AIエージェント・業務活用

ChatGPTのAIエージェントとは?ChatGPT Workの機能・料金・使い方

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • ChatGPTのエージェント機能(ChatGPT Work)が、どんな機能で、Chat・Codex・ドットとどう違うのか
  • 資料づくり・調べもの・ブラウザ操作・定期実行など、任せられる仕事と向かない仕事
  • 使えるプランと料金、Codexと共有される使用量の仕組み
  • 始め方と、結果が良くなる頼み方
  • 定期実行とドット(常駐型のエージェント)の位置づけ
  • 会社で使う前に決めておきたい権限・データ・ルール
目次
  1. ChatGPTのエージェント機能(ChatGPT Work)とは
  2. Chat・Work・Codex・ドットの違い
  3. Codexとの関係
  4. 古い呼び名の記事を読むときの注意
  5. ほかのAIエージェントとの関係
  6. ChatGPT Workでできること
  7. 資料・表・文書を作る
  8. 調べて、比べて、まとめる
  9. ブラウザやアプリを操作する
  10. 手分けして進める・長い作業を任せる
  11. 向いていない仕事
  12. 料金と使えるプラン
  13. プラン・月額
  14. 使用量の仕組み・目安
  15. 上限に達したとき・クレジット
  16. 会社で使うときの費用の見方
  17. プランの選び方
  18. 使い方
  19. クラウドで動かすか、パソコンで動かすか
  20. 端末をまたいで続ける
  21. 結果が良くなる頼み方
  22. プラグイン・プロジェクトで材料をそろえる
  23. モデル・推論の強さを選ぶ
  24. うまくいかないとき
  25. 定期実行・ドット
  26. 定期実行(スケジュール)
  27. 定期実行の見直し
  28. メール・Slack・GitHubの動きで始める
  29. ドット(dots)とは
  30. 業務での活用例
  31. 例:月次の売上報告を任せた場合
  32. 任せる前の準備
  33. 依頼文の例
  34. 安全に使うための設定
  35. 承認の仕組みを理解する
  36. ブラウザ・ネットワークの扱い
  37. 入力したデータの扱い
  38. 管理者が決められること
  39. できあがったものを確認するときのチェックポイント
  40. 会社で使うときに決めておくこと
  41. 社内での進め方
  42. よくある質問
  43. まとめ

「ChatGPTにもAIエージェントの機能があると聞いたけれど、普通のチャットと何が違うのか」「どのプランで使えて、いくらかかるのか」と調べている方も多いのではないでしょうか。名前や画面が少しずつ変わっているため、検索すると古い情報と新しい情報が混ざって出てきます。

結論から言うと、ChatGPTの中で「仕事を任せる」ための機能は、公式ドキュメントではChatGPT Work(ワーク)と案内されています。質問に答えてもらう「Chat」とは別に、ゴールを伝えると資料集めやファイルの作成まで進め、確認できる成果物として返してくれる使い方です。2026年7月に提供が始まりました。

この記事では、Chat・Work・Codex・ドットの役割を最初に整理し、Workでできること、使えるプランと料金、使い方、定期実行、会社で使う前に確認したい点を順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。機能や料金は変わることがあるので、契約の前には公式ページもあわせて確認してください。

ChatGPTのエージェント機能(ChatGPT Work)とは

ノートPCでChatGPTに資料づくりを頼み、進み具合を確認する会社員

ChatGPT Workは、公式の説明では「実際の仕事をChatGPTに任せるための方法」とされています。使える情報は、アップロードしたファイル、接続したツール(プラグイン)、承認したツールなどです。それらを使って情報を集め、完成したファイルを作り、レビューできる状態で返します。

進み具合は画面で追えます。途中で質問に答えたり、方向を変えたり、重要な操作を承認したりできます。公式ドキュメントには、ChatGPTそのものが「自然な言葉でやりとりするAIエージェント」だとも書かれており、Workはその中で「大きな仕事を最後まで進める」使い方にあたります。

Chat・Work・Codex・ドットの違い

ChatGPTの中には、役割の違う入口が複数あります。公式のドキュメントにある整理をもとに、表にまとめました。

向いている場面例
Chatやりとりしながら考える。答え・説明・短い下書きがほしい質問する、Webで調べる、アイデアを出す、メールの文面を考える
Work成果がはっきりした仕事を任せる。いま頼む、または決まった時間に動かす資料やスライドを作る、ファイルを分析する、報告書を書く、定期的な更新を作る
Codex開発者向けの道具で、技術的な詳細を見ながら作業するプログラムの不具合を調べる、テストを動かす、変更を見直す
ドット(dots)ひとつの責任を継続して受け持たせ、会話の合間も進めてもらう決まった情報を見張って、必要なときに知らせてくる

迷ったときの基準はシンプルです。答えや短い下書きがほしければChat、確認して使える成果物(ファイル・資料・分析)がほしければWorkです。クイックな質問や短い書き直しは、Chatの方が向いています。

Codexとの関係

Codexは、もともとプログラムを書く人向けの道具です。公式の説明では、Codexを非プログラミングの仕事に使っていた人は、そのままCodexを使うこともWorkに移ることもできるとされています。Workは、Codexと同じ中心的な機能を、日常業務向けの見せ方にしたものです。

画面での違いは、見せ方にあります。デスクトップアプリでは、Workはgitやシェルコマンドのような技術的な詳細を隠し、専門用語の少ない言葉で完成物を中心に報告します。Codexは、差分やレビューの画面など開発者向けの情報を表示します。

使用量は共有される

公式の料金ページには、ChatGPT WorkとCodexは同じ料金・クレジット・使用量の上限を共有すると書かれています。Workで長い作業を何度も頼むと、Codexで使える量も減ります。

CodexとChatGPTの関係や、アプリでの切り替え方は、別の記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたいCodexとChatGPTの違いは?Chat・Workとの使い分け、料金、選び方を解説OpenAIのCodexとChatGPTの違いを、2026年10月時点の公式情報でまとめました。Codexは別サービスではなくChatGPTのアカウントの中で使えること、Chat・Work・Codexの役割、使える場所、料金とプラン、会社で使うときの注意点、目的別の選び方を解説します。

古い呼び名の記事を読むときの注意

「ChatGPTエージェント」「エージェントモード」といった呼び名で書かれた記事も、検索には多く出てきます。2026年10月時点の公式ドキュメント(learn.chatgpt.com)では、仕事を任せる機能はChatGPT Workという名前で案内されています。古い呼び名とWorkがどう対応するのかは、公式ドキュメントに記載がないため、この記事では触れません。

古い記事を読むときは、公開日と、画面の写真に「Work」の切り替えが出ているかを確認してください。プランの名前や料金、使える機能は、公開時期によって変わっています。

ほかのAIエージェントとの関係

同じように「仕事を任せる」ためのAIは、ほかの会社にもあります。AnthropicのClaudeには「Cowork」、MicrosoftにはCopilotの中のエージェントがあります。どれも、ファイルの作成、調べもの、決まった時間に動かす定期実行ができ、重要な操作の前には承認を求める仕組みを持っています。

どれが優れているかは、公式の情報だけでは決められません。いま会社で使っている道具に近いものから試すのが現実的です。複数のサービスを比べた整理は、別の記事にまとめています。

あわせて読みたいAIエージェントのおすすめ13選|種類別の特徴と、自社に合う選び方・費用の考え方AIエージェントのおすすめを、チャットから任せる型・プログラムづくり・ノーコード・業務システム向けの4タイプで整理。Claude・ChatGPT Work・Copilotなど13サービスの特徴、料金の出方、会社の状況別の選び方、試し方まで解説します。

ChatGPT Workでできること

完成した資料や表をPC画面で確認する会社員と、表計算・スライド・文書のアイコン

公式ドキュメントに載っているWorkの機能を、仕事の言葉に直して一覧にしました。使える機能は、プラン・端末・地域・提供状況・ワークスペースの設定によって変わります。

できること具体的な内容使う場所
調べて分析するWeb検索、Webサイトの閲覧、情報源の比較、ファイルの読み込み、データの分析、要点のまとめWeb・デスクトップ
ファイルを作る文書・プレゼンテーション・表計算・PDFの作成と修正、完成ファイルのダウンロードWeb・デスクトップ
画像・サイトを作る画像の生成と編集、インタラクティブな図、Sites(サイトの作成と共有)Web・デスクトップ
ブラウザ・アプリを操作するブラウザでの調べものや入力、ブラウザ拡張機能、画面を見ながらのアプリ操作(Computer Use)ブラウザはWeb・デスクトップ。アプリ操作はデスクトップ
コードを動かすコードやシェルコマンドの実行、データの分析、ファイルの確認Web・デスクトップ
手分けして進める独立した作業をサブエージェント(手分けして動く別のエージェント)に任せるWeb・デスクトップ
くり返す定期実行(スケジュール)、スキルによる手順の再利用Web・デスクトップ
声で頼むChatGPT Voiceで、作業の開始・進み具合の確認・方向の変更対応プランのデスクトップ

上の表のうち、中小企業の事務作業で出番が多いのは、ファイルを作る・調べて分析する・くり返すの3つです。順に見ていきます。

資料・表・文書を作る

手元の資料や会議メモを渡して「8枚のスライドにして」「選択肢を比べる表にして」と頼むと、Workがファイルを作ります。公式の例には、メモ・資料・調査結果から構成のあるスライドを作る、メモや調査から選択肢を比べるスプレッドシートを作る、という使い方が載っています。

できあがったファイルは、画面でプレビューして確認できます。デスクトップアプリでは、プレビューの特定の場所を選んで「ここを直して」と頼める注釈の機能があります。たとえば、スライドのグラフを指して「ラベルを分かりやすく」と伝えれば、他の部分を変えずに直してもらえます。Web版では、直したいページ・スライド・シートの名前と、変えたくない部分を伝えて修正を頼みます。

依頼の中には、必要なシート・列・グラフ・スライドの構成と、確認してほしい点を書いておくと、仕上がりが安定します。公式も、元のデータ、欲しいファイルの種類、構成、見直しの基準を伝えること、保存した場所と確認した内容を説明させることを勧めています。ライブラリ(Library)が使える環境では、アップロードしたファイルや作成したファイルを保存できます。会話を削除しても、ライブラリに保存したファイルは消えません。

調べて、比べて、まとめる

Webで情報を集めて、比較表や提案メモにまとめる使い方です。公式のプロンプト例には、従業員50人の会社向けに3つのサポートシステムを、価格・セキュリティ・連携・移行の手間で比べ、リンク・前提・契約前に確認したい質問を添えた提案メモにする、というものがあります。

調べものでは、情報源の確認が欠かせません。公式のガイドでも、結果は下書きとして扱い、数字・名前・日付・引用を確かめること、情報源や前提を聞いておくことが勧められています。

ブラウザやアプリを操作する

Workは、ブラウザでサイトを開いて、情報を集めたり、フォームに入力したりできます。デスクトップアプリには、ふだん使うブラウザとは別のプロファイルを使う「内蔵ブラウザ」があります。自分のタブやログイン情報を自動では共有しません。Chrome・Edge・Brave・Opera・Vivaldiの既存のタブで作業させたいときは、ブラウザ拡張機能を使います。

さらに、デスクトップアプリ(MacとWindows)では、Computer Useという機能で、画面を見ながらアプリを操作させることもできます。公式の説明では、構造化された連携(プラグイン)で足りない場面に向いており、使えるのは対応する地域で、Computer Useのプラグインを入れる必要があります。Windowsでは、作業中にポインターやキー入力を使うため、同じ画面を使い続けることはできません。

画面操作は範囲を絞って使う

Computer Useは、プロジェクトの外にあるアプリやシステムの状態に影響することがあります。公式でも、範囲を決めた作業に使い、許可の確認を見てから進めるよう案内されています。アプリごとの許可が必要で、送信・購入・権限の変更・削除など影響の大きい操作の前には確認が入ります。

手分けして進める・長い作業を任せる

複数の独立した作業は、サブエージェントに分けて同時に進められます。たとえば、複数の会社の情報を集める仕事なら、数社ずつに分けて調べ、結果を1つにまとめます。依頼の中で「独立した作業はサブエージェントに任せて」と明示すると動きます。モデルの設定でUltraを選ぶと、並行して進めた方が速さや質が上がる場面で、ChatGPTが自分から分担することもあります。

注意点として、サブエージェントはそれぞれモデルやツールを使うため、1つのエージェントで進めるより使用量を多く消費します。急ぎでない仕事は、手分けさせなくても足りることがあります。

向いていない仕事

便利な機能ですが、何でも任せればよいわけではありません。次のような仕事は、人が行うか、使い方を工夫した方が安全です。

向いていない仕事理由代わりの方法
その場で答えがほしい短い質問Workは計画・情報収集・ファイル作成まで進めるため、軽い質問には大げさで、使用量も多くかかるChatで聞く
1円単位の正確さが必要な最終計算集計の考え方を読み違えても、見た目は整った表で返ってくる元のデータや会計ソフトの数字と突き合わせる
取引先への送信や公開などの確定作業取り消せない操作は、間違えたときの影響が大きい下書きまでを任せ、送信や公開は人が行う
法律・財務・医療・セキュリティなど影響の大きい判断公式でも、専門家による確認が必要とされている参考資料の整理までを任せ、判断は専門家が行う

基準にしやすいのは、「間違っていたときに、すぐ気づけて、すぐ直せるか」です。すぐ直せる作業から任せ、確定や送信の手前で人が確認する流れにしておけば、大きな失敗は起きにくくなります。

料金と使えるプラン

複数の料金プランのカードを見比べながら相談する経営者と担当者

ChatGPT Workは、ChatGPTのプランの中に含まれる機能です。Work単体の料金はありません。公式の料金ページには、WorkとCodexはFree・Go・Plus・Pro・Business・Edu・Enterpriseの各プランに含まれると説明されています。プランによって、使える範囲と使用量が違います。

プラン・月額

公式の料金ページに載っている金額は、次のとおりです(米ドル表記)。

プラン月額Work・Codexに関する主な内容
Free0ドルデスクトップアプリで、短い作業を試す位置づけ。モデルはGPT-6 Luna(提供は段階的)
Go8ドルデスクトップアプリで、軽めの作業向け。モデルはGPT-6 Luna(提供は段階的)
Plus20ドルWeb版のWorkを含む。GPT-6.1 SolとGPT-6 Luna。クレジットを追加購入できる
Pro100ドルから(100・200・500ドルの3段階)Plusの内容に加えて、使用量に合わせて3段階から選ぶ。5時間ごとの上限は現時点ではない。500ドルのプランでUltrafast(高速)モードを使える
Business1人あたり20ドル(2人以上・年払い)。月払いは25ドルデスクトップ・モバイルで利用。大きい仮想マシン、クレジット、SAMLシングルサインオンとMFA。ビジネスのデータはデフォルトで学習に使われない
Enterprise・Edu要問い合わせBusinessの内容に加えて、優先処理、SCIM、データ保持・保管場所の管理、監査ログなど

機能の比較表では、Web版のChatGPT WorkはPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduが対象で、APIキーでは使えないとされています。FreeとGoについては、料金ページに「デスクトップアプリで、提供状況に応じてGPT-6 Lunaを使える」とある以外に、Workの細かい条件が載っていません。使えるかどうかは、自分の画面に「Work」の切り替えが出ているかで確認してください。

円建て・税込の金額は公式に載っていません

公式の料金ページはドル表記です。日本円・税込の請求額は、申し込み画面で確認してください。為替や税によって、表の金額とは異なります。

使用量の仕組み・目安

プランごとに、使える量(使用量)が決まっています。使用量は、使うモデルや、作業の大きさ、ローカルかクラウドかによって変わります。公式は、似て見える作業でも消費する量が違うため、プロンプトの長さでは見積もれないと説明しています。

目安として、公式の料金ページには、PlusとBusiness(標準)の「ローカルでのメッセージ数の目安(5時間あたり)」が載っています。これは固定の上限ではなく、クラウドの作業はこれより多く消費することがあり、週ごとの上限も別にかかることがあります。

モデル5時間あたりの目安(Plus・Business)位置づけ(公式)
GPT-6 Astra5〜45回慎重な推論や、視覚的な判断、仕上げの質が必要な大きな仕事向け
GPT-6.1 Sol15〜160回複雑な仕事を、Astraより低いコストで
GPT-6 Luna350〜3,000回やさしい作業向け

Proには、現時点では5時間ごとの上限がありません。Enterprise・Eduでフレキシブルな料金の契約をしている場合は、固定の上限がなく、使用量はクレジットで増えます。そうでない契約では、多くの機能でPlusと同じ席あたりの上限です。

上限に達したとき・クレジット

作業の途中で上限に達した場合は、進行中の作業は、公正な利用の範囲で続けられます。そのうえで、続けたいときの方法は、プランによって違います。

  • PlusとPro:クレジットを追加で購入すると、プランを上げずに続けられる
  • Business・Edu・Enterprise(フレキシブルな料金の契約):ワークスペースのクレジットを追加で購入できる
  • APIキーでローカルのチャットを追加する方法もあり、標準のAPI料金で課金される

速度のモードによっても消費量は変わります。公式の表では、含まれている使用量に対して、Fastモードは2.5倍、Ultrafastモードは8倍を消費します。急がない仕事は、標準のままで足ります。画像の生成も、通常より3〜5倍ほど早く使用量を消費するとされています。

使用量は、使用状況のダッシュボードで確認できます。公式は、1〜2週間に一度ダッシュボードを見て、自分のペースを把握することを勧めています。

会社で使うときの費用の見方

Business・Enterprise・Eduで、クレジットを使う契約の場合、Workの利用はワークスペース全体のクレジットから引かれます。公式の説明では、座席の料金とは別に、Workの利用でクレジットが消費されるとされています。クレジットを使い切ったあとに請求が増えるかどうかは、契約と超過の設定によって決まります。

公式は、導入前に「同じ人たちの、ChatやWorkを合わせた使用量」を見て見積もることを勧めています。1人あたりの固定の金額はなく、見積もりは目安です。参考として、公式は、Enterpriseで初めてWorkを使い始めたマーケティング部門の利用を分析した例を載せています。1週間の利用を年に換算した、1人あたりのクレジットの価値は、中央値が約53ドル、平均が約309ドル、90パーセンタイルが約1,154ドルでした。公式は、これを保証された金額や上限ではなく、計画のための目安だと説明しています。

管理者が使える使用量の制御

EnterpriseとEduでは、月ごとのユーザー別の上限(全体の初期値・グループ・個人)、使用量が一定に達したときのアラート、クレジットを使い切ったあとの超過の上限を設定できます。アラートは通知だけで、使用を止めません。Businessは、これとは別のクレジットと支出の管理の仕組みです。

プランの選び方

こんな使い方なら候補考え方
まず自分で試したいPlus月20ドルでWeb版のWorkを使える。上限に達したらクレジットを買い足せる
毎日のように大きな仕事を任せたいPro100ドルから。使用量に合わせて100・200・500ドルから選び、5時間ごとの上限は現時点ではない
数人で使いたい。会社のデータを扱うBusiness管理者がいる専用のワークスペースで、ビジネスのデータは学習に使われない設定がデフォルト
全社で使い、アクセス権や監査も管理したいEnterpriseロールごとの権限、監査ログ、データの保管場所の管理が使える

会社の仕事で使う場合は、社員が個人プランで業務データを扱う形は、情報の管理が難しくなります。数人で試す段階からBusinessにしておく方が、あとで広げるときの設定も引き継ぎやすくなります。

使い方

ノートPCでWorkに切り替えて、最初の依頼を入力する会社員の手元

ここでは、Web版のChatGPTで、最初のWorkの依頼を出すまでの流れを説明します。デスクトップアプリでも、ほぼ同じ操作です。なお、画面の項目名は公式ドキュメントの英語表記に合わせています。日本語の画面では表記が異なることがあります。

  1. ChatGPTにログインするchatgpt.comを開き、ChatGPTのアカウントでログインします。Web版のWorkはPlus以上のプランが対象です。
  2. 「Work」に切り替える新しいチャットの画面で、入力欄の上にある切り替えから「Work」を選びます。答えや会話がほしいときは「Chat」のままで構いません。
  3. チャットかプロジェクトを選ぶ1回で終わる作業は、そのままチャットで始めます。続けて使う資料やルールがある仕事は、プロジェクトを作って、その中で始めます。
  4. ゴールと材料を伝えるやりたいことを書き、必要なファイルを添付します。材料は多すぎない方がうまくいきます。
  5. 進み具合を見て、必要なら答える作業中に、ChatGPTが質問や承認を求めて止まることがあります。内容を確認してから進めます。
  6. できあがったファイルを確認して、直すプレビューで中身を見て、数字や名前を確かめます。直したいところは、同じチャットの中で具体的に伝えます。

最初は「結果を確認しやすい仕事」から

公式は、最初の仕事には「ゴールがはっきりしていて、材料が少数で、結果を確認できるもの」を勧めています。スライドの下書き、比較表、定期的な報告の下書きが入り口に向いています。

クラウドで動かすか、パソコンで動かすか

Workには、実行する場所が2つあります。デスクトップアプリでは、どちらかを選べることがあります。

クラウドローカル(自分のパソコン)
動く場所OpenAIが管理する隔離された環境自分のパソコン上のファイル・アプリ・ブラウザ
アプリを閉じたとき作業は続き、Webやスマホから続きを確認できるパソコンが使えない間は、手元のファイルを使う手順は進まない
使える材料アップロードしたファイル、接続したツール、承認したWebサイト承認した範囲の、パソコンの中のファイルやアプリ
向いている仕事パソコンが寝ていても進めたい調べもの、定期実行パソコンの中の資料を直接使う仕事

Web版のChatGPT Workは、管理されたクラウド環境で動きます。ローカルでの実行は、アカウントやワークスペースで有効になっている場合に使えます。1回の作業の途中で、ローカルとクラウドを切り替えることはできません。

端末をまたいで続ける

ワークスペースで同期(Local computer access with Work Cloud)が有効になっていると、新しく始めた仕事を、デスクトップ・スマホ・Webのどこからでも続けられます。たとえば、ノートPCで承認したフォルダを使って作業を始め、外出先のスマホで結果を見て追加の指示を送れます。

注意点が2つあります。1つは、同期を有効にしたあとに始めた作業だけが対象で、既存の作業やプロジェクトの中の作業は、ローカルのみかクラウドのみのままということです。もう1つは、パソコンのファイルやツールが必要な手順は、パソコンがオンラインでつながっている間しか進まないということです。パソコンが使えない状態で次のやりとりが始まると、クラウドのコンテナで続きますが、そのコンテナはパソコンのファイルやツールに触れません。

結果が良くなる頼み方

公式ドキュメントが勧める頼み方は、「手順を細かく書く」よりも「結果と条件を書く」ことです。次の5つを書くと、やり直しが減ります。

  • 必要な成果(何を、どんな形で)
  • 使う情報源やプラグイン
  • 守ってほしい条件(使う範囲、数字を変えない、など)
  • 良い結果の基準(誰が、何のために読むか)
  • どこで止まって確認するか(送信の前、承認が必要なところ)

たとえば、次のような依頼になります。

添付の顧客インタビューのメモとアンケート結果を読んで、営業会議用のスライドを8枚で作ってください。
・お客様が困っていることを、多い順に3つに絞る
・事実と提案を分けて書く
・根拠が弱い主張には印をつける
・数字は元のファイルの値を変えない
・まず下書きを見せてください。送信や共有はしないでください
伝わりにくい頼み方伝わりやすい頼み方
顧客調査のスライドを作って添付のメモと結果から、営業会議用に8枚。困りごとを多い順に3つ。事実と提案を分ける
競合を調べて従業員50人の会社向けに3社を、価格・セキュリティ・連携で比べる。リンクと前提つきの提案メモにする
議事録をいい感じに決定事項・担当者・期限の表にして、決まっていないことは別に一覧にする

作業の範囲を絞る一言も効きます。公式は「この資料だけを使う」「上位5つの選択肢を比べる」「何も送信する前に止まる」といった境界を勧めています。

プラグイン・プロジェクトで材料をそろえる

プラグインは、WorkをSlack、Googleドライブ、SharePoint、メール、カレンダー、顧客管理システム、案件管理ツールなどにつなぐ部品です。左のメニューの「Customize」から「Plugins」を開くと、ライブラリを見られます。必要なものを入れ、依頼の中で「@」に続けてプラグイン名を書くと、そのツールを使うよう指定できます。

プラグインの使えるかどうかは、プラン・ワークスペースの設定・プラグイン自体によって変わります。使う前に、接続するアカウントを許可する手順が入ることがあります。

プロジェクトは、関連するチャット・ファイル・指示を1か所にまとめる入れ物です。月次報告や採用など、仕事ごとに分けておくと、毎回同じ説明をしなくても前回の続きから頼めます。Web版のプロジェクトは、パソコンのフォルダへ直接アクセスできないため、使いたいファイルはアップロードするか、接続します。

よく使う好みは、設定の個人設定に指示として書いておけます。敬体で書く、金額は税込で書く、といった毎回の前提をここに置いておくと、依頼文を短くできます。

モデル・推論の強さを選ぶ

入力欄の下の操作で、使うモデルと、考える深さ(推論の強さ)を選べます。公式の案内では、慎重な推論や、見た目の判断、仕上がりの質が必要な大きな仕事にはGPT-6 Astra、複雑な仕事をAstraより低いコストで進めたいときはGPT-6.1 Sol、やさしい作業にはGPT-6 Lunaが向いているとされています。選べるモデルは、プランやワークスペースの設定によって変わります。

考える深さは、まず初期設定のままで始め、仕事が複雑で計画や分析に深さが必要なときに上げます。深くするほど時間がかかり、使用量も増えます。大きな仕事の前には、使用量を確認しておきましょう。

うまくいかないとき

公式のトラブルシューティングにある、Workでつまずきやすい点を整理します。

症状確認すること
別の端末にWorkの会話が出てこないすべての端末で、同じアカウントとワークスペースにログインしているか。同期を有効にしたあとに作った新しい仕事か(既存の仕事は対象外)
同期した仕事が、パソコンのファイルを使えないパソコンがオンラインでつながっているか。使えない状態で新しいやりとりが始まると、クラウドで続くが、パソコンのファイルやツールには触れない
作業が止まった管理者がパソコンへのアクセスをオフにすると、実行中の作業は中断される。既存のクラウドの会話に新しくメッセージを送れば、ローカルのファイルなしで続けられる
安全確認で作業が止まった表示された通知に従い、確認できる内容を見てから続ける
プラグインが使えないプラン・ワークスペースの設定・プラグイン自体によって使えるかが変わる。管理者の許可と、接続するアカウントの許可の両方が必要

画面に「Work」の切り替えが出ない場合は、プランや提供状況、ワークスペースの管理者の設定が原因のことがあります。公式は、機能の提供はプラン・端末・地域・提供の段階・ワークスペースの設定によって変わると説明しています。

定期実行・ドット

カレンダーと時計の横で、毎週の報告の設定をPCで確認する会社員

Workは、1回頼んで終わりではなく、決まったタイミングで繰り返し動かせます。さらに、継続して受け持つ「ドット」という新しい形も出てきました。

定期実行(スケジュール)

定期実行は、毎週月曜の朝、毎月1日、といった決まった時間に、保存した依頼を自動で動かす機能です。公式ドキュメントの例には、毎朝のメールとSlackの確認、週ごとのKPIの更新、会議前の準備、月曜日のキャンペーン確認などが挙がっています。実行した結果は、「Scheduled」の画面で、有効・停止中・完了したタスクや最近の実行を確認できます。

依頼の例は、次のとおりです。

毎週月曜の朝に、プロジェクトのSlackとGoogleドライブの新しい更新を確認して、会議の議題を更新してください。決定事項、課題、担当者、未解決の質問を入れて、共有する前に私に下書きを送ってください。

始める前に、普通のチャットで同じ依頼を一度試すのが公式の推奨です。結果が安定してから、スケジュールに登録します。最初の数回の結果を見て、依頼文や頻度を直していきます。

定期実行の見直し

登録したあとも、定期的に見直します。結果が広すぎたり、足りなかったりしたら、依頼文・使うツール・頻度を直します。使っているモデルが提供を終了した場合は、利用できる別のモデルに更新する必要があります。たとえば、2026年10月14日にGPT-5.5がCodex(ChatGPTでのログイン)から終了しました。公式は、そのモデルを使っていた定期実行を、GPT-6.1 Solなど利用できるモデルに切り替えるよう案内しています。

繰り返し使う手順は、スキルにまとめておくと、定期実行の中身を保ちやすく、チームで共有もできます。一度で終わらない確認作業(長い処理の完了待ち、レビューの続きなど)は、チャットの中で定期実行を設定し、同じ会話の文脈のまま戻ってこさせることもできます。

メール・Slack・GitHubの動きで始める

対応するプランでは、時間ではなく、GmailやSlack、GitHubで何かが起きたときに動かすこともできます。ChatGPTのWeb版とモバイルで使えますが、デスクトップアプリでは使えません。

連携先動かせる条件
Gmail新しく届いたメール(送信者や件名で絞り込める)
Slack選んだチャンネルへの新しい投稿(投稿した人で絞れる。リアクション・編集・削除・ダイレクトメッセージは対象外)
GitHubリポジトリのプルリクエストに関する動き

Slackの場合は、見張りたいチャンネルすべてに「@ChatGPT」を追加しておく必要があります。1つのタスクに複数のきっかけを設定できますが、時間の指定と組み合わせることはできません。管理されたワークスペースでは、管理者が「イベントで動くスケジュールタスクを許可する」権限で制御できます。

定期実行は人が見ていない間に動く

スケジュールされた作業は、画面の前に誰もいない状態で動きます。公式は、最初は必要最小限のアクセスから始め、ネットワークや広い範囲のファイルアクセスは必要なときだけ許可するよう勧めています。デスクトップアプリで手元のファイルを使う定期実行は、パソコンの電源を入れ、アプリを起動したままにしておく必要があります。Web版の定期実行は、パソコンのフォルダには直接アクセスできません。

ドット(dots)とは

ドットは、2026年9月29日の開発者向けイベントで発表された、ChatGPTの「常に動いているエージェント」です。公式の説明では、ひとつの責任を継続して受け持ち、会話をしていない間も進捗を追い、次にやることを判断し、状況が変われば追いかけます。判断が必要なところでは、あなたに入力を求めます。

特徴を、Workと比べて整理します。

ChatGPT Workドット
頼み方1回の仕事、または決まった時間・きっかけで動くひとつの責任を継続して任せる
動き方頼まれた作業を進めて、成果物を返す会話の合間も進捗を追い、次の手を考え、連絡してくる
連絡手段ChatGPT上のチャットChatGPT・Slack・Teams・電話
実行環境クラウドまたはパソコンドットごとに専用のクラウドのコンピューターとブラウザ。任意で自分のパソコンもつなげられる
連携-必要に応じてWorkやCodexに作業を任せられる

公式の使用量の説明では、ドットとの会話は、ChatGPTの使用量の上限には数えられません。一方、ドットがWorkやCodexで始めた作業は、それぞれの使用量に数えられます。

提供状況は、次のとおりです。

  • Pro(100・200・500ドル):18歳以上で、欧州経済領域・英国・スイスの外の利用者が対象
  • Business Premium:世界で順次提供
  • Enterprise:世界で順次提供。初期設定ではオフで、ワークスペースの管理者が有効にする

提供は段階的で、対象のプランでもすぐに表示されないことがあります。日本が対象かどうかは、公式ページに明記がありません(対象外として挙げられているのは欧州経済領域・英国・スイスです)。自分のアカウントに「ドット」が表示されるかで確認してください。

ドットは提供が始まったばかり

ドットは発表から日が浅く、地域やプランの対象も変わる可能性があります。この記事では位置づけだけを書いています。まずはChat・Workの使い方を押さえることをおすすめします。

業務での活用例

営業・経理・総務の会社員がそれぞれのPCでChatGPTの結果を確認している様子

ChatGPT Workは、複数の資料を読んで、まとめて、ファイルにする仕事や、毎回ほぼ同じ手順で作る資料と相性が良い機能です。公式ドキュメントでも、複数の情報源・ツール・手順を使う仕事、手作業だと時間がかかる仕事、レビューして再利用する成果物を作る仕事、くり返し更新する仕事が向いているとされています。

部署任せる仕事の例渡すもの
営業商談メモから、案件ごとの状況と、よく出る懸念点をまとめる商談メモのファイル、顧客管理システムのプラグイン
営業企画候補の会社を調べて、比較表にする会社名のリスト、比べたい観点
経理支店別の実績表を予算と突き合わせ、差の大きい項目に印をつける支店別の実績ファイル、予算ファイル
総務改定前後の規程を比べて、変更点の一覧と社員向けのお知らせ文を作る規程の新旧ファイル
経営企画毎週のデータを集めて、前週との差が分かる報告の下書きを作る週次データ、前回の報告資料(定期実行)
広報・マーケティングアクセスデータや広告の数字を整理して、改善案をまとめる各ツールから書き出したCSV

どの例でも、最後の確認と判断は人が行うのが前提です。Workには「集める・まとめる・形にする」までを任せ、数字の確認や社外に出す判断は担当者が行う、という分け方が安心です。

任せる仕事の選び方

「毎週・毎月くり返している」「手順はだいたい決まっている」「作業時間の多くがコピーや貼り付け、体裁の調整」という3つがそろう仕事から始めると、効果が分かりやすく出ます。

例:月次の売上報告を任せた場合

営業企画の担当者が、毎月の売上報告の下書きをWorkに任せる場合を例に、流れを追ってみます。これまでは、店舗ごとのCSVを開いて1つの表に貼り合わせ、前月比を計算し、スライドにまとめる作業をしていたとします。

  1. 材料を用意する販売管理システムから店舗別のCSVを書き出します。前月の報告スライドも、体裁をそろえるために一緒に渡します。
  2. 依頼を書く「前月のスライドと同じ構成で、9月分の報告を作る。前月比が10%以上下がった店舗は目立たせ、理由の候補をメモ欄に書く。数字は元のCSVから変えない。まず下書きを見せる」と伝えます。
  3. 途中の確認に答えるCSVの列名が月によって違うなど、迷う点があれば質問が来ます。「売上(税込)」と「売上」を同じ列として扱うか、といった判断をここで伝えます。
  4. できあがりを確認する合計が販売管理システムの数字と合っているか、読み込まれていないファイルがないかを確かめます。
  5. 定期実行に登録するうまくいったら、同じ依頼を毎月の定期実行に登録します。翌月からは、データを置くだけで下書きが届きます。

人が行うのは、材料を置くこと、依頼を書くこと、途中の判断と最後の数字の確認です。同じ作業を毎月くり返す仕事ほど、効果が出やすくなります。

任せる前の準備

Workの結果は、渡した材料の質に左右されます。依頼する前に、次の点を整えておくと、やり直しが減ります。

  • 古い版や、関係のないファイルを混ぜない(最新の1つを渡す)
  • ファイル名や列名を、中身が分かる名前にしておく
  • 個人情報や社外秘が入っていないか、渡す前に確認する
  • 前回の完成版があれば、体裁の見本として一緒に渡す
  • 「どれが正しい情報か」が分かるように、優先する資料を伝える

材料が散らかっているときは、先にWork自身に「このフォルダの内容を整理して、足りないものと矛盾しているものを一覧にして」と頼むのも1つの方法です。そのうえで、人が確認してから本番の依頼に進みます。

依頼文の例

そのまま使える形で、依頼文の例をいくつか紹介します。フォルダ名や条件は、自社に合わせて書き換えてください。

営業:商談メモの整理

添付の今月の商談メモを読んで、案件ごとに「会社名・担当者・次にやること・期限・懸念点」の表を作ってください。複数の案件で共通して出ている懸念点があれば、最後に箇条書きでまとめてください。メモにない情報は推測せず、「不明」と書いてください。

総務:規程の変更点の整理

添付の就業規則の改定前と改定後を比べて、変わった箇所を条文番号つきの一覧にしてください。そのうえで、社員向けのお知らせ文(A4・1枚程度、敬体)の下書きを作ってください。解釈が分かれる点は、別に一覧にしてください。

経営企画:競合の整理

当社と同じ業種の3社について、公開されている情報から、サービス内容・価格・強みを比べる表を作ってください。情報源のリンクと、確認できなかった項目を表の下に書いてください。最後に、当社が確認すべきことを3つ挙げてください。

どの例にも、「推測しない」「確認できなかった点を書く」という指示を入れています。公式のガイドでも、情報源・前提・アクセスできなかった情報を聞き、分からないことは分からないと明示させることが勧められています。

安全に使うための設定

承認の確認画面を見ながら、権限の設定を点検する会社員と情報システム担当者

Workは、ファイルを作る、ブラウザで入力する、つないだツールを使うなど、チャットより「実際にやってしまうこと」の範囲が広い機能です。業務で使う前に、次の設定とルールを決めておきましょう。

承認の仕組みを理解する

ChatGPTは、進み具合を表示しながら作業し、情報や承認が必要なときは止まります。公式は、影響の大きい操作は承認する前に内容を確認すること、最終結果は使ったり共有したりする前に確認することを求めています。

デスクトップアプリでは、ChatGPTがパソコンの中で何をしてよいかを、権限のモードで選びます。多くの仕事では、最初は「Ask for approval(承認を求める)」がよいとされています。作業中の範囲で進め、その外に出るときは止まって確認します。「Approve for me」を選ぶと、承認の依頼を自動のレビューに回せますが、作業できる範囲は広がりません。選べるモードは、アプリのバージョンや組織の要件によって変わります。

ブラウザ・ネットワークの扱い

ブラウザを使う作業では、設定を確認しておきます。クラウドのブラウザは、自分のパソコンのブラウザとは別のセッションで動き、自分のタブ・拡張機能・閲覧履歴・保存したパスワード・ログイン中のセッションには触れません。

  • 初期設定では、新しいWebサイトを開く前に確認が入る
  • サイトごとの許可は、使える場合に「Always ask」「Auto approve」「Always allow」などを選べる。許可しても、そのサイトでのすべての操作を承認したことにはならない
  • 金銭・法的・アカウントに関わる操作は、サイトを許可していても別の確認が入ることがある
  • デスクトップアプリの内蔵ブラウザでは、ファイルのアップロードは自動化できない

コードやシェルコマンドが外のネットワークに出られるかは、別の設定です。使える場合は「Settings > Data controls > Work network access」にあり、管理者が制限している場合は個人の設定では上書きできません。オフにしても、接続したアプリ、Web検索、クラウドのブラウザは止まりません。

Webページや受け取ったファイルの指示に従わせない

開いたページや読み込んだ文書の中に、AIをだますための指示が書かれていることがあります。公式も、ページの内容は信頼できないものとして扱い、サイトと提案された操作を確認してから、機密情報を渡したり操作を許可したりするよう案内しています。知らないサイトを大量に読ませる仕事や、社外から届いたファイルを扱う仕事は、承認を求めるモードで内容を確認しながら進めてください。

入力したデータの扱い

Workに渡したデータは、ChatGPTのワークスペースのデータの扱いに従います。料金ページには、Businessは「ビジネスのデータをデフォルトで学習に使わない」と書かれています。Enterpriseの管理者向けの説明にも、ビジネスのデータを初期設定で学習に使わないことが書かれています。

個人向けのプランでは、学習に使うかどうかを設定で選ぶ仕組みがあります。入力する内容に顧客の個人情報や社外秘が含まれる場合は、プランと設定を確認してから使ってください。プランごとのデータの扱いと、社内ルールの作り方は、別の記事で詳しく解説しています。

保存や削除の扱いは、データの種類によって違います。たとえば、会話、保存されたファイル、プロジェクトのファイル、メモリー、接続したアプリのデータは、それぞれ別の保持・削除のルールがあります。会話を削除すると画面から消え、30日以内に完全削除される予定になりますが、安全・法務上の例外があります。

あわせて読みたいChatGPTの業務利用は禁止すべき?判断基準と、禁止しないための社内ルールChatGPTの業務利用を禁止すべきか迷う会社向けに、禁止される理由、プランごとのデータの扱い、国の機関や業界団体の考え方、禁止と条件つき許可の判断基準、社内ルールの作り方を2026年10月時点の公式情報でまとめました。

管理者が決められること

BusinessやEnterpriseでは、管理者が組織としての使い方を制御できます。公式の管理者向けドキュメントから、中小企業の担当者が押さえておきたい点をまとめました。

項目内容
Workの利用範囲誰が、Work(クラウド・ローカル)を使えるかを、ロールやグループで決める
プラグイン・アプリEnterpriseとEduでは、プラグインとアプリは初期設定でオフ。Businessでは、初期設定でオン。接続するアカウントの許可は別に必要
アクションの制限対応するアプリは、読み取りだけ・すべて・指定したものだけ、を選べる。変更の前に確認するかも設定できる
ブラウザ・ネットワーククラウドのブラウザを使えるか、コードやシェルが外部に出られるかを、別々に制御する
使用量EnterpriseとEduで、月ごとのユーザー別の上限、アラート、ワークスペース全体の超過の上限を設定する

共有のアカウントでつないだアプリは、その接続アカウントの権限で動きます。依頼した本人が見られないデータに、触れてしまうことがあります。共有の接続は、権限の範囲と使える人を、必要な範囲に絞ってください。

できあがったものを確認するときのチェックポイント

Workが作ったファイルは、そのまま使う前に、次の点を確認しておくと安心です。

  • 合計や件数が、元のデータ(システムの画面や元のファイル)と合っているか
  • 渡した材料が、すべて使われているか
  • 日付や単位(税込か税抜か、千円単位か)が意図どおりか
  • 社名・人名・商品名が正しく書かれているか
  • 根拠として示された情報源が実在し、内容と合っているか
  • 保存先と、上書きされたファイルがないか

公式は、「どの情報源を使いましたか」「各主張の出典を示してください」「どんな前提を置きましたか」「アクセスできなかった情報は何ですか」といった質問で、結果を点検することを勧めています。

会社で使うときに決めておくこと

部署やチームで使う場合は、次のようなルールを先に決めておくと、使う人によって扱いがばらばらになるのを防げます。

  • Workに渡してよい情報と、渡してはいけない情報(顧客の個人情報、未公開の数字など)
  • 使ってよい権限のモードと、つないでよいプラグイン・アプリの範囲
  • 社外に出す資料は、必ず担当者が中身を確認してから出す
  • 定期実行を登録できる人と、結果を確認する人
  • 使用量を誰が見て、上限に近づいたらどうするか

始めるときは、2〜3人の少人数と、1〜2つの仕事に絞るのがおすすめです。効果と手間を振り返ってから、対象を広げていきましょう。

社内での進め方

公式の管理者向けドキュメントでも、いきなり全社に広げず、限られた人と、効果を測れる仕事から始めることが勧められています。小さな会社でも、次の順で進めると失敗が少なくなります。

  1. 試す人と仕事を決めるくり返しの多い仕事を持つ部署から、2〜3人を選びます。対象の仕事は、最初は1つか2つに絞ります。
  2. プランと設定を決める会社のデータを扱うなら、個人プランではなく、管理者のいるプランを選びます。使うプラグインと承認のモードも、このときに決めます。
  3. 前後を比べる同じ仕事について、Workを使う前と後で、かかった時間、手直しの量、間違いの数を記録します。使用量も一緒に見ます。
  4. うまくいった依頼文を共有する結果が良かった依頼文と、個人設定に書いた前提を共有し、人による差を小さくします。
  5. 広げるか、やめるかを決める効果と使用量を見て、対象の仕事と人を増やすか、使い方を見直します。

よくある質問

ChatGPTのエージェント機能は、無料で使えますか?

公式の料金ページでは、ChatGPT WorkとCodexは無料のFreeを含む各プランに含まれると説明されています。ただし、Freeはデスクトップアプリで軽い作業向けに提供され、提供状況も段階的です。Web版のWorkはPlus以上が対象とされています。

ChatとWorkは、どう使い分ければよいですか?

答えや説明、短い下書きがほしいときはChat、資料・分析・定期的な更新など、確認して使える成果物がほしいときはWorkです。迷ったら、まずChatで内容を詰めて、仕事として任せたくなったらWorkに切り替える方法もあります。

スマホからも仕事を頼めますか?

ワークスペースで同期が有効なら、デスクトップで始めた仕事を、スマホやWebから続けられます。ドットは、モバイルアプリから作成や設定ができます。ただし、パソコンのファイルを使う手順は、パソコンがオンラインでつながっている間だけ進みます。

パソコンを閉じても、作業は続きますか?

クラウドで動く作業は、デスクトップアプリを閉じても続きます。パソコンのファイルやアプリを使うローカルの作業は、パソコンが使える間に進みます。定期実行も、手元のファイルを使う場合は、パソコンの電源とアプリが必要です。

使用量は、Codexと別ですか?

別ではありません。公式の料金ページに、ChatGPT WorkとCodexは同じ料金・クレジット・使用量の上限を共有すると書かれています。Workで多く使えば、Codexで使える量も減ります。

上限に達したら、作業は止まりますか?

進行中の作業は、公正な利用の範囲で続けられます。そのあとは、PlusやProならクレジットの追加購入、Businessなどではワークスペースのクレジットの追加で続けられます。使用量は、ダッシュボードで確認できます。

入力した社内のデータは、学習に使われますか?

Businessは、ビジネスのデータをデフォルトで学習に使わないとされています。個人向けのプランは、設定で選べる仕組みがあります。会社のデータを扱う前に、プランごとの扱いと設定を確認してください。詳しくは、ChatGPTの業務利用の記事で解説しています。

ほかのアプリやサービスと連携できますか?

プラグインを使うと、Googleドライブ、Gmail、Slack、SharePoint、Outlook、Teams、Salesforce、GitHub、Zoom、Canvaなどにつなげられます。公式のドキュメントに例が挙がっています。使えるかどうかは、プラン・ワークスペースの設定・プラグインによって異なります。

管理者でなくても、Workを使えますか?

個人のPlusやProなら、管理者の設定なしで使えます。BusinessやEnterpriseでは、管理者がWorkやプラグインの利用範囲を決めているため、使えない場合は管理者に確認してください。EnterpriseとEduでは、初期設定でプラグインがオフになっています。

できあがった資料を、そのまま社外に出してよいですか?

そのまま出すのはおすすめしません。公式でも、結果は下書きとして扱い、数字・名前・日付・引用・主張を確かめること、法律・財務・医療・セキュリティなどの判断は専門家が確認することが求められています。

ドットは日本でも使えますか?

公式ページには、日本を対象とするか対象外とするかの記載がありません。Proの対象外として挙げられているのは、欧州経済領域・英国・スイスです。提供は段階的に進んでいるため、自分のアカウントに表示されるかで確認してください。

モデルはどれを選べばよいですか?

公式の案内では、難しい仕事や仕上がりの質を求めるときはGPT-6 Astra、複雑な仕事を低いコストで進めたいときはGPT-6.1 Sol、やさしい作業にはGPT-6 Lunaとされています。選べるモデルは、プランとワークスペースの設定で変わります。使用量が気になる場合は、小さい仕事から軽いモデルで試してください。

ClaudeのCoworkやMicrosoft Copilotと、どちらがよいですか?

公式の情報だけでは、順位は決められません。どれも、ファイルの作成、調べもの、定期実行、重要な操作の承認ができます。すでに社内で使っている道具に近いものから、同じ仕事を頼んで比べるのが現実的です。比較の観点は、AIエージェントのおすすめの記事で整理しています。

同じ仕事を、毎回同じ品質で任せられますか?

毎回まったく同じ結果になるとは限りません。同じ依頼でも、出てくる内容が変わることがあります。くり返す仕事は、依頼文を固定し、確認する項目を決めておき、最初の数回は結果を見て直してください。

日本語で依頼しても大丈夫ですか?

今回確認した公式ドキュメント(learn.chatgpt.com)には、日本語の対応について書かれた箇所を確認できませんでした。日本語で依頼する場合は、最初は小さな仕事で結果の品質を確かめてから、任せる範囲を広げてください。

まとめ

この記事のまとめ

  • ChatGPTの仕事を任せる機能は、公式にはChatGPT Workと案内されている。答えや短い下書きはChat、確認して使える成果物はWorkが目安
  • Workは、資料・表・文書の作成、調べもの、ブラウザ・アプリの操作、手分け、定期実行ができる
  • 料金はChatGPTのプランに含まれる。Web版のWorkはPlus以上が対象で、使用量はCodexと共有される
  • 頼むときは、成果・情報源・条件・良い結果の基準・止まる場所を書くと、やり直しが減る
  • 定期実行は、最初に通常のチャットで試してから登録する。ドットは提供が始まったばかりで、日本の対象は明記がない
  • 業務では、権限のモード、渡す情報の範囲、データの扱い、確認する人を先に決めておく

ChatGPT Workは、質問に答えてもらう使い方から、仕事を任せる使い方へ進むための機能です。まずは、確認しやすい小さな仕事で試し、どこまで任せられるかを確かめながら、範囲を広げていくのがおすすめです。

社内に広げる段階では、使うプランの選び方、権限やデータのルール、任せる仕事の選び方など、決めることが一気に増えます。INTERCREATE JAPANでは、ChatGPTやClaudeなどのAIエージェントの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

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