Claude Codeのソースコード流出とは?利用者への影響と確認したいこと
この記事でわかること
- Claude Codeのソースコード流出で、何が起きたのか(公式の説明と報道で確かめられた範囲)
- 利用者のデータや使い方に影響があるのか
- 同じ日にあったaxiosのnpm事故との関係
- 「流出コード」を探したり使ったりしない方がよい理由
- 利用者が確認すること、更新の方法
- 会社で決めておきたいこと
目次
「Claude Codeのソースコードが流出したと聞いたが、自分のデータや使い方に影響はあるのか」「会社で使っているので、何か対応が必要なのか」と気になっている方に向けた記事です。
2026年3月31日、Anthropicが公開したClaude Codeのバージョン2.1.88に、内部のソースコードを復元できるファイルが誤って含まれていました。Anthropicはこれを「リリース作業のミスによるもので、セキュリティ侵害ではない」と説明しています。
この記事では、Anthropicの説明と報道機関の報道で確かめられたことだけを整理し、利用者として確認しておきたいことをまとめます。流出したとされるコードの中身や入手先には触れません。確かめられなかったことは「確認できなかった」と書いています。内容は2026年10月時点のものです。
何が起きたのか

まず、公式の説明と複数の報道で一致している点を表にまとめます。
| 項目 | 確認できていること |
|---|---|
| 日付 | 2026年3月31日 |
| 対象 | npmで配布された「Claude Code」のバージョン2.1.88 |
| 原因 | デバッグ用の「ソースマップ」というファイル(約60MB)が、配布パッケージに含まれていた |
| 見つけた人 | セキュリティ研究者のChaofan Shou氏が、Xで指摘した |
| 規模 | 約1,900ファイル、約50万行とする報道がある(数字は報道によって少し異なる) |
| Anthropicの説明 | 人為的ミスによるリリース時のパッケージの問題で、セキュリティ侵害ではない |
ソースマップとは
ソースマップは、開発者がプログラムの不具合を調べるための「対応表」です。配布用に圧縮されたプログラムを、人が読める元の形に戻すために使います。ファイルによっては元のソースコードそのものが入っていることがあり、今回はそこから全体を復元できる状態になっていたと報じられています。
配布する側が気をつけて除外しないと、こうしたファイルが混ざることがあります。今回の件は、パッケージに入れるファイルの管理ミスだと説明されています。
Anthropicの説明
Anthropicは報道機関への声明で、次の点を述べたと伝えられています。
- Claude Codeのリリースに、内部のソースコードの一部が含まれていた
- 機微な顧客データや認証情報は、含まれておらず、露出もしていない
- 人為的ミスによるリリース時のパッケージの問題で、セキュリティ侵害ではない
- 同じことが起きないよう、対策を進めている
正式な事後報告書(なぜ起きたかを詳しくまとめた文書)が公開されたかどうかは、確認できませんでした。
確認できていないこと
流出したとされるコードの中身については、ネット上でさまざまな話題が出ました。たとえば、未発表の機能があるといった話です。こうした内容は、公式に認められたものではありません。この記事では扱いません。
利用者のデータへの影響

利用者がいちばん気になるのは、自分の入力やファイルが漏れたのではないか、という点でしょう。今回流出したとされるのは、Claude Codeというソフトウェアのコードです。利用者が入力した内容やファイルが流出したとは、Anthropicは説明していません。
| 心配ごと | 公式の説明・確認できたこと |
|---|---|
| 自分の入力やファイルが漏れたのか | Anthropicは、機微な顧客データと認証情報は含まれておらず、露出もしていないと説明している。個別の利用者への通知は確認できなかった |
| APIキーやログイン情報を変える必要があるのか | この件を理由に、公式が利用者へ再発行を求める案内は、確認した範囲では見当たらなかった |
| 2.1.88を入れていた場合、被害を受けるのか | 2.1.88を入れたことで利用者の環境が被害を受けた、とする報道や公式の説明は確認できなかった |
| これからもClaude Codeを使ってよいのか | 公式ドキュメントは、最新版へ更新して使う前提の案内を続けている |
なお、Claude Codeに入力した内容の扱い(学習に使われるか、どのくらい保存されるか)は、この件とは別の話です。公式ドキュメントでは、Free・Pro・Maxでは学習に使うかどうかを設定で選べ、Team・Enterprise・APIでは、明示的に提供しない限り学習に使わないと案内されています。
「影響がない」とは言い切れない点
Anthropicの説明は「機微な顧客データや認証情報は含まれていない」というものです。これは声明の範囲での話で、ほかの影響が将来まったく出ないことを保証するものではありません。最新の情報は、Anthropicの公式発表と公式ドキュメントで確認してください。
同じ日にあった別の事故

流出と同じ3月31日に、別のnpm事故も起きました。多くのプログラムで使われる「axios」というパッケージの一部のバージョンが、悪意のあるものに差し替えられたのです。シンガポールのサイバーセキュリティ庁などが注意喚起を出しています。
| 項目 | 内容(シンガポール サイバーセキュリティ庁の注意喚起より) |
|---|---|
| 問題のあるバージョン | axios 1.14.1 と axios 0.30.4。悪意のある依存パッケージ plain-crypto-js 4.2.1 を含む |
| 安全なバージョン | axios 1.14.0 または 0.30.3 |
| 推奨される対応 | 安全なバージョンへ戻す、plain-crypto-js を削除する、影響を受けた可能性がある環境では認証情報(APIキー・トークン・SSHキーなど)を入れ替える |
Claude Codeとの関係は確認できていない
同じ日に起きたため、この2つを結びつけて紹介する記事もあります。ただし、Claude Codeがaxiosに依存していたかどうか、今回の事故の影響を受けたかどうかは、Anthropicの公式の説明や、確認した公的機関の注意喚起では確認できませんでした。この記事では、2つは別々の事故として扱います。
とはいえ、3月31日の前後にnpmでパッケージを入れたり更新したりしたプロジェクトがあるなら、Claude Codeとは関係なく、axiosのバージョンを確かめておく価値があります。
| 確認すること | 方法の例 |
|---|---|
| axiosのバージョン | プロジェクトのフォルダで npm ls axios を実行する。ロックファイル(package-lock.json など)も見る |
| 不審な依存パッケージ | node_modules の中に plain-crypto-js がないか確かめる |
| インストールした日時 | CI(自動ビルド)のログや、作業の記録で3月31日前後の実行を確かめる |
該当するものが見つかった場合は、自分で判断せず、社内のセキュリティ担当者や情報システム部門に連絡してください。
「流出コード」を探さない理由

このようなニュースのあとは、「流出物」をうたう偽物が出回ることがあります。今回もセキュリティ企業のZscalerが、流出したClaude Codeのソースコードをうたうリポジトリ(ソースコードの置き場)から、情報を盗むマルウェアが配られていたと報告しています。
同社の報告によると、そのリポジトリは「leaked Claude Code」で検索したときの上位に表示されていました。圧縮ファイルの中にあった実行ファイルを動かすと、パスワードなどを盗むマルウェアや、通信を中継するマルウェアが入る仕組みだったとされています。
| 怪しい兆候 | 理由 |
|---|---|
| ソースコードのほかに、実行ファイルやZIPが付いている | コードを見るだけなら不要なはずの、実行形式のファイルを配るのは危険な手口 |
| 「制限解除版」「企業向け機能つき」とうたう | 公式にはない機能で、実行させるための誘い文句になりやすい |
| 公式でない場所で配っている | Anthropicの公式の配布経路以外の入手は、中身を確かめられない |
調べるつもりで検索しない
「流出したコードを見てみたい」という好奇心から検索して、偽物を実行してしまうのが典型的な被害です。入手先やダウンロードは、この記事では案内しません。もし実行してしまった疑いがある場合は、そのパソコンをネットワークから切り離し、情報システム部門やセキュリティ担当者へすぐ連絡してください。
Claude Codeを入れるときは、Anthropicが案内している方法だけを使ってください。方法は、Claude Codeの公式ドキュメントに載っています。
法的リスクの考え方

流出したコードを入手したり、使ったり、配布したりすることについて、この記事で「問題ない」「違法だ」と断定することはできません。法的な判断は、事情によって変わるためです。ここでは、公式に確認できる事実だけを挙げます。
- Claude Codeの公式ドキュメントでは、利用はAnthropicの利用規約(商用利用規約、または消費者向け利用規約)に従うと案内されており、著作権表示も付いている
- Claude Codeを自社の製品やサービスに組み込む場合は、公式のバイナリを改変しないことなどの条件が示されている
- Anthropicは、流出したコードの複製を削除するよう、GitHubへ著作権に基づく削除申請(DMCA)を出した
削除申請は当初、約8,100のリポジトリに実行されました。これには、正当な派生元(フォーク)も含まれていました。TechCrunchによると、Anthropicは「意図した範囲を超えた」として大部分を取り下げ、現在は1つのリポジトリと96のフォークが対象とされています。
| やろうとしていること | 公式で確認できること | すること |
|---|---|---|
| 流出したとされるコードを入手・保存する | Anthropicは削除申請を出している | 社内の法務担当者や弁護士に確認する。確認が取れるまでは手を付けない |
| そのコードを元に、自社のツールを作る | 利用規約と著作権表示がある。取り扱いの許諾は、確認できなかった | 同上。社内の開発に持ち込まない |
| そのコードを配布・公開する | Anthropicは削除申請を出している | 同上 |
| 公式のClaude Codeを業務で使う | この件を理由に利用条件が変わったという案内は、確認できなかった | 公式の利用規約に従って使う |
迷ったら、専門家に確認する
著作権や利用規約、会社の契約に関わるおそれがあるため、自己判断で進めないでください。会社として何かを決める場合は、法務担当者か弁護士などの専門家に、事実関係を伝えたうえで確認してください。
利用者が確認すること

利用者として確認しておきたいことを、順番にまとめます。Claude Codeを自分のパソコンで使っている方向けの手順です。
- バージョンを確認するターミナルで
claude --versionを実行します。流出があった2.1.88より、現在のバージョンは大きく進んでいます。公式の変更履歴では、2026年10月時点で2.1.300台が出ています。 - 状態を診断する
claude doctorを実行すると、インストールの状態や自動更新の設定が確認できます。 - 最新版へ更新する入れ方によって更新方法が違います。下の表を確認してください。
- 入れ方が公式のものか確かめる公式ドキュメントに載っている方法以外で入れていないかを確認します。
- 3月31日前後のnpm操作を確かめる開発にnpmを使っている場合は、前の章の表のとおり、axiosを確認します。
| 入れ方 | 更新の方法(公式ドキュメントより) |
|---|---|
| 公式のネイティブインストーラー(推奨) | バックグラウンドで自動更新される。すぐ更新するなら claude update |
| Homebrew | 自動更新されない。brew upgrade claude-code を実行する |
| WinGet | 自動更新されない。winget upgrade Anthropic.ClaudeCode を実行する |
| npm | npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest を実行する |
公式の配布物には署名がある
公式ドキュメントによると、リリースごとの確認用ファイル(マニフェスト)にはAnthropicの署名があり、2.1.89以降のリリースで署名を検証できます。Windows版とmacOS版のバイナリも「Anthropic, PBC」「Anthropic PBC」の署名があります。この仕組みと今回の件との関係は、公式には説明がありません。
リーク後に報じられた脆弱性について
流出のあと、Claude Codeの権限の設定に関する弱点を指摘する報道がありました。ただ、報道の元になった記事を、この記事の執筆時点では確認できませんでした。公式の変更履歴にも、流出と関連づけた記載は見当たりませんでした。詳細には立ち入らず、「最新版へ更新しておく」ことをおすすめします。
Claude Codeの権限の設定や安全な使い方は、別の記事で詳しく解説しています。
会社で決めておくこと

今回のような事故は、AIツールに限らず、どのソフトウェアでも起こりえます。起きたときに慌てないよう、会社として次のことを決めておくと対応が楽になります。
| 決めること | 内容の例 |
|---|---|
| 入手経路 | 公式が案内している方法だけで入れる。個人の判断でよそから入れない |
| 更新の方針 | 誰が、いつ更新するか。自動更新を許すか、手動にするか |
| 流出物の扱い | 流出したとされるコードやその派生物を、社内のパソコンや開発に持ち込まない |
| 連絡先 | 不審なファイルを実行した疑いがあるとき、誰に連絡するか |
| 情報の発信元 | 事故の情報は、公式発表と信頼できる報道で確認する。SNSの断片だけで判断しない |
新しい版をすぐには取り込みたくない場合は、設定で更新の追従先を「stable」(通常は1週間ほど前の版)にする方法が、公式ドキュメントにあります。管理者が組織全体で制御する設定もあります。
導入を進めている段階では、使ってよい範囲や権限モードの設計も合わせて決める必要があります。詳しくは、Claude Codeのセキュリティの記事を参照してください。
よくある質問
自分のコードや入力内容が流出したのですか?
Anthropicは、機微な顧客データや認証情報は含まれておらず、露出もしていないと説明しています。流出したとされるのはClaude Codeというソフトウェアのコードで、利用者の入力が流出したとする公式の説明は確認できませんでした。
APIキーを再発行した方がよいですか?
この件を理由に、公式が再発行を求める案内は、確認した範囲では見当たりませんでした。ただし、同日のaxiosの事故の影響を受けた可能性がある環境(3月31日前後にnpmでパッケージを入れたプロジェクト)では、認証情報の入れ替えが推奨されています。
バージョン2.1.88を入れていました。何かすべきですか?
最新版へ更新してください。2.1.88を入れたことで利用者の環境が被害を受けた、とする報道や公式の説明は確認できませんでした。
流出したコードを読んで勉強してもよいですか?
法的な可否は断定できません。著作権や利用規約に関わるおそれがあるため、社内の法務担当者や弁護士などの専門家に確認してください。偽物からマルウェアが配られた例もあるので、入手先を探すのはおすすめしません。
会社でClaude Codeを使い続けて大丈夫ですか?
この件を理由に利用条件が変わったという案内は、確認できませんでした。公式の利用規約に従い、最新版へ更新して使うのが基本です。入力してよい情報や権限の設定など、社内のルールをあわせて確認してください。
今回の流出で、Claude Codeが危険になったのですか?
コードが外部に出たことが、そのまま利用者の安全性の低下を意味する、とする公式の説明は確認できませんでした。一方で、偽の流出コードからマルウェアが配られた例が報告されているのは事実です。最新版への更新と、公式の入手経路を守ることが基本の対策です。
claude.aiのチャットやデスクトップアプリも影響を受けますか?
Anthropicの説明は「Claude Codeのリリース」についてのもので、claude.aiのチャットなど、ほかの製品への影響についての説明は確認できませんでした。
情報は今後も更新されますか?
この記事は2026年10月時点の内容です。新しい公式発表や報道が出ることがあるため、判断に使うときは、Anthropicの公式発表も確認してください。
まとめ
この記事のまとめ
- 2026年3月31日、Claude Code 2.1.88にソースコードを復元できるファイルが含まれていた。Anthropicは、人為的ミスによるリリース時のパッケージの問題で、セキュリティ侵害ではないと説明している
- Anthropicは、機微な顧客データや認証情報は含まれておらず、露出もしていないと説明している
- 同じ日にaxiosのnpm事故も起きた。Claude Codeとの関係は確認できていない。3月31日前後にnpmを使った環境は、axiosのバージョンを確かめる
- 偽の「流出コード」から、情報を盗むマルウェアが配られた例がある。探さず、公式の入手経路だけを使う
- 流出したコードの扱いは、著作権や利用規約に関わるおそれがある。断定せず、専門家に確認する
- 利用者は、
claude --versionとclaude doctorで状態を確かめ、最新版へ更新する
ニュースが出たときは、公式発表と信頼できる報道で事実を確かめ、利用者として確認することを淡々と進めるのが基本です。会社として備えるなら、入手経路・更新・連絡先を決めておくと、次に何かあったときに対応が早くなります。
INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入と、社内での使い方のルールづくりをお手伝いしています。社内で使い始める前に、権限の設定や運用を相談したい場合はお声がけください。
参考・出典
- Claude Code source code accidentally leaked in NPM package(BleepingComputer)
- Claude Code source leak(InfoQ)
- Anthropic took down thousands of GitHub repos trying to yank its leaked source code(TechCrunch)
- Anthropic Claude Code leak(Zscaler ThreatLabz)
- Advisory on Axios Supply Chain Attack via Compromised npm Account(シンガポール サイバーセキュリティ庁)
- Advanced setup(Claude Code ドキュメント)
- Data usage(Claude Code ドキュメント)
- Legal and compliance(Claude Code ドキュメント)
- Changelog(Claude Code ドキュメント)
INTERCREATE JAPAN