Claude Codeのauto modeとは?仕組み・設定方法・注意点を解説
この記事でわかること
- auto modeとは何か、ほかの権限モードとの違い
- 使える条件と、オン・オフの切り替え方
- 分類器(classifier)が止める操作・通す操作
- 止められたときの対処と、一時停止になる条件
- 自社の環境に合わせる設定(autoMode.environment など)
- 安全に使うための注意と、会社で使うときの決めごと
目次
- Claude Codeのauto modeとは
- 確認の画面が出る場面は減る
- 最初からauto modeで始まる
- どんな操作を通して、どんな操作を止めるのか
- ほかの権限モードとの違い
- bypassPermissionsとの違い
- planモードとの関係
- どう使い分けるか
- 使える条件と切り替え方
- セッション中に切り替える
- 起動時や初期値を指定する
- VS Code・デスクトップアプリでの切り替え
- 分類器が止めるもの・通すもの
- 判定の順序
- 既定で止められる操作
- 既定で通る操作
- 信頼されるのは、作業フォルダと設定済みのリモートだけ
- プロンプトインジェクションへの備え
- サブエージェントも確認される
- 止められたときの対処
- 止められた操作を確認する
- 止め方に合った対処を選ぶ
- 3回連続・20回合計で一時停止する
- エラーが出たとき
- 自社の環境に合わせる設定
- 設定を書く場所
- 信頼する環境を伝える
- /auto-mode-setup で下書きを作る
- 確認を必ず出したい操作を決める
- CLAUDE.md の内容も読まれる
- 設定を確認・やり直すコマンド
- 安全に使うための注意
- 「安全が保証される」わけではない
- 取り返しがつく状態で使う
- それでも確認が出る操作がある
- コストと待ち時間
- 会社で使うときに決めておくこと
- よくある質問
- まとめ
「Claude Codeが何度も『実行してよいですか』と聞いてくるので、作業が止まってしまう」「確認を全部飛ばす設定は怖くて使えない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
その中間にある選択肢が、auto mode(オートモード)です。毎回の確認の代わりに、別のモデルが操作を1つずつ確かめ、危険と判断したものだけを止めます。Claude Codeを新しいバージョンで起動した場合、ターミナルとVS Codeでは最初からこのモードで始まるようになっています。
この記事では、auto modeが何をしていて、ほかの権限モードと何が違うのかを最初に整理します。そのうえで、使える条件、切り替え方、止められたときの対処、自社の環境に合わせる設定、安全に使うための注意までを順に解説します。内容は2026年10月時点の公式ドキュメントをもとにしています。仕様や対応バージョンは変わることがあるので、実際の画面や公式ページもあわせて確認してください。
Claude Codeのauto modeとは

Claude Codeは、ファイルを書き換えたり、コマンドを実行したりして作業を進めます。何をするたびに許可を求めるのか、どこまで自動で進めるのかを決めるのが権限モードです。auto modeは、その権限モードの1つです。
公式ドキュメントによると、auto modeでは「分類器(classifier)」と呼ばれる別のモデルが、実行の前に操作を確かめます。依頼の範囲を超えた操作、見覚えのない外部の環境に向かう操作、読み込んだ文章の中の指示に操られたように見える操作は止められ、それ以外は確認の画面なしで進みます。
確認の画面が出る場面は減る
通常のモード(Manual)では、ファイルの編集やコマンドの実行のたびに、人が許可を出します。auto modeでは、ふつうの作業にあたる操作は分類器が確かめて通すので、人が画面の前で「はい」を押し続ける必要がなくなります。長い作業を任せて席を外したいときに向いています。
一方で、確認を省くモードなので、扱いを間違えると影響が大きくなります。公式ドキュメントにも「確認の画面を減らすが、安全を保証するものではない」という警告があります。この点は、後半の「安全に使うための注意」で詳しく取り上げます。
最初からauto modeで始まる
公式ドキュメントでは、Claude Code v2.1.283以降では、ターミナルとVS Codeのセッションは、最初からauto modeで始まると説明されています。それより前のバージョンでは、Pro・Max・Teamプランだけが最初からauto modeでした。
初めてauto modeで始まったときには、ターミナルの上部に説明の通知が1回だけ出ます。「いつの間にか確認が出なくなった」と感じたときは、まず画面下のステータス表示を見てください。auto modeのときは「auto mode on」と表示されます。
確認を出す従来の動きに戻したいときは、後述の方法で、最初に始まるモードを変えられます。
どんな操作を通して、どんな操作を止めるのか
細かい一覧は後の章で扱います。ここでは大まかな分け方だけ押さえておきましょう。
| 通す操作の例 | 止める操作の例 | |
|---|---|---|
| ファイル | 作業フォルダの中のファイルの編集 | 作業前から存在していたファイルを元に戻せない形で壊す操作 |
| 外部との通信 | 読み取りだけのHTTPリクエスト | 機密のデータを外部に送る操作 |
| Git | 作業中のリポジトリへの通常のpush | force push、他人の組織への pull request |
| 環境 | ロックファイルに書かれた依存関係のインストール | 本番へのデプロイ、権限の付与、インフラの破壊 |
ほかの権限モードとの違い

Claude Codeの権限モードは、auto modeを含めて6つあります。公式ドキュメントの内容を表にまとめました。
| モード | 確認なしで動くこと | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Manual(設定値は default) | 読み取りだけ | 1つずつ自分で確かめたいとき、重要な作業 |
| acceptEdits | 読み取り、ファイルの編集、mkdir・touch・mv・cp などの基本的なファイル操作 | 編集内容をあとからまとめて確認したいとき |
| plan | 読み取り。auto modeが使える場合は、分類器が通したコマンドも動く | 変更する前に、調べて計画だけ立てたいとき |
| auto | ほぼすべて。裏で安全確認が入る | 長い作業、確認の画面を減らしたいとき |
| dontAsk | 事前に許可した操作と読み取りだけ。確認が必要になる操作は拒否される | CIなど、人がいない場面 |
| bypassPermissions | すべて | 隔離されたコンテナ・仮想マシンの中だけ |
名前に「auto」と付いていても、acceptEditsとは別物です。acceptEditsはファイルの編集と基本的なファイル操作だけを自動にするモードで、そのほかのコマンド実行(テストやビルドなど)は引き続き確認が出ます。auto modeは、コマンド実行やネットワークへのアクセスも含めて、分類器が確かめたうえで進めます。
bypassPermissionsとの違い
確認を全部飛ばす--dangerously-skip-permissions(bypassPermissions)との違いは、安全確認が残るかどうかです。bypassPermissionsは、確認も安全チェックも行わず、保護されたファイルへの書き込みも通します。公式ドキュメントでは、このモードは「プロンプトインジェクションや意図しない操作に対する保護はない」とされ、コンテナや仮想マシンなどの隔離された環境だけで使うよう書かれています。
Anthropicのブログでも、auto modeは--dangerously-skip-permissionsの「より安全な代わり」と位置づけられています。ただし、同じ記事の中で「リスクを減らすが、なくすわけではない」と明記されています。
planモードとの関係
planモードは、ファイルを書き換えずに調べて計画を立てるモードです。auto modeが使える環境では、計画中のコマンドも、確認の画面の代わりに分類器が確かめます(useAutoModeDuringPlanという設定が、既定でオンになっています)。計画ができあがったあとの選択肢には「Yes, and use auto mode」があり、承認と同時にauto modeに切り替えて、そのまま実装に進めます。
どう使い分けるか
| やりたいこと | 選ぶモード | 理由 |
|---|---|---|
| 初めて触るリポジトリを調べたい | plan | 編集せずに構造を把握でき、計画を承認してから動かせる |
| テストの修正を一通り任せたい | auto | コマンドの実行が多く、確認の画面を出し続けると進まない |
| 1つずつ自分の目で確かめたい | Manual | どの操作も人が許可する |
| 編集は任せるが、コマンドは見たい | acceptEdits | 編集は自動、そのほかのコマンドは確認が出る |
| CIで決まった作業だけ実行したい | dontAsk | 許可した操作だけ動き、確認待ちで止まらない |
使える条件と切り替え方

auto modeを使うには、いくつかの条件があります。公式ドキュメントの内容は次のとおりです。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| プラン | すべてのプラン |
| 組織の設定 | TeamとEnterpriseでは、既定で使える。管理者は、管理設定のpermissions.disableAutoModeを"disable"にして、組織として無効にできる |
| モデル | Anthropic APIでは、Opus 4.6以降、Sonnet 4.6以降、Haiku 5.5、Fable系のモデル。Sonnet 4.5・Opus 4.5・Haiku 4.5などの古いモデルは、どのプロバイダでも使えない |
| 提供元 | Anthropic API、Claude Platform on AWS、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundryなどで既定で使える。Bedrockなどでは、使えるモデルがさらに限られる |
条件を満たしていないセッションでは、auto modeに設定していてもManualで始まります。「auto modeが出てこない」ときは、まず使っているモデルと、管理者の設定を確認してください。Anthropic側で一時的に無効にされている場合もあり、その場合は新しいセッションを始め直す必要があります。
Claude Codeのバージョンを確認する
最初からauto modeで始まるのはv2.1.283以降です。古いバージョンを使っている場合は、更新すると動作が変わることがあります。バージョンの確認と更新の方法は、Claude Codeのアップデート方法の記事で解説しています。
セッション中に切り替える
ターミナルでは、Shift+Tabでモードを順番に切り替えられます。auto modeで始まっているときは、1回押すとManualになり、続けてacceptEdits → planと進みます。auto modeが使える環境では、planの次にauto modeへ戻ります。ステータス表示は次のように変わります。
| モード | ステータス表示 |
|---|---|
| Manual | manual mode on |
| acceptEdits | accept edits on |
| plan | plan mode on |
| auto | auto mode on |
| dontAsk | don't ask on(切り替えの順には出ない) |
| bypassPermissions | bypass permissions on |
ManualやacceptEditsのとき、コマンドの許可を求める画面に「Yes, and switch to auto mode」という選択肢が出ることがあります。その場で承認しながらauto modeに切り替えられます。ただし、この選択肢が出るのはBashコマンドの画面で、PowerShellツールの画面には出ません。askルールやフックで強制された確認の画面にも出ません。
起動時や初期値を指定する
起動するときに指定するなら、フラグを使います。
claude --permission-mode auto
claude --permission-mode default
2行目のdefaultはManualのことです。manualという別名でも指定できます。毎回指定したくない場合は、settings.jsonのpermissions.defaultModeで、最初に始まるモードを決められます。たとえば、毎回Manualで始めたいときは、ユーザーフォルダの.claude/settings.jsonに次のように書きます。
{
"permissions": {
"defaultMode": "default"
}
}
プロジェクトの設定ファイルでは「auto」が効かない
defaultModeに"auto"を書いても、プロジェクトの.claude/settings.jsonと.claude/settings.local.jsonに書いた場合は反映されません(bypassPermissionsも同じです)。リポジトリに入っている設定ファイルが、勝手に確認を省く動作にしてしまうのを防ぐためです。設定するときは、ユーザーフォルダの.claude/settings.jsonに書いてください。
VS Code・デスクトップアプリでの切り替え
VS Code拡張機能では、入力欄の下にあるモードの表示(mode indicator)をクリックして切り替えます。表示名は、Manual・Edit automatically・Plan・Autoです。デスクトップアプリのCodeタブでは、送信ボタンの横にあるモード選択から選びます。名前は、Manual・Accept edits・Plan・Auto・Bypass permissionsです。
どちらも、auto modeが使えるときだけ「Auto」が選択肢に出ます。デスクトップアプリには、auto mode専用の設定のスイッチはありません。VS CodeのclaudeCode.initialPermissionModeにはautoを指定できないので、Autoで始めたいときは、設定を空にしたまま、一度モードの表示からAutoを選びます。
分類器が止めるもの・通すもの

auto modeの安全確認を担っているのが分類器です。何を基準に止めているのかを知っておくと、止められたときに原因を考えやすくなります。
判定の順序
公式ドキュメントでは、1つの操作が次の順番で判定されると説明されています。最初に当てはまった段階で結果が決まります。
- 許可・確認・拒否のルールを見る自分で書いた
allow・ask・denyのルールに当てはまれば、そのとおりに処理されます。ただし、保護されたパスへの書き込みなど、ルールに当てはまっても分類器に回されるものがあります。 - 読み取りと、作業フォルダ内の編集を通す読み取り専用の操作と、作業フォルダの中のファイル編集は、そのまま通ります。
- それ以外は分類器に回すシェルコマンドやネットワークへのアクセスなどは、分類器が確かめます。
- 止められたら、理由がClaudeに返るブロックされると、Claudeには理由が返ります。多くの場合は「[Data Exfiltration]」のように、当てはまったルールの名前が示されます。
つまり、ファイルの読み取りと作業フォルダの中の編集は、分類器を通らないため、待ち時間も増えません。分類器が確かめるのは、おもにシェルコマンドとネットワークの操作です。
また、auto modeに入るとき、広い範囲のコマンドを許可していたルール(Bash(*)やBash(python*)のようなもの)は、一時的に無効になります。Bash(npm test)のような限定したルールは、そのまま残ります。auto modeを抜けると、元に戻ります。
既定で止められる操作
公式ドキュメントに載っている、既定でブロックされる操作のうち、おもなものを分類しました。
| 分類 | 止められる操作の例 |
|---|---|
| コードの取得・実行 | curl | bashのように、ダウンロードしたコードをそのまま実行する |
| 情報の持ち出し | 機密のデータを、外部のエンドポイントに送る。認証情報をログやファイルに出す |
| 本番環境 | 本番へのデプロイやマイグレーション、本番のフィーチャーフラグの変更 |
| 権限・インフラ | IAMやリポジトリの権限の付与、共有インフラの変更、terraform destroyなどの削除 |
| Git | force push、リモートのブランチ・タグの削除、承認されていないpull requestのマージ、git reset --hard・git clean -fdなど未保存の作業を捨てる操作 |
| 削除 | 作業前から存在していたファイルを、元に戻せない形で壊す。作成していないリソースを削除する |
| 外部の組織 | 別のリポジトリ・組織へのpull request、第三者のリポジトリへのpush、git remote set-urlで送信先を変える |
| 安全装置の無効化 | --insecureのような、安全のための機能を外すフラグ。認証などを守るテストを無効にする・飛ばす |
このほか、v2.1.257以降は、クラウドのメタデータエンドポイントから認証情報を取得する操作や、同じ環境にある別のコンテナ・Podへの接続なども、既定でブロックされます。
既定で通る操作
反対に、次のような操作は、そのまま通ります。
- 作業フォルダの中のファイル操作
- ロックファイルやマニフェストに書かれた依存関係のインストール
.envの読み取りと、対応するAPIへの認証情報の送信- 読み取りだけのHTTPリクエスト
- 作業中のリポジトリの、どのブランチへのpush(既定のブランチも含む)
- セキュリティ関連のコードや設定を、作業の一部として読み書きすること
pushについては、デプロイ先を示す名前のブランチ(productionやgh-pagesなど)は別扱いで、分類器が個別に判断します。また、秘密情報が含まれる変更のpushは、どのブランチでも止められます。
信頼されるのは、作業フォルダと設定済みのリモートだけ
分類器が「信頼できる」と見なすのは、作業フォルダと、セッション開始時に設定されていたGitのリモートです。会社のGitHub組織や、チームのクラウドストレージも、設定しない限りは「外部」として扱われます。そのため、社内の別のリポジトリにpushしようとして止められる、ということが起こります。対処の方法は、後述の「自社の環境に合わせる設定」で扱います。
プロンプトインジェクションへの備え
プロンプトインジェクションとは、Webページやファイルの中に、AIへの指示を紛れ込ませて操ろうとする手口です。公式ドキュメントでは、次の2段の備えがあると説明されています。
- Claude Code自身が分類器に送る内容から、ツールの実行結果(ファイルやWebページの中身)を取り除く。そのため、外部の文章が分類器を直接だますことはできない
- サーバー側で、読み込んだ内容を調べて、怪しいものをClaudeが読む前に警告する仕組みがある
それでも「完全に防げる」とは書かれていません。社外から届いたファイルや、出所の分からないWebページを大量に読ませる作業では、auto modeに頼りきらないようにしてください。
サブエージェントも確認される
サブエージェント(手分けして動く別のClaude)に仕事を任せる場合も、分類器は確認します。公式ドキュメントでは、次の3か所で確認されると説明されています。
- サブエージェントを起動する前に、依頼内容が確認される
- 動いている間の操作は、親のセッションと同じ基準で確認される
- 終わったときに、作業内容と最終報告が確認される。問題があれば、報告に警告が付いて親に渡される
サブエージェントの定義ファイルにpermissionModeを書いていても、auto modeの間は無視されます。
止められたときの対処

auto modeで作業していると、操作が止められることがあります。慌てずに、次の順で確認します。
止められた操作を確認する
操作が止められると、通知が出て、/permissionsの「Recently denied」タブに記録されます。タブの中でrを押すと、その操作を再試行するよう指示できます。会話の中で止められた操作を見たいときは、Ctrl+Oでトランスクリプトを開くと、折りたたまれた内容も展開されます。
止められたときの表示の「Denied by auto mode classifier」の横に、[Production Deploy]のような名前が付いています。これは当てはまったルールの名前です。claude auto-mode defaults --label '名前の先頭'で、そのルールの全文を読めます(v2.1.208以降)。
止め方に合った対処を選ぶ
| 状況 | 対処 |
|---|---|
| 1回だけ必要な操作 | 次のメッセージで、その操作を具体的に指示して、再試行させる。ブランチ名や対象を含めて書く |
| 毎回必要な送信先(社内のリポジトリなど) | autoMode.environmentに追加する |
| 毎回確認なしで通したいコマンド | autoMode.allowにルールを追加する |
| 通せないと分かっている操作 | auto modeを抜けて、確認の画面に自分で答える |
「force pushしていい」のように動詞だけを伝えても、分類器の判断は変わりません。公式ドキュメントでは、操作と、危険な点の具体的な内容(対象のブランチなど)を書く必要があると説明されています。また、承認は書いた1回の操作にだけ効きます。
3回連続・20回合計で一時停止する
分類器が操作を3回続けて、または合計20回ブロックすると、auto modeが一時停止して、確認の画面が出るようになります。確認の画面で承認すると、auto modeが再開します。この回数は変更できません。
何度も止められるのは、分類器が環境の情報を持っていないことが多い原因です。同じ送信先で止められ続けるときは、次の章で説明するように、信頼する環境を設定してください。
なお、-p(非対話の実行)では、確認の画面を出せません。回数の上限に達すると、その操作は実行されず、Claudeは作業を続けます。
エラーが出たとき
止められたのではなく、分類器が答えを返せなかった場合は、別のメッセージが出ます。公式ドキュメントのErrorsのページに、主なものがまとまっています。
| 表示される内容 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 「temporarily unavailable, so auto mode cannot determine the safety of ...」 | 分類器のモデルが一時的に使えない(混雑、タイムアウト、接続失敗など) | 数秒待って再試行する。読み取りや作業フォルダの編集は引き続き動く |
| 「Auto mode could not evaluate this action and is blocking it for safety」 | 分類器の返答を読み取れなかった | 再試行する。claude --debugで詳細を確認できる |
| 安全チェックが分類器の依頼を拒否した | これまでの会話の内容に、別の安全フィルターが反応した。操作そのものが危険という判断ではない | 再試行しても同じ結果になる。別のモードに切り替えて承認するか、新しい会話を始める |
| 「classifier transcript exceeded context window」 | 会話が長すぎて、分類器が読み込める量を超えた | 確認の画面に答え、/compactで会話を圧縮する |
| 「the server returned no safety verdict for the last 10 responses」 | サーバー側の確認が10回続けて結果を返さなかった | 新しいメッセージを送ると数え直しになる。LLMゲートウェイを使っている場合は、通信が途中で切れていないか確認する |
自社の環境に合わせる設定

初期状態の分類器は、作業中のリポジトリしか信頼しません。自社のGitHubの別のリポジトリや、社内のサーバー、チームで使っているクラウドストレージなどを使う作業では、どこが信頼できる場所なのかを分類器に教えると、無駄な停止が減ります。
設定を書く場所
分類器の設定は、autoModeという項目に書きます。読み込まれる場所は次のとおりです。
| 場所 | 使い方 |
|---|---|
ユーザーフォルダの .claude/settings.json | 個人で使う、信頼する環境の設定 |
| 管理設定(managed settings) | 組織全体に配る設定 |
--settingsフラグ、Agent SDK | 実行ごとの上書き |
プロジェクトの設定ファイルは読まれない
autoModeは、プロジェクトの.claude/settings.jsonと.claude/settings.local.jsonからは読まれません。リポジトリの中にある設定ファイルが、勝手に許可のルールを足せないようにするためです。そこに書いた場合は、ユーザーフォルダの.claude/settings.jsonに移してください。
信頼する環境を伝える
多くの組織では、autoMode.environmentだけを設定すれば足ります。信頼するリポジトリ、クラウドストレージ、社内のドメインなどを、文章で書きます。正規表現やツールのパターンではなく、新しく入った人に社内の環境を説明するように書くのが公式の考え方です。
{
"autoMode": {
"environment": [
"$defaults",
"Source control: github.example.com/acme-corp and all repos under it",
"Trusted cloud buckets: s3://acme-build-artifacts",
"Trusted internal domains: *.corp.example.com"
]
}
}
先頭の"$defaults"は、既定の内容を残したまま、自分の項目を足すための書き方です。保存したあとは、claude auto-mode configで、分類器が実際に使う設定を確認できます。
"$defaults" を書き忘れると、既定のルールが消える
environment・allow・soft_deny・hard_denyのどれかを"$defaults"なしで書くと、その項目の既定の内容がすべて置き換わります。たとえばsoft_denyに書き忘れると、force pushやcurl | bash、本番のデプロイなどを止める既定のルールがなくなります。独自のルールを書くときは、必ず"$defaults"を含めてください。
/auto-mode-setup で下書きを作る
書き方に迷うときは、/auto-mode-setupを実行します。プロジェクトのCLAUDE.mdやGitのリモート、最近のセッションで実行したコマンドを読んで、autoMode.environmentの下書きを作ってくれます。承認すると~/.claude/settings.jsonに書き込まれます。
公式ドキュメントによると、このコマンドはPro・Max・Teamプランとv2.1.228以降(Windowsのネイティブ版はv2.1.233以降)で使え、クラウドセッションでは実行できません。
確認を必ず出したい操作を決める
auto modeでも、pushやpull requestの作成の前には、必ず人が確認したいという場合があります。その場合は、permissions.askにルールを書きます。内容を指定したaskルールは、分類器より先に評価され、auto modeでも必ず確認の画面が出ます。
{
"permissions": {
"ask": [
"Bash(git push *)",
"Bash(gh pr create *)"
]
}
}
このルールは、コマンドがgit pushやgh pr createで始まる場合に当てはまります。git -C フォルダ pushのような書き方のpushは、当てはまりません。厳密に確かめたいときは、フック(PreToolUse)を使います。
| やりたいこと | 方法 | auto modeでの動き |
|---|---|---|
| 実行前に必ず確認したい | permissions.ask | 当てはまるコマンドは、必ず確認が出る。分類器は自動承認できない |
| 絶対に実行させたくない | permissions.deny | 分類器より先に拒否される。依頼の内容でも上書きできない |
| 今回のセッションだけ止めたい | 会話で「レビューするまでpushしないで」と伝える | 分類器が止める。ただし、会話の圧縮で指示が消えると効かなくなる |
確実に守らせたいことは、会話で伝えるのではなく、askかdenyのルールに書いておく必要があります。
CLAUDE.md の内容も読まれる
分類器は、Claude自身が読み込むのと同じCLAUDE.mdの内容も読みます。たとえば、プロジェクトのCLAUDE.mdに「force pushはしない」と書いておけば、Claudeと分類器の両方に効きます。プロジェクトごとの決まりごとは、まずCLAUDE.mdに書くのが手軽です。
設定を確認・やり直すコマンド
| コマンド | 内容 |
|---|---|
claude auto-mode defaults | 既定のルールをJSONで表示する |
claude auto-mode config | 自分の設定を反映した、実際に使われるルールを表示する |
claude auto-mode critique | 自分で書いたルールの曖昧さや重複を、AIが指摘する |
claude auto-mode reset | 自分の設定を消して、既定に戻す(v2.1.212以降) |
/permissionsの「Auto mode」タブ(v2.1.246以降)では、設定ファイルを開かずに、分類器のルールと環境の項目を見たり、編集したりできます。
安全に使うための注意

auto modeは便利ですが、使い方を間違えると、確認なしで取り返しのつかない操作が通ることがあります。ここでは、使う前に押さえておきたい点をまとめます。
「安全が保証される」わけではない
公式ドキュメントは、auto modeについて「確認の画面を減らすが、安全を保証しない」と明記しています。Anthropicのブログでも、分類器は、ユーザーの意図があいまいなときや、環境についての情報が足りないときに、危険な操作を通してしまうことがあると説明されています。反対に、問題のない操作が、まれに止められることもあります。
公式には、誤判定の割合などの数値は示されていません。信頼できる方向性の作業に使い、重要な操作の確認の代わりにはしない、というのが公式の考え方です。
取り返しがつく状態で使う
分類器があっても、操作を間違える可能性はゼロになりません。次のような備えをしておくと、間違えたときの影響を小さくできます。
- 作業の前に、変更をGitにコミットしておく。元に戻せる状態にしておく
- 本番のデータや認証情報が入った環境では使わない。作業用のコピーで試す
- 大事な作業は、まずplanモードで計画を確認してから、auto modeで実行する
- 社内の機密情報を扱うフォルダは、作業フォルダに含めない
公式ドキュメントでは、サンドボックスやコンテナと組み合わせると、守りがさらに厚くなると説明されています。auto modeの確認と、サンドボックスの制限は、それぞれ独立して動きます。
それでも確認が出る操作がある
auto modeでも、確認が省かれない操作があります。公式ドキュメントでは、次のようなものが挙げられています。
askルールに当てはまる操作.gitや.claude、.bashrc、.mcp.jsonなどの保護されたパスへの書き込み(分類器に回され、自動では承認されない)- ホームフォルダや作業フォルダなど、重要なパスに対する
rm・rmdirによる削除 - 作業フォルダの外のファイルを、初めて読むとき(確認が1回出る)
重要なパスの削除は、ターミナルでは確認の画面が出ます(2分のカウントダウン付き)。VS Codeの会話画面、デスクトップアプリ、-pでは、確認の画面を出せないため、即座に拒否されます。
コストと待ち時間
分類器は、既定ではClaude Sonnet 5で動き、/modelで選んだモデルとは別に動作します。公式ドキュメントによると、確認の際には会話の一部と実行しようとする操作が送られるため、実行の前に1往復分の待ち時間が増えます。ただし、読み取りと作業フォルダの編集は分類器を通らないので、待ち時間が増えるのは、おもにシェルコマンドとネットワークの操作です。
費用の扱いは、アカウントによって異なります。公式ドキュメントでは、EnterpriseプランやAPIを使うアカウントでは、分類器の呼び出しがトークン使用量に数えられると説明されています。一方で、サーバー側で確認される場合は、別の分類器の呼び出しがないため、数えられません。LLMゲートウェイを通している場合などは、サーバー側の確認が使えず、Claude Code自身が分類器を呼び出すことがあります。そのとき、アカウントによっては通知が出ます。
確認したいときは、/statusの「Auto mode server」の行を見ます。「Enabled」ならサーバー側の確認が動いています。
会社で使うときに決めておくこと
チームや会社でClaude Codeを使う場合は、auto modeについても次のような決まりごとを先に作っておくと、人によって使い方がばらばらになるのを防げます。
| 決めること | 内容の例 |
|---|---|
| auto modeを許可するか | 組織として無効にするなら、管理設定のpermissions.disableAutoModeを"disable"にする |
| 最初に始まるモード | 全員をManualで始めたいなら、管理設定でpermissions.defaultModeを指定する。そのうえで、auto modeに切り替えるのは各自の判断にもできる |
| 信頼する環境 | 社内のリポジトリ、ストレージ、ドメインを、管理設定のautoMode.environmentで配る |
| 必ず確認する操作 | push、pull request、削除など、人の確認を必須にする操作をaskルールで決める |
| 絶対にさせない操作 | 管理設定のpermissions.denyに書く |
| auto modeを使ってよい作業 | 社内の手順書に、「使ってよい作業」と「使わない作業」を書いておく |
組織全体の設定では、管理者が配った項目を、個人の設定で削除することはできません。ただし、個人が自分でallowを足すと、組織のsoft_denyを上書きできてしまう点には注意が必要です。公式ドキュメントでも、「分類器の設定は足し算であり、変更できない強制の仕組みではない」と説明されています。絶対に実行させたくない操作は、管理設定のpermissions.denyに書いてください。
よくある質問
Claude Codeのauto modeは、無料プランでも使えますか?
公式ドキュメントでは、プランの条件は「すべてのプラン」とされています。ただし、使えるモデルの条件があるほか、Claude Code自体がどのプランで使えるかは、プランごとに異なります。契約前に、公式の料金ページで確認してください。
いつの間にか確認の画面が出なくなりました。故障ですか?
故障ではありません。v2.1.283以降では、ターミナルとVS Codeのセッションは、最初からauto modeで始まります。ステータス表示が「auto mode on」になっているか確認してください。確認を出す動きに戻したいときは、Shift+TabでManualに切り替えるか、permissions.defaultModeに"default"を設定します。
auto modeのままでも、削除などの危険な操作は実行されますか?
既定のルールでは、作業前から存在していたファイルを元に戻せない形で壊す操作や、force pushなどは止められます。ただし、公式ドキュメントでも安全の保証はないとされています。重要なデータがある環境では、事前にコミットしておくなど、元に戻せる状態にしてください。
プロジェクトの設定ファイルに「defaultMode: auto」と書いたのに反映されません。
仕様です。プロジェクトの.claude/settings.jsonと.claude/settings.local.jsonに書いた"auto"は反映されません。ユーザーフォルダの.claude/settings.jsonに書いてください。
同じ操作が何度も止められます。どうすればいいですか?
分類器が、その送信先や操作が信頼できるものなのか分からないことが原因です。autoMode.environmentに、社内のリポジトリやドメインを追加するか、/auto-mode-setupで下書きを作ってください。1回だけ通したい場合は、操作の内容を具体的に書いて、再試行を頼みます。
VS Codeやデスクトップアプリでも使えますか?
使えます。VS Code拡張機能の入力欄の下と、デスクトップアプリのCodeタブにあるモード選択に、「Auto」が出ます。auto modeが使えない条件のときは、選択肢に出てきません。
サブエージェントや並列作業でも、確認は省かれますか?
サブエージェントの作業も、親のセッションと同じ基準で分類器が確認します。起動の前、動作中、終了時の3か所で確認され、問題があれば報告に警告が付きます。
auto modeをチームで使わせたくない場合は?
管理者が、管理設定のpermissions.disableAutoModeを"disable"にします。Shift+Tabの切り替えからauto modeが外れ、--permission-mode autoで起動してもManualで始まります。
使用量は増えますか?
操作ごとに分類器が確認するため、シェルコマンドやネットワークの操作が多い作業では、トークンの使用量と待ち時間が増える場合があります。アカウントの種類によって数え方が違うので、詳しくは本文の「コストと待ち時間」を参照してください。
bypassPermissionsの代わりに、auto modeを使ってよいですか?
確認を省きたい場合は、公式ドキュメントでも、bypassPermissionsよりauto modeを勧めています。bypassPermissionsは、保護も確認もなくなるので、隔離されたコンテナや仮想マシンの中だけで使うものです。
AnthropicのAPI以外(BedrockやVertex)でも使えますか?
使えます。Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundryでも既定で使えます。ただし、これらでは、Sonnet 5以降・Opus 4.7以降・Haiku 5.5・Fable系のモデルだけが対象です。
まとめ
この記事のまとめ
- auto modeは、別のモデル(分類器)が操作を確かめ、危険なものだけを止める権限モード。確認の画面を減らして長い作業を任せられる
- v2.1.283以降では、ターミナルとVS Codeのセッションは最初からauto modeで始まる。
Shift+Tabや--permission-modeで切り替えられる - bypassPermissionsと違い、安全確認が残る。ただし、安全を保証するものではないと公式も明記している
- force push、本番のデプロイ、情報の持ち出しなどは既定で止められる。3回連続・20回合計で止められると、一時停止して確認の画面に戻る
- 社内のリポジトリやストレージは、
autoMode.environmentに書いて信頼させる。確実に確認したい操作はask、実行させたくない操作はdenyに書く - 使う前にコミットしておく。会社で使うときは、
disableAutoModeや信頼する環境の配り方を、先に決めておく
auto modeは、確認の手間を減らしながら、ある程度の安全を保つための仕組みです。まずは小さな作業で試して、どの操作が止められるのかを確かめながら、使う範囲を広げていくのがおすすめです。
社内でClaude Codeを使い始める段階では、権限のルールや、信頼する環境の設定、使ってよい作業の線引きなど、決めることが増えます。INTERCREATE JAPANでは、Claude Codeの導入から、社内で使い続けられる設定やルールづくりまでをお手伝いしています。
参考・出典
INTERCREATE JAPAN