ChatGPTに「Slides」が登場|会話からスライドを作りチームで同時に編集
この記事でわかること
- 2026年10月16日にChatGPTで何が追加されたか
- スライドの作り方、直し方、書き出せる形式
- 使えるプランと、使えない条件
- 打ち合わせメモや見積りから提案書の下書きを作る流れ
- 公式にまだ書かれていないこと
OpenAIは2026年10月16日、ChatGPTのリリースノートで「ChatGPT Slides」を案内しました。
会話やファイル、箇条書きの目次からスライドを作り、同じ資料をチームで同時に編集できる機能です。
提案書や社内向けの説明資料を作る時間は、中小企業でも大きな負担になりがちです。
この記事では、公式のリリースノートとヘルプをもとに、何ができるのか、どのプランで使えるのか、日本の会社でどう使えるかを整理します。
内容は2026年10月17日時点の情報です。
ChatGPTに「Slides」が追加された

リリースノートの説明では、ChatGPT Slidesは「プレゼンテーションを作り、Spaceの中でチームと作業を続けられる」機能です。
Spaceは、9月29日のDevDayで発表された、文書(ページ)やファイルをまとめてChatGPTと一緒に編集し、ほかの人と共有する場所です。
Spaceについては、当社の別の記事で詳しく説明しています。
公式が挙げているスライドづくりの入口は、次のとおりです。
- ChatGPTとの会話から作る
- 手持ちのファイルから作る
- 箇条書きの目次(アウトライン)から作る
- 見本のスライドを渡して、文字の置き方や見た目をそろえてもらう
公式ヘルプには、依頼文の例も載っています。
「この内容とデータで、役員向けの8枚の四半期報告を作って。結果・リスク・決めてほしいことを入れて。添付の資料の見た目に合わせて。元の数字は変えないで。足りない情報は指摘して」という趣旨の文です。
読む人、目的、枚数を最初に伝える使い方が想定されています。
何が変わるのか

ChatGPTはこれまでも、スライドの構成案や文章を出すことはできました。
今回の変化は、できあがる資料が「編集できるスライドそのもの」になり、その場でチームと直せるようになったことです。
公式の説明を、作る・直す・共有する・出すの順に表にまとめます。
| 場面 | できること(公式の説明を当社で要約) |
|---|---|
| 作る | 会話・ファイル・目次から作る。見本のスライドで見た目をそろえる。画像は自動で作らせることも、自分の画像を入れることもできる |
| 直す | 文字・画像・図形・表・グラフを直接編集する。または、直したい部分を選んで「Request edits」でChatGPTに頼む。全体の直し(たとえば役員向けに短くする)は、入力欄から頼む |
| 共有する | スライドを共有して、編集権限を渡した人と同時に編集する。共有のコメントで相談し、ChatGPTに修正を頼むこともできる |
| 発表する・出す | ChatGPTの画面からそのまま発表できる(発表者用のメモつき)。Webでは、PowerPoint(.pptx)・PDF・Googleスライドに書き出せる。デスクトップアプリでは、PowerPointやKeynoteが入っていれば、そこで開く選択肢が出る |
共有の権限は「閲覧」と「編集」の2種類です。
公式ヘルプには、コメントだけできる権限は今のところ無いと書かれています。
スマホでは、会話でスライドを作って見ることはできますが、スライドの中身を直接直すのはWebかデスクトップアプリです。
使えるプランと条件

リリースノートによると、Slidesは「Space が使えるProとBusiness、Enterpriseの利用者」に順次提供されています。
WebとデスクトップアプリのChatGPTが対象です。
| プラン | 公式の記載 |
|---|---|
| Pro | 対象(Spaceが使える人) |
| Business | 対象(Spaceが使える人) |
| Enterprise | 対象(Spaceが使える人) |
| Plus・Go・Free | 今回のリリースノートには記載がない(未確認) |
Spaceの案内でも、使えるのは「Spaceが有効になっているアカウント」とされています。
つまり、プランがProやBusinessでも、ご自身のアカウントでSpaceが見えない間は、Slidesも使えません。
順次の提供なので、表示されるまで日数がかかる可能性があります。
使い始めるには、公式の案内では、ChatGPTの「Work」でスライドを作ってほしいと頼みます。
このとき、Space内に作る指定を入れるのがコツです。
Windowsのデスクトップアプリでは
公式ヘルプによると、Windowsのデスクトップアプリで、共同編集できるスライドではなく、PowerPointのファイルが作られてしまうことがあります。
その場合は、クラウドモードに切り替えるか、WebのChatGPTでスライドを作って編集するよう案内されています。
日本の会社ではどう使えるか

ここからは当社の見立てです。
スライドづくりのいちばん手間がかかる部分は、見た目を整えることではなく、「何をどの順に言うか」を決める作業です。
Slidesは、その材料が手元にそろっている場面で効果が出ると考えます。
| 場面 | 使い方の例 |
|---|---|
| 営業の提案書 | 打ち合わせのメモと見積りを渡して、8枚前後の提案書の下書きを作ってもらう。最後にPowerPointへ書き出して、社名や写真を差し替える |
| 社内向けの月次報告 | 数字の入った表を渡して、結果・課題・次の手を整理したスライドにしてもらう。「元の数字は変えない」と書き添える |
| 研修・マニュアル | 既存のマニュアル文書を渡して、新人向けに短くまとめたスライドを作る。見本として前回の研修資料を添える |
| チームでの仕上げ | 下書きをSpaceで共有し、営業担当と社長が同じスライドを見ながらコメントで直す。メールで資料を往復させる手間が減る |
すでにPowerPointを使っている会社なら、書き出して最後の仕上げをそちらで行う使い方が現実的です。
公式も、書き出したスライドは共有の前に内容と体裁を確かめるよう書いています。
下書きはChatGPT、仕上げと責任は人、という分担が合っています。
Claudeにもスライドを作る機能があります。
どちらがよいかは、すでにどちらを会社で契約しているか、資料をどこで共有するかで決めるのが近道です。
注意点・まだ分からないこと

使う前に、確かめておきたい点があります。
- 作った数字や固有名詞は、必ず元の資料と見比べる。依頼文に「元の数字は変えない」「足りない情報は指摘して」と入れておくと、確認しやすい
- Spaceに置いた内容は、その場所を見られる人から読める。公式ヘルプも、ページに写した内容はアクセスできる人に見えると説明している。社外秘の資料は、共有先の範囲を決めてから共有する
- リンクしたファイルは元の権限のまま。共有した相手が、元のファイルを開けるとは限らない
- Businessなど管理されたワークスペースでの共有は、組織の設定に従う。使えるかは管理者に確認する
公式に書かれていないこと(未確認)
確認した公式ページには、日本語のスライドでの文字の崩れやすさ、枚数の上限、Plusプランで使えるようになる時期は書かれていません。
書き出したPowerPointで、日本語のフォントや図形がどこまで元のとおりに残るかも、公式には説明がありません。
最初は、社外に出さない資料で試し、書き出し後の見た目を確かめてから使い始めてください。
まとめ
この記事のまとめ
- 2026年10月16日に、ChatGPTのSpaceでスライドを作れる「ChatGPT Slides」が案内された
- 会話・ファイル・目次から作り、同じスライドをチームで同時に編集できる
- Webでは、PowerPoint・PDF・Googleスライドに書き出せる
- 公式の対象は、Spaceが使えるPro・Business・Enterpriseの利用者。Plusは今回の記載にない
- 提案書や月次報告の下書きに向く。数字と体裁は人が確かめる
ChatGPTのSlidesは、資料づくりの最初の一歩を短くする機能です。
まずは社外に出さない資料で、書き出し後の見た目と、共有範囲の設定を確かめてから広げるのが安全です。
INTERCREATE JAPANでは、ChatGPTやClaudeを会社で使うときのルールづくりや、業務へのあてはめ方の相談を受けています。
参考・出典
INTERCREATE JAPAN