Claude

Claude Artifactsとは?できること・使い方・共有方法・プランを解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • アーティファクトとは何か、チャットの返信やファイル作成との違い
  • 2026年9月の変更で、旧方式とテンプレート方式の何が変わったか
  • Docs・Slides・Design・ダッシュボード・動画など、作れるもの
  • 使えるプランと、先に確認しておく設定
  • 作り方・直し方と、エラーが出たときの対処
  • 共有の範囲と権限、社外の人に見せるときの条件
  • アプリ連携・データ保存・Claude Codeからの公開、社内で使うときの注意
目次
  1. Claude Artifactsとは
  2. ひとことで言うと
  3. どんなときにアーティファクトになるか
  4. チャットの返信・ファイル作成との違い
  5. 2026年9月の変更で変わったこと
  6. 作れるもの
  7. テンプレートから作るもの
  8. チャットの中で作る小さなツール
  9. 向いていないもの
  10. 使えるプランと前提設定
  11. プラン別の使える範囲
  12. 先に確認する設定
  13. どのプランで始めるか
  14. 作り方と直し方
  15. 最初の1つを作る手順
  16. 頼み方のコツ
  17. 直し方は4通り
  18. エラーが出たとき
  19. スマホで使う場合
  20. 共有と公開
  21. 共有の範囲
  22. できることの権限
  23. 共有の手順
  24. 社外の人に見せるとき
  25. 共有する前に確認すること
  26. 旧方式の「公開」について
  27. 連携・データ保存・Claude Code
  28. Claudeを呼び出す小さなアプリ
  29. アプリとつなぐ
  30. データを保存する
  31. Claude Codeから公開する
  32. 業務での活用例と社内の注意
  33. 依頼文の例
  34. 社内で使うときのルール
  35. 管理者が決める設定(Team・Enterprise)
  36. よくある質問
  37. まとめ

「Claudeに頼むと、画面の右側に文書や画面が開く」「これはアーティファクトというらしいが、チャットの返信と何が違うのか」と感じている方は多いのではないでしょうか。

Claude Artifacts(アーティファクト)は、会話の中で作った文書・スライド・デザイン・小さなツールを、会話の横に開いて、直したり、あとから開き直したり、共有したりできる機能です。Anthropicのヘルプでは、誰かに見せたくなる成果物をまとめて扱う機能として説明されています。2026年9月には作り方や共有の仕組みが大きく変わったため、以前の解説記事とは画面も用語も違います。

この記事では、アーティファクトの基本から、作れるもの、使えるプラン、作り方、共有の範囲と権限、社内で使うときの注意までを順に整理します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。提供状況や設定名は変わることがあるので、実際に使う前には公式ヘルプもあわせて確認してください。

Claude Artifactsとは

画面の横に開いた資料を見ながら、Claudeに直しを頼んでいる会社員

アーティファクトは、Claudeが作った「それだけで成り立つ成果物」のことです。会話の返信の中に埋もれさせず、会話の横に別のパネルとして開くので、読む・直す・あとで戻る・誰かに送る、という使い方がしやすくなります。

ひとことで言うと

公式ヘルプによると、アーティファクトとは、デザイン・スライド・文書・ダッシュボード・小さな対話型ツールなど、誰かに見せたくなるものを指します。作ったものは、サイドバーの「Artifacts」タブ(claude.ai/artifacts)にすべて保存されます。別の会話からでも探して開き直せます。

どんなときにアーティファクトになるか

Claudeは、返信の内容が次のような条件に当てはまるときに、アーティファクトとして作ります。公式ヘルプの説明をまとめると、次のとおりです。

条件具体的には
まとまった量がある目安として15行を超える内容で、それだけで完結している
編集・再利用しそう会話の外でも直したり、使い回したりする可能性が高い
単独で意味が通る前後の会話を読まなくても、内容が分かる
あとで戻る価値がある何度も見返したり、更新したりするもの

つまり、「今日の会議は何時から?」のような短い質問への返事はふつうのチャットのままで、「来週の営業会議の資料を作って」「在庫の管理表を作って」のような頼みごとがアーティファクトになりやすい、ということです。はっきり指定したいときは、「これをアーティファクトとして作って」と書き添えます。

チャットの返信・ファイル作成との違い

似た機能が3つあるので、違いを先に整理しておきます。

ふつうの返信アーティファクトファイル作成
どこに出るか会話の中会話の横のパネル(Artifactsタブにも保存)ダウンロードできるファイルとして出る
直し方会話で頼み直す会話で頼む・画面上で直接直すファイルを開いて別のアプリで直す
共有文章をコピーして送るリンクで共有するファイルを送る
向いている場面質問・相談・短い文章見せる・育てる・共有するものWord・PowerPointなどのファイルが必要なとき

公式ヘルプも、アーティファクトとファイル作成は「別の機能」と説明しています。アーティファクトはClaudeの中で開いて更新し、リンクで共有します。ファイル作成は、WordやPowerPointなどのファイルを手元に持って、別のアプリで開くための機能です。

2026年9月の変更で変わったこと

アーティファクトは、2026年9月に作り方と共有の仕組みが変わりました。公式ヘルプでは、2026年9月16日より前にチャットで作ったものを「旧方式(レガシー)」と呼んでいます。旧方式のものは引き続き使えて、公開や共有もできますが、新しく作ることはできないと案内されています。

旧方式(2026年9月16日より前)いま(テンプレート方式)
新しく作れるか作れない。すでにあるものは使えるチャットでの依頼や、テンプレートの選択で作れる
共有の入口Free・Pro・Maxは「Publish」、Team・Enterpriseは「Share & copy link」「Share」から、相手と範囲を選ぶ
リンクを開く人Free・Pro・Maxの公開リンクは、アカウントなしでも開けるClaudeアカウントが必要(管理者の設定によっては社内のみ)
データの保存公開しないと使えない公開しなくても使える
他人の作品の複製公開されたものを「Copy」して、自分のチャットで作り直せる(Free・Pro・Max)公式ヘルプでは、複製の案内は旧方式のものに限られる

ネットの古い解説と画面が違うことがある

「Publishボタンを押して公開リンクを作る」「リンクを知っていれば誰でも見られる」といった説明は、旧方式のものです。いまの共有は、相手や範囲を選ぶ形に変わっています。提供は順次進むため、アカウントによって画面の見え方が少し違う場合があります。迷ったら、自分の画面と公式ヘルプを見比べてください。

作れるもの

文書・スライド・ダッシュボードの画面を見比べている担当者

アーティファクトで作れるものは、大きく「テンプレートから作るもの」と「チャットの中で作る小さなツール」に分かれます。

テンプレートから作るもの

入力欄の「Output」を選ぶか、Artifactsタブから、次のテンプレートを選んで始められます。チャットで「スライドを作って」「文書にして」と頼んで、テンプレートを指定することもできます。

テンプレート作れるもの書き出し・出力提供状況
Docs見出し・表・複数タブのある文書。チームで同時に編集できるWord・PDF・Markdown・Googleドキュメント全プランで利用可
Slidesメモやレポート、会話の内容から作るスライド。画面の中でそのまま発表もできるPowerPoint・PDF・Googleスライド全プランで利用可
Design画面の試作・1枚資料・ランディングページなどzip・PDF・PowerPoint・HTML全プランで利用可
Dashboards(ベータ)連携したアプリやデータから作る集計画面。グラフごとにクエリと最終更新時刻が表示される画面で確認Pro・Max・Team・Enterprise
Motion(ベータ)文字・グラフ・図形が動く解説アニメーション。文字や数字、タイミングを後から変えられるMP4Team・Enterprise

Slides・Designでは、会社の色・フォント・部品をまとめた「デザインシステム」を使うと、新しく作るものを自社の見た目にそろえられます。デザインの詳しい使い方は、別の記事で解説しています。

あわせて読みたいClaude Designとは?使い方・料金・始め方と、チャットに統合されて変わったことClaude Design(クロード デザイン)は、会話しながら1枚資料・チラシ・LP・試作画面などを作れるClaudeの機能です。2026年10月時点では無料プランから使え、チャットやClaude Codeの中から呼び出す形に変わりました。できること、料金、始め方、使い方のコツ、業務での活用例、社内で使うときの注意点をまとめました。

チャットの中で作る小さなツール

公式ヘルプには、アーティファクトにできる内容として、文書、コードの断片、1ページのWebサイト、画像、図やフローチャート、ダッシュボード、小さな対話型ツールが挙げられています。たとえば次のようなものを、会話で頼んで作れます。

  • 項目を入力すると合計や日数を計算してくれる、社内向けの簡単な計算ツール
  • チェックボックスを押して進み具合を確認できる、手順書つきのチェックリスト
  • 案を並べて比べられる、ボタンつきの比較ページ
  • 研修用の、クイズ形式の確認ページ

こうしたツールは、画面の横で動かして試し、「ボタンを大きくして」「入力項目をひとつ足して」と会話で直していけます。プログラムの知識は必要ありません。

向いていないもの

便利な反面、何でも任せられるわけではありません。次の点は、使う前に知っておくと失敗が減ります。

向いていないもの理由代わりの方法
顧客が使う本番のシステムアーティファクトは1ページで完結する成果物で、バックエンド(データを処理する裏側の仕組み)を持たないと、Claude Codeの公式ドキュメントで案内されている試作をアーティファクトで作り、本番はClaude Codeなどで別に作る
1円単位の正確さが必要な計算作られた計算の考え方が、意図と違っていることがある電卓や会計ソフトの結果と突き合わせて確認する
ExcelやWordのファイルが必須の提出物アーティファクトはClaudeの中で開くもの。ファイルとして使うには書き出しが必要Docsなら「Export」で書き出す。ファイル作成を使う方法もある
ベータ版の機能に頼る定例業務DashboardsとMotionはベータ版で、提供範囲や既定の設定がプランによって違うまず小さな用途で試し、使えるか確かめてから広げる

使えるプランと前提設定

料金プランのカードを見比べながら相談している担当者

アーティファクトは、無料のFreeプランでも使えます。公式の製品ページでも、Design・Slides・Docsは「Freeを含むすべてのプランに含まれる」と書かれています。一方、機能によっては有料プランが必要です。

プラン別の使える範囲

機能FreePro・MaxTeamEnterprise
チャットでアーティファクトを作る○○○○
Docs・Slides・Design○○既定でオン2026年10月15日から既定でオン。それまでは管理者が有効化
Dashboards(ベータ)公式の対象に含まれない○○管理者が有効にするまでオフ
Motion(ベータ)対象外対象外既定でオン管理者が有効にするまでオフ
アプリ連携・データ保存対象に含まれない○(Web・デスクトップ)○(Web・デスクトップ)○(Web・デスクトップ)

料金そのものは、プランごとに別の記事で解説しています。アーティファクトの利用は、チャットやClaude Codeなど、Claude全体の使用量の上限と共通です。管理者向けのヘルプでも、アーティファクト・デザイン・スライド・文書には別枠の使用量はないと説明されています。大きな資料を何度も作り直すと、そのぶん使用量も多く消費されます。

あわせて読みたいClaudeの料金プランを比較|無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの違いと選び方Claudeの料金プランを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの月額と使える機能、使用量の上限と使用クレジット、API料金、消費税や請求書の扱い、個人と会社それぞれの選び方まで解説します。

先に確認する設定

アーティファクトを使うには、「Cloud code execution and file creation」(クラウドでのコード実行とファイル作成)がオンになっている必要があります。確認する場所は、プランによって違います。

プラン設定の場所
Free・Pro・Max「設定」→「Capabilities」
Team・Enterprise「Organization settings」→「Capabilities」(管理者のみ操作できる)

Team・Enterpriseでは、このあとに「Organization settings」→「Artifacts」で「Artifacts」をオンにする、という手順も必要です。アーティファクトが開かないときは、まずこの2つを管理者に確認してもらいましょう。

どのプランで始めるか

こんな使い方なら目安考え方
まず自分で試したいFree文書・スライド・デザインは無料でも使える。上限に達したら待つ
毎日のように資料や小さなツールを作るPro・MaxDashboardsやアプリ連携・データ保存も使える。使用量の上限は他の機能と共通
部署で作ったものを共有し、管理したいTeam共有の範囲を組織の設定で管理できる。個人契約より情報の管理がしやすい
全社で使い、操作の記録や権限を細かく管理したいEnterpriseグループごとの共有や、役割ごとの権限設定が使える

会社の仕事で使う場合、社員が個人で契約したアカウントに業務の資料を置く形は、あとから管理しにくくなります。数人で試す段階からTeamを検討しておくと、広げるときの手戻りが少なくなります。

作り方と直し方

ノートPCの入力欄に、作りたい資料の依頼を書いている手元

ここでは、Webまたはデスクトップ版のClaudeで、最初のアーティファクトを作るまでの流れを説明します。

最初の1つを作る手順

  1. 設定を確認する前の章で紹介した「Cloud code execution and file creation」がオンになっているかを確認します。会社のアカウントなら、管理者がアーティファクトを有効にしているかも確かめます。
  2. 頼みたいことを書く入力欄に、作りたいものと使う場面を書きます。たとえば「来週の営業会議で使う、新商品の紹介スライドを作って」です。はっきり指定したいときは「アーティファクトとして作って」と書き添えます。
  3. テンプレートを選ぶこともできる入力欄の「Output」を押してテンプレートを選ぶか、サイドバーの「Artifacts」タブから選んで始められます。
  4. Claudeの質問に答えるDocsでは、Claudeが先に確認の質問をしてから下書きを作ります。読む人や目的を答えると、できあがりが近くなります。
  5. 画面の横で確認するできあがったものが、会話の横のパネルに開きます。内容と見た目を確認します。
  6. 直して、共有や書き出しをする直したい点は会話で伝えます。仕上がったら、「Share」で共有するか、「Export」で書き出します。

作ったものはArtifactsタブに保存されるので、別の日に開き直して続きを頼むこともできます。

頼み方のコツ

最初の依頼で「誰が・何に使うか・どんな形か」を伝えておくと、直しの回数が減ります。

伝わりにくい頼み方伝わりやすい頼み方
資料を作って来週の部長会で、9月の売上を5分で説明するスライドを5枚で作って。1枚目に結論を入れて
ツールを作って見積もりの日数を計算するツールを作って。開始日と作業日数を入れると、完了予定日が出るようにして
もっと見やすくして表の文字を大きくして、金額の列だけ右揃えにして

手元の資料を渡して「この内容をもとに作って」と頼むこともできます。このとき、社外秘の情報が入っていないかを確認してから渡してください。

直し方は4通り

方法やり方向いている場面
会話で頼む「3枚目の表を縦棒グラフにして」のように、変えたいことを書く全体の構成や、まとまった変更
画面上で直接直すDocsなら文字を打つ、Slidesならスライドを編集する、Designなら要素を動かす誤字や、数字、配置の細かな調整
「Edit with Claude」DocsやMarkdownの文書で、直したい文章を選んで押し、依頼を書く特定の段落だけを、周りを変えずに直したいとき
前のメッセージを編集する前の依頼文を直して送り直すと、別の枝として新しい版が作られる元のものを残して、別の方向を試したいとき

前のメッセージを編集して送り直すと、元の会話とアーティファクトは消えずに残り、別の枝として並行して進められます。公式ヘルプでは、元の作業を残したまま別の方向を試す機能として説明されています。ただし、Designについては、版の履歴の機能がまだないと案内されています。

エラーが出たとき

アーティファクトの画面にエラーが出た場合は、メッセージの近くにある「Try fixing with Claude」を押します。エラーの内容が新しいメッセージにコピーされ、Claudeが原因を調べて直そうとします。公式ヘルプには「必ず直るとは限らない」とあるので、直らないときは、どこで何が起きたかを自分の言葉で書いて頼み直してください。

スマホで使う場合

iPhoneやAndroidのアプリでも、デザイン・スライド・文書を依頼して、Artifactsタブで確認や編集ができます。ただし、共有の設定を変える操作は、Webまたはデスクトップ版で行います。外出先で作って、共有はパソコンに戻ってから設定する、という使い分けになります。

最初は「直しやすい題材」から

最初の1つは、読む人が決まっていて、間違いに気づきやすいものがおすすめです。たとえば、社内向けの手順書の下書きや、チェックリストです。数回直す経験をしておくと、どのくらい細かく頼めば思いどおりになるかが分かります。

共有と公開

画面の共有ボタンを押して、隣の同僚に作った資料を見せている会社員

アーティファクトは、作った時点では自分だけが見られる状態です。共有するまで、他の人には見えません。誰に・どこまで見せるかは、「Share」ボタンから選びます。

共有の範囲

範囲内容補足
自分だけ他の人は開けない初期状態
特定の人メールアドレスで招待するベータ版。Pro・Max・Team・Enterpriseで使える
組織内「Anyone at 自社名」を選ぶと、メンバーだけが開けるTeam・Enterprise。Enterpriseはグループへの共有もできる
リンクを知っている人リンクを知っている、ログイン済みのClaudeユーザーが開けるTeam・Enterpriseでは、所有者が「External sharing」を有効にした場合のみ

Pro・Maxでは、共有を「自分だけ」または「リンクを知っている人」から選び、そこに招待した人を加えます。Team・Enterpriseでは、既定ではリンクが組織の中にとどまります。

できることの権限

共有した相手には、次の3つの権限のどれかを与えます。

権限できること
Can view(閲覧)開いて読む。コメントも読める
Commenter(コメント)閲覧に加えて、コメントを書く。アーティファクトが提供するファイルをダウンロードできる
Can edit(編集)コメントに加えて、内容を変更できる

種類によっては、「閲覧」と「編集」の2つだけが選べます。たとえばDocsには、コメントだけができる権限はありません。

共有の手順

  1. 「Share」を押す共有したいアーティファクトを開いて、画面の「Share」を押します。
  2. 相手を追加するTeam・Enterpriseでは、組織内の人(Enterpriseではグループも)を追加して、権限を選びます。
  3. 「Who has access」で範囲を選ぶ自分だけ・組織内・リンクを知っている人、から選びます。
  4. リンクをコピーして送る共有相手に、リンクをチャットやメールで送ります。

社外の人に見せるとき

取引先など、組織の外の人に見せる場合は、プランと管理者の設定によって条件が変わります。

方法条件制限
リンクで共有Team・Enterpriseでは、所有者が「External sharing」を有効にするか、そのアーティファクトだけ個別に許可する。相手はClaudeアカウントが必要アプリ連携を使うものや、Claudeに質問する機能のあるものは、リンクでの共有ができない
メールで招待管理者が「Email invitations outside your organization」を有効にする(Teamは既定でオン、Enterpriseは既定でオフ)。招待された人は、そのメールアドレスのClaudeアカウントが必要1つのアーティファクトにつき、社外への招待は最大50人。未承認の招待は30日で失効する。招待メールは英語のみ

社外から招待された人は、他の人を招待したり、共有設定を変えたりできません。また、Claudeやコネクタを使う部分は、社外の人には動きません。TeamとEnterpriseのDocsは、現時点では組織の外に共有できません。

共有する前に確認すること

共有したものには、思わぬ情報がついてくることがある

公式ヘルプには、Team・Enterpriseでチャットから作ったアーティファクトを共有すると、見る人がそのチャットの添付ファイルや資料にも触れられると書かれています。共有する前に、元のチャットに機密の書類を添付していないかを確認してください。また、データを保存する種類のものでは、全員が見られる「共有ストレージ」に入力した内容が、他の人にも見えます。

  • アプリ連携を使うものは、見る人自身の連携情報で動く。見る人にその権限がなければ、その部分はエラーになる
  • 他の人から共有されたアーティファクトは、知らない人から届いたファイルと同じ扱いで、信頼できる人のものだけを開く
  • 共有をやめるときは、「Share」から「自分だけ」(Team・Enterpriseでは「Only people invited」)を選ぶ。1人だけ外す場合は、その人の権限から「Remove」を選ぶ

旧方式の「公開」について

旧方式のアーティファクトには、「Publish」(Team・Enterpriseでは「Share & copy link」)があります。Free・Pro・Maxで公開すると、リンクを知っている人がアカウントなしで開けます。公開を取り消す「Unpublish」を押すと、そのアーティファクトは再び公開できません。また、保存されていたデータも完全に削除されます。公開前に、中身と保存データをよく確認しておきましょう。

連携・データ保存・Claude Code

アプリ連携とデータ保存の設定画面を確認している担当者

アーティファクトは、文書や画面を見せるだけでなく、Claudeを呼び出したり、アプリとつないだり、データを保存したりする小さなアプリにもできます。ここでは、使い方の注意点とあわせて整理します。

機能できること覚えておくこと
Claudeを呼び出すアーティファクトの中から、Claudeに質問や文章の作成をさせる小さなアプリを作れるAPIキーは不要。作った人に費用はかからず、使う人は自分のClaudeアカウントで使う
アプリと連携するAsana・Googleカレンダー・Slackなどの接続済みアプリや、独自のコネクタを読み書きできる初回に、使うアプリとツールの承認を求められる。承認が必要な操作を毎回求めるコネクタは使えない
データを保存する日記や管理表のように、使うたびに内容が残る1つのアーティファクトにつき20MBまで、テキストのみ。画像やファイルは保存できない

Claudeを呼び出す小さなアプリ

アーティファクトの中から、Claudeを使うアプリを作れます。たとえば「商品の特徴を入れると、紹介文の案を3つ出すツール」や、「問い合わせの文面を入れると、返信の下書きを作るツール」のようなものです。

公式ヘルプによると、APIキー(外部のサービスを使うための鍵)は不要です。このとき、使う人は自分のClaudeアカウントでログインして使い、その使用量は使う人自身のプランに数えられます。作った人が、使用量を負担するわけではありません。Team・Enterpriseの組織内で共有するぶんには、追加の費用はかからないと案内されています。

アプリとつなぐ

接続済みのアプリやコネクタを、アーティファクトから読み書きできます。最初にアプリが必要になった時点で、使うアプリとツールが一覧で示されます。承認する前に、内容を確認してください。不要なツールは個別にオフにでき、選んだ内容はそのアーティファクトで記憶されます。

共有した相手が使うときは、その人自身が接続したアプリで動きます。権限のない人が開くと、その部分はエラーになります。Team・Enterpriseでは、所有者が組織全体で連携を無効にできます。

データを保存する

データの保存には、2つの種類があります。

種類見える人向いている使い方
個人用ストレージ使う人本人だけ自分用のメモ・記録・チェックリスト
共有ストレージそのアーティファクトを使う全員みんなで書き込む連絡表や、集計用の入力フォーム

共有ストレージでは、最初の利用時に「データが他の人にも見える」旨の確認が出ます。どちらを使うかは作った人が決めているため、個人情報や機密の内容を入力する前に、共有ストレージかどうかを確認してください。

Claude Codeから公開する

プログラミング用のツールであるClaude Codeからも、アーティファクトを公開できます。公式ドキュメントによると、Claude Codeの作業結果を非公開のURLを持つ、更新できるWebページとして公開する機能です。たとえば、変更内容に注釈をつけた説明ページや、データから作ったダッシュボードなどが例に挙げられています。

項目内容
使えるプランPro・Max・Team・Enterprise(Claude Codeを含むプラン)
必要なログインclaude.aiのアカウントでのログイン(/login)。APIキーなど別の方法では公開できない
更新のしかたClaudeに修正を頼むと、同じURLのまま更新される。公開のたびに版として残る
一覧の開き方/artifactsで、自分が作ったものと共有されたものが一覧で出る
制約1ページで完結し、バックエンドを持たない。ページの大きさは16MiB以内
使えない環境Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry経由の利用。組織で顧客管理の暗号鍵(CMEK)やHIPAA、ゼロデータ保持が有効な場合

社内ツールづくりをこの機能で進める場合は、Claude Codeそのものの使い方も押さえておくと役に立ちます。

あわせて読みたいClaude Codeとは?できること・料金・始め方を非エンジニア向けに解説Claude Code(クロード コード)は、Anthropicが提供するAIエージェント型の開発ツールです。チャット版Claudeとの違い、できること、使える場所、料金プラン、始め方、会社で使うときの注意点までを、2026年10月時点の公式情報をもとに非エンジニア向けにまとめました。

業務での活用例と社内の注意

会議室で、共有設定の画面を見ながら担当者と上司が話し合っている

アーティファクトは、「作って、見せて、直す」を何度も繰り返す仕事と相性が良い機能です。部署ごとの使い方の例をまとめました。いずれも、頼み方のイメージとして書いたもので、実際の効果は仕事の内容によって変わります。

部署作るもの使うテンプレート・機能
営業提案書の要点を1枚にまとめた資料、商談前の確認用チェックリストDesign・Docs
総務・人事社内手順書、新入社員向けの案内、研修用のクイズDocs・小さなツール
経理締め日までの作業チェックリスト、日付や金額を計算する簡単なツール小さなツール
経営企画会議用のスライド、数字を確認するダッシュボードSlides・Dashboards
マーケティングチラシ・LPの試作、施策の説明アニメーションDesign・Motion
情報システム社内ツールの試作と、確認用のページ小さなツール・Claude Code

依頼文の例

そのまま使える形で、依頼文の例を紹介します。条件や言葉は、自社に合わせて書き換えてください。

総務:手順書を作る

備品の購入申請の手順書を、Docsで作ってください。読む人は新入社員です。申請の流れを5ステップで説明し、よくある間違いを最後に3つ載せてください。専門用語は使わず、です・ます調で書いてください。

営業:1枚資料を作る

添付した提案書の内容をもとに、取引先に渡す1枚資料をDesignで作ってください。A4縦で、上に課題、中央に提案内容、下に導入までの流れを入れてください。色は紺と白を基調にしてください。

経理:日数を計算するツール

請求書の発行日を入れると、支払期日(翌月末払い)の日付が出る小さなツールを作ってください。日付の入力欄とボタンを1つずつにして、結果は大きな文字で表示してください。

社内で使うときのルール

便利な反面、共有の範囲を間違えると情報が思わぬ人に届きます。使い始める前に、次のようなルールを決めておくと安心です。

  • チャットに入れてよい情報と、入れてはいけない情報(顧客の個人情報、未公開の数字など)
  • 共有するときの範囲(原則は組織内。社外に出すときは担当者が確認する)
  • データ保存や外部アプリとの連携を使ってよいか
  • 社外に出す資料は、作った人以外が内容を確認してから出す
  • AIの出した数字や固有名詞は、元の資料と突き合わせて確認する

入力した内容がAIの学習に使われるかどうかも、会社で使う前に確認しておく項目です。手順は、Claudeの学習設定の公式ヘルプで確認できます。

管理者が決める設定(Team・Enterprise)

組織の管理者(Owner・Primary Owner)は、「Organization settings」で次のような項目を管理できます。

設定内容設定の場所
Artifacts組織でアーティファクトを使うかどうか。オフにしても、すでに共有したリンクは動くOrganization settings → Artifacts
TemplatesDocs・Slides・Design・Dashboards・Motionの有効・無効Organization settings → Artifacts → Templates
External sharingリンクで組織の外に共有できるか。オフにすると、既存の外部リンクも使えなくなる(個別に許可したものを除く)Organization settings → Artifacts
Email invitations outside your organizationメールで社外の人を招待できるかOrganization settings → Artifacts
Enable artifact connectorsアーティファクトからのアプリ連携を許可するか。組織全体のオン・オフのみで、アプリ単位の制限はできないOrganization settings → Capabilities

Enterpriseでは、さらに役割ごとに権限を分けることもできます。また、HIPAA対応の設定の組織では、Docs・Slides・Designなどは契約(BAA)の対象外のため、保護すべき医療情報は入れないよう案内されています。

管理者が最初に決めること

まず、「社外への共有を許すか」と「アプリ連携を許すか」の2つを決めると、あとの運用が楽になります。どちらも、あとから範囲を広げる方が、狭める方より混乱が少なくて済みます。

よくある質問

アーティファクトは無料で使えますか?

使えます。公式の製品ページでは、Design・Slides・DocsはFreeを含むすべてのプランに含まれるとされています。ただし、Dashboards・アプリ連携・データ保存などは有料プラン向けです。使用量はClaude全体の上限と共通なので、使いすぎると上限に達します。

アーティファクトはどこに保存されますか?

サイドバーの「Artifacts」タブ(claude.ai/artifacts)に、作ったものがすべて保存されます。別の会話からでも探して開き直せます。

作ったものをWordやPowerPointで使えますか?

使えます。DocsはWord・PDF・Markdown・Googleドキュメントに、SlidesはPowerPoint・PDF・Googleスライドに、Designはzip・PDF・PowerPoint・HTMLに書き出せます。書き出しは、画面の「Export」から行います。

リンクを知っていれば誰でも見られますか?

いまの方式では、見るにはClaudeアカウントでのログインが必要です。Team・Enterpriseでは、既定ではリンクが組織の内側にとどまり、社外に共有するには所有者が「External sharing」を有効にする必要があります。旧方式でFree・Pro・Maxから公開したものだけは、アカウントなしで開けます。

共有した相手に、元の会話の内容も見えますか?

Team・Enterpriseでは、チャットから作ったアーティファクトを共有すると、見る人がそのチャットの添付ファイルや資料にも触れられると公式ヘルプに書かれています。共有する前に、元のチャットの内容を確認してください。

作ったアーティファクトを削除するにはどうすればいいですか?

Docsは、所有者だけが削除できます。削除すると完全になくなり、ごみ箱はありません。そのほかの種類の削除方法は、今回確認した公式ヘルプには書かれていませんでした。必要なときは、Artifactsタブの画面のメニューで確認してください。

社外の取引先に見せることはできますか?

できますが、条件があります。Team・Enterpriseでは、管理者が「External sharing」か「メールでの社外招待」を有効にする必要があります。相手のClaudeアカウントも必要です。TeamとEnterpriseのDocsは、現時点では組織の外に共有できません。

アーティファクトで作ったものを、そのまま顧客向けのサービスにできますか?

お勧めしません。Claude Codeの公式ドキュメントでは、アーティファクトは1ページで完結し、バックエンドを持たないものと説明されています。顧客が使うシステムは、Claude Codeなどで別に作り、自社のサーバーに置くのが基本です。

アーティファクトが開かない、表示されないときは?

まず、「Cloud code execution and file creation」がオンになっているかを確認します。会社のアカウントでは、管理者が組織の設定で「Artifacts」を有効にしているかも関係します。エラーが出ている場合は、「Try fixing with Claude」を試してください。

スマホでも使えますか?

iPhoneとAndroidのアプリで、デザイン・スライド・文書の依頼、確認、編集ができます。共有の設定を変える操作は、Webまたはデスクトップ版で行います。

Claude Designとアーティファクトは別のものですか?

Claude Designは、アーティファクトのテンプレートのひとつです。以前は、独立したサイト(claude.ai/design)で提供されていましたが、そのサイトは2026年12月14日に終了すると案内されています。そこまでに、デザインシステムの移行などが必要です。

入力した内容は、AIの学習に使われますか?

個人向けプランと法人向けプランで扱いが異なり、個人向けでは設定で選べます。会社のデータを入れる前に、プランごとの扱いと設定方法を確認しておきましょう。

まとめ

この記事のまとめ

  • アーティファクトは、会話の中で作った文書・スライド・デザイン・小さなツールを、会話の横で直して共有できる機能
  • 2026年9月16日より前にチャットで作ったものは旧方式で、新しくは作れない。いまはテンプレート(Docs・Slides・Designなど)や依頼から作る
  • Free・Pro・Max・Team・Enterpriseで使える。DashboardsやMotion、アプリ連携・データ保存は、プランによって使える範囲が違う
  • 使う前に、「Cloud code execution and file creation」がオンになっているかを確認する
  • 共有は、最初は自分だけ。範囲(自分だけ・特定の人・組織内・リンク)と権限(閲覧・コメント・編集)を選んで共有する
  • 社内で使うときは、共有の範囲、チャットの添付ファイル、共有ストレージ、アプリ連携の4点を先に決めておく

アーティファクトは、「AIに文章を書かせる」から一歩進んで、「会話しながら、見せられる形のものを作る」ための機能です。まずは社内向けの手順書やチェックリストなど、間違いに気づきやすいものから試して、直し方の感覚をつかむのがおすすめです。

社内に広げる段階では、共有の範囲、管理者の設定、どの業務から任せるかなど、決めることが一気に増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude・Claude Codeなどの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典