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PLaMo 3.1 PrimeのDeep Research|国産AIの料金とデータの扱い

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.30

この記事でわかること

  • PLaMo 3.1 Primeで何が発表されたか
  • APIとDeep Researchの料金、1回あたりの費用の目安
  • プランごとのデータの扱い(無料は学習に使われる)
  • ChatGPT・Claudeとの使い分けの考え方
  • 公式にまだ書かれていないこと
目次
  1. 発表の内容
  2. 料金と費用の目安
  3. プランで変わるデータの扱い
  4. ChatGPT・Claudeとの使い分け
  5. まだ分からないこと
  6. まとめ

日本のAI企業、Preferred Networks(PFN)は2026年10月27日、国産の生成AI「PLaMo(プラモ)」の新しいモデル「PLaMo 3.1 Prime」の提供を始めました。
Web検索と、調べものをレポートにまとめるDeep Researchが新しく加わり、APIの無料プランも用意されました。

海外のAIに社内の情報を預けることに不安がある会社にとって、気になる発表です。
ただし、無料で試す場合と有料で使う場合では、入力したデータの扱いが大きく変わります。
この記事では、公式の発表とドキュメントをもとに、料金、データの扱い、ChatGPT・Claudeとの使い分けを整理します。
内容は2026年10月30日時点の情報です。

発表の内容

発表の内容

PLaMoは、PFNが国内で一から開発している生成AIです。
今回の中心は、Webを調べて出典を示しながら答える機能と、調査テーマを渡すとレポートまで仕上げるDeep Researchです。

項目公式の発表の内容
提供開始日2026年10月27日
提供の形PLaMo Chat(画面で使う)、PLaMo API(システムに組み込む)、オンプレミス(自社の環境に置く)
Web検索質問に応じてWebを検索し、出典を示して答える
Deep Research調査の計画、情報の収集・整理・分析、出典付きレポートの作成までを数分から数十分かけて行う
オンプレミスでの調査社内文書の検索システムと連携できる。社内文書とWebの両方を調べることも、閉じたネットワークの中で社内文書だけを調べることもできる
モデルの改善PFNの比較で、誤った答えに関する8つの評価の平均スコアが前のモデルより約15%改善。処理速度は1.7倍
無料で試す方法APIのFreeプラン(利用上限あり)。PLaMo Chatでは2026年11月30日まで、Deep Researchを1日2回まで無料で使える

スコアの改善と速度は、PFN自身が測った数字です。
第三者の評価や、自社の仕事の文章でどこまで正確かは、実際に試して確かめる必要があります。

料金と費用の目安

料金と費用の目安

プランは4つあります。
中小企業がまず検討するのは、FreeとStandardの2つです。

プラン料金(100万トークンあたり)向く使い方
Free入力0円・出力0円(利用量と速度に上限あり)公開してよい情報での試用
Standard入力60円・出力250円個人や小さな組織での業務利用
Provider個別見積もり生成AIサービスを提供する会社
On-Premise個別見積もり自社の環境でモデルを動かしたい会社

トークンとは、AIが文章を処理するときの単位です。
Web検索とDeep Researchは、トークンの料金とは別に、検索の回数に応じた費用がかかります。

項目Standardプランの費用
検索1回3円(2027年1月31日まではキャンペーンで2円)
Web検索を使った回答1回検索は1〜3回が目安。キャンペーン中なら検索の費用は2〜6円
Deep Researchのレポート1本検索は15〜25回が目安。キャンペーン中なら検索の費用は30〜50円、通常なら45〜75円

金額は公式の単価と回数の目安から当社が計算したもので、ここにトークンの料金が加わります。
レポート1本で使うトークンの量は公式に書かれていないため、総額は実際に数本作って管理画面で確かめてください。
1本あたりの検索の費用だけを見れば、担当者が数時間かける調べものと比べて小さな金額です。

APIのFreeプランの上限

2026年11月30日までのキャンペーン中は、検索を1日60回・月200回まで無料で使えます。
Deep Researchに換算すると、1日2回ほどが目安と案内されています。

プランで変わるデータの扱い

プランで変わるデータの扱い

今回の発表で最も確かめておきたいのが、データの扱いです。
発表文には詳しく書かれていませんが、公式のドキュメント「料金とデータの取り扱い」と利用規約に明記されています。

使い方(プラン)入力の保存学習への利用個人情報の入力
Free(すべての機能)保存される利用されるできない
Standard / Provider のAPI残さない利用しないできる
Standard / Provider のChat利用者が削除するまで履歴を保存利用しないできる
Standard / Provider のWeb検索対象外(残さない設定は対応予定)利用しないできない(対応予定)
Standard / Provider のDeep Research結果を完了から24時間保存利用しないできない(対応予定)

病歴など、とくに配慮が必要な個人情報(要配慮個人情報)は、プランや機能によらず入力できません。

無料のDeep Researchに社内の情報を入れない

Freeプランでは、入力と出力が保存され、学習に利用されます。
無償のサービスに個人データを入力することは、利用規約でも禁止されています。
国産のAIであっても、顧客名や社内の数字は入れず、キャンペーンの無料枠は公開情報を調べる試用に限って使ってください。

もう1つ、Web検索を使うときの注意があります。
推論(AIが答えを作る処理)、会話の履歴、Deep Researchの結果は国内のリージョンで扱うとされています。
一方で、Web検索のときは、検索クエリと閲覧先のURLが、国内リージョンの外にある外部の検索サービスに送られます。
検索クエリは入力した文章から抽出され、検索エンジン側で匿名化されて一定期間保存される可能性があるとも書かれています。

つまり、社内の情報を一切外に出したくない場合、クラウド版のDeep Researchでは条件を満たせません。
有料プランであっても、調査テーマの書き方には気を配る必要があります。
たとえば「A社との取引の値下げ交渉」ではなく「食品卸の値上げの動向」のように、社名や個別の事情を除いたテーマにします。

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ChatGPT・Claudeとの使い分け

ChatGPT・Claudeとの使い分け

ここからは当社の見立てです。
ChatGPTにはDeep research、ClaudeにはResearchという似た機能があり、どちらも法人向けプランでは入力を学習に使わない旨が公式に書かれています。
そのため、データの安全性だけでPLaMoを選ぶ理由にはなりません。
PLaMoの特徴が生きるのは、次のような場面です。

場面考え方
取引先や社内の規程で、国内で扱うAIを求められているPLaMoのAPIは推論の処理を国内で行うので、説明がしやすい。Web検索を使うと検索クエリは国外に出る点は伝えておく
自社のシステムや業務ツールに調査機能を組み込みたいStandardは登録してすぐ従量課金で使える。OpenAI互換のAPIなので、試作の入口が低い
社内文書だけを閉じた環境で調べたいオンプレミスのDeep Researchが候補になる。費用は個別見積もりなので、規模に合うかを先に問い合わせる
資料作成やコードの作成まで1つのAIで進めたいすでにChatGPTやClaudeを使っているなら、そちらのほうが一度に頼める範囲が広い
海外の情報を広く調べたい自社の調査テーマで両方を試して、出典の質と量を比べてから決める

中小企業なら、すでに使っているAIを無理に置き換える必要はありません。
日常の仕事は今のAIで進め、国内で扱うことを求められる業務や、自社のツールに組み込む場面でPLaMoを候補に入れるのが現実的です。

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まだ分からないこと

まだ分からないこと

公式の発表とドキュメントでは、次の点は確かめられませんでした。
業務で使うかを判断するときは、PFNに問い合わせるか、実際に試して確認してください。

  • Deep Researchのレポート1本で使うトークンの量と、総額の目安
  • オンプレミスプランの具体的な金額と、最小の導入規模
  • 128kトークンを超えた分の単価が、リリース記念の期間のあとどう変わるか(現在は同じ金額で、期間の終わりは書かれていません)
  • Web検索でも入力を残さない設定や個人情報の入力が、いつ対応になるか(「対応予定」とだけ書かれています)
  • 英語の情報を調べるときの質(PFNの性能比較の数字はありますが、自社のテーマでの結果は試さないと分かりません)

なお、利用規約では、利用者を18歳以上で、日本国内の居住者または法人としています。

試すときは、公開情報だけで調べられるテーマを1つ選び、いま使っているAIにも同じことを頼んで比べてください。
見るところは、出典のリンクが実在するか、古い情報が混ざっていないか、結論が出典の内容と合っているかの3点です。

まとめ

この記事のまとめ

  • PFNは2026年10月27日、国産AI「PLaMo 3.1 Prime」にWeb検索とDeep Researchを加えて提供を始めた
  • Standardプランは100万トークンあたり入力60円・出力250円。これとは別に検索1回3円(2027年1月31日までは2円)かかり、レポート1本の検索は15〜25回が目安
  • Freeプランは入力と出力が保存され、学習に使われる。個人情報は入れられない
  • 有料プランは学習に使われない。ただしWeb検索とDeep Researchでは、検索クエリが国外の検索サービスに送られ、個人情報は入れられない
  • 社内文書だけを閉じた環境で調べるならオンプレミスが候補で、費用は個別見積もり
  • 中小企業は今のAIを置き換えるより、国内での処理を求められる業務や自社ツールへの組み込みで検討するとよい

AIを選ぶときは、作った国よりも、どのデータがどこに送られ、何に使われるかを確かめることが大切です。
INTERCREATE JAPANでは、AIの選び方や社内ルールづくり、業務ツールへの組み込みの相談も受けています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典