Claude

Claudeの特徴とは?強み・できること・弱みを業務目線で解説【2026年版】

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Claudeとは何か(開発元・モデル・使える場所)
  • Claudeの特徴・強み8つ
  • Claudeでできること(機能の一覧と業務での使い方)
  • モデルの種類と選び方、料金プランと使える機能
  • 弱み・注意点と、その対処
  • 部署別の活用例と依頼文の例、導入の進め方
目次
  1. Claudeとは
  2. チャットのAIから「仕事を任せるAI」へ
  3. 開発元のAnthropic
  4. 使える場所
  5. ChatGPTとの違いをひとことで
  6. どんな人・会社に向いているか
  7. 使い始めるまでの流れ
  8. ほかのAIと比べるときの観点
  9. Claudeの特徴・強み
  10. 1. 長い資料を一度に読める
  11. 2. 指示に沿った文章を書きやすい
  12. 3. 仕事をファイルの完成まで任せられる
  13. 4. プログラミングに強い
  14. 5. ふだんのツールとつながる
  15. 6. 調べものと出典の確認がしやすい
  16. 7. 安全性の方針がはっきりしている
  17. 8. 法人向けの管理とデータの扱い
  18. 特徴を活かすための準備
  19. Claudeでできること
  20. 文章の作成・要約・翻訳
  21. ファイルの読み込み・作成
  22. Artifactsで資料や図を作る
  23. プロジェクトで仕事ごとに整理する
  24. メモリと「Claudeへの指示」
  25. スキルとプラグイン
  26. 仕事を任せる・定期的に動かす
  27. Coworkを安全に使う設定
  28. ブラウザを操作する・画面を操作する
  29. 音声で話しかける
  30. 議事録を整理する
  31. 翻訳・海外とのやりとり
  32. マニュアル・研修資料を作る
  33. アイデア出し・壁打ち
  34. チャット・Coworkの使い分け
  35. データを分析する
  36. コネクタで社内のデータを使う
  37. モデルの種類と選び方
  38. モデルの名前の見方
  39. 迷ったらOpus 5.5
  40. 考える量(effort)とは
  41. API料金の計算の例
  42. 以前のモデルについて
  43. Mythosについて
  44. 料金プランと使える機能
  45. 無料プランでできること・できないこと
  46. どのプランを選べばいいか
  47. 使用量の上限の仕組み
  48. APIで使う場合
  49. 法人向けプランで管理できること
  50. Claude CodeやCoworkを使うなら
  51. 会社の規模別の考え方
  52. 弱み・注意点
  53. 誤りを防ぐための確認の手順
  54. AIに頼りすぎない
  55. 誤りが起きやすい場面
  56. 上限で止まったときは
  57. 情報が変わりやすいことへの備え
  58. 入力してよい情報を決めておく
  59. 任せる範囲を広げすぎない
  60. 社内のルールに入れておきたい項目
  61. 社内に広がらないときの対策
  62. 業務での活用例
  63. 営業:提案書の下書き
  64. 総務・人事:規程の改定案
  65. 経理:請求書の一覧化と集計
  66. マーケティング:競合の調査
  67. カスタマーサポート:回答案の作成
  68. カスタマーサポート:問い合わせの自動分類
  69. 経営企画:会議の論点整理
  70. Web担当:サイトの見直し
  71. 営業:商談後のお礼メール
  72. 総務・人事:面接の質問案
  73. 経理:経費精算のチェック
  74. ある総務担当の1日の例
  75. うまくいかないときの直し方
  76. マーケティング:ブログ記事の構成案
  77. 開発・情報システム:古いプログラムの説明書き
  78. 業種別の使い方の例
  79. 依頼文の書き方のコツ
  80. 導入の進め方
  81. 最初の1週間でやること
  82. よくある質問
  83. まとめ

「Claudeが仕事に使えると聞くけれど、ChatGPTと何が違うのか分からない」「Claudeにはどんな特徴があって、何ができるのかを知ってから導入を決めたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

Claude(クロード)は、アメリカのAnthropic(アンソロピック)社が開発したAIです。長い資料を一度に読める、資料づくりや集計をファイルの完成まで任せられる、ふだん使っているツールとつながるといった特徴があり、文章を書くだけのAIから、仕事を任せるAIへと広がっています。

この記事では、Claudeとは何かを整理したうえで、特徴・強み、できること、モデルの選び方、料金プラン、弱みと注意点、部署別の活用例までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。Claudeは機能の追加や名前の変更が早いAIです。導入を決める前には、公式ページもあわせて確認してください。

Claudeとは

オフィスでノートPCを開き、AIに相談しながら資料を作る会社員

Claudeは、文章で話しかけると、質問に答えたり、文章や資料を作ったり、ファイルを読んで整理したりしてくれるAIです。こうしたAIは「生成AI」や「大規模言語モデル(LLM)」と呼ばれます。Claudeは、ひとつのAIの名前であると同時に、複数のモデル(AIの頭脳にあたる部分)をまとめた名前でもあります。

いまのClaudeは、チャットで質問に答えるだけでなく、ゴールを伝えると手順を考えて作業を進め、Excelやスライドなどのファイルを仕上げて返すところまでできるようになっています。プログラミング用の「Claude Code」、ブラウザの中で動く「Claude in Chrome」、Microsoft 365のアプリの中で動く「Claude for Microsoft 365」など、使う場所に合わせた製品もそろっています。

チャットのAIから「仕事を任せるAI」へ

最近は、Claudeのように自分で手順を考えて作業を進めるAIを「AIエージェント」と呼ぶことが増えています。チャットのAIは、質問に1回ずつ答える道具でした。AIエージェントは、ゴールを伝えると、必要な資料を探し、ファイルを開き、作業を進め、結果をまとめて返してくれます。

たとえば「来週の会議用に、先月の売上を店舗別にまとめて」と頼んだ場合、チャットのAIなら集計の方法を教えてくれるところまでですが、AIエージェントとしてのClaudeは、データのファイルを開いて集計し、表とグラフの入ったファイルを作るところまで進めます。人の役割は「作業をする人」から「頼んで、確かめて、判断する人」へと変わっていきます。

開発元のAnthropic

Anthropicは、AIの安全性の研究を重視するアメリカのAI企業です。Claudeがどう考え、どう振る舞うべきかをまとめた「Claudeの憲法(Constitution)」という文書を公開していて、Claudeの開発の土台にしています。この点は、後の「特徴・強み」の章で詳しく説明します。

日本では、2025年10月に東京オフィスを開設しています。日本向けには、2026年4月1日から10%の消費税が別に請求されるようになり、Anthropicは適格請求書発行事業者にも登録しています。会社の経費として扱いやすくなった点も、日本の企業にとっては押さえておきたいポイントです。

使える場所

Claudeは、パソコン・スマホ・ブラウザ・業務アプリなど、さまざまな場所から使えます。公式の製品ページに載っている主な使い方をまとめました。

使う場所内容向いている使い方
Web版(claude.ai)ブラウザから使うまず試したい、どのパソコンからでも使いたい
デスクトップアプリmacOS・Windows(arm64を含む)。パソコンのフォルダやアプリとつながる手元のファイルを読み書きさせたい
スマホアプリiOS・Android外出先で質問したい、頼んだ作業の続きを確認したい
Claude in ChromeChromeの中でClaudeが動き、サイトを読んだり操作したりするWebでの調べもの、フォームへの入力
Claude for Microsoft 365WordやExcelなど、ふだんのMicrosoft 365のアプリの中で動くOfficeのファイルをそのまま編集したい
Claude Tag(Slack)SlackでClaudeをタグ付けして仕事を頼む。Team・Enterpriseでベータ版チームのやりとりの中で頼みたい
Claude Codeターミナル・エディタ・アプリからプログラムを書かせる社内ツールづくり、Webサイトの修正
API・クラウドClaude Platform(API)、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry自社のシステムにClaudeを組み込みたい

ChatGPTとの違いをひとことで

ChatGPTはOpenAI社のAIで、Claudeと同じく文章でやりとりできる生成AIです。どちらも質問への回答、文章の作成、ファイルの読み込みなど、基本的なことは一通りできます。

Claudeの側から見た違いは、長い資料をまとめて読める量の大きさ、仕事をファイルの完成まで任せる機能(Cowork)、プログラミング用のClaude Codeの評価の高さにあります。一方で、公式の機能一覧には画像の生成が含まれていないなど、得意・不得意もあります。両者の細かな比較は別の記事で扱っているので、あわせて参考にしてください。

どんな人・会社に向いているか

Claudeは幅広い仕事に使えますが、特に相性がよいのは次のような人や会社です。

こんな人・会社Claudeが向いている理由
資料を読む・まとめる仕事が多い長い資料をまとめて読めるので、要約・比較・抜き出しの手間を減らせる
集計や資料づくりがくり返し発生するCoworkで、計算式つきのExcelやスライドの形まで任せられる
Microsoft 365を使っているWordやExcelの中でそのまま使える
社内ツールやWebサイトを自分たちで直したいClaude Codeで、小さなツールづくりや修正を任せられる
情報の管理を重視する法人向けプランは許可しない限り学習に使わず、管理機能もそろっている

反対に、写真やイラストをたくさん作りたい場合は、Claudeだけでは足りないことがあります。目的に合わせて、ほかの道具と組み合わせて考えましょう。

使い始めるまでの流れ

  1. claude.aiを開くブラウザで claude.ai にアクセスするか、スマホアプリ・デスクトップアプリを入れます。
  2. アカウントを作る画面の案内に沿ってアカウントを作り、ログインします。
  3. まず無料で試すふだんの仕事の文章を1つ選び、要約や下書きを頼んでみます。
  4. 必要に応じてプランを選ぶ毎日使う、仕事を任せたい、Claude Codeを使いたい、という段階になったら有料プランを検討します。会社で使う場合は、最初から法人向けのプランを検討しましょう。

ほかのAIと比べるときの観点

ChatGPTやGeminiなど、ほかの生成AIと比べて導入を決める場合は、評判よりも、実際の仕事で試して比べるのが確実です。比べるときの観点の例をまとめました。

観点確かめ方
長い資料の扱い実際の契約書や規程を渡し、要点の正確さと抜け漏れを比べる
文章の仕上がり同じ条件でメールや報告書を書かせ、手直しの量を比べる
ファイルの作成同じデータから表やスライドを作らせ、そのまま使えるかを比べる
ふだんのツールとの連携自社で使っているツールとつなげるかを確かめる
管理とデータの扱い法人向けプランの管理機能、学習の扱い、契約の条件を比べる
費用使う人数と使い方から、月額の総額を見積もって比べる

1つのAIに決める必要もありません。文章や資料づくりはClaude、画像の生成は別の道具、のように仕事ごとに使い分けている会社もあります。

あわせて読みたいClaudeとは?読み方・できること・料金・使い方を初心者向けに解説Claude(クロード)は、米Anthropic社が開発したAIです。読み方と開発元、チャットで頼めること、2026年10月時点のモデルとプラン料金、アカウントの作り方、仕事での使い方の例、会社で使う前に確認したいことまで、初めての方にも分かるようにまとめました。

Claudeの特徴・強み

机に資料の束を置き、ノートPCで要約の内容を確かめる担当者

ここからは、Claudeの特徴・強みを8つに分けて紹介します。それぞれ「業務で何が変わるか」に言い換えて説明します。

1. 長い資料を一度に読める

Claudeの現行モデルは、どれも100万トークンのコンテキストウィンドウを持っています。コンテキストウィンドウとは、Claudeが一度に読んで覚えておける情報の量のことです。トークンはAIが文章を数える単位で、公式の目安では、100万トークンはおよそ250万文字(Unicodeの文字数)にあたります。日本語の文章でどれくらい入るかは内容によって変わりますが、数百ページ規模の資料をまとめて扱える大きさです。

業務では、次のような使い方で違いが出ます。

  • 契約書・規程・マニュアルなど、何十ページもある資料をまとめて読ませ、要点や矛盾を探す
  • 過去1年分の議事録を読ませ、決まったことと未決のことを一覧にする
  • 複数の提案書を同時に読ませ、条件の違いを比較表にする

資料を細かく分けて何回にも分けて渡す必要が減るので、「前に渡した資料の内容を忘れてしまう」というAIによくある困りごとが起きにくくなります。ただし、読める量が大きくても、渡す資料が多いほど使用量も多く消費します。必要な資料に絞って渡すのが基本です。

長い資料を読ませるときは、「どのページ・どの条文に書いてあるかも示して」と頼むと、答えの根拠を元の資料で確かめやすくなります。「この資料に書かれていないことは『記載なし』と答えて」と添えておくと、資料にない内容をClaudeが補って答えてしまうのを防ぎやすくなります。

2. 指示に沿った文章を書きやすい

公式には、現行モデルはすべて多言語に対応していると案内されています。日本語で質問すれば日本語で答え、日本語の資料もそのまま読めます。

業務の文章づくりで役立つのは、「です・ます調で」「300字以内で」「結論を先に」「社外向けのていねいな言い回しで」といった条件を付けたときに、それに沿った文章を返しやすい点です。プロジェクトや「Claudeへの指示」に、会社の文章のルールを書いておけば、毎回同じ条件を伝えなくても済みます。

一方で、どのAIでも、そのまま社外に出せるかどうかは人が判断する必要があります。言い回しのくせや、事実と違う内容が混ざっていないかは、必ず人が読んで確かめましょう。

文章の質を上げるコツは、お手本を渡すことです。過去にうまく書けたメールや報告書を1つ渡して「この文体と構成に合わせて」と頼むと、会社らしい文章に近づきます。反対に、使ってほしくない言い回しがあれば、それもはっきり伝えておきましょう。

3. 仕事をファイルの完成まで任せられる

Claudeには、何段階にもわたる仕事を任せる「Claude Cowork(コワーク)」という仕組みがあります。「この3つのファイルから月次の集計表を作って、前月との違いをスライド3枚にまとめて」のようにゴールを伝えると、Claudeが手順を考え、ファイルを開き、作業を進めて、できあがったファイルを返してくれます。

Coworkは、いまはチャットと統合されつつあり、Pro・Maxから順に「ひとつのClaude」として提供されています。新しい画面では、ふつうに質問すれば答えが返り、「この資料を作って」と頼めば作業として進む形です。公式の製品ページでは、ノートPCを閉じた後も動き続ける長い作業を任せられ、複数の作業を同時に走らせることもできると説明されています。

作られるファイルは、計算式の入ったExcel、PowerPointのスライド、体裁の整った文書などです。値を貼り付けただけの表ではなく、そのまま社内で回せる形まで仕上げてもらえるのが、チャットだけのAIとの大きな違いです。

Coworkの製品ページに載っている、扱えるファイルの種類は次のとおりです。

種類形式
文書・テキストDOCX、PDF、TXT、MD、HTML、JSON、CSV、TSV
表計算XLSX、XLS、XLSM
プレゼンテーションPPTX、PPT
画像PNG、JPG、GIF、SVG、WEBP
データ・設定YAML、XML、TOML

Pro・Maxでは、2026年10月6日以降に始めた作業はクラウドで動きます。パソコンの中のフォルダを使う作業は、デスクトップアプリを開いている間だけ読み書きできる点に注意しましょう。

任せやすい仕事任せにくい仕事
複数のファイルを読んで、表やスライドにまとめる1円単位の正確さが必要な最終計算
Webで調べて、比較表を作るその場ですぐ返事が必要なやりとり
毎週・毎月の定型的な集計と報告社外への送信や発注などの確定作業
議事録や規程の整理権限のない社内システムの操作

任せにくい仕事も、下書きや準備まではClaudeに任せ、最後の確認と確定を人が行えば、十分に時間を減らせます。

4. プログラミングに強い

プログラミング用の「Claude Code」は、Claudeにプログラムを書かせたり、直させたりする道具です。ターミナルやエディタ、デスクトップアプリから使えます。公式のモデル一覧でも、Opus 5.5は「長時間のエージェント的なコーディングと知識労働向け」と説明されています。

エンジニアでない人にとっても、Claude Codeは身近な道具になりつつあります。たとえば、Excelのマクロの代わりに小さな集計プログラムを作らせる、Webサイトの文章や画像を差し替えさせる、社内の申請フォームのような簡単なツールを作らせる、といった使い方です。ただし、作ったものを業務で使う前には、動作の確認と、情報の扱いのチェックが欠かせません。

Claude Codeは、ClaudeのPro以上のプランに含まれています。追加の契約なしで使い始められるので、社内で小さなツールを作ってみたいときの入口として使いやすい道具です。作業の前に計画を見せて承認を待つ「planモード」もあり、いきなりファイルを書き換えられる心配を減らせます。

非エンジニアでも頼みやすいこと具体例
データの整形複数のCSVを1つにまとめる、表記ゆれをそろえる
小さな自動化フォルダ内のファイル名を一括で変える、毎月の集計を自動で行うプログラムを作る
Webサイトの修正文章や画像の差し替え、お知らせの追加
簡単な社内ツール備品の貸し出し記録、問い合わせの受付フォーム

作ったプログラムが社内のデータや外部のサービスにつながる場合は、情報システム部門や開発の担当者と相談してから使いましょう。

5. ふだんのツールとつながる

Claudeは、ふだん使っているアプリやサービスとつないで使えます。公式の製品ページに載っている主なつなぎ方は次のとおりです。

  • コネクタ:使っているアプリとつなぐ仕組み。対話型の画面を持つMCPアプリにも対応しています。MCP(Model Context Protocol)は、AIと外部のサービスをつなぐための共通の決まりです
  • Claude in Chrome:ブラウザの中でClaudeが動き、ページを読んだり操作したりします
  • Claude for Microsoft 365:WordやExcelの中で動きます。公式の製品ページでは、WordやExcelでの変更は「変更履歴」や「色付きのセル」として表示されると説明されています
  • デスクトップのファイルとフォルダ:パソコンの中のフォルダを指定して、ファイルを読み書きさせます
  • プラグイン:マーケットプレイスから機能を追加できます

社内のデータをClaudeにコピーして貼り付ける手間が減り、データがある場所でそのまま仕事を頼めるようになります。

つなぐツールが増えるほど、Claudeが触れられる情報も増えます。会社で使うときは、どのコネクタやプラグインを使ってよいかを決めておきましょう。TeamとEnterpriseでは、管理者が部署ごとに使えるツールを決められます。

6. 調べものと出典の確認がしやすい

Claudeは、Web検索で最新の情報を調べながら答えることができます。Web検索は無料プランでも使えます。有料プランでは、時間をかけて複数の情報源を調べ、レポートにまとめる「Research」も使えます。

公式の製品ページでは、Claudeが出典を示し、行動する前に確認を求めることができると説明されています。調べた内容の出典が分かれば、元のページを開いて確かめられるので、社内の資料に使うときも安心です。

調べものを頼むときは、「公式サイトの情報を優先して」「出典のURLを付けて」「情報の日付も書いて」と添えると、使える情報かどうかを判断しやすくなります。特に料金や制度は変わりやすいので、日付の確認は欠かせません。

ふつうのWeb検索とResearchは、調べる深さで使い分けます。「この会社の所在地は?」のような1つの事実の確認ならWeb検索で十分です。「この業界の主なサービスを10社調べて、料金と特徴を比べて」のように、たくさんの情報源を読み比べる必要がある調べものは、時間をかけて調べるResearchが向いています。

7. 安全性の方針がはっきりしている

Anthropicは、Claudeの価値観と振る舞いを定めた「Claudeの憲法」を公開しています。そこでは、Claudeが大切にすべき性質として、次の4つが優先順に挙げられています。

優先順性質公式の説明の要旨
1広く安全であることAIの開発がまだ途中のいまの段階で、人がAIを適切に監督するしくみを損なわない
2広く倫理的であること正直であること、よい価値観に沿って行動し、不適切・危険・有害な行動を避けること
3Anthropicのガイドラインに沿うこと必要な場面では、より具体的なガイドラインに従うこと
4本当に役に立つことClaudeを使う企業や利用者の役に立つこと

公式の説明では、これらがぶつかったときは基本的にこの順で優先しつつ、全体のバランスを見て判断するとされています。会社でAIを使うときに「AIが何を大事にして動くのか」が文書で公開されている点は、社内で導入を説明するときの材料になります。

実際の製品でも、作業の前に計画を見せて承認を待つ設定、許可したフォルダやツールの中だけで動く仕組み、ファイルを完全に削除する前に確認する初期設定などが用意されています。

8. 法人向けの管理とデータの扱い

個人向けのプラン(Free・Pro・Max)では、入力した内容をAIの学習に使うかどうかを「設定」→「プライバシー」で選べます。法人向けのプラン(Team・Enterprise)とAPIでは、明示的に許可しない限り、入力した内容を学習に使わないとされています。

TeamとEnterpriseでは、管理者がチームごとに使える範囲を決める、利用額の上限を設定する、部署ごとに使えるツールを決める、といった管理ができます。Enterpriseでは、監査ログ、役割に応じた細かな権限、SCIM(社員の追加・削除を自動で反映する仕組み)、データの保存期間の設定なども使えます。

特徴業務で変わること
長い資料を一度に読める契約書や議事録をまとめて読ませ、要点や違いを一度に出せる
指示に沿った文章文体や長さの条件を決めておけば、社内の文章のルールに合わせやすい
ファイルの完成まで任せられる集計・資料づくりを、計算式つきのExcelやスライドの形で受け取れる
プログラミングに強い小さな社内ツールや、サイトの修正を任せられる
ふだんのツールとつながるデータのある場所で、そのまま仕事を頼める
調べものと出典出典つきで調べてもらい、元の情報を確かめられる
安全性の方針が公開されている社内での説明や、利用ルールづくりの材料になる
法人向けの管理学習に使わない前提で、利用範囲や費用を管理できる

特徴を活かすための準備

Claudeの特徴を業務で活かすには、Claudeに渡す材料を少し整えておくと効果が上がります。特別な準備は必要ありませんが、次の3つがあると、答えの質が安定します。

  • 社内の用語集:部署名、商品名、社内でだけ使う略語と、その意味の一覧。Claudeが社内の言葉を取り違えにくくなります
  • 文章のお手本:うまく書けたメール、報告書、提案書を数点。文体や構成をそろえやすくなります
  • 資料の置き場所:Claudeに読ませてよい資料をまとめたフォルダ。Coworkやプロジェクトで使うときに、渡す範囲を間違えにくくなります

どれも、人の新入社員に仕事を教えるときに用意するものと同じです。Claudeを「説明すればすぐ動いてくれる新しいメンバー」と考えると、何を用意すればよいかが分かりやすくなります。

Claudeでできること

ノートPCで表計算・スライド・文書のファイルを見比べて確認する会社員

Claudeでできることを、機能ごとに一覧にしました。使えるプランは2026年10月時点の料金ページの表記です。

機能できること無料プラン
チャット質問への回答、文章の作成・要約・翻訳、アイデア出し○
ファイルの読み込み・作成PDFやExcelを読む、文書・表・スライドを作る、コードを実行する○
Artifacts(アーティファクト)デザイン・スライド・文書・グラフ・図などを会話の中で作り、共有する○
Web検索最新の情報を調べて答える○
Research時間をかけて調べ、レポートにまとめる×
メモリ過去の会話の内容を覚えておく○
プロジェクト仕事ごとに資料・指示・会話をまとめておく5つまで
コネクタ使っているアプリとつなぐ○
スキル・プラグイン作業の手順を覚えさせる、機能を追加するプランによる
仕事を任せる・定期実行(Cowork)ゴールを伝えて作業を進めさせる、決まった時間に動かす×
Claude in Chromeブラウザの中で調べものや操作をする×
Claude for Microsoft 365WordやExcelなどの中で使う×
Claude Design・Slides・Docsデザイン・スライド・文書を作る○
音声文字を打つ代わりに話しかける○
Claude Codeプログラムを書かせる・直させる×

スキル・プラグインの細かな対応はプランや画面によって変わるため、使う前に公式ページで確認してください。ここからは、業務でよく使う機能を詳しく見ていきます。

文章の作成・要約・翻訳

いちばん基本の使い方です。メールの下書き、報告書の要約、議事録の整理、英文メールの翻訳など、文章に関わる仕事はほとんど頼めます。ポイントは、誰に向けた文章か、どんな目的か、長さと文体を伝えることです。

取引先に、納期が3日遅れることをお詫びするメールの下書きを作ってください。
・相手は長く付き合いのある取引先の購買担当
・遅れの理由は、部品の入荷が遅れたため
・新しい納期は10月24日
・ていねいだが、言い訳がましくならないように。250字程度

ファイルの読み込み・作成

PDF、Word、Excel、画像などのファイルを渡すと、中身を読んで要約したり、必要な情報を抜き出したりできます。たとえば、請求書のPDFを何枚も渡して「取引先・金額・支払期日を一覧にして」と頼めば、表にまとめて返してくれます。

反対に、Claudeにファイルを作らせることもできます。Excelの表、Wordの文書、PowerPointのスライドなどを作り、ダウンロードして使えます。コードを実行する機能もあるので、データの集計やグラフづくりも頼めます。

Artifactsで資料や図を作る

Artifacts(アーティファクト)は、会話の中で作ったデザイン、スライド、文書、グラフ、図などを、別の画面に表示して編集・共有できる機能です。公式の製品ページでは「共有できる、ブランドに沿ったデザイン・スライド・文書。自分で直すことも、Claudeに直してもらうこともできる」と説明されています。

たとえば、売上のデータを渡して「月ごとの推移が分かるグラフにして」と頼むと、その場でグラフが表示されます。「棒グラフに変えて」「前年の線も足して」と続けて頼めば、その場で直してくれます。

プロジェクトで仕事ごとに整理する

プロジェクトは、仕事ごとに資料・指示・会話をまとめておく機能です。たとえば「採用」のプロジェクトに、会社の紹介資料、求める人物像、過去の求人票を入れておけば、そのプロジェクトの中の会話では、毎回資料を渡さなくてもその内容を前提に答えてくれます。

プロジェクトごとに「このプロジェクトでは、です・ます調で、専門用語には説明を付ける」といった指示も設定できます。部署や取引先ごとにプロジェクトを分けておくと、話が混ざらずに済みます。

プロジェクトの例入れておくとよい資料
営業サービス資料、料金表、よくある質問、過去の提案書
採用会社紹介、求める人物像、過去の求人票、面接の評価基準
社内規程の問い合わせ対応就業規則、各種規程、申請の手順書
Webサイトの運用サイトの構成、文章のルール、更新の手順

資料が古くなると、Claudeの答えも古くなります。プロジェクトに入れた資料は、規程の改定や料金の変更があったときに差し替えるようにしましょう。

メモリと「Claudeへの指示」

メモリは、過去の会話の内容を覚えておく機能です。「Claudeへの指示」には、すべての会話に効く好みや条件を書いておけます。たとえば「私は製造業の総務担当です。回答は結論から書き、手順は番号付きの箇条書きにしてください」と書いておけば、毎回その前提で答えてくれます。

スキルとプラグイン

スキルは、作業の手順をClaudeに覚えさせる仕組みです。公式の製品ページでは「Claudeに新しいスキルを教え、記録し、チームで共有できる」と説明されています。たとえば「月次報告書の作り方」をスキルにしておけば、毎月同じ形式で報告書を作らせられます。

プラグインは、スキル・コネクタ・サブエージェントなどをひとまとめにして、特定の仕事向けに機能を追加するものです。マーケットプレイスから追加できます。

仕事を任せる・定期的に動かす

Coworkでは、ゴールを伝えて仕事を任せられます。作業の途中で、どのファイルを開いたか、何を判断したかも画面に表示されるので、方向がずれていればその場で直せます。

「毎週月曜の朝に、先週の売上データを集計してスライドにする」のように、決まった間隔で同じ作業を動かすこともできます。公式の製品ページでは、決まった予定で作業を繰り返し動かせる「定期実行」が紹介されています。

Coworkを安全に使う設定

仕事を任せるときは、Claudeがどこまで自分の判断で進めてよいかを設定できます。新しい画面では、権限のモードが「手動」「自動」「スキップ」の3つに分かれています。最初は、操作の前に確認が出る「手動」で使い、Claudeの進め方に慣れてから範囲を広げると安心です。

  • 読み書きさせるフォルダは、作業用に作ったフォルダに必要なファイルだけを入れて指定する
  • ファイルを完全に削除する前に確認する初期設定は、そのままにしておく
  • 社外への送信や発注など、取り消せない操作は人が行う
  • 会社のプランでは、管理者が使える機能やツールの範囲を決める

ブラウザを操作する・画面を操作する

Claude in Chromeやデスクトップアプリの内蔵ブラウザを使うと、Claudeがサイトを開いて読み、クリックや入力までできます。競合サービスの料金を調べて比較表にする、といった調べものに向いています。

専用のつなぎ方がないアプリでは、Claudeが画面を見ながら操作する「コンピューター操作」もあります。公式の製品ページではベータ版とされているので、業務で頼る前に小さな作業で試すのがおすすめです。

音声で話しかける

文字を打つ代わりに、話しかけてやりとりすることもできます。移動中や、手が離せないときに便利です。音声でのやりとりも使用量に数えられます。

議事録を整理する

会議の録音を文字に起こしたテキストや、走り書きのメモを渡すと、決まったこと・宿題・次回までの課題に分けて整理してくれます。

次の会議メモを、議事録の形に整えてください。
・「決定事項」「宿題(担当者と期限)」「次回の議題」に分ける
・発言者の名前はそのまま残す
・メモから読み取れない担当者や期限は【不明】と書く
(ここに会議メモ)

担当者や期限をClaudeが推測で埋めないように指示しておくと、後で「誰がやるのか」がずれる事故を防げます。

翻訳・海外とのやりとり

英語のメールや資料の翻訳、海外の取引先への返信の下書きにも使えます。単に訳すだけでなく、「取引先との関係を損なわない、ていねいな言い回しで」「専門用語は業界で一般的な訳語に」といった条件も伝えられます。

契約書など、意味の取り違えが大きな問題になる文書は、Claudeの訳を下訳として使い、最終的には専門家や担当者が確認しましょう。

マニュアル・研修資料を作る

作業の手順を箇条書きで渡すと、新人向けのマニュアルや研修資料の形に整えてくれます。「専門用語には説明を付けて」「つまずきやすい点を囲みで目立たせて」「最後に理解度を確かめる質問を5つ付けて」のように頼むと、そのまま使える形に近づきます。

アイデア出し・壁打ち

企画の案を出してもらったり、自分の考えに反論してもらったりする使い方もできます。「この企画の弱いところを、決裁する立場から5つ指摘して」と頼めば、会議の前に想定問答を準備できます。一人で考えていると気づきにくい観点を補うのに向いています。

チャット・Coworkの使い分け

こんなとき向いている使い方
すぐ答えが欲しい質問チャット
メール1通、文章1つの下書きチャット
複数のファイルを読んで、表やスライドを作るCowork
Webで調べて、比較表にまとめるCoworkかResearch
毎週・毎月くり返す作業Coworkの定期実行

統合された新しい画面では、どちらを使うかをClaudeが依頼の内容から判断します。使う人が意識して切り替える必要はありませんが、作業として頼むときは「ファイルにして」「表にまとめて保存して」のように、欲しい成果物をはっきり書くとうまくいきます。

データを分析する

Claudeはコードを実行する機能を持っているので、CSVやExcelのデータを渡して集計や分析を頼めます。たとえば「この売上データから、商品ごとの月別の売上と前年同月比を出して、伸びている商品の上位5つを教えて」と頼むと、計算したうえで結果と表を返してくれます。

結果の数字は、元のデータで何件かを手で確かめてから使いましょう。集計の考え方(税込か税抜か、返品を含むか)がずれていると、計算が正しくても結論が変わるためです。

コネクタで社内のデータを使う

コネクタを使うと、つないだサービスのデータを読みながら作業できます。公式の製品ページでは、自分でコネクタやMCPを作ることもでき、デスクトップの拡張機能として動かすこともできると説明されています。社内の独自のシステムとつなぎたい場合は、開発の担当者や外部の専門家と相談しながら進めるとよいでしょう。

まずは「渡す・頼む・確かめる」の3つで十分

機能は多いですが、最初から全部を使う必要はありません。資料を渡し、やってほしいことを頼み、結果を確かめる。この3つを数回くり返すだけでも、Claudeの得意なことと苦手なことが見えてきます。慣れてきたら、プロジェクトやCoworkなどの機能を少しずつ足していきましょう。

モデルの種類と選び方

机の上に4枚のカードを並べ、違いを見比べて考える会社員

Claudeには、性能と速さの違う複数のモデルがあります。2026年10月時点の現行モデルは次の4つです。

モデル公式の説明速さAPI料金(100万トークンあたり)
Claude Fable 5.1難しい推論や、長時間にわたるエージェント的な作業向け遅め入力10ドル/出力50ドル
Claude Opus 5.5長時間のエージェント的なコーディングと知識労働向け中くらい入力4ドル/出力20ドル
Claude Sonnet 5.5速さと賢さのバランスがいちばんよい速い入力2ドル/出力10ドル
Claude Haiku 5.5分類・抽出・振り分けなど、大量で速さが必要な処理向けいちばん速い入力0.10ドル/出力0.50ドルから

4つのモデルはどれも、文字と画像の入力、多言語、ツールの利用に対応しています。コンテキストウィンドウはすべて100万トークン、一度に出力できる量は12.8万トークン、知識はいずれも2026年6月までの情報が中心です。

モデルの名前の見方

Claudeのモデルの名前は、「Claude」+「系列の名前」+「世代の数字」でできています。Fable・Opus・Sonnet・Haikuが系列の名前で、数字が大きいほど新しい世代です。たとえば「Opus 5.5」は、Opusの系列の5.5世代という意味です。同じ系列でも世代が違えば性能や料金が変わるので、記事や資料を読むときは、数字まで確認する習慣をつけておきましょう。

迷ったらOpus 5.5

公式のモデル一覧では、どれを使うか迷ったら、まずOpus 5.5から始めるよう案内されています。Fable 5.1は、難しい推論や長時間の作業、Opus 5.5で考える量を上げても足りない場合に使う、という位置づけです。

業務での使い分けの目安をまとめると、次のようになります。

こんな仕事なら目安のモデル
ふだんの文章づくり、資料の要約、調べものOpus 5.5 か Sonnet 5.5
資料づくりや集計を任せる、プログラムを書かせるOpus 5.5
何段階もの判断が必要な難しい分析、長時間の作業Fable 5.1
大量の問い合わせの分類、データの抜き出し(API)Haiku 5.5

無料プランで使えるのはSonnetとHaikuで、Opusは有料プランから使えます。Fableは、Proでは使用量クレジット(追加の支払い)で使い、MaxとTeamの上位席では週の上限の50%まで追加料金なしで使えます。

モデル選びに迷ったときは、まず初期設定のモデルで仕事をしてみて、物足りないときだけ上位のモデルに切り替えるのがおすすめです。上位のモデルほど答えの質は上がりやすい一方、時間と使用量も多くかかります。「速さが大事な仕事」と「質が大事な仕事」を分けて考えると、使い分けを決めやすくなります。

考える量(effort)とは

現行のモデルは、答える前にどれくらい考えるかを、問題の難しさに合わせて自分で決める仕組み(適応型の思考)を持っています。APIでは、この「考える量」を effort という設定で調整でき、初期値はFable 5.1とSonnet 5.5が high、Opus 5.5とHaiku 5.5が medium です。Fable 5.1とOpus 5.5は、考える機能を切ることができません。

考える量を上げると、難しい問題に強くなる代わりに、答えが出るまでの時間と使用量が増えます。ふだんの仕事では初期設定のままで十分で、難しい分析で物足りないときに上げる、という使い方が現実的です。

API料金の計算の例

APIの料金は、入力と出力のトークン数で決まります。たとえばSonnet 5.5で、1回に1万トークンを入力し、2,000トークンを出力した場合の料金は次のとおりです。

  • 入力:1万トークン × 2ドル ÷ 100万 = 0.02ドル
  • 出力:2,000トークン × 10ドル ÷ 100万 = 0.02ドル
  • 合計:1回あたり0.04ドル

同じ処理を1か月に1,000回行えば、40ドルほどになる計算です。実際には、考える量やキャッシュの使い方、為替、消費税で変わるので、本番の前に少ない件数で試して、実際の使用量を確かめてから見積もりましょう。

以前のモデルについて

Fable 5、Opus 5、Sonnet 5などの以前のモデルは「レガシー」扱いになっています。APIでは、Opus 4.5〜4.8、Sonnet 4.6、Haiku 4.5などもまだ使えますが、新しく使い始めるなら現行モデルを選びましょう。Sonnet 4.5は、APIで2026年11月30日に提供終了の予定です。古いモデル名で書かれた記事や社内資料は、性能や料金が今と違うことがあるので注意してください。

会話の途中でモデルが切り替わることがある

公式ヘルプによると、Sonnet 5.5との会話で、サイバーセキュリティなど特定の分野の内容と判定されたメッセージは、Sonnet 5に切り替えて答える仕組みがあります。切り替えを止めたいときは、「設定」→「Capabilities」の「Switch models when a message is flagged」で変更できます。答えの雰囲気が急に変わったと感じたら、使われているモデルを確かめてみましょう。

Mythosについて

公式の製品ページには、Fable・Opus・Sonnet・Haikuのほかに「Mythos」というモデルも載っています。Mythosは、Fableと同じモデルで安全対策の強さが違うもので、審査を通った一部の組織だけが使える、という位置づけです。一般の会社がふつうのプランで使うモデルではありません。

料金プランと使える機能

料金プランのカードを机に並べて比べながら相談する二人の会社員

Claudeのプランは、個人向けのFree・Pro・Maxと、法人向けのTeam・Enterpriseに分かれます。2026年10月時点の料金ページの内容は次のとおりです(ドル建て・税別)。

プラン料金主な内容
Free0ドルWeb・デスクトップ・スマホでチャット、Web検索、ファイル作成、コード実行、メモリ、コネクタ、Artifacts、Claude Design・Slides・Docs
Pro月20ドル(年払いなら月17ドル相当)Freeの内容に加え、使用量の増加、仕事を任せる・予定を組む、プロジェクト、より多くのモデル、Claude in Chrome・Microsoft 365、Claude Code
Max月100ドルから(Proの5倍・20倍)Proの内容に加え、Proの5倍か20倍の使用量、混雑時の優先利用、新機能の先行利用、毎月100〜200ドル分のAPIクレジット
Team標準席:1人月20ドル(年払い)・25ドル(月払い)/上位席:1人月100ドル(年払い)・125ドル(月払い)Claude Code・Cowork、Microsoft 365・Slackとの連携、組織内の検索、請求と管理の一元化、SSO、席の種類の組み合わせ
Enterprise1席月20ドル(年払い・20席から)+API料金での利用分Teamの内容に加え、利用額の上限設定、細かな権限、SCIM、監査ログ、Compliance API、データ保存期間の設定、IPアドレスの制限

日本の利用者には、2026年4月1日から10%の消費税が別に請求されます。料金はドル建てなので、日本円での支払額は為替によって変わります。

機能FreeProMaxTeamEnterprise
Claude Code×○○○○
プロジェクト5つまで○○○○
Research×○○○○
メモリ・コネクタ・Web検索○○○○○
Claude in Chrome・Microsoft 365×○○○○
Opus×○○○○
Sonnet・Haiku○○○○○
Fable×使用量クレジット週の上限の50%上位席は週の上限の50%○

無料プランでできること・できないこと

無料プランでできること無料プランではできないこと
チャット(Web・デスクトップ・スマホ)Claude Code
Web検索、ファイルの作成、コードの実行Research
メモリ、コネクタClaude in Chrome、Claude for Microsoft 365
Artifacts、Claude Design・Slides・DocsOpus、Fableの利用
プロジェクト(5つまで)仕事を任せる・予定を組む使い方

無料プランは使える量も有料プランより少なく、公式には具体的な回数の案内がありません。業務で毎日使うかどうかを判断するための「お試し」と考えるとよいでしょう。Proは年払いにすると月17ドル相当になり、月払いより安くなります。

どのプランを選べばいいか

まず試すなら、無料プランで十分です。文章の作成やファイルの読み込み、Web検索など、基本的な使い方は無料でも確かめられます。

業務で毎日使うなら、Proからが現実的です。ProではClaude Code、Claude in Chrome、Microsoft 365との連携、プロジェクトの無制限化など、仕事で使う機能がそろいます。仕事を任せる使い方は使用量を多く消費するので、何度も上限で止まるようならMaxを検討しましょう。

会社で複数人が使うなら、Teamがおすすめです。社員が個人でProを契約して業務データを扱う形は、情報の管理が難しくなります。Teamなら、管理者がメンバーや利用範囲を管理でき、入力した内容も許可しない限り学習に使われません。

使用量の上限の仕組み

有料プランでも、使える量には上限があります。公式ヘルプによると、上限は5時間ごとのセッションの上限と、週の上限の2つです。Maxでは、Fable用の週の上限が別に設けられています。長い資料を何度も読ませる、仕事を任せる、Claude Codeで長い作業をさせる、といった使い方は、上限に早く近づきます。

上限に達した後も使い続けたい場合、ProとMaxでは「使用量クレジット」を使えます。使用量クレジットはAPI料金で課金され、月の上限額や自動の補充を設定できます。日本では、2026年9月10日以降に購入したクレジットは6か月で失効し、失効の7日前にメールで知らせが届きます。なお、Max・Teamに付く毎月のAPIクレジットは、使用量クレジットには使えません。

APIで使う場合

自社のシステムにClaudeを組み込む場合は、APIを使い、使った量に応じて料金を払います。料金は、先ほどのモデルの表のとおり、入力と出力のトークン数で決まります。急がない処理をまとめて送る「バッチ」は約50%引きになり、同じ内容をくり返し読ませる場合は「キャッシュ」で入力の費用を下げられます。

APIは、問い合わせの自動分類、大量の文書の要約、社内システムへの組み込みなど、決まった処理を大量にこなしたい場合に向いています。ふだんの仕事でClaudeと会話しながら使うなら、月額のプランの方が費用を見通しやすいでしょう。

法人向けプランで管理できること

管理できることTeamEnterprise
請求と管理の一元化○○
シングルサインオン(SSO)○○
席の種類の組み合わせ○○
利用者・組織ごとの利用額の上限-○
役割に応じた細かな権限-○
SCIM(社員の追加・削除の自動反映)-○
監査ログ・Compliance API-○
データ保存期間の設定・IPアドレスの制限-○

表は2026年10月時点の料金ページの記載をもとにしています。Teamで足りるか、Enterpriseが必要かは、会社の情報管理のルールや監査の必要性で決まります。

Claude CodeやCoworkを使うなら

Claude CodeとCoworkは、どちらも無料プランでは使えません。個人ならPro、会社ならTeamから使えます。どちらも使用量を多く消費する使い方なので、毎日長い作業を任せる人は、MaxやTeamの上位席を検討する価値があります。まずはProや標準席で試し、上限で止まる頻度を見てから決めると、無駄がありません。

会社の規模別の考え方

会社の状況考え方の例
一人で事業をしているProから始め、上限で止まることが多ければMaxを検討する
数人の事務所・小さな会社Teamの標準席で始める(2人から)。Claude Codeを多く使う人だけ上位席にする
数十人の会社まず一部の部署でTeamを試し、効果を確かめてから席を増やす
大きな組織・監査が必要Enterpriseで、監査ログやSCIM、利用額の上限設定を使う

Teamは席の種類を組み合わせられるので、全員を上位席にする必要はありません。使い方に合わせて席を選ぶと、費用を抑えられます。

あわせて読みたいClaudeの料金プランを比較|無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの違いと選び方Claudeの料金プランを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの月額と使える機能、使用量の上限と使用クレジット、API料金、消費税や請求書の扱い、個人と会社それぞれの選び方まで解説します。

弱み・注意点

印刷した資料の数字を指でたどりながら、内容を確かめる会社員

Claudeは便利なAIですが、弱みや注意点もあります。導入する前に知っておけば、多くは対処できます。

弱み・注意点内容対処
事実と違う答えをすることがあるどのAIでも、もっともらしい誤りを答えることがある数字・固有名詞・法律や制度の内容は、出典や元の資料で必ず確かめる
使用量に上限がある5時間ごとと週ごとの上限がある。仕事を任せる使い方は早く上限に近づく使用量を確認しながら使う。足りなければ上のプランを検討する
画像の生成は公式の機能一覧にない写真やイラストを作る機能は、公式の製品ページや料金ページの機能一覧に含まれていない図やグラフ、デザインはArtifactsやClaude Designで作る。写真風の画像が必要なら別の道具を使う
無料プランは機能が限られるClaude Code・Research・Opus・Claude in Chromeなどは使えない業務で使うなら有料プランを前提に考える
料金がドル建て為替で日本円の支払額が変わる。消費税も別にかかる予算は余裕を持って見積もる
機能の変化が速い機能の追加・名前の変更・画面の変化が早い社内の手順書は、画面より考え方を中心に書き、定期的に見直す
日本語の公式情報が少ないヘルプやドキュメントは英語が中心Claude自身に公式ページの内容を要約させる。分からなければ専門家に相談する

誤りを防ぐための確認の手順

Claudeの答えを業務で使うときは、次の手順で確かめると、誤りをそのまま使ってしまうことを防げます。

  1. 数字・日付・固有名詞に印を付け、元の資料や出典と1つずつ照らし合わせる
  2. 法律・税金・制度に関わる内容は、公式の情報か専門家に確認する
  3. 集計の結果は、何件かを手で計算して合っているか確かめる
  4. 社外に出す文章は、担当者が最後まで読んでから出す

「答えの根拠になった部分を示して」「自信のない部分は分けて書いて」と頼んでおくと、確かめるべき場所が分かりやすくなります。

AIに頼りすぎない

Claudeに任せる仕事が増えると、担当者が中身を理解しないまま資料を回してしまう、ということが起こりがちです。Claudeが作った資料でも、内容の責任は使った人と会社にあります。結論の理由を自分の言葉で説明できるか、という目で見直す習慣をつけておきましょう。新人の教育では、まず自分で考えてから、Claudeに意見を求める順番にすると、考える力を保ちながらAIを使えます。

誤りが起きやすい場面

一般に、次のような場面ではAIの誤りが起きやすいとされています。特に注意して確かめましょう。

場面理由対処
最新の情報モデルの知識は2026年6月までの情報が中心Web検索を使わせ、日付と出典を確認する
細かい数字計算や転記の途中でずれることがある元の資料と照らし合わせる。計算はコードで実行させる
人名・社名・商品名似た名前と混同することがある正式名称の一覧を渡しておく
社内だけの事情資料にないことは知らない前提を依頼文やプロジェクトに書く

上限で止まったときは

使用量の上限に達すると、リセットされるまで使えなくなります。急ぎの仕事が止まらないように、大きな作業は時間に余裕を持って頼む、使用量を「設定」の使用量の画面でときどき確かめる、といった習慣をつけておきましょう。ProとMaxでは、使用量クレジットで使い続けることもできます。何度も上限で止まる場合は、プランの見直しを考えるタイミングです。

情報が変わりやすいことへの備え

Claudeは、モデルの更新、機能の追加、画面の変更、料金の改定が短い間隔で行われます。半年前の記事や社内資料が、もう今の画面と合わないこともあります。社内の手順書は、画面の細かな操作より「何を渡して、何を頼み、どう確かめるか」という考え方を中心に書き、半年に1回程度は見直す担当者を決めておくと安心です。料金や上限の数字は、公式の料金ページとヘルプを確認する習慣をつけましょう。

入力してよい情報を決めておく

いちばん大切なのは、Claudeに入力してよい情報と、入力してはいけない情報を、使い始める前に決めておくことです。顧客の個人情報、未公開の決算の数字、取引先との秘密保持契約の対象になる情報などは、プランの設定や社内のルールを確認するまでは入力しないようにしましょう。

個人向けプランでは学習の設定を確認する

Free・Pro・Maxの個人向けプランでは、入力した内容をAIの学習に使うかどうかを「設定」→「プライバシー」で選べます。業務で使う場合は、この設定を必ず確認してください。会社として使うなら、許可しない限り学習に使われないTeamかEnterpriseを選ぶのが安心です。

任せる範囲を広げすぎない

仕事を任せる機能は便利ですが、取り消せない操作まで任せるのは危険です。メールの送信、発注、データの削除など、間違えたときの影響が大きい操作は、下書きまでをClaudeに任せ、最後の確定は人が行う流れにしておきましょう。公式の製品ページでも、計画を見せて承認を待つ設定や、許可したフォルダとツールの中だけで動く仕組みが用意されていると説明されています。

判断に迷ったら、「間違っていたときに、すぐ気づけて、すぐ直せるか」を基準にすると決めやすくなります。すぐ直せる作業から任せ、慣れてきたら少しずつ範囲を広げていくのが安全です。

社内のルールに入れておきたい項目

Claudeを会社で使う場合は、次のような項目を社内のルールにまとめておくと、使う人によって判断がぶれにくくなります。

  • 使ってよいプランとアカウント(個人のアカウントで業務データを扱わない)
  • 入力してよい情報・入力してはいけない情報の具体例
  • Claudeに任せてよい作業と、人が必ず行う作業
  • 社外に出す文章や資料の確認の方法と担当者
  • つないでよいコネクタ・プラグインの範囲
  • 困ったときの相談先

社内に広がらないときの対策

Claudeを導入しても、一部の人しか使わない、という状態になることがあります。よくある理由と対策をまとめました。

よくある理由対策
何に使えばよいか分からない部署ごとの使い方の例と、うまくいった依頼文を共有する
何を入力してよいか不安入力してよい情報・いけない情報を、具体例つきで示す
思ったような答えが返ってこない依頼文の書き方(目的・相手・材料・形式)を短い研修で伝える
忙しくて試す時間がない最初は「毎週の報告書」など、決まった仕事1つに絞って試してもらう

ルールは短く、具体的に

長いルールは読まれません。「顧客の氏名・電話番号・住所は入力しない」「見積金額は必ず担当者が確認する」のように、すぐ判断できる具体的な書き方にしておくと、現場で守られやすくなります。

業務での活用例

会議室でホワイトボードを前に、部署ごとのAIの使い道を話し合うチーム

Claudeの特徴を、部署ごとの仕事に当てはめるとどう使えるかを紹介します。どれも、最初は人が確認しながら使う前提の例です。

部署使い方の例使う機能
営業商談メモから提案書の下書きを作る、訪問前に取引先の公開情報を調べてまとめるファイル作成、Web検索、プロジェクト
マーケティング競合サービスの料金・特徴を調べて比較表にする、ブログ記事の構成案を作るResearch、Claude in Chrome、Artifacts
総務・人事社内規程の改定案と新旧対照表を作る、求人票の下書きを作る、社内からの質問への回答案を作る長い資料の読み込み、プロジェクト
経理請求書のPDFから一覧表を作る、月次の集計表とグラフを作るファイルの読み込み、Cowork、Excel
経営企画複数の資料を読んで経営会議の論点を整理する、市場の動向を調べてレポートにする長い資料の読み込み、Research
カスタマーサポート問い合わせの内容を分類する、過去の回答をもとに回答案を作るプロジェクト、スキル、API
Web担当サイトの文章の見直し、ページの修正、問い合わせフォームの改善Claude Code、Artifacts
開発・情報システム社内ツールを作る・直す、古いプログラムの説明書きを作るClaude Code

営業:提案書の下書き

商談のメモと、自社のサービス資料をプロジェクトに入れておき、提案書の下書きを作らせる使い方です。

添付した商談メモをもとに、提案書の下書きを作ってください。
・相手は従業員50人の製造業。課題は、受注の管理がExcelで属人化していること
・構成は「現状の課題」「提案内容」「導入の流れ」「費用の目安」の4つ
・費用の数字は入れず、【要確認】と書いておく
・PowerPointで6枚まで

数字や約束にあたる部分は「要確認」として空けさせておくと、確認の漏れを防げます。

総務・人事:規程の改定案

長い資料を一度に読める特徴は、規程やマニュアルの見直しで役立ちます。

添付した就業規則と、改定の方針メモを読んで、次の2つを作ってください。
・改定が必要な条文の一覧(条番号、現行の文、改定案、理由)
・社員向けの改定のお知らせの下書き(A4で1枚)
法律の解釈が必要な箇所は、断定せずに「社労士に確認」と書いてください。

法律や制度に関わる内容は、Claudeの答えをそのまま使わず、専門家の確認を前提にしましょう。

経理:請求書の一覧化と集計

Coworkを使えば、フォルダに入れた請求書のPDFを順に読ませて、一覧表を作らせられます。

「請求書_10月」フォルダのPDFをすべて読んで、Excelの一覧表を作ってください。
・列は、取引先、請求日、金額(税込)、支払期日、ファイル名
・支払期日が近い順に並べる
・読み取れなかったファイルは、別のシートにファイル名を書き出す
・最後の行に合計を計算式で入れる

合計や件数は、会計ソフトや元の資料と突き合わせて確かめるところまでを、作業の流れに入れておきます。

マーケティング:競合の調査

当社と同じく中小企業向けに勤怠管理サービスを提供している会社を5社調べて、比較表を作ってください。
・項目は、料金、無料の試用の有無、主な機能、対象の会社の規模
・各社の公式サイトの情報を使い、出典のURLを表の下に付ける
・料金が公開されていない場合は「非公開」と書く

出典のURLを付けさせておくと、後から人が元のページを開いて確かめられます。

カスタマーサポート:回答案の作成

よくある質問とその回答、製品のマニュアルをプロジェクトに入れておき、問い合わせへの回答案を作らせる使い方です。

次の問い合わせへの回答案を作ってください。
・プロジェクトのマニュアルとよくある質問の内容だけを使う
・マニュアルに書かれていないことは推測せず、「担当者に確認します」と書く
・ていねいな言葉で、200字程度
(ここに問い合わせの本文)

資料にないことを推測で答えないように指示しておくのが、サポートで使うときの大切なポイントです。

カスタマーサポート:問い合わせの自動分類

問い合わせが毎日たくさん届く会社では、APIを使って、届いた問い合わせを「料金」「不具合」「解約」「その他」のように自動で分類し、担当の部署に振り分ける仕組みを作る方法もあります。公式のモデル一覧では、Haiku 5.5が分類・抽出・振り分けのような大量で速さが必要な処理に向いていると説明されています。料金も現行モデルの中でいちばん安いので、件数の多い処理に使いやすいモデルです。仕組みづくりには開発の作業が必要になるため、社内の担当者か外部の専門家と進めましょう。

経営企画:会議の論点整理

添付した月次の業績資料、営業部の報告、製造部の報告を読んで、経営会議の論点を整理してください。
・資料どうしで数字や説明が食い違っている点
・前月から大きく変わった点と、その理由として書かれていること
・会議で決める必要がありそうなこと
それぞれ、どの資料の何ページに書かれているかも示してください。

複数の資料をまとめて読める特徴が生きる使い方です。食い違いの指摘は、人が元の資料で確かめてから会議に出しましょう。

Web担当:サイトの見直し

自社サイトの文章をClaudeに読ませて、分かりにくい表現や古い情報を探させることができます。Claude Codeを使えば、サイトのファイルを直接直すところまで任せられます。

当社サイトの「サービス紹介」ページの文章を見直してください。
・初めて見る中小企業の担当者に分かりにくい言葉
・情報が古くなっていそうな箇所
・問い合わせにつながる案内が足りない箇所
直した案は、元の文と並べて表にしてください。

営業:商談後のお礼メール

次の商談メモをもとに、お礼のメールの下書きを作ってください。
・相手が話していた課題を2つ、短く振り返る
・次回までに当社が用意するもの(見積もり・導入事例の資料)を書く
・次回の打ち合わせの候補日を3つ提案する形にする(日付は【要確認】)
・200〜300字

商談の直後にメモを渡すだけで、お礼のメールを送るまでの時間を短くできます。

総務・人事:面接の質問案

添付した求める人物像と求人票をもとに、一次面接の質問案を10個作ってください。
・経験を具体的に聞く質問にする
・本人の能力や経験と関係のない、家族や出身地などの質問は入れない
・それぞれの質問で、何を確かめたいのかも書く

採用に関わる内容は、公正な選考の観点から、最終的に人事の担当者が確認しましょう。

経理:経費精算のチェック

添付した経費精算の一覧と、社内の経費規程を読んで、確認が必要そうな行を抜き出してください。
・規程の上限を超えている
・領収書の日付と申請日が大きく離れている
・同じ金額・同じ日付の申請が重なっている
理由と、規程の該当箇所も書いてください。最終的な判断は担当者が行います。

ある総務担当の1日の例

Claudeを使うと、1日の仕事の流れはたとえば次のように変わります。

時間仕事Claudeの使い方
朝社内からの問い合わせに答える規程を入れたプロジェクトで回答案を作り、確認してから返信する
午前来週の会議資料を準備する関係する資料を渡して論点を整理し、スライドの下書きを作らせる
午後備品の発注先を比べる候補の会社の公開情報を調べて、比較表にまとめさせる
夕方週次の報告を作る定期実行で集計とグラフが用意されているので、内容を確かめて提出する

どの場面でも、Claudeが下準備をして、人が確認と判断をする、という役割分担になっています。この形にしておくと、品質を保ちながら作業時間を減らせます。

うまくいかないときの直し方

困ったこと直し方
答えが長すぎる「300字以内で」「箇条書き5つまで」と量を指定する
的外れな答えが返る何に使うのか、誰が読むのかを書き足す
情報が古いWeb検索を使って調べるよう頼み、日付を書かせる
文体が会社に合わないお手本の文章を渡し、「この文体で」と頼む
毎回同じことを伝えている「Claudeへの指示」やプロジェクトの指示に書いておく
作ったファイルの形が違う列の名前、並び順、ファイルの形式を具体的に指定する

1回でうまくいかなくても、同じ会話の中で「ここをこう直して」と伝えれば、続きから直してくれます。最初から完璧な依頼文を書こうとせず、やりとりしながら仕上げるのがコツです。

マーケティング:ブログ記事の構成案

中小企業の総務担当者に向けて、「勤怠管理をExcelから切り替えるときの注意点」というテーマのブログ記事の構成案を作ってください。
・見出しは6つまで
・読者がつまずきやすい点を中心にする
・各見出しの下に、書く内容を2〜3行でメモする
・事実や数字が必要な箇所には【出典が必要】と書く

構成案を先に作らせ、人が直してから本文に進むと、全体の方向がずれにくくなります。数字や事例は、出典のあるものだけを使いましょう。

開発・情報システム:古いプログラムの説明書き

このフォルダにある受注管理のプログラムについて、引き継ぎ用の説明書きを作ってください。
・全体の構成と、各ファイルの役割
・データがどこから来て、どこに保存されるか
・変更するときに注意が必要な箇所
・分からない箇所は推測せず【要確認】と書く

担当者が退職して中身が分からなくなったプログラムを読み解くときに、Claude Codeが役立ちます。説明書きは、分かる人がいるうちに確認してもらいましょう。

業種別の使い方の例

業種使い方の例
製造業作業手順書の整理、品質の報告書の下書き、取引先からの仕様書の要点整理
小売・飲食商品説明やメニューの文章づくり、売上データの集計、求人票の作成
士業・コンサルティング資料の要約、顧客への説明資料の下書き、調査のまとめ(最終判断は専門家が行う)
建設・不動産物件紹介の文章、見積もりの前提条件の整理、現場の報告書の整理
IT・Web制作提案書づくり、サイトの修正、社内ツールの開発(Claude Code)

どの業種でも、最初は「社内で使う文章や資料」から始めると、失敗したときの影響が小さく、効果も確かめやすくなります。

依頼文の書き方のコツ

どの部署でも、依頼文に次の要素が入っていると、思ったとおりの結果が返ってきやすくなります。

要素書くこと例
目的何に使うのか来週の部長会で使う
相手誰が読むのか専門知識のない経営層
材料使ってほしい資料やデータ添付した3つのCSV
形式どんな形で欲しいかExcelの表、スライド3枚まで
条件守ってほしいことです・ます調、数字は税込
確認分からないときの扱い不明な点は【要確認】と書く

導入の進め方

会社でClaudeを使い始めるときは、いきなり全社に広げず、小さく試してから広げるのが安全です。

  1. 試す人と仕事を決めるくり返しの多い仕事を持っている部署から、2〜3人に試してもらいます。対象の仕事も、最初は1つか2つに絞ります。
  2. ルールを決める入力してよい情報、任せてよい範囲、社外に出す前の確認の方法を決めます。会社として使うならTeamなどの法人向けプランを選びます。
  3. 使い方をそろえるうまくいった依頼文や、プロジェクトに入れる資料、「Claudeへの指示」に書く内容を共有し、人による差を小さくします。
  4. 効果を確かめる作業時間がどれだけ減ったか、確認の手間はどうだったかを振り返ります。
  5. 広げる効果が見えた仕事から、ほかの部署にも広げます。

効果を確かめるときは、「作業にかかった時間」だけでなく、「確認と手直しにかかった時間」も記録しておきましょう。作るのが速くなっても、確認に時間がかかっていれば、全体としての効果は小さくなります。両方を見ることで、Claudeに任せる範囲と人が担う範囲を、無理なく決められます。

最初の1週間でやること

日やること
1日目アカウントを作り、ふだんのメール1通の下書きを頼んでみる
2日目社内の資料を1つ渡して、要約と質問への回答を試す
3日目「Claudeへの指示」に、自分の仕事と文章の好みを書く
4日目くり返している仕事を1つ選び、プロジェクトを作って資料を入れる
5日目表やスライドを作らせ、そのまま使えるかを確かめる
週末うまくいった依頼文をメモに残し、上司や同僚と共有する

1週間続けると、自分の仕事のどこにClaudeが役立つかが見えてきます。そこから、会社としての使い方を考えていくとスムーズです。

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よくある質問

Claudeは無料で使えますか?

使えます。無料プランでも、チャット、Web検索、ファイルの作成、メモリ、コネクタ、Artifactsなどが使えます。ただし、Claude Code、Research、Opus、Claude in Chromeなどは有料プランからです。

日本語で使えますか?

使えます。公式には、現行のモデルはすべて多言語に対応していると案内されています。日本語で質問すれば日本語で答え、日本語の資料もそのまま読めます。

ClaudeとChatGPTは、どちらが優れていますか?

仕事の内容によって向き不向きがあり、一概には言えません。Claudeは長い資料の読み込み、仕事をファイルの完成まで任せる使い方、プログラミングなどに特徴があります。実際の業務で両方を試し、使いやすい方を選ぶのが確実です。

Claudeで画像は作れますか?

写真やイラストを生成する機能は、公式の機能一覧には含まれていません。グラフや図、スライドのデザインなどは、ArtifactsやClaude Designで作れます。

入力した情報はAIの学習に使われますか?

個人向けプラン(Free・Pro・Max)では、「設定」→「プライバシー」で学習に使うかどうかを選べます。法人向けプラン(Team・Enterprise)とAPIでは、明示的に許可しない限り学習に使わないとされています。

スマホでも使えますか?

使えます。iOSとAndroidのアプリがあり、パソコンと同じアカウントで使えます。パソコンで頼んだ作業の続きをスマホで確認することもできます。

ExcelやWordの中で使えますか?

Claude for Microsoft 365を使えば、WordやExcelなどの中でClaudeを使えます。料金ページでは、Pro以上のプランで使える機能とされています。

最新の情報も答えられますか?

モデルの知識は2026年6月までの情報が中心ですが、Web検索を使えば最新の情報を調べて答えられます。Web検索は無料プランでも使えます。

プログラミングができなくても使えますか?

使えます。ふだんのチャットやCoworkは、文章で頼むだけで使えます。Claude Codeはプログラミング向けの道具ですが、デスクトップアプリから使う方法もあり、小さな社内ツールづくりなどに取り組む非エンジニアの人も増えています。

Claudeはどんなファイルを読めますか?

PDF、Word、Excel、PowerPoint、CSV、テキスト、画像などを読めます。Coworkの製品ページでは、DOCX・PDF・XLSX・PPTX・CSV・PNG・JPGなど幅広い形式が挙げられています。

一度にどれくらいの量の資料を読めますか?

現行のモデルのコンテキストウィンドウは100万トークンで、公式の目安ではおよそ250万文字にあたります。ただし、資料が多いほど使用量も多く消費するので、必要な資料に絞って渡すのがおすすめです。

ProとMaxの違いは何ですか?

Maxは、Proの5倍か20倍の使用量が使え、混雑時の優先利用や新機能の先行利用、毎月のAPIクレジットが付きます。Fableも週の上限の50%まで追加料金なしで使えます。毎日たくさんの仕事を任せるならMaxが向いています。

Claudeが答えてくれないことはありますか?

危険な内容や有害な依頼には、答えなかったり、別の提案をしたりすることがあります。Claudeの憲法では、安全と倫理を優先する考え方が示されています。業務の依頼で断られた場合は、目的や前提を具体的に書き直すと答えてもらえることがあります。

Slackで使えますか?

Claude Tagを使うと、SlackでClaudeをタグ付けして仕事を頼めます。公式の製品ページでは、TeamとEnterpriseのプランでベータ版として提供されています。

ClaudeとClaude Codeは何が違いますか?

Claudeは、チャットや仕事を任せる機能を含むAIの全体の名前です。Claude Codeは、その中でプログラムを書かせる・直させるための道具で、ターミナルやエディタ、デスクトップアプリから使います。Pro以上のプランに含まれています。

Claudeの読み方は?

日本では一般に「クロード」と呼ばれています。開発元のAnthropicは「アンソロピック」と表記されることが多い会社です。

支払いは日本円でできますか?

料金はドル建てで表示されていて、日本円での支払額は為替によって変わります。2026年4月1日からは、10%の消費税が別に請求されます。

途中でプランを変えられますか?

使い方に合わせてプランを見直すことはできます。会社で使う場合は、Teamの席の種類を組み合わせて調整する方法もあります。切り替えのタイミングや日割りなどの細かな条件は、公式ヘルプで確認してください。

Claudeが作ったファイルはそのまま使えますか?

Excel・Word・PowerPointの形式で作れるので、そのまま開いて使えます。ただし、数字・固有名詞・体裁は必ず確認してから使いましょう。社外に出す資料は、担当者が最後まで目を通すことをおすすめします。

オフラインでも使えますか?

Claudeを使うにはインターネットへの接続が必要です。デスクトップアプリでも、Claudeとのやりとりはインターネットを通じて行われます。

Claudeの会話をほかの人と共有できますか?

Artifactsで作ったデザイン・スライド・文書は共有できると、公式の製品ページで説明されています。共有してよい範囲は、社内のルールに沿って決めましょう。

Claudeに社内の資料を覚えさせることはできますか?

プロジェクトに資料を入れておくと、そのプロジェクトの会話では資料の内容を前提に答えてくれます。メモリ機能では、過去の会話の内容を覚えておけます。どちらも、入れてよい資料かどうかを確認してから使いましょう。

Claudeの答えをそのまま社外に出しても問題ありませんか?

事実の誤りや、他人の著作物に似た表現が混ざる可能性はゼロではありません。社外に出す前には、担当者が内容を確認し、必要なら出典を確かめてください。

Claudeは計算を間違えませんか?

文章として答えるときに計算がずれることがあります。正確さが必要な計算は、コードを実行して計算するよう頼むか、Excelの計算式として作らせると確かめやすくなります。結果は元のデータで確認しましょう。

社員に使わせる前に、研修は必要ですか?

必須ではありませんが、入力してよい情報のルールと、依頼文の書き方を30分ほどで伝えておくと、使いこなせる人が増えます。うまくいった依頼文を共有する場を作るのも効果的です。

日本の会社でも契約や経費処理はしやすいですか?

Anthropicは日本の適格請求書発行事業者に登録していて、2026年4月1日からは10%の消費税が別に請求されています。具体的な経理の処理は、顧問の税理士に確認してください。

年払いと月払いはどちらがお得ですか?

Proは年払いにすると月17ドル相当になり、月払いの20ドルより安くなります。Teamも年払いの方が1席あたりの料金が安く設定されています。まず数か月試してから年払いに切り替えるのも一つの方法です。

Claudeが使えなくなることはありますか?

使用量の上限に達したときや、サービスが混み合っているとき、障害が起きたときは、一時的に使えなくなることがあります。Maxには混雑時の優先利用が付いています。業務で頼りきりにせず、使えないときの代わりの進め方も決めておくと安心です。

話しかけて使うこともできますか?

できます。公式の製品ページでは、文字を打つ代わりにClaudeに話しかけられると紹介されています。音声でのやりとりも使用量に数えられるので、長い会話をするときは使用量にも気を配りましょう。

会社で使うときに、まず何をすればいいですか?

入力してよい情報と任せてよい範囲を決め、数人で小さく試すことから始めるのがおすすめです。会社として使うなら、管理機能があり、入力した内容が許可なく学習に使われないTeamプランを検討しましょう。

まとめ

この記事のまとめ

  • ClaudeはAnthropic社のAI。現行モデルはFable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5で、迷ったらOpus 5.5
  • 100万トークンの大きなコンテキストで、長い資料をまとめて読める
  • Coworkで仕事をファイルの完成まで任せられ、Claude Codeでプログラムも書ける
  • コネクタ・Claude in Chrome・Microsoft 365などで、ふだんのツールとつながる
  • 弱みは、誤りの可能性、使用量の上限、画像生成が機能一覧にないこと、ドル建ての料金など
  • 会社で使うなら、入力してよい情報を決め、Teamなどの法人向けプランで小さく試す

Claudeは、使い方しだいで日々の仕事の進め方を大きく変えられるAIです。当社では、ClaudeやClaude Codeの導入、社内での使い方のルールづくり、業務に合わせた活用の設計をお手伝いしています。何から始めればよいか迷ったときは、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典