数のリポジトリ(コードの置き場)を、1つのセッションに追加できる
- 権限モードは、Accept edits・Plan・Autoが使える(Bypass permissionsは使えない)
- 始めたあとでも、ローカルのセッションをクラウドに移せる(「Open in」→「Cloud」)
スマホから頼む(Remote ControlとDispatch)
手元のパソコンで動いているセッションを、スマホなど、ほかの端末からも見るための仕組みが「Remote Control」です。つないだセッションは、claude.ai/codeと、同じアカウントでログインしたClaudeのアプリに表示されます。セッションのタイトルの前にあるノートPCのアイコンで、つながっているかを確認できます。「Settings」→「Claude Code」の「Connect new sessions to Remote Control」で、新しいセッションを自動でつなぐかを選べます。
もう1つ、「Dispatch」という機能があります。これは、Coworkタブにある、スマホから頼みごとを送れる会話です。バグ修正や依存関係の更新のような開発の作業だと判断されると、Codeタブにセッションが作られ、「Dispatch」のバッジが付きます。作業が終わったとき、承認が必要なときは、スマホに通知が届きます。Dispatchは、ProとMaxで使え、TeamとEnterpriseでは使えません。
コンピューター操作(リサーチプレビュー)
Claudeに、パソコンのアプリを開かせ、画面を操作させる機能です。コマンドラインのないデスクトップのツールや、画面からしか触れない作業を自動化したいときに使います。公式ドキュメントでは、MacとWindowsで使えるリサーチプレビュー(試験提供)の機能で、ProとMaxが対象、TeamとEnterpriseでは使えないとされています。初期設定ではオフで、「Settings」→「This computer」→「System」で有効にします。Macでは、あわせて「アクセシビリティ」と「画面収録」の権限が必要です。
| アプリの種類 | Claudeができること |
|---|---|
| ブラウザ・取引プラットフォーム | 画面を見るだけ(クリックや入力はできない) |
| ターミナル・IDE | クリックとスクロールだけ(入力やショートカットはできない) |
| それ以外 | クリック・入力・ドラッグ・ショートカットのすべて |
公式ドキュメントでは、Claudeは、まずコネクタ、次にシェルのコマンド、ブラウザ作業ならClaude in Chrome、iOSアプリならシミュレーターのペイン、という順に、より正確な手段を優先し、コンピューター操作は最後の手段だと説明されています。実際の画面を操作するため、サンドボックスの中で動くコマンドとは、信頼の考え方が違います。業務で頼る前に、公式の安全ガイドを読んでから、小さな作業で試してください。
安全に使う・困ったとき

Claude Codeは、実際にファイルを書き換え、コマンドを実行します。便利なぶん、頼み方や設定を間違えたときの影響も大きくなります。ここでは、使い始める前に決めておきたい設定と、うまく動かないときの対処をまとめます。
安全に使うための設定
| 項目 | おすすめの設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 権限モード | 使い始めはManual。慣れたらAccept editsやPlanを使い分ける | 変更を受け入れる前に、内容を確認できる |
| 作業フォルダ | 作業用のフォルダを選ぶ。個人情報や機密ファイルが入ったフォルダは指定しない | Claudeは、指定したフォルダのファイルを読み書きできる |
| Bypass permissions | 隔離された環境(コンテナ・仮想マシン)以外では使わない | 確認なしに、コマンドの実行が進むため |
| Git | 作業の前に、変更内容をコミットしておく。大きな修正は、worktreeやブランチを分ける | 気に入らない変更を、元に戻せる |
| 秘密の値 | launch.jsonなどのリポジトリに入るファイルには書かない。環境変数は、ローカル環境の編集画面に入れる | 共有される可能性があるため |
| 外部サイト | Claudeに操作させるサイトは、1つずつ「Allow once」か「Always allow」で許可する | 知らないサイトの指示に従う危険を抑える |
Browserペインで外部のサイトを操作するときは、サイトごとに許可のカードが出て、「Allow once」「Always allow」「Deny」から選びます。許可したサイトでも、Claudeは、購入、アカウントの作成、CAPTCHAの回避を、あなたの確認なしには行いません。書き込みにあたる操作(クリックや入力)は、どの権限モードでも、安全のためのチェック機能が確認し、疑わしいと判断すると、確認のカードが出ます。
読み込んだ内容に、指示が仕込まれていることがあります
Webページや外部から届いたファイルの中に、AIに別の動きをさせようとする文章が書かれていることがあります(プロンプトインジェクション)。知らないサイトを大量に読ませる作業や、社外から届いたファイルを扱う作業では、Manualモードで内容を確認しながら進めてください。
データの扱いについて、公式ドキュメントでは、ローカルのセッションでは、コードをパソコン上で処理するが、会話の内容とコードの文脈は、モデルの処理のために、初期設定ではAnthropicのAPIに送られると説明されています。保存期間などの詳細は、公式のデータ利用の案内を確認してください。
会社・組織で使うとき
TeamとEnterpriseでは、管理者が、組織全体の設定をいくつかの方法で管理できます。
| 設定の種類 | できること |
|---|---|
| 管理画面(admin settings) | 組織でデスクトップ版のClaude Codeを使えるか、クラウドセッションを有効にするか、Remote Controlを有効にするかを切り替える |
| 管理設定(managed settings) | Bypass permissionsの禁止、Autoモードの削除、Browserペインでの外部ページの操作の禁止、ローカルセッションの停止、SSH接続先の制限などを、ユーザーが変えられない形で配布する |
| 端末の管理(MDM・グループポリシー) | Claude Codeの機能の有効・無効、自動更新の制御、配布先のURLの指定。Macはcom.anthropic.claudefordesktopの設定、Windowsはレジストリ(SOFTWARE\Policies\Claude)で管理する |
| 配布 | MacはMDMで.dmg、WindowsはMSIXパッケージで配布する。サイレントインストールにも対応している |
ネットワークの制限がある会社では、アプリの動作に必要な通信先(anthropic.com、claude.ai、claude.comなど)を、ファイアウォールで許可する必要があります。通信先の一覧は、公式ドキュメントの「Network access requirements」にあります。
うまく動かないとき
公式ドキュメントの「Troubleshooting」から、非エンジニアの方がつまずきやすい症状を選んで、表にまとめました。
| 症状 | 確認すること・対処 |
|---|---|
| Codeタブで「403 Forbidden」などの認証エラーが出る | アプリのメニューから、いったんサインアウトして、再度サインインする(もっとも多い解決策)。有料プランが有効かを確認する。CLIでは動くがデスクトップで動かないときは、ウィンドウを閉じるだけでなく、アプリを完全に終了してから開き直す。ネットワークとプロキシの設定も確認する |
| 起動しても画面が真っ白で、反応しない | アプリを再起動する。更新がないかを確認する。会社のネットワークでは、ファイアウォールが通信を止めていないかを確認する。Windowsでは、イベントビューアーの「Windowsログ」→「アプリケーション」でクラッシュの記録を見る |
| 「Failed to load session」と出る | 選んだフォルダが存在しない、Git LFSが必要なのに入っていない、ファイルの権限で読めない、のいずれかの可能性がある。別のフォルダを選ぶか、アプリを再起動する |
Claudeがnpmやnodeなどのコマンドを見つけられない | ふだんのターミナルでそのコマンドが動くかを確認する。PATH(コマンドの探し場所)の設定を確認し、アプリを再起動して環境変数を読み込み直す |
| 「Git is required」と出る | worktreeを使うセッションにはGitが必要。Gitをインストールして、もう一度試す。Windowsで、worktreeを使っていないのに出る場合は、アプリが古い可能性があるので更新する |
| 「Git LFS is required by this repository but is not installed」と出る | Git LFSをインストールし、git lfs installを実行して、アプリを再起動する |
| WindowsでMCPサーバーが動かない | 設定を確認し、アプリを再起動する。タスクマネージャーでサーバーのプロセスが動いているか、サーバーのログに接続エラーがないかを確認する |
| アプリが終了しない | MacはCmd+Q、反応しなければ「強制終了」。Windowsは、Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開き、Claudeのプロセスを終了する |
それでも解決しないときは、アプリの「Help」→「Get Support」を開くか、Claudeのサポートセンターで確認します。問題を報告するときは、アプリのバージョン、OS、エラーメッセージの全文、関連するログを添えると、原因が見つかりやすくなります。ログには、ファイルのパスなど、環境の情報が含まれることがあるため、公開の場に貼る前に中身を確認してください。
バージョンの確認と更新
アプリのバージョンは、Macは「Claude」メニューの「About Claude」、Windowsは「Help」メニューの「About Claude」で確認できます。バージョンをクリックすると、クリップボードにコピーされます。
注意したいのは、Codeタブは、自分用のClaude Codeを内蔵していて、ターミナルのclaudeコマンドとはバージョンが別だという点です。アプリが、この内蔵のコピーをダウンロードして更新するため、ターミナルのClaude Codeを更新しても、アプリ側は変わりません。アプリ側のバージョンは、ローカルのセッションで/statusと入力し、「Claude Code」の行で確認できます。新しい版を使うには、Macは「Claude」→「Check for Updates」、Windowsは「Help」→「Check for Updates」で更新し、新しいセッションを始めます。
よくある質問
Claude Code Desktopは無料で使えますか?
使えません。デスクトップアプリ自体は無料プランでも入れられますが、Codeタブを使うには、Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれかの有料プランが必要です。公式の料金ページでも、Claude Codeは無料プランでは使えないと表示されています。
ターミナル版(CLI)とどちらを使えばいいですか?
ターミナルの操作に慣れていない方は、デスクトップ版から始めるのが分かりやすいです。画面で変更を確認でき、複数のセッションも管理しやすくなっています。スクリプトでの自動実行や、ターミナル中心の作業をしたい場合は、CLIが向いています。同じ設定ファイルを共有するので、両方を併用できます。
Node.jsやCLIのインストールは必要ですか?
必要ありません。公式のクイックスタートによると、デスクトップアプリにClaude Codeが含まれているため、Codeタブを使うために、Node.jsやCLIを別に入れる必要はありません。ターミナルでclaudeコマンドも使いたい場合は、別にインストールします。
プログラミングができなくても使えますか?
使えます。日本語で頼めて、変更を画面で確認できるため、ホームページの文言の差し替えなどの簡単な修正から始められます。ただし、変更の影響を判断するには、ある程度の知識が必要な場合もあります。最初は、コピーを取ったフォルダで、Manualモードにして試すのがおすすめです。
Coworkとの違いは何ですか?
Coworkは、資料づくりや集計など、プログラム以外の仕事を任せるための機能です。Codeタブは、プログラムやWebサイトのファイルを直すための機能です。作業の中心が文書や表ならCowork、ファイルがコードやWebサイトならCodeが近い選択です。
パソコンを閉じても作業は続きますか?
ローカルのセッションは、パソコンの電源が切れる、スリープすると止まります。クラウドのセッションは、アプリを閉じても、パソコンの電源を切っても続きます。長い作業は、クラウドを選ぶと安心です。
Windowsでも使えますか?
使えます。Windows(x64)とARM64のインストーラーが用意されています。WSL 2のLinux環境の中のプロジェクトを扱う場合は、アプリの環境選択でWSLを選べます。WSL 1には対応していません。
Linuxでも使えますか?
ベータ版として、UbuntuとDebian向けにaptまたは.debでの提供があります。コンピューター操作は、Linux版ではまだ使えません。
間違った変更を、元に戻せますか?
Manualモードなら、受け入れる前に断れます。すでに受け入れた変更は、Gitで元に戻せます。作業の前に、変更をコミットしておく、または、worktreeでセッションを分けておくと、安全に取り消せます。Gitを使っていないフォルダは、元に戻す手段がないため、事前にコピーを取っておきます。
複数の作業を同時に進められますか?
進められます。サイドバーから新しいセッションを作ると、並行して動かせます。Gitのリポジトリでは、worktreeを選ぶと、セッションごとに作業用のコピーが分かれるため、ファイルが混ざりません。
会社のパソコンで、Codeタブが表示されません。
組織の管理者が、Claude Codeの機能を無効にしている可能性があります。管理画面やMDMで、デスクトップ版のClaude Codeを使えないように設定できるためです。まずは、社内のIT担当者に確認してください。プランが有料プランであることも確認します。
スマホから使えますか?
Remote Controlでつないだセッションは、スマホのClaudeアプリから確認できます。また、Coworkタブの「Dispatch」から頼んだ開発の作業は、Codeタブのセッションとして始まります。Dispatchは、ProとMaxで使えます。クラウドのセッションも、スマホのアプリから進み具合を確認できます。
日本語の画面で、メニューの名前はどうなっていますか?
公式ドキュメントは英語の表記で書かれています。日本語表示の画面での名称は、この記事の作成時点では確認できていません。この記事では、公式の英語の名称を載せています。お使いの画面と文言が異なる場合は、近い名前の項目を探してください。
まとめ
この記事のまとめ
- Claude Code Desktopは、Claudeのデスクトップアプリの「Code」タブ。ターミナルを使わずに、フォルダを指定してClaude Codeに作業を頼める
- 使うには有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)が必要。無料プランではCodeタブは使えない
- Node.jsやCLIを別に入れる必要はない。アプリを入れてサインインし、Codeタブでフォルダを選べば始められる
- 権限モードはManualから始め、変更は差分表示で確認する。複雑な作業はPlanで進め方を確かめてから実行する
- 並行セッション、プレビュー、スケジュール実行、クラウド、スマホ連携などで、仕事の中に組み込める
- CLIとは設定を共有する。スクリプトでの自動実行や、エージェントチームなどはCLIだけの機能
Claude Code Desktopは、「ターミナルが苦手」という理由で、Claude Codeを使うのをためらっていた方にとって、始めやすい入口です。まずはコピーを取った小さなフォルダで、Manualモードのまま、変更を目で確かめながら試すのがおすすめです。
社内で使う範囲が広がると、権限モードのルール、扱ってよいデータの範囲、管理設定の配布、使い方の教育など、決めることが一気に増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
INTERCREATE JAPAN