比較

GeminiとClaudeの違いを比較|料金・機能・使い分けを公式情報で整理

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • GeminiとClaudeの位置づけと、名前の整理
  • 個人向け・会社向けの料金プランと、使用量の仕組みの違い
  • 使えるモデル、一度に読ませられる量、ファイルの上限
  • 調べもの・作業画面・画像生成・連携など、機能の違い
  • 開発ツールとAPI料金の違い
  • データの扱いの違いと、仕事別の選び方
目次
  1. 違いを一言で言うと
  2. 名前の整理
  3. 選び方の手がかり
  4. 料金プランの比較
  5. 個人向けのプラン
  6. AI以外の特典・プランの選び方
  7. 使える量の仕組み
  8. 使用量を抑えるコツ
  9. 税と支払い
  10. 会社向けのプラン
  11. モデル・扱える量
  12. 使えるモデル
  13. モデルが知っている情報の時期
  14. 一度に読ませられる量(文脈の長さ)
  15. ファイルのアップロードの上限
  16. 機能の比較
  17. 使えるアプリと端末
  18. 機能の一覧
  19. 調べもの:Deep Research・Research
  20. 作業画面:Canvas・Artifacts
  21. 画像・動画・音声
  22. ほかのサービスとの連携
  23. スキル(手順を覚えさせる機能)
  24. 仕事別の選び方
  25. 仕事別の見方
  26. 会社のIT環境から考える
  27. 併用するときの費用
  28. 自社の仕事で試す手順
  29. 比べるときの依頼文の例
  30. 会社で広げるときの進め方
  31. 開発・API
  32. Claude Code・Gemini CLI・Antigravity
  33. 非エンジニアが開発ツールを試すときの注意
  34. API料金の比べ方
  35. APIでのデータの扱い
  36. データの扱い
  37. 個人向けプランの扱い
  38. 法人向けプランの扱い
  39. 連携するときの注意
  40. 会社で決めておくこと
  41. よくある質問
  42. まとめ

「GeminiとClaudeのどちらを仕事で使えばいいのか」「両方を有料にする必要があるのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。どちらも文章の作成や要約、調べものができるAIで、名前を見聞きする機会も増えています。

GeminiはGoogleが、ClaudeはAnthropic社が提供しています。同じ「対話型のAI」でも、料金の仕組み、使える機能、ほかのサービスとのつながり方、入力したデータの扱いには違いがあります。ネット上には「どちらが賢いか」を論じる記事も多くありますが、モデルは数か月ごとに更新されるため、この記事では優劣の判定はしません。公式のページで確認できる料金・上限・機能・データの扱いを、並べて比べることに絞ります。

内容は2026年10月時点の公式情報にもとづいています。料金や提供状況は変わることがあるので、契約の前には公式ページもあわせて確認してください。なお、公式で確認できなかったことは「公式には案内がない」「未確認」と書いています。

違いを一言で言うと

ノートPCの画面で、2つのAIの資料を見比べて整理する会社員

まず全体像です。公式ページで確認できる範囲で、2つを横に並べました。細かい数字は、このあとの章で順に説明します。

GeminiClaude
提供元GoogleAnthropic社
個人向けのプランFree・Google AI Plus・Google AI Pro・Google AI UltraFree・Pro・Max
会社向けのプランGoogle Workspace(Gemini込み)・Gemini EnterpriseTeam・Enterprise
無料プランあり(Flash-Liteのモデル。Deep ResearchやCanvasも使える)あり(SonnetとHaikuのモデル。Artifactsやファイル作成も使える)
料金の表示日本円(公式の日本語ページ)米ドル。日本の顧客には消費税10%が加算される
写真・イラストの生成あり(画像生成・動画生成・音楽生成)公式の案内では、写真やイラストは生成しない
プログラミング用のツールGemini CLI、Google AntigravityClaude Code
つながりやすいサービスGmail・ドキュメント・ドライブ・Meetなどの中にGeminiが入るコネクタ(Google Workspace、Slackなど)、Claude for Microsoft 365

表のとおり、GeminiはGoogleのアプリの中にAIが組み込まれていることが特徴です。会社でGoogle Workspaceを使っているなら、Gmailやドキュメントを開いたまま使える形になります。いっぽうClaudeは、Claudeのアプリを中心に、ほかのサービスを「コネクタ」でつなぐ形をとっています。Microsoft 365向けの連携も、公式の料金ページに載っています。

名前の整理

どちらも、似た名前がいくつも出てきて混乱しやすいところです。「Gemini」「Claude」と言ったときに何を指すのかを、先に整理しておきます。

呼び名指しているもの
GeminiGoogleが提供するAIの名前。アプリ(Geminiアプリ)、モデルの名前(Gemini 4 Argonなど)、Workspaceの各アプリに入っているAI、開発者向けのAPIをまとめてこう呼ぶ
Google AI Plus・Pro・UltraGeminiアプリなどを使うための、個人向けの有料プラン。Gemini自体の名前ではない
Google WorkspaceGmail・ドキュメント・ドライブなどの会社向けサービス。プランにGeminiが含まれる
ClaudeAnthropic社のAIの名前。アプリ(Web・デスクトップ・スマホ)、モデル、開発者向けのAPIをまとめてこう呼ぶ
Fable・Opus・Sonnet・HaikuClaudeのモデルの種類。公式のモデル一覧では、現行モデルはFable 5.1、Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5
Claude CodeClaudeにプログラミングを任せるためのツール。Claudeのチャットとは別の製品で、同じアカウントで使える

Geminiのモデル名は「Gemini 4 Argon」「Flash」「Flash-Lite」のように、世代と性能の段階が組み合わさっています。2026年10月13日のリリースノートでは、Gemini 4 Argonが最新の高性能モデルとして案内され、Google AI ProとUltraの契約者へ順次提供されています。

選び方の手がかり

最初に、判断の手がかりを表にしました。優劣ではなく、「公式情報の上で、どちらに当てはまるか」を基準にしています。

こんな状況なら手がかり
会社がGoogle Workspaceを使っているWorkspaceのプランには、Gmail・ドキュメント・Meetなどの中で使えるGeminiが含まれる。追加契約なしで試せる可能性がある
会社がMicrosoft 365を使っているClaudeにはMicrosoft 365向けの連携(Claude for Microsoft 365)がある。有料プランで使える
写真やイラストをAIで作りたいGeminiには画像生成がある。Claudeは、公式の案内では写真やイラストを生成しない
長い文書や大量のファイルを読ませたいどちらも最大100万トークンの文脈に対応するが、Geminiアプリは無料版で32,000トークンなど、プランで差がある
プログラミングやツールづくりを任せたいClaudeにはClaude Code、GoogleにはGemini CLIとAntigravityがある。使えるプランや料金の考え方が違う
会社の情報を扱うどちらも、法人向けプランでは入力内容を学習に使わないと案内している。個人向けプランの扱いは異なる

「どちらが優れているか」を書かない理由

両社とも、公式サイトでは自社のモデルの得意分野を紹介しています。ただ、今回確認した公式ページには、他社との比較で優劣を示す記載は見当たりませんでした。モデルは頻繁に更新されるため、記事の公開時点の評価はすぐ古くなります。この記事では、自社の仕事で試して決められるよう、確認できる事実だけを並べます。

あわせて読みたいChatGPT・Gemini・Claude比較|料金・機能・選び方を整理ChatGPT・Gemini・Claudeの3つを、2026年10月時点の公式情報で比較しました。個人向けと会社向けの料金、使用量の仕組み、モデルと扱える量、画像生成・調べもの・連携・開発ツール、データの扱い、仕事に合わせた選び方を、表で並べて整理しています。

料金プランの比較

机に料金表を並べて、プランの違いを見比べる担当者

料金は、比べにくいポイントの代表です。Geminiの料金は日本円、Claudeの料金は米ドルで表示されています。また、使える量の決め方も違います。個人向け、会社向けの順に見ていきます。

個人向けのプラン

Geminiの個人向けは、無料のFreeと、有料のGoogle AI Plus・Pro・Ultraの4段階です。Claudeは、無料のFreeと、有料のPro・Maxの3段階です。それぞれの公式ページに載っている内容は次のとおりです。

プラン月額使える量の目安主な内容
Gemini Free0円基準となる量Flash-Liteのモデル、画像生成、Deep Research、Gemini Live、Canvas、Gems。ストレージ15GB
Google AI Plus725円無料版の2倍Flashのモデル、動画生成、ストレージ400GB
Google AI Pro2,900円無料版の4倍Gemini 4 Argon、Proのモデル、ストレージ5TB。Gmail・ドキュメントなどのGemini
Google AI Ultra14,500円(Proの5倍)/32,000円(Proの20倍)Proの5倍または20倍最も高い利用枠、ストレージ20TB以上、新機能への先行アクセス
Claude Free0ドル基準となる量SonnetとHaiku、Web検索、ファイル作成、メモリ、コネクタ、Artifacts。プロジェクトは5つまで
Claude Pro20ドル(年払いなら月17ドル相当)5時間ごとにFreeの5倍以上Opus、Claude Code、Research、タスクの委託と定期実行、Claude in Chrome、Claude for Microsoft 365
Claude Max100ドルから(5倍は100ドル、20倍は200ドル)Proの5倍または20倍Proの全機能、出力の上限が高い、先行アクセス、混雑時の優先。毎月のAPIクレジット付き

Google AI Plus・Pro・Ultraの料金は、Googleの日本語の公式ページに日本円で載っています。税込か税別かは、公式ページの本文に記載がありませんでした。申し込み画面で最終の金額を確認してください。

Claudeの料金は米ドルで、公式の料金ページには「表示価格には該当する税金は含まれていない」と注記があります。日本の顧客には、2026年4月1日から10%の消費税が加算されています(詳しくは後の「税と支払い」で説明します)。

円とドルの金額は、そのまま比べられない

たとえば為替を1ドル=150円と仮定すると、Claude Proの月20ドルは3,000円、消費税10%を加えて3,300円ほどです。Google AI Proの2,900円と近い金額ですが、為替が動けば差は変わります。さらに、ProやMaxに含まれる機能も違うので、金額だけで割高・割安は決められません。

AI以外の特典・プランの選び方

Googleの個人向けプランには、AIの機能のほかに、ストレージなどの特典が付いています。公式ページに載っている内容は次のとおりです。

  • Google AI Plus:400GBのストレージ(Gmail・ドライブ・フォトで共有)
  • Google AI Pro:5TBのストレージ、Google Home Premium(Standard)、YouTube Premium Lite(国によって提供が異なる)
  • Google AI Ultra:20TB以上のストレージ、Google Home Premium(Advanced)、YouTube Premiumの個人プラン(40か国以上)

写真や書類でGoogleのストレージが足りなくなっている人にとっては、AIの機能と合わせて、ストレージを増やす手段にもなります。いっぽうClaudeの公式の料金ページには、AI以外の特典の記載はありません。プランの金額を比べるときは、この差も考えに入れる必要があります。

使い方公式情報から言える候補
まず触ってみたいどちらも無料プランで試せる。無料版でも、調べもの・作業画面・ファイルの読み込みは使える
文章の作成や要約を毎日少しずつGeminiには、無料版の2倍の量で月725円のPlusがある。Claudeは、無料の次の段階がPro(月20ドル)
画像・動画を作りたいGemini(画像の再生成と動画生成はPlus以上)。Claudeには写真・イラストの生成がない
プログラミングやツールづくりClaude Codeを使うならClaudeのPro以上。Gemini CLIは、Googleアカウントでのログインから使い始められる
毎日、長時間使うGeminiはUltra(Proの5倍または20倍)、ClaudeはMax(Proの5倍または20倍)。どちらも月額は大きく上がる

使える量の仕組み

どちらも「何回まで」という固定の回数ではなく、使った量にもとづく上限の仕組みです。ここが、料金と並んで判断を左右する点です。

GeminiClaude
上限の決め方計算量にもとづく。プロンプトの複雑さ、使った機能、チャットの長さで決まる使用量にもとづく。固定のメッセージ数はない
戻るタイミング5時間ごとに戻り、週の上限に達するまで続く5時間のウィンドウで戻る。有料プランには週の上限が加わる
上限に達したとき契約者はFlash-Liteで会話を続けられる。上のプランに変更するか、リセットを待つリセットを待つか、使用クレジットを使うか、プランを上げる
確認できる場所設定の「使用量の上限」設定の使用量の画面
回数の公開固定の回数は非公開。変更や、混雑による調整もあり得る固定のメッセージ数は示されていない

Geminiの公式ヘルプでは、使用量の重さを次のように説明しています。短いやりとりは使用量が少なく、会話が続く場合や大きなファイルの分析は中程度、Deep Researchは多く、動画生成が最も多いとされています。Claudeでも、調べものの機能(Research)は通常のチャットより上限に早く達しやすいと、公式ヘルプに書かれています。

仕事で毎日使うなら、「上限に当たったときの動き」を見る

Geminiの契約者は、上限に達しても軽量のモデル(Flash-Lite)で続けられます。Claudeは、使用クレジットを追加するか、上のプランに変える選択肢があります。業務の途中で止まると困る場合は、金額より先に、この「止まったときの動き」を確かめておくと判断しやすくなります。

使用量を抑えるコツ

上限に当たりにくくする工夫は、両方に共通する部分が多くあります。どちらの公式ヘルプも、使用量は「依頼の内容」と「会話の長さ」などで決まると説明しているためです。

  • 話題が変わったら、新しい会話を始める:会話が長くなるほど、毎回読み直す量が増えます。Geminiの公式ヘルプも、使用量の判断に「チャットの長さ」が入ると説明しています
  • 関連する依頼は1つにまとめる:細かく何度も頼むより、条件をまとめて1回で頼む方が、やり直しも減ります。Claudeの公式ヘルプでも、使用量を抑える方法として紹介されています
  • 重い機能は必要なときだけ使う:GeminiのDeep Researchや動画生成、ClaudeのResearchは、通常のチャットより多くの量を使います
  • 渡す資料を絞る:資料全体ではなく、関係する章や表だけを渡します
  • 短い答えでよいときは、そう伝える:「3行で」「要点だけ」と添えるだけでも、出力の量が減ります

無料プランでも有料プランでも、同じ工夫が使えます。有料にする前に、まずこれらを試して、それでも上限に当たるかどうかを確かめるのも一つの方法です。

税と支払い

会社で払う場合に見落としやすいのが、税と請求書です。

  • Claude:Anthropicは、2026年4月1日から日本の顧客に10%の消費税を加算しています。適格請求書発行事業者の登録を済ませているため、法人は仕入税額控除を受けられると公式ヘルプに書かれています。請求通貨は変わらず、消費税額は請求書に円で表示されます
  • Gemini(Google AIプラン):日本円で表示されています。税の扱いは、取得できた公式ページには明記がなかったため、申し込み画面で確認してください。解約はいつでもできますが、法律で定められた場合を除き、請求期間の残りの部分は払い戻されないと案内されています
  • Google Workspace:公式ページに「価格は1ユーザーあたりの月額で、税別」と記載があります。請求は月単位で、年間契約にすると16%お得という案内です
あわせて読みたいClaudeの料金プランを比較|無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの違いと選び方Claudeの料金プランを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの月額と使える機能、使用量の上限と使用クレジット、API料金、消費税や請求書の扱い、個人と会社それぞれの選び方まで解説します。

会社向けのプラン

会社で使う場合は、管理者がメンバーを管理できる法人向けのプランが基本です。Geminiは「Google Workspaceに含まれる形」が中心で、Claudeは「TeamとEnterpriseの専用プラン」です。

プラン料金対象Gemini・Claudeに関する内容
Workspace Business Starter1ユーザー月800円(税別)最大300人GmailのGeminiとGeminiとのチャットが使える。Gemini利用は基本的なアクセス
Workspace Business Standard1ユーザー月1,600円(税別)最大300人Gmail・ドキュメント・Meetなどで使える。Geminiアプリは幅広いモデルと機能
Workspace Business Plus1ユーザー月2,500円(税別)最大300人Standardの機能に加え、Gemini Notebookの機能が拡張
Workspace Enterprise問い合わせ人数の上限・下限なしPlusの機能に加え、企業向けのセキュリティ
Claude Team標準の席:月25ドル(年払いは月20ドル)/上位の席:月125ドル(年払いは月100ドル)2〜150人Claude CodeとCowork、SSO、一括請求、管理者によるコネクタの制御。上位の席は標準の5倍の使用量
Claude Enterprise1席月20ドル(年払い)+使った分をAPI料金で支払い。20席から大きな組織Teamの機能に加え、ロールベースのアクセス制御、SCIM、監査ログ、Compliance API、データ保持の設定

表の金額は、2026年10月時点の公式ページのものです。Workspaceの公式ページには期間限定の割引も表示されていますが、対象や期間が変わるため、ここでは通常の料金だけを載せています。割引の有無は、申し込み画面で確認してください。

このほか、Googleには企業向けの「Gemini Enterprise」があります。Googleの料金ページでは、Businessが1ライセンス月21ドルから(最大300ユーザー)、StandardとPlusが月30ドルから(営業へ問い合わせ)と案内されています。Workspaceとは別の製品なので、どちらが対象になるかは、Googleの営業担当や契約中のパートナーに確認してください。

Workspaceでも、Starterでは使える範囲が限られる

Workspaceの公式ページでは、Business StarterのGeminiは「Gmailでの利用」と「Geminiとのチャット」で、アクセスは基本的なものとされています。ドキュメント・スプレッドシート・スライド・Meetなどの中でGeminiを使い、Geminiアプリで幅広いモデルと機能を使うには、Standard以上が対象です。「Workspaceに入っているから、全部使える」とは限りません。

モデル・扱える量

厚い資料の束を机に広げて、要点を確認する会社員

「どのモデルが使えるか」と「一度にどれだけ読ませられるか」は、プランによって変わります。名前だけでは違いが分かりにくいので、整理します。

使えるモデル

どちらも、プランが上がるほど性能の高いモデルを使えます。公式ページに載っている内容を表にしました。

プランGeminiで使えるモデルClaudeで使えるモデル
無料Flash-LiteSonnet、Haiku
低価格の有料Google AI Plus:Flash該当なし(個人向けの有料はProから)
標準の有料Google AI Pro:Gemini 4 Argon、Pro、FlashPro:Opus、Sonnet、Haiku。Fableは使用クレジットで利用
上位の有料Google AI Ultra:Gemini 4 Argon、ProとFlashへの最も高い利用枠Max:Opus、Sonnet、Haiku。Fableは週の上限の50%まで利用可

Claudeのモデルは、公式のモデル一覧で次のように説明されています。

モデル公式の説明速さ
Claude Fable 5.1難しい推論と、長い時間をかけて進める作業向け遅め
Claude Opus 5.5長く動き続けるプログラミングや、知的な業務向け。多くの用途ではまずこれを使うよう案内されている中程度
Claude Sonnet 5.5速さと賢さのバランスがよい速い
Claude Haiku 5.5分類や抽出など、大量で、すぐ返す必要のある処理向け最も速い

Geminiについては、公式の料金ページで、Proのプランでは「Gemini 4 Argon」「Proのモデル」「Flashのモデル」が使えると案内されています。モデルごとの得意分野の説明は、アプリの公式ページには詳しく載っていませんでした。

モデル名は変わりやすい

Googleは、2026年10月13日にGemini 4 Argonを発表しました。Claudeも、モデルの世代が上がるたびに名前が変わっています。記事や社内資料にモデル名を書くときは、日付もあわせて書いておくと、後から見直しやすくなります。

モデルが知っている情報の時期

AIには、学習した情報の「期限」があります。それ以降の出来事は、Web検索などで補わないと答えられません。Claudeの公式のモデル一覧では、現行の4モデルの「信頼できる知識の期限」は、いずれも2026年6月とされています。Geminiについては、今回確認した公式ページに、同じ形の記載を見つけられませんでした。

どちらも、Web検索を使うことで、最新の情報を回答に取り入れられます。ただし、検索で見つかった情報が正しいかどうかは別の問題です。法律・補助金・料金など、変わりやすい情報は、AIの回答だけで判断せず、公式のページで確認する習慣をつけておくと安心です。

一度に読ませられる量(文脈の長さ)

AIが一度に扱える文章の量を「コンテキストウィンドウ」と呼びます。単位は「トークン」で、日本語では文字数とだいたい対応します(ただし数え方はモデルごとに違います)。

GeminiアプリClaude
無料32,000トークン最大100万トークン(モデルによる)
低価格の有料Google AI Plus:128,000トークン該当なし
標準・上位の有料Google AI ProとUltra:100万トークン最大100万トークン(モデルによる)

Geminiアプリは、プランで文脈の長さが変わります。公式ヘルプには、文脈の長さを超えると「回答が内容の一部を無視したり、内容どうしのつながりを見落としたりすることがある」と書かれています。長い資料を扱う場合は、無料版と有料版でこの差が出ます。

Claudeは、公式の料金ページで、すべてのプランに「最大100万トークン(モデルによって異なる)」と表示されています。APIの公式ドキュメントでも、現行の4モデルはいずれも100万トークンで、1回の最大出力は12.8万トークンとされています。100万トークンは、現行のトークンの数え方でおよそ250万文字に相当すると、公式ドキュメントに書かれています。

ファイルのアップロードの上限

資料を読ませるときの上限も、それぞれ公式ヘルプに載っています。

項目GeminiアプリClaude
1回に渡せるファイル数1つのプロンプトに最大10ファイル(フォルダの中のファイルも数える)1つのチャットに最大20ファイル
1ファイルの大きさ動画は2GBまで。そのほかの形式は100MBまで1ファイル500MBまで(プロジェクトのファイルは1つ30MBまで)
PDFファイルの種類ごとの大きさの上限による1,000ページまで。図や表の視覚的な解析は100ページ以下のPDFが対象
動画・音声動画は合計5分、音声は合計10分まで。ProとUltraは動画1時間、音声3時間公式の案内では、対応形式はPDF・DOCX・CSV・XLSX・画像などの文書と画像
コードのフォルダコードフォルダまたはGitHubリポジトリ1つ(5,000ファイル・100MBまで)公式の案内なし(コードはClaude Codeで扱う)
画像公式の案内に特別な上限なしJPEG・PNG・GIF・WebP。8000×8000ピクセルまで

動画や音声を読ませたい場合は、Geminiのアプリが対応しています。Claudeは、公式のアップロードの案内では、文書と画像が中心です。反対に、大きなPDFや多数のファイルを一度に渡したい場合は、ファイル数や大きさの上限が異なるため、手元のファイルと見比べて確認してください。

「100万トークン」でも、全部が同じ精度で読まれるわけではない

文脈の長さは「入れられる量」の上限です。長いほど、使用量も多く消費します。大量の資料を渡すときは、必要な部分だけを渡す、章ごとに分けて頼むといった工夫が、上限に達しにくく、結果も確認しやすくなります。

機能の比較

調べもの・資料作成・画像の画面を見比べながら確認する会社員

どちらも「質問に答える」「文章を作る」は共通です。違いが出るのは、調べものの深さ、作業用の画面、画像などの生成、ほかのサービスとのつながりです。公式ページで確認できる範囲で、順に比べます。

使えるアプリと端末

機能を比べる前に、どの端末から使えるかを確認しておきます。パソコンで使う人が多い仕事では、デスクトップのアプリがあるかどうかも判断材料になります。

端末GeminiClaude
Webブラウザgemini.google.comclaude.ai
スマホGeminiのスマホアプリiOS・Androidのアプリ
MacMacのアプリ(Antigravityを起動するボタンが2026年10月13日に追加)デスクトップアプリ
WindowsWindows 10以降向けのアプリ(2026年9月10日に追加)。Alt+Spaceでどこからでも呼び出せる。GmailやGoogleドライブとも連携できるデスクトップアプリ(x64とARM64)
開発の環境Gemini CLI、AntigravityClaude Code(ターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップ・Web)

会社のパソコンでは、アプリのインストールが制限されていることがあります。その場合は、Webブラウザだけで使える範囲を、先に確認しておくとよいでしょう。

機能の一覧

やりたいことGeminiClaude
深い調べものDeep Research(無料でも利用可。利用回数に上限)Research(有料プランのみ)
文書・コード・アプリの作業画面Canvas(無料でも利用可)Artifacts(無料でも利用可)、Claude Design・Slides・Docs
写真・イラストの生成あり(画像生成)公式の案内では生成しない。図やグラフは作れる
動画・音楽の生成動画生成はPlus以上。音楽生成は無料でも利用可公式のプラン比較に記載なし
音声での会話Gemini Live(カメラや画面の共有にも対応)音声モード(無料でも利用可)
手順を保存して使い回すスキル(購読なしでも利用可)。Gemsはスキルに置き換え予定スキル(全プランで利用可)
ほかのサービスと連携連携アプリ(Gmail・ドライブ・カレンダーなど)、40以上のアプリ(主に米国英語)コネクタ(Google Workspace、Slack、Linearなど)、MCPのカスタムコネクタ
作業の委託・定期実行Geminiのタスク(Pro以上)、予約アクション(Plus以上)タスクの委託と定期実行(Pro以上)
記憶(メモリ)パーソナルインテリジェンス(ベータ版)で、連携したアプリの情報を回答に使える(個人のアカウントのみ)メモリ(無料でも利用可)
ブラウザの中で使うChromeでGeminiを使う機能(Workspaceのプライバシーページに記載)Claude in Chrome(Pro以上)

表の「無料でも利用可」は、公式の料金ページや比較表に○がある項目です。ただし、無料で使える機能でも、利用回数や計算量に上限があります。無料の上限の大きさは、両社とも具体的な数字を公表していません。

調べもの:Deep Research・Research

複数のサイトを調べて、報告書の形にまとめてくれる機能が、両方にあります。名前もよく似ていますが、公式の説明を並べると違いが見えます。

Gemini(Deep Research)Claude(Research)
使えるプラン無料を含む全プラン(18歳以上)有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)
始め方「ファイルの追加」メニューからDeep Researchを選び、プロンプトを送る「+」メニューからResearchを選ぶ。Web検索を先にオンにする
調べ方Geminiが調査計画を作る。計画を編集してから「リサーチを開始」を押す複数の検索を重ね、次に調べることを自分で判断して進める
かかる時間通常5〜10分。完了すると通知が来る公式ヘルプには記載なし
情報源Google検索が標準。GmailやDrive(連携が必要)、アップロードしたファイル、NotebookLMのノートも追加できるWeb検索と、連携したツール(Gmail・カレンダー・ドキュメントなど)
できあがりチャットにレポートが表示される。Canvasから音声解説の作成、Googleドキュメントへの書き出しができる調べた結果が回答として返る。引用の扱いは公式ヘルプに記載なし
注意点1日あたりの回数と同時に走らせられる数に上限がある。Pro・Ultraは多めスマホアプリではコネクタが使われない。通常のチャットより使用量を多く使う。Opusのモデルで動く

公式ヘルプのとおり、Geminiの「計画を見てから開始できる」流れは、方向のずれを前もって直したいときに便利です。いっぽうClaudeのResearchは、有料プランの利用者に向けた機能で、Web検索を事前にオンにする必要があります。どちらも、できあがった報告書の数字や出典は、必ず元のページで確かめてください。

作業画面:Canvas・Artifacts

チャットの横に「できあがり」を表示し、そこを直しながら進められる機能も、両方にあります。

Gemini(Canvas)Claude(Artifacts)
作れるもの文書、コード、アプリ。文書から、音声解説・クイズ・インフォグラフィック・Webページも作れる文書、コードの断片、1ページのWebサイト、図やフローチャート、ダッシュボード、小さな対話型ツール
書き出しGoogleドキュメント、Googleスライド、Pythonコードの場合はColab公式のプラン比較表には記載なし(保存や共有の方法は公式ヘルプで確認)
Googleのアプリとのつながりドキュメント・スライドへ直接書き出せるGoogleアプリへの直接の書き出しは、公式の案内では確認できなかった
そのほかの資料づくりGoogleドキュメント・スライド側のGemini(Workspaceのプランによる)Claude Design・Slides・Docs(無料でも利用可)

Geminiは、作ったものをGoogleドキュメントやスライドにすぐ書き出せるのが特徴です。Googleのアプリで共同編集している会社なら、そのまま共有できます。Claudeは、ファイルを作成・編集する機能(コード実行を使います)が、無料プランから使えます。

画像・動画・音声

写真やイラストを作りたい場合は、ここで大きな違いがあります。

  • Gemini:公式のプラン表で、画像の生成(Nano Banana 2)は無料でも利用可、画像の再生成(Nano Banana Pro)と動画生成はPlus以上と案内されています。音楽の生成も無料版の欄に○があります
  • Claude:公式ヘルプ「Can Claude produce images?」では、Claudeは写真やイラストを生成しないと案内されています。いっぽうで、図・グラフ・対話型のビジュアルは、HTMLやSVGで会話の中に作れます(ベータ版のWeb・デスクトップ版)。アップロードした画像を読み取る機能は使えます

バナーや記事用のイラストなど、「絵」をAIで作りたい場合は、Geminiが選択肢になります。社内資料の図解やグラフ、フローチャートなら、どちらでも作れます。音声での会話は、GeminiのGemini Live(カメラや画面の共有つき)と、Claudeの音声モードが、それぞれ公式ページで確認できます。

ほかのサービスとの連携

仕事では、メールやカレンダー、ドライブの内容を読ませられるかどうかが、使い勝手を大きく左右します。

GeminiClaude
仕組み「連携アプリ」でGoogleのアプリやほかのアプリをつなぐ。Workspaceのアカウントでは「@」でアプリを呼び出せる「コネクタ」でアプリとデータをつなぐ。Anthropicが用意したものと、MCPで追加するカスタムコネクタがある
GoogleのサービスGmail・カレンダー・ドライブ・ドキュメントなどに対応Gmail・Googleカレンダー・Googleドライブなどのコネクタに対応
Microsoft 365今回確認した公式ページでは案内を確認できなかったClaude for Microsoft 365、Claude for Outlook(有料プラン)
権限の考え方仕事用・学校用のアカウント向けの連携は、個人向けとは別の公式ヘルプで案内されている各ユーザーのサービス側の権限を引き継ぎ、見られない情報には届かない
注意個人向けの「パーソナルインテリジェンス」はベータ版で、提供地域に制限がある。仕事用・学校用アカウントでは使えないスマホアプリのResearchではコネクタが使われない。Freeのカスタムコネクタは1つまで

Geminiの個人向けの連携機能(パーソナルインテリジェンス)は、公式ヘルプで、ベータ版として一部地域を除いて順次提供とされ、仕事用・学校用のアカウントでは使えないと案内されています。日本が提供対象かどうかは、自分のGeminiアプリの設定画面で確認してください。

スキル(手順を覚えさせる機能)

決まった手順や書き方を保存し、何度も使える「スキル」は、両方にあります。Geminiのリリースノートでは、2026年9月30日にスキルが案内され、従来のGemsはスキルに置き換えられる予定とされています。公式ヘルプでは、Geminiのスキルは、スキルの定義ファイル(SKILL.md)をアップロードして作れ、Google AIの契約がなくても使えると案内されています。年齢は18歳以上です。

Claudeのスキルも、全プラン(Free・Pro・Max・Team・Enterprise)で使えると公式ヘルプに書かれています。コード実行の機能を有効にしておく必要があります。TeamとEnterpriseでは、管理者が組織の全員にスキルを配布できます。

Claudeの公式ヘルプは、公開された規格(Agent Skills)を案内しています。2つの間でスキルがそのまま動くかどうかは、公式には案内がありません。片方で作ったスキルをもう片方に持ち込んだ場合は、結果を確かめてから使ってください。仕事用アカウントでのGeminiスキルの提供時期は更新が続いているため、自社の管理者に確認するのが確実です。

あわせて読みたいClaude Skills(スキル)とは?使い方・作り方と業務での活用例を解説Claude Skills(スキル)は、仕事の手順や社内の決まりごとをまとめておき、Claudeに必要なときだけ読み込ませる仕組みです。できること、プロジェクトやMCPとの違い、使い方、会話で作る方法と自分で作る方法、社内での共有、安全に使うための注意点までを解説します。

仕事別の選び方

付箋に仕事の種類を書いて、AIごとに仕分けしている会社員

ここまでの公式情報をもとに、仕事の種類ごとに「何を見て決めるか」を整理します。優劣ではなく、公式ページで確認できる違いがどこにあるか、という基準です。

仕事別の見方

仕事見るポイント公式情報から言えること
メールの下書き・要約メールのサービスとの距離GeminiはGmailの中で使える(Workspaceの全プラン)。Claudeはコネクタで内容を読ませる形
長い資料の読み込み文脈の長さとファイルの上限Geminiは無料版で32,000トークン、有料のProで100万トークン。Claudeはどのプランでも最大100万トークン(モデルによる)
市場・競合の調査調べものの機能と費用Deep Researchは無料でも使える。ClaudeのResearchは有料プランのみ
提案書・スライド書き出し先CanvasはGoogleドキュメント・スライドに書き出せる。ClaudeにはSlidesとファイル作成の機能がある
Excelの集計・表の作成表計算ソフトとの連携GeminiはWorkspace(Standard以上)のアプリの中で使える。ClaudeはMicrosoft 365向けの連携と、ファイル作成の機能がある
画像・イラストの制作画像生成の有無Geminiには画像生成がある。Claudeは写真やイラストを生成しない
会議の音声・動画の整理音声・動画の読み込みGeminiのアプリは音声・動画のアップロードに対応。Claudeのアップロード対応形式は文書と画像が中心
社内の手順の標準化スキルや共有の仕組みどちらにもスキルがある。Claudeは管理者から全員に配布できる(Team・Enterprise)
社内ツールやWebサイトの制作開発ツールClaudeにはClaude Code、GoogleにはGemini CLIとAntigravityがある(次の章で説明)

この表で分かるのは、機能の有無や、上限・連携先の違いです。出力された文章の質や、日本語の自然さ、資料の見やすさといった「できあがりの良し悪し」は、公式の情報では比べられません。最終的には、自社の資料や言葉づかいで試した結果と、あわせて判断してください。

会社のIT環境から考える

どちらを選ぶかは、「いま会社で何のサービスを使っているか」で変わります。

Google Workspaceを使っている会社

Workspaceのプランにはすでに、Gmailの中のGeminiが含まれています。Business Standard以上なら、ドキュメント・Meetなどの中でのGeminiや、Geminiアプリの幅広いモデルが使えます。新しく契約する前に、現在のWorkspaceのプランに何が含まれているかを、管理者に確認するところから始めると、無駄がありません。

Claudeを併用する場合は、コネクタでGmailやドライブの内容を読ませる形になります。Claude側の契約は、Workspaceとは別に必要です。

Microsoft 365を使っている会社

公式の料金ページには、Claude for Microsoft 365とClaude for Outlookが有料プランの機能として載っています。ExcelやPowerPoint、Outlookを日常的に使う会社では、確かめる価値があります。Geminiについては、今回確認した公式ページでは、Microsoft 365との連携の案内を見つけられませんでした。

どちらも使っていない、または混在している会社

特定のサービスへのつながりが決め手にならない場合は、使う仕事の種類で選びます。画像生成が必要ならGemini、プログラミングや手順の標準化を重視するならClaude Codeやスキルの機能を比べる、という進め方です。次の「試し方」で、自社の仕事で比べる方法を紹介します。

併用するときの費用

両方を使う場合の、月額の目安です。為替を1ドル=150円と仮定した計算で、税は含みません。

組み合わせ月額の目安備考
Google AI Pro+Claude Pro2,900円+3,000円=5,900円個人で両方を標準プランにした場合。Claude Proは年払いなら月17ドル(2,550円相当)
Workspace Standard+Claude Pro1,600円+3,000円=4,600円(1人あたり)Workspaceをすでに契約している会社の場合は、Claude側が追加の費用になる
Google AI Plus+Claude Free725円無料のClaudeは、使える量とモデルが限られる

2つを併用すると、使い分けの手間も増えます。「最初は1つに絞って試し、足りない部分だけ、もう1つを足す」のが、費用を抑えやすい進め方です。

自社の仕事で試す手順

ネットの評価や他社の事例だけでは、自社の仕事に合うかどうかは分かりません。無料プランや、短期間の有料プランで、同じ依頼を両方に出して比べるのが確実です。

  1. 試す仕事を3つ選ぶ毎週のように発生する仕事の中から、メールの下書き、資料の要約、表の整理など、結果をすぐ確認できる仕事を選びます。
  2. 同じ依頼文と資料で頼む2つのAIに、同じ文章・同じファイルを渡して、同じ依頼を出します。依頼文は、使う前に1つの文書にまとめておくと、条件がそろいます。
  3. 見る基準を先に決める「内容が正確か」「社内の言葉づかいに合うか」「直す手間はどれくらいか」「使用量はどれだけ使ったか」など、比べる基準を先に書き出します。
  4. 同じ人が確認する評価する人が変わると基準もぶれます。できれば同じ担当者が、両方の結果を見て判断します。
  5. 個人情報や社外秘は入れない試す段階では、公開してよい資料か、個人情報を消した資料を使います。会社のデータを扱うかどうかは、データの扱いの章を確認してから決めます。

比べるのは、1か月分の使用量まで

1回の結果だけでなく、数日使って「上限に達したか」も確かめておくと、実際の業務で止まるかどうかが分かります。無料プランで足りるか、有料にしたときに上限へ当たらないかは、使ってみないと判断できません。

比べるときの依頼文の例

同じ条件で比べるために、依頼文はあらかじめ決めて、そのまま両方に貼り付けます。次の3つは、多くの会社で発生する仕事を想定した例です。資料の部分は、自社の公開してよい文書に置き換えてください。

要約

次の資料を、取引先に説明する担当者向けに、結論・理由・注意点の3つに分けて、合計300字以内で要約してください。数字は資料のとおりに書き、資料にないことは書かないでください。

返信の下書き

次のお問い合わせメールへの返信を書いてください。丁寧な文体で、200字程度。確認が必要な点は「確認のうえご連絡します」と書き、日付や金額は推測で書かないでください。

表の整理

次の売上データを、店舗別・月別の表にまとめてください。合計も出してください。前月より10%以上減った店舗には印をつけて、その理由として考えられることを2つずつ挙げてください。

結果を見るときは、「資料にないことを書いていないか」「数字が合っているか」を必ず確認します。どちらのAIでも、もっともらしい間違いが混ざることがあります。直す手間が少ないほうが、実務では使いやすくなります。

会社で広げるときの進め方

個人で試して使えそうだと分かったら、会社として広げる段階に進みます。いきなり全員に配るのではなく、次の順で進めると失敗が少なくなります。

  1. 契約の形を確認するすでにGoogle Workspaceを契約しているなら、現在のプランにGeminiがどこまで含まれるかを管理者に確認します。Claudeを使うなら、Teamの契約が基本です。
  2. 入れてよい情報のルールを決める顧客の個人情報、未公開の数字、契約書など、入力してはいけないものを先に書き出します。
  3. 少人数・少ない業務で始める2〜3人が、1〜2つの業務で2週間ほど使います。使用量の上限に当たったかも記録します。
  4. 効果と手間を確かめる作業時間がどれだけ減ったか、確認や直しの手間がどうだったかを、担当者の言葉で集めます。
  5. うまくいった依頼文を共有する依頼文をスキルやプロジェクトとして保存し、使う人による差を小さくします。そのうえで、対象の部署を広げます。

開発・API

ターミナルを開いた開発者の肩越しに、コードの画面を確認している様子

社内ツールの作成やWebサイトの制作、システムへの組み込みなど、開発に使う場合の違いを整理します。非エンジニアの方も、外注先や社内の担当者に相談するときの参考になります。

Claude Code・Gemini CLI・Antigravity

Claudeは「Claude Code」、Googleは「Gemini CLI」と「Google Antigravity」を提供しています。公式ページで確認できる内容は次のとおりです。

Claude CodeGemini CLIGoogle Antigravity
どんなものかコードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行する開発ツールGeminiをターミナルからAIエージェントとして使えるオープンソースのツール(Apache 2.0)複数のAIエージェントを並行して動かす開発プラットフォーム
使える場所ターミナル、VS Code、JetBrains、デスクトップアプリ、Webターミナル(npm・Homebrewなどで導入)アプリ、CLI、IDE、SDK。macOS・Windows・Linux
利用の条件Claudeの有料プラン(Pro以上)またはAnthropic Consoleのアカウント。無料プランでは使えないGoogleアカウントでのログイン、Gemini APIキー、Vertex AIのいずれか個人の開発者は無料で利用可と案内。企業向けは別の案内
無料枠・上限無料プランでは使えない。有料プランの使用量を、チャットと共有する公式のREADMEでは、個人のGoogleアカウントでのログインで1分60リクエスト・1日1,000リクエスト公式ページには具体的な上限の記載なし
指示ファイルCLAUDE.mdGEMINI.md公式ページには記載なし
外部ツールとの連携MCPに対応MCPに対応公式ページには記載なし

Gemini CLIの無料枠の数字は、公式のGitHubのREADMEに書かれているものです。無料枠は変更されることがあるため、利用前に最新の記載を確認してください。ClaudeのClaude Codeは、無料プランでは使えません。まず試したい場合の費用の考え方は、このあとのAPI料金の項目で説明します。

Gemini CLIは、2026年10月時点でもGitHubで公開されています。いっぽうGoogleは、同じ時期にAntigravityのCLIも提供しており、両者の関係や、今後どちらが中心になるかは、取得した公式ページには記載がありませんでした。導入の前に、最新の案内を確認することをおすすめします。

Claude Codeは、Claudeのチャットと使用量を共有する

Claude Codeは、ProやMaxの契約に含まれていて、追加の月額はかかりません。ただし、使用量はClaudeのアプリと共通の枠から使われます。たくさん使うと、チャットの上限に早く達することがあります。

APIキーを設定していると、サブスクリプションではなくAPI課金になる

Anthropicの公式ヘルプには、環境変数のANTHROPIC_API_KEYが設定されていると、Claude CodeはProやMaxなどの契約ではなくAPIキーで認証し、API利用料が請求されると書かれています。また、Maxに含まれる毎月のAPIクレジットは、Claude CodeやClaudeのアプリでは使えません。使えるのは、Claude PlatformでAPIを使う分だけです。

非エンジニアが開発ツールを試すときの注意

Claude CodeやGemini CLIは、AIがファイルを書き換えたり、コマンドを実行したりするツールです。チャットとは違い、実際のファイルが変わることを前提に使います。

  • 最初は、本番のファイルではなく、コピーした作業用のフォルダで試す
  • 変更の前に、元のファイルのバックアップを取っておく
  • AIが何を実行しようとしているか、確認を求められたときは内容を読む
  • パスワードやAPIキーが書かれたファイルは、読ませるフォルダに入れない
  • できあがったものは、必ず人が動作を確かめてから使う

Claude Codeには、操作の前に確認を求める「権限モード」があります。Gemini CLIの確認の仕組みは、公式のREADMEで確認してください。使い始めのうちは、確認を求める設定のまま使い、慣れてから範囲を広げるのが安全です。

API料金の比べ方

自社のシステムにAIを組み込むときは、アプリのプランとは別に、API(プログラムから呼び出す仕組み)の料金がかかります。単位は、100万トークンあたりの米ドルです。公式ページの料金を、主なモデルで並べました。

モデル入力(100万トークン)出力(100万トークン)備考
Gemini 4 Argon2ドル(2026年11月30日まで)/4ドル(12月1日から)10ドル/20ドル無料枠なし。同社の最上位のモデル
Gemini 3.8 Flash0.75ドル(2026年12月31日まで)/1.50ドル(2027年1月1日から)3.75ドル/7.50ドル無料枠あり
Gemini 3.5 Flash-Lite0.30ドル2.50ドル無料枠あり
Claude Fable 5.110ドル50ドル難しい推論や長い作業向け
Claude Opus 5.54ドル20ドル公式が多くの用途の最初の候補とする
Claude Sonnet 5.52ドル10ドル速さと賢さのバランス
Claude Haiku 5.50.10ドルから0.50ドルから大量・高速の処理向け

表を見るときは、次の点に注意してください。

  • Geminiには、日付が決まった値上げが予定されているモデルがあります(Gemini 4 Argonは2026年12月1日、3.8 Flashなどは2027年1月1日)。計画を立てる際は、改定後の金額も確認してください
  • 出力の金額には、AIが考えるために使うトークン(思考トークン)も含まれる、とGeminiの公式ページに書かれています
  • どちらも、バッチ処理(急ぎでない処理をまとめて頼む形)で、料金が50%割引になると案内されています
  • 入力するトークン数は、モデルごとに数え方が違います。同じ文章でも、両社で必要なトークン数が同じとは限りません
  • 検索機能を組み込むと、トークン料金とは別に検索の料金がかかります。Claude APIのWeb検索は1,000回あたり10ドル、GeminiのGoogle検索連携は、Gemini 3以降のモデルで月5,000回まで無料、その後は1,000回あたり14ドルと、それぞれの公式ページに書かれています

APIの利用料は、アプリのプランとは別に請求されます。ただしClaudeのMaxには、毎月のAPIクレジット(Max 5xで100ドル、Max 20xで200ドル)が含まれていて、Claude Platformで使えます。Teamには、組織で共有する最大500ドルのAPIクレジットがあります。

APIでのデータの扱い

開発や社内システムでAPIを使うときは、入力した内容が学習に使われるかが重要です。

  • Gemini API:公式の料金ページでは、無料枠では「コンテンツが製品の改善に使われる」、有料枠では「使われない」と区別されています。社内の情報を扱うなら、有料枠を前提にします
  • Claude API:公式のプライバシーセンターでは、Team・Enterprise・APIなどの商用の製品では、明示的に許可しない限り、入力と出力を学習に使わないとされています

開発や導入の進め方は、利用する仕組み(アプリ、ターミナル、API)で変わります。どの方法が自社に向いているかを整理したい場合は、導入の支援を含めてご相談いただくこともできます。

あわせて読みたいGeminiのAIエージェントとは?Workspace Studioなど種類・料金・選び方を整理GeminiのAIエージェントを、2026年10月15日時点の公式情報で整理しました。Geminiアプリのタスク機能、Google Workspace Studio、Gemini Enterprise、開発者向けツールの違いと、対象プラン・料金・上限・選び方を解説します。

データの扱い

会議室でルールの一覧を確認しながら話し合う担当者と上司

会社の仕事で使うなら、入力した内容が学習に使われるか、どれだけ保存されるかは必ず確認しておきたい点です。どちらも、個人向けのプランと法人向けのプランで扱いが異なります。

個人向けプランの扱い

項目Gemini(個人のGoogleアカウント)Claude(Free・Pro・Max)
学習への利用「Geminiアプリアクティビティ(Keep Activity)」がオンの場合、AIモデルの学習を含むサービスの改善に使われる。オフなら、フィードバックを送らない限り、今後のチャットは学習に使われない設定で「モデルの改善に使うことを許可」した場合に、チャットやコーディングのセッションが学習に使われる。公式の料金ページには「Opt-out」と表示されている
保存期間アクティビティは既定で18か月後に自動削除(3か月・36か月・削除なしにも変更可)許可した場合は5年、許可しない場合は30日
人によるレビューチャットの一部は、人間のレビュー担当者が確認する。レビューされたチャットは、削除しても最長3年保管される安全性の審査の対象になった会話は、学習に使われることがある。フィードバックを送った場合は、最長5年保管される
学習に使われない使い方一時チャット(学習やレビューに使われない)シークレットチャット(学習に使われない)
設定を変える場所Geminiアプリの設定のアクティビティclaude.aiの設定のプライバシー

Claudeの学習設定の初期値は、今回確認した公式ページからは読み取れませんでした。自分のアカウントでどうなっているかは、設定画面で確認してください。くわしい手順は、別の記事で解説しています。

あわせて読みたいClaudeに学習させない設定方法|プラン別のデータの扱いと情報漏洩対策Claudeに入力した内容をAIの学習に使わせない設定方法を、パソコン・スマホの手順つきで解説します。プランごとのデータの扱い、オフにしても例外になるケース、保存期間、シークレットチャット、Claude Codeでの扱い、会社で使うときの情報漏洩対策まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

法人向けプランの扱い

項目Gemini(Google Workspace)Claude(Team・Enterprise)
学習への利用Workspaceは、顧客の事前の許可や指示なしに、顧客のデータをモデルの学習に使わないと公式に案内されている。プロンプトも顧客データに含まれる商用の製品では、既定で入力と出力をモデルの学習に使わない(フィードバックの送信や、明示的な許可は除く)
人によるレビューGeminiアプリのチャットとアップロードしたファイルは、人間のレビュー担当者に確認されないと案内されている公式の料金ページに、モデルの学習への既定の不使用が明記されている
認証・コンプライアンスSOC 1/2/3、ISO/IEC 27001・27701・42001など。FedRAMP High。Gemini NotebookとChrome内のGeminiは、ISO・SOC・FedRAMPの対象外Enterpriseに、監査ログ、Compliance API、データ保持の設定、IPアドレス制限、HIPAA対応のオプションがある。Teamにはこれらがない
管理機能Workspaceの管理コンソールTeamはSSOと一括請求、コネクタの管理。EnterpriseはSCIM・ロールベースのアクセス制御・利用上限の設定など

表のとおり、法人向けは「既定で学習に使わない」点がそろっています。ただし、プランによって使える管理機能が違うことに注意が必要です。Claudeでは、Teamに監査ログやSCIMはなく、Enterpriseで対応します。GeminiではWorkspaceの管理コンソールの設定のほか、Gemini NotebookとChrome内のGeminiは、コンプライアンスの対象が異なります。

個人アカウントで業務のデータを扱わない

無料や個人向けのプランに、顧客の個人情報や社外秘を入力するのは避けてください。同じAIでも、個人向けと法人向けでは、学習や保存期間の扱いが異なります。会社として使うなら、法人向けのプランを契約し、入れてよい情報をルールとして決めておくことが前提です。

連携するときの注意

GmailやドライブをAIにつなぐと、便利になる反面、AIが読める範囲も広がります。連携の設定について、公式ヘルプに書かれている点を整理します。

GeminiClaude
初期状態個人向けの連携は、既定ではオフ。使うアプリを自分で選び、いつでも切断できるコネクタは、会話ごとに「+」メニューから有効にする。管理は「Customize」の中のコネクタ
つなげる人18歳以上。個人向けの連携は、個人のGoogleアカウントでアクティビティの保存をオンにしている場合に使えるTeamとEnterpriseでは、オーナーが組織で有効にしたあと、各メンバーが個別に認証する
管理者の制御個人向けの連携は、仕事用・学校用のアカウントでは使えない。仕事用の連携は、別の公式ヘルプで案内されているオーナーが、ツールの種類ごとに「常に許可」「承認が必要」「ブロック」を決められる。個人は変更できない
データの扱いGoogleは、Gmailの受信トレイやドライブなどを直接の学習データには使わないと案内。ただし、回答のために内容の要約や抜粋が使われることがある外部サービスのデータは、そのサービスの規約で処理され、米国外で処理される場合もある
共有の制限公式ヘルプに記載なしTeamとEnterpriseでは、コネクタは非公開のプロジェクトでのみ動き、同期した内容を含むチャットは共有できない

Claudeの公式ヘルプには、「カスタムコネクタは、Anthropicが確認していないサービスにつなぐものなので、信頼できるサーバーにだけつないでください」という趣旨の注意があります。外部のサービスをつなぐ場合は、そのサービスの管理者や運営元を確認してから設定します。

会社で決めておくこと

契約するプランが決まったら、使い始める前に次の点を決めておくと、使う人によって扱いがばらばらになるのを防げます。

  • AIに入力してよい情報と、入力してはいけない情報(顧客の個人情報、未公開の数字、契約書など)
  • 使ってよいサービスとプラン。個人の契約で業務データを扱わない取り決め
  • 社外に出す文書は、必ず担当者が内容を確認してから出す
  • 連携してよいアプリ(コネクタ・連携アプリ)の範囲
  • 困ったときの相談先(情報システム担当や管理者)

AIの扱いに関する社内ルールの作り方は、別の記事でも解説しています。

よくある質問

GeminiとClaudeは、どちらが賢いですか?

今回確認した公式ページには、他社との優劣を示す記載は見当たりませんでした。両社とも、自社のモデルの得意分野を紹介する形です。モデルは数か月ごとに更新されるため、公開された比較もすぐ古くなります。自社の仕事に近い依頼を、同じ条件で両方に出して比べるのが確実です。

無料で使えるのはどちらですか?

どちらにも無料プランがあります。Geminiの無料版は、Deep ResearchやCanvas、画像生成も使えます。Claudeの無料版は、Artifacts、ファイル作成、コネクタ、メモリ、スキルが使えます。ただし、使える量や性能の高いモデルには制限があり、具体的な回数は両社とも公表していません。

両方に課金する必要はありますか?

必須ではありません。まず1つに絞って使い、足りない機能があれば、もう1つを足すのが費用を抑えやすい進め方です。画像生成が必要ならGemini、Claude Codeを使いたいならClaudeの有料プラン、というように、足りない部分で決められます。

日本円で支払えますか?

Google AIプランは、日本語の公式ページに日本円で価格が載っています。Claudeの料金は米ドルで表示され、請求通貨は変わりません。日本の顧客には、2026年4月1日から10%の消費税が加算され、その額は請求書に円で表示されます。

Claudeで画像を生成できますか?

公式ヘルプでは、Claudeは写真やイラストを生成しないと案内されています。図やグラフ、対話型のビジュアルは作れます。画像生成が必要な場合は、Geminiなど、画像生成に対応した別のサービスを使います。

GmailやGoogleドライブの内容を読ませられますか?

どちらも可能です。Geminiは連携アプリの設定でGoogleのアプリをつなぎ、仕事用のアカウントでは「@」でアプリを呼び出します。ClaudeはGmail・Googleカレンダー・Googleドライブのコネクタを使います。管理者が許可していないと使えない場合があります。

Microsoft 365と相性がよいのはどちらですか?

公式の料金ページで確認できる範囲では、ClaudeにClaude for Microsoft 365とClaude for Outlookがあります。Geminiについては、今回確認した公式ページに案内を見つけられませんでした。Microsoft 365を主に使う会社は、Claude側の機能を確認するとよいでしょう。

使える量の上限は、どちらがゆるいですか?

公式には、プラン別の具体的な回数が示されていないため、比べられません。どちらも使った量にもとづく上限で、5時間ごとに戻る仕組みです。実際には、使う機能(調べもの、動画生成など)によって使用量が大きく変わります。実際の仕事で数日使って確かめてください。

スキルは、GeminiとClaudeで共有できますか?

Geminiのスキルは、SKILL.mdのファイルをアップロードして作れます。Claudeのスキルは、公式ヘルプで公開された規格(Agent Skills)が案内されています。ただし、そのまま動くかどうかは公式には案内がないため、持ち込んだあとは結果を確かめてください。

Gemsは、使えなくなりますか?

Googleは、Gemsをスキルに置き換えると案内しています。Gemsは、スキルの提供後も当面使えますが、段階的に終了し、残ったGemsは自動でスキルに移される予定です。日程は、契約中の種類(個人・Workspace)によって異なるため、管理者の案内を確認してください。

Google AIプランを解約するとどうなりますか?

公式の案内では、解約はいつでもできます。ただし、法律で定められた場合を除き、請求期間の残りの部分は払い戻されません。年の途中で解約する場合は、更新日の前に手続きするのが安全です。

会社のWorkspaceアカウントで、Google AI Proを契約できますか?

公式ページでは、Google AIプランは個人のGoogleアカウント向けで、利用者は18歳以上と案内されています。会社のWorkspaceアカウントでは、Workspaceのプランに含まれるGeminiを使います。どのプランに何が含まれるかは、前の章の表と、公式の料金ページで確認してください。

Google AI Ultraの「5倍」と「20倍」は、何が違いますか?

公式ページでは、月14,500円のプランがProの5倍、月32,000円のプランがProの20倍の使用量上限と案内されています。Google Flow(動画などを作るツール)のクレジットも、5倍と20倍で異なります。仕事で毎日長時間使う場合を除くと、まずはProで足りるかを確かめてから検討するのが現実的です。

パソコンのアプリは、どちらにありますか?

どちらにもあります。Geminiは、Windows 10以降向けのアプリが2026年9月10日に追加され、Alt+Spaceで呼び出せます。MacにもGeminiのアプリがあります。ClaudeにはMacとWindowsのデスクトップアプリがあります。会社のパソコンでアプリのインストールが制限されている場合は、Webブラウザからも使えます。

Claude Maxに付くAPIクレジットは、Claudeのアプリで使えますか?

使えません。公式ヘルプでは、Maxに含まれる毎月のAPIクレジットは、Claude CodeやClaudeのアプリでは使えず、Claude PlatformでAPIを使う分に限られると案内されています。アプリで上限を超えたときに使うのは、別の「使用クレジット」です。

使用量の上限に達したあとも、続けて使えますか?

Geminiの契約者は、5時間または週の上限に達しても、軽量のモデル(Flash-Lite)で会話を続けられます。Claudeは、使用クレジットを追加して続けるか、リセットを待つか、上のプランに変更します。どちらも、上限が戻る時刻はアプリの画面に表示されます。

モデルの名前や料金が変わったとき、どこで確認すればいいですか?

Geminiは「Geminiアプリのリリースノート」とGoogle AIプランのページ、Claudeは料金ページとモデルの一覧ページで確認できます。社内資料に書くときは、確認した日付をあわせて書いておくと、後から見直しやすくなります。

社内の情報を入れても大丈夫ですか?

個人向けのプランと法人向けのプランで、扱いが異なります。法人向けのプランは、既定で入力内容を学習に使わないと案内されています。個人向けのプランでは、学習の設定を自分で確認する必要があります。入れてよい情報の範囲は、社内のルールとして決めておいてください。

まとめ

この記事のまとめ

  • GeminiはGoogle、ClaudeはAnthropic社のAI。優劣の断定はせず、公式で確認できる料金・上限・機能・データの扱いで比べることが大事
  • 料金は、Geminiが日本円(Plus 725円、Pro 2,900円など)、Claudeが米ドル(Pro 20ドルなど)で、日本の顧客には消費税10%が加算される。金額だけでは割高・割安を決められない
  • 使える量は、どちらも使用量にもとづく上限で、5時間ごとに戻る。Geminiは上限後もFlash-Liteで続けられ、Claudeは使用クレジットで続けられる
  • 画像生成はGeminiにあり、Claudeにはない。Googleのアプリとのつながりが強いのはGemini、Microsoft 365向けの連携があるのはClaude
  • 開発では、ClaudeにClaude Code、GoogleにGemini CLIとAntigravityがある。API料金は予定されている値上げも確認する
  • データの扱いは、個人向けと法人向けで異なる。会社の情報は法人向けのプランで扱い、入力してよい範囲を社内のルールにしておく

2つのAIの違いは、使う仕事や、すでに使っている会社のサービスによって、重要度が変わります。まずは無料プランや短期間の契約で、自社の仕事に近い依頼を同じ条件で試し、使用量の上限や、扱える情報の範囲を確かめてから決めるのがおすすめです。

どちらを選ぶか、会社全体にどう広げるか、社内のルールをどう決めるかといった点で迷う場合は、INTERCREATE JAPANでも、AIの導入に関するご相談をお受けしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典