Claude Code

Claude CodeとObsidianを連携する方法|準備・設定・使い方と注意点

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • ObsidianとClaude Codeがなぜ相性がよいのか(仕組み)
  • Windowsでの準備と、保管庫のフォルダで起動する手順
  • CLAUDE.mdでメモのルールを伝える書き方
  • メモの整理・要約・リンク整備などの頼み方の例
  • 読ませたくないメモを守る権限設定と、元に戻す方法
  • スキル・Obsidian CLI・MCPなどの拡張の位置づけと注意点
目次
  1. Claude CodeとObsidianの関係
  2. つなぐのは「フォルダ」
  3. それぞれの役割
  4. つなぎ方は3つ
  5. 連携の準備と最初の起動
  6. 用意するもの
  7. 保管庫のフォルダで起動する手順
  8. 保管庫が別の場所にあるとき
  9. CLAUDE.mdでルールを伝える
  10. CLAUDE.mdの置き場所
  11. 書くことの例
  12. 長さと書き方の目安
  13. できることと頼み方
  14. 頼める作業の例
  15. ファイルを指定して頼む
  16. グラフやバックリンクの扱い
  17. 大きな変更は「計画」から始める
  18. 安全に使うための設定
  19. バックアップを取る
  20. 権限のモードを知っておく
  21. 読ませたくない場所を設定で止める
  22. 間違えたときに元に戻す
  23. メモの内容はどこに送られるのか
  24. コミュニティプラグインを使うときの注意
  25. さらに便利にする方法
  26. スキル:よく使う手順を登録する
  27. Obsidian公式のCLIを使う
  28. obsidian-skills:書式を覚えさせる
  29. MCP:外のサービスとつなぐ
  30. Web Clipperで集めたメモを整理する
  31. うまく動かないとき
  32. よくある質問
  33. まとめ

「Obsidianにメモを溜めてきたけれど、増えすぎて整理が追いつかない」「Claude Codeを入れたものの、プログラミング以外の使い道が分からない」という方は多いのではないでしょうか。

Obsidianは、メモをパソコンの中のフォルダにMarkdown(見出しや箇条書きを記号で書く、ふつうの文章ファイル)として保存するメモアプリです。一方、Claude Codeは、フォルダの中のファイルを読み書きしながら作業を進めるAIです。Obsidianのメモはただのファイルなので、Claude Codeからそのまま読み書きできます。特別なプラグインや連携の設定がなくても、保管庫(Obsidianのメモをまとめて入れておくフォルダ)で Claude Code を起動すれば使い始められます。

この記事では、連携の仕組み、Windowsでの準備と最初の起動、メモのルールをClaudeに伝える方法、頼み方の例、読ませたくないメモを守る設定、拡張の選び方までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。バージョンや提供状況は変わることがあるため、最新の情報は各公式ページもあわせて確認してください。

Claude CodeとObsidianの関係

ノートPCに並んだメモの一覧を見ながら、整理の進め方を考える会社員

最初に、2つがどのようにつながるのかを整理します。ここを押さえておくと、あとの設定や注意点の意味が分かりやすくなります。

つなぐのは「フォルダ」

Obsidianの公式ヘルプでは、メモは保管庫(vault)と呼ばれるパソコン内のフォルダに、プレーンテキストのMarkdownファイルとして保存されると説明されています。ほかのエディタやファイル管理ソフトからも扱えて、外部で変更されたファイルはObsidianに反映されます。

Claude Codeの公式ドキュメントにも、この使い方に触れた項目があります。「Claude Codeは任意のディレクトリで動く。ノートの保管庫やドキュメント用のフォルダ、Markdownファイルの集まりの中で実行すれば、コードと同じように内容を検索・編集・整理できる」という趣旨の説明です。また、Claudeはツールを呼ぶたびにファイルを読み直すので、Obsidianなど別のアプリで行った編集も、次に読むときには反映されます。

つまり、ObsidianとClaude Codeは直接やりとりしているのではありません。同じフォルダのファイルを、それぞれのアプリが読み書きしているという関係です。この点は、あとの「注意点」にも関わるので覚えておいてください。

それぞれの役割

ObsidianClaude Code
得意なことメモを書く・リンクでつなぐ・探す・眺めるたくさんのメモを読んで、整理・要約・書き換えを進める
操作する場所アプリの画面(グラフ表示やリンクの一覧など)ターミナル(コマンドを入力する黒い画面)、デスクトップアプリ、VS Codeなど
メモの扱い1つずつ開いて編集するフォルダ全体を横断して、まとめて処理する
費用本体は無料(仕事で使う場合も)Claudeの有料プランなどが必要

料金について補足します。Obsidianの公式の料金ページでは、本体は無料で、仕事で使う場合も商用ライセンスの購入は必須ではないとされています。有料なのは、端末間の同期サービス(Sync)、メモをWebで公開するサービス(Publish)、任意で購入できる商用ライセンスなどです。2026年10月時点の表示は、Syncが月4ドル(年払い。月払いは5ドル)、Publishが月8ドル(年払い。月払いは10ドル)です。

Claude Code側は、Claudeの有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)か、Claude Consoleのアカウントなどが必要です。料金の詳しい内容は、別の記事で解説しています。

つなぎ方は3つ

「Claude CodeとObsidianの連携」と言っても、やり方はいくつかあります。まず、いちばん簡単な方法から試すのがおすすめです。

方法内容必要なもの向いている人
保管庫のフォルダで起動する保管庫のフォルダでClaude Codeを起動し、ファイルとして読み書きさせるClaude Codeだけまず試したい人(基本の方法)
スキルやObsidian CLIを足すObsidian特有の書き方(リンクや properties など)を、スキルとして覚えさせる。ObsidianのCLIを呼ばせるスキルの配置、Obsidian 1.12以降書式のずれが気になってきた人
MCPやプラグインで広げる外部サービスとつないだり、Obsidianの中から呼び出したりするMCPサーバーやコミュニティプラグイン用途がはっきりしている人。安全性の確認が必要

この記事では、1つ目を中心に、2つ目・3つ目は後半で位置づけと注意点を説明します。Claude(チャット)とObsidianをつなぐ方法は、別の記事で扱っています。

あわせて読みたいClaudeとObsidianを連携する方法|メモの整理・要約を任せる5つのやり方と注意点ClaudeとObsidianを連携して、メモの整理や下書きを任せる5つの方法をまとめました。貼り付け・プロジェクト・Cowork・デスクトップ拡張機能・プラグインの違いと選び方、頼み方の例、バックアップや学習設定などの注意点を2026年10月時点の公式情報で解説します。

連携の準備と最初の起動

ノートPCでフォルダを開き、ターミナルにコマンドを入力する会社員

ここでは、Windowsのパソコンで、保管庫のフォルダからClaude Codeを起動するまでを説明します。MacやLinuxでも考え方は同じです。

用意するもの

  • Obsidian:公式サイトから入れます。Windows、macOS、Linux、iOS、Androidに対応しています。すでに使っている保管庫があれば、そのまま使えます
  • Claude Code:公式のインストール手順で入れます。ログインにはClaudeの有料プランなどが必要です
  • Git for Windows:公式のクイックスタートでは、Windowsでは入れておくことが推奨されています。入っていない場合は、Claude Codeは代わりにPowerShellをシェルとして使います

Claude Codeの入れ方は、別の記事で画面つきで詳しく解説しています。

保管庫のフォルダで起動する手順

  1. 保管庫のフォルダを確認するエクスプローラーで、Obsidianの保管庫になっているフォルダを開きます。アドレスバーに表示されているパスを、あとで使うのでコピーしておきます。
  2. PowerShellを開くスタートメニューから「PowerShell」を探して開きます。入力欄が出た黒い(または青い)画面がターミナルです。
  3. 保管庫のフォルダに移動する次のように入力して、Enterキーを押します。パスは、手順1でコピーしたものに置き換えてください。フォルダ名に空白や日本語が含まれていても、引用符で囲めば使えます。
    cd "C:\Users\(ユーザー名)\Documents\MyVault"
  4. Claude Codeを起動する次のコマンドを入力します。初回は、ブラウザが開いてログインを求められます。
    claude
  5. フォルダを信頼するか聞かれたら確認する初めて開くフォルダでは、作業内容を確認するための画面が出ます。保管庫は自分のフォルダなので、内容を読んだうえで進めます。
  6. 最初の質問を送る入力欄に、次のように入力します。ここまでできれば、連携は完了です。
    このフォルダの構成を教えてください。メモは全部で何件ありますか?

Claude Codeは、起動したフォルダを作業場所として、その中のファイルを読めるようになります。最初の質問で、フォルダの構成やメモの件数が返ってくれば、ObsidianのメモをClaudeが読めている状態です。

保管庫が別の場所にあるとき

すでに別のフォルダでClaude Codeを使っていて、保管庫は別の場所にある場合は、追加のフォルダとして指定できます。公式ドキュメントでは、起動時に --add-dir <パス> を付ける、セッション中に /add-dir を使う、設定ファイルの additionalDirectories に書く、の3つが案内されています。

claude --add-dir "C:\Users\(ユーザー名)\Documents\MyVault"

ただし、追加したフォルダに入っているCLAUDE.mdは、初期状態では読み込まれません。保管庫のルールを書いたCLAUDE.mdを読ませたい場合は、環境変数 CLAUDE_CODE_ADDITIONAL_DIRECTORIES_CLAUDE_MD=1 を設定します。迷ったら、保管庫のフォルダで直接起動するのが確実です。

Obsidianも開いたままにしておく

Claude Codeがファイルを書き換えると、Obsidianの画面にも反映されます。Obsidianを開いておけば、Claudeが作ったメモやリンクをその場で確認できます。保管庫を同期サービスで複数の端末に同期している場合は、Claudeによる変更もそのまま同期されます。

CLAUDE.mdでルールを伝える

フォルダの使い分けのルールを紙に書き出して、PCの画面と見比べる会社員

Claude Codeは、起動するたびに会話の内容を忘れた状態から始まります。毎回「このフォルダはこう使っている」と説明するのは大変なので、CLAUDE.md(クロード・エムディー)というファイルに書いておくと、毎回の起動時に読み込まれます。

CLAUDE.mdの置き場所

公式ドキュメントでは、プロジェクト用のCLAUDE.mdは、./CLAUDE.md または ./.claude/CLAUDE.md に置くとされています。保管庫のフォルダの直下に作れば、そこで起動したときに読み込まれます。読み込まれているかどうかは、Claude Codeの中で /context を実行し、「Memory files」の一覧を見て確認できます。

/init というコマンドで、CLAUDE.mdの下書きを自動で作ることもできます。ただ、これはもともとプログラムのフォルダを読んで、ビルド方法やテストの手順を書き出す機能です。メモだけの保管庫でどんな内容になるかは公式には説明がないため、自分の言葉で書く方が確実です。

書くことの例

保管庫のCLAUDE.mdには、次のようなことを書いておくと役に立ちます。

# この保管庫のルール

## フォルダの使い方
- Inbox/ : 未整理のメモ。ここから他のフォルダへ振り分ける
- Projects/ : 進行中の案件。1案件に1フォルダ
- Daily/ : 日次ノート。ファイル名は YYYY-MM-DD.md
- Archive/ : 終わった案件。編集しない
- Private/ : 個人的なメモ。読まない

## 書き方
- ノート同士のリンクは [[ノート名]] の形式で書く
- 先頭に properties(tags, date)を付ける
- 日本語で、です・ます調ではなく常体で書く

## 守ること
- メモを削除しない。不要と思ったら一覧で提案する
- 移動や名前の変更をする前に、対象の一覧を見せて確認を取る

このように、フォルダの役割、書き方の決まり、してはいけないことの3つを書いておくのが基本です。公式ドキュメントでも、「Use 2-space indentation」のように、確認できる形で具体的に書くことが勧められています。「きれいに整理して」のような曖昧な指示より、「Inboxのメモは、内容に合うProjectsのフォルダに移す」のほうが、意図どおりに動きやすくなります。

Obsidianのリンクの書き方や properties についても、ルールに入れておくと書式がそろいます。Obsidianの公式ヘルプによると、内部リンクは既定で [[ノート名]] の形式(ウィキリンク)で、設定でMarkdown形式のリンクに切り替えることもできます。properties は、ノートの先頭にYAML形式で書かれる、タグや日付などの情報です。自分の保管庫がどちらの形式かを確認して、書いておきましょう。

長さと書き方の目安

公式ドキュメントによると、CLAUDE.mdは1ファイルあたり200行以内が目安で、長すぎるとClaudeが指示を守りにくくなります。また、矛盾する指示が2つあると、どちらかが選ばれてしまうことがあります。次の点を意識すると、読み込まれやすくなります。

  • 見出しと箇条書きで、項目ごとに整理する
  • 「Archive/ は編集しない」のように、具体的に書く
  • フォルダ別の細かい手順は、別のファイルやスキルに分ける
  • 古くなった指示は削除する

CLAUDE.mdは「お願い」であって「禁止」ではない

公式ドキュメントでは、CLAUDE.mdは「強制される設定ではなく、文脈として読まれるもの」と説明されています。「Private/ は読まない」と書いても、必ず守られる保証はありません。絶対に読ませたくない場所は、あとの「安全に使うための設定」で説明する権限の設定で止めます。

あわせて読みたいCLAUDE.mdとは?Claude Codeに覚えさせる指示書の書き方・置き場所・例CLAUDE.md(クロード エムディー)は、Claude Codeが作業のたびに読み込む指示書のファイルです。置き場所と読み込まれる順番、/initでの作り方、書くべき内容とテンプレート、長くなったときの分け方、AGENTS.mdとの関係、効かないときの確認方法を公式ドキュメントをもとに解説します。

できることと頼み方

整理されたメモの一覧と変更の内容を確認する会社員

保管庫でClaude Codeを使うと、メモを1つずつ開いてやっていた作業を、まとめて頼めるようになります。ここでは、頼み方の例を紹介します。

頼める作業の例

やりたいこと頼み方の例
未整理のメモを振り分けるInboxのメモを読んで、内容に合うフォルダを提案してください。移動する前に、メモ名と移動先の一覧を見せてください
要約を作るProjects/A社 の全メモを読んで、経緯と未解決の課題を1枚にまとめたノートを作ってください
リンクを整えるタイトルに「議事録」を含むメモで、人名や案件名が本文に出てくるものに [[ ]] のリンクを付けてください。変更前に件数を教えてください
propertiesをそろえるtags がないメモを一覧にして、内容に合うタグの案を出してください
週次の振り返りを作るDaily/ の今週分(月〜金)を読んで、やったこと・残っていること・来週の予定をまとめてください
どこにも結びついていないメモを探すどのノートからもリンクされていないメモを、フォルダ別に一覧にしてください
重複を見つける内容がほぼ同じメモの組を探して、統合する案を出してください。削除はしないでください

ここで大事なのは、「変更する前に一覧を見せて」と一言添えることです。まとめて処理できる分、間違いが起きたときの影響も大きくなります。一覧を確認して、問題がなければ「その内容で実行して」と伝える、という2段階にすると安心です。

ファイルを指定して頼む

特定のメモを対象にしたいときは、@ を付けてファイルやフォルダを指定できます。公式ドキュメントでは、@ を入力するとパスの候補が表示され、ファイルの内容や、フォルダの一覧を会話に含められると説明されています。

@Projects/A社/議事録_2026-10-12.md を読んで、決まったことと宿題を箇条書きにしてください

1つのファイルは、読み取りの上限(既定では25,000トークン)に収まる場合に内容が含まれます。256KBより大きなテキストファイルは含められません。非常に長いメモは、章ごとに分けるか、必要な部分を指定して頼みましょう。

グラフやバックリンクの扱い

Obsidianのグラフ表示やバックリンク(そのメモを指しているリンクの一覧)は、Obsidianが画面に描いているものです。Claude Codeはそれらを画面として見るわけではなく、フォルダの中の文字列を検索して調べます。たとえば「[[A社]] と書かれているメモを全部挙げて」と頼めば、そのとおりに検索して一覧にしてくれます。

この違いを知っておくと、「Obsidianの画面で見えているものが、Claudeにも見えているはず」という思い込みによる行き違いを防げます。

大きな変更は「計画」から始める

数十件以上のメモを動かす作業では、最初に計画を立てさせるのが安全です。公式ドキュメントのプランモード(計画モード)では、Claudeがファイルを読んで計画を示すだけで、承認するまで編集をしません。claude --permission-mode plan で起動するか、セッション中に Shift+Tab を押して切り替えられます。

最初は「読むだけ」の依頼で慣れる

初めて使うときは、「Inboxのメモを要約して」「メモの総数とフォルダごとの件数を教えて」のように、ファイルを書き換えない依頼から始めましょう。Claudeが保管庫の構成をどう理解しているかが分かり、CLAUDE.mdに足すべきルールも見つかります。

安全に使うための設定

盾と鍵のアイコンの横で、権限の設定画面を確認する会社員

メモには、個人的な記録や、取引先の情報が入っていることがあります。Claude Codeはファイルを書き換えられるので、使い始める前に次の準備をしておきましょう。

バックアップを取る

最初にやっておきたいのは、保管庫のバックアップです。フォルダごとコピーしておくだけでも、取り返しのつかない事態を防げます。

Gitを使える環境であれば、保管庫を Git で管理しておくと、変更の履歴が残り、元に戻せます。Obsidianの公式ヘルプにも、保管庫をGitで管理する場合は、メモを開くたびに変わる .obsidian/workspace.json などを .gitignore に入れておくとよい、という注意書きがあります。

方法元に戻せる範囲特徴
フォルダごとコピーコピーした時点まで手軽。大きな作業の前に1回取る
Gitコミットした時点まで変更の履歴が残る。Claude Codeにコミットを頼むこともできる
Claude Codeの /rewindそのセッションの中のファイル編集手軽だが、Bashコマンドによる変更などは対象外

権限のモードを知っておく

Claude Codeは、既定では、ファイルを編集する前に確認を求めます(手動モード)。公式ドキュメントに載っている主なモードは次のとおりです。

モード動き方保管庫での使いどころ
default(手動)最初に使う道具ごとに許可を求める最初はこれ。書き換えの内容を見て承認する
plan読んで計画を示すだけで、編集はしない大きな整理の前に、方針を確かめる
acceptEdits作業フォルダの中のファイル編集と、mv・cp などを自動で許可する内容を把握した作業を、確認なしで進めるとき
bypassPermissions確認をほぼ省く公式でも、隔離された環境(コンテナや仮想マシン)での利用に限るとされている。保管庫では使わない

モードは Shift+Tab で切り替えられます。慣れるまでは、手動のまま、確認画面で何が変わるかを読む習慣をつけておくと安心です。

読ませたくない場所を設定で止める

個人的な日記や、取引先の機密を書いたメモなどは、Claudeに読ませない設定ができます。公式ドキュメントでは、Read の deny(拒否)ルールで、ファイルやフォルダへの読み取りを止められると案内されています。保管庫の .claude/settings.json に、次のように書きます。

{
  "permissions": {
    "deny": [
      "Read(./Private/**)",
      "Edit(./Archive/**)"
    ]
  }
}

1行目は Private フォルダの中身を読ませない設定、2行目は Archive フォルダの中身を編集させない設定です。公式ドキュメントによると、deny ルールは allow(許可)ルールより先に評価されるため、ほかの許可設定で上書きされません。また、Read を拒否したパスには、編集や新規作成もできなくなります。

denyルールには限界がある

公式ドキュメントでは、Read・Editのdenyルールは、Claudeのファイル用の道具や、cat・head などのコマンドに適用されると説明されています。一方で、Pythonなどのスクリプトの中でファイルを開くような処理までは止められません。OSの機能でどのプロセスからも読めなくしたい場合は、公式の「サンドボックス」機能を使います。本当に機密性の高いメモは、保管庫とは別の場所に置くのが確実です。

間違えたときに元に戻す

Claude Codeは、ファイルを編集するたびにチェックポイントを記録しています。/rewind を実行するか、入力欄が空の状態で Esc を2回押すと、過去の時点にコードと会話を戻せます。公式ドキュメントでは、直近100件のチェックポイントが保持され、保存の期間は初期設定で約30日とされています。

ただし、Bashコマンドで行われた変更(削除・移動・コピーなど)は、rewindでは元に戻りません。また、Claude Codeの外で自分が行った編集も対象外です。公式でも、チェックポイントはバージョン管理の代わりではないとされています。大きな作業の前にバックアップやコミットを取ることは、省かないでください。

メモの内容はどこに送られるのか

Claude Codeがメモを読むと、その内容は、プロンプトと同じようにAnthropicのサーバーに送られて処理されます。公式のデータ利用のページでは、通信はTLSで暗号化されると説明されています。保持や学習の扱いは、プランによって異なります。

契約学習への利用保持期間
Free・Pro・Max(個人向け)設定で選べる。許可した場合は新しいモデルの学習に使われる許可する場合は5年、許可しない場合は30日
Team・Enterprise・API(法人向け)原則として使われない(開発者向けの提供プログラムに参加した場合を除く)標準で30日。Enterpriseでは、条件を満たせばゼロデータ保持も可能

また、Claude Codeは会話の記録を、パソコンの ~/.claude/projects/ 以下に平文で保存しています(初期設定では30日間)。保管庫の中身が会話の記録として残ることになるので、共用のパソコンで使う場合は注意してください。

顧客の個人情報や取引先の機密を含むメモを扱うなら、先に契約の種類と設定を確認しておきましょう。会社として使う場合は、渡してよい情報の範囲を決めてから始めるのが基本です。

あわせて読みたいClaude Codeのセキュリティ対策|権限・サンドボックス・学習設定を解説Claude Codeは手元のファイルを書き換え、コマンドを実行できるため、使い方を決めずに導入すると誤操作や情報漏えいが心配です。標準の安全機能、権限モードと権限ルール、サンドボックス、データの扱いと学習設定、脆弱性やMCPへの備え、会社で決めるルールを公式情報でまとめました。

コミュニティプラグインを使うときの注意

Obsidianには、有志が作るコミュニティプラグインがあり、Claude Codeと連携するものも見つかります。ただし、Obsidianの公式ヘルプでは、次のように注意されています。

  • Obsidianは、既定で「制限モード(Restricted mode)」で動き、外部のコードは実行されない
  • プラグインに細かい権限は付けられず、Obsidianと同じ権限で動く。パソコンのファイルを読んだり、インターネットに接続したり、ほかのプログラムを入れたりできる
  • Obsidianはプラグインの全バージョンを自動でスキャンしているが、機密性の高い情報を扱うなら、利用前に独自の安全性の確認を行うことが勧められている

保管庫に重要なメモが入っているなら、入れるプラグインは、作者や更新状況を確認して、必要最小限にとどめましょう。この記事で紹介する、保管庫のフォルダでClaude Codeを起動する方法は、プラグインを入れる必要がありません。

さらに便利にする方法

机の上に並んだ道具の中から、使うものを選んでいる会社員

基本の使い方に慣れたら、よく使う手順を覚えさせたり、外のツールとつないだりして、さらに便利にできます。どれも必須ではありません。困ったときの選択肢として知っておいてください。

スキル:よく使う手順を登録する

スキルは、「この作業はこの手順で」という指示書を登録しておく仕組みです。公式ドキュメントでは、SKILL.md というファイルを次の場所に置くと説明されています。

置き場所使える範囲
~/.claude/skills/<スキル名>/SKILL.md自分のすべてのプロジェクト
.claude/skills/<スキル名>/SKILL.md(保管庫の中)その保管庫だけ

たとえば「週次レビュー」というスキルを作っておけば、毎週 /weekly-review のように呼び出すだけで、同じ手順で振り返りを作れます。CLAUDE.mdに毎回必要なルールを書き、特定の作業の手順はスキルに分ける、という使い分けが公式でも勧められています。

Obsidian公式のCLIを使う

Obsidianには、ターミナルから操作するためのコマンドラインツール(CLI)があります。公式ヘルプによると、Obsidian 1.12のインストーラー(1.12.7以降)で使え、「設定」→「一般」から「Command line interface」を有効にして登録します。Windowsでは、登録後にターミナルを再起動すると使えるようになります。

使い方は obsidian search query="議事録" のように、コマンド名と パラメーター=値 を組み合わせます。デイリーノートへの追記、ノートの作成、タスクやタグの一覧などのコマンドが公式ヘルプに載っています。ただし、CLIはObsidianが起動している状態で、その実行中のアプリに接続して動きます(起動していないときは、最初のコマンドで起動される)。Claude Codeでフォルダを読み書きする方法だけで足りる作業が多いため、まずは基本の方法を使い、必要になってから導入すれば十分です。

obsidian-skills:書式を覚えさせる

GitHubには、Obsidian向けのスキルを集めた「obsidian-skills」というリポジトリが公開されています。READMEによると、Obsidian独自のMarkdown(ウィキリンク、埋め込み、コールアウト、properties)、Bases(.base ファイル)、JSON Canvas(.canvas ファイル)、Obsidian CLIなどを扱うスキルが入っています。ライセンスはMITです。

Claude Codeへの入れ方として、READMEには2通りが書かれています。

  • Claude Code の中で、次の2つのコマンドを実行する
    /plugin marketplace add kepano/obsidian-skills
    /plugin install obsidian@obsidian-skills
  • リポジトリの内容を、保管庫の .claude フォルダにコピーする

これはObsidianの公式サイトの機能ではなく、GitHub上の公開リポジトリです。入れる前に、中のファイルを読んで、何をするスキルなのかを確認してください。

MCP:外のサービスとつなぐ

MCP(Model Context Protocol)は、Claude Codeを外部のツールやデータベース、APIとつなぐための共通の仕組みです。公式ドキュメントでは、次のコマンドでサーバーを追加します。

claude mcp add --transport http <名前> <URL>

保管庫のメモの読み書きだけなら、MCPは必要ありません。使いどころは、たとえば「カレンダーやメモ以外のサービスの情報を、保管庫のノートに取り込みたい」といった場面です。公式ドキュメントでは、信頼できるサーバーだけをつなぐこと、外部のコンテンツを取得するサーバーはプロンプトインジェクション(文書に仕込まれた悪意のある指示)の危険があることが注意されています。

Web Clipperで集めたメモを整理する

Obsidian Web Clipperは、Webページの内容を保管庫に保存できる、無料のブラウザ拡張機能です。Chrome、Firefox、Safari、Edgeなどに対応しています。集めたページは保管庫のフォルダにファイルとして入るので、Claude Codeに「Clippingsフォルダの記事を読んで、案件ごとに要点を整理して」と頼めます。集める作業はObsidian、整理する作業はClaude Codeという分担です。

うまく動かないとき

エラーの表示された画面を前に、原因を探す会社員

つまずきやすい点と、確認の順番を表にまとめました。

症状確認すること対処
claude と入力しても見つからないインストール後にターミナルを開き直したか新しいターミナルを開き、claude --version でバージョンが出るか確認する。出ない場合は、PATH(コマンドの場所の設定)に入っていない可能性がある
メモが読めていない・件数が合わないどのフォルダで起動したかプロンプトの上に表示される作業フォルダを確認する。保管庫以外で起動していたら、cd で移動して起動し直す
CLAUDE.mdのルールが守られない/context の「Memory files」に出ているか出ていなければ、置き場所(保管庫の直下か)を確認する。出ているのに守られない場合は、指示を具体的に書き直し、矛盾する指示がないか見直す
Obsidianに変更が反映されないObsidianが開いている保管庫と同じフォルダかフォルダの場所を確認する。Obsidianの設定で、キャッシュの再構築ができる
確認画面が多すぎて進まないどのモードで動いているか許可してよい操作をまとめて承認するか、acceptEdits を検討する。変更の少ない作業から切り替える
長いメモの内容が反映されないファイルの大きさ256KBを超えるファイルや、読み取りの上限を超えるファイルは、章ごとに分けて指定する
前回の続きをやりたい同じフォルダかclaude --continue で直近の会話を再開できる。claude --resume なら一覧から選べる

Obsidianの公式ヘルプには、メタデータのキャッシュ(グラフやアウトラインを表示するためにObsidianが持っている情報)がファイルの状態とずれた場合に、「ファイルとリンク」の設定から再構築できると書かれています。Claudeがファイルを大量に書き換えたあとで、表示がおかしいと感じたときの選択肢になります。

原因が分からないときは

Claude Codeに「なぜこのルールが守られなかったのか、読み込まれているCLAUDE.mdを確認して」と聞くこともできます。公式ドキュメントにも、/doctor で設定や指示ファイルの状態を点検する方法が載っています。

よくある質問

Obsidianのプラグインを入れないと連携できませんか?

入れなくても使えます。Obsidianのメモは保管庫のフォルダにあるファイルなので、そのフォルダでClaude Codeを起動すれば、Claudeが読み書きできます。プラグインは、Obsidianの画面の中から呼び出したいときなど、使い勝手を変えたい場合の選択肢です。

ObsidianにClaude Codeの公式の連携機能はありますか?

今回確認した公式ドキュメントでは、Claude CodeのObsidian専用の連携機能は見当たりませんでした。公式に書かれているのは、ノートの保管庫のようなMarkdownのフォルダでも使えるという点です。Obsidian側には、公式のCLIがあります。

無料のClaudeプランでも使えますか?

公式のクイックスタートでは、Claude Codeを使うには、Claudeの有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)、Claude Consoleのアカウント、またはクラウドプロバイダー経由の利用が必要とされています。無料プランについての記載は確認できませんでした。契約前に、公式の料金ページで最新の条件を確認してください。

メモが勝手に削除される心配はありませんか?

既定の設定では、ファイルを編集する前に確認を求められます。CLAUDE.mdに「削除せず、一覧で提案する」と書いておく、Archiveなど触らせないフォルダにEditの拒否ルールを設定する、作業の前にバックアップを取る、の3つを組み合わせておくと安心です。

Obsidian Syncを使っていても大丈夫ですか?

使えます。Claude Codeが書き換えたファイルは、ほかのファイルと同じように同期されます。そのため、一度に大量のメモを変更する作業は、変更が全端末に広がることを前提に、先にバックアップを取ってから行ってください。

スマホのObsidianからも使えますか?

ObsidianのスマホアプリはiOSとAndroidに対応していますが、この記事で説明した方法は、パソコンの保管庫のフォルダでClaude Codeを動かす形です。スマホのメモをパソコンの保管庫に同期しておけば、あとからパソコンで整理を頼めます。

ClaudeのチャットとClaude Codeのどちらを使えばいいですか?

1〜2件のメモについて相談したいだけなら、チャットに貼り付けるほうが手軽です。フォルダ全体を対象に、検索・整理・書き換えをまとめて行いたいなら、Claude Codeが向いています。

日本語のフォルダ名やファイル名でも使えますか?

公式ドキュメントでは、空白を含むパスの書き方など、パスの扱いが説明されています。日本語のフォルダ名を使っている場合も、パスを引用符で囲めば指定できます。CLAUDE.mdで別のファイルを読み込むときは、空白の前にバックスラッシュが必要です。

保管庫が大きすぎても動きますか?

公式には、保管庫の大きさの上限は示されていません。Claude Codeは必要なファイルを探して読むため、全体を一度に読み込むわけではありません。ただ、数千件のメモを一括で処理すると時間と使用量がかかります。最初はフォルダを絞って試してください。

社内のメモにも使ってよいですか?

社内の情報を扱う場合は、契約の種類(個人向けか法人向けか)、学習の設定、渡してよい情報の範囲を先に決めてください。個人の契約で業務のメモを扱うと、情報の管理が難しくなります。

Obsidianの Bases やCanvasのファイルも編集できますか?

それらもファイルとして保管庫に保存されるため、読み書きはできます。独自の形式のファイルなので、書式を崩さないようにする必要があります。重要なものはバックアップを取り、obsidian-skills のようなスキルで書式を覚えさせる方法もあります。

まとめ

この記事のまとめ

  • Obsidianのメモは保管庫のフォルダにあるMarkdownファイルなので、そのフォルダでClaude Codeを起動すれば、特別な設定なしで読み書きできる
  • 連携の基本は「保管庫のフォルダで claude を起動する」こと。プラグインやMCPは、必要になってから足せばよい
  • フォルダの役割や書き方のルールは、保管庫の直下のCLAUDE.mdに書く(200行以内が目安)。ただし強制力はない
  • 頼むときは「変更前に一覧を見せて」と添え、最初は読むだけの依頼から慣れる
  • 読ませたくない場所は、Read・Editのdenyルールで止める。バックアップやGitも用意し、/rewindはBash操作に効かないことを知っておく
  • メモの内容はAnthropicに送られて処理される。個人向けと法人向けで学習や保持の扱いが違うので、契約と設定を先に確認する

メモの整理を任せられるようになると、集めた情報を「読み返す」手間が大きく減ります。まずは保管庫のコピーを使い、読むだけの依頼から試してみてください。

社内でナレッジを蓄積している場合は、どのメモを任せてよいか、権限や保存先をどう決めるかといった整理が必要になります。INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入から、社内のルールづくり、使い続けられる仕組みの整備までをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典