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ChatGPTの常駐型エージェント「ドット(dots)」とは?できること・使えるプラン・業務での使い方

INTERCREATE JAPAN 編集部公開 2026.10.15

この記事でわかること

  • ドット(dots)がいつ・どんな形で発表されたか
  • ふつうのチャットやChatGPT Work・Codexとの違い
  • 使えるプランと提供の状況(日本を含む)
  • 中小企業の業務でどう使えるかの具体例
  • 使う前に決めておきたい権限と、まだ分からないこと
目次
  1. ChatGPTの「ドット」が発表された
  2. 何が変わるのか
  3. 日本の会社ではどう使えるか
  4. 注意点・まだ分からないこと
  5. まとめ

OpenAIは、2026年9月29日の開発者向けイベント「DevDay 2026」で、ChatGPTの新しいエージェント「ドット(dots)」を発表しました。10月9日の更新では、スマホのChatGPTアプリからもドットを作れるようになっています。

これまでのChatGPTは、聞かれたことに答える、頼まれた作業をこなす、という「その場の依頼」が中心でした。ドットは、ひとつの仕事を継続して受け持ち、会話をしていない間も進め続けることを目的にしたエージェントです。この記事では、公式の案内をもとに、何ができるのか、どのプランで使えるのか、日本の中小企業でどう使えそうかを整理します。内容は2026年10月15日時点の情報です。

ChatGPTの「ドット」が発表された

ChatGPTの「ドット」が発表された

ドットは、OpenAIがDevDay 2026でChatGPTの新機能として紹介したものです。公式の説明では「常に動いているエージェント(always-on agent)」と位置づけられています。目標と、自分の判断で進めてよい範囲を伝えておくと、つないだアプリを使って仕事を進め、結果を持ってきて、判断が必要なところでは人に相談してくる、という動き方をします。

中身のモデルにはGPT-6 Astraが使われ、ドットごとにクラウド上の専用のコンピューターとブラウザが用意されます。そのため、自分のパソコンの電源を切っていても、ドットはクラウド側で調べものや資料づくりを続けられます。

10月9日の更新では、次のような改善が加わりました。

  • スマホのChatGPTアプリで、ドットの作成・名前の設定・見た目の変更・プラグインの接続ができるようになった
  • ドットがCodexの作業を始めたり、既存のCodexのスレッドの続きを進めたりできるようになった
  • ChatGPT Workの定期実行(自動化)の内容を、ドットが読んで直せるようになった

提供は段階的で、公式には「対象のアカウントへ順に展開している」と書かれています。対象のプランでも、すぐには表示されない場合があります。

何が変わるのか

何が変わるのか

OpenAIは、ドットとほかの使い方の違いを次のように整理しています。ポイントは、ドットが「ひとつの依頼」ではなく「受け持ち」を任せる相手だという点です。

使い方向いている場面(公式の説明を当社で要約)
チャット答え・説明・アイデア出し・下書きを、会話の中でもらいたいとき
ChatGPT Work調査・分析・ファイル作成などの作業を、今すぐか決まった日時に任せたいとき
Codexプログラムを作る・直す・テストする・レビューするとき
ドット続いていく仕事を受け持たせ、状況が変わるたびに次の手を考えて、会話の合間にも進めてほしいとき。必要に応じてWorkやCodexに作業を振る

使えるプランと条件は、公式ページで次のように案内されています。

項目公式の案内
Pro(月100・200・500ドル)18歳以上で、欧州経済領域・英国・スイス以外の利用者が対象。日本は対象地域に含まれる
Business Premium世界中で順次提供
Enterprise世界中で順次提供。初期設定はオフで、管理者が有効にする必要がある
使える場所スマホアプリ・デスクトップアプリ・パソコンのブラウザ(スマホのブラウザは非対応)
連絡の手段ChatGPTの会話、音声通話、Slack、Microsoft Teams
使用量ドットとの会話は利用上限に数えない。ドットが始めたWork・Codexの作業は、それぞれの上限に数える

なお、Plusや無料プランは、公式の対象プランの一覧に入っていません。

ドットができることは、大きく分けて3つです。1つ目は、クラウドのコンピューターでの作業です。調べもの、データの分析、文書の作成、ソフトウェアの作成を、パソコンが閉じていても進めます。2つ目は、つないだアプリを使った作業です。Gmailでメールを探す、Googleドライブの文書を扱う、GitHubでコードを調べるといったことが、それぞれの接続の権限の範囲でできます。3つ目は、自分のパソコンとの連携です。デスクトップアプリから1台だけパソコンをつなぐと、そのパソコンのファイルやアプリも使えます。ただし、パソコンが起動していてChatGPTアプリが開いている間だけです。

また、ドットは自分でいつ作業を再開するかを決められます。毎回の確認日時を細かく指定しなくても、状況を見て続きを進めます。決まった時刻に報告がほしいときは、タイムゾーンと期間を添えて頼むよう公式に案内されています。

日本の会社ではどう使えるか

日本の会社ではどう使えるか

ここからは当社の解釈です。ドットが向いているのは、「毎日少しずつ状況が変わり、そのたびに誰かが確認して手を入れている仕事」だと考えています。1回で終わる作業ならチャットやChatGPT Workで足ります。ドットを使う意味が出るのは、何週間も続く仕事の「追いかけ役」を任せたいときです。

中小企業でよくある業務に当てはめると、次のような使い方が考えられます。

業務ドットに任せる内容の例人が持つ判断
見積もり・提案の更新顧客からのメールで数量や条件が変わるたびに、見積書の数字を直し、未回答の確認事項を一覧にする値引きの可否、送る前の最終確認
社内行事・展示会の準備出欠の返信を集計し、会場や業者とのやりとりの期限を追い、返信の下書きを作る予算を超える変更、業者への発注
問い合わせの追跡Slackの問い合わせ用チャンネルを見て、未対応のものと期限が近いものを毎朝知らせる顧客への回答内容
Webサイトの更新依頼社内から届く修正依頼をまとめ、Codexで修正案を作らせてレビュー待ちにする公開してよいかの判断

公式の使い方の例にも、「提案書の内容を、顧客の要望の変化にあわせて最新に保つ」「プロダクトの変更が販促資料に影響するときに知らせる」といった、継続して追いかける仕事が並んでいます。

最初は「下書きまで」と決めて任せる

公式の例でも「返信の下書きは作ってよいが、送らないこと」と指示しています。最初の数週間は、ドットの仕事を一覧づくりと下書きまでに限ってください。送信・発注・公開は人が行うと決めておけば、ドットの判断のくせを見ながら安全に任せる範囲を広げられます。

Slack・Teamsで話しかけられるのも、日本の職場では使いやすい点です。ChatGPTを開く習慣がない人でも、ふだんのチャットツールの中でドットに頼めます。公式によると、どこから話しかけても同じドットにつながり、記憶はリセットされません。ただし、チャンネルにドットを追加しただけでは監視は始まらず、どのチャンネルのどんな出来事を見ておくかを伝える必要があります。

社内の人数が少ない会社ほど、「あの件どうなった?」を追いかける役が特定の人に偏りがちです。ドットはその追いかけ役を肩代わりする道具として検討する価値があります。

注意点・まだ分からないこと

注意点・まだ分からないこと

便利な一方で、任せる範囲が広いぶん、使う前に決めておくべきことも増えます。公式の案内から、特に気をつけたい点をまとめます。

  • 止めても、済んだ操作は元に戻らない:「一時停止」で今の作業は止まりますが、すでに送ったメールなどは取り消されません。公式にも、ドットは間違えることがあるので重要な結果と出典は確認するよう書かれています
  • 止め方が場所ごとに分かれている:本体の作業は「一時停止」、ドットが振った作業は「Activity」、定期の作業は「Scheduled」で、それぞれ止める必要があります。通話を切っても作業は止まらない場合があります
  • サイトへのログイン:ドットのクラウドのブラウザは、自分のパソコンのブラウザとは別です。ログインが必要なときは、会話の外の専用の入力画面で認証情報を入れる仕組みになっています。会社の共有アカウントを使わせるかどうかは、社内で決めてください
  • Enterpriseでは管理者の設定が必要:初期状態ではオフです。クラウドのブラウザやネットワークの利用など、許可する範囲も管理者が設定します。Enterpriseのモデルの制御や初期設定は、ドットには適用されないとされています

公式に書かれていないこと(未確認)

Business Premiumの料金、ドットの記録が学習に使われるかどうかのドット固有の扱い、日本語での使い勝手、日本国内での提供時期の目安は、今回確認した公式ページには書かれていません。業務の情報を扱う前に、契約しているプランのデータの扱いを確認してください。

もうひとつの注意は、使用量です。ドットとの会話そのものは上限に数えませんが、ドットが始めたWork・Codexの作業は通常どおり数えられます。公式には、提供開始から最初の1か月は上限が広げられていると書かれています。1か月を過ぎてから、思ったより早く上限に届く可能性があります。

社内のルールづくりについては、生成AIを業務で使うときの決めごとをまとめた記事も参考にしてください。

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まとめ

この記事のまとめ

  • OpenAIは2026年9月29日のDevDayで、ChatGPTに常駐して仕事を受け持つエージェント「ドット」を発表した
  • クラウドに専用のコンピューターとブラウザを持ち、パソコンを閉じていても作業を続ける。10月9日にはスマホアプリから作れるようになった
  • 使えるのはPro(月100〜500ドル)・Business Premium・Enterpriseで、順次提供。Enterpriseは管理者が有効にする
  • 見積もりの更新や行事の準備など、状況が変わり続ける仕事の「追いかけ役」に向いている
  • 最初は一覧づくりと下書きまでに限定し、送信・発注・公開は人が行うルールにする

ドットは、AIに「作業」ではなく「受け持ち」を任せる段階に入ったことを示す機能です。AnthropicのClaude Coworkも同じ方向に進んでいるので、比べながら自社に合うほうを選ぶとよいでしょう。

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INTERCREATE JAPANでは、AIエージェントに任せる業務の選び方から、権限や社内ルールの設計まで、導入のご相談を受けています。

この記事を書いた人

INTERCREATE JAPAN 編集部

Web制作、業務システムの開発、Claude Code・Codex の導入支援を行う INTERCREATE JAPAN の編集部です。実際の制作や導入の現場で確かめた手順をもとに、AIツールの使い方やホームページの運用について解説しています。

参考・出典