Claude Code

Claude Codeの従量課金とは?始め方・費用の確認・上限の決め方

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • 従量課金で使うと何が変わるか、定額プランとの違いと向き不向き
  • Consoleアカウントでの始め方と、ログイン方法・APIキーの扱い
  • モデルごとの単価と、1回の作業にかかる費用の計算例
  • /usageとConsoleでの費用の確認方法、使いすぎを防ぐ上限の設定
  • 会社で使うときのメンバー管理・レート制限・請求の考え方
  • 費用を抑える設定と、定額プランとの比べ方
目次
  1. Claude Codeの従量課金とは
  2. 仕組みの全体像
  3. 定額プランとの違い
  4. 向いている人・向かない人
  5. そのほかの課金方法
  6. 始め方
  7. クレジットの購入
  8. ログイン方法の選び方
  9. 環境変数のAPIキーで使う
  10. ターミナルごとの書き方
  11. VS Code拡張・デスクトップアプリで使う場合
  12. 課金方法の確認
  13. 複数の認証があるときの優先順位
  14. 料金のしくみ
  15. 費用が決まる要素
  16. モデルごとの単価
  17. 計算例:1回の依頼にいくらかかるか
  18. 会話の長さと、1回のリクエストの費用
  19. 考える深さ(思考)の費用
  20. 休憩のあとに高くなる理由
  21. そのほかの加算
  22. 見積もりの前に決める項目
  23. 公式が示す費用の目安
  24. 費用の確認・上限
  25. /usageで見る
  26. Consoleで見る
  27. Consoleの使用量ページで見るところ
  28. 上限は何段階あるか
  29. 残高
  30. 組織の月の支出上限
  31. ティアの月の上限
  32. ワークスペース
  33. スクリプトの上限
  34. 上限に達したときの表示と対処
  35. 上限の金額の決め方
  36. おすすめの設定順
  37. 会社で使う
  38. メンバーの招待と役割
  39. Claude Codeワークスペースのキー
  40. レート制限の目安
  41. 請求書払い
  42. 契約料金での表示
  43. 管理者が知っておきたい設定
  44. CI・自動実行で使うキー
  45. 社内で決めておくルール
  46. 導入の進め方
  47. メンバーが外れるとき
  48. そのほかの選択肢
  49. 費用を抑える
  50. 費用が増える原因と対処
  51. モデルとeffortの選び方
  52. キャッシュの有効期間を1時間にする
  53. /clear・/compact・/rewindの使い分け
  54. 見えにくい消費
  55. 日々の習慣
  56. 定額プランと比べる
  57. 比べ方
  58. 自分の使用量の測り方
  59. 定額と従量課金を切り替える
  60. ケース別の目安
  61. 注意点
  62. よくある質問
  63. まとめ

「定額プランの上限に何度も当たる」「使った分だけ払う形でClaude Codeを使いたい」「APIで使うと請求がどこまで膨らむのか分からず不安」と考えている方も多いのではないでしょうか。

Claude Codeには、月額の定額プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)で使う方法のほかに、Claude Console(開発者向けの管理画面)のアカウントで、使ったトークン(AIが読み書きする文字量の単位)の分だけ払う従量課金があります。上限に当たって作業が止まることは減りますが、そのかわりに「いくら使ったか」「どこまで使わせるか」を自分で管理する必要があります。

この記事では、従量課金の仕組みから、始め方、単価と費用の計算例、費用の確認方法、使いすぎを防ぐ上限の設定、会社で使うときの管理、定額プランとの比べ方までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。単価や画面は変わることがあるので、契約の前には公式ページもあわせて確認してください。

プラン別の料金一覧は「Claude Codeの料金」、節約の具体策は「Claude Codeのトークンを節約する方法」の記事で扱っています。ここでは、従量課金で使う人が最初に決めておくことに絞って説明します。

Claude Codeの従量課金とは

2つの課金方法を書いたメモを見比べて考える会社員

Claude Code自体に、専用の料金プランはありません。使うのはClaudeのモデルで、その利用料金を定額プランの枠の中で払うか、トークン単位で払うかを選ぶ形になっています。公式の料金ページでも、Claude Codeは有料プランに含まれ、たくさん使いたい人は「Consoleのアカウントで従量課金のAPIクレジットに切り替えられる」と案内されています。

公式ドキュメントには、Claude Codeは「APIのトークン消費量に応じて課金される」と書かれています。定額プランでは、その消費が月額料金の枠に収まる形で提供され、従量課金では消費した分がそのまま請求額になる、と考えると分かりやすいでしょう。

仕組みの全体像

従量課金で使うときの流れは、次のとおりです。

  • Claude Consoleにアカウントを作り、クレジット(前払いの利用枠)を購入する
  • Claude CodeにConsoleのアカウントでログインする
  • 作業するたびに、使ったトークンの分がクレジットの残高から引かれる
  • 残高がなくなると、追加するまでClaude Codeは動かない

前払いが基本ですが、営業窓口と取り決めをした組織は、月ごとの請求書払いにもできます(詳しくは「会社で使う」で説明します)。

定額プランとの違い

同じClaude Codeでも、課金の方法が違うと、止まり方や見える数字、使える機能が変わります。公式ドキュメントの内容をもとに、違いを表にまとめました。

項目定額プラン(Pro・Max)従量課金(Console)
払い方月額料金(Proは月20ドル、Maxは月100ドルから)前払いのクレジットから、使った分が引かれる
使える量の決まり方5時間ごとの枠と、週ごとの枠。具体的な量は公開されていない5時間・週の枠のかわりに、クレジットの残高、自分で決める月の支出上限、1分あたりの量のレート制限
請求額毎月ほぼ一定。上限を超えて使うときは使用量クレジットを選べる使った量に比例して増える。長い作業や高いモデルで増える
キャッシュの有効期間(既定)1時間(プランの範囲内で使っている間)5分
/usageの金額請求とは関係がない請求額の推定値として使える
止まるときのメッセージ「You've hit your session limit」「weekly limit」など「Credit balance is too low」など。残高や支出上限が原因
claude.aiのログインが必要な機能使えるConsoleでサインインしている間は使えない機能がある(claude.aiのコネクタ、/schedule、/usage-creditsなど)

キャッシュの有効期間は、費用に直接効いてきます。「料金のしくみ」で、具体的な金額を使って説明します。

また、Claude Codeのクラウドセッション(Webで動かす方式)は、定額プランの認証情報だけを使います。環境変数にAPIキーを入れていても、クラウド側では上書きされません。クラウドセッションを使いたい場合は、定額プランが必要です。

向いている人・向かない人

向いている人向かない人
作業量が月によって大きく変わる毎日長時間使い、毎月の費用を一定にしたい
定額プランの上限で作業が止まるのが困る請求額を自分で見張る手間を避けたい
CIやスクリプトで自動実行したいチャットやCoworkも、同じ契約でまとめて使いたい
会社で、利用者ごとの費用を把握したいClaude Codeのクラウドセッションを使いたい
少人数で試す段階で、席ごとの契約を避けたい使い方が決まっておらず、支出の上限を決められない

「向いていない」に当てはまる点が多い場合は、まず定額プランで始めて、使い方が固まってから従量課金を検討しても遅くありません。切り替えはいつでもできます(「定額プランと比べる」で説明します)。

そのほかの課金方法

Claude Codeの課金方法は、従量課金のほかにもあります。AWSのAmazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundryを使う場合は、請求は各クラウド側に届き、費用の上限もクラウド側の機能で管理します。Claudeの側のダッシュボードには、これらの利用は表示されません。クラウド経由で使う方法は、「Claude CodeをAmazon Bedrockで使う設定方法」の記事で解説しています。

TeamやEnterpriseは、席ごとの料金で使う法人向けの契約です。公式の料金ページでは、Enterpriseは席の料金に加えて、使った分がAPIの料金で請求される形で案内されています。

従量課金は「使い放題」ではない

上限に当たりにくくなるのは確かですが、そのぶん、使い方によって請求額はいくらでも増えます。「どこまで払うか」を先に決めて、Console側に上限を設定してから使い始めるのが基本です。設定の仕方は「費用の確認・上限」で説明します。

あわせて読みたいClaude Codeの料金プランを比較|Pro・Max・Team・APIの選び方Claude Codeの料金を、Pro・Max・Team・Enterpriseのプラン別と、API(従量課金)に分けて解説します。利用上限のしくみ、上限を超えたときの使用量クレジット、APIのモデル別料金、会社で使うときの費用の考え方、プランの選び方まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

始め方

ノートPCの画面を見ながらクレジットを購入する会社員の手元

ここでは、個人または少人数の会社で、自分のパソコンから従量課金で使い始める手順を説明します。Windows・Mac・Linuxで流れは同じです。

  1. Claude Consoleのアカウントを作るplatform.claude.comでアカウントを作り、組織を作成します。会社で使う場合は、管理を担当する人のアカウントで作ります。
  2. クレジットを購入するConsoleの「Settings」→「Billing」で「Buy credits」を選び、金額を入力して購入します。この操作ができるのは、AdminまたはBillingのロールを持つ人です。
  3. 月の支出上限を決める同じBillingの画面の「Spend limits」で、1か月に使ってよい金額を設定します。使い始める前に決めておくと、想定外の請求を防げます。
  4. Claude Codeを入れて、ConsoleでログインするClaude Codeを起動し、ログイン画面で「Anthropic Console account」を選びます。すでに起動している場合は /login を入力します。
  5. 課金方法を確かめる/status を入力して、ログインの方法が意図どおりか確認します。

Claude Codeの入れ方は、「Claude CodeをWindowsにインストールする方法」などの記事を参照してください。ここでは、インストール後の設定を中心に説明します。

クレジットの購入

公式ヘルプによると、Consoleの支払いはクレジットを先に買って、使った分が引かれていく前払いが基本です。購入に使うのはカードで、購入したクレジットはすぐに使えます。確認できた決まりを表にまとめました。

項目内容
購入できる人ConsoleでAdminまたはBillingのロールを持つ人
購入の手順「Settings」→「Billing」→「Buy credits」
使えるようになる時期購入後すぐ
有効期限購入から1年。延長はできない
返金購入したクレジットは返金されない
自動チャージ(auto-reload)残高が設定した金額(しきい値)を下回ると、設定した目標の残高になるように自動で購入する
領収書購入のたびに発行される。自動チャージの購入も同じ。過去の分はBillingの「Invoice history」で見られる
失敗したリクエスト課金されない。ただし、成功する見込みで進んでいたリクエストが、通信の切断やタイムアウトで終わった場合は課金される
残高がなくなったとき追加するまで、APIとplaygroundが使えなくなる

最小や最大の購入額、税の扱い(消費税など)は、確認したヘルプには書かれていませんでした。購入の前に、Billingの画面で表示される金額と税を確認してください。

自動チャージは、上限を決めてから

自動チャージをオンにすると、残高が切れて作業が止まる心配はなくなります。反対に、「残高が自然な歯止めになる」状態もなくなります。オンにするなら、同じ画面の支出上限(Spend limits)も同時に設定してください。公式ドキュメントも、残高が切れる前に補充したい場合に自動チャージを勧めつつ、ワークスペースごとの上限で1つのプロジェクトが残高を使い切らないようにすることを案内しています。

ログイン方法の選び方

Claude Codeを従量課金で使うときの認証方法は、いくつかあります。公式の認証ページの内容を整理しました。

方法使い方向いている場面
Consoleアカウントでサインイン(推奨)ログイン画面でConsoleのアカウントを選び、「Sign in with your Console account」を選ぶ。APIキーは作られない自分のパソコンで使う
APIキーを作る(legacy)同じ画面で「Create an API key」を選ぶと、ConsoleのAPIキーが作られ、パソコンに保存されるキーが必要な古い環境
環境変数 ANTHROPIC_API_KEYConsoleで作ったキーを環境変数に設定してから起動するCIやスクリプト、すでに持っているキーを使う場合
claude auth login --consoleコマンドで、Consoleでの課金のログインを始める画面を開かずに設定したい場合

「Sign in with your Console account」は、Claude Code v2.1.242以降で選べます。Claude CodeがOAuthトークン(ログインの証明)を保存し、自動で更新します。更新に失敗した場合は、もう一度ログインするまでリクエストが失敗します。

注意点が2つあります。まず、この方法でサインインすると、同じパソコンに保存されていたclaude.aiのログイン(定額プランのログイン)からはサインアウトされます。定額プランと従量課金を行き来する場合は、そのつど /login でログインし直します。次に、元に戻したいときは /logout を実行します。このコマンドで、サインインで作られた認証情報が取り消されます。

なお、クラウド経由で使う設定や、管理者がログイン方法を固定している設定(forceLoginMethodなど)では、選択肢が出ずにAPIキーが作られる場合があります。その場合は、管理者の案内に従ってください。

環境変数のAPIキーで使う

すでにConsoleでAPIキーを作っている場合や、CI・スクリプトで使う場合は、環境変数 ANTHROPIC_API_KEY にキーを設定します。Windowsで、いま開いているPowerShellだけに設定するときは、次のように書きます。

$env:ANTHROPIC_API_KEY = "your-api-key"
claude

この設定は、PowerShellを閉じると消えます。繰り返し使う場合は、ユーザー設定ファイルの env に書く方法もあります。Windowsでは %USERPROFILE%\.claude\settings.json です。

{
  "env": {
    "ANTHROPIC_API_KEY": "your-api-key"
  }
}

どちらの場合も、動き方は次のとおりです。

  • 対話モード(画面を開いて使う方式)では、起動時に「このキーを使うか」を1回だけ聞かれる。承認すると、その選択が記憶される
  • あとから変えたいときは、/config の「Use custom API key」を切り替える。この項目は、環境変数にキーが設定されている間だけ表示される
  • -p を付けた非対話モードでは、キーがあれば常にそのキーが使われる

APIキーは、共有されるファイルに書かない

APIキーは、パスワードと同じように扱ってください。チャットや社内の文書に貼らない、プロジェクトのフォルダにある設定ファイル(.claude/settings.json)に書かない、という2点を守ります。プロジェクトの設定ファイルは、リポジトリにコミットしてチームで共有する前提のファイルだからです。自分だけの設定は、ユーザー設定ファイル(~/.claude/settings.json)か、環境変数に置きます。

ターミナルごとの書き方

環境変数の書き方は、使っているターミナルで変わります。公式の認証ページには、環境変数の設定例がシェルごとに載っています。APIキーの場合も、同じ書き方です。

使っているもの書き方効く範囲
PowerShell$env:ANTHROPIC_API_KEY = "your-api-key"開いているウィンドウだけ
コマンドプロンプトset ANTHROPIC_API_KEY=your-api-key開いているウィンドウだけ
Bash・Zsh(Mac・Linux・WSL)export ANTHROPIC_API_KEY=your-api-key開いているウィンドウだけ。シェルの設定ファイルに書けば毎回
ユーザー設定ファイルの env"env": { "ANTHROPIC_API_KEY": "your-api-key" }毎回(OSを問わない)

ウィンドウだけに設定した値は、そのウィンドウから起動したClaude Codeにしか渡りません。別のウィンドウや、エディタに組み込まれたターミナルでは、未設定のままです。「ターミナルによって課金方法が変わってしまった」という場合は、このウィンドウごとの違いが原因のことがあります。

VS Code拡張・デスクトップアプリで使う場合

Claude Codeは、ターミナルのほかに、VS Code拡張やデスクトップアプリからも使えます。従量課金の設定がどこまで共通かは、公式の認証ページに整理されています。

  • ANTHROPIC_API_KEY、ANTHROPIC_AUTH_TOKEN、apiKeyHelper(キーを出力するスクリプト)は、CLIと、CLIを土台にした画面(VS Code拡張、Agent SDK、GitHub Actionsなど)で使われる
  • Claude Desktopとクラウドセッションは、これらを読まない。OAuth(アカウントでのログイン)を使う
  • VS Code拡張では、「Account & usage」のダイアログで、使用量を確認できる

デスクトップアプリで従量課金を使いたいときは、環境変数ではなく、アプリ側でConsoleのアカウントでログインできるかを、先に確認してください。

課金方法の確認

設定したあとは、どの方法で課金されているかを必ず確かめます。確認の方法は3つあります。

方法見られるもの
/status(Claude Code内)バージョン、モデル、アカウント、接続状態。ログインとAPIキーが両方あるときは、使われていない方に印が付く。Consoleでサインインしている場合は「Profile」の行が出る
claude auth status --text(ターミナル)ログインの状態を読みやすい形で表示。--text を付けない場合はJSONで出力され、authMethod の項目に、none・claude.ai・oauth_token・api_key・api_key_helper・third_partyのどれが使われているかが入る
Consoleの使用量ページ実際に課金されたトークンと金額。platform.claude.com/usage

最初の作業を終えたあとで、Consoleの使用量ページにClaude Codeの分が表示されているかを確認すると、設定が正しいかどうか確実に分かります。

複数の認証があるときの優先順位

1台のパソコンに、定額プランのログインとAPIキーなど、複数の認証が残っていることがあります。公式の認証ページによると、Claude Codeは、次の順番で使う認証を決めます。上にあるものほど、優先されます。

順位認証課金先
1クラウドプロバイダーの認証(Bedrock・Vertex・Foundryの環境変数が設定されている場合)クラウドの請求
2環境変数 ANTHROPIC_AUTH_TOKEN(LLMゲートウェイなど、ベアラートークンで認証する経路向け)経由先による
3環境変数 ANTHROPIC_API_KEYConsoleの従量課金
4apiKeyHelper が出力したキーConsoleの従量課金
5環境変数 CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN(claude setup-token で作った長期トークン)定額プランの枠
6Anthropicのプロファイル(ANTHROPIC_PROFILE で指定したもの。Consoleの「キーなしサインイン」で作られたプロファイルは、有効な /login のログインより下に扱われる)Consoleの従量課金
7/login でのログイン(定額プラン)定額プランの枠

この順番から、次のことが分かります。環境変数のAPIキーは、/login でのログインより優先されます。定額プランに戻したいのに課金先が変わらないときは、上位にある環境変数やスクリプトが残っていないかを確認します。確認には /status が便利です。ログインとAPIキーの両方が設定されているとき、使われていない方に印が付きます。

定額プランのつもりなのに、APIの料金で課金されていないか

公式ドキュメントでは、パソコンに ANTHROPIC_API_KEY が設定されていて、それを承認していると、Pro・Max・Team・Enterpriseを契約していても、定額プランではなくAPIの料金で課金されると注意されています。以前にAPIを試したことがある人は、確認してください。PowerShellでは Get-ChildItem Env:ANTHROPIC* で環境変数を一覧できます。direnvやIDEのターミナルが、プロジェクトの .env ファイルから古いキーを読み込んでいることもあります。定額プランに戻すには、環境変数を削除してから /login でログインし直します。

料金のしくみ

単価表と電卓を前に、1回の作業の費用を計算する担当者

従量課金では、費用が「使ったモデルの単価 × 使ったトークンの量」で決まります。この章では、単価と、費用が決まる要素、具体的な計算例を説明します。

費用が決まる要素

Claude Codeは、1回の依頼につき、1回だけモデルを呼び出すわけではありません。公式ドキュメントによると、Claude Codeはリクエストのたびに、これまでの会話の全体を送り直しています。さらに、Claudeがファイルを読んだり、コマンドを実行したりするたびに、その結果を載せた次のリクエストが送られます。

課金の対象になるトークンは、次の4種類です。

種類内容単価の水準
入力Claudeに送った内容。依頼、会話の履歴、読み込んだファイル、コマンドの実行結果など基準
出力Claudeが書いた内容。回答、コード、考えている内容(思考)も含む入力の5倍
キャッシュの書き込み会話を一時保存するときに払う。有効期間が5分か1時間かで単価が違う入力の1.25倍〜2倍
キャッシュの読み込み保存済みの会話を読み直すときに払う入力の1/10〜1/40

キャッシュ(プロンプトキャッシュ)は、前回までの会話をサーバー側に一時保存しておく仕組みです。2回目以降のリクエストでは、保存済みの部分を安い単価で読み直すだけで済みます。Claude Codeは自動でこれを使います。表の倍率は、次の単価表から計算したものです。

思考のトークンは、出力として課金されます。公式ドキュメントによると、Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5・Fableの各モデルでは、思考をオフにできません。思考の深さを変えたい場合は、/effort でeffort(考える深さ)を下げます。

モデルごとの単価

公式の料金ページに載っている、2026年10月時点の主なモデルの単価です(100万トークンあたり、米ドル)。

モデル入力出力キャッシュ書き込み(5分)キャッシュ書き込み(1時間)キャッシュ読み込み
Fable 5.110ドル50ドル12.50ドル20ドル0.25ドル
Opus 5.54ドル20ドル5ドル8ドル0.20ドル
Sonnet 5.52ドル10ドル2.50ドル4ドル0.10ドル
Haiku 5.5(10万トークン以下)0.10ドル0.50ドル0.125ドル0.20ドル0.01ドル
Haiku 5.5(10万トークン超)0.50ドル2.50ドル0.625ドル1ドル0.05ドル

Opus 5.5とSonnet 5.5は、入力・出力の単価がちょうど2倍違います。公式ドキュメントでは、Claude Codeの既定のモデル(default)は、APIキー・Consoleで使う場合もOpus 5.5とされています。つまり、何も設定しないと、料金の高い方のモデルで動くことになります。公式ドキュメントも、想定外に高い請求になる原因として、長い会話を整理しないことと、Opusが既定のままになっていることを挙げています。

円に換算した金額は、為替によって変わるので、この記事には載せていません。公式の単価はすべて米ドルで表示されています。

計算例:1回の依頼にいくらかかるか

単価だけでは、実際の請求額がイメージしにくいので、仮の条件で計算してみます。次の条件は、説明のために置いた仮定であり、実測値ではありません。

  • 会話の履歴がすでに10万トークンある
  • 1回の依頼で、Claudeがファイルの読み込みなどを繰り返し、10回リクエストを送る(毎回10万トークンをキャッシュから読み込む)
  • 各回の出力は1,000トークン、合計1万トークン
  • 新しく書き込まれるトークン(読んだファイルや実行結果)は、合計2万トークン
  • キャッシュは有効期間内で、5分以内に続けて作業している

この条件で、モデルごとの費用を、公式の単価から計算した結果が次の表です。

モデル読み込み(100万トークン)出力(1万トークン)書き込み(2万トークン)1回の依頼の合計
Fable 5.10.25ドル0.50ドル0.25ドル約1.00ドル
Opus 5.50.20ドル0.20ドル0.10ドル約0.50ドル
Sonnet 5.50.10ドル0.10ドル0.05ドル約0.25ドル
Haiku 5.50.01ドル0.005ドル0.0025ドル約0.02ドル

同じ作業でも、Opus 5.5とSonnet 5.5では2倍、Fable 5.1とSonnet 5.5では4倍の差が出ます。この条件のままOpus 5.5で1日に30回依頼すると、約15ドルです。次に説明する公式の費用の目安(1日あたり平均13ドル)と近い水準になります。

もうひとつ注目したいのは、キャッシュの読み込みの安さです。Opus 5.5で10万トークンを毎回キャッシュなしで送ると、1回あたり0.40ドルかかります。キャッシュから読み込めば0.02ドルで、20分の1です。キャッシュが効いている間は安く、切れると高くなる、という構造が、費用の大きな差を生みます。

会話の長さと、1回のリクエストの費用

1回のリクエストの費用は、会話の長さにほぼ比例します。公式の単価から計算した、会話の長さ別の目安です(出力は含みません)。

会話の長さOpus 5.5 キャッシュから読むOpus 5.5 キャッシュなしで送るOpus 5.5 書き込む(5分)Sonnet 5.5 キャッシュから読むSonnet 5.5 書き込む(5分)
2万トークン0.004ドル0.08ドル0.10ドル0.002ドル0.05ドル
5万トークン0.01ドル0.20ドル0.25ドル0.005ドル0.125ドル
10万トークン0.02ドル0.40ドル0.50ドル0.01ドル0.25ドル
20万トークン0.04ドル0.80ドル1.00ドル0.02ドル0.50ドル

Claudeがファイルを読んだり、コマンドを実行したりするたびに、リクエストが1回増えます。会話が長いほど、1回あたりも重くなります。「1回あたりの費用」と「回数」の両方が、会話の長さとともに増えていくので、長い会話を放置するほど、費用が積み上がります。

このため、同じ作業を、短い会話を複数回に分けて行う方が、1つの長い会話で行うより安く済むことがあります。/clear で会話を空にするタイミングは、「無関係な作業に移るとき」が目安です。

考える深さ(思考)の費用

Claudeは、答える前に「考える」処理をします。この考えた内容(思考)も、出力のトークンとして課金されます。公式ドキュメントによると、思考の既定の量は、モデルによっては1回のリクエストで数万トークンになることがあります。

たとえば、思考が1万トークン使われたとすると、出力の単価から、Opus 5.5では約0.20ドル、Sonnet 5.5では約0.10ドルです。これが1回の依頼の中で何度も繰り返されると、思考だけで無視できない金額になります。

方法内容注意点
/effort考える深さを、low・medium・high・xhigh・maxから選ぶ。--effort で起動時にも指定できる選べる段階は、モデルによって違う
/config で思考をオフ簡単な作業なら、思考をオフにして費用を下げられるOpus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5・Fableでは、オフにできない
環境変数 MAX_THINKING_TOKENS思考の予算(トークン数)を固定する。例:8000思考の予算が固定のモデルだけに効く。適応型のモデルでは、0以外の値は無視される

休憩のあとに高くなる理由

従量課金(APIキー)の場合、キャッシュの有効期間の既定は5分です。定額プランの1時間より短くなっています。5分以上操作しないでいると、キャッシュが切れ、次のリクエストでは会話の全体をもう一度書き込むことになります。

10万トークンの会話を、休憩のあとの最初のリクエストで書き込み直した場合の費用は、次のとおりです。

モデルキャッシュから読む(通常)書き込み直し(5分)書き込み直し(1時間)
Fable 5.10.025ドル1.25ドル2.00ドル
Opus 5.50.02ドル0.50ドル0.80ドル
Sonnet 5.50.01ドル0.25ドル0.40ドル
Haiku 5.50.001ドル0.0125ドル0.02ドル

1回あたりの金額は小さく見えますが、Opus 5.5では休憩のあとの最初の1回だけで、通常の25倍かかります。席を外すたびに、会話が長いほどこの差が積み重なります。5分より長く離れる前に、作業の区切りで /clear を使い、会話を空にしてしまうのも1つの方法です。有効期間を1時間に変更する方法は、「費用を抑える」で説明します。

そのほかの加算

ここまでの単価に、条件によって加算される項目があります。

項目内容
米国内のみで処理する設定推論を米国内に限定する場合、すべての単価が1.1倍になる。Claude Codeの金額表示にも、この1.1倍が反映される
Opus 5.5の高速モード公式の料金ページでは、最大2.5倍速く、標準の2倍の料金と案内されている
Haiku 5.5の長い入力プロンプトが10万トークンを超えると、単価が上がる(上の表のとおり)
裏側で動く処理過去の会話を要約する処理などで、1セッションあたり通常0.04ドル未満が使われる(公式ドキュメント)
エージェントチームチームの各メンバーが別々の会話を持つため、計画モードでは通常のセッションの約7倍のトークンを使う(公式ドキュメント)

見積もりの前に決める項目

月の費用を見積もるときは、次の項目を決めておくと、計算がぶれません。

項目決めること費用への効き方
使うモデル日常はSonnet 5.5か、Opus 5.5か2倍の差が出る。Fable 5.1は、さらにその2.5倍
会話の長さ1つの会話で、どこまで続けるか長いほど、1回あたりも回数も増える
1日の依頼の回数1日に何回、Claudeに頼むか回数にほぼ比例する
作業をする日数1か月に何日使うか日数に比例する
休憩の頻度5分以上離れる回数休憩のたびに書き込み直しが発生する
自動実行・エージェントチーム使うかどうか別の会話が増え、人の操作と別に消費する

最初は、1つの項目だけを変えて、/usage で費用の変化を見るのが近道です。たとえば、同じ種類の小さな作業を、Sonnet 5.5とOpus 5.5で1回ずつ頼み、差を確かめます。

公式が示す費用の目安

公式ドキュメントには、企業での導入実績をもとにした目安が載っています。

  • 開発者1人あたり、作業をした日の平均が約13ドル
  • 開発者1人あたり、月に150〜250ドル
  • 利用者の90%は、作業をした日の費用が30ドル未満

これらは大企業を含む導入実績の平均で、使うモデル、コードの規模、複数のClaude Codeを同時に動かすかどうかで大きく変わります。公式ドキュメントも、まず小さなグループで試し、実測した数字を基準にしてから広げることを勧めています。自社の目安は、次の「費用の確認・上限」で説明する方法で測ってください。

この記事の計算例の使い方

計算例は、「単価の差がどのくらい効くか」を知るためのものです。実際の請求額は、会話の長さ、読み込むファイルの量、休憩の頻度によって、数倍違うことがあります。必ず、自分の使い方で実測した値を基準にしてください。

費用の確認・上限

利用状況と残高の画面を見ながら確認する管理者

従量課金で安心して使えるかどうかは、費用を見る場所を知っていることと、上限を先に決めておくことで決まります。この章では、Claude Code内での確認方法、Consoleでの確認方法、そして上限を設定する場所を順に説明します。

/usageで見る

Claude Code内では、/usage(別名 /cost)で、今のセッションの費用を確認できます。上の方にある「Session」ブロックに、次のような情報が出ます。

Total cost:            $0.55
Total duration (API):  6m 20s
Total duration (wall): 6h 33m 10s
Total code changes:    0 lines added, 0 lines removed
Usage by model:
   claude-sonnet-5-5:  1.2k input, 5.3k output, 940.0k cache read, 50.0k cache write ($0.55)

表示の例です(数値は説明用)。見るときの注意点は、次のとおりです。

  • 金額は推定値。Claude Codeがパソコン上で、トークン数と定価から計算している。実際の請求は、Consoleの使用量ページが正しい
  • /clear で新しい会話を始めると、合計は0ドルに戻る(v2.1.211以降)
  • 「Usage by model」で、モデルごとの内訳が分かる。Opusの割合が高ければ、モデルの見直しの候補になる
  • メインの会話については、Prompt cache (main) の行で、キャッシュから読み込めた割合や、切れた回数が分かる(v2.1.251以降)

契約料金(割引や個別の単価)で請求を受けている組織では、画面の金額と請求額がずれます。管理者が設定を配布して、表示を契約の料金に合わせる方法は「会社で使う」で説明します。

ステータスライン(入力欄の下に常時出る表示)に、金額を出すこともできます。/statusline で、「いまのセッションの費用を表示して」と頼めば設定できます。

Consoleで見る

実際の請求に使われる数字は、Consoleで確認します。

知りたいこと見る場所
使ったトークン・金額の合計使用量ページ(platform.claude.com/usage)
Claude Codeを使っている人ごとの費用Claude Codeのダッシュボード(platform.claude.com/claude-code)。メンバーごとの費用と、受け入れられた行数が分かる
クレジットの残高、支払い、領収書Billingのページ(platform.claude.com/settings/billing)
プログラムで集計したいClaude Code Analytics APIと、Usage and Cost API(どちらもAdmin APIキーが必要)
自分の組織のティアとレート制限Rate limitsのページ(platform.claude.com/usage/limits)

Claude Code内の金額と、Consoleの金額が少しずれることは、ありえます。見比べるのは、1日や1週間といった長めの期間にして、大きく違わないかを確かめる使い方が向いています。

Consoleの使用量ページで見るところ

Consoleの使用量ページには、トークンとリクエストの推移に加えて、レート制限に関するグラフがあります。公式のレート制限のページによると、入力トークンのグラフでは、次の3つを重ねて見られます。

  • 1時間ごとの、1分あたりの入力トークンの最大値
  • 現在設定されている、1分あたりの入力トークンの制限
  • 入力のうち、キャッシュから読み込まれた割合(キャッシュ率)

出力トークンのグラフでは、1時間ごとの最大値と、現在の制限を見られます。見るポイントは、次のとおりです。

見えたこと考えられる原因対処
キャッシュ率が低い休憩が多くキャッシュが切れる、モデルを何度も切り替えている、ツール定義が頻繁に変わっている会話の区切り方とモデルの切り替えを見直す。有効期間を1時間にすることも検討する
特定の時間帯だけ、最大値が制限に近い複数人が同時に使っている、または自動実行が重なっている自動実行の時間をずらす。制限の引き上げを申請する
金額が、特定の日だけ大きい長い会話を続けた、エージェントチームやループを動かしたその日のセッションを確認する。ダッシュボードで、メンバーごとの内訳を見る

上限は何段階あるか

Consoleでの支出は、次の仕組みで止められます。複数が重なっているので、どれが先に効くかを知っておくと、止まったときに原因が分かります。

上限決める人止まるタイミング設定する場所
クレジットの残高自分(購入額)残高が0になったときBilling(購入、自動チャージ)
組織の月の支出上限自分1か月の合計が、設定した金額に達したときBillingの「Spend limits」
ティアの月の上限Anthropic(自動)1か月の合計が、ティアの上限に達したとき変更は「Request tier increase」から申請
ワークスペースの支出上限自分そのワークスペースの月の合計が、設定した金額に達したときWorkspacesのページ
1人あたりの月の上限自分Claude Codeワークスペースの、メンバー1人の月の合計が達したとき公式のWorkspacesページに説明がある
レート制限(1分あたり)Anthropic、ワークスペースごとに下げることも可1分あたりのリクエスト数やトークン数が、上限に達したときRate limitsのページ
1回の実行の上限自分(コマンドで指定)非対話モードの1回の実行が、金額やターン数の上限に達したとき--max-budget-usd、--max-turns

残高

前払いのクレジットは、いちばん分かりやすい歯止めです。残高がなくなると、Claude Codeは「Credit balance is too low」と表示して止まります。対処は、Billingでクレジットを追加することです。自動チャージを設定している場合は、残高がしきい値を下回った時点で補充されるので、止まりません。

定額プランを契約していて、このメッセージが出た場合は、環境変数のAPIキーに課金されている可能性があります。/status で「API key」の行を確認し、不要ならキーを削除して /login でログインし直します。

組織の月の支出上限

自分で決められる、いちばん基本の上限です。Billingのページの「Spend limits」で「Set limit」(すでに設定がある場合は「Adjust limit」)を選び、金額を入力します。金額は、ティアの上限を超えて設定できません。

上限に達すると、リクエストはHTTP 400で拒否され、メッセージは「You have reached your specified API usage limits」で始まります。ワークスペースの上限の場合は「specified workspace API usage limits」です。いつ再開できるかもメッセージに書かれます。上限を上げるか外せば、すぐに再開できます。

ティアの月の上限

Consoleの組織は、利用実績に応じて「ティア」に自動で分けられ、ティアごとに月の支出の上限があります。公式のレート制限のページに載っている上限は、次のとおりです。

ティア月の上限
Start500ドル
Build1,000ドル
Scale200,000ドル
Custom上限なし。営業窓口と取り決める

上限に達すると、次の月の初日の0時(UTC。日本時間では午前9時)まで、APIが止まります。このときのエラーはHTTP 429で、retry-after のヘッダーが付きません。そのため、再試行を繰り返しても、再開するまで失敗し続けます。早く再開したいときは、Rate limitsのページの「Request tier increase」から、上限の引き上げを申請します。

新しい組織や、利用実績が少ない組織は、標準より低い制限の「Evaluation」ティアから始まることがあると、公式に説明されています。利用実績が積み重なると、自動で上がります。自分の組織のティアと制限は、Rate limitsのページで確認してください。

ワークスペース

ワークスペースは、API利用を用途やチームごとに分けて管理する単位です。Claude Codeに初めてConsoleアカウントでログインすると、「Claude Code」というワークスペースが自動で作られます。Claude Codeの費用をまとめて確認でき、ほかのAPI利用と分けて管理できます。

ワークスペースごとに、月の支出上限と、通知を出すしきい値(金額が一定に達したときの通知)を設定できます。Workspacesのページでワークスペースを選び、「Spend limits」を開いて設定します。レート制限は、Rate limitsのページで、ワークスペースを選んでモデルごとに下げられます。

「Default」ワークスペースには上限を設定できない

公式のドキュメントでは、Defaultワークスペースには上限を設定できないと明記されています。環境変数のAPIキーで使う場合、そのキーがDefaultワークスペースのものだと、ワークスペースの上限が使えません。Claude Codeの利用は、ConsoleのアカウントでログインしてClaude Codeワークスペースに集めるか、別のワークスペースを作って、そこでキーを作る方が管理しやすくなります。

また、Claude Codeワークスペースは、メンバーごとの月の支出上限を設定できる唯一のワークスペースです。「1人が使いすぎて、全員の枠を使い切る」ことを防ぎたい会社では、この機能が役立ちます。

スクリプトの上限

claude -p で、スクリプトやCIから動かす場合は、1回の実行ごとの上限も付けられます。

フラグ内容注意点
--max-budget-usd推定の費用が、指定した金額(ドル)に達したら実行を止める。例:--max-budget-usd 5.00Claude Code側の推定値で、請求と違うことがある。上限を少し超えることもあるので、余裕を持たせる。サブエージェントの分も含まれる
--max-turnsClaudeの作業のやりとり(ターン)の回数に上限を付ける。上限に達するとエラーで終わる既定では上限なし

CIのように、人がいない場所で動かす場合は、公式ドキュメントにある環境変数 CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG=1 で、容量不足のエラーを延々と再試行させる設定もあります。ただし、支出の上限やクレジットの切れによる429では、Claude Codeは再試行せず、すぐに失敗します。

上限に達したときの表示と対処

表示意味対処
Credit balance is too lowConsoleのクレジットが切れた。または、定額プランのつもりなのにAPIキーが使われているBillingでクレジットを追加する。自動チャージを検討する。定額プランなら /status で確認してキーを削除する
You have reached your specified API usage limits自分で設定した月の支出上限に達した上限を上げる、または外す。月が変わるまで待つ方法もある
enforced_spend_limit_reached(429)ティアの月の上限に達した次の月の初日(UTC)まで待つか、ティアの引き上げを申請する
Invalid API keyAPIキーが拒否された。誤り、失効、古い値の読み込みなどキーを確かめる。env | grep ANTHROPIC(PowerShellでは Get-ChildItem Env:ANTHROPIC*)で、古い値が残っていないか見る
Your organization has disabled API key authenticationConsoleの管理者が、APIキーでの認証をオフにしている管理者に確認する。定額プランでログインするなら、環境変数を削除して /login
Could not resolve authentication method認証情報が、まったく見つからない。CIやバックグラウンドの実行で、環境変数が渡っていないことが多い自分のシェルだけでなく、実行する環境にも ANTHROPIC_API_KEY を設定する。/status で、使われる認証を確認する
API Error: Repeated 529 Overloaded errorsサーバーが混み合っている。使用量の上限とは別で、枠も消費しない数分待つ。/model で別のモデルに切り替える

上限の金額の決め方

上限をいくらにするかについて、公式に決まった式はありません。公式ドキュメントが勧めているのは、小さく始めて、実測した数字を基準にすることです。当社の考え方として、次の目安で始めるのがおすすめです(公式の数字ではありません)。

対象上限の目安理由
個人の月の支出上限(最初の1か月)「このくらいなら払える」と思う金額の、7割程度実際の使用量が分からないうちは、止まる方が安全。止まったら、金額を見て上げればよい
個人の月の支出上限(実測のあと)実測の月の費用の1.3〜1.5倍月による波に、余裕を持たせる
会社のメンバー1人あたりの月の上限実測の平均の2倍程度から始める全員に高めの上限を渡さず、足りない人だけ上げる
自動実行の1回の上限(--max-budget-usd)普段の1回の費用の3〜5倍通常の揺れは許容し、暴走だけを止める

上限に当たって作業が止まったときは、「上限が低すぎた」のか「使い方に無駄があった」のかを、使用量ページで確認してから、金額を上げます。確認せずに上げ続けると、上限が意味を持たなくなります。

おすすめの設定順

従量課金を使い始めるときは、次の順に設定しておくと、安全に始められます。

  1. 月の支出上限を、使ってよい金額より少し低めに設定するBillingの「Spend limits」で設定します。最初の1か月は、実際に使う金額が分からないので、無理のない小さい金額から始めます。
  2. クレジットは、1か月分より少なめに購入する購入したクレジットは返金されないので、最初は少なめに買い、足りなければ追加します。
  3. 自動チャージは、手動で運用して感覚をつかんでからオンにする最初の数週間は、残高が減るペースを自分の目で見ます。
  4. Claude Codeワークスペースに、ワークスペースの上限を設定する会社の場合は、メンバーごとの上限も検討します。
  5. 毎週1回、使用量のページで合計を確認するClaude Code内の /usage の値と、Consoleの金額が大きく違わないかも見ます。
あわせて読みたいClaude Codeの使用量を確認する方法|/usage・ステータスラインClaude Codeの使用量は、「/usage」「/context」「ステータスライン」など、画面ごとに見える数字が違います。それぞれの読み方、キャッシュの見方、増えたときの調べ方、チームでの確認方法を2026年10月時点の公式情報でまとめました。

会社で使う

会議室で費用の管理方法を話し合う管理者と担当者

数人以上で従量課金を使うときは、「誰がどれだけ使っているか」と「1人の使いすぎがほかの人に影響しないか」を管理する必要があります。この章では、Consoleでの設定を説明します。

メンバーの招待と役割

公式の認証ページによると、メンバーを追加するには、Consoleの「Members」ページ(platform.claude.com/settings/members)で「Invite」から招待します。SSO(シングルサインオン)を設定して、会社のアカウントでログインさせる方法もあります。招待のとき、役割は次の2つから選びます。

役割できること使い分け
Claude CodeClaude Code用のAPIキーだけを作れるClaude Codeを使うだけの人
Developerあらゆる種類のAPIキーを作れる自社のシステムにClaudeを組み込む開発者

招待された人は、招待を承認し、Claude Codeを入れて、Consoleの認証情報でログインします。管理者が先に招待していない人は、組織のConsoleアカウントでログインできません。

Claude Codeワークスペースのキー

公式のWorkspacesのドキュメントには、Claude Codeワークスペースの特徴が書かれています。

  • メンバーがサインインするたびに、1人ごとのAPIキーがこのワークスペースに作られる。Consoleから手動でキーを作ることはできない
  • キーの持ち主が、ワークスペースや組織から外されると、そのキーは使えなくなる
  • Claude Codeの利用は、ほかの利用とは別にレート制限される。管理者は、組織全体の制限のうち、Claude Codeが使える割合に上限を付けられる
  • メンバーごとの月の支出上限を設定できる、唯一のワークスペース

Claude Codeワークスペースを「アーカイブ」しない

公式ドキュメントには、Claude Codeワークスペースをアーカイブ(無効化)すると、組織の全員が、Console課金でのClaude Codeのサインインができなくなると警告されています。アーカイブは取り消せません。整理のつもりで操作しないよう、管理者に周知してください。

1つのキーを、複数人で共有して使うのは避けてください。誰が使った費用かが分からなくなり、メンバーが外れたあとも、キーが使えてしまいます。Consoleのログインを使えば、1人ごとのキーが自動で作られ、外すと止まります。

レート制限の目安

組織全体のレート制限(1分あたりに使える量)は、利用者が増えると、1人あたりの量が小さくなります。公式ドキュメントに、チームの人数ごとの目安が載っています。

チームの人数1人あたりのTPM(1分のトークン数)1人あたりのRPM(1分のリクエスト数)
1〜5人200,000〜300,0005〜7
5〜20人100,000〜150,0002.5〜3.5
20〜50人50,000〜75,0001.25〜1.75
50〜100人25,000〜35,0000.62〜0.87
100〜500人15,000〜20,0000.37〜0.47
500人以上10,000〜15,0000.25〜0.35

公式の例では、200人の組織なら、1人あたり20,000TPMで、合計400万TPMを申請する、という計算です。この制限は組織全体にかかるもので、個人ごとに区切られているわけではありません。ほかの人が使っていないときは、1人が割り当て以上に使うこともあります。研修で大人数が同時に使う場合などは、さらに大きな値が必要になることがあります。

なお、Consoleのレート制限のページでは、入力トークン(ITPM)と出力トークン(OTPM)が別々に示されています。ほとんどのモデルで、キャッシュから読み込んだトークンは、入力の制限に数えられません。キャッシュが効くほど、制限に当たりにくくなります。

請求書払い

公式ヘルプによると、Consoleの請求書払いは、営業窓口を通じて取り決めをした組織が対象です。この場合、API・Console・関連サービスの使用量が合算され、標準の従量課金の単価で、暦月の月末にStripeから請求書が届きます。カードでの前払いから変えたい会社は、Anthropicの営業窓口に相談します。

契約料金での表示

契約で割引などの個別の単価がある会社では、Claude Codeが画面に出す金額(定価で計算されます)が、請求額と合いません。公式ドキュメントでは、管理者が管理設定の modelPricing に、契約のトークン単価を登録すると、表示がその単価で計算されると案内されています(v2.1.242以降。割増には v2.1.271以降)。

この設定は、表示を変えるだけで、Anthropicからの請求を変えるものではありません。契約が変わるたびに、手動で更新する必要もあります。

管理者が知っておきたい設定

やりたいこと方法
ログイン方法を固定する管理設定の forceLoginMethod で、claude.aiかConsoleかを指定する。forceLoginOrgUUID で、組織を指定することもできる
APIキーでの認証を止めるConsoleの管理者が、APIキー認証をオフにする。オフの組織では「Your organization has disabled API key authentication」と表示される
使えるプロバイダーを限定する管理設定の allowedProviders(v2.1.285以降)
利用者ごとの費用を、社内の監視システムに送るOpenTelemetry(どの契約でも使える)。詳しくは「Claude Codeの使用量を確認する方法」

CI・自動実行で使うキー

GitHub Actionsなどの、人がいない環境では、ブラウザでのログインができません。公式の認証ページでは、次の方法が案内されています。

方法内容課金
環境変数 ANTHROPIC_API_KEYConsoleで作ったAPIキーを、CIの秘密情報(シークレット)として登録する。-p では、キーがあれば常に使われる従量課金
apiKeyHelperキーを出力するスクリプトを指定する。金庫(vault)から、短い期間で失効するキーを取得する用途に向く従量課金
claude setup-token定額プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)の、1年間有効な長期トークンを作る定額プランの枠

公式ドキュメントによると、Claude Codeのワークスペースでは、Consoleからキーを手動で作れません。CI用のAPIキーは、別のワークスペースを作り、そこでキーを発行します。キーは、作られたワークスペースの中でだけ動くので、そのワークスペースに月の支出上限を設定すれば、自動実行の暴走を、ほかの利用と切り離して止められます。

起動を速くする --bare モードは、CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN を読みません。--bare を付けるスクリプトでは、ANTHROPIC_API_KEY か apiKeyHelper で認証します。GitHub Actionsでの設定は、「Claude CodeをGitHub Actionsで使う方法」の記事で解説しています。

社内で決めておくルール

費用の管理は、Consoleの設定だけでは足りません。使う人の側のルールも決めておくと、請求の事故を防げます。

決めること内容の例
ログイン方法Consoleのアカウントでサインインする。APIキーを自分で作らない
APIキーの扱いチャット・社内の文書・リポジトリに貼らない。共有しない
既定のモデル日常の作業はSonnet 5.5。Opus 5.5やFable 5.1は、必要なときだけ
長い作業の前の確認多くのファイルを読み込む作業や、エージェントチームを使う前に、費用の見込みを確認する
費用の確認頻度管理者が週1回、ダッシュボードで確認する。本人は /usage を時々見る
上限に当たったときの連絡先誰に連絡して、誰が上限を変えるかを決める

導入の進め方

  1. 2〜3人で、1〜2週間試すいつもの仕事で使い、/usage とダッシュボードで、1人あたりの費用を測ります。
  2. ワークスペースと上限を設定する測った数字をもとに、Claude Codeワークスペースの上限と、組織の月の支出上限を決めます。
  3. ルールを共有して、全員に広げるログイン方法、既定のモデル、困ったときの連絡先を共有します。
  4. 最初の1か月は、毎週確認する金額が想定の範囲かを見て、上限とルールを調整します。

メンバーが外れるとき

退職や異動でメンバーをConsoleから外すと、そのメンバーのClaude Codeワークスペースのキーは、使えなくなります。ほかの用途で作られた個人のキーも、組織から外された時点でアーカイブされ、再招待しても自動では復活しません。外す前に、そのメンバーが自動実行などで使っているキーがないかを確認してください。

そのほかの選択肢

会社でClaude Codeを使う方法は、従量課金だけではありません。人数や使い方によっては、別の契約の方が管理しやすいことがあります。

選択肢費用の払い方管理のしやすさ向いている会社
Console(従量課金)使った分ワークスペースの上限、メンバーごとの上限、費用の可視化使用量の波が大きい、CIでも使う
Team・Enterprise席ごとの料金(Enterpriseは使用分のAPI料金を加算)管理画面で席・上限を管理。Claude.aiと一体チャットやCoworkも含めて、全員で使う
Amazon Bedrockなどクラウドの請求クラウドの予算管理、OpenTelemetryすでにAWSなどの契約と請求にまとめたい

席ごとの契約(Team)については「Claude Codeのチーム向けプラン」の記事で解説しています。

費用を抑える

設定画面を見ながらモデルを切り替える手元

従量課金では、使い方の工夫が、そのまま請求額に出ます。節約の具体策は「Claude Codeのトークンを節約する方法」で詳しく扱っているので、ここでは、従量課金に特に効く点に絞って説明します。

費用が増える原因と対処

原因対処
Opus 5.5が既定のまま日常の作業は /model sonnet で切り替える。保存したい場合は /config model=sonnet
会話が長くなっている無関係な作業に移るときは /clear。区切りで /compact
休憩のたびにキャッシュが切れる区切りで会話を空にする。長く離れることが多いなら、有効期間を1時間にする
考える深さが大きい/effort で下げる。簡単な作業なら低めで十分
モデルを何度も切り替えるモデルごとにキャッシュが別。作業の最初に決めて、途中で変えない
MCPサーバーが多い使っていないサーバーを /mcp で無効にする
手のかからない調べものをOpusでやっているサブエージェントには、model: haiku を指定する
定期実行やループが動き続けている定期実行のタスクは、セッションが待機中でも、設定した間隔で会話の全体を送る。不要なものは止める

モデルとeffortの選び方

公式ドキュメントでは、Sonnetはほとんどのコーディング作業をうまくこなし、Opusよりコストが低いとされています。Opusは、複雑な設計の判断や、多段階の推論が必要な作業に取っておく、という考え方です。

計算例のとおり、Opus 5.5とSonnet 5.5では、同じ作業で費用が2倍違います。日常の作業をSonnet 5.5にして、行き詰まったときだけOpus 5.5に切り替える使い方なら、費用を大きく下げられます。

opusplan というモデルの設定もあります。計画モードではOpusを使い、実行の段階でSonnetに切り替える設定です。ただし、モデルが切り替わるたびに、新しいキャッシュが作られます。計画モードと実行を行き来するほど、キャッシュの書き込みが増えるので、会話が長い場合は注意してください。

effortは、モデルが考える深さの設定です。Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5では、既定がmediumです。APIキーまたは定額プランで使う場合、この3つのモデルとFable 5.1では、effortを変えてもキャッシュが保たれます(Bedrockなどの経由では当てはまりません)。

キャッシュの有効期間を1時間にする

従量課金では、キャッシュの有効期間が5分です。席を外すことが多く、長い会話を使い続ける人は、有効期間を1時間に変えると、休憩のあとの書き込み直しを減らせます。公式ドキュメントによると、Claude Code v2.1.242以降で、次のどちらかで設定します。

  • 設定ファイルの promptCacheTtl に "1h" を指定する
  • 環境変数 CLAUDE_CODE_PROMPT_CACHE_TTL を 1h にする

この設定は、メインの会話にだけ効きます。サブエージェントなどの別枠のリクエストは、別の設定(subagentPromptCacheTtl)で変えない限り、5分のままです。

ただし、1時間のキャッシュは、書き込みの単価が高くなります。Opus 5.5では、5分が5ドル、1時間が8ドル(100万トークンあたり)です。10万トークンの会話なら、書き込みのたびに0.30ドル多くかかります。5分以内に続けて作業する人にとっては、1時間にしても得がありません。休憩をはさむことが多い人だけが、変更の候補です。

どちらの有効期間で書き込まれているかは、claude -p "hello" --output-format json を実行し、結果の usage.cache_creation を読むと確認できます。1時間の書き込みは ephemeral_1h_input_tokens、5分の書き込みは ephemeral_5m_input_tokens に出ます。

/clear・/compact・/rewindの使い分け

会話を整理するコマンドは、費用の面でも違いがあります。

コマンドやること費用の面
/clear会話を空にして、新しく始める追加の費用はかからない。以降のリクエストが軽くなる
/compact会話を要約して短くする要約のために、会話の全体を読むので、会話が長いほど大きなリクエストになる。キャッシュが切れたあとに実行すると、全体がキャッシュなしの入力になり、高くなる
/rewind会話を、前の時点に戻すすでにキャッシュされている部分に戻るので、再構築の費用がかからない

「会話を引き継ぎたい」のか、「新しく始めたい」のかで、使い分けます。続きの作業があるなら、キャッシュが効いている間に /compact を実行します。区切りの作業なら /clear が、いちばん安く済みます。

見えにくい消費

操作していない間にも、トークンが使われる場面があります。公式ドキュメントに載っているものを、整理しました。

場面内容気をつけること
過去の会話の要約--resume で戻れるように、裏で要約する1セッションあたり、通常0.04ドル未満
次の依頼の提案(プロンプトの候補)Claudeの返答のあとに、短いリクエストを送って候補を作るキャッシュを再利用するので、読み込みが中心。不要ならオフにできる
定期実行・ループセッションが待機中でも、設定した間隔で会話の全体を送る不要になったら止める
ほかのセッションからのメッセージ待機中のセッションに届くと、会話の全体を送って処理する設定で保留にもできる
サブエージェント・エージェントチームそれぞれが別の会話を持ち、別々にトークンを使うモデルを小さくする、人数を絞る

日々の習慣

  • 作業の最初に、モデルとeffortを決める
  • 無関係な作業に移るときは、/clear で会話を空にする(その前に /rename で名前を付ければ、/resume で戻れる)
  • 依頼は具体的に書く。「このコードベースを改善して」では広く読み込まれる。「auth.tsのログイン関数に入力の検証を足して」なら、読み込みが少なくて済む
  • 複雑な作業は、計画モード(Shift+Tab)で方針を確認してから進める。方向が違っていたときの、やり直しの費用を防げる
  • 違う方向に進み始めたら、すぐにEscキーで止める。/rewind で、直前の状態に戻せる
  • テストや長いログの読み込みは、サブエージェントやフックに任せて、メインの会話を長くしない

効く順番は「会話の長さ」→「モデル」→「effort」

最初に手を付けるなら、会話を区切る習慣です。長い会話は、リクエストのたびに全体を送り直すので、費用がじわじわと効いてきます。次にモデルの選び方、最後にeffortの調整、という順番で見直すと、少ない手間で効果が出やすくなります。

あわせて読みたいClaude Codeのトークンを節約する方法|使用量を抑える設定と習慣Claude Codeのトークン(使用量)を抑える方法を、増える仕組み、会話の区切り方、モデルとeffortの選び方、読み込みを減らす設定、依頼の出し方、サブエージェントの使い方まで、2026年10月時点の公式情報でまとめました。

定額プランと比べる

月額プランの料金表と使用量のメモを並べて検討する会社員

従量課金と定額プランのどちらが安いかは、使い方によって変わります。公式が「この使い方なら、こちらが安い」と示しているわけではありません。ここでは、自分で判断するための考え方を説明します。

比べ方

従量課金の月の費用は、次の式で見積もれます。

式意味
1日の費用 × 作業をする日数月の費用の見積もり(Claude Codeの/usageで測った値を使う)

これを、定額プランの月額と比べます。公式の料金ページに載っているプラン料金は、次のとおりです(2026年10月時点)。

プラン月額Claude Code
Free0ドル使えない
Pro20ドル(年払いなら月17ドル相当)含まれる
Max 5x100ドル含まれる
Max 20x200ドル含まれる
Team スタンダード席1人あたり25ドル(年払いなら20ドル)含まれる
Team プレミアム席1人あたり125ドル(年払いなら100ドル)含まれる

式に当てはめた例が、次の表です。1日の費用は、説明のための仮の値です。

使い方の例1日の費用作業日数月の費用
たまに使う3ドル8日24ドル
週の半分は使う8ドル10日80ドル
公式の平均の水準13ドル20日260ドル
がっつり使う30ドル20日600ドル

公式の平均(1日13ドル)の水準で、毎日のように使う場合は、月に260ドルほどになります。この水準では、Max 5x(100ドル)やMax 20x(200ドル)の月額の方が、安くなる可能性があります。反対に、たまにしか使わない月は、従量課金の方が安くなります。

定額プランの「使える量」は公開されていない

Pro・Maxの5時間・週の枠は、具体的な量が公式に示されていません。そのため、「定額プランでは、API換算でいくら分使えるか」を正確に計算することはできません。上の比べ方は、あくまで目安です。判断は、次の方法で測った、自分の使用量で行ってください。

自分の使用量の測り方

定額プランを使っている人でも、Claude Code内の /usage には、セッションの費用(定価で計算した推定値)が表示されます。公式ドキュメントでは、定額プランの人にとっては請求と関係のない数字と説明されていますが、「同じ使い方をAPIでやったらいくらか」の目安として使えます。

  1. 1〜2週間、いつもどおりに使う使い方は変えずに、普段の仕事で使います。
  2. 1日の終わりに、/usage の金額を記録するセッションを /clear すると0に戻るので、/clear の前、または1日の終わりに見て、メモします。
  3. 日ごとの合計を、週・月に直す複数のセッションを使った日は、合計します。
  4. 定額プランの月額と比べる月の費用が、月額プランを大きく上回るなら定額、下回るなら従量課金が候補になります。

上限に何度も当たるなら、定額プランの枠が足りていない可能性があります。「Claude Code Proの制限」の記事に、Proの上限の仕組みと対処をまとめています。

定額と従量課金を切り替える

どちらかに決めてしまう必要はありません。切り替えは、次のように行います。

切り替え手順
定額プラン → 従量課金/login でConsoleのアカウントを選ぶ。または、環境変数のAPIキーを設定して起動し、承認する
従量課金 → 定額プラン環境変数のAPIキーを削除して、/login でclaude.aiのアカウントでログインする。/status で確認する
定額プランの上限を超えて、その場だけ続けたい定額プランの「使用量クレジット」で続ける方法がある。従量課金とは別の仕組みで、/usage-credits で設定する

ケース別の目安

公式が「この使い方ならこちら」と示しているわけではありませんが、使い方ごとの候補を整理すると、次のようになります(当社の整理です)。

こんな使い方候補考え方
まず試したい。使うのは週に数回Pro、または従量課金(小さな上限で)月額が小さく、費用の上限もはっきりしている
毎日長時間使い、毎月の費用を一定にしたいMax上限に当たったときは、使用量クレジットで続ける選択もある
月による使用量の波が大きい、上限で止まるのが困る従量課金使わない月は費用がかからない。上限は自分で決める
数人で使い、利用者ごとの費用を見たいTeam、またはConsole席ごとの定額か、使った分かを選ぶ
CIや自動実行で使う従量課金(APIキー)ワークスペースを分けて、上限を付けられる
AWSなどの契約と請求にまとめたいAmazon Bedrockなど請求はクラウド側。上限もクラウド側で管理する

注意点

  • Max・Teamに付く「毎月のAPIクレジット」は、Claude Codeには使えません。公式ヘルプに、Claude CodeとClaudeのアプリ(使用量クレジットも含む)では使えないと書かれています。Consoleでのアプリ開発など、API利用のためのものです
  • 従量課金でサインインしている間は、claude.aiのログインが必要な機能(claude.aiのコネクタ、/schedule など)は使えません
  • クレジットの有効期限は購入から1年です。使い切れない金額を一度に買わないようにします
  • 公式のClaude Codeの料金には、定額プランと従量課金のほかに、クラウド経由(Bedrockなど)もあります。比べるときは、会社の既存契約も確認します

定額プランの料金とプランごとの違いは「Claude Codeの料金」の記事、Maxにするかどうかは「Claude Code Maxとは」の記事にまとめています。

よくある質問

従量課金に上限はありますか?

Consoleには、自分で決められる月の支出上限(Spend limits)があります。ティアごとの月の上限もあります。上限を設定していなければ、残高が尽きるか、ティアの上限に達するまで使えます。使い始める前に、月の支出上限を設定しておくのがおすすめです。

使ったあとに請求が来るのですか?

基本は前払いです。クレジットを先に購入し、使った分が引かれていきます。営業窓口を通じて取り決めをした組織は、月末にまとめて請求書が届く形(請求書払い)にできます。

クレジットの有効期限はありますか?

購入から1年で、延長はできません。返金もされないため、使い切れる範囲で購入してください。

無料で使えますか?

Freeプランでは、Claude Codeは使えません。従量課金で使うには、Consoleでクレジットを購入する必要があります。

クレジットが途中で切れたら、作業はどうなりますか?

「Credit balance is too low」と表示されて、Claude Codeが止まります。Billingでクレジットを追加すれば、続きから作業できます。自動チャージを設定しておけば、残高が切れる前に補充されます。

定額プランとAPIを同時に契約しても問題ありませんか?

問題ありません。ただし、Claude Codeは、一度に1つの方法で認証されます。どちらが使われるかは /status で確認できます。環境変数のAPIキーが設定されていると、定額プランを契約していても、APIの料金で課金されます。

APIキーを承認したあと、定額プランに戻すにはどうしますか?

環境変数のAPIキーを削除します。Windowsなら、PowerShellで Remove-Item Env:ANTHROPIC_API_KEY、ユーザー設定ファイルに書いた場合はその行を消します。そのうえで、Claude Codeを再起動して /login でログインし直します。承認を取り消すだけなら、/config の「Use custom API key」で切り替えられます。キーが不要なら、環境変数ごと削除します。環境変数をシステムの設定に登録している場合は、その登録を消します。

1人1本のAPIキーにする必要はありますか?

Consoleのアカウントでログインする方法なら、メンバーが初めてサインインしたときに、1人ごとのキーが自動で作られます。誰が使った費用かが分かり、メンバーを外せば、そのキーも使えなくなります。1つのキーを共有する方法は、おすすめしません。

日本円で払えますか?

公式の料金は、すべて米ドルで表示されています。円での請求額は、為替や支払い方法によって変わります。確認したヘルプには、通貨や税の扱いの詳しい記載がなかったため、購入の画面と領収書で確認してください。

1回の依頼で、数ドルかかることはありますか?

あります。会話が長いとき、Fable 5.1のような単価の高いモデルを使うとき、エージェントチームを使うときに起こりやすくなります。この記事の計算例では、Fable 5.1で1回の依頼が約1ドルでした。エージェントチームは、計画モードで通常の約7倍のトークンを使うと公式ドキュメントに書かれています。自動実行には --max-budget-usd で上限を付けてください。

キャッシュが切れているかどうかは、どこで分かりますか?

/usage のSessionブロックにある Prompt cache (main) の行に、キャッシュが「warm(有効)」か「cold(切れている)」かが表示されます。有効期間の設定(5分か1時間)と、最後の操作からの経過時間も出ます。この行は、Claude Code v2.1.251以降で表示されます。

請求が想定より大きかったとき、まず何を見ればよいですか?

次の順に見ると、原因を絞り込めます。まず、Consoleの使用量ページで、金額が増えた日とモデルを確認します。次に、Claude Codeのダッシュボードで、メンバーごとの内訳を見ます。最後に、該当するセッションの /usage で、モデルごとの内訳とキャッシュの状況を確認します。公式ドキュメントでは、想定外の高額の原因として、整理されていない長い会話と、Opusが既定のままになっていることが挙げられています。

サブエージェントを使うと、費用は増えますか?

増えます。サブエージェントは、別の会話として、別々にトークンを使います。ただし、長いログの読み込みなどをサブエージェントに任せると、メインの会話が長くならずに済むため、全体では安くなる場合もあります。簡単な作業のサブエージェントには、Haikuを指定する方法が、公式ドキュメントで紹介されています。

モデルは、OpusとSonnetのどちらにすればよいですか?

Sonnet 5.5は、ほとんどのコーディング作業をこなせて、単価はOpus 5.5の半分です。日常の作業はSonnet 5.5、複雑な設計や難しい不具合の調査だけOpus 5.5、という使い分けが費用を抑えやすい方法です。何も設定しないと、Opus 5.5が使われます。

Amazon Bedrockで使うのと、何が違いますか?

請求の届く先が違います。Consoleの従量課金は、Anthropicに前払いし、Consoleで費用と上限を管理します。Bedrockは、AWSの請求に含まれ、上限もAWS側の機能で管理します。すでにAWSの契約がある会社は、Bedrockの方が、支払いをまとめやすいことがあります。

自動で動かすスクリプトの費用は、どう抑えればよいですか?

--max-budget-usd で1回の実行の金額に上限を付け、--max-turns でターン数を制限します。さらに、スクリプト用にワークスペースを分けて、そのワークスペースに月の支出上限を設定しておくと、動作の不具合で費用が増え続ける事態を防げます。

まとめ

この記事のまとめ

  • 従量課金は、Consoleでクレジットを先に購入し、使ったトークンの分が引かれていく仕組み。「使い放題」ではなく、請求額は使い方に比例する
  • 始めるときは、Consoleのアカウントを作り、クレジットを購入して、月の支出上限を設定してから、ConsoleアカウントでClaude Codeにログインする
  • 何も設定しないと、既定のモデルはOpus 5.5。同じ作業でも、Sonnet 5.5なら費用が約半分になる
  • 従量課金では、キャッシュの有効期間が5分。休憩のあとの最初のリクエストは、会話が長いほど高くなる
  • 費用は /usage と、Consoleの使用量ページで確認する。Claude Code内の金額は推定値で、請求の正はConsole
  • 歯止めは、残高・月の支出上限・ワークスペースの上限・1回の実行の上限の4つ。会社では、メンバーごとの上限も検討する

従量課金は、使った分だけ払えるぶん、上限の決め方と、使い方の見直しが大切です。まずは小さな金額の上限を決めて使い始め、1〜2週間の実測をもとに、定額プランとどちらが合うかを判断するのがおすすめです。

会社で使う場合は、ワークスペースの設計、メンバーごとの上限、社内でのルールづくりなど、決めることが多くあります。INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入から、費用を管理しながら社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典