Claude

Claudeでスライド作成する方法|Claude Slidesの使い方と書き出し

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Claudeでスライドを作る方法の種類と、どれを選べばよいか
  • Claude Slidesで作る・直す・発表するまでの手順
  • PowerPoint・Googleスライドへの書き出しと、アドインの使い方
  • 使えるプランと、先に確認しておく設定
  • 依頼文の書き方と、そのまま使える例
  • 共有の範囲と、業務で使うときの注意点
目次
  1. Claudeでスライドを作る方法
  2. 入口は大きく5つ
  3. 2026年9月の変更で変わったこと
  4. どの入口を選べばよいか
  5. 名前が似ているものの整理
  6. Claudeが作るスライドの位置づけ
  7. Claude Slidesの使い方
  8. 始める前に確認すること
  9. スライドを作り始める3つの方法
  10. 作る手順
  11. 直し方:会話で頼む/画面で直接直す
  12. Claudeの画面の中で発表する
  13. キーボードだけで編集する
  14. デザインシステムで見た目をそろえる
  15. できないこと・わからないこと
  16. PowerPointとGoogleスライドで使う
  17. Claude Slidesから書き出す
  18. 書き出し形式の選び方
  19. チャットでPowerPointファイルを作る
  20. Claude for PowerPoint(アドイン)
  21. Googleスライドの中でClaudeを使う
  22. Coworkで資料づくりまで任せる
  23. Claude Designでスライドを作る
  24. 文書からスライドにする
  25. 書き出したあとに確認すること
  26. 使えるプランと設定
  27. 入口ごとの対応プラン
  28. プランの料金
  29. どのプランから始めるか
  30. 使用量について
  31. 先に確認する設定
  32. 管理者が準備すること(TeamとEnterprise)
  33. 依頼文の書き方
  34. 依頼に入れる5つの情報
  35. 伝わりにくい頼み方と、伝わりやすい頼み方
  36. そのまま使える依頼文の例
  37. 構成から決めて、段階的に作る
  38. 数字・固有名詞の確認を依頼に入れる
  39. スライドの流れの型を決めておく
  40. 公式チュートリアルの進め方を参考にする
  41. テンプレートと見た目の指定
  42. 自社のテンプレートを「スキル」にしておく
  43. 業務での活用例
  44. 部署ごとの活用例
  45. 例:月次報告スライドを作る流れ
  46. 例:会議の議事録をスライドにする
  47. 例:研修資料を作る・直す
  48. 例:提案書を見直す
  49. 例:取引先ごとに少しずつ変える
  50. 例:Excelの集計をスライドにする
  51. Claudeに任せる部分と、人が行う部分
  52. うまくいかないときの見直し方
  53. 共有と注意点
  54. 共有の範囲と権限
  55. TeamとEnterpriseでの外部共有
  56. 入力する情報の扱い
  57. ファイル作成のセキュリティ
  58. 作ったスライドを使う前のチェックリスト
  59. 会社で決めておくこと
  60. 会社で使い始めるときの進め方
  61. よくある質問
  62. まとめ

「Claudeでパワポ(PowerPoint)の資料を作れるのか」「Claude Slidesというものが出てきたが、何が違うのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

Claudeでは、会話の中でスライドを作り、画面の横で直し、そのまま発表したり、PowerPointやGoogleスライドに書き出したりできます。2026年9月16日には、スライド作成専用の入口「Claude Slides」が加わりました。ただし、スライドを作る方法はひとつではありません。Claude Slides、チャットでのファイル作成、PowerPointの中で使うアドイン、Coworkなど、入口がいくつかあり、名前も似ているため、最初に整理しておかないと迷いやすくなります。

この記事では、Claudeでスライドを作る方法の全体像から、Claude Slidesの使い方、PowerPoint・Googleスライドとの連携、使えるプランと設定、依頼文の書き方、業務での活用例、共有と注意点までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。提供状況や画面の表記は変わることがあるので、実際に使う前には公式ヘルプもあわせて確認してください。

Claudeでスライドを作る方法

ノートPCの画面でスライドの案を見ながら、進め方を確認する会社員

はじめに、Claudeでスライドを作る入口を整理します。どの入口も、メモや資料を渡して「この内容でスライドを作って」と頼む点は同じです。違いは、どこで作り、どこで直し、どの形式で受け取るかにあります。

入口は大きく5つ

公式の情報をもとに、スライドに関わる入口をまとめました。

入口どんなものか主な出力向いている場面
Claude Slides会話の横にスライドを開いて、Claudeと一緒に直す専用の入口。アーティファクトのテンプレートのひとつClaude上で発表/PowerPoint・PDF・Googleスライドへ書き出しまず1本、下書きから仕上げまで通して作りたい
チャットでのファイル作成「コード実行とファイル作成」の機能で、.pptxファイルを作ってダウンロードするPowerPoint(.pptx)のファイルとにかくPowerPointのファイルが欲しい
Claude for PowerPointPowerPointの中にClaudeを入れるアドイン(Pro・Max・Team・Enterprise)開いているPowerPointのデッキを直接編集自社のテンプレートや、すでにあるデッキを直したい
Claude Coworkゴールを伝えて、資料づくりなどの仕事を任せる機能(有料プラン)PowerPointを含む成果物議事録や集計データから、報告スライドまで一気に作りたい
Claude Design見た目を整えた資料やデザインを作る入口。スライドも作れるPPTX・PDF・Googleスライドなど見た目や図の表現に力を入れたい

このほか、Googleスライドの中でClaudeを使う方法(コネクタとアドオン、いずれもベータ版)と、Claude Codeの中でスライドを頼む方法もあります。それぞれ後の見出しで触れます。

2026年9月の変更で変わったこと

Anthropicのリリースノートによると、2026年9月16日に、デザイン・スライド・文書をどの会話からでも頼めるようになりました。Claude Codeや「Artifacts」タブからも依頼できます。このときに、スライドは「Claude Slides」として、Claude Designとは別の入口になりました。

公式ページでは、Claude Designでスライドを作る人が多かったため、スライドを別の入口にして探しやすくしたと説明されています。そのため、以前の解説記事では「Claude Designでスライドを作る」と書かれていることがありますが、いまはスライドだけを作るならClaude Slidesが最初の入口になります。Claude Designは、スライド以外のデザインや、見た目の作り込みが必要な場面で使います。

項目以前いま
スライドの入口Claude Designの中で作るのが中心Claude Slides(独立した入口)
作り始める場所Claude Design専用の画面(claude.ai/design)どの会話からでも依頼できる。入力欄の「Output」やArtifactsタブからも始められる
旧方式のアーティファクト公開リンクで共有していた2026年9月16日より前のものは引き続き使えるが、新しくは作れない

画面の表記や提供のタイミングは、アカウントによって異なる場合があります。自分の画面で「Output」が見つからないときは、会話の中でスライドを頼んでみてください。

あわせて読みたいClaude Artifactsとは?できること・使い方・共有方法・プランを解説Claude Artifacts(アーティファクト)は、会話の中で作った文書・スライド・デザイン・小さなツールを、画面の横で直して共有できる機能です。2026年10月時点のできること、使えるプラン、作り方、共有のしかた、社内で使うときの注意をまとめました。

どの入口を選べばよいか

迷ったときは、「できあがったスライドを、どこで直すか」で選ぶと決めやすくなります。

こんなときは選ぶ入口理由
メモやレポートから、まず1本作ってみたいClaude Slides作成から発表までClaudeの画面の中で完結する
相手にPowerPointのファイルで渡す必要があるClaude Slidesで作って書き出す/ファイル作成PowerPoint形式の書き出しに対応している
社内のテンプレートに合わせて作りたいClaude for PowerPointスライドマスター・レイアウト・フォント・配色を読み取って使うと公式に説明されている
すでにあるデッキの一部だけを直したいClaude for PowerPoint特定のスライドを選んで、全体を作り直さずに直せる
チームがGoogleスライドで作っているClaude Slidesから書き出す/GoogleスライドのコネクタGoogleスライドへの書き出しに対応している
データの集計から報告スライドまでまとめて任せたいClaude Coworkファイルを読み、集計して、スライドにするまでを続けて進められる
見た目や図を、画面で細かく詰めたいClaude Designデザイン用の編集画面とデザインシステムが使える

最初は、Claude Slidesで下書きを作り、必要ならPowerPointに書き出す流れから始めるのがわかりやすいでしょう。社内のテンプレートがすでに決まっている会社では、Claude for PowerPointも合わせて検討します。

名前が似ているものの整理

スライドまわりには、名前が似た機能が多くあります。混同しやすいものを整理しました。

名前何のものかどこで使うか
Claude Slidesスライドを作るアーティファクトのテンプレートClaude(Web・デスクトップなど)の会話の横
Claude Docs文書を作るアーティファクトのテンプレート。文書をスライドにする出発点にもなるClaudeの会話の横
Claude Designデザイン全般を作るテンプレート。スライドも作れるClaudeの会話の横、claude.ai/design
Claude for PowerPointPowerPointに入れるアドインPowerPoint(Web・Windows・Mac)の中
Claude for Google Workspace/GoogleスライドのコネクタGoogleスライドで使う2種類の連携(ベータ)Googleスライドの中、またはClaudeのチャット
Claude Cowork仕事を任せる機能。成果物にスライドも含まれるClaudeのアプリ(新しい画面では、ふつうの会話から依頼)

Claudeが作るスライドの位置づけ

Claudeは、メモや文章から、構成を考えて、各スライドの文章を書き、レイアウトまで作ってくれます。一方で、公式のアドインの説明でも、人の確認なしに最終版として顧客に出すことや、デザインやストーリーの判断を任せきりにすることは勧められていません。下書きを早く作る道具として使い、内容の確認と最後の判断は人が行う前提で使います。

「ゼロから作る」より「たたき台を作る」

白紙から1枚ずつ作る時間を減らし、構成案と文章のたたき台を数分で用意してもらうのが、いちばん効果が出やすい使い方です。数字や固有名詞の確認、会社としての言い回しの調整は、人が行います。

Claude Slidesの使い方

会話の横に開いたスライドを、同僚と画面で確認している担当者

ここでは、Claude Slidesで1本のスライドを作り、直し、発表するまでの流れを説明します。画面の表記は2026年10月時点の公式ヘルプにもとづいています。

始める前に確認すること

Claude Slidesは、アーティファクトのテンプレートです。公式ヘルプでは、利用するために「コード実行とファイル作成」の機能がオンになっていることが前提とされています。

プラン設定する場所
Free・Pro・Max「設定」→「機能(Capabilities)」で、コード実行とファイル作成をオンにする
Team・Enterprise管理者が「組織の設定(Organization settings)」→「機能(Capabilities)」でオンにする

スライドを含むテンプレート(Docs・Slides・Design)は、公式ヘルプによると、全プランで使え、標準でオンです。ただしEnterpriseでは、2026年10月15日にデフォルトでオンになるまでは管理者が有効にする必要があります(詳しくは「使えるプランと設定」で説明します)。

スライドを作り始める3つの方法

公式ヘルプでは、スライドの作り始め方が3つ紹介されています。

  • 会話の中で頼む:どの会話でも、「この内容でスライドを作って」と頼めます
  • 入力欄の「Output」から選ぶ:メッセージ欄の「Output」を選び、テンプレートの中から「Slides」を選びます
  • 「Artifacts」タブから始める:サイドバーのArtifactsタブで、テンプレートを選びます

「Output」で選べるテンプレートは、Docs・Slides・Design・Dashboards(ベータ)・Motion(ベータ)の5つです。スライドを作りたいときは「Slides」を選びます。

作る手順

初めて作るときの流れを、手順にまとめました。

  1. 材料を用意するメモ、会議の議事録、報告書など、スライドにしたい元の内容を用意します。公式の説明では、スライドは「メモ、レポート、または会話の中ですでにある内容」から作れます。
  2. 目的と相手を伝えて依頼する「来週の部長会で使う、9月の売上報告を5枚で作って」のように、使う場面と枚数を書いて送ります。
  3. できあがったスライドを確認する会話の横にスライドが開きます。全体の流れ、各スライドの文章、数字を順に見ます。
  4. 会話で直す、または直接直す「3枚目の文章を短くして」と頼むか、スライド上の文字を直接書き換えます。直した内容は、その場でスライドに反映されます。
  5. 発表する、または書き出すClaudeの画面の中でそのまま発表するか、PowerPointやPDF、Googleスライドに書き出します。

最初の依頼は「材料つき」で

「営業報告のスライドを作って」とだけ頼むより、元になるメモや数字を一緒に渡した方が、内容のずれが少なくなります。メモを貼り付けるか、ファイルを添付してから依頼しましょう。

直し方:会話で頼む/画面で直接直す

Claude Slidesは、直し方を2つから選べます。公式ヘルプでは、Claudeに変更を頼む方法と、どのスライドも直接編集する方法が案内されています。デッキは作業の途中でも、その場で更新されます。

直し方向いているとき依頼・操作の例
会話で頼む文章の言い換え、構成の変更、枚数の増減など、広い範囲をまとめて変えたい「全体を3枚に絞って」「4枚目と5枚目をまとめて」
画面で直接直す誤字の修正、数字の差し替えなど、1か所だけ直したいスライド上の文字を選んで書き換える

スライドの順番や枚数は、サムネイル(縮小画像)の一覧から操作できます。公式ヘルプのキーボード操作の説明には、次のような操作が載っています。

  • スライドのメニューから「Move left」「Move right」で順番を入れ替える
  • メニューの「Add slide after」で後ろにスライドを足す、「Duplicate slide」で複製する
  • サムネイルを削除するとそのスライドはすぐ消えるが、Cmd+Z(WindowsではCtrl+Z)で戻せる
  • スライドは最低1枚が必ず残る

Claudeの画面の中で発表する

公式の説明では、Claudeの画面から出ずに、そのまま発表できます。ツールバーの「Present」から開始します。発表中のキーボード操作は、公式ヘルプに次のとおり載っています。

操作キー
次のスライドへ右矢印キー、またはスペース
前のスライドへ左矢印キー
最初・最後のスライドへHomeキーとEndキー
番号を指定して移動数字キーの1〜9
全画面の切り替えFキー
発表を終わるEscキー

社内の打ち合わせのように、すぐに画面で見せられればよい場面では、書き出しをせずにそのまま使えるため手間がかかりません。

キーボードだけで編集する

公式ヘルプには、マウスを使わずにスライドを編集するためのキーボード操作も載っています。画面の読み上げソフトを使う方だけでなく、手早く直したい方にも便利です。

やりたいこと操作
エディターの次の領域へ移るF6(Macは Cmd+F6、Windowsは Ctrl+F6)。戻るときは Shift+F6
スライドの中に入って編集するTabでスライドへ移動して Return。中ではTabとShift+Tabでオブジェクトを移動する
文字を編集するテキストボックスで Return。終わるときは Esc または Tab
スライドを移動する何も選んでいない状態で、左右の矢印キー、または Page Up・Page Down
スライドを足す・複製するスライドのメニュー(Shift+F10)から「Add slide after」「Duplicate slide」
オブジェクトを足すTで文字、R・O・Dで図形、Lで線

なお、Chromeのバージョン150〜152とClaudeのデスクトップアプリでは、スライドの文字入力欄で入力した文字を、VoiceOverが読み上げない既知の問題があると公式ヘルプに書かれています。Chrome 153以降で解消するとされています。

デザインシステムで見た目をそろえる

デザインとスライドは、デザインシステム(色・フォント・コンポーネントの決まり)を使って作れると公式ヘルプに書かれています。会社のロゴの色やフォントを登録しておけば、新しく作るスライドにも反映されます。Claude Designの説明では、デザインシステムは次の方法で取り込めます。

  • GitHubのリポジトリから取り込む
  • デザインファイルや、アップロードしたファイルから取り込む
  • Claude Codeの/design-syncで、手元のコードから取り込む

取り込み結果は、元のファイルの整理具合に左右されます。公式ヘルプにも、元のファイルが整っていないと、乱れたものがそのまま出力に出ると注意書きがあります。

できないこと・わからないこと

公式に案内がない点

Claude Slidesのスライドの枚数の上限、書き出しファイルの大きさの上限、使用量の具体的な数値は、公式ヘルプに記載がありません。また、すでにあるPowerPointファイルやテンプレートを読み込んで、そこからClaude Slidesで作れるかどうかも、公式ヘルプには書かれていません。自社のテンプレートに合わせたいときは、Claude for PowerPointを使う方法が公式に説明されています。

手元のアカウントで、小さな資料を1本作って試してから、本番の資料に使うのがおすすめです。

PowerPointとGoogleスライドで使う

書き出したスライドをPowerPointで開いて、体裁を見直す担当者

取引先や社内の関係者とのやりとりでは、PowerPointやGoogleスライドの形式が必要になることが多いはずです。ここでは、Claudeで作ったスライドをこれらの形式にする方法と、PowerPointやGoogleスライドの中でClaudeを使う方法をまとめます。

Claude Slidesから書き出す

Claude Slidesで作ったスライドは、公式の説明によると、PowerPoint、PDF、Googleスライドに書き出せます。Googleスライドへの書き出しは、編集できるファイルとして直接送られます。

書き出し先できあがるものこんなときに
PowerPoint(.pptx)PowerPointで開いて編集できるファイル社内のテンプレートに貼り込む、取引先とファイルをやりとりする
PDF見たままの形で固定された資料メールに添付する、印刷する、編集されたくない資料を配る
GoogleスライドGoogleスライドで開いて編集できるデッキチームでGoogleスライドを使って共同編集する

書き出しのあとにPowerPointやGoogleスライド側で直した内容は、Claude Slides側には戻りません。直したあとは、どちらを最新版とするかを決めておきましょう。

書き出し形式の選び方

どの形式で渡すかは、相手がそのあと何をするかで決めると迷いません。

相手の使い方おすすめの形式理由
見るだけ。メールや印刷で配るPDF見たままの形で固定され、相手の環境で崩れにくい
相手が自分で直す、または自社のテンプレートに貼るPowerPoint編集できる。社内のテンプレートに合わせやすい
チームで同時に編集するGoogleスライド共同編集と、リンクでの共有がしやすい
社内の関係者に、その場で見せる書き出さず、Claudeの画面で発表書き出しの手間がなく、そのまま見せられる

この表は一般的な使い分けの考え方で、公式ヘルプに決まりがあるわけではありません。社外に渡すときは、書き出した後のファイルを自分で開き、体裁を確認してから送りましょう。

チャットでPowerPointファイルを作る

Claude Slidesを使わず、チャットの中でPowerPointのファイル(.pptx)を直接作ってもらうこともできます。これは「コード実行とファイル作成」の機能によるもので、公式ヘルプでは、Excel(.xlsx)、Word(.docx)、PDF、PowerPoint(.pptx)などを作れると案内されています。

使い方は、「このレポートの内容を、PowerPointのスライド8枚にして」のように、作りたいファイルの種類を指定して頼むだけです。公式ヘルプには、次のような点が書かれています。

  • 設定→機能で「Code execution and file creation」をオンにしておく(Team・Enterpriseは管理者が組織の設定でオンにする)
  • Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの全プランで、Web・デスクトップ・モバイルから使える
  • 作ったファイルは、会話の画面からダウンロードするか、Googleドライブに保存できる
  • アップロードとダウンロードのファイルサイズの上限は、どちらも30MB
  • ファイル作成は、通常のチャットより多く使用量を消費する

また、Anthropicが用意している「PowerPoint」のスキル(作業手順のまとまり)は、「コード実行とファイル作成」がオンのときに、必要な場面でClaudeが自動で使うと公式ヘルプに書かれています。「Q3の結果についてPowerPointを作って」のような依頼が、その例として挙がっています。自分でスキルを呼び出す必要はありません。

Claude for PowerPoint(アドイン)

Claude for PowerPointは、PowerPointの画面の中にClaudeを入れるアドインです。Pro・Max・Team・Enterpriseのプランで一般提供されています(Freeプランは対象外です)。公式ドキュメントでは、次のことができると説明されています。

  • 自社や顧客のテンプレートを使って、新しいスライドを作る
  • デッキ全体を作り直さずに、特定のスライドだけを直す
  • 自然な文章で目的を伝えて、デッキ全体の構成を作る
  • 箇条書きを、図やPowerPointの標準のグラフ(編集できるもの)に変える
  • コネクタで、外部の情報を取り込む
  • フィードバックを受けて直しながら、書式やテンプレートの決まりを守る

対応しているPowerPoint

対応している対応していない
PowerPoint on the web
Windows版(Microsoft 365の契約、ビルド16.0.13127.20296以降)
Mac版(バージョン16.46以降)
PowerPoint 2016・2019(買い切り版・ボリュームライセンス)
iPad版のPowerPoint
Android版のPowerPoint
古いビルドのMicrosoft 365版

個人で入れる手順

  1. Microsoft AppSourceを開くMicrosoftのAppSourceで、「Claude for Microsoft 365」の掲載ページを開きます。
  2. インストールする「Get it now」を選んで、アドインを入れます。
  3. サインインするPowerPointを開いてアドインを有効にし、Claudeのアカウントでサインインします。

会社で使う場合は、管理者がMicrosoft 365管理センターから配布できます。Office Storeの利用を許可していない組織では、管理者がマニフェストファイルをアップロードする方法で配布します。反映には、数分から最大で24時間ほどかかると公式ドキュメントに書かれています。

テンプレートを先に適用してから頼む

Claude for PowerPointは、デッキのスライドマスター、レイアウト、フォント、配色を読み取って、新しいスライドを作るときに使います。公式のベストプラクティスにも、Claudeにスライドを作らせる前に、テンプレートを適用しておくことが挙がっています。

頼み方の例として、公式ドキュメントでは次のような文が紹介されています。

市場規模のセクションとして、TAM・SAM・SOMを扱う3枚のスライドを、裏づけになる図つきで作ってください。
「1列のコンテンツ」レイアウトを使って、エグゼクティブサマリーのスライドを追加してください。

知っておきたい注意点

公式ドキュメントに書かれている注意点は次のとおりです。

  • 顧客に出す最終版を、人の確認なしで作る用途は勧められていない
  • 機密性の高い情報や規制のある情報は、適切な管理なしに扱わない
  • 外部から入手したファイルには、Claudeを操作するための隠れた指示が含まれていることがある。信頼できるファイルだけで使う
  • 入力と出力は、受け取りや生成から30日以内に、バックエンドで削除される(例外あり)
  • 会話の履歴は、ブラウザの中に保存され、Anthropicのサーバーには保存されない
  • Enterpriseの監査ログには含まれない。Compliance APIを有効にしている組織では、セッションが対象になる(公開ベータ)

コネクタとスキルを使う

Claude for PowerPointでは、スライドの外にある情報を取り込む「コネクタ」と、決まった作業の手順をまとめた「スキル」が使えます。どちらもClaudeの設定で有効にして使います。

  • コネクタ:サイドバーの入力欄の下にある「+」ボタンから「Connectors」を選ぶと、使えるコネクタが表示されます。公式ドキュメントには、財務データのS&P Global・LSEG・Daloopaのほか、組織が有効にしたカスタムコネクタが例として挙がっています
  • スキル:設定で有効にしたスキルは、作業内容に合わせてClaudeが自動で使います。サイドバーで「/」を入力すると、PowerPointで使えるスキルの一覧が表示され、/deck-checkのように直接呼び出すこともできます

公式ドキュメントには、カスタムコネクタは安全上のリスクを持ち込むことがあるため、有効にする前に内容を確認するよう注意書きがあります。また、Bedrock・Vertex AIなどの他社基盤を通じて使う場合は、コネクタやスキルが使えないことがあります。

Excelの数字をスライドに反映する

Claude for ExcelとClaude for PowerPointの両方を入れていると、1つの会話の中で、Excelの数字を読んでPowerPointのスライドに反映することができます。公式ドキュメントでは、次のような使い方が例に挙がっています。

  • Excelのモデルの数字を、PowerPointのスライドやWordのメモに取り込む
  • PowerPointのグラフを、Excelの最新の数字で更新する
  • Wordの文書を、PowerPointのスライドに要約する

この機能を使うには、有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)で、使いたいアドインをそれぞれ入れておきます。そのうえで、各アドインの設定で「Let Claude work across files」をオンにします。ProとMaxでは標準でオン、TeamとEnterpriseでは標準でオフです。設定は端末ごとなので、使う端末ごとに確認が必要です。

項目内容(公式ドキュメントの記載)
読み書きできるものいま開いているExcel・PowerPoint・Wordのファイルと、開いているOutlookのメール
できないことファイルを自分で作る・開く・閉じる・切り替える
管理者の設定「Organization settings」→「Office agents」で「Let Claude work across apps」をオン・オフできる
他社基盤経由の利用Bedrock・Vertex AI・Azure AI Foundry・LLMゲートウェイ経由では使えない

変更が相手のファイルに反映されないときは、Claudeの作業が終わるのを待ってから確認します。それでも見えない場合は、ファイルを読み込み直すよう依頼します。

長い作業とモデルの選択

PowerPointアドインでは、会話が長くなると、自動的に要約して新しい会話に引き継がれます。長い資料を続けて直すときも、会話を続けられる仕組みになっています。選べるモデルは、Office作業に向くものに絞られているため、claude.aiのモデル一覧より少ないことがあります。組織のモデルアクセスの設定も反映されます。

Googleスライドの中でClaudeを使う

Googleスライドを使うチームのために、Anthropicは2026年10月6日に、次の2つの連携を案内しています。どちらもベータ版です。

連携使い方できること
Claude for Google WorkspaceのアドオンGoogle Workspace Marketplaceから入れて、デッキを開いた状態で「拡張機能」→「Claude」→「Open Claude」を選び、横のサイドバーで使うデッキのレイアウトやテーマに合わせて新しいスライドを作る。重なりや、はみ出し、読みにくい文字を指摘する
Googleスライドのコネクタコネクタをオンにして、デッキのリンクを貼るか、Claudeにデッキの作成を頼むClaudeのチャットから、デッキを作ったり編集したりする。Googleの共有設定に従ってアクセスする

編集の確認方法は、承認カードで確認しながら進める「Ask before edits」(標準)と、すべて受け入れる「Accept all edits」から選べます。TeamとEnterpriseでは、コネクタを使う前に、オーナーが有効にしておく必要があります。

ベータ版であることに注意

Googleスライドとの連携は、公式ページで2つともベータ版とされています。対応する環境や細かい動作は、今後変わる可能性があります。業務で使う前に、公式の最新の案内を確認してください。

Coworkで資料づくりまで任せる

Claude Coworkは、ファイルを読んだり、集計したり、資料にまとめたりする作業を任せる機能です。公式ヘルプでは、成果物としてPowerPointのスライド、Excelのファイル、整った文書が挙げられ、議事録や走り書きのメモからスライドを作る使い方も紹介されています。

Coworkが作ったスライドは、Claude for PowerPointで続きを編集できる、と書かれています。詳しい使い方やプランは、Claude Coworkの解説記事にまとめています。スライドだけを作るなら、Claude Slidesの方が手軽です。

決まった頻度で作る

Coworkには、決まった頻度で作業を動かすスケジュール機能があります。公式ヘルプでは、頻度として毎時・毎日・毎週・平日・手動が選べると案内されています。スケジュールされた作業は、クラウドで動くため、パソコンがスリープしていても、デスクトップアプリが閉じていても、時間どおりに動きます。ただし、手元のファイルやアプリを使う作業は、パソコン上でだけ動きます。

公式の例には、「ドライブやスプレッドシートから、毎週のレポートをまとめる」使い方が挙がっています。毎月の報告スライドのように、同じ形式の資料を繰り返し作る仕事は、依頼文を一度うまく作ってからスケジュールに登録しておくと、手間が減ります。実行ごとに、新しいCoworkのセッションが始まり、終わったあとに結果を確認できます。

Claude Designでスライドを作る

見た目や図の表現を細かく詰めたいときは、Claude Designも選べます。公式ヘルプによると、会話の中でスライドなどのデザインを頼むか、メッセージ欄の「Output」から「Design」を選んで始めます。Claude Codeでは/designで始められます。

作ったデザインは、画面右上の「Export」から、次のような形で書き出せます。

書き出し方用途
PPTXPowerPointで開いて編集する
GoogleスライドGoogleスライドで共同編集する
PDF配布や印刷用に固定する
.zip・スタンドアロンのHTMLファイルとして保存する、Webで見せる
Canva・Gamma・Miroなどへ送るほかのツールで続きを作る
Claude Codeに引き継ぐ画面やWebページとして実装する

Claude Designには、公式ヘルプにいくつかの注意点が書かれています。スライドづくりに関わる点を挙げます。

  • 複数人での同時編集は基本的な動作で、安定しないことがある
  • バージョンの履歴がまだない。別の案を試したいときは、先にいまの状態を保存するよう依頼する
  • テキストや図形の追加は、マウスやトラックパッドでの操作が必要で、難しいときはClaudeに頼む
  • デザインシステムの取り込みは、元のファイルの出来に左右される

なお、Claude Designの使用量は、Claude全体の使用量の上限に数えられ、別枠はありません。詳しい使い方はClaude Designの解説記事で説明しています。

文書からスライドにする

会議の資料を、先に文章で書いてからスライドにしたいときは、Claude Docsとの組み合わせが使えます。公式ヘルプには、Claude Docsで作った文書を、Claude Slidesでプレゼンテーションにするよう、Claudeに頼めると書かれています。

文章で論理をまとめてからスライドにすると、スライドが「文章の要点を並べたもの」になり、流れが通りやすくなります。Claude Docsの共有と書き出しについては、公式ヘルプに次のとおり載っています。

項目内容
共有の相手Free・Pro・Maxはリンクを知っている人。Team・Enterpriseは特定の人、グループ、組織全体
権限閲覧者は読むだけ。編集者はコメント・編集・書き出しもできる。コメントだけの権限はない
書き出しWord(.docx)・PDF・Markdown(.md)・Googleドキュメント
削除所有者のみ。完全削除でごみ箱はない

書き出したあとに確認すること

PowerPointやGoogleスライドに書き出したあとは、見た目が意図どおりかを、開いて確認します。公式ヘルプに細かい項目は書かれていませんが、一般的に確認しておきたい点を挙げます。

  • 日本語のフォントが、自分のパソコンにあるフォントで表示されているか(ないと別のフォントに置き換わることがあります)
  • 文章がスライドの枠からはみ出していないか、改行の位置が不自然でないか
  • 図やグラフが、編集できる形になっているか、画像になっていないか
  • ページ番号、社名、ロゴなど、社内で決まっている要素が入っているか
  • 発表者用のメモを使う場合、必要な内容が入っているか

確認が必要な点が多いときは、Claude for PowerPointで、PowerPointの中で直す方法が使えます。

使えるプランと設定

料金プランのカードを見比べて、設定画面を確認する担当者

スライドづくりに使えるプランは、入口によって少しずつ違います。2026年10月時点の公式情報を表にまとめました。

入口ごとの対応プラン

入口FreePro・MaxTeamEnterprise
Claude Slides○○○(標準でオン)2026年10月15日にデフォルトでオン。管理者の設定で、それ以前に有効にもできる
チャットでのファイル作成(.pptx)○○○○
Claude for PowerPoint対象外○○○
Claude Cowork対象外○○管理者が有効にした場合
Claude Design○○○(標準でオン)2026年10月15日にデフォルトでオン

公式の料金ページでは、Claude Design・Slides・DocsはFreeプランを含む全プランに含まれると書かれています。Enterpriseでは、HIPAAに対応した組織を除いて、2026年10月15日にデフォルトでオンになります。

プランの料金

料金ページに載っている金額は、次のとおりです(米ドル、税抜)。

プラン料金スライドづくりでの位置づけ
Free無料Claude Slides・ファイル作成を試せる
Pro月20ドル(年払いは月17ドル相当)Claude for PowerPointが使える。個人で業務に使い始める
Max月100ドルから(5倍・20倍の2段階)多く使うとき。使用量の余裕が大きい
TeamStandardシート 1人あたり月25ドル(年払いは月20ドル)部署で使う。管理者が設定を管理できる
Enterprise公式の料金ページで確認管理機能や監査が必要な大きな組織

為替や税によって、日本円での請求額は変わります。最新の金額は、公式の料金ページで確認してください。

あわせて読みたいClaudeの料金プランを比較|無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの違いと選び方Claudeの料金プランを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの月額と使える機能、使用量の上限と使用クレジット、API料金、消費税や請求書の扱い、個人と会社それぞれの選び方まで解説します。

どのプランから始めるか

スライドづくりでは、次の順で考えると決めやすくなります。

こんな状況ならおすすめ考え方
まず、どんなスライドができるか試したいFreeClaude Slidesとファイル作成が使える。上限に達したら待つ
社内のPowerPointを、直しながら使いたいProClaude for PowerPointが使える。個人で業務に取り入れやすい
毎日のように資料づくりに使うMax使用量の余裕が大きい。上限で作業が止まると、会議の準備に響く
部署の数人で、業務データを扱いながら使うTeam管理者がメンバーや設定を管理できる。個人契約より情報の管理がしやすい
全社で使い、監査や権限の細かい管理が要るEnterpriseカスタムロールで、Slidesを使えるグループを絞れる

会社の資料を扱う場合、社員が個人で契約したアカウントに、業務のデータを入れる形は、情報の管理が難しくなります。数人で試す段階でも、会社のプランにしておくと、あとから広げるときに設定を引き継げます。

使用量について

スライドづくりは、普通のチャットより使用量を使いやすい作業です。公式の案内を整理します。

  • ファイル作成は、通常のチャットより多く使用量を消費する(ファイル作成のヘルプ)
  • Claude Designの作業は、Claude全体と同じ使用量の上限に数えられる。別枠はない(Claude Designのヘルプ)
  • Claude for PowerPointの利用も、既存のClaudeアカウントの使用量に数えられる(公式ドキュメント)
  • Claude Slides自体について、使用量の具体的な数値は公式に案内がない

使用量の上限に達すると、リセットされるまで使えなくなります。会議の直前に慌てないよう、余裕をもって作り始めることをおすすめします。

先に確認する設定

スライドが作れない、「Output」に「Slides」が出ない、というときは、次の設定を確認します。

確認すること場所対象
コード実行とファイル作成がオンか「設定」→「機能」。Team・Enterpriseは「組織の設定」→「機能」全プラン
Slidesのテンプレートが有効か「組織の設定」→「Artifacts」→「Templates」Team・Enterprise(管理者)
外部への共有を許可するか「組織の設定」→「Artifacts」で、外部共有(External sharing)をオンにするTeam・Enterprise(管理者)
利用者の範囲を絞るかカスタムロールの権限「Starting artifacts from the Slides template」Enterprise(管理者)

公式の管理者ガイドでは、Slidesをオフにしても、すでに作られたSlidesのアーティファクトには影響しないと書かれています。

設定名の表記について

設定名は英語表記を公式ヘルプから転記しています。日本語の画面での表記は、アカウントや更新の状況で異なる場合があります。見つからないときは、画面の検索や管理者への確認をおすすめします。

管理者が準備すること(TeamとEnterprise)

会社のプランでClaude Slidesを使えるようにするときの、管理者の作業を順に整理します。設定名は公式の管理者ガイドの英語表記です。

  1. コード実行とファイル作成をオンにする「Organization settings」→「Capabilities」で、コード実行とファイル作成を有効にします。Artifactsを有効にする前の前提です。
  2. Slidesのテンプレートを有効にする「Organization settings」→「Artifacts」→「Templates」で、Slidesをオンにします。これで、スライドの作成、デザインシステムでの見た目の変更、PowerPointへの書き出しが使えます。
  3. 外部共有の方針を決める社外へのリンク共有を許可するかを、「Artifacts」の設定で決めます。個別のアーティファクトだけを許可することもできます。
  4. 使える人を絞る(Enterprise)カスタムロールの権限で、Slidesを使えるグループを絞れます。組織全体の設定がオフのときは、ロールで許可しても使えません。
  5. アドインを配るClaude for PowerPointを使うなら、Microsoft 365管理センターから配布します。

Microsoft 365管理センターでの配布は、次の流れです。公式ドキュメントに書かれている手順を整理しました。

  1. Office Storeの利用を許可する管理センターの「設定」→「組織設定」→「ユーザー所有のアプリとサービス」で、「Let users access the Office Store」をオンにします。
  2. 統合アプリを開く「設定」→「統合アプリ」→「アドイン」を開きます。
  3. アドインを探すMicrosoft AppSourceで「Claude for Microsoft 365」を検索します。
  4. 配布する組織全体、または特定のユーザーやグループに割り当てます。

配布がうまくいかないとき

Entra Privileged Identity Management(PIM)を使って管理者の権限を有効にしている場合、統合アプリのページがその権限を認識せず、配布に失敗することがあります。公式ドキュメントでは、Microsoftの既知の問題とされ、常時有効の権限を持つ管理者のアカウントから配布する回避策が案内されています。Office Storeの利用を許可していない組織では、マニフェストファイルをアップロードして配布する方法を使います。

Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AI、Azure AI Foundry、LLMゲートウェイを経由して使っている組織では、管理者が、個別のClaudeアカウントなしにアドインを配布できます。ただし、コネクタやスキル、複数アプリをまたいだ作業は使えないことがあります。

依頼文の書き方

メモ用紙に伝えたいことを書き出してから、PCに入力する会社員

スライドの出来は、依頼文でかなり変わります。ここでは、依頼に入れておきたい内容と、そのまま使える依頼文の例を紹介します。公式ヘルプには、依頼文の書き方についての細かい決まりは載っていないため、この見出しは一般的な進め方をまとめたものです。

依頼に入れる5つの情報

次の5つを書いておくと、やり直しが少なくなります。

情報書く内容例
目的何のために使うスライドか来週の部長会で、9月の売上を報告する
相手誰が見るか。どのくらい詳しい人か部長5人。数字は読めるが、現場の細かい事情は知らない
枚数と形何枚か。どんな流れにするか5枚。1枚目に結論、最後に次にやることを書く
材料使うメモ・数字・資料添付のCSVと、前月の報告メモ
守ること言い回し、入れない内容、体裁の決まりです・ます調。個人名は出さない

伝わりにくい頼み方と、伝わりやすい頼み方

伝わりにくい頼み方伝わりやすい頼み方
いい感じのスライドを作って取締役会で使う、新サービスの説明を6枚で。1枚目に課題、2枚目に解決策、最後に費用と時期
もっと見やすくして1枚に載せる箇条書きを3つまでにして、文字は短くして
全体をちゃんと直して4枚目の表の数字が前月と合っていない。添付のCSVを見て、合計を直して
デザインを良くして色は紺と白の2色で。見出しは大きく、1枚に伝えたいことをひとつだけにして

そのまま使える依頼文の例

場面ごとの依頼文の例です。会社名やファイル名は、自社に合わせて書き換えてください。

社内の報告

添付のメモと売上のCSVをもとに、来週の部長会で使う、9月の売上報告のスライドを5枚で作ってください。1枚目に全体の結論を書き、店舗別の売上と前月比を表にします。前月から10%以上下がった店舗には印をつけ、最後に来月の対応案を3つ書いてください。です・ます調でお願いします。

営業の提案

添付の商談メモをもとに、取引先の購買担当者に見せる提案スライドを6枚で作ってください。流れは、お困りごとの整理、解決案、導入の進め方、費用の目安、よくある質問の順にしてください。メモにない数字は書かず、確認が必要な箇所には【要確認】と入れてください。

社内研修

新入社員向けに、情報セキュリティの基本を説明するスライドを8枚で作ってください。1枚に伝えることは1つだけ。専門用語は初出で言い換えを添え、最後に確認クイズを3問つけてください。

「分からないところは書かない」と伝える

メモにない数字や事実を、Claudeが補って書いてしまうことがあります。「メモにない数字は書かず、確認が必要な箇所は【要確認】と入れて」と伝えておくと、あとから確認する箇所を見つけやすくなります。

構成から決めて、段階的に作る

枚数の多い資料は、いきなり全部を作らせるより、段階に分けて頼む方が思いどおりに進みます。

  1. 構成案だけを作ってもらう「まず、各スライドのタイトルと、1行の要点だけを一覧にして」と頼みます。流れが合っているかを、ここで確認します。
  2. 構成を直す「3枚目は不要。代わりに、費用の説明を入れて」のように、並びと内容を決めます。
  3. スライドにする構成が決まってから「この構成でスライドにして」と頼みます。
  4. 1枚ずつ仕上げる文章の長さ、数字、言い回しを、スライド単位で直します。

先に構成を確認しておくと、スライドの文章を何度も書き直す手間が減ります。

数字・固有名詞の確認を依頼に入れる

スライドには、売上、日付、取引先の名前など、間違えると困る情報が入ります。AnthropicのClaude Academyにある、PowerPointの作り方のチュートリアルでも、Claudeがデータの出どころを示すので、その数字を確認することが確認項目に挙がっています。依頼の段階で、次のように頼んでおくと確認が楽になります。

  • 使った数字の出どころ(どのファイルのどの項目か)を、ノートか別の一覧にして書いてもらう
  • 計算した数字には、計算式の説明を添えてもらう
  • 推測で書いた部分と、元の資料にある部分を分けて示してもらう

スライドの流れの型を決めておく

Claudeに構成を任せるとき、どんな流れにするかを先に指定しておくと、内容がまとまりやすくなります。公式ヘルプに型の決まりはないため、ここでは一般的によく使われる流れを、場面ごとに整理します。

場面流れの例依頼文に入れる言い方
社内の報告結論 → 数字の根拠 → 原因の整理 → 次にやること1枚目に結論。最後に次にやることを3つ
取引先への提案お困りごと → 解決案 → 進め方 → 費用 → 次の一歩相手の課題から始めて、最後に確認したい点を書く
社内研修目的 → 基本の説明 → 具体例 → 確認問題1枚に伝えることはひとつ。最後に確認問題を3問
会議の共有決まったこと → 宿題と担当・期限 → 次回の予定議事録にない情報は書かない
採用の会社説明会社の概要 → 仕事の内容 → 働き方 → 選考の流れ募集要項にある内容だけを使う

型を決めたうえで、「1枚目に結論」「最後に次の行動」と書いておくと、読む人が迷いにくくなります。

公式チュートリアルの進め方を参考にする

AnthropicのClaude Academyには、PowerPointをClaudeで作るチュートリアルがあります。Claude for PowerPointを使った進め方が、次のように紹介されています。

  1. テンプレートを用意するスライドマスター、レイアウト、フォント、配色を含むテンプレートを読み込んだ状態から始めます。
  2. 1つの依頼でデッキ全体を作る「このテンプレートで、フィンテック業界の分析を10枚で作って」のように、枚数と内容を伝えます。語り口(例:データを重視したアナリスト調)も添えられます。
  3. 確認の度合いを選ぶClaudeは変更の前に許可を求めます。1つずつ確認するか、必要な変更をまとめて適用させるかを選べます。
  4. 内容を直すスライドや図形を選んで、変えたい点を伝えます。「+」ボタンから資料を追加すると、背景情報として使われます。
  5. 構造を直す「エグゼクティブサマリーを3つの要点にして」「4枚目と5枚目を1枚にまとめて」「規制の動向のスライドを、市場規模の直後に移して」のように、並びや構成を変えます。
  6. 箇条書きを図にする箇条書きを、図や、編集できるグラフに変えます。

チュートリアルでは、確認する点として、データの出どころ、テンプレートとの一貫性、1枚あたりの情報量(箇条書きが6つだと多すぎる例)、統合したスライドで大事な数字が残っているか、スライドを消す提案の内容、論理の流れが挙げられています。

テンプレートと見た目の指定

見た目をそろえたいときは、使う入口によって方法が変わります。

入口見た目をそろえる方法
Claude Slidesデザインシステム(色・フォント・コンポーネント)を登録して使う
Claude for PowerPointテンプレートを適用したデッキを開いてから依頼する。アドインの設定の「Instructions」に、書式の決まりを書いておく
チャットでのファイル作成依頼文で、色・フォント・見出しの決まりを具体的に書く

Claude for PowerPointの「Instructions」には、「箇条書きは1行にする」「強調には青のアクセントカラーを使う」といった決まりを書いておけます。この設定は、PowerPoint内でのみ有効で、ExcelやWordのアドインとは別に保存されます。

自社のテンプレートを「スキル」にしておく

毎回、同じ見た目や決まりを伝えるのが面倒なときは、スキルを使う方法もあります。公式ヘルプによると、PowerPointのテンプレートをもとにしたスキルを作っておくと、Claude for PowerPointで開いているファイルに、そのテンプレートを読み込ませることができます。

項目内容(公式ヘルプの記載)
使えるプランFree・Pro・Max・Team・Enterprise。Claude Codeでも使える
前提「コード実行とファイル作成」がオン
オンにする場所Free・Pro・Maxは「設定」→「機能」でオンにしたうえで、「Customize」→「Skills」で個別に切り替える。Team・Enterpriseは、オーナーが「組織の設定」の「Plugins & skills」で有効にする
PowerPointのスキルAnthropicが用意している。スライドを作る依頼で、Claudeが必要に応じて自動で使う

自社のスキルの作り方は、Claude Skillsの解説記事で説明しています。

業務での活用例

営業・総務・人事の担当者が、それぞれスライドをPCで確認している様子

Claudeでのスライド作成は、元になる文章やデータがすでにあり、それを人に伝わる形に整える作業と相性が良い使い方です。部署ごとの例をまとめました。

部署ごとの活用例

部署任せる仕事の例渡すもの
営業商談メモから、取引先への提案スライドを作る商談メモ、自社の商品資料
営業企画月次の数字から、会議用の報告スライドを作る売上のCSV、前月の報告資料
総務規定の変更点を、社員向けの説明スライドにする改定前後の規定、お知らせ文
人事採用面接で使う会社説明スライドを作る・見直す会社案内、募集要項
経理決算の概要を、社内説明用のスライドにまとめる決算の資料、集計表
マーケティング広告やアクセスの数字を、振り返りの資料にする各ツールから書き出したCSV
経営企画会議の議事録から、決定事項と宿題をスライドにまとめる議事録、会議のメモ

例:月次報告スライドを作る流れ

営業企画の担当者が、毎月の売上報告スライドをClaude Slidesで作る流れを例に、順を追ってみます。以前は、CSVを開いて集計し、前月のスライドをコピーして数字を直す作業に、半日ほどかかっていたとします。

  1. 材料をそろえる販売管理システムからCSVを書き出し、前月の報告メモを手元に用意します。
  2. 依頼する会話にCSVと前月のメモを添付し、「この内容で、部長会の報告スライドを5枚で作って。1枚目に結論」と頼みます。
  3. 構成と数字を確認するできあがったスライドの流れを見て、数字がCSVと合っているかを確認します。
  4. 直す誤りがあれば会話で伝え、1か所の言い換えは画面上で直接直します。
  5. 共有する社内で見せるだけなら、そのままClaudeの画面から発表します。ファイルで配るときは、PowerPointかPDFに書き出します。

作業のうち、人が行うのは、材料をそろえること、数字を確かめること、最後の判断です。集計と文章のたたき台づくりは、Claudeが担当します。

例:会議の議事録をスライドにする

会議の議事録から、決定事項と宿題をまとめたスライドを作る例です。社内共有用の資料は、長い議事録を読んでもらうより、スライド1〜2枚にまとめた方が、読んでもらいやすくなります。

添付の議事録から、次の3項目を整理した共有用のスライドを2枚で作ってください。1枚目は「決まったこと」、2枚目は「宿題と担当者・期限」。議事録にない情報は書かないでください。

人の名前や期限は、議事録に書かれているものだけを使うよう、依頼文の中で伝えておきます。

例:研修資料を作る・直す

研修資料は、同じ内容を何度も使い回し、少しずつ更新する資料です。すでにあるPowerPointの研修資料を、Claude for PowerPointで直す使い方が向いています。

  • 古くなった制度の説明を、新しい内容に直す
  • 文字の多いスライドを、図や箇条書きに変える
  • 確認クイズのスライドを、最後に足す

テンプレートはそのままに、中身だけを直せるので、社内の体裁を保ったまま更新できます。

例:提案書を見直す

すでにある提案スライドを、相手に合わせて見直す場面です。Claude for PowerPointで、スライドを選びながら直します。

3枚目のスライドを、購買担当者向けに言い直してください。専門用語は短い説明をつけ、費用の話は後ろのスライドに移します。直したあとに、変更した点を一覧で教えてください。

公式ドキュメントには、既存のデッキを直すときの依頼の例として、「3枚目の文章を簡潔にして。文字が多すぎる」「5枚目と6枚目を1枚の要約にまとめて」「提案の部分をもっと図で見せて」などが紹介されています。

例:取引先ごとに少しずつ変える

同じ提案内容を、取引先ごとに少し変えて出す場面もよくあります。元のスライドを開き、取引先の情報を渡して、「この会社向けに、冒頭の課題の部分と、導入事例の並びだけを変えて」と頼みます。スライド全体を作り直さずに、特定の部分だけを直せるのが、Claude for PowerPointの特徴です。

取引先の名前や数字は、毎回、人が確認してください。前の取引先の名前が残っていると、情報の漏えいにつながります。

例:Excelの集計をスライドにする

ExcelとPowerPointの両方のアドインを使えば、集計の数字を、そのままスライドのグラフにできます。公式ドキュメントにも、Excelの数字でPowerPointのグラフを更新する使い方が紹介されています。

  1. 両方のファイルを開く集計のExcelと、報告のPowerPointを、それぞれ開きます。
  2. つなげる設定を確かめる各アドインで「Let Claude work across files」がオンになっているかを確認します。
  3. 頼む「Excelの『9月集計』シートの数字で、3枚目のグラフを更新して。前月比は赤字で」のように伝えます。
  4. 確認するグラフの数字がExcelの数字と合っているか、単位や期間の表記が合っているかを確かめます。

Claudeに任せる部分と、人が行う部分

スライド作成では、作業ごとに担当を分けておくと、確認の漏れが減ります。

作業Claudeに任せやすい人が行う
構成流れの案を複数出す、見出しを付ける伝えたいことの優先順位を決める
文章要点を短くまとめる、言い回しをそろえる社内の言葉づかい、相手への配慮を確かめる
数字集計の計算、表やグラフにする元のデータと突き合わせて確認する
見た目テンプレートに合わせたレイアウト書き出し後の崩れ、ロゴ・フォントの確認
公開・共有(任せない)共有の範囲と、社外に出してよい内容の判断

うまくいかないときの見直し方

困りごと考えられる原因試すこと
文字が多くて読みにくい1枚に伝えたいことが複数ある「1枚に伝えることはひとつ。箇条書きは3つまで」と頼み、枚数を増やす
内容が薄い材料が少ない、または相手と目的が伝わっていないメモや数字を足して、見る人と使う場面を書く
数字が合わない元のデータの項目の取り違えや、列名の違い数字の出どころを一覧にしてもらい、元のファイルと照らし合わせる
社内の体裁と違うテンプレートを適用していないClaude for PowerPointで、テンプレートを開いた状態から作り直す
流れが唐突構成を決める前にスライドを作った構成案だけを作り直し、確認してからスライドにする

共有と注意点

会議室で、共有の範囲と内容を確認しながら話し合う担当者

Claudeで作ったスライドを共有するときと、業務で使うときの注意点をまとめます。会社の資料には、取引先の情報や社内の数字が入ることが多いため、使い始める前に確認しておきましょう。

共有の範囲と権限

アーティファクトは、作った時点では自分だけが見られる状態です。公式ヘルプでも、共有するまでは誰にも共有されないと説明されています。共有できる範囲は、プランによって異なります。

共有の方法FreePro・MaxTeamEnterprise
リンクを知っている人と共有○○○○
組織内の人と共有××○○
グループと共有×××○
メールで特定の人を招待(ベータ)×○○○

共有された人に与える権限は、次の3段階です。作るもののかたちによって、選べる段階は異なります。

権限できること
閲覧(Can view)開いて読む。コメントを読む
コメント(Commenter)閲覧に加えて、コメントを書く。アーティファクトが提供しているファイルをダウンロードする
編集(Can edit)コメントに加えて、内容を変更する

公式ヘルプには、共有されたアーティファクトを開くには、リンクを知っていても、一般にClaudeのアカウントが必要と書かれています。社外の人に見せたいときは、相手がアカウントを持っているとは限らないので、PowerPointやPDFに書き出して送る方が確実な場合があります。

2026年9月16日より前に作った旧方式のアーティファクトは、共有のしかたが異なります。Free・Pro・Maxでは「Publish」で公開リンクを作り、そのリンクは、アカウントがなくても開けます。公開をやめると、そのアーティファクトに保存されたデータは完全に削除され、同じものを再び公開することはできません。古い資料を共有するときは、この違いに注意してください。

TeamとEnterpriseでの外部共有

Team・Enterpriseでは、アーティファクトは標準で組織内にとどまります。組織の外へ「リンクを知っている人」として共有するには、オーナーが外部共有(External sharing)をオンにするか、そのアーティファクトを個別に許可する必要があります。メールで組織外の人を招待する設定は、外部共有とは別の設定で、Teamでは標準でオン、Enterpriseでは標準でオフです。

共有をやめたいときは、アーティファクトを開いて「共有(Share)」から、アクセスを「自分のみ」(Pro・Max)または「招待した人のみ」(Team・Enterprise)に変更します。削除すると、全員のアクセスが消えます。

共有する前に中身を確認する

共有リンクを送る前に、スライドに社外秘の数字、個人名、取引先の情報が入っていないかを確認してください。共有の設定を後から「自分のみ」に戻しても、すでにダウンロードされたファイルは取り戻せません。

あわせて読みたい生成AIの社内ルールの作り方|決める項目と文例、運用のコツを公的資料から解説生成AIの社内ルールに入れる項目(目的・使えるサービス・入力してよい情報・出力の確認・相談窓口)と、作り方の手順、文例、運用のコツを、AI事業者ガイドラインや個人情報保護委員会の注意喚起など公的資料に沿って解説します。

入力する情報の扱い

スライドづくりでは、会社の数字や顧客の情報をClaudeに渡すことになります。入力した内容が学習に使われるかどうかは、プランによって扱いが異なります。個人向けのプランでは、設定で選べます。会社の情報を扱う前に、使っているプランの扱いと設定を確認してください。手順は、Claudeに学習させない設定の解説記事にまとめています。

Claude for PowerPointについては、公式ドキュメントに次のように書かれています。

  • 入力と出力は、受け取りや生成から30日以内にバックエンドで削除される
  • 組織が設定しているデータ保持の設定は、引き継がれない
  • Enterpriseの監査ログには含まれない

ファイル作成のセキュリティ

公式ヘルプでは、ファイル作成について、次のような注意が書かれています。

  • 外部のファイルやWebサイトに仕込まれた指示(プロンプトインジェクション)によって、Claudeが意図しない動作をする可能性がある
  • Claudeが作業している間は様子を見て、想定外のデータにアクセスしたときは止める
  • Free・Pro・Maxでは、ファイルのアーティファクトを含む会話の、公開共有はできない
  • Team・Enterpriseでは、ネットワークアクセスの設定を管理者が選べる

社外から受け取ったファイルをもとにスライドを作るときは、特に注意してください。知らない相手から届いたファイルは、中身を確認してから使いましょう。

作ったスライドを使う前のチェックリスト

  • 数字が、元のデータ(システム・元のファイル)と合っているか
  • 会社名・人名・商品名・日付に、間違いがないか
  • 元の資料にない内容が、書き足されていないか
  • 著作権のある画像や、他社の資料の引用が含まれていないか
  • 社外秘の情報が、見せる相手に対して適切か
  • 書き出したファイルの体裁(フォント・改行・図)が崩れていないか
  • 共有の範囲が、見せたい相手に限られているか

会社で決めておくこと

複数の人が使う場合は、使い方がばらばらにならないよう、次のようなルールを先に決めておくと安心です。

決めること例
入れてよい情報顧客の個人情報、未公開の数字は入れない。入れる場合の条件
使う入口とプラン会社として契約したプランのアカウントで使う
確認する人社外に出すスライドは、担当者以外が一度確認する
共有の方法社外にはPDFで渡す。リンク共有は組織内に限る
保存の場所最終版は社内の共有フォルダに保存し、Claudeの会話に残さない

会社で使い始めるときの進め方

会社でClaudeによるスライド作成を取り入れるときは、いきなり全員に広げるより、次の順で進めると失敗が少なくなります。

  1. 試す人と資料を決めるスライドを作る機会が多い部署から、2〜3人に試してもらいます。対象の資料は、月次報告や社内研修など、1〜2種類に絞ります。
  2. 入れてよい情報を決める顧客の個人情報や未公開の数字を入れてよいか、入れる場合の条件を決めます。使うプランと入口(Claude Slides・PowerPointアドインなど)も決めます。
  3. 依頼文のひな形をそろえるうまくいった依頼文を共有し、目的・相手・枚数・材料の書き方をそろえます。社内テンプレートがあるなら、Claude for PowerPointで使う手順も共有します。
  4. 確認の担当を決める数字と固有名詞を確認する人、社外に出す前に見る人を決めます。
  5. 効果を確かめて広げる作業時間がどれだけ減ったか、確認にどれだけ手間がかかったかを振り返り、効果が見えた資料から他の部署に広げます。

決める項目が多いと感じたときは、まずは「入れてよい情報」と「社外に出す前の確認」の2つだけでも、先に決めておくと効果があります。

よくある質問

Claudeでスライドは無料で作れますか?

作れます。公式の料金ページでは、Claude Design・Slides・DocsはFreeプランを含む全プランに含まれ、ファイル作成も全プランで使えると書かれています。ただし、Claude for PowerPointはPro以上のプランが対象で、使用量には上限があります。

Claude Slidesと、Claude Designの違いは何ですか?

Claude Slidesは、スライドづくりに特化した入口です。Claude Designは、スライドを含むデザイン全般(画面の試作や1枚ものの資料など)を作る入口です。もともとClaude Designの中でスライドを作る人が多かったため、スライドは別の入口として分けられました。

作ったスライドをPowerPointで開けますか?

開けます。Claude Slidesでは、PowerPoint形式(.pptx)への書き出しに対応しています。チャットのファイル作成でも、.pptxのファイルを作ってダウンロードできます。

社内のテンプレートに合わせて作れますか?

Claude for PowerPointでは、テンプレートのスライドマスター、レイアウト、フォント、配色を読み取って使うと公式に説明されています。Claude Slidesでは、デザインシステムで色・フォント・コンポーネントを使えます。

日本語のスライドも作れますか?

日本語で依頼文を書いて、日本語のスライドを作れます。ただし、日本語フォントの表示や、書き出したあとの体裁の崩れについては、公式に案内がありません。書き出したファイルは、開いて確認してください。

スライドに画像を入れられますか?

画像の追加や生成について、公式ヘルプには明確な記載がありません。画像は人が用意して、PowerPointなどの中で貼り付ける方法が確実です。画像まわりの考え方はClaudeの画像生成の解説記事にまとめています。

何枚まで作れますか?

公式には、スライドの枚数の上限は案内されていません。枚数が多い資料は、構成を決めてから、数枚ずつに分けて作ると、確認や直しがしやすくなります。

スマホからも作れますか?

公式ヘルプでは、Claude Designについて、モバイルアプリでデザインを頼み、Artifactsタブで見たり編集したりできると案内されています。ファイル作成も、モバイルから使えます。Claude Slidesのモバイル向けの説明は、公式ヘルプに見当たりません。共有の設定は、Claude Designの場合、WebかデスクトップのClaudeで変更します。

作ったスライドは、他の人に見せられますか?

共有できます。作ったスライドは最初は自分だけが見られる状態で、共有の範囲はプランによって異なります。共有された人が開くには、一般にClaudeのアカウントが必要です。社外の人には、PowerPointやPDFで渡すのが確実です。

Claude Codeでもスライドを作れますか?

リリースノートでは、Claude Codeの会話からも、デザイン・スライド・文書を頼めるようになったと案内されています。具体的な使い方は、Claude Codeでスライドを作る方法の記事で解説します。

元のPowerPointファイルを読み込んで、直してもらえますか?

Claude for PowerPointで、すでにあるデッキを開き、特定のスライドを選んで直せます。Claude Slidesで、PowerPointファイルを読み込んで作れるかどうかは、公式ヘルプに記載がありません。

入力した社内のデータは、学習に使われますか?

プランによって扱いが異なり、個人向けのプランでは設定で選べます。会社のデータを扱う前に、使っているプランの扱いと設定を確認してください。手順は「Claudeに学習させない設定」の記事にまとめています。

Enterpriseでスライドが使えないのはなぜですか?

Enterpriseでは、Design・Slides・Docsは、2026年10月15日にデフォルトでオンになります。それ以前は、管理者が「組織の設定」→「Artifacts」で有効にする必要があります。自分の組織で有効になっているかを、管理者に確認してください。

Claude Docsで作った文書を、スライドにできますか?

できます。公式ヘルプには、Claude Docsの文書を、Claude Slidesでプレゼンテーションにするよう、Claudeに頼めると書かれています。文章で論理をまとめてからスライドにしたいときに向いています。

作ったスライドは、あとから開き直せますか?

開き直せます。アーティファクトは、サイドバーの「Artifacts」タブにまとめて保存されます。別の会話からでも探して開けます。

2026年9月より前に作ったアーティファクトは、どうなりますか?

公式ヘルプでは、2026年9月16日より前に会話で作ったアーティファクトは「旧方式」とされ、引き続き使えて、公開と共有もできると案内されています。ただし、旧方式では新しく作れません。

PowerPointとGoogleスライドのどちらに書き出せばいいですか?

相手と、そのあとの作業で選びます。取引先とファイルをやりとりする、社内のテンプレートに貼り込むならPowerPoint。チームで同時に編集するならGoogleスライドが向いています。編集を想定せず配るだけならPDFが確実です。

ClaudeのスライドをCanvaなどに渡せますか?

Claude Designでは、書き出しの選択肢に、Canva・Gamma・Miroなどのツールに送る方法が載っています。Claude Slidesの書き出し先として公式ヘルプに書かれているのは、PowerPoint・PDF・Googleスライドです。

Proプランで足りますか?

スライドを時々作る程度なら、Proで試せます。ファイル作成やClaude Designは使用量を多く使うことがあり、毎日のように使うと上限に達しやすくなります。公式には具体的な回数は示されていないため、実際の使用量を確認しながら、Maxを検討してください。

AIが作ったスライドを、そのまま顧客に出しても大丈夫ですか?

おすすめしません。公式ドキュメントでも、Claude for PowerPointは、人の確認なしの最終的な顧客向け資料には勧められないとされています。数字・固有名詞・言い回しは、担当者が確認してから出してください。

まとめ

この記事のまとめ

  • Claudeでは、会話の中でスライドを作り、画面の横で直し、そのまま発表したり書き出したりできる
  • 2026年9月16日に、スライド専用の入口「Claude Slides」ができた。PowerPoint・PDF・Googleスライドに書き出せる
  • PowerPointのファイルだけが欲しいときは、チャットのファイル作成も使える。テンプレートに合わせたいときは、Claude for PowerPointが向いている
  • Claude Slidesと、ファイル作成は全プランで使える。Claude for PowerPointはPro以上、Enterpriseは2026年10月15日にデフォルトでオン
  • 目的・相手・枚数・材料を伝え、先に構成を決めてからスライドにすると、やり直しが少なくなる
  • 数字・固有名詞の確認と、共有前の中身の確認は、人が行う

Claudeでのスライド作成は、白紙から作る時間を減らし、たたき台を早く用意するための道具です。まずはFreeプランや、Proの範囲で、社内向けの小さな資料を1本作ってみて、どこまで任せられるかを確かめるのがおすすめです。

社内に広げる段階では、使う入口の選び方、入れてよい情報のルール、社内テンプレートとの合わせ方など、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claudeをはじめとする生成AIの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

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