Claude Code

Claude Codeでスライド作成する方法|/slidesの使い方と書き出し

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Claude Codeでスライドを作る3つの方法と、Claudeのチャットで作る場合との違い
  • /slidesコマンドが使える条件と、作る手順
  • 作ったスライドの直し方・発表・書き出し・共有の範囲
  • /slidesが使えないときの、PowerPoint・Markdown・HTMLのファイルとして作る方法
  • 材料の渡し方と依頼文の書き方、CLAUDE.mdやスキルで繰り返しを楽にする方法
  • 業務での活用例と、うまくいかないときの対処
目次
  1. Claude Codeでスライドを作る方法
  2. 方法は大きく3つ
  3. Claudeのチャットで作る場合との違い
  4. 向いている仕事・向いていない仕事
  5. /slidesの使い方
  6. 使える条件
  7. 作る手順
  8. 依頼の例
  9. コマンドを使わずに頼む
  10. 直す・発表する・共有する
  11. 画面で直す・Claudeに頼んで直す
  12. 発表する・書き出す
  13. あとから探し直す
  14. 共有の範囲
  15. ファイルとして作る方法
  16. Claudeの「PowerPoint」スキルについて
  17. スクリプトで.pptxを作らせる
  18. Markdownから作る(Marp)
  19. HTMLで作る
  20. どの方法を選ぶか
  21. 材料の渡し方と依頼文
  22. 材料はフォルダに置いて@で渡す
  23. 依頼に入れる5つの情報
  24. 先に構成案を出させる(計画モード)
  25. 直すときの頼み方
  26. 会社の決まりをCLAUDE.mdに書く
  27. 繰り返す作業をスキルにする
  28. 業務での活用例
  29. 例:月次の売上報告を作る流れ
  30. 部署ごとの依頼文の例
  31. 注意点・うまくいかないとき
  32. うまくいかないときの確認表
  33. 情報の扱い
  34. できあがったスライドを確認するポイント
  35. 会社で使うときに決めておくこと
  36. よくある質問
  37. まとめ

「Claude Codeでもスライドを作れるのか」「Claudeのチャットで作るのと何が違うのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

Claude Codeは、もともとプログラムを書かせるための道具ですが、パソコンの中のフォルダを読んで、その内容をもとにスライドを作らせることもできます。2026年9月16日のリリースノートでは、デザイン・スライド・文書を「Claude Codeを含むどの会話からでも」頼めるようになったと案内されています。スライドを作るための専用コマンド/slidesも用意されています。

この記事では、Claude Codeでスライドを作る方法の全体像から、/slidesの使い方、直し方と書き出し、ファイルとして作る方法、依頼文の書き方、業務での活用例、うまくいかないときの対処までを順に解説します。Claudeのチャット画面でのスライド作成(Claude Slidesの画面操作やPowerPointアドインなど)は、別の記事で詳しく説明しているため、ここではClaude Codeの中で作る場合に絞ります。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。機能や画面の表記は変わることがあるので、実際に使う前には公式ドキュメントもあわせて確認してください。

Claude Codeでスライドを作る方法

ノートPCの画面でスライドの案を見ながら、進め方を考える会社員

はじめに、Claude Codeでスライドを作る入り口を整理します。どの方法でも、材料を渡して「この内容でスライドにして」と頼む点は同じです。違いは、できあがったスライドがどこに、どんな形で残るかにあります。

方法は大きく3つ

公式ドキュメントの内容と、Claude Codeの基本的な動き(ファイルを読み、コマンドを実行し、ファイルを書く)をもとに、方法を3つに分けました。

方法仕組みできあがるもの向いている場面
① /slidesコマンドClaude Slides(アーティファクトのテンプレート)として、claude.ai上にデッキを作るclaude.ai上のスライド。PowerPoint・PDF・Googleスライドに書き出せるまず見た目のあるスライドの下書きを、すばやく作りたい
② ふつうの文章で頼む「この内容をデッキにして」と頼むと、Claudeが合うテンプレートを選ぶ①と同じコマンドを覚えず、会話の流れで頼みたい
③ ファイルとして作らせる.pptx、Markdown、HTMLなどのファイルを、プロジェクトのフォルダに書かせる手元のフォルダにあるファイルファイルとして残したい、スクリプトにして自動で作りたい、①が使えない環境

公式ドキュメントでは、①と②を「Slides、Design、Docsのテンプレートから始める」方法として説明しています。デッキやデザインを頼むと、Claudeが材料を会話の内容や作業中のファイルから集めて、テンプレートに流し込みます。

Claudeのチャットで作る場合との違い

Claudeのチャット画面でもスライドは作れます(詳しくはClaudeのスライド作成の記事をご覧ください)。そのうえで、Claude Codeで作る利点は、フォルダの中身をそのまま材料にできることと、作業を繰り返す仕組みを作れることです。

項目Claudeのチャット画面Claude Code
材料の渡し方ファイルを添付する、文章を貼り付けるフォルダ内のファイルを@で指定する、フォルダを読ませる
作る前の確認会話で相談する計画モード(plan mode)で、ファイルを読んで構成案を出させてから作れる
ファイルとして残す書き出してダウンロードするプロジェクトのフォルダに直接書かせられる
繰り返す作業プロジェクトなどで指示を保存するCLAUDE.mdとスキル(SKILL.md)に手順を書いておき、/スキル名で呼び出せる
最初の準備ブラウザやアプリを開くだけClaude Codeを入れて、ログインしておく

つまり、スライドの材料がパソコンの中のフォルダに散らばっている仕事(月次の売上CSV、議事録のフォルダ、提案書の下書きなど)では、Claude Codeの方が頼みやすくなります。単発で、文章を貼り付けてスライドにするだけなら、チャット画面の方が手軽です。

あわせて読みたいClaudeでスライド作成する方法|Claude Slidesの使い方と書き出しClaudeでスライドを作る方法を2026年10月時点の公式情報で整理しました。Claude Slidesの使い方、PowerPointへの書き出し、Claude for PowerPointアドイン、使えるプラン、依頼文の書き方、共有の注意点を解説します。

向いている仕事・向いていない仕事

Claude Codeのスライド作成は、次のような仕事と相性が良い一方、向かない仕事もあります。

  • 向いている:複数のファイル(CSV・メモ・報告書)をまとめて、報告用のスライドにする/毎月同じ形式の資料を作る/既存の資料の内容を、別の相手向けに組み直す
  • 向いていない:1枚ごとの余白や配置を、手で細かく詰める作業/社外に出す最終版を、人の確認なしで作ること/手元に材料がなく、ゼロから企画を考える段階

Claudeは構成と文章のたたき台を、短時間で用意してくれます。数字の確認や、会社としての言い回しの調整、最後の判断は人が行う前提で使うのが安全です。

「ゼロから作る」より「たたき台を作る」

白紙から1枚ずつ作る時間を減らし、構成案と各スライドの文章を数分で用意してもらうのが、いちばん効果の出やすい使い方です。使うかどうかを決めるのは担当者です。

/slidesの使い方

ターミナルに依頼を入力して、スライドが開くのを待つ担当者

/slidesは、Claude Codeに用意されているコマンドのひとつです。公式のコマンド一覧では、「ブリーフ(依頼の説明)をもとに、新しいプレゼンテーションをClaude Slidesのアーティファクトとして作る」コマンドと説明されています。

使える条件

/slidesは、どの環境でも使えるわけではありません。公式ドキュメントに書かれている条件を表にまとめました。

条件内容
Claude Codeのバージョンv2.1.265以降
プランPro・Max・Team・Enterprise(アーティファクトの利用条件)。Freeプランには、そもそもClaude Codeが含まれていない
ログインの方法/loginで、claude.aiのアカウントにログインしたセッション。APIキー、ゲートウェイのトークン、クラウド事業者の認証情報で使っているセッションでは公開できない
利用する基盤Anthropic API。Amazon Bedrock、Google CloudのAgent Platform、Microsoft Foundry、Claude Platform on AWSでは、アーティファクトが使えないため/slidesも使えない
組織の設定顧客管理の暗号鍵(CMEK)、HIPAA、ゼロデータ保持(ZDR)を有効にしている組織では使えない
使う場所Claude CodeのCLI、またはClaudeのデスクトップアプリ(バージョン1.13576.0以降)
SlidesテンプレートアカウントでSlidesのテンプレートが使えること。オフにされていると/slidesは表示されない

公式ドキュメントには、Slides・Design・Docsのテンプレートはベータ版であり、Pro・Max・Teamでは標準でオンと書かれています。Enterpriseでは、組織のオーナーが「Organization settings」→「Artifacts」で、テンプレートごとにオンにします。なお、Enterpriseの標準設定については、公式ページの間で書き方が異なります。使えるかどうかは管理者に確認してください。

/slidesが表示されないとき

公式ドキュメントでは、組織でSlidesテンプレートがオフになっていると/slidesは表示されないと説明されています。バージョンが古い場合や、ログインの方法が上の条件を満たしていない場合も同様です。条件を順に確認してください。

また、Claude Codeの-pオプション(画面を開かずに1回だけ実行する方法)、Agent SDK、GitHub Actionなどでは、アーティファクトの公開は標準ではオフです。画面を開いて対話する使い方で試してください。

作る手順

基本の流れを、手順にまとめました。

  1. Claude Codeを開き、ログインを確認するスライドにしたい材料があるフォルダでClaude Codeを起動します。/loginで、claude.aiのアカウントにログインしている状態にしておきます。
  2. 材料を用意するメモ、報告書、CSVなど、スライドにしたい元の内容をフォルダに置きます。Claudeが読めるフォルダの外にあるファイルは、/add-dirでフォルダを追加して読めるようにします。
  3. /slidesに続けて、目的と相手を書く「/slides 9月の売上報告。部長会向けに5枚で」のように、何のためのスライドか、誰が見るかを一緒に書きます。
  4. できあがりのリンクを開くClaudeがデッキを作ると、リンクが表示され、ブラウザで開きます。公式ドキュメントでは、編集や発表はパソコンのブラウザで開いて行うと案内されています。
  5. 内容を確認して直す全体の流れ、各スライドの文章、数字を順に確認します。直したい点は、スライド上で直接書き換えるか、Claudeに頼みます。
  6. 書き出す、または発表するPowerPointやPDF、Googleスライドに書き出すか、claude.aiの画面でそのまま発表します。

ブリーフ(依頼の説明)を付けずに/slidesだけを入力した場合は、公式ドキュメントによると、Claudeが「何についてのスライドか」を聞き返してから作り始めます。

依頼の例

公式ドキュメントに載っている例は、「/slides a quarterly review of the platform team's reliability work, for the engineering all-hands」(エンジニア全体会向けに、プラットフォームチームの信頼性向上の取り組みを四半期でふり返るスライド)です。日本語でも同じ形で書けます。

/slides 来週の部長会で使う、9月の売上報告。「売上」フォルダの店舗別CSVをもとに、5枚で。1枚目に結論、最後に次にやることを書く。数字は表で示す。

「用途・相手・枚数・材料・入れたい構成」の5つを書いておくと、やり直しが減ります。詳しい書き方は、後の「材料の渡し方と依頼文」で説明します。

コマンドを使わずに頼む

コマンドを入力しなくても、ふつうの文章で頼めば、Claudeが合うテンプレートを選びます。公式ドキュメントには、「移行のメモを、木曜のレビュー用のデッキにして」のような頼み方が例に挙がっています。

「議事録」フォルダの今月分を読んで、経営会議で報告するスライドにしてください。決定事項と、来月までの宿題が分かるようにお願いします。

文書を頼むときも、同じようにふつうの文章で頼めます。「この内容を、チームに配る文書にして」と頼むと、Claude Docs(ドキュメント用のテンプレート)が使われます。ただしClaude Docsは、Claude Codeではコマンドではなく、claude.aiのコネクタとして入ってきます。/mcpの一覧に「claude.ai Claude Docs」と出ていれば、つながっている状態です。コードと一緒に管理したいREADMEのような文書は、ファイルのままになります。

デザインを頼みたいときは/design

画面のデザイン案やポスターのような「見た目をつくる」仕事には、/designコマンドがあります。画面の案を並べたキャンバスをClaude Designのアーティファクトとして作り、各アートボードをPNGやPDFで書き出せます。詳しくはClaude Codeのデザイン活用の記事で説明しています。

直す・発表する・共有する

ブラウザで開いたスライドを、同僚と画面で確認している担当者

/slidesで作ったデッキは、claude.ai上のエディターで開きます。ここでは、Claude Code側で押さえておきたい点にしぼって説明します。画面の細かい操作やキーボードショートカットは、Claudeのスライド作成の記事にまとめています。

画面で直す・Claudeに頼んで直す

公式のヘルプでは、Slidesの直し方が2つ紹介されています。どのスライドも直接編集する方法と、Claudeに変更を頼む方法です。直した内容は、その場でデッキに反映されます。

直し方向いているとき例
画面で直接直す誤字、数字の差し替えなど、1か所だけ直したいスライド上の文字を選んで書き換える
エディターでClaudeに頼む文章の言い換え、構成の変更、枚数の増減など、広い範囲を変えたい「全体を3枚に絞って」「4枚目と5枚目をまとめて」

なお、公式ドキュメントには、Claude Codeのセッションから、作ったデッキを後で修正できるかについての具体的な説明がありません。一般のアーティファクト(HTMLのページ)については、「Claudeに修正を頼むと、同じURLに公開し直される」「別のセッションからは、URLを伝えるか/artifactsで選んで頼む」と説明されています。Slidesのデッキで同じ操作ができるかは、実際に試して確かめてください。

発表する・書き出す

公式ヘルプによると、SlidesはClaudeの画面から出ずにそのまま発表できます。ツールバーの「Present」から始め、右矢印キーまたはスペースで次のスライドへ、左矢印キーで前のスライドへ、Escキーで終了します。

書き出しは、画面の「Export」から行います。公式ヘルプには、次の3つが書かれています。

書き出し先できあがるものこんなときに
PowerPointPowerPointで開いて編集できるファイル社内のテンプレートに貼る、取引先とファイルをやりとりする
PDF見たままの形で固定された資料メールに添付する、印刷する
GoogleスライドGoogleスライドで開いて編集できるデッキチームで共同編集する

書き出したあとにPowerPointやGoogleスライドで直した内容は、claude.ai上のデッキには戻りません。どちらを最新版にするかを、先に決めておきましょう。

あとから探し直す

作ったデッキは、リンクを控えていなくても探せます。公式ドキュメントと公式ヘルプには、次の方法が書かれています。

  • /artifacts:自分が作った、または共有されたアーティファクトの一覧が出ます。選んで、ブラウザで開く(oキー)、リンクをコピーする(cキー)、いまのセッションに添付する(Enterキー)ができます。/clearのあとや、新しいセッションでも使えます(Claude Code v2.1.208以降)
  • Ctrl+]:そのセッションで最後に作ったアーティファクトを、もう一度開きます
  • claude.aiの「Artifacts」タブ:作ったデッキは、サイドバーの「Artifacts」タブに保存されます。Claude Codeで作ったものの一覧は、claude.ai/code/artifactsのギャラリーでも見られます

ブラウザが自動で開くのが不便なときは、環境変数CLAUDE_CODE_ARTIFACT_AUTO_OPENを0に設定すると、開かなくなります。

共有の範囲

作ったデッキは、はじめは自分だけが見られる状態です。共有は、ブラウザで開いたページの「Share」から設定します。公式ドキュメントに書かれている範囲を表にしました。

共有の相手使えるプラン補足
自分だけすべて最初の状態
組織の特定の人、または全員Team・Enterprise見る人はclaude.aiに、組織のメンバーとしてログインして開く
共同で編集する人(editor)Team・Enterprise共有ダイアログで、閲覧者から編集者に変える
リンクを知っている誰でも(公開)Pro・Max・Team・EnterpriseTeamとEnterpriseでは、オーナーが組織の設定でオンにするまで使えない

公開リンクで見る人は、ログインなしで開けます。公式ドキュメントでは、組織の外の人や未ログインの人には、「ユーザーが作成した未確認のコンテンツ」という表示が出ると説明されています。

公開する前に中身を確認する

公開リンクは、知っている人なら誰でも開けます。取引先の名前、未公開の数字、個人情報がスライドに入っていないかを、公開する前に必ず確認してください。公開をやめたいときは、公開の設定を戻します。

共有したあとに版を重ねた場合は、ページ上部の「Share」から、閲覧者に見せる版を選べます。直している途中の版を見せたくないときに便利です。

ファイルとして作る方法

フォルダの中に保存されたスライドのファイルを、ノートPCで確認する会社員

/slidesは、claude.ai上にデッキを作る方法でした。これに対して、パソコンのフォルダにファイルとして作る方法もあります。次のような場合に向いています。

  • APIキーやAmazon Bedrockなどで使っていて、アーティファクトが使えない
  • 組織の設定で、Slidesテンプレートが使えない
  • スライドのファイルを、フォルダやGitで管理したい
  • 毎月同じ形式のスライドを、スクリプトで自動で作りたい

Claudeの「PowerPoint」スキルについて

Claudeのチャット画面には、Anthropicが用意しているスキル(作業手順のまとまり)があります。ヘルプセンターでは、Excel・Word・PowerPoint・PDFの4つが紹介され、「コード実行とファイル作成」がオンのときに、Claudeが必要な場面で自動で使うと説明されています。

これらのスキルは、claude.aiのアカウントで有効になっているものが、Claude Codeにも同期される仕組みがあります(Claude Code v2.1.273以降)。公式ドキュメントによると、条件と挙動は次のとおりです。

項目内容
同期される条件/loginで、claude.aiのアカウントにログインしたセッション。APIキーやAmazon Bedrockでは同期されない
どのスキルが同期されるかclaude.aiの設定で有効にしたスキルと、Anthropicの組み込みスキル。pdfとxlsxは常に同期される。それ以外は、claude.aiのスキルの設定でオン・オフを切り替える
保存場所~/.claude/skills/synced/(ダウンロードのみ。ここで直しても、claude.aiには戻らない)
呼び出し方/pdfや/anthropic-skills:pdfのように、スキル名で呼び出す
確認の方法/skillsを開くと、「claude.ai sync」の項目に同期されたスキルが並ぶ

PowerPointのスキルがClaude Codeで使えるかは未確認

Claude Codeのドキュメントで、同期されるスキルの例として名前が挙がっているのはpdfとxlsxです。PowerPointのスキルがClaude Codeで使えるかどうかは、Claude Codeのドキュメントに案内がありません。自分の環境で/skillsを開き、一覧に出ているかを確認してください。出ていなければ、次に紹介する方法を使います。

スクリプトで.pptxを作らせる

Claude Codeは、ファイルを読み、コマンドを実行し、ファイルを書くことができます。そのため、.pptxを作るスクリプトを書かせて、そのまま実行させる方法が使えます。たとえばPythonには、PowerPointのファイルを作る・読む・更新するためのライブラリ「python-pptx」があります。公式ドキュメントでは、次のようなことができると説明されています。

  • スライドを追加し、箇条書きの枠(プレースホルダー)に文字を入れる
  • 画像、テキストボックス、表、図形を、決めた位置と大きさで置く
  • 棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフなどを追加・変更する
  • すでにあるPowerPointのファイルを読み込んで、更新する

頼み方の例は、次のとおりです。

「売上」フォルダのCSVを読んで、店舗ごとの売上を棒グラフにしたスライドを含む、5枚のPowerPointファイルを作ってください。python-pptxを使い、「月次報告_2026-09.pptx」として「報告」フォルダに保存してください。作ったあとに、スライドの枚数と各スライドの見出しを一覧にして見せてください。

この方法の利点は、PowerPointのファイルとして作られるため、PowerPointで開いて直せること、そして毎月同じスクリプトを動かせばよいことです。一方で、パソコンにPythonの実行環境が必要です。環境がない場合は、Claudeにインストールの手順を聞くことになるため、非エンジニアの方は情報システムの担当者に相談した方が早いでしょう。

Markdownから作る(Marp)

文章の原稿から、スライドを作る方法もあります。「Marp」は、Markdown(記号で見出しや箇条書きを書く形式)をスライドに変換する道具です。公式のリポジトリには、次のように説明されています。

  • Markdownから、HTML・PDF・PowerPoint・画像に変換できる
  • PDF・PPTX・画像への変換には、ブラウザが必要
  • npxで、インストールなしに使える(Node.js v18以降)

Claude Codeには、「このメモをMarpのMarkdown形式のスライドにして、PDFに変換して」と頼みます。原稿が文章のファイルなので、どこを直したかをGitで確認しやすいのが利点です。

MarpのPPTXは、PowerPointで直せない形が基本

Marpの公式のリポジトリには、通常のPPTXへの変換結果は「あらかじめ画像として描かれた背景を中心に構成されており、PowerPointで内容を直したり再利用したりできない」と説明されています。編集できる形で出す実験的なオプションもありますが、再現性が下がること、発表者メモが使えないこと、LibreOfficeが必要になることが書かれています。PowerPointで直したい場合は、python-pptxなど別の方法を選びましょう。

HTMLで作る

もうひとつは、HTMLのファイルとして作る方法です。ブラウザで開いて、全画面で見せます。Claudeには「1枚ずつ切り替えて見せるHTMLにして。矢印キーで次のスライドに進む」のように頼みます。

ブラウザがあれば、特別なソフトなしに見られるのが利点です。一方、PowerPointのファイルではないため、相手がPowerPointで直したい場合には向きません。

なお、claude.aiに公開されるアーティファクトのページは、1つの自己完結したページとして作られ、外部の画像は読み込めません(画像はページの中に埋め込まれます)。公開されたページの大きさは、16MiB以下にする必要があります。画像を多く入れたデッキを作ると、大きさが原因で公開に失敗することがあると、公式ドキュメントに書かれています。

どの方法を選ぶか

方法PowerPointで直せるか必要なもの向いている場面
/slides(Claude Slides)書き出した.pptxを直せるclaude.aiへのログイン、対応プラン見た目のあるたたき台を、すぐ作りたい
python-pptxのスクリプト直せる(PowerPointのファイルとして作る)Pythonの実行環境毎月同じ形式で、自動で作りたい
Marp(Markdown)基本は直せない(画像として出る)Node.jsとブラウザ原稿を文章で管理し、PDFで配りたい
HTML直せないブラウザ画面で見せるだけでよい

迷ったら、まず/slidesで作り、使えない環境ならpython-pptxのスクリプトという順で考えると、判断しやすくなります。

あわせて読みたいClaude Code Skillsとは?作り方・使い方と、業務で役立つ例を解説Claude Code Skills(スキル)は、よく使う手順や決まりごとをSKILL.mdにまとめ、Claudeに必要なときだけ読み込ませる仕組みです。CLAUDE.mdとの違い、最初のスキルの作り方、置き場所、設定項目、チームでの共有方法、うまく動かないときの直し方、安全に使う注意点まで、2026年10月時点の公式ドキュメントをもとに解説します。

材料の渡し方と依頼文

メモ用紙に伝えたいことを書き出してから、PCに入力する会社員

スライドの出来は、渡す材料と依頼文でかなり変わります。ここでは、公式ドキュメントに載っているClaude Codeの使い方を、スライド作成に当てはめて説明します。

材料はフォルダに置いて@で渡す

公式ドキュメントでは、ファイルは@で指定することが勧められています。@に続けてファイル名を書くと、Claudeがそのファイルを読んでから答えます。

@売上_2026-09.csv と @前月報告.pptx をもとに、9月の報告スライドを作ってください。

覚えておきたい点は次のとおりです。

  • @を入力すると、パス(ファイルの場所)の候補が出ます。EnterキーまたはTabキーで選べます
  • フォルダを指定すると、中身ではなくファイルの一覧が渡されます。中身を読ませたいファイルは、個別に指定するか、「このフォルダのCSVをすべて読んで」と頼みます
  • テキストファイルが256KBを超えると、@では読み込まれません。大きなCSVは、Claudeに読ませたい列だけを抜き出してもらうなど、分けて渡します
  • 1つの依頼で、複数のファイルを指定できます

画像も渡せます。公式ドキュメントによると、画像のドラッグ&ドロップ、Ctrl+Vでの貼り付け(WindowsとWSLではAlt+V)、画像のパスを伝える、の3通りです。参考にしたい他社のスライドや、前回の資料の画面を見せて「この雰囲気に合わせて」と頼む使い方ができます。

依頼に入れる5つの情報

公式ドキュメントにスライド専用の書き方の決まりはありませんが、Claude Code全体の指針では「指示が具体的なほど、やり直しが減る」と説明されています。スライド作成では、次の5つを書くとやり直しが少なくなります(これは一般的な進め方です)。

情報書く内容例
目的何のために使うスライドか部長会で、9月の売上を報告する
相手誰が見るか。どのくらい詳しい人か部長5人。数字は読めるが、現場の細かい事情は知らない
枚数と形何枚か。どんな流れか5枚。1枚目に結論、最後に次にやること
材料使うファイル。使わないファイル@売上_2026-09.csv。個人名の入った列は使わない
守ること言い回し、体裁、入れない内容です・ます調。1枚に載せる箇条書きは3つまで

先に構成案を出させる(計画モード)

いきなりスライドを作らせると、構成が思っていたものと違っていたときに、やり直しが大きくなります。公式ドキュメントでは、「調べる→計画する→作る」の順に分ける方法が勧められています。計画モード(plan mode)では、Claudeはファイルを読んで計画を出すだけで、ファイルの変更をしません。

  • Shift+Tabを押して、画面下に「plan mode on」と表示されるまで切り替えます。または/planから入ります
  • 「このフォルダの資料を読んで、部長会向けスライドの構成案を、枚数と各スライドの見出しで出してください」と頼みます
  • 構成案を確認し、直したいところを伝えます
  • 計画モードを抜けて、「この構成でスライドを作ってください」と頼みます

公式ドキュメントでは、計画モードの中でアーティファクトを最初に公開するときは、確認が求められると説明されています。内容に問題がなければ、承認して進めます。

構成が単純なときは、計画モードを使わず、直接頼んで構いません。公式ドキュメントでも、「1文で説明できる変更なら、計画は不要」とされています。

直すときの頼み方

できあがったスライドが思っていたものと違うときは、どこが、なぜ違うのかを伝えると、早く直ります。

伝わりにくい頼み方伝わりやすい頼み方
いい感じに直して部長が30秒で読めるように、1枚目は結論と数字3つだけにして
数字がおかしい4枚目のB店の売上が2倍になっている。@売上_2026-09.csvを読み直して、合計を確認して
もっと分かりやすく専門用語を使わずに、新入社員でも読める言葉に直して
デザインを良くして色は紺と白の2色で。見出しは大きく、1枚に伝えたいことはひとつだけにして

同じ指摘を何度もする場合は、会話の中で直すより、後で説明する「CLAUDE.md」に書いておく方が確実です。公式ドキュメントでも、同じ問題で2回以上直してもうまくいかないときは、/clearで会話をやり直し、学んだことを入れた依頼を最初から書く方が、結果が良いと説明されています。直す途中で戻したいときは、Escを2回押すか/rewindで、前の状態に戻せます。

会社の決まりをCLAUDE.mdに書く

CLAUDE.mdは、Claude Codeが毎回の会話の最初に読む、前提を書いたファイルです。/initで、ひな形を作れます。公式ドキュメントには、色・フォント・余白などのデザインの決まりをCLAUDE.mdなどに書いておけば、Claudeが優先して使うと説明されています。スライドでも、同じ考え方が使えます。

## スライドの決まり

- 文体:です・ます調
- 色:メインは紺(#1F2430)、強調は青(#2A5CE8)、背景は白
- フォント:見出しはゴシック体、本文は読みやすいゴシック体
- 1枚に載せる箇条書きは3つまで
- 1枚目に結論、最後に「次にやること」を書く
- 社外秘の情報、個人名は入れない

書くのは、毎回同じことを伝えている内容だけにします。公式ドキュメントでも、長すぎるCLAUDE.mdは、大事な決まりが埋もれて守られにくくなると注意されています。

あわせて読みたいCLAUDE.mdとは?Claude Codeに覚えさせる指示書の書き方・置き場所・例CLAUDE.md(クロード エムディー)は、Claude Codeが作業のたびに読み込む指示書のファイルです。置き場所と読み込まれる順番、/initでの作り方、書くべき内容とテンプレート、長くなったときの分け方、AGENTS.mdとの関係、効かないときの確認方法を公式ドキュメントをもとに解説します。

繰り返す作業をスキルにする

毎月同じ手順で作るスライドは、手順をスキル(SKILL.md)に書いておくと、/スキル名で呼び出せます。公式ドキュメントでは、スキルは次の場所に置くと説明されています。

範囲置き場所使える範囲
個人~/.claude/skills/<名前>/SKILL.md自分のすべてのプロジェクト
プロジェクト.claude/skills/<名前>/SKILL.mdそのリポジトリ(フォルダ)

月次報告のスライドを作るスキルの例です。

---
name: monthly-report-slides
description: 月次の売上報告スライドを作る。月次報告、部長会用のスライドを頼まれたときに使う
disable-model-invocation: true
---

「売上」フォルダの$ARGUMENTSの月のCSVを読み、次の形でスライドを作る。

1. 1枚目:結論(売上合計と前月比)
2. 2枚目:店舗別の売上の表
3. 3枚目:前月から10%以上下がった店舗と、考えられる理由
4. 4枚目:来月の対応
5. 5枚目:次にやること

CLAUDE.mdの「スライドの決まり」を守る。数字は元のCSVの合計と必ず突き合わせ、合わないときは報告する。

呼び出すときは、/monthly-report-slides 2026-09のように、月を添えます。disable-model-invocation: trueは、自分が呼び出したときだけ動かす設定です。公式ドキュメントでは、副作用のある作業に使うと説明されています。SKILL.mdは500行以内に収め、詳しい資料は別のファイルに分けることが推奨されています。

スキルの書き方や置き場所の詳細は、Claude Codeのスキルの記事で説明しています。

業務での活用例

営業・経理・総務の会社員が、それぞれPCでスライドの案を確認している様子

Claude Codeでのスライド作成は、フォルダにまとまった材料がある仕事と毎回同じ形で作る資料で効果が出やすくなります。部署ごとの例をまとめました。

部署作るスライド材料(フォルダ内のファイル)
経営企画月次の業績報告部門別の売上・損益のCSV、前月の報告スライド
営業商談の振り返り、提案書のたたき台商談メモのフォルダ、過去の提案書
総務・人事社内説明会の資料、制度変更のお知らせ規程の改定前後の文書、質問の一覧
経理予算と実績の差の報告支店別の実績Excel、予算ファイル
マーケティング広告・アクセスの月次報告各ツールから書き出したCSV
情報システムシステム更新の説明、障害のふり返り作業記録、チケットの一覧

どの例でも、最後の確認と判断は人が行うのが前提です。Claudeに任せるのは「集める・まとめる・形にする」までにして、数字の確認と社外に出す判断は担当者が行うと、安心して使えます。

例:月次の売上報告を作る流れ

経営企画の担当者が、毎月の売上報告スライドをClaude Codeで作る場合を、想定して追ってみます。これまで、CSVを開いて表に貼り、前月比を計算し、グラフを作ってスライドに貼る作業に半日ほどかかっていたとします。

  1. 材料を置く販売管理システムから店舗別のCSVを書き出し、「売上_2026-09」フォルダに入れます。前月の報告スライドも同じフォルダに置きます。
  2. 構成案を出させる計画モードで、「このフォルダを読んで、前月の報告スライドと同じ構成の案を出して」と頼みます。
  3. 構成を確認する見出しと順番を確認し、「3枚目は、下がった店舗だけにして」のように直します。
  4. /slidesで作る構成が決まったら、/slidesで、確定した構成を伝えて作らせます。
  5. 数字を確かめる合計が、販売管理システムの数字と合っているかを担当者が確かめます。
  6. 書き出して配るPowerPointかPDFに書き出し、確認してから部長会の参加者に送ります。

人が行うのは、材料を置くこと、構成を決めること、数字を確かめることです。翌月からは、スキルに手順を書いておけば、「/monthly-report-slides 2026-10」のように呼び出すだけで、下書きまでできあがります。

部署ごとの依頼文の例

そのまま使える形で、依頼文の例を紹介します。フォルダ名や条件は、自社に合わせて書き換えてください。

営業:商談の振り返り

/slides 「商談メモ」フォルダの今月分を読んで、営業会議用のスライドを5枚で作ってください。案件ごとに「会社名・次にやること・期限・懸念点」を表にし、複数の案件で共通している懸念点を最後にまとめてください。担当者の個人名は入れないでください。

総務:制度変更の説明

/slides 「就業規則」フォルダの改定前と改定後を比べて、社員向けの説明スライドを作ってください。変わった点を3つに絞り、1枚に1つずつ、「何が変わるか・いつから・何をする必要があるか」を書いてください。

経理:予算と実績の差

@支店別実績.xlsx と @年間予算.xlsx を読み、予算との差が10%を超える項目だけを選んで、3枚のスライドにしてください。差の理由は推測で書かず、「要確認」と書いてください。

注意点・うまくいかないとき

盾と鍵のアイコンの横で、確認画面の内容をチェックする担当者

Claude Codeは、パソコンのファイルを読んだり、コマンドを実行したりします。スライド作成でも、次の点に注意してください。

うまくいかないときの確認表

症状考えられる原因確認すること
/slidesが表示されないバージョン、ログインの方法、組織の設定のいずれかが条件を満たしていないClaude Codeがv2.1.265以降か。claude.aiのアカウントでログインしているか。管理者がSlidesテンプレートをオフにしていないか
リンクが出ず、HTMLファイルだけができるアーティファクトが、そのセッションで有効になっていないプラン、/login、利用する基盤(Bedrockなどでないか)。公式ドキュメントでは、この場合は「ローカルのHTMLファイルを書くか、公開できないと答える」と説明されている
「claude.aiへのログインが必要」と出るAPIキーなどで使っている/loginで、claude.aiのアカウントにログインし直す
デッキを開いても編集できない閲覧者として共有されている、またはパソコン以外で開いている共有されたときの権限(閲覧者か編集者か)と、パソコンのブラウザで開いているか(公式ドキュメントでは、編集と発表はパソコンのブラウザでと案内されている)
社外の人がリンクを開けない共有の範囲が、組織内か自分だけになっている「Share」の設定と、TeamやEnterpriseの組織の公開設定
公開が失敗するページが大きすぎる画像を減らす。公開できるページは16MiB以下
書き出したPowerPointの体裁が崩れるフォントや図の変換の違い書き出したファイルを開いて、フォント・はみ出し・図の編集可否を確認する

この表のうち、一般的な確認として書いたのは最後の1行です。日本語フォントや書き出し後の崩れについては、公式に具体的な案内がありません。

情報の扱い

公式ドキュメントでは、アーティファクトの内容はAnthropicの運用するインフラに保存され、公開していない限り、組織内のログインしたメンバーと、共有した相手だけが見られると説明されています。ただし、扱う情報によっては、次の点を押さえておく必要があります。

  • 公開リンクは、知っている人なら誰でも開ける
  • TeamとEnterpriseでは、管理者がアーティファクトの保持期間を設定できる(「Data and privacy」の設定)
  • 公開・共有・削除は、組織の監査ログに記録される
  • HIPAA、ゼロデータ保持、顧客管理の暗号鍵を有効にしている組織では、アーティファクトが使えない

顧客の個人情報や、未公開の数字を扱うスライドは、会社が契約したプランで作り、共有の範囲を最小にするのが基本です。個人のアカウントに、業務のデータを入れる運用は避けましょう。

できあがったスライドを確認するポイント

Claudeが作ったスライドは、そのまま配る前に次の点を確認します。

  • 合計や件数が、元のデータ(システムの画面や元のファイル)と合っているか
  • 読ませたファイルが、すべて使われているか
  • 日付・単位(税込か税抜か、千円単位か)が意図どおりか
  • 社名・人名・商品名が正しく書かれているか
  • 「推測」で書かれた理由が、事実のように書かれていないか
  • 書き出したファイルを、自分で開いて確認したか

読ませたファイルの中の「指示」に注意する

外部から受け取ったファイルやWebページには、AIを意図しない動きに誘導するための指示が書かれていることがあります(プロンプトインジェクション)。社外から届いたファイルを材料にするときは、内容を確認しながら、1つずつ進めてください。公式ドキュメントでは、権限の確認の仕組みや、自動モードでの安全確認が説明されています。

会社で使うときに決めておくこと

部署やチームで使う場合は、次のようなルールを先に決めておくと、使う人によって扱いがばらばらになるのを防げます。

  • スライドの材料にしてよい情報と、してはいけない情報(顧客の個人情報、未公開の数字など)
  • 公開リンクを作ってよいかどうか。作る場合は、誰が確認するか
  • 社外に出すスライドは、必ず担当者が数字と文章を確認してから出す
  • 決まった体裁(色・フォント・構成)を、CLAUDE.mdやスキルにまとめて共有する

Claude Codeの安全面の設定は、セキュリティの記事で詳しく説明しています。

あわせて読みたいClaude Codeのセキュリティ対策|権限・サンドボックス・学習設定を解説Claude Codeは手元のファイルを書き換え、コマンドを実行できるため、使い方を決めずに導入すると誤操作や情報漏えいが心配です。標準の安全機能、権限モードと権限ルール、サンドボックス、データの扱いと学習設定、脆弱性やMCPへの備え、会社で決めるルールを公式情報でまとめました。

よくある質問

Claude Codeで、PowerPointのファイルを作れますか?

作れます。/slidesで作ったデッキを、PowerPointに書き出す方法と、python-pptxなどのスクリプトでPowerPointのファイルを直接作る方法があります。ただし、ClaudeのPowerPointスキルがClaude Codeで使えるかは、公式ドキュメントに案内がありません。

無料プランで、Claude Codeのスライド作成は使えますか?

使えません。公式の料金ページでは、Claude CodeはPro・Max・Team・Enterpriseに含まれ、Freeプランには含まれていません。Slides自体はFreeを含む全プランで使えますが、それはClaudeのチャット画面での利用です。

スマホからでも、スライドを作れますか?

公式ヘルプでは、スマホアプリ(iOS・Android)では、スライドを頼んでArtifactsタブで見たり編集したりできると説明されています。ただし、/slidesはClaude CodeのCLIまたはデスクトップアプリのコマンドです。また、Claude Codeのドキュメントでは、デッキの編集と発表はパソコンのブラウザで開いて行うと案内されています。

スライドの枚数や、使用量に上限はありますか?

公式ドキュメントとヘルプには、Slidesの枚数の上限や、使用量の具体的な数値が書かれていません。ファイル作成は通常のチャットより多く使用量を消費するとヘルプに書かれているため、大きな資料を作るときは、使用量の確認を勧めます。

会社のPowerPointのテンプレートに合わせて作れますか?

公式ドキュメントには、/slidesで既存のPowerPointファイルやテンプレートを読み込んで作れるかの記載がありません。色やフォントの決まりをCLAUDE.mdに書く方法や、python-pptxで既存のファイルを読み込んで更新する方法は、公式の説明があります。テンプレートに合わせることを最優先にするなら、PowerPointの中でClaudeを使えるアドイン(Claude for PowerPoint)が公式に説明されています。

作ったスライドを、後から直せますか?

claude.ai上のエディターで、画面で直接直すか、Claudeに頼んで直せます。Claude Codeのセッションから既存のデッキを直せるかは、Slidesについては公式に案内がありません。一般のアーティファクトでは、同じセッションで頼むか、別のセッションからはURLを伝えるか/artifactsで選んで頼むと、同じURLに公開し直されます。

作ったスライドは、誰が見られますか?

はじめは自分だけです。TeamとEnterpriseでは、組織の特定の人や全員に共有でき、公開リンクはオーナーが設定でオンにしたときだけ作れます。ProとMaxでは、自分が公開リンクを作らない限り、自分だけが見られます。

Claudeのチャットで作るのと、どちらを使えばいいですか?

手元のフォルダのファイルを材料にしたい、毎月同じ形で作りたい、ファイルとして残したい場合は、Claude Codeが向いています。文章を貼り付けて1本作るだけなら、チャット画面の方が手軽です。

プログラミングの知識がなくても使えますか?

日本語で頼むだけで使えます。最初の準備(インストールとログイン)と、ターミナル(黒い画面)での入力に慣れる必要はありますが、スライドの依頼自体は、ふつうの文章で書けます。デスクトップアプリを使うと、ターミナルを開かずに使えます。

ほかの人に、Claude Codeなしでスライドを見せられますか?

できます。PowerPointやPDFに書き出して渡すか、共有リンクで見せます。共有リンクで見る人は、Claude Codeを入れる必要はありません。

作業の途中で、会話が長くなって動きが悪くなりました。

公式ドキュメントでは、会話が長くなると精度が下がることがあると説明されています。関係のない話題を始めるときは/clearで会話を新しくし、長い作業を続けたいときは/compactで要約して続けます。

まとめ

この記事のまとめ

  • Claude Codeでは、/slidesでClaude Slidesのデッキを作れる。ふつうの文章で「スライドにして」と頼んでもよい
  • /slidesは、v2.1.265以降、claude.aiのアカウントでログインしたPro・Max・Team・Enterpriseのセッションで、Slidesテンプレートが有効なときに使える
  • 作ったデッキは、claude.ai上で直接直す、Claudeに頼んで直す、発表する、PowerPoint・PDF・Googleスライドに書き出す、ができる
  • 共有は、はじめは自分だけ。公開リンクを作る前に、中身を確認する
  • 使えない環境では、python-pptxやMarpなどで、ファイルとして作る方法もある。Marpの変換結果は、PowerPointで直せない形が基本
  • 材料は@で渡し、構成案を先に出させ、毎回の決まりはCLAUDE.mdとスキルに書いておくと、やり直しが減る

Claude Codeでのスライド作成は、「フォルダにある材料から、たたき台を作る」仕事に向いています。まずはコピーしたデータで、小さなスライドを1本作り、構成と数字の確認にどれだけ手間がかかるかを確かめてから、本番の資料に広げるのがおすすめです。

社内で使い続けるには、材料にしてよい情報、共有の範囲、体裁の決まりなど、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典