Claude

Claudeの使い方を初心者向けに解説|始め方・機能・仕事で使うコツ

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Claudeでできることと、使える場所(Web・デスクトップ・スマホ)
  • アカウント登録から最初のチャットまでの手順
  • チャット画面の基本操作(モデル・ファイル・会話の管理)
  • Web検索・リサーチ・ファイル作成・プロジェクトなどの機能
  • 仕事を任せる新しい使い方(Coworkとの統合)
  • 指示の出し方のコツと、業務での活用例・注意点
目次
  1. Claudeとは・できること
  2. ClaudeはAnthropicのAI
  3. できること
  4. 向いている仕事・向いていない仕事
  5. 使える場所
  6. できないこと・使う条件
  7. 始め方
  8. アカウントを作る
  9. ログインするとき
  10. アプリを入れる
  11. 表示を日本語にする
  12. 最初に確かめておきたい設定
  13. プランを選ぶ
  14. チャット画面の基本操作
  15. 質問を送る
  16. 答えを読むときのポイント
  17. 「+」メニューでできること
  18. モデル・エフォート・思考を選ぶ
  19. ファイルや画像を読み込ませる
  20. 会話の名前変更・削除・共有
  21. 長い会話や大きな資料を扱うとき
  22. 覚えておきたい機能
  23. Web検索
  24. リサーチ
  25. ファイル作成(Excel・PowerPoint・Word・PDF)
  26. アーティファクト(Docs・Slides・Design)
  27. プロジェクト
  28. メモリー
  29. コネクタ
  30. スキル
  31. 音声モード
  32. シークレットチャット
  33. ブラウザ・Office・Googleドキュメントで使う
  34. 仕事を任せる新しい使い方
  35. チャットとCoworkの統合
  36. 自分の画面が新しい方か確かめる
  37. 仕事の任せ方
  38. 任せられる仕事の種類
  39. 作業が動く場所
  40. 仕事として任せない方がよい場面
  41. 確認の頻度を決める
  42. 定期的な作業を登録する
  43. 上手に使うコツ
  44. 背景・目的・形式を伝える
  45. 一度で完璧を狙わず、やりとりで仕上げる
  46. 毎回の指示は「Claudeへの指示」に
  47. 上限に達しにくい使い方
  48. 依頼文のひな形
  49. よく使う頼み方
  50. 日本語で頼むときに気をつけたいこと
  51. 業務での使い方・注意点
  52. 業務別の使い方
  53. どの仕事から始めるか
  54. 使い方の流れの例
  55. 間違えることがある前提で使う
  56. 入力するデータの扱いに気をつける
  57. 社内で使い始めるときの進め方
  58. よくある質問
  59. まとめ

「Claudeを使ってみたいけれど、何ができて、どう頼めばいいのか分からない」「登録したものの、チャットで質問する以外の使い方がよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。

Claude(クロード)は、Anthropic社が開発したAIです。質問に答えるだけでなく、資料の要約や文章の下書き、ExcelやPowerPointのファイル作成、Webでの調べもの、さらには手順のある仕事をまとめて任せるところまでできるようになっています。2026年には、仕事を任せる機能「Cowork」がふだんのチャットと統合され、ひとつの入力欄から何でも頼める形に変わりつつあります。

この記事では、Claudeでできること、登録の手順、チャット画面の基本操作、覚えておきたい機能、仕事を任せる新しい使い方、上手に頼むコツ、業務での使い方と注意点までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。画面や機能は更新が続いているので、気になる点は公式のヘルプもあわせて確認してください。

Claudeとは・できること

ノートPCでAIと会話しながら資料を確認する会社員

まずは、Claudeがどんなもので、何ができるのかを整理しておきましょう。全体像が分かっていると、どの機能から試せばよいかが判断しやすくなります。

ClaudeはAnthropicのAI

Claudeは、アメリカのAnthropic(アンソロピック)が開発した大規模言語モデル(大量の文章から学んだAI)です。公式ヘルプでは「役に立ち、正直で、害のないアシスタントとして訓練されている」と説明されています。日本語にも対応していて、日本語で話しかければ日本語で答えてくれます。

使い方は、ふだん同僚や知り合いに話しかけるように、入力欄に文章を書いて送るだけです。「額縁を壁にかけるには?」のような簡単な質問から、資料の分析や文章の作成、プログラミングのような手間のかかる依頼まで、同じ入力欄から頼めます。

できること

Claudeで、仕事でよく使われるのは次のようなことです。

できること具体例
文章を書く・直すメールの下書き、案内文、企画書のたたき台、文章の言い回しの改善
要約する長いPDFや議事録の要点をまとめる、会議の決定事項を抜き出す
翻訳する英語のメールや資料を日本語に、日本語の案内文を英語に
調べるWebを検索して出典つきで答える、複数の観点で詳しく調べてレポートにする
ファイルを作る数式の入ったExcel、PowerPointのスライド、Word文書、PDFを作る
データを分析するCSVやExcelのデータを集計し、傾向をグラフや表にまとめる
図や画面を作る図解やフローチャート、簡単なWebページや計算ツールを作る
考えを整理するアイデア出し、企画の抜け漏れチェック、話し合いの論点整理
プログラムを書くExcelのマクロ、簡単なプログラムの作成や説明(本格的な開発はClaude Code)

向いている仕事・向いていない仕事

Claudeは幅広い仕事を手伝ってくれますが、何でも任せればよいわけではありません。使い始めのうちは、次のような目安で考えると失敗が少なくなります。

向いている仕事人が行う方がよい仕事
文章下書き、言い回しの改善、要約、翻訳のたたき台最終的な表現の判断、謝罪や交渉など相手との関係が大事な文面の最終確認
数字集計の表づくり、計算式の作成、傾向の説明1円単位の正確さが必要な最終の計算、決算の数字の確定
調べもの情報を集めて整理する、比較の観点を出す出典の確認、最新かどうかの判断
判断選択肢と、それぞれの良い点・悪い点の整理最終的な決定、責任を伴う判断
操作ファイルの作成、下書きの保存メールの送信、発注、公開など取り消せない操作

迷ったときは、「間違っていたら、すぐ気づいて、すぐ直せるか」を基準にすると判断しやすくなります。すぐ直せる仕事から任せ、確定の手前で人が確認する流れにしておけば、大きな失敗は起きにくくなります。

使える場所

Claudeは、次の場所から同じアカウントで使えます。どこで交わした会話も、同じアカウントの履歴にまとまります。

  • Web版:ブラウザで claude.ai を開いて使う。インストール不要
  • デスクトップアプリ:Mac・Windows用のアプリ。パソコンの中のファイルを使う作業もできる
  • スマホアプリ:iPhone(iOS)・Android用のアプリ。音声での会話にも向いている
  • そのほか:Chromeの拡張機能(Claude in Chrome)、Microsoft 365との連携、開発者向けのAPIやClaude Codeなど

最初はWeb版で試し、よく使うようになったらデスクトップアプリやスマホアプリを入れる、という順番で十分です。

できないこと・使う条件

始める前に知っておきたい点もあります。まず、公式ヘルプによると、Claudeは写真やイラストを生成するAIではありません。ただし、図解やグラフ、操作できる図を、HTMLやSVG(図を描くための形式)で会話の中に作ることはできます。画像を見せて内容を説明してもらったり、分析してもらったりすることもできます。

また、Claudeを使えるのは18歳以上で、Anthropicがサービスを提供している国・地域にいる人です。日本は対象に含まれています。

もうひとつ知っておきたいのが、Claudeの知識の新しさです。モデルが学んだ情報には区切りがあり、公式のモデル一覧では、2026年10月時点の新しいモデルの知識は2026年6月までと書かれています。それ以降のできごとや、最新の料金・制度について聞くときは、Web検索を使ってもらいましょう。

始め方

スマホに届いた確認コードをパソコンに入力する会社員

Claudeは、無料のアカウントを作ればすぐに使い始められます。ここでは、Web版での登録の流れを説明します。

アカウントを作る

  1. claude.aiを開くブラウザで claude.ai を開きます。
  2. 登録の方法を選ぶメールアドレスを入力し、Googleアカウントで続けるか、メールで続けるかを選びます。メールを選ぶと、ログイン用のリンクが届くので開きます。
  3. 電話番号を確認する初めて登録するときは、携帯電話の番号を入力します。SMS(ショートメッセージ)で届いた6桁のコードを入力し、「Verify code」を押します。
  4. 必要な情報を入力する画面の案内に沿って、名前などを入力します。
  5. チャットを始める入力欄が表示されたら登録は完了です。質問を書いて送ってみましょう。

電話番号とメールアドレスの注意

電話番号の確認は必須で、省略できません。SMSを受け取れる番号が必要で、IP電話やGoogle Voice、アプリで作った番号、固定電話は使えません。1つの番号で確認できるのは3アカウントまでです。また、登録したメールアドレスは後から変更できないので、長く使うアドレスで登録しましょう。会社で使う予定があるなら、個人のアドレスと会社のアドレスのどちらで登録するかも先に決めておくと安心です。

コードが届かないときは、数分待ってから「Try again」を押し、番号を入力し直します。何度試しても届かない場合は、別の番号で試すよう案内されています。

ログインするとき

2回目以降は、claude.ai でメールアドレスを入力し、登録したときと同じ方法でログインします。Googleで登録した人は「Continue with Google」、メールで登録した人は「Continue with email」を選び、届いたリンクを開きます。iPhoneの「メールを非公開」の機能で作った転送用のアドレスで登録した場合は、ログイン用のリンクは転送先のApple IDのメールに届きます。ログインのたびにリンクを探すことになるので、どのアドレスで登録したかを控えておきましょう。

アプリを入れる

デスクトップアプリは、Claudeの公式サイトのダウンロードページから、Mac用・Windows用を入手できます。スマホアプリは、App StoreやGoogle Playで「Claude」を検索し、提供元がAnthropicのものを入れます。ストアでは「Claude by Anthropic」という名前で載っています。どちらも、Web版と同じアカウントでログインすれば、それまでの会話をそのまま続けられます。

デスクトップアプリには、パソコンの中のファイルを読んで作業する機能や、プログラミング用のClaude Codeを画面から使う機能もあります。仕事でよく使うなら、入れておくと便利です。

スマホアプリでは、文字の入力に加えて、声で話しかける音声モードが使いやすく作られています。iPhoneでは、メッセージ、メール、カレンダー、マップ、リマインダーなど、iPhoneのアプリと連携して使う機能も用意されています。外出先で「明日の打ち合わせの要点を整理して」と話しかけ、会社に戻ってからパソコンで続きを仕上げる、といった使い方ができます。

デスクトップアプリの動作環境は、macOS 13(Ventura)以降、Windows 10以降です(Linux版はベータ)。アプリならではの機能として、ほかの作業中にすぐClaudeを呼び出せる「クイック入力」や、パソコンの中のアプリやファイルとつなぐ「デスクトップ拡張機能」があります。拡張機能は「設定」→「拡張機能」から管理します。

表示を日本語にする

画面の表示が英語のままのときは、Web版・デスクトップアプリで、左下のプロフィールのアイコンを押し、「Language」で「日本語」を選びます。表示はすぐに切り替わります。

なお、表示の言語を英語のままにしていても、日本語で質問すれば日本語で答えてくれます。音声モードで話す言語は別の設定で、「設定」→「一般」の「Voice」→「Language」で変えられます。

最初に確かめておきたい設定

使い始める前に、次の設定を一度見ておくと、後で困ることが少なくなります。どれもWeb版やデスクトップアプリで、左下のイニシャルから「Settings(設定)」を開いて変更します。

設定場所確かめること
表示の言語プロフィール →「Language」日本語になっているか
Claudeへの指示「Settings」→「Instructions for Claude」毎回伝えたい自分の立場や答え方の好みを書いておく
ファイル作成「Settings」→「Capabilities」「Code execution and file creation」がオンか(Excelなどのファイル作成やアーティファクトに必要)
学習への利用「Settings」→「Privacy」会話をAIの改善に使うかどうか。仕事で使うなら確認しておく
メモリー「Settings」→「Memory」会話の内容を覚えさせるかどうか

特に、仕事の資料を入れる可能性があるなら、学習への利用の設定は最初に確かめておきましょう。詳しくは、この記事の後半の「入力するデータの扱いに気をつける」で説明します。

プランを選ぶ

Claudeには、無料のプランと有料のプランがあります。2026年10月時点の料金ページの内容は次のとおりです(税抜・ドル建て)。

プラン料金おもな違い
Free0ドルWeb・デスクトップ・スマホで使える。Web検索、ファイル作成、メモリー、コネクタ、アーティファクトも使える。モデルはSonnetとHaiku。プロジェクトは5つまで
Pro月20ドル(年払いなら月17ドル相当)Freeより多く使える。Opusなどのモデル、リサーチ、仕事を任せる機能、Claude Code、Claude in Chromeなどが使える
Max月100ドルからProの5倍か20倍の量を使える。混雑時も優先して使える
Team標準席 1人月25ドル(年払いなら20ドル)2〜150人。管理機能、シングルサインオン。既定で学習に使わない
Enterprise年払いで1席月20ドル+利用分(20席から)大きな組織向け。監査ログ、保存期間の設定など

まずはFreeで使い勝手を確かめ、上限に達することが増えたり、リサーチや仕事を任せる機能を使いたくなったりしたらProに切り替える、という順番がおすすめです。会社の業務で使う場合は、社員の個人契約ではなくTeamで契約しておくと、管理やデータの扱いの面で安心です。

無料のアカウントからProにするときは、左下のイニシャルから「Settings」→「Billing」を開き、「Upgrade plan」を押します。「Get Pro plan」を選び、月払いか年払いかを選んで、支払い情報を入力して「Subscribe」を押せば完了です。有料プランは、解約しない限り自動で更新されます。

Teamを始めるときは、claude.ai/login で会社のメールアドレスを入力し、案内に沿ってTeamプランを選びます。Teamの申し込みには会社のメールアドレスが必要で、Gmailなどの無料のメールアドレスでは作れません。また、Teamは2人以上で使うプランです。

あわせて読みたいClaudeアプリの使い方|デスクトップ版・スマホ版のダウンロードと設定Claudeのアプリは、Windows・Mac・iPhone・Androidで使えます。デスクトップ版・スマホ版・ブラウザ版の違い、ダウンロードとインストールの手順、動作環境、最初にしておきたい設定、うまく動かないときの確認点、会社のPCに入れるときの注意点までをまとめました。

チャット画面の基本操作

チャット画面を見ながらメモを取る会社員を肩越しに見た様子

登録が済んだら、チャット画面の使い方を覚えましょう。ここで紹介する操作が分かれば、日常的な使い方には十分です。

質問を送る

画面の入力欄に、聞きたいことや頼みたいことを書いて、送信ボタンを押します。Claudeの答えが表示されたら、続けて質問を書けば、それまでのやりとりを踏まえて答えてくれます。

公式ヘルプでは、始めるときのコツとして、まずは簡単な質問から始めること、具体的に頼むこと、答えが期待と違えば聞き直したり条件を足したりすることが挙げられています。一度で完璧な答えを狙わず、会話を重ねて仕上げていくのが基本です。

答えを読むときのポイント

Claudeの答えは、すらすらと読みやすい文章で返ってきます。読みやすいぶん、内容をそのまま信じてしまいがちなので、次の点を意識して読むと安心です。

  • 出典があるか:Web検索を使った答えには出典のリンクがつく。大事な情報はリンク先を開いて確かめる
  • 前提が合っているか:自分の会社の規模や業種など、伝えた前提を踏まえた答えになっているか
  • 数字・日付・名前:もっともらしく見えても間違っていることがある。元の資料と照らし合わせる
  • 分からないと言っているか:資料にないことを推測で補っていないか。「資料にないことは書かないで」と頼むこともできる

「+」メニューでできること

入力欄の左下にある「+」ボタンを押すか、入力欄で「/」を入力すると、追加の操作のメニューが開きます。ここから、ファイルや写真の追加、コネクタ(ほかのサービスとのつなぎ込み)の切り替え、リサーチの開始などができます。どの機能も、このメニューから始めることが多いので、場所を覚えておきましょう。

モデル・エフォート・思考を選ぶ

Claudeには、性能や速さの違う複数のモデル(Claudeの種類)があります。いま使っているモデルは、Web版とデスクトップアプリでは送信ボタンの横に、スマホでは画面の上に表示されています。押すと、ほかのモデルに切り替えられます。2026年10月時点のおもなモデルは次のとおりです。

モデル公式の説明速さ
Claude Fable 5.1難しい推論や、長い時間をかける作業向け遅め
Claude Opus 5.5長い作業や、知識を使う仕事向け。迷ったらまずこれ中くらい
Claude Sonnet 5.5速さと賢さのバランスがよい速い
Claude Haiku 5.5大量の処理や、すぐ答えが欲しい作業向けいちばん速い

無料プランで使えるのはSonnetとHaikuです。Opusは有料プランで使えます。Fableは、Proでは追加で購入する利用枠(使用クレジット)から支払う形、Maxでは週の上限の50%まで追加料金なしで使える形と、料金ページで案内されています。

モデルの名前を押すと、「Effort(エフォート)」という、どのくらい深く考えて答えるかの設定も選べます。Low・Mediumは日常の作業向けで上限を節約でき、Highは質と速さのバランスがよく、Extra high・Maxはより時間をかけて考えます。深く考えるほど時間がかかり、上限にも早く達するので、ふだんは「Default」と表示されている推奨の設定のままで構いません。モデルやエフォートは、会話の途中でも変えられ、次の返事から反映されます。

ファイルや画像を読み込ませる

資料を読んでほしいときは、ファイルを会話に添付します。「+」ボタンから「Add files or photos」を選ぶか、ファイルを入力欄にドラッグ&ドロップします。画像はコピーして貼り付けることもできます。公式ヘルプに書かれている、対応する形式と上限は次のとおりです。

項目内容
文書PDF、DOCX、CSV、TXT、HTML、ODT、RTF、EPUB、JSON、XLSX(XLSXはファイル作成の機能をオンにする必要あり)
画像JPEG、PNG、GIF、WebP
1ファイルの大きさ500MBまで(プロジェクトに入れるファイルは30MBまで)
1回の会話のファイル数20ファイルまで
画像の大きさ8000×8000ピクセルまで
PDFのページ数1000ページまで。100ページ以下なら図や表も読み取る。101ページ以上は文字だけを読む

PDFの特定のページについて聞くときは、資料に印刷されたページ番号ではなく、PDFを開いたときのページ番号で伝えるのがコツです。画像は1000×1000ピクセル以上の大きさのものを使うと、読み取りの精度が上がると案内されています。PDF以外の文書(Wordなど)に入っている画像は読み取れないので、図の内容を聞きたいときはPDFにして渡しましょう。

一度きりの質問に使う資料は会話に添付し、何度も使う資料はプロジェクトに入れる、と使い分けると便利です。大きな資料は、章ごとなどに分けて渡すと上限に収まりやすくなります。また、資料を渡すときは「この資料の3章について聞きたい」「表の数字は税抜」のように、どこを見てほしいかや前提を一言添えると、答えの精度が上がります。

会話の名前変更・削除・共有

会話はサイドバーに一覧で残ります。会話にカーソルを合わせて右側の「⋮」を押すと、「Rename(名前の変更)」や「Delete(削除)」を選べます。「Chats and tasks」の一覧から、複数の会話をまとめて削除することもできます。削除した会話は履歴からすぐに消え、サーバーからも30日以内に削除されます。

会話をほかの人に見せたいときは、画面右上の「Share」ボタンから共有用のリンクを作れます。共有されるのは、その時点までの会話のスナップショットで、添付したファイルそのものは含まれません。Team・Enterpriseでは、同じ組織のメンバーにだけ共有できます。共有をやめたいときは、「Share」のメニューで公開範囲を「Private」に戻します。

長い会話や大きな資料を扱うとき

Claudeが一度の会話で扱える量には上限があり、これを「コンテキストウィンドウ」と呼びます。2026年10月時点の新しいモデルは、100万トークン(日本語でも長い本が何冊も入る量)まで扱えますが、モデルによっては50万トークンや20万トークンのものもあります。

有料プランでファイル作成の機能をオンにしている場合は、会話が長くなると、Claudeが前半のやりとりを自動で要約して、会話を続けられるようにしてくれます。それでも「Your message will exceed the length limit for this chat」と表示された場合は、ファイルを減らすか小さく分ける、新しい会話を始める、といった方法で対処します。

よく表示されるメッセージと対処をまとめました。

表示意味対処
Approaching session limit / Approaching weekly limit5時間ごと、または週の上限に近づいている大事な作業を先に済ませる。依頼をまとめて送る
5-hour limit reached - resets(時刻)5時間ごとの上限に達した表示された時刻まで待つ。有料プランなら使用クレジットで続ける方法もある
You've reached your weekly limit週の上限に達した表示された日時まで待つ。頻繁に達するなら上のプランを検討する
Your message will exceed the length limit for this chat1回の会話で扱える量を超えるファイルを減らす・分ける。新しい会話を始める
Uploaded file is too largeファイルが大きすぎる(PDFは1000ページまで)ファイルを分けてから添付する

また、Opus 5.5やFable 5.1などのモデルでは、答える前に考える「思考(Thinking)」が常にオンになっています。考えた過程は、答えの上に折りたたまれた形で表示され、開いて読むこともできます。

覚えておきたい機能

表・スライド・文書の画面を見比べる会社員

チャットに慣れてきたら、Claudeの便利な機能を使ってみましょう。ここでは、仕事で役立つものを中心に紹介します。

Web検索

Web検索をオンにすると、Claudeがインターネットを検索して、最新の情報をもとに答えてくれます。答えには出典のリンクがつくので、元の情報を自分で確かめられます。URLを渡して「このページを要約して」と頼むと、ページの中身を読み込んで答えることもできます。

以前の画面では、「+」ボタンから「Web search」を選んでオンにします。チャットとCoworkが統合された新しい画面では、オン・オフの切り替えはなく、Claudeが必要に応じて自分で検索します。Team・Enterpriseでは、組織のオーナーがWeb検索を有効にしておく必要があります。

Web検索がオンのときは、画像の検索結果を会話の中に表示することもできます。「この植物の名前を調べて、写真も見せて」のように頼めます。また、無料プランで長い記事のURLを渡して要約を頼むと、記事全体を読み込むため、上限を多く使う点に注意しましょう。

リサーチ

リサーチは、ひとつの質問について、何回も検索を重ねながら、いろいろな角度から詳しく調べる機能です。調べた結果をもとに、次に何を調べるかをClaude自身が判断して進めます。「中小企業向けの勤怠管理システムを、料金・機能・サポートの観点で比べて」のような、手間のかかる調べものに向いています。

リサーチは有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)で使えます。Web検索がオンになっていることが前提で、「+」ボタンから「Research」を選んで始めます。公式ヘルプによると、選んでいるモデルにかかわらず、リサーチはOpus 5.5で動きます。たくさんの情報を集めるため、ふつうの会話より上限を早く使う点には注意しましょう。

リサーチは、Web検索だけでなく、Gmail・Googleカレンダー・Googleドキュメントなど、つないでいるコネクタの情報も調べます。たとえば「来月の展示会に向けて、過去のメールと公開情報から、出展する競合の動きをまとめて」のように頼めます。ただし、スマホアプリで始めたリサーチはWebだけを調べ、コネクタは使いません。社内の情報も使いたいときは、Web版かデスクトップアプリから始めましょう。

ファイル作成(Excel・PowerPoint・Word・PDF)

Claudeは、会話の中でプログラムを動かして、そのままダウンロードして使えるファイルを作れます。数式の入ったExcelの表、PowerPointのスライド、Wordの文書、PDFなどです。「この売上データから、月別の集計表とグラフを入れたExcelを作って」と頼むと、計算式が入った状態の表が返ってきます。

この機能は、すべてのプランで使えます。Free・Pro・Maxでは、「設定」→「Capabilities」の「Code execution and file creation」をオンにして使います。アップロードしたデータの分析や、グラフを入れたレポートづくりにも、この機能が使われます。

アーティファクト(Docs・Slides・Design)

アーティファクトは、Claudeが作った人に見せるための成果物です。文書、スライド、デザイン、ダッシュボード、小さな計算ツールなどが、会話の横に開き、そこで直したり、あとで開き直したり、ほかの人と共有したりできます。

2026年10月時点では、テンプレートとして「Docs(文書)」「Slides(スライド)」「Design(デザイン)」が全プランで使えます。入力欄の「Output」からテンプレートを選ぶか、「提案書から1枚の資料を作って」のように頼むと、その形で作ってくれます。Docsは、チームで同時に書き込める文書で、Claudeが判断の理由をコメントで残しながら下書きを作ってくれます。アーティファクトを使うにも、ファイル作成と同じ「Code execution and file creation」の設定がオンになっている必要があります。

アーティファクトとは別に、会話の中にその場で図やグラフを描いてもらうこともできます(ベータ版、Web版とデスクトップアプリ)。「この手順を図にして」「このデータの変化をグラフで見せて」「2つの案を並べて比べて」のように頼むと、フローチャートやグラフ、比較の図を作ってくれます。図の中のボタンを押したり、全画面で表示したりもできます。こうした図は会話が進むと流れていくので、残したいときは画像としてコピーするか、アーティファクトとして保存するよう頼みます。

Docsで作った文書は、Claudeのアカウントに保存され、「Artifacts」のタブからいつでも開けます。作った人がオーナーになり、リンクで共有した相手は、権限に応じて見たり編集したりできます。誰がどこを変えたかは、人かClaudeかを含めて記録されるので、チームで仕上げる資料にも使えます。Claudeは、ログインしている人が頼んだときだけ文書を編集し、その人に権限のないことはできません。

Designは、デザインや操作できる試作、1枚ものの資料などを作るテンプレートです。画面上で直接直したり、会社のデザインの決まり(色や文字の種類など)を設定しておいて、それに沿って作らせたりできます。以前の単独版(claude.ai/design)は2026年12月14日に終了し、ふだんのClaudeの中で使う形にまとめられると案内されています。

プロジェクト

プロジェクトは、テーマごとに会話と資料をまとめておける作業場所です。プロジェクトに資料をアップロードしておくと、そのプロジェクトの中の会話では、毎回資料を添付しなくてもClaudeが内容を踏まえて答えてくれます。「丁寧な敬語で答える」「営業担当の立場で考える」といった、そのプロジェクト専用の指示も設定できます。

プロジェクトは無料プランでも使え、Freeでは5つまで作れます。「自社商品のQ&A」「採用活動」のように、繰り返し同じ資料を使う仕事ごとに作っておくと便利です。なお、2026年には、複数の作業を並行して進められる新しいプロジェクトがベータ版として、一部のProとMaxの利用者から順に提供されています。

  1. プロジェクトの画面を開くサイドバーの「Projects」を押すか、claude.ai/projects を開きます。
  2. 新しいプロジェクトを作る右上の「+ New Project」を押し、名前と説明を入力します。名前と説明はClaudeには読まれないので、自分が分かりやすい名前で構いません。
  3. 資料を入れるプロジェクトの画面の右側にある「+」から、資料やテキストを追加します。
  4. 指示を設定する「Set project instructions」を押して、そのプロジェクトでの答え方を書き、「Save instructions」で保存します。
  5. プロジェクトの中で会話するプロジェクトの中で新しい会話を始めると、入れた資料と指示を踏まえて答えてくれます。

注意したいのは、同じプロジェクトの中でも、会話どうしの内容は共有されないことです。ある会話で決めたことを別の会話でも使いたい場合は、その内容をプロジェクトの資料に追加しておきます。有料プランでは、資料が多くなっても自動で検索の仕組み(RAG)に切り替わり、最大で10倍ほどの量を扱えるようになると案内されています。

Team・Enterpriseでは、プロジェクトを組織のメンバーと共有できます。「Share project」から、見るだけの「Can view」か、資料や指示も編集できる「Can edit」かを選んで招待します。社内の規程集や商品資料を入れたプロジェクトを部署で共有しておけば、誰が聞いても同じ資料をもとに答えてもらえます。

メモリー

メモリーは、会話の中で出てきた内容をClaudeが覚えておき、次の会話でも使う機能です。「上司への報告は箇条書きが好まれる」と一度伝えておけば、別の日に報告書を頼んだときにも、それを踏まえてくれます。Free・Pro・Maxでは最初からオンになっていて、「設定」→「Memory」で止めたり、覚えた内容を消したりできます。

有料プランでは、「先週話した〇〇の件だけど」のように頼むと、過去の会話を検索して内容を引き継ぐこともできます。

ほかのAIサービスから乗り換える場合は、そちらに記憶されている内容をClaudeのメモリーに取り込めます(Free・Pro・Max・Team、Web版とデスクトップアプリ)。公式ヘルプでは、元のサービスで「記憶している内容をすべて書き出して」と頼むための依頼文の例も紹介されています。書き出した内容に、取り込みたくない個人的な情報が含まれていないかを確かめてから取り込みましょう。

コネクタ

コネクタは、ClaudeをGmail、Googleカレンダー、Googleドライブ、Slackなどのサービスとつなぐ機能です。つなぐと、「来週の空いている時間を教えて」「ドライブにある提案書から要点をまとめて」のように、自分のデータをもとに頼めるようになります。

「+」ボタンから「Connectors」を選ぶか、「Customize」→「Connectors」から追加します。Claudeは、つないだサービスでの自分の権限をそのまま引き継ぐので、自分が見られないファイルはClaudeも見られません。Gmailでのメールの送信やドライブのファイルの移動などは、既定では毎回確認を求められます。Team・Enterpriseでは、組織のオーナーが先にコネクタを有効にしておく必要があります。

  1. コネクタの一覧を開く「Customize」→「Connectors」を開き、「Connectors」の横の「+」を押します。会話の「+」→「Connectors」→「Manage connectors」からも開けます。
  2. つなぐサービスを選ぶカテゴリーから探すか一覧をスクロールして、つなぎたいサービスを選びます。
  3. ログインして許可するそのサービスのアカウントでログインし、Claudeからのアクセスを許可します。Googleのサービスなら、自分のGoogleアカウントで認証します。
  4. 会話で使う会話の「+」→「Connectors」で、使うサービスをオンにします。つないだ後は、内容に合えばClaudeが自分からサービスを使うこともあります。

Gmailでは、メールの検索や下書き、送信(確認つき)ができますが、添付ファイルの中身は読めず、ファイル名などの情報だけを扱えます。つなぐのは、最初は仕事に必要なサービスだけにしておくと安心です。

スキル

スキルは、特定の作業のやり方や専門的な知識をClaudeに追加する機能です。Excel・Word・PowerPoint・PDFを作るためのスキルがあらかじめ用意されていて、ファイル作成の機能がオンなら、Claudeが必要なときに自動で使います。社内の書式や手順を自分でスキルにして追加することもでき、「Customize」→「Skills」で管理します。

公式ヘルプでは、よいスキルの条件として、決まったくり返しの作業を対象にしている、Claudeが従える分かりやすい指示がある、必要に応じて例がついている、いつ使うかが決まっている、1つの作業に絞っている、といった点が挙げられています。たとえば「当社の見積書の書き方」「議事録のまとめ方」のように、社内で決まったやり方がある作業をスキルにしておくと、誰が頼んでも同じ形で仕上がります。

Macのデスクトップアプリ(Pro・Max・Team)では、自分が作業する様子を画面録画してClaudeに見せ、そこからスキルを作ってもらう機能もあります。録画中は画面と音声がすべて記録されるので、パスワードや機密情報を表示しないよう注意しましょう。

有料プランでは、職種や業務向けに、スキル・コネクタなどをひとまとめにした「プラグイン」も使えます。必要なサービスとのつなぎ込みが最初からセットになっているので、一つずつ設定する手間が省けます。

音声モード

音声モードでは、Claudeと声で会話できます。スマホアプリでは入力欄の音声のアイコン、Web版とデスクトップアプリでは入力欄の右下の音声のアイコンから始めます。ベータ版ですが全プランで使え、移動中にアイデアを話して整理したいときなどに便利です。音声での会話も、ふだんの利用と同じく上限に数えられます。

音声モードには、話の区切りでClaudeが自動で答える「ハンズフリー」(既定)と、ボタンを押している間だけ聞き取る「プッシュ・トゥ・トーク」があります。周りがうるさい場所では、プッシュ・トゥ・トークの方が聞き取りが安定します。声の種類は、Web版・デスクトップアプリでは「Settings」→「General」の「Voice settings」で選べます。音声と文字は同じ会話の中で切り替えられるので、話して始めた相談を、URLなど正確に入力したいところだけ文字で書く、といった使い方もできます。なお、Fableは音声モードでは使えません。

シークレットチャット

シークレットチャットは、チャットの履歴にもメモリーにも残らない、一時的な会話です。全プランで使え、学習の設定をオンにしていても、シークレットチャットの内容は学習に使われません。プロジェクトの外で新しいチャットを始め、右上のおばけのアイコンを押すと、画面が黒い枠で囲まれ、シークレットチャットになります。

ただし、サーバーには30日間保存されます。また、一度閉じると開き直せず、ふつうの会話に切り替えることもできません。新しい画面では、シークレットチャットは以前のチャット画面で開くため、ファイルの作成などはできません。必要な結果は、閉じる前に手元にコピーしておきましょう。

ブラウザ・Office・Googleドキュメントで使う

Claudeは、claude.aiの画面の外でも使えます。ふだん使っている道具の中から呼び出せるので、コピーと貼り付けの手間が減ります。

  • Claude in Chrome:Chromeの拡張機能。Claudeがサイトを開いて、読む・クリックする・入力する、といった操作を代わりに行う。有料プランで使える。公式ヘルプでも「便利だが危険もある」とされ、安全な使い方のガイドを読んでから使うよう案内されている
  • Claude for Microsoft 365:Excel・PowerPoint・Word・Outlook(ベータ)の中でClaudeを使える。Excelでは計算式を壊さずに前提の数字を変えたり、PowerPointでは自社のテンプレートでスライドを作ったり、Wordでは変更履歴つきで直したりできる。料金ページでは有料プランの機能として載っている
  • Claude for Google Workspace:Googleドキュメント・スプレッドシート・スライドの横にClaudeのパネルを開き、開いているファイルをその場で読んで直してもらえる(ベータ版、Pro・Max・Team・Enterprise)。「拡張機能」→「Claude」→「Open Claude」から開く

どれも、Claudeが直接ファイルやサイトを操作するので、最初は大事なファイルのコピーや、操作しても困らないサイトで試すのがおすすめです。

デスクトップアプリからClaude in Chromeを使う場合は、左下のイニシャルから「Settings」→「Connectors」を開き、「Claude in Chrome」の「Configure」を押してオンにし、まだならChromeの拡張機能を入れます。設定すると会話の「Connectors」の一覧に追加されますが、初期状態ではオフなので、使う会話ごとにオンにします。

このほか、履歴に残らない一時的な会話ができる「シークレットチャット」もあります。新しいチャットを開き、右上のおばけのアイコンを押すと始められます。機能とプランの対応をまとめると、次のとおりです。

機能FreePro・MaxTeam・Enterprise
Web検索○○オーナーが有効にした場合
リサーチ-○○
ファイル作成・アーティファクト○○○(組織の設定による)
プロジェクト5つまで○○(共有もできる)
メモリー○○オーナーが使えるようにした場合
コネクタ○○オーナーが有効にした場合
音声モード・シークレットチャット○○○
Claude Code・Claude in Chrome-○○

仕事を任せる新しい使い方

ノートPCを閉じて、スマホで作業の進み具合を確かめる会社員

2026年のClaudeの大きな変化が、チャットと「Cowork」の統合です。質問に答えてもらうだけでなく、何段階もある仕事をまとめて任せる使い方が、ふだんの会話からできるようになりました。

チャットとCoworkの統合

Coworkは、ゴールを伝えると、Claudeが自分で手順を考え、Webで調べ、ファイルを読み、プログラムを動かして、できあがったファイルまで返してくれる機能です。これまではチャットとは別のモードで、入力欄で「Cowork」を選んでから頼む必要がありました。

新しいClaudeでは、この区別がなくなりました。公式ヘルプでは、頼まれた内容が「すぐ答えればよい質問」なのか「作業として進めるべき仕事」なのかを、Claudeが判断すると説明されています。簡単な質問にはすぐ答え、「5人分の面談メモから共通するテーマを抜き出して、それぞれ発言を引用して」のような依頼は、作業として進めて結果を返します。

時間のかかる作業はクラウドで動くので、ノートパソコンを閉じたりページを離れたりしても作業は続き、戻ってきたときに会話の中に結果が届いています。ただし、パソコンの中のファイルやアプリを使う作業は、デスクトップアプリを開いたままにしておく必要があります。

自分の画面が新しい方か確かめる

新しいClaudeは、ProとMaxから順に、Web・デスクトップ・スマホで提供されています。同じプランでも、切り替わる時期は人によって違います。

見分け方は、入力欄に「Chat」と「Cowork」の選択肢が出ているかどうかです。出ていなければ新しい画面で、そのまま依頼を書けば作業として進めてくれます。出ている場合は以前の画面なので、仕事を任せたいときは「Cowork」を選んでから依頼します。なお、新しい画面に切り替わった後は、以前の画面には戻せません。会話やプロジェクト、設定はそのまま引き継がれます。

仕事の任せ方

仕事を任せるときは、手順を細かく指示するより、何に使うのか、どんな形で欲しいのかを伝える方がうまくいきます。たとえば、次のように頼みます。

来週の会議で使う、中小企業向けのプロジェクト管理ツールの比較資料を作ってください。
・候補は5つ程度。料金・使える人数・日本語対応・無料で試せるか、で比べる
・比較表はExcelで
・結論とおすすめの理由をスライド3枚にまとめる
・情報の出典を最後に載せる

このように、使う場面・比べる観点・欲しいファイルの形が書いてあると、Claudeが迷わずに進められるので、やり直しが減ります。作業の途中でも、表示される進み具合を見て「価格は年払いの金額にそろえて」のように指示を足せます。できあがったファイルは、内容を確かめてから使いましょう。

任せられる仕事の種類

公式ヘルプでは、新しいClaudeに任せられる仕事として、次のようなものが紹介されています。いずれも、ふつうの会話からそのまま頼めます。

任せられること頼み方の例使えるプラン・条件
仕事をまとめて任せるこの5人分の面談メモから共通のテーマを抜き出し、それぞれ発言を引用して新しいClaude(以前の画面ではCowork)
完成したファイルを受け取るこの分析を、月曜に発表する10枚のスライドにしてExcelやPowerPointで開けるファイルで返ってくる
見せるための資料を作るこの発売計画を1枚の図解にまとめてDesign・Slides・Docsのテンプレートを使う
つないだサービスを使う前四半期の役員会資料をドライブから探して、その後の変化をまとめて「Customize」→「Connectors」でつないでおく
パソコンのファイルを整理するダウンロードフォルダを種類と日付で整理してデスクトップアプリでフォルダへのアクセスを許可する
サイトを操作する競合3社の料金ページを開いて、比較表にまとめてデスクトップアプリの内蔵ブラウザか、Claude in Chrome
決まった時間に動かす平日の朝8時に、チームのSlackの新しいメッセージを要約して有料プラン。クラウドで動くのでパソコンがオフでも実行される

スマホからも、デスクトップで始めた作業の進み具合を見たり、Claudeからの質問に答えたり、指示を足したりできます。スマホから作業を始めることもでき、その場合もクラウドで作業が続きます。

作業が動く場所

任せた作業の多くはクラウドで動きますが、使う道具によっては、デスクトップアプリを開いておく必要があります。公式ヘルプの説明をまとめると、次のとおりです。

  • クラウドで動く作業:Webでの調べもの、つないだサービスを使う作業、定期実行など。パソコンを閉じても続く
  • デスクトップアプリが必要な作業:パソコンの中のフォルダのファイルを読み書きする、内蔵ブラウザでサイトを操作する、パソコンの画面を操作する(コンピューター操作。Pro・Maxでベータ版)

パソコンのファイルを使う作業を頼んだときは、作業が終わるまでデスクトップアプリを開いたままにし、パソコンがスリープしないようにしておきましょう。

仕事として任せない方がよい場面

何でも作業として任せればよいわけではありません。その場ですぐ答えが欲しい簡単な質問は、ふつうに聞けばClaudeが短く答えてくれます。また、社外への送信や発注のように取り消せない操作、1円単位の正確さが必要な最終の計算は、Claudeに下書きまでを任せ、確定は人が行いましょう。権限のない社内システムを画面の操作で動かすような使い方も、動きが不安定になりやすいため、データを書き出してフォルダに置くなど、別の方法を考えた方が確実です。

確認の頻度を決める

仕事を任せるときは、入力欄にある設定で、Claudeがどのくらい自分の判断で進めるかを選べます。

  • Manual(既定):Claudeが操作をする前に確認を求め、許可するかどうかを1つずつ選ぶ
  • Auto:1つずつ確認せずに進める。操作の前に、自動の安全確認が行われる

設定はいつでも変えられ、作業中に止めたり方向を変えたりすることもできます。公式ヘルプでも、メッセージの送信や大事なファイルの変更のように結果が後に残る作業は、そばで内容を確かめながら進めるよう勧められています。なお、パソコンのファイルを完全に削除するような操作は、既定では実行前に確認を求められます。慣れないうちはManualで使い、Claudeの進め方が分かってきたら、失敗しても困らない作業からAutoを試すとよいでしょう。

定期的な作業を登録する

毎週・毎朝のように決まった間隔でくり返す作業は、定期実行(スケジュールされたタスク)として登録できます。有料プランの機能で、クラウドで動くため、パソコンがスリープしていても、デスクトップアプリを閉じていても実行されます。

  1. 作業と頻度を書く新しい画面なら、ふつうの会話で「毎週月曜の朝9時に、先週のチームのSlackのメッセージを要約して」のように、作業の内容と頻度を書いて送ります。
  2. 質問に答えるClaudeから時間や内容について質問があれば答えます。
  3. 内容を確かめて登録するClaudeが示すタスクの名前・スケジュール・指示を確かめ、「Schedule」を押します。

登録したタスクの予定と過去の実行結果は、サイドバーの「Scheduled」から確認できます。以前の画面では、「Scheduled」→「New task」から作成します。最初は「毎朝、業界ニュースを5件にまとめる」のような、間違っても困らない作業から試してみましょう。

あわせて読みたいClaude Coworkとは?チャットとの統合で変わったこと、できること・使い方を解説Claude Cowork(クロード コワーク)は、Claudeに仕事を任せて最後まで進めてもらう機能です。いまはチャットと統合され、入力欄の「Cowork」の切り替えはなくなりつつあります。統合で変わったこと、できること、料金とプラン、使い方、業務での活用例、安全に使うための設定までをまとめました。

上手に使うコツ

ホワイトボードに依頼の要素を書き出して相談する2人の社員

Claudeの答えの質は、頼み方によって大きく変わります。特別な書き方を覚える必要はありませんが、いくつかのポイントを押さえるだけで、思いどおりの答えが返ってきやすくなります。

背景・目的・形式を伝える

いちばん大事なのは、Claudeが知らない情報を伝えることです。人に仕事を頼むときと同じで、「誰に向けたものか」「何のために使うのか」「どんな形で欲しいのか」が分かると、的外れな答えが減ります。

場面ぼんやりした頼み方伝わる頼み方
メールお詫びのメールを書いて納品が3日遅れることを取引先に伝えるお詫びメールを書いて。相手は長い付き合いの担当者。新しい納品日は10月20日。言い訳は書かず、丁寧すぎない文面で
要約この資料を要約してこの資料を、忙しい社長が1分で読めるように要約して。結論を最初に、要点は3つまで、数字はそのまま残して
アイデアイベントのアイデアを出して地域の小さな工務店が、家族連れ向けに開く見学会のアイデアを10個出して。予算は10万円以内、雨の日でもできるものを中心に
文章の直しこの文章を直してこの採用ページの文章を、20代の求職者に読みやすく直して。専門用語は言い換えて、長い文は2つに分けて
表づくり表にまとめてこの3社の見積もりを、項目・単価・数量・合計の列で比べる表にして。いちばん安い会社が分かるようにして

公式ヘルプの「上限に達しにくい使い方」でも、具体的に、短く、必要な背景を最初に伝えることが勧められています。あいまいな依頼は、聞き返しややり直しが増え、結果的に時間も上限も使ってしまいます。

一度で完璧を狙わず、やりとりで仕上げる

最初の答えが期待どおりでなくても、がっかりする必要はありません。「もう少し短く」「2つ目の案をもっと具体的に」「表の列に担当者を足して」のように、直してほしい点を伝えれば、そこから調整してくれます。

うまくいったやりとりは、次からも使えるように、頼み方をメモしておきましょう。同じ種類の仕事を何度も頼むなら、プロジェクトにまとめたり、スキルにしたりすると、毎回同じ説明をする手間が省けます。

会話の途中で条件が変わったときは、「さっきの条件のうち、締め切りだけ10月25日に変えて、それ以外はそのままで」のように、何を変えて何を残すかをはっきり伝えます。やりとりが長くなって話がこじれてきたら、それまでに決まったことをClaudeにまとめてもらい、そのまとめを新しい会話に貼り付けて始め直すと、すっきり進められます。

毎回の指示は「Claudeへの指示」に

「です・ます調で答える」「回答は日本語で、専門用語は言い換える」「自分は総務担当で、社員は30人」のように、毎回伝えたいことは、まとめて登録しておけます。左下のイニシャルから「Settings(設定)」を開き、「Instructions for Claude(Claudeへの指示)」に書いておくと、すべての会話で使われます。

特定の仕事にだけ使う指示は、プロジェクトの指示に書きます。全体の指示とプロジェクトの指示を分けておくと、仕事によって答え方を変えたいときにも困りません。

仕組み効く範囲向いている内容
Claudeへの指示すべての会話自分の立場、答え方の好み(です・ます調、結論から、など)
プロジェクトの指示そのプロジェクトの会話だけその仕事ならではの役割や決まり(顧客対応ではていねいな敬語、など)
スキルその作業を頼んだとき決まった手順や書式(見積書の作り方、議事録のまとめ方、など)
メモリーClaudeが必要と判断したとき会話の中で出てきた、自分や仕事についての情報(Claudeが自動で覚える)

新しい画面では、「Claudeへの指示」は「Settings」→「General」にあります。以前の画面でCoworkの「全体の指示」を使っていた場合は、新しい画面ではその内容が「Claudeへの指示」にまとめられるので、一度確認しておきましょう。

上限に達しにくい使い方

Claudeには使える量の上限があり、有料プランでは5時間ごとの上限と、1週間ごとの上限があります。無料プランにも5時間ごとの上限があります。Web版、デスクトップアプリ、Claude Codeなど、どこで使った分も同じ上限に数えられます。長い会話、大きなファイル、リサーチ、深いエフォートの設定などは、多くの量を使います。

公式ヘルプで勧められている、上限に達しにくくする工夫は次のとおりです。

  • 関連する質問は、1つのメッセージにまとめて送る
  • 送る前に依頼文を読み直し、あいまいな点をなくしておく
  • よく使う資料はプロジェクトに入れておく(繰り返し使うと、上限への影響が少なくなる)
  • 話題が変わったら、新しい会話を始める

話題ごとに会話を分けることは、上限の節約だけでなく、答えの質にも関わります。1つの会話にいろいろな話題が混ざると、前の話題の条件を引きずった答えが返ってくることがあります。「この会話は○○の件だけ」と決めて使い、会話の名前を変えておくと、後から探すときにも便利です。

依頼文のひな形

毎回の依頼で迷わないように、次のようなひな形を手元に置いておくと便利です。全部を埋める必要はなく、関係のある項目だけ書けば十分です。

【やってほしいこと】〇〇を作ってください。
【背景】(なぜ必要か、いまどんな状況か)
【読む人・使う人】(社長、取引先、新入社員など)
【使う資料】(添付したファイル、つないだサービスのどこを見るか)
【形式】(文字数、箇条書きか文章か、表にするか、ファイルの種類)
【守ること】(言葉づかい、入れてはいけない内容、締め切りなど)

このひな形をプロジェクトの指示やスキルにしておけば、毎回書く手間も省けます。

たとえば、取引先への案内メールなら、「【やってほしいこと】展示会の案内メールを作ってください。【背景】毎年来てくれる取引先に、今年の出展を知らせたい。【読む人】取引先の購買担当。【形式】件名と本文、本文は300字程度。【守ること】日時と会場は添付の案内状のとおりに書く」のように埋めます。

よく使う頼み方

依頼の型をいくつか知っておくと、Claudeの使いみちが広がります。

頼み方の型例向いている場面
立場を決めるあなたは中小企業の経理担当です。この請求書の確認で気をつける点を挙げて特定の立場からの意見が欲しいとき
先に質問させるこの企画書を作る前に、足りない情報があれば質問して何を伝えればよいか自分でも整理できていないとき
複数の案を出させる見出しの案を、まじめ・親しみやすい・短い、の3つの方向で5つずつ出して方向性を比べて選びたいとき
批判させるこの提案の弱いところを、反対する人の立場で指摘して提出前に抜け漏れを確かめたいとき
手本を見せるこの過去のメールと同じ書き方で、新しい案内を書いて社内の書き方に合わせたいとき
手順に分けるまず要点を5つ挙げて。次に、それぞれを2行で説明して長い作業を確実に進めたいとき
練習相手にする値下げを求める取引先の役をして。私が営業として答えるので、厳しめに返して商談や面接の練習

特に「先に質問させる」は、初心者にもおすすめの頼み方です。Claudeが必要な情報を聞いてくれるので、何を伝えればよいかを考える手間が減ります。

日本語で頼むときに気をつけたいこと

日本語は、主語や目的語を省いても会話が成り立つ言葉です。人どうしなら察してもらえることも、Claudeには伝わらないことがあります。

  • 「これ」「あれ」ではなく、「添付した見積書の2ページ目の表」のように、何を指すかを具体的に書く
  • 「いい感じに」「ちょっと短く」ではなく、「200字以内に」「3行で」のように、数で伝える
  • 「誰が」「誰に」を省かない。「(当社が)お客様に送る」のように書くと、敬語の向きも正しくなる
  • 条件がいくつもあるときは、文章でつなげず、箇条書きにする

少し丁寧すぎるくらいに書いておくと、聞き返しややり直しが減り、結果として早く仕上がります。

迷ったら「人に頼むなら何を伝えるか」を考える

依頼文に悩んだら、新しく入った同僚に同じ仕事を頼むと想像してみてください。前提となる情報、仕上がりのイメージ、締め切りや分量の目安など、人に伝えることは、Claudeにも伝えた方がうまくいきます。逆に、Claudeが質問してきたら、それは足りない情報があるという合図です。

業務での使い方・注意点

会議室で資料を囲み、AIが作った内容を確かめる担当者と上司

最後に、仕事でClaudeを使う具体的な場面と、気をつけたい点を紹介します。ここに挙げるのは一般的な使い方の例です。自社の仕事に合わせて、頼み方を工夫してみてください。

業務別の使い方

仕事頼み方の例人が確認すること
営業この議事メモから、お客様への御礼メールと、次回の提案で確認すべき点の一覧を作って約束した内容や数字が正しいか
総務・人事この就業規則のPDFから、新入社員向けに休暇の取り方を説明するQ&Aを10問作って規則の内容と食い違っていないか
経理この経費のCSVを、部署別・科目別に集計したExcelにして。前月と比べて大きく増えた項目に色をつけて集計の条件と合計が合っているか
広報・マーケティング新商品の特徴をもとに、SNSの投稿文を3パターン作って。それぞれ100字以内で商品の説明に誤りや言い過ぎがないか
企画この企画書の弱い点を、決裁者の立場で5つ指摘して。それぞれ改善案もつけて自社の事情に合った指摘か
調べもの補助金を使ったホームページ制作について、公的機関の情報をもとに、申請の流れと注意点をまとめて。出典も載せて出典を開いて、最新の情報か確かめる
会議この会議の文字起こしから、決まったこと・担当者・期限を表にまとめて担当者と期限の聞き違いがないか

どの仕事から始めるか

社内でClaudeを使い始めるときは、最初に選ぶ仕事が大切です。次の条件にあてはまる仕事ほど、効果が分かりやすく、失敗したときの影響も小さくなります。

条件理由例
くり返し発生する一度うまくいった頼み方を何度も使える週報、議事録の整理、定型のメール
正解を人がすぐ判断できる間違いに気づきやすく、直しやすい文章の要約、表の形を整える作業
下書きで終わる最後に人が確かめてから使える案内文、企画書のたたき台
機密性が低い入れる情報の心配が少ない公開済みの商品情報、一般的な調べもの

反対に、取引先との金額のやりとりや、個人情報を多く扱う仕事は、ルールと確認の手順が整ってから広げるのが安全です。

最初の1か月は、選んだ仕事で「どう頼むとうまくいくか」を試す期間と考えましょう。うまくいった依頼文、うまくいかなかった依頼文と、その理由を短く記録しておくと、ほかの社員に広げるときの手引きになります。Claudeは使う人の頼み方で結果が大きく変わるので、こうした記録を共有することが、社内で使いこなすいちばんの近道です。

使い方の流れの例

表の中から、特に取り入れやすい使い方を、もう少し具体的な流れで紹介します。

例1:打ち合わせのあとの事務作業をまとめて片づける
打ち合わせのメモや文字起こしを貼り付け、「決まったこと・担当者・期限を表にして。そのあと、相手先への御礼メールの下書きと、社内向けの報告を3行で作って」と頼みます。1回の依頼で、議事録の整理、社外メール、社内報告の3つのたたき台がそろいます。人は、約束した内容と日付が正しいかを確かめてから使います。

例2:社内のよくある質問に答える仕組みを作る
就業規則や社内の手続きの資料をプロジェクトに入れ、「社員からの質問に、資料の該当箇所を示して答える。資料にないことは『資料には記載がない』と答える」という指示を設定します。担当者が同じ質問に何度も答える手間を減らせます。Team・Enterpriseなら、このプロジェクトを部署で共有できます。

例3:毎月の集計をExcelにする
毎月書き出しているCSVを添付し、「部署別・月別に集計して、前月比の列と、10%以上増えた項目に色をつけたExcelにして」と頼みます。一度うまくいった依頼文を保存しておけば、翌月からはファイルを差し替えるだけで済みます。有料プランなら、定期実行の機能で決まった日に自動で動かすこともできます。

例4:調べものから比較資料まで任せる
「中小企業向けのWeb会議ツールを5つ、料金・人数・録画の有無で比べた表と、おすすめの理由を1枚にまとめて。出典も載せて」と頼みます。出典のリンクを開いて、料金などが最新かどうかを人が確かめてから、社内の検討資料として使います。

例5:業務マニュアルのたたき台を作る
ベテラン社員に手順を話してもらった文字起こしや、手書きのメモを写真で渡し、「新人が読んで一人で作業できるマニュアルにして。手順は番号つき、注意点は手順ごとに書いて」と頼みます。できあがったたたき台を、ベテラン社員に読んでもらって直せば、ゼロから書くより早くマニュアルが整います。

例6:求人票や採用ページの文章を見直す
いまの求人票を貼り付け、「この求人票を、仕事内容がより具体的に伝わるように直して。応募する人が知りたい点で抜けているものも挙げて」と頼みます。条件や待遇など事実にあたる部分は、会社の実際の条件と食い違っていないかを必ず確かめます。

間違えることがある前提で使う

Claudeは、もっともらしい文章で間違ったことを答えることがあります。特に、数字、日付、固有名詞、法律や制度の細かい条件は、そのまま使わず、元の資料や公式の情報で確かめましょう。Web検索を使った答えには出典がつくので、リンク先を開いて確かめる習慣をつけると安心です。

公式ヘルプでも、モデルの知識には「いつまでの情報か」という区切りがあると説明されています。最新の料金や制度について聞くときは、Web検索を使ってもらうか、「2026年10月時点の公式情報で」のように条件をつけて頼みましょう。

また、公式ヘルプでは、Claudeが「メールを送りました」「外部に資料を作りました」のように、実際にはできないことをできたかのように答える場合があると注意されています。つないでいないサービスやソフトを、Claudeが操作することはできません。「送信した」「保存した」と言われたら、実際に送られているか、ファイルができているかを自分の目で確かめましょう。

入力するデータの扱いに気をつける

個人向けのプラン(Free・Pro・Max)では、入力した会話をAIの学習に使うかどうかを、自分で設定します。「設定」→「プライバシー」で、モデルの改善に関する項目がどうなっているかを確かめておきましょう。Team・Enterpriseは、既定で学習に使わない扱いです。

会社の業務で使うなら、社員が個人のアカウントで業務データを扱うのではなく、Teamなどの法人向けプランで管理する方が安全です。あわせて、「入れてよい情報」「名前や数字を伏せれば入れてよい情報」「入れてはいけない情報」を社内で決めておくと、社員が迷わずに使えます。

Claudeが作ったものは、人が確かめてから外に出す

社外へのメール、公開する文章、お客様に渡す資料などは、必ず人が内容を確かめてから使いましょう。特に、他社の情報や制度について書かれた部分は、元の情報と食い違っていないかを確認します。メールの送信やファイルの共有など、取り消せない操作は、Claudeに任せず人が行うのが基本です。

あわせて読みたいClaudeに学習させない設定方法|プラン別のデータの扱いと情報漏洩対策Claudeに入力した内容をAIの学習に使わせない設定方法を、パソコン・スマホの手順つきで解説します。プランごとのデータの扱い、オフにしても例外になるケース、保存期間、シークレットチャット、Claude Codeでの扱い、会社で使うときの情報漏洩対策まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

社内で使い始めるときの進め方

会社でClaudeを使い始めるときは、いきなり全員に広げるより、小さく試してから広げる方がうまくいきます。

  1. 試す人と仕事を決めるくり返しの多い仕事を持っている人を2〜3人選び、試す仕事を1つか2つに絞ります。
  2. ルールとプランを決める入れてよい情報、使うプラン、確認の手順を決めます。
  3. うまくいった頼み方を共有する使ってよかった依頼文や、プロジェクトの作り方を共有し、人による差を小さくします。
  4. 効果を確かめて広げる作業時間がどれだけ減ったか、確認の手間はどうだったかを振り返り、効果が見えた仕事から広げます。

試すときは、使う前に「この作業に何分かかっているか」をおおまかに記録しておくと、使った後の効果を比べやすくなります。時間が減った作業だけでなく、確認の手間が増えた作業も記録しておくと、どこまで任せるかを判断する材料になります。

社内ルールに書いておきたい項目をまとめると、次のようになります。A4で1〜2枚に収まる程度の短さにしておくと、実際に読まれ、守られやすくなります。

項目決めておくこと
使うアカウント会社で契約したTeamなどを使う。個人のアカウントに業務データを入れない
入れてよい情報入れてよい/伏せれば入れてよい/入れてはいけない、の3段階と具体例
確認の手順社外に出すもの・数字・制度の説明は、誰がどう確かめるか
任せない操作メールの送信、発注、公開など、人が行う操作
つなぐサービスコネクタでつないでよいサービスと範囲
相談先迷ったときに聞く担当者、うっかり入れてしまったときの報告先

ルールづくりや社員への説明まで社内だけで進めるのが難しい場合は、外部の手を借りるのもひとつの方法です。

よくある質問

Claudeは無料で使えますか?

使えます。無料のFreeプランでも、チャット、Web検索、ファイルの作成、メモリー、コネクタ、アーティファクトなどが使えます。使える量に上限があり、5時間ごとにリセットされます。Opusなどのモデルやリサーチ、Claude Codeを使うには有料プランが必要です。

日本語で使えますか?

使えます。日本語で話しかければ日本語で答えてくれます。画面の表示も、プロフィールの「Language」から日本語にできます。

登録に電話番号は必要ですか?

必要です。初めて登録するときに、SMSを受け取れる電話番号で確認を行います。IP電話や固定電話は使えず、1つの番号で確認できるのは3アカウントまでです。

Claudeで画像は作れますか?

写真やイラストを生成する機能はありません。ただし、図解やグラフ、フローチャート、簡単なWebページなどは作れます。アップロードした画像の内容を説明したり、分析したりすることもできます。

ChatGPTから乗り換えるとき、会話の履歴は移せますか?

ほかのAIの会話履歴をClaudeに取り込むことはできません。ただし、Free・Pro・Maxでは、ほかのAIに記憶されている内容をClaudeのメモリーに取り込む機能が用意されています。

どのモデルを選べばいいですか?

有料プランなら、迷ったらOpus 5.5が公式に勧められています。速さを優先したいときはSonnet 5.5やHaiku 5.5、特に難しい作業にはFable 5.1を選びます。無料プランではSonnetとHaikuから選びます。

上限に達したらどうなりますか?

上限に達するとClaudeが知らせてくれ、リセットされるまで待つ必要があります。有料プランには5時間ごとの上限と週の上限があります。ProとMaxでは、追加の利用枠(使用クレジット)を購入して使い続けることもできます。

入力した内容がAIの学習に使われないか心配です。

個人向けプランでは、「設定」→「プライバシー」で学習に使うかどうかを選べます。Team・Enterpriseは既定で学習に使いません。一時的な相談なら、学習に使われないシークレットチャットも使えます。

スマホとパソコンで会話は引き継げますか?

同じアカウントでログインすれば、どの端末で交わした会話も同じ履歴にまとまり、続きから使えます。

「Cowork」の選択肢が見当たりません。

チャットとCoworkが統合された新しい画面に切り替わっている可能性があります。この場合、選ぶ操作をせずに、ふつうに仕事を頼めばClaudeが作業として進めます。スマホアプリで見当たらない場合は、アプリを最新版に更新してください。

ExcelやPowerPointのファイルを作ってもらえますか?

作れます。「設定」→「Capabilities」で「Code execution and file creation」をオンにしておくと、数式の入ったExcel、PowerPointのスライド、Word文書、PDFを作って、そのままダウンロードできます。全プランで使えます。

会話の内容をほかの人に見せたいときは?

会話の右上の「Share」から共有用のリンクを作れます。共有されるのはその時点までの会話で、添付したファイルは含まれません。Team・Enterpriseでは、同じ組織のメンバーにだけ共有できます。

毎週決まった作業を自動でやってもらえますか?

有料プランなら、定期実行(スケジュールされたタスク)の機能で、決まった間隔で同じ作業を動かせます。クラウドで動くので、パソコンの電源が入っていなくても実行されます。

プロジェクトとふつうの会話は、どう使い分けますか?

同じ資料や指示をくり返し使う仕事はプロジェクト、一度きりの質問や作業はふつうの会話、と分けると便利です。プロジェクトに入れた資料は、毎回添付しなくてもClaudeが参照します。

有料プランはいつでも解約できますか?

有料プランは自動で更新されますが、いつでも解約の手続きができます。解約の手順は公式ヘルプの「cancel your paid plan」の案内に沿って進めます。

会社のメールアドレスで個人のProを使っていますが、Teamに移れますか?

公式ヘルプによると、会社のメールアドレスで作ったFree・Pro・Maxのアカウントから、claude.ai/upgrade でTeamに移ることができます。移す方法によって、引き継がれる内容が変わり、組織に移した内容は個人のアカウントには戻せません。手続きの前に、公式ヘルプで引き継がれる内容を確認しましょう。

Claudeの答えが間違っていたときは?

どこが違うかを具体的に伝えて、直してもらいます。数字や事実の間違いは、元の資料や公式の情報を示して「この資料をもとに答え直して」と頼むと直りやすくなります。役に立たなかった答えには、低評価のボタンで知らせることもできます。ただし、評価ボタンを押すと会話全体が保存されるので、機密を含む会話では押さないようにしましょう。

表示されるモデルの名前が違う、勝手に切り替わったように見えます。

Claudeには会話の途中で別のモデルに切り替わる場合があり、公式ヘルプにも、モデルごとに「なぜ会話の中でモデルが切り替わったのか」を説明する記事が用意されています。気になるときは、送信ボタンの横のモデル名を確かめ、必要なら選び直してください。

Excelファイルを添付できません。

XLSXファイルを読み込ませるには、「設定」→「Capabilities」で「Code execution and file creation」をオンにしておく必要があります。オンにしてから、もう一度添付してください。

Claudeに覚えられた内容を消したいときは?

「設定」→「Memory」から、メモリーを一時的に止める(Pause memory)か、覚えた内容をすべて消す(Reset memory)かを選べます。すべて消した内容は元に戻せません。特定の会話だけメモリーを使いたくないときは、最初のメッセージを送る前に「+」メニューで「Memory」をオフにします。

Proにすると、何が変わりますか?

使える量が増え、Opusなどのモデル、リサーチ、仕事を任せる機能、定期実行、プラグイン、Claude Code、Claude in Chromeなどが使えるようになります。まずFreeで試し、上限に達することが多くなったら検討するのがおすすめです。

文字を打つのが苦手です。声で入力できますか?

できます。声で会話する音声モードのほか、スマホアプリでは話した内容を文字にして入力する音声入力も使えます。どちらも全プランで使えます。

いくつかの仕事を同時に頼めますか?

新しい画面では、複数の作業を同時に進めることができます。時間のかかる作業はクラウドで動くので、ひとつの作業が終わるのを待たずに、別の会話で次の仕事を頼めます。

Googleドライブにある資料を読ませるには?

Googleドライブのコネクタをつなぐと、ドライブの資料を検索して読んでもらえます。GoogleドキュメントのURLを貼り付けたり、最近の文書から選んだりして、会話やプロジェクトに追加することもできます。

海外出張中でも使えますか?

Claudeは、Anthropicがサービスを提供している国・地域にいる場合に使えます。有料プランも、提供地域にいる人だけが申し込めます。出張先が提供地域に含まれるかは、公式ヘルプの「supported locations」で確認してください。

作ってもらったスライドや表は、そのまま会社のテンプレートに合わせられますか?

会社のテンプレートのファイルを渡して「このテンプレートの書式に合わせて作って」と頼むと、近い形に仕上げてくれます。Claude for Microsoft 365のPowerPoint版では、自社のテンプレートを使ってスライドを作ることもできます。最後の細かな体裁は、人が確かめて整えましょう。

Claude Codeとは何が違いますか?

Claude Codeは、プログラムを書いたり直したりするための、開発者向けのClaudeです。文章や資料づくり、調べものなどはふだんのClaude、Webサイトや社内ツールのプログラムを扱うならClaude Code、と使い分けます。

まとめ

この記事のまとめ

  • ClaudeはAnthropicのAI。文章、要約、翻訳、調べもの、Excelやスライドの作成、データ分析まで頼める
  • claude.aiでGoogleかメールで登録し、電話番号の確認をすれば無料で始められる
  • 入力欄の「+」からファイルの追加やコネクタ、リサーチを使う。モデルは送信ボタンの横で切り替える
  • Web検索、リサーチ、ファイル作成、アーティファクト、プロジェクト、メモリーを使い分けると、仕事の幅が広がる
  • チャットとCoworkの統合で、ふつうの会話から仕事をまとめて任せられるようになった(Pro・Maxから順次)
  • 背景・目的・形式を伝え、答えは人が確かめる。業務データは法人向けプランと社内ルールで管理する

まずは、ふだんの仕事の中から「メールの下書き」や「資料の要約」のような小さな作業をひとつ選んで、Claudeに頼んでみてください。どこまで任せられるかが分かってきたら、プロジェクトや仕事を任せる使い方へと、少しずつ広げていくのがおすすめです。

INTERCREATE JAPANでは、Claude・Claude Codeの導入にあわせて、プランの選び方や社内ルールの整備、業務に合わせた使い方の設計、社員の方への説明までお手伝いしています。社内での活用を進めたいときは、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典