Claude Codeでローカルllmを使う方法|Ollama・LM Studioの設定と注意点
この記事でわかること
- Claude Codeをローカルのモデルにつなぐ仕組みと、公式がサポート外としている点
- OllamaとLM Studioそれぞれの設定手順(Windowsの書き方つき)
- つなぐ前に決めておくこと(コンテキスト長・パソコンの条件)
- つないだあとに使えなくなる機能と、データの流れの注意点
- うまく動かないときの原因と対処
目次
- ローカルLLMでClaude Codeを使うとは
- 通常の使い方との違い
- 公式の立場
- つながる仕組み
- 向いている場面と準備
- 向いている場面・向いていない場面
- パソコンの条件(Windowsの場合)
- コンテキスト長を先に確認する
- Ollamaで使う手順
- 起動コマンドを使う
- 手動で設定する
- 設定ファイルに書いて固定する
- クラウドのモデルについて
- LM Studioで使う手順
- OllamaとLM Studioの違い
- つないだあとの確認と切り替え
- /statusで見る場所
- モデルの指定と、/modelに出ない理由
- 背景の作業に使われるモデル
- 通常のClaudeに戻す
- できないことと注意点
- 使えなくなる・変わる機能
- データの流れ
- 品質についての考え方
- うまく動かないとき
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeの利用料金を抑えたい」「社外にコードを出したくない」といった理由で、自分のパソコンで動くAI(ローカルLLM)をClaude Codeにつなげられないかと調べている方も多いのではないでしょうか。
Claude Codeは、ふだんはAnthropic社のClaudeというモデルに指示を送って動きます。接続先を変えれば、OllamaやLM Studioといったアプリで動かしている手元のモデルにつなぐことができ、どちらのアプリもClaude Codeにつなぐ手順を自社のドキュメントで公開しています。
ただし、Anthropicの公式ドキュメントでは、Claude以外のモデルにつなぐ使い方はサポート対象外とされています。この記事では、その前提を最初に整理したうえで、OllamaとLM Studioの設定手順、つなぐ前に決めること、つないだあとに使えなくなる機能、うまく動かないときの対処までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。
ローカルLLMでClaude Codeを使うとは

Claude Codeは、ファイルを読み書きしたり、コマンドを実行したりしながら作業を進める道具です。考える部分は別のモデルが担当しており、通常はAnthropicのクラウド上のClaudeがその役を務めます。
ローカルLLMにつなぐというのは、この「考える部分」を、自分のパソコン(または社内のパソコン)で動かしているモデルに差し替えるということです。Claude Codeの画面や操作はそのままで、裏側で呼び出す先だけが変わります。
通常の使い方との違い
| 通常の使い方 | ローカルLLMにつないだ場合 | |
|---|---|---|
| 考える部分 | Anthropicが提供するClaude | OllamaやLM Studioで動かすモデル(Claude以外) |
| 指示の送り先 | Anthropicのサーバー | 自分のパソコン上のサーバー(例:localhostの11434番) |
| 認証 | claude.aiのログインかAPIキー | 形だけの値を環境変数に入れる(実際には使われない) |
| 料金 | 契約したプランか、APIの従量課金 | Anthropicへの料金はかからない。パソコンの電気代や機材は自己負担 |
| 公式のサポート | あり | Claude以外のモデルは対象外 |
公式の立場
Claude Codeの公式ドキュメントには、ゲートウェイ(Claude Codeとモデルの間に置く中継サーバー)について、「Anthropicは、どのゲートウェイを通してもClaude以外のモデルにつなぐ使い方をサポートしない」という趣旨の記載があります。Claude Codeはあくまで、Claudeを呼び出すことを前提に作られています。
そのため、ここで紹介する方法は、OllamaやLM Studioの側が「Claude Codeから使える」と案内している設定にもとづくものです。動作の責任は、使う人とそれぞれのアプリ側にあります。Claudeと同じ品質で動くことや、すべての機能が使えることは、公式には保証されていません。
つながる仕組み
Claude Codeは、接続先をANTHROPIC_BASE_URLという環境変数で切り替えられます。OllamaとLM Studioはどちらも、Anthropicの形式でリクエストを受け付ける窓口を用意しているので、この変数に手元のサーバーのアドレスを入れると、Claude Codeからの指示がそちらに届くようになります。
環境変数とは、アプリに渡す設定値のことです。パソコン全体や、開いているターミナル(黒い画面)に設定しておくと、そこから起動したアプリが読み取ります。
「無料で使える」は半分だけ正しい
Anthropicの利用料金はかかりませんが、モデルを動かすパソコンの性能が足りないと、動作が極端に遅くなったり、作業の途中で止まったりします。また、後述のとおり、Claudeを使ったときと同じ精度は期待できません。料金の安さだけで判断せず、まずは小さな作業で試すのが安全です。
向いている場面と準備

つなぐ前に、どんな場面で役に立つのか、パソコン側に何が必要なのかを確認しておきましょう。
向いている場面・向いていない場面
| 場面 | ローカルLLM | 理由 |
|---|---|---|
| 設定や仕組みを試してみたい | 向いている | 課金を気にせず、何度でもやり直せる |
| 短い質問や、小さな修正 | 向いている | 少ない文脈で済む作業なら、手元のモデルでも動かしやすい |
| プロンプトやファイルを社外サーバーに送りたくない | 向いている | 指示の送り先が手元のサーバーになる。ただし通信が残る点は後述 |
| 複数のファイルにまたがる大きな修正 | 注意が必要 | 多くの文脈を長く保つ必要があり、パソコンの性能とモデルの力が問われる |
| 仕事の成果物を、そのまま納品する | 注意が必要 | Claudeと同じ精度は保証されない。確認の手間が増える |
| Claude Codeの新機能を使いたい | 向いていない | 新しい機能は、Claudeを前提に作られている |
パソコンの条件(Windowsの場合)
Ollamaの公式ドキュメントでは、Windowsでの動作条件が次のように案内されています。
| 項目 | 公式に書かれている条件 |
|---|---|
| OS | Windows 10 22H2以降(HomeまたはPro) |
| NVIDIAのGPU | ドライバーのバージョン 551.61 以降 |
| AMDのGPU | ROCm v7に対応したドライバー、またはVulkan対応のRadeonドライバー |
| ディスクの空き | 本体で4GB以上。モデルはその分の容量がさらに必要で、数十GBから数百GBになることもある |
| インストール | OllamaSetup.exeを実行する。管理者権限は不要で、既定ではユーザーのホームフォルダに入る |
| モデルの保存先 | 既定は%HOMEPATH%\.ollama。環境変数OLLAMA_MODELSで変更できる |
どのモデルにどれだけのメモリが必要かは、公式の案内に一覧がありません。使いたいモデルのページで、サイズと必要な容量を確認してください。
コンテキスト長を先に確認する
コンテキスト長とは、モデルが一度に覚えておける文章量のことです。Claude Codeは、指示、読み込んだファイル、これまでのやりとりをまとめてモデルに渡すため、コンテキスト長が小さいと、すぐに前の内容を忘れて作業が乱れます。
Ollamaでは、コンテキスト長の既定値がパソコンのGPUメモリ(VRAM)の量で決まります。公式ドキュメントに書かれている既定値は次のとおりです。
| GPUメモリ(VRAM) | 既定のコンテキスト長 |
|---|---|
| 24GiB未満 | 4k(約4,000トークン) |
| 24GiB以上48GiB未満 | 32k |
| 48GiB以上 | 256k |
一方で、Ollamaの公式ドキュメントは、Claude Codeで使うローカルモデルについて64k以上のコンテキスト長を推奨しています。LM Studioの公式ドキュメントも、約25k以上のコンテキスト長で使うよう案内しています。VRAMが24GiB未満のパソコンでは、既定のままだと足りないため、設定を変える必要があります。
まず確認するのは「4k」のままになっていないか
「Claude Codeが数回やりとりしただけで、話がかみ合わなくなる」という症状の多くは、コンテキスト長が小さいことが原因です。Ollamaでは、ollama psを実行すると、使われているコンテキスト長がCONTEXTの列に表示されます。モデルがGPUに載り切っているか、一部がCPUに回っているかはPROCESSORの列で分かります。
Ollamaで使う手順

Ollamaは、手元のパソコンでモデルをダウンロードして動かすためのアプリです。Claude Codeにつなぐ手順は、Ollamaの公式ドキュメントに載っています。Windowsの書き方は、Claude Codeの公式ドキュメントにあるPowerShellの形式に合わせて紹介します。
- Claude Codeを入れるまだ入れていない場合は、PowerShellで次のコマンドを実行します。入れ方の詳しい手順は「Claude Code インストール Windows」の記事でも解説しています。
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex - Ollamaを入れるOllamaの公式サイトから
OllamaSetup.exeを入手して実行します。管理者権限は必要ありません。 - 使うモデルを用意するOllamaのモデル一覧から、ツールの呼び出しに対応しているモデルを選びます。公式ドキュメントでは、ツール対応のモデルは
ollama.com/search?c=toolsで探せると案内されています。ダウンロードはollama pullで行います(例:ollama pull qwen3-coder)。 - コンテキスト長を上げるOllamaのアプリの設定にあるスライダーで変更するか、環境変数
OLLAMA_CONTEXT_LENGTHを指定してサーバーを起動します(例:OLLAMA_CONTEXT_LENGTH=64000 ollama serve)。 - Claude Codeを起動する次の「起動コマンド」か「手動で設定する方法」のどちらかで、Claude Codeを起動します。
- つながっているか確かめるClaude Codeで
/statusと入力して、接続先を確認します。確認の見方は後の章で説明します。
起動コマンドを使う
Ollamaの公式ドキュメントには、Claude Codeを起動するための専用コマンドが載っています。
ollama launch claude
スクリプトやCIなど、対話せずに実行したいときは、--modelと--yesを組み合わせます。--yesは--modelとあわせて使い、--より後ろの引数はClaude Codeにそのまま渡されます。
ollama launch claude --model gemma4:cloud --yes -- -p "how does this repository work?"
手動で設定する
環境変数を自分で設定して起動する方法もあります。Ollamaの公式ドキュメントでは、次の3つを設定します。
| 環境変数 | 値 | 意味 |
|---|---|---|
ANTHROPIC_BASE_URL | http://localhost:11434 | 指示の送り先。手元のOllamaのアドレス |
ANTHROPIC_AUTH_TOKEN | ollama | 認証の値。Ollamaの側で必須とされているが、中身は使われない |
ANTHROPIC_API_KEY | 空 | Anthropic向けのAPIキーが使われないよう、空にしておく |
PowerShellでは、次のように設定してからClaude Codeを起動します。
$env:ANTHROPIC_BASE_URL = "http://localhost:11434"
$env:ANTHROPIC_AUTH_TOKEN = "ollama"
$env:ANTHROPIC_API_KEY = ""
claude --model qwen3-coder
Bash・Zshの場合はexportで設定します。Ollamaの公式ドキュメントの例は、この形式です。
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN=ollama
export ANTHROPIC_API_KEY=""
export ANTHROPIC_BASE_URL=http://localhost:11434
claude --model qwen3.5
モデル名には、ollama pullで取得したモデルの名前を指定します。公式ドキュメントの例にあるqwen3.5やqwen3-coderは、あくまで例です。2026年10月時点でどのモデルが適しているかは、公式の案内に比較がありません。
ANTHROPIC_BASE_URLだけを設定してはいけない
Claude Codeの公式ドキュメントによると、接続先のURLだけを設定して認証用の変数を設定しない場合、保存済みのclaude.aiのログインが引き続き使われます。つまり、接続先は変わっても、認証にはサブスクリプションのログイン情報が使われる状態になります。ローカルのモデルにつなぐときは、接続先とあわせて、認証用の変数も必ず設定してください。
設定ファイルに書いて固定する
毎回環境変数を設定するのが手間なら、Claude Codeの設定ファイルに書いておくこともできます。ユーザー全体の設定は、Windowsでは%USERPROFILE%\.claude\settings.jsonです。envの中に書きます。
{
"env": {
"ANTHROPIC_BASE_URL": "http://localhost:11434",
"ANTHROPIC_AUTH_TOKEN": "ollama",
"ANTHROPIC_API_KEY": ""
}
}
注意点が2つあります。1つは、シェルの環境変数と設定ファイルの両方で同じ変数を設定した場合、設定ファイルの値が使われることです。もう1つは、この書き方を全ユーザーに適用する設定にすると、通常のClaudeにつなげなくなることです。特定のプロジェクトだけで使いたい場合は、そのプロジェクトの.claude/settings.local.jsonに書く方法もあります。
クラウドのモデルについて
Ollamaの公式ドキュメントには、gemma4:cloudのように末尾が:cloudのモデルや、https://ollama.comに直接つなぐ方法も載っています。これらは、Ollamaが運営するクラウド上で動くモデルです。
クラウドのモデルは「ローカル」ではない
クラウドのモデルを使うと、指示やファイルの内容は、自分のパソコンの外にあるOllamaのサーバーに送られます。「社外に出したくない」という目的でローカルLLMを選ぶ場合は、クラウドのモデルを選ばないようにしてください。また、Ollamaの案内では、クラウドに直接つなぐ場合、Web検索や細かいツールの制御は十分にはサポートされていないとされています。
LM Studioで使う手順

LM Studioは、画面を操作してモデルをダウンロード・実行できるアプリです。コマンドが苦手な方は、こちらの方が取りかかりやすいかもしれません。Claude Codeにつなぐ手順は、LM Studioの公式ドキュメントに載っています。
- LM Studioのサーバーを起動するアプリから起動するか、コマンドで次のように起動します。既定のポートは1234番です。
lms server start --port 1234 - 環境変数を設定するLM Studioの公式ドキュメントでは、次の3つを設定します(Bash・Zshの形式)。PowerShellでは、
$env:変数名 = "値"の形に置き換えてください。export ANTHROPIC_BASE_URL=http://localhost:1234 export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN=lmstudio export CLAUDE_CODE_ATTRIBUTION_HEADER=0 - モデルを指定して起動する公式ドキュメントの例は次のとおりです。
claude --model openai/gpt-oss-20b - 認証を有効にしている場合はトークンを渡すLM Studioの「Require Authentication」をオンにしている場合は、LM Studioでトークンを作り、
ANTHROPIC_AUTH_TOKENにそのトークンを設定します。
PowerShellで書くと、次のようになります。
$env:ANTHROPIC_BASE_URL = "http://localhost:1234"
$env:ANTHROPIC_AUTH_TOKEN = "lmstudio"
$env:CLAUDE_CODE_ATTRIBUTION_HEADER = "0"
claude --model openai/gpt-oss-20b
手順2のCLAUDE_CODE_ATTRIBUTION_HEADER=0は、Claude Codeが送る指示の先頭に付けるバージョン情報などのブロックを省く設定です。Claude Codeの公式ドキュメントでは、ゲートウェイや第三者のキャッシュとの互換のための変数と説明されています。LM Studioの手順に含まれているので、そのまま設定しておきます。
コンテキスト長については、LM Studioの公式ドキュメントが、約25kを超える長さで使うよう案内しています。Claude Codeは多くの文脈を使うため、LM Studioでモデルを読み込むときの設定で、コンテキスト長を大きくしておいてください。
OllamaとLM Studioの違い
| Ollama | LM Studio | |
|---|---|---|
| 接続先の既定 | http://localhost:11434 | http://localhost:1234 |
| 認証に入れる値 | ollama(必須だが無視される) | lmstudio(認証を有効にした場合はトークン) |
| 追加で設定する変数 | ANTHROPIC_API_KEYを空にする | CLAUDE_CODE_ATTRIBUTION_HEADER=0 |
| モデル名の例(公式ドキュメント) | qwen3.5、qwen3-coder | openai/gpt-oss-20b |
| コンテキスト長の案内 | 64k以上を推奨 | 約25kを超える長さ |
| 操作の中心 | コマンド(アプリの設定画面もある) | アプリの画面(コマンドも使える) |
| 専用の起動コマンド | ollama launch claude | 公式ドキュメントには案内がない |
どちらを選ぶかは、操作のしやすさで決めて問題ありません。コマンド操作に慣れている方はOllama、画面で選びたい方はLM Studioが入りやすいでしょう。
つないだあとの確認と切り替え

設定したら、Claude Codeが本当に手元のサーバーにつながっているかを確認しましょう。確認は、Claude Codeの中で/statusと入力するだけです。
/statusで見る場所
Claude Codeの公式ドキュメントでは、/statusの「Status」タブで次の2行を確認するよう案内されています。
| 表示 | 見るポイント |
|---|---|
Anthropic base URL | 設定した手元のアドレス(例:http://localhost:11434)が表示されていれば、そこに送られている。この行がなければ、変数がClaude Codeに届いていない |
Auth tokenまたはAPI key | 設定した変数の名前が表示されていれば、その認証が有効。claude.aiのアカウントを示すLogin methodが表示されていれば、保存済みのログインが使われている |
確認できたら、簡単な質問を1つ送ってみてください。エラーなく返事が返れば、つながっています。
モデルの指定と、/modelに出ない理由
使うモデルは、起動時の--model、または環境変数ANTHROPIC_MODELで指定できます。この指定は、起動したセッションにだけ有効です。
注意したいのは、/modelの選択肢に手元のモデルが出てこないことがある点です。Claude Codeの「モデル探索」という機能(CLAUDE_CODE_ENABLE_GATEWAY_MODEL_DISCOVERY=1)は、接続先のサーバーが返したモデルのうち、名前に「claude」か「anthropic」を含むものだけを選択肢に加えます。qwen3-coderのような名前は、この条件に合わないため表示されません。
選択肢に載せたいときは、ANTHROPIC_CUSTOM_MODEL_OPTIONに使いたいモデルのIDを入れます。公式ドキュメントによると、この変数に設定したIDは検証されず、接続先が受け付ける文字列ならそのまま使えます。名前と説明は、ANTHROPIC_CUSTOM_MODEL_OPTION_NAMEとANTHROPIC_CUSTOM_MODEL_OPTION_DESCRIPTIONで付けられます。
$env:ANTHROPIC_CUSTOM_MODEL_OPTION = "qwen3-coder"
$env:ANTHROPIC_CUSTOM_MODEL_OPTION_NAME = "Qwen3 Coder (local)"
背景の作業に使われるモデル
Claude Codeは、メインの作業とは別に、セッションの題名づけのような裏の作業でもモデルを呼び出します。公式ドキュメントによると、ANTHROPIC_BASE_URLを設定した接続では、ANTHROPIC_AUTH_TOKENを使っている場合、これらの作業にはメインのモデルが使われます。裏の作業にだけ別のモデルを使いたいときは、ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODELにモデルのIDを入れます。
通常のClaudeに戻す
元に戻すのは簡単です。設定した環境変数を消して(または新しいターミナルを開いて)、設定ファイルのenvに書いた値を削除し、claudeを起動し直します。公式ドキュメントでは、認証用の変数を外せば、保存してあったclaude.aiのログインに戻ると説明されています。ログイン情報そのものは、変数を設定している間も消えずに残っています。
切り替えは「ターミナルごと」にしておくと安全
設定ファイルに書くと、すべての作業でローカルのモデルにつながります。通常のClaudeと使い分けたいなら、PowerShellで環境変数を設定したウィンドウでだけローカルのモデルを使い、ほかのウィンドウは通常どおり起動する方法が分かりやすくなります。
できないことと注意点

ローカルLLMにつなぐと、通常のClaudeでは使える機能が使えなくなったり、動きが変わったりします。つなぐ前に把握しておきましょう。
使えなくなる・変わる機能
| 機能 | どうなるか | 根拠 |
|---|---|---|
| Remote Control(別の端末から操作する機能) | 接続先がAnthropic以外のホストを指していると無効になる | Claude Codeの公式ドキュメント |
| MCPツール検索 | 接続先がAnthropic以外だと、既定で無効になる。ENABLE_TOOL_SEARCH=trueで有効にできるが、接続先が必要な情報を受け渡せる場合に限る | Claude Codeの公式ドキュメント |
| claude.aiのサブスクリプションの使用量 | 認証用の変数を設定している間は、サブスクリプションの利用枠は使われない | Claude Codeの公式ドキュメント |
トークン数の数え上げ(count_tokens) | Ollamaは対応していない。Claude Codeは文字数による概算に切り替える | Ollama・Claude Codeの公式ドキュメント |
| プロンプトキャッシュ | Ollamaは対応していない(cache_controlが未対応と案内されている) | Ollamaの公式ドキュメント |
| PDFの読み込み・URL指定の画像 | Ollamaは、PDFのdocumentブロックとURLの画像に対応していない | Ollamaの公式ドキュメント |
| 高速モード | 可否の確認はapi.anthropic.comに直接向かう。認証用のトークンだけを設定した状態では、無効として扱われる | Claude Codeの公式ドキュメント |
Ollamaの公式ドキュメントでは、Anthropic形式のAPIのうち、メッセージのやりとり、ストリーミング、ツールの呼び出し、画像(base64)、思考(thinking)などが対応していると案内されています。LM Studioについては、対応範囲の一覧が公式ドキュメントに見当たりませんでした。
データの流れ
「ローカルで動くから、情報が外に出ない」と考えたくなりますが、公式ドキュメントを確認すると、そう言い切れない点があります。
- モデルへの指示とファイルの内容は、手元のサーバー(OllamaやLM Studio)に送られる
- Claude Codeは、接続先を変えても、利用状況の統計などの通信をAnthropicに送ることがある。公式ドキュメントでは、接続先を設定している間、テレメトリはゲートウェイの認証情報なしでAnthropicに送られると説明されている
- WebFetch(URLを開く機能)を使うときは、安全確認のためにホスト名が
api.anthropic.comに送られる - インストールや更新にはインターネットへの接続が必要
公式ドキュメントによると、メトリクスにはコードやプロンプト、ファイルのパスは含まれないとされています。それでも通信を減らしたい場合は、CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC=1を設定すると、自動更新、テレメトリ、エラー報告、/feedbackなどの必須ではない通信が止まります。副作用として、自動更新も止まるため、更新は自分で行う必要があります。
完全にオフラインで使えるかは、公式には案内がない
Claude Codeを通信できない環境で使えるかどうかについて、公式ドキュメントに保証する記載はありません。社内規定で外部への通信を厳しく制限している場合は、実際のネットワーク環境で動作を確認してからにしてください。会社として使うなら、情報システムの担当者への相談が欠かせません。
品質についての考え方
手元で動かせるモデルと、Anthropicが提供する最新のClaudeでは、指示の理解、長い作業の進め方、ツールの使い方など、得意なことが異なります。公式ドキュメントに、ローカルのモデルとClaudeの性能を比べた情報はありません。
そのため、本番の作業に使う前に、次のような小さな作業で試すことをおすすめします。
- ファイルを1つ読んで、内容を要約させる
- 短い関数に、説明のコメントを付けさせる
- テスト用のフォルダの中で、ファイルを新規に作らせる
うまく動くことを確認できるまでは、Claude Codeの権限の設定を「実行のたびに確認する」状態にしておくと安心です。モデルが指示を読み違えた場合でも、ファイルの削除や上書きを実行前に止められます。
うまく動かないとき

つながらない、途中で止まるといったときの、よくある原因と対処をまとめました。公式ドキュメントに載っている内容を中心に、Claude Code・Ollama・LM Studioそれぞれの案内から整理しています。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 起動するとログイン画面になる | 認証用の変数が、Claude Codeを起動したターミナルに届いていない | 同じターミナルで変数を設定してからclaudeを起動する。エディタ(VS Code)の場合は、拡張機能側の設定に書く |
Connection refusedなどの接続エラー | OllamaやLM Studioのサーバーが起動していない。ポート番号が違う | サーバーを起動する。Ollamaは11434、LM Studioは1234が既定のポート。公式ドキュメントのとおりかを確認する |
401のエラー | 認証の値が受け付けられていない | LM Studioで「Require Authentication」をオンにしている場合は、作ったトークンをANTHROPIC_AUTH_TOKENに設定する |
400のエラーでExtra inputs are not permittedなど | 接続先が、Claude Codeが送る新しい項目を受け付けない | 公式ドキュメントでは、ゲートウェイ向けにCLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS=1が案内されている |
| コンテキストの上限に関するエラー | 接続先の上限が、Claude Codeの想定より小さい | /compactで会話を圧縮する。CLAUDE_CODE_AUTO_COMPACT_WINDOWで上限を指定することもできるが、100,000トークン未満には設定できない |
| 数回やりとりすると話が通じなくなる | コンテキスト長が小さい(Ollamaでは、VRAMが24GiB未満だと既定が4k) | 64k以上に上げる。ollama psでCONTEXTの値を確認する |
| 動作が極端に遅い | モデルがGPUに載り切らず、CPUで処理されている | ollama psのPROCESSORで確認し、より小さいモデルに変える |
| ファイルの編集やコマンドの実行が空回りする | 選んだモデルが、ツールの呼び出しに対応していない | Ollamaのollama.com/search?c=toolsで、ツール対応のモデルを選び直す |
/modelに手元のモデルが出ない | モデル探索は、名前に「claude」「anthropic」を含むものだけを表示する | --modelで直接指定するか、ANTHROPIC_CUSTOM_MODEL_OPTIONに設定する |
上の対処を試しても直らないときは、まずClaude Codeを使わず、OllamaやLM Studioだけでモデルが返事をするかを確認してください。モデル単体で動かないなら、原因はClaude Code側ではなく、サーバーやモデルの設定にあります。
Claude Codeの公式ドキュメントには、接続先の確認用に、/v1/messagesへ短いリクエストを直接送って状態を確かめる方法も載っています。PowerShellの場合は、次のようになります(ゲートウェイの案内に書かれた例を、ローカルの接続先に置き換えたものです)。
Invoke-RestMethod -Method Post -Uri "$env:ANTHROPIC_BASE_URL/v1/messages" `
-Headers @{ "Authorization" = "Bearer $env:ANTHROPIC_AUTH_TOKEN"; "anthropic-version" = "2023-06-01" } `
-ContentType "application/json" `
-Body '{"model": "qwen3-coder", "max_tokens": 1, "messages": [{"role": "user", "content": "."}]}'
返事が返れば、接続先の起動・URL・認証は問題ありません。modelには、自分が用意したモデルの名前を入れてください。
よくある質問
Claude Codeは、ローカルLLMだけで使えますか?
使えます。OllamaやLM Studioの公式ドキュメントに、設定手順が載っています。ただし、Anthropicの公式ドキュメントでは、Claude以外のモデルにつなぐ使い方はサポート対象外です。動作が不安定になる場合や、一部の機能が使えない場合があります。
ローカルLLMにつなぐと、Claude Codeの料金はかかりませんか?
指示がAnthropicのモデルに送られないため、Anthropicのモデルの利用料金はかかりません。サブスクリプションの利用枠も、認証用の変数を設定している間は使われません。ただし、パソコンの電気代や、必要に応じた機材の購入費用は自己負担です。
どのモデルを選べばよいですか?
公式ドキュメントには、2026年10月時点で、Claude Codeに向いたローカルモデルの比較や推奨がありません。ツールの呼び出しに対応していること、コンテキスト長を十分に取れることが条件です。公式ドキュメントの例にあるモデルから、パソコンの性能に合うサイズのものを試すとよいでしょう。
Macでも同じ設定でできますか?
できます。環境変数の設定方法が、PowerShellの$env:からBash・Zshのexportに変わるだけで、設定する変数と値は同じです。OllamaとLM Studioのどちらも、公式ドキュメントはBash・Zshの形式で書かれています。
社外秘のコードを扱っても安全ですか?
指示とファイルの内容は、手元のサーバーに送られます。一方で、Claude Codeは利用状況の統計などをAnthropicに送ることがあり、必須ではない通信はCLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFICで止められます。クラウドのモデルを選ぶと、手元のパソコンの外に送られる点にも注意してください。社内の規定に照らして、情報システムの担当者に確認してください。
VS Code拡張機能でも使えますか?
Claude Codeの公式ドキュメントによると、VS Code拡張機能は、VS Codeの設定にあるclaudeCode.environmentVariablesに環境変数を書きます。ターミナルで設定した値は、ドックやスタートメニューから起動したエディタには届かないためです。
デスクトップアプリでも使えますか?
Claude Codeの公式ドキュメントによると、デスクトップアプリは、ANTHROPIC_BASE_URLやsettings.jsonではなく、別の「サードパーティ推論の設定」から接続先を読み取ります。この記事の手順は、ターミナルから起動するClaude Codeを想定しています。
ローカルLLMとClaudeを、作業ごとに使い分けられますか?
できます。ローカルLLMにつなぐ設定を、特定のターミナルや特定のプロジェクトの設定ファイルだけに書いておき、それ以外では通常どおりClaudeを使う方法です。環境変数を消せば、保存済みのログインに戻ります。
ローカルLLMにつなぐのと、Claudeのプランを選ぶのでは、どちらがよいですか?
仕事の成果物の品質や、機能の新しさを優先するなら、通常のClaudeにつなぐ使い方が前提になります。ローカルLLMは、仕組みを試す、情報を手元に置きたい、といった目的で選ぶものです。料金プランの選び方は「Claude Code 料金」の記事で解説しています。
まとめ
この記事のまとめ
- Claude Codeは、接続先の環境変数を変えると、OllamaやLM Studioで動かす手元のモデルにつなげる
- Anthropicの公式ドキュメントでは、Claude以外のモデルにつなぐ使い方はサポート対象外。品質や機能は保証されない
- Ollamaは
http://localhost:11434、LM Studioはhttp://localhost:1234に接続し、認証用の変数も必ず設定する - コンテキスト長が小さいと失敗しやすい。Ollamaでは64k以上が推奨で、VRAMが24GiB未満だと既定は4k
- Remote Controlなどは使えなくなる。接続先を変えても、利用状況の通信は残るため、気になる場合は設定で止める
- まずは小さな作業と確認つきの権限で試し、通常のClaudeと使い分ける
ローカルLLMは、費用や情報の置き場所を自分で決めたいときの選択肢ですが、性能・設定の手間・サポートの範囲を理解したうえで選ぶ必要があります。仕事で使う場合は、成果物の品質をどう確認するか、どの情報を手元のパソコンに置くかを先に決めておくと、迷わずに運用できます。
INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入や、社内の規定に合わせた設定、使い方のルールづくりをお手伝いしています。ローカルLLMを使うかどうかの判断も含めて、環境に合わせた進め方をご相談いただけます。
参考・出典
- Other LLM gateways(Claude Code Docs)
- Run Claude Code through a gateway(Claude Code Docs)
- Connect Claude Code to an LLM gateway(Claude Code Docs)
- Claude Code gateway compatibility guide(Claude Code Docs)
- Model configuration(Claude Code Docs)
- Environment variables(Claude Code Docs)
- Data usage(Claude Code Docs)
- Claude Code(Ollama Docs)
- Anthropic compatibility(Ollama Docs)
- Context length(Ollama Docs)
- Windows(Ollama Docs)
- Claude Code(LM Studio Docs)
INTERCREATE JAPAN
