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Googleドキュメントのスマホ版に「Docs Live」|話すだけで下書き・管理者が確かめる設定

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.22

この記事でわかること

  • 2026年10月21日に始まった「Docs Live」でできること
  • 使えるプラン(Business Standard 以上・Google AI Pro 以上など)と提供範囲
  • 移動中に話して、会社に戻ってから仕上げる使い方
  • 初めから有効になる管理者の設定と、社内の情報が下書きに入る点の扱い方
  • 日本語の対応など、まだ分からないこと
目次
  1. スマホ版ドキュメントに声で下書きを作る機能
  2. 対象のプランと提供範囲
  3. 移動中に話して会社で仕上げる使い方
  4. 初めから有効な設定を管理者がどう扱うか
  5. 注意点・まだ分からないこと
  6. まとめ

Googleは2026年10月21日、スマホ版のGoogleドキュメントに「Docs Live」という機能を出しました。
アプリに話しかけるだけで、Gmail・Googleドライブ・Googleチャットの中身も参照しながら、議事のまとめや提案書などの下書きを作ってくれます。
対象は Google Workspace の Business Standard 以上と、個人向けの Google AI Pro 以上で、すでに順に使えるようになっています。

外回りや現場の多い会社にとっては、移動中に話しておけば、会社に戻ったときには下書きができている、という使い方ができる機能です。
一方で、管理者の設定は初めから有効になっていて、社内のメールやファイルの中身が下書きに入ります。
この記事では、Googleの発表とヘルプをもとに、できること、使い方、管理者が確かめたい設定をまとめます。
内容は2026年10月23日時点の情報です。

スマホ版ドキュメントに声で下書きを作る機能

スマホ版ドキュメントに声で下書きを作る機能

発表したのは、Google Workspace の更新情報を出している公式ブログ「Google Workspace Updates」です。
Docs Live は、Android と iPhone のGoogleドキュメントのアプリで使える機能で、Googleは「手を使わずに考えを整理する相手であり、一緒に書く相手」と説明しています。
考えがまとまっていない状態で話しても、AIの Gemini が話の中身を整理し、見出しのついた文書の形にしてくれます。

大きな特徴は、話した内容だけでなく、自分のメール(Gmail)、チャット、ドライブのファイル、Webの情報も参照して下書きを作る点です。
たとえば「先週の打ち合わせのメールをもとに、提案書の下書きを作って」と話せば、関係するメールの中身も使って文書にします。
Googleは、使い道として、案件の進み具合の報告、新しい企画の提案、お客さま向けの提案、行事の計画、発表の台本などを挙げています。

この機能は、2026年9月にGoogleの公式ブログで、Gmail に話しかけて受信箱を調べる「Gmail Live」、Keep に話してメモを整理する「Keep Live」と一緒に、個人向けのプランで先に発表されていました。
今回の10月21日の発表で、会社向けの Google Workspace でも使えるようになりました。

Docs Live で参照できるもの

Googleのヘルプでは、Gmail・Googleドライブ・Googleチャット・Webの4つから中身を引いてこられると書かれています。
話しながら「このファイルを使って」と指定することもでき、画面下の「参照先の設定」から、ドライブなどの中身を足せます。
Gemini が自分で関係しそうな中身を探しにいく場所も、ここで選べます。

対象のプランと提供範囲

対象のプランと提供範囲

Docs Live が使えるプランは次のとおりです。
会社向けでは、いちばん安い Business Starter は入っていません。

区分使えるプラン(Googleの発表より)
BusinessBusiness Standard・Business Plus
EnterpriseEnterprise Standard・Enterprise Plus
個人向けGoogle AI Pro・Google AI Ultra
教育向けの追加プランGoogle AI Pro for Education
そのほかの追加プランAI Expanded Access

提供の進み方と、使える場所は次のとおりです。

項目内容
提供の時期新機能を早めに受け取る設定(即時リリース)の会社も、通常の設定(計画的リリース)の会社も、2026年10月21日から順に使える
使える端末Android と iPhone の Googleドキュメントのアプリ。パソコンのブラウザーは対象外
言語ヘルプでは「現在は英語のみ」
管理者の設定ドキュメントで Gemini が使える人には、初めから有効
追加の料金上のプランに含まれる。Docs Live のための追加料金の案内はない

注意したいのは言語です。
Googleドキュメントのヘルプには、この機能は「現在、モバイル(Android と iOS)で、英語でのみ使える」と書かれています。
日本語で話して日本語の下書きを作れるようになる時期は、2026年10月23日時点で公式には案内がなく、未確認です。

移動中に話して会社で仕上げる使い方

移動中に話して会社で仕上げる使い方

ここからは当社の見立てです。
Docs Live がいちばん役に立つのは、打ち合わせや現場を出た直後の時間です。
記憶が新しいうちに、移動の車の中や電車を待つ間に話しておけば、会社に戻ったときには文書の形になった下書きがドライブに残っています。
パソコンを開いてゼロから書き始める手間が減り、確認と手直しから始められます。

ヘルプに書かれている手順は次のとおりです。

  1. アプリを開く:スマホで Googleドキュメントのアプリを開き、右下の作成ボタンから「声で作成(Create with voice)」を選ぶ
  2. 作りたい文書を話す:何の文書か、だれ向けか、何をもとにするかを話す。ヘルプには「レベッカとのチャットをもとに、第3四半期のSNSの企画の下書きを作って」という例が載っている
  3. 構成を直す:Gemini がまず文書の構成案を出すので、「競合の分析は入れないで」「この項目を足して」と話して直す
  4. 下書きを出す:構成がよければ「次へ」を押すか、「下書きを見せて」と話す。見出しを太字にするなどの手直しも声で頼める
  5. 仕上げる:「完了」を押すと文書ができる。会社に戻ったら、パソコンで開いて数字や固有名詞を確かめ、仕上げる

中小企業の仕事に当てはめると、次のような場面が考えられます。

場面話す内容の例参照させるもの
営業の帰り道お客さまの要望と、次に出す提案の骨組みそのお客さまとのメールのやり取り
会議のあと決まったこと・宿題・期限のまとめ会議の資料、チャットのやり取り
現場の確認のあと見てきた状況と、直すべき点の報告前回の報告書(ドライブ)
社内行事の準備日程・場所・役割分担の案去年の案内文やメール

ゼロから話すより、「何をもとに書くか」をはっきり言うほうが、使える下書きになりやすいと考えます。
Googleも、会議のまとめなのか、提案書なのか、目的をはっきり伝えるようにと案内しています。
なお、どれも現時点では英語で話す必要があります。
海外とのやり取りがある会社や、英語の資料を作る担当者は、今から試せます。

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初めから有効な設定を管理者がどう扱うか

初めから有効な設定を管理者がどう扱うか

Googleの発表では、管理者向けに「ドキュメントで Gemini が使える人には、この機能は初めから有効」と書かれています。
つまり、対象のプランを契約していて、ドキュメントの Gemini を止めていなければ、管理者が何もしなくても社員のスマホで使える状態になります。
そして、Docs Live は本人がアクセスできるメール・チャット・ドライブの中身を下書きに取り込みます。

本人が見られる範囲のものしか使わないとはいえ、取引先とのメールの金額や、個人情報の入ったファイルの中身が、そのまま下書きに入ることはありえます。
その下書きをだれかと共有すれば、元のメールを見られない人にも中身が伝わります。
管理者は、止めるかどうかより先に、こうした使い方のルールを決めておくのが現実的です。

管理者のヘルプに書かれている設定の場所は次のとおりです。

設定場所と内容(管理者のヘルプより)
サービスごとの Gemini のオン・オフ管理コンソールの「生成 AI」→「Gemini for Workspace」→「機能へのアクセス」。ドライブ・ドキュメント・スプレッドシートなどの組み合わせで、Gemini を止めたり使えるようにしたりできる。部署ごと(組織部門)にも分けられる。初めはオン
設定に必要な権限Gemini の設定を変えられる管理者の権限
スマート機能Workspace の中身を使った便利な機能(スマート機能)を社員がオンにしていないと、Workspace の Gemini は使えない

ドキュメントだけ止めても、ほかのアプリからは中身を参照できる

管理者のヘルプには、あるアプリで Gemini を止めても、ほかのアプリの Gemini からはそのアプリの中身を参照できる、と書かれています。
たとえばドライブの Gemini を止めても、Gmail の Gemini からドライブのファイルについて聞けます。
また、このサービスごとのオン・オフのページで対象に挙がっているのは Enterprise と教育向けのプランで、Business Standard・Business Plus で同じ切り替えができるかは、このページには書かれておらず未確認です。
Business のプランを使っている会社は、管理コンソールで実際に項目があるかを確かめてください。

当社としては、次の3つを決めておくことをおすすめします。
1つ目は、Docs Live で作った下書きは、外に出す前に必ず人が中身を確かめることです。
2つ目は、お客さまの個人情報や契約の金額が入りうる文書を、だれと共有してよいかです。
3つ目は、社員に「この機能は初めから使える状態になっている」と知らせることです。
生成AIの社内ルールをすでに作っている会社は、そこに1行足すだけで足ります。

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注意点・まだ分からないこと

注意点・まだ分からないこと

2026年10月23日時点で、公式の発表やヘルプから分かることと、分からないことを分けておきます。

  • 日本語:ヘルプでは英語のみ。日本語に対応する時期は公式に案内がなく、未確認
  • パソコン版:今回はスマホのアプリだけ。パソコンのブラウザーで使えるようになるかは、公式に案内がない
  • Business Starter:対象のプランに入っていない。追加される予定かは、公式に案内がない
  • Business での個別の止め方:サービスごとのオン・オフのページは Enterprise と教育向けが対象と書かれており、Business で Docs Live だけを止められるかは未確認
  • 下書きの正しさ:Gemini が要約・整理した内容なので、数字・日付・相手の名前は、元のメールやファイルと照らし合わせて確かめる必要がある

日本語にまだ対応していないので、多くの会社にとって、今すぐ仕事が変わる話ではありません。
ただ、管理者の設定は初めから有効なので、日本語に対応した日から、管理者が気づかないうちに社員のスマホで使えるようになります。
そのときになって慌てないよう、今のうちに設定の場所と社内のルールを確かめておく価値はあります。

まとめ

この記事のまとめ

  • Googleは2026年10月21日、スマホ版のGoogleドキュメントに、話しかけるだけで文書の下書きを作る「Docs Live」を出した
  • Gmail・ドライブ・チャット・Webの中身も参照し、議事のまとめや提案書などを見出しのついた形にする
  • 対象は Business Standard・Plus、Enterprise Standard・Plus、Google AI Pro・Ultra など。Business Starter は対象外
  • ヘルプでは現在は英語のみ。日本語の対応時期は未確認
  • ドキュメントで Gemini が使える人には初めから有効。社内のメールやファイルの中身が下書きに入る
  • 管理者は、設定の場所(管理コンソールの「生成 AI」→「Gemini for Workspace」)と、下書きの確認・共有のルールを今のうちに確かめておく

移動中に話して会社で仕上げる使い方は、日本語に対応すれば、外回りの多い会社の書類仕事を減らせる見込みがあります。
INTERCREATE JAPANでは、Google Workspace や生成AIを業務にどう組み込むか、社内のルールづくりも含めて相談を受けています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典