Claude Codeとは?できること・料金・始め方を非エンジニア向けに解説
この記事でわかること
- Claude Codeとは何か、チャット版Claudeとの違い
- プログラミング・業務の両面でできること
- ターミナル・デスクトップアプリ・Web・VS Codeなど使える場所の違い
- 使えるプランと料金の目安
- 始めるまでの流れと、最初に任せるとよい作業
- 会社で使うときに決めておく権限とルール
目次
- Claude Codeとは
- AIに「作業」まで任せる道具
- 読み方と提供元
- チャット版Claudeとの違い
- 向いている人・会社
- Claude Codeでできること
- プログラムを書く・直す
- 既存のプログラムを読み解く
- GitHubとつないで作業を記録する
- ほかのツールとつなぐ
- ブラウザで動きを確かめる
- 決まった作業を自動で回す
- 自社専用のAIエージェントを作る
- プログラミング以外の仕事
- 使える場所と画面の違い
- ターミナル(黒い画面)
- デスクトップアプリ
- Web版とスマホアプリ
- VS Code・JetBrainsなどのエディタ
- 場所をまたいで作業を引き継ぐ
- SlackやGitHubから頼む
- 料金と使えるプラン
- 無料プランでは使えない
- 個人向け(Pro・Max)
- 法人向け(Team・Enterprise)
- API(従量課金)で使う場合
- どのプランを選べばいいか
- 始め方
- 最初に任せるとよい作業
- 依頼の出し方のコツ
- 変更を元に戻せるようにしておく
- CLAUDE.mdで毎回のルールを伝える
- 会社で使うときの注意点
- 権限モードを決める
- データの扱い
- クラウドで動かすときの仕組み
- 外部の情報に仕込まれた指示に注意する
- 社内で決めておくこと
- 導入の進め方
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeがすごいと聞くけれど、エンジニア向けの道具なのか、自分の仕事にも使えるのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。名前に「Code」と入っているので、プログラミングができないと関係ないものに見えるかもしれません。
Claude Code(クロード コード)は、Anthropic社のAI「Claude」に、ファイルの読み書きやコマンドの実行まで任せられる道具です。質問に答えるだけのチャットと違い、指示を受けたClaudeが自分でファイルを開き、直し、動かして確かめるところまで進めます。
この記事では、Claude Codeとは何か、できること、使える場所、料金、始め方、会社で使うときの注意点までを、全体の地図として整理します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。料金や機能は変わることがあるので、契約の前には公式ページもあわせて確認してください。
Claude Codeとは

まずは、Claude Codeがどんな道具なのかを押さえておきましょう。
AIに「作業」まで任せる道具
Anthropicは公式ドキュメントで、Claude Codeを「コードベース(プログラム一式)を読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するエージェント型のコーディングツール」と説明しています。エージェント型とは、ゴールを伝えると、AIが手順を考えて、自分で作業を進めるという意味です。
たとえば「お問い合わせフォームの送信ボタンを2回押すと、メールが2通届く。原因を調べて直して」と頼むと、Claudeは関係するファイルを探して読み、原因を突き止め、修正し、動作を確かめてから結果を報告します。人がやるのは、ゴールを伝えることと、出てきた変更を確認することです。
読み方と提供元
読み方は「クロード コード」です。提供しているのは、AIの「Claude」を開発している米国のAnthropic(アンソロピック)社です。Claude Codeで使われるAIのモデル(頭脳にあたる部分)は、チャット版のClaudeと同じ系列です。公式ドキュメントによると、AnthropicのAPIで使う場合の既定のモデルはOpus 5.5で、より難しい長時間の作業向けにFableというモデルも選べます。
チャット版Claudeとの違い
チャット版のClaudeは、質問すると答えが返ってくる使い方が中心です。プログラムを書いてもらうこともできますが、そのプログラムを自分のパソコンに保存して動かすのは人の仕事です。
Claude Codeでは、Claudeが手元のフォルダを直接読み書きし、コマンドを実行して結果を確かめます。「書いてもらったコードをコピーして貼り付け、エラーが出たらまた聞く」というやりとりが、Claudeの中で完結するのが大きな違いです。また、事務や企画の仕事を任せたい場合は、同じ仕組みをアプリの画面向けにした「Claude Cowork」もあります。
| チャット版Claude | Claude Code | Claude Cowork | |
|---|---|---|---|
| 得意な仕事 | 質問への回答、文章の下書き、相談 | プログラムを書く・直す・動かす | 資料づくり、集計、調べもの |
| 操作する場所 | Web・アプリの入力欄 | ターミナル、エディタ、デスクトップアプリ、Web | デスクトップアプリ、Web、スマホ |
| ファイルを直接いじるか | アップロードしたものを読む | プロジェクトのフォルダを読み書きし、コマンドも実行する | 指定したフォルダを読み書きする |
| 向いている人 | すべての人 | エンジニア、社内ツールやWebサイトを作りたい人 | 事務・企画・営業・管理部門 |
向いている人・会社
Claude Codeが特に役立つのは、次のような場面です。
- 自社のWebサイトを、制作会社に頼まず小さく直したい
- Excelや手作業で回している業務を、簡単なツールに置き換えたい
- 前任者が作った社内システムがあり、中身を把握したい
- エンジニアが少なく、一人で多くの開発を抱えている
反対に、ファイルを扱わない質問や文章の相談が中心なら、チャット版のClaudeで十分です。
Claude Codeでできること

公式ドキュメントで紹介されている使い方をもとに、Claude Codeでできることを順に紹介します。
プログラムを書く・直す
やりたいことを普通の言葉で伝えると、Claude Codeが進め方を考え、必要なファイルをまたいでプログラムを書き、動くかどうかを確かめます。不具合の場合は、エラーメッセージを貼るか、起きている症状を伝えると、原因をたどって修正します。
テストを書いて実行し、失敗したら直す、という流れも任せられます。公式ドキュメントには、テストのないプログラムにテストを書く、見た目の乱れ(書き方のルール違反)をまとめて直す、使っている部品のバージョンを上げる、といった「後回しにしがちな作業」の例が挙げられています。
既存のプログラムを読み解く
中小企業でよくあるのが、「前任者が作った社内システムがあるが、中身を誰も説明できない」という状況です。Claude Codeにフォルダを開かせて「このプログラムは何をしているのか、主なファイルごとに説明して」と頼むと、全体の構成や処理の流れを日本語で説明してもらえます。修正の前に、まず中身を把握する使い方です。
GitHubとつないで作業を記録する
Claude Codeは、Git(ファイルの変更履歴を残す仕組み)を直接扱えます。変更の保存(コミット)、作業用の枝分かれ(ブランチ)の作成、変更の確認依頼(プルリクエスト)の作成まで頼めます。GitHub ActionsやGitLab CI/CDと組み合わせて、変更の確認や課題の仕分けを自動で回すこともできます。
ほかのツールとつなぐ
MCP(Model Context Protocol)は、AIと外部のサービスをつなぐための共通の仕組みです。公式ドキュメントでは、MCPを使うとGoogle Driveの設計資料を読む、Jiraの課題を更新する、Slackからデータを取ってくる、といったことができると説明されています。
ブラウザで動きを確かめる
Chrome用の拡張機能「Claude in Chrome」とつなぐと、Claude Codeがブラウザを操作して、作ったWebページの表示や動きを確かめられます。公式ドキュメントでは、Webアプリのテスト、エラーの記録(コンソールログ)を見ながらの不具合調べ、フォームへの入力、Webページからのデータの取り出しといった使い方が紹介されています。ログイン画面や画像認証が出たときは、Claudeが止まって人に操作を任せる仕組みです。
決まった作業を自動で回す
同じ作業を定期的に動かす方法は3つあります。
- Routines:クラウドで動くので、パソコンの電源が切れていても実行される
- デスクトップアプリの定期タスク:自分のパソコンで動き、手元のファイルを直接使える
- /loop:ターミナルで開いている間だけ、同じ依頼を繰り返す
Routinesは、Web版・デスクトップアプリから作るか、ターミナルで /schedule と入力して作ります。決まった時刻だけでなく、GitHubでの出来事(プルリクエストが作られた、など)をきっかけに動かすこともできます。
「毎朝、前日の変更をチェックして報告する」「毎週、使っている部品に古いものがないか調べる」といった使い方が想定されています。
自社専用のAIエージェントを作る
開発者向けには、Claude Codeと同じ道具や仕組みを自社のプログラムから使える「Agent SDK」も用意されています。社内の業務に合わせて、自分たちのAIエージェントを組み立てたい場合の選択肢です。
プログラミング以外の仕事
Claude Codeはファイルを読み書きしてコマンドを動かせるので、CSVの集計、大量のファイル名の整理、文書の下書きといった作業にも使えます。ただし公式はあくまで開発ツールと位置づけています。事務作業が中心なら、アプリの画面で使えるClaude Coworkの方が始めやすいでしょう。
| やりたいこと | Claude Codeへの頼み方の例 | 人が確認すること |
|---|---|---|
| Webサイトの文言を差し替えたい | 「会社概要ページの住所と電話番号を、このメモの内容に差し替えて」 | 表示を画面で確かめる。差し替え漏れがないか |
| Excel作業を自動にしたい | 「このフォルダの店舗別CSVを1つにまとめて、月別の合計表を作るプログラムを書いて」 | 合計が元のデータと合っているか |
| 社内ツールの不具合を直したい | 「在庫一覧で、数量が0の商品が表示されない。原因を調べて直して」 | 直したあと、ほかの画面が壊れていないか |
| 引き継いだシステムを知りたい | 「このプログラムの構成と、データがどこに保存されるかを説明して」 | 説明が実際の動きと合っているか、担当者に確認 |
| 小さな業務ツールを作りたい | 「見積書の番号を自動で振って、PDFにする簡単なツールを作って」 | 計算式、端数処理、社外に出す書式 |
「何がすごい」と言われる理由
①複数のファイルをまたいで、関係する場所をまとめて直せること、②自分でテストやコマンドを実行して、結果を見ながら直していけること、③サブエージェント(手分けして動く別のClaude)を使い、作業を並行して進められること、の3点がよく挙げられます。ただし、出てきた変更が正しいかを確かめるのは人の役割です。
使える場所と画面の違い

Claude Codeは、ターミナルだけでなく、いくつかの場所から使えます。公式ドキュメントによると、どの場所も同じClaude Codeの仕組みにつながっていて、設定ファイルや外部ツールの設定は共通で使えます。
ターミナル(黒い画面)
ターミナルは、文字でパソコンに命令を出す画面です。Claude Codeの機能が一番そろっているのがここで、Mac・Windows・Linuxで使えます。エンジニアの多くはこの形で使っています。慣れていない人には少しハードルがありますが、公式ドキュメントにはターミナルの開き方から説明したガイドも用意されています。
デスクトップアプリ
Claudeのデスクトップアプリ(Mac・Windows)を開き、「Code」タブをクリックすると、Claude Codeが使えます。アプリの中にClaude Codeが入っているので、ターミナル版を別にインストールする必要はありません。変更点を見やすい画面で確認できる、複数の作業を並べて進められる、定期タスクを設定できる、といった特徴があります。利用には有料プランが必要です。Linux(Ubuntu・Debian)向けはベータ版です。
製品ページによると、2026年9月17日には、関係する複数の作業をまとめて見守れる「Projects」がデスクトップアプリに加わりました。いくつもの作業を同時に任せたときに、どれがどこまで進んだかを一つの画面で確かめられます。
Web版とスマホアプリ
ブラウザで claude.ai/code を開くと、手元に何も入れずにClaude Codeを使えます。作業はAnthropicのクラウド上で動くので、長い作業を任せておいて後から結果を見る、手元にないプログラムを扱う、といった使い方に向いています。iPhone・AndroidのClaudeアプリからも使えます。
VS Code・JetBrainsなどのエディタ
プログラムを書くためのエディタ(編集ソフト)の中からも使えます。VS CodeやCursorには拡張機能があり、変更点をエディタの中で確認しながら進められます。JetBrains(IntelliJ IDEAなど)向けにはプラグインがありますが、こちらはターミナル版のClaude Codeを別に入れておく必要があります。
場所をまたいで作業を引き継ぐ
作業は1つの場所に縛られません。公式ドキュメントでは、次のような引き継ぎ方が紹介されています。
- Remote Control:パソコンで動かしている作業を、席を離れてスマホやブラウザから続ける
- claude --teleport:Web版やスマホで始めた長い作業を、手元のターミナルに引き取る(claude.aiのプランが必要)
- /desktop:ターミナルで進めている作業を、デスクトップアプリに移して変更点を画面で確認する(MacとWindows x64)
たとえば、出かける前にWeb版で長い作業を頼んでおき、移動中にスマホで進み具合を確かめ、会社に戻ってからパソコンで仕上げる、といった使い方ができます。
SlackやGitHubから頼む
Slackで「@Claude」に不具合の報告を送ると、修正の提案(プルリクエスト)が返ってくる使い方もあります。GitHubでは、プルリクエストごとに自動で変更を確認させることもできます。チームで使うときに便利な入口です。
| 使う場所 | 準備の手間 | 向いている人 | 手元のファイルを扱えるか |
|---|---|---|---|
| ターミナル | インストールが必要 | エンジニア、細かく設定したい人 | 扱える |
| デスクトップアプリ | アプリを入れるだけ | 黒い画面が苦手な人、変更を目で確かめたい人 | 扱える |
| Web版・スマホ | ほぼ不要 | 長い作業を任せたい人、外出先から確認したい人 | GitHubにあるものを扱う(クラウド上で動く) |
| VS Code・JetBrains | 拡張機能・プラグインを入れる | ふだんエディタで作業している人 | 扱える |
| Slack・GitHub | 管理者の設定が必要 | チームで依頼を回したい人 | GitHubにあるものを扱う |
黒い画面が苦手なら、デスクトップアプリから
ターミナルに慣れていない方は、デスクトップアプリの「Code」タブから始めるのがおすすめです。フォルダを選んで依頼を書くだけで使え、変更点も色分けされた画面で確認できます。手元にファイルがない作業なら、Web版から始める方法もあります。
料金と使えるプラン

Claude Codeは、Claudeの有料プランに含まれています。別料金のサービスを契約するのではなく、Claudeのプランを契約すれば、その範囲で使える形です。
無料プランでは使えない
公式の料金ページのプラン比較では、FreeプランのClaude Codeは「No(使えない)」となっています。試してみたい場合も、Pro以上の契約が必要です。
個人向け(Pro・Max)
Proは、製品ページで「小さなコードベースでの短い作業向け」と説明されています。毎日長い時間使う場合は、Proの5倍か20倍の使用量があるMaxが用意されています。Maxには、2026年10月時点で月100ドル(Max 5x)または月200ドル(Max 20x)分のAPIクレジットが付くと料金ページに書かれています。
法人向け(Team・Enterprise)
Teamは2〜150人向けのプランで、標準席とプレミアム席を組み合わせられます。どちらの席でもClaude Codeが使えます。Enterpriseは、1席あたりの料金に加えて、使った分をAPI料金で払う形です。
API(従量課金)で使う場合
Anthropicの開発者向けサービス(Claude Console)のアカウントで、APIキーを使ってClaude Codeを動かすこともできます。この場合は月額ではなく、使った量に応じた従量課金です。自動処理に組み込む場合や、使用量のばらつきが大きい場合に向いています。
| プラン | 料金(税抜・ドル建て) | Claude Code | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 使えない | チャットを試す |
| Pro | 月20ドル(年払いなら200ドル、月17ドル相当) | 使える | 小さな作業を試す |
| Max 5x | 月100ドル | 使える | 毎日使う |
| Max 20x | 月200ドル | 使える | 一日中使う |
| Team 標準席 | 1席 月25ドル(年払いなら月20ドル) | 使える | 部署・会社で使う |
| Team プレミアム席 | 1席 月125ドル(年払いなら月100ドル) | 使える | 開発をよくする人の席 |
| Enterprise | 1席 月20ドル(年払い・20席から)+API料金 | 使える | 管理や監査が必要な組織 |
使える量には上限がある
どの定額プランにも利用上限があり、上限に達すると時間をおくまで使えなくなります。公式には「Proの何倍」という比率は書かれていますが、具体的に何回・どれだけ使えるかの数値は示されていません。料金はドル建て・税抜のため、日本円の請求額は為替と消費税で変わります。
どのプランを選べばいいか
迷ったときは、使う人数と、使う時間の長さで考えると決めやすくなります。
| こんな使い方なら | 選び方の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| まず自分で触ってみたい | Pro | 小さな修正や説明を頼む程度なら、まずはProで使い勝手を確かめる |
| 毎日、開発の作業を任せたい | Max 5x / 20x | 上限で作業が止まると、待ち時間のぶん仕事が遅れる。使う時間が長いなら余裕のあるプランを選ぶ |
| 部署の数人で使いたい | Team | 管理者がメンバーや利用範囲を管理できる。開発をよくする人だけプレミアム席にできる |
| 全社で使い、記録も残したい | Enterprise | 利用額の上限設定、監査ログ、権限の細かい管理などが使える |
| 自動処理に組み込みたい | API(従量課金) | 使った分だけの支払い。使い方によって金額が大きく変わるので、上限額を決めて使う |
使用量は、Claude Codeの中で /usage と入力すると確認できます。公式ドキュメントによると、Pro・Max・Team・Enterpriseでは、プランの上限に対してどれだけ使ったかが表示されます。会社の仕事で使う場合、社員が個人でProを契約して業務のデータを扱う形は、情報の管理が難しくなります。数人で試す段階からTeamにしておくと、後で広げるときにも管理しやすくなります。
始め方

ここでは、Claude Codeを使い始めるまでの大まかな流れを紹介します。細かい操作は、使い方の記事で詳しく解説しています。
- プランを決めて契約するclaude.aiにログインし、Pro以上のプランに申し込みます。会社で使うなら、TeamかEnterpriseを検討します。
- 使う場所を選ぶ黒い画面が苦手ならデスクトップアプリ、エンジニアならターミナルが一般的です。
- インストールするデスクトップアプリは公式サイトからダウンロードします。ターミナル版は、Mac・Linuxなら
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash、WindowsのPowerShellならirm https://claude.ai/install.ps1 | iexの1行で入ります。 - 作業するフォルダを開いてログインするターミナル版では、作業したいフォルダに移動して
claudeと入力します。初回はログインを求められるので、契約したアカウントでログインします。 - 最初の依頼を出す「このフォルダの中身を説明して」のような、何も書き換えない依頼から始めると安心です。
公式ドキュメントによると、公式のインストーラーで入れたターミナル版は、裏で自動的に最新版に更新されます。HomebrewやWinGetで入れた場合は自動更新されないので、ときどき更新のコマンドを実行します。
最初に任せるとよい作業
最初は、失敗しても困らない作業を選びましょう。たとえば次のようなものです。
- フォルダの中身や、プログラムの構成を説明してもらう
- 文言の差し替えなど、変更の範囲が小さい修正
- コピーしたCSVを使った、表の集計
- READMEなどの説明書の下書き
いきなり本番のシステムを直させるより、こうした作業を何回か試すと、Claudeの進め方のくせや、どこまで任せられるかがつかめます。
依頼の出し方のコツ
Claude Codeには、細かい手順よりも目的・対象・終わりの条件を伝える方がうまくいきます。たとえば、次のような書き方です。
お問い合わせページのフォームを直してください。
・目的:送信ボタンを2回押すと、メールが2通届く問題をなくしたい
・対象:contactフォルダの中のファイル
・終わりの条件:2回押しても1通しか届かないことを確かめ、変更したファイルと理由を報告する
・注意:デザインは変えない
大きな作業は、「まず原因と直し方の案だけ出して」「案に問題がなければ修正して」のように区切って頼むと、方向がずれたときに戻る量が少なくて済みます。
変更を元に戻せるようにしておく
Claude Codeは、依頼を送るたびに、その時点のファイルの状態を自動で記録しています(チェックポイント)。/rewind と入力するか、入力欄が空のときにEscキーを2回押すと、前の状態に戻すメニューが開きます。
ただし公式ドキュメントによると、コマンドで消したり移したりしたファイルの変更は、この機能では戻せません。大事なフォルダで作業する前は、Gitで変更履歴を残しておくか、フォルダのコピーを取っておくと安心です。
CLAUDE.mdで毎回のルールを伝える
CLAUDE.md(クロードエムディー)は、プロジェクトのフォルダに置いておく説明書のようなファイルです。Claude Codeは作業を始めるたびにこのファイルを読みます。「です・ます調で書く」「このフォルダのファイルは変更しない」「変更したら必ずテストを動かす」といった決まりを書いておけば、毎回伝え直す必要がありません。ほかのAIツール向けのAGENTS.mdがある場合は、それを読ませることもできます。
あわせて、Claudeは作業の中で分かったことを自動で記録して次回に活かす「auto memory」という機能も持っています。
繰り返し使う作業の手順は「スキル」としてまとめておけます。公式ドキュメントでは、変更の確認や公開前の準備といった作業をスキルにして、チームで共有する例が紹介されています。ファイルを編集したあとに自動で書式を整える、といった決まった処理は「hooks」で自動化できます。
会社で使うときの注意点

Claude Codeは実際にファイルを書き換え、コマンドを実行します。便利な反面、間違ったときの影響もチャットより大きくなります。社内で使う前に、次の点を決めておきましょう。
権限モードを決める
権限モードは、Claudeがどこまで確認なしに動けるかを決める設定です。公式ドキュメントで紹介されている主なモードは次の3つです。
- Auto mode:別のAIが操作を一つずつ確認し、危ないと判断したものを止める。人が毎回確認しなくても作業が進む
- Manual mode:読み取りだけの状態で始まり、ファイルの編集やコマンドの実行のたびに確認を求める
- Accept Edits:作業フォルダの中のファイル編集は自動で許可し、それ以外のコマンドは確認を求める
製品ページによると、2026年8月7日からPro・Max・TeamプランではAuto modeが既定になりました。また公式ドキュメントでは、Claude Codeのバージョン2.1.283以降、ターミナルとVS Codeで始める対話型の作業はAuto modeで始まると説明されています。使い始めのうちや大事なデータを扱うときは、Manual modeに切り替えて一つずつ確かめるのも一つの方法です。組織の管理者がAuto modeを使えないようにすることもできます。
データの扱い
入力した内容の扱いは、プランによって適用される規約が違います。公式ドキュメントでは、Free・Pro・Maxは消費者向けの規約、Team・Enterprise・APIは商用の規約が適用されると案内されています。個人向けプランでは、会話をAIの学習に使うかどうかを自分で設定できます(料金ページの表記は「Opt-out」)。Teamは料金ページで「既定で学習に使わない」とされています。
クラウドで動かすときの仕組み
Web版などのクラウドで動く作業について、公式ドキュメントでは次のように説明されています。
- 作業ごとに、隔離された仮想マシン(クラウド上の使い捨てのパソコン)で動く
- ネットワークへのアクセスは既定で制限され、特定のサイトだけ許可する設定もできる
- GitHubの認証情報は暗号化してAnthropicのサーバーに保存され、作業環境には入らない
- クラウドでの操作は記録(監査ログ)が残る
外部の情報に仕込まれた指示に注意する
Webページや外から受け取ったファイルの中に、AIをだますための指示が書かれていることがあります。これをプロンプトインジェクションと呼びます。公式ドキュメントでは対策として、承認の前に提案されたコマンドを確かめる、信頼できない内容をそのままClaudeに流し込まない、重要なファイルへの変更は必ず確認する、といった点が挙げられています。つなぐMCPのサーバーも、自社で作ったものか信頼できる提供元のものに限るよう案内されています。
社内で決めておくこと
個人が勝手に契約して使い始めると、どの情報がどこに渡っているのか分からなくなります。次のような項目を先に決めておくと、安心して広げられます。
| 項目 | 決める人 | 例 |
|---|---|---|
| 使うプラン | 経営者・管理部門 | 個人契約は使わず、Teamで契約する |
| 使う人 | 部署の責任者 | まずは開発担当とWeb担当の2人から |
| 扱ってよいデータ | 情報管理の責任者 | 顧客の個人情報や未公開の数字は入れない |
| 権限モード | 開発の責任者 | 本番環境のフォルダではManual modeを使う |
| 変更の確認者 | 開発の責任者 | Claudeが作った変更は、公開前に必ず別の人が見る |
| つないでよい外部ツール | 情報システムの担当 | MCPは社内で許可したものだけ使う |
導入の進め方
社内でClaude Codeを使い始めるときは、いきなり全員に広げるより、次の順で進めると失敗が少なくなります。
- 試す人と作業を決める社内ツールやWebサイトを触る担当者など、1〜2人から始めます。対象も、本番に影響しない作業に絞ります。
- ルールを書き出す上の表の項目を決め、CLAUDE.mdや社内の手順書に書いておきます。Team・Enterpriseなら、管理者の設定で組織全体の決まりを配ることもできます。
- うまくいった頼み方をためるうまくいった依頼文や、つまずいた点を共有し、使う人による差を小さくします。
- 効果を振り返って広げる作業時間がどれだけ減ったか、確認の手間はどうだったかを振り返り、効果が見えた作業から範囲を広げます。
AIが出した変更は、人が確かめる
公式ドキュメントのセキュリティのページにも、「提案されたコードやコマンドが安全かどうかを、承認の前に確認するのは利用者の責任」と書かれています。特にWebサイトの公開や、お客様のデータに関わる変更は、必ず人が中身を確かめてから反映しましょう。
よくある質問
プログラミングができなくても使えますか?
使えます。日本語で依頼すればClaudeがプログラムを書いて動かすので、コードを自分で書く必要はありません。ただし、できあがったものが正しく動いているかは確かめる必要があります。事務作業が中心なら、アプリの画面から使えるClaude Coworkも候補になります。
無料で試せますか?
公式の料金ページでは、FreeプランではClaude Codeは使えないとされています。試すなら、月20ドルのProプランからが現実的です。
日本語で指示できますか?
日本語の依頼文で使えます。CLAUDE.mdに「説明は日本語で書く」と書いておくと、返答や説明の言葉もそろいます。
Windowsでも使えますか?
使えます。ターミナル版はPowerShellやコマンドプロンプトの1行のコマンドで入り、デスクトップアプリにもWindows版があります。公式ドキュメントでは、Windowsでターミナル版を使う場合はGit for Windowsを入れておくことが推奨されています。
入力したデータはAIの学習に使われますか?
プランによって扱いが違います。Free・Pro・Maxでは学習に使うかどうかを設定で選べます。Teamは料金ページで「既定で学習に使わない」とされています。会社のデータを扱うなら、法人向けプランを検討しましょう。
スマホから使えますか?
使えます。iPhone・AndroidのClaudeアプリからClaude Codeの作業を始めたり、パソコンで始めた作業の続きを確認したりできます。スマホから始めた作業はクラウドで動きます。
どのAIモデルが使われますか?
公式ドキュメントによると、AnthropicのAPIでは既定でOpus 5.5が使われます。/model と入力すると、Sonnet 5.5やHaiku 5.5、難しい長時間の作業向けのFableに切り替えられます。Fableはプランによって、定額の範囲ではなく使用クレジット(追加の従量課金)から支払う場合があります。
間違った変更をされたら元に戻せますか?
Claudeがファイル編集の機能で直した部分は、/rewind で依頼の前の状態に戻せます。コマンドで消したファイルなどは戻せないので、大事なフォルダではGitで履歴を残してから作業しましょう。
Claude Coworkとどちらを使えばいいですか?
プログラムやWebサイトのファイルを扱うならClaude Code、資料づくり・集計・調べものなど事務の仕事ならClaude Coworkが向いています。どちらもClaudeの有料プランで使えるので、仕事の種類で使い分けられます。
CodexやCursorとどう違いますか?
CodexはOpenAIの同じような道具で、ChatGPTのプランで使えます。Cursorはプログラムを書くためのエディタで、Claude Codeの拡張機能を入れて使うこともできます。どれを選ぶかは、すでに契約しているサービスと、ふだん使っている道具で決めるのが現実的です。
まとめ
この記事のまとめ
- Claude Codeは、Claudeにファイルの読み書きやコマンドの実行まで任せられる、Anthropicのエージェント型の開発ツール
- プログラムを書く・直す・読み解くほか、GitHubや外部ツールとの連携、定期実行もできる
- ターミナルのほか、デスクトップアプリの「Code」タブ、Web版、スマホ、エディタから使える。黒い画面が苦手ならデスクトップアプリから
- Freeでは使えず、Pro(月20ドル)から。毎日使うならMax、会社で使うならTeamやEnterprise
- 会社で使うときは、権限モード、扱ってよいデータ、変更の確認者を先に決めておく
Claude Codeは、エンジニアだけでなく、社内ツールやWebサイトを自分たちで直したい会社にとっても使える道具です。まずは失敗しても困らない小さな作業から任せて、どこまで任せられるかを確かめていくのがおすすめです。
社内での使い方のルールづくりや、最初の業務への組み込みで迷ったときは、INTERCREATE JAPANのClaude Code導入支援もご活用ください。
参考・出典

