Codex Skillsとは?作り方・置き場所・使い方を非エンジニア向けに解説
この記事でわかること
- Codexのスキルとは何か、AGENTS.md・プラグイン・MCPとの違い
- 最初のスキルを作る手順($skill-creatorと手書きの2通り)
- スキルの置き場所(リポジトリ・個人・管理者・システム)と呼び出し方
- agents/openai.yamlとconfig.tomlでできる設定
- 業務で使えるスキルの例と、書き方のコツ
- 表示されない・意図せず動くときの対処と、会社で使うときの注意
目次
- Codexのスキルとは
- 手順をまとめた「取扱説明書」
- 必要なときだけ読み込まれる
- 使える場所
- AGENTS.md・プラグインとの違い
- AGENTS.mdとの使い分け
- カスタムプロンプトは非推奨になった
- スキルの作り方
- $skill-creatorで作る
- SKILL.mdを手で書く
- 手順を見せて作る(Record & Replay)
- 置き場所と呼び出し方
- スキルを置ける場所
- 呼び出し方
- スキルを追加する
- 業務で使えるスキルの例
- 例:議事メモを報告書の形に整えるスキル
- 書き方のコツ
- 設定・共有・社内での使い方
- agents/openai.yamlで設定する
- スキルを無効にする
- チームで共有する
- 会社で使うときに決めておくこと
- うまく動かないとき
- 上限の仕組み
- よくある質問
- まとめ
「Codexに頼むたびに、同じ手順や注意点を打ち込んでいる」「毎回少しずつ言い方が変わって、仕上がりがそろわない」と感じている方は多いのではないでしょうか。うまくいった頼み方があっても、次の日には思い出せないことがあります。
Codexのスキル(Skills)を使うと、よく使う手順や出力の形を1つのフォルダにまとめておき、必要なときだけCodexに読み込ませることができます。$を付けて名前を呼び出すことも、依頼の内容に合わせてCodexに自動で選ばせることもできます。
この記事では、スキルの仕組み、AGENTS.mdやプラグインとの違い、最初のスキルの作り方、置き場所と呼び出し方、設定、うまく動かないときの対処までを順に解説します。内容は2026年10月時点のOpenAI公式ドキュメントにもとづいています。
Codexのスキルとは

手順をまとめた「取扱説明書」
公式ドキュメントでは、スキルを「指示・資料・必要に応じたスクリプトをひとまとめにした、作業の手順書」と説明しています。Codexはこれを読むことで、毎回同じ流れで作業を進められます。「月次報告のメモを決まった形式に整える」「リリース前の確認項目を順に実行する」といった、くり返しの仕事に向いています。
スキルの実体は、SKILL.mdというファイルが入ったフォルダです。名前と説明、そして手順を書けば、最小限のスキルになります。
| ファイル・フォルダ | 必要か | 入れるもの |
|---|---|---|
| SKILL.md | 必須 | 名前(name)と説明(description)、手順の本文 |
| scripts/ | 任意 | Codexが実行するスクリプト |
| references/ | 任意 | 補足の資料(用語集、規程など) |
| assets/ | 任意 | テンプレート、画像などの素材 |
| agents/openai.yaml | 任意 | 表示名、自動で使うかどうかの設定、必要な外部ツールの宣言 |
必要なときだけ読み込まれる
スキルは、最初から全文がCodexに渡されるわけではありません。公式の説明では、次の順に読み込まれます。
- 名前と説明だけを読むCodexは、入っているスキルの名前と説明の一覧(Codexではファイルの場所も含む)を最初に把握します。
- 使うスキルを決める依頼の内容がスキルの説明に合っていれば、そのスキルを選びます。自分で名前を指定することもできます。
- SKILL.mdの全文を読む選ばれたスキルだけ、手順の本文を読み込みます。
- 必要なら資料やスクリプトを使うreferences/やscripts/の中身は、手順の中で必要になったときに使われます。
この仕組みのおかげで、スキルをたくさん入れても、毎回の会話が長い指示で埋まることはありません。ただし、最初に読む一覧にも上限があり、多すぎると説明が短く切られたり、一部のスキルが一覧から外れたりします。詳しくは「うまく動かないとき」で説明します。
使える場所
公式のBuild skillsのページでは、単体のスキルを使える場所としてChatGPTのデスクトップアプリ、Codex CLI、IDE拡張機能が挙げられています。デスクトップアプリでは、サイドバーの「Skills」から、各プロジェクトで作られたスキルを一覧できます。
スキルは、ChatGPTのChat・Workでも使える共通の仕組みとして説明されています。ChatGPT側では@、Codex側では$でスキルを指定します。この記事ではCodexでの使い方を中心に扱います。
スキルの形式は共通の規格にもとづいている
OpenAIは、Codexのスキルを「オープンなエージェントスキルの規格」にもとづくものと説明しています。ClaudeのAgent Skillsも同じ規格を使っているため、考え方やSKILL.mdの書き方は共通です。ただし置き場所や設定の名前は製品ごとに違います。Claude側の説明は「Claude Code Skills」の記事をご覧ください。
AGENTS.md・プラグインとの違い

Codexには、動きを調整する仕組みがいくつかあります。公式のCustomizationのページでは、これらを「競合するものではなく、組み合わせて使うもの」と説明しています。役割の違いを表にまとめます。
| 仕組み | 役割 | 読み込まれ方 | 向いている内容 |
|---|---|---|---|
| AGENTS.md | プロジェクトの常設ルール | 作業を始める前に適用される | テストの実行コマンド、守る書き方、レビューの方針 |
| スキル | くり返す作業の手順書 | 説明を見て、必要なときに全文を読む | リリース手順、報告書の整形、確認の流れ |
| プラグイン | スキルやコネクタの配布用パッケージ | インストールするとスキルやツールが追加される | 他の人に配りたい、外部サービスとつなぎたい |
| MCP | 外部のツールやデータへの接続 | 設定した接続先のツールとして使える | Linear、GitHub、社内の資料サーバーなど |
| カスタムプロンプト | スラッシュコマンドで呼ぶ定型文 | 自分で呼び出したときだけ | 公式では非推奨。スキルへの移行が案内されている |
AGENTS.mdとの使い分け
公式のCustomizationのページによると、AGENTS.mdは「毎回守ってほしいルール」を書く場所です。ビルドやテストのコマンド、レビューで見るべき点、リポジトリ固有の決まりなどが例に挙がっています。
スキルは「その作業をするときだけ読んでほしい手順」を書く場所です。AGENTS.mdにリリース手順の全部を書くと、関係のない作業でも毎回読み込まれてしまいます。常に守ることはAGENTS.md、特定の作業の流れはスキルと分けると整理しやすくなります。
迷ったときの目安
「この仕事のときだけ必要」な内容は、スキルに書きます。「どの仕事でも守ってほしい」内容は、AGENTS.mdに書きます。同じ指摘を何度もしているなら、どちらかに書く合図です。AGENTS.mdについては「Codex AGENTS.md」の記事で解説しています。
カスタムプロンプトは非推奨になった
以前は、Markdownファイルを~/.codex/prompts/に置いて、/prompts:名前で呼び出す「カスタムプロンプト」がありました。公式ドキュメントでは、これは非推奨とされ、再利用したい指示にはスキルを使うよう案内されています。
カスタムプロンプトは、自分で呼び出したときだけ動き、リポジトリでは共有されませんでした。スキルは、リポジトリに置いてチームで共有でき、Codexが自動で選ぶこともできます。すでにカスタムプロンプトを使っている場合は、スキルに書き直すのが公式の方針です。
スキルの作り方

公式ドキュメントでは、スキルの作り方として次の3つが紹介されています。
| 方法 | やること | 向いている人 |
|---|---|---|
| $skill-creatorを使う | Codexに質問されながら、対話で作る | 最初の1本を作る人。ファイルの書き方に自信がない人 |
| SKILL.mdを手で書く | フォルダを作り、SKILL.mdを自分で書く | 手順が頭に入っていて、内容を細かく決めたい人 |
| Record & Replay | 自分の操作を見せて、手順書にしてもらう | 言葉で説明するより、やって見せる方が早い作業(Macのみ) |
$skill-creatorで作る
Codexには、スキルを作るためのスキル「skill-creator」が最初から入っています。使い方は簡単で、Codexの入力欄に次のように書きます。
$skill-creator
公式の説明では、skill-creatorは「何をするスキルか」「いつ使うか」「スクリプトを含めるか」を質問してきます。初期状態では、スクリプトを含まない、指示だけのスキルになります。まずは指示だけで作り、必要が出てからスクリプトを足す方が安全です。
- 作る仕事を1つに絞る「月次報告のメモ整形」のように、1つのスキルには1つの仕事だけを決めます。
- $skill-creatorを呼び出す入力欄に
$skill-creatorと書き、続けて、やりたいことを書いて送ります。 - 質問に答える何をするスキルか、どんなときに使うかを答えます。良い出力の例や、使うテンプレートがあれば添えます。
- できあがったSKILL.mdを読む手順が自分の考えと合っているかを確認し、足りない点は会話で直してもらいます。
- 実際の依頼で試す本番に近い依頼で動かして、手順の抜けや出力の形のずれを確認します。
SKILL.mdを手で書く
手で作る場合は、フォルダを作って、その中にSKILL.mdを置きます。公式に載っている最小の形は次のとおりです。
---
name: skill-name
description: Explain exactly when this skill should and should not trigger.
---
Skill instructions for ChatGPT or Codex to follow.
先頭の---で囲まれた部分が、名前と説明です。その下に、Codexに従わせたい手順を書きます。公式のCustomizationのページには、次のような例が載っています。
---
name: commit
description: Stage and commit changes in semantic groups. Use when the user wants to commit, organize commits, or clean up a branch before pushing.
---
1. Do not run `git add .`. Stage files in logical groups by purpose.
2. Group into separate commits: feat → test → docs → refactor → chore.
3. Write concise commit messages that match the change scope.
4. Keep each commit focused and reviewable.
説明(description)は「何をするか」に加えて「どんなときに使うか」を書きます。Codexは、この説明を見て、自動で使うかどうかを判断するためです。
nameとdescriptionの決まり
OpenAIのページには、SKILL.mdにnameとdescriptionが必要とあります。文字数や使える文字の細かい決まりは、スキルの規格を定めたagentskills.ioに書かれています。そこでは、nameは小文字の英数字とハイフンで64文字まで、フォルダ名と同じにする、descriptionは1,024文字までとされています。
手順を見せて作る(Record & Replay)
「言葉にするより、やって見せる方が早い」という作業には、Record & Replayがあります。公式ドキュメントによると、Macで、Computer Useが使える状態のときに利用できる機能です。デスクトップアプリの「Plugins」から「+」メニューを開いて「Record a skill」を選び、画面で作業を見せると、Codexが手順書を下書きします。
公式のヒントとして、短く完結した操作を見せること、秘密情報や機微なデータを使わないこと、録画のあとに命名規則などの「見えない好み」を書き足すことが挙げられています。公式の説明はMac向けのもので、Windowsで使えるかどうかは記載がありません。
置き場所と呼び出し方

スキルを置ける場所
Codexは、次の4種類の場所からスキルを読み込みます。リポジトリの場合、いま作業しているフォルダから、リポジトリの一番上のフォルダまでの各階層にある.agents/skillsが対象です。
| 種類 | 場所 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| リポジトリ(作業中のフォルダ) | .agents/skills | 特定のフォルダ(サービスの一部など)だけで使う手順 |
| リポジトリ(親のフォルダ) | 1つ上の階層の.agents/skills | 複数のフォルダで共通して使う手順 |
| リポジトリ(一番上) | リポジトリのルートの.agents/skills | そのリポジトリを使う全員が使う手順 |
| 個人 | $HOME/.agents/skills | 自分用。どのリポジトリでも使いたい手順 |
| 管理者 | /etc/codex/skills | マシンやコンテナに共通で置く標準のスキル |
| システム | Codexに同梱 | skill-creatorなど、誰でも使える標準のスキル |
公式の説明では、スキルのフォルダへのシンボリックリンクもたどって読み込まれます。また、同じ名前(name)のスキルが複数ある場合、Codexはそれらを統合せず、どちらも選択画面に表示されます。
Windowsでの個人用フォルダの具体的な場所は、公式のこのページには書かれていません。公式の表記は$HOME/.agents/skillsです。
呼び出し方
スキルの使い方は2通りあります。
| 呼び出し方 | 操作 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 明示的に呼ぶ | 入力欄で$を打ってスキルを選ぶ。CLIでは/skillsでも一覧から選べる | このスキルを必ず使わせたいとき |
| 自動で選ばせる | 何も指定せず、依頼を書く。説明に合うスキルをCodexが選ぶ | 毎回名前を指定したくないとき |
CLIで/skillsを実行すると、使えるスキルが一覧で表示され、選ぶと次の依頼がそのスキルの手順に従って進みます。公式の説明では、IDE拡張機能でも/skillsか$で指定できます。
スキルを追加する
自分で作る以外に、すでにあるスキルを入れる方法もあります。
- $skill-installerで入れる:公式が用意したスキル集(openai/skills)から入れられます。たとえばLinearのスキルなら
$skill-installer linearと書きます。ほかのリポジトリのスキルを入れるよう頼むこともできます。 - プラグインで入れる:プラグインを入れると、中に含まれるスキルも使えるようになります。Codex CLIでは
/pluginsでプラグインの一覧を開きます。 - Claude Codeなどから取り込む:デスクトップアプリの設定、またはCLIの
/importから、Claude CodeやCursorで使っているスキルを取り込めます。
新しく入れたスキルはCodexが自動で検出します。表示されない場合はCodexを再起動してください。取り込んだ内容は、使う前に確認します。取り込んだスキルに付いているツールの制限や権限は、公式でも見直すよう案内されています。
入れる前に中身を読む
他の人が作ったスキルには、スクリプトが含まれていることがあります。スクリプトは、Codexがあなたのパソコン上で実行する可能性のあるプログラムです。SKILL.mdとscripts/の中身を読み、何をするものかを確認してから入れてください。
業務で使えるスキルの例

スキルは、プログラムを書く人だけのものではありません。Codexは、フォルダの中の文書やデータを読み書きできます。くり返す事務作業も、スキルにすれば毎回同じ形で進められます。以下は、スキルにしやすい仕事の例です。
| 部署 | スキルにする仕事の例 | スキルに書いておくこと |
|---|---|---|
| 経理 | 月次の集計表を、決まった形式に整える | 列の並び、単位(税込か税抜か)、色を付ける条件 |
| 営業 | 商談メモを案件ごとの一覧にまとめる | 項目名(会社名・次の行動・期限)、書き方のルール |
| 総務 | 社内のお知らせ文を、決まった文体で作る | 文体(です・ます調)、書き出しと結びの形、禁止する表現 |
| 広報 | プレスリリースの下書きを、社内の書式で作る | 見出しの構成、社名や製品名の正式な表記 |
| 開発 | リリース前の確認項目を順に実行する | 実行するコマンド、確認する画面、合格の条件 |
例:議事メモを報告書の形に整えるスキル
総務の担当者が、会議のメモを社内の報告書の形に整えるスキルを作る場合の例です。以下の内容は、この記事のために作った例で、公式のものではありません。フォルダ名や項目は、自社に合わせて書き換えてください。
---
name: meeting-report
description: 会議のメモを社内の報告書の形に整える。ユーザーが「議事録にして」「会議のメモを報告書にして」と頼んだときに使う。メールの下書きや要約だけの依頼には使わない。
---
1. 指定されたメモのファイルを読む。ファイルが指定されていなければ、どれを使うか質問する。
2. 次の見出しで、です・ます調の報告書にする。
- 開催日時・場所・参加者
- 決定事項
- 次にやること(担当者と期限を表にする)
- 持ち越しの課題
3. メモに書かれていない情報(日付、担当者名など)は補わず、「記載なし」と書く。
4. 最後に、元のメモと食い違う可能性がある箇所を一覧にして知らせる。
この例では、descriptionに「使う場面」と「使わない場面」の両方を書いています。公式でも、説明には範囲と境界をはっきり書くよう勧められています。手順の3つ目のように、やってはいけないこと(情報を補わない)を書いておくと、仕上がりのずれが減ります。
書き方のコツ
公式のBest practicesから、書き方の要点を整理します。
| コツ | 理由 |
|---|---|
| 1つのスキルには、1つの仕事だけを入れる | 説明が絞れ、自動で選ばれる場面がはっきりする |
| まずは指示だけで書く。スクリプトは必要なときに足す | 毎回同じ結果が要るときや、外部のツールを使うときにだけ、スクリプトが必要になる |
| 手順は「〜する」の形で、入力と出力を明記する | 何を渡せばよいか、何ができあがるかがぶれない |
| 説明の冒頭に、使う場面と合図になる言葉を書く | 一覧が短く切られても、Codexが判断できる |
| 説明に対して依頼を試し、意図どおり選ばれるか確かめる | 説明が広すぎると、関係ない依頼でも使われてしまう |
設定・共有・社内での使い方

agents/openai.yamlで設定する
スキルのフォルダにagents/openai.yamlを置くと、表示や動作を設定できます。公式に載っている形は次のとおりです。
interface:
display_name: "Optional user-facing name"
short_description: "Optional user-facing description"
icon_small: "./assets/small-logo.svg"
icon_large: "./assets/large-logo.png"
brand_color: "#3B82F6"
default_prompt: "Optional surrounding prompt to use the skill with"
policy:
allow_implicit_invocation: false
dependencies:
tools:
- type: "mcp"
value: "openaiDeveloperDocs"
description: "OpenAI Docs MCP server"
transport: "streamable_http"
url: "https://developers.openai.com/mcp"
| 項目 | できること |
|---|---|
| interface | デスクトップアプリでの表示名、説明、アイコン、色、既定の依頼文を決める |
| policy.allow_implicit_invocation | 初期値はtrue。falseにすると、依頼内容からの自動選択をやめ、$スキル名で呼んだときだけ動く |
| dependencies.tools | スキルが使うMCPサーバーなどの外部ツールを宣言する |
社外へ出すメールの作成のように、勝手に動かれると困るスキルは、allow_implicit_invocationをfalseにしておくと安心です。
スキルを無効にする
スキルを消さずに使わない状態にするには、~/.codex/config.tomlに次のように書きます。書き換えたあとは、Codexを再起動します。
[[skills.config]]
path = "/path/to/skill/SKILL.md"
enabled = false
公式のBuild skillsのページでは、pathにSKILL.mdのファイルを指定しています。一方、設定リファレンスでは、pathを「SKILL.mdを含むスキルのフォルダへのパス」と説明しています。うまく反映されないときは、どちらの書き方か確認してください。
チームで共有する
スキルを他の人に使ってもらう方法は、規模によって変わります。
| 範囲 | 方法 | メモ |
|---|---|---|
| 同じリポジトリのメンバー | .agents/skillsにスキルを置き、リポジトリで共有する | 公式では、リポジトリに置いてチームで共有できる形として説明されている |
| 複数のリポジトリや部署 | プラグインにまとめて配る | 2つ以上のスキルをまとめたり、コネクタと一緒に配ったりできる |
| 会社全体 | ChatGPTのワークスペースのスキル、または管理者が配るファイル | 配布の経路ごとに、管理の仕組みが別になる |
公式では、フォルダに置く方法は「自分で作って試す」「リポジトリの中で使う」のに向いていて、他の人に配る場合はプラグインを使うよう案内されています。なお、プラグインはIDE拡張機能では使えず、デスクトップアプリかCodex CLIで入れる必要があります。
会社で使うときに決めておくこと
管理者向けの「Skill controls」のページでは、ChatGPTのワークスペースのスキル、パソコン上のフォルダに置くスキル、プラグインに入ったスキルは、それぞれ別の管理の仕組みを持つと説明されています。あるスキルを別の経路に移しても、所有者や共有の設定、コネクタの許可は引き継がれません。
- 誰がスキルを作り、誰が内容を確認するか
- どの場所(リポジトリ・個人・管理者)に置いてよいか
- 外部のスキルやプラグインを入れる前の確認手順
- スクリプトを含むスキルを、どの範囲で許可するか
スキルに会社の機密や個人情報を書き込まないことも大切です。SKILL.mdはただのテキストファイルで、リポジトリで共有すれば、そのリポジトリを見られる人全員に見えます。
うまく動かないとき

スキルが一覧に出ない、思ったとおりに使われない、といったときの確認点を、公式の説明にもとづいてまとめます。
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| 追加したスキルが表示されない | Codexは変更を自動で検出するが、反映されないときは再起動する。置き場所が.agents/skillsになっているかも確認する |
| 一覧に一部のスキルしか出ない、警告が出る | 最初に読む一覧には上限があるため、多いと説明が短くなり、一部が外れる。説明を短くするか、skills.max_context_tokensを上げる |
| 関係のない依頼でスキルが使われる | descriptionが広すぎる可能性がある。使う場面と使わない場面を、はっきり書き直す |
| 使ってほしい場面で使われない | 説明の冒頭に、使う場面と合図になる言葉を書く。確実に使いたいときは$で名前を指定する |
| 勝手に使われたくない | agents/openai.yamlでallow_implicit_invocationをfalseにする |
| 同じ名前のスキルが2つ出る | 名前が同じものは統合されない。リポジトリと個人など、置いた場所を確認し、片方の名前を変えるか無効にする |
| config.tomlを直したのに変わらない | Codexを再起動する |
上限の仕組み
公式の説明では、最初に読むスキルの一覧は、既定ではモデルの文脈の大きさの2%まで(文脈の大きさが不明な場合は8,000文字まで)です。多すぎるときは、まず説明を短くし、それでも収まらないとスキルの一部を一覧から外して警告を出します。
この上限は、最初の一覧だけに適用されます。Codexがスキルを選んだあとは、そのスキルのSKILL.mdを全文読みます。上限を変えたい場合はskills.max_context_tokensを設定でき、設定できる上限は10,000トークンです。
スキルが増えてきたら
使っていないスキルはenabled = falseで無効にして、説明は「使う場面」から先に書きます。数を増やすより、1つ1つを絞って、説明をはっきり書く方が、狙いどおりに動きます。
よくある質問
スキルは無料で使えますか?
スキルの機能そのものに、別料金があるとは公式に書かれていません。ただし、スキルを使った作業もCodexの使用量に含まれます。Codexをどのプランで使えるか、料金の仕組みは「Codexの料金」の記事で解説しています。
プログラミングが分からなくても作れますか?
作れます。SKILL.mdは、手順を書いたただのテキストファイルです。$skill-creatorを使えば、質問に答えるだけで下書きができます。ただし、できあがった手順が自分の仕事に合っているかは、人が確認する必要があります。
CLIとIDE拡張機能とデスクトップアプリで、同じスキルを使えますか?
公式のBuild skillsのページでは、単体のスキルはChatGPTのデスクトップアプリ、Codex CLI、IDE拡張機能で使えると案内されています。置き場所のフォルダが同じなら、同じスキルを使えます。
スキルとプラグインはどちらを使えばいいですか?
自分で試したり、1つのリポジトリで使ったりするならスキルで足ります。他の人に配る、スキルを2つ以上まとめる、外部サービスとつなぐ、という場合はプラグインにまとめます。スキルは作るための形式で、プラグインは配るための形式です。
スキルの名前や説明は日本語でもいいですか?
descriptionと本文を日本語で書いても使えます。ただし、スキルの規格では、nameは小文字の英数字とハイフンで書くことになっています。nameは英語にして、descriptionと本文を日本語にする形が扱いやすいでしょう。
スキルが勝手に使われると困ります。止められますか?
agents/openai.yamlでallow_implicit_invocation: falseを設定すると、自動では使われなくなり、$スキル名で呼んだときだけ動きます。使わせたくないスキルは、config.tomlでenabled = falseにして無効にできます。
Claude Codeのスキルをそのまま使えますか?
公式のインポート機能で、Claude CodeやCursorのスキルを取り込めます。デスクトップアプリの設定、またはCLIの/importから行います。取り込んだあとは、ツールの制限や権限が意図どおりかを確認してください。
スキルはいくつまで入れられますか?
個数の上限は、公式のBuild skillsのページには書かれていません。ただし、最初に読む一覧には文脈の大きさにもとづく上限があり、多いと説明が短くなったり、一部が外れたりします。
スキルが更新されない、古いまま動くときは?
Codexはスキルの変更を自動で検出します。反映されないときは、Codexを再起動してください。同じ名前のスキルが別の場所にもないかも確認します。
custom promptsからの移行はどうすればいいですか?
カスタムプロンプトに書いていた内容を、SKILL.mdの本文に移します。「いつ使うか」を説明に書き加えれば、自動で選ばれるようにもできます。公式では、再利用する指示にはスキルを使うよう案内されています。
まとめ
この記事のまとめ
- Codexのスキルは、SKILL.mdを入れたフォルダにくり返す作業の手順をまとめ、必要なときだけ読み込ませる仕組み
- 毎回守ることはAGENTS.md、特定の作業の流れはスキル、他の人に配るのはプラグインと使い分ける
- 最初の1本は
$skill-creatorで作ると簡単。スクリプトは必要になってから足す - 置き場所は、リポジトリの
.agents/skills、個人用の$HOME/.agents/skills、管理者用の/etc/codex/skillsなど $で名前を指定するか、依頼に合うスキルをCodexに選ばせる。意図しない自動選択はallow_implicit_invocationで止められる- 他の人のスキルは、スクリプトの有無を含めて中身を確認してから入れる
スキルは、「いつもの手順をCodexに覚えさせておく」ための仕組みです。まずは、毎週やっている小さな作業を1つ選び、指示だけのスキルにしてみるのがおすすめです。使いながら説明と手順を直していくと、少しずつ仕事に合ったスキルになっていきます。
社内でスキルを共有する場合は、置き場所、確認の手順、扱ってよい情報の範囲など、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude CodeやCodexの導入から、社内で使い続けられるルールと仕組みづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
- Build skills(OpenAI ChatGPT Learn)
- Skills & Plugins(OpenAI ChatGPT Learn)
- Customization(OpenAI ChatGPT Learn)
- Record & Replay(OpenAI ChatGPT Learn)
- Plugins(OpenAI ChatGPT Learn)
- Skill controls(OpenAI ChatGPT Learn)
- Custom Prompts(OpenAI ChatGPT Learn)
- Slash commands in Codex CLI(OpenAI ChatGPT Learn)
- Configuration Reference(OpenAI ChatGPT Learn)
- Import from another agent(OpenAI ChatGPT Learn)
- Agent Skills specification(agentskills.io)
INTERCREATE JAPAN
