Claude Code

Claude Code on the webとは?使い方・料金・環境設定を解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Claude Code on the web(クラウドセッション)の仕組みと、ローカル版・Remote Controlとの違い
  • 使えるプランと料金、使用量の考え方
  • GitHubの接続から最初の依頼、差分の確認、PR作成までの流れ
  • --cloud と --teleport でターミナルとクラウドを行き来する方法
  • クラウド環境(ネットワーク・セットアップスクリプト・環境変数)の設定
  • 安全に使うための注意と、うまく動かないときの対処
目次
  1. Claude Code on the webとは
  2. 呼び名がいくつかある
  3. 作業が進む流れ
  4. ローカル版・Remote Controlとの違い
  5. 向いている仕事・向いていない仕事
  6. 料金と使えるプラン
  7. 使用量はほかの利用と共通
  8. 使えない場合がある
  9. 始め方
  10. GitHubの接続方法は2つ
  11. ターミナルから接続する(/web-setup)
  12. 最初の依頼の書き方
  13. 依頼と結果の確認
  14. 権限モードを選ぶ
  15. 差分を確認してコメントする
  16. PRを作る
  17. PRの監視を任せる(auto-fix)
  18. セッションの共有・整理
  19. 使えるコマンド
  20. ターミナルやスマホとの行き来
  21. ターミナルからクラウドで始める
  22. 複数の作業を並行して頼む
  23. 手元で計画して、クラウドで実行する
  24. クラウドの作業を手元に引き取る(teleport)
  25. 走っているセッションにCLIから追加で指示する
  26. デスクトップアプリ・スマホから使う
  27. URLで依頼文とリポジトリをあらかじめ入れる
  28. クラウド環境の設定
  29. 環境の追加・編集
  30. ネットワークアクセスの4段階
  31. セットアップスクリプトとキャッシュ
  32. 環境変数とネットワークシークレット
  33. 最初から入っているツール
  34. 手元の設定が引き継がれるかどうか
  35. リソースと時間の上限
  36. 安全面の注意と困ったとき
  37. 隔離の仕組み
  38. 気をつけたいこと
  39. GitHub以外のリポジトリ
  40. 症状と対処
  41. 制限事項のまとめ
  42. よくある質問
  43. まとめ

「Claude Codeを自分のパソコンに入れなくても、ブラウザから使えると聞いた」「会社のパソコンではインストールを制限されているが、何とか試せないか」と考えている方もいるのではないでしょうか。

それを実現するのがClaude Code on the webです。Claudeの画面(claude.ai/code)から、GitHubに置いてあるプロジェクトを選んで依頼を書くと、Anthropicが用意したクラウド上のパソコンでClaude Codeが作業を進め、変更を新しいブランチとして書き戻してくれます。自分のパソコンを閉じても作業は続き、スマホから進み具合を見に行くこともできます。

この記事では、仕組みとローカル版との違いから、料金、始め方、結果の確認とPR(変更の取り込み依頼)の作り方、ターミナルとの行き来、クラウド環境の設定、安全面の注意、うまく動かないときの対処までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式ドキュメントをもとにしています。機能の追加や名称の変更が頻繁にあるので、使う前に公式ドキュメントもあわせて確認してください。

Claude Code on the webとは

ブラウザでClaude Codeの作業の進み具合を見守る会社員

Claude Code on the webは、Claude Codeの作業を自分のパソコンではなく、クラウド上の仮想マシン(VM)で動かす機能です。通常のClaude Codeは、自分のパソコンのフォルダを読み書きします。こちらは、GitHubのリポジトリ(プロジェクトの保管場所)をクラウドにコピーして、そこで作業します。

パソコンに何も入れずに、ブラウザだけで始められるのが大きな特徴です。依頼を送ったあとにタブを閉じても、作業は止まりません。公式ドキュメントでも、タブを閉じたりページを離れたりしても、現在の作業が終わるまでバックグラウンドで動き続けると説明されています。

呼び名がいくつかある

この機能は、資料によって呼び名が少しずつ違います。同じものを指しているので、混乱しないように整理しておきます。

呼び名使われる場面
Claude Code on the webブラウザ(claude.ai/code)で使うときの呼び方。この記事のタイトルもこちら
クラウドセッション(cloud session)公式ドキュメントでの現在の呼び方。「クラウド上で動くClaude Codeの作業1回分」を指す
Claude Code in the cloud公式ドキュメントのページ名。ブラウザ・スマホ・デスクトップアプリ・ターミナルのどこから始めても同じ仕組み

公式ドキュメントによると、クラウドセッションは次のどこからでも始められます。

  • ブラウザ:claude.ai/code(Claude Code on the web)
  • スマホ:Claudeアプリの「Code」タブ
  • デスクトップアプリ:セッションを始めるときに、環境で「Local」ではなく「Cloud」を選ぶ
  • ターミナル:claude --cloud コマンド
  • ルーティン:決まった時間やイベントで自動実行される作業(後述)

作業が進む流れ

依頼を送ってから結果が返るまでの流れは、公式のクイックスタートで次の4段階に整理されています。

  1. 複製と準備リポジトリがクラウド上のVMに複製(クローン)されます。環境にセットアップスクリプトを設定していれば、ここで実行されます。
  2. ネットワークの設定環境で決めたアクセスレベルに応じて、インターネットへの接続範囲が決まります。
  3. 作業Claudeがコードを読み、変更を加え、テストを動かして確認します。作業中に見守って指示を足してもよいですし、離れて戻ってきても構いません。
  4. ブランチの書き戻し区切りのよいところで、変更が入ったブランチをGitHubに送ります(push)。差分を確認し、コメントを付け、PRを作れます。

ブランチを送ったあとも、セッションは閉じません。PRの作成や追加の修正も、同じ会話の中で続けられます。1つの依頼ごとに専用のセッションと専用のブランチができるので、1件が終わるのを待たずに次の依頼を始められます。

ローカル版・Remote Controlとの違い

Claude Codeは「どこで動くか」によって性質が変わります。公式ドキュメントの比較表をもとに、3つの使い方を並べました。

クラウドセッションローカルのセッションRemote Control
コードが動く場所クラウドのVM(既定ではAnthropicが管理)自分のパソコン自分のパソコン
操作する場所ブラウザ・スマホ・デスクトップアプリ・ターミナル始めた場所(ターミナル・エディタ・デスクトップアプリ)ブラウザやスマホからも操作できる
自分のパソコンの設定使えない(リポジトリの中身だけ)使える使える
GitHubの接続必要(ローカルの履歴を送る方法もある)不要不要
パソコンを閉じたとき作業は続く止まるセッションがパソコンで開いている間だけ
権限モードAccept edits・Plan・Autoすべてのモード(画面により異なる)Manual・Accept edits・Plan・Auto
ネットワーク環境ごとに設定できる自分のパソコンのネットワーク自分のパソコンのネットワーク

「パソコンの中のファイルや社内ネットワークを使いたい」ならローカル版かRemote Control、「GitHubにあるプロジェクトを、自分のパソコンを使わずに進めたい」ならクラウドセッション、という分け方になります。Remote Controlの詳しい使い方は別の記事で解説しています。

あわせて読みたいClaude Code Remote Controlの使い方|設定と運用のコツClaude CodeのRemote Controlを実際に設定して使うための手順書です。使う前の確認、起動方法の選び方、自動接続やworktreeの設定、スマホ側の操作、許可と通知、再開、つながらないときの切り分けを2026年10月時点の公式情報でまとめました。

向いている仕事・向いていない仕事

公式のクイックスタートでは、クラウドセッションが向いているのは次のような場面だと紹介されています。

向いている仕事理由
並行して進めたい独立した作業セッションごとにブランチが分かれるので、複数の作業をworktreeなどの準備なしで同時に頼める
手元にないリポジトリの作業毎回クラウドで新しく複製するため、自分のパソコンに取り出す必要がない
内容が決まっていて、細かく指示しなくてよい作業依頼して別の仕事をし、終わってから結果を確認する使い方に合う
コードの調査・理解手元にチェックアウトしなくても、機能がどう実装されているかをたどれる

反対に、自分のパソコンにしかない設定やツール、社内ネットワークの先にあるシステムが必要な作業は、クラウドセッションに向きません。そうした作業は、ローカル版かRemote Controlを使うよう、公式ドキュメントでも案内されています。

料金と使えるプラン

プランのカードを見比べて相談する会社員

クラウドセッションは、Pro・Max・Teamの各プランと、Enterpriseのうち「プレミアムシート」または「Chat + Claude Code シート」を持つ人が使えます。公式ドキュメントに載っている対象はこれらで、無料プランは含まれていません(料金ページでも、無料プランにClaude Codeは含まれないと案内されています)。

公式の料金ページに載っている、Claude Codeを使えるプランの価格は次のとおりです(米ドル、2026年10月時点)。

プラン料金向いている使い方
Pro月20ドル(年払いなら月17ドル相当)まず個人で試したい
Max月100ドルから毎日たくさん任せたい
Team標準シート 月25ドル(年払いなら月20ドル)、プレミアムシート 月125ドル(年払いなら月100ドル)部署や会社で使う
Enterprise1席あたり月20ドル(年払い、20席から)に加えて、利用分はAPIの料金で請求管理機能や監査が必要な大きな組織

料金ページには、クラウドセッションのための追加料金は載っていません。公式ドキュメントにも、クラウドのVMに別料金はかからないと書かれています。

料金ページの記載について

料金ページにはクラウドセッション(Claude Code on the web)への言及がありません。どのプランで使えるかは公式ドキュメントの記載、金額は料金ページの記載にもとづいています。契約の前に、両方の最新の内容を確認してください。

使用量はほかの利用と共通

クラウドセッションの利用は、プランの使用量の上限に、ほかのClaudeやClaude Codeの利用と合わせて加算されます。公式ドキュメントの「制限事項」でも、レート制限(一定時間あたりの利用上限)はアカウント内のほかのClaudeの利用と共有されること、複数の作業を並行して動かすと、その分だけ消費も増えることが明記されています。

具体的な使用量の上限値は、公式のドキュメントには数字が載っていません。上限に近づく使い方をする場合は、設定画面の使用量の表示で確認しながら進めてください。

使えない場合がある

プランが対応していても、次のような場合は使えません。会社で使うときは、管理者に確認しておきましょう。

状況内容
Claude Codeを含まないシート画面に「Claude Code isn't available on your account」と表示される。組織のOwnerに、Claude Codeを含むシートの割り当てを依頼する
Zero Data Retention・HIPAA設定の組織データを保持しない設定(Zero Data Retention)や、HIPAA向けの設定がある組織では、クラウドセッションの機能は使えない
顧客管理の暗号化キー(CMEK)を使う組織クラウドセッションを始められない
Amazon Bedrock・Google CloudなどのサードパーティのAPIで使っている場合クラウドセッションの機能(--cloud・--teleport)は使えない。Anthropicのアカウントでのサインインが必要
組織のIPアドレス制限IP許可リストを有効にしている組織では、Anthropic管理のクラウドセッションが認証エラーになる。Anthropicのサポートに、除外の依頼が必要
組織の方針で無効化組織のポリシー(allow_remote_sessions)が無効だと、クラウドセッションを開始できない。OwnerがClaude Codeの管理設定で有効にできる

始め方

GitHubとの連携画面を操作する担当者の手元

必要なものは、対象プランのClaudeアカウントと、GitHubのリポジトリです。公式のクイックスタートでは、既存のGitHubリポジトリを対象にすると案内されています。新しいプロジェクトから始めたいときは、GitHubで空のリポジトリを先に作っておきます。

  1. claude.ai/codeを開くブラウザで claude.ai/code にアクセスし、Claudeのアカウントでサインインします。
  2. GitHubを接続するサインイン後に、GitHubへの接続を求められます。案内に従うとGitHubの認可ページに移動するので、承認します。
  3. Claude GitHub Appを入れる非公開(プライベート)のリポジトリで作業するには、そのリポジトリにClaude GitHub Appを入れておく必要があります。GitHubの組織の場合は、組織のオーナーの承認が必要になることがあります。
  4. Default環境を確認する初回に「Default」という名前の環境が作られます。最初のプロジェクトなら、そのままで使えます。
  5. リポジトリを選んで依頼する入力欄の下でリポジトリ(必要ならブランチも)を選び、権限モードを決めて、やりたいことを書いて送信します。

Pro・Maxでは、手順4のDefault環境が自動で作られます。TeamとEnterpriseでは「Create your first cloud environment」というフォームが出るので、初期値のまま「Create & finish」を選べば、同じDefault環境ができます。

GitHubの接続方法は2つ

GitHubとの接続には、2つの方法があります。どちらで接続したかによって、使える範囲が変わります。

方法やり方触れるリポジトリ向いている人
GitHub Appブラウザの案内に従って、Claude GitHub Appを承認する公開リポジトリすべてと、Appを入れた非公開リポジトリブラウザから始める人、auto-fix(後述)を使いたいチーム
/web-setupターミナルで /web-setup を実行し、手元の gh コマンドのトークンをClaudeのアカウントに送るgh のトークンで触れるすべてのリポジトリ(Appを入れていなくてもよい)すでにGitHub CLIを使っている個人の開発者

auto-fixやプロジェクト機能のように、Claude GitHub Appがリポジトリに入っていることが前提の機能があります。どちらの方法で接続していても、これらの機能を使うにはAppを入れておく必要があります。

ターミナルから接続する(/web-setup)

GitHub CLIを使っている人は、ブラウザを経由せずに、ターミナルから接続できます。公式のクイックスタートに載っている手順は次のとおりです。

  1. GitHub CLIにログインするシェルで gh auth login を実行します。
  2. ClaudeにサインインするClaude Codeで /login を実行し、claude.aiのアカウントでサインインします。APIキーでのサインインは対象外です。
  3. /web-setupを実行するClaude Codeの中で /web-setup を実行し、トークンを送ることを確認します。成功すると「Connected as(GitHubのユーザー名)」と表示され、claude.ai/codeが開きます。

送られたトークンは、Anthropicの側で暗号化されて保存されます。外したいときは、claude.ai/customize/connectors でGitHubの接続を解除します。解除すると、ブラウザで接続した場合も含めて、クラウドセッションはGitHubに触れなくなります。

/web-setupが見つからないとき

/web-setup は、シェルではなくClaude Codeの中で実行するコマンドです。コマンド一覧に出てこない場合は、APIキーでサインインしていないか確認してください。TeamとEnterpriseでは、組織のOwnerが「Quick setup」の設定をオンにするまで、このコマンドは表示されません。

最初の依頼の書き方

公式のクイックスタートでは、依頼は具体的に書くほうがよいと案内されています。ポイントは次の3つです。

  • ファイルや関数の名前を書く(「テストを直して」より「tests/test_auth.py の失敗しているテストを直して」)
  • エラーの出力があれば貼り付ける
  • 症状だけでなく、期待する動作も書く

最初の1回は、結果が確認しやすく、失敗しても困らない作業がおすすめです。たとえば「READMEにセットアップ手順を追加して」「このリポジトリの構成を説明して」といった依頼なら、クラウドセッションの流れをひととおり体験できます。

最初は「中身の確認」から

最初から本番の機能追加を頼むより、「このリポジトリはどんな構成か」「この機能はどこで実装されているか」といった質問から始めると、変更を伴わないので安心です。クラウド上でClaudeが何をするかを確かめてから、変更を伴う依頼に進みましょう。

依頼と結果の確認

差分の画面で変更箇所にコメントを付ける会社員

依頼を送ってから、結果を確認してPRを作るまでの操作を説明します。

権限モードを選ぶ

依頼を送るとき、Claudeがどこまで確認なしに動くかを「権限モード」で選びます。クラウドセッションで選べるのは次の3つです。

モード動き方使いどころ
AutoClaudeの操作を、確認を求める代わりに分類器(自動の判定)が見直す。組織が許可し、選んだモデルが対応している場合に表示される確認の手間を減らしたいとき
Accept edits変更を加えて、承認を求めずにブランチをGitHubに送る内容が決まっている作業
Plan進め方を提案し、承認されるまでファイルを編集しない大きな変更や、方針を確認したいとき

クラウドセッションには、確認を毎回求める「Manual」と、確認を省く「Bypass permissions」はありません。モードは、依頼を作るときにも、作業中にも切り替えられます。

差分を確認してコメントする

作業が終わると、セッションに「+42 -18」のような差分の表示(追加・削除された行数)が出ます。これを選ぶと、左にファイルの一覧、右に変更内容が並んだ差分画面が開きます。

差分は、既定ではセッションの元になったブランチと比べた内容です。「Compare against」を選べば、リポジトリ内のほかのブランチと比べることもできます。

気になる行を選んでコメントを書くと、次のメッセージを送るときにまとめてClaudeに渡されます。たとえば「src/auth.ts の47行目で、ここではエラーを握りつぶさないで」と伝えれば、場所の説明を書かなくても通じます。

PRを作る

差分に問題がなければ、差分画面の上にある「Create PR」を選びます。通常のPR、下書き(ドラフト)のPR、または生成されたタイトルと説明が入った状態のGitHubの作成画面への移動から選べます。

PRを作ったあとも、セッションは生きています。CIの失敗の出力やレビューでのコメントを会話に貼って、直してもらうこともできます。

コミットとPRにセッションへのリンクが入る

クラウドセッションで作られたコミットには「Claude-Session」という形式でセッションのURLが入り、PRの本文にもセッションのURLが載ります。どの依頼から作られた変更かをレビューする人がたどれる仕組みです。不要なら、設定の attribution.sessionUrl を false にすると外せます。

PRの監視を任せる(auto-fix)

PRができたあとの対応も、Claudeに任せられます。これがauto-fixです。ClaudeがPRのGitHub上の動きを見ていて、CI(自動テスト)が失敗したり、レビューのコメントが付いたりしたときに、原因を調べ、明確な修正であれば直して送ってくれます。

auto-fixを使うには、リポジトリにClaude GitHub Appが入っている必要があります。オンにする方法は、状況によって次のとおりです。

PRの状況オンにする方法
クラウドセッションで作ったPRclaude.ai/codeでセッションを開き、CIの状態バーで「Auto-fix」を選ぶ
ターミナルからPRのブランチにいる状態で /autofix-pr を実行する。gh で開いているPRを見つけて、クラウドセッションを作り、auto-fixまで一度にオンにする
スマホアプリ「このPRを見ていて、CIの失敗やレビューコメントを直して」のように頼む
すでにあるPRPRのURLをセッションに貼って、auto-fixするように頼む

Claudeの動き方は、状況によって変わります。

  • 明確な修正:以前の指示と矛盾せず、自信があれば、直して送り、何をしたかを報告する
  • 解釈が分かれる指摘や設計に関わる指摘:動く前にユーザーに確認する
  • 重複や対応不要の通知:その旨をセッションに書いて先に進む

auto-fixが苦手なこと・気をつけること

ベースブランチが進んでコンフリクト(競合)が起きても、GitHubはそれを知らせる通知を出さないため、auto-fixは自分では気づけません。コンフリクトの解消は、セッションを開いて「リベースして」と頼みます。また、Claudeがレビューのスレッドに返信するとき、投稿はあなたのGitHubアカウントの名前で行われます(Claude Codeからの投稿である旨の表示は付きます)。コメントをきっかけに動く自動処理(AtlantisやTerraform Cloud、issue_commentで動くGitHub Actionsなど)があるリポジトリでは、返信がその処理を動かす可能性があります。事前に確認してください。

あわせて読みたいClaude GitHub連携の4つの方法|設定手順・注意点を解説ClaudeとGitHubをつなぐ方法を、チャットでコードを読ませる、Claude Codeで作業を任せる、クラウドで動かす、GitHub Actionsと自動レビューの4つに分けて整理しました。設定手順、使えるプラン、権限、費用の注意点を2026年10月時点の公式情報でまとめています。

セッションの共有・整理

セッションは、claude.ai/codeの左側の一覧に並びます。ここから、変更の確認、チームへの共有、完了した作業の整理ができます。

操作内容
共有(Team・Enterprise)公開範囲は「Private」と「Team」。Teamにすると、同じ組織のメンバーに見える。リポジトリへのアクセス確認は初期設定で有効。自分の表示名は、アクセスできる全員に見える
共有(Pro・Max)公開範囲は「Private」と「Public」。Publicにすると、claude.aiにログインしている誰にでも見える。リポジトリのアクセス確認は初期設定では無効
アーカイブ一覧から隠して整理する。アーカイブした一覧で見られる
削除セッションとそのデータを完全に消す。元に戻せない

共有したリンクの先では、開いた時点の最新の状態が見えます。リアルタイムには更新されません。Pro・Maxでは、セッションに非公開リポジトリのコードや認証情報が含まれていることがあるため、共有する前に内容を確認するよう公式ドキュメントが注意しています。

使えるコマンド

クラウドセッションでは、テキストで結果が返る組み込みコマンドが使えます。ターミナル画面専用のコマンド(/plugin や /resume など)は使えません。主なコマンドの扱いは次のとおりです。

コマンドクラウドセッションでの扱い
/compact使える。会話を要約して、使えるスペース(コンテキスト)を空ける
/context使える。いま何がコンテキストに入っているかを確認する
/clear使えない。新しいセッションをサイドバーから始める
/model、/effort など選択画面は開かない。/model sonnet のように、値を付けて入力する
/configブラウザの設定画面(Claude Codeの項目)を開く。値は設定できない

コンテキストが上限に近づくと、自動で圧縮(auto-compaction)されます。また、サブエージェント(作業を分担する別のClaude)もローカルと同じように使え、リポジトリの .claude/agents/ に置いたものは自動で読み込まれます。

ターミナルやスマホとの行き来

PCのターミナルとスマホで同じ作業の進み具合を確認する会社員

クラウドセッションは、ブラウザだけでなく、ターミナルやスマホとも行き来できます。ターミナルを使う場合は、Claude Code(CLI)を、同じclaude.aiのアカウントでサインインして使います。

ターミナルからクラウドで始める

ターミナルから、クラウドに作業を投げるには --cloud を使います。

claude --cloud "src/auth/login.ts の認証のバグを直して"

この方法で、claude.ai上に新しいクラウドセッションができます。クラウドのVMは、手元のチェックアウトではなく、現在のディレクトリのGitHubのリモートを、現在のブランチで複製します。そのため、ローカルでコミットした内容があるなら、先にpushしておく必要があります。作業はクラウドで進み、手元では別の作業を続けられます。

旧来の --remote という書き方は、非推奨の別名として残っており、--cloud と同じ動きをします。また、--remote-control は別の機能(手元のセッションをブラウザやスマホから見る機能)なので、取り違えないようにしてください。

複数の作業を並行して頼む

--cloud を実行するたびに、独立したクラウドセッションができます。複数の作業を同時に頼むことも可能です。

claude --cloud "auth.spec.ts の不安定なテストを直して"
claude --cloud "APIのドキュメントを更新して"
claude --cloud "ロガーを構造化出力に書き換えて"

終わったセッションは、claude.ai/codeからPRを作るか、ターミナルに引き取って続きの作業ができます。ただし、並行して動かした分だけ使用量も増える点には気をつけてください。

手元で計画して、クラウドで実行する

複雑な作業では、手元のPlanモードで進め方をClaudeと相談してから、実行だけをクラウドに任せる使い方が公式ドキュメントで紹介されています。

  1. 手元でPlanモードを使うclaude --permission-mode plan で始めます。Claudeはファイルを読み、コマンドで調べて、ソースを編集せずに計画を提案します。
  2. 計画をリポジトリに保存する納得できたら、計画をファイルとして保存し、コミットしてpushします。
  3. クラウドで実行させるclaude --cloud "docs/migration-plan.md の移行計画を実行して" のように依頼します。

クラウドの作業を手元に引き取る(teleport)

クラウドで進めた作業を、ターミナルで続きから行うこともできます。これがteleportです。方法はいくつかあります。

  • claude --teleport:セッションの選択画面が開く。claude --teleport <セッションID> で特定のセッションを直接指定できる
  • /teleport(または /tp):すでに起動しているClaude Codeの中で、同じ選択画面を開く
  • /tasks:バックグラウンドのセッションの一覧で、t を押して引き取る
  • claude.ai/codeのセッションメニューで「Open in > Terminal」を選ぶ:ターミナルに貼るコマンドがコピーされる

引き取ると、リポジトリの確認、ブランチの取得とチェックアウト、会話の履歴の読み込みが行われます。引き取った先は手元に作られたコピーです。手元で進めた作業は、claude.ai上のクラウドセッションには反映されません。引き取ったあとにスマホから見続けたい場合は、手元のセッションで /remote-control を使います。

teleportを使うには、次の条件が必要です。

条件内容
Gitの状態がきれい作業ディレクトリに未コミットの変更がないこと。あれば、退避(stash)するかどうかを聞かれる
同じリポジトリフォークではなく、同じリポジトリのチェックアウトで実行する
ブランチがあるクラウドセッションのブランチがリモートにpushされていること
同じアカウントクラウドセッションと同じclaude.aiのアカウントでサインインしていること

なお、CLIからのセッションの引き継ぎは一方向です。クラウドから手元に引き取ることはできますが、すでに動いている手元のセッションをクラウドに移すことはできません。デスクトップアプリでは、「Open in」メニューから「Cloud」を選ぶと、手元のセッションをクラウドで続けられます。このとき会話は要約として引き継がれます。

teleportとは別に、--resume も使えますが、こちらは手元の履歴から会話を開き直す機能で、クラウドのセッションは一覧に出ません。

走っているセッションにCLIから追加で指示する

動いているクラウドセッションに、別のパソコンのCLIから追加のメッセージを送ることもできます。

claude -p "追加の指示" --cloud <セッションID>

メッセージはセッションのキューに入り、コマンドは返事を待たずに終了します。長く動いているセッションの方向を変えたいとき、現在の作業が終わりかけの段階で次の作業を積んでおきたいときなどに使えます。セッションIDは、claude.ai/codeのセッション一覧で確認できます。

デスクトップアプリ・スマホから使う

デスクトップアプリのCodeタブでは、セッションを始めるときの「環境」で「Cloud」を選ぶと、クラウドセッションになります。公式ドキュメントでは、大きな書き換えやテストの実行、移行作業のような時間のかかる作業は、「Cloud」を選ぶとアプリを閉じたりパソコンの電源を切ったりしても続くと説明されています。

スマホでは、Claudeアプリの「Code」タブから、同じようにクラウドセッションを始められます。進み具合の確認や、追加の指示を出すだけなら、スマホだけで足ります。

なお、デスクトップアプリのクラウドセッションには、いくつかできないことがあります。Bypass permissionsが選べないこと、「+」ボタンからコネクタを足せないこと、@メンションとファイルペインが使えないこと、デスクトップアプリで入れたプラグインが使えないことです。

URLで依頼文とリポジトリをあらかじめ入れる

claude.ai/codeのURLにパラメータを付けると、依頼文やリポジトリがあらかじめ入った状態で開けます。課題管理ツールに「Claude Codeで開く」ボタンを置く、といった使い方ができます。

パラメータ内容
prompt(または q)入力欄に入れる依頼文
prompt_url依頼文を取得するURL。長い依頼文向け
repositories(または repo)選んでおくリポジトリ(owner/repo をカンマ区切り)
environment選んでおく環境の名前またはID

値はURLエンコード(日本語や記号を、URLで使える形に変換する処理)が必要です。

クラウド環境の設定

環境の設定画面を見ながら項目を確認する開発担当者

クラウドセッションは、すべて「クラウド環境」の中で動きます。クラウド環境は、ネットワークの接続範囲、環境変数、セットアップスクリプトを保存した設定です。最初に作られるDefault環境のままでも使えますが、外部のサービスに接続したり、依存ライブラリを入れたりするときは設定が必要になります。

環境の追加・編集

環境は、claude.ai/codeで新しいセッションを始める画面の、入力欄の下にある環境の選択から追加・編集します。ダイアログに、名前、ネットワークアクセス、環境変数、セットアップスクリプトの項目があります。

実行中のセッションの環境は、セッション名の横の矢印から「Edit cloud environment」を選んで編集できます。作った環境は個人のものです。TeamとEnterpriseでは、Ownerが組織の全員に共有する環境を作れます。環境は削除できず、アーカイブのみできます。

ターミナルから --cloud で始める場合に使う環境は、/remote-env で選びます。

ネットワークアクセスの4段階

環境ごとに、外部への通信の範囲を1つ選びます。

レベル通信できる範囲
Noneセッションのネットワークから外への通信はできない
Trusted(初期値)許可リストのドメインだけ。パッケージ管理サービス、GitHub、クラウドのSDKなど
Fullどのドメインにも通信できる
Custom自分で作った許可リスト。初期の許可リストを含めることも選べる

Trustedで通信できるのは、npm、PyPI、RubyGems、crates.ioなどのパッケージ管理サービス、Docker HubやGitHub Container Registryなどのコンテナのレジストリ、GitHub、主要なクラウド事業者のドメインなどです。Customを選ぶと、api.example.com のように1行に1ドメインを書き、*. で先頭を指定するとサブドメインすべてに一致します。

どのレベルでも、次の通信は別の経路で通ります。GitHubとの通信(専用のプロキシ経由)、有効にしたMCPコネクタの通信(Anthropicのサーバー経由)、ネットワークシークレットに登録したホスト、Claude Code自身のAnthropic APIへの通信です。

セットアップスクリプトとキャッシュ

セットアップスクリプトは、新しいセッションが始まるとき、Claude Codeが起動する前に動くBashスクリプトです。Ubuntu 24.04上のrootで動くので、apt install や各言語のパッケージ管理ツールが使えます。環境のダイアログの「Setup script」の欄に書きます。

#!/bin/bash
apt update && apt install -y shellcheck

書くときの決まりは3つです。

  • 終了コードを0にする:スクリプトが失敗(0以外で終了)すると、セッションは始まらない。重要でない処理には || true を付ける
  • 約5分以内に終える:長いと、環境のキャッシュが作られない
  • インストール先に通信できるようにする:Noneだと、パッケージのインストールは失敗する

セットアップスクリプトが約5分以内に終わると、Anthropicがファイルシステムのスナップショットを保存し、次回以降のセッションの開始地点として再利用します。これが環境のキャッシュです。インストールしたパッケージや、取得したDockerイメージ、書き込んだファイルは引き継がれますが、起動していたデータベースなどのプロセスは引き継がれません。キャッシュは、スクリプトやネットワークの設定を変えたときと、約7日で期限が来たときに作り直されます。

プロジェクトごとの準備(npm install など)は、リポジトリの .claude/settings.json にSessionStartフック(セッション開始時に動く処理)として書く方法も案内されています。ローカルでもクラウドでも動くので、クラウドだけで動かしたいときは、環境変数 CLAUDE_CODE_REMOTE が true かどうかで切り分けます。

環境変数とネットワークシークレット

環境変数は、.env の形式で1行に1つ KEY=value を書きます。セッションの中で実行されるコマンドから、ふつうの環境変数として読めます。

注意したいのは、環境を使う人なら誰でも、環境変数とセットアップスクリプトの内容を読めることです。APIキーのような秘密の値は、環境変数ではなくネットワークシークレットに登録します。

ネットワークシークレットは、APIキーやトークンを環境に保存し、Claudeに見せずに、APIを呼べるようにする仕組みです。Anthropicのエージェントプロキシが、指定したホストへのリクエストにキーを付け足します。キーそのものはVMの外に置かれるので、セッションの環境変数やファイルには現れません。登録した後は、値を見ることも編集することもできず、変えたいときは、削除して追加し直します。

最初から入っているツール

クラウドのVMは、Ubuntu 24.04(x86_64)で、よく使う言語やツールがあらかじめ入っています。

種類入っているもの
PythonPython 3.x と pip、poetry、uv、black、mypy、pytest、ruff
Node.js20・21・22(初期は22)と npm、yarn、pnpm、bun、eslint、prettier
Ruby・PHPRuby 3.1〜3.3、PHP 8.3 と Composer
Java・Go・RustOpenJDK 21 と Maven・Gradle、Go、rustc と cargo
C/C++GCC、Clang、cmake、ninja、conan
Dockerdocker、dockerd、docker compose
データベースPostgreSQL 16、Redis 7.0(起動はしていない。Claudeに頼んで起動する)
ユーティリティgit、gh、jq、yq、ripgrep、tmux、vim、nano

.NET SDKのように、この一覧にないものは、セットアップスクリプトで入れます。VMの中にシェルで入ることはできず、コマンドはすべてClaudeが実行します。テストの実行やサービスの起動も、依頼文に「テストを実行して」「PostgreSQLを起動して」と書いて頼みます。

手元の設定が引き継がれるかどうか

クラウドセッションは、リポジトリの新しいクローンから始まります。コミットしてあるものは使えますが、自分のパソコンにだけある設定は使えません。

項目クラウドで使えるか
リポジトリの CLAUDE.md使える
リポジトリの .claude/settings.json のフックと権限ルール使える(リポジトリ1つのセッションの場合)
リポジトリの .mcp.json、.claude/skills/、.claude/agents/使える
自分の ~/.claude/CLAUDE.md使えない
claude mcp add で個人用に足したMCPサーバー使えない(--scope project で追加してコミットすれば使える)
リポジトリの設定にあるプラグインインストールされない
AWSのSSOなど、ブラウザでのログインが必要な認証使えない

つまり、クラウドで同じように動かしたい指示やスキルは、リポジトリの .claude/ フォルダや CLAUDE.md にコミットしておく、というのが基本の考え方です。

リソースと時間の上限

公式ドキュメントでは、Anthropicが管理する環境のVMのリソースの上限は、おおよそ4 vCPU、メモリ16GB、ディスク30GBとされています。数字は変わることがあるとも書かれています。大きなビルドや、メモリを多く使うテストは、VMに止められることがあります。

時間についても、決まりがあります。

  • Claudeが実行するコマンド:前面で動くコマンドの待ち時間は初期値で2分、最大で10分まで延ばせる。時間が来ると、止めずにバックグラウンドに移り、そこで最大30分動き続ける
  • SessionStartフック:600秒で取り消される(設定で変更可)
  • セットアップスクリプト:約5分を超えるとキャッシュされない
  • アイドル(待機):数分間動きがないと、VMはファイルを保存したまま一時停止し、あとで回収されることがある
あわせて読みたいClaude Codeのセキュリティ対策|権限・サンドボックス・学習設定を解説Claude Codeは手元のファイルを書き換え、コマンドを実行できるため、使い方を決めずに導入すると誤操作や情報漏えいが心配です。標準の安全機能、権限モードと権限ルール、サンドボックス、データの扱いと学習設定、脆弱性やMCPへの備え、会社で決めるルールを公式情報でまとめました。

安全面の注意と困ったとき

盾と鍵のアイコンの横で、確認画面の内容をチェックする会社員

クラウドセッションは、自分のパソコンから離れた場所で動きます。公式ドキュメントは、複数の層で隔離していると説明しています。

隔離の仕組み

層内容
隔離されたVMセッションごとに、Anthropicが管理する隔離されたVMで動く
ネットワークの制御初期は通信先が限られ、無効にもできる
認証情報の保護GitHubの認証情報や署名キーはVMの外に置かれ、プロキシが範囲を絞った認証情報で代わりに認証する
ネットワークシークレット登録したキーはVMの外に置かれ、リクエストが出たあとに付け足される
変更はPRの前に環境内で確認コードは、隔離された環境の中で解析・変更されてからPRになる

GitHubへの通信を担うプロキシには、いくつかの制限もあります。ブランチの削除と、ブランチ以外(タグなど)のpushは拒否されます。ただし、どのブランチに書き込めるかは制限しないため、公式ドキュメントでは、GitHub側のブランチ保護ルールで制限するよう案内されています。

気をつけたいこと

  • ネットワークをNoneにしても、Anthropic APIとの通信は残る:公式ドキュメントでは、この通信を通じて、データがVMの外に出る可能性があると注意されています
  • シークレットを環境変数に入れない:環境を使う人なら誰でも読めます。共有環境の環境変数は、組織の全員のセッションから読めます
  • 共有の公開範囲を確認する:Pro・MaxのPublicは、claude.aiにログインしている誰にでも見えます
  • auto-fixを入れるリポジトリを選ぶ:PRのコメントが、インフラの変更や権限のある処理を動かすリポジトリでは、オフのままにすることを公式ドキュメントが検討するよう案内しています
  • 手元のリポジトリを送るときの機密ファイル:GitHubのリモートがない、またはClaude GitHub Appが入っていない場合、Claude Codeは手元のリポジトリを、そのままアップロードして使います。macOS・Linux・WSLでは、.env、*.tfvars、id_rsa、*.pem など認証情報らしい名前のファイルの未コミットの変更は送られません。ネイティブのWindowsでは、このファイル名による除外がなく、追跡中のファイルの未コミットの変更がそのまま送られますので、送りたくない変更は退避してから始めてください

GitHub以外のリポジトリ

リポジトリの複製とPRの作成には、GitHubが必要です。社内のGitHub Enterprise Serverは、TeamとEnterpriseのプランで使えます。

GitLabやBitbucketなど、GitHub以外のリポジトリは、環境変数 CCR_FORCE_BUNDLE=1 を付けて --cloud を実行すると、手元のリポジトリをまとめてアップロードして、クラウドセッションで作業させられます。ただし、結果を元のリモートに書き戻すことはできません。アップロードするリポジトリは100MB未満、かつ、1つ以上のコミットがあるGitリポジトリである必要があります。

症状と対処

公式ドキュメントのトラブルシューティングから、よくある症状をまとめました。

症状確認すること・対処
「Session creation failed」と表示される、準備中で止まるstatus.claude.comでクラウドセッションの障害を確認し、1分ほど待って再試行する
非公開リポジトリが一覧に出ないそのリポジトリの所有者のアカウントや組織にClaude GitHub Appを入れる。組織の場合は、オーナーの承認が必要なことがある
ログインボタンしか出ないクラウドセッションにはGitHubの接続が必要。ブラウザで接続するか、/web-setup を使う
「Claude Code isn't available on your account」組織のシートにClaude Codeが含まれていない。組織のOwnerにシートの割り当てを依頼する
「Unable to get organization UUID」APIキーでサインインしている。claude auth login(または /login)でclaude.aiのアカウントでサインインし直す
セットアップスクリプトが失敗するパッケージの取得先がネットワークの許可リストに入っていないか、ファイルの場所の指定が違う。スクリプトの先頭に set -x を入れて、どのコマンドで失敗したかを見る
新しいセッションが準備中のまま止まるセットアップスクリプトが約5分を超えている可能性。インストールを並列にする、大きなダウンロードをSessionStartフックに移す
しばらく開かなかったセッションが動かない(Environment expired)VMが回収されている。claude.ai/codeから開き直すと、新しいVMが用意され、会話の履歴は復元される。ただし、動いていたサブエージェントやシェルのコマンドなどは復元されない
teleportがエラーになる同じアカウントか、同じリポジトリか、ブランチがpushされているか、未コミットの変更がないかを確認する

制限事項のまとめ

公式ドキュメントの「Limitations」には、次のような制約が挙げられています。使い始める前に確認しておきましょう。

  • レート制限は、ほかのClaudeの利用と共有される
  • コマンドとSessionStartフックにはタイムアウトがあり、セットアップスクリプトは約5分以内でないとキャッシュされない
  • クラウドセッションを手元に引き取れるのは、同じアカウントでサインインしているときだけ
  • リポジトリの複製とPRの作成にはGitHubが必要(GitHub Enterprise ServerはTeamとEnterprise)。GitLabなどからはバンドルで送れるが、書き戻しはできない
  • IP許可リストを使う組織では、Anthropic管理のクラウドセッションは認証エラーになる

会社で使うときの確認事項

クラウドセッションでは、リポジトリのコードがAnthropicの管理するクラウド上に複製され、作業の内容は会話の履歴として保存されます。社外に出せないコードや、データの持ち出しに社内ルールがある場合は、使う前に情報システムの担当者と、プランごとのデータの扱いを確認してください。

よくある質問

Claude Code on the webは無料で使えますか?

使えません。公式ドキュメントで対象とされているのは、Pro・Max・Teamと、Enterpriseのプレミアムシートなどです。無料プランにはClaude Code自体が含まれていません。まず試すなら、月20ドルのProからが目安です。

クラウドのVMに、別の料金はかかりますか?

かかりません。公式ドキュメントに、クラウドのVMに別料金はないと書かれています。利用は、プランの使用量の上限に、ほかのClaudeやClaude Codeの利用と合わせて加算されます。

パソコンを閉じても作業は続きますか?

続きます。クラウド上で動くため、パソコンの電源を切っても、タブを閉じても止まりません。戻ってきたら、claude.ai/codeやスマホのアプリで進み具合を確認できます。

GitHub以外のリポジトリでも使えますか?

リポジトリの複製とPRの作成には、GitHubが必要です。GitLabやBitbucketの場合は、手元のリポジトリをアップロードして作業させる方法があります。ただし、結果を元のリモートに書き戻すことはできません。

自分のパソコンにあるファイルや設定は使えますか?

使えません。クラウドセッションは、リポジトリの新しいクローンから始まります。リポジトリにコミットしてあるCLAUDE.mdやスキルは使えますが、自分のパソコンの ~/.claude/ にあるものは使えません。手元の設定やツールが必要な作業は、ローカル版かRemote Controlを使います。

スマホからも使えますか?

使えます。Claudeアプリの「Code」タブから、クラウドセッションを始めたり、進み具合を確認したり、追加の指示を送ったりできます。

Remote Controlと何が違いますか?

Remote Controlは、自分のパソコンで動いているClaude Codeを、ブラウザやスマホから操作する機能です。クラウドセッションは、作業そのものがクラウドのVMで動きます。手元のファイルや社内ネットワークを使うならRemote Control、自分のパソコンを使わずに進めたいならクラウドセッションが向いています。

ターミナルで始めた作業を、クラウドに移せますか?

CLIからは、すでに動いているセッションをクラウドへ移すことはできません。--cloud で、現在のリポジトリを対象にした新しいクラウドセッションを始める形になります。デスクトップアプリでは、「Open in」メニューから「Cloud」を選び、会話を要約として引き継ぐことができます。

クラウドの作業が止まっていた場合はどうすればよいですか?

しばらく動きがないと、VMは一時停止し、あとで回収されることがあります。claude.ai/codeからセッションを開き直すと、新しいVMが用意され、会話の履歴は戻ります。ただし、そのとき動いていたサブエージェントやシェルのコマンドは戻らないので、必要なら改めて頼んでください。

パッケージのインストールが失敗します

環境のネットワークアクセスがNoneになっていないか、取得先のドメインが許可リストに入っているかを確認してください。Trustedなら、npmやPyPIなどの主要なパッケージ管理サービスは通ります。それ以外の取得先は、Customで追加します。

セッションを他の人に見せられますか?

できます。TeamとEnterpriseでは、公開範囲を「Team」にすると、同じ組織のメンバーに見えます。Pro・Maxでは「Public」にすると、claude.aiにログインしている人なら誰でも見られます。非公開リポジトリのコードや認証情報が含まれていることがあるので、共有の前に内容を確認してください。

決まった時間に自動で動かせますか?

「ルーティン」という機能で、スケジュール、API呼び出し、GitHubのイベントを引き金に、クラウドで自動実行できます。claude.ai/code/routinesか、/schedule で作れます。公式ドキュメントでは研究プレビューと案内されているので、仕様が変わる可能性があります。

まとめ

この記事のまとめ

  • Claude Code on the web(クラウドセッション)は、GitHubのリポジトリをクラウド上のVMに複製し、Claude Codeに作業を任せる機能
  • パソコンを閉じても作業は続き、結果は新しいブランチとして書き戻される。差分の確認とPRの作成は、同じ画面でできる
  • 使えるのはPro・Max・Team・Enterpriseの一部のシート。VMに別料金はないが、使用量はほかのClaudeの利用と共通
  • 始めるには、claude.ai/codeでGitHubを接続する。非公開のリポジトリには、Claude GitHub Appが必要
  • --cloud でターミナルからクラウドに作業を投げ、--teleport で手元に引き取れる
  • 自分のパソコンの設定は引き継がれない。必要な指示やスキルは、リポジトリにコミットしておく

Claude Code on the webは、「依頼して、あとから結果を確認する」という使い方に向いた機能です。まずは中身の確認のような変更を伴わない依頼から試して、ブランチやPRの流れに慣れてから、少しずつ作業を任せていくのがおすすめです。

社内で使う段階では、どのリポジトリを対象にするか、権限モードやネットワークをどう設定するか、レビューをどう組み込むかなど、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる運用の設計までをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典