Claude Codeのスキルおすすめ|最初に使いたい標準・公式スキルの選び方
この記事でわかること
- Claude Codeのスキルを手に入れられる場所と、おすすめを選ぶ基準
- 最初から入っている標準スキルのうち、まず試したいもの
- Anthropicが公開しているWord・Excel・PowerPoint・PDFのスキルの使いどころと注意点
- 制作や開発で使える公式スキルと、公式マーケットプレイスのプラグイン
- スキルの入れ方、確認のしかた、外し方
- 入れすぎを防ぐ考え方と、入れる前の安全確認
目次
- スキルの選び方
- スキルが手に入る3つの場所
- おすすめを選ぶ基準
- 最初に使いたい標準スキル
- まず試したい3つ
- 動かして確かめる:/verify・/run
- 繰り返し・大きな変更:/loop・/batch
- 設定を楽にする:/fewer-permission-prompts・/update-config
- 資料やブラウザ操作に使える標準スキル
- 使わない標準スキルを止める
- 文書を扱う公式スキル
- 4つの文書スキルでできること
- 入れ方は2通りある
- 使う前に知っておきたいこと
- 制作・開発向けの公式スキル
- example-skillsに入っている12のスキル
- とくにおすすめの4つ
- 公式マーケットプレイスにあるプラグイン
- 入れ方・使い方
- anthropics/skillsを入れる
- 公式マーケットプレイスから入れる
- 入れたあとの確認と外し方
- 自分用のスキルを作る
- 目的別の選び方
- 入れすぎない
- 1週間で試すなら
- 入れる前の安全確認
- 公式でも中身は確認する
- 確認する点
- 他の人が公開しているスキルを使うとき
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeのスキルは数が多くて、何から入れればいいのか分からない」「ネットで見かけたスキルを入れて大丈夫なのか不安」という方は多いのではないでしょうか。
スキルは、作業の手順や決まりごとをまとめたファイルです。Claude Codeはそれを必要なときに読み込んで、決まったやり方で仕事を進めます。便利な反面、出所の分からないスキルを入れると、意図しない操作につながるおそれもあります。
この記事では、出所が公式で、公式ドキュメントに内容が書かれているスキルに絞って、最初に試したいものを紹介します。標準で入っているスキル、Anthropicが公開している文書づくりのスキル、制作・開発向けのスキルの順に見ていきます。内容は2026年10月時点の公式情報にもとづいています。バージョンや提供状況は変わるので、実際の画面で確認しながら読み進めてください。
スキルの選び方

スキルそのものの仕組みや作り方は、Claude Code Skillsとはの記事で詳しく解説しています。ここでは、すでにあるスキルを「どこで見つけて、どれを選ぶか」に絞って説明します。
スキルが手に入る3つの場所
Claude Codeで使えるスキルは、おもに次の3か所から手に入ります。入れる手間と、出所の確かさが違います。
| 場所 | 中身 | 入れる手間 | 出所 |
|---|---|---|---|
| 標準スキル | Claude Codeに最初から入っている。/doctor、/code-reviewなど | 不要。/を入力すると出てくる | Claude Code本体 |
| Anthropicの公開リポジトリ | GitHubのanthropics/skills。Word・Excel・PowerPoint・PDFの文書スキルと、デザイン・テストなどのサンプル | プラグインとして1回入れる | Anthropic |
| 公式マーケットプレイス | claude-plugins-official。Anthropic製のプラグインのほか、提携企業や外部の作者のプラグインも並ぶ | /pluginから選んで入れる | Anthropic、提携企業、その他の作者 |
これ以外に、個人や企業がGitHubなどで公開しているスキルも数多くあります。便利なものもありますが、中身を自分で確認しないと安全かどうか分かりません。この記事では取り上げず、入れる前の確認のしかたを後半で説明します。
おすすめを選ぶ基準
この記事では、次の3つを基準にしています。
- 出所がAnthropicのものであること(標準スキル、
anthropics/skills、公式マーケットプレイスのAnthropic製プラグイン) - 公式ドキュメントやリポジトリで、何をするものかを確認できること
- プログラミングをしない人の仕事にも、開発の仕事にも、具体的な使いどころを説明できること
「ダウンロード数が多い」「SNSで話題」といった理由では選んでいません。人気と安全性は別の話だからです。
「おすすめ」は仕事の中身で変わります
どのスキルが役に立つかは、何の仕事をするかで決まります。コードを書かない事務職の方と、Webサイトを作る方とでは、最初に入れるものが違います。後半の「目的別の選び方」で、仕事の種類ごとの目安を表にまとめています。
最初に使いたい標準スキル

標準スキルは、Claude Codeを入れた時点で使えます。公式のコマンド一覧に「Skill」と書かれているものが標準スキルです。新しく入れる必要がなく、リスクも低いので、スキルを試すならここから始めるのがおすすめです。
まず、公式のコマンド一覧にあるおもな標準スキルを表にしました。
| スキル | できること | 向いている場面 |
|---|---|---|
/doctor | インストール・設定・拡張機能・CLAUDE.mdの問題を診断し、直し方を提案する。確認してから変更する | 動きがおかしいとき、設定を見直したいとき |
/code-review | いまの変更差分や、指定したプルリクエスト・ブランチを見て、不具合がないかを確認する。別名は/review | コミットや公開の前 |
/simplify | 変更したコードを見直し、整理できる部分を直す。不具合探しはしない | 作った機能の仕上げ |
/debug | デバッグログを有効にして、ログを読みながら問題を調べる | Claude Code自体の動きがおかしいとき |
/verify | アプリを実際に動かして、変更が期待どおりに動くかを確かめる | テストが通っただけでは安心できないとき |
/run | プロジェクトのアプリを起動し、操作して動作を見る | 変更を画面で確認したいとき |
/batch | 大きな変更を独立した単位に分け、計画を示したうえで、承認後に並行して進める | 多数のファイルにまたがる一括変更 |
/loop | セッションが開いている間、同じ指示を繰り返し実行する | デプロイの完了待ち、定期的な確認 |
/fewer-permission-prompts | 過去の記録から、確認なしで許可してよい操作の候補を選び、許可リストに追加する | 確認画面が多くて手が止まるとき |
/update-config | 設定したい内容を伝えると、設定ファイルを書き換える | 設定ファイルの書き方が分からないとき |
/skill-doctor | スキルごとに、読み込みの負担と使われた回数を表示する | 入れたスキルの整理 |
/claude-api | Claude APIの資料を読み込む。コードがanthropicを読み込んでいるときは自動でも使われる | Claude APIを使うプログラムの開発 |
ほかにも、資料づくりやブラウザ操作に使える標準スキルがあります。それらは後で別に紹介します。環境によっては表示されないものもあります。
表示されるスキルは環境で違います
公式のコマンド一覧には、必要なバージョンや前提条件が書かれているスキルがあります。たとえば/skill-doctorは、Claude Code v2.1.252以降で、機能フラグの取得ができる環境が前提です。自分の画面に出ないときは、バージョンと環境を確認してください。
まず試したい3つ
標準スキルをすべて使いこなす必要はありません。最初は次の3つで十分です。
/doctor:設定の健康診断
Claude Codeの設定に不安があるときの、最初の一手です。インストール・設定・拡張機能・CLAUDE.mdの問題を調べて、直し方を提案します。公式ドキュメントによると、Claudeが変更を加える前に、確認を求められます。勝手に書き換えられることはありません。
ターミナルでclaude doctorと入力すると、読み取り専用でインストールの診断だけを行えます。何も変更したくないときは、こちらが安心です。
あわせて、/doctor prompt-auditというサブコマンドがあります。CLAUDE.mdやスキルなどの設定を調べて、古くなった指示や、食い違っている指示を見つけます。Claude Code v2.1.283以降が必要です。
/code-review:変更の見直し
コードに関わる仕事なら、使用頻度が高いスキルです。いまの差分、または指定したプルリクエスト・ブランチを対象に、不具合の可能性を確認します。
確認の深さは、low・medium・high・xhigh・max・ultraの順に選べます。ultraはクラウド上で行う、より深い確認です。--fixを付けると指摘の内容を直してもらえ、--commentを付けるとGitHubのプルリクエストなどにコメントとして投稿できます。
公式のコマンド一覧では、/ultrareview(/code-review ultraの別名)について、ProとMaxでは無料の3回を使い切ったあと、追加の使用量クレジットが必要になると案内されています。深い確認を何度も使う場合は、先に費用を確かめてください。
/simplify:作ったあとの整理
動くようになったコードを、読みやすく整えるスキルです。公式の説明では、4つの確認担当(エージェント)が並行して、既存の部品の再利用、単純化、効率、そして変更が適切な抽象度になっているかを見ます。
/simplifyは不具合を探しません。不具合の確認は/code-reviewの役割です。「作る→/code-reviewで不具合を確認→/simplifyで整理」と使い分けると、役割が重なりません。
動かして確かめる:/verify・/run
AIが書いたコードは、テストが通っていても、実際に動かすと期待と違うことがあります。/verifyは、アプリを実際にビルドして動かし、結果を観察して変更が正しいかを確かめます。テストや型の確認だけに頼らない点が特徴です。/runは、アプリを起動して操作し、変更が動いている様子を見せるスキルです。
プロジェクトごとにアプリの起動方法は違います。/run-skill-generatorを使うと、そのプロジェクトのアプリをクリーンな環境から起動・操作する手順が、プロジェクト専用のスキルとして保存されます。保存先は.claude/skills/run-名前/です。一度作っておけば、/runと/verifyがその手順を使えます。
繰り返し・大きな変更:/loop・/batch
/loopは、セッションを開いている間、指示を繰り返し実行するスキルです。たとえば/loop 5m check if the deploy finishedのように、間隔と指示を並べて入力します。間隔を省くと、Claudeが次の実行までの間隔を自分で判断します。
/batchは、たとえば「JavaScriptからTypeScriptへ書き換える」のような、多数のファイルにまたがる変更に使います。作業を5〜30の独立した単位に分けて計画を見せ、承認すると、単位ごとに別のClaudeが隔離された作業場所で並行して進めます。それぞれがテストを実行し、変更を提出します。Gitのリポジトリ、または作業場所を作るためのフックが必要です。
どちらも便利ですが、使用量を多く消費する使い方です。最初は小さな範囲で試して、使用量の増え方を確かめてから範囲を広げてください。
設定を楽にする:/fewer-permission-prompts・/update-config
Claude Codeを使い始めると、「このコマンドを実行してよいですか」という確認が何度も出ます。/fewer-permission-promptsは、これまでの記録から読み取りだけを行う操作を拾い出し、よく出るものから順に、許可リストとして.claude/settings.jsonに追加します。確認の回数を減らしたいときに使います。
/update-configは、「このコマンドを許可して」「この環境変数を設定して」のように、したいことを言葉で伝えると、該当の設定ファイルを書き換えてくれるスキルです。テーマやモデルのような単純な設定は、/configで変更します。
資料やブラウザ操作に使える標準スキル
プログラミング以外の仕事にも使える標準スキルがあります。いずれも前提条件があるため、自分の環境に出るかを確認してください。
| スキル | できること | 前提条件 |
|---|---|---|
/slides | 依頼内容から、Claude Slidesの形式でプレゼン資料のたたき台を作る | Claude Code v2.1.265以降。アーティファクトが使える環境と、Slidesのテンプレートが使えるアカウント |
/design | 画面案・画面遷移・ランディングページ・ポスターなどを、1つのキャンバスに並べて下書きする。画面ごとにPNG・PDFで書き出せる | Claude Code v2.1.265以降。アーティファクトが使える環境と、Designのテンプレートが使えるアカウント |
/dataviz | グラフやダッシュボードの設計の指針を読み込み、データに合うグラフの形、色の付け方、色覚への配慮などを整える | 特になし(公式のコマンド一覧に記載なし) |
/claude-in-chrome | ブラウザで、ページのテスト、フォームへの入力、コンソールログの確認などを行う | Chrome連携が有効なとき。claude --chromeで起動した場合など |
公式のコマンド一覧では、/slidesと/designは、Amazon BedrockなどのクラウドサービスやMicrosoft Foundry経由でClaude Codeを使っている場合は利用できないと書かれています。会社でそうした経由の契約をしている場合は、情報システムの担当者に確認してください。
使わない標準スキルを止める
標準スキルは、まとめて止められます。公式ドキュメントでは、disableBundledSkillsという設定で標準スキルを無効にでき、skillOverridesで個別に隠せると説明されています。たとえば"doctor": "off"と書くと、/doctorを隠せます。会社として使わせたくないスキルがある場合に使います。
文書を扱う公式スキル

プログラミングをしない方にとって、いちばん役に立つ可能性が高いのが、Word・Excel・PowerPoint・PDFを扱うスキルです。Anthropicの公開リポジトリanthropics/skillsに、docx・xlsx・pptx・pdfとして収録されています。
4つの文書スキルでできること
リポジトリにある各スキルの説明を、仕事で使う場面に置き換えて表にしました。
| スキル | 扱えるもの | 仕事での使いどころ |
|---|---|---|
docx | Word文書(.docx)とテンプレート(.dotx)の作成・読み取り・編集。目次・見出し・ページ番号・レターヘッドなどの体裁、変更履歴やコメント | 報告書・案内文・契約書案の下書き、既存文書の差し替えや整形 |
xlsx | .xlsx・.xlsm・.csv・.tsvなどの表計算ファイルの作成・読み取り・修正。数式、書式設定、グラフ、乱れたデータの整形 | 集計表づくり、CSVの整形、列の追加 |
pptx | .pptx・.potxの作成・読み取り・編集。テンプレート、レイアウト、スピーカーノート、コメント | 会議資料の下書き、既存スライドの更新 |
pdf | PDFの文字や表の抽出、結合・分割、回転、透かし、フォーム入力、暗号化・解除、スキャン画像の文字認識 | 請求書や申込書から項目を取り出す、複数PDFを1つにまとめる |
たとえば「請求書フォルダのPDFから、取引先・金額・支払期日を拾って、Excelの一覧にして」と頼むと、pdfとxlsxのスキルが使われる流れになります。ファイルの形式ごとに細かい決まりごとがあるため、スキルが入っていると、Claudeがその手順に沿って作業します。
入れ方は2通りある
Claude Codeでこれらを使う方法は、公式ドキュメントに2つ書かれています。
| 方法 | 内容 | 条件 |
|---|---|---|
| claude.aiから自動で同期される | pdfとxlsxは、Anthropicの標準スキルとして常に同期される。ほかのスキルは、claude.aiの設定で入り切りを選ぶ | ターミナルでclaude.aiのアカウントでログインしている。Claude Code v2.1.273以降 |
| プラグインとして入れる | anthropics/skillsのdocument-skillsプラグインを入れる。docx・pdf・pptx・xlsxが入る | 特になし(入れ方は後述) |
同期されたスキルは、/skillsの一覧に「claude.ai sync」という見出しで表示されます。APIキーでログインしている場合や、Amazon Bedrockなど外部のクラウド経由で使っている場合は、同期されません。
公式ドキュメントの記述が食い違っています
Claude開発者ドキュメントの「Agent Skills」のページには、事前に用意された文書スキル(PowerPoint・Excel・Word・PDF)は、Claude Codeでは使えないと書かれています。一方で、Claude Codeのドキュメントには、pdfとxlsxが同期されると書かれており、anthropics/skillsの説明にもClaude Codeへの入れ方があります。どれが最新かは公式には示されていないため、自分の環境で/skillsを開き、実際に表示されるかを確認してください。
使う前に知っておきたいこと
文書スキルを業務で使うときは、次の3点に注意してください。
- ライセンス:
docx・pdf・pptx・xlsxは、リポジトリの説明で「ソースは公開されているが、オープンソースではない(source-available)」とされています。ほかのスキルの多くはApache 2.0です。会社で使う前に、リポジトリのLICENSE.txtを確認してください。 - 必要な部品:SKILL.mdには、Pythonのライブラリ(
openpyxlなど)やnpmの部品(pptxgenjsなど)、数式の再計算のためのLibreOfficeを使う手順が書かれています。「最初から入っている」という記述もありますが、手元のパソコンに同じ部品が入っているとは限りません。足りない場合の動きは、公式には案内がありません。 - デモ用という位置づけ:リポジトリには「デモと学習のためのもの。重要な作業で頼る前に、自分の環境で十分にテストする」という趣旨の注意書きがあります。
とくにExcelは、数式がエラーなく計算されても、参照の範囲が1行ずれているだけで、エラーのない間違った数字になることがあります。SKILL.mdにも、計算ができたことと、計算が正しいことは別だと書かれています。最初は小さなファイルで試し、結果を人が検算してください。
最初の依頼は、コピーしたファイルで
元のファイルを直接指定せず、コピーを作業用フォルダに置いて試してください。スキルは、ファイルを編集・上書きする力を持っています。元のファイルが残っていれば、思ったとおりにならなかったときも、やり直せます。
制作・開発向けの公式スキル

Webサイトやアプリを作る方には、anthropics/skillsのexample-skillsプラグインに入っているスキルが参考になります。リポジトリではデモ用の例という位置づけですが、中身は実際の作業に使える手順になっています。
example-skillsに入っている12のスキル
example-skillsプラグインには、次の12のスキルが入っています。説明はリポジトリのSKILL.mdに書かれている内容です。
| スキル | 何をするものか | 向いている人 |
|---|---|---|
frontend-design | 画面を作る・見直すときの、デザインの方向性・文字・選択肢の考え方の指針。ありがちな既定のデザインに見えないようにする | Webサイトや画面を作る人 |
webapp-testing | Playwrightを使って、手元のWebアプリを操作して確認する。画面の撮影やログの確認ができる | 画面の動作を確かめたい開発者 |
mcp-builder | 外部サービスとつなぐMCPサーバーを、PythonまたはNode/TypeScriptで作るための手引き | 社内システムとAIをつなぎたい開発者 |
skill-creator | スキルの新規作成、改善、性能の測定。説明文の最適化もできる | 自社用のスキルを作りたい人 |
doc-coauthoring | 文書づくりを「情報集め→構成と推敲→読み手での確認」の3段階で進める手順 | 提案書・仕様書・決裁文書を書く人 |
internal-comms | 状況報告、リーダー向けの更新、社内ニュースレター、障害報告などの社内向けの文書を書く | 社内向けの文書が多い人 |
web-artifacts-builder | React・Tailwind CSS・shadcn/uiで、claude.aiの複雑なHTMLアーティファクトを作る | claude.ai上で凝った画面を作る人 |
theme-factory | スライド・文書・レポート・HTMLページに、用意された10のテーマ(配色と書体)を当てはめる | 見た目をそろえたい人 |
canvas-design | ポスターや静的なデザインを、PNG・PDFで作る | デザインの下絵を作りたい人 |
brand-guidelines | Anthropicの公式の配色と書体を当てはめる | 自社用の見本として読みたい人 |
algorithmic-art | p5.jsで、乱数を使ったアートを作る | 表現の試作をしたい人 |
slack-gif-creator | Slack用のアニメーションGIFを作る | 社内チャットで使う画像を作る人 |
brand-guidelinesは自社用ではありません
このスキルが当てはめるのは、Anthropicの配色と書体です。自社の資料にそのまま使うものではありません。「自社のブランドを守る決まりを、スキルとしてどう書くか」の見本として読むと役に立ちます。
とくにおすすめの4つ
frontend-design
AIに画面を作らせると、どのサイトも似たような見た目になりがちです。このスキルは、デザインの方向性や文字の選び方を意識させて、既定のままの見た目になるのを避けるためのものです。Webサイトやランディングページを作る仕事なら、最初に入れておく価値があります。公式マーケットプレイスにも、Anthropic製のプラグインとして同名のものが登録されています。
skill-creator
自社の手順をスキルにしたいときの助けになります。スキルを作るだけでなく、テストの依頼を実行して効果を測ることや、説明文を直して反応を良くすることもできます。公式マーケットプレイスからは、/plugin install skill-creator@claude-plugins-officialで入れられると、Claude Codeのドキュメントに書かれています。
doc-coauthoring
提案書や仕様書など、構造のある文書を書くときの手順を定めたスキルです。「必要な情報をClaudeに渡す→構成を整えながら推敲する→読み手の立場で確認する」の3段階で進みます。コードを書かない方にも使えます。
webapp-testing
Playwrightという道具を使い、手元で動いているWebアプリを実際に操作して確認します。画面の撮影やブラウザのログの確認もできます。/verifyと近い役割ですが、こちらはWebアプリに特化しています。
公式マーケットプレイスにあるプラグイン
公式マーケットプレイス(claude-plugins-official)には、スキルだけでなく、フックやエージェントなどを一緒にまとめた「プラグイン」が並びます。作者がAnthropicのものから、仕事に使いやすそうなものを選びました。
| プラグイン | 説明(マーケットプレイスの記載) |
|---|---|
commit-commands | Gitのコミット、プッシュ、プルリクエスト作成のコマンド |
code-review | 複数の専門のエージェントでプルリクエストを確認し、確信度で誤検知を絞る |
feature-dev | 調査・設計・品質確認の担当を使って、機能開発を進める手順 |
security-guidance | Claudeが書いたコードの安全性の確認。編集時の警告や、差分の確認を行う |
claude-md-management | CLAUDE.mdの質の確認、セッションで分かったことの記録 |
hookify | 望ましくない動作を防ぐフックを、簡単な書き方で作る |
公式のドキュメントによると、公式マーケットプレイスに載っているものの多くは、Anthropic以外の提携企業や作者のプラグインです。Anthropicが保守しているのは一部です。上の表のものはAnthropic製と記載されています。一覧は頻繁に変わるため、実際には/pluginの「Discover」タブで確認してください。
入れ方・使い方

ここでは、anthropics/skillsのスキルを入れる手順を説明します。Claude Codeの画面(ターミナルなど)に、コマンドを入力して進めます。
anthropics/skillsを入れる
- マーケットプレイスを追加するClaude Codeを起動し、
/plugin marketplace add anthropics/skillsと入力します。成功すると、anthropics/skillsの中身が「Discover」タブに並びます。 - 入れるプラグインを選ぶ
/pluginを入力して、「Browse and install plugins」から「anthropic-agent-skills」を選び、document-skillsまたはexample-skillsを選んで「Install now」を押します。コマンドで一気に入れるなら、/plugin install document-skills@anthropic-agent-skillsまたは/plugin install example-skills@anthropic-agent-skillsです。 - 範囲を選ぶ入れる範囲を選びます。「自分だけ(user)」「このリポジトリの全員(project)」「自分だけ、このリポジトリのみ(local)」の3つです。迷ったら、自分だけの範囲で試してください。
- 入ったことを確認する
/skillsを入力して、一覧に出ているかを確認します。入力欄に文字を打つと、名前・説明・出所で絞り込めます。 - 使ってみるスキルの名前を出して頼みます。公式の説明では、
document-skillsを入れたあと、「PDFのスキルを使って、このファイルからフォームの項目を取り出して」のように頼む例が示されています。
プラグインのスキルは、/プラグイン名:スキル名の形で直接呼び出すこともできます。たとえばcommit-commandsプラグインの場合は、/commit-commands:commitです。
公式マーケットプレイスから入れる
公式マーケットプレイスは、ターミナルでClaude Codeを最初に起動したときに自動で追加されます。/pluginを入力して「Discover」タブを開くと、一覧から検索して選べます。名前が分かっているなら、/plugin install skill-creator@claude-plugins-officialのように入力します。
この場合、すぐには入らず、プラグインの詳細画面が開きます。次の項目が表示されるので、確認してから範囲を選んで入れます。
- Will install:コマンド・エージェント・スキル・フック・MCPサーバーなど、入るもの
- Context cost:毎回の送信に加わる負担(Every turn)と、スキルを呼び出したときに加わる負担(When invoked)の見積もり
Anthropicの公式マーケットプレイスのプラグインについては、「Last updated(最終更新)」も表示されます。
入れたあとの確認と外し方
入れたプラグインは、/pluginの「Installed」タブで確認できます。有効・無効の切り替えや、アンインストールもここからできます。ターミナルのシェルから操作するなら、claude plugin listで一覧、claude plugin uninstallで削除です。
入れたあとにスキルが見えない場合は、/reload-pluginsを実行します。入れたプラグインがどれだけ負担になっているかは、シェルでclaude plugin details 名前と入力すると、「Always-on」の行で確認できます。
自分用のスキルを作る
公式のスキルで足りない部分は、自分で作れます。会社の文書の型、表記のルール、よく使う作業手順などをスキルにしておくと、毎回同じ説明をしなくて済みます。作り方はClaude Code Skillsの使い方・作り方で解説しています。skill-creatorを使うと、作成から効果の確認まで任せられます。
目的別の選び方

ここまで紹介したスキルを、仕事の種類ごとに整理します。最初に試す1〜3個の目安にしてください。
| 仕事の種類 | 最初に試す | 慣れたら |
|---|---|---|
| 事務・経理(請求書、集計、報告書) | pdf、xlsx、docx | doc-coauthoring、internal-comms |
| 企画・営業(提案書、資料づくり) | pptx、doc-coauthoring | /slides、theme-factory |
| Web制作・デザイン | frontend-design、/design | webapp-testing、/verify |
| システム開発 | /code-review、/simplify、/verify | /batch、mcp-builder、security-guidance |
| 情報システム・管理者 | /doctor、/skill-doctor | /doctor prompt-audit、claude-md-management |
| 自社の手順をスキルにしたい | skill-creator | プロジェクトのスキルとしてGitで共有 |
入れすぎない
スキルが多いほど便利になるわけではありません。Claude Codeは、入っているスキルの名前と説明を、いつも読み込んでいます。1つあたりの負担は小さいものの(開発者向けドキュメントでは、名前と説明で1スキルあたり約100トークンとされています)、数が増えると積み重なります。
公式ドキュメントによると、スキルの一覧に使える文字数には上限があり、数が多すぎると、あまり使われていないスキルから説明が省かれます。説明が省かれると、Claudeがそのスキルを使うべき場面を判断しにくくなります。
| 確認したいこと | 使うもの |
|---|---|
| どのスキルが負担になっているか | /skill-doctor。スキルごとの負担と使われた回数が出る |
| 一覧全体の大きさ | /doctorと/context |
| 不要なスキルを止める | /skillsの画面で表示を切り替える。またはskillOverridesで名前だけの表示にする |
| 使っていないプラグイン | /pluginの「Installed」タブの「Not used recently」 |
スキルのために別途の料金がかかるかどうかは、公式ドキュメントでは確認できませんでした。スキルを使うと、本文などを読み込む分、ふだんより使用量は増えます。
1週間で試すなら
いきなり多く入れず、次の順で試すと、自分の仕事に合うかを見極められます。
- 標準スキルを1つ使うまず
/doctorを実行して、診断結果の見方に慣れます。 - 仕事に近いスキルを1つ入れる上の表から、いちばん近いものを1つだけ入れます。
- コピーしたファイルで試す実際の仕事で使うファイルのコピーで、同じ依頼を3回ほど頼んでみます。
- 結果を人が確認する出てきたものを、元のデータや自分の目で確かめ、直す点をメモします。
- 続けるか決める1週間後に、
/skill-doctorで使われた回数を見て、続けるものと外すものを決めます。
入れる前の安全確認

スキルは、Claudeに「こう動いてください」と指示するものです。指示の内容によっては、ファイルを操作したり、プログラムを動かしたりします。便利なぶん、入れる前の確認が欠かせません。
公式でも中身は確認する
Claude Codeのドキュメントには、プラグインについて次のように書かれています。プラグインは、利用者の権限で、パソコン上のプログラムを実行できます。フックは、Claude Codeの動作の節目にシェルコマンドを実行します。MCPサーバーは、パソコン上で起動するプロセスです。スキル・コマンド・エージェントは、Claudeへの指示として読み込まれ、Claudeがすでに使える道具の使い方に影響します。
マーケットプレイスの名前は、「誰がその一覧を公開しているか」を示すだけで、中のプラグインが何をするかまでは保証しません。実際に、Claude Codeは入れる前に、次の趣旨の警告を表示します。「Anthropicは、プラグインに含まれるMCPサーバー・ファイル・ソフトウェアを管理しておらず、意図どおりに動くことや、後で変わらないことを確認できない」。公式マーケットプレイスのものでも、詳細画面を読んでから入れてください。
確認する点
公式のドキュメントに沿って、入れる前に見る点を整理しました。
| 確認する点 | 見る場所 | 注意する内容 |
|---|---|---|
| どこの一覧から来たか | シェルでclaude plugin marketplace list | 自分が知らない一覧が追加されていないか |
| 何が入るか | /pluginの詳細画面の「Will install」 | フック・MCPサーバーなど、実行されるものが含まれていないか |
| フックやMCPサーバーの中身 | プラグインのGitHubにあるhooks/hooks.json、.mcp.json、bin/ | 外部への通信、予期しないコマンドの実行 |
| 確認なしで使える道具の範囲 | SKILL.mdのallowed-tools | 広すぎる範囲を許可していないか |
| 更新で中身が変わらないか | マーケットプレイスの自動更新の設定 | 確認した内容が、あとで変わる可能性がある |
スキルのallowed-toolsは、フォルダを信頼するかどうかの確認とは関係なく、適用されると公式ドキュメントに書かれています。他人のリポジトリで作業するときは、そのリポジトリに入っているスキルのallowed-toolsを、Claude Codeを動かす前に確認してください。
スキルの中には、コマンドを本文に埋め込んで、読み込むときに自分のパソコン上で実行するものがあります。これを止めたい場合は、disableSkillShellExecution: trueという設定が使えます。claude.aiから同期されたスキルは、この形でコマンドが実行されることはありません。
他の人が公開しているスキルを使うとき
Claude開発者ドキュメントには、スキルは、自分で作ったものか、Anthropicから入手したものなど、信頼できる出所のものだけを使うよう書かれています。悪意のあるスキルは、説明とは違う形でツールを呼び出させたり、コードを実行させたりして、データの持ち出しや不正なアクセスにつながるおそれがある、という注意です。
どうしても公開されているスキルを使う場合は、次の手順で確認してください。
- 出所を確かめる作者や公開元が誰かを確認します。公式の一覧に載っているかどうかも見ます。
- 全ファイルを読むSKILL.mdだけでなく、同じフォルダのスクリプトや参考資料も読みます。
- 外部との通信を探す知らないURLへの通信や、データを送る処理がないかを見ます。
- テスト用の場所で試す本番のフォルダではなく、コピーしたファイルで動作を確かめます。
会社で使うなら、ルールを決めておく
社員が各自でスキルやプラグインを入れる形にすると、何が入っているか把握できなくなります。入れてよい出所、確認の手順、報告先を先に決めておくと安心です。管理者は、管理設定でマーケットプレイスの追加を制限することもできると、公式ドキュメントに書かれています。
よくある質問
スキルとプラグインは何が違いますか?
スキルは、SKILL.mdを中心にした、作業手順のまとまりです。プラグインは、スキルのほかに、エージェント・フック・MCPサーバーなどをまとめて配るための入れ物です。スキルだけが入ったプラグインもあれば、複数の部品が入ったプラグインもあります。
標準スキルは、入れなくても使えますか?
使えます。/doctorや/code-reviewなどは、Claude Codeに最初から入っています。使いたくない場合は、設定で無効にできます。
プログラミングができなくても使えるスキルはありますか?
あります。docx・xlsx・pptx・pdfの文書スキルや、doc-coauthoringなどは、書類づくりが中心の仕事に使えます。ただし、導入や設定にはターミナルの操作が必要なので、最初は詳しい人に手伝ってもらうと進めやすくなります。
Windowsでも使えますか?
スキルの仕組み自体は、Claude Codeが動く環境で使えます。ただし、文書スキルが使う部品(Pythonのライブラリ、LibreOfficeなど)が手元のパソコンに入っているかは別の話です。Windowsでの動作について、公式のスキルごとの案内は確認できませんでした。まず小さなファイルで試してください。
claude.aiやCoworkで使っているスキルは、Claude Codeでも使えますか?
ターミナルでclaude.aiのアカウントでログインしていれば、claude.aiで有効にしたスキルが同期されて使えます。APIキーでログインしている場合や、Amazon Bedrockなどを経由している場合は同期されません。同期されたスキルをClaude Code側で編集しても、claude.aiには反映されません。
スキルを入れたのに、使われません。
まず/skillsの一覧に出ているかを確認します。出ていれば、/スキル名と入力して直接呼び出せます。自動で使われないときは、スキルの説明に、ふだん使う言葉が入っているかを見直します。入れたプラグインが見えない場合は/reload-pluginsを実行します。
入れたスキルを外すには?
プラグインとして入れたものは、/pluginの「Installed」タブか、claude plugin uninstallで外せます。標準スキルは、設定で隠したり、無効にしたりできます。
会社全体で同じスキルを使わせたいです。
プロジェクトの.claude/skills/に置いてGitで共有する方法、プラグインとして配る方法、管理設定で組織に配る方法があります。誰が何を入れてよいかのルールも、あわせて決めておくのがおすすめです。
日本語で書かれたスキルはありますか?
この記事で紹介した公式のスキルは、SKILL.mdが英語で書かれています。日本語で依頼したときの動作について、スキルごとの案内は公式には確認できませんでした。自社用に作るスキルを日本語で書く場合も同じなので、実際に日本語で頼んで確かめてください。
まとめ
この記事のまとめ
- スキルは、標準スキル、Anthropicの公開リポジトリ、公式マーケットプレイスの3か所から手に入る。まず標準スキルから試すのが手軽で安全
- 標準スキルでは、
/doctor(設定診断)、/code-review(変更の見直し)、/simplify(整理)の3つから試す - Word・Excel・PowerPoint・PDFの文書スキルは、事務の仕事に使いやすい。ただし、必要な部品やライセンスを確認し、コピーしたファイルで試す
- 制作では
frontend-design、自社の手順化ではskill-creatorが役に立つ。出所がAnthropicのものから選ぶ - スキルは入れすぎない。
/skill-doctorで使われ方を見て、使わないものは外す - プラグインは利用者の権限でプログラムを実行できる。公式の一覧のものでも、入れる前に詳細画面と中身を確認する
スキルは、最初から数多く入れるより、1つずつ入れて「自分の仕事で本当に使うか」を確かめていく方が、結果として長く使えます。まずは標準スキルを1つ、仕事に近いスキルを1つ選ぶところから始めてみてください。
社内に広げる段階では、入れてよい出所のルール、チームで共有するスキルの置き場所、自社の業務に合わせたスキルづくりなど、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude CodeやCodexの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
- Extend Claude with skills(Claude Code ドキュメント)
- Commands(Claude Code ドキュメント)
- Install and manage plugins(Claude Code ドキュメント)
- Anthropic's marketplaces(Claude Code ドキュメント)
- Plugin security and trust(Claude Code ドキュメント)
- Agent Skills overview(Claude 開発者ドキュメント)
- anthropics/skills(GitHub)
- anthropics/claude-plugins-official(GitHub)
INTERCREATE JAPAN