ChatGPTの音声会話がGPT-Live-1.1に|日本語の新しい声と業務での使い方
この記事でわかること
- 2026年10月15日にChatGPTの音声会話で何が更新されたか
- 日本語の新しい声と、声・言語の切り替え方
- プランごとの利用時間(Free・Go・Plus・Pro・Business)
- 日本の会社の業務でどう使えるかの具体例
- 音声データの保存期間と学習への利用、まだ分からないこと
OpenAIは2026年10月15日、ChatGPTで声のまま会話できる機能「ChatGPT Voice」の中心である「Live」を、新しいモデルのGPT-Live-1.1に更新しました。
同時に、日本語を含む6つの言語で新しい声が追加されています。
ChatGPTに話しかけて使う人はまだ多くありませんが、移動中や手がふさがっているときに相談できる、話しながら資料づくりを頼める、といった使い方は業務でも役に立ちます。
この記事では、公式のリリースノートとヘルプページをもとに、何が変わったのか、どのプランでどれだけ使えるのか、日本の会社でどう使えるかを整理します。
内容は2026年10月17日時点の情報です。
ChatGPTの音声会話がGPT-Live-1.1に

ChatGPTのリリースノートによると、2026年10月15日から、音声会話で使うモデル「GPT-Live-1.1」と、その小型版の「GPT-Live-1.1 Quip」が順に提供されています。
前のモデルのGPT-Live-1は2026年7月に登場したもので、約3か月での更新です。
今回の更新で公式が挙げている変化は、次の3つです。
- 言語ごとのなまり・話し方が、より自然になった
- Web検索をしている間に「調べています」と知らせる短い言葉の種類が増えた
- 新しい声が追加された(フランス語・ドイツ語・ヒンディー語・日本語・韓国語・メキシコのスペイン語、英語の「Bubbie」)
ヘルプページでは、日本語の新しい声として「Himari(ひまり)」と「Rindō(りんどう)」の2つが紹介されています。
ただし、表示される声は地域やアカウントによって異なるとされています。
声を選ぶには、ChatGPTの「設定」から「Voice(音声)」を開き、「Voice」で選びます。
会話の途中で声を変えると、同じチャットの中で新しい通話として始まり直します。
何が変わるのか

ChatGPT Voiceには、設定で切り替えられる3つの方式があります。
今回更新されたのは、そのうちの「Live」です。
| 方式 | 特徴(公式ヘルプを当社で要約) |
|---|---|
| Live(今回の更新) | 聞きながら同時に話せるので、途中で口をはさめる。Web検索・メモリー・つないだアプリ(プラグイン)・画像やテキストの添付が使える。動画と画面共有は使えない |
| Advanced | 以前からのリアルタイムの音声会話。スマホアプリで動画や画面共有を使いたいときはこちら |
| Standard | 話した内容をいったん文字にしてから答える、順番に話す方式 |
使える時間は、プランによって決まっています。
公式ヘルプに載っている、チャットの中で使う場合の上限は次のとおりです(直近24時間で数えます)。
| プラン | Liveで使えるモデルと時間 |
|---|---|
| Free(無料) | GPT-Live-1.1 Quipを少しだけ。上限は変わることがある |
| Go | GPT-Live-1.1 Quipを3時間 |
| Plus | GPT-Live-1.1を3時間 |
| Pro(月100ドル) | GPT-Live-1.1を15時間 |
| Pro(月200ドル) | GPT-Live-1.1を無制限(不正利用の防止の範囲内) |
| Business Standard | GPT-Live-1.1を3時間。超えた分は1分あたり1.25クレジット |
| Business Premium | GPT-Live-1.1を15時間。超えた分は1分あたり1.25クレジット |
| Enterprise(使った分だけドルで払う契約) | 1分あたり0.05ドル |
無料・Goは小型版のQuip、Plus以上は通常のGPT-Live-1.1という分け方です。
なお、ChatGPTの中で「Work」(調査や資料づくりを任せる画面)から音声を使う場合も、この上限と課金に従い、作業の分は通常のWorkの利用量にも数えられます。
日本の会社ではどう使えるか

ここからは当社の見立てです。
日本語の声が増えたこと自体は小さな変化ですが、Liveは9月にプラグインやWorkでの音声にも対応しており、「話しかけて仕事を進める」使い方が現実的になってきました。
中小企業では、次のような場面で試しやすいと考えます。
| 場面 | 使い方の例 |
|---|---|
| 外出の合間の相談 | 訪問先へ向かう前に、相手の会社のことを調べてもらう。話した内容は文字でもチャットに残るので、あとで読み返せる |
| 考えを話しながら整理する | 企画や提案の骨組みを話しながら固め、最後に「いまの話を箇条書きにして」と頼む |
| 話しながら資料を頼む | Workで音声を使い、「この内容で見積りの比較表を作って」と頼む。通話を終えても作業は文字で続けられる |
| 電話・接客の練習 | お客様役を頼んで、問い合わせ対応や商談の受け答えを練習する |
| 外国語のやりとりの準備 | 海外の取引先や外国人スタッフとの会話の前に、言い回しを声で確かめる |
逆に、複数人の会議をそのまま議事録にする用途には向きません。
公式ヘルプでも、Liveは1対1の会話向けで、複数の人が話す場面にはまだ最適化されていないと書かれています。
会議の録音から議事録を作るなら、10月6日にリリースノートで案内された音声ファイルのアップロード(有料プラン)を使うほうが筋がよいでしょう。
まずは「話して、文字で確かめる」から
Liveでは、ChatGPTの答えが話すのと同時にチャットに文字で出ます。
最初は、移動中の調べものや考えの整理のような、間違っても困らない用途から試し、答えは文字で確かめる習慣をつけるのがおすすめです。
注意点・まだ分からないこと

業務で使う前に、音声データの扱いを確かめておきましょう。
公式ヘルプによると、LiveとAdvancedの会話の音声は、チャットの文字起こしと一緒に保存され、保存期間は30日です。
チャットを消すと、ひもづく音声も30日以内に消されます(安全や法律上の理由で残す場合を除く)。
学習への利用については、音声そのものは、本人が「音声の録音を含める」を選ばない限り学習に使わないとされています。
一方で、「すべての人のためにモデルを改善する」がオンになっていると、音声会話の文字起こしは、プランと設定によって学習に使われる場合があります。
会社で使うなら、この設定を確かめてから始めてください。
そのほか、公式ヘルプには次のような制限も書かれています。
- つないだアプリで何かを実行する前の承認は、画面で行う必要がある(声での承認はできない)
- 音声会話の文字起こしは、話した内容と完全には一致しない
- 同時に使える音声会話は1つだけ
- Liveでは動画と画面共有が使えない
公式に書かれていないこと(未確認)
今回確認した公式ページには、日本のアカウントで新しい日本語の声がいつから全員に表示されるか、GPT-Live-1.1とQuipで日本語の聞き取りや話し方にどれだけ差があるかは書かれていません。
声の一覧は地域やアカウントで異なるとされているため、自分の画面で表示を確かめてください。
また、Businessの追加利用で使う「クレジット」の1クレジットあたりの金額は、このヘルプページには書かれていません。
まとめ
この記事のまとめ
- 2026年10月15日から、ChatGPTの音声会話「Live」がGPT-Live-1.1(小型版はGPT-Live-1.1 Quip)に順次更新された
- 日本語の新しい声として「ひまり」「りんどう」が追加された。表示される声は地域・アカウントで異なる
- 使える時間はプランで決まり、Plusは1日3時間、Business Standardは3時間で超過分はクレジット払い
- 外出の合間の相談、考えの整理、話しながらの資料づくり、接客の練習などに向く。複数人の会議の議事録には向かない
- 音声は30日保存され、文字起こしは設定によって学習に使われることがある。業務で使う前に設定を確かめる
今回の更新は、声で話しかけてChatGPTに仕事を頼む使い方が、日本語でも少しずつ自然になってきたことを示しています。
まずは間違っても困らない用途で試し、データの設定を整えてから業務に広げるとよいでしょう。
INTERCREATE JAPANでは、ChatGPTやClaudeを社内で使うときのルールづくりや、業務への取り入れ方のご相談を受けています。
参考・出典
INTERCREATE JAPAN