Codex

CodexをLinuxで使う方法|アプリ・CLIの入れ方とサンドボックスの準備

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • LinuxでCodexを使う方法と、アプリがプレビュー版であること
  • 対応しているディストリビューションと、.deb・.rpm・Arch用スクリプトでの入れ方
  • CLIの入れ方と、画面のないサーバーでのログイン
  • Linux特有のサンドボックス(bubblewrap)の準備と、Ubuntu 24.04での対処
  • プレビュー版の制限(Computer Use・Wayland・スマホ操作)
  • つまずきやすい点の対処と、会社のLinuxで使うときの確認事項
目次
  1. Linuxで使う方法と対応環境
  2. 対応しているディストリビューション
  3. プレビュー版の制限
  4. 使えるプラン
  5. デスクトップアプリの入れ方
  6. パッケージを選ぶ
  7. 入れる手順
  8. アプリの更新
  9. 最初の権限の設定
  10. Linuxで知っておきたい設定
  11. CLIの入れ方
  12. 入れ方の種類
  13. サンドボックスの準備
  14. bubblewrapを入れる
  15. Ubuntu 24.04で警告が出るとき
  16. 設定ファイルで選べる項目
  17. 画面のないサーバーで使う
  18. デバイスコードでのログイン
  19. 認証情報のファイルを扱うときの注意
  20. 決まった作業を自動で実行する
  21. つまずきやすい点の対処
  22. 原因が分からないとき
  23. 会社のLinuxで使うとき
  24. よくある質問
  25. まとめ

「LinuxのパソコンでもCodexは使えるのか」「アプリはMacとWindowsだけではないのか」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、CodexはLinuxでも使えます。ターミナルから使うCLIは公式のインストーラーで入れられ、デスクトップアプリは2026年8月にプレビュー版として公開されました。プレビュー版なので、MacやWindowsのアプリにある機能の一部は、まだLinuxでは使えません。

この記事では、LinuxでCodexを使うために必要な情報を、対応しているディストリビューション、アプリとCLIの入れ方、Linuxならではのサンドボックスの準備、画面のないサーバーでの使い方、つまずきやすい点の対処の順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。プレビュー版は変更されやすいため、実行前には公式ページもあわせて確認してください。

Linuxで使う方法と対応環境

自宅の机でLinuxのノートPCを開き、使い方を選んでいる会社員

Linuxで使う方法は、大きく2つに分かれます。デスクトップアプリとCLIです。

デスクトップアプリCLI
状態プレビュー版(2026年8月に公開)公式のインストーラーで提供。READMEでMac・Windowsと並んでLinux向けの入れ方が案内されている
操作する場所ChatGPTのデスクトップアプリの画面ターミナル
入れ方.deb・.rpm、またはArch Linux用のスクリプトコマンドを1行実行
向いている人画面で操作したい人、承認や変更の確認を画面で行いたい人ターミナルでの作業に慣れた人、サーバーで使いたい人

迷ったら、手元のデスクトップ環境で使うならアプリ、サーバーや画面のない環境で使うならCLI、と分けて考えると選びやすくなります。両方を入れても問題ありません。

VS Codeなどのエディタ拡張もありますが、Linuxでの動作条件を示した公式ページは確認できなかったため、この記事では扱いません。

対応しているディストリビューション

公式のLinux版アプリのページには、次のディストリビューション(Linuxの種類)が対象として載っています。CPUは、x64とARM64のどちらにも対応しています。

ディストリビューション対象のバージョンパッケージ
Ubuntu24.04 LTS・26.04 LTS.deb
Debian13.deb
Fedora43・44.rpm
Arch Linux最新の状態に更新したローリングリリースインストール用スクリプト

公式は、これ以外のディストリビューションでも動く可能性があるとしつつ、正式な対応対象には含めていません。仕事で使う場合は、上の表にあるバージョンを選ぶのが無難です。

自分のパソコンがx64かARM64かは、ターミナルでuname -mを実行すると分かります。x86_64と表示されればx64、aarch64またはarm64と表示されればARM64です。

プレビュー版の制限

Linux版アプリは、公式にプレビュー版と案内されています。公式のページと変更履歴で確認できる制限は、次のとおりです。

項目Linuxでの状況
Computer Use(画面の操作)まだ使えない。MacとWindowsでは使える。公式は「今後のリリースでLinux対応を追加する」としている
Wayland実験的な対応。Waylandのセッションでは、使える場合はXWaylandで動く
スマホなどからの遠隔操作公式のリモート接続のページでは、遠隔操作の対象になるホストはmacOSとWindowsと書かれており、Linuxは含まれていない
そのほかの機能変更履歴には「Computer Useを含む一部の機能はまだ使えない」とあるが、全体の一覧は公式に示されていない

「プレビュー版」は業務の主力にしない

プレビュー版は、機能や画面が変わることを前提にした公開です。本番の業務や、止まると困る作業をいきなり任せるのは避け、コピーしたフォルダやテスト用のプロジェクトで試してから広げましょう。CLIを使えば、ターミナルでの作業はアプリのプレビュー状態に左右されません。

使えるプラン

公式の料金ページによると、PlusなどのChatGPTの有料プランでは、アプリ・CLI・IDE拡張・クラウドが使えます。FreeとGoは、デスクトップアプリで限られたモデルを使える形です。APIキーで使う場合は、CLIとIDE拡張が対象で、クラウド上の機能は使えません。料金ページにはLinux専用のプランや条件は載っていません。プランごとの違いは、別の記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたいCodexアプリとは?ダウンロード方法・使い方・料金をわかりやすく解説Codexアプリは、2026年7月からChatGPTのデスクトップアプリに統合され、ChatGPTの画面から切り替えて使う形になりました。Mac・Windows・Linuxでのダウンロード方法、ChatGPT(Chat・Work)との違い、できること、料金、基本の使い方、安全に使う設定までを2026年10月時点の公式情報でまとめました。

デスクトップアプリの入れ方

Linuxのノートパソコンでパッケージをインストールしている手元と、本人に向いた画面

Linux版は、ChatGPTのデスクトップアプリとして配布されます。パッケージ名はchatgptで、Codexはこのアプリの中で選んで使います。

パッケージを選ぶ

使っているディストリビューションとCPUに合わせて、次のファイルを選びます。ダウンロード先は、公式が案内している次のアドレスです。

ディストリビューションx64ARM64
Ubuntu・Debianchatgpt_amd64.debchatgpt_arm64.deb
Fedorachatgpt.x86_64.rpmchatgpt.aarch64.rpm
Arch Linuxinstall-arch.sh(CPUは自動で判別される)
  • .debファイル:https://persistent.oaistatic.com/codex-app-prod/linux/deb/latest/
  • .rpmファイル:https://persistent.oaistatic.com/codex-app-prod/linux/rpm/latest/
  • Arch Linux用スクリプト:https://persistent.oaistatic.com/codex-app-prod/linux/install-arch.sh

入れる手順

  1. CPUの種類を確かめるターミナルでuname -mを実行し、x64かARM64かを確認します。
  2. ファイルをダウンロードする上のアドレスから、自分の環境に合うファイルを「ダウンロード」フォルダなどに保存します。
  3. パッケージを入れるディストリビューションに合ったコマンドを実行します。コマンドは次の表のとおりです。
  4. アプリを起動するアプリケーションの一覧から「ChatGPT」を開くか、ターミナルでchatgptと入力します。
  5. サインインするChatGPTのアカウントでサインインします。APIキーでも使えますが、一部の機能は使えません。
  6. 作業するフォルダを開く新しい会話を始め、作業したいフォルダを指定します。会話の種類は、ソフトウェア開発向けの「Codex」を選びます。
ディストリビューションインストールのコマンド
Ubuntu・Debian(x64)cd ~/Downloadsのあとsudo apt install ./chatgpt_amd64.deb
Fedora(x64)cd ~/Downloadsのあとsudo dnf install ./chatgpt.x86_64.rpm
Arch Linux次のコマンドでスクリプトを取得して実行する

Arch Linuxでは、スクリプトをダウンロードして実行します。

curl --proto '=https' --tlsv1.2 -fL -o install-arch.sh \
  https://persistent.oaistatic.com/codex-app-prod/linux/install-arch.sh
sudo bash install-arch.sh

Arch Linuxのスクリプトはシステム全体を更新する

公式の説明では、このスクリプトはCPUを判別し、OpenAIの署名つきパッケージリポジトリ(配布元)を設定してアプリを入れます。そのときシステム全体のアップグレード(full system upgrade)も行われ、実行前に確認が入るとされています。業務用のマシンでは、更新の影響を確かめてから実行してください。

アプリの更新

インストールすると、署名つきのパッケージリポジトリが設定されます。更新は、ふだんのパッケージ管理のコマンドで行います。

ディストリビューション更新のコマンド
Ubuntu・Debiansudo apt updateのあとsudo apt install --only-upgrade chatgpt
Fedorasudo dnf upgrade --refresh chatgpt
Arch Linuxsudo pacman -Syu(システム全体の更新)

最初の権限の設定

入力欄の下にある権限の設定では、まず「Ask for approval」を選びます。公式の権限モードのページでも、はじめはこのモードが推奨されています。作業フォルダの外のファイルを編集するときや、インターネットを使うときに、確認が出る設定です。「Full access」はパソコン上のあらゆるファイルに触れるため、中身を把握している作業にだけ使いましょう。

Linuxで知っておきたい設定

公式の設定のページに載っている項目のうち、Linuxに関係するのは次の2つです。

  • Prevent sleep while running:「General」にある設定で、MacとLinuxのみにあります。オンにすると、作業中にパソコンがスリープしなくなります。席を離れて長い作業を任せるときに便利です
  • 入力欄での改行:Enterで送信されます。複数行を入力したいときは、WindowsとLinuxではCtrl+Enterを使います(Macではcommand+Enter)

CLIの入れ方

Linuxのターミナルにコマンドを入力している会社員を、肩越しに見る構図

CLIは、ターミナルでコマンドを入力して使う版です。Linuxでも、公式のインストーラーでコマンド1行で入ります。

  1. ターミナルを開く使っているデスクトップ環境の端末アプリを開きます。サーバーなら、SSHでログインした画面で実行します。
  2. インストーラーを実行する次のコマンドを貼り付けて実行します。
  3. 新しいターミナルを開くインストール後は、いったんターミナルを閉じて開き直します。
  4. Codexを起動する作業するフォルダに移動して、codexと入力します。
  5. サインインする初回は「Sign in with ChatGPT」を選び、ブラウザでログインします。
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh

更新も、同じコマンドをもう一度実行します。入っているバージョンはcodex --versionで確かめられます。

入れ方の種類

方法内容向いている人
公式インストーラー上のcurlのコマンド。標準ではOpenAIの配布先から取得し、取れなければGitHub Releasesから取得するほとんどの人。迷ったらこれ
npmnpm install -g @openai/codexすでにNode.jsを使っている人
手動ダウンロードGitHub Releasesから、x86_64はcodex-x86_64-unknown-linux-musl.tar.gz、arm64はcodex-aarch64-unknown-linux-musl.tar.gzを取得して展開し、実行ファイルをcodexに名前を変えて使う決まったバージョンを手で入れたい人

社内のネットワークなどでインストーラーの取得に失敗するときは、GitHub Releasesから取得するように指定できます。次のように、環境変数を付けて実行します。

curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | CODEX_INSTALLER_USE_RELEASES_OPENAI_COM=false sh

動作要件は公式に記載が見当たらない

CLIがLinuxのどのバージョンから動くか(ライブラリのバージョンなど)は、公式のページやREADMEに詳しい記載が見当たりませんでした。ここでは対応ディストリビューションを断定せず、対象がはっきりしているアプリの表を目安にしてください。

あわせて読みたいCodex CLIのインストール方法|Mac・Windows・Linux別の手順とログインまでCodex CLIのインストール方法を、Mac・Linux・Windows別に手順で解説します。公式インストーラー・npm・Homebrewの違い、ChatGPTアカウントでのログイン、最初の権限設定、アップデート、よくあるエラーの対処まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

サンドボックスの準備

盾のアイコンの横で、Linuxのターミナルの警告メッセージを確かめる会社員

サンドボックスは、Codexが実行するコマンドが触れる範囲を区切る仕組みです。Linuxでは、bubblewrap(bwrap)というツールを使って実現されています。公式の説明では、gitやパッケージ管理、テストの実行も、同じ区切りの中で動きます。

MacやWindowsと違い、Linuxでは環境によって事前の準備が必要になることがあります。準備が足りないと、Codexの起動時に警告が表示されます。

bubblewrapを入れる

Codexは、PATH(コマンドの探索場所)にある最初のbwrapを使います。見つからない場合は、Codexに同梱されているヘルパーを使いますが、これには、一般のユーザー権限でユーザー名前空間を作れることが必要です。公式は、同梱のものに頼るより、ディストリビューションのパッケージを入れる方が確実としています。

ディストリビューションコマンド
Ubuntu・Debiansudo apt install bubblewrap
Fedorasudo dnf install bubblewrap

Arch Linux向けの手順は、公式のサンドボックスのページには載っていません。

Ubuntu 24.04で警告が出るとき

Ubuntuは、セキュリティの仕組み(AppArmor)で、一般ユーザーによるユーザー名前空間の作成を制限しています。公式の説明では、Ubuntu 25.04ではbubblewrap用のプロファイルが標準で入っているため、追加の設定は不要です。一方、Ubuntu 24.04では、bubblewrapを入れても警告が出ることがあり、プロファイルを追加で読み込む必要があります。

  1. 必要なパッケージを入れるsudo apt updateのあと、sudo apt install apparmor-profiles apparmor-utilsを実行します。
  2. プロファイルを配置するsudo install -m 0644 /usr/share/apparmor/extra-profiles/bwrap-userns-restrict /etc/apparmor.d/bwrap-userns-restrictを実行します。
  3. プロファイルを読み込むsudo apparmor_parser -r /etc/apparmor.d/bwrap-userns-restrictを実行します。再起動は要りません。

すべてのAppArmorのプロファイルを読み込み直したいときは、sudo systemctl reload apparmor.serviceも使えます。

制限を全体で外す方法は最後の手段

プロファイルで解決しない場合の最後の手段として、公式はsudo sysctl -w kernel.apparmor_restrict_unprivileged_userns=0を紹介しています。ただしこれは、システム全体の保護を弱める設定です。公式もプロファイルの読み込みを優先するよう案内しています。会社のマシンでは、実行する前に管理者に確認してください。

設定ファイルで選べる項目

サンドボックスと承認の設定は、設定ファイル(config.toml)で決められます。公式に載っている主な項目は次のとおりです。

項目選べる値内容
sandbox_moderead-only・workspace-write・danger-full-accessコマンドが触れる範囲。workspace-writeが標準的な設定
approval_policyon-request・neverどんなときに確認を求めるか
approvals_revieweruser・auto_review承認を自分で行うか、自動レビューに回すか
sandbox_workspace_write.writable_rootsフォルダのパス追加で書き込みを許すフォルダ
sandbox_mode = "workspace-write"
approval_policy = "on-request"
approvals_reviewer = "user"

[sandbox_workspace_write]
writable_roots = ["/path/to/extra/dir"]

CLIでは、起動時にcodex --sandbox workspace-write --ask-for-approval on-requestと指定することもできます。起動したあとは/permissionsで権限の選択画面を開けます。

設定ファイルの場所は、個人用が~/.codex/config.toml、プロジェクト用がプロジェクト内の.codex/config.tomlです。プロジェクト用の設定は、そのプロジェクトを信頼したときだけ読み込まれます。Unix系のOS(Linuxを含む)では、システム全体の設定として/etc/codex/config.tomlも使われ、優先順位は個人用より低くなります。

サンドボックスの例外は「ルール」で決める

特定のコマンドだけを許したい、または止めたいときは、サンドボックスの範囲を広げるのではなく、公式の「rules」でコマンドごとに許可・確認・禁止を決める方法が推奨されています。権限を広く開けるより、必要なものだけを個別に許す方が安全です。

なお、DockerなどのコンテナでCodexを動かす場合の注意点は、公式のサンドボックスのページには載っていません。コンテナで使う場合は、手元の環境で動作を確かめてください。

あわせて読みたいCodexの設定とは?config.tomlの場所・主な項目・変え方を解説Codexの設定は、画面の設定・config.toml・起動時のオプションの3つで変えられます。設定ファイルの場所と優先順位、よく使う項目、承認とサンドボックス、プロファイル、日本語の扱い、効かないときの確認までを、2026年10月時点の公式ドキュメントで解説します。

画面のないサーバーで使う

ノートPCからSSHでサーバーに接続し、ログインの手順を確かめる会社員

Linuxでは、画面もブラウザもないサーバーでCodexを使いたい場面があります。この場合、初回のログインで使うブラウザがないことが課題になります。公式の認証のページには、次の3つの方法が載っています。

方法内容向いている場面
デバイスコードでのログインcodex login --device-authを実行し、表示されるリンクを別の端末で開いて、ワンタイムコードを入力するまず試す方法。ベータ版
認証情報のファイルをコピーブラウザのある端末でcodex loginを済ませ、~/.codex/auth.jsonをサーバーの同じ場所にコピーするデバイスコードが使えないとき
SSHのポート転送ssh -L 1455:localhost:1455 user@remoteで接続し、その中でcodex loginを実行するログインの戻り先(localhost:1455)を手元の端末につなげたいとき

デバイスコードでのログイン

デバイスコードでのログインは、事前に有効にしておく必要があります。個人のアカウントならChatGPTのセキュリティ設定、会社のワークスペースなら管理者の権限設定です。そのうえで、サーバーのターミナルで次を実行します。

codex login --device-auth

表示されたリンクを手元のパソコンのブラウザで開き、サインインして、画面に出たワンタイムコードを入力すれば完了です。

認証情報のファイルを扱うときの注意

ファイルをコピーする方法では、auth.jsonにアクセストークン(ログイン状態を示す情報)が入っています。パスワードと同じ扱いにして、他人に渡したり、リポジトリに入れたりしないでください。また、このコピーの方法は、パソコンがログイン情報をOSのキーリングに保存している場合には使えません。

保存先は、設定のcli_auth_credentials_storeで選べます。公式に載っている値は次のとおりです。

  • file:CODEX_HOME(標準は~/.codex)のauth.jsonに保存する
  • keyring:OSの認証情報の保管場所を使う。使えない環境ではエラーになる
  • auto:保管場所が使えればそれを使い、使えなければauth.jsonに保存する
  • ephemeral:そのプロセスの間だけメモリに保持する

現在のログイン方法はcodex login status、ログイン情報の削除はcodex logoutで行えます。

決まった作業を自動で実行する

サーバーでは、codex execを使うと、対話画面を出さずに作業を実行できます。スクリプトや定期実行から呼び出す使い方です。

codex exec "このフォルダのREADMEを要約して"
codex exec --sandbox workspace-write "テストを実行して、失敗した理由をまとめて"
項目内容
標準の権限読み取り専用のサンドボックス。ファイルを編集させるには--sandbox workspace-writeを付ける
出力経過は標準エラー出力、最終の回答だけが標準出力に出る。--jsonで逐次のイベントを、-oで最終回答のファイルを取得できる
認証標準では保存済みのログイン情報を使う。1回だけAPIキーを使うならCODEX_API_KEYを指定する
Gitの確認標準ではGitのリポジトリの中でしか動かない。--skip-git-repo-checkで外せるが、安全が確かな環境に限る

自動実行では権限とキーの扱いに注意する

公式は、必要な最小限の権限だけを与えることをすすめています。danger-full-accessは、隔離された実行環境(ランナーやコンテナ)に限って使います。また、リポジトリのコードを実行する処理には、APIキーを渡さないようにします。公開リポジトリでは、ChatGPTのログイン情報(auth.json)を使う方法を避けてください。

つまずきやすい点の対処

メモを見ながらLinuxの画面でエラーの原因を探す会社員

公式のドキュメントから確かめられる、Linuxで起きやすいつまずきを表にまとめました。

症状原因の例対処
起動時に、bubblewrapやユーザー名前空間についての警告が出るbwrapが入っていない、またはユーザー名前空間を作れないbubblewrapを入れる。Ubuntu 24.04ならAppArmorのプロファイルを読み込む
アプリのウィンドウの位置・フォーカス・ショートカットがおかしいネイティブWaylandは実験的な対応いったんアプリを完全に終了し、--ozone-platform=waylandを付けずにchatgptで起動する(XWaylandが使われる)
Waylandで動かしたい標準ではXWaylandが使われるアプリを完全に終了し、ターミナルからchatgpt --ozone-platform=waylandで起動する
Computer Useが見当たらないLinuxのプレビュー版では未対応公式が今後の対応を予告している。いまはMacかWindowsで使う
サーバーでブラウザのログインができないブラウザがない、またはログインの戻り先に届かないcodex login --device-authを使う。使えなければポート転送かauth.jsonのコピー
席を離れると作業が止まるパソコンがスリープしている設定の「Prevent sleep while running」をオンにする
Enterを押すと送信されてしまう送信がEnterに割り当てられている改行したいときはCtrl+Enterを使う
codex: command not foundと出るインストール後にターミナルを開き直していない、またはPATHが通っていない新しいターミナルを開く。直らなければ「CLIのインストール方法」の記事を確認する

原因が分からないとき

公式のトラブルシューティングのページによると、会話の記録は$CODEX_HOME/sessions(標準では~/.codex/sessions)に保存されます。アプリのログの保存場所として公式のページに載っているのは、Macの場所だけです。Linux版アプリのログの場所は、公式には案内がありません。

問い合わせや不具合の報告は、公式のGitHub(github.com/openai/codex)で受け付けられています。ログや記録を共有する前には、顧客の情報などが含まれていないかを確かめてください。

なお、Linux版アプリのアンインストール手順も、公式には案内がありません。パッケージ管理のコマンドで消す方法は、ディストリビューションごとの一般的な手順になるため、この記事では扱いません。

会社のLinuxで使うとき

会議室でノートPCの設定を見せながら情報システムの担当者と話す会社員

会社が管理しているLinuxのマシンやサーバーで使う場合は、始める前に確認しておきたい点があります。MacやWindows向けには、公式に法人向けの配布や更新の管理の案内がありますが、Linux版アプリについては、管理者向けの専用ページは確認できませんでした。そのため、次の表は、公式に載っている事実と、確認しておくべき点を分けて示しています。

確認すること公式で確かめられること決めておくこと
入れ方と更新アプリは署名つきのパッケージリポジトリから、apt・dnf・pacmanで更新する。Arch用のスクリプトはシステム全体を更新する誰がいつ更新するか。検証用のマシンで先に試すか
更新の自動化の管理アプリの更新の管理(in_app_updates)の案内は、macOSとWindows向け。Linuxについての記載はないパッケージ管理側で更新のタイミングを管理する
対応するOS表のディストリビューションとバージョンが対象社内で使うOSが対象に入っているか
サンドボックスbubblewrapが必要。Ubuntu 24.04ではAppArmorのプロファイルが必要になることがある標準のマシンイメージに、あらかじめ入れておくか
システム全体の設定/etc/codex/config.tomlが使われる。優先順位は個人用の設定より低い全員に守らせたい設定を置くか
権限モード最初は「Ask for approval」が推奨。Full accessはあらゆるファイルに触れる使ってよい場面と、使ってはいけない場面
認証情報auth.jsonはアクセストークンを含む。サーバーでは保管場所を選べるサーバーでのログイン方法と、ファイルの保管・共有のルール
渡してよい情報公式に一律の基準はない顧客の個人情報や未公開の資料を扱うフォルダは、開かせない

導入は、次のような順で進めるとつまずきが少なくなります。

  1. 試す環境を決める対応しているディストリビューションのマシンで、本番とは別の検証用の環境を用意します。
  2. サンドボックスの準備を済ませるbubblewrapを入れ、Ubuntu 24.04の場合はAppArmorのプロファイルを読み込んで、警告が出ないことを確かめます。
  3. 権限とフォルダのルールを決める最初は「Ask for approval」とし、作業用のフォルダだけを開かせます。
  4. 動作を確認して広げるアプリの更新、サーバーでのログイン、自動実行が意図どおり動くかを確かめてから、対象を広げます。

よくある質問

LinuxでもCodexのデスクトップアプリは使えますか?

使えます。2026年8月にプレビュー版として公開されました。Ubuntu 24.04・26.04、Debian 13、Fedora 43・44、Arch Linuxが対象で、x64とARM64のパッケージがあります。ただし、Computer Useなど一部の機能はまだ使えません。

プレビュー版と正式版は何が違いますか?

公式は、Linux版アプリを「プレビュー」と案内しています。正式版との機能の違いの一覧は示されていませんが、Computer Useが未対応であること、Waylandの対応が実験的であることは明記されています。

Linuxで無料で使えますか?

公式の料金ページでは、FreeとGoでも、デスクトップアプリで限られたモデルを使える形と案内されています。CLIは、Plus以上のプランか、APIキー(従量課金)で使います。Linux専用の料金や条件は載っていません。

Ubuntu 22.04など、対応表にないバージョンでも動きますか?

公式は、対応表以外のディストリビューションでも動く可能性があるとしていますが、正式な対応対象には含めていません。仕事で使う場合は、対応表のバージョンを選んでください。

WSLの中でも使えますか?

公式のサンドボックスのページには、LinuxとWSL2ではbubblewrapを使うと書かれています。WSLで使う手順やWindowsとの違いは、別の記事で詳しく解説しています。この記事は、LinuxそのもののPCやサーバーを対象にしています。

スマホからLinuxのパソコンを操作できますか?

公式のリモート接続のページでは、遠隔操作の対象になるホストはmacOSとWindowsと書かれており、Linuxは含まれていません。LinuxのアプリがSSHでほかのマシンに接続できるかについても、公式のそのページには案内がありません。

管理者権限は必要ですか?

アプリのインストールには、sudoを使うパッケージ管理のコマンドが案内されています。CLIの公式インストーラーについては、管理者権限が必要かどうかを公式のページから確認できませんでした。サンドボックスの準備(bubblewrapの導入やAppArmorの設定)も、sudoで行います。

アプリとCLIは両方入れてもよいですか?

問題ありません。公式の設定ファイルのページでは、CLIとIDE拡張が同じ設定の階層を共有すると説明されています。アプリとの共有については、このページに記載がありません。

サーバーで勝手に作業させても大丈夫ですか?

公式は、自動実行では必要な最小限の権限だけを与えることをすすめています。標準の読み取り専用から始め、書き込みが要る作業だけworkspace-writeにしましょう。danger-full-accessは、隔離された環境に限ります。

まとめ

この記事のまとめ

  • CodexはLinuxでも使える。CLIは公式インストーラーのコマンド1行で入り、デスクトップアプリは2026年8月にプレビュー版として公開された
  • アプリの対象は、Ubuntu 24.04・26.04、Debian 13、Fedora 43・44、Arch Linux。x64とARM64のパッケージがあり、更新はパッケージ管理のコマンドで行う
  • プレビュー版では、Computer Useが未対応で、Waylandの対応は実験的。スマホからの遠隔操作の対象にもLinuxは含まれていない
  • サンドボックスにはbubblewrapを使う。bubblewrapを入れ、Ubuntu 24.04ではAppArmorのプロファイルを読み込む
  • 画面のないサーバーでは、codex login --device-authでログインし、自動実行はcodex execを使う。権限は最小限にする
  • 会社のLinuxで使うときは、更新のしかた・サンドボックスの準備・権限のルールを、先に決めておく

LinuxでのCodexは、手順どおりに進めれば短時間で使い始められます。ただしプレビュー版の制限があるため、まずは検証用の環境と作業用のフォルダで小さな依頼を試し、どこまで任せられるかを確かめてから広げるのがおすすめです。

社内のLinuxやサーバーに広げる段階では、インストール方法、サンドボックスの準備、権限と認証情報の扱いなど、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Codex・Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる設定やルールづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典