Claude Code副業の始め方|できる仕事の例と、会社・税金・規約の確認点
この記事でわかること
- Claude Codeで副業ができるのか、収入について確かめられていること・いないこと
- 任せやすい仕事の例と、避けたい仕事
- 会社の就業規則、労働時間の通算、確定申告など、始める前の確認点
- Claudeの利用規約、成果物の権利、客先データの扱い
- 始め方と費用、受注から納品までの流れ
- 納品物の著作権と、責任の決め方
目次
- Claude Codeで副業はできる?
- 道具としてできること、できないこと
- 副業をする人はどのくらいいるか
- 収入について、確かめられていないこと
- 収入の考え方
- 任せやすい仕事の例
- Webサイト・LPの制作・修正
- 業務の自動化・データ整理
- 文書・資料づくりの補助
- 避けたい仕事
- 始める前の確認点
- 会社の就業規則を読む
- 本業の情報・機器・アカウントは使わない
- 労働時間の通算
- 確定申告・税金
- 利用規約・客先データ
- どの規約が適用されるか
- 商用利用について確認できたこと
- 成果物の権利
- データの扱い
- 禁止されていること
- 客先データ・守秘義務
- 始め方・費用
- 必要なもの
- プランと料金
- デスクトップアプリで始める手順
- 使用量の上限と確認方法
- 副業の経費として考えること
- 受注から納品まで
- 取引条件を書面で残す
- 受注から納品までの流れ
- 作業中のコツ
- 納品物の著作権・責任
- AIで作ったものに著作権はあるか
- 既存の著作物に似てしまうリスク
- 契約で決めておくこと
- 納品前のチェックリスト
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeで副業ができると聞いたけれど、実際に何をすればいいのか分からない」「会社にばれないか、税金はどうなるのか不安」と考えている方も多いのではないでしょうか。
Claude Codeは、日本語で頼むとWebサイトの作成や修正、データの整理、小さな業務ツールづくりなどを進めてくれるAnthropic社のツールです。副業で使える道具のひとつではありますが、使えば収入が得られるものではなく、収入は保証されません。仕事を見つけ、取引先と条件を決め、納品物に責任を持つのは、使う本人です。
この記事では、Claude Codeを使って副業を考えるときの現実的な見通しを、公的機関と公式ページの情報にもとづいて整理します。任せやすい仕事の例、会社の就業規則・労働時間・確定申告の確認点、Claudeの利用規約と客先データの扱い、始め方と費用、納品物の著作権と責任までを順に解説します。内容は2026年10月時点のものです。規約や制度は変わることがあるため、始める前に公式ページで最新の内容を確認してください。個別の判断は、会社・税務署・専門家に確認することをおすすめします。
Claude Codeで副業はできる?

先に結論を書きます。Claude Codeは、副業の作業を進める道具として使えます。ただし、Claude Codeを使うこと自体が副業になるわけではありません。副業になるのは、Claude Codeで作ったものや、Claude Codeを使って提供するサービスに対して、取引先から報酬を受け取る場合です。
道具としてできること、できないこと
Claude Codeは、パソコン上のファイルを読み、書き換え、コマンドを実行しながら作業を進めるツールです。公式の説明では、プログラムのコードだけでなく、メモや文書のフォルダなど、コードではないフォルダでも使えるとされています。
一方で、Claude Codeが代わりにやってくれないこともあります。仕事を探すこと、お客さんの要望を聞き取ること、金額や納期を決めること、納品物が目的に合っているか最終的に判断することは、人が行います。Claudeの出力は正確でないことがあるため、確認せずに頼ってはいけないと利用規約にも書かれています。
| 作業 | Claude Codeが得意なこと | 人が行うこと |
|---|---|---|
| 仕事の獲得 | 提案文や紹介文の下書き | 相手探し、やりとり、価格と条件の判断 |
| 要件の整理 | 聞き取り内容の整理、質問項目の下書き | お客さんの本当の目的を確かめる |
| 制作・作業 | ページやスクリプトの作成、修正、表記ゆれの統一 | 目的に合っているか、品質の確認 |
| 納品・運用 | 納品用の説明書の下書き、修正対応の補助 | 納品、請求、その後の問い合わせ対応 |
| 責任 | なし(成果物の責任は使う人にある) | 契約の範囲での責任、再発防止 |
副業をする人はどのくらいいるか
副業そのものは、特別なことではなくなっています。総務省統計局の「令和4年就業構造基本調査」によると、2022年の時点で、農林業を除く就業者のうち副業がある人は305万人でした。5年前の調査より60万人増えています。
| 項目 | 数値(令和4年調査) |
|---|---|
| 副業がある人(非農林業従事者) | 305万人(5年前より60万人の増加) |
| 副業者比率 | 4.8%(5年前より0.9ポイントの上昇) |
| 追加で働きたい人(追加就業希望者) | 493万人(5年前より93万人の増加) |
この調査は、副業をしている人の数を調べたものです。Claude Codeを使った副業の収入や、収入を得られた人の割合を示すものではありません。数字を見て「副業をする人が増えている」ことは分かりますが、「Claude Codeで稼げる」ことの根拠にはなりません。
収入について、確かめられていないこと
Claude Codeを使った副業でいくら収入を得られるのか、どのくらいの人が収入を得ているのか。今回調べた範囲では、これを示す公的な統計や公式の情報は見つかりませんでした。そのため、この記事には収入の金額や「月○万円」といった数字は載せていません。
収入は保証されません
「Claude Codeを使えば簡単に稼げる」「誰でも月に何万円」といった表現は、公式の情報では確かめられていません。収入は、仕事の見つけやすさ、価格の付け方、かけられる時間、本人の経験や信頼によって大きく変わります。ツールの費用や税金を引くと、手元に残る額がなくなることもあります。始める前に、損をしても生活に影響しない範囲で試すことをおすすめします。
収入の考え方
金額を決めるのは本人です。見込みを考えるときは、数字を借りてくるのではなく、自分の条件で次のように分けて計算します。
| 項目 | 考え方 | 自分で確かめること |
|---|---|---|
| 受け取る報酬 | 1件あたりの金額 × 受注できる件数 | 同じ種類の仕事の価格、受注までにかかる日数 |
| かかる時間 | やりとり・作業・確認・修正・請求まで含めた総時間 | 本業のあとに確保できる時間、体力 |
| 経費 | Claudeの月額プラン、ドメイン・サーバー代、ソフトウェア代など | 毎月かかる金額、1件ごとの費用 |
| 税金・社会保険 | 所得に応じて所得税・住民税、場合によって消費税 | 税務署、税理士、自治体の窓口 |
| 手元に残る額 | 報酬 − 経費 − 税金など | 時給にするとどのくらいか |
最初の数件は、慣れていないため想定より時間がかかることがほとんどです。時給に直してみて、続ける価値があるかを確かめるのが現実的です。
任せやすい仕事の例

Claude Codeが力を発揮しやすいのは、ファイルを読み書きして作る仕事です。ここでは、副業として成り立つ可能性がある仕事の種類を、任せやすさの観点で整理します。仕事の需要や単価は確かめられていないため、あくまで「作業として任せやすいか」の整理です。
| 仕事の種類 | Claude Codeに任せやすい部分 | 人が行うこと |
|---|---|---|
| 小規模なWebサイト・LPの制作 | ページの構成案、HTML・CSSの作成、スマホ表示の調整 | 目的と文章の決定、表示の確認、公開作業 |
| 既存サイトの修正・更新 | 文言や画像の差し替え、表示崩れの修正 | どこを直すかの判断、公開前の確認 |
| 表計算・データの整理 | 表記ゆれの統一、複数ファイルの結合、集計用の関数づくり | 集計の考え方、結果の突き合わせ |
| 定型作業の自動化 | ファイルの一括変換、名前の付け替え、小さなスクリプトの作成 | 手順の洗い出し、動作の確認 |
| 文書・マニュアルの整備 | 下書き、見出しの整理、書式の統一 | 内容の正確さの確認、社内用語の確認 |
| 社内向けの小さなツール | 入力フォームや計算ツールの作成 | 必要な機能の決定、使う人への説明 |
Webサイト・LPの制作・修正
Webサイトの制作は、Claude Codeの使いどころとして最初に思い浮かぶ仕事です。小さな会社や個人事業主のホームページ、1枚もののLP(ランディングページ)であれば、構成案から実際のページの作成までを任せやすい作業です。
ただし、サイトは公開してからが本番です。問い合わせフォームが届かない、スマホで崩れる、検索で表示されないといった問題は、公開後に気づくことも少なくありません。公開前に実際のスマホとパソコンで表示を確かめ、フォームの送信テストを行う手順を決めておくと、取引先からの信頼にもつながります。
業務の自動化・データ整理
お客さんの会社では、毎月同じ手順で表をまとめている、ファイルを1つずつ開いて名前を直している、といった「手作業のくり返し」が見つかります。Claude Codeは、こうした作業を小さなスクリプトにして自動化するのを手伝えます。
この種の仕事では、結果の正しさを確かめる方法を先に決めることが重要です。元のデータと集計結果の合計が合っているか、件数が揃っているかといった確認を、納品前に必ず行います。元のファイルは上書きせず、コピーで作業する習慣も身につけておきましょう。
文書・資料づくりの補助
マニュアルや手順書、議事録の整理、説明資料の下書きは、文章を扱う仕事です。Claude Codeは、フォルダ内の複数の文書を読み込んで、書式をそろえたり、重複を整理したりする作業に向いています。
注意したいのは、お客さんの社内の情報を扱う点です。社外秘の情報、個人情報が含まれる文書は、後述する規約と契約の確認をしてから扱ってください。
避けたい仕事
次のような仕事は、副業として受ける前に慎重に考えたほうがよいものです。Claude Codeでできるかどうかではなく、責任を負いきれるかどうかが基準です。
| 避けたい仕事 | 理由 |
|---|---|
| 金融商品の売買判断や助言に関わる仕事 | Claudeの利用規約で、証券などの売買や助言をClaudeに頼って行うことは禁止されている |
| 決済・個人情報・医療情報を扱うシステムの開発 | 情報漏えいや不具合の影響が大きく、責任と専門知識が必要になる |
| 納期と品質を厳しく保証する長期の保守 | 副業の時間では、緊急時の対応を約束しきれない |
| 著作権やライセンスが不明な素材の流用を求められる仕事 | 納品後に権利侵害を指摘されると、責任を問われることがある |
| 会社の仕事と同じ内容・同じ取引先の仕事 | 競業や利益相反にあたる可能性があり、就業規則に反するおそれがある |
最初は、お客さんの被害が小さく、やり直しがきく仕事から始めるのが安全です。いきなり本番の業務システムを任されるような案件は、経験を積んでから受けるか断る判断も必要です。
始める前の確認点

会社員が副業を始めるときは、作業を始める前に、会社のルール・労働時間・税金の3つを確認します。ここで書くのは一般的な確認点です。個別の判断は、会社の人事・総務、税務署、税理士などの専門家に確認してください。
会社の就業規則を読む
副業ができるかどうかは、まず勤務先の就業規則と雇用契約で決まります。厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、裁判例を踏まえると、原則として副業・兼業を認める方向とすることが適当だとされています。モデル就業規則にも、勤務時間外に他の会社等の業務に従事できる旨の規定があります。
ただし、これは国の指針であり、実際の扱いは会社ごとに異なります。ガイドラインでは、会社が副業を制限できる場合として、次の4つが挙げられています。
| 会社が制限できるとされる場合 | 副業で気をつけること |
|---|---|
| 労務提供上の支障がある場合 | 寝不足や長時間労働で本業に影響が出ないようにする |
| 業務上の秘密が漏れる場合 | 本業で知った情報、顧客名、社内資料を副業に持ち込まない |
| 競業により会社の利益が害される場合 | 本業と同じ業種・同じ取引先の仕事は避ける、または事前に相談する |
| 会社の名誉や信用を傷つける場合 | 会社名を使った営業や、不適切な内容の仕事を受けない |
就業規則に副業の許可制や届出制が定められている場合は、手続きに従います。副業の内容によっては、許可が出ないこともあります。公務員など、別の規程がある職種もあるため、所属先の規程を確認してください。
本業の情報・機器・アカウントは使わない
副業の作業には、会社のパソコンやメールアドレス、会社契約のアカウント(会社で契約したClaudeのプランなど)を使わないのが基本です。勤務時間中に作業しないことも、当然の前提です。
特に、会社がTeamプランなどでClaudeを契約している場合、そのアカウントを副業に使うことは避けてください。Claudeの規約では、アカウントを他人と共有することも禁止されています。副業用には、自分名義の別のアカウントと契約を用意します。
労働時間の通算
副業先で「雇われて」働く場合と、「業務委託」などで働く場合では、労働時間の扱いが異なります。厚生労働省のガイドラインでは、次のように説明されています。
| 副業の形 | 労働時間の通算 |
|---|---|
| 他の会社に雇われて働く(アルバイトなど。労働基準法の労働時間規制が適用される場合) | 本業と副業の労働時間が通算される(労働基準法第38条) |
| フリーランス・個人事業・起業など、労働基準法が適用されない働き方 | 通算されない |
通算されない場合でも、ガイドラインは、過労などで業務に支障が出ないよう、就業時間が長くならないよう配慮することが望ましいとしています。Claude Codeを使った副業の多くは業務委託の形になりますが、契約の中身が実質的に雇用に近い場合は扱いが変わることもあります。契約の形に迷う場合は、労働基準監督署などの公的窓口や専門家に確認してください。
確定申告・税金
副業の収入には税金がかかります。ここでは、国税庁の情報にもとづいて、会社員が知っておきたい点を整理します。
| 論点 | 確認できること |
|---|---|
| 確定申告が必要か | 給与を1か所から受けていて、その全部が源泉徴収されている場合、給与所得と退職所得以外の所得の合計額が20万円を超えると申告が必要(国税庁No.1900) |
| 「20万円」の意味 | 収入ではなく所得(収入から必要経費を引いた額)で判定する。必要経費の範囲は事業内容によって異なる |
| 所得の区分 | 副業の所得は、事業所得または雑所得(業務に係る雑所得)になる。事業所得かどうかは、社会通念上「事業」と呼べる程度かで判断される(所得税基本通達35-2) |
| 帳簿などがない場合 | 取引の記録を残していない場合は、収入金額が300万円を超えて事業と認められる事実がある場合を除き、業務に係る雑所得として扱うとされている |
| 損失の扱い | 雑所得で赤字が出ても、他の所得と損益通算はできない(国税庁No.1500) |
| 消費税 | 基準期間(個人事業者は前々年)の課税売上高が1,000万円以下なら原則として納税義務が免除される。ただし、適格請求書発行事業者の登録を受けた場合などは免除されない(国税庁No.6501) |
国税庁のページでは、申告をすることで税金が戻ってくる人は、20万円の判定とは別に考えるとされています。住民税の扱いは所得税とは別に決まるため、お住まいの市区町村にも確認してください。細かい条件は、国税庁のページ、税務署、税理士に確認するのが確実です。
個別の判断は専門家に確認を
この記事の内容は、一般的な確認点を公的機関の情報から整理したものです。就業規則の読み方、確定申告が必要かどうか、事業所得と雑所得のどちらになるか、経費にできる範囲は、個人の状況によって変わります。会社の人事・総務、税務署、税理士などに確認してください。
利用規約・客先データ

副業でClaude Codeを使うときに、見落としやすいのが利用規約です。ここでは、公式ページで確かめられた範囲だけを書きます。規約は更新されるため、始める前にAnthropicの最新の全文を確認してください。
どの規約が適用されるか
Claude Codeの公式ページによると、Claude Codeの利用に適用される規約は、契約するプランで分かれています。
| プラン・利用方法 | 適用される規約 |
|---|---|
| Free・Pro・Max | Consumer Terms of Service(個人向けの利用規約) |
| Team・Enterprise・Claude API | Commercial Terms of Service(商用向けの利用規約) |
なお、FreeプランにはClaude Codeが含まれていないため、実際に使えるのはPro以上のプランです。Claude Codeそのものは、Pro、Max、Team、Enterprise、またはConsoleアカウントで使えると案内されています。
商用利用について確認できたこと
副業で使う以上、「個人向けプランで報酬を得る仕事に使ってよいのか」が気になります。確認した範囲では、次のとおりです。
- Consumer Termsを読んだ範囲では、有料の個人プラン(Pro・Max)での商用利用を一律に禁じる条項は見当たりませんでした。「個人的・非商用に限る」という制限が書かれているのは、評価目的(お試し)で提供される機能の部分です
- 一方で、サービスを再販売すること、Claudeと競合する製品やサービスを開発すること(AIモデルの学習を含む)などは、規約で禁止されています
- Claude Codeの公式ページには、ProとMaxの利用上限は「通常の、個人による利用」を想定したものと書かれています
「個人プランで副業の成果物を作ってよい」と明確に許可する文言は、確認した範囲では見つかっていません。商用利用が許されるのか迷う場合や、継続的に大量に使う場合は、Anthropicの規約全文を確認し、必要に応じて問い合わせてください。
成果物の権利
Consumer Termsでは、利用規約を守っていることを条件に、Claudeの出力(成果物)についてAnthropicが持つ権利があれば、それをユーザーに譲渡すると定められています。
ただし、これは「成果物に著作権が発生する」「第三者の権利を侵害しない」ことを保証するものではありません。著作権の考え方は、後の章で説明します。また、規約には、出力は不正確なことがあり、確認せずに頼ってはいけないとも書かれています。
データの扱い
お客さんの資料やデータをClaude Codeに読み込ませると、その内容はAnthropicのサーバーに送られます。Claude Codeの公式ページには、データの扱いがプランごとに次のように書かれています。
| 項目 | Free・Pro・Max | Team・Enterprise・API |
|---|---|---|
| モデルの学習への利用 | 設定で許可するかを選べる。許可している場合は学習に使われる(Claude Codeの利用を含む) | お客様が提供に同意しない限り、Claude Codeに送ったコードやプロンプトを学習に使わない |
| 保持期間 | 学習への利用を許可:5年/許可しない:30日 | 標準:30日(ゼロデータ保持は条件を満たした場合のみ) |
| 手元のパソコン | 会話の記録が手元に平文で保存され、既定では30日間残る | |
設定は、claude.aiのプライバシーの設定画面から、いつでも変更できます。お客さんのデータを扱う副業では、学習への利用を許可しない設定にしておくのが基本です。
禁止されていること
規約と利用ポリシーには、副業でも守るべき禁止事項があります。主なものを挙げます。
- アカウントのログイン情報を他人と共有すること、他人にアカウントを使わせること
- Claudeのサービスを再販売すること
- 法律に違反する利用、他人の知的財産権やプライバシーを侵害すること
- 偽情報の作成・拡散、スパム、詐欺、悪意のあるプログラム(マルウェア)の作成
お客さん向けのチャットボットなど、一般の消費者が直接やりとりする仕組みを作る場合、利用ポリシーには、利用者にAIと話していることを伝える決まりがあります。該当する案件では、利用ポリシーの該当部分を確認してください。
また、お客さん自身がClaude Codeを使いたい場合は、お客さんが自分のアカウントや契約で使う形にします。自分のアカウントでの利用料金をお客さんに肩代わりさせたり、アカウントを貸したりすることは避けてください。
客先データ・守秘義務
お客さんから預かった情報には、守秘義務や個人情報の取り扱いのルールがかかる場合があります。Claude Codeに読み込ませる前に、次の点を確認します。
- 契約書や秘密保持契約(NDA)で、外部のAIサービスに情報を入力することが認められているか
- 個人情報(名前、連絡先、顧客リストなど)が含まれていないか。含まれる場合は、ダミーに置き換えられないか
- お客さんの承諾を得ているか(AIツールを使うこと自体を伝えるかどうかも含めて)
- 作業用のフォルダに、必要なファイルだけをコピーして渡しているか
判断に迷うデータは、読み込ませないのが安全です。
始め方・費用

副業用のClaude Codeの環境は、自分名義のアカウントと、パソコン1台があれば始められます。ここでは、公式ページで確認できた範囲の手順と費用を説明します。
必要なもの
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| パソコン | macOS 13.0以降、またはWindows 10(1809以降)など。メモリ4GB以上。インターネット接続が必要 |
| アカウント | Pro・Max・Team・Enterprise・Consoleのいずれか。Freeプランでは使えない |
| 使う場所 | デスクトップアプリのCodeタブ、またはターミナル。アプリならターミナルを使わずに始められる |
| 利用できる国 | Anthropicが対応している国・地域に限られる |
プランと料金
公式の料金ページによると、個人向けプランは次のとおりです(2026年10月時点。米ドル表示)。
| プラン | 月額 | Claude Code |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 含まれない |
| Pro | 月払い20ドル/年払いは月17ドル相当(200ドルの一括払い) | 含まれる |
| Max | 月100ドルから(5倍・20倍の選択肢がある) | 含まれる |
最初はProから始めて、使用量の上限にたびたび当たるようであれば上位プランを検討する、という進め方が現実的です。円での請求額は、為替や税によって変わります。契約前に、料金ページで最新の表示を確認してください。
月額の費用は、収入がなくても発生します
プランの料金は、案件が取れなくても毎月かかります。年払いは割安ですが、一括で支払うため、続けるかどうか分からない段階では月払いのほうが安全です。副業の収入が出るまでの数か月分の費用は、先に見込んでおきましょう。
デスクトップアプリで始める手順
ターミナル(黒い画面)に慣れていない方は、デスクトップアプリから始めるのが分かりやすい方法です。公式のクイックスタートでは、次の流れが案内されています。
- 有料プランに申し込むclaude.aiで自分名義のアカウントを作り、Pro以上のプランに申し込みます。会社のアカウントとは別にします。
- デスクトップアプリを入れるMacまたはWindows用のClaudeアプリをダウンロードしてインストールし、サインインします。アプリにはClaude Codeが含まれ、Node.jsなどを別に入れる必要はありません。
- Codeタブを開く画面上部の「Code」タブをクリックします。有料プランに入っていない場合は、ここで案内が出ます。
- 作業するフォルダを選ぶ「Local」を選び、「Select folder」で作業用のフォルダを指定します。最初は、練習用に作った小さなフォルダがよいでしょう。
- 権限の設定を選ぶ入力欄の近くで、Claudeがどこまで確認なしに作業するかを選びます。使い始めは、変更のたびに承認を求める「Manual」にしておくと、何が起きているか分かります。
- やりたいことを日本語で頼む「このフォルダのCSVを月ごとに集計して」など、目的と材料を書いて送ります。変更内容は差分の表示で確認できます。
公式の説明では、権限の設定には、確認しながら進める「Manual」、ファイルの編集を自動で受け入れる「Accept edits」、計画だけ提案して編集しない「Plan」、危険な操作だけを自動で止める「Auto」があります。大きな変更を頼む前は、Planで進め方を確かめてから実行させると、やり直しが少なくなります。
使用量の上限と確認方法
Pro・Maxには、使える量に上限があります。上限に達すると、決められた時間が経つまで待つか、追加の使用量(使用量クレジット)を設定しない限り、作業が止まります。Claude Code内の/usageで、現在の使用状況を確認できます。
副業では、納期のある案件の途中で上限に達すると困ります。大きな作業の前に使用量を確認する、作業を小さく区切る、関係のない話題は新しい会話で始める、といった工夫が有効です。
副業の経費として考えること
Claudeの月額料金や、ドメイン・サーバーの費用などは、副業の収入を得るためにかかった費用として、必要経費になる可能性があります。ただし、どの費用が経費に入るか、家事用との按分をどうするかは、事業の内容によって異なります。領収書や請求書は保存し、判断は税務署や税理士に確認してください。
受注から納品まで

仕事を受けるときの流れは、AIを使うかどうかにかかわらず、依頼を整理して、条件を決め、作って、確認してもらい、納品して請求する、という形になります。副業では、1人ですべてを行うため、条件の確認と記録が特に重要です。
取引条件を書面で残す
個人で仕事を受ける場合、「フリーランス・事業者間取引適正化等法」(フリーランス法)が関係することがあります。公正取引委員会の特設サイトでは、この法律の対象となる「特定受託事業者」は、業務委託の相手方である事業者で、従業員を使用しないものと説明されています。
発注する側の事業者には、次のような義務があります。
| 発注側の義務 | 内容 |
|---|---|
| 取引条件の明示 | 業務委託をしたら、書面または電磁的方法(メールやチャットなど)で、直ちに条件を明示する。口頭だけでは認められない |
| 明示する主な事項 | 当事者の名称、委託した日、業務の内容、受け取る期日と場所、報酬の額と支払期日など |
| 報酬の支払期日 | 給付を受け取った日から60日以内の、できるだけ短い期間で期日を定め、その日までに支払う |
| 禁止行為 | 1か月以上の委託では、受領拒否、報酬の減額、買いたたき、不当なやり直しの要請などが禁止されている |
どの義務が適用されるかは、発注側の事業者が従業員を使用しているか、委託の期間はどのくらいか、によっても変わります。この法律の対象になるかどうかは、取引の内容(発注者が事業者かどうか、委託の内容など)によって決まります。たとえば、消費者が個人的な用事で依頼する場合は対象外とされています。自分の案件が対象かどうかは、公正取引委員会のQ&Aや、相談窓口で確認してください。
法律の対象かどうかにかかわらず、仕事の内容、金額、納期、修正の範囲、支払日を書面(メールでも可)で残すことは、トラブルを防ぐうえで欠かせません。
受注から納品までの流れ
- 依頼内容を聞き取る何のために、誰が、いつまでに使うのかを確かめます。曖昧なまま始めると、修正が増えます。
- 見積もりと契約条件を決める作業範囲、金額、納期、修正の回数、権利の帰属、支払日を決めて、文書やメールで残します。
- 作業の範囲を小さく区切る全体を一度に頼まず、「構成案」「1ページ目」「全ページ」のように区切って作ります。各段階で確認を取ると、手戻りが減ります。
- コピーした環境で作業するお客さんの元のファイルは触らず、作業用のコピーで進めます。変更内容は、差分で確認します。
- 納品前に確認する表示、動作、数字、誤字、権利関係を、自分の目で確かめます。Claudeの出力は、そのまま納品しません。
- 納品して請求する納品物と、使い方や注意点の説明をあわせて渡します。請求書と、やりとりの記録を保存します。
作業中のコツ
Claude Codeを使った作業では、頼み方で結果が大きく変わります。次の点を意識すると、手戻りが減ります。
- 目的、使う人、完成の形、守ってほしいルールを最初に伝える
- 大きな変更の前は、計画だけを出してもらい(Planモード)、内容を確認してから実行する
- テストや確認の方法を先に決め、Claude自身にも確かめさせる
- 同じ指摘を何度もするなら、CLAUDE.mdというファイルに書いて、毎回の指示を省く
作業の記録を残す
いつ、どのファイルを、どういう指示で変更したかの記録は、納品後に問い合わせを受けたときの確認に役立ちます。お客さんごとに作業フォルダを分け、依頼文と変更の履歴を残しておくと、後から経緯をたどれます。
納品物の著作権・責任

Claude Codeで作ったものを納品するときは、著作権と、不具合が出たときの責任の2つを整理しておく必要があります。ここでは、文化庁などの公的な情報にもとづく一般的な考え方を紹介します。個別の案件では、専門家に確認してください。
AIで作ったものに著作権はあるか
文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」の概要では、AI生成物の著作物性について、次のように整理されています。
| ケース | 考え方(文化庁の概要) |
|---|---|
| 人が指示をほとんど与えず(または簡単な指示にとどまり)、AIが自律的に生成したもの | 著作物に当たらないと考えられる |
| 人が創作的に表現するための「道具」としてAIを使ったもの | 著作物に当たり、AIの利用者が著作者となると考えられる |
| 創作的表現を具体的に示す詳細な指示 | 「創作的寄与がある」と評価される可能性を高める。長い指示でも、アイデアにとどまるなら創作的寄与は認められにくい |
| 人がAI生成物に創作的な加筆・修正を加えた場合 | 通常、その部分には著作物性が認められる |
つまり、「Claudeに頼んだものは自動的に自分の著作物になる」とも「著作物にならない」とも言い切れません。個々の成果物について、どのくらい創作的な関与があるかで判断されます。お客さんに「著作権を譲渡する」と契約書に書く場合は、成果物に著作権が発生しない可能性があることも踏まえて、表現を専門家に確認すると安心です。
既存の著作物に似てしまうリスク
AIで作ったものでも、既存の著作物を侵害すれば、通常の著作権侵害と同じ基準で判断されます。文化庁の概要では、生成物に既存の著作物との類似性(創作的表現が共通していること)と依拠性(既存の著作物をもとに創作したこと)が認められ、権利制限の対象外であれば侵害になるとされています。
副業でお客さんに納品する場合、文章、画像、デザイン、ソースコードに、他社の既存の表現が入り込んでいないかを、納品前に確かめる必要があります。具体的には、次の点を確認します。
- 文章や見出しが、他サイトの表現と極端に似ていないか(検索して確かめる)
- 画像・アイコン・フォントのライセンスが、商用利用を許しているか
- お客さんから受け取った素材(写真、ロゴ、文章)の使用許諾があるか
- ソースコードやライブラリを使う場合、そのライセンスの条件(表示義務など)を守っているか
契約で決めておくこと
納品物の責任は、契約で範囲を決めておくのが基本です。民法には、請負の仕事の目的物が契約の内容に合わない場合の定めがありますが、副業の小さな案件では、契約書や発注のやりとりで次の点を具体的に決めておくほうが、双方にとって分かりやすくなります。
| 決めること | 書いておく内容の例 |
|---|---|
| 作業の範囲 | どこまでが今回の仕事か。含まれない作業(文章の作成、写真の撮影など)は何か |
| 修正の回数と期間 | 無料で直す回数、検収(確認)の期限、納品後に直す期間 |
| 権利の帰属 | 成果物の著作権をどうするか。自分が作った共通部分や素材の扱い |
| 保守・問い合わせ | 納品後の対応の有無、対応する時間帯、有料か無料か |
| 責任の範囲 | 不具合が出たときの対応と、損害に対する責任の上限 |
| AIの利用と秘密保持 | 外部のAIサービスを使うかどうか、お客さんの情報の扱い |
契約書の作成や、責任の上限の書き方に不安がある場合は、弁護士や行政書士などの専門家に雛形を確認してもらうと安心です。
納品前のチェックリスト
- 依頼された内容どおりに動くか。実際の環境(スマホ・別のブラウザなど)で確かめたか
- 数字や文章を、元の資料と突き合わせたか
- お客さんの個人情報や、他のお客さんの情報が混じっていないか
- APIキーやパスワードなどの秘密の情報が、ファイルに書き込まれていないか
- 画像・フォント・ライブラリのライセンスを確かめたか
- 修正の方法と、問い合わせ先を説明したか
よくある質問
Claude Codeで副業をすると、いくらくらい稼げますか?
金額は確かめられていません。今回調べた範囲では、Claude Codeを使った副業の収入を示す公的な統計や公式の情報は見つかりませんでした。収入は保証されず、仕事の見つけやすさや価格、かけられる時間によって大きく変わります。
プログラミングの経験がなくても副業にできますか?
日本語で頼んで作業を進められる点は、プログラミング未経験でも使いやすい部分です。ただし、納品物の動作を確かめ、不具合に責任を持つのは本人です。何をどう確かめるかを判断する力は、経験や学習で身につける必要があります。
会社に副業が知られることはありますか?
就業規則で届出や許可が求められている場合は、手続きが必要です。それ以外に、税金の手続きなどを通じて勤務先に伝わるかどうかは、今回公式ページでは確かめていません。会社の人事・総務、お住まいの市区町村、税務署に確認してください。
確定申告は必ず必要ですか?
給与を1か所から受けていて全額が源泉徴収されている場合、給与所得と退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると申告が必要です。ここでいう20万円は、収入から必要経費を引いた「所得」です。住民税の扱いは別に決まるため、詳しくは国税庁のページや税務署、市区町村で確認してください。
副業で使うのに、Proプランで足りますか?
案件の量と作業の大きさによります。Proには使用量の上限があり、大きな作業や連続した作業では上限に達することがあります。最初はProで試し、上限にたびたび当たるようなら上位プランを検討する、という進め方が現実的です。
個人向けプランで、お客さんの仕事に使っても規約違反になりませんか?
Consumer Termsを読んだ範囲では、有料の個人プランでの商用利用を一律に禁じる条項は見当たりませんでした。ただし、明確に許可する文言も確認できていません。規約は更新されるため、最新の全文を確認し、迷う場合はAnthropicに問い合わせてください。
お客さんの資料をClaude Codeに読み込ませてもよいですか?
契約や秘密保持契約で認められているか、個人情報が含まれていないかを確認してからにしてください。個人プランでは、学習への利用を許可するかを設定で選べます。許可しない設定にしても、30日間は保持されると公式ページに書かれています。
Claudeで作ったものに、著作権はありますか?
文化庁の整理では、簡単な指示だけでAIが生成したものは著作物に当たらないと考えられる一方、人が創作的な表現のための道具としてAIを使った場合は著作物となり得ます。個々の成果物ごとの判断になるため、契約で権利の扱いを決めておくと安心です。
納品物に不具合があったとき、責任は誰が負いますか?
Claudeの利用規約では、出力が不正確なことがあり、確認せずに頼ってはいけないとされています。取引先に対する責任は、納品する本人が契約の範囲で負います。修正の範囲や期間、責任の上限を、契約で決めておいてください。
お客さんにClaude Codeを使っていることを伝える必要はありますか?
Claudeの規約や利用ポリシーに、すべての成果物についてAIを使ったと明示する一般的な義務は、確認した範囲では見当たりませんでした。ただし、お客さんの契約や秘密保持の条件で、外部のAIサービスの利用が制限されていることがあります。契約の際に確認しておくと安全です。
お客さんにもClaude Codeを使ってもらいたい場合は?
お客さんが、自分のアカウントや契約で使う形にします。自分のアカウントのログイン情報を共有したり、アカウントを貸したりすることは、規約で禁止されています。
副業の収入が少額でも、税金はかかりますか?
収入から必要経費を引いた所得が20万円以下であれば、会社員は所得税の確定申告が不要になる場合があります。ただし、これは所得税の確定申告の話です。他の条件や、住民税の扱いは別に決まるため、税務署や自治体に確認してください。
Windowsのパソコンでも始められますか?
始められます。公式のシステム要件では、Windows 10(1809以降)に対応しており、デスクトップアプリなら、ターミナルを使わずにCodeタブから始められます。
まとめ
この記事のまとめ
- Claude Codeは副業の作業を進める道具として使えるが、収入は保証されない。収入の金額は公的な統計で確かめられていない
- 任せやすいのは、Webサイトの制作・修正、データ整理、定型作業の自動化、文書の整備など、ファイルを読み書きする仕事
- 始める前に、就業規則、労働時間の通算、確定申告(給与以外の所得が20万円を超える場合ほか)を確認し、個別の判断は会社・税務署・専門家に相談する
- 個人プランはConsumer Terms、法人プラン・APIはCommercial Termsが適用される。アカウントの共有や再販売は禁止で、客先データは契約と学習の設定を確認してから扱う
- 取引条件は書面(メールでも可)で残し、納品物は自分で確認する。著作権と責任は契約で範囲を決めておく
- 費用は収入がなくても毎月かかる。小さな案件から試し、時給に直して続けるかを判断する
Claude Codeは、仕事を進めるための強力な道具ですが、副業で成果を出せるかどうかは、仕事の選び方、取引の進め方、確認の丁寧さで決まります。まずは自分のルールと条件を確かめ、小さな案件で試すところから始めてみてください。
INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入や、業務での使い方の整理、Webサイト・業務ツールの制作をお手伝いしています。使い方や社内での活用に迷う場合は、お気軽にご相談ください。
参考・出典
- Legal and compliance(Claude Code Docs)
- Data usage(Claude Code Docs)
- Consumer Terms of Service(Anthropic)
- Usage Policy(Anthropic)
- プランと料金(Anthropic)
- Advanced setup(Claude Code Docs)
- Get started with the desktop app(Claude Code Docs)
- Manage costs effectively(Claude Code Docs)
- 副業・兼業の促進に関するガイドライン(厚生労働省)
- No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人(国税庁)
- No.1500 雑所得(国税庁)
- 法第35条《雑所得》関係(所得税基本通達)(国税庁)
- No.6501 納税義務の免除(国税庁)
- 令和4年就業構造基本調査 結果の概要(総務省統計局)
- フリーランス法特設サイト(公正取引委員会)
- 「AIと著作権に関する考え方について」概要(文化庁)
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