Claudeで小説は書ける?書き方・プロンプト例・著作権の注意点を解説
この記事でわかること
- Claudeで小説づくりのどこまでを任せられるか、人が決めることは何か
- 設定づくりから推敲までの進め方と、そのまま使える依頼文の例
- 長編を書くときの管理(プロジェクト・メモリ・会話の長さ・Docs)
- 使えるプランとモデルの考え方
- 使用ポリシーで書けない内容と、出力が止まったときの対処
- 出力の権利・著作権・商用利用・応募や公開の前に確認すること
目次
- Claudeで小説は書けるのか
- 任せられること・人が決めること
- 向いていないこと
- 仕事での使いどころ
- 小説づくりの進め方
- うまくいかないときの見直し方
- 最初の一歩は、質問してもらう
- 直す点を伝えて、書き直してもらう流れ
- 一度に書かせる量を決める
- そのまま使える依頼文
- 登場人物を作る
- あらすじを作る
- 場面を書かせる
- 文体をそろえる
- 推敲を頼む
- 行き詰まったときに頼む
- 伝わりにくい頼み方と、伝わりやすい頼み方
- 長編を書くときの管理
- 会話の長さには限りがある
- 新しいチャットへ引き継ぐ
- プロジェクトに設定資料を置く
- 設定資料に書いておくこと
- メモリに頼りすぎない
- 原稿を文書として仕上げる
- 使えるプランとモデル
- プランの違い
- モデルの選び方
- 使用ポリシーで書けない内容
- 小説に関わる主な禁止事項
- 出力が止まったときの対処
- 著作権・商用利用・公開前の確認
- 出力の権利は、規約でどう書かれているか
- AI生成物に著作権はあるか
- 既存の作品に似てしまったとき
- AIの利用が分かる仕組みがある
- 公開・応募の前に確認すること
- 未発表の原稿を入れるときの設定
- よくある質問
- まとめ
「Claudeで小説を書いてみたいが、どこまで任せられるのか分からない」「頼んでみたけれど、設定がぶれたり、ありきたりな文章になったりする」と感じている方も多いのではないでしょうか。趣味の創作でも、仕事で物語やシナリオのたたき台が必要な場面でも、考え方は同じです。
結論から言うと、Claudeは設定づくり、あらすじの整理、場面の下書き、推敲の相談までを手伝えます。ただし、何を書きたいのか、どこが面白いのかを決めるのは書き手です。Claudeに丸ごと任せるより、「相談相手兼、下書きの担当」として使う方が、思い通りの作品に近づきます。
この記事では、小説づくりでClaudeに任せられること、進め方、そのまま使える依頼文、長編を書くときの管理、プランとモデルの考え方を順に説明します。あわせて、使用ポリシーで書けない内容、出力の権利、著作権、応募や公開の前に確認することも、公式の情報をもとに整理しました。内容は2026年10月時点のものです。法的な判断が必要な点は断定せず、確認先を示しています。
Claudeで小説は書けるのか

Claudeは、文章を書くことを得意とするAIです。小説のように長い文章でも、設定の整理から本文の下書きまで依頼できます。公式のモデル一覧では、現行のモデルは多言語に対応していると説明されています。日本語で依頼して、日本語の小説を書かせることができます。
一方で、Anthropic(Claudeの開発元)の公式ページには、小説の執筆に特化した機能や公式ガイドはありません。小説を書くときは、ふつうのチャットやプロジェクト、文書作成の機能を、書き手が組み合わせて使うことになります。
任せられること・人が決めること
小説づくりの工程ごとに、Claudeに頼みやすいことと、書き手が自分で決めたいことを分けると、次のようになります。
| 工程 | Claudeに頼めること | 書き手が決めること |
|---|---|---|
| 発想 | テーマや舞台の案を何十個も出す。「もし〜だったら」の掘り下げ | どの案を採るか。自分が書きたい理由 |
| 設定 | 登場人物の経歴・口調・欠点の肉付け、世界観の矛盾探し | 人物の核になる願いと、物語の結末 |
| 構成 | 三幕構成などの型に当てはめた、あらすじ案と章立て案 | どこを山場にするか、何を読者に残すか |
| 執筆 | 場面ごとの下書き、会話文の案、描写の言い換え | 文体。作品の声として採用するかどうか |
| 推敲 | 誤字・表記ゆれの確認、読みにくい箇所の指摘、伏線の確認 | 直すか残すか。最終的な本文 |
| 公開 | あらすじ文や紹介文の案、タイトル案 | 公開先の規約の確認。公開の可否 |
小説では「誰が読んでも整っている文章」より、「この人にしか書けない一文」が価値になります。表の右の列は、Claudeに頼まず、書き手の手元に残しておく部分です。
向いていないこと
便利な反面、次のような使い方はうまくいかないことがあります。
| うまくいかない使い方 | 起きやすいこと | 代わりの進め方 |
|---|---|---|
| 「面白い小説を書いて」とだけ頼む | 無難で平均的な展開になりやすく、書き手の持ち味が入らない | 登場人物・舞台・結末の方向を先に決めて渡す |
| 長編を1回の依頼で書かせる | 後半で設定がぶれたり、場面の密度が落ちたりしやすい | 章や場面ごとに区切って依頼し、毎回確認する |
| 既存の作品を真似させる | 似すぎると、著作権や盗用の問題になりうる | 文体の特徴(文の長さ、視点、語彙)を言葉で伝える |
| 事実関係をそのまま信じる | 歴史・地名・専門用語に誤りが混ざることがある | 実在の事柄は、資料や公式情報で書き手が確認する |
公式の利用規約でも、出力は正確に見えても、不正確な内容を含むことがあると注意されています。小説の中の事実(年表、制度、地理など)は、必ず書き手が確かめましょう。
「共作」の気持ちで使う
Claudeの案を採用する場合も、「なぜこの展開にするのか」を自分の言葉で説明できる状態にしておくと、作品の軸がぶれません。案が気に入らないときは、「どこが違うのか」を伝えて出し直してもらうと、少しずつ作品に近づきます。
仕事での使いどころ
創作活動のほかに、仕事でも物語の形を借りた文章を使う場面があります。たとえば、社内研修で使う事例の読み物、採用サイトの社員紹介を物語風にまとめた原稿、商品の世界観を伝える短い読み物などです。こうした場合も、登場人物や筋は実在の人物・団体と混同されないように整え、公開前に担当者が確認する流れにしておくと安心です。
小説づくりの進め方

ここでは、短編(1〜3万字程度)を想定した基本の進め方を紹介します。長編の場合も、各工程を章ごとに繰り返すイメージです。
- 書きたいことを短く言葉にするジャンル、舞台、読んでほしい人、読み終えたあとの気持ちを数行にまとめます。自分で書けないときは、Claudeに質問してもらい、答えながら整理する方法もあります。
- 登場人物の設定を作る主人公と主な人物について、年齢・仕事・願い・欠点・口調を決めます。Claudeに案を出してもらい、気に入ったところだけを拾って、設定資料にまとめます。
- あらすじを作る「起・承・転・結」など、使いたい型を伝えて、章立てつきのあらすじ案を出してもらいます。山場と結末は書き手が決め、Claudeには途中の展開の候補を出させます。
- 場面ごとに下書きを書かせる1回の依頼で、1場面(1,000〜3,000字程度)にとどめます。登場人物、場面の目的、直前の流れ、文体の指定を毎回添えます。
- 読んで、直す点を伝える下書きを読み、「会話が説明的」「主人公の心情が急すぎる」のように、具体的に伝えます。そのうえで書き直しを依頼します。
- 自分の手で書き直すClaudeの下書きは、素材として扱います。言い回し、リズム、固有名詞を自分の文章に直して、作品の声をそろえます。
- 通しで推敲する全体を通して、設定の食い違い、時系列、表記ゆれ(人名の漢字、数字の書き方)を確認します。確認はClaudeに頼めますが、最終的な判断は書き手が行います。
うまくいかないときの見直し方
思ったような文章にならないときは、文章の出来より先に、依頼文の側を見直すと原因が見つかりやすくなります。
| 困りごと | 考えられる原因 | 見直すこと |
|---|---|---|
| どれも似た展開になる | 方向の条件が少なく、無難な案に寄っている | 「意外な案を2つ」「主人公に不利な案を1つ」のように、違いを指定する |
| 人物の口調がぶれる | 口調の例が渡されていない | 人物ごとに、実際の台詞の例を3つ添える |
| 説明が多く、場面が動かない | 場面の目的や、起きる出来事が決まっていない | 「この場面で人物の何が変わるか」を一文で添える |
| 前の章と食い違う | 前の設定が依頼文や資料に入っていない | 設定資料とこれまでの要約を渡して、参照させる |
最初の一歩は、質問してもらう
書きたいことがまだ曖昧なときは、Claudeに質問する役を頼むと進めやすくなります。
私は小説を書こうとしています。まだ構想がまとまっていないので、あなたが質問してください。ジャンル、舞台、主人公、読後に残したい気持ちの順に、1回に2つずつ質問して、私の答えをもとに、最後に「構想メモ」として箇条書きでまとめてください。
「質問してもらう」形にすると、自分でも気づいていなかった好みや、書きたい理由が見えてきます。構想メモができたら、そのメモを毎回の依頼に貼る(またはプロジェクトに保存する)と、設定のぶれを防げます。
直す点を伝えて、書き直してもらう流れ
下書きを読んだあとの直し方を、例で見てみましょう。たとえば、次のように会話が説明的になっている場合です。
「私は、あなたが辞めると聞いて、とても悲しい気持ちになっています。なぜなら、あなたは私にとって大切な後輩だからです。」
これに対して、「感情を説明する言葉をなくして、動作と短い台詞だけで書き直して。主人公は、うまく言葉が出ない設定」と伝えると、たとえば次のような方向に変わります。
「……そう」
先輩は手元の書類をそろえ直し、湯のみを持ち上げて、また置いた。
どちらを採るかは書き手の好み次第です。大事なのは、「何が気になるか」と「どう変えたいか」をセットで伝えることです。気に入らないときは、さらに「もう少し、後輩への思いやりが見える仕草に」のように重ねていきます。
一度に書かせる量を決める
どのくらいの量をまとめて頼むかは、作品の質に直結します。目安は次のとおりです。
| 頼む単位 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1文・1段落 | 描写の言い換え、会話の別案、冒頭の一文の候補出し | 文脈が少ないので、前後の文を添える |
| 1場面(1,000〜3,000字) | 本文の下書き。小説づくりの基本の単位 | 場面の目的と、直前・直後の流れを伝える |
| 1章 | 構成が固まっていて、確認しながら進めたいとき | 途中で方向がずれやすい。場面ごとに止める |
| 作品全体 | あらすじ・登場人物表・時系列の整理(本文ではなく設計) | 本文の一括生成は、あとの修正が大きくなる |
そのまま使える依頼文

依頼文の書き方で、出てくる文章は大きく変わります。誰の視点で、どんな場面を、どんな文体で、何字くらいで書くのかを伝えるのが基本です。ここでは、工程ごとの依頼文の例を紹介します。【】の部分は自分の作品に合わせて書き換えてください。
依頼文に入れておきたい要素を、表にまとめます。すべてを毎回書く必要はありません。足りない要素があると、Claudeが想像で補うので、狙いと違う文章になりやすくなります。
| 要素 | 書く内容の例 | 書かないと起きやすいこと |
|---|---|---|
| 視点 | 主人公の三人称、一人称(私)など | 途中で視点が入れ替わる |
| 場面の目的 | この場面で、人物の何が変わるか | 出来事を並べただけの文章になる |
| 登場人物の設定 | 名前・口調・願い・弱点 | 人物の言葉づかいがぶれる |
| 文体 | 文の長さ、会話文の割合、使わない言葉 | 説明的でありきたりな文章になる |
| 分量 | 1,500字程度、3場面まで、など | 短すぎる、または広がりすぎる |
| 直前の流れ | 前の場面の要約と、読者が知っている情報 | すでに明かした情報を、もう一度説明する |
登場人物を作る
【ジャンル:現代の職場もの】の短編を書きます。主人公は【30代の営業職の女性】です。次の項目で、登場人物の設定を3パターン出してください。
・名前、年齢、仕事
・いちばん叶えたいこと
・人に言えない弱点
・口癖と話し方の特徴
どれも、似た人物にならないようにしてください。
「3パターン」と伝えると、比べて選べます。「似た人物にならないように」と添えるのが、案の幅を広げるコツです。
あらすじを作る
次の構想メモをもとに、全5章の短編のあらすじを書いてください。各章は2〜3文で、章ごとに「この章で何が変わるか」を一言で添えてください。結末は【主人公が転職を選ばず、別の方法で状況を変える】とします。途中の展開は、意外性のある案を2通り出してください。
【構想メモをここに貼る】
場面を書かせる
第2章の場面を書いてください。
・視点:主人公の三人称(一人称にはしない)
・場面:深夜のオフィスで、後輩に退職の意思を打ち明けられる
・この場面の目的:主人公が、自分の気持ちにも気づく
・文体:落ち着いた口語。1文は短め。比喩は多用しない
・分量:1,500字程度
・直前の流れ:【前の章の要約】
設定は以下を守ってください。【登場人物の設定を貼る】
場面の「目的」を書いておくと、ただ事件が起きるだけの文章になりにくくなります。
文体をそろえる
文体を伝えるときは、特定の作家名を挙げて「〇〇風に」と頼むより、特徴を言葉にして伝える方が安全で、狙いも通じやすくなります。
次の文章は、私が書いた文体の見本です。文の長さ、改行の位置、会話文の割合、使っている語彙の特徴を、箇条書きで説明してください。そのあとに、その特徴を守って、次の場面を書き直してください。
【自分の文章を400〜1,000字ほど貼る】
自分の文章を見本にすれば、他の作家の文体を真似する必要はありません。見本はプロジェクトに保存しておくと、毎回貼る手間が省けます。
推敲を頼む
次の本文を読んで、以下の観点で指摘してください。書き直しは不要です。
1. 読みにくい箇所(文が長い、主語が曖昧)
2. 説明的すぎる会話文
3. 設定との食い違い(設定は下に貼ります)
4. 表記ゆれ(人名・数字・送り仮名)
指摘は、該当箇所の引用と理由をセットで、重要度の高い順に10個までにしてください。
【設定】【本文】
「書き直しは不要」と伝えるのがポイントです。本文を勝手に直されると、自分の文章ではなくなってしまいます。指摘だけを受け取り、直すかどうかは自分で決めます。
行き詰まったときに頼む
この場面の続きが書けません。次の展開の候補を5つ出してください。
・1つは、読者の予想を裏切るもの
・1つは、主人公にとって不利になるもの
・1つは、この場面で終わらせて、次の章に飛ぶもの
どれも、設定と矛盾しないようにしてください。
伝わりにくい頼み方と、伝わりやすい頼み方
| 伝わりにくい頼み方 | 伝わりやすい頼み方 |
|---|---|
| もっと面白くして | 会話のテンポが遅いので、主人公の返事を短くして、沈黙を1回入れて |
| もっと感動的に | 感情を説明する文をやめて、手の動きや視線の描写だけで気持ちを伝えて |
| もっと自然な文章に | 「〜でした」が4回続いているので、文末の形を変えて |
| プロっぽくして | 比喩を3つ以内にして、情景の描写を2文に絞って |
直したい点を具体的に伝えるほど、書き直しの回数が減ります。「どこが、なぜ気になるのか」を伝えるのが、いちばん確実です。
長編を書くときの管理

長い作品になるほど、「前の章で決めた設定を、あとで忘れてしまう」問題が起きやすくなります。これはAIに頼むときも、人が書くときも同じです。ここでは、Claudeで長編を書くときに役立つ公式の機能と、使い方を整理します。
会話の長さには限りがある
Claudeが1つの会話で扱える量は、「コンテキストウィンドウ」という、作業用の記憶の大きさで決まります。公式のヘルプでは、有料プランの最新モデルは100万トークン、そのほかのモデルは50万または20万トークンとされています。応答のぶんの余裕も確保されるため、実際に使える会話の長さは、これよりやや短くなります。
公式のモデル一覧では、100万トークンは現行のトークナイザーで約250万文字(Unicode文字)が目安とされています。この換算を当てはめると、20万トークンで約50万字です。小説1冊分の本文(10万字前後)は、計算上は入る大きさです。
ただし、「入る」ことと「忘れずに守れる」ことは別です。会話が長くなると、Claudeは古いやりとりを要約して続ける仕組みがあります(コード実行機能が有効な場合)。公式ヘルプでは、要約したあとも完全なチャット履歴は保存され、Claudeが参照できると説明されています。ただ、要約の過程で細かな設定が薄れることは、書き手が気をつけておく必要があります。
会話が長いほど、使用量も増える
公式ヘルプによると、会話が長くなって要約が入るような場面では、使用量の消費も大きくなります。限度に近いときは、新しいチャットを始めることが案内されています。長編は、章ごとに新しいチャットに切り替え、設定資料だけを引き継ぐと、使用量もぶれも抑えられます。
新しいチャットへ引き継ぐ
章ごとに新しいチャットを始めるときは、最初の依頼で、前の章までの状況を伝えます。プロジェクトに資料を置いている場合は、次のような書き出しが使えます。
これから第4章を書きます。プロジェクトの資料にある「登場人物表」と「時系列表」を守ってください。第3章までの要約は「章の要約」にあります。第3章の最後で、主人公は後輩の退職を引き止められないと悟っています。第4章の目的は、主人公が上司に直接話をすることです。まず、第4章の場面構成を3つ案として出してください。本文はまだ書かないでください。
最初に「場面構成の案」だけを出してもらうと、本文を書き始める前に、方向のずれを直せます。
プロジェクトに設定資料を置く
長編でいちばん役に立つのが、プロジェクトです。公式ヘルプでは、プロジェクトを「独自のチャット履歴と知識ベースを持つ、独立した作業スペース」と説明しています。
| 機能 | 小説での使い方 |
|---|---|
| プロジェクトの知識(ファイル・テキスト) | 登場人物表、世界観メモ、あらすじ、年表、文体の見本、これまでの章を置く。プロジェクト内のすべてのチャットで参照される |
| プロジェクトの指示 | 「三人称で書く」「文章は短めに」「比喩は多用しない」など、毎回伝える決まりを書く。そのプロジェクトのチャットだけに効く |
| RAGモード(有料プラン) | 知識が大きくなると、必要な部分だけを探して使う仕組みに自動で切り替わり、容量が最大10倍に広がる |
RAGモードに切り替わると、Claudeは資料のすべてを一度に読むのではなく、質問に関係する部分を探して使います。そのため、使ってほしい資料や章の名前を、依頼文の中で名指しすると、取りこぼしを減らせます。たとえば、「設定資料の『登場人物表』の、佐伯の項目を守って」のように書きます。
ファイルの形式は、PDF、DOCX、TXT、EPUBなどが使えます。公式ヘルプによると、チャットに添付できるのは1回20ファイルまで(1ファイル500MBまで)、プロジェクトのファイルは1ファイル30MBまでです。PDF以外の文書は、文字だけが読み取られ、中の画像は読み込まれません。
プロジェクトの使えるプランは、公式の記載が食い違っている
公式のヘルプには、プロジェクトは無料アカウントを含むすべての人が使え、無料では5つまで作れると書かれています。一方、料金ページのプラン比較では、プロジェクトはProの機能として載っています。無料プランで使いたい場合は、ご自身の画面で作成できるかを確認してください。
設定資料に書いておくこと
プロジェクトに置く設定資料は、次の項目をそろえておくと、依頼のたびに貼る手間が減ります。
| 資料 | 書く内容 | 更新のタイミング |
|---|---|---|
| 登場人物表 | 名前(読み方)、年齢、外見、口調、口癖、願い、弱点、他の人物との関係 | 人物が増えたとき、設定を変えたとき |
| 世界観・舞台メモ | 時代、場所、制度、用語の意味。物語の中で変えない決まり | 用語を足したとき |
| あらすじ・章立て | 各章の目的と、そこで起きること。伏線と回収の位置 | 構成を変えたとき |
| 時系列表 | 出来事の日付と順番。登場人物の年齢の変化 | 章を書き終えるたび |
| 文体の見本 | 自分の文章の抜粋と、文体の特徴(視点、文の長さ、使わない言葉) | 文体を変えたとき |
| これまでの章の要約 | 各章を3〜5行にまとめたもの。誰が何を知っているかも書く | 章を書き終えるたび |
要約は、Claudeに作らせることもできます。ただし、「誰がどの情報を知っているか」は、書き手が確認して直しておくと、後半の矛盾を防げます。
メモリに頼りすぎない
Claudeには、会話から好みや作業の進め方を覚える「メモリ」機能があります。公式ヘルプによると、無料・Pro・Maxでは標準でオンになっていて、設定の「メモリ(Memory)」から内容の確認・編集・削除ができます。プロジェクトごとに独立したメモリがあり、他のプロジェクトの記憶は使われません。
とはいえ、メモリは会話から自動的に作られる、補助的なものです。作品の設定は、メモリではなくプロジェクトの資料として置いておく方が確実です。別の作品の設定が混ざるのを避けたいときは、プロジェクトの設定で「アカウントのメモリを使う」をオフにできます。
記憶を残したくない試し書きには、「シークレットチャット」が使えます。公式ヘルプでは、メモリにもチャット履歴にも残らず、あとの検索にも使われないと説明されています。
原稿を文書として仕上げる
原稿は、チャットの画面に残しておくより、文書にまとめると管理しやすくなります。Claudeには、文書を作って直せる「Claude Docs」があります。公式ヘルプによると、無料を含むすべてのプランで使え、会話の中で「/docs」と入力するか、メッセージ欄の出力から「Docs」を選んで始めます。作った文書は、Word(.docx)、PDF、Markdown、Googleドキュメントに書き出せます。
文書は、自分で直接書き換えることも、Claudeに変更を頼むこともできます。Claudeが作業している間も文書はロックされないと説明されているので、直接直したあとでClaudeに続きを頼む、という進め方もできます。なお、Docsの削除は取り消せません。書き出しておくと安心です。
パソコン上のフォルダに章ごとのファイルを置いて管理したい場合は、フォルダを読み書きできる「Claude Cowork」も選択肢になります。仕組みや料金は、別記事の「Claude Coworkとは」で整理しています。
使えるプランとモデル

小説づくりに、決まったプランはありません。どのプランでも書けますが、書く量や使うモデルによって、向くプランが変わります。
プランの違い
2026年10月時点の、公式の料金ページの内容をもとに整理しました(米ドル建て)。
| プラン | 料金 | 小説づくりでの目安 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | まず試す。チャット、メモリ、Docs、アーティファクトが使える。使えるモデルはSonnetとHaiku |
| Pro | 月20ドル(年払いは月17ドル相当) | 定期的に書く人向け。無料より使用量が多く、Opusも使える |
| Max | 月100ドルから | 毎日長い量を扱う人向け。Proの5倍または20倍の使用量 |
| Team・Enterprise | 席ごとの料金(Teamは2〜150人) | 会社の企画やシナリオ制作で使う場合 |
有料プランには、5時間ごとにリセットされる「セッションの上限」と、週ごとの上限があります。公式ヘルプによると、使用量は会話の長さ、使う機能、選んだモデル、効果の強さの設定によって変わります。長い原稿を何度もやりとりすると、上限に早く達します。
モデルの選び方
2026年10月時点の現行モデルは、Fable 5.1、Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5です。公式のモデル一覧での説明は次のとおりです。
| モデル | 公式の説明 | 速さ |
|---|---|---|
| Fable 5.1 | 難しい推論と、長い時間をかける作業向け | 遅め |
| Opus 5.5 | 長時間のコーディングや、知識を使う仕事向け。多くの用途では、まずこのモデルから試すよう案内されている | 中程度 |
| Sonnet 5.5 | 速さと賢さのバランスがよい | 速い |
| Haiku 5.5 | 分類や抽出など、大量で速さが求められる仕事向け | 最も速い |
公式には、小説の執筆に向くモデルを示した説明はありません。そのため、どのモデルが物語づくりに向くかは、実際に同じ依頼文で試して、自分の好みに合うものを選ぶのが確実です。使い分けの一例として、次のような考え方があります。
- 設定やあらすじの整理、推敲の指摘など、考える作業には、上位のモデルを試す
- 言い換えの候補出しや、短い描写の案など、速さが大事な作業には、速いモデルを使う
- 使用量が気になるときは、下書きは速いモデル、仕上げの確認だけ上位のモデルにする
モデルごとの違いや、アプリでの切り替え方は、別記事の「Claudeのモデル比較」でまとめています。
使用ポリシーで書けない内容

Claudeは、小説の題材として、犯罪、戦争、人間の暗い面なども扱えます。物語に必要な範囲であれば、悲しみや暴力を描くこと自体が、すぐに禁止されるわけではありません。ただし、Anthropicの「使用ポリシー」で禁じられている内容は、フィクションとして頼んでも書いてもらえません。
ここでは、小説づくりに関わる主な項目を整理します。内容は、公式サイトで公開されている使用ポリシー(2026年10月時点で表示されている版)をもとにしています。ポリシーは更新されることがあるため、判断に迷う場合は原文を確認してください。
小説に関わる主な禁止事項
| 項目 | 公式の記載の要点 | 小説での注意 |
|---|---|---|
| 性的に露骨な内容 | 性行為の描写や依頼、性的な嗜好・空想に関する内容、性的なチャットを禁止 | 恋愛小説は書けるが、露骨な性描写の依頼は対象外 |
| 未成年に関する性的な内容 | 未成年を性的に扱うことを、フィクションやロールプレイであっても禁止。未成年は18歳未満 | 未成年の定義は、地域に関係なく18歳未満とされている |
| 暴力・残虐な内容 | 過度な暴力や性暴力などを助長・美化する内容を禁止(文言は版により異なる) | 事件や戦争を描くことと、暴力を美化することは別 |
| 実在の人物・団体のなりすまし | 誤解させる目的でのなりすましを禁止。「明示された風刺・パロディ・フィクション」は禁止の対象外と明記 | 実在の人物を出すときは、フィクションと分かる形にする |
| 誤解を招く情報 | 特定の個人・団体・出来事について、欺くまたは誤解させる情報の作成・拡散を禁止 | 実名の人物の悪評を、事実のように書かない |
| 知的財産の侵害 | 第三者の知的財産権を侵害する利用を禁止 | 既存作品の長い引用や、そっくりの再現は依頼しない |
| 盗用・無断の提出 | 適切な許可や帰属表示のない、盗用やAI支援作品の提出を禁止 | 応募先の規定でAI利用の申告が求められる場合は守る |
最後の項目は、応募や公開に関わる大事な点です。使用ポリシーには、AIの支援を受けた作品を、許可や表示なしに提出することが禁止事項として挙げられています。コンテストや投稿サイトがAIの利用について規定を設けている場合は、その規定に従うことが前提です。
出力が止まったときの対処
書きたい内容が禁止事項に当たらなくても、出力が止まったり、断られたりすることがあります。公式ヘルプでは、2つの場面が案内されています。
| 場面 | 公式の説明 | 対処の考え方 |
|---|---|---|
| 安全のしくみによる制限 | リアルタイムの安全のしくみが出力を止めることがある。ブロックされたこと自体は、ポリシー違反を意味しない | 場面の目的を説明し直す。必要以上の描写を求めていないか見直す |
| 「出力がブロックされた」エラー | 既存の内容の複製・再現を防ぐための取り組みから生じる。内容の良し悪しを判断したものではない | 特定の作品に近い内容を求めていないか確認する |
後者のエラーは、既存の文章をそのまま出そうとする動きを防ぐためのものです。公式ヘルプでは、複製を意図していないのに表示された場合は、フィードバックを歓迎すると書かれています。一方で、著作物を出力させようとした場合は、警告や、繰り返せばアカウントの停止もありうると明記されています。
ポリシーの回避を試みるのは避けましょう。使用ポリシーには、製品の制限や安全のしくみを意図的に回避することが禁止事項として書かれています。物語に本当に必要な表現なら、描写の度合いを調整して、出力された範囲で組み立て直すのが現実的です。
「描かない」ことで伝わる場面もある
暗い場面や激しい場面は、出来事そのものを細かく書くより、その前後や、人物の反応を書く方が読者に残ることがあります。Claudeに「直接の描写は避けて、その直後の静けさを書いて」と頼むと、使用ポリシーの範囲内で、効果のある場面を作りやすくなります。
著作権・商用利用・公開前の確認

書いた小説を、投稿サイトに載せたい、新人賞に応募したい、電子書籍として販売したいという場合は、権利と規約の確認が必要です。ここでは、公式の文書に書かれていることと、書かれていないことを分けて整理します。法的な判断が必要な場面は、弁護士などの専門家に相談してください。
出力の権利は、規約でどう書かれているか
Anthropicの規約では、Claudeの出力(Outputs)について、次のように定められています。
| 規約 | 対象 | 出力の権利に関する記載 |
|---|---|---|
| 個人向けの利用規約(Consumer Terms) | Claude.ai、Claude Proなど、個人向けの製品 | 入力に関する権利は利用者が保持する。規約を守ることを条件に、出力についてAnthropicが持つ権利が「あれば」、それを利用者に譲渡する |
| 商用規約(Commercial Terms) | APIキー、Consoleなど | 顧客は入力に関する権利を保持し、出力を所有する。Anthropicは、規約上、顧客のコンテンツでモデルを学習しない |
「あれば」という書き方からも分かるように、規約は、出力に著作権が成立するかどうかを保証するものではありません。規約が決めているのは、AnthropicとAIの利用者の間の権利の扱いです。作品が著作権法で保護されるかや、第三者の権利を侵害しないかは、規約とは別の問題です。
また、個人向けの規約には、利用者が入力するものについて、処理に必要な権利や許可を持っていることを表明する、という趣旨の記載があります。他の作家の作品や、他人の原稿をアップロードして使う場合は、その権利があるかを確認しましょう。
小説の出力を商用利用してよいかを直接説明した公式ページは、確認できませんでした。販売や広告収入のある公開を考える場合は、利用しているプランの規約の全文と、使用ポリシーを確認してください。
AI生成物に著作権はあるか
日本での考え方は、文化庁が公表している「AIと著作権に関する考え方について」(令和6年3月15日、文化審議会著作権分科会法制度小委員会)に整理されています。この文書は、法的な拘束力を持つものではなく、公表時点での考え方を示したものである、と文書自身が説明しています。
この文書では、AI生成物に著作物性が認められるかは、個別の事例ごとに、人がどの程度「創作的寄与」をしたかで総合的に判断される、とされています。判断の要素として、次の3つが挙げられています。
| 要素 | 文書での整理 |
|---|---|
| 指示・入力の分量と内容 | 創作的な表現を具体的に示す詳細な指示は、創作的寄与があると評価される可能性を高める。表現に至らないアイデアにとどまる指示は、長くても判断に影響しない |
| 生成の試行回数 | 回数が多いこと自体は影響しない。生成物を確認して指示を直しながら繰り返す場合は、著作物性が認められることも考えられる |
| 複数の生成物からの選択 | 単なる選択は、それ自体では影響しない |
また、人が、AI生成物に創作的表現といえる加筆・修正を加えた部分は、通常、著作物性が認められると書かれています。ただし、それ以外の部分の著作物性には影響しないとも書かれています。
この整理は、「Claudeに書かせた文章を、そのまま提出する」と、「Claudeの案をもとに、自分で書き直す」とでは、扱いが変わりうることを示しています。小説を自分の作品として公開したいなら、構成や設定を自分で決め、本文に自分の手を入れる進め方が、考え方に沿っています。個別の作品がどう扱われるかは、この文書だけでは判断できません。
既存の作品に似てしまったとき
同じ文化庁の文書では、AIを使った場合でも、既存の著作物の侵害になるかは、通常の創作と同じく「類似性」と「依拠性」で判断される、とされています。利用者が既存の著作物を知っていて、その創作的表現を持つものを生成させた場合は、依拠性が認められうると整理されています。作品名など固有名詞を入力して似たものを作らせることは、その例として挙げられています。
利用者が既存の作品を知らなかった場合の扱いも、文書で整理されていますが、状況によって結論が変わります。一般的な心構えとして、次の点を守ると安全です。
- 特定の作品や作家の名前を挙げて、そっくりに書かせない
- 登場人物の名前、固有の設定、印象的な台詞を、既存作品から借りない
- 出力に見覚えのある表現があれば、検索して確認する
- 公開前に、設定や展開が既存作品と重なっていないかを確認する
AIの利用が分かる仕組みがある
Anthropicは2026年8月14日の公式ブログで、今後のClaudeのモデルが生成する文章に「透かし」(ウォーターマーク)を入れると発表しています。文字や記号を足すものではなく、単語の選び方に統計的なパターンを持たせ、鍵を持つ側が「Claudeが関わった可能性」を確かめられる方式だと説明されています。
同じ発表では、次の点も説明されています。
- 透かしからは、特定の個人・組織・チャットは分からない
- 確かめられるのは「Claudeが関与した可能性」だけで、人が書いたことの証明にはならない
- 短い文章では判定が難しく、長い文章ほど確度が上がる
- 軽い修正では完全には消えにくく、すべての語を書き換えれば消える
- 検出のためのAPIは、規制当局・報道機関・教育機関・研究者などの一部の組織向けに限定公開の段階
この透かしは、所有や著作者について何かを示すものではなく、利用者の権利も変えないとされています。応募先がAIの利用の申告を求めている場合は、透かしの有無にかかわらず、その規定に従ってください。
公開・応募の前に確認すること
公開や応募の前に、次の項目を確認すると安心です。
| 確認する項目 | 内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 公開先・応募先の規定 | AI利用の可否、申告の要否、AI支援作品の扱い、権利の帰属 | 各サイト・各賞の募集要項と規約 |
| Anthropicの使用ポリシー | 書いた内容や使い方が、禁止事項に当たっていないか | Anthropicの使用ポリシー |
| 契約しているプランの規約 | 出力の権利、商用利用の扱い | 個人向け利用規約または商用規約 |
| 既存作品との類似 | 設定・展開・台詞の重なり | 自分での検索、必要なら専門家 |
| 実在の人物・団体・地名 | 名誉やプライバシーを傷つけないか。フィクションと分かるか | 自分の確認、必要なら専門家 |
| 入力した原稿の取り扱い | 未発表の原稿が、学習に使われないようにするか | アカウントのプライバシー設定 |
未発表の原稿を入れるときの設定
個人向けの利用規約には、入力と出力を「Anthropicが、サービスの提供や改善に使う場合があり、モデルの学習も含まれる。ただし、アカウント設定でオプトアウトした場合を除く」という趣旨の記載があります。また、オプトアウトしていても、安全のための確認の対象になった場合などは学習に使われる、という例外も書かれています。
未発表の小説を入れる前に、アカウントの設定を確認しておくと安心です。手順は、別記事の「Claudeに学習させない設定」で整理しています。会社の仕事でシナリオや企画を扱う場合は、個人契約ではなく、法人向けのプランの規約を確認してください。
よくある質問
Claudeで小説を書くのは無料でもできますか?
できます。無料プランでもチャットで依頼できます。長い原稿を何度もやりとりすると、使用量の上限に早く達します。頻繁に書く場合は、有料プランを検討してください。
日本語の小説も書けますか?
書けます。文体や言い回しの好みは、自分の文章を見本として渡すと伝わりやすくなります。
長編を1回で書かせることはできますか?
長い作品を1回の依頼で最後まで書かせるのは、おすすめしません。後半で設定がぶれても、気づきにくく、直す量も大きくなります。あらすじと設定を固めたうえで、場面や章ごとに依頼する進め方が確実です。
設定がぶれるのを防ぐにはどうすればいいですか?
登場人物表や時系列表をプロジェクトに置き、依頼文で参照させます。章ごとに新しいチャットを始めて、設定資料だけを引き継ぐ方法も有効です。
恋愛や暴力を含む作品は書けますか?
恋愛や、物語に必要な範囲の暴力を扱うこと自体は、すぐに禁止されるわけではありません。ただし、性的に露骨な内容、未成年を性的に扱う内容、暴力の助長・美化などは、使用ポリシーで禁じられています。
Claudeが書いた小説の著作権は誰のものですか?
規約では、Anthropicが持つ出力の権利があれば利用者に譲渡する、と定められています。ただし、作品が著作権法で保護されるかは別の問題です。文化庁は、人の創作的寄与の程度で判断されるという考え方を示しています。
書いた小説を販売してもよいですか?
小説の販売について直接説明した公式ページは確認できませんでした。契約しているプランの規約と使用ポリシー、販売先の規定を確認してください。判断に迷う場合は、専門家に相談しましょう。
新人賞やコンテストに応募してもよいですか?
応募先の規定によります。AIの利用を禁止している賞、申告を求める賞、一定の範囲で認める賞があります。応募前に、募集要項を必ず確認してください。
既存の作家の文体で書かせてもよいですか?
作家の名前を挙げて似せることは、避けた方が安全です。文体の特徴(文の長さ、視点、語彙)を言葉にして伝えるか、自分の文章を見本にしてください。
書いている途中の原稿は、AIの学習に使われますか?
個人向けの利用規約では、設定でオプトアウトしない限り、入力が学習に使われる場合があると書かれています。未発表の原稿を入れる前に、アカウントの設定を確認してください。
AIで書いたことは、読んだ人に分かりますか?
文章からそれと分かるとは限りません。ただし、Anthropicは、今後のモデルの出力に、鍵で確認できる透かしを入れると発表しています。応募や公開で隠すのではなく、必要な申告をする前提で使いましょう。
スマホでも小説を書けますか?
Claudeのアプリで依頼できます。長い原稿の管理や推敲は、パソコンの方が見比べやすくなります。Docsは、Web・デスクトップ・iOS・Androidのアプリから作れると公式ヘルプに書かれています。
まとめ
この記事のまとめ
- Claudeは、設定づくり・あらすじ・場面の下書き・推敲の相談まで手伝える。何を書くか、どう仕上げるかは書き手が決める
- 依頼は、視点・場面の目的・文体・分量を伝え、1場面ずつ区切って進める。「書き直しは不要」と伝えれば、指摘だけを受け取れる
- 長編は、登場人物表・時系列表・文体の見本をプロジェクトに置く。設定はメモリに頼らず、資料として残す
- 使用ポリシーでは、性的に露骨な内容、未成年を性的に扱う内容、暴力の助長・美化などが禁じられている。フィクションでも同じ
- 出力の権利は規約に記載があるが、著作権が成立するかは別の問題。文化庁は、人の創作的寄与の程度で判断されるという考え方を示している
- 公開・応募の前に、公開先の規定、規約、既存作品との類似、学習の設定を確認する
小説づくりは、Claudeに任せる範囲を決めて、自分の手を入れる部分を残すと、続けやすくなります。権利や規約は、公式の文書と、公開先・応募先の規定を確認しながら進めてください。
会社の企画やシナリオ、物語を使った広報コンテンツの制作にClaudeを使いたい場合は、使う範囲のルールづくりや、プロジェクトの設計、社内での使い方の整備が必要になります。INTERCREATE JAPANでは、Claude・Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる仕組みづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
- Usage Policy(Anthropic)
- Consumer Terms of Service(Anthropic)
- Commercial Terms of Service(Anthropic)
- What are projects?(Anthropic ヘルプセンター)
- How do usage and length limits work?(Anthropic ヘルプセンター)
- Use Claude's chat search and memory to build on previous context(Anthropic ヘルプセンター)
- Uploading files to Claude(Anthropic ヘルプセンター)
- Get started with Claude Docs(Anthropic ヘルプセンター)
- Understanding Claude's personalization features(Anthropic ヘルプセンター)
- Why am I receiving an 'Output blocked by content filtering policy' error?(Anthropic ヘルプセンター)
- How Claude's text watermark works(Anthropic)
- Models overview(Claude Platform Docs)
- プランと料金(Anthropic)
- AIと著作権に関する考え方について(文化庁)
INTERCREATE JAPAN