Claude Designとは?使い方・料金・始め方と、チャットに統合されて変わったこと
この記事でわかること
- Claude Designとは何か、何が作れるのか
- 単独サイトからチャットへの統合で変わったこと(claude.ai/design は2026年12月14日で終了)
- 使えるプランと料金、使用量の数え方
- 始め方と基本の使い方(チャット・アーティファクト・Claude Code・スマホ)
- デザインの専門知識がない人が、うまく指示を出すコツ
- 社内で使うときの注意点(共有範囲・素材の権利・できないこと)
目次
- Claude Designとは
- ひとことで言うと
- 基本のしくみ
- どんな人に向いているか
- チャットに統合されて変わったこと
- チャットの図やグラフとの違い
- claude.ai/design は12月14日で終了
- Claude Designでできること
- 作れるもの
- 会社の色やフォントをそろえる(デザインシステム)
- 取り込める素材
- デザインシステムの用意のしかた
- 直し方は3通り
- キーボードでも操作できる
- 共有して一緒に仕上げる
- 書き出し・ほかのツールへ送る
- Claude Codeに渡して本物の画面にする
- できないこと・苦手なこと
- 料金と使えるプラン
- どのプランで使えるか
- 使用量の数え方
- 上限に達したら
- Teamで使うと何がよいか
- Enterpriseの管理者が確認すること
- 使用量を抑えるコツ
- どのプランを選べばいいか
- 始め方
- 始める前に用意しておくもの
- 会話から始める
- アーティファクトのタブから始める
- Claude Codeから使う
- スマホアプリから使う
- TeamやEnterpriseで使う場合
- 初めての1枚資料ができるまで
- 最初に試すと良い依頼
- 使い方のコツ
- 目的・レイアウト・中身・読む人の4つを伝える
- まずは大枠、細部は後から
- 一番伝えたいことを1つに絞る
- 1回の依頼に詰め込みすぎない
- 2〜3案を出してもらって比べる
- 直してほしいことは具体的に
- 参考資料を渡す
- スマホでも見るなら最初に伝える
- 依頼文のひな形
- 写真やロゴを使うときのコツ
- Claudeにチェックしてもらう
- 業務での活用例
- 営業資料・1枚資料
- チラシ・イベント告知・SNS用画像の案
- LP・ホームページの試作
- 社内ツールの画面案
- 採用・説明会の資料
- ダッシュボード・社内報告の画面
- 効果を確かめる
- 例:営業の1枚資料を作る流れ
- 制作会社に頼むときに使う
- 使い分けの目安
- 社内で使うときの注意点
- 共有範囲を確かめる
- 社外秘の資料・お客様の情報の扱い
- Claudeが書いた文章も確認する
- Claude Designに向かない仕事
- ロゴ・写真・フォントの権利
- お客様の情報を画面の案に入れない
- 仕上げは人が確認する
- 社内ルールに入れておくこと
- 専用サイトからの移行で確認すること
- 移行したあとに確認すること
- うまくいかないときの対処
- よくある質問
- まとめ
「Claude Designを試してみたいけれど、どこから開けばいいのか分からない」「claude.ai/designが終わると聞いたけれど、作ったものはどうなるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
Claude Designは、Claudeと会話しながら、1枚資料やチラシ、LP(ランディングページ)の案、アプリや業務ツールの試作画面などを作れる機能です。2026年4月に専用のサイトで始まりましたが、いまはふだんのチャットやClaude Codeの中から呼び出す形に変わり、無料プランでも使えるようになりました。専用のサイト(claude.ai/design)は2026年12月14日で終了します。
この記事では、Claude Designで何ができるのか、統合で何が変わったのか、料金とプラン、始め方、デザインの知識がなくてもうまく作るコツ、業務での活用例、社内で使うときの注意点までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式情報をもとにしています。公式ヘルプは頻繁に更新されているので、使う前に最新の案内もあわせて確認してください。
Claude Designとは

ひとことで言うと
Claude Design(クロード デザイン)は、会話で伝えた内容をもとに、Claudeがデザインを作ってくれる機能です。「この提案書の要点を1枚の資料にして」「新サービスのLPの案を作って」と頼むと、会話の横にある作業画面(キャンバス)にデザインができあがります。そこから、会話で直したり、画面の上で文字や配置を直接動かしたりして仕上げていきます。
Anthropicは2026年4月17日に、新しい取り組み「Anthropic Labs」の製品としてClaude Designを発表しました。発表の時点では、画像の読み取りにもっとも強いモデルとしてClaude Opus 4.7を使い、Pro・Max・Team・Enterprise向けのリサーチプレビュー(試験提供)として始まっています。公式の発表では、デザイナーが多くの案を試す、プロダクトの担当者が画面の流れを描いてClaude Codeに渡す、営業担当や経営者が提案資料を作る、マーケティング担当がLPやSNS用の画像を作る、といった使い方が紹介されています。
基本のしくみ
Claude Designの画面は、左側の会話と、右側のキャンバス(作業画面)の組み合わせです。キャンバスには「アートボード」と呼ばれる台紙が並び、1枚のアートボードの上に、文字・図形・画像などの「レイヤー」(重ねて置く部品)が載っています。チラシなら1枚、アプリの画面なら画面の数だけアートボードが並ぶイメージです。
公式ヘルプでは、ふだんの流れが次のように紹介されています。
- 始める会話か、アーティファクトのタブからデザインを始めます。
- デザインシステムを選ぶ会社の色や文字の決まりをまとめたデザインシステムを付けます(組織で既定のものがあれば自動で付きます)。
- 材料を渡すスクリーンショットや既存の資料、プログラムなど、参考になるものを添えます。
- 作りたいものを伝える何を、誰のために作るのかを書いて依頼します。
- 確認するキャンバスにできあがったデザインを確認します。
- 直す会話、画面上のコメント、キャンバスでの直接の編集で仕上げます。
- 書き出す・共有するできあがったら、書き出すか、ほかの人と共有します。
どんな人に向いているか
公式の発表では、デザイナーだけでなく、デザインの経験がない経営者・プロダクトの担当者・マーケティング担当者にも、自分のアイデアを形にして共有する手段になると説明されています。中小企業の職種に当てはめると、次のような人に向いています。
| こんな人 | Claude Designで作るもの |
|---|---|
| デザイナーがいない会社の営業担当 | 提案書の要点をまとめた1枚資料、展示会のチラシ |
| Web担当・マーケティング担当 | LPやSNS用画像の案、キャンペーンの告知 |
| 業務改善を任された担当者 | 社内ツールの画面の試作。関係者に触ってもらって意見を集める |
| 経営者 | 新サービスの紹介資料、事業計画の説明用の図 |
| デザイナー・制作担当 | 短時間で多くの方向性を試す。操作できる試作で確認をもらう |
チャットに統合されて変わったこと
いまのClaude Designは、アーティファクト(会話の中で作る資料や画面などの成果物)を作るときのテンプレートの1つという位置づけです。公式ヘルプでは、どの会話からでも、Claude Codeからでも、アーティファクトのタブからでも使えると案内されています。専用のサイトを開く必要はありません。
また、以前はClaude Designの中でスライドも作れましたが、いまはプレゼン資料は「Claude Slides」という別の道具が担当します。公式ヘルプでは、Claude Designはブランドに合ったビジュアルや試作画面を作り、Claude Slidesはプレゼン資料を作る、と役割が分けられています。どちらもベータ版の扱いです。
| 提供開始時(2026年4月) | 現在(2026年10月) | |
|---|---|---|
| 使う場所 | 専用のサイト(claude.ai/design) | どの会話からでも。Claude Code、アーティファクトのタブ、スマホアプリからも使える |
| 使えるプラン | Pro・Max・Team・Enterprise(リサーチプレビュー) | Free・Pro・Max・Team・Enterprise |
| 使用量の数え方 | Claude Design専用の週の枠があった | チャットやClaude Codeと同じ上限から消費 |
| スライド | Claude Designの中で作れた | Claude Slidesという別の道具が担当 |
| 専用サイト | メインの入口 | 2026年12月14日で終了 |
チャットの図やグラフとの違い
ふだんのチャットでも、Claudeはグラフや図、操作できる簡単な画面を会話の中に作れます。公式ヘルプでは、これとは別に、人に見せる仕事の成果物を作るときにClaude Design・Claude Slides・Claude Docsを使う、と整理されています。自分が理解するための図ならチャットで十分ですが、取引先に渡す資料や社内で共有する画面の案のように、見た目を整えて人に見せるものはClaude Designで作る、と考えると使い分けやすくなります。Claude Designで作ったものは、自分で編集したりClaudeに直してもらったりしたうえで、リンクで共有したり書き出したりできます。
claude.ai/design は12月14日で終了
公式ヘルプによると、専用サイトの claude.ai/design は2026年12月14日に終了し、それ以降はClaudeの通常の画面に移動するようになります。それまでは、これまでどおり使えます。
専用サイトで作っていたものについては、次のように案内されています。
- デザインシステム(会社の色・文字・部品の決まりをまとめたもの)は、終了前にClaudeへの移行が必要
- プロジェクト(作ったデザイン)は、いまのところ何もしなくてよい。終了まで専用サイトで使え、移行の方法はあらためて案内される
- Claudeとの会話とコメントは移行されず、終了後に削除される。必要なものは終了前に保存しておく
- 専用サイトのプロジェクトの公開リンクは、終了後は使えなくなる
ネット上の古い記事に注意
2026年4〜7月ごろに書かれた記事には、「有料プランでしか使えない」「Claude Designには専用の利用枠がある」「claude.ai/designから使う」と書かれているものがあります。2026年10月時点では、無料プランでも使え、使用量はほかの機能と共通の上限から消費され、ふだんのチャットから使う形に変わっています。
Claude Designでできること

作れるもの
公式ヘルプでは、Claude Designで作れるものとして、デザイン、操作できる試作画面(プロトタイプ)、1枚資料などが挙げられています。中小企業の仕事で考えると、次のようなものが作れます。
- 商品やサービスを紹介する1枚資料、チラシ、イベントの告知
- LP(商品やサービスを紹介する1枚のWebページ)の案
- SNSに投稿する画像の案
- アプリや業務ツールの画面の試作(ボタンを押すと次の画面に進むような、操作できるもの)
- ワイヤーフレーム(画面のどこに何を置くかを示した設計図)
- 売上などの数字を見せるダッシュボードの画面
公式ヘルプに載っている依頼の例も、「地域別・商品別に絞り込める月次売上のダッシュボード」「主な機能を4画面で紹介するスマホアプリの初回案内」「申し込み内容を確認して承認する、社内向けの管理画面」など、業務で使う画面が中心です。
会社の色やフォントをそろえる(デザインシステム)
デザインシステムは、会社のロゴの使い方、色、文字の種類、ボタンなどの部品の決まりをまとめたものです。これをClaudeに渡しておくと、何を作っても会社の色や文字がそろった状態で仕上がります。
公式ヘルプによると、デザインシステムは、GitHubのリポジトリ(プログラム一式の置き場所)、デザインのファイル、アップロードした素材、手元のプログラムなどから取り込めます。ClaudeはデザインシステムのルールでデザインをつくったうえでClaude自身がチェックし、ずれがあれば直してから見せてくれます。ただし、取り込む元の素材が整理されていないと、その乱れが仕上がりにも出ると注意されています。
取り込める素材
デザインのもとにする素材は、いろいろな形で渡せます。公式ヘルプと発表で案内されているのは次のようなものです。
- 文章だけの依頼(素材なしで始めることもできる)
- 画像やスクリーンショット(既存のデザイン、競合の画面、手書きのラフ、雰囲気の参考)
- Word・PowerPoint・Excelのファイル(DOCX・PPTX・XLSX)
- プログラム一式(リポジトリ)。既存の部品や画面の作りを読み取ってくれる
- 自社のWebサイトから要素を取り込む機能(発表時に紹介されたWebキャプチャの道具)
素材は作業の途中でいつでも追加できます。公式ヘルプでも、渡す情報が多いほど仕上がりがよくなると案内されています。
デザインシステムの用意のしかた
デザインシステムは、組織で1つまたは複数用意できます。公式ヘルプでは、デザインシステムを設定・変更するのはデザインの責任者を想定しており、それ以外のメンバーは、用意されたデザインシステムで作るだけでよいと説明されています。新しいプロジェクトを作ると組織のデザインシステムが自動で引き継がれるので、メンバーが毎回ロゴや色をアップロードする必要はありません。
中小企業でデザインの決まりが文書になっていない場合は、会社のロゴのファイル、ホームページのスクリーンショット、よく使っている資料をまとめて渡し、「この会社の色・文字・部品の決まりをデザインシステムとしてまとめて」と頼むところから始めるのが現実的です。
直し方は3通り
最初にできたデザインは、たたき台です。公式ヘルプでは、次の3つの方法で直していくと説明されています。
| 直し方 | 向いている直し | 例 |
|---|---|---|
| チャット | 全体の雰囲気や構成を変える、新しい部分を足す | 「全体をもっと落ち着いた色に」「数字を上の段に、グラフを下に並べ替えて」 |
| 画面上のコメント | 特定の部分だけを直す | ボタンをクリックして「ここをもっと大きく」 |
| キャンバスで直接動かす | 位置や大きさの微調整 | 文字や画像をドラッグして動かす、大きさを変える、そろえる |
「2〜3パターンの配置を見せて」と頼むと、複数の案を並べて比べることもできます。Claudeに、デザインの意図を説明してもらったり、見やすさ(文字と背景の色の差など)をチェックしてもらったりすることもできます。
キーボードでも操作できる
キャンバスの操作には、キーボードのショートカットも用意されています。よく使うものを公式ヘルプから抜き出しました(Macは「Cmd」、Windowsは「Ctrl」)。
| 操作 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| 元に戻す・やり直す | Cmd+Z、Cmd+Shift+Z | Ctrl+Z、Ctrl+Shift+Z |
| 複製 | Cmd+D | Ctrl+D |
| グループにする・解除する | Cmd+G、Cmd+Shift+G | Ctrl+G、Ctrl+Shift+G |
| プロパティの画面を開く・閉じる | Cmd+\ | Ctrl+\ |
| 拡大・縮小・画面に合わせる | Cmd+Plus、Cmd+Minus、Cmd+0 | Ctrl+Plus、Ctrl+Minus、Ctrl+0 |
| ガイド線の表示・非表示 | Shift+G | Shift+G |
プロパティの画面で文字の色を選ぶと、背景との色の差が十分かどうかも表示されます。新しい文字やアートボードをキャンバスに置く操作はマウスかトラックパッドが必要なので、キーボードだけで作業するときは、Claudeに追加を頼みます。
共有して一緒に仕上げる
作ったデザインは、最初は自分だけが見られる状態です。「Share(共有)」から相手と権限を選ぶと、相手はデザインを見る・コメントする・編集する、のいずれかができるようになります。公式の発表では、組織の範囲で共有する形が基本とされ、編集の権限を渡した同僚とは、同じデザインを直しながら一緒にClaudeと会話することもできると紹介されています。上司に確認してもらうなら閲覧かコメント、一緒に作る同僚には編集、と使い分けましょう。社外の人に見てもらうときは、PDFなどに書き出して渡すのが確実です。
書き出し・ほかのツールへ送る
できあがったデザインは、画面右上の「Export(書き出し)」から、次の形式で保存したり、ほかのツールに送ったりできます。
- zipファイル、PDF、PowerPoint(PPTX)、Googleスライド、単体のHTMLファイル
- Canva、Adobe、Gamma、HubSpot、Miro、Wix、Netlify、Vercel、v0、Lovable、Replitなどへ送る
- Claude Codeへ渡す(手元のClaude Code、またはWeb版のClaude Code)
たとえば、Claude Designで作ったチラシの案をCanvaに送って、社内の担当者がCanvaで細かく仕上げる、といった使い分けができます。
Claude Codeに渡して本物の画面にする
試作した画面を実際に動くものにしたいときは、Claude Codeに渡します。公式ヘルプでは、スクリーンショットから作り直すのではなく、Claude Designで作った内容を引き継いだ状態からClaude Codeが作業を続けると説明されています。Claude Code側では /design コマンドで、デザインをプログラムに取り込んだり、作ったものを試作として書き出したりできます。社内ツールの画面を形にしてから、実際に動くツールにするまでを、一続きで進められます。
できないこと・苦手なこと
便利な機能ですが、何でもできるわけではありません。公式ヘルプに書かれている制限と、使うときに気をつけたい点をまとめます。
- 写真やイラストを新しく描く機能の案内はない:公式ヘルプには、Claude Designが写真やイラストを生成するという説明はありません。写真やロゴは、手持ちの素材を渡して使う前提で考えるのが安全です
- 版の履歴がまだない:以前の状態に戻す機能はありません。別の方向を試すときは「いまの状態を保存して、まったく違う案を試して」と頼むと、Claudeが現在の状態を保存してくれます
- 複数人の同時編集は基本的なものにとどまる:2人以上で同時に編集すると、うまく動かないことがあると案内されています
- コメントが表示されないことがある:画面上のコメントがときどき表示されないことがあり、コメントの一覧から確認できます
- スマホでは共有の設定を変えられない:共有の設定はWeb版かデスクトップアプリで行います
| 作るもの | 向いている用途 | 主な書き出し先 |
|---|---|---|
| 1枚資料・チラシ | 商談の配布資料、展示会のチラシ、社内のお知らせ | PDF、PPTX、Canva |
| LPの案 | 制作会社に頼む前のたたき台、社内での方向性の確認 | HTML、Wix、Vercel、Netlify |
| SNS用の画像の案 | 投稿のレイアウトの検討 | Canva、PDF |
| 業務ツールの画面の試作 | 社内の要望の取りまとめ、開発前の確認 | Claude Code、HTML |
| ワイヤーフレーム | ホームページの改修の打ち合わせ | PDF、Miro |
料金と使えるプラン

どのプランで使えるか
公式ヘルプと料金ページによると、Claude DesignはFree・Pro・Max・Team・Enterpriseのすべてのプランで使え、標準でオンになっています。料金ページでも、無料プランの機能に「Claude Design、Slides、Docs」が並んでいます。
Enterpriseでは、2026年10月15日から標準でオンになると案内されています。それより前は、組織のオーナーが「組織の設定」→「アーティファクト」で有効にする必要がありました。Enterpriseでは、デザインシステムの機能は標準でオフになっているので、使う場合は管理者が有効にします。
使用量の数え方
Claude Designの利用は、チャットやClaude Codeと同じ使用量の上限から消費されます。公式ヘルプでは、以前はClaude Design専用の週の枠がありましたが、いまはすべてプラン共通の上限に数えられると説明されています。大きなプログラムを読み込ませたり、何度も作り直したりすると、そのぶん多く消費します。
上限に達したら
上限に達すると、リセットされるまでClaude Designは使えません。有料プランで「使用量クレジット」(上限を超えた分を追加で払うしくみ)を有効にしていれば、上限に達したあとも作業を続けられます。使用量は「設定」→「使用量(Usage)」で確認できます。
使用量クレジットは、上限を超えた分をAPIの標準料金で払うしくみで、月の上限額を決めておけます。なお公式ヘルプでは、日本など一部の地域では、2026年9月10日以降に購入した使用量クレジットは購入から6か月で期限が切れると案内されています。必要な分だけ購入するようにしましょう。
Teamで使うと何がよいか
個人のプランでもClaude Designは使えますが、会社で使うならTeamにする利点があります。組織のオーナーが既定のデザインシステムを決めておけば、メンバーが新しく作るデザインに自動で会社の色や文字が反映されます。作ったデザインを組織の中で共有しやすく、管理者が機能のオン・オフを決められるのも利点です。料金ページでは、Team・Enterpriseは標準で会社の内容を学習に使わないとされています。
Enterpriseの管理者が確認すること
Enterpriseで独自の役割(ロール)を使っている場合は、役割ごとにアーティファクトの権限も必要です。公式ヘルプでは、これを使って、Claude Designを使う人だけにアーティファクトを有効にできると説明されています。デザインシステムの持ち主の役割にデザインシステムの権限がないと、そのデザインシステムは移行できません。また、データを保存しない設定(ZDR)の組織ではアーティファクトを有効にできないため、Claude Designも使えません。
使用量を抑えるコツ
デザインの作り直しを何度も繰り返すと、使用量を多く消費します。次のような使い方を心がけると、同じ上限の中でより多くの仕事ができます。
- 最初の依頼に「目的・レイアウト・中身・読む人」を入れ、作り直しの回数を減らす
- 大枠が決まるまでは細部を直さない。細かい修正はまとめて頼む
- 全体を作り直すのではなく、画面上のコメントで直したい部分だけを指定する
- 大きなプログラムを読み込ませる作業は、必要なときだけにする
- 関係のない新しいデザインは、新しい会話で始める
どのプランを選べばいいか
Free(無料)プランでの具体的な使用量の目安は、公式には数字で示されていません。迷ったら、次の順で考えると決めやすくなります。
| プラン | 料金(税抜) | Claude Designの使い方の目安 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | まず試してみる。どんなものが作れるかを確かめる |
| Pro | 月20ドル(年払いなら月17ドル相当) | 仕事で週に何度も資料や試作を作る |
| Max | 月100ドルから | 毎日のように作る、Claude Codeと組み合わせて大きなものを作る |
| Team | スタンダード席:1人月25ドル(年払いなら月20ドル) プレミアム席:1人月125ドル(年払いなら月100ドル) | 会社のデザインシステムをチームで共有したい |
| Enterprise | 1席月20ドル(年払い)+利用分 | 全社で使い、権限や記録を細かく管理したい |
まず無料プランで試して、仕事で毎日使いたくなったらPro、会社の色やフォントをそろえた資料をチームで作りたいならTeam、という順に考えるのがおすすめです。Teamでは、組織のオーナーが既定のデザインシステムを決めておけるので、誰が作っても会社の決まりに沿ったデザインになります。
始め方

Claude Designは、いくつかの入口から始められます。まずはいちばん簡単な「会話から始める」方法で試してみましょう。
始める前に用意しておくもの
アプリを入れなくても、Web版(claude.ai)で始められます。ただ、次のものを手元にそろえておくと、最初の1枚がぐっと作りやすくなります。
- 載せたい内容のメモや、もとになる資料(提案書、商品説明など)
- 会社のロゴのファイル(できれば背景が透明なもの)
- 商品やお店の写真
- 「こんな雰囲気にしたい」という参考の資料やサイトのスクリーンショット
- 会社でよく使う色(ホームページや名刺の色)
会話から始める
ふだんのチャットで、「この提案書から1枚資料を作って」「さっき話した申し込みの流れを画面にして」のようにデザインを頼むだけで始められます。Claudeが会話の横にデザインを作ります。入力欄の「出力(Output)」から「デザイン(Design)」を選んで依頼することもできます。
アーティファクトのタブから始める
Claudeの「アーティファクト」のタブを開き、デザインのテンプレートを選んで始める方法もあります。以前に作ったデザインもここから開けます。
Claude Codeから使う
エンジニアの方は、Claude Codeから使うこともできます。アイデアをデザインにするよう頼むか、/design コマンドでデザインの作成・編集・同期ができます。/design-sync を使うと、手元のプログラムからデザインシステムを取り込めるので、Claude Designで作るものが最初から既存の部品に沿った形になります。公式ヘルプでは、とても大きなリポジトリはブラウザが重くなるのを避けるため、Claude Codeからつなぐようにすすめられています。
Claude CodeとClaude Designは、行き来しながら作業できます。たとえば、エンジニアが /design-sync で社内ツールの部品をデザインシステムとして取り込んでおけば、業務担当者がClaude Designで画面の案を作るときも、実際のツールと同じ部品で作られます。案が固まったらClaude Codeに渡し、エンジニアがそこから実装を進める、という分担ができます。
スマホアプリから使う
iPhone・AndroidのClaudeアプリでも、会話でデザインを頼めます。できあがりはあとで確認でき、アーティファクトのタブで全画面表示したり、編集したりできます。共有の設定を変えるときだけは、Web版かデスクトップアプリを使います。
TeamやEnterpriseで使う場合
会社のプランでは、Claude Designはアーティファクトの機能の上で動きます。公式ヘルプによると、組織でアーティファクトがオフになっていると、デザインを作ることも、専用サイトからの移行もできません。管理者は「組織の設定」→「アーティファクト」で、次の項目を確認します。
| 設定 | 役割 | 標準の状態 |
|---|---|---|
| アーティファクト | 下のすべての前提になる | オン |
| デザインシステム(テンプレート) | デザインシステムの作成と移行 | Teamはオン、Enterpriseはオフ |
| デザイン・スライド(テンプレート) | 新しいデザインやスライドを作る | Teamはオン。Enterpriseのデザインは10月15日から標準でオン |
あわせて、組織のオーナーが既定のデザインシステムを決めておくと、メンバーが新しく作るデザインに自動で反映されます。Enterpriseでは、デザインシステムの公開・既定の設定・削除ができる人を限ることもできます。
初めての1枚資料ができるまで
- Claudeを開くWeb版(claude.ai)かデスクトップアプリを開き、新しい会話を始めます。
- 材料を渡す資料のもとになる提案書やメモのファイルを添付します。会社のロゴや商品の写真があれば一緒に渡します。
- 依頼を書く「添付した提案書をもとに、取引先に渡すA4の1枚資料を作ってください。読む人は購買担当者で、価格と導入の流れが一目で分かるようにしてください」のように、目的・読む人・載せたい内容を書いて送ります。
- できあがりを確認する会話の横に1枚資料ができあがります。全体の印象を見て、構成や色の方向性を確かめます。
- 直す大きな変更はチャットで、細かい部分は画面上のコメントで、位置の調整はキャンバスで直接直します。
- 書き出す・共有する「Export」からPDFやPowerPointで保存するか、「Share」で社内の人に確認してもらいます。
最初に試すと良い依頼
初めて使うときは、失敗しても困らない小さなものから試すと、Claude Designの得意・不得意がつかめます。
- 社内向けのお知らせ(休業日の案内、健康診断の日程など)をA4の掲示物にする
- 自社の商品1つを紹介する1枚資料を作る
- いまのホームページのトップページのスクリーンショットを渡して、「もっと見やすくした案」を2つ作ってもらう
- Excelで管理している一覧表を、入力しやすい画面の案にしてもらう
- 次の会議の議題を、1枚の見やすい図にまとめてもらう
ロゴや色が決まっているなら、最初にデザインシステムを
会社のロゴ・色・文字の決まりがあるなら、最初にデザインシステムとして用意しておくと、毎回「会社の色は紺で、ロゴは左上に」と伝える手間がなくなります。チームで使う場合は、オーナーが既定のデザインシステムに設定しておくと、誰が作っても同じ決まりで仕上がります。
使い方のコツ

公式ヘルプでは、「デザイナーでなくても良い結果を出せる」と書かれています。そのためのコツを、公式の案内をもとに紹介します。
目的・レイアウト・中身・読む人の4つを伝える
公式ヘルプによると、良い依頼には次の4つが入っています。
- 目的:何を作るのか(例:展示会で配るチラシ)
- レイアウト:どう並べるか(例:上に大きな見出し、中央に商品写真、下に問い合わせ先)
- 中身:何を載せるか(例:商品名、特長3つ、価格、QRコード)
- 読む人:誰が見るのか(例:製造業の工場長)
足りない情報があれば、Claudeから質問してくれることもあります。最初から完璧な依頼文を書こうとせず、分かる範囲で4つを書いて送ってみましょう。
まずは大枠、細部は後から
公式ヘルプでは、まず中心になる配置と中身を作り、そのあとで動きや細かな仕上げを足していく進め方がすすめられています。最初から細かい指定を詰め込むより、大枠が決まってから細部を直す方が、やり直しが少なくて済みます。
一番伝えたいことを1つに絞る
チラシや1枚資料で失敗しやすいのは、載せたいことを全部同じ大きさで並べてしまうことです。依頼するときに「一番伝えたいのは〇〇」と1つ決めて伝えると、Claudeはそれを大きく目立つ位置に置き、ほかの情報を整理して配置してくれます。迷ったら、「この資料を見た人に、最後に何をしてほしいか」(問い合わせる、申し込む、上司に回す など)から考えると決めやすくなります。
1回の依頼に詰め込みすぎない
直してほしい点が10個あるときに、すべてを1回で頼むと、いくつかが反映されなかったり、ほかの部分が崩れたりすることがあります。大きな変更と細かな変更を分け、2〜3点ずつ頼んで確認しながら進める方が、結果的に早く仕上がります。
2〜3案を出してもらって比べる
方向性に迷ったら、「2〜3パターン見せて」と頼みましょう。公式ヘルプでも、案を並べて比べる方が、あれこれ想像するよりずっと早いと案内されています。並べた案のうち「Aの配置で、Bの色づかい」のように組み合わせて頼むこともできます。
直してほしいことは具体的に
「なんか違う」「もっといい感じに」では、Claudeはどこをどう直せばいいか分かりません。公式ヘルプでも、「見た目がしっくりこない」ではなく「入力欄どうしの間隔を8pxに詰めて」のように具体的に伝えるようにすすめています。数字で言えない場合は、「見出しを今の倍くらいの大きさに」「余白を詰めて、1枚に収まるように」のように、何をどちらに変えたいかを伝えます。
公式ヘルプに載っている直しの頼み方の例を、日本語にするとこんな形です。
| 方法 | 頼み方の例 |
|---|---|
| チャット | 「全体の色をもっと暗く、すっきりさせて」「数字を一番上の段に並べて、グラフはその下に」「右側に設定の欄を足して」「このページの配置を2〜3パターン見せて」 |
| 画面上のコメント | 「このボタンの内側の余白を広く」「ここは選択肢のボタンではなく、プルダウンにして」「ここは会社の基本色にして」「この欄は折りたためるようにして」 |
公式ヘルプでは、ボタンや間隔など部分的な直しはコメント、構成の変更や新しい部分の追加など説明が必要なものはチャット、見た目のちょっとした調整はキャンバスでの直接の編集、と使い分けるようすすめています。デザインシステムに部品がある場合は、「Primary Buttonの部品を使って」のように名前で指定すると、確実にその部品で作られます。
参考資料を渡す
言葉で伝えにくいイメージは、参考資料を渡すのがいちばん早い方法です。公式ヘルプでは、既存のデザインのスクリーンショット、競合の製品の画面、手書きのラフ、雰囲気を参考にしたいスライドや文書などを添付できると案内されています。Word・PowerPoint・Excelのファイルを読み込ませることもできます。「この資料と同じ雰囲気で」と添えると、色づかいや文字の大きさを寄せてくれます。
スマホでも見るなら最初に伝える
LPやWebの画面を作るときは、スマホ・タブレット・パソコンのどれで見るのかを早めに伝えておきましょう。公式ヘルプでも、画面の大きさへの対応は早い段階で考えるようにすすめています。あとからスマホ対応を足すと、配置を大きく作り直すことになりがちです。
依頼文のひな形
最初のうちは、次のひな形に当てはめて書くと、必要な情報を漏らさず伝えられます。
【作るもの】展示会で配るA4縦のチラシ
【読む人】製造業の工場長・設備担当者
【伝えたいこと】新しい点検サービスで、設備が止まる時間を減らせること
【載せる内容】サービス名、特長3つ、料金の目安、導入の流れ、問い合わせ先とQRコード
【配置】上に大きな見出し、中央に特長3つ、下に問い合わせ先
【雰囲気】会社の紺色を基調に、落ち着いた印象で
【素材】添付のロゴと現場の写真を使う
【その他】案を2パターン見せてほしい
すべてを埋める必要はありません。分からない項目は空けておけば、Claudeが提案したり、質問したりしてくれます。
写真やロゴを使うときのコツ
手持ちの写真やロゴを使うときは、できるだけ大きく、きれいなファイルを渡しましょう。小さな画像を拡大すると、印刷したときにぼやけてしまいます。ロゴは背景が透明なファイル(PNGなど)があると、色のついた背景の上にも置きやすくなります。写真がまだない場合は、「写真を入れる場所だけ枠で空けておいて」と頼み、あとで差し替える方法もあります。
Claudeにチェックしてもらう
Claudeは作るだけでなく、デザインの見直しもできます。公式ヘルプでは、見やすさ(アクセシビリティ)、文字と背景の色の差、情報の優先順位、使いやすさをチェックできると案内されています。「年配の方にも読みやすいか確認して」「一番伝えたいことが最初に目に入るか見て」と頼むと、改善点を挙げてくれます。
| よくない依頼文 | よい依頼文 |
|---|---|
| チラシを作って | 来月の展示会で配るA4のチラシを作って。読む人は工場の設備担当者。商品名、特長3つ、導入事例の紹介欄、問い合わせ先を入れて |
| もっとおしゃれにして | 全体の色を紺と白の2色に絞って、見出しの文字を今の倍くらいに。写真の周りの余白を広げて |
| なんか見にくい | 価格の表が小さくて読みにくいので、表を中央に大きく置いて、文字を大きくして |
| ホームページの案を作って | 税理士事務所のホームページのトップページの案を作って。スマホで見る人が多いので、スマホの画面を先に。上から、事務所の特長、料金の目安、相談の流れ、問い合わせボタンの順に |
業務での活用例

Claude Designは、デザイナーがいない会社でも「とりあえず形にする」作業を大きく減らせます。中小企業でよくある仕事を例に、使い方を紹介します。
営業資料・1枚資料
長い提案書を読んでもらえないとき、要点を1枚にまとめた資料があると話が早く進みます。提案書のファイルを渡して「取引先の部長が1分で読める1枚資料に」と頼めば、見出し・要点・数字の配置まで考えた資料ができあがります。PowerPointで書き出せば、社内の決まった書式に貼り込んで仕上げることもできます。
チラシ・イベント告知・SNS用画像の案
展示会のチラシ、セミナーの告知、SNSに投稿する画像の案も作れます。先に書いたとおり、写真やイラストを生成する機能の案内はないので、商品の写真やロゴは手持ちの素材を渡すのが前提です。素材がなくても、文字と図形だけのレイアウトで案を作ってもらい、あとで写真を差し替える進め方もできます。Canvaに送れば、社内で文字や写真を差し替えて使い回せます。
LP・ホームページの試作
ホームページやLPを制作会社に頼む前に、「こういう感じにしたい」を形にしておくと、打ち合わせがスムーズになります。言葉だけで「信頼感のある感じ」と伝えるより、実際の画面の案を見せる方が、認識のずれが少なくなります。
ただし、Claude Designで作るのはあくまで試作です。実際に公開して集客に使うには、独自ドメインの設定、スマホでの表示の確認、問い合わせフォームの動作、表示速度、検索エンジンへの対策、公開後の更新や保守といった作業が別に必要になります。HTMLで書き出してVercelやNetlifyなどに送ることはできますが、会社の看板として長く使うページなら、こうした点まで確認したうえで公開しましょう。
社内ツールの画面案
「Excelで管理している在庫表を、簡単な画面で入力できるようにしたい」といった社内の要望も、まずClaude Designで画面の案を作ると、関係者の意見をまとめやすくなります。ボタンを押すと次の画面に進む試作が作れるので、実際に触ってもらいながら「この項目はいらない」「ここに検索がほしい」と意見を集められます。画面が固まったら、Claude Codeに渡して実際に動くツールにしていきます。
試作画面で意見を集めるときは、「どの画面で、何をしたいときに使うか」という場面を一緒に伝えると、具体的な意見が出やすくなります。たとえば「月末に受注の一覧から未入金のものを探すとき」と場面を決めて触ってもらうと、「絞り込みのボタンがほしい」「金額の列を左に」といった意見が集まります。集まった意見は、そのままチャットに貼ってClaudeに反映してもらえます。
採用・説明会の資料
求人の募集要項や会社説明会の資料も、Claude Designで形にできます。仕事内容、1日の流れ、働く環境、応募の方法といった情報を渡して「学生向けの会社説明会で配るA4の資料に」と頼めば、読みやすく整理された案ができます。社員の写真や職場の写真は、本人の了解を取ったうえで手持ちのものを使いましょう。
ダッシュボード・社内報告の画面
毎月の売上や問い合わせ件数を、Excelの表のまま報告している会社も多いでしょう。Claude Designで「地域別・商品別に絞り込める月次売上の画面」の案を作ると、どの数字をどう見せれば伝わりやすいかを、関係者と具体的に話し合えます。公式ヘルプの依頼の例にも、売上のダッシュボードが挙げられています。画面の案が固まったら、実際のデータとつなぐ部分はClaude Codeや開発の担当者に任せます。
効果を確かめる
Claude Designで作る範囲と、人が行う範囲を最初に決めておくと、効果を比べやすくなります。たとえば「配置と色の案づくりはClaude、文章の最終確認と印刷は担当者」と分けておくと、どの作業がどれだけ短くなったかが分かります。
業務で使い始めたら、これまでのやり方と比べてどれだけ時間が変わったかを記録しておきましょう。1枚資料を作るのにかかった時間、修正のやりとりの回数、外部に頼んでいた費用などを1〜2か月分メモしておくと、続ける価値があるか、有料プランやTeamにする価値があるかを判断しやすくなります。
部署別の依頼文の例
営業:「添付の提案書から、取引先の購買担当者に渡すA4の1枚資料を作って。価格、導入までの流れ、よくある質問3つを入れて、会社の紺色を基調に」
総務:「社内向けの健康診断のお知らせを作って。日程、場所、持ち物、問い合わせ先を大きく。掲示板に貼るのでA4縦で」
マーケティング:「新商品のLPの案を、スマホの画面で作って。上から、ひとことで伝わる見出し、悩み、解決策、お客様の声の枠、申し込みボタンの順に。2パターン見せて」
業務改善の担当:「Excelで管理している受注の一覧を、画面で入力・検索できる社内ツールの案にして。一覧画面と入力画面の2つを、ボタンで行き来できるように」
例:営業の1枚資料を作る流れ
営業担当者が、新サービスの1枚資料を作る場合を例に、流れを追ってみます。これまでは、提案書から要点を拾い出し、PowerPointで配置や色を何度も調整して、半日がかりで作っていたとします。
- 材料をそろえる新サービスの提案書(PowerPoint)、会社のロゴ、過去に評判のよかった資料を1つ用意します。
- 依頼する「添付の提案書をもとに、取引先の部長に渡すA4の1枚資料を作って。過去の資料と同じ雰囲気で、価格と導入までの期間が一目で分かるように。2案見せて」と伝えます。
- 案を選ぶ2つの案を見比べ、「Aの配置で、Bの色づかいにして」と組み合わせを頼みます。
- 細かく直す価格の表をクリックしてコメントで「文字をもっと大きく」、見出しはキャンバス上で直接書き換えます。
- チェックしてもらう「年配の方にも読みやすいか、一番伝えたいことが最初に目に入るか確認して」と頼み、指摘された点を直します。
- 確認して書き出す価格・社名・電話番号を自分で確認し、PDFで書き出して完成です。
人が行うのは、材料をそろえること、方向性を選ぶこと、最後に中身を確認することです。配置や色の調整といった時間のかかる作業の多くを、Claudeに任せられます。
制作会社に頼むときに使う
ホームページの制作やリニューアルを外部に頼むときも、Claude Designは役に立ちます。自社で作ったLPの案や画面のワイヤーフレームを見せれば、「どんなページにしたいか」を具体的に伝えられ、見積もりや打ち合わせの時間を短くできます。制作会社にとっても、完成形のイメージがある方が提案しやすくなります。ただし、案は「こういう方向で」という参考として渡し、細かいデザインや仕組みは専門家の提案を聞いて決めるのがよいでしょう。
使い分けの目安
Claudeには、デザインのほかにもスライドや文書を作る道具があります。公式ヘルプの役割分担をもとに、何を使えばいいかの目安をまとめます。
| 作りたいもの | 使う道具 |
|---|---|
| チラシ、1枚資料、LPや画面の試作 | Claude Design |
| 会議で映すプレゼン資料 | Claude Slides |
| チームで書き進める文書 | Claude Docs |
| 会話の中で見るグラフや図 | ふだんのチャット(アーティファクト) |
| 実際に動くWebサイトや社内ツール | Claude Code(デザインを渡して作る) |
社内で使うときの注意点

共有範囲を確かめる
公式ヘルプによると、作ったデザインは最初は自分だけが見られる状態です。ほかの人に見せるときは「Share(共有)」から、誰が開けるか、何ができるか(閲覧・コメント・編集)を選びます。社外秘の資料を、うっかり広い範囲に共有しないように注意しましょう。
デザインシステムにも注意が必要です。専用サイトから移行する場合、非公開にしていない公開済みのデザインシステムは、組織の全員に共有され、全員のメニューに表示されると案内されています。個人向けプランでは、何も共有されません。
社外秘の資料・お客様の情報の扱い
Claude Designに渡した資料は、Claudeのほかの機能と同じように扱われます。個人向けプラン(Free・Pro・Max)では、会話を学習に使うかどうかを「設定」→「プライバシー」で選べます。料金ページでは、Team・Enterpriseは標準で会社の内容を学習に使わないとされています。お客様の個人情報や未公開の数字を使う場合は、プランごとの扱いを確認し、社内で渡してよい情報の範囲を決めておきましょう。
Claudeが書いた文章も確認する
Claude Designは、デザインの中の見出しや説明文も考えてくれます。ただし、Claudeが書いた文章には、渡した資料にない内容や、実際より大げさな表現が入ることがあります。「業界No.1」「必ず効果が出る」のような、根拠を示せない言い回しが入っていないかを確認し、数字や実績は自社で確かめられるものだけを載せるようにしましょう。
Claude Designに向かない仕事
| 向かない仕事 | 理由 | 代わりの方法 |
|---|---|---|
| 会社のロゴを新しく作る | 画像を描く機能の案内がなく、商標などの確認も必要 | デザイナーに依頼する |
| 何人もで同時に仕上げる大きな資料 | 同時編集がまだ安定していない | 担当を1人に決めて順番に直す |
| 何度も前の状態に戻しながら比べる作業 | 版の履歴の機能がまだない | 節目ごとに保存を頼むか、書き出して残す |
| そのまま長く使う公式のWebサイト | 公開後の運用や保守は別に必要 | 試作として使い、公開は制作の工程で行う |
ロゴ・写真・フォントの権利
デザインに使う写真やロゴ、フォントは、自社が使う権利を持っているものを使いましょう。参考資料として他社のサイトやチラシを渡すことはできますが、できあがったデザインが参考にしたものとそっくりになっていないかは、人が確認する必要があります。作ったデザインを商用で使うときの条件は、Anthropicの利用規約もあわせて確認してください。
お客様の情報を画面の案に入れない
業務ツールの画面の案を作るときに、実際の顧客名や電話番号を例として入れてしまうと、共有したときにほかの人にも見えてしまいます。画面の案には「山田太郎」「090-0000-0000」のような架空のデータを入れるよう、依頼文で伝えておきましょう。Claudeに「サンプルデータは架空のものにして」と頼めば、それらしい架空の値で埋めてくれます。
仕上げは人が確認する
Claudeが作ったデザインは、見た目が整っていても、内容まで正しいとは限りません。外に出す前に、次の点を確認しましょう。
- 会社名・商品名・価格・日付・電話番号などに間違いがないか
- 表記ゆれ(「お問い合わせ」と「お問合せ」など)がないか
- リンクやQRコードの飛び先が正しいか
- 文字が小さすぎないか、印刷しても読めるか
- ロゴの色や形が、会社の決まりどおりか
社内ルールに入れておくこと
部署やチームで使う場合は、次のような点を先に決めておくと、使う人によって扱いがばらばらになるのを防げます。
- Claude Designに渡してよい資料と、渡してはいけない資料(顧客の個人情報、未発表の商品情報など)
- 使ってよい写真・ロゴ・フォントの置き場所
- 社外に出すデザインは、誰が最終確認するか
- 共有するときの範囲(自分だけ、特定の人、組織全体)
- 会社の既定のデザインシステムを誰が管理するか
専用サイトからの移行で確認すること
専用サイト(claude.ai/design)でデザインシステムを作っていた場合は、12月14日までに移行しておきましょう。公式ヘルプによると、移行の手順は次のとおりです。
- アーティファクトのページを開くClaudeの「アーティファクト」のページを開きます。
- 移行を始める「Claude Design lives here now」の案内にある「Migrate team design systems」をクリックし、「Migrate」で確定します。個人向けプランでは確認なしで始まります。
- 結果を確認する移行が終わると、移行できたデザインシステムが一覧で表示されます。画面を閉じても移行は続きます。
1回の移行で、組織内のすべてのデザインシステム(ほかの人のものも含む)が移行されます。組織のオーナーでなくても、Claude Designを使える人なら誰でも始められます。ただし、中身が空のもの、組み込みのテーマから作ったもの(編集していても)は移行されません。大きすぎるものや、使えない種類のファイルが入っているものは「移行できなかった」と表示されるので、専用サイトで問題のファイルを直してから再度移行します。
移行したデザインシステムは、いまのところ自分で直接編集できず、変更はClaudeに頼む形になります。会話やコメントは移行されないので、残したいものは終了前に保存しておきましょう。また、データを保存しない設定(ZDR)の組織はアーティファクトを使えないため、移行もできません。その場合は、終了前にプロジェクトを1つずつダウンロードしておく必要があります。
移行したあとに確認すること
移行したデザインシステムは、デザインやスライドを作るときのデザインシステムのメニューに表示されます。すべてを一覧で見るには、アーティファクトのページの「Claude Design」メニューから「View design systems」を選びます(「設定」に一覧が開きます)。組織のオーナーは、ここで「Set as default」を選んで、組織の既定のデザインシステムを決められます。
専用サイトで変更を加えたあとは、「Claude Design」メニューの「Migrate again」で再度移行できます。公式ヘルプによると、再移行したときの扱いは次のとおりです。
| デザインシステムの状態 | 再移行したときの扱い |
|---|---|
| 新しく作った、または前回の移行後に専用サイトで変更した | 移行される |
| どちらでも変更していない | そのまま(「already up to date」と表示) |
| 移行後にClaude側で変更した | 上書きせずに飛ばされる(Claude側の変更が残る) |
プロジェクトを手元に残したい場合は、専用サイトでプロジェクトを開き、「Share」→「Project HTML」で「Project archive」を選んで「Export」すると、1つずつダウンロードできます。まとめてダウンロードする機能はありません。
うまくいかないときの対処
| 困っていること | 対処 |
|---|---|
| コメントで頼んだ修正が反映されない | 同じ内容をチャットに貼り付けて頼み直す |
| コメントが画面に表示されない | コメントの一覧を開いて確認する |
| 「chat upstream error」と表示される | 同じプロジェクトの中で、新しい会話のタブを開いてやり直す |
| 大きなプログラムを読み込ませると重い | Claude Codeからリポジトリをつなぐ。デザインシステムは /design-sync で取り込む |
| デザインシステムで作った仕上がりが乱れる | 取り込み元の素材を整理し直す(素材の乱れが仕上がりに出る) |
| スマホで共有の設定が見つからない | Web版かデスクトップアプリで設定する |
| Claude Designが使えない(会社のプラン) | 管理者に、組織の設定でアーティファクトとデザインが有効か確認してもらう |
同時編集やコメントには既知の不具合がある
公式ヘルプでは、画面上のコメントがClaudeに読まれる前に消えてしまうことがある、と既知の問題が案内されています。コメントで頼んだ修正が反映されないときは、同じ内容をチャットに貼り付けて頼み直してください。複数人で同時に編集するのも、まだ安定していないため、作業する人を1人に決めておくと安心です。
よくある質問
Claude Designは無料で使えますか?
使えます。2026年10月時点の公式ヘルプと料金ページでは、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseのすべてのプランで使えるとされています。ただし、使用量はプラン共通の上限から消費されるので、たくさん作るなら有料プランの方が安心です。
デザインの知識がなくても使えますか?
使えます。公式ヘルプでも、デザイナーでなくても良い結果を出せると案内されています。作りたいものの目的・配置・中身・読む人を伝えれば、色や文字の大きさなどはClaudeが考えてくれます。迷ったら、案を2〜3個出してもらって選ぶ方法がおすすめです。
パソコンにアプリを入れる必要はありますか?
必要ありません。Web版(claude.ai)から使えます。デスクトップアプリやスマホアプリからも使えますが、スマホでは共有の設定を変えられない点に注意してください。
日本語で使えますか?
Claudeには日本語で指示できます。ただし、日本語のフォントの種類や縦書きなど、日本語のデザインならではの扱いについては、公式ヘルプに明記がありません。日本語のチラシや資料を作る場合は、文字の大きさや改行の位置を必ず確認してください。
CanvaやFigmaとの違いは何ですか?
Canvaなどは自分で部品を選んで配置していく道具ですが、Claude Designは会話で伝えるとClaudeが配置まで考えて作ってくれる点が違います。Canvaへの書き出しには対応しているので、Claude Designで案を作り、Canvaで仕上げる使い分けもできます。Figmaとの連携については、2026年10月時点の公式ヘルプの書き出し先一覧には載っていません。
ロゴやイラストも作れますか?
公式ヘルプには、写真やイラストを生成する機能の案内はありません。図形や文字を組み合わせたレイアウトは作れますが、会社のロゴや本格的なイラストは、専門のデザイナーに頼むか、手持ちの素材を使うのがおすすめです。
claude.ai/designで作ったものはどうなりますか?
専用サイトは2026年12月14日まで使えます。デザインシステムは終了前にClaudeへの移行が必要です。プロジェクトはいまのところ何もしなくてよく、移行の方法はあらためて案内される予定です。Claudeとの会話とコメントは移行されず、終了後に削除されます。
作ったデザインを商用で使ってよいですか?
商用で使う場合の条件は、Anthropicの利用規約で確認してください。あわせて、デザインに使った写真・ロゴ・フォントの権利と、参考にした他社のデザインに似すぎていないかも確認が必要です。
Claude Designで作ったLPをそのまま公開できますか?
HTMLで書き出したり、VercelやWixなどに送ったりできるので、公開すること自体はできます。ただし、会社のページとして使うなら、ドメインの設定、スマホでの表示、問い合わせフォームの動作、検索エンジンへの対策、公開後の更新まで確認が必要です。
Claude Designではどのモデルが使われていますか?
提供開始時の発表では、Claude Opus 4.7を使うと案内されていました。いまは公式ヘルプで、Fable 5・Fable 5.1もClaude Designで使える場所の1つとして挙げられています(Fableは有料プラン向けで、プランによって扱いが違います)。
プレゼン資料は作れなくなったのですか?
プレゼン資料は、いまは「Claude Slides」という別の道具で作ります。チャットで「この内容で10枚のスライドを作って」のように頼めば、Claude Slidesで作られます。Claude Designは、チラシや1枚資料、画面の試作などのビジュアル向けです。
作ったデザインはどこに保存されますか?
新しく作ったデザインはアーティファクトとして保存され、Claudeの「アーティファクト」のタブから開けます。手元にも残したい場合は、PDFやHTMLなどで書き出しておきましょう。
チームで一緒に編集できますか?
共有で編集の権限を渡せば、同僚も編集できます。ただし公式ヘルプでは、2人以上が同時に編集するのはまだ基本的な機能にとどまり、うまく動かないことがあると案内されています。同時に作業するのは避け、順番に直すのがおすすめです。
印刷会社に入稿するデータは作れますか?
PDFで書き出すことはできますが、印刷会社に入稿するときのデータの条件(塗り足しや色の形式など)に対応しているかは、公式ヘルプに案内がありません。社内で印刷するチラシや配布資料なら問題になりにくいですが、印刷会社に頼む場合は、事前に入稿の条件を確認してください。
前の状態に戻せますか?
Claude Designには、まだ版の履歴の機能がありません。大きく変える前に「いまの状態を保存して、違う案を試して」と頼むと、Claudeが現在の状態を保存してくれるので、あとから比べられます。
まとめ
この記事のまとめ
- Claude Designは、会話しながら1枚資料・チラシ・LPの案・試作画面などを作れるClaudeの機能
- いまはチャットやClaude Codeの中から使うテンプレートの1つになり、専用サイト(claude.ai/design)は2026年12月14日で終了する
- Free・Pro・Max・Team・Enterpriseのすべてのプランで使え、使用量はほかの機能と共通の上限から消費される
- 依頼には「目的・レイアウト・中身・読む人」を入れ、大枠から細部へ、案を比べながら直していく
- 写真やロゴは手持ちの素材を使い、外に出す前の内容の確認は人が行う
- デザインシステムを使っていた場合は、終了前に移行しておく
Claude Designを使えば、デザイナーがいなくても、資料や画面の「たたき台」をすぐに形にできます。まずは無料プランで、身近な1枚資料から試してみてください。
試作したLPや社内ツールを、実際に公開・運用できる形にするところで手が止まることもあります。INTERCREATE JAPANでは、Claudeなどの導入支援として、試作から公開・運用までをお手伝いしています。
参考・出典
INTERCREATE JAPAN
