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Claude Haikuとは?最新Haiku 5.5の特徴・料金・使い分けを解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Claude Haikuの位置づけと、最新版Haiku 5.5の特徴
  • Haiku 4.5から変わった点(料金・性能・トークンの数え方)
  • API料金と、どのプランで使えるか
  • Sonnet・Opusとの使い分けと、業務での向き不向き
  • Claudeアプリ・Claude Code・APIでの選び方
  • 使うときの注意点と、4.5から移るときの確認事項
目次
  1. Claude Haikuとは
  2. 小さく速いモデル
  3. 最新版はHaiku 5.5
  4. 読み方と名前の位置づけ
  5. Haiku 5.5で変わったこと
  6. 考える量を選べるようになった
  7. 同じ文章でもトークンが約30%増える
  8. 公式発表のベンチマーク
  9. 料金
  10. APIの料金
  11. 例:1,000件の問い合わせを分類した場合
  12. アプリで使える料金プラン
  13. SonnetやOpusとの使い分け
  14. 仕事別の選び方
  15. 使い方
  16. Claudeのアプリで使う
  17. 考える量(effort)の選び方
  18. Claude Codeで使う
  19. APIで使う
  20. 向いている仕事と向いていない仕事
  21. 使い始めるときの進め方
  22. 使うときの注意点
  23. 依頼が断られることがある
  24. Haiku 4.5から移るときの確認事項
  25. 最新の情報を調べさせるときは日付を渡す
  26. お客様向けのチャットでは決まりを守らせる工夫をする
  27. 文章のなかに考えた過程が混ざることがある
  28. 出力の確認は人が行う
  29. よくある質問
  30. まとめ

「Claudeの画面にHaikuという名前が出てくるが、SonnetやOpusと何が違うのか」「Haiku 4.5とHaiku 5.5のどちらを見ればいいのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

Claude Haiku(クロード ハイク)は、Anthropic社のAI「Claude」のモデルの中で、もっとも小さく速いシリーズです。最新版のHaiku 5.5は2026年10月7日に公開され、前の世代のHaiku 4.5より料金が大きく下がり、Haikuとして初めて「考える量」を選べるようになりました。

この記事では、Haikuがどんなモデルかを整理したうえで、Haiku 5.5で変わったこと、料金、SonnetやOpusとの使い分け、使い方、向いている仕事と注意点を順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。モデルの名前や料金は変わることがあるので、実際に使う前には公式ページもあわせて確認してください。

Claude Haikuとは

ノートPCでClaudeのモデル一覧を見て、使うモデルを選んでいる会社員

Claudeには、賢さ・速さ・料金のバランスが違うモデルがいくつかあります。「モデル」とは、AIの頭脳にあたる部分のことです。2026年10月時点では、Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5の4つが現行のモデルで、Haikuはこの中でいちばん速く、いちばん安い位置づけです。

小さく速いモデル

公式の説明では、Haiku 5.5は「分類・抽出・振り分けなど、大量で速さが必要な処理」のためのモデルです。Anthropicは発表の中で、これまでで最も安く、速く、高性能な小型モデルだと紹介しています。

人がチャットで1回ずつ質問する使い方よりも、社内ツールやシステムに組み込んで、大量の依頼を自動で処理する場面で力を発揮するモデルです。もちろん、Claudeのアプリで選んでふつうに会話することもできます。

最新版はHaiku 5.5

Haikuの最新版は、2026年10月7日に公開されたHaiku 5.5です。基本情報を表にまとめます。

項目Claude Haiku 5.5
公開日2026年10月7日
モデルID(API用の名前)claude-haiku-5-5
一度に読み込める長さ100万トークン
一度に出せる長さ12.8万トークン
入力と出力テキストと画像を読み込み、テキストを出力
知識の範囲2026年6月まで
速さ(公式の相対評価)現行4モデルの中でもっとも速い
提供終了の予定2027年10月7日より前にはならない

「トークン」は、AIが文章を数えるときの単位です。公式の換算では、現行のトークンの数え方で100万トークンは、英語でおよそ55万語、文字数では約250万字にあたります。日本語の文章でどれくらいになるかは内容によって変わるため、正確な量を知りたいときはAPIのトークン数を数える機能で確かめてください。

読み方と名前の位置づけ

Haikuの読み方は「ハイク」です。Claudeのモデルは、Fable・Opus・Sonnet・Haikuという名前のシリーズに分かれています。同じシリーズの中でバージョン番号が上がっていくので、「Haiku 4.5」より「Haiku 5.5」の方が新しい世代です。古い記事に載っている「Haiku 4.5」「Haiku 3.5」などは、いまの最新ではありません。

あわせて読みたいClaudeのモデル比較|Opus・Sonnet・Haiku・Fableの違いと選び方【2026年10月】Claudeのモデルを比較します。2026年10月時点の最新モデル(Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5)の性能・速さ・料金の違い、SonnetとOpusの使い分け、業務別の選び方、プランごとに使えるモデル、切り替え方までをまとめました。

Haiku 5.5で変わったこと

ノートPCに表示された新旧モデルの比較表を見比べる担当者

Haiku 5.5は、前の世代のHaiku 4.5から、性能・料金・使い方のいくつかの点が変わりました。公式の資料にもとづいて、違いを整理します。

項目Haiku 4.5Haiku 5.5
現在の位置づけ旧モデルとして提供中最新モデル(2026年10月7日公開)
一度に読み込める長さ20万トークン100万トークン
一度に出せる長さ6.4万トークン12.8万トークン
API料金(100万トークンあたり)入力1ドル・出力5ドル入力0.10ドル・出力0.50ドル(読み込みが10万トークン以下の場合)
考える量の調整なし(固定の予算を指定する方式)あり(Haikuで初めて。low〜maxを選べる)
同じ文章のトークン数基準約30%多く数えられる
キャッシュできる最小の長さ4,096トークン512トークン

公式の発表では、Haiku 5.5はHaiku 4.5に比べて平均で約75%安く使えるとされています。次の見出しで、トークンの数え方が変わった点とあわせて詳しく説明します。

考える量を選べるようになった

Haiku 5.5は、答える前に「どれだけ考えるか」をモデルが自分で判断する仕組み(適応型の思考)に対応しています。この考える量は、effort(エフォート)という設定で調整できます。公式の説明では、Haikuで初めてこの設定が使えるようになりました。

  • low:いちばん安く速い。チャットや短い作業、単純で件数の多い処理向け
  • medium:初期値。ふだんの作業はここから始める
  • high:知識を使う仕事や、決まりを厳密に守らせたいとき
  • xhigh・max:品質が上がることを自分の評価で確かめられるときだけ。応答がかなり長くなる

Claudeのアプリでは、モデル名をクリックして「Effort」から選びます。なお、公式ヘルプでは、ClaudeアプリでHaiku 5.5の考える機能をオフにすることはできないと案内されています。

同じ文章でもトークンが約30%増える

Haiku 5.5は、Claude 4.7以降のモデルと同じ新しいトークンの数え方(トークナイザー)を使っています。そのため、同じ文章でも、Haiku 4.5より約30%多くトークンとして数えられます。増え方は内容によって変わります。

料金の単価は大きく下がっていますが、数える量が増える分、実際に下がる幅は単価の比較より小さくなります。Haiku 4.5からの切り替えを検討するときは、Haiku 5.5で数え直したトークン数と新しい単価で、費用を見積もり直してください。画像も、大きいものは以前より多くのトークンを使うことがあります。公式の例では、2,000×1,500ピクセルの画像で約2.5倍です。

公式発表のベンチマーク

Anthropicは、発表の中でいくつかの評価結果を公開しています。Haiku 4.5・Haiku 5.5・Sonnet 5.5を並べると、次のとおりです。

評価(何を測るか)Haiku 4.5Haiku 5.5Sonnet 5.5
GDPval-AA v2.1(知識を使う仕事)73516201840
OSWorld 2.1(パソコンの画面操作)15.7%72.4%83.9%
Humanity's Last Exam(難しい問題、ツールなし)10.2%45.9%56.9%
Terminal-Bench 4.0(プログラミングの作業)0.0%39.2%70.6%
Chartography(図表の読み取り)6.4%46.4%61.6%

数字はAnthropicの発表。自社の仕事で確かめる

この表の数字は、開発元が公表した評価です。測る条件が決まった比較なので、自社の書類や問い合わせで同じ結果になるとは限りません。表からは、Haiku 5.5がHaiku 4.5から大きく伸びた一方、Sonnet 5.5との差も残っていることが読み取れます。実際に使うときは、自社の実データで試してから判断してください。

料金

電卓と料金表を見比べて、費用を試算している経営者

Haikuの料金は、アプリで使う場合とAPIで使う場合で仕組みが違います。アプリは月額のプランで、APIは使った量に応じた従量課金です。

APIの料金

APIでHaiku 5.5を使う場合の料金は次のとおりです。料金は100万トークンあたりで、一度に読み込ませる長さが10万トークンを超えるかどうかで単価が変わります。

項目10万トークン以下10万トークン超
入力0.10ドル0.50ドル
出力0.50ドル2.50ドル
キャッシュの書き込み(5分)0.125ドル0.625ドル
キャッシュの書き込み(1時間)0.20ドル1ドル
キャッシュの読み込み0.01ドル0.05ドル

キャッシュは、同じ資料や指示を何度も読み込ませるときに、2回目以降を安くする仕組みです。また、急がない処理をまとめて送るバッチ処理では、入力・出力とも50%引きになります。

例:1,000件の問い合わせを分類した場合

料金のイメージをつかむために、単純な条件で計算してみます。ここでは「1件につき入力1,000トークン・出力100トークン」「1,000件」「キャッシュとバッチは使わない」と仮定します。入力の合計は100万トークン、出力の合計は10万トークンです。

モデル入力の費用出力の費用合計
Haiku 5.50.10ドル0.05ドル0.15ドル
Sonnet 5.52ドル1ドル3ドル
Opus 5.54ドル2ドル6ドル

10万トークン以下の入力で比べると、Haiku 5.5の単価はSonnet 5.5の20分の1です。件数が多い処理ほど、この差が積み重なります。

実際の費用は計算より増えることがある

上の計算は、単価だけを使った単純なものです。考える処理に使われたトークンも出力として数えられるため、effortの設定によって費用は上下します。また、Haiku 5.5は同じ文章でも約30%多くトークンを数えます。本番で使う前に、実際の依頼で数十件ほど流して、トークン数と費用を測っておくと安心です。

アプリで使える料金プラン

Claudeのアプリで使う場合、Haikuは無料プランを含むすべてのプランで選べます。公式の料金ページでは、モデルごとの対応が次のように示されています。

プラン月額の目安HaikuSonnetOpus
Free0ドル○○×
Pro20ドル(年払いなら月17ドル相当)○○○
Max100ドルから○○○
Team標準席は月25ドル(年払いなら月20ドル)○○○

プランの金額や内容は変わることがあります。最新の情報は、料金ページで確認してください。

あわせて読みたいClaudeの料金プランを比較|無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの違いと選び方Claudeの料金プランを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの月額と使える機能、使用量の上限と使用クレジット、API料金、消費税や請求書の扱い、個人と会社それぞれの選び方まで解説します。

SonnetやOpusとの使い分け

会議室で上司と部下がノートPCの比較表を見ながら、仕事ごとに使うモデルを相談している

Haikuは「安く速い」ことが強みで、そのぶん難しい仕事ではSonnetやOpusに及ばない場面があります。現行4モデルの違いを表にまとめます。

モデル公式の説明速さAPI料金(入力/出力)
Fable 5.1難しい推論や、長時間かかる作業向け遅め10ドル/50ドル
Opus 5.5長く続くプログラミングや、知識を使う仕事向け。迷ったらまずこれ中程度4ドル/20ドル
Sonnet 5.5速さと賢さの組み合わせがもっともよい速い2ドル/10ドル
Haiku 5.5大量で速さが必要な処理向けもっとも速い0.10ドル〜/0.50ドル〜

公式の「モデルの選び方」では、料金と速さを最優先にしたいときの出発点としてHaiku 5.5が挙げられています。例として、リアルタイムの応答、大量の処理、費用を抑えたい用途、サブエージェント(親の作業を手伝う小さなAI)の作業が紹介されています。

仕事別の選び方

業務の例ごとに、どのモデルから試すとよいかをまとめました。これは公式の目安をもとにした考え方で、最終的には自社の依頼で試して決めてください。

仕事の例最初に試すモデル理由
問い合わせメールの種類分け・担当への振り分けHaiku 5.5件数が多く、1件ずつの判断は単純。速さと安さが効く
請求書や申込書からの項目の抜き出しHaiku 5.5決まった項目を大量に処理する作業
会議メモや記事の要約(件数が多いとき)Haiku 5.5公式も要約・分類を向いた用途に挙げている
提案書のたたき台、社内文書の下書きSonnet 5.5文章の質と速さのバランスがよい
社内ツールのプログラム修正Sonnet 5.5またはOpus 5.5公式は、複雑なプログラミングにはSonnet 5.5・Opus 5.5が向くとしている
長い分析や、判断が何段階も続く仕事Opus 5.5迷ったらまずOpus。足りなければFableを検討する

HaikuとOpusを組み合わせる

1つの仕事を分けて、主役の判断はOpus、細かい調べものや分類の補助はHaikuに任せる、という使い方もあります。発表でも、Opus 5.5を主役、Haiku 5.5を補助役にした構成の例が紹介されています。社内ツールをつくるなら、「問い合わせの振り分けはHaiku、返信案の作成はSonnet」のように工程でモデルを分けると、費用を抑えやすくなります。

あわせて読みたいClaude Sonnetとは?最新5.5の性能・料金と、5・4.5との違いを解説Claude Sonnetは、速さと賢さのバランスを重視したClaudeのモデルです。2026年9月公開の最新版Sonnet 5.5の特徴、Sonnet 5・4.5との違い、Opus・Haikuとの使い分け、料金、アプリとAPIでの使い方、業務での活用例までをまとめました。

使い方

ノートPCのモデル選択メニューを開いてHaikuを選ぶ手元

Haiku 5.5は、Claudeのアプリ、Claude Code、APIのどれからでも使えます。それぞれの選び方を説明します。

Claudeのアプリで使う

Claudeのアプリ(Web・デスクトップ・スマホ)では、次の手順でモデルを切り替えます。公式ヘルプでは、会話の途中でも切り替えられ、変更は次の返答から反映されると案内されています。

  1. 新しい会話を開く新しいチャットを始めるか、既存の会話を開きます。
  2. モデル名をクリックする送信ボタンの隣にあるモデル名を選びます。
  3. Haikuを選ぶ一覧にHaikuが見当たらないときは「More models」を開きます。
  4. 必要なら考える量を選ぶ同じメニューの「Effort」から、Low・Medium・Highなどを選びます。

Enterpriseプランでは、管理者が特定のモデルやeffortを無効にしている場合があります。選べないときは、管理者に確認してください。

考える量(effort)の選び方

Haiku 5.5では、モデルを変えるより先に、effortを調整するのが公式のおすすめです。公式のガイドの内容を、仕事の種類に合わせて整理しました。

effort向いている仕事気をつけること
lowチャット、短いツール操作、単純で件数の多い処理長い手順の作業では、検索や確認を省いたり、途中で止まったりしやすい
medium(初期値)ふだんの作業。プログラミングの手伝いもここからlowから上げると、途中で止まる回数が約半分になった一方、1回あたりの出力が2倍以上に増えた、と公式の検証で報告されている
high知識を使う仕事、長めの作業、指示を厳密に守らせたいとき費用と時間が増える
xhigh・max自社の評価で品質の向上が確かめられたときだけ応答が非常に長くなる。同じ評価をSonnet 5.5でも試して比べる

公式は、lowとmediumのどちらを使うか迷うときは、自社の評価用のデータで2〜3段階を比べることをすすめています。

Claude Codeで使う

Claude Code(プログラミングを任せる道具)では、/model haikuと入力するか、起動時にclaude --model haikuと指定します。モデルIDで/model claude-haiku-5-5と書くこともできます。公式ドキュメントによると、Haiku 5.5を使うにはClaude Codeのバージョンが2.1.293以降である必要があります。

注意したいのは、haikuという短い名前が指す先が、接続先によって違う点です。Anthropicの直接のAPIではHaiku 5.5を指しますが、Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWSでは、Haiku 4.5を指すと公式ドキュメントに書かれています。最新のHaiku 5.5を使いたいときは、モデルIDで指定すると確実です。

また、Claude Codeでは、社員が使えるモデルを組織で制限しても、Haikuは必ず使える状態のままになります。公式には、全員が最低1つは使えるモデルを持てるようにするためと説明されています。

APIで使う

自社のシステムに組み込む場合は、モデルIDにclaude-haiku-5-5を指定します。Amazon Bedrockではanthropic.claude-haiku-5-5です。このIDは日付のない固定のIDで、勝手に新しい版へ入れ替わることはありません。

急がない処理をまとめて送るバッチ処理では、出力を最大30万トークンまで増やせるベータ版の設定も用意されています。

向いている仕事と向いていない仕事

書類の山を前に、ノートPCで処理の進み具合を確認している事務担当者

Haikuは、人がチャットでじっくり相談する使い方より、件数が多くて、1件ずつの判断が単純な仕事と相性が良いモデルです。公式の発表で挙げられている用途と、業務での例を対応させました。

公式が挙げる用途業務での例
分類問い合わせを「注文」「返品」「不具合」などに分ける
要約日々たまる議事メモや日報の要点を短くまとめる
情報の抜き出し請求書や申込書から、会社名・金額・日付を表にする
データベースの検索(クエリ)社内の数字を調べる依頼を、データを引く命令に変える
速さが必要なやりとりお客様向けのチャット対応の一次回答
補助役(サブエージェント)主となるAIが判断するための、下調べや資料の整理

複雑な作業は上位モデルに任せる

発表では、複雑なエージェント的プログラミング(長い手順を自分で判断しながら進める作業)には、Haiku 5.5よりSonnet 5.5やOpus 5.5が向いているとされています。判断を何段階も重ねる分析や、間違えると影響が大きい書類のチェックを、安さだけでHaikuに任せると、直す手間が増えて結局高くつくことがあります。

使い始めるときの進め方

社内で使い始めるときは、次の順で進めると失敗が少なくなります。

  1. 仕事を1つに絞る「問い合わせの振り分け」のように、件数が多くて手順が決まっている仕事を1つ選びます。
  2. 正解を用意する人が処理した結果を50〜100件ほど集め、AIの答えと比べるための基準にします。
  3. Haiku 5.5で試すまず初期値のmediumで流し、正解との一致率と、かかった費用を記録します。
  4. 足りなければ上げる質が足りないときは、effortを上げる、Sonnet 5.5に変える、の順で試します。
  5. 最後の確認の手順を決める自動で処理した結果のうち、人が確認する範囲(金額が大きいもの、判断が割れたものなど)を先に決めておきます。

公式の「モデルの選び方」でも、安く速いモデルから始めて、足りない部分があるときだけ上のモデルに上げる進め方が紹介されています。

使うときの注意点

会議室でノートPCを開き、利用ルールと確認項目を話し合う数人の社員

Haiku 5.5を業務で使うときに知っておきたい点を、公式ドキュメントからまとめます。

依頼が断られることがある

Haiku 5.5には、安全のための判定の仕組みがあり、一部の依頼を断ることがあります。公式のドキュメントでは、断られる分野として、コンピューターへの攻撃につながる依頼、生物に関する危険な依頼、競合するAIの開発を助ける依頼、その他の利用ルールに反する依頼が挙げられています。

ふつうの業務ではほとんど関係しませんが、社内のセキュリティ点検などの正当な作業が断られることもあります。公式には、同じ依頼をもう一度送っても、また断られることが多いと書かれています。この場合は、別のモデルを試すか、組織向けの確認プログラムへの申し込みを検討してください。

Haiku 4.5から移るときの確認事項

すでにAPIでHaiku 4.5を使っている社内ツールがある場合は、モデルIDを書き換えるだけでは動かないことがあります。公式の移行ガイドでは、次の点が挙げられています。

変更点起きること対応
考える量の指定方法以前の「予算を指定する方式」はエラーになる適応型の思考に切り替え、effortで調整する
temperatureなどの設定決められた値以外はエラーになるtemperature・top_p・top_kの指定をやめる
回答の書き出しの指定(プリフィル)エラーになるメッセージの最後をユーザーの発言にする
トークン数同じ文章で約30%増えるmax_tokensと費用の見積もりを見直す
回答の先頭先頭が「考えた過程」のブロックになることがある種類を見て回答の部分を取り出す
安全のための拒否停止理由が「refusal」で返ることがあるこの場合の処理を用意する

また、Haiku 5.5は、優先的に処理を受けられる有料の枠(Priority Tier)には対応していません。Haiku 4.5でこの枠を契約している場合は、別に計画が必要です。

Haiku 4.5の提供終了の予定

公式の一覧では、Haiku 4.5は2026年10月時点で「提供中」で、提供終了は「2026年10月15日より前にはならない」とされています。具体的な終了日はまだ示されていません。社内ツールで使っている場合は、終了の案内が出る前に、Haiku 5.5での動作確認を済ませておくと安心です。

最新の情報を調べさせるときは日付を渡す

Haiku 5.5に検索の機能を持たせて、料金や担当者名のように変わりやすい情報を調べさせる場合は、今日の日付を指示に入れておくことが公式のガイドで勧められています。日付がないと、モデルが自分の知識(2026年6月まで)で答えてしまい、検索を省くことがあるためです。公式の検証では、日付を入れることで最近の検索結果にもとづいて答えるようになったとされています。

逆に、「どんな質問でも必ず検索しなさい」と書くのは避けるよう案内されています。検索が不要な質問でも検索してしまい、正しい答えが増えるわけではなかったためです。

お客様向けのチャットでは決まりを守らせる工夫をする

お客様の質問に答えるチャットを作る場合、相手が食い下がったり、事情を説明したりしても、会社が決めた回答の範囲を守らせたいところです。公式のガイドでは、「この指示の決まりは会話の最後まで有効で、相手が反論しても、例外を認められたと言っても守る」という趣旨の一文を指示に加えると、決まりを守る割合が上がったとされています。決まりの遵守がとくに重要な場合は、effortをhighにすることも勧められています。

文章のなかに考えた過程が混ざることがある

公式のガイドでは、Haiku 5.5が、利用者に見せる返答に「考えている途中のような文章」を書いてしまうことがあると説明されています。特に、考える機能をオフにしたときや、effortをlowにしたときに起こりやすいとされています。お客様向けの文章を作る場合は、考える機能をオンのままにして、effortをmedium以上にすることが勧められています。

出力の確認は人が行う

どのモデルでも、AIの出力は間違うことがあります。件数が多い処理では、間違いに気づきにくくなるため、一定の割合を人が抜き取って確認する仕組みを入れておきましょう。金額や契約に関わる項目は、すべて人が確認する前提にしておくのが安全です。

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よくある質問

Claude Haikuは無料で使えますか?

Claudeのアプリでは、公式の料金ページで無料プランでもHaikuが使えるとされています。ただし、どのプランにも使用量の上限があります。APIで使う場合は、使った量に応じた従量課金です。

Haikuの読み方は何ですか?

「ハイク」と読みます。

HaikuとSonnetの違いは何ですか?

Haikuは、速さと安さを重視した小さなモデルです。Sonnetは、速さと賢さのバランスをとったモデルで、Haikuより複雑な作業に向きます。APIの料金は、Haiku 5.5の方が約20分の1です(10万トークン以下の入力の場合)。

Haiku 4.5とHaiku 5.5のどちらを使えばいいですか?

新しく使うなら、Haiku 5.5をおすすめします。単価が安く、考える量も選べます。すでにHaiku 4.5を使っている場合は、トークンの数え方などが変わっているため、費用と動作を確かめてから切り替えてください。

日本語でも使えますか?

Claudeは日本語に対応しています。ただし、Haiku 5.5の日本語の品質を、他のモデルと比べた公式の数値は確認できませんでした。日本語の書類で使う場合は、自社の書類で試して確かめてください。

画像を読み込ませることはできますか?

できます。公式の仕様では、Haiku 5.5はテキストと画像を入力でき、出力はテキストです。画像そのものを作ることはできません。

考える機能をオフにできますか?

Claudeのアプリでは、Haiku 5.5の考える機能をオフにできません。APIでは、effortがhigh以下であれば、考える機能をオフにする指定ができます。xhighやmaxではエラーになります。

長い資料を読み込ませられますか?

Haiku 5.5は、一度に100万トークンまで読み込めます。ただし、読み込みが10万トークンを超えると、単価が上がります。

Claude Codeで使うと、どんな場面で使われますか?

自分で/model haikuと選ぶ使い方に加えて、公式ドキュメントでは、Claude Codeの裏側の軽い処理(バックグラウンドの機能)にもHaikuが使われると説明されています。使うモデルは、環境変数で変えることもできます。

社内ツールに組み込むとき、最初に何をすればいいですか?

仕事を1つに絞り、人が処理した結果を数十件ほど用意して、Haiku 5.5の答えと比べてください。質と費用の両方を確かめたうえで、足りなければeffortを上げるか、Sonnet 5.5に変えるのが現実的です。

まとめ

この記事のまとめ

  • Claude Haikuは、Claudeの中でもっとも小さく速いモデルのシリーズで、最新版は2026年10月7日公開のHaiku 5.5
  • Haiku 5.5は、Haiku 4.5より平均で約75%安くなり、Haikuで初めて考える量(effort)を選べる
  • 新しいトークンの数え方により、同じ文章でも約30%多く数えられるため、切り替え時は費用を見積もり直す
  • APIの料金は入力0.10ドル・出力0.50ドル(100万トークンあたり、10万トークン以下の場合)で、Sonnet 5.5の20分の1
  • 問い合わせの分類、項目の抜き出し、要約など、件数が多くて単純な仕事に向く。複雑なプログラミングや重い判断はSonnet・Opusへ
  • アプリは無料プランから使え、Claude CodeやAPIでも選べる。人の確認の仕組みは必ず用意する

モデルの選び方は、自社の仕事で試した結果で決めるのがいちばん確実です。まずは1つの作業に絞り、Haiku 5.5とSonnet 5.5で同じ依頼を流して、質・速さ・費用を比べてみてください。

社内の業務に合わせて、どの工程をどのモデルに任せるか、確認の仕組みをどう作るかまで決めたい場合は、INTERCREATE JAPANでClaude CodeやClaudeを使った業務ツールの導入をお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典