Claude

Claude CoworkとClaude Codeの違いは?使い分けと料金を解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • CoworkとClaude Codeの役割の違いと、同じ仕組みで動く関係
  • それぞれでできることと、向いていない仕事
  • 動く場所(手元・クラウド)と、パソコンを閉じたときの違い
  • 料金と、使用量が共通の枠になる仕組み
  • 仕事別の選び方と、2つを組み合わせる流れ
  • 権限モードとデータの扱いの違い、会社で使うときの決めごと
目次
  1. 違いをひとことで言うと
  2. 同じ仕組みで動く2つの入口
  3. Coworkはチャットに統合されつつある
  4. 周辺の用語を整理する
  5. 迷ったときの目安
  6. Claude Coworkでできること
  7. 扱えるファイルの種類
  8. 手元のファイルを使うときの条件
  9. 頼み方は「使うデータ・欲しい形・保存先」
  10. 部署ごとの依頼文の例
  11. やり直しを頼むときは、理由も伝える
  12. 向いている仕事・向いていない仕事
  13. Claude Codeでできること
  14. プログラミングを知らなくても関係する場面
  15. Claude Codeへの頼み方の例
  16. 変更は履歴で戻せるようにしておく
  17. Claude Codeの便利な機能
  18. 任せない方がよい作業
  19. 動く場所と使える画面の違い
  20. デスクトップアプリには3つのタブがある
  21. 手元で動くか、クラウドで動くか
  22. ターミナル版を入れる場合
  23. クラウドで使うときの条件
  24. 手元の作業をスマホで見る(Remote Control)
  25. スマホから頼むDispatch
  26. 定期実行の仕組みの違い
  27. どこから始めるか
  28. 料金と使用量
  29. 使用量は共通の枠から引かれる
  30. APIキーを設定していると料金が変わる
  31. どのプランを選ぶか
  32. 上限に近づいたときの動き
  33. 席の組み合わせの考え方
  34. 仕事別の選び方
  35. 部署別の使い分けの例
  36. 同じ仕事を、それぞれに頼むと
  37. 迷いやすいケース
  38. 判断のしかた
  39. よくある勘違い
  40. 組み合わせて使う流れの例
  41. 権限とデータの扱い
  42. 権限モードの違い
  43. 承認前の確認は利用者の責任
  44. 入力したデータの扱い
  45. 削除と、つなぐツールの扱い
  46. 管理者が設定できること
  47. 渡してよい情報の仕分け方
  48. 導入前のチェックリスト
  49. 導入の進め方
  50. よくある質問
  51. まとめ

「Claude CoworkとClaude Codeは、どちらもClaudeに作業を任せる機能らしい。名前も画面も似ていて、どちらを使えばよいのか分からない」と感じている方は多いのではないでしょうか。契約は別々に必要なのか、料金や使用量は別に数えられるのか、といった点も気になるところです。

先に結論を書くと、Coworkはプログラミング以外の仕事(資料づくり・集計・調べもの)を任せる機能、Claude Codeはソフトウェア開発の仕事(プログラムやWebサイトのファイルを読み、直し、動かす)を任せる道具です。どちらも同じ「エージェント」の仕組みで動いていて、同じアカウント・同じ有料プランで使えます。ただしCoworkは、いまチャットとの統合が進んでいて、画面の見え方が人によって違います。

この記事では、2つの役割の違いを整理したうえで、できること、動く場所、料金と使用量、仕事別の選び方、権限とデータの扱いを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。機能や料金は変わることがあるので、契約の前には公式ページもあわせて確認してください。

違いをひとことで言うと

ノートPCの画面を見ながら、2つの道具の役割を付箋に書き出して比べている会社員

2つの違いは、「何を頼んで、何を受け取るか」で考えると分かりやすくなります。Coworkには資料や集計などの仕事のゴールを伝え、できあがった資料やファイルを受け取ります。Claude CodeにはプログラムやWebサイトのフォルダを渡し、直された状態のファイルや、新しく作られた機能を受け取ります。

Claude CoworkClaude Code
役割プログラミング以外の知的作業(調査・分析・資料作成など)を最後まで進めるソフトウェア開発(プログラムの作成・修正・調査)を進める
頼み方やりたいことのゴールを日本語で書く作業するフォルダを開き、やってほしいことを日本語で書く
おもに扱うものExcel・PowerPoint・Word・PDF・CSVなどの業務ファイルプログラム・設定ファイル・プロジェクトのフォルダ全体
できあがるもの資料・集計表・調査結果などのファイル修正されたプログラム、新しい機能、変更の履歴
操作する場所デスクトップアプリ・Web・スマホ・Chromeのサイドパネルターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップアプリ・Web・スマホ
黒い画面(ターミナル)不要使わなくても始められる
使えるプラン有料プランのみ有料プランのみ(無料プランでは使えない)
向いている人事務・企画・営業・管理部門エンジニア、社内ツールやWebサイトを直したい人

公式の製品ページでも、Coworkは「プログラミング以外の知的作業向け」、Claude Codeは「ソフトウェアエンジニアリング向け」と説明されています。つまり、同じ仕組みを、仕事の種類に合わせて2つの入口に分けていると考えると理解しやすくなります。

同じ仕組みで動く2つの入口

Coworkのヘルプには、「Claude Codeを動かしているのと同じエージェントの仕組みを使っていて、ターミナルは不要」と書かれています。エージェントとは、AIが自分で手順を考え、ファイルを開いたり道具を使ったりしながら作業を進める仕組みのことです。ふつうのチャットが「1回の質問に1回答える」のに対して、ゴールを渡すと、途中の手順を自分で組み立てて進めるのが特徴です。

道具の一部も共通です。たとえば「プラグイン」は、スキル(作業手順)やコネクタ(外部サービスとのつなぎ)をひとまとめにしたものですが、公式ヘルプには「Coworkだけでなく、チャットやClaude Codeでも使える」と書かれています。一度作った作業手順を、両方で使い回せる場面があります。

Coworkはチャットに統合されつつある

ここで注意したいのが、Coworkの位置づけが変わりつつあることです。以前は、入力欄で「チャット」か「Cowork」かを選んでから依頼していました。公式ヘルプによると、ProとMaxでは、Coworkはチャットと統合され、「いまは単にClaudeになった」と案内されています。ふつうに質問すれば答えが返り、作業を頼めばClaudeが作業として進めます。

そのため、この記事では「Cowork」と書いていても、新しい画面では「Claudeに作業を頼むこと」を指しています。統合は順次提供されていて、Enterpriseでは管理者が有効にした場合のベータ版、Teamでは当面チャットとCoworkが別々のままです。同じ会社の中でも人によって画面が違うことがあります。入力欄の近くに「チャット」「Cowork」の選択肢が出ていなければ、新しい画面です。

プランチャットとの統合(公式ヘルプの案内)
Pro・Max順次提供中。「Claude Coworkは、いまは単にClaudeになった」
TeamチャットとCoworkは別々のまま
Enterpriseベータ版。管理者が設定を有効にした組織で使える

なお、Claude Codeはこの統合の対象ではありません。デスクトップアプリでは、これまでどおり「Code」タブから別の画面として使います。

周辺の用語を整理する

CoworkやClaude Codeの説明には、似た言葉がいくつも出てきます。公式の資料に出てくる言葉を、この記事での意味とあわせて整理します。

言葉意味おもに関係する道具
エージェントAIが自分で手順を考え、道具を使いながら作業を進める仕組みCowork・Claude Code
サブエージェント大きな仕事を分けて、同時に進めるための別のClaudeCowork・Claude Code
コネクタ・MCP外部のサービス(Slack・Googleドライブなど)とつなぐ仕組み。MCPは、そのための共通の規格Cowork・Claude Code
プラグインスキル・コネクタ・サブエージェントをひとまとめにして入れられるものCowork・チャット・Claude Code
スキル繰り返す作業の手順をまとめたものCowork・Claude Code
CLAUDE.mdプロジェクトの決まりごとを書いておくファイル。作業の最初に読み込まれるClaude Code
Routines決まった時間やきっかけで、クラウドでClaude Codeを動かす仕組みClaude Code
Dispatchスマホなどから依頼を送って、続けて使う会話Coworkのタブ(Claude Codeのセッションに変わることもある)

迷ったときの目安

どちらを使うか迷ったときは、次の3つで考えると、ほとんどの場合は決まります。

  • 資料・表・文書・調べものを仕上げたい:Cowork(新しい画面ではClaudeに作業を頼む)
  • プログラムやWebサイトのファイルを直したい、社内ツールを作りたい:Claude Code
  • 質問に答えてほしい、文章の相談をしたい:ふつうのチャット
あわせて読みたいClaudeとClaude Codeの違いとは?使い分けと料金をわかりやすく解説ClaudeとClaude Codeの違いを、非エンジニア向けに整理しました。チャットで相談するClaudeと、PC上の作業を任せるClaude Codeの役割、使える場所、料金と使用量の共有、仕事別の選び方、社内で使うときの注意点まで、2026年10月時点の公式情報でまとめています。

Claude Coworkでできること

ノートPCで集計表とスライドのできあがりを確認している経理担当者

Coworkは、「ゴールを伝えて、できあがりを受け取る」ための機能です。公式ヘルプでは、整った文書、整理されたファイル、調べた内容のまとめなどを、人が席を離れている間に仕上げてもらう使い方が紹介されています。製品ページに載っている機能を、仕事で使う順に整理します。

できること内容頼み方の例
フォルダのファイルを読み書きするつないだフォルダの中のファイルを読み、新しいファイルを作る。つないでいないフォルダには触れない「請求書フォルダのPDFから、取引先・金額・支払期日の一覧を作って」
資料・文書を作るExcel・PowerPoint・Wordなどの形式のファイルを作る「この数字から、前月比がわかる表と、3枚のスライドを作って」
ブラウザで調べる内蔵のブラウザでページを開き、読み取って、クリックや入力もする「競合3社の料金表を集めて、比較表にして」
決まった時間に動かす毎日・毎週などの間隔で、同じ作業を自動で動かす「毎週月曜の朝に、先週の売上を集計して」
作業を分けて同時に進める大きな仕事を小分けにして、複数のサブエージェントが並行して進める「20社分の会社情報を調べて、1つの表にして」
ほかのツールとつなぐコネクタでMicrosoft 365などのサービスとつなぐ。プラグインで職種向けの手順をまとめて入れる「共有フォルダの議事メモを読んで、案件ごとに整理して」

扱えるファイルの種類

製品ページに載っている、扱えるファイルの種類は次のとおりです。業務でよく使う形式は、ほとんど対応しています。

種類形式
文書・テキストDOCX、DOC、PDF、TXT、MD、HTML、JSON、CSV、TSV
表計算XLSX、XLS、XLSM
プレゼンテーションPPTX、PPT
画像PNG、JPG、JPEG、GIF、SVG、WEBP
データ・設定YAML、YML、XML、TOML
その他Jupyterノートブック(IPYNB)、主要なプログラミング言語のファイル

表の最後にあるとおり、Coworkはプログラムのファイルも読めます。ただし、公式の位置づけは「プログラミング以外の知的作業向け」です。プログラムを書いて動かし、テストで確かめるような開発の作業は、Claude Codeの役割になります。

手元のファイルを使うときの条件

手元のパソコンのフォルダを使う作業では、デスクトップアプリが開いている間だけ、Claudeはそのフォルダにアクセスできます。公式ヘルプには、フォルダは自分のパソコンに残ったままで、クラウドの作業が必要なファイルだけをコピーして使う、と説明されています。作業を削除すると、そのコピーも削除されます。

ブラウザの操作(内蔵ブラウザで作業を進める)や、画面を直接操作する「コンピューター操作」も、デスクトップアプリを開いておく必要があります。コンピューター操作は、ProとMaxでベータ版(製品ページでは研究段階の機能)とされています。

頼み方は「使うデータ・欲しい形・保存先」

Coworkは、ゴールを伝えるとClaudeが手順を考える仕組みです。「A列とB列を足して…」と手順を細かく書くより、何に使うのか、どんな形で欲しいのかを伝えた方がうまくいきます。次のように、使うデータ・欲しい形・保存先の3つを書いておくと、やり直しが減ります。

来週の部長会で使う、9月の売上報告を作ってください。
・「売上」フォルダの店舗別CSVを使う
・店舗ごとの売上と前月比の表(Excel)
・前月から10%以上下がった店舗を目立たせる
・スライドは3枚まで。1枚目に全体の結論
・完成したら「報告」フォルダに保存

大きな仕事は、区切りを決めて頼むと安全です。「まず目次案だけ」「次に数字を集めて表に」「最後に文章」のように、段階ごとにできあがりを確認してから次に進めると、方向がずれたときに戻る量が少なくて済みます。

部署ごとの依頼文の例

そのまま使える形で、依頼文の例を紹介します。フォルダ名や条件は、自社に合わせて書き換えてください。

経理:予算との差の確認

「予算実績」フォルダの支店別Excelと、年間予算のファイルを突き合わせてください。勘定科目ごとに予算と実績の差を出し、差が予算の10%を超える項目に色をつけた一覧表をExcelで作ってください。差が大きい理由を推測できる場合は、別の列に候補を書いてください。

営業:商談メモの整理

「商談メモ」フォルダにある今月のメモを読んで、案件ごとに「会社名・担当者・次にやること・期限・懸念点」の表を作ってください。複数の案件で共通して出ている懸念点があれば、最後に箇条書きでまとめてください。

総務:社内向け資料の更新

「就業規則」フォルダの改定前と改定後の文書を比べて、変わった箇所を一覧にしてください。そのうえで、社員向けのお知らせ文(A4・1枚程度、です・ます調)を作ってください。

どの例も、読んでほしいフォルダ、作ってほしい形、気をつけてほしい点の3つが入っています。できあがったあとは、数字や固有名詞が元のデータと合っているかを、人が確かめてください。

やり直しを頼むときは、理由も伝える

できあがったものが思っていたのと違うときは、「やり直して」とだけ伝えるより、どこが、なぜ違うのかを伝えた方が早く直ります。Claude Codeでも同じです。

伝わりにくい頼み方伝わりやすい頼み方
もっと見やすくして役員が30秒で読めるように、1枚目は結論と数字3つだけにして
表がおかしいB店の9月の売上が2倍になっている。CSVが2回読み込まれていないか確認して
動かない送信ボタンを押すと、画面に「入力が正しくありません」と出る。電話番号を空にしたときだけ起きる

同じ指摘を何度もするようなら、それは全体の指示や、CLAUDE.mdに書いておくべき内容です。次からは最初から反映された状態で作業が進みます。

向いている仕事・向いていない仕事

Coworkは便利ですが、何でも任せればよいわけではありません。向き不向きを表にまとめます。

向いている仕事向いていない仕事
毎週・毎月くり返す資料づくり1円単位の正確さが求められる最終計算(人の検算が必要)
複数のファイルを読んで、1つの表にまとめる作業その場で数秒で返事が必要なやりとり(チャットの方が向く)
Webで調べて、比較表や一覧にする作業社外への送信や発注など、取り消せない確定操作
議事メモや商談メモの整理プログラムを書いて動かし、テストで確かめる開発作業(Claude Codeが向く)

確定の手前までを任せる

メールの送信や、取引先への発注のような取り消せない操作は、下書きまでをClaudeに任せ、最後の確定は人が行う分け方にしておくと、間違えたときの影響を小さくできます。

Claude Codeでできること

社内ツールの変更内容を、画面で確認しながら読み進めている担当者

Claude Codeは、公式ドキュメントで「コードベース(プログラムの集まり)を読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールとつながる、エージェント型のコーディングツール」と説明されています。Coworkと同じく、手順を自分で考えて進めますが、作業の対象がプログラムやWebサイトのファイルである点が違います。

できること頼み方の例人が確認すること
機能を作る・不具合を直す「問い合わせフォームに、電話番号の入力欄を足して」画面で動作を確かめる。変更された箇所を見る
プログラムの中身を説明する「このシステムは何をしているのか、ファイルごとに説明して」説明が実際の業務と合っているか
テストを書いて動かす「このモジュールのテストを書いて、失敗したら直して」テストの内容が仕様に合っているか
変更の保存・レビュー依頼「変更をコミットして、プルリクエストを作って」説明文と変更内容が一致しているか
ほかのツールとつなぐMCPでGoogleドライブ・Slack・Jiraなどと連携するつなぐツールの範囲と権限
決まった作業を自動で回す毎朝の確認や定期的な点検を定期実行にする結果の通知を誰が見るか

公式ドキュメントには、やりたいことを普通の言葉で書けば、Claude Codeが進め方を考え、複数のファイルにまたがってコードを書き、動くことまで確かめると書かれています。不具合の場合は、エラーメッセージや症状を伝えると、原因をたどって修正まで進めます。

プログラミングを知らなくても関係する場面

「プログラムを書く道具なら、自分には関係ない」と思われがちですが、中小企業の担当者にも出番があります。

  • 前任者が作った社内システムの中身を、日本語で説明してもらう
  • Excelでやっていた集計を、ボタン1つで動くツールにしてもらう
  • 自社サイトの文言や画像を、更新のたびに外注せずに直す

どれも「プログラムのファイルを実際に読み書きする」作業です。Claude Codeに作業フォルダを渡すと、フォルダの中を読み、直し、動作まで確かめます。最後に「変更内容を日本語でまとめて」と頼んでおくと、プログラムが読めない担当者でも、何が変わったのかを把握しやすくなります。

Claude Codeへの頼み方の例

Claude Codeでも、チャットと同じように「何をしたいか」を日本語で書きます。違いは、どのフォルダのどのファイルが対象かを伝えられることと、確かめ方まで頼めることです。

このフォルダは、自社サイトの問い合わせフォームのプログラムです。
・電話番号の入力欄を、必須ではなく任意にしてください
・入力欄の下に「ハイフンなしで入力してください」という説明文を足してください
・変更したファイルの一覧と、変更内容の説明を、最後に日本語でまとめてください

まず「このフォルダの中身を説明して」のように、ファイルを変更しない依頼から始めると、Claude Codeの進め方や、どこまで任せられるかが分かります。慣れてきたら、小さな修正を頼みます。

変更は履歴で戻せるようにしておく

Claude Codeは、Gitという変更履歴の仕組みと直接つながります。公式ドキュメントでも、変更を保存する、ブランチを作る、プルリクエストを開くといった操作を、そのまま頼めると紹介されています。作業の前に変更を保存しておけば、間違った変更をされても前の状態に戻せます。

Gitに慣れていない場合は、最初はコピーしたフォルダで試すのが安全です。社内の担当者に頼める場合は、変更を確認する人と、本番に反映する人を分けておくと、うっかりの事故を防げます。

Claude Codeの便利な機能

Claude Codeには、毎回同じ説明をしなくて済むようにする仕組みがそろっています。公式ドキュメントに載っているものを紹介します。

  • CLAUDE.md:プロジェクトの決まりごとを書いておくファイル。セッションの最初に読み込まれます
  • 自動メモリ:作業の中で学んだことを、Claudeが自分で書き留める仕組み
  • スキル:繰り返す作業の手順をまとめたもの。チームで共有できます
  • フック:ファイルを編集するたびに自動で整形するなど、決まった操作の前後で命令を動かす仕組み
  • サブエージェント:作業を分けて、複数のClaudeに同時に進めさせる仕組み

Coworkにも全体の指示や、フォルダごとの指示、プロジェクト、プラグインといった仕組みがありますが、Claude Codeはプログラムの開発に必要な部品(Gitとの連携、コマンドの実行、CIの自動化など)が多いのが特徴です。

任せない方がよい作業

Claude Codeは、実際にファイルを書き換えたり、コマンドを実行したりします。便利な反面、間違えたときの影響も大きくなります。次のような作業は、人が行うか、人が確認してから進めるのが安全です。

  • お客様のデータが入った本番のシステムを、確認なしで書き換える作業
  • パスワードやAPIキーなどの認証情報を扱う作業
  • 取り消しがきかない操作(削除・外部への送信・公開)の最終的な実行

動く場所と使える画面の違い

デスクトップアプリとスマホを並べて、作業の進み具合を確認している会社員

CoworkとClaude Codeは、使える画面も、作業が動く場所も違います。ここが分かりにくさの原因でもあるので、表にまとめます。

場所Claude CoworkClaude Code
デスクトップアプリ(Mac・Windows)○ 手元のファイルとブラウザを使える○ 「Code」タブから使う。CLIを別に入れる必要はない
Web(ブラウザ)○ claude.ai○ claude.ai/code
スマホアプリ○ 最新版のアプリが必要○ アプリのCodeタブ
ターミナル(黒い画面)-○ 機能が一番そろっている
VS Code・JetBrainsなどのエディタ-○ 拡張機能・プラグイン
Chromeのサイドパネル○ Max・Teamで利用可。Proは順次-
Slack-○ @Claudeに頼むとプルリクエストが返る

Claude Codeは、どの場所から使っても同じエンジンにつながっています。公式ドキュメントでは、プロジェクトのCLAUDE.mdや設定、MCPの接続は、ターミナルでもエディタでもデスクトップアプリでも共通で使えると説明されています。

デスクトップアプリには3つのタブがある

公式の開発者向けドキュメントによると、Claudeのデスクトップアプリには「Chat」「Cowork」「Code」の3つのタブがあります。Chatは会話、Coworkは長めの作業、Codeはソフトウェア開発のための画面です。

ただし、Coworkはチャットとの統合が進んでいるため、統合後の画面では「Cowork」を選ぶ操作がありません。同じアプリでも人によってタブの見え方が違うことがあります。「Code」タブを使うには、有料プランが必要です。

手元で動くか、クラウドで動くか

もうひとつの大きな違いが、作業が動く場所です。Pro・MaxのCoworkは、2026年10月6日以降に始めた新しい作業はすべてクラウドで動き、動く場所を選ぶ設定はありません。一方、Claude Codeは、デスクトップアプリで「Local(手元)」か「Cloud(クラウド)」かを選べます。

Claude Cowork(Pro・Max)Claude Code
作業が動く場所Anthropicのクラウド。動く場所を選ぶ設定はない手元(Local)かクラウド(Cloud)かを、セッションを始めるときに選ぶ
パソコンを閉じたときクラウドの作業は続く。スマホやWebから続きを確認できるLocalは止まる。Cloudは続く
手元のフォルダデスクトップアプリが開いている間だけ、クラウドの作業から読み書きできるLocalなら、そのままフォルダを読み書きする
クラウドで使うための条件有料プラン(Team・Enterpriseは条件あり)Pro・Max・Team。Enterpriseは一部の席。GitHubの連携が前提
使用量プランの使用量に含まれるプランの使用量に含まれる。クラウドの環境の追加料金はない

「手元のパソコンだけで動かしたい」ときは

公式ヘルプには、新しい作業を手元のパソコンの上だけで動かしたい場合は、デスクトップアプリのClaude Codeを使うよう案内されています。Claude Codeは、手元のパソコン上で動き、フォルダや履歴もそこに残ります。ただし、Claude Codeはソフトウェア開発向けの道具なので、事務作業を手元だけで進めたいという使い方では、操作に慣れが必要です。

Coworkでパソコン上で始めた作業のデータは、公式ヘルプによると、ダウンロードしてフォルダに展開し、Claude Codeでそのフォルダを開いて/port-task-dataを実行すると引き継げます。ただし、この手順を使う場面は限られるので、必要になったときに公式ヘルプを確認してください。

ターミナル版を入れる場合

デスクトップアプリの「Code」タブには、Claude Codeが含まれているので、別にインストールする必要はありません。ターミナル版を使いたい場合は、公式ドキュメントに載っている、1行のコマンドで入れられます。

環境インストール(公式の案内)
Mac・Linux・WSLcurl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Windows(PowerShell)irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
Windows(WinGet)winget install Anthropic.ClaudeCode

PowerShellとコマンドプロンプトでは、使うコマンドが違います。画面の左にPS C:\と出ていればPowerShellです。Windowsでは、Git for Windowsを入れておくことが推奨されています。インストールしたあとは、新しいターミナルを開いてclaude --versionでバージョンが表示されれば成功です。

クラウドで使うときの条件

Claude Codeをクラウドで動かすときは、条件を確認しておきましょう。公式ドキュメントでは、次の点が挙げられています。

  • クラウドのセッションは、Pro・Max・Teamのプランが対象。Enterpriseは、プレミアム席などの一部が対象
  • コードをGitHubから取り込んで作業するため、GitHubとの連携が前提。GitLabなど別のサービスのリポジトリは、プルリクエストの作成まで対応していない
  • 作業は、Anthropicが管理する隔離された環境(仮想マシン)で動き、ネットワークへのアクセスは既定で制限される
  • クラウドの作業は、ほかの利用と同じ使用量の上限を共有する

つまり、GitHubを使っていない会社が、Claude Codeを「手元のフォルダに対して使う」場合は、Local(手元)で動かす形が基本になります。Coworkには、こうしたGitHubの条件はありません。

手元の作業をスマホで見る(Remote Control)

Claude Codeには、手元のパソコンで動かしている作業を、スマホやほかのブラウザから見たり、指示を足したりできる「Remote Control」があります。公式ドキュメントでは、実行とファイルへのアクセスは手元のパソコンのままで、画面だけをほかの端末から見る仕組みと説明されています。

クラウドで動かす場合とは、仕組みが違います。クラウドの作業はAnthropicの環境で動きますが、Remote Controlでは作業そのものは手元のパソコンの上で動きます。外出先から手元の作業を見たいのか、パソコンを閉じても進めたいのかで、選ぶ方法が変わります。

スマホから頼むDispatch

デスクトップアプリのCoworkのタブには、スマホから依頼を送る「Dispatch」という機能があります。公式ドキュメントによると、Dispatchは「Coworkのタブの中にある、続けて使う会話」で、ProまたはMaxのプランが必要です。TeamとEnterpriseでは使えません。Dispatchで頼んだ作業から、Claude CodeのCodeセッションが作られることもあります。

Claude Codeのドキュメントでは、スマホからDispatchにタスクを送り、デスクトップアプリで作られたセッションを開いて続きを見る、という使い方が紹介されています。外出先から使う場合の細かい条件は、公式ドキュメントで確認してから使ってください。

定期実行の仕組みの違い

「毎週決まった時間に作業を動かす」という使い方は、どちらにもあります。仕組みがかなり違うので、比べてみます。

Coworkの定期実行Claude Codeの Routines(クラウド)Claude Codeのデスクトップ定期実行
動く場所クラウドクラウド手元のパソコン
パソコンの電源不要。ただし手元のファイルやアプリが必要な作業は手元で動く不要アプリが開いていて、パソコンが起動中であることが必要
手元のファイル使える(デスクトップアプリ経由)使えない(リポジトリの新しいコピーで動く)使える
間隔の選択肢毎時・毎日・平日・毎週・手動最小の間隔は1時間最小の間隔は1分
作り方会話で頼む、またはサイドバーの「Scheduled」から作るWeb・デスクトップアプリ・CLIの/scheduleデスクトップアプリの「Routines」から作る

業務の資料を毎週作るような使い方なら、Coworkの定期実行が手軽です。Claude Codeの定期実行は、コードの点検や依存パーツの確認など、開発の仕事を自動で回すのに向いています。

どこから始めるか

最初の一歩は、使う仕事によって変わります。プログラミングに慣れていない場合は、次の順番で始めると無理がありません。

  1. 有料プランにするCoworkもClaude Codeも、有料プランが必要です。まずは個人でProから試し、会社で使うなら最初からTeamも検討します。
  2. デスクトップアプリを入れる公式サイトから、MacまたはWindows用のClaudeアプリを入れ、同じアカウントでログインします。このアプリの中に、ChatとCoworkとCodeが入っています。
  3. 仕事に合う方で、小さな依頼をする資料づくりなら、作業用のフォルダをつないで、集計や整理を頼みます。Webサイトやプログラムなら、「Code」タブでコピーしたフォルダを開き、「中身を説明して」のようなファイルを変更しない依頼から始めます。
  4. できあがりを確認するどちらも、できあがりは人が確認する前提です。数字や変更箇所を元のデータと見比べてから使います。

料金と使用量

料金プランの資料を見比べて、どのプランにするか相談している2人の社員

料金は、結論から言うとCoworkとClaude Codeで別々ではなく、1つのプランに両方が含まれています。公式の料金ページでも、Claude Codeは各プランに含まれていて、Freeプランでは使えないとされています。Coworkも有料プラン向けの機能です。

プラン料金(米ドル)Claude CoworkClaude Code
Free0ドル××
Pro月20ドル(年払いなら月17ドル相当。年額200ドルを前払い)○○
Max 5x月100ドルから○○
Max 20x月200ドルから○○
Team 標準席1席 月25ドル(年払いなら月20ドル)○○
Team プレミアム席1席 月125ドル(年払いなら月100ドル)○○(標準席の5倍の使用量)
Enterprise1席 月20ドル(年払い、20席から)+API料金での利用分○○

表示はドル建てです。日本円での請求額は、為替や税によって変わるため、円換算は書いていません。最新の金額は、公式の料金ページで確認してください。

使用量は共通の枠から引かれる

一番大事な点は、Cowork・Claude Code・ふつうのチャットの使用量は、同じ枠から引かれるということです。公式の料金ページには、Web・デスクトップ・スマホ・Claude Codeでの利用が、1つの枠から引かれると書かれています。ヘルプセンターでも、Claude Codeとチャットが同じ上限に対して数えられると説明されています。

上限の種類内容
5時間のセッション枠5時間ごとに入れ替わる枠。チャットもClaude Codeも同じ枠を使う
週ごとの上限有料プランにある。Maxには、モデル(Fable)ごとの別の上限もある
Maxの使用量Max 5xはProの5倍、Max 20xはProの20倍のセッション使用量

たとえば、午前中にCoworkで長い作業をたくさん任せると、午後にClaude Codeで使える量が減ります。製品ページには、Coworkのような複数ステップの作業は、チャットより使用量を多く消費すると書かれています。Claude Codeのクラウドでの作業も、プランの上限の中に含まれます。

Pro・Maxの使用量について、公式に回数やトークン数(文字量)の具体的な数値は示されていません。そのため、「何回までできる」とは言えず、実際に使いながら「設定」→「使用量」で確認するのが確実です。

APIキーを設定していると料金が変わる

見落としやすい点が1つあります。公式ヘルプによると、環境変数ANTHROPIC_API_KEYが設定されていると、Claude Codeは契約中のプランではなく、APIキーを優先して使い、API料金(従量課金)で請求されます。すでに別のツールで開発用のAPIキーを使っているパソコンでは、気づかないうちにAPI課金になっていることがあります。

プランの使用量の範囲で使いたいときは、API課金への切り替えを促す表示が出ても承認しないようにします。なお、Maxに含まれる月ごとのAPIクレジットは、Claude Codeやアプリでは使えないと公式ヘルプに書かれています。

どのプランを選ぶか

使う人数と、任せる作業の量で考えると決めやすくなります。

こんな使い方なら候補考え方
まず自分で、CoworkとClaude Codeを試したいPro月20ドルで両方を使える。作業が大きくなると、上限に達しやすい
毎日のように、資料づくりや開発を任せたいMaxProの5倍または20倍の使用量。上限で止まる待ち時間を減らせる
部署や会社で使いたいTeam管理者が席や利用範囲を管理できる。会社のデータを扱うなら商用規約の対象になる
全社で使い、利用状況の分析も必要Enterprise管理機能が必要な大きな組織向け

上限に達したときは、上位のプランに切り替える、使用量クレジット(追加の使用量)を有効にする、枠が入れ替わるのを待つ、といった選択肢があります。毎日使うなら、待ち時間で仕事が止まる損失を考えて、上位のプランも候補にしてください。

上限に近づいたときの動き

公式ヘルプによると、上限に近づくと警告が表示されます。5時間の枠の上限に達したときに、Claude Codeが応答の途中だった場合は、現在の手順を終えるための小さな余裕分が与えられ、「Usage limit reached · wrapping up」と表示されることがあります。この余裕分は上限があり、週ごとの上限にも数えられます。上限に達したあとに新しく送るメッセージには使えません。

長い作業の途中で止まると、できあがりが中途半端な状態で残ることがあります。大きな作業を頼む前は、使用量の残りを確認しておき、足りなそうなら作業を小分けにして頼みましょう。

席の組み合わせの考え方

Teamでは、席の種類を人によって変えられます。たとえば、事務の担当者4人と、Claude Codeを毎日使う開発担当者1人の会社なら、事務の4人は標準席、開発担当者はプレミアム席、という組み合わせが考えられます。公式の料金ページの金額(年払い)で計算すると、標準席が月20ドル×4人、プレミアム席が月100ドル×1人で、合計は月180ドルです。

プレミアム席は、標準席の5倍の使用量とされています。Claude Codeで大きな作業を毎日任せる人だけを上位の席にして、ほかの人は標準席にしておくと、全員を上位にするより費用を抑えられます。ただし、席の種類ごとの細かい条件(Claude Codeのクラウドの対象など)は、契約前に公式ページで確認してください。

あわせて読みたいClaudeの料金プランを比較|無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの違いと選び方Claudeの料金プランを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの月額と使える機能、使用量の上限と使用クレジット、API料金、消費税や請求書の扱い、個人と会社それぞれの選び方まで解説します。

仕事別の選び方

付箋に書いた仕事の内容を、机の上で2つの道具に仕分けしている会社員

ここまでの内容を、実際の仕事に当てはめてみます。次の表を、社内で「この仕事はどちらに任せるか」を決めるときの目安にしてください。

仕事の例向いている道具理由
月次の売上CSVを集計して、報告スライドを作るCowork複数のファイルを読み、Excelとスライドを最後まで仕上げる作業
フォルダの中の請求書PDFを一覧表にするCowork手元のフォルダを読み書きして、表にまとめる事務作業
競合の料金表を集めて、比較表にするCowork内蔵ブラウザで調べて、表にまとめる作業
毎週の数字を集めて、前週と比べた報告を作るCowork(定期実行)クラウドの定期実行で、決まった時間に動かせる
自社サイトの文言やデザインを直すClaude CodeWebサイトのファイル(HTMLなど)を読み書きして、動作を確かめる
在庫管理の社内ツールを作るClaude Codeプログラムを作り、動かしながら直す必要がある
引き継いだ社内システムの仕組みを知りたいClaude Codeプロジェクトのフォルダ全体を読んで説明させられる
Excelの数式の意味を教えてほしいふつうのチャット貼り付けて質問すれば足りる

部署別の使い分けの例

部署Coworkに任せる仕事Claude Codeに任せる仕事
総務・人事社内文書の下書き、就業規則の変更点の整理、お知らせ文の作成(ふつうは使わない)
営業・営業企画提案書のたたき台、商談メモの整理、取引先候補の調査見積書を自動で作る小さなツールの作成
経理・管理支店別データの突き合わせ、集計表の作成毎月の集計を自動で回すスクリプトの作成
マーケティングアクセスデータや広告の数字の整理、改善点のまとめ自社サイトの文言・画像の差し替え、フォームの修正
情報システム・開発仕様の整理、調査結果のまとめ機能の追加、不具合の修正、テストの作成、システムの説明

経営者や担当者の方は、左の列(Cowork)から使い始めるのが無理のない進め方です。右の列は、社内ツールやWebサイトなど、プログラムのファイルを扱う仕事が実際にあるときに検討します。

同じ仕事を、それぞれに頼むと

同じ「サイトの問い合わせフォームを見直したい」という仕事でも、頼む相手によって、渡すものも、受け取るものも変わります。

Coworkに頼む場合Claude Codeに頼む場合
頼む内容の例「競合3社のフォームの項目を調べて、自社のフォームと比べる表にして」「電話番号を任意項目にして、説明文を足して。変更内容を日本語でまとめて」
渡すもの調べてほしい会社名、比べたい観点、保存先サイトのフォルダ、直したい箇所の説明
受け取るもの比較表(ExcelやPDFなどのファイル)変更されたプログラムと、変更内容の説明
人が確認すること調べた内容が正しいか、出典を確かめる画面で動作を確かめる。変更箇所を見る

調べて比べるところまではCowork、実際にサイトのファイルを直すところはClaude Code、と分けると、それぞれの結果を確認しやすくなります。

迷いやすいケース

どちらでもできそうで迷う仕事もあります。たとえば「毎月の売上データから、報告用のExcelを自動で作りたい」という場合です。

  • 毎月、人が依頼して確認するなら、Coworkで足ります。フォルダにデータを置いて依頼するだけで、定期実行にもできます
  • ボタン1つで動く専用のツールにしたい、社内の別の人にも使わせたいなら、Claude Codeでプログラムとして作る方が向いています

「1回きりの作業」か「繰り返し使う道具」かが、分かれ目です。最初は前者で試し、何度も使うようなら、道具として作ることを検討します。

判断のしかた

迷ったときは、次の順に確認します。

  1. できあがるものを考えるプログラムや設定ファイル、Webサイトのファイルを直したい・作りたいなら、Claude Codeです。資料や表、文章なら、次に進みます。
  2. 手元のパソコンだけで動かしたいかを考える新しい作業を手元だけで動かしたいなら、デスクトップアプリのClaude Codeが候補です。クラウドで動いてよい事務作業なら、Coworkで足ります。
  3. 繰り返すかどうかを考える毎週・毎月同じ形で作る資料は、Coworkの定期実行が手軽です。開発の仕事を自動で回すなら、Claude CodeのRoutinesです。
  4. 確認する人を決めるどちらの道具でも、できあがりは人が確認する前提です。確認できない作業は、任せる範囲を小さくします。

この順に確認しても決まらない仕事は、まず小さな範囲で両方を試して、できあがりの確認にかかる手間が少ない方を選びます。社内で使い分けのルールを作るときの材料にもなります。

最初の2週間は「失敗しても困らない作業」で試す

本番のファイルをいきなり任せるより、コピーしたデータで「集計表を作る」「議事メモを整える」「フォームの説明文を直す」といった作業を数回試す方が安全です。どこまで任せられるか、確認にどれくらい手間がかかるかが分かってから、任せる範囲を少しずつ広げましょう。

よくある勘違い

よくある勘違い実際
CoworkはClaude Codeとは別の会社のサービス同じAnthropic社のサービスで、同じエージェントの仕組みを使っている
Coworkには別の契約が必要Pro・Max・Team・Enterpriseなど、Claudeの有料プランに含まれている
Claude Codeは別枠だから、いくら使ってもCoworkに影響しない使用量は共通の枠から引かれる。片方で多く使うと、もう片方で使える量も減る
Claude Codeはエンジニアしか使えない黒い画面を使わなくても、アプリやWebから使える。ただし、結果を確認する知識は必要
Coworkは新しい画面でも、パソコンだけで動かせるPro・Maxでは、2026年10月6日以降の新しい作業はクラウドで動く。手元だけで動かしたいなら、デスクトップのClaude Code

組み合わせて使う流れの例

実際の仕事では、2つを組み合わせると効果的です。たとえば、自社サイトの申込フォームを改善したいとき、次のように使い分けることができます。

  1. Coworkで調べて整理する「競合3社の申込フォームの項目数と必須項目を調べて、表にして」と頼み、自社のフォームと比べる材料を作ります。
  2. Claude Codeで直す整理した内容をもとに、「電話番号を任意項目にして、入力欄の説明文を変えて」とClaude Codeに依頼します。変更箇所を確認して、動作を試します。
  3. Coworkで周知文を作る変更内容を社内に知らせる文章や、お客様向けのお知らせの下書きを作ります。

調べる・まとめる・書くはCowork、ファイルを触る・動かすはClaude Code、と役割を分けると、それぞれの得意な部分を使えます。同じアカウントなので、ログインし直す必要もありません。

権限とデータの扱い

会議室で、権限とデータの扱いのルールの資料を囲んで確認する担当者と上司

CoworkもClaude Codeも、実際にファイルを書き換えたり、ブラウザやコマンドを動かしたりします。チャットより「やってしまったこと」の影響が大きいため、業務で使う前に、権限とデータの扱いを確認しておきましょう。

権限モードの違い

どちらにも、どこまで確認なしに動かすかを決める「権限モード」があります。名前と種類が違うので、並べてみます。

Claude CoworkClaude Code動き方
手動(Manual)Manual操作のたびに、実行してよいか確認を求める。Claude Codeでは、確認なしに動くのは読むことだけ
-Accept editsファイルの編集と、フォルダ作成などの基本的な操作は確認なしで進める
-Plan読むだけ。ファイルを編集せずに、進め方の案を出す
自動(Auto)Auto操作ごとに安全性を確認し、危ない操作は止める。確認の手間は減る
スキップ(Skip)Bypass permissions確認も自動チェックもなく進める。隔離した環境(コンテナや仮想マシン)だけで使う

Coworkのヘルプには、自動モードは他のモードより使用量を多く消費すると書かれています。また、スキップは「関係するすべての操作・コネクタ・ファイル・アプリを完全に信頼できるときだけ」使うよう注意されています。Claude Codeのドキュメントでも、Bypass permissionsは隔離した環境で使うものとされ、クラウドのセッションでは使えません。

Claude Codeでは、新しいバージョンのターミナル版とVS Code版で、Autoが始めのモードになっています。Manualで始めたい場合は、設定やセッションの開始時に選びます。最初は、確認を求めるモードから始めるのがおすすめです。

承認前の確認は利用者の責任

Claude Codeの公式のセキュリティのページには、提案されたコードやコマンドが安全かどうかを承認の前に確認するのは利用者の責任だと書かれています。Coworkも考え方は同じで、人が確認する前提で作られています。

外部から届いたファイルやWebページには、AIをだますための指示が仕込まれていることがあります(プロンプトインジェクション)。Coworkのヘルプには、ネットワークの送信制限の設定は、Webの取得・Web検索・MCP・Claude in Chromeには適用されないと注意書きがあります。社外から届いたファイルや、知らないサイトを扱う作業では、確認を求めるモードで内容を見ながら進めてください。

入力したデータの扱い

データの扱いは、契約しているプランによって決まり、CoworkでもClaude Codeでも同じ考え方になります。公式ドキュメントでは、次のように整理されています。

プラン学習への利用保存期間
Free・Pro・Max設定で、学習に使うかどうかを選べる。Claude Codeを使った内容も、この設定の対象学習に使うことを許可した場合は5年、許可しない場合は30日
Team・Enterprise・API商用規約の対象。顧客が提供を選んだ場合を除き、Claude Codeに送るコードやプロンプトで学習しない標準で30日。Enterpriseの一部は、データを保存しない設定(Zero Data Retention)も利用できる

つまり、会社の顧客情報や未公開の資料を扱うなら、個人契約のProではなく、TeamやEnterpriseなど法人向けのプランを検討する必要があります。学習の設定については、「Claudeに学習させない設定」の記事で手順を解説しています。

あわせて読みたいClaudeに学習させない設定方法|プラン別のデータの扱いと情報漏洩対策Claudeに入力した内容をAIの学習に使わせない設定方法を、パソコン・スマホの手順つきで解説します。プランごとのデータの扱い、オフにしても例外になるケース、保存期間、シークレットチャット、Claude Codeでの扱い、会社で使うときの情報漏洩対策まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

CoworkのTeam・Enterpriseのヘルプには、手元で動かした作業の会話履歴は、使っている人のパソコンに保存され、Anthropicの標準の保存期間の対象ではなく、管理者が一括で管理・削除できないと書かれています。クラウドで動いた作業や削除の扱いは、プランや設定によって異なる点があるため、情報システムの担当者は、公式ヘルプで最新の内容を確認してください。

削除と、つなぐツールの扱い

Coworkでは、ファイルを完全に削除するときは、必ず確認を求められます。公式ヘルプによると、作業を削除すると履歴からはすぐに消え、Anthropicのサーバーからも30日以内に削除されます。

コネクタや、MCPという共通の仕組みで外部のツールとつなぐと、Claudeが触れる範囲も広がります。Coworkでは、Team・Enterpriseの標準の設定で、書き込みができるコネクタのツールは、作業ごとに承認が必要になっています。Claude Codeのドキュメントでは、自分で作ったMCPサーバーや、信頼できる提供元のものを使うよう勧められています。Anthropicは、ディレクトリに載せるコネクタを審査していますが、MCPサーバーそのもののセキュリティ監査や管理はしていないと明記されています。つなぐツールは、社内で決めた範囲に絞りましょう。

管理者が設定できること

TeamとEnterpriseでは、管理者が利用範囲を決められます。Coworkでは、組織の設定で「Cowork」を有効にするかどうか、クラウドでの実行、内蔵ブラウザ、自動で承認するモードを使わせるかどうかなどを切り替えられます。Team・Enterpriseの管理者は、操作の記録をOpenTelemetryを使って社内の監視システムに送ることもできます。公式ヘルプでは、これは監視のための仕組みであり、コンプライアンス用の監査ログの代わりにはならないと説明されています。

Claude Codeでは、管理者が設定ファイル(managed settings)で組織の基準を強制したり、自動モードを使わせない設定にしたりできます。使用状況はOpenTelemetryのメトリクスで確認できます。

渡してよい情報の仕分け方

「どの情報なら入れてよいのか」は、最初に決めておくと迷いが減ります。次のように、情報の種類ごとに、プランと扱い方を決めておくと運用しやすくなります。

情報の種類例扱いの目安
公開してよい情報自社サイトの文章、公開済みの資料、一般的な調べものどのプランでも使える
社内向けの情報議事メモ、社内マニュアル、売上の集計データ法人向けのプラン(Team・Enterprise)で扱う。個人契約なら、学習の設定を確認する
個人情報・取引先の情報顧客名簿、取引先の契約書、従業員の情報法人向けのプランに限り、渡す範囲を最小限にする。社内のルールで可否を決める
認証情報パスワード、APIキー、ログイン用のデータ渡さない。ファイルの中に入っていないかも確認する

仕分けのルールは、一度決めれば、CoworkでもClaude Codeでも同じように使えます。使う人が増えたら、ルールを1枚の紙にまとめて共有しておくと、新しく使い始める人も迷いません。

導入前のチェックリスト

確認する項目決めること例
契約するプラン個人契約か、Team・Enterpriseか顧客情報を扱うなら法人向けプラン
誰が何を使うかCoworkだけでよいのか、Claude Codeも必要か事務はCowork、開発担当はClaude Code
渡してよい情報入力してはいけない情報の範囲顧客の個人情報、未公開の財務数字、認証情報
つなぐフォルダ作業用のフォルダに、必要なファイルだけを置くコピーしたデータで試す
使ってよい権限モード最初に使うモードと、変えてよい人最初の1か月は確認を求めるモード
できあがりを確認する人資料の数字や、変更されたプログラムを見る担当社外に出す前に、担当者が必ず確認する
APIキーの扱い環境変数の設定を確認する意図せずAPI課金になっていないか

導入の進め方

会社で使い始めるときは、いきなり全社に広げるより、次の順で進めると失敗が少なくなります。

  1. 試す人と仕事を決めるくり返しの多い仕事を持っている部署から、2〜3人に試してもらいます。対象の仕事も、最初は1つか2つに絞ります。
  2. ルールを決めて環境を整える渡してよい情報、使ってよい権限モード、つないでよいツールを決め、管理画面で設定します。
  3. 使い方をそろえるうまくいった依頼文や、全体の指示、CLAUDE.mdの内容を共有し、使う人による差を小さくします。
  4. 効果を確かめて広げる作業時間がどれだけ減ったか、確認の手間はどうだったか、使用量は足りたかを振り返り、効果が見えた仕事から広げます。

AIが出したものは、人が確認してから使う

Coworkが作った資料は数字や言い回しが意図と違うことがあり、Claude Codeが直したプログラムは、動くように見えても意図と違う作りになっていることがあります。お客様に影響する資料やシステムは、社外に出す前に、担当者が内容と動作を確認する手順を決めておいてください。

よくある質問

CoworkとClaude Codeは、別々に契約が必要ですか?

必要ありません。Pro・Max・Team・Enterpriseなど、Claudeの有料プランに両方が含まれています。同じアカウントでログインして使えます。

無料プランで使えますか?

使えません。公式の料金ページでは、Claude CodeはFreeプランに含まれていません。Coworkも有料プラン向けの機能です。まず試すなら、月20ドルのProからが現実的です。

使用量は、CoworkとClaude Codeで別々に数えられますか?

別々ではなく、共通の枠から引かれます。公式の料金ページでは、Web・デスクトップ・スマホ・Claude Codeでの利用が、1つの枠から引かれると説明されています。

入力欄の「Cowork」が消えました。使えなくなったのですか?

使えなくなったわけではありません。チャットと統合された新しい画面に切り替わったため、Coworkを選ぶ操作がなくなりました。そのまま「この資料を作って」のように依頼すれば、Claudeが作業として進めます。

プログラミングができなくても、Claude Codeを使えますか?

使えます。やりたいことを普通の言葉で書けば、Claude Codeが進め方を考えて作業します。ただし、できあがったものが意図どおりに動いているかは、人が確かめる必要があります。事務作業が中心なら、Coworkが向いています。

パソコンを閉じても作業は続きますか?

Pro・MaxのCoworkは、クラウドで動くので続きます。Claude Codeは、Localで動かしている作業は止まり、Cloudで動かしている作業は続きます。ただし、Coworkでも手元のフォルダを読み書きできるのは、デスクトップアプリが開いている間だけです。

作業を手元のパソコンだけで動かしたいのですが。

公式ヘルプでは、新しい作業を手元だけで動かしたい場合は、デスクトップアプリのClaude Codeを使うよう案内されています。Coworkの新しい作業はクラウドで動き、動く場所を選ぶ設定はありません。

黒い画面(ターミナル)は必ず使いますか?

Coworkでは使いません。Claude Codeでも必須ではなく、デスクトップアプリの「Code」タブやWeb版、スマホアプリからも使えます。ターミナル版は機能が一番そろっていますが、最初はアプリから始めても構いません。

WindowsでもMacでも使えますか?

どちらでも使えます。デスクトップアプリにはMac版とWindows版があります。Claude Codeのターミナル版をWindowsで使う場合は、Git for Windowsを入れておくことが公式ドキュメントで推奨されています。会社のパソコンでアプリのインストールが制限されている場合は、情報システムの担当者に相談してください。

スマホからも仕事を頼めますか?

どちらも頼めます。CoworkはProとMaxでスマホアプリから使え、Teamはベータ版、Enterpriseは管理者が有効にした場合に使えます。Claude Codeも、アプリのCodeタブから、クラウドで動く作業を始めたり、進み具合を確認したりできます。クラウドで作業するには、GitHubとの連携が必要です。

入力した内容は、AIの学習に使われますか?

プランによって違います。Free・Pro・Maxでは、設定で学習に使うかどうかを選べます。Team・Enterprise・APIは商用規約の対象で、顧客が提供を選んだ場合を除き、学習には使われません。会社のデータを扱う前に、プランの確認をおすすめします。

会社の仕事に、個人で契約したProを使ってもよいですか?

技術的には使えますが、おすすめしません。個人向けプランでは、入力した内容を学習に使うかどうかを利用者が設定で選ぶ形で、会社として管理しにくくなります。顧客や取引先の情報を扱うなら、TeamやEnterpriseを検討してください。

CoworkのプラグインをClaude Codeでも使えますか?

公式ヘルプには、プラグインは「Coworkだけでなく、チャットやClaude Codeでも使える」と書かれています。ただし、手元で動くMCPサーバーを使うプラグインなど、デスクトップアプリでしか動かないものもあります。

Claude Codeでも、資料づくりのような事務作業はできますか?

Claude Codeはファイルを読み書きできるため、技術的には事務作業もできます。ただし、公式の位置づけはソフトウェア開発向けです。資料づくりや集計が中心なら、事務の仕事向けに作られたCoworkの方が、画面も機能も合っています。

CoworkでWebサイトのファイルを直せますか?

Coworkはプログラムのファイルも読めますが、公式の位置づけは「プログラミング以外の知的作業向け」です。サイトの表示を確かめたり、変更の履歴を管理したりしながら直す作業は、Claude Codeの役割です。

作業の履歴は消せますか?

Coworkでは、タスクを削除すると、履歴からはすぐに消え、Anthropicのサーバーからも30日以内に削除されると公式ヘルプに書かれています。Claude Codeのクラウドのセッションも、いつでも削除でき、削除するとセッションのデータが完全に消えます。

日本語で指示できますか?

どちらも、日本語の依頼文で使えます。Claude Codeには、応答の言語を指定するlanguageの設定があり、例として"japanese"が公式ドキュメントに載っています。Coworkでは、作る資料の言葉づかい(です・ます調など)を、全体の指示に書いておくと毎回そろいます。

どちらから始めればいいですか?

事務・企画・営業などの仕事が中心なら、Coworkから始めるのがおすすめです。社内ツールやWebサイトなど、プログラムのファイルを扱う仕事が実際にあるときに、Claude Codeを試す、という順番が自然です。契約は同じなので、あとから追加の申し込みは必要ありません。

まとめ

この記事のまとめ

  • Coworkはプログラミング以外の仕事(資料・集計・調べもの)、Claude Codeはソフトウェア開発の仕事を任せる道具で、同じエージェントの仕組みで動く
  • Coworkはチャットと統合されつつあり、Pro・Maxでは2026年10月6日以降の新しい作業はクラウドで動く。手元だけで動かしたいならデスクトップのClaude Code
  • どちらも同じアカウント・同じ有料プランで使え、Freeプランでは使えない。使用量は共通の枠から引かれる
  • 定期実行は、Coworkはクラウド、Claude CodeはRoutines(クラウド)とデスクトップ(手元)の3種類があり、動く条件が違う
  • 資料づくりはCowork、プログラムやWebサイトのファイルを直すのはClaude Code。調べて直して知らせる流れは、2つを組み合わせる
  • 会社で使うなら、プランの選び方、権限モード、渡す情報の範囲、できあがりの確認者を先に決める

CoworkとClaude Codeは、どちらかを選ぶものではなく、仕事によって使い分けるものです。まずは自社の仕事のうち、「資料や集計などの事務作業」と「プログラムやWebサイトのファイルを触る作業」がどのくらいあるかを書き出して、使い分けを決めるところから始めるのがおすすめです。

社内に広げる段階では、プランの選び方、権限の設定、任せる仕事の選び方、社員の方への使い方の説明など、決めることが一気に増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude CodeやCoworkなどの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典