Claude

Claude Enterpriseとは?料金の仕組み・Teamとの違い・導入の流れを解説

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • Claude Enterpriseの対象と、Teamとの違い
  • 席の料金と利用料(API料金)の2本立ての料金の仕組み
  • セルフサーブと営業経由の契約の違い(支払い方法・最低席数)
  • 利用料の目安と、使いすぎを防ぐ上限額の設定
  • SSO・SCIM・監査ログなど、Enterpriseで使える機能
  • 申し込みと、Teamからの移行の手順・注意点
目次
  1. Claude Enterpriseとは
  2. Claude Code・Coworkも含まれる
  3. Teamで足りなくなるきっかけ
  4. Teamとの大きな違い
  5. 料金の仕組み
  6. 席の料金に使用量は含まれない
  7. 席の料金の計算例
  8. 利用料を含めた試算の考え方
  9. セルフサーブと営業経由
  10. 支払いの流れ
  11. 利用料の目安と使いすぎの防ぎ方
  12. Claude Code・Coworkは多く使う
  13. 開発部門の予算は多めに見る
  14. 上限額の決め方
  15. 利用額を確かめる画面
  16. 公式ガイドにある運用のコツ
  17. Enterpriseで使える機能
  18. 機能の使いどころ
  19. データは初期設定で学習に使われない
  20. 分析画面とAPI
  21. Claude Codeの管理
  22. Teamとの違いと選び方
  23. Teamの方が向くケース
  24. 導入前に決めておくこと
  25. 導入の流れ
  26. Teamから移行する
  27. 営業経由で移行・契約する場合
  28. 席の追加・解約
  29. よくある質問
  30. まとめ

「全社でClaudeを使いたいが、Teamプランで足りるのか」「Enterpriseはいくらかかるのか、見積もりを取らないと分からないのか」と迷っている担当者の方も多いのではないでしょうか。

Claude Enterprise(クロード エンタープライズ)は、Anthropicが提供する法人向けプランのうち、大きな組織向けの上位プランです。以前は「料金は非公開・見積もり制」と紹介されることが多かったのですが、いまは料金ページに価格が載っていて、Webから申し込むこともできます。その代わり、料金の考え方がTeamとは大きく違います。

この記事では、Enterpriseの料金の仕組み、契約の種類、使える機能、Teamとの違い、導入とTeamからの移行の手順までをまとめます。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。料金はドル建て・税別で、変わることがあるため、契約の前には公式ページや営業担当にも確認してください。

Claude Enterpriseとは

オフィスのフロアで多くの社員がそれぞれのノートPCでClaudeを使っている

公式ヘルプでは、Enterpriseは「高度なセキュリティ、コンプライアンスの管理、チームをまたいだAIの活用が必要な組織向け」のプランと説明されています。料金ページでは、Claudeを大規模に導入する組織向けの、いちばん機能のそろったプランとされています。

以前は「Claude for Work」という名前でTeamとEnterpriseがまとめられていましたが、この名前はなくなりました。いまは、小さめの組織はTeam、セキュリティや管理の機能が必要な組織はEnterpriseという分け方です。

Claude Code・Coworkも含まれる

Enterpriseの席(ライセンス)には、Web・デスクトップ・スマホのClaudeに加えて、プログラミング用のClaude Codeと、仕事を任せる機能のCoworkが含まれます。エンジニアと事務部門で別々の契約をする必要はありません。

以前のEnterpriseには「Chat」「Chat + Claude Code」や「Standard」「Premium」といった席の種類がありましたが、新しい契約は1種類の「Enterprise席」にまとまっています。古い席の種類で契約している組織は、次の契約更新のときに新しい席へ切り替わります(HIPAA対応の組織など一部に例外があります)。

Teamで足りなくなるきっかけ

多くの会社は、まずTeamで使い始めて、次のような場面でEnterpriseを検討します。

  • 使う人が増えて、Teamの上限の150席に近づいた
  • 情報システム部門から、入退社に合わせたアカウント管理や操作の記録を求められた
  • Claude Codeを使う開発者が増え、上限に当たる人と、ほとんど使わない人の差が大きくなった
  • 経理から、カード払いではなく請求書払いにしてほしいと言われた

ひとつでも当てはまるなら、Enterpriseの料金の仕組みで費用がどう変わるかを試算してみる価値があります。

Teamとの大きな違い

Teamとのいちばん大きな違いは、料金の考え方です。Teamは「席の料金に一定の使用量が含まれる」定額型ですが、Enterpriseは「席の料金はアクセスのためだけで、使ったぶんは別にAPI料金で払う」従量型です。

TeamEnterprise
人数2〜150人20席から(営業経由は50席から)
料金の考え方席の料金に使用量が含まれる席の料金+使ったぶんのAPI料金
1人ずつの上限5時間ごと・週ごとの上限がある席ごとの上限はない。管理者が上限額を決める
管理・監査の機能基本的な管理機能SCIM・監査ログ・Compliance APIなどが加わる
支払いカード払いカード・口座振替(ACH)。営業経由なら請求書払い

料金の仕組み

経営者と情報システム担当がノートPCで料金の試算表を見ながら相談している

Enterpriseの料金は、「席の料金」と「利用料」の2本立てです。

項目内容支払い方
席の料金1席あたり月20ドル(年払い)。最低20席年の初めに席数ぶんを請求。期間中の追加は日割り
利用料実際に使ったトークン(AIが処理した文字の量)をAPI料金で計算セルフサーブは前払い、営業経由は月ごとの後払い

席の料金に使用量は含まれない

ここがTeamと違うところです。公式ヘルプには「席の料金はアクセスのためのもので、利用はすべて別にAPI料金で請求される」と書かれています。席の料金を払っても、無料で使える量はありません。逆に、Teamのような「5時間で上限に達したので待つ」という止まり方もありません。

使いすぎを防ぐ歯止めは、管理者が決める上限額です。上限額を「無制限」にすることもできますが、その場合も使ったぶんはすべて請求されます。

席の料金の計算例

席の料金だけを計算すると、次のようになります(税別。利用料は含みません)。

席数1か月あたり1年あたり
20席(最低席数)400ドル4,800ドル
50席1,000ドル12,000ドル
100席2,000ドル24,000ドル
300席6,000ドル72,000ドル

実際の支払いは、これに利用料と消費税が加わります。

利用料を含めた試算の考え方

利用料は使い方で大きく変わるため、公式には「1人あたりいくら」という全体の目安はありません。手がかりになるのは、Claude Codeのドキュメントにある企業導入の平均(開発者1人あたり月150〜250ドル)です。この数字を使って、50席のうち10人がClaude Codeを毎日使う会社を例に、考え方を示します。

項目計算1か月あたり(税別)
席の料金50席 × 20ドル1,000ドル
Claude Codeの利用料10人 × 150〜250ドル1,500〜2,500ドル
チャット・Coworkの利用料残り40人の使い方しだい公式の目安なし。試験導入で測る

この例では、席の料金より利用料の方が大きくなる可能性があります。Enterpriseの費用を考えるときは、席数よりも「誰がどれだけ使うか」が大事だということが分かります。なお、この平均はAPI料金で計算した実績値で、自社の使い方で同じ金額になるとは限りません。

Anthropicの案内によると、2026年4月1日から日本のお客さまへの請求には10%の消費税がかかり、Anthropicは適格請求書発行事業者に登録しています。

セルフサーブと営業経由

Enterpriseは、Webから自分で申し込む「セルフサーブ」と、営業担当と契約する「営業経由」の2通りで契約できます。公式ヘルプでは、どちらも機能と席の価格は同じとされています。AWS Marketplace経由で買うこともできます。

セルフサーブ営業経由
最低席数20席50席
申し込みclaude.ai/create/enterprise から営業担当と契約
利用料の払い方クレジットを前払い。組織全体で共有し、残高が0になると止まる月ごとに後払い。請求書がメールで届く
通貨米ドルのみ営業担当と相談(複数の通貨に対応)
支払い方法クレジットカード・デビットカード・ACH銀行振込・クレジットカード。5万ドル以上の請求書は銀行振込のみ
その他-専任のカスタマーサクセスがつく

支払いの流れ

セルフサーブでは、利用料のクレジットを先に買っておき、組織の全員がその残高から使います。残高が0になると、追加で買うまで利用が止まります。登録した支払い方法で自動的に支払われる設定にしておけば、残高切れで仕事が止まるのを防げます。支払い方法は「組織の設定」→「請求」で変更できます。

営業経由では、席の請求書と毎月の利用料の請求書が、請求担当者にメールで届きます。請求書には支払い用のリンクがついています。カードで自動的に支払う設定は担当者を通じて行い、その場合は支払期日ではなく請求日にカードへ請求されます。経理の締め日との関係を、契約前に確認しておくと安心です。

セルフサーブは期間の途中で席を減らせない

セルフサーブでは、年の途中で席数を減らすことはできず、減らした席数は次の更新から反映されます。メンバーを外しても席の数と請求は変わりません。まず必要な人数で始めて、足りなくなったら追加する方が安全です。追加した席は日割りで、すぐに請求されます。

あわせて読みたいClaudeの料金プランを比較|無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの違いと選び方Claudeの料金プランを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの月額と使える機能、使用量の上限と使用クレジット、API料金、消費税や請求書の扱い、個人と会社それぞれの選び方まで解説します。

利用料の目安と使いすぎの防ぎ方

肩越しに見たノートPCで、部署ごとの利用額のグラフを確認する担当者

利用料は、使ったモデルとトークンの量で決まります。料金ページに載っているAPI料金は次のとおりです(100万トークンあたり、税別)。

モデル入力出力向いている使い方
Fable 5.110ドル50ドルいちばん難しく、価値の高い仕事
Opus 5.54ドル20ドル複雑な分析・設計
Sonnet 5.52ドル10ドルふだんの仕事
Haiku 5.5(10万トークン以下)0.10ドル0.50ドル量の多い単純な作業

「向いている使い方」は、公式の利用ガイドにあるモデルの使い分けの考え方です。米国内だけで処理する設定にすると、新しいモデルでは1.1倍の料金になります。

Claude Code・Coworkは多く使う

公式の利用ガイドでは、Claude CodeとCoworkは、ふつうのチャットよりトークンを多く使うと説明されています。Coworkは作業の途中で、使っている人には見えない処理でもトークンを使います。Claude Codeでは、1回の不具合調査で1日分のチャットより多く使うこともある、とドキュメントに書かれています。

Claude Codeについては、ドキュメントに企業導入での目安があります。開発者1人あたり1稼働日に平均約13ドル、月150〜250ドル、利用者の90%は1稼働日30ドル未満です。チャットだけを使う人の金額の目安は、公式には示されていません。まず少人数で使ってみて、実際の利用額から全体を見積もるのが確実です。

開発部門の予算は多めに見る

Claude Codeのドキュメントでは、管理者向けに「コードを書く人の席は、チャットだけの席より予算を多く見ておく」よう書かれています。Claude Codeは1回のやりとりごとにファイルの中身や作業の手順をまとめてAIに渡すため、チャットよりトークンが増えやすいからです。

実際の予算は、試験導入で数人の開発者に2〜4週間使ってもらい、その利用額をもとに決めるのが確実です。ドキュメントでも、小さなグループで試して基準を作ってから広げる方法がすすめられています。

上限額の決め方

上限額は、組織全体・グループ(部署など)・個人の3段階で決められます。個人の上限はグループの上限より優先され、組織全体の上限は最後の天井になります。どの段階にも上限がないメンバーは、上限なしで使えてしまいます。

組織全体の上限だけに頼ると、上限に達したときに全員が一度に使えなくなります。公式ガイドでも、まずグループと個人の上限から決めることがすすめられています。

利用額を確かめる画面

「組織の設定」→「使用量」では、メンバーごとの利用額、上限に対する状況、セルフサーブならクレジットの残高を確認できます。「上限に達していた時間」という項目もあり、メンバーがどのくらいの頻度で上限に当たっているかが分かります。上限が厳しすぎて仕事が止まっていないかを見るのに使えます。

メンバーごと・モデルごとの利用額は、直近90日までの範囲でCSVに書き出せます。営業経由の契約では、毎月の請求書にも利用者ごとの明細が載ります。部署ごとに費用を配分したい場合は、このCSVを経理の集計に使うと手間が減ります。

公式ガイドにある運用のコツ

  • Claude CodeとCoworkは、使う職種を決めて、段階的に広げる
  • ふだんはSonnet、複雑な仕事はOpus、大量の単純作業はHaikuと、使うモデルの目安を決める
  • 思考の深さ(effort)の上限を職種ごとに決め、最大は本当に難しい仕事だけにする
  • 新しい会話が組織の標準のモデルで始まるように設定する
  • トークンを多く使う出力の前に確認するよう、組織の指示に書いておく
  • 毎月利用額を見直し、上限を上げる前にそのグループの使い方を確認する

上限に近づくと通知が届く

組織全体の上限額には75%と90%で通知が届きます。グループで共有する予算(ベータ版)では、50%・75%・95%・100%で請求の管理者に通知されます。利用状況は「組織の設定」→「使用量」や分析画面で、メンバーごとに確認できます。

Enterpriseで使える機能

情報システム担当者がノートPCでセキュリティの設定画面を確認している

Enterpriseには、Teamの機能に加えて、管理・セキュリティ・監査のための機能があります。料金ページと公式ヘルプに載っているおもな機能をまとめました。

分類機能何ができるか
ログインSSO(ドメインキャプチャつき)社内のアカウントでログインさせ、会社のメールアドレスで作られたアカウントを組織にまとめる
アカウント管理SCIM社内の人事・ID管理の仕組みと連動して、入社・退社に合わせてアカウントを自動で作成・削除する
権限役割ごとのアクセス(RBAC)部署や役割ごとに、使える機能を分ける
監査監査ログ・Compliance API誰がいつ何をしたかの記録を残し、社内の監視の仕組みに取り込む
データデータ保持期間の設定会話などのデータを残す期間を組織で決める
暗号化顧客管理の暗号鍵暗号化の鍵を自社のクラウドで管理する
処理の場所米国内だけでの処理データの処理を米国内に限る(料金は1.1倍)
ネットワークIPの許可リスト・ネットワーク単位の制御社内ネットワークなど、決めた場所からだけ使わせる
医療HIPAA対応の構成条件を満たす組織は、米国の医療情報の規制に対応した形で使える
分析分析画面・Analytics API利用者数、モデル別の利用額、スキルごとの利用回数などを確認・出力する

料金ページでは、SOC 2、ISO 27001、GDPR、CCPAへの対応も挙げられています。社内の情報セキュリティの審査で確認されることが多い項目なので、導入の稟議を通すときの資料になります。

機能の使いどころ

機能の名前だけでは、自社に必要かどうか判断しにくいので、使う場面の例を挙げます。

  • SCIM:毎月のように入社・退社・異動がある会社では、手作業でアカウントを作ったり消したりすると漏れが出ます。SCIMで社内のID管理とつなぐと、退職した人のアカウントが残り続けるのを防げます。SCIMで作られたアカウントには、空いている席が自動で割り当てられます
  • 監査ログ・Compliance API:取引先から情報管理の体制を聞かれる会社や、社内監査がある会社では、「誰がいつ使ったか」を後から確かめられることが求められます。記録を社内の監視の仕組みに送っておけば、問題が起きたときに調べられます
  • データ保持期間の設定:社内の文書管理の規程で保存期間が決まっている会社は、Claudeの会話データも同じ考え方で期間を決められます
  • IPの許可リスト:社外のネットワークや私物の端末から業務データにアクセスさせたくない場合に、使える場所を限れます

どれも「なくても使えるが、会社として説明責任を果たすために必要になる」機能です。社内の情報セキュリティの規程と照らし合わせて、必要なものを洗い出しておくと、TeamとEnterpriseのどちらにするか決めやすくなります。

データは初期設定で学習に使われない

Enterpriseの料金ページのよくある質問では、入力した内容と出力は、初期設定ではモデルの学習に使われないと案内されています。個人向けプランのように、利用者が自分で設定を変える必要はありません。

コネクタは、Google ドライブ・Gmail・Google カレンダー・GitHub・Microsoft 365・Slackに対応しています。社内のデータとつなぐ範囲は、管理者が決められます。

あわせて読みたいClaudeに学習させない設定方法|プラン別のデータの扱いと情報漏洩対策Claudeに入力した内容をAIの学習に使わせない設定方法を、パソコン・スマホの手順つきで解説します。プランごとのデータの扱い、オフにしても例外になるケース、保存期間、シークレットチャット、Claude Codeでの扱い、会社で使うときの情報漏洩対策まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

分析画面とAPI

分析画面では、週ごとの利用者数、席の利用率、期間ごとの利用額、モデル別の利用額、利用額の多い上位10人などを確認できます。スキル(決まった作業の手順をまとめたもの)ごとに、使った人数、1回あたりの費用、使われた回数も見られます。よく使われるスキルと費用を並べて見ると、どの使い方が仕事の役に立っているかを判断しやすくなります。

社内の仕組みに取り込みたい場合は、Analytics APIで利用状況を取得できます。1回の取得で最大31日分、2026年1月1日以降のデータが対象で、費用のデータはおおむね4時間ほどで反映されます。月末から7日間は数字が修正されることがあるので、月次の締めはそのあとに行うと安全です。

Claude Codeの管理

Claude Codeのドキュメントでは、TeamとEnterpriseは「組織でClaude Codeを使うのにいちばんよい形」とされ、メンバーはclaude.aiのアカウントでログインするだけで使い始められます。管理者は組織全体のClaude Codeの設定を配ることができ、Enterpriseではこれに加えて、ドメインキャプチャ、役割ごとの権限、Compliance APIが使えると説明されています。

開発者が上限額に達したときは、Claude Codeの画面に「個人の上限」「組織の月の上限」など、どの上限に当たったかが表示されます。管理者は「組織の設定」→「使用量」で、表示された上限を引き上げれば作業を再開させられます。

Teamとの違いと選び方

会議室でノートPCを見ながら、上司と担当者がプランを比べて相談している

TeamとEnterpriseの違いを、もう少し細かく比べます。

TeamEnterprise
席の料金標準席 月25ドル(年払い20ドル)/上位席 月125ドル(年払い100ドル)月20ドル(年払いのみ)
含まれる使用量標準席はProの1.25倍、上位席は6.25倍(5時間あたり)なし。使ったぶんをAPI料金で払う
Claude Code・Cowork含まれる含まれる
SCIM・監査ログ・Compliance APIなしあり
データ保持期間の設定なしあり
毎月のAPIクレジットあり(組織で最大500ドル)なし
支払い方法カード払いカード・ACH・請求書(営業経由)

役割ごとのアクセスとドメインキャプチャは、料金ページではTeamに含まれない機能として並んでいますが、Teamのヘルプでは含まれると書かれていて、公式ページの間で記載が分かれています。必要な場合は、契約前にAnthropicに確認してください。

こんな会社ならおすすめ理由
まず数人〜数十人で試したいTeam2人から始められ、月払いもできる。使用量が席に含まれるので費用が読みやすい
使う量の差が大きい部署が混ざるTeam(標準席と上位席の組み合わせ)か EnterpriseTeamなら席の種類で、Enterpriseなら使ったぶんの支払いで差を吸収できる
入退社に合わせてアカウントを自動で管理したいEnterpriseSCIMはEnterpriseのみ
操作の記録を監査に使いたいEnterprise監査ログ・Compliance APIはEnterpriseのみ
150人を超えるEnterpriseTeamは150席まで
請求書払いにしたいEnterprise(営業経由)Teamはカード払いのみ

ヘルプでは、非営利団体はTeamとEnterpriseを割引価格で使えると案内されています。

Teamの方が向くケース

Enterpriseの方が上位のプランですが、どの会社にも向くわけではありません。使う量が人によってあまり変わらず、管理機能もSSO程度で足りる会社なら、使用量が席に含まれるTeamの方が毎月の費用を読みやすくなります。上限に当たった人だけ上位席に変えれば、費用を抑えながら使用量を増やせます。

一方で、人数が多く、使う人と使わない人の差が大きい会社では、Enterpriseの方が無駄が少なくなることがあります。Teamでは使わない人の席にも使用量の料金が含まれますが、Enterpriseでは使ったぶんだけを払うからです。どちらが安いかは使い方しだいなので、Teamで数か月使い、メンバーごとの使い方を見てから判断すると失敗が少なくなります。

あわせて読みたいClaude Teamプランとは?料金・標準席と上位席の違い・Proとの比較と導入手順Claude Team(チームプラン)は、2〜150人の会社やチーム向けの有料プランです。標準席と上位席の料金、人数別の費用の目安、Proとの違い、使える機能、使用量の上限と追加購入、データの扱い、申し込みと席の管理の手順までをまとめました。

導入前に決めておくこと

会議室でホワイトボードの前に立ち、導入のルールを話し合う担当者たち

Enterpriseは機能が多いぶん、契約する前に社内で決めておくことも多くなります。後から決めようとすると、使い始めた社員のやり方がばらばらになり、ルールを合わせるのに手間がかかります。

決めること内容の例関わる人
使ってよい情報顧客の個人情報・取引先の機密を入れてよいか、どこまでならよいか情報システム・法務
使う範囲どの部署から始めるか。Claude Code・Coworkを誰に使わせるか経営者・各部署の責任者
費用の上限組織全体・部署・個人の月の上限額。上限に達したときの申請の流れ経理・情報システム
つなぐサービスGoogle ドライブ・Microsoft 365・Slackなど、どのコネクタを許可するか情報システム
データの保存期間会話などのデータをどのくらい残すか情報システム・法務
効果の測り方どの仕事の時間がどれだけ減ったかを、何で確かめるか各部署の責任者

すべてを最初から完璧に決める必要はありません。試験導入の部署で1〜2か月使い、出てきた疑問をもとにルールを足していく方が、現場で守られるルールになります。

社内ルールは短く、具体的に

「機密情報を入力しない」だけでは、何が機密か社員が判断できません。「顧客の氏名・電話番号・住所は入力しない」「見積書は社名を伏せてから使う」のように、具体的な例を書いておくと迷いが減ります。

導入の流れ

担当者がノートPCでプランの申し込み手続きをしている

新しくセルフサーブで申し込む場合は、claude.ai/create/enterprise から手続きします。営業経由にしたい場合は、料金ページの「Contact sales」から問い合わせます。導入の前に、社内で決めておきたいことを含めて流れを整理しました。

  1. 使う人と目的を決めるどの部署の誰が、何の仕事に使うかを決めます。最初から全社に広げず、使う部署を絞ると利用額を見積もりやすくなります。
  2. 契約の種類を選ぶ20〜49席ならセルフサーブ、50席以上で請求書払いや円以外の通貨が必要なら営業経由を検討します。
  3. 申し込む席数、支払い方法、利用料の前払い額(セルフサーブの場合)を入力して申し込みます。
  4. 上限額を決める組織全体・グループ・個人の上限額を設定します。組織全体の上限に達すると全員が止まるので、先にグループと個人の上限を決めます。
  5. ログインと権限を整えるSSOやSCIMを設定し、Claude CodeやCoworkを使わせる範囲を決めます。
  6. 少人数から使い始める最初の1か月は利用額と使われ方を見て、上限やモデルの使い分けを調整してから対象を広げます。

Teamから移行する

Teamを使っている組織は、同じ組織のままEnterpriseに上げられます。会話の履歴、プロジェクトと共有した内容、メンバーと役割は引き継がれます。セルフサーブの場合の手順は次のとおりです。

  1. アップグレードの画面を開くclaude.ai/upgrade で「Get Enterprise plan」を選びます。
  2. 移行する組織を選ぶ「Upgrade an existing organization」を選び、Teamの組織を選びます。
  3. 席を追加するメンバー全員分の席を用意します(最低20席)。
  4. 上限額と前払い額を決める1人あたりの上限額と、最初の利用料の残高を決めます。
  5. 支払いを確定する支払い情報を確認し、注文内容を見て移行を確定します。移行のときはクレジットカード払いだけで、デビットカードや口座振替は移行後に使えるようになります。

営業経由で移行・契約する場合

営業経由で移行する場合は、契約書に署名する前に、担当者と切り替えの日時を決めます。切り替えは開始日の遅い時間に終わることがあるため、社内への案内は翌営業日の朝からにしておくと混乱が少なくなります。切り替えの作業中は短時間使えなくなることがあり、終わったあとは全員が一度ログアウトしてログインし直す必要があります。

移行の前に確認したいこと

この方法での移行は元に戻せません。また、スキル、コード実行、Claude in Chrome、Claude Designは、Enterpriseでは初期設定でオフになります(作った内容は残り、管理者がオンにすると戻ります)。Teamの毎月のAPIクレジットは移行で止まり、使い残しの使用クレジットは引き継がれます。組織全体の上限額が低いままだと、移行した直後に全員が使えなくなることがあるので、事前に上げておきましょう。

席の追加・解約

席の追加は、オーナー以上の役割の人が「組織の設定」→「組織とアクセス」の「Total seats」の「Manage」から行います。追加する席数を入れると日割りの金額が表示され、確定するとすぐに請求されます。長期の休職などで一時的に使わせない場合は、「メンバー」画面でその人の席を「No seat assigned」にすれば、組織に残したまま利用を止められます。

メンバーを招待するときに、空きの席がなければその場で買うこともできます。セルフサーブの解約は「組織の設定」→「請求」から行い、年の契約期間の終わりまでは使えます。営業経由の場合は、担当者に連絡します。

よくある質問

Enterpriseは何人から契約できますか?

セルフサーブは20席から、営業経由は50席からです。20人未満なら、2〜150人向けのTeamプランが候補になります。

席の料金を払えば、追加料金なしで使えますか?

使えません。席の料金はアクセスのためのもので、使ったぶんは別にAPI料金で請求されます。席に含まれる無料の使用量はありません。

月払いはできますか?

席の料金は年払いです。利用料は、セルフサーブなら前払いのクレジット、営業経由なら月ごとの後払いです。

請求書払いはできますか?

営業経由の契約なら請求書払いができます。セルフサーブはクレジットカード・デビットカード・ACHでの支払いです。

Fableモデルは使えますか?

使えます。利用ベースのEnterpriseでは、FableもほかのモデルとおなじくAPI料金で請求され、週の上限とは関係ありません。料金はほかのモデルより高いので、使う範囲を決めておくと安心です。

無料で試せますか?

Enterpriseの無料のお試しについて、料金ページには案内がありません。Claude APIのページでは、企業向けの長めのお試しについては営業に問い合わせるよう案内されています。まずTeamで少人数で試してから移行する方法もあります。

AWS経由で契約できますか?

できます。EnterpriseはAWS Marketplaceからも購入でき、その場合の支払いはAWSを通じた月ごとの後払いになります。

いまのEnterprise契約が古い席の種類のままです。どうなりますか?

「Chat」「Chat + Claude Code」や「Standard」「Premium」の席で契約している組織は、次の契約更新のときに1種類のEnterprise席へ自動で切り替わります。早めに移りたい場合は、Anthropicの担当者か営業に連絡します。

退職した人の席はどうなりますか?

メンバーを組織から外すと席が空き、ほかの人に割り当てられます。ただし席の数と請求は変わりません。セルフサーブでは、席の数を減らせるのは次の更新のときです。

Claude Codeだけを使う人も同じ席ですか?

新しい契約では席は1種類で、どの席でもClaude・Claude Code・Coworkを使えます。誰にClaude Codeを使わせるかは、管理者が権限で分けられます。

上限額を「無制限」にするとどうなりますか?

オーナーは上限額を無制限にできますが、使ったぶんはすべて請求されます。利用の請求自体を止める方法はありません。少なくとも組織全体の上限額は決めておきましょう。

Teamで受け取っていた毎月のAPIクレジットはどうなりますか?

Enterpriseに移行すると毎月のAPIクレジットは止まります。すでに受け取ったぶんは、期限まで使えます。Enterpriseには毎月のAPIクレジットはありません。

消費税やインボイスはどうなりますか?

2026年4月1日から、日本のお客さまへの請求には10%の消費税がかかっています。Anthropicは適格請求書発行事業者に登録していて、登録番号は国税庁の公表サイトで確認できます。消費税の額は適格請求書に円で記載されます。自社での処理は税理士などに確認してください。

医療機関でも使えますか?

Enterpriseには、米国の医療情報の規制(HIPAA)に対応した構成があり、条件を満たす組織はBAA(事業提携契約)を結んで使えます。日本の医療情報の取り扱いのガイドラインとの関係は公式には案内がないので、導入前に自院の規程と照らし合わせて確認してください。

席の料金が年払いなのは、途中で解約できないということですか?

セルフサーブの解約は「組織の設定」→「請求」から手続きでき、年の契約期間の終わりまでは使えます。期間の途中で席数を減らすことはできません。営業経由の場合は担当者に確認してください。

日本円で払えますか?

セルフサーブは米ドルのみです。営業経由では複数の通貨に対応していますが、日本円が選べるかは公式ページでは確認できませんでした。営業担当に確認してください。

まとめ

この記事のまとめ

  • Claude Enterpriseは、セキュリティや管理の機能が必要な組織向けの法人プラン。Claude CodeとCoworkも含まれる
  • 料金は、1席あたり月20ドル(年払い・最低20席)の席の料金と、使ったぶんのAPI料金の2本立て(税別)
  • 席の料金に使用量は含まれず、席ごとの上限もない。組織・グループ・個人の上限額で使いすぎを防ぐ
  • セルフサーブは20席から・米ドルの前払い、営業経由は50席から・請求書払いができる
  • SCIM・監査ログ・Compliance API・データ保持期間の設定など、Teamにない機能が使える
  • Teamからの移行は元に戻せず、一部の機能が初期設定でオフになるので、事前に確認する

Enterpriseは、使ったぶんだけ払う仕組みなので、どの部署にどう使わせるかを決めてから始めることが、費用を抑えるいちばんの近道です。まず少人数で使い方と利用額を確かめてから、対象を広げていきましょう。

導入にあたっては、使う範囲や上限額の決め方、社内ルールの整備、社員への使い方の説明など、決めることが多くあります。INTERCREATE JAPANでは、Claude CodeやClaudeの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典