Claude CodeをBedrockで使う設定方法|認証・リージョン・料金
この記事でわかること
- Bedrockで使うと何が変わるか、Claudeのアカウントで使う場合との違い
- 始める前にAWS側で必要な準備(モデルの利用申請・IAMの権限)
- ウィザードと設定ファイルでの設定手順と、動作確認の方法
- 認証方法・リージョン・モデルの固定の考え方
- 料金の見方と、使いすぎを防ぐ方法
- 会社で使うときの設定と、エラーが出たときの対処
目次
- Amazon Bedrockで使うとは
- どんな仕組みか
- ほかの導入方法との違い
- Bedrockでは使えない機能
- 向いている会社・向いていない会社
- 始める前の準備
- 必要なもの
- モデルを使えるようにする(利用申請)
- IAMで許可する権限
- Claude Codeを入れる
- 設定の手順
- ウィザードで設定する
- 設定ファイルに書く(手動の設定)
- 動作を確かめる
- 認証・リージョン・モデルの指定
- AWSの認証方法を選ぶ
- 認証の期限切れに備える
- リージョンはどう決まるか
- モデルを固定する
- コンテキストの長さ・サービスティア
- Mantleエンドポイントについて
- 料金・費用の管理
- 請求の仕組み
- 単価の目安
- どのくらいかかるか
- 使いすぎを防ぐ
- 利用者ごとの集計
- 会社で使うときの設定
- IAMの権限を絞る
- ガードレールで出力を制御する
- データの扱い
- 管理者が固定する設定
- 展開の進め方
- うまくいかないときの対処
- 最初に確かめる3つ
- VS CodeやJetBrainsから使うとき
- 会社のプロキシで証明書のエラーが出るとき
- よくある質問
- まとめ
「会社ではAWSで契約や請求をまとめているので、Claude Codeも同じ仕組みで使いたい」「情報システム部門から、Amazon Bedrock経由で使えないかと聞かれた」という場面は、少なくありません。
Claude Codeは、ふつうはClaudeのアカウントにログインして使います。一方で、AWSのAmazon Bedrock(アマゾン ベッドロック)を通して、AWSの認証と請求のまま使うこともできます。ただし、設定の項目が多く、Claudeのアカウントで使うときとは使えない機能もあります。始める前に、違いを知っておくことが大切です。
この記事では、Bedrockで使う仕組み、AWS側の準備、設定の手順、認証・リージョン・モデルの指定、料金の見方、会社で使うときの設定、エラーの対処までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。モデルの提供状況や料金は変わるので、設定の前に公式ページもあわせて確認してください。
Amazon Bedrockで使うとは

Amazon Bedrockは、AWS(アマゾン ウェブ サービス)が提供する、生成AIのモデルを使うためのサービスです。Anthropic社のClaudeも、このサービスの中で提供されています。
どんな仕組みか
Claude Codeには、Claudeのアカウントでログインする使い方のほかに、AWSの認証情報でBedrockのClaudeを呼び出す使い方があります。Claude Code本体は、これまでどおり自分のパソコンで動きます。変わるのは、AIの処理を頼む先と、ログインや請求のしかたです。
この方法では、利用料金はAWSの請求にまとまります。誰がどのモデルを使えるかも、AWSの権限管理(IAM)で決められます。公式ドキュメントでは、Claude Codeを組織に導入する選択肢のひとつとして案内されています。
設定の入口は、Claude Codeを起動したときのログイン画面にあります。claude と入力して起動し、3rd-party platformを選び、Amazon Bedrockを選ぶと、設定を手助けしてくれる画面(ウィザード)が始まります。
ほかの導入方法との違い
公式ドキュメントでは、ほとんどの組織にとって、ClaudeのTeamsまたはEnterpriseプランがもっとも手軽だと案内されています。Bedrockは、すでにAWSを中心に運用している会社向けの選択肢です。
| Teams・Enterprise | Anthropic Console(API) | Amazon Bedrock | Claude Platform on AWS | |
|---|---|---|---|---|
| 向いている場面 | ほとんどの組織(公式の推奨) | 個人の開発者 | AWSで運用している会社 | AWS Marketplaceで支払いたい場合 |
| 請求 | 1人あたりの月額(Teamsは従量課金も可) | 従量課金 | AWSの従量課金 | AWS Marketplace経由の従量課金 |
| 認証 | claude.aiのSSOかメール | APIキー | APIキーかAWSの認証情報 | APIキーかAWSの認証情報 |
| 費用の確認 | 利用状況のダッシュボード | 利用状況のダッシュボード | AWS Cost Explorer | AWS Cost Explorer |
| 管理の仕組み | メンバー管理、SSO、利用状況の確認 | 特になし | IAMのポリシー、CloudTrail | IAMのポリシー、CloudTrail |
| Webのチャット(claude.ai) | 含まれる | 含まれない | 含まれない | 含まれない |
表のとおり、Teams・Enterpriseには、Webのチャットも含まれます。Bedrockでは、Claude Codeなどのモデルを呼び出す部分だけをAWS経由で使う形です。社員にチャットも使わせたい場合は、別にClaudeのプランが必要になります。
Bedrockでは使えない機能
Claudeのアカウントでログインしないため、そのアカウントが前提の機能は、Bedrockでは使えません。導入してから気づかないよう、先に確認しておきましょう。公式の機能一覧の内容をまとめました。
| 機能 | Bedrockでの扱い | 代わりの方法 |
|---|---|---|
| クラウド上のセッション、スマホからの利用 | 使えない(Claudeのアカウントが必要) | GitHub ActionsやGitLab CI/CDで、クラウド上で動かす |
| 定期実行(/schedule) | 使えない | パソコン上で動く /loop を使う |
| Web検索(WebSearch) | 使えない | URLを指定してWebFetchで読ませる |
| Remote Control、Chrome拡張、コンピューター操作 | 使えない | なし(Claudeのアカウントが前提) |
| Desktopアプリ | 通常は使えない。「Claude Desktop on 3P」という別の形でのみ対応 | ターミナルかVS Code・JetBrainsを使う |
| 高速モード、Advisor、Channels | 使えない | なし |
| 分析ダッシュボード、サーバー管理の設定 | 使えない | OpenTelemetryや、設定ファイルの配布で代用する |
一方で、ターミナルで使うClaude Code本体、VS CodeやJetBrainsの拡張、サブエージェント、フック、スキル、CLAUDE.md、プラグイン、MCPサーバーは、どのログイン方法でも使えます。日々のプログラミングの作業は、Claudeのアカウントで使う場合と同じように進められます。
向いている会社・向いていない会社
| 状況 | Bedrockが向いているか | 理由 |
|---|---|---|
| すでにAWSで契約・請求をまとめている | 向いている | 請求と権限の管理を、いつもの場所にそろえられる |
| 操作の記録をAWSのログ(CloudTrail)に残したい | 向いている | 公式の比較表でも、管理機能はIAMとCloudTrailと案内されている |
| データの処理を特定のAWSのリージョンに寄せたい | 向いている | リージョンを指定して使える(詳しくは後述) |
| AWSを使っておらず、数人で試したい | 向きにくい | AWSのアカウントや権限の準備が先に必要になる。TeamsかProのほうが早く始められる |
| 定期実行やスマホ、Web検索を使いたい | 向きにくい | Claudeのアカウントが前提の機能だから |
迷ったら「AWSを使っているか」で決める
AWSを使っていない会社が、Bedrockのためだけにアカウントを用意する必要は、ふつうはありません。すでにAWSで権限管理や請求をまとめている会社が、その仕組みのまま使うための方法、と考えると分かりやすくなります。
始める前の準備

Bedrockで使うには、Claude Code側の設定の前に、AWS側で用意しておくことがあります。ここでは、必要なものと、AWSでの手順を説明します。
必要なもの
| 必要なもの | 内容 |
|---|---|
| AWSアカウント | Amazon Bedrockを使える状態のもの |
| Claudeモデルへのアクセス | 使いたいClaudeのモデルを、Bedrockで使えるようにしておく |
| IAMの権限 | モデルを呼び出すための権限(後述) |
| AWS CLI | 任意。認証情報を別の方法で用意できるなら不要 |
| Claude Code本体 | パソコンにインストールしておく |
公式ドキュメントでは、AWS CLIは「ほかに認証情報を得る方法がない場合に必要」とされています。ただし、後で説明するSSOでのログインや aws login を使うなら、AWS CLIがあると便利です。
モデルを使えるようにする(利用申請)
BedrockでAnthropicのモデルを初めて呼び出す前に、利用目的を記入するフォーム(ユースケースの申請)を、AWSアカウントごとに一度だけ提出します。
- 必要な権限を確認する操作するIAMのユーザーやロールに、次の項目で説明する権限があることを確かめます。
- Bedrockのコンソールを開くAWSのマネジメントコンソールから、Amazon Bedrockの画面に入ります。
- モデルを選ぶ「Model catalog(モデルカタログ)」から、Anthropicのモデルを選びます。
- フォームを送る利用目的のフォームに記入して送信します。公式ドキュメントでは、送信するとすぐにアクセスが許可されると説明されています。
AWS Organizations(複数のAWSアカウントをまとめて管理する仕組み)を使っている場合は、管理アカウントから、PutUseCaseForModelAccess というAPIで一度だけ申請できます。承認は、配下のアカウントにも自動で及びます。このAPIを呼ぶには、bedrock:PutUseCaseForModelAccess の権限が必要です。
モデルごとにアクセスの条件が違う
公式のモデル一覧では、Bedrockが「モデルごとにアクセスの条件を決めている」と案内されています。たとえば、Claude Mythos Previewは招待制です。使いたいモデルが使えるかどうかは、AWSコンソールのモデルアクセスの画面で確かめてください。
IAMで許可する権限
Claude Codeを使う人のIAMユーザーやロールには、Bedrockのモデルを呼び出す権限が必要です。公式ドキュメントに載っているポリシーの例は、次のとおりです。
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Sid": "AllowModelAndInferenceProfileAccess",
"Effect": "Allow",
"Action": [
"bedrock:InvokeModel",
"bedrock:InvokeModelWithResponseStream",
"bedrock:ListInferenceProfiles",
"bedrock:GetInferenceProfile"
],
"Resource": [
"arn:aws:bedrock:*:*:inference-profile/*",
"arn:aws:bedrock:*:*:application-inference-profile/*",
"arn:aws:bedrock:*:*:foundation-model/*"
]
},
{
"Sid": "AllowMarketplaceSubscription",
"Effect": "Allow",
"Action": [
"aws-marketplace:ViewSubscriptions",
"aws-marketplace:Subscribe"
],
"Resource": "*",
"Condition": {
"StringEquals": {
"aws:CalledViaLast": "bedrock.amazonaws.com"
}
}
}
]
}
ポリシーの意味は、次のとおりです。InvokeModel と InvokeModelWithResponseStream は、モデルに依頼を送る権限です。ListInferenceProfiles と GetInferenceProfile は、使えるモデルの「入口」(推論プロファイル)を調べる権限です。2つめのブロックは、モデルを使うときに必要になることがあるAWS Marketplaceの購読を許可するものです。
より厳しくしたい場合は、Resource を特定の推論プロファイルのARN(AWSでの住所)に絞れます。bedrock:GetInferenceProfile は、アプリケーション推論プロファイルのARNから元のモデルを調べるための権限です。この権限がなくても、Claude Codeが自動でやり直すため動きますが、新しいモデルごとに余分なやりとりが1回増えます。許可しておくほうが無駄がありません。
Claude Code専用のAWSアカウントを用意する
公式ドキュメントでは、Claude Code用に専用のAWSアカウントを作ると、費用の追跡とアクセスの管理が簡単になると案内されています。ほかのシステムと請求が混ざらないため、「Claude Codeにいくらかかったか」がそのまま分かります。
Claude Codeを入れる
Claude Code本体のインストールは、Bedrockで使う場合も同じです。公式の推奨は、ターミナルに1行貼り付けるインストーラーです。
| 環境 | コマンド |
|---|---|
| macOS・Linux・WSL | curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash |
| Windows(PowerShell) | irm https://claude.ai/install.ps1 | iex |
| Windows(CMD) | curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd |
| Homebrew(Mac) | brew install --cask claude-code |
| WinGet(Windows) | winget install Anthropic.ClaudeCode |
動作環境は、macOS 13以降、Windows 10(1809以降)かWindows Server 2019以降、Ubuntu 20.04以降、Debian 10以降などです。メモリは4GB以上が必要です。インストール後は、新しいターミナルを開いて claude --version を実行し、バージョンが表示されれば成功です。
BedrockでClaudeの新しいモデルを使うには、Claude Code自体も新しくしておく必要があります。公式ドキュメントでも、最新版を使うよう案内されています。更新は claude update で行えます。インストールの詳しい手順や、つまずいたときの対処は、別の記事でまとめています。
設定の手順

設定の方法は2つあります。ひとつは、画面の案内に従って進めるウィザードです。もうひとつは、設定ファイルや環境変数に自分で書く方法で、複数人への配布や自動化に向いています。
ウィザードで設定する
自分のAWSの認証情報で使い始めるなら、ウィザードがいちばん簡単です。AWS側の準備(前の章)を終えてから、次のように進めます。
- Claude Codeを起動するターミナルで
claudeと入力します。 - ログイン方法を選ぶログインの画面で、
3rd-party platformを選び、続けてAmazon Bedrockを選びます。 - AWSへの認証の方法を選ぶ次の4つから選びます。「
~/.awsフォルダから検出されたAWSプロファイル」「Amazon Bedrock APIキー」「アクセスキーとシークレット」「環境にすでにある認証情報」です。 - リージョンを入れるBedrockを使うAWSのリージョンを選びます。ウィザードは、そのリージョンで、あなたのアカウントが呼び出せるClaudeのモデルを確かめてくれます。
- モデルを固定する使うモデルのバージョンを選んで固定します。固定しておくと、新しいモデルが出ても、意図しないタイミングで切り替わりません。
設定した内容は、ユーザー設定ファイル(~/.claude/settings.json)の env という欄に保存されます。環境変数を自分で設定する必要はありません。すでにログインしていてチャットの画面が出ている場合は、/setup-bedrock と入力すると、同じウィザードを開けます。CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1 を設定するまで、このコマンドはメニューに表示されないので、最後まで自分で入力します。
ログインしたあとも、/setup-bedrock でいつでも設定を変えられます。認証方法、リージョン、固定するモデルを変えたいときに使います。
設定ファイルに書く(手動の設定)
CIや、会社全体への配布のように、画面の操作を省きたい場合は、環境変数で設定します。Bedrockを有効にする最小限の設定は、次の2つです。
export CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK=1
export AWS_REGION=us-east-1
Windowsで一時的に設定する場合は、PowerShellで $env:CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK = "1" のように書きます。ただし、ターミナルを閉じると消えます。繰り返し使うなら、次のように設定ファイルの env に書いておくほうが確実です。OSの違いも気にしなくてすみます。
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK": "1",
"AWS_REGION": "us-east-1",
"AWS_PROFILE": "myprofile"
}
}
設定ファイルに書く環境変数のうち、よく使うものをまとめました。
| 環境変数 | 役割 |
|---|---|
CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK | 1 にすると、Bedrock経由で動く |
AWS_REGION | 使うリージョン。プロファイルにリージョンがあれば省略できる |
AWS_PROFILE | 使うAWSプロファイル(SSOなどで使う) |
AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCK | Bedrock専用のAPIキーを使うときの値 |
ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL など | opus・sonnet・haiku の各名前が指すモデルを固定する |
ANTHROPIC_BEDROCK_REGION_PREFIX | 推論プロファイルの接頭辞(us・eu・apac・jp・au・global)を指定する |
ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER | サービスティア(default・flex・priority)を指定する |
CLAUDE_CODE_USE_MANTLE | Mantleエンドポイントを使う(後述) |
環境変数を、パソコン全体の設定に書くのではなく、Claude Codeの設定ファイルに書く利点もあります。公式ドキュメントでは、AWS_PROFILE のように、ほかのプログラムに渡したくない値には、設定ファイルを使えると案内されています。
動作を確かめる
設定が終わったら、Claude Codeを起動して、次の順で確かめます。
- 状態を確認するClaude Code内で
/statusと入力します。使っているプロバイダー(Amazon Bedrockと表示されます)と、決まったリージョンを確かめられます。リージョンが設定ファイルの値やデフォルトから決まった場合は、その由来も表示されます。 - モデルを確認する
/modelと入力して、使うモデルが意図したものか確かめます。 - 簡単な依頼を送る「このフォルダのファイルの一覧を教えて」のように、害のない依頼を送り、返事が来ることを確かめます。
返事が来れば、設定は完了です。エラーが出た場合は、後半の「うまくいかないときの対処」を参照してください。
Bedrockでは /logout が使えない
Bedrockを使っているときは、認証がAWSの認証情報で処理されるため、/logout は使えません。ログイン状態を切り替えたいときは、AWS側の認証情報を変えるか、設定ファイルの CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK を外します。
認証・リージョン・モデルの指定

Bedrockで使うときに、いちばん迷いやすい3つの項目です。ここを理解しておくと、エラーが出たときも原因を絞れます。
AWSの認証方法を選ぶ
Claude Codeは、AWSのSDKが使う標準的な認証情報の探し方(デフォルトの認証チェーン)を使います。パソコンの外で動かす場合に、EC2のインスタンスプロファイルやECSのタスクの認証情報があれば、そのまま使われます。手元のパソコンで使うなら、次の方法から選びます。
| 方法 | 設定 | 向いている場面 |
|---|---|---|
アクセスキー(aws configure) | IAMユーザーのアクセスキーを ~/.aws に保存する | 手早く試すとき。AWSは、実データを扱う開発では使わないよう警告している |
| 環境変数のアクセスキー | AWS_ACCESS_KEY_ID などをその場のシェルだけに設定する | 一時的な確認。一時的な認証情報なら AWS_SESSION_TOKEN も必要 |
| SSOのプロファイル | aws configure sso で作り、aws sso login --profile 名前 でログインする | IAM Identity Centerで社員のAWS利用を管理している会社 |
| AWSマネジメントコンソールの認証情報 | aws login でブラウザからサインインする | ルートユーザー・IAMユーザー・フェデレーションで入る場合に、AWSが推奨する方法。AWS CLI 2.32.0以降が必要。有効期間は最大12時間 |
| Bedrock APIキー | AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCK に値を入れる | Bedrockだけに使える鍵で試したいとき。短期は最大12時間 |
会社で使うなら、SSOか aws login のように、一時的な認証情報を使う方法が基本です。長く有効なアクセスキーをパソコンに置くと、漏れたときの影響が大きくなります。AWSのBedrock APIキーには短期と長期があり、AWSは本番には短期を、長期は試す用途に限ることを勧めています。
なお、AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCK を設定すると、ほかのAWSの認証情報があっても、Claude CodeはこのAPIキーだけで認証します。複数の認証情報が混ざるときの原因になるので、覚えておいてください。
認証の期限切れに備える
SSOなどの一時的な認証情報は、時間が経つと期限が切れます。Claude Codeは、認証情報を一度取得すると、期限の5分前まで使い回します。期限がない場合は1時間です。そのため、作業の途中で突然「認証に失敗しました」と出ることがあります。
これを減らすには、設定ファイルに awsAuthRefresh を書きます。認証情報の期限切れを検出したときに、指定したコマンドを自動で実行し、更新後にやり直してくれます。
{
"awsAuthRefresh": "aws sso login --profile myprofile",
"env": {
"AWS_PROFILE": "myprofile"
}
}
ブラウザでのSSOのログインが、会社のVPNやプロキシで中断される環境では、ログイン画面が何度も開く場合があります。その場合は、awsAuthRefresh を外し、Claude Codeを起動する前に自分で aws sso login を実行する運用にしてください。
認証情報を自分で書き出す仕組みが必要な会社向けには、awsCredentialExport という設定もあります。AWSの設定ファイル(.aws)を変更できず、認証情報を直接返したいときだけ使います。通常は awsAuthRefresh で足ります。
リージョンはどう決まるか
リージョンとは、AWSのデータセンターがある地域のことです(東京、バージニア北部など)。Claude Codeは、次の順番でリージョンを決めます。
AWS_REGIONを見る設定されていれば、これを使います。AWS_DEFAULT_REGIONを見るなければ、これを使います。- AWSプロファイルのリージョンを見る使っているプロファイルに書かれたリージョンを使います。
us-east-1を使うどれもなければ、バージニア北部になります。
意図しないリージョンで動かないよう、/status で確かめておくのがおすすめです。
Claude Codeは、モデルを呼び出すときに、リージョンをまたいで処理を振り分ける「クロスリージョン推論プロファイル」のIDを使います。IDの先頭に付く接頭辞は、リージョンから次のように決まります。
| AWSのリージョン | 既定の接頭辞 |
|---|---|
us-gov-*(GovCloud) | us-gov. |
us-* | us. |
eu-* | eu. |
ap-*(東京は ap-northeast-1) | apac. |
| それ以外 | global. |
接頭辞を変えたいときは、ANTHROPIC_BEDROCK_REGION_PREFIX に us・eu・apac・jp・au・global のどれかを入れます(Claude Code v2.1.224以降)。たとえば、日本のリージョンを使うのに、日本の地域内で処理を振り分ける jp を選ぶことができます。
ただし、この指定は「希望」です。そのモデルに、その接頭辞のプロファイルがあなたのアカウントで有効でなければ、別のプロファイルが選ばれるか、リクエストが失敗します。指定する前に、AWSコンソールで有効になっているか確かめてください。
データを国内に留めたいときは、仕様を確かめる
公式の「Claude in Amazon Bedrock」のリージョン一覧では、東京(ap-northeast-1)と大阪(ap-northeast-3)が日本の地域内の振り分け(JP)に対応しています。ただし、提供はモデルごとに違います。たとえば、Claude Fable 5.1のリージョン指定のエンドポイントは、現時点では us-east-1 だけです。法令や社内規定で「国内で処理すること」が必要なときは、使うモデルごとに、AWSの公式ページで確かめてください。
モデルを固定する
Claude Codeには、opus・sonnet・haiku という名前(エイリアス)があり、それぞれが指すモデルは、プロバイダーごとの既定値で決まります。Bedrockでの既定は、公式ドキュメントでは次のように案内されています。
| 名前 | 指定しないときに使われるモデル |
|---|---|
主に使うモデル(opus) | Opus 5.5 |
sonnet | Sonnet 4.5 |
haiku | Haiku 4.5 |
公式ドキュメントは、複数人で使うなら、モデルのバージョンを固定することを強く勧めています。固定しないと、名前が指すモデルがClaude Codeの既定に従って変わります。また、その既定がアカウントでまだ有効になっていないこともあります(その場合、Claude Codeは起動時に前のモデルや下位のモデルに切り替えます)。
固定は、環境変数でBedrockのモデルIDを指定します。公式ドキュメントの例は、次のとおりです。
export ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL='us.anthropic.claude-opus-4-8'
export ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL='us.anthropic.claude-sonnet-4-6'
export ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL='us.anthropic.claude-haiku-4-5-20251001-v1:0'
これは書き方の例です。us. は推論プロファイルの接頭辞で、リージョンに合わせて変えます。固定するときは、そのとき有効なモデルのIDを、公式のモデル一覧と、自分のAWSのコンソールで確かめて書いてください。
固定しないと、料金の高いモデルが既定になる
公式ドキュメントには、「Opusは1トークンあたりの料金がSonnetより高い。主に使うモデルを固定しないと、Opusの料金で課金される」と注意書きがあります。費用を抑えたいなら、ANTHROPIC_MODEL でSonnetを指定するか、/model で切り替えます。
さらに、組織としてモデルを制限したい場合は、設定ファイルの availableModels に、使ってよいモデルのIDを並べます。enforceAvailableModels を true にすると、起動時の確認も、この一覧の中だけで行われます(Claude Code v2.1.287以降)。
バックグラウンドの処理(会話のタイトル作成など)に使うモデルにも、決まりがあります。Bedrockでは、Haikuがアカウントで有効とは限らないため、既定ではSonnetが使われます。Haikuを使いたいときは、ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL に、アカウントで使えるモデルのIDを入れます。
コンテキストの長さ・サービスティア
公式ドキュメントによると、Bedrockでは、Fableモデル、Sonnet 5以降、Opus 4.7以降が、標準で100万トークンのコンテキストで動きます。「コンテキスト」とは、AIが一度に読める文章の量のことです。以前は200Kでしたが、Claude Code v2.1.287以降で変わりました。200Kのままにしたい場合は、CLAUDE_CODE_DISABLE_1M_CONTEXT=1 を設定します。
ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER では、Bedrockのサービスティア(default・flex・priority)を選べます。費用と待ち時間のバランスを変える仕組みです。提供状況はモデルとリージョンによって違います。
Mantleエンドポイントについて
Claude Codeは、通常のBedrockのほかに、「Mantle」というエンドポイントにも対応しています。AnthropicのAPIと同じ形式でClaudeを呼び出せる、Bedrockの入口です。CLAUDE_CODE_USE_MANTLE=1 を設定すると使えます。ただし、権限の名前が bedrock-mantle:CreateInference のように別系統で、使えるモデルも通常のBedrockとは別の一覧です。モデルのIDは anthropic.claude-sonnet-5 のように、anthropic. から始まります。
使えるモデルは、組織に許可されたものに限られ、追加のモデルはAWSの担当者に依頼する必要があります。通常のBedrockの設定がうまくいかないときに、いきなり試すものではありません。AWSの担当者から案内があったときに検討してください。
料金・費用の管理

Bedrock経由では、Claude Codeの利用料金は、AWSの請求書にまとまります。Claudeのアカウントの月額プランのように「定額」ではなく、使った分だけかかる従量課金です。
請求の仕組み
公式ドキュメントでは、Bedrockでの請求は「AWSを通した従量課金」で、費用の確認は「AWS Cost Explorer」と案内されています。Claude CodeはBedrock経由の利用の指標をAnthropicに送らないため、Anthropicの分析ダッシュボードやClaude Code Analytics APIには、この利用が含まれません。
料金の計算は、モデルが読み書きした文字の量(トークン)で決まります。長い会話や大きなプロジェクトを読み込ませるほど、料金が増えます。
単価の目安
BedrockでのClaudeの1トークンあたりの正式な単価は、AWSの料金ページ(Amazon Bedrock pricing)で確認します。ここでは、比較の目安として、Anthropic自身のAPIの定価を載せます。
| モデル | 入力(100万トークンあたり) | 出力(100万トークンあたり) |
|---|---|---|
| Claude Fable 5.1 | 10ドル | 50ドル |
| Claude Opus 5.5 | 4ドル | 20ドル |
| Claude Sonnet 5.5 | 2ドル | 10ドル |
| Claude Haiku 5.5 | 0.10ドルから | 0.50ドルから |
これはAnthropicのAPIの定価です。Bedrockの単価が同じ金額であるとは、公式ドキュメントには書かれていません。モデル間の高い・安いの違いを見るための目安として使い、実際の見積もりは、AWSの料金ページかAWSの計算ツールで確かめてください。
確かめられている点が、もうひとつあります。公式の料金の案内では、Bedrockにはグローバルエンドポイント(世界中のリージョンに自動で振り分けて、可用性を高める)と、リージョン指定のエンドポイント(指定した地域で処理する)があり、リージョン指定のエンドポイントは、グローバルより10%高いとされています。データの所在を指定する代わりに、費用が1割増えると考えてください。
AWSの料金ページで、モデルごとの条件を確かめる
AWSの料金ページには、バッチ処理の割引や、サービスティアごとの割増・割引、プロンプトキャッシュの条件などが載っています。モデルによって条件が違います。見積もりを出す前に、使うモデルの行を必ず確認してください。
どのくらいかかるか
公式ドキュメントでは、企業での導入の平均として、開発者1人あたり、稼働した日で約13ドル、1か月で150〜250ドル、利用者の90%は1日30ドル未満と紹介されています。これはClaude Code全体の平均で、Bedrock専用の数字ではありません。モデルの選び方、プロジェクトの大きさ、複数の作業を同時に動かすかなどで大きく変わります。
人数が多い場合は、先に数人の試験運用で、実際の使用量を測ってから全体に広げるよう、公式ドキュメントも勧めています。
使いすぎを防ぐ
費用を抑える基本は、モデルと会話の使い方です。公式ドキュメントで紹介されている方法を、Bedrockの運用に合わせてまとめました。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 主に使うモデルを決める | 多くの開発作業はSonnetで足りる。難しい設計や複雑な判断だけOpusにする |
| 作業ごとに会話を切る | 関係のない作業に移るときは /clear。古い文脈は、以後のすべての依頼に付いてまわり、トークンを消費する |
| 考える量を減らす | 簡単な作業は /effort で考える量を下げる |
| 使っていないMCPサーバーを外す | /mcp で一覧を見て、不要なものを無効にする |
| 具体的に頼む | 「このコードを良くして」ではなく「auth.tsのログイン関数に入力チェックを足して」のように書く |
| 大きな作業は計画から | プランモードで方針を確認してから実行すると、やり直しが減る |
今回のセッションでどれだけ使ったかは、Claude Code内の /usage で見られます。表示される金額は、Claude Codeが手元でトークン数から計算した推定値で、定価で計算されます。請求額そのものではありません。実際の請求は、AWSの請求画面で確認します。契約で割引がある場合は、管理者が modelPricing という設定に単価を書いておくと、画面の金額を契約に合わせられます。
プロンプトキャッシュ(同じ内容の再利用で料金を抑える仕組み)は、Bedrockでも既定で有効です。ただし、公式ドキュメントでは、リージョンによっては使えないことがあると案内されています。キャッシュに関する数字がゼロのままなら、AWSのドキュメントで対応リージョンを確かめてください。無効にしたいときは DISABLE_PROMPT_CACHING=1 を設定します。
利用者ごとの集計
Bedrock経由の利用は、Anthropicの分析ダッシュボードに出てきません。利用者ごとの費用を知りたいときは、次の3つの方法があります。
| 方法 | 内容 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| OpenTelemetry | 各人のパソコンから、利用量や費用の指標を自社の監視基盤に送る | すでに監視基盤がある会社 |
| Claude appsゲートウェイ | 自社で運用するゲートウェイ。利用者ごとの記録と、利用額の上限を設定できる | 利用者ごとの上限を設けたい会社 |
| LLMゲートウェイ | Claude Codeの通信を、中継するサービスに通す。LiteLLMという非公式のツールを使う大企業が紹介されている | すでに中継の仕組みがある会社 |
公式ドキュメントでは、LiteLLMは、Anthropicとは無関係のオープンソースのツールで、セキュリティの監査もされていないと断り書きがあります。導入するなら、自社で確認してください。
会社で使うときの設定

個人で試す段階から、会社で使う段階に進むときに、決めておくことをまとめます。AWSの管理者と、Claude Codeを使う開発者の両方に関わる内容です。
IAMの権限を絞る
前の章で紹介したポリシーは、動作確認用に広く許可する書き方でした。本番では、Resource を、使ってよい推論プロファイルのARNだけに絞ります。ARNに書かれていないモデルは呼び出せなくなるので、利用者が高価なモデルを選ぶのを防げます。
認証を、IAMの役割(ロール)の一時的な認証情報にすると、さらに安全です。公式の「Claude in Amazon Bedrock」のページ(こちらはMessages API向けの説明です)では、Bedrockのサービスロールが最も安全で、続いてIAMの役割の引き受け(最大12時間のセッション)、最も勧められないのがベアラートークンと案内されています。長期のキーを禁止したい場合は、bedrock:CallWithBearerToken を、短期のトークンの条件でしか許可しないポリシーを管理者が付けます。
ガードレールで出力を制御する
Amazon Bedrockには、内容のフィルタリングを行う「ガードレール」があります。Bedrockのコンソールでガードレールを作成し、バージョンを公開してから、設定ファイルにヘッダーを追加します。
{
"env": {
"ANTHROPIC_CUSTOM_HEADERS": "X-Amzn-Bedrock-GuardrailIdentifier: your-guardrail-id\nX-Amzn-Bedrock-GuardrailVersion: 1"
}
}
クロスリージョンの推論プロファイルを使っている場合は、ガードレール側でもクロスリージョン推論を有効にします。ガードレールが回答の途中でブロックした場合は、それまでに出力された文章が残り、最後にガードレールに設定したブロック用のメッセージが表示されます。
データの扱い
入力した内容がどう扱われるかは、導入の判断で重要な点です。公式ドキュメントで確かめられる範囲をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデルの学習 | 商用契約の下では、Anthropicは、Claude Codeに送られたコードやプロンプトで生成モデルを学習しない。3rd-party platformも商用の扱い。ただし、顧客が提供を選んだ場合(開発パートナープログラムなど)を除く |
| 開発パートナープログラム | Anthropicの第一者のAPIだけが対象で、BedrockとGoogle Cloudの利用者は対象外 |
| データの保存と処理 | Bedrockでの扱いは、AWSの「Data protection in Amazon Bedrock」に従う |
| 保存時の暗号化 | AWSが管理するキーでAES-256。お客様管理のキーは、AWS KMSで使える |
| ゼロデータ保持 | AWSとの契約の内容による |
| 手元の記録 | 会話の記録は、パソコンの ~/.claude/projects/ に平文で、既定では30日間保存される |
また、公式ドキュメントには、Bedrockを使う場合の初期設定として、利用状況の指標(テレメトリ)、エラーレポート、/feedback の送信が、はじめから無効と書かれています。/feedback は、Anthropicには送られず、手元のフォルダ(~/.claude/feedback-bundles/)に書き出されます。
一方、2つの動作は、プロバイダーに関係なく、既定で動きます。ひとつは、セッションの品質アンケートです。もうひとつは、WebFetchの安全確認で、取得するページのホスト名(URL全体ではありません)を、Anthropicのサーバーに問い合わせます。アンケートは CLAUDE_CODE_DISABLE_FEEDBACK_SURVEY=1 で止められます。CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC を設定すると、必須ではない通信をまとめて止められます。ただし、WebFetchの確認は止まりません。止めたいときは、設定の skipWebFetchPreflight を使います。
管理者が固定する設定
全員に同じ設定を配りたいときは、管理者向けの設定ファイル(managed settings)を使います。サーバーから配る「サーバー管理の設定」はBedrockでは使えませんが、ファイルで配る方法は、どのプロバイダーでも使えます。次のような設定を固定できます。
| 設定 | できること |
|---|---|
allowedProviders | 使ってよい接続先を限定する。["bedrock"] なら、Bedrockだけを許可する(v2.1.285以降) |
availableModels | 選べるモデルを限定する |
modelOverrides | モデルのバージョンごとに、会社の推論プロファイルのARNを割り当てる |
disableAutoMode | 自動モード(確認を減らす機能)を使わせない |
modelPricing | 画面に出る費用を、契約の単価に合わせる |
自動モードは、Bedrockでも既定で使えます。ただし、使えるモデルは、Sonnet 5以降、Opus 4.7以降、Haiku 5.5、Fableモデルに限られ、それ以外のモデルでは、確認を挟む通常のモードで始まります。
通信の経路を、会社のプロキシやゲートウェイに通す場合の環境変数も用意されています。Bedrockには ANTHROPIC_BEDROCK_BASE_URL を使います。ゲートウェイを通す場合は、Bedrockのストリーミング応答のヘッダー(Content-Type)を書き換えないように構成する必要があります。
社員のログインを自社の認証に統合したいとき
公式ドキュメントでは、Claude appsゲートウェイという、自社で運用するゲートウェイも紹介されています。社員が自社のIDプロバイダーでサインインし、その先でAmazon Bedrockなどに接続できます。導入の手間は大きいため、社員数が多く、利用者ごとの管理が必要な場合の選択肢です。
展開の進め方
会社で使うときは、全員に一度に配るより、段階的に進めると失敗が少なくなります。
- 専用のAWSアカウントと権限を用意するClaude Code用のAWSアカウントを作り、使ってよいモデルだけを許可するIAMポリシーを付けます。
- 2〜3人で試す設定の手順書を作りながら、認証の方法と、モデルの固定を決めます。この間に、使用量を測ります。
- 設定ファイルを配るモデルの固定、許可する接続先、テレメトリの扱いを、管理者向けの設定ファイルにまとめて配ります。
- 費用の見える化をするAWSの請求画面か、OpenTelemetryで、利用者ごと・月ごとの費用を見られるようにします。
- 使い方をそろえて広げるCLAUDE.mdで、プロジェクトの決まりをClaude Codeに伝える運用を整えてから、ほかの部署に広げます。
うまくいかないときの対処

Bedrockでのエラーは、「AWSの認証」「モデルの利用許可」「リージョン」のどれかが原因のことがほとんどです。公式のエラー一覧にある内容を、症状ごとにまとめました。
| 表示されるメッセージ・症状 | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
AWS authentication failed | 認証情報の期限切れ、IAM権限の不足、モデルが有効になっていない、のどれか。Bedrockは期限切れも権限の不足も403で返すため、Claude Codeは区別できない | 認証情報を更新する。それでも出るなら、IAMの権限と、モデルがアカウントとリージョンで有効かを確かめる |
Could not load AWS credentials | 認証情報を取得できない(SSOの期限切れなど) | aws sso login --profile 名前 を実行してやり直す |
AWS default-chain credential resolve timed out | 認証情報の取得が60秒以内に終わらない。入力待ちで止まる credential_process などが原因のことが多い | 先に aws sts get-caller-identity を実行して確かめる。認証に時間がかかる環境なら CLAUDE_CODE_AWS_CHAIN_RESOLVE_TIMEOUT_MS を延ばす |
| モデルへのアクセスがない(403) | モデルの利用申請が済んでいない、またはそのリージョンで有効でない | BedrockのコンソールでModel catalogを開き、フォームを送る。IAMの権限も確かめる |
on-demand throughput isn't supported | モデルのIDを、推論プロファイルの形式で指定していない | モデルを、推論プロファイルのID(us.anthropic... など)で指定する |
| リージョンの問題 | そのリージョンで、モデルが提供されていない | aws bedrock list-inference-profiles --region リージョン名 で確かめる。AWS_REGION を変える |
| SSOのログイン画面が何度も開く | VPNやプロキシが、ブラウザでのログインを中断している | awsAuthRefresh を外し、起動前に aws sso login を実行する |
| 回答が少しずつ出ず、終わってから一気に出る | ゲートウェイが、ストリーミングの応答を書き換えている | ゲートウェイで、応答の本文と Content-Type ヘッダーをそのまま通す |
| Web検索ができない | BedrockではWebSearchが使えない(仕様) | URLを指定して、WebFetchで読ませる |
最初に確かめる3つ
どのエラーでも、次の3つを順に確かめると、原因を絞れます。
- AWSの認証を確かめる同じターミナルで
aws sts get-caller-identityを実行します。自分のアカウントとロールが表示されれば、AWS側の認証は通っています。 - Claude Codeが見ている設定を確かめるClaude Code内で
/statusを実行し、プロバイダーとリージョンが意図どおりか見ます。 - モデルが使えるか確かめる
aws bedrock list-inference-profiles --region リージョン名で、使いたいモデルのプロファイルが出てくるか確かめます。
なお、Claude CodeはBedrockの「Invoke API」を使い、「Converse API」には対応していません。
VS CodeやJetBrainsから使うとき
ターミナルでは動くのに、VS CodeやJetBrainsの拡張では認証が通らないことがあります。IDEのプロセスが、シェルで設定した環境変数を引き継いでいないのが原因です。その場合は、IDE自身の設定にAWS関連の環境変数を書くか、環境変数をすでに設定したターミナルからIDEを起動してください。
会社のプロキシで証明書のエラーが出るとき
通信の内容を検査するプロキシがある環境では、unable to get local issuer certificate のような証明書のエラーが出ることがあります。Claude Code v2.1.261以降では、会社のルート証明書がOSの証明書ストアか NODE_EXTRA_CA_CERTS にあれば、AWSへの通信にも適用されます。古いバージョンなら、まず更新してください。
よくある質問
Claude CodeをBedrockで使うと、料金は安くなりますか?
公式ドキュメントでは、Bedrockの利用は従量課金(AWSの請求)で、Claudeのアカウントの月額プランとは別の仕組みです。どちらが安いかは、使う量とモデルで変わります。Bedrockの単価は、AWSの料金ページで確かめてください。
ClaudeのProやMaxのプランは、Bedrockでも使えますか?
使えません。ProやMaxの利用枠は、Claudeのアカウントでログインしたときだけ対象です。Bedrockで使うときの費用は、AWSに従量課金で請求されます。
AWS CLIは必ず必要ですか?
必須ではありません。公式ドキュメントでは、ほかに認証情報を得る方法がない場合に必要とされています。ただし、SSOのログインや aws login は、AWS CLIで行うため、手元のパソコンで使うなら、入れておくと便利です。
Bedrockのモデルが、Claudeのアカウントで使うモデルより古いことはありますか?
あります。公式ドキュメントでは、固定しない場合の既定値が、最新のリリースに遅れることがあると注意されています。Bedrockでのsonnetの既定がSonnet 4.5である点も、その例です。使いたいモデルがあるなら、IDを指定して固定してください。
日本のリージョンで使えますか?
東京(ap-northeast-1)と大阪(ap-northeast-3)は、公式のリージョン一覧に載っています。ただし、使えるかどうかはモデルによって違います。AWSのコンソールで、使いたいモデルが有効になっているか確かめてください。
Windowsでも使えますか?
使えます。PowerShellかCMDで、インストーラーを実行します。Git for Windowsは推奨されていますが、なくても動きます。ない場合、Claude Codeはシェルの実行にPowerShellを使います。Git for Windowsを入れていて、Bedrockを使うセッションでPowerShellのツールも有効にしたいときは、CLAUDE_CODE_USE_POWERSHELL_TOOL=1 を設定します。
Web検索を使いたいのですが、代わりの方法はありますか?
BedrockではWebSearchが使えません。公式ドキュメントは、URLを指定してWebFetchで読ませる方法を代替として挙げています。Anthropicが運営する「Claude Platform on AWS」では、Web検索が使えると案内されています。
社員ごとの利用額を制限できますか?
Bedrock単体の機能としては、公式ドキュメントに記載がありません。AWSの予算管理の仕組みか、利用者ごとの上限を設定できるClaude appsゲートウェイ、LLMゲートウェイで管理します。
入力したコードはAnthropicに送られますか?
プロンプトやコードは、AWSのBedrockに送られて処理されます。公式の「Claude in Amazon Bedrock」のページでは、Anthropicの担当者は推論の基盤にアクセスできないと案内されています。データの扱いは、AWSの「Data protection in Amazon Bedrock」に従います。テレメトリやエラーレポートは既定で無効ですが、WebFetchのホスト名の確認や品質アンケートなど、一部の通信はBedrockでもAnthropicに送られます。
VS CodeやJetBrainsの拡張でも、Bedrockで使えますか?
使えます。公式の機能一覧では、VS Code・JetBrainsの拡張は、どのプロバイダーでも使えるとされています。環境変数をIDEが引き継がない場合は、IDEの設定に書くか、設定したターミナルからIDEを起動します。
使えるモデルを、会社として制限できますか?
できます。設定ファイルの availableModels に使ってよいモデルを並べ、enforceAvailableModels を true にします。AWS側でも、IAMのポリシーで、呼び出せるモデルを制限できます。
設定をやり直したいとき、どうすればいいですか?
Claude Code内で /setup-bedrock を実行すると、ウィザードをもう一度開けます。認証方法、リージョン、固定するモデルを変えられます。設定は ~/.claude/settings.json の env に保存されているので、そこを直接書き換えることもできます。
Claudeのアカウントに切り替えたいときは?
設定ファイルから CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK を外して(または環境変数を外して)、Claude Codeを再起動し、通常のログインをします。
まとめ
この記事のまとめ
- Bedrockで使うと、AWSの認証と請求でClaude Codeを使える。AWSで運用している会社向けの方法で、ほとんどの組織にはTeams・Enterpriseが手軽
- Claudeのアカウントが前提の機能(クラウド上のセッション、定期実行、Web検索、スマホなど)は、Bedrockでは使えない
- 始める前に、AWS側でモデルの利用申請とIAMの権限が必要。設定は、ウィザード(
/setup-bedrock)か環境変数で行う - 認証は、SSOか
aws loginのような一時的な方法が基本。リージョンは/statusで確かめ、モデルのバージョンは固定する - 料金はAWSの従量課金。リージョン指定のエンドポイントは、グローバルより10%高い。利用者ごとの集計は、OpenTelemetryかゲートウェイで行う
- エラーが出たら、
aws sts get-caller-identity、/status、aws bedrock list-inference-profilesの3つで原因を絞る
Bedrockでの導入は、AWS側の権限、費用の管理、モデルの固定、社内のルールづくりと、決めることが多くなります。最初は専用のAWSアカウントで、少人数から試すのが確実です。
INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入から、権限や費用の設計、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。AWSでの導入を検討している場合も、お気軽にご相談ください。
参考・出典
- Claude Code on Amazon Bedrock(Claude Code Docs)
- Enterprise deployment overview(Claude Code Docs)
- Feature availability(Claude Code Docs)
- Manage costs effectively(Claude Code Docs)
- Model configuration(Claude Code Docs)
- Data usage(Claude Code Docs)
- Error reference(Claude Code Docs)
- Advanced setup(Claude Code Docs)
- Claude in Amazon Bedrock(Claude API Docs)
- Models overview(Claude API Docs)
- Pricing(Claude API Docs)
- Amazon Bedrock pricing(AWS)
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