比較

ChatGPTとClaudeの違いを比較|料金・機能・使い分けを公式情報で整理

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • ChatGPTとClaudeの位置づけと、名前の整理
  • 個人向け・会社向けの料金プランと、使用量の仕組みの違い
  • 使えるモデル、一度に読ませられる量、ファイルの上限
  • 調べもの・作業を任せる機能・画像生成・連携など、機能の違い
  • 開発ツールとAPI料金の違い
  • データの扱いの違いと、仕事別の選び方
目次
  1. 違いを一言で言うと
  2. 名前の整理
  3. 選び方の手がかり
  4. 料金プランの比較
  5. 個人向けのプラン
  6. ProとMaxの段階の違い
  7. 使える量の仕組み
  8. 使用量を抑えるコツ
  9. 税と支払い
  10. 会社向けのプラン
  11. モデル・扱える量
  12. 使えるモデル
  13. モデルが知っている情報の時期
  14. 一度に読ませられる量(文脈の長さ)
  15. ファイルのアップロードの上限
  16. 機能の比較
  17. 使えるアプリと端末
  18. 機能の一覧
  19. 調べもの:Deep research・Research
  20. 作業を任せる機能:ChatGPT Work・Claude Cowork
  21. 画像・動画・音声
  22. ほかのサービスとの連携
  23. スキルとプラグイン(手順を覚えさせる機能)
  24. 仕事別の選び方
  25. 仕事別の見方
  26. 会社のIT環境から考える
  27. 併用するときの費用
  28. 自社の仕事で試す手順
  29. 比べるときの依頼文の例
  30. 会社で広げるときの進め方
  31. 開発・API
  32. Codex・Claude Code
  33. 非エンジニアが開発ツールを試すときの注意
  34. API料金の比べ方
  35. APIでのデータの扱い
  36. データの扱い
  37. 個人向けプランの扱い
  38. 法人向けプランの扱い
  39. 連携するときの注意
  40. 会社で決めておくこと
  41. よくある質問
  42. まとめ

「ChatGPTとClaudeのどちらを仕事で使えばいいのか」「両方を有料にする必要があるのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。どちらも文章の作成や要約、調べものができるAIで、社内でも名前を聞く機会が増えています。

ChatGPTはOpenAIが、ClaudeはAnthropic社が提供しています。同じ「対話型のAI」でも、料金の仕組み、使える機能、ほかのサービスとのつながり方、入力したデータの扱いには違いがあります。ネット上には「どちらが賢いか」を論じる記事も多くありますが、モデルは数か月ごとに更新されるため、この記事では優劣の判定はしません。公式のページで確認できる料金・上限・機能・データの扱いを、並べて比べることに絞ります。

内容は2026年10月時点の公式情報にもとづいています。料金や提供状況は変わることがあるので、契約の前には公式ページもあわせて確認してください。なお、公式で確認できなかったことは「公式には案内がない」「未確認」と書いています。

違いを一言で言うと

ノートPCの画面で、2つのAIの資料を見比べて整理する会社員

まず全体像です。公式ページで確認できる範囲で、2つを横に並べました。細かい数字は、このあとの章で順に説明します。

ChatGPTClaude
提供元OpenAIAnthropic社
個人向けのプランFree・Go・Plus・ProFree・Pro・Max
会社向けのプランBusiness・Enterprise(学校向けのEduもある)Team・Enterprise
無料プランあり(テキストのチャットは無制限。画像作成・音声・Deep Researchなどには上限)あり(SonnetとHaikuのモデル。Artifactsやファイル作成も使える)
広告Goプランには、広告が表示される場合があると公式ページに記載今回確認した公式ページには、広告の記載なし
料金の表示公式の英語ページではドル表記。日本語ページの金額は、取得できた範囲では確認できなかった米ドル。日本の顧客には消費税10%が加算される
写真・イラストの生成あり(画像作成)公式の案内では、写真やイラストは生成しない
プログラミング用のツールCodex(ChatGPTのプランに含まれる)Claude Code
つながりやすいサービスGoogle ドライブ・Gmail・Outlook・Slack・SharePointなどのアプリ連携、Excel・Word・PowerPoint向けの拡張機能コネクタ(Google Workspace、Slackなど)、Claude for Microsoft 365

表のとおり、どちらも「チャット」「調べもの」「ファイルの読み込み」「作業を任せる機能」「開発ツール」をそろえています。大きな違いは、画像生成の有無、広告や無料枠などプランの設計、そして料金の表示方法です。機能の名前は似ていても、使えるプランや上限は別々なので、1つずつ見ていきます。

名前の整理

どちらも、似た名前がいくつも出てきて混乱しやすいところです。「ChatGPT」「Claude」と言ったときに何を指すのかを、先に整理しておきます。

呼び名指しているもの
ChatGPTOpenAIが提供するAIのサービス全体の名前。Webとアプリで使える。通常の会話(Chat)のほか、ChatGPT WorkやCodexも、同じアカウントの中にある
Chat質問への回答、アイデア出し、文章の下書きと修正、ファイルの要約、Web検索など、ふだんの会話の画面
ChatGPT Work資料・分析・報告書・計画など、大きめの作業を、確認できる成果物まで進めてくれる機能。2026年7月に始まった
Codexデバッグやテスト、コードの変更など開発者向けの機能。ChatGPTのプランに含まれ、2026年7月にChatGPTのデスクトップアプリへ統合された
dots(ドット)ChatGPTに常駐して、会話をしていない間も仕事を進め続けるエージェント。比較表では、個人向けはProのみ
GPT-6 Astra・Sol・LunaChatGPTのモデルの名前。Astraが最も高性能、Solは(GPT-6.1 Solは)Astraに近い性能を低いコストで使えるもの、Lunaは軽量で大量処理向けと説明されている
ClaudeAnthropic社のAIの名前。アプリ(Web・デスクトップ・スマホ)、モデル、開発者向けのAPIをまとめてこう呼ぶ
Fable・Opus・Sonnet・HaikuClaudeのモデルの種類。公式のモデル一覧では、現行モデルはFable 5.1、Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5
Claude CodeClaudeにプログラミングを任せるためのツール。Claudeのチャットとは別の製品で、同じアカウントで使える
Claude CoworkClaudeに仕事を任せて最後まで進めてもらう機能。くわしくは別の記事で解説している

ChatGPTは「Chat」「Work」「Codex」が1つのアカウントの中の入口として並んでいる、と公式ページで説明されています。Claudeは「チャット」「Claude Cowork」「Claude Code」が、同じアカウントの中にある形です。つまり、どちらも「会話だけのAI」から、「作業を任せるAI」まで同じ契約でつながっているという点は共通しています。

あわせて読みたいChatGPT・Gemini・Claude比較|料金・機能・選び方を整理ChatGPT・Gemini・Claudeの3つを、2026年10月時点の公式情報で比較しました。個人向けと会社向けの料金、使用量の仕組み、モデルと扱える量、画像生成・調べもの・連携・開発ツール、データの扱い、仕事に合わせた選び方を、表で並べて整理しています。

選び方の手がかり

最初に、判断の手がかりを表にしました。優劣ではなく、「公式情報の上で、どちらに当てはまるか」を基準にしています。

こんな状況なら手がかり
写真やイラストをAIで作りたいChatGPTには画像作成がある。Claudeは、公式の案内では写真やイラストを生成しない
まず無料で試したいどちらにも無料プランがある。ChatGPTはテキストのチャットが無制限、Claudeは使用量にもとづく上限
長い文書や大量のファイルを読ませたいClaudeはどのプランでも最大100万トークンの文脈(モデルによる)。ChatGPTはプランで差があり、Freeの通常モデル(GPT Instant)は27K(約2万7千トークン)
会社がMicrosoft 365を使っているChatGPTにはExcel・Word・PowerPoint向けの拡張機能、ClaudeにはClaude for Microsoft 365がある。どちらも内容と対象プランを確認する
プログラミングやツールづくりを任せたいChatGPTにはCodex、ClaudeにはClaude Codeがある。使えるプランや使用量の考え方が違う
会社の情報を扱うどちらも、法人向けプランでは入力内容を学習に使わないと案内している。個人向けプランの扱いは異なる

「どちらが優れているか」を書かない理由

両社とも、公式サイトでは自社のモデルの得意分野を紹介しています。ただ、今回確認した公式ページには、他社との比較で優劣を示す記載は見当たりませんでした。モデルは頻繁に更新されるため、記事の公開時点の評価はすぐ古くなります。この記事では、自社の仕事で試して決められるよう、確認できる事実だけを並べます。

料金プランの比較

机に料金表を並べて、プランの違いを見比べる担当者

料金は、比べにくいポイントの代表です。月額の金額は近い水準でも、使える量の決め方やプランの段階が違います。個人向け、会社向けの順に見ていきます。

個人向けのプラン

ChatGPTの個人向けは、無料のFreeと、有料のGo・Plus・Proの4段階です。Claudeは、無料のFreeと、有料のPro・Maxの3段階です。それぞれの公式ページに載っている内容は次のとおりです。

プラン月額使える量の目安主な内容
ChatGPT Free0ドル基準となる量テキストのチャットは無制限(不正利用防止の安全対策あり)。画像作成・音声・Deep Research・メモリ・Codexには上限。デスクトップアプリでChatGPT Workに制限付きでアクセス
ChatGPT Go8ドルFreeより拡大ツールを使ったメッセージ、アップロード、画像生成、音声が増える。メモリが長くなる。スケジュールタスク。広告が表示される場合がある
ChatGPT Plus20ドルGoより拡大GPT-6の高度な推論モデル、Deep Researchの拡張、プロジェクト・スケジュールタスク・カスタムGPT、Codex、Work(デスクトップ・Web・モバイル)、Sites
ChatGPT Pro100ドルから(100・200・500ドルの3段階)利用枠を3段階から選ぶPlusの全機能に加え、GPT-6 AstraによるPro推論、画像作成が高速で無制限、dots、Deep Researchの最大活用
Claude Free0ドル基準となる量SonnetとHaiku、Web検索、ファイル作成、メモリ、コネクタ、Artifacts、スキル、音声モード。プロジェクトは5つまで
Claude Pro20ドル(年払いなら月17ドル相当)5時間ごとにFreeの5倍以上Opus、Claude Code、Research、Claude in Chrome、Claude for Microsoft 365・Outlook
Claude Max100ドルから(5倍と20倍の2段階)Proの5倍または20倍Proの全機能、出力の上限が高い、混雑時の優先、毎月のAPIクレジット付き

ChatGPTの金額は、OpenAIの公式の英語ページ(ChatGPT Learn)に「$」で載っています。日本語の公式ページでは、金額の部分が画面の表示後に読み込まれる作りで、今回の取得では数字を確認できませんでした。日本円での金額や、税込・税別の扱いは、申し込み画面で確認してください。

Claudeの料金は米ドルで、公式の料金ページには「表示価格には該当する税金は含まれていない」と注記があります。日本の顧客には、2026年4月1日から10%の消費税が加算されています(詳しくは後の「税と支払い」で説明します)。

プランの名前が同じ段階でも、中身は同じではない

ChatGPT PlusとClaude Proは、どちらも月20ドルです。ただし、使えるモデル、Deep ResearchやResearchの上限、Codex・Claude Codeの使用量、画像の生成の有無など、含まれるものは違います。金額だけで割高・割安は決められません。

ProとMaxの段階の違い

上位のプランは、どちらも「使用量を何倍にするか」で段階が分かれています。公式ページの記載を整理しました。

ChatGPT ProClaude Max
段階100ドル・200ドル・500ドルの3段階5倍・20倍の2段階(100ドルから)
基準OpenAIのヘルプでは、100ドルがPlusの5倍、200ドルが20倍の使用量と案内されているProの5倍または20倍の使用量
5時間ごとの上限WorkとCodexの利用枠は、現時点では5時間ごとの上限がないと案内されている5時間のウィンドウは全プラン共通。週の上限が加わる
上位プランだけの機能dots、Ultrafast(500ドルのPro)Fableを週の上限の50%まで使える。ピーク時の優先
追加の特典公式の比較表では、新機能の研究プレビューが利用可毎月のAPIクレジット(Claude Platformで使える分)

ChatGPT Proは、公式の比較表で「無制限*」と表示されている項目が多くあります。注記には、利用は合理的な範囲で、ポリシーを守る必要があると書かれています。「使い放題」というより、通常の使い方なら上限を意識しにくい設計と受け取るのが正確です。

公式の料金ページ(learn.chatgpt.com)には、Proは月100ドル・200ドル・500ドルの3段階と載っています。200ドルのプランについては、2026年9月に新規登録とアップグレードを一時的に停止するという案内が出たとされますが、その後の再開に関する情報もあり、ヘルプの本文を直接確認できていません。受け付け状況と各プランの使用量は変わることがあるため、申し込み画面で最新の内容を確認してください。

使える量の仕組み

どちらも「何回まで」という固定の回数ではなく、使った量にもとづく上限の仕組みです。ここが、料金と並んで判断を左右する点です。

ChatGPTClaude
上限の決め方通常のテキストチャットは無制限。ツールの利用、アップロード、画像、Deep Researchなどに上限がある。Work・Codexは、モデルごとの5時間単位の目安がある使用量にもとづく。固定のメッセージ数はない
戻るタイミング5時間単位。週の上限が加わる場合もある5時間のウィンドウで戻る。有料プランには週の上限が加わる
上限に達したときPlusとProは、ChatGPTクレジットを購入して続けられる。Codexは、APIキーでの追加利用もできるリセットを待つか、使用クレジットを使うか、プランを上げる
共有される範囲WorkとCodexは使用量を共有。ローカルとクラウドのメッセージも同じ枠Web・デスクトップ・モバイル・Claude Codeで同じ枠
確認できる場所Codexの使用量のダッシュボード設定の使用量の画面
回数の公開Work・Codexの5時間あたりの目安は公開。Chatの具体的な回数は非公開固定のメッセージ数は示されていない

ChatGPTの公式ページには、PlusとBusinessのスタンダードシートでの、5時間あたりのローカルメッセージ数の目安が載っています。GPT-6 Astraが5〜45回、GPT-6.1 Solが15〜160回、GPT-6 Solが15〜150回、GPT-6 Lunaが350〜3,000回です。これらは「目安」とされ、固定の上限ではありません。同じ「メッセージ」でも、使うモデルによって、数が大きく変わることが分かります。

仕事で毎日使うなら、「上限に当たったときの動き」を見る

ChatGPTは、クレジットを購入して続けられます。Claudeは、使用クレジットを追加するか、上のプランに変える選択肢があります。業務の途中で止まると困る場合は、金額より先に、この「止まったときの動き」を確かめておくと判断しやすくなります。

使用量を抑えるコツ

上限に当たりにくくする工夫は、両方に共通する部分が多くあります。どちらも、使用量は「依頼の内容」と「会話の長さ」などで決まると説明されているためです。

  • 話題が変わったら、新しい会話を始める:会話が長くなるほど、毎回読み直す量が増えます
  • 関連する依頼は1つにまとめる:細かく何度も頼むより、条件をまとめて1回で頼む方が、やり直しも減ります
  • 重い機能は必要なときだけ使う:ChatGPTのDeep Researchや画像作成、ClaudeのResearchは、通常のチャットより多くの量を使います
  • 渡す資料を絞る:資料全体ではなく、関係する章や表だけを渡します
  • モデルを使い分ける:簡単な作業には軽いモデル(ChatGPTならGPT-6 Luna、ClaudeならHaiku)を選ぶと、同じ枠で多くの回数を使えます。ChatGPTの公式ページでは、同じPlusでも、5時間あたりの目安がLunaは350〜3,000回、Astraは5〜45回と示されています

無料プランでも有料プランでも、同じ工夫が使えます。有料にする前に、まずこれらを試して、それでも上限に当たるかどうかを確かめるのも一つの方法です。

税と支払い

会社で払う場合に見落としやすいのが、税と請求書です。

  • Claude:Anthropicは、2026年4月1日から日本の顧客に10%の消費税を加算しています。適格請求書発行事業者の登録を済ませているため、法人は仕入税額控除を受けられると公式ヘルプに書かれています。請求通貨は変わらず、消費税額は請求書に円で表示されます
  • ChatGPT:公式の料金ページには、主要なクレジットカードで購入できると書かれています。Enterpriseは、請求書払いなどを希望する場合に営業担当へ相談する形です。日本の消費税の扱いや、適格請求書の発行については、今回取得した公式ページに記載がなかったため、申し込み画面や契約前の問い合わせで確認してください
  • プランの種類:ChatGPTの公式ページでは、Go・Plus・Businessに月額プラン、BusinessとEnterpriseに年間プランがあると案内されています。Claudeは、Proに年払い(月17ドル相当)があり、Maxは月払いのみとされています
あわせて読みたいClaudeの料金プランを比較|無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの違いと選び方Claudeの料金プランを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの月額と使える機能、使用量の上限と使用クレジット、API料金、消費税や請求書の扱い、個人と会社それぞれの選び方まで解説します。

会社向けのプラン

会社で使う場合は、管理者がメンバーを管理できる法人向けのプランが基本です。ChatGPTは「Business」と「Enterprise」、Claudeは「Team」と「Enterprise」です。

プラン料金対象主な内容
ChatGPT Business(スタンダードシート)1ユーザー月25ドル(年払いは月20ドル)2名から。日本語ページでは従業員2〜200名のチーム向けと案内デスクトップとモバイルのアプリ、専用ワークスペース、管理機能、SAML SSOと多要素認証、ChatGPTクレジット。ビジネスのデータは既定で学習に使わない
ChatGPT Business(プレミアムシート)金額は取得できた範囲では確認できず同上スタンダードの5倍の利用枠。5時間単位の利用上限なし。dotsが使える
ChatGPT Enterprise・Edu営業へ問い合わせ2名から(Eduは学校向け)Businessの機能に加え、SCIM、エンタープライズキー管理、役割に基づくアクセス制御、Compliance APIの監査ログ、データ保持とデータレジデンシーの設定
Claude Team(標準の席)月25ドル(年払いは月20ドル)2〜150人Claude CodeとCowork、SSO、一括請求、管理者によるコネクタの制御、組織全体へのスキル配布
Claude Team(上位の席)月125ドル(年払いは月100ドル)2〜150人標準の席の5倍の使用量
Claude Enterprise1席月20ドル(年払い)+使った分をAPI料金で支払い。20席から大きな組織Teamの機能に加え、ロールベースのアクセス制御、SCIM、監査ログ、Compliance API、データ保持の設定

金額は、2026年10月時点の公式ページのものです。ChatGPT BusinessとClaude Teamのスタンダード(標準)の席は、月払い25ドル、年払い月20ドルで同じ水準です。ただし、含まれる機能は違うため、金額が同じでも、同じものを買うわけではありません。

「会社向け」でも、プランによって管理機能が違う

ChatGPTでは、SCIM・役割に基づくアクセス制御・データレジデンシーは、Enterpriseの機能として案内されています。Claudeでも、監査ログやSCIMはTeamではなくEnterpriseです。数十人規模で、監査やアクセス制御まで必要になる場合は、会社向けの中でも上位のプランが前提になります。

モデル・扱える量

厚い資料の束を机に広げて、要点を確認する会社員

「どのモデルが使えるか」と「一度にどれだけ読ませられるか」は、プランによって変わります。名前だけでは違いが分かりにくいので、整理します。

使えるモデル

どちらも、プランが上がるほど性能の高いモデルを使えます。公式ページに載っている内容を表にしました。ChatGPTは、公式の比較表に載っているモデルの名前を、そのまま並べています。

プランChatGPTの比較表に載っているモデルClaudeで使えるモデル
無料GPT-6 Luna、GPT-5 Thinking MiniSonnet、Haiku
低価格の有料Go:無料と同じ。GPT-5.6 Terraは、デスクトップアプリのWorkとCodexで制限付き該当なし(個人向けの有料はProから)
標準の有料Plus:GPT-6.1 Sol・GPT-6 Astra・GPT-6 Sol・GPT-6 Luna(上限あり)、GPT-5.6 Sol・Terra・Luna(拡張)、レガシーモデルPro:Opus、Sonnet、Haiku。Fableは使用クレジットで利用
上位の有料Pro:上記の利用枠が拡張または無制限。Pro推論、Ultrafast(対象プラン)Max:Opus、Sonnet、Haiku。Fableは週の上限の50%まで利用可

ChatGPTのモデルの説明は、公式のモデル一覧で次のように書かれています。

モデル公式の説明使える場所
GPT-6 Astra複雑な作業向けの、最も高性能なモデル。コード・アプリ・調査に使える公式のモデル一覧では、WorkとCodexで推奨と案内
GPT-6.1 SolAstraに近い性能を、より低いコストで。繰り返しや長時間の作業向けWorkとCodex。Chatでは使えない。Free・Goは提供の対象外(公開時)
GPT-6 Sol公式のモデル一覧に詳しい説明はないWorkとCodex。Chatでは使えない
GPT-6 Luna要約・抽出・絞ったコーディングなど、大量の作業向けの、最も効率的なモデルWorkとCodex。Chatでは使えない。FreeとGoはデスクトップアプリで利用

公式のモデル一覧では、GPT-6.1 Sol・GPT-6 Sol・GPT-6 Lunaは「Chatでは使えない」と書かれています。いっぽう、プラン別の比較表には、これらの名前が載っています。両者の関係は公式には説明されていないため、Chatの画面でどのモデルを選べるかは、自分の画面で確認するのが確実です。

Claudeのモデルは、公式のモデル一覧で次のように説明されています。

モデル公式の説明速さ
Claude Fable 5.1難しい推論と、長い時間をかけて進める作業向け遅め
Claude Opus 5.5長く動き続けるプログラミングや、知的な業務向け。多くの用途ではまずこれを使うよう案内されている中程度
Claude Sonnet 5.5速さと賢さのバランスがよい速い
Claude Haiku 5.5分類や抽出など、大量で、すぐ返す必要のある処理向け最も速い

モデル名は変わりやすい

ChatGPTでは、GPT-5.5が2026年10月14日にChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全プランで終了しました(APIは対象外)。GPT-6.1 Solは、9月28日からの週に提供が始まっています。記事や社内資料にモデル名を書くときは、日付もあわせて書いておくと、後から見直しやすくなります。

モデルが知っている情報の時期

AIには、学習した情報の「期限」があります。それ以降の出来事は、Web検索などで補わないと答えられません。Claudeの公式のモデル一覧では、現行の4モデルの「信頼できる知識の期限」は、いずれも2026年6月とされています。ChatGPTについては、今回確認した公式ページに、同じ形の記載を見つけられませんでした。

どちらも、Web検索を使うことで、最新の情報を回答に取り入れられます。ただし、検索で見つかった情報が正しいかどうかは別の問題です。法律・補助金・料金など、変わりやすい情報は、AIの回答だけで判断せず、公式のページで確認する習慣をつけておくと安心です。

一度に読ませられる量(文脈の長さ)

AIが一度に扱える文章の量を「コンテキストウィンドウ」と呼びます。単位は「トークン」で、日本語では文字数とだいたい対応します(ただし数え方はモデルごとに違います)。

ChatGPT(通常のモデル)ChatGPT(推論のモデル)Claude
無料27K(入力の目安は約12ページ分)場合によって異なる最大100万トークン(モデルによる)
Go54K(約40ページ分)256K(約320ページ分)該当なし
Plus54K(約40ページ分)256K(約320ページ分)該当なし(Proは最大100万)
Pro128K(約250ページ分)400K(約680ページ分)最大100万トークン(モデルによる)

ChatGPTの公式の比較表には、プランごとに「入力できる量の目安」がページ数で書かれています。注記では、入力に使えるのはコンテキストウィンドウ全体の一部で、システムの指示、メモリ、内部の処理にも領域を使うため、表の数値は目安であり、使う機能によって変わると説明されています。

Claudeは、公式の料金ページで、すべてのプランに「最大100万トークン(モデルによって異なる)」と表示されています。APIの公式ドキュメントでも、現行の4モデルはいずれも100万トークンで、1回の最大出力は12.8万トークンとされています。100万トークンは、現行のトークンの数え方でおよそ250万文字に相当すると、公式ドキュメントに書かれています。

ファイルのアップロードの上限

資料を読ませるときの上限も、それぞれ公式ヘルプに載っています。

項目ChatGPTClaude
1回に渡せるファイル数1回のメッセージに最大20ファイル(2026年2月13日のリリースノートで、10から20に拡大)1つのチャットに最大20ファイル
1ファイルの大きさ文書やプレゼンは512MBまで。スプレッドシートは約50MBまで1ファイル500MBまで(プロジェクトのファイルは1つ30MBまで)
画像1枚20MBまでJPEG・PNG・GIF・WebP。8000×8000ピクセルまで
文書の量文書は200万トークンまでPDFは1,000ページまで。図や表の視覚的な解析は100ページ以下のPDFが対象
対応する種類文書、プレゼン、スプレッドシート、PDF、画像、データのエクスポートPDF・DOCX・CSV・TXT・HTML・ODT・RTF・EPUB・JSON・XLSXと、画像
保存の容量1ユーザー25GB、1組織100GB公式の案内なし(プロジェクトは全体が文脈に収まる範囲)
音声・動画のファイル今回確認した公式ページには、アップロードの上限の記載なし公式の対応形式には含まれていない

ChatGPTのファイルの上限は、OpenAIヘルプの「File Uploads FAQ」に載っている数値です。ヘルプの記載は更新が多く、GPTごとのファイル数など、ページ間で数字が一致していない項目もあります。この記事では、最近の記載と確認できたものだけを載せました。手元のファイルが大きい場合は、実際にアップロードして確かめてください。

「100万トークン」でも、全部が同じ精度で読まれるわけではない

文脈の長さは「入れられる量」の上限です。長いほど、使用量も多く消費します。大量の資料を渡すときは、必要な部分だけを渡す、章ごとに分けて頼むといった工夫が、上限に達しにくく、結果も確認しやすくなります。

機能の比較

調べもの・資料作成・画像の画面を見比べながら確認する会社員

どちらも「質問に答える」「文章を作る」は共通です。違いが出るのは、調べものの深さ、作業を任せる仕組み、画像などの生成、ほかのサービスとのつながりです。公式ページで確認できる範囲で、順に比べます。

使えるアプリと端末

機能を比べる前に、どの端末から使えるかを確認しておきます。パソコンで使う人が多い仕事では、デスクトップのアプリがあるかどうかも判断材料になります。

端末ChatGPTClaude
Webブラウザchatgpt.comclaude.ai
スマホiOS・Androidのアプリ。外出先でのチャット、音声会話、画像生成、ChatGPT Workの委任ができるiOS・Androidのアプリ
パソコンデスクトップアプリ(Mac・Windows)。Work・Codexを使え、メールやスクリーンショット、画面上の情報も文脈にできる。Linux版は2026年8月からプレビューデスクトップアプリ(Mac。Windowsはx64とARM64)
ブラウザの拡張機能Chrome拡張機能Claude in Chrome(Pro以上)
開発の環境Codex(デスクトップ、Web、CLI、IDE拡張)Claude Code(ターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップ・Web)

会社のパソコンでは、アプリのインストールが制限されていることがあります。その場合は、Webブラウザだけで使える範囲を、先に確認しておくとよいでしょう。ChatGPTのデスクトップアプリに従来のCodexアプリが統合されたのは、2026年7月9日です。

機能の一覧

やりたいことChatGPTClaude
深い調べものDeep research(Freeは上限つき、Plusは拡張、Proは最大)Research(有料プランのみ)
作業を任せるChatGPT Work(Plus以上でデスクトップ・Web・モバイル。Free・Goはデスクトップで制限付き)Claude Cowork(別の記事で解説)
文書・資料・ファイルの作成Workで、文書・プレゼン・スプレッドシート・PDFを作り、プレビューやダウンロードができる。Sites(Plus以上)、インタラクティブアプリArtifacts、Claude Design・Slides・Docs(いずれも無料でも利用可)、ファイル作成
写真・イラストの生成あり(Freeは制限あり、Plusはより高度、Proは高速で無制限)公式の案内では生成しない。図やグラフは作れる
音声での会話音声(Freeは上限あり、Go・Plusは拡張、Proは無制限)。動画対応の音声モードはGo以上音声モード(無料でも利用可)
手順を保存して使い回すスキル(ベータ版、全プラン)、カスタムGPT(Plus以上)スキル(全プランで利用可)
ほかのサービスと連携プラグイン(Goから。Freeは上限つき)。Google ドライブ・Gmail・Outlook・Slack・SharePointなどコネクタ(Google Workspace、Slackなど)、MCPのカスタムコネクタ(Freeは1つまで)
定期実行スケジュールタスク(Go以上)Claude Codeのルーティンやデスクトップの定期タスク(Claude Codeの公式ドキュメント)
記憶(メモリ)メモリ、過去のチャットのメモリ(Freeは上限つき、Go以上は拡張)メモリ(無料でも利用可)
ブラウザの中で使うChrome拡張機能、デスクトップアプリの内蔵ブラウザClaude in Chrome(Pro以上)
Excel・Word・PowerPointExcel・Word・PowerPoint・Googleスプレッドシート向けの拡張機能(Freeは上限つき、Plusはあり、Proは拡大)Claude for Microsoft 365・Outlook(Pro以上)
常駐して進めるエージェントdots(個人向けはPro。Businessはプレミアムシート)今回確認した公式の料金ページの機能表に、同じ名前の機能はない
会議などの録音ChatGPT記録モード(Plus以上)今回確認した公式の料金ページに記載なし

表の「無料でも利用可」は、公式の料金ページや比較表に○がある項目です。ただし、無料で使える機能でも、利用回数や計算量に上限があります。無料の上限の大きさは、両社とも具体的な数字を公表していません。

調べもの:Deep research・Research

複数のサイトを調べて、報告書の形にまとめてくれる機能が、両方にあります。名前もよく似ていますが、公式の説明を並べると違いが見えます。

ChatGPT(Deep research)Claude(Research)
使えるプラン無料を含む全プラン。上限はFreeが少なく、Plusで拡張、Proで最大有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)
始め方「+」をクリックして「Deep research」を選び、調べたい内容を入力する「+」メニューからResearchを選ぶ。Web検索を先にオンにする
かかる時間通常5〜30分。完了すると通知が来る公式ヘルプには記載なし
情報源ウェブ。メール・カレンダー・Google ドライブ・Dropboxなどを接続すると、ファイルや文脈もレポートに取り込めるWeb検索と、連携したツール(Gmail・カレンダー・ドキュメントなど)
できあがり引用と情報源の記録が付いたレポート。共有、PDFまたはDOCXでのダウンロード、チャットでの改良ができる調べた結果が回答として返る。引用の扱いは公式ヘルプに記載なし
注意点公式ページでは「検証可能な高い透明性」をうたっているが、数字や出典の正しさは自分で確かめる必要があるスマホアプリではコネクタが使われない。通常のチャットより使用量を多く使う。Opus 5.5で動く(必要に応じてOpus 4.8)

ChatGPTのDeep researchは、引用や情報源の記録が出力に付くことを公式ページで説明しています。ClaudeのResearchは、有料プランの利用者に向けた機能で、Web検索を事前にオンにする必要があります。どちらも、できあがった報告書の数字や出典は、必ず元のページで確かめてください。

作業を任せる機能:ChatGPT Work・Claude Cowork

チャットで答えを得るだけでなく、「資料を作る」「データを整理する」といった作業を任せられる機能も、両方にあります。ChatGPTでは「ChatGPT Work」、Claudeでは「Claude Cowork」と呼ばれています。ChatGPT Workについて、公式ページで確認できる内容は次のとおりです。

項目ChatGPT Workの公式の説明
位置づけ大きめの作業を、確認できる成果物まで進める機能。Chatは、すばやい回答・説明・アイデア出し・短い下書き向けと区別されている
始め方アプリでWorkに切り替え、最初の作業を選ぶ
成果物プレゼン・スプレッドシート・報告書などのファイル。スケジュールタスクによる定期的な更新
確認の仕組み進み具合の確認、質問への回答、方向の変更、重要な操作の承認ができる。「送信する前に止まって」のように、止める位置も指定できる
使える場所デスクトップアプリ(ローカルのファイルやアプリ、ブラウザも使える)、Web、モバイル。クラウドでは、パソコンの電源が入っていなくても定期タスクを動かせる
使用量WorkとCodexで使用量を共有する。長く複雑な作業ほど、クレジットを多く使う
注意点ローカルで始めた作業は、途中でクラウドに切り替えられない。クラウド上の作業は、パソコンのファイルやツールを使えない
管理管理者が、Work・プラグイン・ブラウザなどの利用を制御できる

ChatGPT Workは、2026年7月6日からの週に提供が始まった機能です。たとえば資料づくりを任せると、その分は、Codexに使える量から減ります。

Claude Coworkは、Claudeに仕事を任せて最後まで進めてもらう機能で、いまはチャットと統合されつつあります。TeamのプランにはClaude CodeとCoworkが含まれ、コネクタもClaude・Cowork・デスクトップアプリで使えると、公式ヘルプに書かれています。使い方や設定の詳細は、別の記事にまとめています。

あわせて読みたいClaude Coworkとは?チャットとの統合で変わったこと、できること・使い方を解説Claude Cowork(クロード コワーク)は、Claudeに仕事を任せて最後まで進めてもらう機能です。いまはチャットと統合され、入力欄の「Cowork」の切り替えはなくなりつつあります。統合で変わったこと、できること、料金とプラン、使い方、業務での活用例、安全に使うための設定までをまとめました。

画像・動画・音声

写真やイラストを作りたい場合は、ここで大きな違いがあります。

  • ChatGPT:公式の比較表で、画像作成はFreeにも「制限あり」で載っています。Goで画像生成の量が増え、Plusでより高度で正確な生成、Proで高速かつ無制限と案内されています。Work・Codexの料金ページでは、画像生成はFreeでは使えず、含まれる量を超えるとクレジットを使うとされています。Chatの比較表との違いについては、公式には説明がないため、自分のプランの画面で確認してください
  • Claude:公式ヘルプ「Can Claude produce images?」では、Claudeは写真やイラストを生成しないと案内されています。いっぽうで、図・グラフ・対話型のビジュアルは、HTMLやSVGで会話の中に作れます(ベータ版のWeb・デスクトップ版)。アップロードした画像を読み取る機能は使えます

バナーや記事用のイラストなど、「絵」をAIで作りたい場合は、ChatGPTが選択肢になります。社内資料の図解やグラフ、フローチャートなら、どちらでも作れます。音声での会話は、ChatGPTの音声(動画対応の音声モードを含む)と、Claudeの音声モードが、それぞれ公式ページで確認できます。

ほかのサービスとの連携

仕事では、メールやカレンダー、ドライブの内容を読ませられるかどうかが、使い勝手を大きく左右します。

ChatGPTClaude
仕組み「プラグイン」「コネクタ」でアプリや情報源をつなぐ。つなぐと、連携した情報・手順・操作を使える「コネクタ」でアプリとデータをつなぐ。Anthropicが用意したものと、MCPで追加するカスタムコネクタがある
つなげるサービスGoogle ドライブ・Gmail・Outlook・Slack・SharePoint・Salesforce・GitHub・CanvaなどLinear・Slack・Google ドライブ・Gmail・Googleカレンダー・GitHub・Microsoft 365など。MCP対応のサービスも
Microsoft 365Outlook・SharePointのつなぎ込み。Excel・Word・PowerPoint向けの拡張機能Claude for Microsoft 365、Claude for Outlook(有料プラン)
権限の考え方管理者が、プラグインなどの利用を制御できる各ユーザーのサービス側の権限を引き継ぎ、見られない情報には届かない
注意機能は、プラン・端末・地域・段階的な提供・ワークスペースの設定で変わる。日本で使えるかは自分の画面で確認するスマホアプリのResearchではコネクタが使われない。Freeのカスタムコネクタは1つまで。Anthropicが確認していないカスタムコネクタは、信頼できるサーバーにだけつなぐ

ChatGPTの公式ページには、機能の提供は「プラン・端末・地域・段階的な公開・ワークスペースの設定によって異なる」と書かれています。Computer Useなどの一部の機能には「地域によって限定」という注記もあります。連携やブラウザ操作の機能は、日本で使えるかどうかを、自分のアカウントの画面で確かめてから計画に入れてください。

スキルとプラグイン(手順を覚えさせる機能)

決まった手順や書き方を保存し、何度も使える「スキル」は、両方にあります。ChatGPTのスキルは、公式の比較表ではベータ版として全プランに載っています。このほか、複数の機能をまとめて配る「プラグイン」があり、作成と共有はGo以上です。

Claudeのスキルも、全プラン(Free・Pro・Max・Team・Enterprise)で使えると公式ヘルプに書かれています。コード実行の機能を有効にしておく必要があります。TeamとEnterpriseでは、管理者が組織の全員にスキルを配布できます。

ChatGPTの更新情報には、2026年8月10日からの週に、Claude Code・Cowork・Cursorの設定をChatGPTのデスクトップアプリに取り込む機能が追加された、という記載があります。ただし、取り込める範囲や、そのまま動くかどうかは、公式ページの要約からは分かりません。持ち込んだあとは、結果を確かめてから使ってください。

仕事別の選び方

付箋に仕事の種類を書いて、AIごとに仕分けしている会社員

ここまでの公式情報をもとに、仕事の種類ごとに「何を見て決めるか」を整理します。優劣ではなく、公式ページで確認できる違いがどこにあるか、という基準です。

仕事別の見方

仕事見るポイント公式情報から言えること
メールの下書き・要約メールのサービスとの連携ChatGPTはGmailやOutlookをアプリとしてつなげる。ClaudeにもGmailのコネクタ(全プラン)と、Claude for Outlook(有料プラン)がある
長い資料の読み込み文脈の長さとファイルの上限ChatGPTはFreeの通常モデルで27K、Proの推論モデルで400K。Claudeはどのプランでも最大100万トークン(モデルによる)
市場・競合の調査調べものの機能と費用Deep researchは無料プランでも上限つきで使える。ClaudeのResearchは有料プランのみ
提案書・スライド成果物の作り方ChatGPT Workは、プレゼンやスプレッドシートのファイルを作る。ClaudeにはSlidesとファイル作成の機能がある
Excelの集計・表の作成表計算ソフトとの連携ChatGPTにはExcel・Word・PowerPoint・Googleスプレッドシート向けの拡張機能がある。ClaudeにはMicrosoft 365向けの連携がある
画像・イラストの制作画像生成の有無ChatGPTには画像作成がある。Claudeは写真やイラストを生成しない
会議の音声の整理録音・音声への対応ChatGPTには、Plus以上で使える記録モードがある。Claudeの公式のアップロード対応形式には、音声ファイルが含まれていない
社内の手順の標準化スキルや共有の仕組みどちらにもスキルがある。Claudeは管理者から全員にスキルを配布できる(Team・Enterprise)
定型作業の自動実行スケジュールの機能ChatGPTはGo以上でスケジュールタスクが使える。ClaudeはClaude Codeのルーティンなどで定期実行できる
社内ツールやWebサイトの制作開発ツールChatGPTにはCodexとSites、ClaudeにはClaude Codeがある(次の章で説明)

この表で分かるのは、機能の有無や、上限・連携先の違いです。出力された文章の質や、日本語の自然さ、資料の見やすさといった「できあがりの良し悪し」は、公式の情報では比べられません。最終的には、自社の資料や言葉づかいで試した結果と、あわせて判断してください。

会社のIT環境から考える

どちらを選ぶかは、「いま会社で何のサービスを使っているか」で変わります。

Google Workspaceを使っている会社

ChatGPTは、Google ドライブやGmailをアプリとしてつなげます。ClaudeもGmail・Googleカレンダー・Googleドライブのコネクタに対応しています。どちらも、GmailやGoogleドキュメントの画面の中にAIが組み込まれる形ではなく、チャットの側からGoogleのサービスにつなぐ形です。Googleのアプリの中で使うAIを比べたい場合は、GeminiとClaudeの比較記事も参考になります。

Microsoft 365を使っている会社

ChatGPTには、Excel・Word・PowerPoint・Googleスプレッドシート向けの拡張機能が、公式の比較表に載っています。Plus以上で「はい」、Freeは上限つきです。ClaudeにはClaude for Microsoft 365とClaude for Outlookがあり、有料プランの機能です。ExcelやPowerPoint、Outlookを日常的に使う会社では、どちらの拡張も、無料の範囲で試して使い勝手を確かめる価値があります。

どちらも使っていない、または混在している会社

特定のサービスへのつながりが決め手にならない場合は、使う仕事の種類で選びます。画像生成が必要ならChatGPT、長い資料を扱う、手順を管理者から配布する、といった点を重視するならClaude、というように、公式で確認できた違いから決める進め方です。次の「試し方」で、自社の仕事で比べる方法を紹介します。

あわせて読みたいGeminiとClaudeの違いを比較|料金・機能・使い分けを公式情報で整理GeminiとClaudeの違いを、2026年10月時点の公式情報で比較しました。個人向けと法人向けの料金プラン、使用量の仕組み、調べもの・資料作成・画像生成・開発での機能の違い、データの扱い、仕事に合わせた選び方までまとめています。

併用するときの費用

両方を使う場合の、月額の目安です。為替を1ドル=150円と仮定した計算で、税は含みません。

組み合わせ月額の目安備考
ChatGPT Plus+Claude Pro20ドル+20ドル=40ドル(約6,000円)個人で両方を標準プランにした場合。Claude Proは年払いなら月17ドル(2,550円相当)。Claudeには消費税10%が加算される
ChatGPT Go+Claude Free8ドル(約1,200円)無料のClaudeは、使えるモデルが限られる。Goには広告が表示される場合がある
ChatGPT Business+Claude Team(標準の席)月払いで25ドル+25ドル=50ドル(約7,500円)/1人年払いなら、どちらも月20ドルで合計40ドル(約6,000円)。ともに2名からの契約

2つを併用すると、使い分けの手間も増えます。「最初は1つに絞って試し、足りない部分だけ、もう1つを足す」のが、費用を抑えやすい進め方です。

自社の仕事で試す手順

ネットの評価や他社の事例だけでは、自社の仕事に合うかどうかは分かりません。無料プランや、短期間の有料プランで、同じ依頼を両方に出して比べるのが確実です。

  1. 試す仕事を3つ選ぶ毎週のように発生する仕事の中から、メールの下書き、資料の要約、表の整理など、結果をすぐ確認できる仕事を選びます。
  2. 同じ段階のプランをそろえる無料どうし、有料の標準どうしなど、プランの段階をそろえます。上位のプランと無料のプランを比べても、差の理由が分からなくなります。
  3. 同じ依頼文と資料で頼む2つのAIに、同じ文章・同じファイルを渡して、同じ依頼を出します。依頼文は、使う前に1つの文書にまとめておくと、条件がそろいます。
  4. 見る基準を先に決める「内容が正確か」「社内の言葉づかいに合うか」「直す手間はどれくらいか」「使用量はどれだけ使ったか」など、比べる基準を先に書き出します。
  5. 同じ人が確認する評価する人が変わると基準もぶれます。できれば同じ担当者が、両方の結果を見て判断します。
  6. 個人情報や社外秘は入れない試す段階では、公開してよい資料か、個人情報を消した資料を使います。会社のデータを扱うかどうかは、データの扱いの章を確認してから決めます。

比べるのは、1か月分の使用量まで

1回の結果だけでなく、数日使って「上限に達したか」も確かめておくと、実際の業務で止まるかどうかが分かります。無料プランで足りるか、有料にしたときに上限へ当たらないかは、使ってみないと判断できません。

比べるときの依頼文の例

同じ条件で比べるために、依頼文はあらかじめ決めて、そのまま両方に貼り付けます。次の3つは、多くの会社で発生する仕事を想定した例です。資料の部分は、自社の公開してよい文書に置き換えてください。

要約

次の資料を、取引先に説明する担当者向けに、結論・理由・注意点の3つに分けて、合計300字以内で要約してください。数字は資料のとおりに書き、資料にないことは書かないでください。

返信の下書き

次のお問い合わせメールへの返信を書いてください。丁寧な文体で、200字程度。確認が必要な点は「確認のうえご連絡します」と書き、日付や金額は推測で書かないでください。

表の整理

次の売上データを、店舗別・月別の表にまとめてください。合計も出してください。前月より10%以上減った店舗には印をつけて、その理由として考えられることを2つずつ挙げてください。

結果を見るときは、「資料にないことを書いていないか」「数字が合っているか」を必ず確認します。どちらのAIでも、もっともらしい間違いが混ざることがあります。直す手間が少ないほうが、実務では使いやすくなります。

会社で広げるときの進め方

個人で試して使えそうだと分かったら、会社として広げる段階に進みます。いきなり全員に配るのではなく、次の順で進めると失敗が少なくなります。

  1. 契約の形を確認するChatGPTならBusinessかEnterprise、ClaudeならTeamかEnterpriseが基本です。必要な管理機能(SSO、監査ログなど)で、どのプランになるかが決まります。
  2. 入れてよい情報のルールを決める顧客の個人情報、未公開の数字、契約書など、入力してはいけないものを先に書き出します。
  3. 少人数・少ない業務で始める2〜3人が、1〜2つの業務で2週間ほど使います。使用量の上限に当たったかも記録します。
  4. 効果と手間を確かめる作業時間がどれだけ減ったか、確認や直しの手間がどうだったかを、担当者の言葉で集めます。
  5. うまくいった依頼文を共有する依頼文をスキルやプロジェクトとして保存し、使う人による差を小さくします。そのうえで、対象の部署を広げます。

開発・API

ターミナルを開いた開発者の肩越しに、コードの画面を確認している様子

社内ツールの作成やWebサイトの制作、システムへの組み込みなど、開発に使う場合の違いを整理します。非エンジニアの方も、外注先や社内の担当者に相談するときの参考になります。

Codex・Claude Code

OpenAIは「Codex」、Anthropicは「Claude Code」を提供しています。どちらも、コードを読み、ファイルを書き換え、コマンドを実行するツールです。公式ページで確認できる内容は次のとおりです。

CodexClaude Code
どんなものかコードの確認、変更、コマンドの実行、繰り返しの作業の自動化をターミナルなどから行うツールコードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行する開発ツール
使える場所ChatGPTのデスクトップアプリ、Web(クラウド)、CLI、IDE拡張、iOSターミナル、VS Code、JetBrains、デスクトップアプリ、Web
利用の条件ChatGPTのプランに含まれる。FreeとGoはデスクトップアプリのみ。Plus以上でWeb・CLI・IDE拡張・iOSが使えるClaudeの有料プラン(Pro以上)またはAnthropic Consoleのアカウント。無料プランでは使えない
使用量ChatGPT Workと共有。Plusは、モデルごとに5時間あたりのメッセージ数の目安が示されているClaudeのチャットなどと共通の枠
指示ファイルAGENTS.md(/initで作成)CLAUDE.md(AGENTS.mdがある場合は、代わりに読める)
外部ツールとの連携MCPに対応MCPに対応
導入macOS・Linuxはインストール用のコマンド。Windows・npm・Homebrewの案内もあるmacOS・Linux・WSLはインストール用のコマンド。Windows(PowerShell・CMD)、Homebrew、WinGetにも対応
サインインChatGPTアカウントでのサインイン、またはAPIキー。クラウドの機能は、APIキーでは使えないClaudeの有料プランのアカウント、またはAnthropic Console

どちらも、AIへの指示をまとめるファイルと、MCP(外部のツールをつなぐ共通の仕組み)に対応しています。Claude Codeの公式ドキュメントには、リポジトリにAGENTS.mdがあれば、CLAUDE.mdの代わりにそれを読めると書かれています。複数のAIの道具を併用する開発では、指示を1つのファイルにまとめやすい状況です。くわしい比較は、別の記事でも解説しています。

あわせて読みたいCodex vs Claude Code徹底比較|料金・機能・安全性の違いと選び方OpenAIのCodexとAnthropicのClaude Codeを、料金・使える場所・機能・安全性・社内での使いやすさで比べました。2026年10月時点の公式情報をもとに、違いの一覧表、目的別の選び方、両方を使い分けるときの考え方まで、非エンジニアにも分かる言葉でまとめています。

どちらも、チャットと使用量を共有する

Codexは、ChatGPTのプランに含まれていて、ChatGPT Workと使用量を共有します。Claude Codeも、ProやMaxの契約に含まれていて、使用量はClaudeのアプリと共通の枠から使われます。開発でたくさん使うと、チャットや資料づくりの上限に早く達することがあります。

APIキーを使うと、サブスクリプションではなくAPI課金になる

ChatGPTのプランに含まれるCodexと、APIキーで使うCodexは、別の扱いです。APIキーでは、料金はAPIの料金表に従い、クラウドの機能(GitHubのレビューやSlackの連携)は使えません。Claude Codeも、環境変数のANTHROPIC_API_KEYを設定して承認すると、ログインを省略してAPIキーで動きます。この場合の費用は、サブスクリプションではなく、APIの使用量に応じて請求されます。

非エンジニアが開発ツールを試すときの注意

CodexやClaude Codeは、AIがファイルを書き換えたり、コマンドを実行したりするツールです。チャットとは違い、実際のファイルが変わることを前提に使います。

  • 最初は、本番のファイルではなく、コピーした作業用のフォルダで試す
  • 変更の前に、元のファイルのバックアップを取っておく
  • AIが何を実行しようとしているか、確認を求められたときは内容を読む
  • パスワードやAPIキーが書かれたファイルは、読ませるフォルダに入れない
  • できあがったものは、必ず人が動作を確かめてから使う

Codexには、AIが確認なしでファイルを編集したりコマンドを実行したりする範囲を決める/permissionsがあります。使い始めのうちは、確認を求める設定のまま使い、慣れてから範囲を広げるのが安全です。

API料金の比べ方

自社のシステムにAIを組み込むときは、アプリのプランとは別に、API(プログラムから呼び出す仕組み)の料金がかかります。単位は、100万トークンあたりの米ドルです。公式ページの料金を、主なモデルで並べました。

モデル入力(100万トークン)出力(100万トークン)備考
GPT-6 Astra10ドル50ドルOpenAIの最も高性能なモデル。入力が272K以内の標準の価格
GPT-6.1 Sol2ドル10ドルAstraに近い性能を低コストで
GPT-6 Sol2ドル10ドル—
GPT-6 Luna0.10ドル0.50ドル大量の処理向け
Claude Fable 5.110ドル50ドル難しい推論や長い作業向け
Claude Opus 5.54ドル20ドル公式が多くの用途の最初の候補とする
Claude Sonnet 5.52ドル10ドル速さと賢さのバランス
Claude Haiku 5.50.10ドルから0.50ドルから大量・高速の処理向け

表を見るときは、次の点に注意してください。

  • 金額が同じ段階のモデルが、同じ性能とは限りません。価格の表は、費用の見積もりに使うものです
  • どちらも、バッチ処理(急ぎでない処理をまとめて頼む形)で、料金が半額になると案内されています
  • 検索機能を組み込むと、トークン料金とは別に検索の料金がかかります。Web検索は、どちらも1,000回あたり10ドルと、それぞれの公式ページに書かれています
  • OpenAIの表は、入力が272K以内の標準の価格です。長い入力は、別の価格になります
  • Claude Haiku 5.5は、入力が10万トークンを超えるリクエストの価格が、高くなります
  • 入力するトークン数は、モデルごとに数え方が違います。同じ文章でも、両社で必要なトークン数が同じとは限りません

APIの利用料は、アプリのプランとは別に請求されます。ただしClaudeのMaxには、毎月のAPIクレジット(Max 5xで100ドル、Max 20xで200ドル)が含まれていて、Claude Platformで使えます。Teamには、組織で共有する最大500ドルのAPIクレジットがあります。

APIでのデータの扱い

開発や社内システムでAPIを使うときは、入力した内容が学習に使われるかが重要です。

  • OpenAI API:OpenAIのヘルプでは、Business・Enterprise・Edu・APIの入力は、既定では学習に使われないと案内されています
  • Claude API:公式の料金ページには、TeamとEnterpriseは既定で学習に使わないと書かれています。APIなどの商用の製品の扱いは、個人向けとは別の公式記事で案内されています
  • 処理する地域:Claude APIは、米国内だけで処理する指定ができ、料金は1.1倍になると公式の料金表に書かれています

開発や導入の進め方は、利用する仕組み(アプリ、ターミナル、API)で変わります。どの方法が自社に向いているかを整理したい場合は、導入の支援を含めてご相談いただくこともできます。

あわせて読みたいCodexの料金を解説|プラン別の価格・使用量の上限・クレジット・API料金【2026年10月】OpenAIのCodexの料金を、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterpriseの価格と違い、5時間あたりの使用量の目安、上限に達したときのクレジット、APIキーで使う場合の料金、モデルごとのコスト、プランの選び方まで解説します。

データの扱い

会議室でルールの一覧を確認しながら話し合う担当者と上司

会社の仕事で使うなら、入力した内容が学習に使われるか、どれだけ保存されるかは必ず確認しておきたい点です。どちらも、個人向けのプランと法人向けのプランで扱いが異なります。ChatGPTの業務利用そのものについては、別の記事で、禁止や許可の判断基準も整理しています。

個人向けプランの扱い

項目ChatGPT(Free・Go・Plus・Pro)Claude(Free・Pro・Max)
学習への利用設定の「Improve the model for everyone」(モデルを全員のために改善する)がオンのとき、新しい会話がモデルの改善に使われうる。オフにすると、今後の新しい会話は使われない設定で「モデルの改善に使うことを許可」した場合に、チャットやコーディングのセッションが学習に使われる。公式の料金ページには「Opt-out」と表示されている
学習に使われない使い方一時チャット(学習に使われない。安全のために、最大30日間保持されることがある)シークレットチャット(学習に使われない)
安全性の審査今回確認した公式ページには、記載なし安全性の審査の対象になった会話は、学習に使われることがある
フィードバック評価ボタンの扱いは、別の記事(ChatGPTの業務利用)で整理している評価ボタンを押すと、その会話全体が最長5年保管される。ユーザーIDとの紐づけを外してから、研究やモデルの学習に使われることがある
共有のプロジェクト共有のプロジェクトの内容は、オーナーと参加者の全員が上の設定をオンにしている場合のみ、モデルの改善に使われうる公式ページには記載なし
連携先の情報今回取得できた範囲では、個人向けの連携先の情報の扱いについて、公式ページに記載なしコネクタ(Google ドライブやMCPサーバー)の生のコンテンツは、チャットにコピーしない限り、学習の対象外
設定を変える場所ChatGPTの設定のデータコントロールclaude.aiの設定のプライバシー

Claudeの学習設定の初期値は、今回確認した公式ページからは読み取れませんでした。ChatGPTも、個人向けのプランでは「設定がオンになっていないか」を、自分のアカウントで確認する必要があります。どちらも、アカウントごとの設定なので、会社として全員の設定をそろえる仕組みは、個人向けのプランにはありません。

あわせて読みたいClaudeに学習させない設定方法|プラン別のデータの扱いと情報漏洩対策Claudeに入力した内容をAIの学習に使わせない設定方法を、パソコン・スマホの手順つきで解説します。プランごとのデータの扱い、オフにしても例外になるケース、保存期間、シークレットチャット、Claude Codeでの扱い、会社で使うときの情報漏洩対策まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

法人向けプランの扱い

項目ChatGPT(Business・Enterprise・Edu)Claude(Team・Enterprise)
学習への利用OpenAIのヘルプでは、ビジネスのデータは既定ではモデルの学習に使わないと案内。Businessの公式ページにも、お客様のデータは学習に使用されないと書かれている公式の料金ページに、TeamとEnterpriseでは既定でコンテンツを学習に使わないと明記されている
管理の機能BusinessにSAML SSO、多要素認証、一元管理の請求、専用のワークスペース。EnterpriseにSCIM、役割に基づくアクセス制御、Compliance APIのログなどTeamにSSO、ドメインの確認、一括請求、コネクタの管理。EnterpriseにSCIM、ロールベースのアクセス制御、監査ログ、Compliance APIなど
データの保管地域・保持公式の比較表に「米国、EU、英国、日本、カナダ、韓国、シンガポール、インド、オーストラリア、アラブ首長国連邦のデータレジデンシー」の行がある。Businessの公式ページでは、データレジデンシーを希望する場合はEnterpriseの問い合わせを案内Enterpriseでデータの保持期間を設定できる。チャットの保管地域の指定については、公式の料金ページに記載なし
認証・準拠公式の比較表に、SOC 2 Type 2、ISO 27001・27017・27018・27701の行がある(個人向けは「いいえ」)。BusinessでGDPR・CCPAなどへの準拠をサポートと案内EnterpriseにHIPAAに対応できるオプションがある。そのほかの認証は、今回確認した料金ページに記載なし
連携先の制御管理者が、Work・プラグイン・ブラウザなどを制御できるオーナーが、ツールの種類ごとに「常に許可」「承認が必要」「ブロック」を決められる

表のとおり、法人向けは「既定で学習に使わない」点がそろっています。ただし、プランによって使える管理機能が違うことに注意が必要です。ChatGPTでは、SCIMやCompliance APIはEnterpriseの機能として案内されています。Claudeでも、SCIM・監査ログ・Compliance APIはTeamにはなく、Enterpriseで対応します。

個人アカウントで業務のデータを扱わない

無料や個人向けのプランに、顧客の個人情報や社外秘を入力するのは避けてください。同じAIでも、個人向けと法人向けでは、学習や保存期間の扱いが異なります。会社として使うなら、法人向けのプランを契約し、入れてよい情報をルールとして決めておくことが前提です。

連携するときの注意

GmailやドライブをAIにつなぐと、便利になる反面、AIが読める範囲も広がります。連携の設定について、公式ヘルプに書かれている点を整理します。

ChatGPTClaude
初期状態プラグインやアプリは、使うものを選んでつなぐ。Customizeのプラグインの画面で管理するコネクタは、会話ごとに「+」メニューから有効にする。管理は「Customize」の中のコネクタ
つなげる人ワークスペースの管理者が方針を決める場合がある。Work・Codexは、管理者が制御できるTeamとEnterpriseでは、オーナーが組織で有効にしたあと、各メンバーが個別に認証する
権限の考え方連携先のサービスの権限に従う各ユーザーのサービス側の権限を引き継ぎ、見られない情報には届かない
データの扱い法人向けのプランでは、連携先から取り込んだ情報も、既定では学習に使われない外部サービスのデータは、そのサービスの規約で処理され、米国外で処理される場合もある
共有の制限共有のプロジェクトやSpaceの扱いは、別の公式ヘルプで案内されているTeamとEnterpriseでは、コネクタは非公開のプロジェクトでのみ動き、同期した内容を含むチャットは共有できない

Claudeの公式ヘルプには、「カスタムコネクタは、Anthropicが確認していないサービスにつなぐものなので、信頼できるサーバーにだけつないでください」という趣旨の注意があります。外部のサービスをつなぐ場合は、そのサービスの管理者や運営元を確認してから設定します。ChatGPTでも、プラグインを入れる前に、提供元と、何にアクセスできるのかを確認してください。

会社で決めておくこと

契約するプランが決まったら、使い始める前に次の点を決めておくと、使う人によって扱いがばらばらになるのを防げます。

  • AIに入力してよい情報と、入力してはいけない情報(顧客の個人情報、未公開の数字、契約書など)
  • 使ってよいサービスとプラン。個人の契約で業務データを扱わない取り決め
  • 社外に出す文書は、必ず担当者が内容を確認してから出す
  • 連携してよいアプリ(プラグイン・コネクタ)の範囲と、画像生成など利用を限る機能
  • 困ったときの相談先(情報システム担当や管理者)

AIの扱いに関する社内ルールの作り方は、別の記事でも解説しています。

あわせて読みたいChatGPTの業務利用は禁止すべき?判断基準と、禁止しないための社内ルールChatGPTの業務利用を禁止すべきか迷う会社向けに、禁止される理由、プランごとのデータの扱い、国の機関や業界団体の考え方、禁止と条件つき許可の判断基準、社内ルールの作り方を2026年10月時点の公式情報でまとめました。

よくある質問

ChatGPTとClaudeは、どちらが賢いですか?

今回確認した公式ページには、他社との優劣を示す記載は見当たりませんでした。両社とも、自社のモデルの得意分野を紹介する形です。モデルは数か月ごとに更新されるため、公開された比較もすぐ古くなります。自社の仕事に近い依頼を、同じ条件で両方に出して比べるのが確実です。

無料で使えるのはどちらですか?

どちらにも無料プランがあります。ChatGPTの無料版は、テキストのチャットが無制限で、画像作成や音声、Deep researchも上限つきで使えます。Claudeの無料版は、Artifacts、ファイル作成、コネクタ、メモリ、スキルが使えます。ただし、使える量や性能の高いモデルには制限があり、具体的な回数は公表されていません。

両方に課金する必要はありますか?

必須ではありません。まず1つに絞って使い、足りない機能があれば、もう1つを足すのが費用を抑えやすい進め方です。画像生成が必要ならChatGPT、長い資料を一度に読ませたい、あるいはClaude Codeを使いたいならClaudeの有料プラン、というように、足りない部分で決められます。

日本円で支払えますか?

Claudeの料金は米ドルで表示され、請求通貨は変わりません。日本の顧客には、2026年4月1日から10%の消費税が加算され、その額は請求書に円で表示されます。ChatGPTは、公式の英語ページではドル表記で、日本語ページの金額や税の扱いは、今回取得できた範囲では確認できませんでした。申し込み画面で確認してください。

ClaudeとChatGPT、画像を生成できるのはどちらですか?

ChatGPTには、画像作成の機能があります。公式ヘルプでは、Claudeは写真やイラストを生成しないと案内されています。Claudeは図・グラフ・対話型のビジュアルを会話の中に作れ、アップロードした画像を読み取る機能は使えます。

GmailやGoogleドライブの内容を読ませられますか?

どちらも可能です。ChatGPTは、プラグインやアプリとしてGoogle ドライブやGmailをつなぎます。ClaudeはGmail・Googleカレンダー・Googleドライブのコネクタを使います。管理者が許可していないと使えない場合があります。

Microsoft 365と相性がよいのはどちらですか?

公式ページで確認できる範囲では、どちらにも連携があります。ChatGPTにはExcel・Word・PowerPoint向けの拡張機能とOutlook・SharePointの連携、ClaudeにはClaude for Microsoft 365とClaude for Outlookがあります。対象のプランと、会社の環境で使えるかを、無料または短期間の契約で試して確かめてください。

使用量の上限は、どちらがゆるいですか?

公式には、プラン別の具体的な回数が示されていないため、単純には比べられません。ChatGPTは、通常のテキストチャットは無制限で、WorkやCodexには5時間単位の目安があります。Claudeは、使った量にもとづく上限で、5時間ごとに戻ります。実際の仕事で数日使って確かめてください。

ChatGPT Goは、広告が表示されますか?

公式の料金ページに「このプランには広告が表示される場合があります」と書かれています。広告の内容や表示のされ方については、今回確認した公式ページに詳しい記載がありませんでした。業務で使う場合は、広告の表示が問題にならないか、確認しておくとよいでしょう。

GPT-5.5は、まだ使えますか?

ChatGPTの更新情報では、GPT-5.5は2026年10月14日に、ChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全プランで終了しています。APIは影響を受けないと案内されています。後継として、有料プランではGPT-6.1 Sol、FreeとGoではGPT-6 Lunaが案内されています。

Codexは、ChatGPTとは別の料金ですか?

別の料金ではありません。公式の料金ページでは、ChatGPT WorkとCodexは、Free・Go・Plus・Pro・Business・Edu・Enterpriseの各プランに含まれると案内されています。ただし、Free・Goはデスクトップアプリのみで、WebやCLIなどはPlus以上です。使用量はWorkと共有されます。

Claude Codeは、無料プランで使えますか?

使えません。公式の料金ページでは、Claude CodeはPro以上の機能とされています。無料プランで試す場合は、チャットでの調べものや資料づくりまでです。

スキルは、ChatGPTとClaudeで共有できますか?

どちらにもスキルがありますが、そのまま動くかどうかは、公式には案内がありません。片方で作ったスキルをもう片方に持ち込んだ場合は、結果を確かめてから使ってください。

会社で使うなら、BusinessとTeamのどちらがよいですか?

金額は、月払い25ドル、年払い月20ドルで、同じ水準です。違いは、含まれる機能と、会社のIT環境との相性です。公式の機能表を見て、必要な管理機能(SSO、監査ログなど)と、使いたいアプリの連携があるかで選びます。

モデルの名前や料金が変わったとき、どこで確認すればいいですか?

ChatGPTは公式の料金ページとChatGPT Learnの更新情報、Claudeは料金ページとモデルの一覧ページで確認できます。社内資料に書くときは、確認した日付をあわせて書いておくと、後から見直しやすくなります。

社内の情報を入れても大丈夫ですか?

個人向けのプランと法人向けのプランで、扱いが異なります。法人向けのプランは、既定で入力内容を学習に使わないと案内されています。個人向けのプランでは、学習の設定を自分で確認する必要があります。入れてよい情報の範囲は、社内のルールとして決めておいてください。

まとめ

この記事のまとめ

  • ChatGPTはOpenAI、ClaudeはAnthropic社のAI。優劣の断定はせず、公式で確認できる料金・上限・機能・データの扱いで比べることが大事
  • 標準の有料プランは、どちらも月20ドル(ChatGPT Plus、Claude Pro)。ChatGPTにはGo(8ドル)があり、Claudeは日本の顧客に消費税10%が加算される。金額だけでは割高・割安を決められない
  • 使える量は、どちらも使用量にもとづく上限で、5時間単位でリセットされる。ChatGPTはテキストのチャットが無制限、Claudeは最大100万トークンの文脈をどのプランでも使える(モデルによる)
  • 画像生成はChatGPTにあり、Claudeにはない。Microsoft 365向けの連携は、どちらにもある
  • 開発では、ChatGPTにCodex、ClaudeにClaude Codeがある。どちらも、チャットと使用量を共有する
  • データの扱いは、個人向けと法人向けで異なる。会社の情報は法人向けのプランで扱い、入力してよい範囲を社内のルールにしておく

2つのAIの違いは、使う仕事や、すでに使っている会社のサービスによって、重要度が変わります。まずは無料プランや短期間の契約で、自社の仕事に近い依頼を同じ条件で試し、使用量の上限や、扱える情報の範囲を確かめてから決めるのがおすすめです。

どちらを選ぶか、会社全体にどう広げるか、社内のルールをどう決めるかといった点で迷う場合は、INTERCREATE JAPANでも、AIの導入に関するご相談をお受けしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典